(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】カメラ装置及び光学機器
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20231220BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20231220BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231220BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20231220BHJP
H04N 23/54 20230101ALI20231220BHJP
H04N 23/68 20230101ALI20231220BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G03B17/02
G03B30/00
H04N23/54
H04N23/68
(21)【出願番号】P 2020571622
(86)(22)【出願日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 KR2019007813
(87)【国際公開番号】W WO2020004975
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】10-2018-0075773
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0075774
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】パク チェ クン
【審査官】登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-050668(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0324905(US,A1)
【文献】特開2008-278382(JP,A)
【文献】特開2013-044924(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G02B 7/04
G03B 17/02
G03B 30/00
H04N 23/54
H04N 23/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、
前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、
前記第1基板に配置される第2コイルと、
前記第2基板に配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットと、
前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する軟性の第3基板とを含み、
前記第2基板は、前記イメージセンサーと結合される結合部と、前記結合部から外側に延びる延長部を含み、
前記延長部の少なくとも一部は前記第1基板と光軸方向にオーバーラップし、
前記第1基板と前記第2基板の前記延長部との間にはボールが配置され、
前記第2基板の前記延長部は前記イメージセンサーを基準に第1軸方向に配置される第1延長部と、前記イメージセンサーを基準に前記第1軸方向と垂直な第2軸方向に配置される第2延長部を含み、
前記第3基板は前記第1延長部と前記第2延長部との間に配置される、カメラ装置。
【請求項2】
前記第2基板は、剛性の基板である、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記第1基板は、前記第1基板の上面に形成される溝を含み、
前記ボールは、前記第1基板の前記溝に配置される、請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記第1基板は、ホールを含み、
前記イメージセンサーは、前記第1基板の前記ホールに配置され、
前記第2コイルは、前記ボールと前記光軸方向にオーバーラップされ、
前記第2マグネットは、前記第2基板の上面に配置されて前記第2コイルと前記光軸方向にオーバーラップされる、請求項3に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記ボールは、前記第1基板の前記溝と前記第2基板の前記延長部との間に配置される、請求項3または4に記載のカメラ装置。
【請求項6】
第1マグネットを含む可動子と、
前記可動子に結合されるレンズと、
前記第1マグネットと対向する第1コイルを含み前記可動子の一側に配置される固定子を含み、
前記第1基板は前記固定子の一側に配置される、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項7】
前記第3基板は、前記イメージセンサーのコーナー側に配置される、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項8】
前記可動子は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されるボビンと、
前記ボビンに配置される第3コイルと、
前記ハウジングと前記ボビンを連結する弾性部材とを含み、
前記第1マグネットは、前記ハウジングに配置されて前記第3コイルと対向し、
支持部材が前記可動子と前記固定子を連結する、請求項6に記載のカメラ装置。
【請求項9】
前記第2コイルに電流が印加される場合、前記イメージセンサーは前記第1基板に対して移動する、請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項10】
前記イメージセンサーは、前記第1基板と前記光軸方向と垂直な方向にオーバーラップする、請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項11】
前記第2マグネットは、前記第2コイルと前記光軸方向と垂直な方向にオーバーラップする、請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項12】
前記第3基板は、前記第2基板に連結される連結部と、前記連結部の端部に形成されて前記第1基板の上面に結合される結合部を含む、請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項13】
前記第2コイルは、前記イメージセンサーを前記光軸方向と垂直な第1方向に移動させる第2-1コイルと、前記イメージセンサーを前記光軸方向と前記第1方向と垂直な第2方向に移動させる第2-2コイルを含む、請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項14】
前記第2コイルは、前記ボールと前記第2マグネットとの間に配置される、請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項15】
第1基板と、
前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、
前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、
前記イメージセンサーを前記第1基板に対して移動させる第2コイルと第2マグネット、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるボールと、
前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する軟性の第3基板を含み、
前記第2基板は前記イメージセンサーと結合される結合部と、前記結合部から外側に延びる延長部を含み、
前記第2基板の前記延長部の少なくとも一部は、前記第1基板と光軸方向にオーバーラップされ、
前記第2基板の前記延長部は前記イメージセンサーを基準に第1軸方向に配置される第1延長部と、前記イメージセンサーを基準に前記第1軸方向と垂直な第2軸方向に配置される第2延長部を含み、
前記第3基板は前記第1延長部と前記第2延長部との間に配置される、カメラ装置。
【請求項16】
前記第2コイルは、前記ボールと前記第2マグネットとの間に配置される、請求項15に記載のカメラ装置。
【請求項17】
前記ボールは、
前記光軸方向に前記第1基板と前記第2基板の前記延長部との間に配置される、請求項15または16に記載のカメラ装置。
【請求項18】
前記第2基板は、剛性の基板である、請求項15乃至17のうちのいずれか一項に記載のカメラ装置。
【請求項19】
第1基板と、
前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、
前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、
前記第1基板に配置される第2コイルと、
前記第2基板に配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットと、
前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する軟性の第3基板とを含み、
前記第2基板は、前記イメージセンサーと結合される結合部と、前記結合部から外側に延びる延長部を含み、
前記延長部の少なくとも一部は前記第1基板と光軸方向にオーバーラップし、
前記第1基板と前記第2基板の前記延長部との間にはボールが配置され、
前記第1基板はホールを含み、
前記イメージセンサーは前記第1基板の前記ホールに配置され、
前記第2コイルは前記ボールと前記光軸方向にオーバーラップし、
前記第2マグネットは前記第2基板の上面に配置され前記第2コイルと前記光軸方向にオーバーラップされる、カメラ装置。
【請求項20】
本体と、
前記本体に配置される請求項1乃至19のうちいずれか一つに記載のカメラ装置と、
前記本体に配置されて前記カメラ装置で撮影された映像を出力するティスプレイとを含む、光学機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、カメラ装置及び光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
以下で記述される内容は、本実施例に対する背景情報を提供するだけであって従来技術を記載したものではない。
【0003】
各種携帯端末の普及が広く一般化されて無線インターネツトサービスが常用化されるにつれ携帯端末と関連した消費者の要求も多様化されていて、多様な種類の付加装置が携帯端末に取り付けられている。
【0004】
その中で代表的なものとして被写体を写真や動画で撮影するカメラ装置がある。一方、近年のカメラ装置には、撮影者の手振れによって映像が揺れる現象を防止する手振れ補正機能が適用されている。
【0005】
一方、手振れ補正機能の実行方法として、レンズシフトを介した方法が開発されているが、レンズシフトモデルの場合、レンズのストロークの長さだけカメラ装置のx軸/y軸方向への長さが大きくなる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施例は、イメージセンサーシフトを通して手振れ補正機能を行うカメラ装置を提供する。
【0007】
さらに、イメージセンサーシフトとレンズシフトを同期化してより精密な手振れ補正機能を行うカメラ装置を提供する。
【0008】
さらに、前記カメラ装置を含む光学機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施例に係るカメラ装置は、第1マグネットを含む可動子と、前記可動子に結合されるレンズと、前記第1マグネットと対向する第1コイルを含み前記可動子の一側に配置される固定子と、前記固定子の一側に配置される第1基板と、前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第2コイルと、前記第2基板に配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットとを含み、前記第2基板は、前記イメージセンサーと結合される結合部と、前記結合部から外側に延びて少なくとも一部が前記第1基板と光軸方向にオーバーラップされる延長部を含み、前記第1基板と前記第2基板の前記延長部との間に配置されるボールをさらに含むことができる。
【0010】
前記第2基板は、剛性の基板であり、前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する軟性の第3基板を含むことができる。
【0011】
前記第1基板は、前記第1基板の上面に形成される溝を含み、前記ボールは、前記第1基板の前記溝に配置されることができる。
【0012】
