(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】競合回避を伴う無線通信
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20231220BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/0446
(21)【出願番号】P 2021503780
(86)(22)【出願日】2019-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2019085205
(87)【国際公開番号】W WO2020220267
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ティアン, リー
(72)【発明者】
【氏名】ダイ, ジャンチャン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジュンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ヘ
(72)【発明者】
【氏名】フー, ユジョウ
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Discussion on Procedure for Two-step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904945,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904945.zip>,2019年03月29日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Discussion on Channel Structure for Two-Step RACH[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904944,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1904944.zip>,2019年03月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局が、無線通信ネットワークにおいてランダムアクセスを取得するための要求を決定し、かつ、前記要求およびアップリンクメッセージを無線アクセスノードに伝送することを決定することであって、前記要求および前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備え、前記移動局は、第1の伝送シーケンスフォーマットまたは第2の伝送シーケンスフォーマットのうちの1つにおいて、前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの伝送とを開始するように構成されている、ことと、
前記移動局が、チャネル構成競合が前記第1の伝送シーケンスフォーマットを使用して生じるであろうことを決定することに応答して、前記第2の伝送シーケンスフォーマットに従って前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの前記伝送とを開始すること、そうでなければ、前記第1の伝送シーケンスフォーマットに従って前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの前記伝送とを開始することと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記第1の伝送シーケンスフォーマットは、前記移動局が、第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を伝送することと、前記第2のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードからダウンリンクメッセージを受信することとを含み、
前記第2の伝送シーケンスフォーマットは、前記移動局が、前記第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから第3のメッセージ部分を受信することと、前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を伝送することとを含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記無線通信方法は、
前記移動局が、前記第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を前記
無線アクセスノードに伝送することと、
前記移動局が、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから前記第3のメッセージ部分を受信することと、
前記移動局が、前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を前記無線アクセスノードに伝送することと
をさらに含む、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記移動局が、前記チャネル構成競合が生じるであろうことを決定することは、前記第1の伝送シーケンスフォーマットに従って前記要求および前記アップリンクメッセージを伝送することが、ダウンリンク時間単位としても構成されている第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分が伝送されることをもたらすであろうことを決定することをさらに含む、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記第1の物理チャネルは、PRACH機会を備え、前記第2の物理チャネルは、PUSCH機会を備えている、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記第1のメッセージ部分は、ランダムアクセスプリアンブルメッセージを備え、前記第2のメッセージ部分は、ランダムアクセスペイロードメッセージを備えている、請求項5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記第1のメッセージ部分は、PRACHメッセージを備え、前記第2のメッセージ部分は、PUSCHメッセージを備えている、請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記第2のメッセージ部分を伝送するための前記第2の物理チャネルの前記時間単位は、前記第1のメッセージ部分を伝送するための前記第1の物理チャネル
の前記時間単位または
第3の物理チャネルの時間単位に続く直ぐ次の時間単位、または、前記第1のメッセージ部分を伝送するための前記第1の物理チャネルの前記時間単位から少なくとも1つのオフセット時間単位だけオフセットされた時間単位として構成されている、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項9】
移動局であって、前記移動局は、
無線通信ネットワークにおいてランダムアクセスを取得するための要求を決定し、かつ、前記要求およびアップリンクメッセージを無線アクセスノードに伝送することを決定することであって、前記要求および前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備え、前記移動局は、第1の伝送シーケンスフォーマットまたは第2の伝送シーケンスフォーマットのうちの1つにおいて、前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの伝送とを開始するようにさらに構成されている、ことと、
前記移動局が、チャネル構成競合が前記第1の伝送シーケンスフォーマットを使用して生じるであろうことを決定することに応答して、前記第2の伝送シーケンスフォーマットに従って前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの前記伝送とを開始すること、そうでなければ、前記第1の伝送シーケンスフォーマットに従って前記ランダムアクセスと前記要求および前記アップリンクメッセージの前記伝送とを開始すること
を行うように構成されている、移動局。
【請求項10】
前記第1の伝送シーケンスフォーマットは、前記移動局が第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を伝送するように構成されていることと、前記移動局が、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を伝送し、前記第2のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノー
ドからダウンリンクメッセージを受信するようにさらに構成されていることとを含み、
前記第2の伝送シーケンスフォーマットは、前記移動局が、前記第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を伝送し、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから第3のメッセージ部分を受信し、前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を伝送するように構成されていることを含む、請求項9に記載の移動局。
【請求項11】
前記移動局は、
前記第1の物理チャネルの時間単位で前記第1のメッセージ部分を前記無線アクセスノードに伝送することと、
前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから前記第3のメッセージ部分を受信することと、
前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分を前記無線アクセスノードに伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項10に記載の移動局。
【請求項12】
前記チャネル構成競合が生じるであろうことを決定することは、前記第1の伝送シーケンスフォーマットに従って前記要求および前記アップリンクメッセージを伝送することが、ダウンリンク時間単位としても構成されている第2の物理チャネルの時間単位で前記第2のメッセージ部分が伝送されることをもたらすであろうことを決定することをさらに含む、請求項9に記載の移動局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信ネットワークを対象とし、具体的に、無線通信ネットワークノード間でのメッセージ伝送を対象とする。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、世界を急速に増大するネットワーク接続に向かって移行させつつある。高速かつ低遅延の無線通信は、ユーザの移動局と無線アクセスネットワークノード(限定ではないが、無線基地局を含む)との間における効率的なネットワークリソースの管理および配分に依拠する。従来的な回路交換ネットワークと異なり、効率的な無線アクセスネットワークは、専用のユーザチャネルに依拠しないこともある。代わり、移動局から無線アクセスネットワークノードに音声または他のタイプのデータを伝送するための無線ネットワークリソース(キャリア周波数および伝送タイムスロット等)が、許可ベースの固定アクセス方式ではなく、コンテンションベースのランダムアクセス方式で配分され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態において、無線通信方法は、移動局が無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することを含む。アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と、第2のメッセージ部分とを含む。加えて、移動局は、第1の伝送フォーマットまたは第2の伝送フォーマットにおいてアップリンクメッセージを伝送するように構成される。方法は、移動局が、競合が生じるであろうことを決定することに応答して、第2の伝送フォーマットに従ってアップリンクメッセージを伝送することを決定することも含む。
