(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-19
(45)【発行日】2023-12-27
(54)【発明の名称】リロケーション時にエッジアプリケーションサーバへのシームレスなサービス継続性を調整するためのメカニズム
(51)【国際特許分類】
H04W 36/18 20090101AFI20231220BHJP
H04W 76/22 20180101ALI20231220BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20231220BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20231220BHJP
【FI】
H04W36/18
H04W76/22
H04W88/14
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2022572432
(86)(22)【出願日】2021-08-12
(86)【国際出願番号】 IB2021057451
(87)【国際公開番号】W WO2022034539
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-01-20
(32)【優先日】2020-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミハリー, アッティラ
(72)【発明者】
【氏名】マス ロシク, マリア ルイーサ
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/101292(WO,A1)
【文献】3GPP TS 23.502 V16.4.0,2020年03月27日,pp.123-144,https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.502/23502-g40.zip
【文献】3GPP TR 23.748 V0.4.0,2020年08月03日,pp.118-121
【文献】Samsung,KI#2, New Sol: IP preserving PSA relocation with two simultaneous PDU Sessions[online],3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004419,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004419.zip>,2020年06月08日
【文献】ZTE, NTT Docomo, Lenovo, Motorola Mobility, Intel, Apple, AT & T,KI#2, New Sol: Reducing packet loss during EAS relocation[online],3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004413,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004413.zip>,2020年06月08日
【文献】Ericsson,KI#2, New sol: Service Continuity at EAS relocation with PSA coexistence in session break-out scenarios[online],3GPP TSG SA WG2 #140e S2-2004953,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_140e_Electronic/Docs/S2-2004953.zip>,2020年08月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラ通信システム(100)のエッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整する方法であって、
アプリケーション機能(AF)(212)において、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)(210)に送信(400)することであって、前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びEASへの現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
前記PCFにおいて、
前記AFから前記ステアリング要求を受信(400)することと、
前記ステアリング要求に基づいて、ポリシ及び課金制御(PCC)ルールを生成(402)することであって、前記PCCルールは、前記keepExistingPSAインジケーションを含む前記アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
前記PCCルールをセッション管理機能(SMF)(208)に提供(402)することと、
前記SMFにおいて、
前記PCFから前記PCCルールを受信(402)することと、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションのPDUセッションアンカ(PSA)のソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定(412)することと、
前記keepExistingPSAインジケーションに基づいて、前記ソースPSA及び前記ターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定(412)することと、
前記ソースPSAを介する前記現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及び前記EASへの前記UP接続性を維持しながら、前記ターゲットPSAを構成(412)することと、
を含む方法。
【請求項2】
セルラ通信システム(100)のエッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整する方法であって、
アプリケーション機能(AF)が、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)(210)に送信(400)することを含み、
前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、
前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記アプリケーションステアリング情報は、さらに、以前のプロトコルデータユニット(PDU)セッションアンカ(PSA)を維持する期間を示すKeepExistingPSATimerインジケーションを含む、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、
前記アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソース分岐点(BP)/アップリンク分類器(UL CL)を非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含む、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソースユーザプレーン機能(UPF)を非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含む、方法。
【請求項6】
請求項2に記載の方法であって、さらに、
DNAIの変更を要求するEAS変更が実行されることを判定することと、
前記アプリケーションステアリング情報を含むNnef_TrafficInfluenceサービスを開始することと、
を含む方法。
【請求項7】
請求項2に記載の方法であって、さらに、
DNAIの変更を要求するEAS変更が実行されることを判定することと、
前記アプリケーションステアリング情報を含むNpcf_PolicyAuthorizationCreateサービス要求及び前記アプリケーションステアリング情報を含むNpcf_PolicyAuthorizationUpdateサービス要求の内の1つを送信することと、
を含む方法。
【請求項8】
アプリケーション機能(AF)(212)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記AFは、セルラ通信システム(100)のエッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、
前記ネットワークノード(400)は、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)(210)に送信(400)する様に構成され、
前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、
前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ネットワークノード。
【請求項9】
請求項8に記載のネットワークノードであって、
前記ネットワークノードは、さらに、請求項3から7のいずれか1項に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項10】
アプリケーション機能(AF)(212)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記AFは、セルラ通信システム(100)のエッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を可能にし、
前記ネットワークノードは、
ネットワークインタフェース(608)と、
前記ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路(604)と、
を備え、
前記処理回路(604)は、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)(210)に送信(400)する様に構成され、
前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、
前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ネットワークノード。
【請求項11】
請求項10に記載のネットワークノードであって、
前記処理回路は、さらに、請求項3から7のいずれか1項に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項12】
エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)内のポリシ制御機能(PCF)(210)において実行される方法であって、
アプリケーション機能(AF)(212)からステアリング要求を受信(400)することであって、前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
前記ステアリング要求に基づいて、ポリシ及びび課金制御(PCC)ルールを生成(402)することであって、前記PCCルールは、前記アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
前記PCCルールをセッション管理機能(SMF)(208)に提供(402)することと、