前記第1基板は、ホールを含み、前記イメージセンサーは、前記第1基板の前記ホールに配置されて、前記第2コイルは、前記ボールと光軸方向にオーバーラップされて、前記第2マグネットは、前記第2基板の上面に配置されて前記第2コイルと前記光軸方向にオーバーラップされることができる。
【0013】
前記ボールは、前記第1基板の前記溝と前記第2基板の前記延長部との間に配置されることができる。
【0014】
前記第2基板の前記延長部は、前記イメージセンサーを基準として第1軸方向に配置される第1延長部と、前記イメージセンサーを基準として前記第1軸と垂直した第2軸方向に配置される第2延長部を含み、前記第3基板は、前記第1軸と前記第2軸との間に配置されることができる。
【0015】
前記第3基板は、前記イメージセンサーのコーナー側に配置されることができる。
【0016】
前記可動子は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置される第3コイルと、前記ハウジングと前記ボビンを連結する弾性部材とをさらに備え、前記第1マグネットは、前記ハウジングに配置されて前記第3コイルと対向し、前記カメラ装置は、前記可動子と前記固定子を連結する支持部材をさらに含むことができる。
【0017】
本実施例に係る光学機器は、本体と、前記本体に配置される第1項のカメラ装置及び前記本体に配置されて前記カメラ装置で撮影された映像を出力するディスプレイを含むことができる。
【0018】
本実施例に係るカメラ装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに結合されるレンズと、前記ハウジングの下に配置されるベースと、前記ボビンに配置される第1コイルと、前記ハウジングに配置されて前記第1コイルと対向する第1マグネットと、前記ベースに配置されて前記第1マグネットと対向する第2コイルと、前記ベースの下に配置される第1基板と、少なくとも一部が前記第1基板と光軸方向にオーバーラップされる第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されるボールと、前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第3コイルと、前記イメージセンサーに配置されて前記第3コイルと対向する第2マグネットと、前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する軟性の第3基板とを含むことができる。
【0019】
本実施例に係るカメラ装置は、レンズと結合される可動子と、前記可動子と離隔して配置される固定子と、前記固定子の一側に配置される第1基板と、前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、前記第2基板に配置されるイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第2コイルと、前記第2基板に配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットとを含むことができる。
【0020】
前記固定子は、ハウジングと、前記ハウジングに配置される第1マグネットを含み、前記可動子は、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置されて前記第1マグネットと対向する第1コイルを含むことができる。
【0021】
前記可動子は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置される第1コイルと、前記ハウジングに配置されて前記第1コイルと対向する第1マグネットを含み、前記固定子は、前記ハウジングの下に配置されるベースと、前記ベースに配置されて前記第1マグネットと対向する第3コイルを含むことができる。
【0022】
本実施例に係るカメラ装置は、第1マグネットを含む可動子と、前記可動子に結合されるレンズと、前記第1マグネットと対向する第1コイルを含み前記可動子の一側に配置される固定子と、前記固定子の一側に配置される第1基板と、前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、前記第2基板に配置されて、第1辺を含むイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第2コイルと、前記イメージセンサーに配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットとを含み、前記第1基板は、前記イメージセンサーの前記第1辺に対応する第1部分を含み、前記第2基板は、前記第1基板の前記第1部分と結合される複数の軟性の連結部を含むことができる。
【0023】
前記第2基板は、前記第1基板と前記イメージセンサーを第1軸方向に連結する第2-1基板と、前記第1基板と前記イメージセンサーを前記第1軸と垂直した第2軸方向に連結する第2-2基板を含むことができる。
【0024】
前記第2基板は、前記イメージセンサーと結合される内側部と、前記第1基板と結合される外側部を含み、前記複数の軟性の連結部は、前記内側部と前記外側部を連結することができる。
【0025】
前記第1基板は、ホールを含み、前記イメージセンサーは、前記第1基板の前記ホールに配置されて、前記第2コイルは、前記第1基板の前記ホールの内側面に配置されて、前記第2マグネットは、前記イメージセンサーの外側面に配置されることができる。
【0026】
前記第2基板は、前記イメージセンサーの一面と前記第1基板の一面に結合して、前記第1基板の他面には外部と連結される連結部を含む第3基板が結合されることができる。
【0027】
前記カメラ装置は、前記第3基板に結合される補強板をさらに含むことができる。
【0028】
前記可動子は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置される第3コイル及び前記ハウジングと前記ボビンを連結する弾性部材をさらに備え、前記第1マグネットは、前記ハウジングに配置されて前記第3コイルと対向し、前記カメラ装置は、前記可動子と前記固定子を連結する支持部材をさらに含むことができる。
【0029】
前記イメージセンサーは、前記第2基板にフリップチップ(flip chip)連結されて、前記第2マグネットは、前記第2基板に接着剤によって固定されて、前記第2コイルは、前記第1基板にパターンコイルで形成されることができる。
【0030】
本実施例に係る光学機器は、本体と、前記本体に配置されるカメラ装置及び前記本体に配置されて前記カメラ装置で撮影された映像を出力するディスプレイを含むことができる。
【0031】
本実施例に係るカメラ装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに結合されるレンズと、前記ハウジングの下に配置されるベースと、前記ボビンに配置される第1コイルと、前記ハウジングに配置されて前記第1コイルと対向する第1マグネットと、前記ベースに配置されて前記第1マグネットと対向する第2コイルと、前記ベースの下に配置される第1基板と、前記ベースの下に前記レンズと対応する位置に配置されるイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第3コイルと、前記イメージセンサーに配置されて前記第3コイルと対向する第2マグネットと、前記第1基板と前記イメージセンサーを連結する軟性の第2基板とを含むことができる。
【0032】
本実施例に係るカメラ装置は、レンズと結合される可動子と、前記可動子と離隔して配置される固定子と、前記固定子の一側に配置される第1基板と、前記第1基板に移動可能に配置される第2基板と、前記第2基板に配置されて、第1辺を含むイメージセンサーと、前記第1基板に配置される第2コイルと、前記第2基板に配置されて前記第2コイルと対向する第2マグネットとを含み、前記第1基板は、前記イメージセンサーの前記第1辺に対応する第1部分を含み、前記第2基板は、前記第1基板の前記第1部分と結合される複数の軟性の連結部を含むことができる。
【0033】
前記固定子は、ハウジングと、前記ハウジングに配置される第1マグネットを含み、前記可動子は、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置されて前記第1マグネットと対向する第1コイルを含むことができる。
【0034】
前記可動子は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるボビンと、前記ボビンに配置される第1コイルと、前記ハウジングに配置されて前記第1コイルと対向する第1マグネットを含み、前記固定子は、前記ハウジングの下に配置されるベースと、前記ベースに配置されて前記第1マグネットと対向する第3コイルを含むことができる。
【発明の効果】
【0035】
本実施例により、イメージセンサーシフトを通した手振れ補正機能を実現することができる。
【0036】
さらに、イメージセンサーシフトとレンズシフトの同期化を通してより精密な手振れ補正機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】第1実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【
図2】第1実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【
図3】第1実施例の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【
図4】第1実施例の別の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【
図5】第1実施例のさらに別の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【
図6】第2実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【
図7】第2実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【
図8】第2実施例の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【
図9】第2実施例の他の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【
図10】本実施例に係るレンズ駆動装置の斜視図である。
【
図12】本実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
【
図13】本実施例に係るレンズ駆動装置を
図12とは異なる方向で見た分解斜視図である。
【
図14】本実施例に係る第1可動子及び関連構成を図示する分解斜視図である。
【
図15】本実施例に係る第2可動子を図示する分解斜視図である。
【
図16】本実施例に係る固定子を図示する分解斜視図である。
【
図17】本実施例に係る弾性部材、支持部材及び関連構成を図示する分解斜視図である。
【
図18】本実施例に係るレンズ駆動装においてカバーを省略して図示した平面図である。
【
図19】第1実施例に係るカメラ装置の断面図である。
【
図20】第2実施例に係るカメラ装置の断面図である。
【
図21】本実施例に係る光学機器を図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下では説明の便宜のために本発明の一部実施例を例示的な図面を通して説明する。但し、本発明の技術思想は説明される一部実施例に限定されない。
【0039】
さらに、本発明の実施例の構成要素を説明するに当たり、第1、第2、第1-1、第1-2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものだけであって、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。
【0040】
ある構成要素が別の構成要素に‘連結’または‘結合’されると記載された場合、その構成要素はその別の構成要素に直接的に連結または結合されることができるが、その構成要素とその別構成要素との間にさらに別の構成要素が‘連結’または‘結合’されてもよいものと理解されなければならない。
【0041】
以下で使われる‘光軸方向’とは、レンズ駆動装置に結合されたレンズの光軸の方向と定義する。従って、‘光軸方向’は、カメラモジュールのイメージセンサーの光軸の方向と一致することができる。
【0042】
以下で使われる‘オートフォーカス機能’は、イメージセンサーに被写体の鮮明な映像が得られるように被写体との距離に応じてレンズを光軸方向に移動させてイメージセンサーとの距離を調節することによって被写体に対する焦点を自動で合わせる機能と定義する。一方、‘オートフォーカス’とは、‘AF(Auto Focus)’と混用されることができる。
