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特許7406568シンボルの属性の確定方法、ノードおよび記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】シンボルの属性の確定方法、ノードおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20231220BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W72/0446
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021564687
(86)(22)【出願日】2020-04-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 CN2020087253
(87)【国際公開番号】W WO2020221207
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】201910356507.3
(32)【優先日】2019-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】畢峰
(72)【発明者】
【氏名】苗▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】盧有雄
(72)【発明者】
【氏名】▲ケイ▼衛民
(72)【発明者】
【氏名】劉文豪
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,DL transmission timing alignment for IAB[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1903939,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96b/Docs/R1-1903939.zip>,2019年03月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法であって、
第1方式によって所定の時間長範囲内でシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第1方式は、デフォルトの方式または設定された方式であり、
第1方式によって前記所定の時間長範囲内でシンボルの属性を確定することは、
第1ノードから第2ノードへデータ送信を行うリンクである第1リンクの1つのシンボルが前記第2ノードの下り送信から前記第2ノードの下り受信への変換に使用されるとき、前記第1リンクのシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第1リンクの他のシンボルが前記第2ノードの下り受信から前記第2ノードの下り送信への変換に使用されるとき、前記第1リンクの他のシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第2ノードから第1ノードへデータ送信を行うリンクである第2リンクの1つのシンボルが前記第2ノードの上り送信から前記第2ノードの上り受信への変換に使用されるとき、前記第2リンクのシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第2リンクの他のシンボルが前記第2ノードの上り受信から前記第2ノードの上り送信への変換に使用されるとき、前記第2リンクの他のシンボルが利用不能属性であると確定することと、を含む、
シンボルの属性の確定方法。
【請求項2】
利用不能属性を有する前記第1リンクのシンボルの数は、0以上の整数であ
利用不能属性を有する前記第1リンクの他のシンボルの数は、0以上の整数であり、
利用不能属性を有する前記第2リンクのシンボルの数は、0以上の整数であり、
利用不能属性を有する前記第2リンクの他のシンボルの数は、0以上の整数である、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
利用不能属性を有する前記第1リンクのシンボルおよび他のシンボルを間隔として利用し、利用不能属性を有する前記第2リンクのシンボルおよび他のシンボルを間隔として利用することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
用不能属性を有する前記第1リンクのシンボルおよび他のシンボルに基づき、前記所定の時間長範囲内で利用可能属性を有する前記第1リンクの少なくとも1つのシンボルの開始終了点および範囲を確定することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記シンボルの属性を前記第2ノードに設定することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法であって、
第2方式によって所定の時間長範囲内でシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第2方式は、デフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式であり、
第2方式によって前記所定の時間長範囲内でシンボルの属性を確定することは、
第1ノードから第2ノードへデータ送信を行うリンクである第1リンクの1つのシンボルが前記第2ノードの下り送信から前記第2ノードの下り受信への変換に使用されるとき、前記第1リンクのシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第1リンクの他のシンボルが前記第2ノードの下り受信から前記第2ノードの下り送信への変換に使用されるとき、前記第1リンクの他のシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第2ノードから第1ノードへデータ送信を行うリンクである第2リンクの1つのシンボルが前記第2ノードの上り送信から前記第2ノードの上り受信への変換に使用されるとき、前記第2リンクのシンボルが利用不能属性であると確定することと、
第2リンクの他のシンボルが前記第2ノードの上り受信から前記第2ノードの上り送信への変換に使用されるとき、前記第2リンクの他のシンボルが利用不能属性であると確定することと、を含む、
シンボルの属性の確定方法。
【請求項7】
利用不能属性を有する前記第1リンクのシンボルの数は、0以上の整数であり、
利用不能属性を有する前記第1リンクの他のシンボルの数は、0以上の整数であり、
利用不能属性を有する前記第2リンクのシンボルの数は、0以上の整数であり、
利用不能属性を有する前記第2リンクの他のシンボルの数は、0以上の整数である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリとを備え、
前記プロセッサは、請求項1から5のいずれか1項に記載のシンボルの属性の確定方法を実現するために、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成される、
第1ノード。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶され、
前記コンピュータプログラムが第1ノードでプロセッサにより実行されると、請求項1から5のいずれか1項に記載のシンボルの属性の確定方法を実現する、
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2019年04月29日に中国専利局に提出された出願番号が201910356507.3である中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本願に援用する。
【0002】
本願は、無線通信技術に関し、例えば、シンボルの属性の確定方法、ノードおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
無線技術の進歩に伴い、様々な無線サービスは大量に出現するが、無線サービスが依存するスペクトルリソースは限られ、人々の帯域幅に対する需要の増加に対し、従来の商業通信で主に使用される300メガヘルツ(MHz)~3ギガヘルツ(GHz)間のスペクトルリソースは、極めて緊迫した局面を表し、既に将来の無線通信の需要を満たすことができなくなる。次世代の無線通信システム(例えば、新たな無線(NR、New Radio)システム(または5Gシステムと呼ばれる)、それとともに5G以降の次世代の無線通信システムも含む)において、第4世代の無線通信(the 4th Generation Mobile Communication、4G)システムで採用されたキャリア周波数よりも高いキャリア周波数によって通信し、例えば、28GHz、45GHz、70GHz等を採用し、このような高周波チャネルは、自由伝搬損失が大きく、酸素ガスに吸収されやすく、降雨減衰による影響が大きい等の欠点を有し、高周波通信システムのカバー性能に大きく影響を及ぼす。通信システムに中継ノード(RN、Relay Node)が導入された後、子ノードと親ノードとの間の距離Sは固有値ではなく、例えば、いくつかの子ノードが親ノードに近く、いくつかの子ノードが親ノードから遠く、また、ノードが移動できるため、Sは固有値ではなくて変化する可能性がある。一方、送受信変換時間または受送信変換時間switching gap(gapと略称される)は、距離Sの要因を相殺することができないため、距離Sの要因を相殺するために複数のシンボルをgapとする必要がある。しかし、関連技術における子ノードと親ノードとの間は、シンボルに対応する属性を互いに知ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、シンボルの属性の確定方法、ノードおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、
第1方式によってシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第1方式は、デフォルトの方式または設定された方式である、
シンボルの属性の確定方法を提供する。
【0006】
本願の実施例は、
第1ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法であって、
少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第1方式は、デフォルトの方式または設定された方式であり、
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、
等価時間差E_offsetと、
送受信変換時間gapと、
シンボル時間長T_symbolと、
過渡ペリオドtransient periodと、の少なくとも1つを含む、
シンボルの属性の確定方法を提供する。
【0007】
本願の実施例は、
第2ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法であって、
第2方式によってシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第2方式は、デフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である、
シンボルの属性の確定方法を提供する。
【0008】
本願の実施例は、
第2ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法であって、
少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定することを含み、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第2方式は、デフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式であり、
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、
等価時間差E_offsetと、
送受信変換時間gapと、
シンボル時間長T_symbolと、
過渡ペリオドtransient periodと、の少なくとも1つを含む、
シンボルの属性の確定方法を提供する。
【0009】
本願の実施例は、
第1方式によってシンボルの属性を確定するための第1処理ユニットを備え、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第1方式は、デフォルトの方式または設定された方式である、
ノードを提供する。
【0010】
本願の実施例は、
少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定するための第2処理ユニットを備え、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第1方式は、デフォルトの方式または設定された方式であり、
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、
等価時間差E_offsetと、
送受信変換時間gapと、
シンボル時間長T_symbolと、
過渡ペリオドtransient periodと、の少なくとも1つを含む、
ノードを提供する。
【0011】
本願の実施例は、
第2方式によってシンボルの属性を確定するための第3処理ユニットを備え、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第2方式は、デフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である、
ノードを提供する。
【0012】
本願の実施例は、
少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定するための第4処理ユニットを備え、
前記属性は、利用不能属性または利用可能属性を含み、
前記第2方式は。デフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式であり、
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、
等価時間差E_offsetと、
送受信変換時間gapと、