【0004】
別の実施形態において、別の無線通信方法は、移動局が無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することを含み、アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と、第2のメッセージ部分とを含む。移動局は、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。移動局は、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位に基づいて第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたすであろうことも決定する。それに応答して、移動局は、アップリンク時間単位として構成された第2の物理チャネルの次の時間単位まで、第2のメッセージ部分を伝送することを待つ。
【0005】
別の実施形態において、別の無線通信方法は、移動局が無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することを含み、アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と、第2のメッセージ部分とを含む。移動局は、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。移動局は、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位群に基づいて第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことも決定する。それに応答して、移動局は、アップリンク時間単位群として構成された第2の物理チャネルの次の時間単位群まで、第2のメッセージ部分を伝送することを待つ。
【0006】
別の実施形態において、別の無線通信方法は、移動局が無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することを含み、アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と、第2のメッセージ部分とを含む。移動局は、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。方法は、移動局が、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位群に基づいて第2のメッセージ部分を伝送することが、第2の物理チャネルの時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位に関して競合をもたらすであろうことを決定することも含む。移動局は、次いで、競合していない第2の物理チャネルの時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位に基づいて、第2のメッセージ部分の第1の部分を伝送する。移動局は、次いで、第2の物理チャネルの次の時間単位群まで、第2のメッセージ部分の残りを伝送することを待つ。
【0007】
別の実施形態において、別の無線通信方法は、無線アクセスノードが、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて、移動局から第1のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を受信することと、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、移動局から第1のアップリンクメッセージの第2のメッセージ部分を受信することとを含む。無線アクセスノードは、次いで、第1の伝送フォーマットに従って第1のアップリンクメッセージの第2のメッセージ部分を受信することに応答して、移動局に第1のダウンリンクメッセージの第3のメッセージ部分を伝送する。方法は、無線アクセスノードが、第1の物理チャネルの別の時間単位に基づいて、移動局から第2のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を受信することも含む。無線アクセスノードは、第2のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分が第2の伝送フォーマットに従って第2のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を移動局が伝送したことを示す情報を含むことを決定することに応答して、第2の伝送フォーマットに従って移動局に第2のダウンリンクメッセージの第3のメッセージ部分を伝送する。
【0008】
別の実施形態において、別の無線通信方法は、移動局が、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することを含み、アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と、第2のメッセージ部分とを含む。移動局は、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。移動局は、次いで、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて第2のメッセージ部分を伝送し、第2の物理チャネルの時間単位は、少なくとも1つのアップリンク時間単位であり、かつ第1の物理チャネルの時間単位に対してオフセットを有し、オフセットは、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送した後のアップリンク時間単位として構成された事前設定された数の時間単位である。
【0009】
上記の実施形態、および、それらの実装の他の側面および代替物が、以下の図面、説明、および請求項においてより詳細に説明される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局によって、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することであって、前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備え、前記移動局は、第1の伝送フォーマットまたは第2の伝送フォーマットのうちの1つにおいて前記アップリンクメッセージを伝送するように構成されている、ことと、
前記移動局によって、競合が生じるであろうことを決定することに応答して、前記第2の伝送フォーマットに従って前記アップリンクメッセージを伝送することを決定することと
を含む、無線通信方法。
(項目2)
前記第1の伝送フォーマットは、前記移動局が、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することと、前記第2のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードからダウンリンクメッセージを受信することとを含み、
前記第2の伝送フォーマットは、前記移動局が、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから第3のメッセージ部分を受信することと、前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することと含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目3)
前記移動局によって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記無線アクセスノードに前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
前記移動局によって、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから前記第3のメッセージ部分を受信することと、
前記移動局によって、前記第3のメッセージ部分を受信した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記無線アクセスノードに前記第2のメッセージ部分を伝送することと
をさらに含む、項目1または2に記載の無線通信方法。
(項目4)
前記第1の伝送フォーマットは、前記移動局が、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することと、前記第2のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードからダウンリンクメッセージを受信することとを含み、
前記第2の伝送フォーマットは、前記移動局が、第3の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから第3のメッセージ部分を受信することと、前記第3のメッセージ部分を受信した後、前記第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することと含む、項目1に記載の無線通信方法。
(項目5)
前記移動局によって、第3の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記無線アクセスノードに前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
前記移動局によって、前記第1のメッセージ部分を伝送した後、前記無線アクセスノードから前記第3のメッセージ部分を受信することと、
前記移動局によって、前記第3のメッセージ部分を受信した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記無線アクセスノードに前記第2のメッセージ部分を伝送することと
をさらに含む、項目1または4に記載の無線通信方法。
(項目6)
競合が生じるであろうことを決定する前記移動局は、前記第1の伝送フォーマットに従って前記アップリンクメッセージを伝送することが、ダウンリンク時間単位として構成された第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分が伝送されることをもたらすであろうことを決定することをさらに含む、項目1-5のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目7)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局によって、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することであって、前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備えている、ことと、
前記移動局によって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
前記移動局によって、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたすであろうことを決定することと、
前記移動局によって、第1の伝送フォーマットに従って前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことを決定することに応答して、前記第2の物理チャネルのアップリンク時間単位として構成された次の時間単位まで、前記第2のメッセージ部分を伝送することを待つことと
を含む、無線通信方法。
(項目8)
前記移動局によって、前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位に基づいて、前記第2のメッセージ部分を伝送することをさらに含む、項目7に記載の無線通信方法。
(項目9)
前記第1の伝送フォーマットに従って前記第2の物理チャネルの前記時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことを決定することは、前記第2の物理チャネルの前記時間単位がダウンリンク時間単位として構成されていることを決定することをさらに含む、項目7または8に記載の無線通信方法。