【0043】
以下で使われる‘手振れ補正機能’は、外力によってイメージセンサーに発生する振動(動き)を相殺するようにレンズを光軸方向と垂直した方向に移動させたりチルトさせる機能と定義する。一方、‘手振れ補正’とは、‘OIS(Optical Image Stabilization)’と混用されることができる。
【0044】
以下では本実施例に係る光学機器の構成を図面を参照して説明する。
【0045】
図21は、本実施例に係る光学機器を図示する斜視図である。
【0046】
光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用通信装置、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)及びナビゲーション中いずれか一つでありうる。但し、光学機器の種類がこれに制限されず映像または写真を撮影するためのなんらかの装置も光学機器に含まれることができる。
【0047】
光学機器は、本体1を含むことができる。本体1は、光学機器の外観を形成することができる。本体1は、カメラ装置3を収容することができる。本体1の一面にはディスプレイ2が配置されることができる。例えば、本体1の一面にディスプレイ2及びカメラ装置3が配置されて、本体1の他面(一面の反対側に位置する面)にカメラ装置3が追加で配置されることができる。
【0048】
光学機器は、ディスプレイ2を含むことができる。ディスプレイ2は、本体1の一面に配置されることができる。ディスプレイ2は、カメラ装置3で撮影された映像を出力することができる。
【0049】
光学機器は、カメラ装置3を含むことができる。カメラ装置3は、本体1に配置されることができる。カメラ装置3は、少なくとも一部が本体1の内部に収容されることができる。カメラ装置3は、複数で備えられることができる。カメラ装置3は、デュアルカメラ装置を含むことができる。カメラ装置3は、本体1の一面と本体1の他面に各々配置されることができる。カメラ装置3は、被写体の映像を撮影することができる。
【0050】
以下では第1実施例に係るカメラ装置の構成を図面を参照して説明する。
【0051】
図1は第1実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図であり、
図2は第1実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図であり、
図19は第1実施例に係るカメラ装置の断面図である。
【0052】
カメラ装置3は、イメージセンサー10を含むことができる。イメージセンサー10は、固定子400の一側に配置されることができる。イメージセンサー10は、固定子400の下に配置されることができる。イメージセンサー10は、レンズと対応する位置に配置されることができる。イメージセンサー10は、第1基板20内に配置されることができる。イメージセンサー10は、第1基板20に電気的に連結されることができる。イメージセンサー10は、第2基板30に配置されることができる。イメージセンサー10は、第2基板30にフリップチップ(flip chip)結合されることができる。イメージセンサー10は、第2基板30にソルダリング(soldering)にて結合されることができる。イメージセンサー10は、レンズと光軸が一致するように配置されることができる。つまり、イメージセンサー10の光軸とレンズの光軸は、アラインメント(alignment)できる。イメージセンサー10は、イメージセンサー10の有効画像領域に照射される光を電気的信号に変換することができる。イメージセンサー10は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD及びCID中いずれか一つでありうる。
【0053】
カメラ装置3は、第1基板20を含むことができる。第1基板20は、印刷回路基板(Printed Circuit Board)でありうる。第1基板20は、ケビティ(cavity)PCBでありうる。第1基板20は、剛性の(Rigid)基板でありうる。第1基板20は、中空またはホールを含むPCBでありうる。第1基板20にはレンズ駆動装置が配置されることができる。この時、第1基板20とレンズ駆動装置との間にはセンサーベース15が配置されることができる。センサーベース15は、溝を含みセンサーベース15の溝に基板410の端子部412が配置されることができる。第1基板20は、固定子400の一側に配置されることができる。第1基板20は、固定子400の下に配置されることができる。第1基板20は、レンズ駆動装置と電気的に連結されることができる。第1基板20は、イメージセンサー10と電気的に連結されることができる。第1基板20の他面には、外部と連結される連結部81を含む第4基板80が結合されることができる。
【0054】
第1基板20は、ホール21を含むことができる。第1基板20のホール21は、第1基板20の中心部に形成されることができる。第1基板20のホール21にはイメージセンサー10が配置されることができる。第1基板20のホール21は、イメージセンサー10と対応する形で形成されることができる。但し、第1基板20のホール21内部でイメージセンサー10のストローク空間が確保されるように第1基板20のホール21の大きさはイメージセンサー10の大きさより大きく形成されることができる。
【0055】
第1基板20は、溝22を含むことができる。溝22は、第1基板20の上面に形成されることができる。溝22は、ボール70の少なくとも一部を収容することができる。溝22は、ボール70の直径と対応する幅またはボール70の直径より大きい幅で形成されることができる。溝22は、互いに離隔する四つの溝を含むことができる。四つの溝には各々ボール70が配置されることができる。四つの溝は、四つの延長部32と対応する位置に形成されることができる。溝22は、溝22に配置されたボール70が溝22を離脱しないように形成されることができる。
【0056】
カメラ装置3は、第2基板30を含むことができる。第2基板30は、剛性の(Rigid)基板を含むことができる。第2基板30は、第1基板20に移動可能に配置されることができる。第2基板30は、イメージセンサー10の一面(上面)と結合されることができる。第2基板30にイメージセンサー10はフリップチップ結合されることができる。第2基板30にイメージセンサー10が固定されることができる。第2基板30とイメージセンサー10は一体で移動することができる。第2基板30とイメージセンサー10との間の結合は、ソルダボール(solder ball)またはAgエポキシによることができる。第2基板30は、中空またはホールを含むことができる。第2基板30の中空またはホールを通してイメージセンサー10とレンズとの間の光経路が形成されることができる。
【0057】
第2基板30は、結合部31を含むことができる。結合部31は、イメージセンサー10と結合されることができる。結合部31は、四角のフレーム形状でありうる。結合部31は、光軸方向にイメージセンサー10とオーバーラップされることができる。結合部31は、イメージセンサー10の上に配置されることができる。
【0058】
第2基板30は延長部32を含むことができる。延長部32は、結合部31から外側に延びて少なくとも一部が第1基板20と光軸方向にオーバーラップされることができる。延長部32は、ボール70によって支持されることができる。延長部32は剛性で形成されることができる。
【0059】
延長部32は、複数の延長部を含むことができる。延長部32は四つの延長部32を含むことができる。延長部32は、イメージセンサー10を基準として第1軸方向に配置される第1延長部32-1と、イメージセンサー10を基準として第1軸と垂直した第2軸方向に配置される第2延長部32-2を含むことができる。この時、第1軸と第2軸のいずれかは、x軸で残りの一つはy軸でありうる。第1延長部32-1と第2延長部32-2は各々二つの互いに反対側に配置される延長部を含むことができる。
【0060】
カメラ装置3は、第2コイル40を含むことができる。第2コイル40は、第1基板20に配置されることができる。第2コイル40は、第1基板20のホール21の内側面に配置されることができる。第2コイル40は、第1基板20にパターンコイル(pattern coil)で形成されることができる。第2コイル40は、第1基板20に一体で微細パターンコイル(fine pattern coil)で形成されることができる。第2コイル40は、ボール70と光軸方向にオーバーラップされることができる。このような構造を通して、第1基板20のx軸/y軸方向サイズを最小化することができる。第2コイル40に電流が印加されると第2コイル40は、第2マグネット50と電磁気的相互作用することができる。
【0061】
第2コイル40は、複数のコイルを含むことができる。第2コイル40は、イメージセンサー10を基準として第1軸方向に配置される第2-1コイル41と、イメージセンサー10を基準として第1軸と垂直である第2軸方向に配置される第2-2コイル42を含むことができる。第1実施例で第2-1コイル41に電流が印加される場合、イメージセンサー10は第1軸方向に移動して、第2-2コイル42に電流が印加される場合、イメージセンサー10は第2軸方向に移動することができる。
【0062】
カメラ装置3は、第2マグネット50を含むことができる。第2マグネット50は、第2基板30に配置されることができる。第2マグネット50は、イメージセンサー10に配置されることができる。第2マグネット50は、イメージセンサー10と一体で移動することができる。第2マグネット50は、イメージセンサー10と離隔するように配置されることができる。第2マグネット50は、第2コイル40と対向することができる。第2マグネット50は、イメージセンサー10の外側面に配置されることができる。第2マグネット50は、第2基板30に接着剤によって固定されることができる。
【0063】
第2マグネット50は、第2-1コイル41と対向する第2-1マグネット51と、第2-2コイル42と対向する第2-2マグネット52を含むことができる。第2-1マグネット51と第2-2マグネット52は各々二つのマグネットを含むことができる。
【0064】
第1実施例では、第2基板30またはイメージセンサー10に配置される第2マグネット50と第1基板20に配置される第2コイル40を通してイメージセンサーシフト(shift)を行うことができる。つまり、第2コイル40に電流が印加されると第2コイル40と第2マグネット50の電磁気的相互作用によって第2マグネット50が移動して、この時第2マグネット50と一体で移動するイメージセンサー10も共に移動するにつれOIS(手振れ補正)機能が実行されることができる。第1実施例のイメージセンサーシフト方式のOIS駆動は、レンズシフト方式のOIS駆動と比較してレンズの移動がないのでレンズ及びレンズ駆動装置のサイズが減少する長所がある。特に、x軸/y軸方向にサイズが減少することができる。さらに、レンズシフト方式では、レンズの移動を支持するためのワイヤーの断線が発生することがあるが、イメージセンサーシフト方式では、この問題点が解消されることができる。
【0065】
第1実施例では、イメージセンサー10のシフトだけでOISを行うこともできるが、イメージセンサー10の移動とレンズの移動を同期化してより精密なOIS機能が実行されることができる。つまり、イメージセンサー10とレンズは、同じ方向に同じ距離だけ移動することができる。第1実施例に係るイメージセンサー10とレンズの同期化シフトを行うと、カメラ装置の使用者の手振れによってカメラ装置が震える場合にもイメージセンサー10とレンズ相互間には移動が全くない状態が維持されるので完璧な手振れ補正が実行されることができる。つまり、第1実施例に係るイメージセンサー10とレンズの同期化シフト構造は、イメージセンサー10だけシフトしたりレンズだけシフトずる構造と比較してより向上した手振れ補正(OIS)機能を提供することができる。
【0066】
第1実施例で第2コイル40が、第1基板20に配置されて、第2マグネット50が、第2基板30に配置されるが、変形例では第2マグネット50が、第1基板20に配置されて、第2コイル40が、第2基板30に配置されることができる。
【0067】