シンボル時間長T_symbolと、
過渡ペリオドtransient periodと、の少なくとも1つを含む、
ノードを提供する。
【0013】
本願の実施例は、
プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
該メモリがコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例のいずれかの方法を実行することに用いられる、
ノードを提供する。
【0014】
本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶され、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、本願の実施例のいずれかの方法を実現する、
記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0015】
上記実施形態を採用することにより、利用不能であるか利用可能であるかを含むシンボルの属性を確定することができる。これにより、デフォルトまたは設定された方式により、第1ノードおよび第2ノードはいずれもシンボルに対応する属性を知ることができ、どのシンボルが利用可能であるか、どのシンボルが利用不能であるかを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本願の実施例に係るシンボルの属性の確定方法のフローチャート1である。
図1B】本願の実施例に係るリンク模式図である。
図2】本願の実施例に係るNCPにおいてm=2である場合、シンボルの利用可能性の模式図である。
図3】本願の実施例に係るECPにおいてm=2である場合、シンボルの利用可能性の模式図である。
図4】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図1である。
図5】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図2である。
図6】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図3である。
図7】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図4である。
図8】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図5である。
図9】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図6である。
図10】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図7である。
図11】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図8である。
図12】子ノード側が下り受信、下り発信するシンボルの利用可能性の模式図9である。
図13】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図1である。
図14】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図2である。
図15】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図3である。
図16】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図4である。
図17】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図5である。
図18】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図6である。
図19】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図7である。
図20】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図8である。
図21】子ノード側が上り発信、上り受信するシンボルの利用可能性の模式図9である。
図22】本願の実施例に係るシンボルの属性の確定方法のフローチャート2である。
図23】本願の実施例に係るシンボルの属性の確定方法のフローチャート3である。
図24】本願の実施例に係るシンボルの属性の確定方法のフローチャート4である。
図25】本願の実施例に係るノード構成の構造模式図1である。
図26】本願の実施例に係るノード構成の構造模式図2である。
図27】本願の実施例に係るノード構成の構造模式図3である。
図28】本願の実施例に係るノード構成の構造模式図4である。
図29】本願の実施例に係るノードのハードウェア構成の構造模式図1である。
図30】本願の実施例に係るノードのハードウェア構成の構造模式図2である。
図31】本願の実施例に係る通信システム構成の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本願の実施例について説明する。
【0018】
まず、本実施例で用いられる複数のパラメータについての説明は、以下のとおりである。
【0019】
TA(Timing Advance)は、子ノード側による下り受信に対する子ノード側による上り発信の時間進み量を意味する。
【0020】
T_offsetは、親ノード側による下り発信に対する親ノード側による上り受信の時間オフセット量(Time Uplink Receive to Downlink Transport、TULRx to DLTx)、またはTULRx to DLTxからNTA offsetを引いたものを意味し、T_delta=T_offset/2である。
【0021】
E_offsetは、子ノード側による下り発信に対する子ノード側による下り受信の等価時間差を意味し、且つ、等価時間差E_offsetは、親ノードと子ノードとの間の伝搬遅延PD(Propagation Delay)と見なすことができる。
【0022】
DTT:DL Tx Timing下り発信タイミングである。
【0023】
DRT:DL Rx Timing下り受信タイミングである。
【0024】
transient periodは、過渡ペリオドを意味し、即ち、電力がオフ(off)状態からオン(on)状態へ、または電力がon状態からoff状態への過渡時間を意味する。
【0025】
外部同期ソースは、例えば、全地球航法衛星システムGNSS(Global Navigation Satellite System)を意味する。
【0026】
slotはスロットを意味する。
【0027】
NCP(Normal Cyclic Prefix)は通常サイクリックプレフィックスを意味する。
【0028】
ECP(Extended Cyclic Prefix)は拡張サイクリックプレフィックスを意味する。
【0029】
1つの例示的な実施形態において、第1ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法を提供し、図1Aに示すように、以下のステップを含む。
【0030】
ステップ11において、第1方式によってシンボルの属性を確定することを含み、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第1方式はデフォルトの方式または設定された方式である。
【0031】
リンクについて説明し、例えば、図1Bを参照し、N1、N2およびN3は、それぞれ第1ノード、第2ノードおよび第3ノードとして理解できる。例えば、N1である第1ノードは基地局であってもよく、N2である第2ノードは中継局であってもよく、N3である第3ノードは端末機器であってもよい。ここでの3つのノードは、一例に過ぎず、実際には、N1~N3は、通信システムにおける他のネットワーク機器および端末機器に対応でき、ここでは網羅しない。図から見られるように、第1リンクは、第1ノードが第2ノードにデータを伝送するリンクであり、第2リンクは、第2ノードが第3ノードにデータを伝送するリンクであり、第3リンクは、第2ノードが第1ノードにデータを伝送するリンクであり、第4リンクは、第3ノードが第2ノードにデータを伝送するリンクである。
【0032】
前述した形態の記述に基づき、本実施例に係る第1方式によってシンボルの属性を確定することは、以下の処理のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0033】
(処理方式1)
第1方式によって第1リンクのスロットn内の最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+m内の最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、j1はいずれも1以上の整数である。
【0034】
いわゆるスロットn内の最初のi1個のシンボルは、スロットnの開始点から数えて最初のi1個のシンボルとして理解できる。また、スロットn+m内の最後のj1個のシンボルは、スロットn+mの終止時刻を基準として得られたスロットn+m内にある最後のj1個のシンボルとして理解できる。つまり、スロット内の「最初」のいくつかのシンボルの基準点はスロットの開始時刻であり、スロットの「最後」のいくつかのシンボルの基準点はスロットの終止時刻である。以下の本実施例では、いずれもこのルールで最初のいくつかのシンボルおよび最後のいくつかのシンボルを確定し、以下で説明を省略する。
【0035】
例えば、図2に示すように、m=2、i1=1、j1=1と仮定すると、親ノード(例えば、本実施例における第1ノード)は、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのスロットn(即ち、slot(n))の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定する。子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定する。図2に示すように、NCP(Normal Cyclic Prefix、通常サイクリックプレフィックス)の第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、NCPの第1リンクのslot(n+1)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、NCPの第1リンクのslot(n+2)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0036】
また、例えば、図3に示すように、m=2、i1=1、j1=1と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了し、ECP(Extended Cyclic Prefix、拡張サイクリックプレフィックス)の第1リンクのslot(n+1)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n+2)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0037】
また、例えば、図4に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#10を開始終了する。
【0038】
(処理方式2)
第1方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、j1はいずれも1以上の整数である。
【0039】
図5に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0040】
(処理方式3)
第1方式によって第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、i2はいずれも1以上の整数である。
【0041】
図6に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0042】
(処理方式4)
第1方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、i2はいずれも1以上の整数である。
【0043】
図7に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0044】
(処理方式5)
第1方式によって第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0045】
図8に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0046】
更に、例えば、図9に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#9を開始終了する。
【0047】
(処理方式6)
第1方式によって第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0048】
図10に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0049】
更に、例えば、図11に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0050】
(処理方式7)
第1方式によって第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0051】
図12に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0052】
(処理方式8)
第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0053】
図13に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#12を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#10を開始終了する。
【0054】
(処理方式9)
第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0055】
図14に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0056】
