IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20231220BHJP
   A47L 9/16 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A47L9/00 B
A47L9/16
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021044519
(22)【出願日】2021-03-18
(62)【分割の表示】P 2018540837の分割
【原出願日】2017-03-31
(65)【公開番号】P2021098137
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2016-0039814
(32)【優先日】2016-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0059472
(32)【優先日】2016-05-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0070220
(32)【優先日】2016-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0108313
(32)【優先日】2016-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ボヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジュンベ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ナムヒ
(72)【発明者】
【氏名】アン,ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ピルジェ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,マンテ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ウンジ
(72)【発明者】
【氏名】リ,テクギ
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-176871(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0091814(US,A1)
【文献】特開2010-082167(JP,A)
【文献】特開平06-054778(JP,A)
【文献】特開2003-199694(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/00
A47L 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンディ型掃除機であって、
塵埃と空気を吸入する吸入部と;
前記吸入部に空気が吸入されるように吸入力を発生させる吸入モータと;
前記吸入モータのシャフトに接続されて吸引力の為に回転するインペラと;
前記吸入部を通じて吸入された空気から塵埃を分離する塵埃分離部と;
前記塵埃分離部は、
前記空気から塵埃を分離する第1サイクロン部と、
前記第1サイクロン部より排出された空気から塵埃を分離する第2サイクロン部と、を備え、
前記第2サイクロン部から排出された上昇空気を前記吸入モータに流入させる為に、前記吸入モータのシャフトを中心として前記吸入モータの外周を囲む第1空気流路と;
前記吸入モータから排出された空気を流動させ外部に排出する第2空気流路と;
前記第2空気流路に配置された空気排出口と;を備えてなり、
前記吸入モータにおけるシャフトの延長線と、前記第1サイクロン部から発生するサイクロン流動の軸とは同一垂直線上に位置し、
前記吸入モータは、前記第2サイクロン部の排出口より上に位置し、
前記インペラは前記吸入モータより上に位置し、
前記空気排出口は前記インペラの上に位置され、空気を外部に排出する、ハンディ型掃除機。
【請求項2】
前記第1空気流路は、前記第2サイクロン部の排出口から前記吸入モータの一部を囲むように形成される、請求項1に記載のハンディ型掃除機。
【請求項3】
前記第2サイクロン部、前記吸入モータ、及び前記空気排出口は、前記第1サイクロン部のサイクロン流動の軸の延長線に沿って一列に配置される、請求項1に記載のハンディ型掃除機。
【請求項4】
記インペラ、前記吸入モータ、及び前記第2サイクロン部は、前記第1サイクロン部のサイクロン流動の軸に沿って上下方向に重なるように配置される、請求項1に記載のハンディ型掃除機。
【請求項5】
前記空気排出口は、前記インペラの回転軸の延長線を囲むように配置される、請求項に記載のハンディ型掃除機。
【請求項6】
前記空気排出口は、前記インペラの回転軸の延長線を囲み、リング形状を有するフィルターを備える、請求項に記載のハンディ型掃除機。
【請求項7】
掃除機であって、
吸入力を発生させる吸入モータと;
前記吸入モータの上部に位置するインペラと;
吸入された空気から塵埃を分離する塵埃分離部と;
前記塵埃分離部は、
前記空気から塵埃を分離する第1サイクロン部と、
前記第1サイクロン部から排出された空気から塵埃を分離する為に、前記吸入モータの下に位置する第2サイクロン部と、を備え、
前記吸入モータのシャフトを中心に前記吸入モータの外周面を囲むモータハウジングと;
前記吸入モータのシャフトを中心に前記モータハウジングの外周面を囲むプレフィルターと;
前記第2サイクロン部から排出された上昇空気を前記吸入モータに向かって流れるように案内する第1空気流路と;を備えてなり、
前記第1空気流路は、前記吸入モータのシャフトを中心に前記プレフィルターの外周面を囲むように形成される、掃除機。
【請求項8】
前記インペラ、前記吸入モータ、及び前記第2サイクロン部は、前記第1サイクロン部のサイクロン流動の軸に沿って上下方向に重なるように配置される、請求項に記載の掃除機。
【請求項9】
前記第2サイクロン部から排出された空気は、前記第1空気流路を通じて、前記吸入モータのシャフトに向かって、前記プレフィルタの外周面を通過する、請求項に記載の掃除機。
【請求項10】
前記吸入モータを通過した空気を浄化する排気フィルターと、前記排気フィルターを通過した空気を排出するための空気排出口を有するフィルターとを備えるフィルターを更に備え、
前記プレフィルターは、前記フィルターより下に配置される、請求項に記載の掃除機。
【請求項11】
前記モータハウジングと前記プレフィルターを収容する本体を更に備え、
前記本体の上部には、開口が形成され、
前記プレフィルターと前記フィルターは、前記開口によって前記本体と脱着可能である、請求項10に記載の掃除機。
【請求項12】
前記フィルターは、前記プレフィルターが前記本体に収容された状態で前記本体に結合して前記プレフィルターを支持する、請求項11に記載の掃除機。
【請求項13】
前記プレフィルターを前記本体から分離するために、前記フィルターを前記本体から分離されるように形成される、請求項12に記載の掃除機。
【請求項14】
前記フィルターが前記本体から分離されると、前記プレフィルターは、前記本体の外部に露出される、請求項13に記載の掃除機。
【請求項15】
前記フィルターが前記本体から分離されると、前記プレフィルターは、前記本体から分離されるように形成される、請求項13に記載の掃除機。
【請求項16】
前記フィルターが装着される時、前記フィルターは前記プレフィルターを下方に加圧する、請求項12に記載の掃除機。
【請求項17】
前記モータハウジングには、前記プレフィルターの下端を支持するフィルター支持部を更に備える、請求項10に記載の掃除機。
【請求項18】
前記排気フィルターは、前記プレフィルターより上に配置され、前記インペラの回転軸の延長線の半径方向に前記プレフィルターより大きい外径を有するように延長されるHEPAフィルターを備える、請求項10に記載の掃除機。
【請求項19】
前記排気フィルターは、前記プレフィルターの上部に配置され、
前記排気フィルターの内径は、前記インペラの回転軸の延長線を囲むように配置される、請求項18に記載の掃除機。
【請求項20】
前記第2サイクロンユニット、前記吸入モータ、及び前記空気排出口は、前記第1サイクロンユニットのサイクロン流動の軸の延長線に沿って一列に配置される、請求項10に記載の掃除機。
【請求項21】
前記プレフィルターは、前記インペラの一部を囲むように配置される、請求項に記載の掃除機。
【請求項22】
前記プレフィルターは、前記インペラの回転軸の延長線を囲むように配置される、請求項19に記載の掃除機。
【請求項23】
前記プレフィルターは、前記フィルターの前記本体から分離される方向と同じ方向に分離される、請求項13に記載の掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
掃除機は、ユーザが掃除機を直接移動させながら掃除を行うための手動掃除機と、自律走行しながら掃除を行う自動掃除機に区分され得る。
【0003】
また、手動掃除機は、掃除機の形態により、キャニスタタイプ掃除機、アップライトタイプ掃除機、ハンディ型掃除機、スティック型掃除機などに区分され得る。
【0004】