カメラ装置3は、第3基板60を含むことができる。第3基板60は、軟性の(flexible)基板を含むことができる。第3基板60は、FPCB(Flexible Printed Circuit Board)でありうる。第3基板60は、第1基板20とイメージセンサー10を電気的に連結することができる。第3基板60は、第2基板30と第1基板20を連結することができる。第3基板60は、第1基板20の上面に結合されることができる。第3基板60は、第1基板20のキャビティPCBにACF(Anisotropic Conductive Film)またはフリップチップ結合されることができる。第3基板60と第1基板20との間の結合は、ソルダボール(solder ball)またはAgエポキシによることができる。第3基板60は、第2基板30の側面で延びることができる。第2基板30と第3基板60は一体で形成されるRFPCB(Rigid Flexible Printed Circuit Board)でありうる。この時、第2基板30は、剛性の基板を含み、第3基板60は、軟性の基板を含むことができる。第3基板60は、折り曲げられたり広がりながらイメージセンサー10と第1基板20を電気的に連結することができる。第3基板60は、第2基板30のコーナー部に配置されることができる。
【0068】
第3基板60は、複数の第3基板を含むことができる。第3基板60は、四つの第3基板を含むことができる。四つの第3基板は、互いに対称となるように配置されることができる。四つの第3基板のうち二つの第3基板は、第3方向に配置されて、残りの二つの第3基板は、第4軸方向に配置されることができる。第3基板60は、第2基板30の第1延長部32-1と第2延長部32-2との間に配置されることができる。第3基板60は、イメージセンサー10のコーナー側に配置されることができる。第3基板60は、第1軸と第2軸との間に配置されることができる。第3基板60は、第1軸と第2軸との間の空間に配置されることができる。この時、第1軸は、第1延長部32-1が配置される方向の軸であり、第2軸は、第2延長部32-2が配置される方向の軸であり得る。
【0069】
第3基板60は、第2基板30と連結される連結部61と、連結部61の末端に形成されて第1基板20の上面に結合される結合部62を含むことができる。第1実施例で連結部61は、イメージセンサー10に対して対角方向に配置されることができる。
【0070】
カメラ装置3は、ボール70を含むことができる。ボール70は、第1基板20と第2基板30との間に配置されることができる。ボール70は、第1基板20の溝22に配置されることができる。ボール70は、第1基板20と第2基板30の延長部32との間に配置されることができる。ボール70は、第2基板30を移動可能に支持することができる。ボール70は、‘ガイドボール’を含むことができる。ボール70は、複数のボールを含むことができる。ボール70は、合計12個のボールを含み、3個のボールが一つの延長部32を支持して合計12個のボールが四つの延長部32を支持することができる。ボール70は、第1基板20の溝22に回転可能に収容されることができる。ボール70は球形状でありうる。
【0071】
カメラ装置3は、第4基板80を含むことができる。第4基板80は、印刷回路基板でありうる。第4基板80は、FPCBを含むことができる。第4基板80は、第1基板20の他面(下面)に結合されることができる。第4基板80は、外部と連結される連結部81を含むことができる。連結部81は、コネクターを含むことができる。連結部81は、カメラ装置3の外部の光学機器の構成と連結されることができる。
【0072】
カメラ装置3は、補強板90を含むことができる。補強板90は、第4基板80に結合されることができる。補強板90は、サス(SUS)で形成されることができる。補強板90は、第4基板80の下面に第1基板20に対応する位置に配置される第1補強板91を含むことができる。補強板90は、第4基板80の上面に連結部81と対応する位置に配置される第2補強板92を含むことができる。
【0073】
カメラ装置3は、レンズモジュールを含むことができる。レンズモジュールは、少なくとも一つのレンズを含むことができる。レンズモジュールは、バレルと、バレルの内部に結合される複数のレンズを含むことができる。レンズモジュールは、レンズ駆動装置のボビン210に結合されることができる。レンズモジュールは、ボビン210にねじ結合及び/または接着剤によって結合されることができる。レンズモジュールは、ボビン210と一体で移動することができる。レンズは、可動子200、300に結合されることができる。レンズは、第1可動子200に結合されることができる。
【0074】
カメラ装置3は、フィルターを含むことができる。フィルターは、赤外線フィルターを含むことができる。赤外線フィルターは、イメージセンサー10に赤外線領域の光が入射されるのを遮断することができる。赤外線フィルターは、レンズとイメージセンサー10との間に配置されることができる。例えば、赤外線フィルターは、レンズ駆動装置と第1基板20との間に配置されるセンサーベース15に配置されることができる。他の例として、赤外線フィルターは、ベース430に配置されることができる。
【0075】
カメラ装置3は、コントローラー(controller)を含むことができる。コントローラーは、第1基板20に配置されることができる。コントローラーは、レンズ駆動装置の第1コイル422、第2コイル40及び第3コイル220に供給する電流の方向、大きさ及び振幅などを個別的に制御することができる。コントローラーは、レンズ駆動装置を制御してオートフォーカス機能及び/または手振れ補正機能を行うことができる。さらに、コントローラーは、レンズ駆動装置に対するオートフォーカスフィードバック制御及び/または手振れ補正フィードバック制御を行うことができる。
【0076】
図3は、第1実施例の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【0077】
変形例は、第1実施例の第2基板30と第3基板60が変形された形態である第5基板30aと第6基板60aを含むことができる。第6基板60aは、第5基板30aの内側面から延びることができる。この時、イメージセンサー10は、第6基板60aにフリップチップ結合されることができる。第6基板60aは、第1基板20の上面に結合されることができる。つまり、第6基板60aの一端部は、イメージセンサー10と結合して第6基板60aの他端部は、第1基板20と結合されることができる。
【0078】
図4は、第1実施例の別の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図である。
【0079】
別の変形例は、第1実施例の第2コイル40と第2マグネット50が変形された形態である第4コイル40aと第5マグネット50aを含むことができる。第5マグネット50aは、第2基板30の上面に配置されることができる。第5マグネット50aは、第4コイル40aと光軸方向にオーバーラップされることができる。第4コイル40aは、ボール70の下に配置されることができる。第4コイル40aは、ボール70と光軸方向にオーバーラップされることができる。ボール70は、光軸方向に第4コイル40aと第5マグネット50aとの間に配置されることができる。別の変形例によると、第1実施例よりも第1基板20のx軸/y軸方向サイズを縮小することができる。
【0080】
図5は、第1実施例のさらに別の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【0081】
さらに別の変形例は、第1実施例の第2基板30、第2コイル40、第2マグネット50、第3基板60及びボール70の変形された形態である第7基板30b、第5コイル40b、第6マグネット50b、第8基板60b及びボール70bを含むことができる。
【0082】
第7基板30bは、結合部31bと延長部32bを含むことができる。但し、第1実施例と比較する時、延長部32bの位置が変更されることができる。第1実施例で延長部32は、結合部31の一側壁の中心部に配置されるが、さらに別の変形例で延長部32bは、結合部31bの一側辺でコーナー側に偏って配置されることができる。これにより、結合部31bの一側辺で他のコーナー側に第8基板60bが配置されることができる。つまり、第8基板60bは、結合部31bのコーナーでなく側辺(角)に配置されることができる。ボール70bは、延長部32bを支持するように第1基板20のコーナー側に偏って配置されることができる。第5コイル40bは、第1基板20のコーナー側に偏って配置されることができる。第6マグネット50bは、第5コイル40bと対向するように結合部31bのコーナー側に偏って配置されることができる。第8基板60bは、結合部31bからx軸またはy軸方向に延びる連結部61bと、第1基板20と結合される結合部62bを含むことができる。第8基板60bは、延長部32bと並んで配置されることができる。第8基板60bは、延長部32bと離隔して配置されることができる。第8基板60bは、延長部32bと対応する方向に配置されることができる。第8基板60bは、延長部32bと同じ方向に配置されることができる。
【0083】
以下では第2実施例に係るカメラ装置の構成を図面を参照して説明する。
【0084】
図6は、第2実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する断面図で概念図であり、
図7は、第2実施例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図であり、
図20は、第2実施例に係るカメラ装置の断面図である。
【0085】
カメラ装置3は、イメージセンサー1010を含むことができる。イメージセンサー1010は、固定子400の一側に配置されることができる。イメージセンサー1010は、固定子400の下に配置されることができる。イメージセンサー1010は、レンズと対応する位置に配置されることができる。イメージセンサー1010は、第1基板1020に電気的に連結されることができる。イメージセンサー1010は、第2基板1030にフリップチップ(flip chip)結合されることができる。イメージセンサー1010は、レンズと光軸が一致するように配置されることができる。つまり、イメージセンサー1010の光軸とレンズの光軸は、アラインメント(alignment)できる。イメージセンサー1010は、イメージセンサー1010の有効画像領域に照射される光を電気的信号に変換することができる。イメージセンサー1010は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD及びCID中いずれかでありうる。イメージセンサー1010は、第1辺を含むことができる。イメージセンサー1010は、複数の辺を含むことができる。イメージセンサー1010は、四つの辺を含むことができる。イメージセンサー1010は、第1乃至第4辺を含むことができる。イメージセンサー1010は、複数の辺はイメージセンサー1010の上面または下面とイメージセンサー1010の複数の側面が会って形成されることができる。
【0086】
カメラ装置3は、第1基板1020を含むことができる。第1基板1020は、印刷回路基板(Printed Circuit Board)でありうる。第1基板1020は、ケビティ(cavity)PCBでありうる。第1基板1020は、剛性の(Rigid)基板でありうる。第1基板1020は、中空またはホールを含むPCBでありうる。第1基板1020にはレンズ駆動装置が配置されることができる。この時、第1基板1020とレンズ駆動装置との間にはセンサーベース1015が配置されることができる。センサーベース1015は、溝を含みセンサーベース1015の溝に基板410の端子部412が配置されることができる。第1基板1020は、固定子400の一側に配置されることができる。第1基板1020は、固定子400の下に配置されることができる。第1基板1020は、レンズ駆動装置と電気的に連結されることができる。第1基板1020は、イメージセンサー1010と電気的に連結されることができる。第1基板1020の他面(下面)には外部と連結される連結部1061を含む第3基板1060が結合されることができる。
【0087】
第1基板1020は、イメージセンサー1010の第1辺に対応する第1部分を含むことができる。第1基板1020は、イメージセンサー1010の第2辺に対応する第2部分を含むことができる。第1基板1020は、イメージセンサー1010の第3辺に対応する第3部分を含むことができる。第1基板1020は、イメージセンサー1010の第4辺に対応する第4部分を含むことができる。第1基板1020の第1乃至第4部分は各々第2基板1030の連結部1033と連結されることができる。つまり、第2基板1030は、四つの領域に区分される連結部1033のユニットを含み、連結部1033のユニットは、第1乃至第4部分に各々連結されることができる。
【0088】
第1基板1020は、ホール1021を含むことができる。第1基板1020のホール1021は、第1基板1020の中心部に形成されることができる。第1基板1020のホール1021にはイメージセンサー1010が配置されることができる。第1基板1020のホール1021は、イメージセンサー1010と対応する形で形成されることができる。但し、第1基板1020のホール1021の内部でイメージセンサー1010のストローク空間が確保されるように第1基板1020のホール1021の大きさは、イメージセンサー1010の大きさより大きく形成されることができる。
