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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/043 20060101AFI20231220BHJP
   A61G 7/018 20060101ALI20231220BHJP
   A47C 20/04 20060101ALI20231220BHJP
   A47C 21/04 20060101ALI20231220BHJP
   A47C 31/00 20060101ALI20231220BHJP
   A47C 27/08 20060101ALI20231220BHJP
   A61M 21/00 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A61G7/043
A61G7/018
A47C20/04 B
A47C21/04 A
A47C31/00
A47C27/08 C
A61M21/00 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019188189
(22)【出願日】2019-10-11
(65)【公開番号】P2021062010
(43)【公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-03-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】木暮 貴政
(72)【発明者】
【氏名】下川 真人
(72)【発明者】
【氏名】細川 雄史
(72)【発明者】
【氏名】椎野 俊秀
【審査官】寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-010274(JP,A)
【文献】特開昭63-222711(JP,A)
【文献】国際公開第2017/017784(WO,A1)
【文献】特開2019-154726(JP,A)
【文献】特開2007-202681(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0010014(US,A1)
【文献】特開2019-155072(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 7/00- 7/16
A47C 20/04,21/04,27/08,31/00
A61M 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドの使用者の前記ベッド上での生体情報を取得可能な第1センサから得られる第1情報を取得可能な取得部と、
前記第1情報に基づいて、前記使用者の起床時を判定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記使用者の起床時に、前記ベッドの背角度を増大した後に、前記ベッドの位置における明るさを上昇させる動作、及び、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施
前記制御部は、前記使用者の前記起床時に、前記第1情報が、前記使用者の姿勢が仰臥位であるときに対応する情報を含む場合に、前記ベッドの背角度を増大した後に、前記ベッドの前記位置における明るさを上昇させる動作、及び、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施する、制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記使用者の前記起床時に、前記第1情報が、前記使用者の姿勢が側臥位であるときに対応する情報を含む場合に、前記ベッドの前記位置における明るさを上昇させる動作、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施した後に、前記背角度を増大する、請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
ベッドの使用者の前記ベッド上での生体情報を取得可能な第1センサから得られる第1情報を取得可能な取得部と、
前記第1情報に基づいて、前記使用者の起床時を判定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記使用者の起床時に、前記ベッドの背角度を増大した後に、前記ベッドの位置における明るさを上昇させる動作、及び、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施し、
前記制御部は、前記使用者の前記起床時に、前記第1情報が、前記使用者の姿勢が腹臥位であるときに対応する情報を含む場合に、前記背角度を増大し、
前記姿勢が前記腹臥位である場合に増大された後の前記背角度は、前記姿勢が仰臥位である場合に増大された後の背角度よりも小さい、制御装置。
【請求項4】
ベッドの使用者の前記ベッド上での生体情報を取得可能な第1センサから得られる第1情報を取得可能な取得部と、
前記第1情報に基づいて、前記使用者の起床時を判定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記使用者の起床時に、前記ベッドの背角度を増大した後に、前記ベッドの位置における明るさを上昇させる動作、及び、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施し、
前記取得部は、前記ベッドの前記位置における明るさに関する情報をさらに取得し、
前記制御部は、前記使用者の前記起床時に、前記位置における前記明るさがしきい値以上であり、前記第1情報が、前記使用者の姿勢が腹臥位であるときに対応する場合に、前記背角度を増大し、
前記姿勢が前記腹臥位である場合に増大された後の前記背角度は、前記姿勢が仰臥位であるときに増大された後の背角度よりも小さく、
前記制御部は、前記使用者の前記起床時に、前記位置における前記明るさがしきい値未満である場合は、前記ベッドの位置における明るさを上昇させる、制御装置。
【請求項5】
前記ベッドの前記位置における明るさを上昇させる動作において、前記制御部は、前記ベッドの前記位置に光を照射する動作、及び、前記ベッドが置かれた部屋の減光装置を開く動作の少なくともいずれかを行う、請求項1~のいずれか1つに記載の制御装置。
【請求項6】
前記第1センサは、前記使用者の睡眠または覚醒を推定可能であり、
前記制御部は、推定された前記使用者の前記睡眠または前記覚醒に対応するように、表示装置の表示状態を制御する、請求項1~のいずれか1つに記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、背角度などが変更できるベッドがある。ベッドなどを制御する制御装置において、質の高い睡眠を提供できることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-334283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、質の高い睡眠を提供できる制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、制御装置は、ベッドの使用者の前記ベッド上での生体情報を取得可能な第1センサから得られる第1情報を取得可能な取得部と、前記第1情報に基づいて、前記使用者の起床時を判定する制御部と、を含む。前記制御部は、前記使用者の起床時に、前記ベッドの背角度を増大した後に、前記ベッドの前記位置における明るさを上昇させる動作、及び、前記ベッドに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態は、質の高い睡眠を提供できる制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る制御装置を例示する模式図である。
図2図2は、第1実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図3図3(a)及び図3(b)は、第2実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図4図4は、第3実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図5図5は、第4実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図6図6は、実施形態に係るベッドを例示する模式的側面図である。
図7図7は、実施形態に係るベッドを例示する模式的斜視図である。
図8図8は、実施形態に係るマットレスを例示する模式的斜視図である。
図9図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係るマットレスを例示する模式的側面図である。
図10図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図11図11(a)及び図11(b)は、第2実施形態に係るマットレスを例示する模式的斜視図である。
図12図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図13図13(a)~図13(d)は、実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図14図14は、実施形態に係るベッドシステムを例示する模式図である。
図15図15は、実施形態に係るベッドシステムを例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものである。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る制御装置を例示する模式図である。
図1に示すように、実施形態に係るベッドシステム210は、ベッド70B及び制御装置110を含む。
【0010】
