(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】バッテリパック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/35 20210101AFI20231220BHJP
H01M 50/317 20210101ALI20231220BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20231220BHJP
H01M 50/209 20210101ALI20231220BHJP
【FI】
H01M50/35 201
H01M50/35 101
H01M50/317 201
H01M50/204 201
H01M50/209
(21)【出願番号】P 2021204816
(22)【出願日】2021-12-17
【審査請求日】2022-07-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】屋代 健太
(72)【発明者】
【氏名】池内 俊行
【審査官】佐溝 茂良
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111106278(CN,A)
【文献】特表2014-523090(JP,A)
【文献】特開2020-119649(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/30-50/392
H01M 50/20-50/298
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス放出弁を有するバッテリセルが複数積層されたセル積層体と、
前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐガス放出ダクトと、
前記セル積層体及び前記ガス放出ダクトを収容するバッテリケースと、
前記ガス放出ダクトに接続される第1チューブと前記バッテリケースの外部に接続される第2チューブとを備えるチューブと、を備え、
前記ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられて
おり、
前記逆止弁は、前記ガス放出ダクトよりも下流において、前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部に設けられている、バッテリパック。
【請求項2】
請求項
1に記載のバッテリパックであって、
前記バッテリケースは、前記セル積層体及び前記ガス放出ダクトが配置されたケース本体と、前記ケース本体を覆うカバーと、を備え、
前記逆止弁は、逆止弁保持部に保持され、
前記ケース本体は、前記逆止弁保持部が固定されるステーを備える、バッテリパック。
【請求項3】
請求項
2に記載のバッテリパックであって、
前記ステーは、前記ケース本体の底面から上方に延設され、
前記逆止弁保持部は、前記ステーに上方から取り付けられる、バッテリパック。
【請求項4】
請求項
3に記載のバッテリパックであって
、
前記逆止弁保持部は、前記チューブに接続され、
前記チューブは、前記ガス放出ダクトに対し水平方向から接続される、バッテリパック。
【請求項5】
ガス放出弁を有するバッテリセルが第1方向に沿って複数積層された第1バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第1ガス放出ダクトと、
ガス放出弁を有するバッテリセルが前記第1方向に沿って複数積層された第2バッテリモジュールと、
前記第2バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第2ガス放出ダクトと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールと前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトとを収容するバッテリケースと、
前記第1ガス放出ダクトに接続される第1チューブと、
前記第2ガス放出ダクトに接続される第2チューブと、
前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部と、を備え、
前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられて
おり、
前記逆止弁は、前記接続部に設けられている、バッテリパック。
【請求項6】
ガス放出弁を有するバッテリセルが第1方向に沿って複数積層された第1バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第1ガス放出ダクトと、
ガス放出弁を有するバッテリセルが前記第1方向に沿って複数積層された第2バッテリモジュールと、