を含む方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記ステアリング要求は、新しいプロトコルデータユニット(PDU)セッションを対象とし、
前記PCCルールを生成することは、前記新しいPDUセッションの確立の間に前記PCCルールを生成することを含む、方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法であって、
前記ステアリング要求は、進行中のプロトコルデータユニット(PDU)セッションを対象とし、
前記PCCルールを生成することは、前記進行中のPDUセッションの修正の間に前記PCCルールを生成することを含む、方法。
【請求項15】
セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)のポリシ制御機能(PCF)(210)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記PCFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、
前記ネットワークノードは、
アプリケーション機能(AF)(212)からステアリング要求を受信(400)することであって、前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
前記ステアリング要求に基づいて、ポリシ及び課金制御(PCC)ルールを生成(402)することであって、前記PCCルールは、前記アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
前記PCCルールをセッション管理機能(SMF)(208)に提供(402)することと、
を行う様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項16】
請求項15に記載のネットワークノードであって、
前記ネットワークノードは、さらに、請求項13又は14に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項17】
セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)のポリシ制御機能(PCF)(210)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記PCFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、
前記ネットワークノードは、
ネットワークインタフェース(608)と、
前記ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路(604)と、を備え、
前記処理回路(604)は、
アプリケーション機能(AF)(212)からステアリング要求を受信(400)することであって、前記ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
前記ステアリング要求に基づいて、ポリシ及び課金制御(PCC)ルールを生成(402)することであって、前記PCCルールは、前記アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
前記PCCルールをセッション管理機能(SMF)(208)に提供(402)することと、
を行う様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項18】
請求項17に記載のネットワークノードであって、
前記処理回路は、さらに、請求項13又は14に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項19】
エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)のセッション管理機能(SMF)(208)において実行される方法であって、
ポリシ制御機能(PCF)(210)からポリシ及び課金制御(PCC)ルールを受信(402)することであって、前記PCCルールは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションのPDUセッションアンカ(PSA)のソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定(412)することと、
前記keepExistingPSAインジケーションに基づいて、前記ソースPSA及び前記ターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定(412)することと、
前記ソースPSAを介する前記現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及び前記EASへのユーザプレーン(UP)接続性を維持しながら、前記ターゲットPSAを構成(412)することと、
を含む方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記アプリケーションステアリング情報は、さらに、以前のプロトコルデータユニット(PDU)セッションアンカ(PSA)を維持する期間を示すKeepExistingPSATimerインジケーションを含み、
前記方法は、さらに、
前記以前のPSAを維持する期間の前記インジケーションに基づく時間間隔のタイマを開始(412)することと、
ソースBP/UL CL及びソースUPFを前記タイマの満了まで維持(412)することと、
を含む方法。
【請求項21】
請求項19に記載の方法であって、
前記アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソースBP/UP CL及びソースUPFFを非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含み、
前記方法は、さらに、
前記ソースBP/UL CL及び前記ソースUPFを通るトラフィックの非アクティブタイマを開始(412)することであって、前記非アクティブタイマは、前記最小時間間隔以上の値を有する、ことと、
前記非アクティブタイマによって指定された非アクティブの期間の後、前記ソースBP/UL CL及び前記ソースUPFを除去(412)することと、
を含む方法。
【請求項22】
セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)のセッション管理機能(SMF)(208)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記SMFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、
前記ネットワークノードは、
ポリシ制御機能(PCF)(210)からポリシ及び課金制御(PCC)ルールを受信(402)することであって、前記PCCルールは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションのPDUセッションアンカ(PSA)のソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定(412)することと、
前記keepExistingPSAインジケーションに基づいて、前記ソースPSA及び前記ターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定(412)することと、
前記ソースPSAを介する前記現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及び前記EASへのユーザプレーン(UP)接続性を維持しながら、前記ターゲットPSAを構成(412)することと、
を行う様に構成されているネットワークノード。
【請求項23】
請求項22に記載のネットワークノードであって、
前記ネットワークノードは、さらに、請求項20又は21に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【請求項24】
セルラ通信システム(100)のコアネットワーク(110)のセッション管理機能(SMF)(208)を実装するネットワークノード(600)であって、
前記SMFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)のリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、
前記ネットワークノードは、
ネットワークインタフェース(608)と、
前記ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路(604)と、
を備え、
前記処理回路(604)は、
ポリシ制御機能(PCF)(210)からポリシ及び課金制御(PCC)ルールを受信(402)することであって、前記PCCルールは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、前記keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
プロトコルデータユニット(PDU)セッションのPDUセッションアンカ(PSA)のソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定(412)することと、
前記keepExistingPSAインジケーションに基づいて、前記ソースPSA及び前記ターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定(412)することと、
前記ソースPSAを介する前記現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及び前記EASへのユーザプレーン(UP)接続性を維持しながら、前記ターゲットPSAを構成(412)することと、
を行う様に構成されているネットワークノード。
【請求項25】
請求項24に記載のネットワークノードであって、
前記処理回路は、さらに、請求項20又は21に記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年8月12日に出願された仮特許出願番号63/064,689の利益を主張し、その開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、セルラ通信システムにおけるエッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にサービス継続性を維持することに関する。
【背景技術】
【0003】
本開示は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))でエッジコンピューティング(EC)をサポートする機能に関連する。第5世代(5G)ネットワークアーキテクチャは、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)23.501で定義されている。ネットワーク機能の役割は以下の様に定義されている。
●セッション管理機能(SMF)は、セッションの確立、修正及び解放(ユーザプレーン機能(UPF)エンティティの選択と制御を含む)を担当し、関連するパケットデータユニット(PDU)セッションアンカ(PSA)UPFのトポロジを維持し、アクセスネットワーク(AN)とUPFとの間、及び、UPF間のトンネルを確立及び解放する。SMFは、UPFでのトラフィック転送も構成する。SMFは、パケット転送制御プロトコル(PFCP)手順を使用し、N4参照点を介してUPFとインタラクトする。