実施形態に係る制御装置110は、取得部45と、制御部40と、を含む。取得部45は、第1情報IF1を取得する。この例では、第1情報IF1は、第1センサ31により得られる。第1センサ31は、ベッド70Bの使用者のベッド70B上での姿勢を推定可能である。第1情報IF1は、例えば、側方または使用者のベッド70B上での姿勢の推定結果を含む。
【0011】
使用者のベッド70B上での姿勢は、例えば、仰臥位、側臥位または腹臥位などを含む。仰臥位において、使用者の顔は上方を向く。側臥位において、使用者の顔は、側方を向く。腹臥位において、使用者の顔は、下方(マットレス70Mへの向き)を向く。
【0012】
例えば、第1センサ31は、ベッド70Bのマットレス70Mの下に置かれる。第1センサ31は、例えば、使用者による力(例えば重力、加速度、または体重など)または振動(体動を含む)を検出可能である。第1センサ31は、例えば、使用者の体の動きを検出可能でも良い。第1センサ31は、使用者の呼吸数及び心拍数などの生体情報を検出可能でも良い。第1センサ31は、使用者の呼吸数または心拍数などを、振動から周波数解析などの信号処理を用いて算出してもよい。第1センサ31は、使用者を撮像する撮像素子などを含んでも良い。第1センサ31は、使用者の額または体(服を含む)に装着された加速度計などを含んでも良い。装着方法は、眼鏡型、バンド型、ベルト型、貼付け型、キャップ型、または、下着型など、何でも良い。第1センサ31の例については、後述する。
【0013】
取得部45は、例えば、入力ポートである。取得部45は、例えば、入出力ポートでも良い。取得部45は、例えば、入力回路などを含む。取得部45は、有線または無線の任意の方法で、第1センサ31から第1情報IF1を取得する。
【0014】
制御部40は、取得部45からの出力45aを受けることが可能である。制御部40は、環境制御部51と、駆動部70Dと、を制御可能である。
【0015】
環境制御部51は、ベッド70Bの位置における明るさ、及び、風の少なくとも1つを制御可能である。環境制御部51は、例えば、照明装置57を含む。照明装置57は、例えば、発光素子などを含む。環境制御部51は、例えば、減光装置56などを含んでも良い。減光装置56は、例えば、カーテンまたは、「ブラインド」などを含む。例えば、減光装置56が開くと、ベッド70Bの位置は、外光により明るくなる。例えば、減光装置56が閉じると、ベッド70Bの位置は暗くなる。例えば、環境制御部51は、ベッド70Bの位置に光を照射する動作、及び、ベッド70Bが置かれた部屋の減光装置56を開く動作の少なくともいずれかを行うことができる。環境制御部51は、送風機58を含んでも良い。送風機58は例えば、ベッド70Bに向けて風を送る。送風機58は、例えば、エアコンディショナでも良い。環境制御部51は、光照射機と送風機とを一体化した装置を含んでも良い。
【0016】
駆動部70Dは、ベッド70Bの背角度θを変更することが可能である。背角度θは、例えば、水平面を規準にした、ベッド70Bの上面の背領域の角度である。例えば、背角度θは、例えば、ベッド70Bが置かれる床70Lを規準にした、ベッド70Bの上面の背領域の角度である。
【0017】
背角度θは、例えば、ベッド70Bの上面の、腰領域を規準にした背領域の角度でも良い。例えば、ベッド70Bは背ボトム70a及び腰ボトム70bを含む場合、背角度θは、腰ボトム70bを規準にした背ボトム70aの角度である。この場合、駆動部70Dは、例えば、ベッド70Bの背ボトム70aの角度を変更することが可能である。駆動部70Dは、例えば、アクチュエータなどを含む。アクチュエータなどの駆動部70Dに連結された駆動部材が背ボトムに接続される。アクチュエータの動作により、背ボトムの角度が変化する。背ボトムの角度を増大することで、背上げが行われる。背ボトムの角度が小さくなることで、背下げが行われる。
【0018】
実施形態において、ベッド70Bがエアマットレスを含んでも良い。後述するように、エアマットレスは、腰エアセル及び背エアセルを含む。腰エアセルの圧力よりも背エアセルの圧力を高くすることで、背角度θ(エアマットレスで寝ている利用者の腰に対する背の角度)を増大できる。背エアセルの圧力を低くすることで、背角度θは、小さくなる。このように、駆動部70Dは、背角度θを増大するときに、背エアセルの圧力を腰エアセルの圧力よりも高くしても良い。
【0019】
ベッド70Bにおいて、背ボトムの角度の変更の他に、ベッド70Bの他の部分(例えば、膝ボトム70c及び足ボトム70dなど)の角度が変更可能でも良い。
【0020】
駆動部70Dは、ベッド70Bの高さ70Hを変更可能でも良い。高さ70Hは、例えば,床70Lを規準にしたベッド70Bの上面の高さである。
【0021】
例えば、制御部40は、有線または無線の任意の方法で、環境制御部51及び駆動部70Dを制御可能でも良い。制御部40は、任意の場所に設けられても良い。制御部40は、例えば、ベッド70Bが置かれる部屋の任意の位置に設けられても良い。制御部40は、部屋の外に置かれても良い。制御部40は、ベッド70Bの中に設けられても良い。
【0022】
制御部40は、例えば、第1センサ31の中に設けられても良い。制御部40の少なくとも一部の機能が、第1センサ31に含まれる制御回路などで実施されても良い。制御部40は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末でも良い。
【0023】
制御部40は、第2センサ32から得られる第2情報IF2を入手しても良い。第2センサ32は、例えば、ベッド70Bが置かれている場所(例えば部屋)の明るさを検出しても良い。第2センサ32は、ベッド70Bが置かれている場所(例えば部屋)の温度及び湿度の少なくともいずれかを検出しても良い。
【0024】
制御部40は、表示装置59を制御しても良い。表示装置59は、例えば、光を出射する。表示装置59は、例えば、使用者の状態などを表示しても良い。表示装置59の動作の例については後述する。
【0025】
制御部40は、「使用者の起床時」に、後述する動作を行う。例えば、第1センサ31がベッド70Bの上の使用者の体の動きなど(呼吸数及び心拍数などを含む)を検出する。その検出結果に基づいて、第1センサ31または制御部40などは、使用者が睡眠中から覚醒へ移行することを検出可能である。または、定められた時間などの情報に基づいて、使用者が起床することが推定できる。例えば、睡眠中から覚醒へ移行することの検出結果や、起床することの推定結果などに基づいて、「使用者の起床時」が導出される。
【0026】
例えば、設定された時刻(例えば起床時刻)の付近で、例えば、「体動が増加する」、「心拍数が増加する」、及び、「呼吸数が増加する」の少なくともいずれかが検出される。この検出結果に基づいて、使用者が睡眠中から覚醒見込みへ移行すること、及び、覚醒見込みから覚醒へ移行することが推定できる。例えば、体動、心拍数または呼吸数などが第1しきい値を超えると、「覚醒見込み」であることが検出できる。この覚醒見込みは、覚醒には未だ至っていないが、覚醒する可能性が高い状態を示す。さらに、体動、心拍数または呼吸数が第1しきい値よりも大きい第2しきい値を越えると、「覚醒」であることが検出できる。
【0027】
第1センサ31または制御部40等が、使用者が覚醒見込みの状態であることを検出して使用者の起床時と判断する。この場合に限定されず、例えば第1センサ31または制御部40等が、使用者が覚醒の状態であることを検知して使用者の起床時と判断してもよい。
【0028】
以下、「使用者の起床時」に行われる動作の例について説明する。
使用者の起床時に、本実施形態の制御装置またはベッドシステムは、まずベッド70Bの背角度を増加させ、背上げした状態になったのちに、ベッド70Bに向けて風や光をあてる制御を行う。使用者の寝姿勢に応じた各個別の制御方法については以下、詳説する。
【0029】
図2は、第1実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図2に示すように、取得部45は、第1センサ31から第1情報IF1を取得する(ステップS110)。
【0030】
図2に示すように、制御部40は、使用者の起床時に、第1センサ31から得られる第1情報IF1が、使用者の姿勢が仰臥位に対応する場合か否か判断する(ステップS120)。第1情報IF1が、姿勢が仰臥位であるときに対応する場合は、制御部40は、背角度θを増大する(ステップS121)。増大された後の背角度θは、例えば、0度を越え70度以下である。増大される前の背角度θは、例えば0度以上70度未満である。増大された後の背角度θは、例えば、0度を越え30度以下でも良い。
【0031】
ステップS121の後に、制御部40は、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させる動作、及び、ベッド70Bに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施する(ステップS122)。例えば、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させる場合は、制御部40は、環境制御部51に、照明装置57及び減光装置56の少なくともいずれかを制御させて、明るさを上昇さる。例えば、ベッド70Bに向けて風を送る場合は、制御部40は、送風機58を制御して、ベッド70Bに向けて風を送る。
【0032】
例えば、設定されたベッド70Bの位置及び向きが記憶され、その位置及び向きに向けて光の照射または送風が行われても良い。例えば、ベッド70Bまたはベッド70B上における使用者の頭の位置が、カメラなどで検出され、検出された位置に向けて光の照射または送風が行われても良い。例えば、枕にRFID(radio frequency identifier)が設けられてRFIDの位置に向けて光の照射または送風が行われても良い。例えば、ベッド70Bの背ボトム70aの頭側の端から1/3程度低い位置に向けて光の照射または送風が行われても良い。風または光は、ベッドボードなどから出ても良い。
【0033】