前記第2バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第2ガス放出ダクトと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールと前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトとを収容するバッテリケースと、を備え、
前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられており、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置され、
前記第1ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第2バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記第2ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記逆止弁は、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールと前記第2バッテリモジュールの間に配置されている、バッテリパック。
【請求項7】
請求項
6に記載のバッテリパックであって、
前記第1バッテリモジュールの前記バッテリセル及び前記第2バッテリモジュールの前記バッテリセルは、前記第2方向の長さが、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向の長さよりも短い、バッテリパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載されるバッテリパックに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球の気候変動に対する具体的な対策として、低炭素社会又は脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化している。車両においても、CO2排出量の削減が強く要求され、駆動源の電動化が急速に進んでいる。具体的には、電気自動車(Electrical Vehicle)あるいはハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)といった、車両の駆動源としての電動機と、この電動機に電力を供給可能な二次電池としてのバッテリと、を備える車両の開発が進められている。
【0003】
車両には、バッテリセルが複数積層されたセル積層体を備えるバッテリパックが搭載される。このようなバッテリパックでは、バッテリセル内で発生したガスの内圧が、なんらかの異常により所定値以上に上昇した場合、発生したガスをバッテリセルの外部へ放出する構造が設けられている。具体的には、バッテリセルはガス放出弁を有し、バッテリセル内で発生したガスの内圧が所定値以上に上昇した場合に、ガスをガス放出弁からダクトを介してバッテリパックの外部へ放出する。
【0004】
特許文献1に開示される電源装置は、排気弁を有する素電池を複数積層した電池ブロックと、電池ブロックを収容するケーシングと、排気弁の排出開口に連結されて素電池内で発生したガスを外部に排出する排出ダクトと、ガスチューブを介して排出ダクトに連結された逆止弁と、を備える。逆止弁は、素電池内で発生したガスを外部に排出するように開弁する一方で、外部からの逆流は阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の電源装置において、逆止弁は車両のサイドシルに配置される。また、逆止弁と電池ブロックとを接続するガスチューブは、ケーシングに収容されておらず、車外及び車内に露出している。よって、露出したガスチューブが傷つく恐れがある。ガスチューブが破損すると、異物が逆止弁を通らずに電池ブロックに侵入する可能性がある。
【0007】
本発明は、外部からバッテリセル内に異物が侵入することを抑制するバッテリパックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様は、
ガス放出弁を有するバッテリセルが複数積層されたセル積層体と、
前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐガス放出ダクトと、
前記セル積層体及び前記ガス放出ダクトを収容するバッテリケースと、
前記ガス放出ダクトに接続される第1チューブと前記バッテリケースの外部に接続される第2チューブとを備えるチューブと、を備え、
前記ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられており、
前記逆止弁は、前記ガス放出ダクトよりも下流において、前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部に設けられている。
【0009】
また、本発明の第二の態様は、
ガス放出弁を有するバッテリセルが第1方向に沿って複数積層された第1バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第1ガス放出ダクトと、