(処理方式10)
第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0057】
図15に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0058】
(処理方式11)
第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0059】
図16に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0060】
(処理方式12)
第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0061】
図17に示すように、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0062】
図18に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#2~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#2~インデックス#11を開始終了する。
【0063】
(処理方式13)
第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0064】
図19に示すように、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第4リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第4リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0065】
また、例えば、図20に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0066】
(処理方式14)
第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0067】
図21に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0068】
前記デフォルトの方式は、プロトコルに規定された方式であってもよいし、第1ノードと第2ノードとの間がネゴシエーションで確定した方式と理解されてもよい。
【0069】
本実施例で確定されたシンボルの属性は、第1ノードにより第2ノードに設定されてもよく、つまり、前記シンボルの属性を第2ノードに設定する。これにより、第1ノードおよび第2ノードは、いずれも確定されたシンボルの属性に基づいて処理を行うことができる。
【0070】
表1に示すように、第1ノードは、デフォルトの1つの標識index(例えば、index=0)に対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定し、第2ノードのデフォルトのindexが第1ノードのデフォルトのindex(例えば、index=0)と同じであり、第2ノードは、indexに対応する行のコンテンツに基づいてシンボルが利用不能であると確定する。ここで、j1、i2の好ましい値は、30個のシンボル以下である。
【0071】
表2に示すように、第1ノードは、デフォルトの1つのindex(例えば、index=0)に対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定し、第2ノードのデフォルトのindexが第1ノードのデフォルトのindex(例えば、index=0)と同じであり、第2ノードは、indexに対応する行のコンテンツに基づいてシンボルが利用不能であると確定する。ここで、i3、j4の好ましい値は、30個のシンボル以下である。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
または、表1に示すように、第1ノードは、┌log(x)┐個のバイナリビットを用いて1つのindexに対応する行のコンテンツを設定し、利用不能シンボルを確定し、「x」は最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには┌log(x)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0075】
表2に示すように、第1ノードは、┌log(y)┐個のバイナリビットを用いて1つのindexに対応する行のコンテンツを設定し、利用不能シンボルを確定し、「y」は最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには┌log(y)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0076】
表1および表2に示すように、この2つの表を1つの表に合成し、第1ノードは、┌log(x+y)┐個のバイナリビットを用いて1つのindexに対応する行のコンテンツを設定して利用不能シンボルを確定し、「x+y」は、合成表の最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには┌log(x+y)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0077】
更なる方式は以下のとおりである。
【0078】
第1ノードは、┌log(i1)┐個のバイナリビットを用いて第1リンクのslot(n)の最初のi1個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j1)┐個のバイナリビットを用いて第1リンクのslot(n+m)の最後のj1個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i2)┐個のバイナリビットを用いて第2リンクのslot(n+m+1)の最初のi2個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j2)┐個のバイナリビットを用いて第2リンクのslot(n-1)の最後のj2個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i3)┐個のバイナリビットを用いて第3リンクのslot(n)の最初のi3個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j3)┐個のバイナリビットを用いて第3リンクのslot(n+m)の最後のj3個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i4)┐個のバイナリビットを用いて第4リンクのslot(n+m+1)の最初のi4個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j4)┐個のバイナリビットを用いて第4リンクのslot(n-1)の最後のj4個のシンボルを利用不能に設定し、第2ノードには┌log(i1)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第1リンクのslot(n)の最初のi1個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j1)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第1リンクのslot(n+m)の最後のj1個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i2)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第2リンクのslot(n+m+1)の最初のi2個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j2)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第2リンクのslot(n-1)の最後のj2個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i3)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第3リンクのslot(n)の最初のi3個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j3)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第3リンクのslot(n+m)の最後のj3個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i4)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第4リンクのslot(n+m+1)の最初のi4個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j4)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第4リンクのslot(n-1)の最後のj4個のシンボルが利用不能であると確定する。ここで、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS_ref=15kHzに対応するシンボル時間長である)以下であり、対応するバイナリビットの好ましい値は5ビット以下である。
【0079】
例えば、サブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)SCS=2μ*SCS_refで、μは0以上の整数であり、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refに対応するシンボル時間長である)以下である場合、対応するバイナリビットの好ましい値は5ビット以下であり、または、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refで、μは0以上の整数であり、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、2μ*30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refに対応するシンボル時間長である)以下である場合、対応するバイナリビットの好ましい値は(μ+5)ビット以下である。
【0080】
本実施例は前述した形態に基づき、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとすることを更に含んでもよい。
【0081】
前記方法は、以下を更に含む。
【0082】
利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔にk倍をかけて得られたサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルを拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0083】
前記拡張処理は、シンボルの時間長を元の1/k倍に短縮し、シンボル数を元のシンボル時間長のk倍に増加し、kは1よりも大きい整数であると理解でき、例えば、サブキャリア間隔SCS_ref=15kHzの場合、対応する1つのシンボル時間長はT_symbol_refであり、2倍の拡張処理を行った後、SCS=30kHzとなり、2つのシンボルを取得し、1つのシンボル時間長がT_symbol=T_symbol_ref/2となる。つまり、拡張処理後に、シンボル時間長は元の1/k倍に短縮され、シンボル数は元のk倍に増加する。
【0084】
また、前記方法は、以下を更に含む。
【0085】
前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。切り上げを採用するか切り捨てを採用するかは、実際の場合によって選択でき、ここでは網羅しない。
【0086】
前記方法は、所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定することを更に含む。つまり、所定の時間長範囲内に利用不能属性のシンボルを除去してから残りのシンボルが利用可能シンボルであれば、利用不能シンボルに基づいて利用可能シンボルの開始位置および終了位置を確定することができ、ひいては開始位置および終了位置に基づいて利用可能属性のシンボルの範囲を確定することができる。
【0087】
1つの例示的な実施形態において、第1ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法を提供し、図22に示すように、以下のステップを含む。
【0088】
ステップ21において、少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定し、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第1方式はデフォルトの方式または設定された方式である。
【0089】
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、等価時間差E_offsetと、送受信変換時間gapと、シンボル時間長T_symbolと、過渡ペリオドtransient periodと
の少なくとも1つを含む。
【0090】
本実施例におけるデフォルト・設定された方式およびリンクについての定義は、前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0091】
本実施例において、少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定することは、以下の処理の少なくとも1つを含む。
【0092】
(処理方式1)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、j1は1以上の整数である。
【0093】
図2に示すように、m=2と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、NCPの第1リンクのslot(n+1)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、NCPの第1リンクのslot(n+2)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了する。