明るさの上昇、及び、送風の少なくともいずれかを実施することで、使用者は目を覚ます。実施形態においては、使用者の起床時に、姿勢が仰臥位であるときに、背角度θを増大した後に、明るさの上昇、及び、送風の少なくともずれかを行うことで、使用者は、確実に目覚めることができる。
【0034】
例えば、使用者の起床時に、背角度θを増大するだけで、明るさの上昇、及び、送風を行わない場合に比べて、背角度θを増大した後に明るさの上昇、及び、送風の少なくともずれかを行うことで、使用者は、より確実に目覚めることができる。
【0035】
例えば、使用者の起床時に、背角度θを増大せずにベッド面がフラットな状態で、明るさの上昇、及び、送風を行ったとしても、使用者は、顔を光または風から背けてしまい、目が覚めにくい。
【0036】
実施形態においては、姿勢が仰臥位であるときに、背角度θを増大した後に、明るさの上昇、及び、送風の少なくともずれかを行うことで、使用者は、確実に目覚めることができる。
【0037】
実施形態によれば、確実に目覚めることができる制御装置及びベッドシステムを提供できる。実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムを提供できる。
【0038】
一般に、使用者が起きる場合に、室内を適度な温度または明るさに制御する参考例がある。この参考例においては、意図した位置(ベッド70Bの使用者の位置)に向けて風または光を供給するのではない。本実施形態において、例えばステップS122の結果として使用者が起床したとき、そののちにベッド70Bの使用者の位置に向けずに全方位に風や光を供給してもよい。
【0039】
図2に示すように、例えば、上記のステップS120において、第1情報IF1が、姿勢が仰臥位であるときに対応しない場合は、以下のステップS130に進む。
【0040】
ステップS130において、制御部40は、使用者の起床時に、第1センサ31から得られる第1情報IF1が、使用者の姿勢が側臥位であるときに対応するかどうかを判断する。第1情報IF1が、姿勢が側臥位であるときに対応する場合に、制御部40は、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させる動作、ベッド70Bに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施する(ステップS131)。光や風を避けるために使用者は側臥位から変化しやすい。例えば、使用者は側臥位から仰臥位に変化する。ベッド70Bの位置における明るさを上昇させる動作、ベッド70Bに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施することで、例えば、使用者が仰臥位になることが誘導される。
【0041】
より具体的には、例えば使用者がベッド70Bに左側臥位で寝ているとする。このとき制御部40は、使用者の顔に風や光があたるようにベッド70Bの使用者の位置であって左側から風や光をあてるよう明るさを上昇させる動作や風を送る動作を実施する。使用者の顔が左側臥位から仰臥位に移動するとき、使用者の顔の移動に追従して、風や光の向きが変更される。
【0042】
ステップS131の後に、使用者が仰臥位となったら、制御部40は、背角度θを増大する(ステップS132)。使用者の姿勢が側臥位である場合に、このような順序の動作を行うことで、使用者は、より確実に目覚めることができる。
【0043】
例えば、姿勢が側臥位であるときに、明るさの上昇、または、送風を行わないで、背角度θを増大すると、使用者の体が側方に曲がり、使用者に違和感が生じる。例えば、背角度θを10度以下とすることによって、怪我や過度の違和感を生じさせることを避け、適度な違和感を生じさせることができる。この違和感により、例えば、使用者は側臥位から仰臥位に変化する。このようなステップS131の後で、背角度θをさらに増大させ(ステップS132)、その後で、明るさの上昇、及び、送風の少なくともずれかを行うことで、最初に側臥位であった使用者は、より確実に目覚めることができる。
【0044】
図2に示すように、例えば、上記のステップS130において、第1情報IF1が、姿勢が側臥位であるときに対応しない場合は、以下のステップS140に進む。
【0045】
ステップS140において、制御部40は、使用者の起床時に、第1情報IF1が、使用者の姿勢が腹臥位であるときに対応するかどうかを判断する。
【0046】
制御部40は、第1情報IF1が、姿勢が腹臥位であるときに対応する場合に、背角度θを増大する(ステップS141)。このとき、姿勢が腹臥位である場合に増大された後の背角度θは、姿勢が仰臥位である場合に増大された後の背角度θよりも小さい。姿勢が腹臥位である場合に増大された後の背角度θは、例えば、0度を超え10度以下である。
【0047】
使用者の姿勢が腹臥位であるときに背角度θを過度に増大すると、使用者に違和感が生じる。例えば、体に損傷を生じさせる場合もある。使用者の姿勢が腹臥位であるときに、小さい角度で背角度θを増大することで、過度の違和感を抑制しつつ、仰臥位への変化を誘導した後に、明るさの上昇、及び、送風の少なくともずれかを行うことで、使用者は、より確実に目覚めることができる。
【0048】
図2に示すように、ステップS140において、第1情報IF1が、使用者の姿勢が腹臥位である場合、制御部40は、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させる動作、ベッド70Bに向けて風を送る動作の少なくともいずれかを実施しても良い(ステップS142)。ステップS141及びステップS142の順序は、入れ替えが可能である。
【0049】
ステップS122、S132、またはS142を実施したのち、例えばステップS110に戻り、使用者が起床するまで繰り返す。
【0050】
実施形態において、例えば、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させ、ベッド70Bに向けて風を送ることで、使用者は、覚醒刺激を感じる。これらの動作と、背角度θの制御と、を組み合わせることで、使用者に、より確実な目覚めを提供できる。実施形態によれば、確実に起床できるという安心感という点において、質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムを提供できる。
【0051】
取得部45は、ベッド70Bの位置における明るさに関する情報をさらに取得してもよい。ベッド70Bの位置における明るさに関する情報は、例えば、第2センサ32から得られる第2情報IF2(図1参照)に含まれても良い。
【0052】
使用者の起床時に、ベッド70Bの位置における明るさが既に十分に明るい場合がある。このような場合は、光を避ける方向を向いている可能性が高く、仰臥位である可能性は低い。制御部40は、以下の動作を実施しても良い。制御部40は、使用者の起床時に、ベッド70Bの位置における明るさがしきい値以上である場合、第1情報IF1が、仰臥位であることを示しているとしても、使用者の姿勢が側臥位または腹臥位である可能性が高いと判断し、背角度θを増大する(ステップS141)。この場合、明るさがしきい値以上であるため、ステップS142は省略されても良い。または、ステップS142においては、送風を行う。この場合も、増大された後の背角度θは、姿勢が仰臥位であるときに増大された後の背角度θよりも小さい。姿勢が腹臥位である場合に増大された後の背角度θは、0度を超え10度以下である。
【0053】
制御部40は、使用者の起床時に、ベッド70Bの位置における明るさがしきい値未満である場合は、ベッド70Bの位置における明るさを上昇させて、使用者が側臥位または腹臥位であることを確認した後に、背角度θを増大させてもよい。
【0054】
このように、実施形態において、起床時に、ベッド70Bの位置における明るさがしきい値以上であるか未満であるかに応じて制御部40の動作が変化しても良い。
【0055】
実施形態において、第1センサ31は、使用者の睡眠または覚醒を推定可能でも良い。例えば、第1センサ31により、使用者の体の動き(呼吸数及び心拍数などを含む)などが検出される。例えば、体の動きが少ない状態が睡眠と推定される。例えば、体の動きが多い状態が覚醒と推定される。制御部40は、推定された、使用者の睡眠または覚醒に対応するように、表示装置59(図1参照)の表示状態を制御しても良い。例えば、使用者の睡眠または覚醒に対応するように、表示装置59から出射する光の色が変更される。
【0056】
例えば、使用者が睡眠中であるとき、表示装置59は青色に発光する。使用者が覚醒しているとき、または、使用者が起き上がっている状態であるとき、表示装置59は黄色に発光する。使用者がベッド70Bから離床しているとき、表示装置59は白色に発光する。または、表示装置59は、睡眠中だけ発光するなど、特定の状態において、発光または消灯しても良い。
【0057】
表示装置59は、ベッド70Bが置かれている場所(部屋)の中に置かれても良く、他の場所(他の部屋または廊下など)に設けられても良い。
【0058】
例えば、ベッドシステム210は、表示装置59を、第1モードまたは第2モードに制御する。第1モードにおいて、表示装置59は、青色、黄色または白色に発光する。第2モードにおいて、表示装置59は、青色、黄色、または、白色以外の色(例えばオレンジ色)に発光する。例えば、第2モードにおいて、表示装置59は、使用者の状態に応じて光の色を変更せず、表示装置59は、通常の照明装置として使用される。ベッドシステム210は、表示装置59の第1モードと第2モードとの切り替えを、例えば、夜22時から朝6時までの間は第1モードと設定し、その他の時間を第2モードに設定するよう切り替えても良い。表示装置59の第1モードと第2モードとの切り替えは、時刻に応じて変更しても良い。切り替えは、例えば、電子装置35の画面からの操作可能でも良い。切り替えは、物理的なスイッチによる操作へ行われても良い。
【0059】
実施形態に係るベッドシステム210は、介護施設または病院などに導入する場合には、表示装置59を部屋の外の廊下に設置してもよい。この場合、表示装置59は、各部屋の使用者の状態を表示するインジケータとして機能する。