ガス放出弁を有するバッテリセルが前記第1方向に沿って複数積層された第2バッテリモジュールと、
前記第2バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第2ガス放出ダクトと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールと前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトとを収容するバッテリケースと、
前記第1ガス放出ダクトに接続される第1チューブと、
前記第2ガス放出ダクトに接続される第2チューブと、
前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部と、を備え、
前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられており、
前記逆止弁は、前記接続部に設けられている。
また、本発明の第三の態様は、
ガス放出弁を有するバッテリセルが第1方向に沿って複数積層された第1バッテリモジュールと、
前記第1バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第1ガス放出ダクトと、
ガス放出弁を有するバッテリセルが前記第1方向に沿って複数積層された第2バッテリモジュールと、
前記第2バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第2ガス放出ダクトと、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールと前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトとを収容するバッテリケースと、を備え、
前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパックであって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁が設けられており、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に直交する第2方向に並べて配置され、
前記第1ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第2バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記第2ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記逆止弁は、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールと前記第2バッテリモジュールの間に配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外部からバッテリセル内に異物が侵入することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】バッテリパック20を搭載した車両Vの後部座席周辺を前方斜め上方から見た斜視図である。
【
図2】車両Vのバッテリパック20近傍を左側から見た断面図である。
【
図4】バッテリセル31の内部で発生したガスをバッテリケース60の外部へ排出するガス排出構造を後方斜め上方から見た斜視図である。
【
図5】
図4において、バッテリパック20のカバー65を取り付けた状態の図である。
【
図6】
図4の逆止弁保持部35を拡大して示した拡大図である。
【
図7】
図6におけるVII―VII断面による断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のバッテリパックの一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。本実施形態では、バッテリパックは車両に搭載されている。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。また、本明細書等では説明を簡単且つ明確にするために、前後、左右、上下の各方向は、車両の運転者から見た方向に従って記載し、図面には、車両の前方をFr、後方をRr、左方をL、右方をR、上方をU、下方をD、として示す。
【0013】
<車両>
図1及び
図2に示すように、本実施形態のバッテリパック20は、車両Vに搭載されている。車両Vは、ハイブリッド車や電気自動車等の電動車両であって、バッテリパック20に蓄電された電力によってモータを駆動することで走行可能に構成される。バッテリパック20は、フロアパネル10に載置され、フロアパネル10に固定される。バッテリパック20の上方には、車両Vの後部座席RSが配置される。
【0014】
