IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キム,ヨン テの特許一覧 ▶ デソン インダストリアル カンパニー リミテッドの特許一覧 ▶ ヨン コンサルティング リミテッドの特許一覧

特許7406577呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置
<>
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図1
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図2
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図3a
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図3b
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図4
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図5
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図6
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図7
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図8a
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図8b
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図9
  • 特許-呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置
(51)【国際特許分類】
   A62B 18/02 20060101AFI20231220BHJP
   A62B 18/08 20060101ALI20231220BHJP
   A61L 9/16 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
A62B18/02 A
A62B18/08 D
A61L9/16 F
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022008644
(22)【出願日】2022-01-24
(65)【公開番号】P2022118707
(43)【公開日】2022-08-15
【審査請求日】2022-01-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0014983
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518008574
【氏名又は名称】キム,ヨン テ
(73)【特許権者】
【識別番号】518009434
【氏名又は名称】デソン インダストリアル カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】518009445
【氏名又は名称】ヨン コンサルティング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン テ
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0063287(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0144538(KR,A)
【文献】特開2002-126111(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0057917(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-2188526(KR,B1)
【文献】特開昭54-001147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 18/02
A62B 18/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの目、鼻、口を包んで、顔面に着用可能な形態で構成され、上端には外部空気が流入されるように空気流入口を具備し、ユーザの呼吸の時に、空気が外部に排出される通路を形成するように周囲に沿って空気移動通路が形成される顔面保護部と、
前記顔面保護部の後面を包み結合してユーザの顔面に密着するように構成され、中央部にユーザの目と呼吸器を分離するように分離膜を具備する呼吸ガイド部と、
前記顔面保護部の上端で前記空気流入口に連結し設置され、外部空気を浄化して前記空気流入口に供給する空気浄化部と、そして、
前記顔面保護部の後面から連結し形成されてユーザの頭の後ろに着用可能にガイドする固定バンドと、を含み、