(項目10)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局によって、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することであって、前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備えている、ことと、
前記移動局によって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
前記移動局によって、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位群に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことを決定することと、
前記移動局によって、第1の伝送フォーマットに従って前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことを決定することに応答して、前記第2の物理チャネルのアップリンク時間単位群として構成された次の時間単位群まで、前記第2のメッセージ部分を伝送することを待つことと
を含む、無線通信方法。
(項目11)
前記第2の物理チャネルの前記時間単位群および前記第2の物理チャネル前記次の時間単位群の各々は、周波数リソースの2つ以上の連続した時間単位を備え、
前記移動局によって、前記第1の伝送フォーマットに従って前記第2の物理チャネルの前記時間単位群に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することが競合をもたらすであろうことを決定することは、前記第2の物理チャネルの前記時間単位群のうちの前記2つ以上の時間単位のうちの少なくとも1つがダウンリンク時間単位として構成されていることを決定することをさらに含む、項目7に記載の無線通信方法。
(項目12)
前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位群は、前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位群のうちの前記2つ以上の時間単位がアップリンク時間単位として構成されるように、構成されている、項目11に記載の無線通信方法。
(項目13)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局によって、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することであって、前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備えている、ことと、
前記移動局によって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
前記移動局によって、第1の伝送フォーマットに従って第2の物理チャネルの時間単位群に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することが、前記第2の物理チャネルの前記時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位に関して競合をもたらすであろうことを決定することであって、前記第2の物理チャネルの前記時間単位群は、2つ以上の連続した時間単位を有する、ことと、
前記移動局によって、前記第2の物理チャネルの前記時間単位群のうちの競合していない少なくとも1つの時間単位に基づいて、前記第2のメッセージ部分の第1の部分を伝送することと、
前記移動局によって、前記第2の物理チャネルの次の時間単位群まで、前記第2のメッセージ部分の残りを伝送することを待つことと
を含む、無線通信方法。
(項目14)
前記第2の物理チャネルの前記時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位は、アップリンク時間単位として構成され、前記第2の物理チャネルの前記時間単位群のうちの少なくとも1つの他の時間単位は、ダウンリンク時間単位として構成されている、項目13に記載の無線通信方法。
(項目15)
前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位群は、2つ以上の連続した時間単位を備え、前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位は、アップリンク時間単位として構成されている、項目13に記載の無線通信方法。
(項目16)
前記移動局によって、前記第2の物理チャネルの前記次の時間単位群のうちの少なくとも1つの時間単位に基づいて、前記第2のメッセージ部分の前記残りを伝送することをさらに含む、項目13に記載の無線通信方法。
(項目17)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
移動局によって、無線アクセスノードにアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定することであって、前記アップリンクメッセージは、第1のメッセージ部分と第2のメッセージ部分とを備えている、ことと、
前記移動局によって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記無線アクセスノードに前記第1のメッセージ部分を伝送することと、
第2の物理チャネルの時間単位に基づいて前記第2のメッセージ部分を伝送することとを含み、
前記第2の物理チャネルの前記時間単位は、少なくとも1つのアップリンク時間単位であり、かつ前記第1の物理チャネルの前記時間単位に対してオフセットを有し、前記オフセットは、前記第1の物理チャネルの前記時間単位に基づいて前記第1のメッセージ部分を伝送した後のアップリンク時間単位として構成された事前設定された数の時間単位である、無線通信方法。
(項目18)
無線通信方法であって、前記無線通信方法は、
無線アクセスノードによって、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて、移動局から第1のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を受信することと、
前記無線アクセスノードによって、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記移動局から前記第1のアップリンクメッセージの第2のメッセージ部分を受信することと、
前記無線アクセスノードによって、第1の伝送フォーマットに従って前記第1のアップリンクメッセージの前記第2のメッセージ部分を受信することに応答して、前記移動局に第1のダウンリンクメッセージの第3のメッセージ部分を伝送することと、
前記無線アクセスノードによって、前記第1の物理チャネルの別の時間単位に基づいて、前記移動局から第2のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を受信することと、
前記無線アクセスノードによって、前記第2のアップリンクメッセージの前記第1のメッセージ部分が前記第2の伝送フォーマットに従って前記第2のアップリンクメッセージの第1のメッセージ部分を前記移動局が伝送したことを示す情報を含むことを決定することに応答して、第2の伝送フォーマットに従って前記移動局に第2のダウンリンクメッセージの第3のメッセージ部分を伝送することと
を含む、無線通信方法。
(項目19)
前記無線アクセスノードによって、前記第2のダウンリンクメッセージの前記第3のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、前記移動局から前記第2のアップリンクメッセージの第2のメッセージ部分を受信することをさらに含む、項目18に記載の無線通信方法。
(項目20)
前記移動局および前記無線アクセスノードは、複数の時間単位を備えている少なくとも1つの周波数リソースを利用することによって通信し、前記複数の時間単位の個々の時間単位は、アップリンク時間単位またはダウンリンク時間単位のうちの少なくとも1つとして構成されている、項目1-19のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目21)
前記移動局および前記無線アクセスノードは、複数の時間単位を備えている少なくとも1つの周波数リソースを利用することによって通信し、前記複数の時間単位の第1のサブセットが、第1の物理チャネルの時間単位として構成され、前記複数の時間単位の第2のサブセットが、第2の物理チャネルの時間単位として構成されている、項目1-20のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目22)
前記時間単位は、スロットまたはシンボルを備えている、項目1-21のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目23)
前記第1の物理チャネルは、PRACH機会を備え、前記第2の物理チャネルは、PUSCH機会を備えている、項目1-22のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目24)
前記第1のメッセージ部分は、プリアンブルメッセージを備え、前記第2のメッセージ部分は、ペイロードメッセージを備えている、項目1-23のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目25)
前記第1のメッセージ部分は、PRACHメッセージを備え、前記第2のメッセージ部分は、PUSCHメッセージを備えている、項目1-24のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目26)
前記アップリンクメッセージは、ランダムアクセスチャネル要求の一部である、項目1-25のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目27)
前記無線アクセスノードは、4G LTE基地局、5G NR基地局、5G中央ユニット基地局、または5G分散ユニット基地局を備えている、項目1-26のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目28)
複数の時間単位が、第1の周期性を有する第1のパターンにおけるアップリンク時間単位またはダウンリンク時間単位のうちの少なくとも1つとして構成され、前記複数の時間単位の第2のサブセットが、第2の周期性を有する第2のパターンにおける第2の物理チャネルの時間単位として構成され、前記第1の周期性は、前記第2の周期性と異なる、項目1-16および18-19のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目29)
前記第1のパターンおよび前記第2のパターンは、前記無線アクセスノードによって確立される、項目28に記載の無線通信方法。
(項目30)
前記第2のメッセージ部分を伝送するための前記第2の物理チャネルの前記時間単位は、前記第1のメッセージ部分を伝送するための前記第1の物理チャネルの前記時間単位に続く直ぐ次の時間単位として構成されている、項目2-16および18-19のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目31)
前記第2のメッセージ部分を伝送するための前記第2の物理チャネルの前記時間単位は、前記第1のメッセージ部分を伝送するための前記第1の物理チャネルの前記時間単位から少なくとも1つのオフセット時間単位だけオフセットされた時間単位として構成されている、項目2-16および18-19のいずれかに記載の無線通信方法。
(項目32)
プロセッサとメモリとを備えている移動局であって、前記プロセッサは、前記メモリからコンピュータコードを読み取り、項目1-17および20-31のいずれか1項に記載の方法を実装するように構成されている、移動局。
(項目33)
プロセッサとメモリとを備えている無線アクセスノードであって、前記プロセッサは、前記メモリからコンピュータコードを読み取り、項目18-31のいずれか1項に記載の方法を実装するように構成されている、無線アクセスノード。
(項目34)