フロアパネル10は、車室CBの床部を構成するフロントフロアパネル11と、車室CBの後方に設けられる荷室LGの床部等を構成するリヤフロアパネル12と、を有する。フロントフロアパネル11とリヤフロアパネル12とは、後部座席RSの下方で接続されている。フロアパネル10の車幅方向の両端部は、前後方向に沿って延びる左右一対の骨格フレーム部材(不図示)に連結されており、これにより、フロアパネル10は骨格フレーム部材に固定されている。
【0015】
フロントフロアパネル11の後端部には、上方に立ち上がるキックアップ部11aが形成されている。また、フロントフロアパネル11の車幅方向中央部には、前後方向に沿ってセンタートンネル11bが形成されている。センタートンネル11bは、フロントフロアパネル11が上方に凸となるように屈曲しており、下方に台形状のトンネル空間13が形成される。
【0016】
リヤフロアパネル12の前端部には、収容凹部121が凹設されている。収容凹部121は、車幅方向に長い四角形状の底壁部121aを有し、バッテリパック20は、底壁部121aに載置されている。
【0017】
<バッテリパックの全体構成>
図1から
図3に示すように、バッテリパック20は、バッテリモジュール30と、バッテリモジュール30を冷却する冷却気体が通流する冷却装置40と、バッテリモジュール30の充電及び放電を制御するバッテリ制御装置51と、バッテリモジュール30と外部機器(不図示)とを電気的に接続し、バッテリモジュール30の充電電力及び放電電力が流れる配線部品が実装されたジャンクションボード52と、ジャンクションボード52を流れる電力を遮断可能なサービスプラグ53と、これらの部材を収容するバッテリケース60と、を備える。バッテリケース60は、バッテリモジュール30及び冷却装置40が載置されるベースプレート61と、収容凹部121の上方を覆うカバー65と、を備える。なお、
図3では、後述するバッテリモジュール周辺のガス排出構造について、ガス放出ダクト32以外は省略している。
【0018】
バッテリパック20は、ベースプレート61に固定された前側フレーム81及び後側フレーム82を備える。前側フレーム81は、フロントフロアパネル11のキックアップ部11aに固定され、後側フレーム82は、リヤフロアパネル12の前端部に固定される(
図2参照)。ベースプレート61は、リヤフロアパネル12の前端部に凹設された収容凹部121の底壁部121aに載置されている。
【0019】
ベースプレート61は、バッテリモジュール30と、バッテリモジュール30の右側に配置された冷却装置40と、の下方を覆う底壁部62と、底壁部62の前後左右の外縁部から上方に屈曲して、底壁部62の前後左右の外縁部を取り囲んで上下方向に延在する側壁部63と、を有する。側壁部63は、底壁部62の前縁部から上方に屈曲した前壁部63aと、底壁部62の後縁部から上方に屈曲した後壁部63bと、底壁部62の左縁部から上方に屈曲した左壁部63cと、底壁部62の右縁部から上方に屈曲した右壁部63dと、を有する。
【0020】
バッテリモジュール30は、前方に配置されるバッテリモジュール30Aと、後方に配置されるバッテリモジュール30Bとを備える。バッテリモジュール30A、30Bは、それぞれ車幅方向に長い略直方体形状を有し、前後方向に対向して配置されている。
【0021】
各バッテリモジュール30A、30Bは、車幅方向に積層された複数のバッテリセル31を有する。
図2に示すように、各バッテリセル31は、車幅方向が最も短い略直方体形状を有し、車幅方向から見て、上下方向に延びる長辺と、前後方向に延びる短辺と、を有する。各バッテリモジュール30A、30Bのバッテリセル31は、前後方向に短辺が延び、上下方向に長辺が延びるように配置される。短辺同士が連続するように2つのバッテリモジュール30A、30Bを並べることで、長辺同士が連続するように並べる場合に比べて、車両前後方向に大きくなることを抑制できる。2つのバッテリモジュール30A、30Bは、左側バッテリモジュールブラケット71及び右側バッテリモジュールブラケットを介してベースプレート61に固定される。なお、右側バッテリモジュールブラケットについては、図示を省略する。
【0022】
冷却装置40、ジャンクションボード52、及び、サービスプラグ53は、バッテリモジュール30の右側に配置されている。
【0023】
冷却装置40は、バッテリモジュール30を冷却する冷却気体を吹出するファン41と、ファン41に冷却気体を導入する導入ダクト42と、ファン41から吹出された冷却気体を所望の方向に送出する送出ダクト43と、を有する。
【0024】
バッテリ制御装置51は、前後方向に並んだ2つのバッテリモジュール30A、30Bを前後方向に跨ぐようにして、各バッテリモジュール30A、30Bの上面と対向する位置に配置される。バッテリ制御装置51は、バッテリ制御装置ブラケット72により支持される。
【0025】
ジャンクションボード52は、冷却装置40の上方に配置されている。ジャンクションボード52は、導入ダクト42の上方に延在するジャンクションボードブラケット73により支持される。
【0026】