【0089】
カメラ装置3は、第2基板1030を含むことができる。第2基板1030は、軟性の(flexible)基板でありうる。第2基板1030は、FPCB(Flexible Printed Circuit Board)でありうる。第2基板1030は、第1基板1020とイメージセンサー1010を連結することができる。第2基板1030は、イメージセンサー1010の一面(上面)と第1基板1020の一面(上面)に結合されることができる。第2基板1030にイメージセンサー1010はフリップチップ結合されることができる。第2基板1030は、第1基板1020のキャビティPCBにACF(Anisotropic Conductive Film)またはフリップチップ結合されることができる。第2基板1030の下面の一部は、イメージセンサー1010の上面に結合して第2基板1030の下面の他の一部は第1基板1020の上面に結合されることができる。第2基板1030とイメージセンサー1010との間の結合及び第2基板1030と第1基板1020との間の結合は、ソルダボール(solder ball)またはAgエポキシによって行うことができる。
【0090】
第2基板1030は、第1基板1020とイメージセンサー1010を第1軸方向に連結する第2-1基板1030-1と、第1基板1020とイメージセンサー1010を第1軸と垂直した第2軸方向に連結する第2-2基板1030-2を含むことができる。この時、第1軸と第2軸のうちいずれかがx軸で他のつがy軸でありうる。第2-1基板1030‐1と第2-2基板1030-2は各々二つの基板を含むことができる。第2-1基板1030-1は、イメージセンサー1010の第1軸方向移動を支持して、第2-2基板1030-2はイメージセンサー1010の第2軸方向移動を支持することができる。
【0091】
第2基板1030は、イメージセンサー1010と結合される内側部1031と、第1基板1020と結合される外側部1032と、内側部1031と外側部1032を連結する軟性の連結部1033を含むことができる。内側部1031は、四角のフレーム形状でありうる。内側部1031は、ホールを含み内側部1031のホールを通してイメージセンサー1010とレンズとの間の光経路が形成されることができる。外側部1032は、互いに離隔する四つの外側部1032を含むことができる。この時、四つの外側部1032中二つの外側部1032は、イメージセンサー1010を基準として第1軸方向に配置されて、残りの二つの外側部1032は、イメージセンサー1010を基準として第2軸方向に配置されることができる。連結部1033は、互いに離隔する四つの連結部1033を含むことができる。四つの連結部1033は、四つの外側部1032に各々連結されることができる。四つの連結部1033は各々複数の導電ラインを含むことができる。複数の導電ラインは、互いに離隔する複数の筋状で形成されることができる。複数の導電ラインは、10個の導電ラインを含むことができる。連結部1033は、弾性を持ってイメージセンサー1010の移動を弾性的に支持することができる。つまり、第2基板1030は、イメージセンサー1010を移動可能に支持することができる。
【0092】
カメラ装置3は、第2コイル1040を含むことができる。第2コイル1040は、第1基板1020に配置されることができる。第2コイル1040は、第1基板1020のホール1021の内側面に配置されることができる。第2コイル1040は、第1基板1020にパターンコイル(pattern coil)で形成されることができる。第2コイル1040は、第1基板1020に一体で微細パターンコイル(fine pattern coil)で形成されることができる。
【0093】
第2コイル1040は、複数のコイルを含むことができる。第2コイル1040は、イメージセンサー1010を基準として第1軸方向に配置される第2-1コイル1041と、イメージセンサー1010を基準として第1軸と垂直である第2軸方向に配置される第2-2コイル1042を含むことができる。第2実施例で第2-1コイル1041に電流が印加される場合、イメージセンサー1010は、第1軸方向に移動して、第2-2コイル1042に電流が印加される場合、イメージセンサー1010は、第2軸方向に移動することができる。
【0094】
カメラ装置3は、第2マグネット1050を含むことができる。第2マグネット1050は、イメージセンサー1010に配置されることができる。第2マグネット1050は、イメージセンサー1010と一体で移動することができる。第2マグネット1050は、イメージセンサー1010と結合される第2基板1030の内側部1031に結合されることができる。この時、第2マグネット1050は、イメージセンサー1010と離隔するように配置されることもできる。但し、この場合にも第2マグネット1050とイメージセンサー1010は一体で移動することができる。第2マグネット1050は、第2コイル1040と対向することができる。第2マグネット1050は、イメージセンサー1010の外側面に配置されることができる。第2マグネット1050は、第2基板1030に接着剤によって固定されることができる。
【0095】
第2マグネット1050は、第2-1コイル1041と対向する第2-1マグネット1051と、第2-2コイル1042と対向する第2-2マグネット1052を含むことができる。第2-1マグネット1051と第2-2マグネット1052は各々二つのマグネットを含むことができる。
【0096】
第2実施例ではイメージセンサー1010に配置される第2マグネット1050と第1基板1020に配置される第2コイル1040を通してイメージセンサーシフト(shift)を行うことができる。つまり、第2コイル1040に電流が印加されると第2コイル1040と第2マグネット1050の電磁気的相互作用によって第2マグネット1050が移動して、この際第2マグネット1050と一体で移動するイメージセンサー1010も共に移動するにつれOIS(手振れ補正)機能が実行されることができる。第2実施例のイメージセンサーシフト方式のOIS駆動は、レンズシフト方式のOIS駆動と比較してレンズの移動がないのでレンズ及びレンズ駆動装置のサイズが減少する長所がある。特に、x軸/y軸方向にサイズが減少することができる。さらに、レンズシフト方式ではレンズの移動を支持するためのワイヤーの断線が発生することがあるが、イメージセンサーシフト方式ではこの問題点が解消されることができる。
【0097】
第2実施例ではイメージセンサー1010のシフトだけでOISを行うこともできるが、イメージセンサー1010の移動とレンズの移動を同期化してより精密なOIS機能が実行されることができる。つまり、イメージセンサー1010とレンズは同じ方向に同じ距離だけ移動することができる。第2実施例に係るイメージセンサー1010とレンズの同期化シフトを行うと、カメラ装置の使用者の手振れによってカメラ装置が震える場合にもイメージセンサー1010とレンズ相互間には移動が全くない状態が維持されるので完璧な手振れ補正が実行されることができる。つまり、第2実施例に係るイメージセンサー1010とレンズの同期化シフト構造は、イメージセンサー1010だけシフトしたりレンズだけシフトする構造と比較してより向上した手振れ補正(OIS)機能を提供することができる。
【0098】
第2実施例で、第2コイル1040が第1基板1020に配置されて、第2マグネット1050が第2基板1030に配置されるが、変形例では、第2マグネット1050が第1基板1020に配置されて、第2コイル1040が第2基板1030に配置されることができる。
【0099】
カメラ装置3は、第3基板1060を含むことができる。第3基板1060は、印刷回路基板でありうる。第3基板1060は、FPCBを含むことができる。第3基板1060は、第1基板1020の他面(下面)に結合されることができる。第3基板1060は、外部と連結される連結部1061を含むことができる。連結部1061は、コネクターを含むことができる。連結部1061は、カメラ装置3の外部の光学機器の構成と連結されることができる。
【0100】
カメラ装置3は、補強板1070を含むことができる。補強板1070は、第3基板1060に結合されることができる。補強板1070はサス(SUS)で形成されることができる。補強板1070は、第3基板1060の下面に第1基板1020に対応する位置に配置される第1補強板1071を含むことができる。補強板1070は、第3基板1060の上面に連結部1061と対応する位置に配置される第2補強板1072を含むことができる。
【0101】
カメラ装置3は、レンズモジュールを含むことができる。レンズモジュールは、少なくとも一つのレンズを含むことができる。レンズモジュールは、バレルと、バレルの内部に結合される複数のレンズを含むことができる。レンズモジュールは、レンズ駆動装置のボビン210に結合されることができる。レンズモジュールは、ボビン210にねじ結合及び/または接着剤によって結合されることができる。レンズモジュールは、ボビン210と一体で移動することができる。レンズは、可動子200、300に結合されることができる。レンズは、第1可動子200に結合されることができる。
【0102】
カメラ装置3は、フィルターを含むことができる。フィルターは、赤外線フィルターを含むことができる。赤外線フィルターは、イメージセンサー1010に赤外線領域の光が入射されるのを遮断することができる。赤外線フィルターは、レンズとイメージセンサー1010との間に配置されることができる。例えば、赤外線フィルターは、レンズ駆動装置と第1基板1020との間に配置されるセンサーベース1015に配置されることができる。他の例としては、赤外線フィルターは、ベース430に配置されることができる。
【0103】
カメラ装置3は、コントローラー(controller)を含むことができる。コントローラーは、第1基板1020に配置されることができる。コントローラーは、レンズ駆動装置の第1コイル422、第2コイル1040及び第3コイル220に供給する電流の方向、大きさ及び振幅などを個別的に制御することができる。コントローラーは、レンズ駆動装置を制御してオートフォーカス機能及び/または手振れ補正機能を行うことができる。さらに、コントローラーは、レンズ駆動装置に対するオートフォーカスフィードバック制御及び/または手振れ補正フィードバック制御を行うことができる。
【0104】
図8は、第2実施例の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【0105】
変形例では、第2実施例と比較して第2コイル1040、第2マグネット1050及び第2基板1030の連結部1033の位置が変更されることができる。変形例で第2コイル1040は、イメージセンサー1010の第1軸方向に配置される第2-3コイル1041-1と、イメージセンサー1010の第2軸方向に配置される第2-4コイル1042-1を含むことができる。この時、第1軸と第2軸は、互いに垂直にすることができる。第2-3コイル1041-1と第2-4コイル1042-1は、第2基板1030の連結部1033と垂直方向にオーバーラップされないこともある。つまり、変形例で、第2コイル1040と第2基板1030の連結部1033は、互いに干渉されないように配置されることができる。変形例で、第2マグネット1050は、第2-3コイル1041-1と対向する第2-3マグネット1051-1と、第2-4コイル1042-1と対向する第2-4マグネット1052-1を含むことができる。
【0106】
図9は、第2実施例の別の変形例に係るカメラ装置のイメージセンサーシフト関連構成を図示する平面図で概念図である。
【0107】
別の変形例では、第2実施例と比較して第2コイル1040と第2マグネット1050の位置が変更されることができる。別の変形例で第2コイル1040と第2マグネット1050は、イメージセンサー1010のコーナー側に配置されることができる。第2実施例と先の変形例で、第2コイル1040と第2マグネット1050が、イメージセンサー1010の側面側に配置されることとは差がある。別の変形例で、第2コイル1040は、イメージセンサー1010の対角方向である第1軸方向に配置される第2-5コイル1041-2と、イメージセンサー1010の第2軸方向に配置される第2-6コイル1042-2を含むことができる。この時、第1軸と第2軸は、互いに垂直することができる。第2-5コイル1041-2と第2-6コイル1042-2は、第2基板1030の連結部1033と垂直方向にオーバーラップされないこともある。つまり、別の変形例で第2コイル1040と第2基板1030の連結部1033は、互いに干渉されないように配置されることができる。別の変形例で第2マグネット1050は、第2-5コイル1041-2と対向する第2-5マグネットと、第2-6コイル1042-2と対向する第2-6マグネットを含むことができる。