先行文献である大韓民国登録特許公報第10-1127088号(登録日2012.0
3.08.)にはハンドヘルド真空掃除機が開示されている。
【0005】
前記ハンドヘルド真空掃除機は、吸込管、気流生成器、遠心分離装置、電源およびハンドルを含む。
【0006】
また、前記気流生成器は、モータハウジング内に位置し、モータおよびファンアセンブリー形態を有する。そして、モータ前方にプレモータフィルターを備え、モータ後方にポストモータフィルターを備える。
【0007】
このとき、フィルターを長時間にわたって使用するとき、フィルターに塵埃が積もることがあり、フィルターが掃除されなければフィルターに積もった塵埃が流動抵抗として作用して吸入性能が低下する問題がある。
【0008】
しかし、先行文献の場合、プレモータフィルターが気流生成器と遠心分離機との間に位置し、ポストモータフィルターが外側のハウジングによって囲まれているので、製品を分解してこそフィルターに接近が可能となり、ユーザが面倒に感じるという問題がある。
【0009】
また、遠心分離装置から排出された空気をモータ側に空気を案内する構造と、モータを通過した空気をポストモータフィルターに案内する構造とが別に存在するので、部品の個数が多くなり、構造が複雑であるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、一つの流動ガイドが吸入モータの吸入流路と排気流路を形成するので、構造が簡単になり、部品数を減らすことができる掃除機を提供することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、製品がコンパクトになり、かつ吸入モータに流動するための空気流路の幅が確保され得る掃除機を提供することにある。
【0012】
また、本発明の目的は、外観をなすボディーの変形が制限され得る掃除機を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、フィルター機構およびプレフィルターの分離が可能な掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
一側面による掃除機は、吸入力を発生させる吸入モータ;前記吸入力によって吸入された空気から塵埃を分離する塵埃分離部;前記吸入モータを囲むモータハウジング;前記モータハウジングの外側を囲み、前記塵埃分離部から排出された空気を前記吸入モータに案内する流動ガイド;および前記流動ガイドを囲み、前記流動ガイドとともに前記吸入モータから排出された空気を案内するボディーを含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例による掃除機の斜視図である。
図2】本発明の一実施例による掃除機の側面図である。
図3】本発明の一実施例による掃除機の平面図である。
図4】本発明の一実施例による掃除機を下側から見た斜視図である。
図5】本発明の一実施例による掃除機の縦断面図である。
図6】本発明の一実施例によるフィルター機構が本体から分離された様子を示す図である。
図7】本発明の一実施例によるフィルター機構の下側を見た図である。
図8図7のフィルター機構の分解斜視図である。
図9図7のフィルター機構の断面斜視図である。
図10】本発明の一実施例によるフィルター機構が本体に結合された状態を示す断面図である。
図11】本発明の一実施例によるフィルターカバーの斜視図である。
図12図11のフィルターカバーにインナーフレームが結合された様子を示す断面図である。
図13】本発明の一実施例による流動ガイドの斜視図である。
図14】本発明の一実施例による流動ガイドの平面図である。
図15】本発明の一実施例によるフィルター機構が流動ガイドに結合される前の状態を示す図である。
図16】本発明の一実施例によるフィルター機構が流動ガイドに結合された状態を示す図である。
図17】本発明の一実施例によるモータハウジングと第2ボディーの構造を示す図である。
図18】本発明の一実施例による掃除機内における空気の流動を示す図である。
図19】本発明の一実施例による掃除機内における空気の流動を示す横断面図である。
図20】本発明の一実施例によるバッテリーがバッテリーハウジングから分離された様子を示す図である。
図21】本発明の一実施例によるバッテリーの斜視図である。
図22】本発明の一実施例によるバッテリーハウジングの結合溝を示す図である。
図23】本発明の掃除機に吸入ノズルを連結して床を掃除する様子を示す図である。
図24】本発明の他の実施例による掃除機を示す図である。
図25】本発明のまた他の実施例による掃除機内における空気の流動を示す図である。
図26】本発明のまた他の一実施例による掃除機の下側構造を示す図である。
図27】本発明のまた他の一実施例によるボディーカバーの斜視図である。
図28図26におけるボディーカバーが回転した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を付けることにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に示されてもできるだけ同じ符号を付けたことに留意しなければならない。また、本発明の実
施例を説明することにおいて、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨害すると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
【0017】
また、本発明の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使用し得る。このような用語は、単にその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって該当構成要素の本質や順序または手順などが限定されることはない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結されるかまたは接続され得るが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」され得ると理解されるべきである。
【0018】
図1は、本発明の一実施例による掃除機の斜視図であり、図2は、本発明の一実施例による掃除機の側面図であり、図3は、本発明の一実施例による掃除機の平面図である。
【0019】
図4は、本発明の一実施例による掃除機の縦断面図であり、図5は、本発明の一実施例による掃除機の横断面図である。
【0020】
図1ないし図5を参照すると、本発明の一実施例による掃除機1は、本体2を含むことができる。
【0021】
前記掃除機1は、前記本体2の前方に結合される吸入部5をさらに含むことができる。前記吸入部5は塵埃を含む空気を前記本体2に案内することができる。
【0022】
前記掃除機1は、前記本体2に結合されるハンドル部3をさらに含むことができる。前記ハンドル部3は前記本体2における前記吸入部5の反対側に位置し得る。
【0023】
すなわち、前記吸入部5と前記ハンドル部3との間に前記本体2が配置され得る。
【0024】
前記本体2は、第1ボディー10と、前記第1ボディー10の上側に位置する第2ボディー12とを含むことができる。
【0025】
前記第1ボディー10と前記第2ボディー12は、制限されないが、円筒状に形成され得る。
【0026】
そして、前記吸入部5の中央部が概略的に前記第1ボディー10と前記第2ボディー12との境界部に位置するように前記吸入部5が前記本体2に結合され得る。
【0027】
前記本体2は、前記吸入部5を通じて吸入された空気から塵埃を分離する塵埃分離部をさらに含むことができる。
【0028】
前記塵埃分離部は、一例としてサイクロン流動によって塵埃を分離することができる第1サイクロン部110を含むことができる。このとき、前記第1ボディー10が前記第1サイクロン部110を含む。
【0029】
前記吸入部5を通じて吸入される空気と塵埃は、前記第1サイクロン部110の内周面に沿って螺旋流動することになる。
【0030】
前記第1サイクロン部110のサイクロン流動の軸は、上下方向に延び得る。
【0031】
前記塵埃分離部は、前記第1サイクロン部110より排出された空気から塵埃を再度分離する第2サイクロン部130をさらに含むことができる。このとき、前記塵埃分離部のサイズが最小化されるように、前記第2サイクロン部130は前記第1サイクロン部180の内部に位置し得る。前記第2サイクロン部130は並列に配置される複数のサイクロンボディーを含むことができる。
【0032】
他の例として、前記塵埃分離部が単一のサイクロン部を有することも可能であり、この場合にも前記サイクロン流動の軸は上下方向に延び得る。
【0033】
前記第1ボディー10は、前記各サイクロン部110、130から分離された塵埃を貯蔵する塵埃容器の役割をする。前記本体2は、前記第1ボディー10の下側を開閉するボディーカバー16をさらに含むことができる。前記ボディーカバー16は回転動作によって前記第1ボディー10を開閉することができる。
【0034】
前記第2サイクロン部130の少なくとも一部は、前記第1ボディー10内に位置し得る。
【0035】