【0060】
例えば、表示装置59は、ベッド70Bが置かれる場所とは異なる場所に設けられる。例えば、ベッド70Bの使用者の家族などが、ベッド70Bから離れた場所で、使用者の状態を認識できる。より便利な制御装置及びベッドシステムが提供できる。
【0061】
第1実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムが提供できる。
【0062】
(第2実施形態)
第2実施形態においても、制御装置110は、取得部45及び制御部40を含む(図参照)。取得部45は、第1情報IF1及び第2情報IF2を取得する(図1参照)。第1情報IF1は、ベッド70Bの使用者の状態を検出する第1センサ31から得られる。第2情報IF2は、ベッド70Bの周囲の温度及び湿度の少なくともいずれかの検出値を含む。第2情報IF2は、例えば、第2センサ32(図1参照)で得られても良い。第2情報IF2は、例えば、制御部40で得られても良い。制御部40は、ベッド70Bの背角度θを変更可能な駆動部70Dを制御する。
【0063】
以下、第2実施形態における制御部40の動作の例について説明する。制御部40の以下のような動作は、「入眠モード」において実施される。例えば、ベッド70Bにおいて、使用者などからの入力、または、定められた時間になると、ベッド70Bは、「入眠モード」に移行する。「入眠モード」において、ベッド70Bは自動運転される。例えば、背角度θなどが、自動で制御される。
【0064】
図3(a)及び図3(b)は、第2実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図3(a)に示すように、取得部45は、第1情報IF1及び第2情報IF2を取得する(ステップS210)。
【0065】
制御部40は、第2情報IF2に含まれる、ベッド70Bの周囲の温度、湿度及び音の少なくともいずれかの検出値がしきい値以上か否かを判断する(ステップS220)。音は、例えば、騒音である。温度及び湿度から求めた覚醒確率(例えば、不快指数など)がしきい値以上か否かを判断する。例えば、温度及び湿度から求めた覚醒確率と、騒音レベルと、を加えて求めた覚醒確率がしきい値以上か否かを判断する。
【0066】
ステップS220において、制御部40は、検出値がしきい値以下の場合に、第1動作を駆動部70Dに実施させる(ステップS221)。例えば、しきい値は、寝やすい温度、湿度または音の上限である。ベッド70Bの周囲の温度、湿度及び音の少なくともいずれかの検出値がしきい値以下の場合において、ベッド70Bの使用者は、寝易い。
ステップS221を実施したのち、ステップS210に戻ってもよい。
【0067】
第1動作において、駆動部70Dは、第1センサ31から得られた、ベッド70Bの使用者の状態に応じて背角度θを変更する。
【0068】
例えば、第1センサ31により、使用者の状態が検出される。第1センサ31から得られる体動が少ない状態(睡眠と判定されている状態)において、使用者の状態は睡眠である。第1センサ31から得られる体動が多い状態(覚醒と判定されている状態)において、使用者の状態は覚醒である。例えば、上記の第1動作においては、第1センサ31から得られる体動が少ない場合は、背角度θを小さくする。これにより、使用者の睡眠を中断させることなく寝返りが容易になる。例えば、入眠モードの上記の第1動作において、第1センサ31から得られる状態として覚醒が一定時間以上継続する場合は、背角度θを増大しても良い。これにより、使用者に入眠を促すことができる。
【0069】
例えば、第1動作は、第1情報IF1に含まれる信号の値(体動量、呼吸数または心拍数など)が時間の経過とともに小さくなる場合、または、値の変化がしきい値以下の場合に、背角度θを小さくすることを含む。例えば、第1動作は、使用者の状態が入眠である場合(体動が少ない状態の場合)に、背角度θを減少することを含む。
【0070】
図3(a)のステップS220において、制御部40は、検出値がしきい値を超えた場合に、第1動作を駆動部70Dに実施させない(ステップS222)。ステップS222の後に、ステップS222に戻る。ベッド70Bの周囲の温度、湿度及び音の少なくともいずれかの検出値がしきい値を超えた場合、使用者は目が覚めやすい。このような場合に、背角度θを変更すると、使用者の睡眠を妨げる場合がある。検出値がしきい値を超えるような睡眠が中断されやすい場合に、背角度θを変化させる第1動作を実施しないことで、睡眠の中断が抑制される。
【0071】
ベッド70Bの周囲の温度、湿度及び音の少なくともいずれかの検出値がしきい値以下の場合に、上記の第1動作を実施して背角度θを変化させることで、より中断されにくい睡眠を提供できる。
【0072】
温度に関するしきい値は、例えば28度である。湿度に関するしきい値は、例えば、80%である。温度に関するしきい値は、湿度に応じて変更されても良い。湿度に関するしきい値は、温度に応じて変更されても良い。しきい値は、温度及び湿度から求めた不快指数などに変更されても良い。しきい値は、温度及び湿度と、騒音レベルと、から求めた覚醒確率などに変更されても良い。
【0073】
例えば、しきい値は、使用者に応じて変更または設定できても良い。例えば、しきい値は、使用者に応じてカスタマイズできる。例えば、ベッド70B上に使用者が居るときの使用者の体動などと、温度または湿度と、の関係に関するデータに基づいて、その使用者に適したしきい値を適用でしても良い。例えば、使用者の体動があるしきい値よりも小さいとき、使用者に適した温度・湿度と判断して、使用者に適したしきい値とする。
【0074】
第2実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムが提供できる。
【0075】
図3(b)に示すように、ステップS220において、検出値がしきい値を超えた場合に行われる第1動作(ステップS221)において、第1情報IF1に含まれる信号の値(体動などを含む)の時間的な変化がしきい値以下であるか否か、または値が徐々に小さくなっているか否かを判断し(ステップS221a)、第1情報IF1に含まれる信号の値(体動などを含む)の時間的な変化がしきい値以下の場合、または、値が徐々に変化小さくなっている場合に、背角度θを変化(例えば、減少)させても良い(ステップS221b)。体動の時間的な変化がしきい値以下である場合に、背角度θを変化させることで、使用者の中断することが抑制できる。体動の時間的な変化がしきい値を越えた場合は、ステップS210に戻る。例えば第1情報IF1に含まれる信号の値を2つの期間(第1期間、第1期間ののちの第2期間)で比較して、第1期間の信号の値よりも第2期間の信号の値が小さい場合または値の変化が閾値以下の場合に、設定された角度だけ背角度を減少させる(ステップS221b)。そして、かかる動作を繰り返し、徐々に背角度を所望の角度になるように減少させてもよい。
ステップS221bを実施したのち、ステップS210に戻ってもよい。
【0076】
(第3実施形態)
第3実施形態において、制御装置110は、取得部45及び制御部40を含む(図1参照)。取得部45は、第1情報IF1及び第2情報IG2を取得する。第1情報IF1は、ベッド70Bの使用者の状態を検出する第1センサ31から得られる。第2情報IG2は、使用者が操作する電子装置35から得られる。電子装置35は、例えば、スマートフォンでも良い。電子装置35は、例えば、コンピュータなどでも良い。制御部40の動作の少なくとも一部が、電子装置35で実施されても良い。制御部40は、ベッド70Bの背角度θを変更可能である。
【0077】
以下、第3実施形態における制御部40の動作の例について説明する。制御部40の以下のような動作は、「入眠モード」において実施される。
【0078】
図4は、第3実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図4に示すように、取得部45は、第1情報IF1及び第2情報IF2を取得する(ステップS310)。
【0079】
図4に示すように、電子装置35は、ベッド70Bの使用者が電子装置35を操作しているか否かを判断する(ステップS320)。電子装置35は、加速度センサなどを含む。使用者が電子装置35を操作している場合は、電子装置35に加速度が生じる。加速度が加速度センサより検出され、電子装置35が使用されている状態か否かが判断できる。電子装置35が、タッチパネルディスプレイなどの入力受け付け装置を含んでも良い。入力受け付け装置への入力の有無の継続時間などにより、電子装置35が使用されている状態か否かが判断できる。
【0080】
図4に示すように、ステップS320において、使用者が電子装置35を操作していない場合は、制御部40は、第1動作を駆動部70Dに実施させる(ステップS321)。第1動作において、制御部40により制御されることで、駆動部70Dは、第1センサ31により得られた、使用者の状態に応じて背角度θを変更する第1動作を実施する。
ステップS321を実施したのち、ステップS310に戻ってもよい。
【0081】
既に説明したように、第1動作においては、第1センサ31から得られる体動が少ない(状態が睡眠と判定されている)場合は、背角度θを小さくする。これにより、使用者の寝返りが容易になる。例えば、第1動作において、電子装置35が操作されている場合は、背角度θを増大する。これにより、使用者の再入眠または起床が容易になる。
【0082】
図4に示すように、ステップS320において、使用者が電子装置35を操作している場合は、制御部40は、第1動作を駆動部70Dに実施させない(ステップS322)。ステップS322の後に、ステップS310に戻る。
【0083】