【0108】
以下では本実施例に係るレンズ駆動装置の構成を図面を参照して説明する。
【0109】
図10は、本実施例に係るレンズ駆動装置の斜視図で、
図11は、
図10のX-Y線断面図で、
図12は、本実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図で、
図13は、本実施例に係るレンズ駆動装置を
図12と異なる方向から見た分解斜視図で、
図14は、本実施例に係る第1可動子及び関連構成を図示する分解斜視図で、
図15は、本実施例に係る第2可動子を図示する分解斜視図で、
図16は、本実施例に係る固定子を図示する分解斜視図で、
図17は、本実施例に係る弾性部材、支持部材及び関連構成を図示する分解斜視図で、
図18は、本実施例に係るレンズ駆動装置でカバーを省略して図示した平面図である。
【0110】
レンズ駆動装置は、ボイスコイルモーター(VCM,Voice Coil Motor)でありうる。レンズ駆動装置は、レンズ駆動モーターでありうる。レンズ駆動装置は、レンズ駆動アクチュエータでありうる。レンズ駆動装置は、AFモジュールを含むことができる。レンズ駆動装置は、OISモジュールを含むことができる。本実施例で図面を通してレンズ駆動装置がAF駆動とOIS駆動ともに可能なOISモジュールである場合を説明するが、変形例でレンズ駆動装置がAF駆動だけ可能なAFモジュールに代替されることができる。
【0111】
別の変形例で、レンズ駆動装置は、レンズが光軸方向に移動しないように固定されるFF(Fixed Focus)タイプでありうる。
【0112】
レンズ駆動装置は、カバー100を含むことができる。カバー100は、‘カバー缶’を含むことができる。カバー100は、ハウジング310の外に配置されることができる。カバー100は、ベース430と結合されることができる。カバー100は、ハウジング310を中に収容することができる。カバー100は、レンズ駆動装置の外観を形成することができる。カバー100は、下面が開放された六面体形状でありうる。カバー100は、非磁性体でありうる。カバー100は、金属材で形成されることができる。カバー100は、金属の板材で形成されることができる。カバー100は、第1基板20のグラウンド部と連結されることができる。これにより、カバー100はグラウンドされることができる。カバー100は、電磁波障害(EMI,electro magnetic interference)を遮断することができる。この時、カバー100は‘EMIシルド缶’と呼称されることができる。
【0113】
カバー100は、上板110と、側板120を含むことができる。カバー100は、ホール111を含む上板110と、上板110の外周(outer periphery)またはエッジ(edge)から下へ延びる側板120を含むことができる。カバー100の側板120の下端は、ベース430の段差部434に配置されることができる。カバー100の側板120の内面は、ベース430に接着剤によって固定されることができる。
【0114】
カバー100の上板110は、ホール111を含むことができる。ホール111は、‘開口(opening)’を含むことができる。ホール111は、カバー100の上板110に形成されることができる。上から見た時、ホール111を通してレンズが見えることができる。ホール111は、レンズと対応する大きさ及び形状で形成されることができる。ホール111の大きさは、レンズモジュールがホール111を通して挿入されて組み立てられるようにレンズモジュールの直径より大きく形成されることができる。ホール111を通して流入した光は、レンズを通過することができる。この時、レンズを通過した光は、イメージセンサー10で電気的信号に変換されて映像として獲得されることができる。
【0115】
レンズ駆動装置は、可動子200、300を含むことができる。可動子200、300は、レンズ駆動装置に電流が印加される場合、移動する部分でありうる。可動子200、300は、第1可動子200と第2可動子300を含むことができる。
【0116】
レンズ駆動装置は、第1可動子200を含むことができる。第1可動子200は、レンズと結合されることができる。第1可動子200は、弾性部材500を通して第2可動子300と結合されることができる。第1可動子200は、第2可動子300との相互作用により移動することができる。この時、第1可動子200は、レンズと一体で移動することができる。一方、第1可動子200は、AF駆動時移動することができる。この時、第1可動子200は‘AF可動子’と呼称されることができる。但し、第1可動子200は、OIS駆動時にも第2可動子300とともに移動することができる。
【0117】
第1可動子200は、ボビン210を含むことができる。ボビン210は、ハウジング310内に配置されることができる。ボビン210は、ハウジング310のホール311に配置されることができる。ボビン210は、ハウジング310に移動可能に結合されることができる。ボビン210は、ハウジング310に対して光軸方向に移動することができる。ボビン210にはレンズが結合されることができる。ボビン210とレンズは、ねじ結合及び/または接着剤によって結合されることができる。ボビン210には第3コイル220が結合されることができる。ボビン210の上面には第1弾性部材510が結合されることができる。ボビン210の下面には第2弾性部材520が結合されることができる。ボビン210は、弾性部材500と熱融着及び/または接着剤によって結合されることができる。ボビン210とレンズ、及びボビン210と弾性部材500を結合する接着剤は、紫外線(UV)、熱及びレーザーのいずれか一つ以上によって硬化するエポキシ(epoxy)でありうる。
【0118】
ボビン210は、ホール211を含むことができる。ホール211は、ボビン210を光軸方向に貫通することができる。ホール211にはレンズモジュールが収容されることができる。例えば、ホール211を形成するボビン210の内周面にはレンズモジュールの外周面に形成されるねじ山と対応するねじ山が配置されることができる。
【0119】
ボビン210は、駆動部結合部212を含むことができる。駆動部結合部212には第3コイル220が結合されることができる。駆動部結合部212は、ボビン210の外周面に形成されることができる。駆動部結合部212は、ボビン210の外側面(outer lateral surface)の一部が陥没して形成される溝を含むことができる。第3コイル220は、駆動部結合部212の溝に収容されることができる。駆動部結合部212は、第3コイル220の下面を支持する突起を含むことができる。
【0120】
第1可動子200は、第3コイル220を含むことができる。第3コイル220は、AF駆動のために使われる‘AF駆動コイル’でありうる。第3コイル220は、ボビン210に配置されることができる。第3コイル220は、ボビン210とハウジング310との間に配置されることができる。第3コイル220は、ボビン210の外側面(outer lateral surface)または外周面(outer peripheral surface)に配置されることができる。第3コイル220は、ボビン210に直巻線されることができる。または、第3コイル220は直巻線された状態でボビン210に結合されることができる。第3コイル220は、第1マグネット320と対向することができる。第3コイル220は、第1マグネット320と対向するように配置されることができる。第3コイル220は、第1マグネット320と電磁気的相互作用することができる。この場合、第3コイル220に電流が供給されて第3コイル220周辺に電磁気場が形成されると、第3コイル220と第1マグネット320との間の電磁気的相互作用によって第3コイル220が第1マグネット320に対して移動することができる。第3コイル220は単一コイルで形成されることができる。または、第3コイル220は、相互離隔する複数のコイルを含むことができる。
【0121】
第3コイル220は、電源供給のための1対の引き出し線を含むことができる。この時、第3コイル220の一側端部(引き出し線)は、第1-5弾性部材505と結合して第3コイル220の他方端部(引き出し線)は、第1-6弾性部材506と結合されることができる。つまり、第3コイル220は、第1弾性部材510と電気的に連結されることができる。より詳細に、第3コイル220は順次第1基板20、基板410、支持部材600及び第1弾性部材510を通して電源を供給されることができる。変形例で、第3コイル220は、第2弾性部材520と電気的に連結されることができる。
【0122】
レンズ駆動装置は、第2可動子300を含むことができる。第2可動子300は、固定子400に支持部材600を通して移動可能に結合されることができる。第2可動子300は、弾性部材500を通して第1可動子200を支持することができる。第2可動子300は、第1可動子200を移動させたり第1可動子200とともに移動することができる。第2可動子300は、固定子400との相互作用により移動することができる。第2可動子300は、OIS駆動時移動することができる。この時、第2可動子300は‘OIS可動子’と呼称されることができる。第2可動子300は、OIS駆動時第1可動子200と一体で移動することができる。
【0123】
第2可動子300は、ハウジング310を含むことができる。ハウジング310は、ボビン210の外に配置されることができる。ハウジング310は、ボビン210の少なくとも一部を収容することができる。ハウジング310は、カバー100内に配置されることができる。ハウジング310は、カバー100とボビン210との間に配置されることができる。ハウジング310は、カバー100と異なる材質で形成されることができる。ハウジング310は、絶縁材質で形成されることができる。ハウジング310は、射出物で形成されることができる。ハウジング310の外側の側面は、カバー100の側板120の内面と離隔することができる。ハウジング310とカバー100との間の離隔空間を通してハウジング310は、OIS駆動のために移動することができる。ハウジング310には第1マグネット320が配置されることができる。ハウジング310と第1マグネット320は、接着剤によって結合されることができる。ハウジング310の上面には第1弾性部材510が結合されることができる。ハウジング310の下面には第2弾性部材520が結合されることができる。ハウジング310は、弾性部材500と熱融着及び/または接着剤によって結合されることができる。ハウジング310と第1マグネット320、及びハウジング310と弾性部材500を結合する接着剤は、紫外線(UV)、熱及びレーザーのうちいずれか一つ以上によって硬化するエポキシ(epoxy)でありうる。
【0124】
ハウジング310は、四つの側部310aと、四つの側部310aの間に配置される四つのコーナー部310bを含むことができる。ハウジング310の側部310aは、第1側部と、第1側部の反対側に配置される第2側部と、第1側部と第2側部との間に互いに反対側に配置される第3側部及び第4側部を含むことができる。ハウジング310のコーナー部310bは、第1側部と第3側部との間に配置される第1コーナー部と、第1側部と第4側部との間に配置される第2コーナー部と、第2側部と第3側部との間に配置される第3コーナー部と、第2側部と第4側部との間に配置される第4コーナー部を含むことができる。ハウジング310の側部310aは、‘側壁(lateral wall)’を含むことができる。
【0125】
ハウジング310は、ホール311を含むことができる。ホール311は、ハウジング310に形成されることができる。ホール311は、ハウジング310を光軸方向に貫通するように形成されることができる。ホール311にはボビン210が配置されることができる。ホール311は、少なくとも一部でボビン210と対応する形状で形成されることができる。ホール311を形成するハウジング310の内周面(inner peripheral surface)または内側面(inner lateral surface)は、ボビン210の外周面と離隔して位置することができる。但し、ハウジング310とボビン210は、少なくとも一部で光軸方向にオーバーラップされてボビン210の光軸方向の移動ストローク距離を制限することができる。
【0126】
ハウジング310は、駆動部結合部312を含むことができる。駆動部結合部312には第1マグネット320が結合されることができる。駆動部結合部312は、ハウジング310の内周面及び/または下面の一部が陥没して形成される溝を含むことができる。駆動部結合部312は、ハウジング310の四つの側部310aに各々形成されることができる。変形例で、駆動部結合部312は、ハウジング310の四つのコーナー部310bに各々形成されることができる。