前記第1ボディー10内には前記第2サイクロン部130から分離された塵埃の貯蔵をガイドする塵埃貯蔵ガイド124が配置され得る。前記塵埃貯蔵ガイド124は、前記第2サイクロン部130の下側に結合されて前記ボディーカバー16の上面に接触することができる。
【0036】
前記塵埃貯蔵ガイド124は、前記第1ボディー10の内部の空間を、前記第1サイクロン部110から分離された塵埃が貯蔵される第1塵埃貯蔵部121と、前記第2サイクロン部130から分離された塵埃が貯蔵される第2塵埃貯蔵部123とに区画することができる。
【0037】
前記塵埃貯蔵ガイド124の内部空間が前記第2塵埃貯蔵部123であり、前記塵埃貯蔵ガイド124と前記第1ボディー10との間の空間が第1塵埃貯蔵部121である。
【0038】
前記塵埃貯蔵ガイド124の少なくとも一部は上側から下側に行くほど直径が減るように形成され得る。一例として前記塵埃貯蔵ガイド124の上側部の一部が下側に行くほど直径が減るように形成され得る。
【0039】
そして、前記塵埃貯蔵ガイド124は、前記塵埃貯蔵ガイド124の上端から下方に延びる飛散防止リブ124aを含むことができる。前記飛散防止リブ124aは、一例として円筒状に形成され、前記塵埃貯蔵ガイド124の上側部の周りを囲むことができる。
【0040】
このとき、前記塵埃貯蔵ガイド124の上側部から下側に行くほど直径が減るようになるので、前記塵埃貯蔵ガイド124の上側部の外周面と飛散防止リブ124aとの間には空間が形成される。
【0041】
サイクロン流動は、前記第2ボディー10の内周面に沿って流動して下降することができる。サイクロン流動が下降する過程において、前記サイクロン流動が前記ボディーカバー16と接触することになると、回転流動が上昇流動に変化し得る。もし、前記第1塵埃貯蔵部121内で上昇流動が存在する場合、前記第1塵埃貯蔵部121に貯蔵された塵埃が飛散して前記第2サイクロン部130側に逆流する問題がある。
【0042】
本発明の場合、前記第1塵埃貯蔵部121内の上昇流動は、前記飛散防止リブ124aと前記塵埃貯蔵ガイド124の上側部との間の空間で前記飛散防止リブ124aによって
再び下降流動に変化するので、前記第1塵埃貯蔵部121に貯蔵された塵埃の飛散が防止され、これによって塵埃が前記第2サイクロン部130側に逆流する問題が防止され得る。
【0043】
一方、前記飛散防止リブ124aは、前記塵埃貯蔵ガイド124の上端から下方に延びるので、前記サイクロン流動とともに前記第1サイクロン部110から分離された塵埃は、前記飛散防止リブ124aによって前記第1塵埃貯蔵部121に円滑に移動することができる。
【0044】
前記ボディーカバー16は、前記第1塵埃貯蔵部121と前記第2塵埃貯蔵部123をともに開閉することができる。
【0045】
前記掃除機1は、吸入力を発生するための吸入モータ20と、前記吸入モータ20に電源を供給するためのバッテリー40とをさらに含むことができる。
【0046】
前記吸入モータ20は、前記第2ボディー12内に位置し得る。そして、前記吸入モータ20の少なくとも一部は前記塵埃分離部の上側に位置し得る。したがって、前記吸入モータ20は前記第1ボディー10の上方に位置し得る。
【0047】
前記吸入モータ20は、前記第2サイクロン部130の排出口と連通することができる。
【0048】
このために、前記本体2は、前記第2サイクロン部130と連結される排出ガイド28と、前記排出ガイド28と連通される流動ガイド22とをさらに含むことができる。
【0049】
一例として、前記排出ガイド28は前記第2サイクロン部130の上側に位置し、前記流動ガイド22は前記排出ガイド28の上側に位置し得る。
【0050】
そして、前記吸入モータ20の少なくとも一部は、前記流動ガイド22の内部に位置し得る。
【0051】
したがって、前記第1サイクロン部180のサイクロン流動の軸は、前記吸入モータ20を貫通することができる。
【0052】
前記吸入モータ20が前記第2サイクロン部130の上側に位置すると、前記第2サイクロン部130から排出された空気が直ちに前記吸入モータ20側に流動することができ、前記塵埃分離部と前記吸入モータ20との間の流路が最小化され得る。
【0053】
前記吸入モータ20は、回転動作するインペラ200を含むことができる。前記インペラ200はシャフト202に連結され得る。前記シャフト202は上下方向に延びるように配置される。
【0054】
そして、前記インペラ200が前記吸入モータ20の上側部に位置するように前記吸入モータ20が配置され得る。この場合、前記インペラ200によって空気が前記吸入モータ20の上方から下方に流動することができる。
【0055】
前記シャフト202の延長線(インペラ200の回転軸ともいえる)は、前記第1ボディー10を通過することができる。このとき、前記インペラ200の回転軸と前記塵埃分離部の第1サイクロン部110から発生するサイクロン流動の軸とは同一線上に位置し得る。
【0056】
本発明によると、前記塵埃分離部から排出された空気、すなわち、第2サイクロン部130から上方に排出された空気が前記吸入モータ20側に流動する経路が減り、空気の方向変化が減るため、空気の流動損失が減るという長所がある。
【0057】
空気の流動損失が減る場合、吸入力が増加し、前記吸入モータ20に電源を供給するためのバッテリー40の使用時間が増加できる。
【0058】
前記掃除機1は、前記吸入モータ20の上側の一部をカバーする上部モータハウジング26と、前記吸入モータ20の下側の一部をカバーする下部モータハウジング27とをさらに含むことができる。
【0059】
前記吸入モータ20は、前記各モータハウジング26の内部に収容され、前記流動ガイド22は前記上部モータハウジング26を囲むように配置され得る。
【0060】
前記流動ガイド22の少なくとも一部は、前記上部モータハウジング26と離隔することができる。また、前記流動ガイド22の少なくとも一部は、前記第2ボディー12と離隔することができる。
【0061】
したがって、前記流動ガイド22の内周面と前記上部モータハウジング26の外周面は、第1空気流路232を形成し、前記流動ガイド22の外周面と前記第2ボディー12の内周面は、第2空気流路234を形成する。
【0062】
本発明によると、単一の流動ガイド22が第1空気流路232と第2空気流路234とを形成し、各空気流路を形成するための部品数を減らすことができるため、構造が簡単になるという長所がある。
【0063】
前記第1空気流路232は、吸入流路の役割をし、前記第2空気流路234は排気流路の役割をする。
【0064】
前記第2サイクロン部130から排出された空気は、前記第1空気流路232に沿って前記吸入モータ20に流動し、前記吸入モータ20から排出された空気は、前記第2空気流路234に沿って流動した後に外部に排出される。したがって、前記第2空気流路234は排気流路の役割をする。
【0065】
前記ハンドル部3は、ユーザの把持のためのハンドル30と、前記ハンドル30の下側に配置されるバッテリーハウジング410とを含むことができる。
【0066】
前記ハンドル30は、前記吸入モータ20の後方に位置し得る。
【0067】
方向について定義すると、前記掃除機1において、前記吸入モータ20を基準として前記吸入部5が位置する方向が前方であり、前記ハンドル30が位置する方向が後方である。
【0068】
前記バッテリー40は、前記第1ボディー10の後方に位置し得る。したがって、前記吸入モータ20と前記バッテリー40は、上下方向に重ならないように配置され、配置高さも異なるように配置され得る。
【0069】
このような本発明によると、前記ハンドル30を基準として、重さが重い吸入モータ20が前記ハンドル30の前方に位置し、重さが重いバッテリー40が前記ハンドル30の
下方に位置するので、前記掃除機1は全体的に重さが均等に分配される。ユーザが前記ハンドル30をつかんで掃除をするとき、ユーザの手首に無理が生じることが防止され得る。すなわち、掃除機1の前方と後方に重さが重い構成が分散して配置され、互いに異なる高さに配置されるので、掃除機1の重心がある一側に傾くことが防止され得る。
【0070】
前記バッテリー40が前記ハンドル30の下方に位置し、前記吸入モータ20は前記ハンドル30の前方に位置するので、前記ハンドル30の上方には何の構成も存在しなくなる。すなわち、前記ハンドル30の上面は前記掃除機1の上面の一部外観を形成する。
【0071】
したがって、前記ハンドル30をつかんで使用する過程で掃除機1の一構成がユーザの腕に接触することが防止され得る。
【0072】
前記ハンドル30は、上下方向に延びてユーザがつかむことができる第1延長部310と、前記第1延長部310の上側から前記吸入モータ20に向かって延びる第2延長部320とを含むことができる。前記第2延長部320は少なくとも一部が水平方向に延び得る。
【0073】
前記第1延長部310は、ユーザが前記第1延長部310をつかんだ状態で手が前記第1延長部310の長さ方向(図2には上下方向)に移動することを防止するための移動制限部312を備えることができる。前記移動制限部312は、前記第1延長部310から前記吸入部5に向かって延び得る。
【0074】
前記移動制限部312は、前記第2延長部320と離隔して配置される。したがって、前記第1延長部310を把持した状態で一部の指は前記移動制限部312の上方に位置し、残りの指は前記移動制限部312の下方に位置し得る。
【0075】