ステップS320において、使用者が電子装置35を操作している場合は、使用者の体の動き(呼吸数及び心拍数などを含む)が少ない状態であっても、使用者は覚醒している場合がある。しかしながら、第1センサ31からの第1情報IF1だけで判断すると、誤って睡眠と判断される場合がある。実施形態において、使用者が電子装置35を操作している場合に上記の第1動作を実施しないことで、誤って第1動作が実施されることを防ぐことができる。第1動作を含む入眠の際の動作が、より適正に実施される。実施形態において、ベッドの使用者の状態を検出する第1センサ31から得られる第1動作の元となる第1情報IF1よりも、使用者が操作する電子装置35から得られる第2情報IF2が優先される。
【0084】
既に説明したように、例えば、第1動作は、第1情報IF1に含まれる信号の(体動、呼吸数または心拍数など)が時間の経過とともに小さくなる場合、または、値の変化がしきい値以下の場合に、背角度θを小さくすることを含む。例えば、第1動作は、使用者が電子装置35を操作している場合に、背角度を増大することを含む。
【0085】
第3実施形態によれば、より正確に判定した使用者の状態に応じた質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムが提供できる。
【0086】
使用者の体の動き(呼吸数及び心拍数などを含む)の変化が小さい状態であっても、使用者が覚醒している場合があるため、上記で説明したような、使用者が操作している場合に限られず、使用者が電子装置35で動画等を見ているケースもあり得る。この場合、電子装置35を操作はしていないが覚醒しており、使用者が意図せずベッドを自動で動かすのは好ましくない場合がある。そこで、かかる場合には、ステップS320を使用者が動画等を閲覧していないか否かのステップに置き換える。使用者が動画等を閲覧していないとき(ステップS320、Yes)のときには、第1動作を実施し(ステップS321)、使用者が動画等を閲覧しているとき(ステップS320、No)のときには、第1動作を実施しない(ステップS322)。
【0087】
(第4実施形態)
第4実施形態において、制御装置110は、取得部45及び制御部40を含む(図1参照)。取得部45は、アラームIWを取得可能である。アラームIWは、人の侵入及び火事の少なくともいずれかの第1アラーム、及び、災害の第2アラームの少なくともいずれかを含む。災害は、例えば、地震、大規模火災、津波、浸水または竜巻などを含む。第2アラームは、避難警報を含む。このようなアラームは、ベッド70Bが設けられる家(施設などを含む)などに設けられる情報ネットワーク(スマートフォンなどを含む)などを介して入手できる。
【0088】
制御部40は、駆動部70Dを制御する。駆動部70Dは、ベッド70Bの背角度θ及びベッド70Bの高さ70Hの少なくともいずれかを変更可能である。
【0089】
以下、第4実施形態における制御部40の動作の例について説明する。
図5は、第4実施形態に係る制御装置の動作を例示するフローチャート図である。
図5に示すように、制御部40は、例えば、取得部45が第1アラームを取得したか否かを判断する(ステップS510)。
【0090】
ステップS510において、取得部45が第1アラームを取得した場合に、駆動部70Dに背角度θを増大させる(ステップS511)。人の侵入及び火事の少なくともいずれかの第1アラームか生じた場合は、背角度θが増大することで、使用者は確実に覚醒することができる。ステップS511を実施したのち、ステップS510に戻ってもよい。
【0091】
ステップS510において、取得部45が第1アラームを取得していない場合は、制御部40は、取得部45が第2アラームを取得したか否かを判断する(ステップS520)。
【0092】
ステップS520において、取得部45が第2アラームを取得した場合は、制御部40は、駆動部70Dに背角度θを増大させ、ベッド70Bの高さ70Hを上昇させる(ステップS521)。背角度θが増大することで、使用者は覚醒し易くなる。例えば、ベッド70Bの高さ70Hが上昇することで、使用者は、ベッド70Bと床70Lとの間に入ることができる。地震などの災害において、使用者の安全を確保し易くなる。ステップS521を実施したのち、ステップS510に戻ってもよい。
【0093】
ステップS520において、取得部45が第2アラームを取得していない場合は、ステップS510に戻る。
【0094】
実施形態においては、取得部45が第1アラーム(人の侵入または火事)を取得した場合に、背角度θが大きくなることで、使用者は覚醒し易くなり、人の侵入または火事に対応し易くなる。取得部45が第2アラーム(災害)を取得した場合に、安全が得やすくなる。
【0095】
例えば、取得部45が第2アラーム(災害)を取得した場合の背角度θは、取得部45が第1アラーム(人の侵入または火事)を取得した場合の背角度θよりも大きくても良い。例えば、津波、堤防の決壊、竜巻などの緊急避難警報が発報されたときに、スマートフォンが布団に埋もれていたなどの何らかの物理的原因、耳が遠いなどの身体的原因、または、耳栓やイヤホンで音楽を聴きながら寝ていたなどの環境的原因、などにより背角度θが大きくなることで覚醒し易くなり、避難する時間を確保できる。
【0096】
実施形態によれば、ベッド70Bが、人の侵入、火事、または、災害などに対応した動作ができるため、安心して睡眠できる。実施形態によれば、安心を提供できる制御装置及びベッドシステムが提供できる。
【0097】
ステップS510及びステップS520は、同時に実施されても良く、実施の順番が逆でも良い。
【0098】
(第5実施形態)
第5実施形態において、制御装置110は、取得部45及び制御部40を含む(図1参照)。取得部45は、音装置36から音の検出結果を取得可能である。音装置36は、例えば、マイクロフォンである。音装置36は、例えば、電子装置35に含まれても良い。制御部40は、ベッド70Bの背角度θを変更可能な駆動部70Dを制御可能である。
【0099】
実施形態において、制御部40は、音装置36から得られる音の検出結果がいびきを含む場合に、背角度θを変化させる動作を、駆動部70Dに実施させる。音装置36を含む電子装置35を、例えば、スマートフォンとすることによって、駆動部70Dへ背角度θを変化させる動作指令を電子装置35から出すこともできる。背角度を変化させることで、使用者のいびきを抑制できる。実施形態によれば、本人だけでなく周囲の人にも質の高い睡眠を提供できる制御装置及びベッドシステムが提供できる。音装置36は、音の検出の他に、音を発生しても良い。音装置36は、例えば、スピーカの機能を有しても良い。
【0100】
(第6実施形態)
第6実施形態は、ベッドシステム210(図1参照)に係る、ベッドシステム210は、上記の第1~第5実施形態に係る制御装置と、ベッド70Bと、を含む。第6実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できるベッドシステムが提供できる。
【0101】
以下、実施形態が適用されるベッド70Bの例について説明する。
図6は、実施形態に係るベッドを例示する模式的側面図である。
図7は、実施形態に係るベッドを例示する模式的斜視図である。
図6及び図7に示すように、実施形態に係るベッド70Bは、背ボトム70a、腰ボトム70b、膝ボトム70c及び足ボトム70dなどを含む。背ボトム70a、腰ボトム70b、膝ボトム70c及び足ボトム70dは、フレーム70Fの上に設けられる。例えば、腰ボトム70bとフレーム70Fとの間に、駆動部70Dが設けられる。駆動部70Dの動作により、背ボトム70a、膝ボトム70c及び足ボトム70dの角度が変更できる。これらの角度は、例えば、フレーム70Fを基準にした角度である。

以下、実施形態が適用されるエアマットレスの例について説明する。例えば、生体信号(第1情報IF1)に基づいて、マットレスの形状が変更される。
【0102】
図8は、実施形態に係るマットレスを例示する模式的斜視図である。
図8に示すように、本実施形態に係るベッド70Bは、マットレス76と、マットレス制御部42と、を含む。ベッド70Bにマットレス取得部43がさらに設けられてもよい。マットレス取得部43は、マットレス制御部42に含まれても良い。マットレス76は、ベッド70Bのボトムの上に置かれてもよい。
【0103】
例えば、マットレス76は、複数のエアセル76aを含む。複数のエアセル76aは、例えば、マットレス76の頭部と足部とを結ぶ方向(例えば、X軸方向)に沿って並ぶ。例えば、複数のエアセル76aのそれぞれは、マットレス76の左右方向(例えば、Y軸方向)に沿って延びる。例えば、ポンプユニット76bにより、複数のエアセル76aのそれぞれの内部のエアの量が制御される。これにより、複数のエアセル76aのそれぞれの内部の圧力が変化する。例えば、複数のエアセル76aのそれぞれの高さ(例えば複数のエアセルの上端のZ軸方向の位置)が変更できる。
【0104】
例えば、マットレス駆動部76f(例えば電気回路部)が設けられる。ケーブル76cにより、ポンプユニット76bがマットレス駆動部76fに接続される。マットレス駆動部76fの制御部より、ポンプユニット76bが動作し、その結果、複数のエアセル76aの状態が、種々に制御できる。
【0105】
この例では、マットレス操作部76dが設けられている。マットレス操作部76dは、ケーブル76eによりマットレス駆動部76fと接続される。マットレス操作部76dは、マットレス76の使用者などによる操作を受け付ける。マットレス操作部76dが受け付けた操作に対応した信号SMがマットレス駆動部76fに供給され、その結果、マットレス76の状態(例えば複数のエアセル76aの形状)を、マニュアル制御により、制御できる。
【0106】
実施形態においては、マニュアル制御とは別に、マットレス制御部42による自動制御により、マットレス76の状態(例えば形状)が自動運転により制御される。
【0107】
実施形態において、第1センサ31が設けられる。第1センサ31は、例えば、マットレス76の下に設けられる。第1センサ31は、マットレス76の使用者の体動を含む生体信号を検出する。第1センサ31は、生体信号に対応する信号SSを出力する。マットレス取得部43は、この信号SSを取得する。この信号SSは、マットレス制御部42に供給される。例えば、信号SSは、使用者の呼吸数及び心拍数の少なくともいずれかに関する情報を含んでも良い。信号SSは、使用者の腕、胴及び足の少なくともいずれかの動きに関する情報を含んでも良い。信号SSは、使用者の寝返りに関する情報を含んでも良い。信号SSは、使用者の寝返り数に関する信号を含んでも良い。