●ユーザプレーン機能(UPF)は、ユーザデータトラフィックを処理する。他の機能の中でも、UPFは、データネットワーク(DN)(PSA等)への相互接続の外部PDUセッションポイントを提供し、パケットのルーティング及び転送を実行する(例えば、トラフィックフローをDNのインスタンスにルーティングするために、アップリンク分類器(UL CL)をサポートすることにより、及び/又は、マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点をサポートすることにより)。
●ポリシ制御機能(PCF)は、ネットワークの動作を管理するための統一されたポリシフレームワークをサポートする。具体的には、PCFは、ポリシ及び課金制御(PCC)ルールをポリシ及び課金実施機能(PCEF)(つまり、プロビジョニングされたPCCルールに従ってポリシ及び課金の決定を実施するSMF/UPF)に提供する。
●ネットワーク公開機能(NEF)は、様々な機能をサポートし、具体的には、本開示の文脈において、NEFは、オペレータネットワークへのエントリポイントとして機能し、外部のアプリケーション機能(AF)(コンテンツプロバイダ等)が、NEFを介して3GPPコアネットワークとインタラクトできる様にする。
●AFは、PDUセッションを構成するトラフィックのSMFルーティング決定に影響を与える要求を送信する。AF要求は、UPFの選択又は再選択に影響を与える可能性があり、(例えば、データネットワークアクセス識別子(DNAI)によって識別される)DNへのローカルアクセスを介したユーザトラフィックのルーティングを可能にし得る。AFは、サービスベースアーキテクチャ(SBA)ドメイン内のPCFと直接通信し得る、或いは、NEFを介して間接的に通信し得る(つまり、AF通信をPCFに伝達するアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)をNEFに使用)。
【0004】
3GPP(登録商標)TS23.501のセクション5.13で述べられている様に、ECを使用すると、オペレータとサードパーティのサービスを接続先のユーザ装置(UE)アクセスポイントの近くでホストできる様になり、エンドツーエンドの遅延及びトランスポートネットワークの負荷を減らして効率的なサービス配信を実現できまる。5Gコアネットワークは、UEに近いUPFを選択し、N6インタフェースを介してUPFからローカルDNへのトラフィックステアリングを実行する。TS23.501のセクション5.13は、以下のものを含む、単独又は組み合わせでECをサポートする多くのイネーブラーも定義している。
●ユーザプレーンの選択又は再選択:TS23.501のセクション6.3.3に記載されている様に、5Gコアネットワークは、ユーザトラフィックをローカルDNにルーティングするために、UPFを選択又は再選択する。
●ローカルルーティング及びトラフィックステアリング:5Gコアネットワークは、ローカルDN内のアプリケーションにルーティングされるトラフィックを選択し、これは、TS23.501のセクション5.6.4に記載されている様に、複数のPDUセッションアンカ(UL CL/IPv6マルチホーミング)を有する単一PDUセッションの使用を含み得る。
●セッションとサービスの継続性は、TS23.501のセクション5.6.9に記載されている様に、UEとアプリケーションのモビリティを可能にする。
●アプリケーション機能は、以下でより詳細に説明する様に、UPFの選択及び再選択と、PCF又はNEFを介したトラフィックルーティングに影響を与える可能性がある。
【0005】
AFは、PDUセッションのトラフィックのSMFルーティング決定に影響を与える要求を送信し得る。AF要求は、UPFの選択又は再選択に影響を与え、DNへのローカルアクセスのユーザトラフィックのルーティングを可能にし得る。DNへのローカルアクセスの場所は、DNAIで識別される。AFは、UEにサービスを提供する公衆地上モバイルネットワーク(PLMN)が所有していないアプリケーションに代わって要求を発行し得る。AFがネットワークに直接アクセスすることをオペレータが許可しない場合、AFはNEFを使用して5Gコア(5GC)とインタラクトする。
【0006】
AFは、ローカルDN内でのアプリケーションの選択若しくは再選択、及び/又は、リロ―ケーションを担当し得る。その様な機能は5GCの一部ではなく、アプリケーションレイヤの一部である。このため、AFは、PDUセッションアンカの変更等、PDUセッションに関連するイベントについて通知を受ける様に要求し得る。AF要求は、PCF(AFが5GCのNFと直接インタラクトできる場合、個々のUEの特定の進行中のPDUセッションのために)又はNEF経由で送信され得る。複数のUE又は任意のUEの既存又は将来のPDUセッションを対象とするAF要求は、NEFを介して送信され、複数のPCFを対象とし得る。PCFは、AF要求をPDUセッションに適用するポリシに変換する。
【0007】
AFがSMFからのUPパス管理イベント通知(N6を介して汎用公衆加入識別子(GPSI)に到達する方法に関する通知を含む)をサブスクライブすると、そのような通知は、SMFによって直接AFに送信される、又は、NEFを介して送信される(PCFを含むことなく)。3GPP(登録商標)TS23.502は、セクション4.6.3において、関連する手順と関連するNFの役割について説明している。
【0008】
AF要求は、以下の情報を部分的に含み得る。
●トラフィックの説明(必須):データネットワーク名(DNN)とオプションの単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)及びアプリケーション識別子又はトラフィックフィルタリング情報の組み合わせで表される、影響を受ける対象トラフィックを定義。
●アプリケーションの潜在的な場所(条件付き-要求が通知へのサブスクリプションの場合のみ、存在しない可能性がある):DNAIのリストで表されるアプリケーションの潜在的な場所を示す。
●対応するSMFイベントへのAFサブスクリプションに関する情報(オプション):AFがPDUセッションのUPパスと、このサブスクリプションのパラメータの変更と、をサブスクライブするかどうかを示す。
【0009】
この開示に関連する項目のみが上記にリストされていることに留意されたい。より完全なリストは、TS23.501の表6.5.7-1にある。
【0010】
この開示に関連するシナリオは、セッションとサービスの継続性を提供して、UEとアプリケーションのモビリティを可能にすることに関連している。これらの方法は、5GCにおける、幾つかの既存のPDUセッション(例えば、既存のPSAの変更又は新しいPSAの追加)のUPパス管理ソリューションを暗示し得る。現在の5GCリリース16の詳細な機能は、TS23.502のセクション4.3.5に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のプロセス中に、5GCとAFとの間のランタイム調整を有効にする可能性がある。この機能をサポートするために、AFはその要求に"AF確認が期待される"インジケーションを含め得る。このインジケーションに基づいて、SMFが、対応するソース及びターゲットDNAIを含む、適用されるUPパスの変更に関する早期通知を送信する場合、SMFは、AFから肯定応答を受信するまで先に進めない。これにより、AFは、新しいパスでサービスの継続性を維持するために必要な総てのアクションを実行できる。同様に、SMFは、DNAIの変更について通知するため、AFに遅延通知を送信し得る。この通知は、例えば、ソースローカルDNのメカニズムをトリガして、進行中のトラフィックセッションをターゲットローカルDNのアプリケーションにリダイレクトするためにAFによって使用され得る。SMFは、肯定的なAF応答を受信するまで、新しいDNAIへのUPパスをアクティブ化しない様にし得る。
【課題を解決するための手段】
【0012】
セルラ通信システムにおけるエッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するための方法及び装置が開示される。セルラ通信システムにおけるEASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するための方法の実施形態がここに開示される。幾つかの実施形態において、方法は、アプリケーション機能(AF)が、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)に送信することを含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びEASへの現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す。方法は、さらに、PCFにおいて、AFからステアリング要求を受信することと、ステアリング要求に基づいてポリシ及び課金制御(PCC)ルールを生成することと、をさらに含み、PCCルールは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含む。方法は、PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することとも含む。方法は、SMFにおいて、PCFからPCCルールを受信することをさらに含む。方法は、さらに、プロトコルデータユニット(PDU)セッションのPDUセッションアンカ(PSA)のソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定することを含む。方法は、keepExistingPSAインジケーションに基づいて、ソースPSA及びターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定することを含む。方法は、ソースPSAを介する現在のDNAI及びEASへのUP接続性を維持しながら、ターゲットPSAを構成することを含む。
【0013】
セルラ通信システムにおけるEASのリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するための方法の実施形態がここに開示される。幾つかの実施形態において、方法は、AFが、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、PCFに送信することを含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す。幾つかの実施形態において、アプリケーションステアリング情報は、さらに、以前のPDUセッションアンカ(PSA)を維持する期間を示すKeepExistingPSATimerインジケーションを含む。幾つかの実施形態において、アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソース分岐点(BP)/アップリンク分類器(UL CL)を非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含む。
【0014】
幾つかの実施形態において、アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソースユーザプレーン機能(UPF)を非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含む。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、方法が、DNAIの変更を要求するEAS変更が実行されることを判定することと、アプリケーションステアリング情報を含むNnef_TrafficInfluenceサービスを呼び出すことと、をさらに含むことを提供する。本明細書で開示される幾つかの実施形態によると、方法は、DNAIの変更を必要とするEAS変更が実行されることを判定することと、アプリケーションステアリング情報を含むNpcf_PolicyAuthorizationCreateサービス要求及びアプリケーションステアリング情報を含むNpcf_PolicyAuthorizationUpdateサービス要求の内の1つを送信することと、をさらに含む。
