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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】ガスタービンエンジンの端子台
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/22 20060101AFI20231220BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
H01R9/22
H02K5/22
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022501968
(86)(22)【出願日】2021-02-18
(86)【国際出願番号】 JP2021006117
(87)【国際公開番号】W WO2021167002
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-08-10
(31)【優先権主張番号】62/978,965
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新井 篤典
(72)【発明者】
【氏名】▲崎▼本 建城
(72)【発明者】
【氏名】廣田 隼人
(72)【発明者】
【氏名】大▲桑▼ 達也
(72)【発明者】
【氏名】前里 晃
(72)【発明者】
【氏名】坂本 翔
【審査官】濱田 莉菜子
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-004191(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0254580(US,A1)
【文献】国際公開第2016/203589(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 9/00
H01R 9/15-9/28
H02K 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台であって、
前記複数の電気部品及び前記電気装置の複数の電線の複数の端子が第1方向に重ねられて当接する少なくとも1層の導体と、
前記第1方向において前記複数の端子及び前記導体を挟むように積層された少なくとも2層の絶縁体と、
前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の一端側に位置する一端側の絶縁体に対向するストッパと、
前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の他端側に位置する他端側の絶縁体と前記ストッパとの間に配置され、前記第1方向において前記複数の端子を前記導体に押圧するバネと、を備え
前記端子は、前記導体の前記第1方向に向いた面に当接する載置部と、前記電線が接続される電線接続部と、前記載置部のうち前記電線接続部とは反対側の端からフック状に突出した抜止部と、を有する、ガスタービンエンジンの端子台。
【請求項2】
ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台であって、
前記複数の電気部品及び前記電気装置の複数の電線の複数の端子が第1方向に重ねられて当接する少なくとも1層の導体と、
前記第1方向において前記複数の端子及び前記導体を挟むように積層された少なくとも2層の絶縁体と、
前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の一端側に位置する一端側の絶縁体に対向するストッパと、
前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の他端側に位置する他端側の絶縁体と前記ストッパとの間に配置され、前記第1方向において前記複数の端子を前記導体に押圧するバネと、を備え、
前記少なくとも1層の導体は、前記第1方向に離れて配置された第1導体及び第2導体を含み、
前記少なくとも2層の絶縁体は、前記第1方向において前記第1導体と前記第2導体との間に挟まれた絶縁体を含み、
前記第1導体に導通する前記複数の電気部品は、複数の第1電気部品であり、かつ、前記第1導体に導通する前記電気装置は、第1電気装置であり、
前記第2導体に導通する前記複数の電気部品は、複数の第2電気部品であり、かつ、前記第2導体に導通する前記電気装置は、第2電気装置である、ガスタービンエンジンの端子台。
【請求項3】
前記第1電気部品は、センサであり、かつ、前記第1電気装置は、コントローラであり、
前記第2電気部品は、電力消費装置であり、かつ、前記第2電気装置は、電源装置である、請求項2に記載のガスタービンエンジンの端子台。
【請求項4】
前記絶縁体は、セラミックからなる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガスタービンエンジンの端子台。
【請求項5】
前記導体及び前記絶縁体は、それぞれリング形状を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガスタービンエンジンの端子台。
【請求項6】
前記ケーシング内のフレームに固定されるスタッドボルトを更に備え、