前記分離膜には、前記空気浄化部を介して浄化された空気が前記空気流入口を介してユーザの呼吸器に移動するように空気流入ホールが形成され、前記分離膜の内側には、ユーザが息を吸い込む過程では前記空気流入ホールを開放し、息を吐き出す過程では前記空気流入ホールを閉鎖させるチェックバルブが設置され、
前記顔面保護部の内部において鼻と口とは隔てられないことを特徴とし、
前記顔面保護部の下部には、ユーザの口前方に位置して対話の時に開放可能な開閉式フィルタ部を具備し、前記開閉式フィルタ部には呼吸器ウイルスが浸透するのを防止するようにフィルタ部材が設置されることを特徴とし、
前記開閉式フィルタ部は、
ユーザの話し声が外部に伝達されるように、一定間隔に離間された状態で多数の空気流出口が形成された回転ガイド部と、そして、
前記回転ガイド部に結合してユーザ操作によって一方向または他方向に回転することにより、前記空気流出口を開閉する開閉板と、を含むことを特徴とし、
前記開閉板には、一方向回転の時には前記空気流出口とずれ、他方向回転の時には前記空気流出口と連通する連通ホール、及び、前記開閉板を回転させるハンドル部を具備することを特徴とし、
前記回転ガイド部は、前記開閉板の回転範囲を制限するように外周縁の一部が切開し形成されて両側に制限係止部を形成することを特徴とし、
前記開閉式フィルタ部の中央部には、飲み物を飲むことができるようにストローが挿入される挿入部、及び、前記挿入部を開閉する栓部を具備することを特徴とする、
呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置。
【請求項2】
前記空気浄化部は、
比較的大きい汚染粒子を一次でフィルタリングするための第1フィルタと、
前記第1フィルタの後面で超微細汚染粒子を二次でフィルタリングするための第2フィルタと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置。
【請求項3】
前記呼吸ガイド部の内周縁の両側には、ユーザが眼鏡を着用した状態で眼鏡フレームとの干渉が発生することを防止するように眼鏡着用溝が形成され、前記眼鏡着用溝の端部には眼鏡のつるを固定する固定溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置に関し、より詳細には、ユーザの目と呼吸器が外部で露出されないように顔面保護部をユーザの顔面に密着着用可能なように構成し、空気浄化部を介して浄化された空気を供給して汚染された空気が浸透するのを防止することができるだけでなく、コーヒーなど飲み物を飲むことができるようにストローが挿入される挿入部を構成することにより、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で飲み物などを飲むことが可能な呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
2000年代に入ってサス、メルス、コロナウイルスのような感染病が頻繁に流布している中に、一部地域で発生した感染病が全世界的に拡散されることにより、感染病による人命被害だけでなく、莫大な経済的損失が発生している。
【0003】
特に、最近になって発生したコロナウイルスの場合、強力な伝播力によりこれを遮断するための生活防疫手段として、マスク着用が勧告されており、ウイルス等が浸透することを遮断するようにフィルタリング機能を具備した高性能フィルタマスクが販売されている。
【0004】
前記のような「光フィルタを具備した個人用衛生マスク」が公開特許第10-2020-0020747号(以下、「特許文献1」という。)に掲示されている。
【0005】
前記特許文献1を参照すると、従来の「光フィルタを具備した個人用衛生マスク」は、顔の輪郭に密着して形状を維持する外部ハウジングと、
前記外部ハウジングの外側に結合し、呼吸する空気を通行させる多数のホールで構成される空気通路と、
前記空気通路の内部に消毒波長の光線を照射し、呼吸のために通行する空気中のウイルスのDNAを分解する役割の光源モジュールと、
前記光源モジュールに電源を印加する電源スイッチと、前記光源モジュールに電源を供給する電源供給源と。
前記電源供給源から出力された電流と電圧を、前記光源モジュールに適した電流と電圧に変換する電源変換装置が組み合わされる光フィルタと、を含み、
前記マスクの形状を維持する外部ハウジングの内側には、光線が肌に直接照射されることを防止する役割と、有害浮遊物を濾過する役割と、光触媒が塗布されて持続的な抗菌性を維持する役割を行う内部マスクが構成され、結合体によってマスク外部ハウジングと結合するように構成されることが特徴である。
【0006】
前記のような構成で成される特許文献1は、光源モジュールを介して殺菌波長のUV光線が安定的に放出され、放出された光線は呼吸する空気と内部マスクを常時殺菌する役割が行われるので、マスクの使用期限が延長される経済的な効果があるだけでなく、着脱構造を介して汚染または寿命が達した部品の交替が可能なように構成されるものの、マスクを長時間着用の時に湿気によって湿ったマスクによって不快感を感じるという問題があった。
【0007】
また、マスクを着用した状態でユーザの顔筋肉の動きによって鼻の背部分と、顎部分に当たるマスクの上部、及び、下部が顔の屈曲により離間が発生することにより、効率的にウイルスを遮断することが難しい問題があった。