【0015】
AFを実装するネットワークノードの実施形態がここ開示され、AFは、セルラ通信システムにおけるEASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、PCFに送信する様に構成され、keepExistingPSAインジケーションは、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されたネットワークノードをさらに提供し得る。
【0016】
AFを実装するネットワークノードの実施形態もここ開示され、AFは、セルラ通信システムにおけるEASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、ネットワークインタフェースと、ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備えている。処理回路は、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求をPCFに送信する様に構成される。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されたネットワークノードをさらに提供し得る。
【0017】
EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワーク内のPCFで実行される方法の実施形態も、本明細書で開示される。幾つかの実施形態において、方法は、AFから、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立される間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を受信することを含む。方法は、ステアリング要求に基づいて、PCCルールを生成することを含み、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む。方法は、PCCルールをSMFに提供することとも含む。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ステアリング要求が新しいPDUセッションを対象とし、PCCルールを生成することが、新しいPDUセッションの確立中にPCCルールを生成することを含むことを提供する。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ステアリング要求が進行中のPDUセッションを対象とし、PCCルールを生成することが、進行中のPDUセッションの修正中にPCCルールを生成することを含むことを提供する。
【0018】
セルラ通信システムのコアネットワーク内のPCFを実装するネットワークノードの実施形態も、本明細書で開示され、PCFは、EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、AFから受信する様に構成され、keepExistingPSAインジケーションは、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す。ネットワークノードは、ステアリング要求に基づいて、PCCルールを生成する様に構成され、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む。ネットワークノードは、SMFにPCCルールを提供する様にも構成される。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されたネットワークノードをさらに提供し得る。
【0019】
セルラ通信システムのコアネットワーク内のPCFを実装するネットワークノードの実施形態も、本明細書で開示され、PCFは、EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、ネットワークインタフェースと、ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備えている。処理回路は、AFから、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立される間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を受信する様に構成される。処理回路は、さらに、ステアリング要求に基づいて、PCCルールを生成することを含み、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む。処理回路は、SMFにPCCルールを提供する様にも構成される。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されたネットワークノードをさらに提供し得る。
【0020】
EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワーク内のSMFで実行される方法の実施形態も、本明細書で開示される。幾つかの実施形態において、方法は、PCFから、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立される間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むPCCルールを受信することを含む。方法は、さらに、PDUセッションのPSAのソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定することを含む。方法は、keepExistingPSAインジケーションに基づいて、ソースPSA及びターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定することを含む。方法は、ソースPSAを介する現在のDNAI及びEASへのUP接続性を維持しながら、ターゲットPSAを構成することを含む。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、アプリケーションステアリング情報が、以前のPSAを維持する期間を示すKeepExistingPSATimerインジケーションをさらに含み、方法が、以前のPSAを維持する期間のインジケーションに基づく時間間隔でタイマを開始することと、ソースBP/UL CL及びソースUPFをタイマの満了まで維持することと、を含むことをさらに提供する。本明細書で開示される幾つかの実施形態において、アプリケーションステアリング情報は、ソースBP/UL CL及びソースUPFを非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションをさらに含み、方法は、ソースBP/UL CL及びソースUPFを介するトラフィックの非アクティブタイマを開始することであって、非アクティブタイマは最小時間間隔以上の値を有する、ことと、非アクティブタイマによって指定された非アクティブ期間の後にソースBP/UL CL及びソースUPFを除去することと、を含む。
【0021】
セルラ通信システムのコアネットワーク内のSMFを実装するネットワークノードの実施形態も、本明細書で開示され、SMFは、EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、PCFから、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立される間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むPCCルールを受信する様に構成される。ネットワークノードは、PDUセッションのPSAのソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定する様に構成される。ネットワークノードは、keepExistingPSAインジケーションに基づいて、ソースPSA及びターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定する様に構成される。ネットワークノードは、ソースPSAを介する現在のDNAI及びEASへのUP接続性を維持しながら、ターゲットPSAを構成する様に構成される。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されたネットワークノードをさらに提供し得る。
【0022】
セルラ通信システムのコアネットワーク内のSMFを実装するネットワークノードの実施形態も、本明細書で開示され、SMFは、EASリロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にする。幾つかの実施形態において、ネットワークノードは、ネットワークインタフェースと、ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備えている。処理回路は、PCFからPCCルールを受信する様に構成され、PCCルールは、現在のDNAI及びEASへの現在のUPパスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立される間、維持されるべきであることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含む。処理回路は、PDUセッションのPSAのソースPSAからターゲットPSAへの変更が実行されることを判定する様にさらに構成される。処理回路は、keepExistingPSAインジケーションに基づいて、ソースPSA及びターゲットPSAを介した同時接続が提供されることを判定する様に構成される。処理回路は、ソースPSAを介する現在のDNAI及びEASへのUP接続性を維持しながら、ターゲットPSAを構成する様に構成される。本明細書で開示される幾つかの実施形態は、処理回路が、ネットワークノードに起因する上記で開示される方法のいずれかのステップを実行する様にさらに構成されることをさらに提供する。
【0023】
本明細書に組み込まれてその一部を形成する添付の図面は、本開示の幾つかの態様を例示しており、本明細書と共に本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示の幾つかの実施形態による、セルラ通信システムの一例を示す。
【
図2】
図3のセルラ通信システムが第5世代(5G)システム(5GS)である例示的な実施形態を示す。
【
図3】
図3のセルラ通信システムが第5世代(5G)システム(5GS)である例示的な実施形態を示す
【
図4A】本明細書に開示される幾つかの実施形態による、5Gコア(5GC)によってトリガされるエッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーションのための例示的な通信フロー及び動作を示す図。
【
図4B】本明細書に開示される幾つかの実施形態による、5Gコア(5GC)によってトリガされるエッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーションのための例示的な通信フロー及び動作を示す図。