【0094】
図3に示すように、m=2と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n+2)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n+1)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n+2)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0095】
図4に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#10を開始終了する。
【0096】
(処理方式2)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、j1は1以上の整数である。
【0097】
図5に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0098】
(処理方式3)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、i2は1以上の整数である。
【0099】
図6に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0100】
(処理方式4)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、i2は1以上の整数である。
【0101】
図7に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0102】
(処理方式5)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0103】
図8に示すように、m=0と仮定すると、gap≦PD≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦PD≦T_symbol-gap-transient period、またはgap≦E_offset≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦E_offset≦T_symbol-gap-transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0104】
(処理方式6)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0105】
図10に示すように、m=0と仮定すると、gap≦PD≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦PD≦T_symbol-gap-transient period、またはgap≦E_offset≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦E_offset≦T_symbol-gap-transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0106】
(処理方式7)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0107】
図9に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#9を開始終了する。
【0108】
(処理方式8)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0109】
図11に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第2リンクのslot(n+1)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0110】
(処理方式9)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0111】
図12に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第1リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第1リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0112】
(処理方式10)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0113】
図13に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#12を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#10を開始終了する。
【0114】
(処理方式11)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0115】
図14に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第3リンクのslot(n)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#12を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#10を開始終了する。
【0116】
(処理方式12)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0117】
図15に示すように、m=0と仮定すると、PD<gap、またはPD<gap+transient period、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0118】
(処理方式13)
PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0119】
図16に示すように、PDがgapよりも小さい場合、またはE_offset<gap、またはE_offset<gap+transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルおよび第4リンクのslot(n+1)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0120】
(処理方式14)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0121】
図17に示すように、m=0と仮定すると、gap≦PD≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦PD≦T_symbol-gap-transient period、またはgap≦E_offset≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦E_offset≦T_symbol-gap-transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0122】
(処理方式15)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0123】
図19に示すように、m=0と仮定すると、gap≦PD≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦PD≦T_symbol-gap-transient period、またはgap≦E_offset≦T_symbol-gap、またはgap+transient period≦E_offset≦T_symbol-gap-transient periodである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0124】
(処理方式16)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0125】
図17に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#2~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#2~インデックス#11を開始終了する。
【0126】
(処理方式17)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0127】
図19に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第4リンクのslot(n-1)の最後の2つのシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#0~インデックス#11を開始終了する。
【0128】
(処理方式18)
PDがシンボル時間長T_symbolからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0129】
図21に示すように、m=0と仮定すると、T_symbol-gap<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<PD<T_symbol、またはT_symbol-gap<E_offset<T_symbol、またはT_symbol-gap-transient period<E_offset<T_symbolである場合、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0130】
本実施例と前の実施例との異なりは、本実施例が、伝搬遅延PDまたは等価時間差E_offsetを確定することを更に含むことであり、以下の説明を参照し、以下の説明例において、第1ノードを親ノードとし、第2ノードを子ノードとして関連する説明を行う。
【0131】
第1条件を満たす場合、TAおよび時間オフセットT-offsetに基づき、またはTAおよびT_deltaに基づいて第2ノード側のPDまたは等価時間差E_offsetを計算する。
【0132】
前記第1条件は、
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、
の1つである。
【0133】
例えば、親ノード(第1ノード)について外部同期ソースが存在せず、子ノード(第2ノード)について外部同期ソースが存在しないと仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0134】
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、第2ノードから送信されたPDまたはE_offsetを受信する。
【0135】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在しないと仮定すると、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTTと計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTTは、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、親ノードは、子ノードが親ノードに報告したPDを受信する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0136】
親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0137】
第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTT1に基づいて第2ノード側PDまたはE_offsetを計算し、DRTは、第1ノード側が計算した第2ノード側のDRTであり、DTT1は、第1ノードがGNSSに基づいて取得した第1ノード側のDTTである。
【0138】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=DRT-DTT1と計算し、DRTは、親ノード側が計算した子ノード側のDRTであり、DRTは、親ノード側が計算した子ノード側のDRTであり、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTT2と計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTT2は、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、DTT1とDTT2とは同じである。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0139】
親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0140】
親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在しないと仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0141】
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しない場合、第2ノードが第1ノードに報告した第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最後のj個のシンボルの属性を受信し、nは0以上の整数であり、i、jは0以上の整数である。
【0142】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在しないと仮定すると、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTTと計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTTは、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、親ノードは、子ノードが親ノードに報告した第1リンクまたは第3リンクのslot(n)の最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのslot(n)の最後のj個のシンボルの利用可能性を受信する。