コンピュータコードを記憶している非一過性コンピュータ可読プログラム媒体を備えているコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータコードは、プロセッサによって実行されると、項目1-31のいずれか1項に記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、種々の実施形態による、移動局と無線アクセスノードとを含む例示的システム図を示す。
【0011】
【
図2】
図2は、移動局と無線アクセスノードとの間における伝送のための伝送フォーマットプロシージャの例を示す。
【0012】
【
図3】
図3は、移動局と無線アクセスノードとの間での伝送のための別の伝送フォーマットプロシージャの例を示す。
【0013】
【
図4】
図4は、移動局と無線アクセスノードとの間での伝送のための別の伝送フォーマットプロシージャの例を示す。
【0014】
【
図5】
図5は、種々の時間単位における競合を含むリソースの例示的構成を示す。
【0015】
【
図6】
図6は、種々の時間単位における競合を含むリソースの別の例示的構成を示す。
【0016】
【
図7】
図7は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための例示的方法を示す。
【0017】
【
図8】
図8は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための別の例示的方法を示す。
【0018】
【
図9】
図9は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための別の例示的方法を示す。
【0019】
【
図10】
図10は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための追加の例示的方法を示す。
【0020】
【
図11】
図11は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための別の例示的方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
無線アクセスネットワークは、移動局と情報またはデータネットワーク(音声通信ネットワークまたはインターネット等)との間にネットワーク接続性を提供する。例示的無線アクセスネットワークは、セルラー技術に基づき得、セルラー技術は、例えば、4G、ロングタームエボリューション(LTE)、5G、および/または新規無線(NR)技術および/またはフォーマットにさらに基づき得る。
図1は、種々の実施形態による、移動局102と、無線アクセスノード104とを含む例示的システム図を示す。移動局102は、ユーザ機器(UE)を備え得、UEは、限定ではないが、ネットワークを経由して無線で通信することが可能であるモバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、または他のモバイルデバイスをさらに含み得る。移動局102は、アンテナ108に結合され、無線アクセスノード104との無線通信をもたらす送受信機回路106を含み得る。送受信機回路106は、プロセッサ110にも結合され得、プロセッサ110は、メモリ112または他の記憶デバイスにも結合され得る。メモリ112は、プロセッサ110によって読み取られ、実行されると、プロセッサ110に本明細書に説明される方法のうちの種々のものを実装させる命令またはコードをその中に記憶し得る。
【0022】
同様に、無線アクセスノード104は、ネットワークを経由して1つまたは多くの移動局と無線で通信することが可能である基地局または他の無線ネットワークアクセスポイントを備え得る。例えば、無線アクセスノード104は、種々の実施形態において、4G LTE基地局、5G NR基地局、5G中央ユニット基地局、または5G分散ユニット基地局を備え得る。無線アクセスノード104は、アンテナ116に結合される送受信機回路114を含み得、それは、移動局102との無線通信をもたらすために、種々のアプローチにおけるアンテナタワー118を含み得る。送受信機回路114は、メモリ122または他の記憶デバイスにも結合され得る1つ以上のプロセッサ120にも結合され得る。メモリ122は、プロセッサ120によって読み取られ、実行されると、プロセッサ120に本明細書に説明される方法のうちの種々のものを実装させる命令またはコードをその中に記憶し得る。
【0023】
無線アクセスネットワークは、移動局102と無線アクセスノード104との間での無線メッセージ伝送のための種々の伝送フォーマットおよびプロトコルを提供または採用し得る。
図2および3は、種々の実施形態による、移動局102と無線アクセスノード104との間での伝送のための伝送フォーマットプロシージャの例を示す。あるアプローチにおいて、無線アクセスネットワークは、ランダムアクセスプロシージャ(例えば、RACH)およびインターフェースを採用し得、移動局102は、無線アクセスノード104への一連のメッセージ伝送、またはそれからの一連のメッセージ伝送を通してネットワークへのアクセスを要求し得る。
図2および3は、解説の目的のために、例示的コンテキスト内での伝送フォーマットを図示する。例えば、
図2は、例示的な4段階のRACHプロシージャを示し、
図3は、例示的な2段階のRACHプロシージャを示す。しかしながら、
図2および3に関して説明される伝送フォーマットは、RACHプロシージャの例示的コンテキストに限定されず、他のメッセージ伝送タイプおよびプロトコルのためにも使用され得る。
【0024】
図2は、種々の実施形態による、4段階の伝送フォーマットプロシージャ200(本明細書では「第2の伝送フォーマット」と称される)を示す。移動局102は、第1の物理チャネル上で無線アクセスノード104に第1のメッセージ部分202(すなわち、msg1)を伝送し、それは、種々のアプローチにおけるプリアンブルメッセージを含み得る。例示的なRACHプロシージャコンテキスト内において、第1のメッセージ部分202は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)である第1の物理チャネル上で伝送され得るRACH要求のプリアンブルを含み得る。第1のメッセージ部分202を受信した後、無線アクセスノード104は、認識メッセージを含み得る第3のメッセージ部分204(すなわち、msg2)を移動局102に返送する。例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第3のメッセージ部分204は、ランダムアクセス応答メッセージを含む。
【0025】
第3のメッセージ部分204を受信した後、移動局102は、第2のメッセージ部分206(すなわち、msg3)を無線アクセスノード104に伝送し、それは、第2の物理チャネル上で無線アクセスノード104に伝送され、その第2のメッセージ部分206は、種々のアプローチにおけるペイロードメッセージを含み得る。
RACHプロシージャの例示的コンテキスト内において、第2のメッセージ部分206は、RACH要求のペイロードを含み得(それは、UE識別および制御情報を含む)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)である第2の物理チャネル上で伝送され得る。第2のメッセージ部分206を受信した後、無線アクセスノード104は、構成情報等の追加の情報を含み得る第4のメッセージ部分208(すなわち、msg4)を移動局102に返送する。例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第4のメッセージ部分208は、(例えば、2つ以上の移動局がRACHアクセスを同時に要求するインスタンスにおいて)無線リソース制御(RRC)情報および/またはコンテンション解決情報を含む。
【0026】
第1のメッセージ部分202(すなわち、msg1)および第2のメッセージ部分206(すなわち、msg3)は、アップリンクメッセージを一緒に形成する。同様に、第3のメッセージ部分204(すなわち、msg2)および第4のメッセージ部分208(すなわち、msg4)は、ダウンリンクメッセージを一緒に形成する。用語「チャネル」および「物理チャネル」は、本明細書において、広義に、限定ではないが、伝送キャリア周波数と時間単位との任意の組み合わせを含むネットワーク伝送リソースを指すために使用される。種々の例において、「物理チャネル」は、単一の時間単位または複数の時間単位の群(複数の時間単位は、連続する時間単位であり得る)のインスタンスまたは機会を含み得、それらは、特定のチャネル(例えば、PRACH機会またはPUSCH機会)として構成され、または割り当てられる。
【0027】
図3は、種々の実施形態による、2段階の伝送フォーマットプロシージャ300(本明細書では「第1の伝送フォーマット」と称される)を示す。移動局102は、無線アクセスノード104にアップリンクメッセージ302(すなわち、msgA)を伝送する。上で述べられるものと類似する様式で、アップリンクメッセージ302は、第1のメッセージ部分304(すなわち、msg1)と、第2のメッセージ部分306(すなわち、msg3)とを含む。
図2に関して説明される4段階の伝送プロシージャと同様、第1のメッセージ部分304は、第1の物理チャネル上で無線アクセスノード104に伝送されることができ、種々のアプローチにおけるプリアンブルメッセージを含み得る。例示的なRACHプロシージャコンテキスト内において、第1のメッセージ部分202は、PRACHチャネル上で伝送され得るRACH要求のプリアンブルを含み得る。第2のメッセージ部分306も、第2の物理チャネル上で無線アクセスノード104に伝送され得、第2のメッセージ部分306は、種々のアプローチにおけるペイロードメッセージを含み得る。例示的なRACHプロシージャコンテキスト内において、第2のメッセージ部分306は、PUSCHチャネル上で伝送され得るRACH要求のペイロードを含み得る。
【0028】
第1のメッセージ部分304と、第2のメッセージ部分306との両方を含むアップリンクメッセージ302(すなわち、msgA)を受信した後、無線アクセスノード104は、移動局102にダウンリンクメッセージ308(すなわち、msgB)を伝送する。上で述べられるものと類似する様式で、ダウンリンクメッセージ308は、第3のメッセージ部分310(すなわち、msg2)と、第4のメッセージ部分312(すなわち、msg4)とを含む。
図2に関して説明される4段階の伝送プロシージャと同様、第3のメッセージ部分310は、認識メッセージを含み得る一方、第4のメッセージ部分312は、構成情報等の追加の情報を含み得る。例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第3のメッセージ部分310は、ランダムアクセス応答メッセージを含み、第4のメッセージ部分312は、RRC情報を含む。
【0029】
上で述べられるように、第1の伝送フォーマット300および第2の伝送フォーマット200は、それぞれ、RACHプロシージャに関連付けられる例示的伝送フォーマットを図示する(それぞれ)
図3および2を参照して説明されているが、本明細書に開示される教示は、RACHプロシージャおよび説明されるフォーマットに限定されず、他のメッセージ伝送タイプを用いて実装され得る。例えば、第1の伝送フォーマット(例えば、
図3に関して説明されるようなもの)は、例示的なアップリンクグラントフリーデータ伝送コンテキストにおいて使用されている2段階の伝送フォーマットを図示する
図4に示されるような他のメッセージ伝送タイプとともに使用さることができる。そのような伝送プロトコルにおいて、ペイロードは、例えば、RRC接続の確立に先立って、またはそれを伴わず、無線アクセスノード104に伝送され得る。
図4の例示的伝送フォーマット400に示されるように、移動局102は、プリアンブルと、ペイロードとを一緒に含むアップリンクメッセージ402を無線アクセスノード104に伝送するであろう。無線アクセスノード104が、アップリンクメッセージ402のプリアンブル部分と、ペイロード部分との両方を受信した後、無線アクセスノード104は、次いで、肯定応答または否定応答情報等の応答、および可能性として、他の情報を含むダウンリンクメッセージ404を伝送するであろう。第1の伝送フォーマット(2段階の伝送フォーマット)も、同様に、本明細書で具体的に説明されていない他の伝送状況および目的のために使用されることができる。
【0030】
図3の2段階の伝送フォーマット300(「第1の伝送フォーマット」)と