【0127】
第2可動子300は、第1マグネット320を含むことができる。第1マグネット320は、ハウジング310に配置されることができる。第1マグネット320は、ハウジング310に接着剤によって固定されることができる。第1マグネット320は、ボビン210とハウジング310との間に配置されることができる。第1マグネット320は、第3コイル220と対向することができる。第1マグネット320は、第3コイル220と電磁気的相互作用することができる。第1マグネット320は、第1コイル422と対向することができる。第1マグネット320は、第1コイル422と電磁気的相互作用することができる。第1マグネット320は、AF駆動及びOIS駆動に共用することができる。第1マグネット320は、ハウジング310の側部310aに配置されることができる。この時、第1マグネット320は平板(flat plate)形状を持つ平板マグネットでありうる。変形例で、第1マグネット320は、ハウジング310のコーナー部に配置されることができる。この時、第1マグネット320は、内側の側面が外側の側面より広い六面体形状を持つコーナーマグネットでありうる。
【0128】
レンズ駆動装置は、固定子400を含むことができる。固定子400は、可動子200、300の一側に配置されることができる。固定子400は、可動子200、300の下に配置されることができる。固定子400は、第2可動子300を移動可能に支持することができる。固定子400は、第2可動子300を移動させることができる。この時、第1可動子200も第2可動子300とともに移動することができる。
【0129】
固定子400は、基板410を含むことができる。基板410は、回路部材420を含むことができる。但し、基板410は、回路部材420で別途の部材と説明されることができる。基板410は、第1マグネット320と対向する第1コイル422を含むことができる。基板410は、ベース430に配置されることができる。基板410は、ハウジング310とベース430との間に配置されることができる。基板410には支持部材600が結合されることができる。基板410は、第1コイル422に電源を供給することができる。基板410は、回路部材420と結合されることができる。基板410は、第1コイル422と結合されることができる。基板410は、ベース430の下に配置される第1基板20と結合されることができる。基板410は、軟性の印刷回路基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)を含むことができる。基板410は一部で折り曲げられることができる。
【0130】
基板410は、本体部411を含むことができる。基板410は、本体部411に形成されるホール411aを含むことができる。基板410は、ボビン210に結合されるレンズと対応するホール411aを含むことができる。
【0131】
基板410は、端子部412を含むことができる。端子部412は、基板410の本体部411から下へ延びることができる。端子部412は、基板410の一部が折り曲げられて形成されることができる。端子部412は、少なくとも一部が外に露出することができる。端子部412は、ベース430の下に配置される第1基板20とソルダリング(soldering)にて結合されることができる。端子部412は、ベース430の端子収容部433に配置されることができる。端子部412は、複数の端子を含むことができる。
【0132】
固定子400は、回路部材420を含むことができる。回路部材420は、ベース430に配置されることができる。回路部材420は、基板410に配置されることができる。回路部材420は、第1マグネット320とベース430との間に配置されることができる。ここで、回路部材420が基板410とは別途の構成と説明されているが、回路部材420は基板410に含まれる構成と理解することができる。
【0133】
回路部材420は、基板部421を含むことができる。基板部421は、‘基板’を含むことができる。基板部421は、FPCBでありうる。基板部421には第1コイル422が微細パターンコイル(FP coil,Fine pattern coil)で一体に形成されることができる。基板部421には支持部材600が通過するホールが形成されることができる。基板部421は、ホール421aを含むことができる。基板部421のホール421aは、基板410のホール411aと対応するように配置されることができる。
【0134】
回路部材420は、第1コイル422を含むことができる。第1コイル422は、第1マグネット320と対向することができる。第1コイル422は、第1マグネット320と対向することができる。第1コイル422は、第1マグネット320と電磁気的相互作用することができる。この場合、第1コイル422に電流が供給されて第1コイル422周辺に磁場が形成されると、第1コイル422と第1マグネット320との間の電磁気的相互作用によって第1マグネット320が、第1コイル422に対して移動することができる。第1コイル422は、第1マグネット320との電磁気的相互作用によりハウジング310とボビン210をベース430に対して光軸と垂直した方向に移動させることができる。第1コイル422は、基板部421に一体で形成される微細パターンコイル(FP coil,Fine Pattern coil)でありうる。
【0135】
固定子400は、ベース430を含むことができる。ベース430は、ハウジング310の下に配置されることができる。ベース430は、基板410の下に配置されることができる。ベース430の上面には基板410が配置されることができる。ベース430は、カバー100と結合されることができる。ベース430は、第1基板20の上に配置されることができる。
【0136】
ベース430は、ホール431を含むことができる。ホール431は、ベース430に形成されることができる。ホール431は、ベース430を光軸方向に貫通するように形成されることができる。ホール431を通してレンズモジュールを通過した光が、イメージセンサー10で入射されることができる。つまり、レンズモジュールを通過した光は、回路部材420のホール421a、基板410のホール411a及びベース430のホール431を通過してイメージセンサー10に入射されることができる。
【0137】
ベース430は、センサー結合部432を含むことができる。センサー結合部432には第2センサー900が配置されることができる。センサー結合部432は、第2センサー900の少なくとも一部を収容することができる。センサー結合部432は、ベース430の上面が陥没して形成される溝を含むことができる。センサー結合部432は、二つの溝を含むことができる。この時、二つの溝には各々第2センサー900が配置されて第1マグネット320のX軸方向移動及びY軸方向移動を感知することができる。
【0138】
ベース430は、端子収容部433を含むことができる。端子収容部433には基板410の端子部412が、配置されることができる。端子収容部433は、ベース430の側面の一部が陥没して形成される溝を含むことができる。端子収容部433の幅は、基板410の端子部412の幅と対応するように形成されることができる。端子収容部433の長さは、基板410の端子部412の長さと対応するように形成されることができる。または、基板410の端子部412の長さが、端子収容部433の長さよりも長くて端子部412の一部がベース430の下へ突出することができる。
【0139】
ベース430は、段差部434を含むことができる。段差部434は、ベース430の側面に形成されることができる。段差部434は、ベース430の外周面をぐるっと巻いて形成されることができる。段差部434は、ベース430の側面の一部が突出したり陥没して形成されることができる。段差部434にはカバー100の側板120の下段が配置されることができる。
【0140】
レンズ駆動装置は、弾性部材500を含むことができる。弾性部材500は、ハウジング310とボビン210を連結することができる。弾性部材500は、ボビン210とハウジング310に結合されることができる。弾性部材500は、ボビン210を弾性的に支持することができる。弾性部材500は、少なくとも一部で弾性を持つことができる。弾性部材500は、ボビン210を移動可能に支持することができる。弾性部材500は、AF駆動時ボビン210の移動を支持することができる。この時、弾性部材500は‘AF支持部材’と呼称されることができる。
【0141】
弾性部材500は、第1弾性部材510を含むことができる。第1弾性部材510は、ボビン210の上部とハウジング310の上部に結合されることができる。第1弾性部材510は、ボビン210の上面に結合されることができる。第1弾性部材510はハウジング310の上面に結合されることができる。第1弾性部材510は、支持部材600と結合されることができる。第1弾性部材510は、板スプリングで形成されることができる。
【0142】
第1弾性部材510は、互いに離隔する第1-1乃至第1-6弾性部材501、502、503、504、505、506を含むことができる。第1弾性部材510は、第1センサー710に電気を供給するための導電ラインとして使われることができる。第1弾性部材510は、互いに離隔する第1-1乃至第1-4弾性部材501、502、503、504を含むことができる。第1-1乃至第1-4弾性部材501、502、503、504は各々第1センサー710が結合された基板720に結合されることができる。第1弾性部材510と基板720は、ソルダリング(soldering)にて結合されることができる。第1弾性部材510は、第3コイル220に電気を供給するための導電ラインとして使われることができる。第1弾性部材510は、互いに離隔する第1-5弾性部材505と第1-6弾性部材506を含むことができる。第1-5弾性部材505は、第3コイル220の一端と結合して、第1-6弾性部材506は、第3コイル220の他端と結合されることができる。第1弾性部材510と第3コイル220は、ソルダリング(soldering)にて結合されることができる。
【0143】
第1弾性部材510は、外側部511を含むことができる。外側部511は、ハウジング310に結合されることができる。外側部511は、ハウジング310の上面に結合されることができる。外側部511は、ハウジング310の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。外側部511は、接着剤によってハウジング310に固定されることができる。
【0144】
第1弾性部材510は、内側部512を含むことができる。内側部512は、ボビン210に結合されることができる。内側部512は、ボビン210の上面に結合されることができる。内側部512はボビン210の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。内側部512は、接着剤によってボビン210に固定されることができる。
【0145】
第1弾性部材510は、連結部513を含むことができる。連結部513は、外側部511と内側部512を連結することができる。連結部513は、弾性を持つことができる。この時、連結部513は、‘弾性部’と呼称されることができる。連結部513は、2回以上折り曲げられて形成されることができる。
【0146】
第1弾性部材510は、結合部514を含むことができる。結合部514は、支持部材600と結合されることができる。結合部514は、支持部材600とソルダリングによって結合されることができる。結合部514は、支持部材600と結合されるホールまたは溝を含むことができる。結合部514は、外側部511から延びることができる。結合部514は、折り曲げられて形成される折曲部を含むことができる。
【0147】
弾性部材500は、第2弾性部材520を含むことができる。第2弾性部材520は、ボビン210の下部に配置されることができる。第2弾性部材520は、ボビン210とハウジング310に結合されることができる。第2弾性部材520は、ボビン210の下面に結合されることができる。第2弾性部材520は、ハウジング310の下面に結合されることができる。第2弾性部材520は、板スプリングで形成されることができる。第2弾性部材520は一体で形成されることができる。
【0148】
第2弾性部材520は、外側部521を含むことができる。外側部521は、ハウジング310に結合されることができる。外側部521は、ハウジング310の下面に結合されることができる。外側部521は、ハウジング310の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。外側部521は、接着剤によってハウジング310に固定されることができる。
【0149】