【0143】
同様に、本実施例は、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとすることを更に含む。
【0144】
前記方法は、以下を更に含む。利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔にk倍をかけて得られたサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルをk倍の拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0145】
前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。
【0146】
所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定する。
【0147】
これらの処理は前述した実施例と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0148】
本願は、第2ノードに対する実施形態を更に提供し、1つの例示的な実施形態において、第2ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法を提供し、図23に示すように、以下のステップを含む。
【0149】
ステップ31において、第2方式によってシンボルの属性を確定し、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第2方式はデフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である。
【0150】
リンクについての定義は前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0151】
また、第2ノードのシンボルの属性は、第1ノードにより設定されて確定されてもよいし、第2ノードによりプロトコルに基づいて確定されてもよい。
【0152】
前述した形態の記述に基づき、本実施例に係る第2方式によってシンボルの属性を確定することは、以下の処理のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0153】
(処理方式1)
第2方式によって第1リンクのスロットn内の最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+m内の最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、j1はいずれも1以上の整数である。
【0154】
(処理方式2)
第2方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、j1はいずれも1以上の整数である。
【0155】
(処理方式3)
第2方式によって第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、i2はいずれも1以上の整数である。
【0156】
(処理方式4)
第2方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、i2はいずれも1以上の整数である。
【0157】
(処理方式5)
第2方式によって第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0158】
(処理方式6)
第2方式によって第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0159】
(処理方式7)
第2方式によって第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0160】
(処理方式8)
第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0161】
(処理方式9)
第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0162】
(処理方式10)
第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0163】
(処理方式11)
第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0164】
(処理方式12)
第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0165】
(処理方式13)
第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0166】
(処理方式14)
第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0167】
前記デフォルトの方式は、プロトコルに規定された方式であってもよいし、第1ノードと第2ノードとの間がネゴシエーションで確定した方式と理解されてもよい。
【0168】
本実施例で確定されたシンボルの属性は、第1ノードにより第2ノードに設定されてもよく、つまり、第1ノードにより設定された前記シンボルの属性を受信する。表1に示すように、第1ノードは、デフォルトの1つの標識index(例えば、index=0)に対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定し、第2ノードのデフォルトのindexが第1ノードのデフォルトのindex(例えば、index=0)と同じであり、第2ノードは、indexに対応する行のコンテンツに基づいてシンボルが利用不能であると確定する。ここで、j1、i2の好ましい値は、30個のシンボル以下である。
【0169】
表2に示すように、第1ノードは、デフォルトの1つのindex(例えば、index=0)に対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定し、利用不能シンボルを確定し、第2ノードのデフォルトのindexが第1ノードのデフォルトのindex(例えば、index=0)と同じであり、第2ノードは、indexに対応する行のコンテンツに基づいてシンボルが利用不能であると確定する。ここで、i3、j4の好ましい値は、30個のシンボル以下である。
【0170】
または、表1に示すように、第1ノードは、┌log(x)┐個のバイナリビットを用いて1つのindexに対応する行のコンテンツを設定して利用不能シンボルを確定し、「x」は最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには┌log(x)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0171】
表2に示すように、第1ノードは、┌log(y)┐個のバイナリビット1つのindexに対応する行のコンテンツを設定して利用不能シンボルを確定し、「y」は最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには┌log(y)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0172】
表1および表2に示すように、この2つの表を1つの表に合成し、第1ノードは、┌log(x+y)┐個のバイナリビットを用いて1つのindexに対応する行のコンテンツを設定して利用不能シンボルを確定し、「x+y」は、合成表の最も大きなindexを表し、┌┐は切り上げを表し、第2ノードには、┌log(x+y)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて対応するindexを確定し、indexに対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定する。
【0173】
更なる方式は以下のとおりである。
【0174】
第1ノードは、┌log(i1)┐個のバイナリビットを用いて第1リンクのslot(n)の最初のi1個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j1)┐個のバイナリビットを用いて第1リンクのslot(n+m)の最後のj1個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i2)┐個のバイナリビットを用いて第2リンクのslot(n+m+1)の最初のi2個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j2)┐個のバイナリビットを用いて第2リンクのslot(n-1)の最後のj2個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i3)┐個のバイナリビットを用いて第3リンクのslot(n)の最初のi3個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j3)┐個のバイナリビットを用いて第3リンクのslot(n+m)の最後のj3個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(i4)┐個のバイナリビットを用いて第4リンクのslot(n+m+1)の最初のi4個のシンボルを利用不能に設定し、第1ノードは、┌log(j4)┐個のバイナリビットを用いて第4リンクのslot(n-1)の最後のj4個のシンボルを利用不能に設定し、第2ノードには┌log(i1)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第1リンクのslot(n)の最初のi1個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j1)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第1リンクのslot(n+m)の最後のj1個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i2)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第2リンクのslot(n+m+1)の最初のi2個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j2)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第2リンクのslot(n-1)の最後のj2個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i3)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第3リンクのslot(n)の最初のi3個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j3)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第3リンクのslot(n+m)の最後のj3個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(i4)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第4リンクのslot(n+m+1)の最初のi4個のシンボルが利用不能であると確定し、第2ノードには┌log(j4)┐個のバイナリビットが設定され、第2ノードは、バイナリビット状態に応じて第4リンクのslot(n-1)の最後のj4個のシンボルが利用不能であると確定する。ここで、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS_ref=15kHzに対応するシンボル時間長である)以下であり、対応するバイナリビットの好ましい値は5ビット以下である。
【0175】
例えば、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refで、μは0以上の整数であり、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refに対応するシンボル時間長である)以下である場合、対応するバイナリビットの好ましい値は5ビット以下であり、または、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refで、μは0以上の整数であり、i1、j1、i2、j2、i3、j3、i4、j4の好ましい値は、2μ*30個のシンボル(前記シンボルは、サブキャリア間隔SCS=2μ*SCS_refに対応するシンボル時間長である)以下である場合、対応するバイナリビットの好ましい値は(μ+5)ビット以下である。
【0176】
本実施例は前述した形態に基づき、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとすることを更に含んでもよい。
【0177】
前記方法は、以下を更に含む。
【0178】
利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔にk倍をかけて得られたサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルを拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0179】
前記拡張処理は、シンボルの時間長を元の1/k倍に短縮し、シンボル数を元のシンボル時間長のk倍に増加し、kは1よりも大きい整数であると理解でき、例えば、サブキャリア間隔SCS_ref=15kHzの場合、対応する1個のシンボル時間長はT_symbol_refであり、2倍の拡張処理を行った後、SCS=30kHzとなり、2つのシンボルを取得し、1つのシンボル時間長がT_symbol=T_symbol_ref/2となる。つまり、拡張処理後に、シンボル時間長は元の1/k倍に短縮され、シンボル数は元のk倍に増加する。
【0180】
また、前記方法は、以下を更に含む。
【0181】