サービスプラグ53は、外部機器(不図示)とジャンクションボード52とを電気的に接続する配線部材に設けられており、手動で挿脱可能なプラグである。サービスプラグ53が挿入されている状態のとき、外部機器(不図示)とジャンクションボード52とは電気的に接続され、サービスプラグ53が抜脱されている状態のとき、外部機器(不図示)とジャンクションボード52とは電気的に遮断される。
【0027】
カバー65は、フロアパネル10に固定される。カバー65の前側には、導入ダクト42の導入口42aの形状に沿ってくり抜かれた第1開口部65aと、第1開口部65aの右側に設けられた第2開口部65bとが形成されている。第1開口部65aから、バッテリパック20の収容空間21に冷却気体が導入される。第2開口部65bから、バッテリパック20の収容空間21に指又は器具が挿入され、サービスプラグ53を挿脱可能になっている。
【0028】
車両Vには、カバー65を覆うようにして、後部座席RSが設けられている。すなわち、バッテリパック20は、車両Vの後部座席RSの下に搭載される。
【0029】
カバー65には、車室CB内の空気をバッテリパック20の冷却気体として吸気する吸気ダクト66取り付けられている。バッテリパック20は、車室CB内の空気をバッテリパック20の冷却気体として吸気ダクト66から吸気して、カバー65の第1開口部65aからバッテリパック20内に取り込む。
【0030】
第1開口部65aから取り込まれた冷却気体は、導入ダクト42、ファン41、及び送出ダクト43を通って、バッテリモジュール30の下面とベースプレート61の底壁部62との間に形成された流路61aに送出される。流路61aに送出された冷却気体は、下方から上方に向かってバッテリモジュール30の内部を流れてバッテリモジュール30を冷却し、バッテリモジュール30の上面から排出される。バッテリモジュール30の上面から排出された冷却気体は、カバー65の前側に設けられた排気口65cから、バッテリパック20の外部に排出される。
【0031】
<バッテリモジュール周辺のガス排出構造>
バッテリパック20には、前述の冷却流路とは別に、バッテリセル31の内部で発生したガスをバッテリケース60の外部へ排出するガス排出構造が設けられている。以下、
図2、及び
図4から
図7を参照して、このガス排出構造について説明する。
【0032】
バッテリセル31は、何らかの異常により内部で発生したガスの内圧が高くなった場合、破損を防ぐためにガスをバッテリセル31の外部へ放出する必要がある。そこで、各バッテリセル31には、ガス放出弁31aが設けられている。バッテリセル31の内部で発生したガスの内圧が所定値以上に上昇した場合、ガス放出弁31aが開弁する。本実施形態では、
図2に示されるように、バッテリモジュール30Aのガス放出弁31aは、前後方向において、バッテリモジュール30Bの反対側(前側)に配置され、バッテリモジュール30Bのガス放出弁31aは、前後方向において、バッテリモジュール30Bの反対側(後側)に配置される。
【0033】
バッテリパック20は、ガス放出弁31aから放出されたガスをバッテリケース60の外部へ排出するために、ガス放出ダクト32と、逆止弁33と、可撓性のチューブ34と、逆止弁保持部35と、をさらに備える。
【0034】
ガス放出ダクト32は、バッテリセル31の内部で発生したガスをバッテリケース60の外部へ排出するためのダクトである。ガス放出ダクト32は、複数のバッテリセル31が積層される方向(車幅方向)に延在し、各ガス放出弁31aを繋ぐ。ガス放出ダクト32は、バッテリモジュール30Aに設けられるガス放出ダクト32Aと、バッテリモジュール30Bに設けられるガス放出ダクト32Bとを含む。
図2に示されるように、ガス放出ダクト32Aは、前後方向において、バッテリモジュール30Bの反対側(前側)に配置され、ガス放出ダクト32Bは、前後方向において、バッテリモジュール30Aの反対側(後側)に配置される。
【0035】
逆止弁33は、ガス放出弁31aからバッテリケース60の外部へのガスの流れを許容し、且つ、バッテリケース60の外部からの異物の侵入を規制する。ここで、異物とは、固体に限らず、気体や液体等の流体を含む概念である。
図4~
図7に示されるように、逆止弁33は、バッテリケース60の内部に設けられている。より詳細には、逆止弁33は、カバー65とベースプレート61とによって囲まれた収容空間21内において、ベースプレート61の左壁部63cとバッテリモジュール30A、30Bとの間に設けられており、バッテリケース60の外部に露出していない。また、逆止弁33は、前後方向において、バッテリモジュール30Aとバッテリモジュール30Bの間に配置されている。
【0036】
逆止弁33は、例えば、
図7に示されるようなダックビル弁であり、上流側から下流側へのガスの流れを許容し、反対方向のガスの流れを遮断する。しかしながら、逆止弁33はダックビル弁に限られず、バッテリケース60の外部へのガスの一方向の流れを許容し、反対方向のガスの流れを遮断するものであればよい。
【0037】