【0108】
マットレス制御部42は、信号SSの変動ΔSに応じて、マットレス76の状態(例えば形状)を制御する。この制御は、例えば、マットレス駆動部76fの制御によりポンプユニット76bが制御されることで行われる。このように、マットレス制御部42は、マニュアル制御とは別に、生体信号に基づく自動制御を実施可能である。
【0109】
以下、マットレス76の状態の例について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係るマットレスを例示する模式的側面図である。
以下、図9(a)及び図9(b)のいずれの図に示すマットレスに、使用者が横になっている状態を前提として説明する。図9(a)のX軸方向の負側に使用者の頭が配置される。図9(a)のX軸方向の正側に使用者の足が配置されることを前提として説明する。
【0110】
図9(a)及び図9(b)は、マットレス76の状態(例えば形状)を例示している。図9(a)は、マットレス76における1つの状態(第1マットレス状態mt1)に対応する。図9(b)は、マットレス76における別の状態(第2マットレス状態mt2)に対応する。
【0111】
複数のエアセル76aのうちの一部(頭部77a)は、使用者の頭部に対応する。複数のエアセル76aのうちの別の一部(腰部77b)は、使用者の腰部に対応する。複数のエアセル76aのうちのさらに別の一部(足部77c)は、使用者の足部に対応する。
【0112】
図9(a)に示すように、第1マットレス状態mt1においては、マットレス76の頭部77aの上部表面の位置を基準にしたときに、マットレス76の腰部77bの上部表面の位置は、マットレス76の頭部77aの上部表面の位置よりも低い。これは、腰部のエアセルが沈み込み、腰部のエアセルの内圧が、頭側のエアセルの内圧に対して低いことを意味している。もしくは、腰部のエアセルにかかる重量が頭部のエアセルにかかる重量と比較して大きいことを意味している。
【0113】
例えば、マットレス76の腰部77bの上部表面の位置は、マットレス76の足部77cの上部表面の位置よりも低い。第1マットレス状態mt1において、マットレス76の形状は、緩い傾斜を有する。第1マットレス状態mt1のマットレス76の上に使用者が横たわると、使用者の背は、緩い傾斜となる。第1マットレス状態mt1において、足部77cの高さも、頭部77aの高さよりも低くても良い。
【0114】
一方、図9(b)に示すように、第2マットレス状態mt2においては、マットレス76の腰部77bの上部表面の位置は、マットレス76の頭部77aの上部表面の位置と実質的に同じである。マットレス76の腰部77bの上部表面の位置は、マットレス76の足部77cの上部表面の位置と実質的に同じである。第2マットレス状態mt2においては、マットレス76は実質的にフラットとなる。第2マットレス状態mt2のマットレス76の上に使用者が横たわると、使用者の背は、実質的にフラットとなる。第2マットレス状態mt2において、腰部77bの上部表面の位置が、頭部77aの上部表面の位置よりも若干高くても良い。
【0115】
例えば、マットレス76の頭部77aの上部表面の位置と、マットレス76の腰部77bの上部表面の位置と、の差が、背角度θに対応する。
【0116】
例えば、マットレス76がフラットなとき(例えば第2マットレス状態mt2)に、寝返りしやすいと考えられる。一方、マットレス76がゆるやかに傾斜しているとき(例えば第1マットレス状態mt1)に、使用者は入眠しやすい。
【0117】
実施形態においては、マットレス制御部42は、使用者の生体信号に基づいて、マットレス76の形状を変更する。例えば、上記の第1マットレス状態mt1及び第2マットレス状態mt2が、切り替えて形成される。これにより、より快適な眠りを提供できる。
【0118】
以下、マットレス76を含むベッド70Bの例について説明する。
図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図10(a)は、マットレス76を例示する斜視図である。図10(b)は、マットレス76を含むベッド70Bを示す断面図である。
【0119】
図10(a)に示すように、マットレス76は、複数のベース部(例えば、第1ベース部81a及び第2ベース部81bなど)、第1層80a及び第2層80bを含む。この例では、複数のベース部は、ベース部81c及び81dをさらに含む。
【0120】
例えば、複数のベース部の上に、第2層80bが設けられ、第2層80bの上に、第1層80aが設けられる。
【0121】
複数のベース部、第1層80a及び第2層80bは、高分子発泡体を含む。高分子発泡体は、例えば、ウレタンフォームなどを含む。
【0122】
複数のベース部は、例えば、サイドエッジ部でも良い。2つのサイドエッジ部の間に、中央マットレス部が設けられても良い。後述するように、中央マットレス部は、例えば、気体収容体(例えばエアセル)を含んでも良い。
【0123】
複数のベース部は、第1方向(例えば、X軸方向)に沿って並ぶ。例えば、第1ベース部81aから第2ベース部81bへの方向は、第1方向に沿う。
【0124】
X軸方向に対して垂直な1つの方向をZ軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
【0125】
第1方向は、例えば、マットレス76に使用者が寝た時の、頭から足への方向に対応する。Y軸方向は、左右方向に対応する。Z軸方向は、マットレス76の下面から上面への方向に対応する。
【0126】
図10(a)に示すように、例えば、第1ベース部81aから第2ベース部81bへの方向(第1方向)は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(Z軸方向)と交差し、第2ベース部81bから第1層80aへの方向(Z軸方向)と交差する。
【0127】
第2層80bは、第1ベース部81aと第1層80aとの間、及び、第2ベース部81bと第1層80aとの間に設けられる。第2層80bは、第1層80aと接合される。複数のベース部は、第2層80bと接合される。第2層80bは、例えば、中間層である。実施形態において、「接合」は、接着または溶着などを含む。
【0128】
図10(b)に示すように、マットレス76が、ベッド部70の上に置かれる。ベッド部70は、例えば、電動ベッドである。ベッド部70は、例えば、背ボトム70a(back section)、腰ボトム70b(seat section)、膝ボトム70c(upper leg section)、及び、足ボトム70d(lower leg section)などを含む。これらのボトムは、例えば、フレーム75により支持される。これらのボトムの間の角度は、変更可能である。
【0129】
このようなベッド部70の上にマットレス76が置かれる。ベッド部70の上にマットレス76が置かれたときに、複数のボトムの角度の変化に応じて、マットレス76が変形する。マットレス76は、折れ曲がる。実施形態においては、第1層80a及び第2層80bは、適切な特性を有する。これにより、複数のベース部の剥がれ、及び、第2層80bの破れなどを抑制しつつ、良好な快適さを提供できる。
【0130】
第1層80a及び第2層80bは、例えば、複数のセルを含む。セルは、例えば、孔である。1つの例において、第2層80bに含まれるセル(孔)のサイズは、第1層80aに含まれるセル(孔)のサイズよりも大きい。セルのサイズとして、例えば、基準となる距離(例えば10mm)に含まれるセルの平均のサイズが用いられても良い。例えば、第2層80bに含まれるセルのサイズは、約1mmである。一方、例えば、第1層80aに含まれるセルのサイズは、約0.2mmである。例えば、第2層80bに含まれるセルのサイズは、第1層80aに含まれるセルのサイズの4倍以上でも良い。
【0131】
1つの例において、第2層80bにおけるセル数は、第1層80aにおけるセル数よりも小さい。セル数は、例えば、JIS K6400-1:2004付属書1に記載された「セル数」で定義される。セル数は、基準となる距離の間に存在するセルの数に対応する。例えば、第2層80bにおけるセル数は、22である。例えば、第1層80aにおけるセル数は、50である。例えば、第1層80aにおけるセル数は、第2層80bにおけるセル数の2倍以上でも良い。
【0132】
1つの例において、第2層80bの引張強さは、第1層80aの引張強さよりも高い。第2層80bの引張強さは、例えば、150kPaである。第2層80bの引張強さは、例えば、140kPa以上であることが好ましい。一方、第1層80aの引張強さは、例えば、30kPa以上140kPa未満である。このような引張強さにより、破れなどを抑制しつつ、良好なクッション性が得られる。引張強さは、例えば、JIS K6400-5:2012に記載された「引張強さ」で定義される。例えば、第2層80bの引張強さは、第1層80aの引張強の1.5倍以上でも良い。
【0133】
1つの例において、第2層80bの伸びは、第1層80aの伸びよりも高い。第2層80bの伸びは、例えば、115%である。第1層80aの伸びは、例えば、80%である。伸びは、例えば、JIS K6400-5:2012に記載された「伸び」で定義される。例えば、第2層80bの伸びは、第1層80aの伸びの1.2倍以上でも良い。
【0134】
実施形態において、第2層80bは、第1層80aに含まれる第1セルの第2サイズよりも大きい第2サイズを有する第2セル、第1層80aにおける第1セル数よりも小さい第2セル数、第1層80aの第1引張強さよりも高い第2引張強さ、及び、第1層80aの第1伸びよりも高い第2伸び、の少なくともいずれかを有しても良い。
【0135】
実施形態においては、上記のような第2層80bにより、第1層80aが補強される。そして、第2層80bが高分子発泡体を含むことで、良好なクッション性が得られる。
【0136】