前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。切り上げを採用するか切り捨てを採用するかは、実際の場合によって選択でき、ここでは網羅しない。
【0182】
前記方法は、以下を更に含む。所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定する。つまり、所定の時間長範囲内に、利用不能属性のシンボルを除去してから残りのシンボルが利用可能シンボルであれば、利用不能シンボルに基づいて利用可能シンボルの開始位置および終了位置を確定することができ、ひいては開始位置および終了位置に基づいて利用可能属性のシンボルの範囲を確定することができる。
【0183】
1つの例示的な実施形態において、第2ノードに適用されるシンボルの属性の確定方法を提供し、図24に示すように、以下のステップを含む。
【0184】
ステップ41において、少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定し、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第2方式はデフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である。
【0185】
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、等価時間差E_offsetと、送受信変換時間gapと、シンボル時間長T_symbolと、過渡ペリオドtransient periodと、
の少なくとも1つを含む。
【0186】
本実施例におけるデフォルト・設定された方式およびリンクについての定義は、前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0187】
本実施例において、少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定し、以下の処理の少なくとも1つを含む。
【0188】
(処理方式1)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、j1は1以上の整数である。
【0189】
(処理方式2)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、j1は1以上の整数である。
【0190】
(処理方式3)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、i2は1以上の整数である。
【0191】
(処理方式4)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、i2は1以上の整数である。
【0192】
(処理方式5)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0193】
(処理方式6)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0194】
(処理方式7)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0195】
(処理方式8)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0196】
(処理方式9)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0197】
(処理方式10)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0198】
(処理方式11)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0199】
(処理方式12)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0200】
(処理方式13)
PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0201】
(処理方式14)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0202】
(処理方式15)
PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0203】
(処理方式16)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0204】
(処理方式17)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0205】
(処理方式18)
PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0206】
本実施例と前の実施例との異なりは、本実施例が、伝搬遅延PDまたは等価時間差E_offsetを確定することを更に含むことであり、以下の説明を参照し、以下の説明例において、第1ノードを親ノードとし、第2ノードを子ノードとして関連する説明を行う。
【0207】
第1条件を満たす場合、TAおよび時間オフセットT-offsetに基づき、またはTAおよびT_deltaに基づいて第2ノード側のPDまたは等価時間差E_offsetを計算する。
【0208】
前記第1条件は、
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、
の1つである。
【0209】
例えば、親ノード(第1ノード)について外部同期ソースが存在せず、子ノード(第2ノード)について外部同期ソースが存在しないと仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0210】
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTTに基づいてPDを計算し、第1ノードにPDまたはE_offsetを送信する。
【0211】
ここで、DRTは第2ノード側のDRTであり、DTTは、第2ノードがGNSSに基づいて取得した第2ノード側のDTTである。
【0212】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTTと計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTTは、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、親ノードは、子ノードが親ノードに報告したPDを受信する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0213】
親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0214】
第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTT2に基づいて第2ノード側PDまたはE_offsetを計算し、DRTは第2ノード側のDRTであり、DTT2は、第2ノードがGNSSに基づいて取得した第2ノード側のDTTである。
【0215】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=DRT-DTT1と計算し、DRTは、親ノード側が計算した子ノード側のDRTであり、DRTは、親ノード側が計算した子ノード側のDRTであり、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTT2と計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTT2は、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、DTT1とDTT2とは同じである。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0216】
親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0217】
親ノードについて外部同期ソースが存在し、子ノードについて外部同期ソースが存在しないと仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0218】
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しない場合、DRTおよびDTTに基づいてPDまたはE_offsetを計算し、第1ノードに第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最後のj個のシンボルの属性を報告し、nは0以上の整数であり、i、jは0以上の整数である。
【0219】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在しないと仮定すると、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTTと計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTTは、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、親ノードは、子ノードが親ノードに報告した第1リンクまたは第3リンクのslot(n)の最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのslot(n)の最後のj個のシンボルの利用可能性を受信する。
【0220】
同様に、本実施例は、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとすることを更に含む。
【0221】
前記方法は、以下を更に含む。k倍の利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルを拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0222】
前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。
【0223】
所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定する。
【0224】
これらの処理は前述した実施例と同じであるため、ここで説明を省略する。
【0225】
1つの例示的な実施形態において、ノードを提供し、図25に示すように、
第1方式によってシンボルの属性を確定する第1処理ユニット51であって、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第1方式はデフォルトの方式または設定された方式である第1処理ユニット51を備える。
【0226】
前述した形態の記述に基づき、本実施例に係る第1方式によってシンボルの属性を確定することは、以下の処理のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0227】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第1リンクのスロットn内の最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+m内の最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、j1はいずれも1以上の整数である。
【0228】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、j1はいずれも1以上の整数である。
【0229】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、i2はいずれも1以上の整数である。
【0230】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、i2はいずれも1以上の整数である。
【0231】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0232】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0233】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0234】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0235】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0236】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0237】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0238】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0239】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0240】
第1処理ユニット51は、第1方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0241】
図21に示すように、m=0と仮定すると、親ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、子ノードは、デフォルトの方式または設定された方式で第3リンクのslot(n)の最初のシンボルが利用不能であることおよび第4リンクのslot(n-1)の最後のシンボルが利用不能であると確定し、NCPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#13を開始終了し、ECPの第3リンクのslot(n)の利用可能シンボルを用いてインデックス#1~インデックス#11を開始終了する。
【0242】
前記デフォルトの方式は、プロトコルに規定された方式であってもよいし、第1ノードと第2ノードとの間がネゴシエーションで確定した方式と理解されてもよい。
【0243】