一例として、人差し指と中指との間に前記移動制限部312が位置し得る。
【0076】
このような配置によると、ユーザが前記第1延長部310を把持した状態で前記吸入部5の長さ方向軸A1がユーザの手首を通ることができる。
【0077】
前記吸入部5の長さ方向軸A1がユーザの手首を通る場合、ユーザの腕が伸びた状態で前記吸入部5の長さ方向軸A1は、ユーザの腕の延長方向と実質的に並んでいることができる。したがって、このような状態では、ユーザが前記ハンドル30をつかんで掃除機1を押したり引くとき、必要とされるユーザの力が最小化されるという長所がある。
【0078】
前記ハンドル30は、操作部326を含むことができる。一例として、前記操作部326は前記第2延長部320に形成される傾斜面に位置し得る。前記操作部326を通じて掃除機吸入モータのオン命令およびオフ命令を入力することができる。
【0079】
前記操作部326は、ユーザに向かうように配置され得る。前記ハンドル30を基準として前記操作部326は前記移動制限部312の反対側に位置し得る。
【0080】
前記操作部326は、前記移動制限部312より高く位置し得る。したがって、ユーザが前記第1延長部310をつかんだ状態で親指により簡単に前記操作部326を操作することができる。
【0081】
また、前記第1延長部310から外れた位置に前記操作部326が位置するので、前記第1延長部310を把持した状態で掃除を行うとき、意図せずに前記操作部326が操作されることが防止され得る。
【0082】
前記第2延長部320は、作動状態を表示するための表示部322を備えることができる。前記表示部322は、一例として前記第2延長部320の上面に位置し得る。したがって、ユーザが掃除を行う過程で前記第2延長部320の上面に位置した表示部322を簡単に確認することができる。前記表示部322は、一例としてバッテリー40の残量、吸入モータの強さなどを表示することができる。
【0083】
前記表示部322は、制限されないが、複数の発光部を含むことができる。前記複数の発光部は、前記第2延長部320の長さ方向に離隔して配列され得る。
【0084】
前記バッテリーハウジング410は、前記第1延長部310の下側に位置し得る。
【0085】
前記バッテリー40は、前記バッテリーハウジング410に分離可能に結合され得る。一例として前記バッテリー40は、前記バッテリーハウジング410の下方から前記バッテリーハウジング410の内部に挿入され得る。
【0086】
前記バッテリーハウジング410の後面と前記第1延長部310の後面とは、連続した面を形成することができる。したがって、前記バッテリーハウジング410と前記第1延長部310とが一体感を有することができる。
【0087】
前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に収容された状態で前記バッテリー40の下面が外部に露出することができる。したがって、前記掃除機1を床に置くとき、前記バッテリー40が床に置かれ得る。
【0088】
このような構造によると、前記バッテリー40を前記バッテリーハウジング410から直ちに分離できるという長所がある。
【0089】
また、前記バッテリー40の下面が外部に露出するので、前記バッテリー40の下面が掃除機1の外部の空気と直接接触でき、前記バッテリー40の冷却性能が向上され得る。
【0090】
一方、図3を参照すると、前記掃除機1は、前記吸入モータ20を経た空気が排出される空気排出口522を有するフィルター機構50をさらに含むことができる。前記空気排出口522は、一例として複数の開口を含み、複数の開口は円周方向に配列され得る。したがって、空気排出口522はリング形状に配列され得る。
【0091】
前記フィルター機構50は、前記本体2の上側に分離可能に結合され得る。前記フィルター機構50は、前記第2ボディー12に分離可能に収容され得る。
【0092】
前記フィルター機構50が前記本体2に結合された状態で前記フィルター機構2の一部は前記第2ボディー12の外側に位置し得る。したがって、前記フィルター機構50の一部は前記本体2の上側開口を通じて前記本体2の内部に引入され、他の一部は前記本体2の外部に突出する。
【0093】
前記本体2の高さは、前記ハンドル30の高さと実質的に同一であり得る。したがって、前記フィルター機構50は、前記本体2の上方に突出して、ユーザが前記フィルター機構50をつかんだ状態で前記フィルター機構50を容易に分離することができる。
【0094】
前記フィルター機構50が前記本体2に結合された状態で前記フィルター機構50の上側に前記空気排出口522が位置し得る。したがって、前記吸入モータ20から排出された空気は前記本体2の上方に排出される。
【0095】
本実施例によると、掃除機1を用いて掃除する過程において、空気排出口522から排出された空気がユーザ側に流動することが防止され得る。
【0096】
前記本体2は、前記吸入モータ20に流入する空気をフィルタリングするためのプレフィルター29をさらに含むことができる。前記プレフィルター29は前記流動ガイド22内に位置し得る。また、前記プレフィルター29は、前記上部モータハウジング26に安着されて前記上部モータハウジング26の一部を囲むことができる。すなわち、前記上部モータハウジング26は、前記プレフィルター29を支持するためのフィルター支持部を含むことができる。
【0097】
前記フィルター機構50が前記本体2に装着された状態で前記フィルター機構50は、前記プレフィルター29の移動を防止するために前記プレフィルター29を加圧することができる。
【0098】
一例として前記フィルター機構50は、前記プレフィルター29を下方に加圧することができる。したがって、本発明によると、前記プレフィルター29を固定するための構造が必要でないという長所がある。
【0099】
図6は、本発明の一実施例によるフィルター機構が本体から分離された様子を示す図であり、図7は、本発明の一実施例によるフィルター機構の下側を見た図であり、図8は、図7のフィルター機構の分解斜視図であり、図9は、図7のフィルター機構の断面斜視図である。
【0100】
図5ないし図9を参照すると、前記フィルター機構50は、前記本体2から分離され得る。
【0101】
一例として、前記フィルター機構50は、前記本体2の上方に分離され得る。
【0102】
前記インペラ200が前記吸入モータ20の上側に位置するように配置されるので、前記プレフィルター29が前記インペラ200をカバーするように、上部モータハウジング26を囲んで配置され得る。
【0103】
したがって、前記フィルター機構50が前記本体2から分離された状態で前記プレフィルター29が外部に露出することができ、これにより、前記プレフィルター29が分離可能な状態となる。
【0104】
前記プレフィルター29は、つまみ29aを含むことができる。ユーザは外部に露出した前記プレフィルター29のつまみ29aをつかんで前記プレフィルター29を上方に持ち上げて前記プレフィルター29を前記本体2から分離することができる。前記プレフィルター29が前記本体2から分離され得るので、ユーザは前記プレフィルター29を簡単に掃除することができる。
【0105】
前記フィルター機構50は、吸入モータ20から排出された空気をフィルタリングするためのフィルター560と、前記フィルター560を支持するフィルターフレームとをさらに含むことができる。
【0106】
前記フィルター560は、一例としてヘパフィルター(high efficiency particulate air filter:HEPAフィルター)であり得る。
【0107】
前記フィルター機構50が前記本体2に結合された状態で前記掃除機1の高さの増加が防止されるように、前記フィルター560は前記流動ガイド22を囲むように配置され得る。
【0108】
すなわち、前記フィルター560は、一例としてリング形状に形成され、前記フィルター560が形成する領域内に前記流動ガイド22の一部が位置し得る。
【0109】
また、前記フィルター560が形成する領域に前記プレフィルター29の少なくとも一部が収容され得る。すなわち、前記フィルター560は前記プレフィルター29を囲む。
【0110】
前記フィルターフレームは、前記第2ボディー12と前記流動ガイド22との間に挿入された状態で前記流動ガイド22に結合され得る。
【0111】
前記フィルターフレームは、インナーフレーム501と、インナーフレーム501を囲むように配置されるアウターフレーム540とを含むことができる。
【0112】
前記インナーフレーム501の外周面と前記アウターフレーム540の内周面は離隔し、前記インナーフレーム501と前記アウターフレーム540との間に前記フィルター560が位置し得る。
【0113】
前記フィルターフレームは、前記空気排出口522が形成され、前記フィルター560の上側をカバーする排気グリル520と、前記フィルター560の下側をカバーするフィルターカバー570とをさらに含むことができる。
【0114】
具体的に、前記インナーフレーム501は、上面部502と、前記上面部502の枠から下方に延長する周り部503とを含むことができる。
【0115】
前記周り部503は、第1部分503aと、前記第1部分503aから下方に延び、前記第1部分503aの直径よりも直径が大きい第2部分503bとを含むことができる。