【
図5A】本明細書で開示される幾つかの実施形態による、エッジリロケーションがアプリケーションによってトリガされるときに実行される例示的な通信フロー及び動作を示す図。
【
図5B】本明細書で開示される幾つかの実施形態による、エッジリロケーションがアプリケーションによってトリガされるときに実行される例示的な通信フロー及び動作を示す図。
【
図6】本開示の幾つかの実施形態による、無線アクセスノードのブロック図。
【
図7】本開示の幾つかの実施形態による、
図6の無線アクセスノードの仮想化実施形態を示すブロック図。
【
図8】本開示の幾つかの他の実施形態による、
図6の無線アクセスノードのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
下記の実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするための情報を示し、実施形態を実施する最良の形態を例示する。添付の図面に照らして以下の説明を読めば、当業者は本開示の概念を理解し、本明細書では特に言及されていないこれらの概念の適用を認識するであろう。これらの概念及びアプリケーションは、本開示の範囲内にあることを理解されたい。
【0026】
現在、既存アプローチには特定の課題が存在する。TS23.502のセクション4.3.5.7は、"PDUセッションのための分岐点又はUL CLと、追加のPSAの同時変更"の手順を説明している。この手順の説明において、ステップ10は、次の表1に示す通りである。
【0027】
【0028】
ただし、UL CLリロケーション時にセッション継続性が使用されるかどうかをSMFがどの様に知るかに関して、規格は何も示していない。これを決定するための内部ポリシ設定が5GCに存在し得るが、セッション継続性が使用されるかどうか(例えば、特定のアプリケーション又はアプリケーションセッション)をAF側から動的に制御する可能性はない。したがって、UL CLリロケーション時のセッション継続性を特定のPDUセッションに使用すべきかどうかをAFが制御できることが望ましい。
【0029】
また、参照テキストのノート7に記載されている様に、AFは、明示的な通知をSMFに送信してソースUL CLとソースローカルPSAを解放することができるが、古いUPパスと新しいUPパスが共存する時間期間をAFが事前に示すことはできない。
【0030】
よって、本開示の特定の態様及びそれらの実施形態は、上述した又は他の課題に対するソリューションを提供し得る。ここで開示された課題の1つ以上を解決する種々の実施形態が存在し、ここで提案される。リロケーション時にEASへのシームレスなサービス継続を調整するためのシステム及び方法が提案され、前述又は他の課題に対するソリューションを提供する。
【0031】
幾つかの実施形態において、エッジリロケーションに関連するプリファレンスは、トラフィックルーティングに対するAFの影響と共に送信され、AFによって伝えられる。この情報は、UL CLとPSAの同時変更が適用される場合に、UL CLリロケーション時にセッション継続性を使用する必要があるかどうかと、その期間のインジケーションを含む。
【0032】
特定の実施形態は、以下の技術的利点の内の1つ又は複数を提供し得る。特に、このソリューションにより、5GCは、ECサービスのサービス継続性を可能にする方法でトラフィックルーティングに関するAF制御をさらに強化することで、実際のアプリケーションニーズによりよく適応するよりスマートな決定を下すことができる。
【0033】
SMF再選択による再アンカリングのための方法及び装置をより詳細に説明する前に、本開示の幾つかの実施形態が実装され得る例示的なセルラ通信システムについてまず説明する。これに関して、以下の用語が定義される。
【0034】
無線ノード:本明細書で使用されるとき、"無線ノード"は、無線アクセスノード又は無線通信デバイスのいずれかである。
【0035】
無線アクセスノード:本明細書で使用されるとき、"無線アクセスノード"又は"無線ネットワークノード"又は"無線アクセスネットワークノード"は、信号を無線で送信及び/又は受信する様に動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)内の任意のノードである。無線アクセスノードの幾つかの例は、基地局(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))の第5世代(5G)NRネットワークにおけるニューレディオ(NR)基地局(gNB)又は3GPPロングタームエボリューション(LTE)ネットワークの拡張又は進化型ノードB(eNB))、高出力又はマクロ基地局、低出力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNB等)、リレーノード、基地局の機能の一部を実装するネットワークノード(例えば、gNB中央ユニット(gNB-CU)を実装するネットワークノード、又はgNB分散ユニット(gNB-DU)を実装するネットワークノード)又は他のタイプの無線アクセスノードの機能の一部を実装するネットワークノードであるが、これらに限定されない。
【0036】
コアネットワークノード:本明細書で使用されるとき、"コアネットワークノード"は、コアネットワーク内の任意の種類のノード、又は、コアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードの幾つかの例は、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)等を含む。コアネットワークノードの幾つかの他の例は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)、リポジトリ機能(NRF)、ポリシ制御機能(PCF)、統合データ管理(UDM)等を実装するノードを含む。
【0037】
通信デバイス:本明細書で使用される"通信デバイス"は、アクセスネットワークへのアクセスを有する任意のタイプのデバイスである。通信デバイスの幾つかの例は、携帯電話、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家庭用電化製品、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、又は、テレビ、ラジオ、照明設備、タブレットコンピュータ、ラップトップ、又はパーソナルコンピュータ(PC)等の任意の種類の家電製品を含むが、これらに限定されない。通信デバイスは、無線又は有線接続を介して音声及び/又はデータを通信することができる、ポータブル、ハンドヘルド、コンピュータに含まれる、或いは、車載モバイルデバイスであり得る。
【0038】
無線通信デバイス:1つのタイプの通信デバイスは、無線ネットワーク(例えば、セルラネットワーク)へのアクセスを有する(すなわち、無線ネットワークによってサービスを受ける)任意のタイプの無線デバイスであり得る無線通信デバイスである。無線通信デバイスの幾つかの例は、3GPP(登録商標)ネットワーク内のユーザ装置(UE)、マシン型通信(MTC)デバイス及びインターネット・オブ・シングス(IoT)デバイスを含むが、これらに限定されない。その様な無線通信デバイスは、携帯電話、スマートフォン、センサデバイス、メータ、車両、家庭用電化製品、医療機器、メディアプレーヤ、カメラ、又は、例えば、テレビ、ラジオ、照明設備、タブレットコンピュータ、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)等であるがこれらに限定されない任意の種類の家電製品である、或いは、これらに実装され得る。無線通信デバイスは、無線接続を介して音声及び/又はデータを通信することができる、ポータブル、ハンドヘルド、コンピュータに含まれる、或いは、車載モバイルデバイスであり得る。
【0039】
ネットワークノード:本明細書で使用されるとき、"ネットワークノード"は、セルラ通信ネットワーク/システムのRAN又はコアネットワークの一部である任意のノードである。
【0040】
本明細書の説明は、3GPP(登録商標)セルラ通信システムに焦点を合わせており、それ自体、3GPP(登録商標)の用語又は3GPP(登録商標)の用語と同様の用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書に開示されている概念は、3GPP(登録商標)システムに限定されない。
【0041】
本明細書の説明では、"セル"という用語を参照することがあるが、特に5G NRの概念に関しては、セルの代わりにビームが使用され得るので、本明細書に記載の概念は、セルとビームの両方に等しく適用できることに留意することが重要である。
【0042】
図1は、本開示の実施形態を実施し得るセルラ通信システム100の一例を示している。本明細書で説明する実施形態において、セルラ通信システム100は、次世代RAN(NG-RAN)及び5Gコア(5GC)を含む5Gシステム(5GS)、又は、発展型ユニバーサル地上RAN(E-UTRAN)及び発展型パケットコア(EPC)を含む発展型パケットシステム(EPS)である。この例において、RANは、基地局102-1及び102-2を含み、これらは5GSではNR基地局(gNB)であり、オプションとして次世代eNB(ng-eNB)(例えば、5GCに接続されたLTE RANノード)であり、対応する(マクロ)セル104-1及び104-2を制御する。基地局102-1及び102-2は、本明細書では、総称して基地局102として参照され、個別的にも基地局102として参照される。同様に、(マクロ)セル104-1及び104-2は、本明細書では、総称して(マクロ)セル104として参照され、個別的にも(マクロ)セルとして参照される。RANはまた、対応するスモールセル108-1から108-4を制御する幾つかの低電力ノード106-1から106-4を含み得る。低電力ノード106-1から106-4は、スモール基地局(ピコ又はフェムト基地局等)又はリモート無線ヘッド(RRH)等であり得る。特に、図示されていないが、スモールセル108-1から108-4の1つ以上は、代わりに基地局102によって提供され得る。低電力ノード106-1から106-4は、本明細書では、総称して低電力ノード106として参照され、個別的にも低電力ノード106として参照される。同様に、スモールセル108-1から108-4は、本明細書では、総称してスモールセル108として参照され、個別的にもスモールセル108として参照される。セルラ通信システム100は、5Gシステム(5GS)では、5GCと呼ばれるコアネットワーク110も含む。基地局102(及び、オプションとしての低電力ノード106)は、コアネットワーク110に接続される。
【0043】
基地局102及び低電力ノード106は、対応するセル104及び108内の無線通信デバイス112-1から112-5にサービスを提供する。無線通信デバイス112-1から112-5は、本明細書では、総称して無線通信デバイス112として参照され、個別的にも無線通信デバイス112として参照される。以下の説明では、無線通信デバイス112はしばしばUEであるが、本開示はこれに限定されない。
【0044】
図2は、コアネットワーク機能(NF)で構成される5Gネットワークアーキテクチャとして表される無線通信システムを示し、ここで、任意の2つのNF間の相互作用は、ポイントツーポイントの参照ポイント/インタフェースによって表される。
図2は、
図1のシステム100の1つの特定の実装として見ることができる。
【0045】
アクセス側から見ると、