本実施例で確定されたシンボルの属性は、第1ノードにより第2ノードに設定されてもよく、つまり、第1通信ユニット52は、前記シンボルの属性を第2ノードに設定する。これにより、第1ノードおよび第2ノードはいずれも確定されたシンボルの属性に基づいて処理を行うことができる。
【0244】
第1処理ユニット51は、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとする。
【0245】
前記第1処理ユニット51は、利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔にk倍をかけたサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルを拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0246】
前記拡張処理は、シンボルの時間長を元の1/k倍に短縮し、シンボル数を元のシンボル時間長のk倍に増加し、kは1よりも大きい整数であると理解でき、例えば、サブキャリア間隔SCS_ref=15kHzの場合、対応する1個のシンボル時間長はT_symbol_refであり、2倍の拡張処理を行った後、SCS=30kHzとなり、2つのシンボルを取得し、1つのシンボル時間長がT_symbol=T_symbol_ref/2となる。つまり、拡張処理後に、シンボル時間長は元の1/k倍に短縮され、シンボル数は元のk倍に増加する。
【0247】
また、前記第1処理ユニット51は、前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。切り上げを採用するか切り捨てを採用するかは、実際の場合によって選択でき、ここでは網羅しない。
【0248】
前記第1処理ユニット51は、所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定する。つまり、所定の時間長範囲内に利用不能属性のシンボルを除去してから残りのシンボルが利用可能シンボルであれば、利用不能シンボルに基づいて利用可能シンボルの開始位置および終了位置を確定することができ、ひいては開始位置および終了位置に基づいて利用可能属性のシンボルの範囲を確定することができる。
【0249】
1つの例示的な実施形態において、ノードを提供し、図26に示すように、
少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定する第2処理ユニット61であって、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第1方式はデフォルトの方式または設定された方式である第2処理ユニット61を備える。
【0250】
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、等価時間差E_offsetと、送受信変換時間gapと、シンボル時間長T_symbolと、過渡ペリオドtransient periodと、
の少なくとも1つを含む。
【0251】
本実施例におけるデフォルト・設定された方式およびリンクについての定義は、前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0252】
本実施例において、少なくとも1つのパラメータおよび第1方式に基づいてシンボルの属性を確定することは、以下の処理の少なくとも1つを含む。
【0253】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、j1は1以上の整数である。
【0254】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、j1は1以上の整数である。
【0255】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、i2は1以上の整数である。
【0256】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であるであると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、i2は1以上の整数である。
【0257】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0258】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0259】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0260】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0261】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0262】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0263】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0264】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0265】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0266】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0267】
第2処理ユニット61は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0268】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0269】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0270】
第2処理ユニット61は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第1方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0271】
本実施例と前の実施例との異なりは、本実施例が、伝搬遅延PDまたは等価時間差E_offsetを確定することを更に含むことであり、以下の説明を参照し、なお、以下の説明例において、第1ノードを親ノードとし、第2ノードを子ノードとして関連する説明を行う。
【0272】
第2処理ユニット61は、第1条件を満たす場合、TAおよび時間オフセットT-offsetに基づき、またはTAおよびT_deltaに基づいて第2ノード側のPDまたは等価時間差E_offsetを計算する。
【0273】
前記第1条件は、
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、
の1つである。
【0274】
例えば、親ノード(第1ノード)について外部同期ソースが存在せず、子ノード(第2ノード)について外部同期ソースが存在しないと仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0275】
第2処理ユニット61は、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、第2通信ユニット62は、第2ノードから送信されたPDまたはE_offsetを受信する。
【0276】
例えば、親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、子ノードは、子ノード側PD=DRT-DTTと計算し、DRTは子ノード側のDRTであり、DTTは、子ノードがGNSSに基づいて取得した子ノード側のDTTであり、親ノードは、子ノードが親ノードに報告したPDを受信する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0277】
親ノードについて外部同期ソースが存在せず、子ノードについて外部同期ソースが存在すると仮定すると、親ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算し、子ノードは、子ノード側PD=(TA+T_offset)/2=TA/2+T_deltaと計算する。これは、親ノードおよび子ノードにより計算された子ノード側PDが同じであり、即ち、ノード間の前記PDに対する理解が一致していることを意味する。
【0278】
第2処理ユニット61は、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTT1に基づいて第2ノード側PDまたはE_offsetを計算し、DRTは、第1ノード側が計算した第2ノード側のDRTであり、DTT1は、第1ノードがGNSSに基づいて取得した第1ノード側のDTTである。
【0279】
第2通信ユニット62は、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しない場合、第2ノードが第1ノードに報告した第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最後のj個のシンボルの属性を受信し、nは0以上の整数であり、i、jは0以上の整数である。
【0280】
本願は、第2ノードに対する実施形態を更に提供し、1つの例示的な実施形態において、ノードを提供し、図27に示すように、
第2方式によってシンボルの属性を確定する第3処理ユニット71であって、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第2方式はデフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である第3処理ユニット71を備える。
【0281】
リンクについての定義は前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0282】
また、第2ノードのシンボルの属性は、第1ノードにより設定されて確定されてもよいし、第2ノードによりプロトコルに基づいて確定されてもよい。
【0283】
前述した形態の記述に基づき、本実施例に係る第2方式によってシンボルの属性を確定することは、以下の処理のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0284】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第1リンクのスロットn内の最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+m内の最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、j1はいずれも1以上の整数である。
【0285】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、j1はいずれも1以上の整数である。
【0286】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i1、i2はいずれも1以上の整数である。
【0287】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j2、i2はいずれも1以上の整数である。
【0288】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルの属性が利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0289】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0290】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルが利用不能であることおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0291】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0292】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0293】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0294】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mはいずれも0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0295】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0296】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0297】
第3処理ユニット71は、第2方式によって第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0298】
前記デフォルトの方式は、プロトコルに規定された方式であってもよいし、第1ノードと第2ノードとの間がネゴシエーションで確定した方式と理解されてもよい。
【0299】
本実施例で確定されたシンボルの属性は、第1ノードにより第2ノードに設定されてもよく、つまり、第3通信ユニット72は、第1ノードにより設定された前記シンボルの属性を受信する。表1に示すように、第1ノードは、デフォルトの1つの標識index(例えば、index=0)に対応する行のコンテンツに基づいて利用不能シンボルを確定し、第2ノードのデフォルトのindexが第1ノードのデフォルトのindex(例えば、index=0)と同じであり、第2ノードは、indexに対応する行のコンテンツに基づいてシンボルが利用不能であると確定する。ここで、j1、i2の好ましい値は、30個のシンボル以下である。
【0300】
第3処理ユニット71は、シンボルが利用不能属性である場合、前記シンボルを間隔gapとする。
【0301】
前記第3処理ユニット71は、利用不能属性のシンボルに対応するサブキャリア間隔にk倍をかけて得られたサブキャリア間隔に基づき、利用不能属性のシンボルを拡張処理し、拡張処理後のシンボルには、利用不能属性であるx個のシンボルおよび利用可能属性であるk-x個のシンボルが存在し、kは1よりも大きい整数であり、xは1以上の整数である。