【0116】
前記第1部分503aと前記第2部分503bとの直径差によって、前記第1部分503aと前記第2部分503bとの間には前記排気グリル520が安着されるための安着部506が形成され得る。
【0117】
前記安着部506は、前記上面部502から下方に離隔した位置で前記周り部503の円周方向に沿って形成される。
【0118】
前記排気グリル520が前記安着部506に安着され得るように前記排気グリル520はリング形状に形成され得る。そして、前記排気グリル520の内径は、前記周り部503の第1部分503aの外径と同一であるか大きくてもよい。そして、前記安着部506の外径および前記第2部分503bの外径は、前記排気グリル520の内径より大きくてもよい。
【0119】
したがって、前記インナーフレーム501の上面部502および周り部503の第1部分503aが前記排気グリル520を貫通した状態で前記排気グリル520が前記安着部506に安着され得る。
【0120】
前記フィルター機構50は、前記インナーフレーム501の枠に結合されるインナーデコ部材510をさらに含むことができる。前記インナーテコ部材510はリング形状に形
成され得る。
【0121】
前記インナーテコ部材510は、前記インナーフレーム501に結合されるためのフック512を備えることができる。
【0122】
前記インナーフレーム501には、前記フック512が結合されるためのフック結合孔508が形成され得る。
【0123】
前記フック結合孔508は、前記周り部503の第1部分503aに形成され得る。また、前記周り部503の第1部分503aには、前記フック512を前記フック結合孔508に案内するための案内溝507が形成され得る。前記案内溝507は上下方向に延び得る。
【0124】
したがって、前記インナーテコ部材510のフック512が前記案内溝507に沿って移動して前記フック結合孔508と整列されると、前記フック512が前記フック結合孔508に挿入され得る。
【0125】
前記排気グリル520が前記インナーフレーム501の安着部506に安着された状態で前記インナーテコ部材510が前記インナーフレーム501に結合され得る。
【0126】
このために、前記排気グリル520の内周面には、前記インナーテコ部材510のフック512が移動できる空間を提供するための案内溝524が形成され得る。前記案内溝524は上下方向に延び得る。
【0127】
したがって、前記インナーテコ部材510のフック512は、前記インナーフレーム501の案内溝507および前記排気グリル520の案内溝524に沿って移動することができる。
【0128】
前記インナーテコ部材510が前記インナーフレーム501に結合された状態で、前記インナーテコ部材510は前記排気グリル520の上面に安着され得る。
【0129】
したがって、本実施例によると、前記排気グリル520を前記インナーフレーム501に固定させるための別途の固定手段が必要でないという長所がある。
【0130】
前記アウターフレーム540は、前記排気グリル520を支持することができる。前記アウターフレーム540は前記排気グリル520の下面に接触した状態で、一例として融着によって前記排気グリル520に固定され得る。ただし、本発明で前記排気グリル520と前記アウターフレーム540との固定方法には制限がないということを明らかにする。
【0131】
前記アウターフレーム540が前記排気グリル520を支持するために、前記アウターフレーム540には前記排気グリル520が安着されるための安着溝544が形成され得る。
【0132】
前記アウターフレーム540が前記排気グリル520と固定されると、前記アウターフレーム550と前記インナーフレームの周り部503との間にフィルター収容空間が形成され、前記フィルター収容空間に前記フィルター560が収容され得る。前記フィルター560が前記フィルター収容空間に収容された状態で、前記フィルター560は前記空気排出口522と上下方向に重なる。
【0133】
前記フィルター機構50は、前記アウターフレーム540に結合されるアウターデコ部材550をさらに含むことができる。前記アウターデコ部材550は、前記排気グリル520の周りの一部を囲んで前記アウターフレーム540に結合され得る。また、前記アウターデコ部材550は、前記アウターフレーム540の上側部を囲むことができる。前記アウターフレーム540の外周面には、前記アウターデコ部材550の下端が安着されるための安着面546が形成され得る。
【0134】
前記アウターデコ部材550の内周面には、前記アウターフレーム540に結合されるための一つ以上の結合突起554が形成され、前記アウターフレーム540の外周面には前記一つ以上の結合突起554が収容されるための一つ以上の結合溝542が形成され得る。
【0135】
前記アウターデコ部材550の外周面には、ユーザが前記フィルター機構50を分離または結合させるとき、手が滑ることを防止するためのすべり防止部552を備えることができる。前記すべり防止部552は、一例として前記アウターデコ部材550の外面から突出する複数の突起であり得る。
【0136】
ユーザの手のすべりが効果的に防止されるように、複数のすべり防止部552が前記アウターデコ部材550の円周方向に沿って離隔して配置され得る。
【0137】
前記フィルターカバー570は、一例としてリング形状に形成され、空気が通過するための開口574を含むことができる。
【0138】
前記フィルターカバー570は、前記アウターフレーム540と前記インナーフレーム501との間に収容されたフィルター560をカバーすることができる。
【0139】
前記フィルターカバー570は、前記アウターフレーム540の下面と前記インナーフレーム501の下面を支持することができ、前記アウターフレーム540および前記インナーフレーム501と、一例として融着によって互いに結合され得る。
【0140】
前記フィルター機構50は、前記フィルター機構50が前記本体2に結合された状態で前記フィルター機構50と前記本体2のシーリングのためのシーリング部材530、580をさらに含むことができる。
【0141】
図10は、本発明の一実施例によるフィルター機構が本体に結合された状態を示す断面図である。
【0142】
図9および図10を参照すると、前記シーリング部材530、580は、前記流動ガイド22内の空気が前記インナーフレーム501に備えられるフック結合孔508を通じて外部に漏洩することを防止するためのインナーシーリング部材530(または、第1シーリング部材)を含むことができる。
【0143】
前記インナーシーリング部材530は、前記インナーフレーム501の周り部503の内側に結合され得る。
【0144】
具体的に、前記インナーフレーム501の上面部502から下方にシーリングリブ504が延び得る。前記シーリングリブ504は、前記インナーフレーム501の周り部503から離隔することができる。前記シーリングリブ504は前記上面部501の円周方向に連続して形成され得る。
【0145】
したがって、前記シーリングリブ504と前記インナーフレーム501の周り部503との間には、前記インナーシーリング部材530が収容されるための空間が形成され、前記インナーシーリング部材530の一部は前記空間に嵌められる。
【0146】
前記インナーシーリング部材530が前記インナーフレーム501に結合された状態で、前記インナーシーリング部材530は、前記周り部503の第1部分503aの下面と、前記第2部分503bの内周面およびシーリングリブ504の下面とに接触する。
【0147】
そして、前記フィルター機構50が前記本体2に結合されると、前記インナーシーリング部材530は前記流動ガイド22の上端に安着される。
【0148】
したがって、本発明によると、前記インナーシーリング部材230が前記周り部503の第1部分503aの下面と、前記第2部分503bの内周面およびシーリングリブ504の下面とに接触した状態で前記流動ガイド22の上端に安着されるので、前記流動ガイド22を流動する空気が前記フック結合孔508に流動することが防止され得る。
【0149】
また、前記インナーシーリング部材230によって、前記流動ガイド22の外周面と前記インナーフレーム501の周り部503内周面との間の隙間に空気が漏洩することが防止され得る。
【0150】
前記フィルター機構50が前記本体2から分離されるためには、前記フィルター機構50の外面と前記第2部材12の内周面との間には隙間が生じることがある。
【0151】
前記シーリング部材530、580は、前記第2空気流路234の空気が前記フィルター560を通過せずに前記アウターフレーム540と前記第2ボディー12との間の隙間に流動されることを防止するためのアウターシーリング部材580(または、第2シーリング部材)をさらに含むことができる。
【0152】
前記アウターシーリング部材580は、前記フィルターカバー570の枠に結合され得る。制限されないが、前記アウターシーリング部材580は、前記フィルターカバー570に嵌め結合されるか、または前記フィルターカバー570とインサート射出によって一体に形成され得る。
【0153】
前記第2部材12の内周面には、前記アウターシーリング部材580が支持されるための支持面125が形成され得る。前記支持面125は、前記第2部分12の一部分の厚さが大きくなることによって形成され得る。