【0008】
また、コーヒーなどの飲み物を飲むためにはマスクを脱がなければならないため、呼吸器ウイルスにそのまま露出になるしかない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】大韓民国公開特許公報第10-2020-0020747号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記の問題を解決するために考案されたものとして、本発明の目的は、ユーザの目と呼吸器が外部に露出されないように、顔面保護部をユーザの顔面に密着着用可能なように構成し、空気浄化部を介して浄化された空気を供給して汚染された空気が浸透することを防止できるだけでなく、コーヒーなど飲み物を飲むことができるようにストローが挿入される挿入部を構成することにより、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で飲み物等を飲むことが可能な呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置を提供することである。
【0011】
また、顔面保護部の下部に上下回動により角度調節が可能なマウスシールドを具備し、食堂などで飲食物を摂取する時に、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で飲食物摂取が可能な呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような問題点を解決するために、本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置は、ユーザの目、鼻、口を包み、顔面に着用可能な形態で構成され、上端には外部空気が流入するように空気流入口を具備し、ユーザの呼吸の時に空気が外部に排出される通路を形成するように、周囲に沿って空気移動通路が形成される顔面保護部と、
前記顔面保護部の後面を包んで結合し、ユーザの顔面に密着するように構成され、中央部にユーザの目と呼吸器を分離するように分離膜を具備する呼吸ガイド部と、
顔面保護部の上端で前記空気流入口に連結し設置され、外部空気を浄化して前記空気流入口に供給する空気浄化部と、そして、
前記顔面保護部の後面から連結し形成されてユーザ頭の後に着用可能なようにガイドする固定バンドと、を含み、
前記分離膜には、前記空気浄化部を介して浄化された空気が前記空気流入口介してユーザの呼吸器に移動するように空気流入ホールが形成され、前記分離膜の内側には、ユーザが息を吸い込む過程では前記空気流入ホールを開放し、息を吐き出す過程で前記空気流入ホールを閉鎖するチェックバルブが設置されることを特徴とする。
【0013】
一方、本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置は、ユーザの目、鼻を包んで、顔面に着用可能な形態で構成され、上端には外部空気が流入するように空気流入口を具備する顔面保護部と、
前記顔面保護部の後面を包んで結合して、ユーザの顔面に密着するように構成され、中央部にユーザの目と鼻を分離する分離膜を具備する呼吸ガイド部と、
前記顔面保護部の上端で前記空気流入口に連結し設置され、外部空気を浄化して空気流入口に供給する空気浄化部と、
前記顔面保護部の後面から連結し形成され、ユーザ頭の後ろに着用可能なようにガイドする固定バンドと、そして、
前記顔面保護部の下部に結合し、ユーザの口が外部に露出されるのを防止するマウスシールドと、を含み、
前記分離膜には前記空気浄化部を介して浄化された空気が、前記空気流入口を介してユーザの呼吸器に移動するように空気流入ホールが形成され、前記分離膜の内側には、ユーザが息を吸い込む過程では、前記空気流入ホールを開放し、息を吐き出す過程で前記空気流入ホールを閉鎖するチェックバルブが設置されることを特徴とする。
【0014】
また、前記空気浄化部は、比較的大きい汚染粒子を一次でフィルタリングするための第1フィルタと、
前記第1フィルタの後面で超微細汚染粒子を二次でフィルタリングするための第2フィルタと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記顔面保護部の下部には、ユーザの口前方に位置して対話の時に開放可能な開閉式フィルタ部を具備し、前記開閉式フィルタ部には呼吸器ウイルスが浸透することを防止するようにフィルタ部材が設置されることを特徴とする。
【0016】
また、前記開閉式フィルタ部は、ユーザの話し声が外部に伝達されるように一定間隔に離間された状態で多数の空気流出口が形成された回転ガイド部と、そして、
前記回転ガイド部に結合し、ユーザ操作によって一方向または他方向に回転することにより前記空気流出口を開閉する開閉板と、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記開閉板には、一方向回転の時には、前記空気流出口とずれ、他方向回転の時には、前記空気流出口と連通する連通ホール、及び、前記開閉板を回転させるハンドル部を具備することを特徴とする。
【0018】
また、前記回転ガイド部は、前記開閉板の回転範囲を制限するように、その外周縁の一部が切開し形成されて両側に制限係止部を形成することを特徴とする。