例えば、図10(b)に示すように、マットレス76が折れ曲がったときに、折れ曲がり箇所(部分80p)に強い応力が加わる。上記のような第1層80a及び第2層80bにより、折れ曲がり箇所(部分80p)に強い応力が加わった場合も、複数のベース部の剥がれ、及び、第1層80a及び第2層80bの破れなどが抑制できる。実施形態によれば、複数のベース部の剥がれを抑制しつつ、良好な快適さ(例えば柔らかさ)を提供できる。例えば、第1層80a及び第2層80bの破れなどを抑制しつつ、良好な快適さ(例えば柔らかさ)を提供できる。
【0137】
実施形態において、第2層80bの厚さt2(図10(a)参照)は、3mm以上であることが好ましい。これにより、良好なクッション性が得易くなる。第1層80aの厚さt1(図10(a)参照)は、3mm以上であることが好ましい。これにより、良好なクッション性が得易くなる。
【0138】
第1層80a、及び、第2層80b(例えば、中間層)の両方に高分子発泡体を用いることで、中間層としてウレタン樹脂膜(例えば布なども含む)用いる場合に比べて、低コストでマットレスを製造できる。
【0139】
(第2実施形態)
図11(a)及び図11(b)は、第2実施形態に係るマットレスを例示する模式的斜視図である。
これらの図においては、図を見やすくするために、実施形態に係るマットレス76に含まれる複数の要素が互いに離れて描かれている。図11(b)においては、図11(a)のZ軸方向(例えば、上下方向)が逆に描かれている。
【0140】
図11(a)及び図11(b)に示すように、実施形態に係るマットレス76は、第1層80a、第2層80b、第1ベース部81a、及び、第2ベース部81bに加えて、第3ベース部82c、第4ベース部82d及び気体収容部86をさらに含む。この例では、ベース部82e及びベース部82fがさらに設けられている。第1ベース部81a及び第2ベース部81bは、例えば、第1サイドエッジ部81に含まれる。第3ベース部82c、第4ベース部82d、ベース部82e及びベース部82fは、例えば、第2サイドエッジ部82に含まれる。
【0141】
気体収容部86は、複数の気体収容体86aを含む。第1ベース部81aから気体収容部86への方向(この例では、Y軸方向)は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(例えば、Z軸方向)と交差する。第2ベース部81bから気体収容部86への方向(この例では、Y軸方向)は、第2ベース部81bから第1層80aへの方向(例えば、Z軸方向)と交差する。気体収容部86から第1層80aへの方向は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(例えば、Z軸方向)に沿う。
【0142】
図11(b)に示すように、第3ベース部82cから第4ベース部82dへの方向は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(例えば、Z軸方向)と交差する。第3ベース部82cから第4ベース部82dへの方向は、例えば、X軸方向に沿う。
【0143】
第3ベース部82cから第1層80aへの方向は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(Z軸方向)に沿う。第4ベース部82dから第1層80aへの方向は、第1ベース部81aから第1層80aへの方向(Z軸方向)に沿う。
【0144】
気体収容部86は、Y軸方向において、第1ベース部81aと第3ベース部82cとの間にある。気体収容部86は、Y軸方向において、第2ベース部81bと第4ベース部82dとの間にある。
【0145】
第2層80bは、第3ベース部82dと第1層80aとの間、及び、第4ベース部82dと第1層80aとの間に設けられる。
【0146】
マットレス76は、ポンプ部87をさらに含んでも良い。ポンプ部87は、複数の気体収容体86aの給排気を行う。ポンプ部87とベース部82fとの間に、気体収容部86の一部が設けられても良い。
【0147】
第1サイドエッジ部81及び第2サイドエッジ部82において、複数のベース部の剥がれ、及び、第1層80a及び第2層80bの破れなどが抑制できる。
【0148】
図11(b)に示すように、エッジ部83及び84が設けられても良い。エッジ部83及び84は、高分子発泡体を含む。気体収容部86は、第1方向(X軸方向)において、エッジ部83とエッジ部84との間に設けられる。エッジ部83を設けることで、使用者の頭部側のエッジ部において、マットレスの形状が適切に維持できる。エッジ部84を設けることで、使用者の足部側のエッジ部において、マットレスの形状が適切に維持できる。実施形態に係るマットレスに含まれるベース部の少なくとも一部は、切れていても良い。
【0149】
以下、第1センサ31のいくつかの例について説明する。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図12(a)は、センサ62、及び、センサ62の配置を例示する模式的斜視図である。図12(b)は、センサ62を例示する模式的平面図である。図12(a)においては、図を見やすくするために、構成要素が互いに離されて描かれている。センサ62は、第1センサ31の1つの例である。
【0150】
図12(a)に示すように、ベッド脚部74にフレーム70Fが支持される。フレーム70Fの上に、ボトム71(例えば背ボトム70a、腰ボトム70b、膝ボトム70c及び足ボトム70dなど)が設けられる。ボトム71の上に、マットレス76が設けられる。マットレス76の上に、使用者88が横たわる。センサ62は、例えば、ボトム71とマットレス76との間に設けられる。この例では、センサ62は、シート状またはプレート状である。
【0151】
図12(b)に示すように、センサ62は、回路部62a及びセンサ部62bを含む。回路部62aは、通信部62cを含む。通信部62cは、制御部40とデータの送受信を行う。送受信は、有線及び無線の少なくともいずれかを含む任意の方法により行われる。
【0152】
センサ部62bは、例えば、センサ装置62dを含む。センサ部62bは、センサ部62bが受ける力(または力に対応した特性)を検出する。力は、例えば、圧力及び音波の少なくともいずれかを含む。センサ部62bは、例えば、圧力センサを含む。センサ部62bは、例えば、マイクロフォンを含む。
【0153】
センサ部62bに、マットレス76を介して、使用者88による力(圧力及び音波の少なくともいずれか)が加わる。力は、例えば、体動に基づく。例えば、センサ部62bで検出された力に基づく信号が、回路部62aから出力される。1つの例において、回路部62aは、センサ部62bで検出された力に基づく信号を解析しても良い。この場合、回路部62aは、センサ部62bで検出された力に基づく信号の大きさ及び信号(力)の大きさの時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者88の状態(離床、睡眠、または覚醒など)を推定しても良い。
【0154】
1つの例において、センサ部62bで検出された力に基づく信号が、回路部62aから制御部40に供給されても良い。制御部40において、信号(力)の大きさ及び信号(力)の大きさの時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者88の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定される。または、回路部62aにおいて、センサ部62bで検出された力及び力の時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者88の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定されても良い。使用者88の状態は、起き上がり、離床準備状態(例えば端座位)、離床、入眠、睡眠、または覚醒を含んでも良い。
【0155】
制御部40または回路部62aの少なくともいずれかにおいて、信号(力)の大きさ及び信号(力)の大きさの時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者88の生体信号が検出される。生体信号は、使用者88の呼吸数及び心拍数の少なくともいずれかを含む。生体信号に基づいて、睡眠の状態が推定されても良い。生体信号に基づいて、寝ているときの使用者88の姿勢が推定されても良い。
【0156】
例えば、使用者88の状態に応じた振動が、センサ部62bに加わる。振動は、例えば、使用者88の体動に応じている。振動がセンサ部62bにおいて検出される。振動は、音を含んでも良い。
【0157】
例えば、振動検出手段(センサ部62b)と、処理部(回路部62a及び制御部40の少なくともいずれかの少なくとも一部)と、が設けられる。処理部は、例えば、コンピュータを含む。振動検出手段は、例えば、ベッド70B上の使用者88の振動を検出する。処理部は、例えば、活動量算出手段と、睡眠判定値算出手段と、睡眠状態判定手段と、を含む。これらの手段は、機能的に分けられている。活動量算出手段は、例えば、振動検出手段により検出された振動に基づいて、就寝者の活動量をサンプリング単位時間毎に算出する。睡眠判定値算出手段は、例えば、第1時刻(例えば、現在の時刻)の活動量と、第2時刻(例えば現在の時刻以前の時刻)に算出した活動量と、に、時間に応じて重み付けした補正係数を乗じた値の総和を睡眠判定値として算出する。睡眠状態判定手段は、例えば、睡眠判定値が所定の閾値を超えた場合には覚醒状態と判定し、それ以外の場合には睡眠状態と判定する。
【0158】
図13(a)~図13(d)は、実施形態に係るベッドを例示する模式図である。
図13(a)は、センサ62の例の断面図である。図13(b)は、センサ62の例の平面図である。図13(c)は、センサ62の配置を例示する斜視図である。図13(d)は、センサ62の配置を例示する側面図である。
【0159】
図13(a)に示すように、この例においては、センサ62は、第1板体62pと、第2板体62qと、を含む。第2板体62qは、第1板体62pと対向する。これらの板体は、シート状でも良い。