【0154】
前記フィルター機構50が前記本体2に結合されると、前記アウターシーリング部材580が前記支持面125に安着され得る。
【0155】
したがって、前記第2空気流路234の空気が前記アウターフレーム540と前記第2部材12の内周面との間の隙間に流動することが防止され得る。
【0156】
一方、前記フィルター機構50が前記本体2に結合されると、前記アウターデコ部材550は前記本体2の第2ボディー12の上側に安着される。したがって、ユーザは、前記アウターデコ部材550をつかんだ状態で前記フィルター機構50を一方向に回転させて前記フィルター機構50を前記本体2から分離することができる。
【0157】
そして、前記フィルター機構50が前記本体2に結合された状態で、前記フィルター560の一部は前記本体2内に位置し、他の一部は本体2外部に位置し得る。
【0158】
本発明によると、前記フィルター機構50の一部が前記本体2の外部に突出しているので、ユーザが前記フィルター機構50を把持することが可能になり、前記本体2の外部に突出した部分にも前記フィルター560が位置することができるので、前記フィルター560のサイズを増加させることができる。したがって、空気と接触できるフィルター560の面積が増加して空気浄化性能が向上され得る。
【0159】
図11は、本発明の一実施例によるフィルターカバーの斜視図であり、図12は、図11のフィルターカバーにインナーフレームが結合された様子を示す断面図であり、図13は、本発明の一実施例による流動ガイドの斜視図であり、図14は、本発明の一実施例による流動ガイドの平面図である。
【0160】
図10ないし図14を参照すると、前記フィルターカバー570は、インナーボディー571と、前記インナーボディー571と離隔するアウターボディー572と、前記インナーボディー571と前記アウターボディー572とを連結する連結ボディー573とを含むことができる。
【0161】
前記インナーボディー571と前記アウターボディー572はそれぞれリング形状に形成され得る。
【0162】
前記連結ボディー573には、空気が通過するための一つ以上の開口574を備えることができる。
【0163】
前記インナーボディー571の内周面には、前記インナーフレーム501の下面509を支持するための複数のフレーム支持リブ575を備えることができる。前記複数のフレーム支持リブ575は、前記インナーボディー571の円周方向に離隔して配置され得る。
【0164】
前記インナーボディー571の内周面には、前記流動ガイド22との結合のためのリブ結合部577を備えることができる。
【0165】
前記リブ結合部577が下方傾斜して延びるように、前記インナーボディー571は延長部576を含むことができる。前記延長部576は、前記インナーボディー571の下面で下方に突出し、前記延長部576に前記リブ結合部577を備えることができる。
【0166】
したがって、前記リブ結合部577は、前記フレーム支持リブ575の端部で円周方向に延び、下方に傾斜するように延びる。
【0167】
前記リブ結合部577が下方傾斜する理由は、前記フィルター機構50を前記本体2に回転方式で結合および結合解除可能であり、前記フィルター機構50を前記本体2から分離する過程で前記フィルター機構50が上昇するようにするためである。
【0168】
前記フィルター機構50が分離される過程で上昇する場合、前記フィルター機構50が分離されていることをユーザが確認できることになる。
【0169】
前記フィルター機構50が回転する過程で前記フィルター機構50が結合解除されるように構成される場合、前記フィルター機構50に回転力が加えられなければならないので、前記フィルター機構50を引っ張っても前記本体20から分離されることが防止され得る。したがって、意図せずに前記フィルター機構50が前記本体2から分離されることが防止され得る。
【0170】
前記リブ結合部577は、後述する流動ガイド22の固定突起229が収容されるスロット578を含むことができる。前記スロット578は溝または孔であり得る。
【0171】
前記インナーフレーム501は、前記インナーフレーム501の下面509で下方に延びる接触部509aをさらに含むことができる。前記接触部509aは、前記フィルターカバー570と前記インナーフレーム501とが結合された状態で前記フレーム支持リブ575の側面に接触することができる。
【0172】
前記インナーフレーム501は、前記流動ガイド22に形成された固定リブ228が収容されるためのリブ収容部579を形成するために上方に陥没して形成される陥没部509bを含むことができる。
【0173】
前記インナーフレーム501が前記フィルターカバー570と結合された状態で、前記陥没部509bは、前記結合リブ577の上方で前記結合リブ577と離隔して配置される。
【0174】
このとき、前記フィルター機構50の回転および下降過程で前記流動ガイド22の固定リブ228が前記陥没部509bと前記リブ結合部577との間のリブ収容部579に収容され得るように、前記陥没部509bは傾斜するように形成され得る。
【0175】
したがって、前記リブ収容部579も下方に傾斜するように延びる。前記リブ収容部579は、前記インナーフレーム501と前記フィルターカバー570との間の空間と理解され得る。すなわち、前記流動ガイド22の固定リブ228は、前記インナーフレーム501と前記フィルターカバー570との間に挟まれ得る。
【0176】
前記流動ガイド22は、上部および下部が開口されるガイドボディー220を含むことができる。前記ガイドボディー220は、前記第2サイクロン部130から排出された空気が流動される前記第1空気流路232を形成するための流路形成壁222を含むことができる。
【0177】
前記流路形成壁222は、前記ガイドボディー222で半径方向に突出することができる。
【0178】
このとき、空気が円滑に流動できるように、前記流動ガイド22は円周方向に離隔する複数の流路形成壁222を含むことができる。
【0179】
前記流動ガイド22の内部に前記吸入モータ20が位置するが、前記本体2のサイズが増加しないためには前記流動ガイド22と前記吸入モータ20とのギャップが大きくてはならない。しかし、前記流動ガイド22と前記吸入モータ20とのギャップが大きくなければ、空気の流動性能が低下するという問題がある。
【0180】
しかし、本発明のように、前記流路形成壁222が前記ガイドボディー220から突出すると、前記流路形成壁222によって空気が流動できる流路の断面積が十分に確保され、空気の流動性能が向上され得る。
【0181】
前記流動ガイド22の上側部が前記インナーフレーム501の内側に収容され得るとともに、前記流路形成壁222が前記フィルター機構50と干渉されないように、前記流路形成壁222は、前記流動ガイド22の上端から下側に一定間隔で離隔した位置に形成される。
【0182】
そして、前記ガイドボディー220の上側部の外径は、前記インナーフレーム501の周り部503の内径より小さく形成され得る。したがって、前記フィルター機構50が前記本体2に結合されるとき、前記流動ガイド22の上側部が前記フィルター機構50に収容されて前記インナーシーリング部材530が前記流動ガイド22の上端に安着され得る。
【0183】
本発明によると、前記流動ガイド22の一部が前記フィルター機構50の内側に収容されるので、前記掃除機1の高さの増加幅が最小化され得る。
【0184】
前記ガイドボディー220の内周面には、前記プレフィルター29の下端を支持するフィルター支持部225を備えることができる。前記フィルター支持部225は、前記ガイドボディー220の内周面から突出することができる。
【0185】
前記ガイドボディー220の下端には、前記モータハウジング26、27との締結のための締結部226を備えることができる。
【0186】
前記ガイドボディー220の締結部226は、前記上部モータハウジング26に安着され得る。この状態で締結部材S1が上方から前記締結部226を貫通した後に前記上部モータハウジング26に締結され得る。
【0187】
前記締結部材S1は、前記上部モータハウジング26および前記下部モータハウジング27を貫通した後に前記排出ガイド28にも締結され得る。このような構造によると、少ない個数の締結部材を用いて組立てることができるので、構造および組立方法が容易であるという長所がある。
【0188】
前記流動ガイド22は、前記フィルター機構50との結合のための固定リブ228を含むことができる。前記フィルター機構50の回転過程で前記フィルター機構50の高さが可変するように、前記固定リブ22は円周方向に延び、傾斜するように延び得る。そして、前記固定リブ22の下面に固定突起229が形成され得る。
【0189】
一方、前記流路形成壁222には、補強リブ227が形成され得る。前記流動ガイド22は、前記第2空気流路234を形成するために前記第2ボディー12の内周面と離隔し得る。
【0190】
前記補強リブ227は、前記流路形成壁222で前記第2ボディー12に向かって延び得る。
【0191】
このように、前記流動ガイド22が前記第2ボディー12の内周面と離隔する場合、前記第2ボディー12の外側から外力が加えられると、前記第2ボディー12が前記流動ガイド22に向かって変形される恐れがある。
【0192】