図2の4段階の伝送フォーマット200(「第2の伝送フォーマット」)との主要な差異は、メッセージ伝送の順序である。2段階の伝送フォーマット300を使用することによって、往復伝送の数が、減少させられ、連続する伝送間の待ち時間も、短縮または排除され、それによって、ネットワークアクセスおよび通信速度を改良することができる。しかしながら、2段階の伝送フォーマットを使用することは、伝送リソース構成との伝送競合の可能性をもたらし得る。
【0031】
下で開示される方法および実施形態との使用に関して(他に注記されない限り)、第1の伝送フォーマットは、移動局102が、第1の物理チャネル上で第1のメッセージ部分を伝送することと、第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネル上で第2のメッセージ部分を伝送することと、第2のメッセージ部分を伝送した後、無線アクセスノード104から、第3のメッセージ部分(と、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分と)を含むダウンリンクメッセージを受信することとを含むと考えられることができる。同様に、下で開示される方法および実施形態との使用に関して(他に注記されない限り)、第2の伝送フォーマットは、移動局102が、第1の物理チャネル上で第1のメッセージ部分を伝送することと、第1のメッセージ部分を伝送した後、無線アクセスノード104から第3のメッセージ部分を受信することと、第3のメッセージ部分を受信した後、第2の物理チャネル上で第2のメッセージ部分を伝送することとを含むと考えられことができる。
【0032】
図5および6は、種々の時間単位における競合を含む2段階の伝送フォーマットとの使用のためのリソースの例示的構成を示す。リソース502は、周波数リソースを含み得、移動局102および無線アクセスノード104は、リソースを利用することによって、互いに通信するように構成される。リソース502は、複数の時間単位504に分割され得る。時間単位504は、フレーム、サブフレーム、スロット、またはシンボルを含み得、最も具体的に、ある実施形態において、スロットまたはシンボルを含み得る。リソース502の個々の時間単位504は、アップリンク/ダウンリンク構成506に準拠し得、各時間単位は、アップリンク時間単位(「U」)、ダウンリンク時間単位(「D」)、または未知または可変の時間単位(「X」)として構成または割り当てられる。このアップリンク/ダウンリンク構成506は、例えば、無線アクセスノード104によって事前決定または事前選択され得、移動局102に通信され得る。アップリンク/ダウンリンク構成506は、特定の周期性で繰り返すパターンであり得、無線アクセスネットワーク内で無線アクセスノード104によって使用するために利用可能な複数の可能なパターンのうちの1つであり得る。さらに、2つ以上のリソース502が、無線アクセスネットワーク内で利用され得、それらの各々は、異なるまたは同一のアップリンク/ダウンリンク構成506に準拠し得る。
【0033】
(複数の周波数リソース等の複数のリソースを含み得る)リソース502は、他の構成にも準拠し得る。ある実施形態において、リソース502の個々の時間単位504の第1のサブセットが、第1の物理チャネルの時間単位508として構成され得る一方、個々の時間単位の第2のサブセットが、第2の物理チャネルの時間単位510として構成され得る。例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第1の物理チャネルは、PRACH機会または時間単位を含み得る一方、第2の物理チャネルは、PUSCH機会または時間単位を含み得る。
【0034】
あるアプローチにおいて、第1の物理チャネルは、事前選択または事前決定されるパターンに従って構成され、または割り当てられる。事前選択されるパターンは、第1の物理チャネルの時間単位としてダウンリンク時間単位を構成することを回避するように、アップリンク/ダウンリンク構成506のパターンと互いに関係し得る。第2の物理チャネルは、2つの異なる様式のうちの少なくとも1つで構成され、または割り当てられ得る。
図5に示されるような第1のアプローチにおいて、第2の物理チャネルの時間単位510は、第1の物理チャネルの時間単位508と別個に、またはそれらから独立して構成される。第2の物理チャネルの時間単位510のパターンは、それらが第1の物理チャネルの時間単位508に対して若干ランダムに出現するように、第1の物理チャネルの時間単位508のパターンと異なり、かつ可能性として、それから独立し得る。
【0035】
第2のアプローチにおいて、
図6に示されるように、第2の物理チャネルの時間単位510は、第1の物理チャネルの時間単位508に対する時間および/または周波数における)相対的な場所(可能性として、時間単位オフセットを伴って)に基づいて構成され、または割り当てられる。例えば、第2の物理チャネルの時間単位510は、第1の物理チャネルの時間単位508に続く(例えば、ゼロの時間単位オフセットを伴う)直ぐ次の時間単位として構成され得る。または、第2の物理チャネルの時間単位510は、
図6に示されるように、少なくとも1つのオフセット時間単位602だけ第1の物理チャネルの時間単位508からオフセットされる(例えば、1以上の時間単位オフセットを伴う)時間単位として構成され得る。
【0036】
いずれのアプローチにおいても、第2の物理チャネルの時間単位のパターンは、アップリンク/ダウンリンク構成506のパターンに直接互いに関係しないこともあり、ダウンリンク時間単位も、第2の物理チャネルの時間単位として構成されるインスタンスが存在し得る。そのような状況において、競合が、その時間単位に関して存在する。例えば、
図5において、時間単位512(競合シンボルを伴う)は、ダウンリンク時間単位(「D」)および第2の物理チャネルの時間単位510の両方として構成される時間単位であり、したがって、競合状態にある(何故なら、それもダウンリンク時間単位としても構成される場合、移動局102が、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて伝送できないから)。同様に、
図6において、時間単位604(競合シンボルを伴う)は、ダウンリンク時間単位(「D」)および第2の物理チャネルの時間単位510の両方として構成される時間単位であり、したがって、競合状態にある。しかしながら、
図6に示される第2の物理チャネルの他の時間単位510は、アップリンク時間単位(「U」)として構成され、したがって、競合状態にない。
【0037】
競合は、アップリンク/ダウンリンク構成506と第2の物理チャネルの時間単位510との異なるパターンに起因して生じ得る。加えて、これらの競合は、アップリンク/ダウンリンク構成506が第1の周期性を伴う第1のパターンを有し、第2の物理チャネル510の時間単位510が、第1の周期性と異なる第2の周期性を伴う第2のパターンを有し、それによって、第1のパターンと第2のパターンとが互いに対してシフトし、競合を引き起こすとき生じ得る。2つのチャネルを使用する間のそのような競合に関する可能性を考慮するために、複数の異なるソリューションが、以下に開示される。
【0038】
図7は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための例示的方法を示す。リソース502は、
図5または6に関して上で議論されるように構成される。移動局102は、無線アクセスノード104にアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定し得る(これは、本明細書に開示される実施形態の各々において生じ得る)。例えば、例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、移動局102は、ランダムアクセスチャネル要求およびニーズを使用して無線アクセスネットワークにアクセスし、PRACHメッセージと、PUSCHメッセージとを含むアップリンクメッセージを送信することを所望することを決定し得る。移動局102は、第1の伝送フォーマット(2段階伝送)または第2の伝送フォーマット(4段階伝送)のいずれかにおいて、アップリンクメッセージを伝送するように構成され得、いくつかの実施形態において、可能であるとき、第1の伝送フォーマットを使用することをデフォルト状態にし得る。しかしながら、移動局102は、第1の伝送フォーマットに従ってアップリンクメッセージを伝送することが競合をもたらすであろうこと、例えば、第2のメッセージ部分が、ダウンリンク時間単位として構成された第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて伝送され、それによって、競合を引き起こすことを決定し得る。
【0039】
図7に示されるように、第1の伝送フォーマット(2段階)に従って伝送され得る例示的アップリンクメッセージ702が、示され、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて伝送されるであろう第1のメッセージ部分と、第1のメッセージ部分を伝送した後、第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて伝送されるであろう第2のメッセージ部分とを含む。しかしながら、移動局102が、第1の伝送フォーマットにおいてアップリンクメッセージ702を伝送することになった場合、第2のメッセージ部分は、ダウンリンク(「D」)時間単位として構成された第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて伝送され、それによって、競合をもたらすであろう。
【0040】
一実施形態において、第1の伝送フォーマット(2段階)に従ってアップリンクメッセージ702を伝送する代わり、移動局102は、第2の伝送フォーマット(4段階)に従ってアップリンクメッセージを伝送することを決定する。移動局102は、次いで、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて第1のメッセージ部分を伝送するが、第2のメッセージ部分は伝送しない。代わり、
図2に概説されるように、第1のメッセージ部分を伝送した後、移動局102は、無線アクセスノード104から第3のメッセージ部分を受信することを待ち、第3のメッセージ部分を受信した後、第3のメッセージ部分を受信した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて第2のメッセージ部分を伝送する。このように、アップリンクメッセージは、競合を伴わず、第2の伝送フォーマットに従って無線アクセスノード104に伝送される。
【0041】
図8に目を向けると、別の実施形態において、無線アクセスノード104も、直ぐ上で議論されるアプローチを実施する移動局102と協調して、伝送競合を回避するための方法を実施する。移動局102と同様、無線アクセスノード104も、アップリンクメッセージを受信し、第1の伝送フォーマット(2段階)または第2の伝送フォーマット(4段階)のいずれかにおいてダウンリンクメッセージを伝送するように構成される。一例において、無線アクセスノード104は、第1の物理チャネルの時間単位804に基づいて、移動局102から第1のアップリンクメッセージ802の第1のメッセージ部分を受信し、続いて、第2の物理チャネルの時間単位806に基づいて、第1のアップリンクメッセージ802の第2のメッセージ部分を受信し得る。無線アクセスノード104は、これらの2つのメッセージ部分を受信することが、特に、予期される様式で(例えば、適切な時間単位において)伝送された場合、アップリンクメッセージが第1の伝送プロトコルに従って伝送されたことを示すと理解するように構成される。代替として、第1のメッセージ部分は、移動局102が第1の伝送フォーマット(2段階)に従って第1のアップリンクメッセージ802の第1のメッセージ部分を伝送したことを示す情報を含み得、無線アクセスノード104は、この情報を精査し得る。(第2のメッセージ部分を含む)第1のアップリンクメッセージ802を受信することに応答して、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマットに従って、移動局102に第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含む、第1のダウンリンクメッセージを伝送するであろう(
図3参照)。
【0042】