第2弾性部材520は、内側部522を含むことができる。内側部522は、ボビン210に結合されることができる。内側部522は、ボビン210の下面に結合されることができる。内側部522は、ボビン210の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。内側部522は、接着剤によってボビン210に固定されることができる。
【0150】
第2弾性部材520は、連結部523を含むことができる。連結部523は、外側部521及び内側部522を連結することができる。連結部523は、外側部521及び内側部522を弾性的に連結することができる。連結部523は、弾性を持つことができる。この時、連結部523は‘弾性部’と呼称されることができる。連結部523は、2回以上折り曲げられて形成されることができる。
【0151】
レンズ駆動装置は、支持部材600を含むことができる。支持部材600は、可動子200、300と固定子400を連結することができる。支持部材600は、第1弾性部材510と基板410に結合されることができる。支持部材600は、第1弾性部材510と基板410の回路部材420に結合されることができる。支持部材600は、ハウジング310を移動可能に支持することができる。支持部材600は、ハウジング310を弾性的に支持することができる。支持部材600は、少なくとも一部で弾性を持つことができる。支持部材600は、OIS駆動時ハウジング310及びボビン210の移動を支持することができる。この時、支持部材600は、‘OIS支持部材’と呼称されることができる。支持部材600は、弾性部材を含むことができる。支持部材600は、ワイヤーで形成されることができる。変形例で、支持部材600は、板スプリングで形成されることができる。
【0152】
支持部材600は、複数のワイヤーを含むことができる。支持部材600は、互いに離隔する6個のワイヤーを含むことができる。支持部材600は、互いに離隔する第1乃至第6支持部601、602、603、604、605、606を含むことができる。第1乃至第6支持部601、602、603、604、605、606は、レンズ駆動装置内部で導電ラインとして利用されることができる。第1乃至第6支持部601、602、603、604、605、606は、基板410と結合されることができる。第1支持部601は、第1-1弾性部材501に結合されることができる。第2支持部602は、第1-2弾性部材502に結合されることができる。第3支持部603は、第1-3弾性部材503に結合されることができる。第4支持部604は、第1-4弾性部材504に結合されることができる。第5支持部605は、第1-5弾性部材505に結合されることができる。第6支持部606は、第1-6弾性部材506に結合されることができる。
【0153】
レンズ駆動装置は、ダンパー(図示せず)を含むことができる。ダンパーは、支持部材600に配置されることができる。ダンパーは、支持部材600及びハウジング310に配置されることができる。ダンパーは、弾性部材500に配置されることができる。ダンパーは、弾性部材500とボビン及び/または弾性部材500とハウジング310に配置されることができる。ダンパーは、弾性部材500及び/または支持部材600に配置されて弾性部材500及び/または支持部材600で発生する共振現象を防止することができる。
【0154】
レンズ駆動装置は、第1センサーユニット700を含むことができる。第1センサーユニット700は、オートフォーカスフィードバック(Feedback)のために提供されることができる。第1センサーユニット700は、ボビン210の光軸方向移動を感知することができる。第1センサーユニット700は、ボビン210の光軸方向移動量を感知してリアルタイムでコントローラーに提供することができる。
【0155】
レンズ駆動装置は、第1センサー710を含むことができる。第1センサー710は、AFフィードバック駆動のために使われることができる。この時、第1センサー710は、‘AFフィードバック駆動用センサー’と呼称されることができる。第1センサー710は、ハウジング310に配置されることができる。変形例で、第1センサー710は、ボビン210に配置されることができる。第1センサー710は、第1可動子200の移動を感知することができる。第1センサー710は、ホールセンサーを含むことができる。この時、ホールセンサーは、第3マグネット730の磁気力を感知してボビン210及びレンズの移動を感知することができる。第1センサー710によって感知された感知値は、AFフィードバック制御に使われることができる。
【0156】
レンズ駆動装置は、基板720を含むことができる。基板720は、ハウジング310に配置されることができる。基板720は、第1センサー710と結合されることができる。基板720は、第1センサー710と電気的に連結されることができる。基板720は、第1弾性部材510と結合されることができる。基板720は、第1乃至第1-4弾性部材501、502、503、504と結合される四つの端子を含むことができる。基板720と第1弾性部材510は、ソルダリングによって結合されることができる。
【0157】
レンズ駆動装置は、第3マグネット730を含むことができる。第3マグネット730は、‘センシングマグネット’でありうる。第3マグネット730は、ボビン210に配置されることができる。第3マグネット730は、第1センサー710により感知されることができる。第3マグネット730は、第1センサー710と対向することができる。第3マグネット730は、ボビン210のコーナー部に配置されることができる。つまり、第3マグネット730は、ハウジング310のコーナー部310bに対向するように配置されることができる。
【0158】
レンズ駆動装置は、第4マグネット800を含むことができる。第4マグネット800は、‘補償マグネット’でありうる。第4マグネット800は、ボビン210に配置されることができる。第4マグネット800は、第3マグネット730と磁気力平衡をなすように配置されることができる。第4マグネット800は、光軸を中心に第3マグネット730と対称でありうる。第4マグネット800は、光軸を中心に第3マグネット730と対応する位置に配置されることができる。第4マグネット800は、光軸を中心に第3マグネット730と対応する大きさ及び/または形状を持つことができる。ボビン210の一側には第3マグネット730が配置されてボビン210の他方には第4マグネット800が配置されることができる。第4マグネット800は、ボビン210のコーナー部に配置されることができる。つまり、第4マグネット800は、ハウジング310のコーナー部310bを対向するように配置されることができる。
【0159】
レンズ駆動装置は、第2センサー900を含むことができる。第2センサー900は、ISフィードバック制御に使われることができる。この時、第2センサー900は、‘OISフィードバック駆動用センサー’と呼称されることができる。第2センサー900は、ベース430と基板410との間に配置されることができる。第2センサー900は、第2可動子300の移動を感知することができる。第2センサー900は、ホールセンサーを含むことができる。この時、ホールセンサーは、第1マグネット320の磁気力を感知してハウジング310及び第1マグネット320の移動を感知することができる。第2センサー900により感知された感知値は、OISフィードバック制御に使われることができる。
【0160】
以下では本実施例に係るカメラ装置の作動を説明する。
【0161】
本実施例に係るカメラ装置のオートフォーカス機能を説明する。第3コイル220に電源が供給されると第3コイル220と第1マグネット320との間の電磁気的相互作用によって第3コイル220が第1マグネット320に対して移動を行うことになる。この時、第3コイル220が結合されたボビン210は、第3コイル220と一体で移動することになる。つまり、レンズモジュールが結合されたボビン210が、ハウジング310に対して光軸方向に移動することになる。ボビン210のこのような移動は、イメージセンサー10、1010に対してレンズモジュールが近づくように移動したり遠ざかるように移動する結果になるので、本実施例では第3コイル220に電源を供給して被写体に対するフォーカス調節を行うことができる。一方、先述したフォーカス調節は、被写体の距離に応じて自動で実行されることができる。
【0162】
本実施例に係るカメラ装置ではオートフォーカス機能のより精密な実現のために、オートフォーカスフィードバック制御が実行されることができる。ハウジング310に配置される第1センサー710は、ボビン210に配置される第3マグネット730の磁場を感知する。従って、ボビン210が、ハウジング310に対して相対的な移動を行うと、第1センサー710で感知される磁場の量が変化することになる。第1センサー710は、このような方式でボビン210の光軸方向の移動量またはボビン210の位置を感知して感知値をコントローラーに送信する。コントローラーは、受信した感知値によりボビン210に対する追加的な移動を行うか否かを決めることになる。このような過程は、リアルタイムで発生するのでオートフォーカスフィードバック制御により本実施例に係るカメラ装置のオートフォーカス機能はより精細に実行されることができる。
【0163】
本実施例に係るカメラ装置の手振れ補正機能を説明する。第1コイル422に電源が供給されると第1コイル422と第1マグネット320との間の電磁気的相互作用によって第1マグネット320が第1コイル422に対して移動を行うことになる。この時、第1マグネット320が結合されたハウジング310は、第1マグネット320と一体で移動することになる。つまり、ハウジング310が、ベース430に対して水平方向(光軸と垂直した方向)に移動することになる。但し、この時、ベース430に対してハウジング310のチルト(tilt)が誘導されることもできる。一方、ボビン210は、ハウジング310の水平方向移動に対してハウジング310と一体で移動することになる。従って、ハウジング310のこのような移動は、イメージセンサー10、1010に対してボビン210に結合されたレンズモジュールがイメージセンサー10、1010が置かれている方向と平行な方向に移動する結果になる。つまり、本実施例では第1コイル422に電源を供給して手振れ補正機能を行うことができる。
【0164】
本実施例に係るカメラ装置では手振れ補正機能のより精密な実現のために、手振れ補正フィードバック制御が実行されることができる。ベース430に配置される第2センサー900は、ハウジング310に配置される第1マグネット320の磁場を感知する。従って、ハウジング310がベース430に対する相対的な移動を行うと、第2センサー900で感知される磁場の量が変化することになる。1対の第2センサー900は、このような方式でハウジング310の水平方向(x軸及びy軸方向)の移動量または位置を感知して感知値をコントローラーに送信する。コントローラーは、受信した感知値によりハウジング310に対する追加的な移動を行うか否かを決めることになる。このような過程は、リアルタイムで発生するので手振れ補正フィードバック制御により本実施例に係るカメラ装置の手振れ補正機能はより精細に実行されることができる。
【0165】
以上、本発明の実施例を構成するすべての構成要素が一つで結合したり結合して動作するものと説明されたとしても、本発明が必ずしもこのような実施例に限定されるのではない。つまり、本発明の目的範囲の中でなら、そのすべての構成要素が一つ以上で選択的に結合して動作することもできる。さらに、以上で記載された‘含む’、‘構成する’または‘持つ’等の用語は、特に反対になる記載がない限り、該当構成要素が内在する可能性があることを意味するため、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに包含できると解釈されなければならない。技術的や科学的な用語を含んだすべての用語は、異なるように定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味がある。事前に定義された用語とともに一般的に使われる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されるべきで、本発明で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味と解釈されない。
【0166】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者なら本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく説明するためのもので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は、下記の請求範囲によって解釈されるべきで、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。