チューブ34は、一端がガス放出ダクト32に接続され、他端がバッテリケース60の外部に接続されている。より詳細には、チューブ34は、ガス放出ダクト32Aに接続される上流側チューブ34Aと、ガス放出ダクト32Bに接続される上流側チューブ34Bと、バッテリケース60の外部に接続される下流側チューブ34Cと、を備える。ここで、バッテリケース60の外部とは、例えば、不図示の骨格フレーム部材(サイドシル等)の内部、車外である。上流側チューブ34A、34Bは、バッテリケース60の内部に配置されている。下流側チューブ34Cは、上流側端部がバッテリケース60の内部に配置されており、下流側端部がバッテリケース60の外部に配置されている。上流側チューブ34A、34Bの下流側端部と下流側チューブ34Cの上流側端部とは接続部で接続され、逆止弁33は、この接続部に設けられている。
【0038】
ガス放出弁31aから放出されたガスは、ガス放出ダクト32から上流側チューブ34A、34Bへ流れ、逆止弁33を通って下流側チューブ34Cへ流れる。そして、下流側チューブ34Cを流れたガスは、バッテリケース60の外部、例えば、骨格フレーム部材の内部へ排出される。
【0039】
このように本実施形態では、逆止弁33はバッテリケース60の内部に設けられているので、ガス放出弁31aから逆止弁33までの流路(本実施形態では、ガス放出ダクト32や上流側チューブ34A、34B)が、バッテリケース60により保護される。したがって、ガス等の異物の逆流によってガス放出弁31aから逆止弁33までの流路内に外部から異物が侵入することを抑制することができる。また、逆止弁33の下流側に配置されてバッテリケース60の外部に露出する流路(本実施形態では、下流側チューブ34C)の破損等によって外部から異物が侵入した場合であっても、逆止弁33によってバッテリセル31の内部に異物が侵入することを抑制することができる。
【0040】
逆止弁33は、逆止弁保持部35に保持される。逆止弁保持部35の内部には、上流側チューブ34A、34Bと下流側チューブ34Cと連通する流路が形成されており、逆止弁33は流路内に配置される。ここで、逆止弁保持部35は、上流側チューブ34Aと上流側チューブ34Bとを接続する接続部の一例である。また、逆止弁保持部35は、上流側チューブ34A、34Bと下流側チューブと34Cを接続する接続部の一例である。
【0041】
より詳細には、逆止弁保持部35は、
図6、7に示されるように、上流側チューブ34A、34Bが接続される上流側保持部351と、下流側チューブ34Cが接続される下流側保持部352とを備える。上流側保持部351は、2つのバッテリモジュール30A、30Bが配置される方向(前後方向)に延在しており、前方に延びて上流側チューブ34Aに接続される流路351aと、後方に延びて上流側チューブ34Bに接続される流路351bと、流路351aと流路351bの間の合流部351cと、を有する。下流側保持部352は、上流側保持部351が延在する方向とは直交する方向(車幅方向)に延在しており、左方に延びて下流側チューブ34Cが接続される流路352aを有する。上流側保持部351の合流部351cと下流側保持部352の流路352aは連通しており、逆止弁33は流路352aに配置される。
【0042】
上流側保持部351には、表面から突出した係合爪353が3箇所に形成されており、下流側保持部352には、係合爪353に対応する箇所に上流側保持部351に向かって延びる係合孔354が形成されている。係合爪353を係合孔354に係合させることで、上流側保持部351と下流側保持部352が固定される。本実施形態では、係合爪353及び係合孔354の数はそれぞれ3つであるが、その数は任意である。また、上流側保持部351が係合孔354を有し、下流側保持部352が係合爪353を有する構成であってもよい。さらには、上流側保持部351と下流側保持部352との係合は、係合爪と係合孔との係合に限られない。
【0043】
逆止弁保持部35は、ベースプレート61に固定される。より詳細には、ベースプレート61は、底壁部62から上方に延設されたステー64を備え、下流側保持部352に形成された下方に開口する挿入口355にステー64が挿入される。すなわち、逆止弁保持部35は、ステー64に上方から取り付けられることで、ベースプレート61に固定される。なお、挿入口355は上流側保持部351に形成されていてもよい。
【0044】
このように逆止弁保持部35がベースプレート61のステー64に固定されるので、ベースプレート61に対する逆止弁保持部35の位置を容易に決定することができる。また、逆止弁保持部35がステー64に対し上方から取り付けられるので、逆止弁保持部35の水平方向の移動を規制することができる。
【0045】
逆止弁保持部35は上下方向からステー64に差し込まれる一方で、逆止弁保持部35に接続された上流側チューブ34A、34Bはガス放出ダクト32A、32Bに対し水平方向から接続される。すなわち、上流側チューブ34A、34Bは、逆止弁保持部35がステー64に差し込まれる上下方向とは異なる水平方向から、ガス放出ダクト32に対し接続される。これにより、逆止弁保持部35がベースプレート61に上方から固定される際、上流側チューブ34A、34Bはガス放出ダクト32から抜けにくくなる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0047】