しかし、本発明によると、前記流路形成壁222に補強リブ227が形成されることによって、前記第2ボディー12に外力が加えられても前記第2ボディー12が前記補強リブ227に接触することになり、前記第2ボディー12の変形が制限され得る。
【0193】
前記流路形成壁222が前記ガイドボディー220から突出するので、前記補強リブ227が前記流路形成壁222に形成される場合、前記補強リブ227の長さを減らすことができるという長所がある。
【0194】
図15は、本発明の一実施例によるフィルター機構が流動ガイドに結合される前の状態を示す図であり、図16は、本発明の一実施例によるフィルター機構が流動ガイドに結合された状態を示す図である。
【0195】
図15および図16を参照して、前記フィルター機構50の結合過程について説明することにする。
【0196】
前記フィルター機構50を前記本体2に結合させるために前記フィルター機構50の下側の一部を前記第2ボディー12に収容させる。
【0197】
これによって、前記フィルター機構50のリブ収容部579と前記固定リブ228とが整列され得る。
【0198】
この状態で前記フィルター機構50を回転させると、前記固定リブ228が前記リブ収容部579に収容される。このとき、前記固定リブ228が前記リブ収容部579に容易に収容されるために、前記リブ収容部579の高さは前記固定リブ228の高さより高く形成され得る。
【0199】
前記固定リブ228が傾斜するように延びるので、前記フィルター機構50の回転過程で前記フィルター機構50は、前記固定リブ228によって下降することになる。
【0200】
前記固定リブ228が前記リブ収容部579に収容される過程で前記固定突起229が前記リブ結合部577のスロット578に挿入されると、前記フィルター機構50と前記本体2との結合すなわち、流動ガイド22との結合が完了する。
【0201】
一方、前記フィルター機構50を前記本体2から分離させるために前記フィルター機構50を他方向に回転させる。このとき、前記固定リブ228が傾斜するように形成されるので、前記フィルター機構50の回転過程で前記フィルター機構50は前記固定リブ228によって上昇することになる。そして、前記固定リブ228が前記リブ収容部579から抜け出ると、前記フィルター機構50と前記本体2との結合が解除される。
【0202】
この状態で前記フィルター機構50を上方に移動させると、前記フィルター機構50が前記本体2から分離され得る。
【0203】
図17は、本発明の一実施例によるモータハウジングと第2ボディーの構造を示す図である。
【0204】
図5および17を参照すると、前記下部モータハウジング27は前記第2ボディー12と一体に形成され得る。
【0205】
前記下部モータハウジング27には、前記排出ガイド28に沿って流動する空気が通過するための貫通孔273が形成され得る。
【0206】
前記下部モータハウジング27は、前記上部モータハウジング26を支持することができる。このとき、前記下部モータハウジング27と前記上部モータハウジング26との間には第1シーラー274を備えることができる。
【0207】
前記下部モータハウジング27は、前記吸入モータ20から排出された空気を前記第2空気流路234に案内するための空気ガイド272をさらに含むことができる。
【0208】
前記上部モータハウジング27は、前記流動ガイド22を支持することができる。前記上部モータハウジング27と前記流動ガイド22との間には第2シーラー274を備えることができる。
【0209】
前記上部モータハウジング26にも前記下部モータハウジング27の貫通孔273を通過した空気が通過する貫通孔262が形成され得る。
【0210】
図18は、本発明の一実施例による掃除機内における空気の流動を示す縦断面図であり、図19は、本発明の一実施例による掃除機内における空気の流動を示す横断面図である。
【0211】
図17ないし図19を参照して、前記掃除機1における空気の流動について説明する。
【0212】
前記吸入モータ20の作動によって、前記吸入部5を通じて吸入された空気と塵埃は、前記第1サイクロン部110の内周面に沿って流動して互いに分離される。
【0213】
空気と分離された塵埃は、下方に流動して前記第1塵埃貯蔵部121に貯蔵される。塵埃と分離された空気は、前記第2サイクロン部130に流動される。前記第2サイクロン部130に流動された空気は再度塵埃と分離される。
【0214】
前記第2サイクロン部130で空気と分離された塵埃は、下方に流動して前記第2塵埃貯蔵部123に貯蔵される。一方、前記第2サイクロン部130で塵埃と分離された空気は、前記第2サイクロン部130から排出されて前記吸入モータ20側に上昇する。
【0215】
前記第2サイクロン部130から排出された空気は、排出ガイド28に沿って流動してから前記下部モータハウジング27の貫通孔273を通過した後、前記流動ガイド22内の第1空気流路232に沿って上昇する。そして、前記第1空気流路232の空気は前記プレフィルター29を通過する。
【0216】
前記プレフィルター29を通過した空気は、前記上部モータハウジング27内の吸入モータ20を通過する。空気は、前記インペラ200によって前記吸入モータ20の内部を流動した後、前記下部モータハウジング28に排出される。そして、前記下部モータハウジング28に排出された空気は、前記空気ガイド272によって方向転換されて前記第2空気流路234に流動する。
【0217】
そして、前記第2空気流路234に流動された空気は、前記フィルター560を通過した後に前記空気排出口522を通じて外部に排出される。
【0218】
本発明によると、空気が流動する流路は、本体2にのみ形成され、ハンドル部3には形成されない。したがって、ハンドル部3を前記本体2に結合させるとき、前記ハンドル部3と前記本体2との境界部のシーリングのための構造が必要でない。したがって、ハンドル部3を前記本体2に結合させるための構造が簡単になり、結合が容易であるという長所がある。
【0219】
図20は、本発明の一実施例によるバッテリーがバッテリーハウジングから分離された様子を示す図であり、図21は、本発明の一実施例によるバッテリーの斜視図であり、図22は、本発明の一実施例によるバッテリーハウジングの結合溝を示す図である。
【0220】
図20ないし図14を参照すると、前記バッテリー40は、示されていないバッテリーセルと、前記バッテリーセルを保護するフレーム450とを含むことができる。
【0221】
前記フレーム450の上側には突出部460が形成され、前記突出部460に端子462が配置され得る。
【0222】
前記バッテリー40は、複数の結合部470、480をさらに含むことができる。前記複数の結合部470、480は、前記フレーム450の一側に配置される第1結合部470と、前記フレーム450の他側に配置される第2結合部480とを含むことができる。前記第1結合部470と前記第2結合部480とは、一例として互いに反対側に位置し得る。
【0223】
前記第1結合部470は、前記フレーム450に回転可能に結合されるフックであり得る。
【0224】
前記第1結合部470は、一例として前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に収容された状態で前記ヒンジ結合部420に結合され得る。したがって、前記ヒンジ結合部420をバッテリー結合部ともいえる。
【0225】
前記ヒンジ結合部420には、前記第1結合部470の一部が係止されるための係止リブ422が形成され得る。
【0226】
他の例として、前記ヒンジ結合部420が前記バッテリーハウジング410と一体に形成されることも可能であり、前記バッテリーハウジング410自体に前記係止リブ422が形成されることも可能である。
【0227】
前記第2結合部480は、前記フレーム450と一体に形成され、外力によって弾性変形され得るフックであり得る。
【0228】
前記バッテリーハウジング410の下側には、前記バッテリー40が挿入されるための開口411が形成される。前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に収容された状態で前記第2結合部480の操作が可能なように、前記第2結合部480を外部に露出するための露出開口415が形成され得る。
【0229】
そして、前記バッテリーハウジング410において、前記露出開口415の上方には、前記第2結合部480が結合されるための結合溝416が形成され得る。
【0230】
前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に収容された状態で、前記塵埃容器50と前記第1結合部470との間には、前記第1結合部470の操作のための空間430が形成される。
【0231】
したがって、ユーザは、前記空間430に指を挿入して、前記第1結合部470と前記係止リブ422との係止を解除することができる。また、ユーザは、前記バッテリーハウジング410の外側に露出した前記第2結合部480を操作して、前記第2結合部480と前記バッテリーハウジング410との結合を解除することができる。
【0232】
本発明によると、前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410から分離され得るので、前記バッテリー40のみを充電台に安着させて充電することができる。