【0160】
第2板体62qは、支持突起62sを含む。支持突起62sは、第1板体62pの外縁部に対向する。第1板体62pは、外縁部の内側の内側部を含む。内側部と、第2板体62qと、の間に、空気収容体62rが設けられる。この例では、第2板体62qに溝62tが設けられている。溝62tにより形成される空間(分けられる空間)に空気収容体62rが設けられる。空気収容体62rには、信号線62uの一端が接続される。信号線62uの他端は、検出回路62v(検出装置)に接続される。
【0161】
図13(b)に示すように、支持突起62sは、第1板体62pの外縁の一部と対向する。この例では、支持突起62sは、第1板体62pの、4つのコーナー部に設けられている。センサ62は、シート状、または、板状である。
【0162】
図13(c)に示すように、ボトム71の上に、上記のセンサ62が置かれる。図13(d)に示すように、ボトム71の上に、センサ62が置かれ、その上に、マットレス76が置かれる。マットレス76の上に、使用者88が横たわる。
【0163】
例えば、使用者88の体の動きに応じた力が空気収容体62rに加わる。この力は、例えば、振動を含む。空気収容体62rに加わる力(または力に対応した特性)が検出回路62vにより検出される。例えば、空気収容体62rに、圧力検出器が設けられ、圧力検出器により得られた信号(検出結果)が、検出回路62vに供給される。例えば、空気収容体62rに、マイクロフォンが設けられ、マイクロフォンにより得られた信号(検出結果)が、検出回路62vに供給される。例えば、検出回路62vの出力(信号)が制御部40に供給される。制御部40において、使用者88の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定される。または、検出回路62vにおいて、検出された力及び力の時間的な変化の少なくともいずれかに基づいて、使用者88の状態(離床、睡眠、または覚醒など)が推定されても良い。使用者88の状態は、起き上がり、端座位(例えば離床準備状態)、離床、入眠、睡眠、または覚醒を含んでも良い。
【0164】
センサ62は、例えば、生体情報収集装置である。センサ62において、第1板体62pは、例えば、使用者88の身体側に配置される。第2板体62qは、例えば、支持側に設けられる。第1板体62pと第2板体62qとの中央部間に、空気圧検出用の変形可能な空気収容体62rが設けられる。第2板体62qの中央部には、空気収容体62rを装着する溝62tが設けられる。支持突起62sは、第2板体62qから第1板体62pに向かう方向に、突出する。支持突起62sは、第1板体62pの周囲の四隅を支持する。支持突起62sは、例えば、第1板体62pを水平な状態(正常状態)に常時支持する。
【0165】
実施形態において、センサ62は、種々の変形が可能である。
【0166】
図14は、実施形態に係るベッドシステムを例示する模式図である。
図14に示すように、ベッドシステム210は、ベッド70B及び制御装置110を含む。ベッドシステム210は、第1センサ31、第2センサ32、電子装置35、音装置36、環境制御部51、減光装置56、照明装置57、送風機58及び表示装置59の少なくともいずれかを含んでも良い。
【0167】
図15は、実施形態に係るベッドシステムを例示する模式図である。
図15に示すように、ベッドシステム210において、ベッド70B及び制御装置110が設けられる。この例では、制御装置110の少なくとも一部の機能は、第1センサ31に含まれる制御部の少なくとも一部で実施される。ベッド70Bは、ベッド制御部70Bcを含んでも良い。ベッド制御部70Bcにより、駆動部70Dが制御される。ベッド70Bは、ベッド受付部70Brを含んでも良い。ベッド受付部70Brは、ベッド70Bに関する操作を受け付ける。ベッド受付部70Brは、例えば、リモートコントローラである。ベッド70Bは、マットレス76を含んでも良い。マットレス76がエアマットレスである場合、エアセル76aの圧力の制御は、ベッド制御部70Bcにより行われても良い。制御装置110とベッド70Bとの間のデータの授受は、有線及び無線の任意の方法で行われても良い。
【0168】
ベッドシステム210において、通信装置48が設けられても良い。通信装置48は、例えば、ルータである。通信装置48における通信は、無線LAN(local area network)により行われても良い。例えば、通信装置48を介して、制御装置110と他機器との通信が行われる。
【0169】
他機器は、例えば、第2センサ32、音装置36、表示装置59、及び、環境制御部51の少なくともいずれかを含む。環境制御部51は、例えば、減光装置56(カーテンなど)、照明装置57及び送風機58の少なくともいずれかを含む。通信装置48と、送風機58(例えばエアコンディショナなど)と、の間の通信は、中継装置58aを介して行われても良い。中継装置58aは、例えば、送風機58(例えばエアコンディショナなど)用のリモートコントローラでも良い。
【0170】
他機器は、ベッド付属品78a及び78bなどを含んでも良い。ベッド付属品78aは、例えば、枕である。ベッド付属品78bは、例えば、電気毛布である。例えば、制御装置110の制御により、枕の高さまたは温度などが制御されても良い。制御装置110の制御により、例えば、電気毛布の温度などが制御されても良い。制御装置110の制御により、例えば、ベッド70Bの温度、マットレス76の温度、及び、室内の温度などの少なくともいずれかが、制御されても良い。これらの温度の制御は、使用者の体温に応じて制御されても良い。枕の形は、使用者の頭の形に応じて適性に制御され、カスタマイズできても良い。例えば、肩こり等が抑制される。例えば、いびきが発生したときに、枕の形が変化して、いびきが止められても良い。
【0171】
通信装置48と、上記の他機器と、の間の通信は、例えば、無線LANなどにより行われる。
【0172】
第1センサ31で得られたデータが、通信装置48を介して、サーバ48sに供給されても良い。サーバ48sは、任意の電子機器と通信可能である。電子機器は、例えば、使用者88用の電子装置35、介護者用の電子装置35a、管理用コンピュータ48a、及び、任意のコンピュータ48bなどを含む。
【0173】
制御装置110の少なくとも一部の機能は、第1センサ31に含まれる制御部の少なくとも一部で実施される。制御装置110の少なくとも一部の機能は、ベッド制御部70Bcの少なくとも一部で実施されても良い。制御装置110の少なくとも一部の機能は、電子装置35または電子装置35sで行われても良い。制御装置110の少なくとも一部の機能は、サーバ48s、管理用コンピュータ48a、及び、コンピュータ48bの少なくともいずれかで実施されても良い。制御装置110の少なくとも一部は、第1センサ31、ベッド制御部70Bc、電子装置35、電子装置35s、サーバ48s、管理用コンピュータ48a、及び、コンピュータ48bに含まれても良い。
【0174】
実施形態によれば、質の高い睡眠を提供できる制御装置が提供できる。
【0175】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、制御装置に含まれる取得部及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0176】
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0177】
その他、本発明の実施形態として上述した制御装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての制御装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0178】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0179】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0180】
31、32…第1、第2センサ、 35、35a…電子装置、 36…音装置、 40…制御部、 42…マットレス制御部、 43…マットレス取得部、 45…取得部、 45a…出力、 48…通信装置、 48a…管理用コンピュータ、 48b…コンピュータ、 48s…サーバ、 51…環境制御部、 56…減光装置、 57…照明装置、 58…送風機、 58a…中継装置、 59…表示装置、 62…センサ、 62a…回路部、 62b…センサ部、 62c…通信部、 62d…センサ装置、 62p、62q…第1、第2板体、 62r…空気収容体、 62s…支持突起、 62t…溝、 62u…信号線、 62v…検出回路、 70…ベッド部、 70B…ベッド、 70Bc…ベッド制御部、 70Br…ベッド受付部、 70D…駆動部、 70F…フレーム、 70H…高さ、 70L…床、 70M…マットレス、 70a…背ボトム、 70b…腰ボトム、 70c…膝ボトム、 70d…足ボトム、 71…ボトム、 74…ベッド脚部、 76…マットレス、 76a…エアセル、 76b…ポンプユニット、 76c…ケーブル、 76d…マットレス操作部、 76e…ケーブル、 76f…マットレス駆動部、 77a…頭部、 77b…腰部、 77c…足部、 78a、78b…ベッド付属品、 80a、80b…第1、第2層、 80p…部分、 81…第1サイドエッジ部、 81a、81b…第1、第2ベース部、 81c、81d…ベース部、 82…第2サイドエッジ部、 82c、82d…第3、第4ベース部、 82e…ベース部、 83、84…エッジ部、 86…気体収容部、 86a…気体収容体、 87…ポンプ部、 88…使用者、 θ…背角度、 110…制御装置、 210…ベッドシステム、 IF1…第1情報、 IF1、IG2…第2情報、 IW…アラーム、 SM…信号、 SS…信号、 mt1、mt2…第1、第2マットレス状態
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15