異なる時間において、無線アクセスノード104は、第2のアップリンクメッセージ808を受信するプロセス(第1の物理チャネルの時間単位810に基づいて移動局102から第1のメッセージ部分を受信することを含む)を開始し得る。しかしながら、第2のメッセージ部分は、その時間単位812のためのアップリンク/ダウンリンク構成506との競合に起因して、それが通常伝送されるであろう第2の物理チャネルの時間単位812に基づいて伝送されなかった。故に、無線アクセスノード104は、代わりに、第2の伝送フォーマットに従って動作することを決定する。一例において、無線アクセスノード104は、移動局102が第2の伝送フォーマットに従って第1のメッセージ部分を伝送したことを示す情報を第2のアップリンクメッセージ808の第1のメッセージ部分が含むことを決定する。別の例において、移動局102のように、無線アクセスノード104も、アップリンク/ダウンリンク構成506を把握し、移動局102が、第1の伝送フォーマットにおいて典型的に使用されるであろう第2の物理チャネルの時間単位812において第2のアップリンクメッセージ808の第2のメッセージ部分を伝送できず、代わりに、第2の伝送フォーマットに切り替えるであろうことを認識するであろう。移動局102が第2の伝送フォーマット(4段階)に従って第1のメッセージ部分を送信したことを決定することに応答して、無線アクセスノードは、移動局102に第2のダウンリンクメッセージの第3のメッセージ部分を伝送し、その後、移動局102から、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて第2のアップリンクメッセージ808の第2のメッセージ部分を受信する(
図2参照)。そのように構成されると、無線アクセスノード104は、移動局102から受信される伝送に基づいて、第1の伝送フォーマットにおいて動作すべきか、第2の伝送フォーマットにおいて動作すべきかを決定することができる。
【0043】
図7に戻ると、第2の実施形態において、移動局102は、アップリンクメッセージの第2のメッセージ部分を伝送するために、第2の物理チャネルの他の時間単位を利用する。第1の実施形態と同様、移動局102は、第1の伝送フォーマット(2段階)に従ってアップリンクメッセージを伝送することが、第2のメッセージ部分がダウンリンク時間単位として構成された第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて伝送される等の競合をもたらすであろうことを決定する。移動局102は、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。しかしながら、本実施形態において、競合が生じるであろうことを決定することに応答して、第2の物理チャネルの競合する時間単位704に基づいて第2のメッセージ部分を伝送する代わり、移動局102は、競合ではないアップリンク時間単位(「U」)として構成された第2の物理チャネルの次の時間単位712まで、第2のメッセージ部分を伝送することを待つ。次いで、移動局102は、第2の物理チャネルの次の時間単位712に基づいて、無線アクセスノード104に第2のメッセージ部分を伝送する。したがって、競合が、回避される。第2のメッセージ部分を伝送した後、移動局102は、続いて、無線アクセスノード104から第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含むダウンリンクメッセージを受信する(
図3参照)。例えば、例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、2段階のRACHプロシージャのために予約されたPUSCHリソースが、アップリンク伝送のために使用されることができない場合、移動局102は、次の利用可能な予約されたPUSCHリソースまで、ペイロードの伝送を延期することができる。
【0044】
あるアプローチにおいて、無線アクセスノード104は、同様に、直ぐ上に開示される第2の実施形態に従って動作するように構成されるであろう。例えば、上で述べられるように、無線アクセスノード104は、アップリンクメッセージを受信するプロセス(第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて移動局102から第1のメッセージ部分を受信することを含む)を開始する。しかしながら、第2のメッセージ部分は、その時間単位704のためのアップリンク/ダウンリンク構成506との競合に起因して、それが通常伝送されるであろう第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて伝送されなかった。代わりに、無線アクセスノード104は、第2の物理チャネルの次の時間単位712に基づく第2のメッセージ部分を予期すべきことを把握しなければならない。一例において、移動局102のように、無線アクセスノード104も、アップリンク/ダウンリンク構成506を把握し、第1の伝送フォーマットにおいて典型的に使用されるであろう第2の物理チャネルの時間単位704に基づいて移動局102が第2のメッセージ部分を伝送できなかったことを認識し、代わりに、第2のメッセージ部分を受信すべき第2の物理チャネルの次の時間単位712を待つであろう。第2の物理チャネルの次の時間単位712に基づいて第2のメッセージ部分を受信することに応答して、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマットに従って、移動局102に第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含むダウンリンクメッセージを伝送するであろう(
図3参照)。そのように構成されると、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマット(2段階)を使用して動作するとき、第2のメッセージ部分を受信することを予期すべきときを決定し、競合を回避することができる。
【0045】
図9は、第3の実施形態による、伝送競合を回避するための別の例示的方法を示す。
図7と同様、リソース502は、リソース502の個々の時間単位504の第1のサブセットが第1の物理チャネルの時間単位508として構成され得る一方、個々の時間単位の第2のサブセットが第2の物理チャネルの時間単位510として構成され得るように、構成される。しかしながら、本実施形態において、複数の時間単位514の第3のサブセットが、第1の物理チャネルと異なる伝送チャネル(周波数および/またはシーケンス/コード)であり得る第3の物理チャネルの時間単位902として構成され得る。さらに、本実施形態において、第1の伝送フォーマットは、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて第1のメッセージ部分を伝送することを含む一方、第2の伝送フォーマットは、第1の物理チャネルの時間単位508の代わり、第3の物理チャネルの時間単位902に基づいて第1のメッセージ部分を伝送することを含む。例えば、例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第1の伝送チャネルは、2段階のRACHフォーマット(第1の伝送フォーマット)のための専用のPRACHチャネル(例えば、PRACH時間単位)であり得る一方、第3の伝送チャネルは、4段階のRACHフォーマット(第2の伝送フォーマット)のための専用の異なるPRACHチャネルであり得る。第2の物理チャネルの時間単位510は、再び、PUSCH機会または時間単位であり得る。
【0046】
図7と同様、
図9の実施形態において、移動局102は、無線アクセスノード104にアップリンクメッセージを伝送するための要件を決定し得る。再び、移動局102は、第1の伝送フォーマットに従ってアップリンクメッセージを伝送することが、第2のメッセージ部分が、ダウンリンク時間単位(「D」)として構成された第2の物理チャネルの時間単位510に基づいて伝送される等の競合をもたらすであろうことを決定し得る。
【0047】
それに応答して、第1の伝送フォーマット(2段階)に従ってアップリンクメッセージを伝送することの代わり、移動局102は、第2の伝送フォーマット(4段階)に従ってアップリンクメッセージを伝送することを決定する。これを行うために、本実施形態において、移動局102は、第1の伝送フォーマットに従って、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて第1のメッセージ部分を伝送することの代わり、第2の伝送フォーマットに従って、第3の物理チャネルの時間単位902に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。そうすることで、移動局102は、第2の伝送フォーマット(4段階)に従って、無線アクセスノード104との通信を開始する。故に、移動局102は、第1のメッセージ部分を伝送した後、無線アクセスノードから第3のメッセージ部分を受信し、続いて、第3のメッセージ部分した後、第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、無線アクセスノードに第2のメッセージ部分を伝送する(
図3参照)。
【0048】
図9のソリューションと
図7のソリューションとの間の1つの差異は、
図9のソリューションにおいて、第2の伝送フォーマットが、移動局102が、第1のメッセージ部分が第1の伝送フォーマットに従って伝送されるであろう第1の物理チャネルと異なる伝送チャネル(周波数および/またはシーケンス/コード)であり得る第3の物理チャネルの時間単位902に基づいて、第1のメッセージ部分を伝送することを含むことである。例えば、例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、2段階のRACHプロシージャのために予約されたPUSCHリソースが、アップリンク伝送のために使用されることができない場合、移動局102は、4チャネルRACHのために予約されたPRACHリソース上の4段階RACHのために構成されたプリアンブルを伝送することによって、4段階RACHプロシージャに戻り得る。逆に、
図7のソリューションにおいて、移動局102は、第1の伝送フォーマット(2段階)または第2の伝送フォーマット(4段階)に従って伝送されるかどうかにかかわらず、同一の第1の物理チャネル上で第1のメッセージ部分を伝送し得る。例えば、
図7の実施形態において、例示的なRACHプロシージャコンテキストにおいて、第1の伝送チャネルは、2段階RACHフォーマットのための専用のPRACHチャネル(例えば、PRACH時間単位)であり得るが、4段階RACHフォーマットのためにも使用され得る。したがって、2段階RACHプロシージャのために予約されたPUSCHリソースが、アップリンク伝送のために使用されることができない場合、移動局102は、2段階RACHにおいて使用されるPRACHリソース上でプリアンブルのみを伝送し得、PUSCHメッセージ上でペイロードを伝送することを差し控え得る。
【0049】
あるアプローチにおいて、無線アクセスノード104は、同様に、直ぐ上に開示される第3の実施形態に従って動作するように構成される。例えば、無線アクセスノード104は、それが第1のメッセージ部分をどのチャネルで受信するかを利用すべき伝送フォーマットを示すものとして認識するように構成される。例えば、無線アクセスノード104が、第1の物理チャネルの時間単位508に基づいて第1のメッセージ部分を受信する場合、無線アクセスノード104は、アップリンクメッセージが、第1の伝送フォーマットに従って伝送されていることを認識し、それに応じて動作するであろう。逆に、無線アクセスノード104が、第3の物理チャネルの時間単位902に基づいて第1のメッセージ部分を受信する場合、無線アクセスノード104は、アップリンクメッセージが、第2の伝送フォーマットに従って伝送されていることを認識し、それに応じて動作するであろう。
【0050】
図10は、種々の実施形態による、伝送競合を回避するための追加の例示的方法を示す。リソース502は、
図5または6に関して上で議論されるように構成され、リソース502の個々の時間単位504の第1のサブセットが、第1の物理チャネルの時間単位1002として構成され得る一方、時間単位の第2のサブセットが、第2の物理チャネルの時間単位群1004および1006として構成され得る。しかしながら、