例えば、本実施形態では、バッテリモジュール30が2つのバッテリモジュール30A、30Bから構成されたが、1つ又は3つ以上のバッテリモジュール30から構成されてもよい。また、本実施形態のバッテリモジュール30はモジュール化されたものである必要はなく、バッテリケース60内にバッテリセル31が複数積層されたセル積層体として存在してもよい。
【0048】
また、本実施形態では、ガス放出ダクト32からバッテリケース60の外部へガスを排出するために可撓性のチューブ34を設けたが、必ずしもチューブ34を設ける必要はない。例えば、ガス放出ダクト32をバッテリケース60の外部まで延設させた場合において、ガス放出ダクト32内であってバッテリケース60の内部の位置に逆止弁33を設けてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、逆止弁保持部35は上流側保持部351と下流側保持部352とにより構成されたが、必ずしも複数の部材で構成されている必要はない。逆止弁保持部35は、逆止弁33を保持するものであれば、1つの部材で構成されているものであってもよい。
【0050】
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。
【0051】
(1) ガス放出弁(ガス放出弁31a)を有するバッテリセル(バッテリセル31)が複数積層されたセル積層体(バッテリモジュール30)と、
前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐガス放出ダクト(ガス放出ダクト32)と、
前記セル積層体及び前記ガス放出ダクトを収容するバッテリケース(バッテリケース60)と、を備え、
前記ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパック(バッテリパック20)であって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁(逆止弁33)が設けられている、バッテリパック。
【0052】
(1)によれば、逆止弁はバッテリケースの内部に設けられているので、ガス放出弁から逆止弁までの流路がバッテリケースにより保護される。したがって、ガス等の異物の逆流によってガス放出弁から逆止弁までの流路内に外部から異物が侵入することを抑制することができる。また、バッテリケースの外部に露出する流路の破損等によって外部から異物が侵入した場合であっても、逆止弁によってバッテリセルの内部に異物が侵入することを抑制することができる。
【0053】
(2) (1)に記載のバッテリパックであって、
前記ガス放出ダクトに接続されるチューブ(チューブ34)を備え、
前記逆止弁は、前記ガス放出ダクトよりも下流に設けられている、バッテリパック。
【0054】
(2)によれば、逆止弁がガス放出ダクトよりも下流に設けられており、且つ、逆止弁がバッテリケースの内部に設けられているので、逆止弁とガス放出ダクトの間に配置されるチューブが傷つくことを抑制することができる。
【0055】
(3) (2)に記載のバッテリパックであって、
前記チューブは、前記ガス放出ダクトに接続される第1チューブ(上流側チューブ34A、34B)と、前記バッテリケースの外部に接続される第2チューブ(下流側チューブ34C)と、を備え、
前記逆止弁は、前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部に設けられている、バッテリパック。
【0056】
(3)によれば、ガス放出ダクトに接続される第1チューブとバッテリケースの外部に接続される第2チューブとを接続する接続部を利用して逆止弁を配置することができる。
【0057】
(4) (1)から(3)のいずれかに記載のバッテリパックであって、
前記バッテリケースは、前記セル積層体及び前記ガス放出ダクトが配置されたケース本体(ベースプレート61)と、前記ケース本体を覆うカバー(カバー65)と、を備え、
前記逆止弁は、逆止弁保持部(逆止弁保持部35)に保持され、
前記ケース本体は、前記逆止弁保持部が固定されるステー(ステー64)を備える、バッテリパック。
【0058】
(4)によれば、セル積層体及びガス放出ダクトを配置するケース本体上にステーを設け、ステーにより逆止弁保持部を固定するので、ケース本体に対する逆止弁保持部の位置を容易に決定することができる。
【0059】
(5) (4)に記載のバッテリパックであって、
前記ステーは、前記ケース本体の底面から上方に延設され、
前記逆止弁保持部は、前記ステーに上方から取り付けられる、バッテリパック。
【0060】
(5)によれば、逆止弁保持部がステーに上方から取り付けられるので、逆止弁保持部をケース本体に容易に組み付けることができる。また、逆止弁保持部の水平方向の移動を規制することができる。
【0061】
(6) (5)に記載のバッテリパックであって、
前記ガス放出ダクトに接続されるチューブ(チューブ34)を備え、