【0019】
また、前記開閉式フィルタ部の中央部には、飲み物を飲むことができるようにストローが挿入される挿入部、及び、前記挿入部を開閉する栓部を具備することを特徴とする。
【0020】
また、前記呼吸ガイド部の内周縁の両側には、ユーザが眼鏡を着用した状態で眼鏡フレームとの干渉が発生することを防止するように眼鏡着用溝が形成され、前記眼鏡着用溝の端部には眼鏡のつるを固定する固定溝が形成されることを特徴とする。
【0021】
また、前記マウスシールドは、上下回動可能なように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明によれば、ユーザの目と呼吸器が外部に露出されないように、顔面保護部をユーザの顔面に密着着用可能なように構成し、空気浄化部を介して浄化された空気を供給して汚染された空気が浸透するのを防止することができるだけでなく、コーヒーなどの飲み物を飲むことができるようにストローが挿入される挿入部を構成することにより、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で飲み物などを飲むことができるという長所がある。
【0023】
また、顔面保護部の下部に角度調節が可能なマウスシールドが設置され、ウイルス遮断が可能で、食堂などで飲食物を摂取する時に、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で飲食物の摂取ができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の結合斜視図である。
図3a】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の着用状態図である。
図3b】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の着用状態図である。
図4】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置を着用した状態で飲み物を飲む状態を示す説明図である。
図5】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の呼吸過程で空気の移動状態を示す説明図である。
図6】本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の開閉式フィルタ部の使用方法を示す説明図である。
図7】本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の結合斜視図である。
図8a】本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の着用状態図である。
図8b】本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の着用状態図である。
図9】本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置を着用した状態で飲み物を飲む状態を示す説明図である。
図10】本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の呼吸過程で空気の移動状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。各図面に記載されている同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0026】
図1は本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の分解斜視図であり、図2は本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断用ポータブル防護装置の結合斜視図である。図3a及び図3bは、本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の着用状態図である。
【0027】
図4は本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置を着用した状態で飲み物を飲む状態を示す説明図であり、図5は本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の呼吸過程で空気の移動状態示す説明図であり、図6は本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の開閉式フィルタ部の使用方法を示す説明図である。
【0028】
図1?図6を参照すると、本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置は、顔面保護部100、呼吸ガイド部200、空気浄化部300、固定バンド400を含む。
【0029】
前記顔面保護部100は、ユーザの目、鼻、口を包み、顔面に着用可能な形態で構成されるものとして、ユーザが着用した状態で前方視野確保ができるように透明材質で構成されることが好ましい。