図2に示す5Gネットワークアーキテクチャは、RAN102又はアクセスネットワーク(AN)のいずれかに接続された複数のUE112と、AMF200と、を有する。典型的には、RAN102は、例えば、eNB又はgNB等の基地局を含む。コアネットワーク側から見ると、
図2に示す5GCコアNFは、NSSF202、AUSF204、UDM206、AMF200、SMF208、PCF210及びアプリケーション機能(AF)212を含む。
【0046】
5Gネットワークアーキテクチャの参照点表現は、規範的な標準化で詳細なコールフローを開発するために使用される。N1参照点は、UE112とAMF200との間でシグナリングを搬送する様に定義されている。RAN102とAMF200との間、及び、RAN102とUPF214との間を接続するための参照点は、それぞれ、N2及びN3として定義されている。AMF200とSMF208との間に参照点N11があり、これは、SMF208が少なくとも部分的にAMF200によって制御されていることを意味する。N4はSMF208とUPF214によって使用され、その結果、SMF208によって生成される制御信号を使用してUPF214が設定され、UPF214はその状態をSMF208に報告できる。N9は、異なるUPF214間の接続の参照点であり、N14は、異なるAMF200間の接続の参照点である。PCF210がポリシをAMF200とSMF208にそれぞれ適用するため、N15及びN7が定義されている。N12は、AMF200がUE112の認証を実行するために必要となる。UE112の加入者データがAMF200とSMF208に必要であるため、N8とN10が定義されている。
【0047】
5GCネットワークは、ユーザプレーン(UP)と制御プレーン(CP)の分離を意図している。CPがネットワーク内のシグナリングを搬送する一方、UPはユーザトラフィックを搬送する。
図2において、UPF214はUPにあり、他のすべてのNF、つまりAMF200、SMF208、PCF210、AF212、NSSF202、AUSF204及びUDM206はCPにある。UPとCPを分離することで、各プレーンのリソースが個別にスケーリングされることが保証される。また、UPFをCP機能とは別に分散して配置することもできる。このアーキテクチャにおいては、低遅延を必要とする一部のアプリケーションために、UPFをUEの非常に近くに配置して、UEとデータネットワークとの間のラウンドトリップ時間(RTT)を短縮できる。
【0048】
コア5Gネットワークアーキテクチャは、モジュール化された機能で構成される。例えば、AMF200とSMF208は、CP内の独立した機能である。分離されたAMF200とSMF208により、独立した進化とスケーリングが可能になる。
図2に示す様に、PCF210やAUSF204等の他のCP機能が分離され得る。モジュール化された機能設計により、5GCネットワークは様々なサービスを柔軟にサポートできる。
【0049】
各NFは別のNFと直接相互作用する。中間機能を使用して、あるNFから別のNFにメッセージをルーティングすることができる。CPにおいて、2つのNF間の一連の相互作用がサービスとして定義されているため、再利用が可能である。このサービスにより、モジュール性のサポートが可能になる。UPは、異なるUPF間の転送動作等の相互作用をサポートする。
【0050】
図3は、
図2の5Gネットワークアーキテクチャで使用されているポイントツーポイントの参照点/インタフェースの代わりに、CP内のNF間のサービスベースのインタフェースを使用した5Gネットワークアーキテクチャを示している。ただし、
図2を参照して上述したNFは、
図3に示すNFに対応する。NFが他の認証されたNFに提供するサービス等は、サービスベースのインタフェースを介して認証されたNFに公開され得る。
図3において、サービスベースのインタフェースは文字"N"とそれに続くNFの名前で示されている。例えば、AMF200のサービスベースのインタフェースの場合はNamfであり、SMF208のサービスベースのインタフェースの場合はNsmfになる。
図3のNEF300及びNRF302は、上記の
図2には示されていない。ただし、
図2に明示的に示されていない場合でも、
図2に示されているすべてのNFは、必要に応じて
図3のNEF300及びNRF302と相互作用できることは明確にされるべきでる。
【0051】
図2及び3に示されているNFの幾つかの特性は、次の様に説明され得る。AMF200は、UEベースの認証、許可、モビリティ管理等を提供する。AMF200はアクセス技術から独立しているため、複数のアクセス技術を使用しているUE112でも、基本的に単一のAMF200に接続される。SMF208はセッション管理を担当し、インターネットプロトコル(IP)アドレスをUEに割り当てる。また、SMF208は、データ転送用のUPF214を選択して制御する。UE112が複数のセッションを有する場合、異なるSMF208を各セッションに割り当てて、それらを個別に管理し、セッションごとに異なる機能を提供することができる。AF212は、QoSをサポートするために、ポリシ制御を担当するPCF210にパケットフローに関する情報を提供する。この情報に基づいて、PCF210は、AMF200とSMF208を適切に動作させるためのモビリティとセッション管理に関するポリシを決定する。AUSF204は、UEの認証機能等をサポートしているため、UEの認証用のデータ等を格納し、UDM206は、UE112の加入データを格納する。5GCネットワークの一部ではないデータネットワーク(DN)は、インターネットアクセス又はオペレーターサービス等を提供する。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は、適切なプラットフォーム、例えば、クラウドインフラストラクチャ等でインスタンス化された仮想化機能として実装され得る。
【0052】
上述した様に、リロケーション時にEASへのシームレスなサービス継続性を調整するためのシステム及び方法がここに開示される。このソリューションは、トラフィックルーティングに対するAFの影響に関連し、次の2つのサービス動作に影響を与える。
・AF要求が、関連するPCFによって受信される必要がある個々のUEアドレスを対象としている場合、インジケーションは、Npcf_PolicyAuthorizationCreate/Updateサービス要求で送信されるべきである。AFは、AF要求をPCFに直接送信してからNpcf_PolicyAuthorizationを直接呼び出す、或いは、NEFがNpcf_PolicyAuthorizationを呼び出す(TS23.502のセクション4.3.6.4を参照)。
・AF要求がUEのインターネットプロトコル(IP)アドレスによって識別されない場合、インジケーションは、Nnef_TrafficInfluence_Create又はUpdate要求でNEFに送信され(TS23.502のセクション4.3.6.2を参照)、それはUDRで保存され、PCFは、必要に応じてそれを受信する。
【0053】
アプリケーションリロ―ケーションのための以下の2つのトリガが存在し、上記のメッセージの送信を暗示し得る。
・アプリケーションサーバの変更は、UEのローカルPSAを変更しようとする5GCによってトリガされる。これは、例えば、UEのモビリティが原因で発生し得る。このUPパスの変更は、PSAリロケーション/DNAI変更のユーザプレーン管理通知によって、AFを介してアプリケーションサーバ側に通知され得る。
・アプリケーションサーバの変更は、アプリケーション側から開始される(例えば、サービスを提供しているエッジアプリケーションサーバが混雑することによる負荷の再分散のため)。この場合の5GCの役割は、適切なUL CL/BPと、ローカルPSA、を設定することにより、新EASへの接続性を確保することである。
【0054】
両方のシナリオの手順の例を以下に順に示す。
【0055】
図4A及び
図4Bは、5GCによってトリガされるEASリロケーションのための動作を示している。以下の手順は、5GCとアプリケーション(AF)との間のランタイム調整が有効になっていることを前提としている。調整により、新旧のULCL/BPとローカルPSAの通知と制御が提供される。
図4A及び
図4Bに示す手順の各ステップの説明を以下に提供する。
【0056】
図4Aのステップ401で、エッジアプリケーション接続前又は接続中に、AFは、セッション又は個々のUEアドレスのトラフィックルーティングに影響を与える要求を送信し得る(TS23.502のセクション4.3.6.2及び4.6.3.4を参照)。その要求は、トラフィックフィルタ、DNAI及びN6トラフィックルーティング情報を提供する。アプリケーションステアリング情報は、他の手段によって提供され得る(例えば、サービスレベル合意(SLA)の一部として、及び、必要に応じて。例えば、TR23.748のソリューション#3を参照のこと)。さらに、DNAI変更通知へのサブスクリプションは、アプリケーションのドメイン名と、"AF確認が期待される"インジケーションと、を含み、コアネットワークに送信される。この手順は、TS23.502のセクション4.3.6.2で定義されているステップ1から4に似ている。
【0057】
さらに、AFは、ステアリング要求に新しいkeepExistingPSAインジケーションも含め、これは、指定されたDNAIへのUPパスの変更の場合、新しいUPパスのセットアップ中及びセットアップ後において、既存のUPパスも、UEのために一時的に維持する必要がある(つまり、UL CLリロケーション時にセッション継続性が使用される)ことを示す。幾つかの実施形態におけるAFはまた、以前のPSAを維持する期間に関する入力を提供し得る。幾つかの実施形態によると、AFは、KeepExistingPSATimerインジケーションを使用して、以前のパスを非アクティブと見做すための最小時間間隔を示し得る。
【0058】
ステップ402で、PCFは、AF要求に基づいてPCCルールを生成し、PCCルールをSMFに提供する。PCCルールは、keepExistingPSAインジケーションと、追加情報と、を含む。このステップは、要求が進行中のPDUセッションを対象としているかどうかに応じて、PDUセッションの確立中又はPDUセッションの変更中に生じ得る。エッジアプリケーション接続は、EASの検出と選択のために提案されたメカニズムの内の1つを使用して設定されることを想定している。(TR23.748のソリューション#3等)。本来、トラフィックは、このアプリケーションのPCCルールに基づいて設定されたソースBP/UL CL及びソースUPF(PSA2)を介して、旧EASに向かって流れる。
【0059】
ステップ403で、SMFは、ソースBP/UL CLと、ソースUPF(PSA2)のリロケーションが必要であると判定する。リロ―ケーションは、UEモビリティによってトリガされ得る。
【0060】
ステップ404で、AFサブスクリプションに基づいて、SMFは、対応するソース及びターゲットDNAIを含む早期通知をAFに送信する。SMFは、TS23.501のセクション5.6.7で説明されている様に、AFから肯定応答を受信するまで処理を進めない。
【0061】
ステップ405で、ステップ404で受信した通知のターゲットDNAIに基づいて、AF(又はAFによってトリガされる何らかの他の制御ロジック)は、アプリケーションサーバのリロケーションが必要であると判断し、新しいエッジASを決定する。
【0062】
ステップ406で、AFは、TS23.502のセクション4.3.6.3に記載されている様に、Nsmf_EventExposure_AppRelocationInfoサービス動作をこのUEのためにSMFに送信する。この時点では、旧EASがまだエッジアプリケーション接続を処理していることに注意されたい(ただし、新EASのインスタンス化とコンテキストの移行は開始されている可能性がある)。このメッセージで、AFは通知を確認し、ターゲットDNAIに関連付けられたN6トラフィックルーティング情報を提供し得る。