前記スタッドボルトは、リング状の前記導体及び前記絶縁体の中心を前記第1方向に挿通し、
前記ストッパは、前記スタッドボルトに螺合されるナットである、請求項に記載のガスタービンエンジンの端子台。
【請求項7】
前記他端側の絶縁体は、前記フレームに支持され、
前記他端側の絶縁体は、前記導体及び端子に対して前記スタッドボルトを隔離するように前記一端側の絶縁体に向けて前記第1方向に延びた絶縁筒部を有する、請求項に記載のガスタービンエンジンの端子台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台に関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮機、燃焼器及びタービンが回転軸に沿って配置されたガスタービンエンジンが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-31280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガスタービンエンジンでは、限られた搭載スペースの中で配線を取り廻す必要がある。エンジンのケーシング内の高温領域に配置されたセンサやデバイスの配線をその付近で統合し、ケーシング外に取り廻すためのコンパクトかつ低コストの端子台が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るガスタービンエンジンの端子台は、ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台であって、前記複数の電気部品及び前記電気装置の複数の電線の複数の端子が第1方向に重ねられて当接する少なくとも1層の導体と、前記第1方向において前記複数の端子及び前記導体を挟むように積層された少なくとも2層の絶縁体と、前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の一端側に位置する一端側の絶縁体に対向するストッパと、前記少なくとも2層の絶縁体のうち前記第1方向の他端側に位置する他端側の絶縁体と前記ストッパとの間に配置され、前記第1方向において前記複数の端子を前記導体に押圧するバネと、を備える。
【0006】
前記構成によれば、ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台をコンパクトかつ簡素にできる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、ガスタービンエンジンンのケーシング内の複数の電気部品からケーシング外の電気装置に向けた配線に用いられる端子台をコンパクトかつ簡素にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るガスタービンエンジンの断面図である。
図2図2は、図1の端子台の分解斜視図である。
図3図3は、図2の端子台の断面図である。
図4図4は、図3の端子台の拡大図である。
図5図5は、図3の端子台の電気接続を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係るガスタービンエンジン1の断面図である。図1に示すように、ガスタービンエンジン1は、回転軸5に沿って配置された、圧縮機6、燃焼器7及びタービン8を備える。圧縮機6で圧縮された空気が燃焼器7にて燃焼し、その燃焼ガスがタービン8を回転させて回転軸5が駆動される。なお、回転軸5の軸線が延びる方向を軸線方向Xと称し、軸線方向Xに直交する方向を径方向Yと称する。
【0011】
圧縮機6、燃焼器7及びタービン8は、外殻3によって覆われている。外殻3の径方向Yの外方には、ケーシング2が設けられている。ケーシング2と外殻3との間には、バイパス路4が形成されている。ケーシング2の外側には、コントローラ31(第1電気装置)及び電源装置32(第2電気装置)が配置されている。ケーシング2の径方向Yの内方かつ燃焼器5の下流側は、650℃を超える高温領域Hになる。高温領域Hには、端子台10が配置されている。
【0012】
端子台10は、ケーシング2内の燃焼器7の下流側において、タービン8の径方向Yの外側に設けられたフレームFに固定されている。例えば、端子台10は、ケーシング2の径方向Yの内側に配置された状態でフレームFの径方向Yの外側に配置されている。なお、ガスタービンエンジン1にリバースフロー型の燃焼器7を採用した場合等は、ガスタービンエンジン1の軸線方向Xにおける燃焼器7の後流で且つタービン8の径方向Yの外側の外殻3に端子台10が設けられてもよい。
【0013】
図2は、図1の端子台10の分解斜視図である。図3は、図2の端子台10の断面図である。図4は、図3の端子台10の拡大図である。図5は、図3の端子台10の電気接続を説明するブロック図である。図2乃至5に示すように、端子台10は、スタッドボルトB、絶縁体12、導電リング13(導体)、端子14,15、絶縁リング16(絶縁体)、導電リング17(導体)、端子18,19、絶縁リング20(絶縁体)、バネワッシャ21、絶縁リング22及びナットN(ストッパ)を備える。
【0014】