【0030】
本発明において、前記顔面保護部100の上端部には、外部空気が流入するように空気流入口110を具備することを特徴として、前記空気流入口110には空気浄化部300が連結されるように構成され、空気浄化部300を介して浄化された外部空気が顔面保護部100の上側に流入して浄化された空気を介して呼吸が可能になるので、呼吸器ウイルスから呼吸器が露出されることを源泉的に遮断することができる。
【0031】
また、前記顔面保護部100には、ユーザの呼吸の時に空気が外部に排出される通路を形成するように、周囲に沿って空気移動通路130が形成され、空気移動通路130の先端部には空気移動通路130に空気を移動することができるように空気移動ホール120が形成される。
【0032】
また、前記顔面保護部100の下部には、ユーザの口前方に位置し、対話の時に開放可能な開閉式フィルタ部140を具備し、前記開閉式フィルタ部140には呼吸器ウイルスが浸透するのを防止するためにフィルタ部材150が設置されることが好ましい。
【0033】
前記開閉式フィルタ部140は、図6に示すように、ユーザの話し声が外部に伝達されるように、一定間隔に離間された状態で多数の空気流出口142が形成された回転ガイド部141と、前記回転ガイド部141に結合し、ユーザ操作によって一方向又は他方向に回転することにより、前記空気流出口142を開閉する開閉板144で構成され、前記開閉板144には一方向回転の時には前記空気流出口142とずれ、他方向回転の時には、前記空気流出口142と連通する連通ホール145が形成され、開閉板144の回転が容易になるようにハンドル部(146)を具備する。
【0034】
一方、前記回転ガイド部141は、前記開閉板144と結合が可能に中央部を取り囲んで一定間隔離に離間し形成された結合突起143を具備し、前記開閉板144の回転範囲を制限するように、外周縁の一部が切開し形成されて両側に制限係止部を形成するように構成される。
【0035】
一方、本発明において、前記顔面保護部100の下部には、図4に示すように、ユーザの口が位置する部分にコーヒーなど飲み物Bを飲むことができるようにストローSが挿入される挿入部160を具備することが特徴として、前記挿入部160には飲み物を飲まない場合には、挿入部160を閉栓し、飲み物を飲む場合にのみ挿入部160を開栓することが可能なように挿入部160を開閉する栓部170を具備する。これにより、顔面保護部100を着用した状態で呼吸器ウイルスによる露出を最小化した状態で安全に飲み物を飲むことができる。
【0036】
前記呼吸ガイド部200は、前記顔面保護部100の後面を包み結合して、ユーザの顔面に密着し形成されるものとして、ユーザの顔面に密着することができるようにシリコン、ゴム、ネオプレン、ニトリルゴム、ブチルゴム、ハイファロン、エチレンプロピレン、フッ素ゴムなどのゴム材質で構成されることが好ましい。
【0037】
本発明において、前記呼吸ガイド部200の中央部には、ユーザの目と呼吸器を分離するように分離膜210を具備することを特徴として、前記分離膜210には空気浄化部300を介して浄化された空気が空気流入口110を介してユーザの呼吸器に移動するように空気流入ホール211が少なくとも1つ以上形成されるのに、前記分離膜210の内側にはユーザが息を吸い込む過程では空気流入ホール211を開放して、息を吐き出す過程では、空気流入ホール211を閉鎖するようにチェックバルブ212を設置することが好ましい。
【0038】
前記分離膜210は、ユーザの目と呼吸器を分離するように構成されることにより、ユーザが顔面保護部100を着用した状態で息を吸い込む過程で顔面保護部100に息でくもりが発生することを防止する機能を行う。
【0039】
一方、前記呼吸ガイド部200の内周縁の両側には、図3bに示すように、ユーザが眼鏡を着用した状態で眼鏡フレーム10との干渉が発生することを防止するように眼鏡着用溝220が形成され、前記眼鏡着用溝220の端部には、眼鏡のつる11を固定する固定溝221が形成されることが好ましい。
【0040】
前記空気浄化部300は、前記顔面保護部100の上端で空気流入口110に連結し設置され、外部空気を浄化して前記空気流入口110に供給するものとして、比較的大きい汚染粒子を1次でフィルタリングするための第1フィルタ310と、第1フィルタ310の後面で超微細汚染粒子を二次でフィルタリングするための第2フィルタ320とで構成され、第1フィルタ310は、プレフィルタで構成することができ、第2フィルタ320は、ヘパフィルタ(HEPA filter)、ウルファフィルタ(ULPA filter)、メンブレンフィルタ(MEMBRANE FILTER)などで構成することができる。
【0041】
また、第1フィルタ310、及び、第2フィルタ320は、清掃及び交換が容易になるように、端にハンドル部を具備することが好ましい。
【0042】
前記固定バンド400は、前記顔面保護部100の後面から連結し形成されて、ユーザの頭の後ろに着用可能に案内するものとして、顔面保護部100を頭の上部から下方向に着用可能なバンド形態で構成することができるし、顔面保護部100の両側からそれぞれ連結し形成されてユーザの頭の後ろで締結手段を介して締結されるように構成するなど、頭の後ろに着用可能な多様な実施例ができる。