【0063】
ステップ407で、SMFは、このセッションについて、PDUセッションのBP又はUL CLと、追加のPSAとの同時変更を実行する必要があることを決定する(TS23.502のセクション4.3.5.7に記載されている様に)。SMFは、PCCルール内のkeepExistingPSAインジケーションから、UL CLリロケーション時にセッション継続性が使用されることを推測し、ステップ403で決定されたターゲットBP/UL CLと、ターゲットUPF(PSA2)と、をセットアップし、既に利用可能な(ステップ401を参照)ステアリング情報に基づいてフィルタを構成する。UL CLリロケーションとEASマイグレーション中にセッションの継続性をサポートするために、ソースUL CLとターゲットUL CLとの間に一時的なN9転送トンネルが確立される。これについては、TS23.501のセクション5.6.4.2に記載されている。現在のソースBP/UL CL及びソースUPF(PSA2)は、しばらく維持され、AFから受信した情報を考慮した値でタイマが開始される。
【0064】
幾つかの実施形態において、SMFは、ソースBP/UL CLと、ソースUPF(PSA2)と、を介するトラフィックに対して非アクティブタイマを設定して、非アクティブ期間後にそれらを除去できる。非アクティブタイマは、それがある場合、AFによって提供された以前のパスが非アクティブであると見做す任意の最小時間間隔以上の値を有する(つまり、構成可能期間において、AFを流れる総てのアクティブなトラフィックが構存在しなくなる。)。幾つかの実施形態によると、AFは、以前の接続がもはや必要ないという明示的な通知を送ることができる。
【0065】
ステップ408で、ターゲットBP/UL CLとターゲットUPF(PSA3)がプロビジョニングされた後(TS23.502の
図4.3.5.7-1のステップ2~8を参照)、SMFは、新しいUPパスについてのイベントエクスポージャ(すなわち、レイト通知)をAFに送信する。それがNEFに送られる場合、TS23.502のセクション4.3.6.3で仕様化されている様に、NEFはそれをAFへのNnef_TraffcInfluence_Notifyに変換する。UEトラフィックは、ソースBP/ULCL及びソースUPF(PSA2)を介して古いEASに到達できることに留意されたし。これは、EASリロケーションが完了している間は特に便利で、よりアプリケーションに適したときに新しいEASへの切り替えを行うことができる。その後、動作は
図4Bに続く。
【0066】
ここで
図4Bを参照すると、ステップ409で、旧EASと新EASとの間のコンテキストマイグレーションが完了する。このステップは、ステップ405の後の任意時刻に実行され、ステップ406~408の前に実行され得ることにも留意されたい。
【0067】
ステップ410で、ステップ408及び409の両方が完了した後、アプリケーションクライアントは、アプリケーションレイヤ手順を使用して、いつ、どの様に新EASに切り替えるかについて指示される。続行する方法についてアプリケーションクライアントに送信される指示が存在し得る(例えば、旧EASを引き続き使用する、両方にトラフィックを送信する、又は、その他のアプリケーション固有の手順)。新EASへの総てのトラフィックは、ステップ407でプロビジョニングされた様に、ターゲットBP/UL CL及びターゲットUPF(PSA3)を経由する。UEアプリケーショントラフィックは、ターゲットBP/UL CL及びターゲットUPF(PSA3)を介してパス上の新EASに向けて開始される。
【0068】
ステップ411で、SMFは、ステップ407で開始されたタイマが満了した後、ソースBP/UL CL及びソースUPF(PSA2)を除去する。
【0069】
図5A及び5Bは、エッジリロケーションがアプリケーションによってトリガされたときに実行される動作を示している。AFは、例えば、エッジアプリケーション自体からの通知、アプリケーションレイヤ管理システムからの通知、又は、その他のシステムからの通知に基づいて、EASリロケーションが必要かどうかの情報を取得できることを想定している。AFは、ターゲットDNAI、EASリロケーションによって影響を受ける進行中のPDUセッションのUE IPアドレス、及び、ターゲットEAS関連のIPアドレスに関する情報も受信する。
【0070】
EASの変更がDNAIの変更を伴わない場合、それはアプリケーションレイヤによって完全に処理され得る(例えば、
図4A及び
図4Bに関して上述した手順の様に、ステップ409、410及び411に従って)。EASの変更がDNAIの変更を含む場合、次の手順で説明する様に、5GCと連携して処理する必要がある。
【0071】
図5Aにおいて、ステップ501及び502は、
図4A及び
図4Bに関して上述したものと同一であり、ソースBP/UL CL及びソースUPF(PSA2)を介する旧EASへのアプリケーション接続をもたらす。
【0072】
ステップ503で、AFは、DNAIの変更を必要とするEAS変更が必要であると判定し得る。
【0073】
ステップ504で、AFは、影響がNEFを介して生じる場合、個々のUE IPアドレス毎に個別にNnef_TrafficInfluenceサービスを呼び出すか、TS23.502のセクション4.3.6.4に記載されている様に、個々のUEのPCFを見つけるためにBSFを使用して、Npcf_PolicyAuthorizationCreate/Updateサービス要求を送信する。ステップ501でまだ実行されていない場合、AFはまた、新しいkeepExistingPSAインジケーション及び時間情報をメッセージに含める。
【0074】
幾つかの実施形態においては、アプリケーションによってトリガされるサーバリロケーションイベントは、一般に複数のUEを含み得るため、最適化ステップを使用して、ステップ506でのシグナリングの必要性を減らすことができる。ステップ506において、AFは、TS23.502のセクション4.3.6.2に記載されている様に、Nnef_TrafficInfluenceサービスを呼び出し、ここで、DNAIは、ターゲットUEの識別子を指定し、トラフィック記述子は、影響を受けるターゲットトラフィックの範囲をさらに縮小する(DNNと、オプションのS-NSSAIと、アプリケーション識別子又はトラフィックフィルタリング情報の組み合わせによって表示される)。
【0075】
ステップ505で、PCFは、(ステップ503の様に)ターゲットDNAIを所与のPDUセッションに使用するために、SMFへのPCC更新をトリガする。
【0076】
ステップ506で、PCC変更は、SMFをトリガして、PSAの変更が可能及び/又は便利であるかを決定し、そうである場合、SMFはターゲットUL CL/BPと、UPFと、を決定する。
【0077】
ステップ507で、AFへのSMF早期通知は、EASリロケーションをトリガできる。
【0078】
ステップ508~513は、
図4A及び
図4Bに関して上述したステップ406~411と同一である。
【0079】
図6は、本開示の幾つかの実施形態による、ネットワークノード600のブロック図である。オプションの特徴は破線で示されている。ネットワークノード600は、例えば、本明細書に記載の実施形態のいずれかに従って、NF(例えば、SMF又はPCF)又はAFの機能の総て又は一部を実装するネットワークノードであり得る。図示する様に、ネットワークノード600は、1つ又は複数のプロセッサ604(例えば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等)と、メモリ606と、ネットワークインタフェース608と、を含む。1つ又は複数のプロセッサ604は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。1つ又は複数のプロセッサ604は、本明細書で説明される様に、NF(例えば、SMF又はAMF)又はAFの1つ又は複数の機能を提供する様に動作する。幾つかの実施形態において、機能は、例えば、メモリ606に格納され、1つ又は複数のプロセッサ604によって実行されるソフトウェアにより実現される。
【0080】
図7は、本開示の幾つかの実施形態による、ネットワークノード600の仮想化実施形態を示すブロック図である。本明細書で使用される場合、"仮想化"ネットワークノードは、ネットワークノード600の機能の少なくとも一部が仮想コンポーネントとして(例えば、ネットワーク内の物理処理ノードで実行されている仮想マシンを介して)実現されるネットワークノード600の実装である。図示する様に、この例において、ネットワークノード600は、ネットワーク702に結合された、又はネットワーク602の一部として含まれる1つ又は複数の処理ノード700を含む。各処理ノード700は、1つ又は複数のプロセッサ704(例えば、CPU、ASIC、FPGA等)、メモリ706、及びネットワークインタフェース708を含む。
【0081】
この例において、本明細書に記載のネットワークノード600の機能710(例えば、NF(例えば、説明したSMF又はAMF)又はAFの1つ又は複数の機能)は、1つ又は複数の処理ノード700に実装されるか、又は任意の所望の方法で2つ以上の処理ノード700に分散される。幾つかの特定の実施形態において、本明細書に記載のネットワークノード600の機能710の幾つか又は総ては、処理ノード700によってホストされる仮想環境に実装された1つ又は複数の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装される。
【0082】
幾つかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、ネットワークノード600、又は、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる仮想環境においてネットワークノード600の機能710の1つ又は複数を実行するノード(例えば、処理ノード700)の機能を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。幾つかの実施形態においては、前述のコンピュータプログラム製品を含むキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ等の非一時的なコンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0083】
図8は、本開示の幾つかの他の実施形態による、ネットワークノード600のブロック図である。ネットワークノード600は、1つ又は複数のモジュール800を含み、それらのそれぞれは、ソフトウェアで実装される。モジュール800は、説明したネットワークノード600の機能(例えば、説明したNF(SMF又はAMF等)又はAFの1つ又は複数の機能)を提供する様に動作する。この議論は、モジュール800が処理ノード700の1つに実装され得る、又は、2つ以上の処理ノード700に分散され得る、
図7の処理ノード700にも等しく適用可能である。