図10の実施形態において、第2の物理チャネルの時間単位群1004および1006の各々は、2つ以上の連続する時間単位を備えている。例えば、第2の物理チャネルの時間単位群1004は、時間単位1008、1010、1012、および1014を含む一方、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006は、時間単位1016、1018、1020、および1022を含む。第2の物理チャネルの各時間単位群1004および1006は、4つの個々の時間単位を有するものとして図示されているが、第2の物理チャネルの時間単位群は、任意の数の時間単位を含み得る。
【0051】
図10の種々の実施形態において、移動局102は、第1の伝送フォーマット(2段階)に従ってアップリンクメッセージを伝送することが競合をもたらすであろうことを決定する。移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004の時間単位(例えば、時間単位1008、1010、1012、または1014)のうちの少なくとも1つが、ダウンリンク時間単位として構成されていることを決定することによって、この決定を行い得る。
図10の例において、時間単位1008、1010、および1012の全ては、ダウンリンク(「D」)時間単位または未知の(「X」)時間単位として構成され、したがって、競合が、第2の物理チャネル全体の時間単位群1004に対して存在する。
【0052】
移動局102は、第1の物理チャネルの時間単位1002に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。しかしながら、第4の実施形態において、第2の物理チャネルの競合する時間単位群1004に基づいて第2のメッセージ部分を伝送することの代わり、移動局102は、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006の時間単位の全てが、競合ではないアップリンク時間単位(「U」)として構成された第2の物理チャネルの次の時間単位群1006まで、第2のメッセージ部分を伝送することを待つ。
図10の例に示されるように、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006の時間単位1016、1018、1020、および1022の全ては、アップリンク時間単位(「U」)として構成されており、それによって、競合は、存在しない。次いで、移動局102は、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006に従って、無線アクセスノード104に第2のメッセージ部分を伝送する。したがって、第2のメッセージ部分を伝送するための競合が、回避される。第2のメッセージ部分を伝送した後、移動局102は、続いて、無線アクセスノード104から、第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含むダウンリンクメッセージを受信する(
図3参照)。
【0053】
図10を継続して参照すると、第5の実施形態において、移動局102は、第1の伝送フォーマットに従って、第2のメッセージ部分を伝送するための第2の物理チャネルの時間単位群1004を決定し得る。例えば、前述の実施形態と同様、移動局102は、第1の伝送フォーマットを使用して、典型的に、第2のメッセージ部分を伝送するために、第2の物理チャネルの時間単位群1004を使用するであろうことを決定するように構成される。しかしながら、上記の第4の実施形態と同様、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004に基づいて第2のメッセージ部分を伝送することが、時間単位群1004の時間単位のうちの少なくとも1つに関して競合をもたらすであろうことを決定する。例えば、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004の時間単位のうちの少なくとも1つが、ダウンリンク時間単位として構成され、したがって、競合していることを決定し得る。
図10の例において、移動局102は、時間単位1008、1010、および1012の全てが、ダウンリンク(「D」)時間単位または未知の(「X」)時間単位として構成され、したがって、競合が、それらの具体的な時間単位に対して存在することを決定する。しかしながら、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004の時間単位のうちの少なくとも1つが、アップリンク時間単位として構成されることも決定する。
図10の例において、移動局102は、時間単位1014が、アップリンク時間単位として構成され、したがって、競合が、時間単位1014に対して存在していないことを決定する。
【0054】
移動局102は、第1の伝送フォーマットに従って典型的に生じるであろうように、第1の物理チャネルの時間単位1002に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。しかしながら、第2のメッセージ部分に対して、移動局102は、アップリンク時間単位として構成された第2の物理チャネルの時間単位群1004の少なくとも1つの時間単位に基づいて、第2のメッセージ部分のうちの第1の部分のみを伝送する。
図10の例において、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004の競合していない時間単位1014に基づいて、第2のメッセージの1つの時間単位に相当するデータ(例えば、第2のメッセージのうちの第1の部分)のみを伝送するであろう。
【0055】
第1の部分を伝送した後、移動局102は、例えば、アップリンク時間単位として構成された少なくとも1つの時間単位を含む競合していない第2の物理チャネルの次の時間単位群1006まで、第2のメッセージ部分の残りを伝送することを待つ。
図10の例において、移動局は、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006が、アップリンク時間単位として構成された少なくとも1つの時間単位を含むことを決定する。この場合、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006の全ての時間単位1016、1018、1020、および1022は、アップリンク時間単位として構成され、したがって、競合が、それらの時間単位の全てに関して存在しない。代替として、移動局102は、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006が、第2のメッセージ部分の残りを伝送することが可能であるために十分なアップリンクが構成された時間単位を含むことを決定し得る。
図10の例において、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群1004の単一の競合していない時間単位1014に基づいて第2のメッセージの第1の部分を伝送した後、それは、依然として、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006において、第2のメッセージ部分のさらに3つの時間単位に相当するデータを伝送する必要があることを決定し得る。移動局102は、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006において、競合していない4つの利用可能な時間単位(すなわち、時間単位1016、1018、1020、および1022)が存在することを決定し、それが、少なくとも、第2のメッセージ部分の残りを伝送するために要求されるものと同程度の時間単位であることを決定する。移動局102は、次いで、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006のアップリンク時間単位として構成される(すなわち、競合していない)、少なくとも1つの時間単位に基づいて、第2のメッセージ部分の残りを伝送する。
図10の例において、移動局102は、時間単位1016、1018、および1120に基づいて、それぞれ、第2のメッセージ部分の残りの第2から第4のサブパートを伝送する。他の例において、移動局102は、第2のメッセージ部分が、第2の物理チャネルの3つ以上の時間単位群にわたって及ぶことを可能にし得る。
【0056】
この第5の実施形態は、上記の第4の実施形態と異なり、移動局102は、その個々の時間単位のいずれかが競合している場合、単に、第2の物理チャネルの競合する時間単位群1004全体をスキップし、代わり、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006に基づいて、第2のメッセージ部分のみを伝送するであろう。代わり、第5の実施形態において、移動局102は、第2のメッセージ部分が、分離され、第2の物理チャネルの2つの異なる時間単位群に基づいて伝送され、第1の部分が、第2の物理チャネルの時間単位群1004に基づいて伝送され、残りの部分が、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006に基づいて伝送されることを可能にするであろう。このように、移動局102は、第2の物理チャネルの時間単位群内の利用可能な時間単位を使用して、それらが連続していなくても、可能な限り迅速に無線アクセスノード104に第2のメッセージ部分を伝送する。
【0057】
あるアプローチにおいて、無線アクセスノード104は、同様に、直ぐ上に開示される第4および第5の実施形態に従って動作するように構成されるであろう。例えば、上で述べられるように、無線アクセスノード104は、アップリンクメッセージを受信するプロセス(第1の物理チャネルの時間単位1002に基づいて、移動局102から第1のメッセージ部分を受信することを含む)を開始する。しかしながら、第2のメッセージ部分に関して、無線アクセスノード104も、アップリンク/ダウンリンク構成506を把握し、移動局102が、第1の伝送フォーマットにおいて典型的に使用されるであろう第2の物理チャネルの時間単位群1004に基づいて第2のメッセージ部分を伝送できなかったことを認識するであろう。代わりに、第4の実施形態に従って、無線アクセスノード104は、第2のメッセージ部分を受信するための第2の物理チャネルの次の時間単位群1006を待つであろう。代替として、第5の実施形態に従って、無線アクセスノード104は、第2の物理チャネルの時間単位群1004のアップリンク時間単位(1014)として構成された少なくとも1つの時間単位に基づいて、第2のメッセージの第1の部分を受信し、第2の物理チャネルの次の時間単位群1006のアップリンク時間単位(1016、1018、および1020)として構成された少なくとも1つの時間単位に基づいて、第2のメッセージ部分の残りを受信するであろう。したがって、第4または第5の実施形態のいずれにおいても、無線アクセスノード104は、受信されたデータが、それらが、第1の伝送フォーマットに従って典型的に伝送されるであろうものと異なる場所にあっても、第2の物理チャネルの時間単位群に基づいて伝送されたことを認識および理解するであろう。
【0058】
第2の物理チャネルの時間単位群1004または第2の物理チャネルの次の時間単位群1006の一方または両方に基づいて、第2のメッセージ部分を受信することに応答して、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマットに従って、移動局102に、第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含むダウンリンクメッセージを伝送するであろう(
図3参照)。そのように構成されると、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマット(2段階)を使用して動作するとき、第2のメッセージ部分を受信することを予期するべきときを決定し、競合を回避することができる。
【0059】