【0233】
また、前記掃除機1が本体端子600を含むので、前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に収容された状態で前記掃除機1を前記充電台に安着させることでバッテリー40を充電することができる。
【0234】
図23は、本発明の掃除機に吸入ノズルを連結して床を掃除する様子を示す図である。
【0235】
図23を参照すると、本発明の掃除機1の吸入部5に吸入ノズル710が下側に連結された延長管700が連結され得る。
【0236】
この状態でユーザは、前記吸入ノズル710を床に置いた状態で吸入ノズル710を移動させて掃除することができる。
【0237】
本発明において、吸入ノズル710を用いて掃除する場合、前記延長管700と床がなす角度が略45度の状態で前記延長管700と床との角度が増加したり減少して掃除が行われ得る。
【0238】
図23のような状態で、前記第1ボディー10の最下端部を貫通する垂直線(VL)を基準として、前記吸入モータ20と前記バッテリー40は互いに反対側に位置し得る。すなわち、前記垂直線(VL)の一側(一例として垂直線(VL)の前方)に前記吸入モータ20が位置し、他側(一例として垂直線(VL)の後方)に前記バッテリー40が配置される。そして、前記垂直線(VL)は前記ハンドル30を通過することができる。
【0239】
また、図23のような状態で、床からの前記吸入モータ20および前記バッテリー40の高さはほぼ同一である。
【0240】
したがって、前記ハンドル30を把持した状態で床を掃除するとき、掃除機の重さがハンドルを把持したユーザの手を基準として前後で均衡して重さのバランスをとるようになる。この場合、ユーザが少ない力で前記掃除機1を用いて掃除することができ、ユーザの手首に無理が生じることが防止され得る。
【0241】
また、図23のように、床の掃除過程において前記フィルター機構50は前記垂直線(VL)の前方に位置し、ハンドルをつかんだユーザの手は前記垂直線(VL)の後方に位置する。したがって、前記フィルター機構50から排出された空気は前記ハンドル30から遠ざかる方向に流動するので、前記フィルター機構50から排出された空気がユーザの手に流動することが防止され得る。
【0242】
もちろん、前記延長管700と床がなす角度に応じて、垂直線(VL)を基準として前記吸入モータ20の一部のみが前記バッテリー40の反対側に位置することも可能である。このような場合は窓枠やソファなどの特殊な空間を掃除する場合である。
【0243】
図24は、本発明の他の実施例による掃除機を示す図である。
【0244】
本実施例は、他の部分においては以前の実施例と同一であり、ただし、排出カバーの形状において差がある。したがって、以下では本実施例の特徴的な部分のみについて説明することにする。
【0245】
図24を参照すると、本実施例のフィルター機構811aは、空気排出をカイドする流動ガイド813aを含むことができる。
【0246】
具体的に、前記フィルター機構811aの円周方向に沿って複数の流動ガイド813aが離隔して配置される。そして、前記複数の流動ガイド813a同士の離隔した空間が空気排出口813aの役割をする。
【0247】
前記複数の流動ガイド813aは、垂直線を基準として傾斜するように配置され得る。
【0248】
本実施例によっても、吸入ノズルを用いて床を掃除する過程において、空気排出口812aから排出された空気がユーザ側に流動することが防止され得る。
【0249】
また、前記フィルター機構811aが前記掃除機の上側に配置されるので、前記空気排出口812aから排出される空気によって掃除機周辺の塵埃が飛散することが防止され得る。
【0250】
図25は、本発明のまた他の実施例による掃除機内における空気の流動を示す図である。
【0251】
本実施例は、他の部分においては以前の実施例と同一であり、ただし、吸入モータのインペラ配置において差がある。したがって、以下では本実施例の特徴的な部分のみについて説明することにする。
【0252】
図25を参照すると、本実施例の吸入モータ20aは、インペラ200aが下側に位置するようにモータハウジング内に配置される。すなわち、前記吸入モータ20aの空気入口が第2サイクロン部130を向くように配置され得る。
【0253】
本実施例によると、第2サイクロン部130から排出された空気は直ちに上昇して前記インペラ200a側に流動し、前記インペラ200aを通過した空気は再び上昇して前記掃除機から排出され得る。
【0254】
このような吸入モータの配置によると、前記第2サイクロン部130から排出された空気が前記掃除機の外部に排出されるまでの空気流路が最小化されるので、流動損失が最小化されるという長所がある。
【0255】
図26は、本発明のまた他の実施例による掃除機の下側構造を示す図であり、図27は、本発明のまた他の実施例によるボディーカバーの斜視図であり、図28は、図26でボディーカバーが回転した状態を示す図である。
【0256】
図26ないし図28を参照すると、前記ボディーカバー920は、回転動作によって前記第1ボディー910の下側を開閉することができる。
【0257】
前記ボディーカバー920は、回転のためのヒンジ922を含むことができる。前記ヒンジ922は、前記第2ボディー910に結合されるか、または前記第2ボディー910と別に存在するヒンジ結合部920に結合され得る。前記ヒンジ結合部920が前記第2ボディー910と別の構成である場合、前記ヒンジ結合部920は前記第2ボディー910に結合され得る。
【0258】
前記ボディーカバー920のヒンジ922は、前記サイクロン流動の軸A2と前記バッテリー40との間に位置し得る。
【0259】
したがって、前記ヒンジ922によって前記ボディーカバー920が回転するとき、図27のように前記ボディーカバー920はユーザと近づく方向に回転する。
【0260】
前記ボディーカバー920がユーザと近づく方向に回転すると、前記ボディーカバー920が回転して前記第2ボディー910内に貯蔵された塵埃が落下されるとき、前記ボディーカバー920は塵埃がユーザ側に流動することを遮断する。
【0261】
前記ボディーカバー920には、ユーザの操作によって移動でき、前記第2ボディー910に結合されるための結合レバー950を備えることができる。前記結合レバー950は、一例として前記吸入部5の長さ方向軸と平行な方向に前記ボディーカバー950に結合され得る。
【0262】
前記ボディーカバー920は、前記結合レバー950の移動をガイドでき、前記結合レバー950が下方に離脱することを防止する第1ガイド924を含むことができる。前記第1ガイド924は、前記ボディーカバー920の床から下方に延び、前記第1ガイド924の少なくとも一部は、前記結合レバー950の下側に位置し得る。
【0263】
前記ボディーカバー920は、前記結合レバー950の移動をガイドでき、前記結合レバー950が下方に離脱することを防止するための第2ガイド926をさらに含むことができる。前記第2ガイド926は、前記ボディーカバー920の側面から突出し、前記結合レバー950を貫通することができる。
【0264】
このとき、前記第2ガイド926は、前記吸入部5の長さ方向軸と平行な方向に前記結合レバー950を貫通することができる。前記結合レバー950には前記第2ガイド954が貫通するための孔956が形成され得る。
【0265】
前記結合レバー950は、ユーザが容易に前記結合レバー950を操作することができるように指がかかるための輪952を含むことができる。このとき、ユーザが輪952に容易に接近できるように、前記輪952は、前記ボディーカバー920のヒンジ922と前記サイクロン流動の軸A2との間に位置し得る。
【0266】
前記結合レバー950は結合フック956を含み、前記第2ボディー910は前記結合フック956が結合されるフック結合スロット914を含むことができる。
【0267】
前記結合フック956は、前記第2ボディー910の内側に位置した状態で前記フック結合スロット914に結合され得る。示されてはいないが、前記ボディーカバー920と前記結合レバー950との間には、前記結合フック956が前記フック結合スロット914に係止された状態が維持されるように、前記結合レバー950に弾性力を提供する弾性部材が配置され得る。
【0268】
ユーザが前記結合レバー950の輪952をユーザ側に引くと、前記フック結合スロット914から前記結合フック956が抜けるようになり、前記ボディーカバー920が回転することができる。
【0269】
一方、前記ヒンジ結合部920は、前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング410に装着された状態で前記バッテリー40を充電させるための本体端子1000をさらに含むことができる。前記掃除機1を示されていない充電台に安着させると、前記充電対の端子が前記本体端子1000と接触することができる。
【0270】
前記本体端子1000は、前記ヒンジ結合部920の下面に位置し、前記掃除機1を床に置いた状態で床と離隔することができる。この場合、前記本体端子1000の損傷が防止され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28