スタッドボルトBは、中間軸部Baと、スタッドボルトBの軸線方向Pにおいて中間軸部Baの一側に突出した根元ネジ部Bbと、軸線方向Pにおいて中間軸部Baから他側に突出した先端ネジ部Bcと、を有する。中間軸部Baは、先端ネジ部Bcよりも大径である。スタッドボルトBは、フレームFに埋設されたインサートネジIに根元ネジ部Bbが螺合されることでフレームFに固定されている。スタッドボルトBは、フレームFから径方向Yの外方に突出している。スタッドボルトBは、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。本実施形態では、スタッドボルトBの軸線方向P(第1方向)は、ガスタービンエンジン1の径方向Yに延びているが、他の方向に延びていてもよい。
【0015】
絶縁体12は、絶縁材料からなる。絶縁体12は、例えば、絶縁性及び耐熱性を有するセラミックからなる。絶縁リング部12a(他端側の絶縁体)と、絶縁リング部12aの内周端から絶縁リング部12aに対して垂直に突出した絶縁筒部12bと、を有する。絶縁リング部12aは、環状板形状を有する。絶縁リング部12aは、フレームFに支持されている。絶縁リング部12a及び絶縁筒部12bは、スタッドボルトBに遊びをもって外嵌されている。筒部12bは、スタッドボルトBの軸線方向Pに沿って延びている。筒部12bは、導電リング13,17及び端子14,15,18,19に対してスタットボルトBを隔離する。
【0016】
導電リング13は、導電性材料からなる環状板である。導電リング13は、軸線方向Pにおいて絶縁リング部12a上に載せられている。導電リング13は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。導電リング13は、絶縁筒部12bに遊びをもって外嵌されている。即ち、導電リング13の内径は、絶縁筒部12bの外径よりも大きい。導電リング13の外径は、絶縁リング部12aの外径と同一又はそれより小さい。
【0017】
複数の端子14は、ケーシング2内に配置された複数のセンサ41,42(第1電気部品)に電線25を介してそれぞれ接続されている。センサ41は、例えば、温度センサ等を含む。端子14は、導電性材料からなる。端子15は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。端子14は、軸線方向Pにおいて導電リング13上に載せられている。
【0018】
複数の端子14の各々は、載置部14a、電線接続部14b及び抜止部14cを有する。載置部14aは、導電リング13の軸線方向Pに向いた面に当接する。電線接続部14bは、載置部14aの端に設けられて電線25が接続されている。抜止部14cは、載置部14aのうち電線接続部14bとは反対側の端からフック状に突出している。即ち、載置部14a及び抜止部14cの全体は、L字形状を有する。
【0019】
端子15は、ケーシング2外に配置されたコントローラ31に電線26を介して接続されている。端子15は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。端子15は、軸線方向Pにおいて導電リング13上に載せられている。端子15の数は、端子14の数よりも少ない。即ち、電線26の数は、電線25の数よりも少ない。端子15の形状は、端子14の形状と実質的に同じであるため、その説明を省略する。
【0020】
絶縁リング16は、絶縁材料からなる環状板である。絶縁リング16は、例えば、絶縁性及び耐熱性を有するセラミックからなる。絶縁リング16は、軸線方向Pにおいて端子14,15上に載せられている。絶縁リング16は、絶縁筒部12bに遊びをもって外嵌されている。即ち、絶縁リング16の内径は、絶縁筒部12bの外径よりも大きい。
【0021】
導電リング17は、導電性材料からなる環状板である。導電リング17は、軸線方向Pにおいて絶縁リング16上に載せられている。導電リング17は、導電リング13から軸線方向Pに離れている。導電リング17は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。導電リング17は、絶縁筒部12bに遊びをもって外嵌されている。即ち、導電リング17の内径は、絶縁筒部12bの外径よりも大きい。
【0022】
複数の端子18は、ケーシング2内に配置された複数の電力消費装置45,46(第2電気部品)に電線27を介してそれぞれ接続されている。電力消費装置45,46は、例えば、イグナイタ等を含む。端子18は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。端子18は、軸線方向Xにおいて導電リング17上に載せられている。端子18の形状は、端子14の形状と実質的に同じであるため、その説明を省略する。
【0023】
端子19は、ケーシング2外に配置された電源装置32に電線28を介して接続されている。端子19は、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。端子19は、軸線方向Pにおいて導電リング17上に載せられている。端子19の数は、端子18の数よりも少ない。即ち、電線28の数は、電線27の数よりも少ない。端子18,19は、端子13,14から軸線方向Pに離れている。端子19の形状は、端子14の形状と実質的に同じであるため、その説明を省略する。
【0024】