【0043】
以下では、図5を参照して、本発明の第1実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置の呼吸過程で発生する空気の移動状態を説明する。
【0044】
まず、ユーザが息を吸い込むと、空気浄化部300によって浄化された空気が空気流入口110を介して顔面保護部100に流入される。このとき、弾性材質のチェックバルブ212が後ろに反って、空気流入ホール211を開放することにより、空気流入ホール211を介して浄化された空気が呼吸器に移動する。
【0045】
次に、ユーザが息を吐き出すと、チェックバルブ212が復元され、空気流入ホール211を閉鎖し、顔面保護部100の下部に形成された空気移動ホール120を通って空気移動通路130に沿って空気が上部に移動して外部に排出が行われる。
【0046】
以下では、図7?図10を参照して、本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置について説明する。
【0047】
図7?図10を参照すると、本発明の第2実施例に係る呼吸器ウイルス遮断のためのポータブル防護装置は、顔面保護部100がユーザの口を除いた目と鼻を包み位置するように構成される。本発明の第2実施例に係る顔面保護部100の下部には、ユーザの口が外部に露出されるのを防止するマウスシールド500を結合することを特徴として、マウスシールド500は食堂のような場所で飲食物を摂取する過程で対話をする場合に、前に位置する他の人から呼吸器ウイルスが移されることを遮断する機能を行う。
【0048】
前記マウスシールド500は、飲食物を摂取の時に干渉が起こらないように上下回動可能に構成されることを特徴として、図9に示すように、飲み物Bを飲む場合、上方向に所定角度回動した状態でストロー(S)を用いて容易に飲み物Bを飲むことを可能にし、飲み物だけでなく、食堂で飲食物を摂取する場合にも同一にマウスシールド500を上方向に所定角度回動した状態で容易に食べ物の摂取ができる。
【0049】
一方、前記顔面保護部100の下部には、ユーザの鼻から出る音がユーザの口から出る音と合わさって話し声が正確に外部に伝達されるように空気流出口142が形成される。これにより、顔面保護部100が有する音の伝達能力に対する弱点を最小化し、効率的な音声伝達ができる。
【0050】
また、空気流出口142には、呼吸器ウイルスが浸透するのを防止するようにフィルタ部材150を具備することが好ましい。
【0051】
本発明の第2実施例に係る空気浄化部300及び固定バンド400を含むその他の構成、及び、空気流れの構造等は、第1実施例で前述したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0052】
一方、通常的に飲み物を含む飲食物を摂取するためには、マスクを脱いだ状態で食品の摂取が行われることによって、呼吸器ウイルスにそのまま露出が行われるのに、本発明は呼吸器ウイルス遮断のための顔面保護部100を着用した状態で飲食物摂取ができるように構成することにより、呼吸器ウイルスによる露出を最小化させた状態で安全に飲食物摂取ができる。
【0053】
また、顔面保護部100下部をマウスシールド500を付着した分離型で別途に製作して、目と鼻は顔面保護部100で保護し、口部分のみ顔面保護部100と分離して上下移動が可能なマウスシールド500を付着した形態で保護することにより、食堂など営業所で顧客が食事しても感染を最小化できる防疫ツールとして使用ができる。これにより、食堂など営業を活性化するように寄与することができる。
【0054】
また、飛行機、汽車、高速バスなど座席に長時間座っていなければならない場合に、寝ている間に無意識的に不便なマスクを脱いで呼吸器ウイルスにそのまま露出が行われる。本発明は飛行機、汽車、高速バスなど座席に長時間座っていなければならない場合に、ユーザだけの安全なスペースを提供することにより、ユーザが呼吸器ウイルスに露出されるのを防止することができる。
【0055】
本発明では、呼吸器ウイルスを遮断するものについて説明したものの、微粉粉塵の遮断用など多様な用途で使用することもできる。
【0056】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形および均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。
【符号の説明】
【0057】
100:顔面保護部 110:空気流入口
120:空気移動ホール 130:空気移動通路
140:開閉式フィルタ部 141:回転ガイド部
142:空気流出口 143:結合突起
144:開閉板 145:連通ホール
146: ハンドル部 150: フィルタ部材
160:挿入部 170:栓部
200:呼吸ガイド部 210:分離膜
211: 空気流入ホール 212: チェックバルブ
220: 眼鏡着用溝 221: 固定溝
300:空気浄化部 310:第1フィルタ
320:第2フィルタ 400:固定バンド
500: マウスシールド
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10