図11は、第1の伝送方法を使用するときの第6の実施形態による伝送競合を回避するための別の例示的方法を示す。リソース502は、上で議論されるものと類似する様式で構成され、個々の時間単位504が、アップリンク/ダウンリンク構成506に準拠し、個々の時間単位504の第1のサブセットが、第1の物理チャネルの時間単位1106および1108として構成され得る。しかしながら、本実施形態において、第2の物理チャネルの時間単位1110および1112は、アップリンク時間単位ベースのオフセットを伴う第1の物理チャネルの時間単位1106および1108に対する(時間および/または周波数の)相対的場所に基づいて、構成され、または割り当てられる。すなわち、アップリンク時間単位(「U」)のみが、オフセットとして考慮される一方、ダウンリンク時間単位(「D」)および未知の時間単位(「X」)が、オフセットとして考慮されない。したがって、移動局102は、少なくとも1つのアップリンク時間単位であり、かつ第1の物理チャネルの時間単位に対してオフセットを有する第2の物理チャネルの時間単位に基づいて、第2のメッセージ部分を伝送し、オフセットは、第1の物理チャネルの時間単位に基づいて第1のメッセージ部分を伝送した後、アップリンク時間単位として構成される事前設定される数の時間単位である。これによって、第2の物理チャネルの時間単位は、常時、アップリンク時間単位に基づくように構成され、または割り当てられる。
【0060】
例えば、
図11に図示される第1の例1102において、移動局102は、第1の物理チャネルの時間単位1106に基づいて第1のメッセージ部分を伝送する。移動局102は、次いで、第1の物理チャネルの時間単位1106の後、アップリンク時間単位として構成される事前設定される数(例えば、2)の時間単位のオフセットを有する第2の物理チャネルの時間単位1110に基づいて、第2のメッセージ部分を伝送する。時間単位1114、1116、および1120は、アップリンク時間単位として構成されず、そのため、オフセットとして考慮されない。しかしながら、時間単位1118は、アップリンク時間単位として構成され、したがって、第1の物理チャネルの時間単位1106に続く第1のアップリンク時間単位として考慮される。アップリンク時間単位として構成された第2の時間単位は、次いで、第2の物理チャネルの時間単位1110として構成される。
【0061】
同様に、
図11に図示される第2の例1104において、移動局102は、第1の物理チャネルの時間単位1108に基づいて、第1のメッセージ部分を伝送する。移動局102は、次いで、第1の物理チャネルの時間単位1108の後、アップリンク時間単位として構成される事前設定された数(例えば、2)の時間単位のオフセットを有する第2の物理チャネルの時間単位1112に基づいて、第2のメッセージ部分を伝送する。時間単位1122は、アップリンク時間単位として構成され、したがって、第1の物理チャネルの時間単位1108に続く第1のアップリンク時間単位として考慮される。アップリンク時間単位として構成された第2の時間単位は、次いで、第2の物理チャネルの時間単位1112として構成される。
【0062】
ある実施形態において、第1のメッセージ部分を伝送した後のアップリンク時間単位の事前設定された数は、1と低くあり得る(第2の物理チャネルの時間単位が、第1の物理チャネルの時間単位の後の次の後続のアップリンク時間単位であり得ることを意味し、アップリンク時間単位ベースのオフセットが、ゼロであり得ることも意味する)。代替として、第1のメッセージ部分を伝送した後のアップリンク時間単位の事前設定された数は、2つ以上であり得る(第1の物理チャネルの時間単位と第2の物理チャネルの時間単位との間に少なくとも1つのアップリンク時間単位が存在することを意味し、アップリンク時間単位ベースのオフセットが、1以上のことも意味する)。第1のメッセージ部分を伝送した後のアップリンク時間単位のこの数が、2以上である場合、それらのアップリンク時間単位は、第1の例1102に示されるように連続する時間単位であるかどうかにかかわらず、考慮され得る。しかしながら、別のアプローチにおいて、それらのアップリンク時間単位は、第2の例1104に示されるように考慮されるために連続していることが要求され得る。
【0063】
あるアプローチにおいて、無線アクセスノード104は、同様に、直ぐ上に開示される第6の実施形態に従って動作するように構成されるであろう。例えば、上で述べられるように、無線アクセスノード104は、アップリンクメッセージを受信するプロセス(第1の物理チャネル1106の時間単位1106に基づいて、移動局102から第1のメッセージ部分を受信することを含む)を開始する。しかしながら、第2のメッセージ部分に関して、無線アクセスノード104も、アップリンク/ダウンリンク構成506を把握し、同様に、第1の物理チャネルの時間単位に続く事前設定された数のアップリンク時間単位(例えば、第1の物理チャネルの時間単位の後の第2のアップリンク時間単位)のオフセットを有するように第2の物理チャネルの時間単位1110を構成するであろう。実際、無線アクセスノード104は、第1の物理チャネルの時間単位に対する第2の物理チャネルの時間単位のこの要件および構成または配列を指示し得、移動局102まで要件を通信し得る。続いて、無線アクセスノード104は、第2の物理チャネルの時間単位1110に基づいて、第2のメッセージ部分を受信するであろう。第2の物理チャネルの時間単位1110に基づいて第2のメッセージ部分を受信することに応答して、無線アクセスノード104は、第1の伝送フォーマットに従って、移動局102に、第3のメッセージ部分(および、いくつかのアプローチにおいて、第4のメッセージ部分)を含むダウンリンクメッセージを伝送するであろう(
図3参照)。
【0064】
多くの異なるメッセージ伝送タイプおよびプロシージャに適用可能であるが、上で説明される方法および実施形態の各々は、ランダムアクセスチャネル要求(RACH)プロシージャ内に実装され得、第1の物理チャネルは、PRACH機会を備え、第2の物理チャネルは、PUSCH機会を含み、第1のメッセージ部分は、(プリアンブルメッセージを含む)PRACHメッセージを備え、第2のメッセージ部分は、(ペイロードメッセージを含む)PUSCHメッセージを備えている。さらに、上で説明される方法および実施形態の各々において、無線アクセスノード104は、アップリンク/ダウンリンク構成506のためのパターン、第1の物理チャネルの時間単位のパターン、および第3の物理チャネルの時間単位のためのパターンを確立し得る。加えて、上で説明される方法および実施形態の各々は、第2の物理チャネルの時間単位が、(例えば、
図5に関して解説されるように)第1の物理チャネルから別個に構成される状況において、または第2の物理チャネルの時間単位が、(例えば、
図6に関して解説されるように)可能性として、時間単位オフセットを用いて、第1の物理チャネルの時間単位に対する相対的場所に基づいて構成される状況において、使用可能である。しかしながら、第6の実施形態は、第2の物理チャネルの時間単位のための新しい構成プロトコルを全て一緒に提供するソリューションを含む。
【0065】
種々の実施形態において、
図1に図示されるように、移動局102は、プロセッサ110と、メモリ112とを含み、プロセッサ110は、メモリ112からコンピュータコードを読み取り、移動局102の動作に関連する上で開示される方法および実施形態のいずれかを実装するように構成される。同様に、無線アクセスノード104も、プロセッサ120と、メモリ122とを含み、プロセッサ120は、メモリ122からコンピュータコードを読み取り、無線アクセスノード104の動作に関連する、上で開示される方法および実施形態のいずれかを実装するように構成される。さらに、種々の実施形態において、コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されるコンピュータコードを伴う非一過性コンピュータ可読プログラム媒体(例えば、メモリ112または122)を含む。コンピュータコードは、プロセッサ(例えば、プロセッサ110または120)によって実行されると、プロセッサに上で開示される実施形態のいずれかに対応する方法を実装させる。
【0066】
上で開示される種々の方法および実施形態に従って、種々の技術的利点が、実現される。例えば、移動局102および無線アクセスノード104が、いくつかの実施形態に従って、異なる伝送フォーマットを用いて動作することが可能であることを可能にすることによって、または、他の実施形態における伝送チャネルを構成することによって、システムは、柔軟かつ効率的なままでありながら、メッセージ伝送の間の競合を回避することによって、リソース完全性を維持する。
【0067】
上記の説明および付随の図面は、具体的な例示的実施形態および実装を提供する。しかしながら、説明される主題は、種々の異なる形態において具現化され得、したがって、網羅または請求される主題は、本明細書に述べられるいかなる例示的実施形態にも限定されないものとして解釈されることを意図する。請求または網羅される主題のための合理的に広義の範囲が、意図される。とりわけ、例えば、本主題は、コンピュータコードを記憶するための方法、デバイス、コンポーネント、システム、または非一過性コンピュータ可読媒体として具現化され得る。故に、実施形態は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、記憶媒体、またはそれらの任意の組み合わせの形態をとり得る。例えば、上で説明される方法実施形態は、メモリの中に記憶されるコンピュータコードを実行することによって、メモリおよびプロセッサを含む、コンポーネント、デバイス、またはシステムによって実装され得る。
【0068】
本明細書および請求項の全体を通して、用語は、明示的に述べられた意味を超えて文脈内に示唆または暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用されるような語句「一実施形態/実装では」は、必ずしも、同一の実施形態を指すわけではなく、本明細書で使用されるような語句「別の実施形態/実装では」は、必ずしも異なる実施形態を指すわけではない。例えば、請求される主題が、全体または一部を問わず、例示的実施形態の組み合わせを含むことを意図する。
【0069】
一般に、専門用語は、少なくとも部分的に、文脈における使用法から理解され得る。例えば、本明細書で使用されるような「および」、「または」、または「および/または」等の用語は、少なくとも部分的に、そのような用語が使用される文脈に依存し得る種々の意味を含み得る。典型的に、A、B、またはC等の列挙を関連付けるために使用される場合、「または」は、排他的意味で本明細書において使用される、A、B、またはCと同様、包括的意味で本明細書において使用されるA、B、およびCを意味することを意図する。加えて、本明細書で使用されるような用語「1つ以上の」は、少なくとも部分的に、文脈に基づいて、単一の意味で任意の特徴、構造、または特性を説明するために使用され得る、または複数の意味で特徴、構造、または特性の組み合わせを説明するために使用され得る。同様に、「a」、「an」、または「the」等の用語は、少なくとも部分的に、文脈に基づいて、単一の使用法を伝達する、または複数の使用法を伝達するように理解され得る。加えて、用語「~に基づいて」は、必ずしも排他的な要因のセットを伝達することを意図するものではないものとして理解され得、代わり、再び、少なくとも部分的に、文脈に基づいて、必ずしも明示的に説明されているわけではない追加の要因の存在を可能にし得る。
【0070】
本明細書全体を通した、特徴、利点、または類似の文言への言及は、本ソリューションを用いて実現され得る特徴および利点の全てが、その任意の単一の実装に含まれるべきであること、またはそれに含まれることを含意するものではない。むしろ、特徴および利点を指す文言は、ある実施形態に関連して説明される具体的な特徴、利点、または特性が、本ソリューションの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものと理解される。したがって、本明細書の全体を通した特徴および利点、および類似の文言の議論は、必ずしもそうではないが、同一の実施形態を指し得る。
【0071】
さらに、本ソリューションの説明される特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において、任意の好適な様式において組み合わせられ得る。当業者は、本明細書における説明に照らして、本ソリューションが、特定の実施形態の具体的な特徴または利点のうちの1つ以上のもの伴わずに実践され得ることを認識するであろう。他のインスタンスにおいて、追加の特徴および利点が、本ソリューションの全ての実施形態において存在しないこともある、ある実施形態において認識され得る。