【0302】
また、前記第3処理ユニット71は、前記第1ノードおよび第2ノードの上り受信タイミングが一致していない場合、シンボル境界またはスロット境界に従ってオフセット時間T_offsetまたはT_deltaを丸め処理し、前記丸め処理は切り上げまたは切り捨てである。切り上げを採用するか切り捨てを採用するかは、実際の場合によって選択でき、ここでは網羅しない。
【0303】
前記第3処理ユニット71は、所定の時間長範囲内の利用不能属性のシンボルに基づき、利用可能属性のシンボルの開始終了点および対応する利用可能属性のシンボルの範囲を確定する。つまり、所定の時間長範囲内に利用不能属性のシンボルを除去してから残りのシンボルが利用可能シンボルであれば、利用不能シンボルに基づいて利用可能シンボルの開始位置および終了位置を確定することができ、ひいては開始位置および終了位置に基づいて利用可能属性のシンボルの範囲を確定することができる。
【0304】
1つの例示的な実施形態において、ノードを提供し、図28に示すように、
少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定する第4処理ユニット81であって、前記属性は利用不能属性または利用可能属性を含み、前記第2方式はデフォルトの方式または第1ノードにより設定された方式である第4処理ユニット81を備える。
【0305】
前記少なくとも1つのパラメータは、
伝搬遅延PDと、等価時間差E_offsetと、送受信変換時間gapと、シンボル時間長T_symbolと、過渡ペリオドtransient periodと、
の少なくとも1つを含む。
【0306】
本実施例におけるデフォルト・設定された方式およびリンクについての定義は、前述した実施例と同じであるため、説明を省略する。
【0307】
本実施例において、少なくとも1つのパラメータおよび第2方式に基づいてシンボルの属性を確定することは、以下の処理の少なくとも1つを含む。
【0308】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、j1は1以上の整数である。
【0309】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、j1は1以上の整数である。
【0310】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最初のi1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i1、i2は1以上の整数である。
【0311】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて確定第2リンクのスロットn-1の最後のj2個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j2、i2は1以上の整数である。
【0312】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0313】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0314】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットn+mの最後のj1個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1は1以上の整数である。
【0315】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i2は1以上の整数である。
【0316】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第1リンクのスロットnの最後のj1個のシンボルおよび第2リンクのスロットn+m+1の最初のi2個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j1、i2は1以上の整数である。
【0317】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、j3は1以上の整数である。
【0318】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第3リンクのスロットn+mの最後のj3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、j3は1以上の整数である。
【0319】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、i3、i4は1以上の整数である。
【0320】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルおよび第4リンクのスロットn+m+1の最初のi4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、n、mは0以上の整数であり、j4、i4は1以上の整数である。
【0321】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0322】
第4処理ユニット81は、PDがgapよりも大きく、且つPDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも小さい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0323】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3は1以上の整数である。
【0324】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、j4は1以上の整数である。
【0325】
第4処理ユニット81は、PDがシンボル時間長Tからgapを引いた差値よりも大きい場合、第2方式に基づいて第3リンクのスロットnの最初のi3個のシンボルおよび第4リンクのスロットn-1の最後のj4個のシンボルが利用不能属性であると確定し、nは0以上の整数であり、i3、j4は1以上の整数である。
【0326】
本実施例と前の実施例との異なりは、本実施例が、伝搬遅延PDまたは等価時間差E_offsetを確定することを更に含むことであり、以下の説明を参照し、以下の説明例において、第1ノードを親ノードとし、第2ノードを子ノードとして関連する説明を行う。
【0327】
第4処理ユニット81は、第1条件を満たす場合、TAおよび時間オフセットT-offsetに基づき、またはTAおよびT_deltaに基づいて第2ノード側のPDまたは等価時間差E_offsetを計算する。
【0328】
前記第1条件は、
第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在することと、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在しないことと、
の1つである。
【0329】
第4処理ユニット81は、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTTに基づいてPDを計算し、第4通信ユニット82を介して第1ノードにPDまたはE_offsetを送信し、DRTは第2ノード側のDRTであり、DTTは、第2ノードがGNSSに基づいて取得した第2ノード側のDTTである。
【0330】
第4処理ユニット81は、第1ノードについて外部同期ソースが存在し、第2ノードについて外部同期ソースが存在する場合、DRTおよびDTT2に基づいて第2ノード側PDまたはE_offsetを計算し、DRTは第2ノード側のDRTであり、DTT2は、第2ノードがGNSSに基づいて取得した第2ノード側のDTTである。
【0331】
第4処理ユニット81は、第1ノードについて外部同期ソースが存在せず、第2ノードについて外部同期ソースが存在しない場合、DRTおよびDTTに基づいてPDまたはE_offsetを計算し、第4通信ユニット82を介して第1ノードに第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最初のi個のシンボルおよび/または第1リンクまたは第3リンクのスロットnの最後のj個のシンボルの属性を報告し、nは0以上の整数であり、i、jは0以上の整数である。
【0332】
ノード側の複数のユニットの機能は、前述した方法のフローで言及された機能処理と同じであるため、説明を省略する。
【0333】
これにより見られるように、上記形態を採用することにより、利用不能であるか利用可能であるかを含むシンボルの属性を確定することができる。これにより、デフォルトまたは設定された方式により、第1ノードおよび第2ノードはいずれもシンボルに対応する属性を知ることができ、どのシンボルが利用可能であるか、どのシンボルが利用不能であるかを知ることができる。
【0334】
図29は、本願の実施例に係るノードのハードウェア構成の構造模式図1であり、その中に発信器91、受信器92、電源モジュール95、メモリ94およびプロセッサ93を備える。ここで、受信器は、前述した情報受信ユニットであってもよく、プロセッサは、前述した情報抽出ユニットおよび情報処理ユニットを備えてもよい。
【0335】
図30は、本願の実施例に係るノードのハードウェア構成の構造模式図2であり、図に示すように、本願の実施例に係るノード130は、メモリ1303とプロセッサ1304とを備える。前記端末機器130は、インターフェース1301とバス1302とを備えてもよい。前記インターフェース1301と、メモリ1303と、プロセッサ1304とはバス1302を介して接続される。前記メモリ1303は、命令を記憶することに用いられる。前記プロセッサ1304は、上記端末機器に適用される方法の実施例の技術案を実行するために前記命令を読み取るように構成され、その実現原理および技術的効果は類似し、ここで説明を省略する。
【0336】
図31は、本願の実施例に係る通信システム構成の構造模式図であり、本実施形態におけるネットワーク機器を基地局101とし、端末機器が図中のユーザ機器(User Equipmet、UE)110、120、130であってもよいことを例として説明を提供し、前述した基地局およびUEの機能は前述した実施形態と同じであり、説明を省略する。
【0337】
上述は、本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。
【0338】
ユーザ端末という用語は、任意の適当なタイプの無線ユーザ機器を含み、例えば、携帯電話機、携帯型データ処理装置、携帯型ネットワークブラウザまたは車載移動局を含む。
【0339】
一般的には、本願の様々な実施例は、ハードウェアまたは特定用途向け回路、ソフトウェア、論理またはその任意の組み合わせで実現できる。例えば、一部の態様はハードウェアで実現でき、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他の計算装置により実行可能なファームウェアまたはソフトウェアで実現でき、本願はこれらに限定されない。
【0340】
本願の実施例は、移動装置のデータプロセッサによりコンピュータプログラム命令を実行することで実現でき、例えば、プロセッサのエンティティにおいて、ハードウェアにより、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現できる。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、または1種または複数種のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはターゲットコードであってもよい。
【0341】
本願の図における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表してもよいし、互いに接続された論理回路、モジュールおよび機能を表してもよいし、プログラムステップと論理回路、モジュールおよび機能との組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムはメモリに記憶されてもよい。メモリは、任意のローカルな技術環境に適したタイプを有することができ、且つ、任意の適当なデータ記憶技術で実現できる。本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両者を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)またはフラッシュメモリ等であってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。RAMは、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)のような様々な形式を含む。本願に係るシステムおよび方法のメモリは、これらおよび任意の他の適当なタイプのメモリを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0342】
本願の実施例のプロセッサは、任意のローカルな技術環境に適したタイプであってもよく、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブル論理デバイス(Field-Programmable Gate Array、FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部品、またはマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサであってもよいが、これらに限定されない。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の通常のプロセッサ等であってもよい。上記プロセッサは、本願の実施例に開示される方法のステップを実現または実行することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリまたは電気的消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと合わせて上記方法のステップを完了する。
図1A
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