絶縁リング20は、絶縁材料からなる環状板である。絶縁リング20は、例えば、絶縁性及び耐熱性を有するセラミックからなる。絶縁リング20は、軸線方向Pにおいて端子18,19上に載せられている。絶縁リング20は、絶縁筒部12bに遊びをもって外嵌されている。即ち、絶縁リング20の内径は、絶縁筒部12bの外径よりも大きい。
【0025】
バネワッシャ21は、環状の皿バネである。バネワッシャ21は、軸線方向Pにおいて絶縁リング20上に載せられている。バネワッシャ21は、軸線方向Pに弾性を有する。バネワッシャ21は、スタッドボルトBに遊びをもって外嵌されている。
【0026】
絶縁リング22は、絶縁材料からなる環状板である。絶縁リング22は、例えば、絶縁性及び耐熱性を有するセラミックからなる。絶縁リング22は、軸線方向Pにおいてバネワッシャ21上に載せられている。絶縁リング22は、スタッドボルトBに遊びをもって外嵌されている。絶縁リング22の内径は、絶縁筒部12bの外径よりも小さい。
【0027】
前記したように、絶縁リング部12a、導電リング13、端子14,15、絶縁リング16、導電リング17、端子18,19、絶縁リング20、バネワッシャ21及び絶縁リング22が、この順にフレームF側から積層されて積層体30を構成している。積層体30は、スタッドボルトBの中間軸部Baに遊びをもって外嵌されている。端子14,15,18,19は、軸線方向Pに直交する方向において、導電リング13,17、絶縁リング16,20,22及びバネワッシャ21の群よりも外方に突出している。
【0028】
ナットNは、積層体30から突出したスタッドボルトBの先端ネジ部Bcに螺合されて絶縁リング22(一端側の絶縁体)に対向している。フレームFとの間で積層体30を挟んでいる。ナットNは、例えば、耐熱性及び導電性を有する金属(例えば、Fe基、Ni基又はCo基を主とする超合金)からなる。ナットNは、軸線方向Pにおいて絶縁リング22をばねワッシャ21に向けて押圧する位置に位置決めされる。具体的には、ナットNは、バネワッシャ21が撓んで且つ更なる弾性変形の余地がある状態になる所定位置に位置決めされる。これにより、バネワッシャ21の弾性力を限度として、端子14,15が導電リング13に押圧され、端子18,19が導電リング17に軸線方向Pに押圧される。
【0029】
スタッドボルトBは、先端ネジ部Bcに螺合されたナットNが大径の中間軸部Baの軸線方向Pの端面に突き当たった状態で前記所定位置に位置づけられるようにフレームFに固定されている。即ち、先端ネジ部BcにおいてナットNを底づかせることで、フレームFの表面からナットNまでの距離が固定される。これにより、積層体30を構成する各部品に過度な軸力が付与されることが防止される。よって、線膨張係数が小さくて割れやすいセラミックを絶縁リング12,16,20,22に用いることができる。
【0030】
絶縁リング12a,16,20,22は、絶縁性及び耐熱性を有する材料であって650℃を超える高温下でも機能し、かつ、端子台10は、スタッドボルトB及びナットNで締結するシンプルな積層構造であるため、端子台10を低コストかつコンパクト化できる。そのため、端子台10は、燃焼器7及びタービン8の後流側の高温領域Hに配置することができる。
【0031】
電線26,28は、バイパス路4を通過してケーシング2外に導かれてコントローラ31及び電源装置32にそれぞれ接続されている。このようにして、端子台10は、ケーシング2内のセンサ41,42及び電力消費装置45,46からケーシング2外のコントローラ31及び電源装置32に向けた配線に用いられる。
【0032】
なお、本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。例えば、絶縁リング12,16,20,22は、真円のリング形状とする代わりに、楕円や多角形等のリング形状であってもよい。絶縁リング12,16,20,22は、リング形状ではなく他の形状(例えば、C形状、円弧状)でもよい。
【0033】
バネワッシャ21は、最上の絶縁リング22と最下の絶縁リング部12aとの間に介在していれば他の層に介在していてもよい。導電リング13,17は、2層としたが、1層でも3層以上でもよい。絶縁リング12a,16,20,22は、4層としたが、2層でも5層以上でもよい。絶縁筒部12bは、軸線方向Pに直交する方向において、少なくとも導電リング13,18及び端子14,15,18,19に対向していればよく、絶縁リング20及びバネワッシャ21に対向していなくてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 ガスタービンエンジン
2 ケーシング
3 外殻
4 バイパス路
5 回転軸
6 圧縮機
7 燃焼器
8 タービン
10 端子台
12 絶縁体
12a 絶縁リング部
12b 絶縁筒部
13 導電リング(導体)
14,15,18,19 端子
14a 載置部
14b 電線接続部
14c 抜止部
16 絶縁リング(絶縁体)
17 導電リング(導体)
20 絶縁リング(絶縁体)
21 バネワッシャ
22 絶縁リング(絶縁体)
25~28 電線
31 コントローラ(第1電気装置)
32 電源装置(第2電気装置)
41,42 センサ(第1電気部品)
45,46 電力消費装置(第2電気部品)
B スタッドボルト
F フレーム
N ナット(ストッパ)
P 軸線方向(第1方向)
図1
図2
図3
図4
図5