前記逆止弁保持部は、前記チューブに接続され、
前記チューブは、前記ガス放出ダクトに対し水平方向から接続される、バッテリパック。
【0062】
(6)によれば、チューブは、逆止弁保持部がステーに差し込まれる方向とは異なる水平方向から、ガス放出ダクトに対し接続されるので、逆止弁保持部がケース本体に固定される際にチューブの抜けを発生しにくくすることができる。
【0063】
(7) ガス放出弁(ガス放出弁31a)を有するバッテリセル(バッテリセル31)が第1方向(車幅方向)に沿って複数積層された第1バッテリモジュール(バッテリモジュール30A)と、
前記第1バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第1ガス放出ダクト(ガス放出ダクト32A)と、
ガス放出弁(ガス放出弁31a)を有するバッテリセル(バッテリセル31)が前記第1方向に沿って複数積層された第2バッテリモジュール(バッテリモジュール30B)と、
前記第2バッテリモジュールにおいて前記複数のバッテリセルの前記ガス放出弁を繋ぐ第2ガス放出ダクト(ガス放出ダクト32B)と、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールと前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトとを収容するバッテリケース(バッテリケース60)と、を備え、
前記第1ガス放出ダクト及び前記第2ガス放出ダクトから前記バッテリケースの外部へガスを排出可能なバッテリパック(バッテリパック20)であって、
前記バッテリケースの内部には、前記ガス放出弁から前記バッテリケースの外部への前記ガスの流れを許容し、且つ、前記バッテリケースの外部からの異物の侵入を規制する逆止弁(逆止弁33)が設けられている、バッテリパック。
【0064】
(7)によれば、逆止弁はバッテリケースの内部に設けられているので、ガス放出弁から逆止弁までの流路がバッテリケースにより保護される。したがって、ガス等の異物の逆流によってガス放出弁から逆止弁までの流路内に外部から異物が侵入することを抑制することができる。また、バッテリケースの外部に露出する流路の破損等によって外部から異物が侵入した場合であっても、逆止弁によってバッテリセルの内部に異物が侵入することを抑制することができる。
【0065】
(8) (7)に記載のバッテリパックであって、
前記第1ガス放出ダクトに接続される第1チューブ(上流側チューブ34A)と、
前記第2ガス放出ダクトに接続される第2チューブ(上流側チューブ34A)と、
前記第1チューブと前記第2チューブとを接続する接続部と、をさらに備え、
前記逆止弁は、前記接続部に設けられている、バッテリパック。
【0066】
(8)によれば、第1チューブと第2チューブとを接続する接続部に逆止弁を設けているため、2つのバッテリモジュールで逆止弁を共有することができ、部品点数を削減できる。
【0067】
(9) (7)又は(8)に記載のバッテリパックであって、
前記第1バッテリモジュール及び前記第2バッテリモジュールは、前記第1方向に直交する第2方向(前後方向)に並べて配置され、
前記第1ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第2バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記第2ガス放出ダクトは、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールの反対側に配置され、
前記逆止弁は、前記第2方向において前記第1バッテリモジュールと前記第2バッテリモジュールの間に配置されている、バッテリパック。
【0068】
(9)によれば、逆止弁は第2方向における第1バッテリモジュールと第2バッテリモジュールの間に配置されているので、逆止弁と第1ガス放出ダクト及び第2ガス放出ダクトとをバランスよく配置することができる。
【0069】
(10) (9)に記載のバッテリパックであって、
前記第1バッテリモジュールの前記バッテリセル及び前記第2バッテリモジュールの前記バッテリセルは、前記第2方向の長さが、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向(上下方向)の長さよりも短い、バッテリパック。
【0070】
(10)によれば、短辺同士が連続するように2つのバッテリモジュールを並べることで、長辺同士が連続するように2つのバッテリモジュールを並べる場合に比べて、所定方向に大きくなることを抑制できる。
【符号の説明】
【0071】
20 バッテリパック
30(30A、30B) バッテリモジュール(セル積層体)
31 バッテリセル
31a ガス放出弁
32(32A、32B) ガス放出ダクト
33 逆止弁
34 チューブ
34A、34B 上流側チューブ
34C 下流側チューブ
35 逆止弁保持部
60 バッテリケース
61 ベースプレート(ケース本体)
64 ステー
65 カバー