【0084】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利点は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを通じて実行され得る。各仮想装置は、これらの機能ユニットを幾つか備え得る。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路と、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理等を含み得る他のデジタルハードウェアと、を含み得る。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行する様に構成され、メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光ストレージデバイス等の1つ以上のタイプのメモリを含み得る。メモリに格納されたプログラムコードは、1以上の通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令と、幾つかの実施形態においては、本明細書に記載された技術の一つ以上を実行するためのプログラム命令を含む。幾つかの実装形態において、処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を各機能ユニット実行させるために使用され得る。
【0085】
図中のプロセスは、本開示の特定の実施形態によって実行される動作の特定の順序を示し得るが、そのような順序は例示的であることが理解されるべきである(例えば、代替の実施形態は、異なる順序で動作を実行し、特定の動作を組み合わせ、特定の重複をし得る。)
【0086】
これに限定されるものではないが、本開示の幾つかの例示的な実施形態を以下に提供する。
【0087】
実施形態1:エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワークで実行される方法であって、
●アプリケーション機能(AF)において、
〇ポリシ制御機能(PCF)にステアリング要求を送信することであって、ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ことと、
●PCFにおいて、
〇AFからステアリング要求を受信し、
〇ステアリング要求に基づいて、アプリケーションステアリング情報を含むポリシ及び課金制御(PCC)ルールを生成し、
〇PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することと、
●SMFにおいて、
〇PCFからPCCルールを受信し、
〇プロトコルデータユニット(PDU)セッションのための分岐点(BP)又はUL CLと、追加のPDUセッションアンカ(PSA)との同時変更が実行されることを判定し、
〇keepExistingPSAインジケーションに基づいて、UL CLリロケーション時のセッション継続性が使用されることを判定し、
〇ターゲットBP又はUL CLと、ターゲットユーザープレーン機能(UPF)と、を構成することと、
を含む方法。
【0088】
実施形態2:エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワークのアプリケーション機能(AF)で実行される方法であって、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)に送信することを含み、ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、方法。
【0089】
実施形態3:実施形態2に記載の方法であって、アプリケーションステアリング情報は、さらに、以前のプロトコルデータユニット(PDU)セッションアンカ(PSA)を維持する期間を示すインジケーションを含む、方法。
【0090】
実施形態4:実施形態2に記載の方法であって、アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソース分岐点(BP)/アップリンク分類器(UL CL)と、ソースユーザプレーン機能(UPF)とを非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含む、方法。
【0091】
実施形態5:実施形態2に記載の方法であって、さらに、
●DNAIの変更を要求するEAS変更が実行されることを判定することと、
●アプリケーションステアリング情報を含むNnef_TrafficInfluenceサービスを呼び出すことと、を含み、DNAIは1つ又は複数のターゲットユーザ装置(UE)の識別子を指定する、方法。
【0092】
実施形態6:実施形態2に記載の方法であって、さらに、
●DNAIの変更を要求するEAS変更が実行されることを判定することと、
●アプリケーションステアリング情報を含むNpcf_PolicyAuthorizationCreateサービス要求又はNpcf_PolicyAuthorizationUpdateサービス要求を送信することと、を含む方法。
【0093】
実施形態7:セルラ通信システムのコアネットワークのアプリケーション機能(AF)であって、AFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、AFは、ステアリング要求を、ポリシ制御機能(PCF)に送信する様に構成され、ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、AF。
【0094】
実施形態8:実施形態7に記載のAFであって、さらに、実施形態2から6のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、AF。
【0095】
実施形態9:セルラ通信システムのコアネットワークのアプリケーション機能(AF)を実行するネットワークノードであって、AFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、ネットワークノードは、
●ネットワークインタフェースと、
●ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備え、処理回路は、ネットワークノードにAFを実行させる様に構成され、AFは、ステアリング要求をポリシ制御機能(PCF)に送信する様に構成され、ステアリング要求は、keepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含み、keepExistingPSAインジケーションは、現在のデータネットワークアクセス識別子(DNAI)及びエッジアプリケーションサーバ(EAS)への現在のユーザプレーン(UP)パスが、新しいDNAI及びEASへの新しいパスが確立されている間、維持されるべきことを示す、ネットワークノード。
【0096】
実施形態10:実施形態9に記載のネットワークノードであって、AFは、さらに、実施形態2から6のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【0097】
実施形態11:エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワーク内のポリシ制御機能(PCF)において実行される方法であって、
●アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、アプリケーション機能(AF)から受信することと、
●ステアリング要求に基づいて、ポリシ及びび課金制御(PCC)ルールを生成することであって、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
●PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することと、
を含む方法。
【0098】
実施形態12:実施形態11に記載の方法であって、
●ステアリング要求は、新しいPDUセッションを対象とし、
●PCCルールを生成することは、新しいPDUセッションの確立の間に実行される、方法。
【0099】
実施形態13:実施形態11に記載の方法であって、
●ステアリング要求は、進行中のPDUセッションを対象とし、
●PCCルールを生成することは、進行中のPDUセッションの修正の間に実行される、方法。
【0100】
実施形態14:セルラ通信システムのコアネットワークのポリシ制御機能(PCF)であって、PCFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、PCFは、
●アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、アプリケーション機能(AF)から受信することと、
●ステアリング要求に基づいて、ポリシ及びび課金制御(PCC)ルールを生成することであって、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
●PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することと、
を行う様に構成される、PCF。
【0101】
実施形態15:実施形態14に記載のPCFであって、さらに、実施形態12から13のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、PCF。
【0102】
実施形態16:セルラ通信システムのコアネットワークのポリシ制御機能(PCF)を実行するネットワークノードであって、PCFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、ネットワークノードは、
●ネットワークインタフェースと、
●ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備え、処理回路は、ネットワークノードにPCFを実行させる様に構成され、PCFは、
〇アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、アプリケーション機能(AF)から受信することと、
〇ステアリング要求に基づいて、ポリシ及びび課金制御(PCC)ルールを生成することであって、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
〇PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することと、
を実行する様に構成される、ネットワークノード。
【0103】
実施形態17:実施形態16に記載のネットワークノードであって、AFは、さらに、実施形態12から13のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【0104】
実施形態18:エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整するために、セルラ通信システムのコアネットワーク内のセッション管理機能(SMF)において実行される方法であって、
●ポリシ制御機能(PCF)からポリシ及び課金制御(PCC)ルールを受信することであって、PCCルールは、アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
●プロトコルデータユニット(PDU)セッションのための分岐点(BP)又は(UL CL)と、追加のPDUセッションアンカ(PSA)との同時変更が実行されることを判定することと、
●keepExistingPSAインジケーションに基づいて、UL CLリロケーション時のセッション継続性が使用されることを判定することと、
●ターゲットBP又はUL CLと、ターゲットユーザープレーン機能(UPF)と、を構成することと、
を含む方法。
【0105】
実施形態19:実施形態18に記載の方法であって、
●アプリケーションステアリング情報は、さらに、以前のPSAを維持する期間のインジケーションを含み、
●前記方法は、さらに、
〇以前のPSAを維持する期間のインジケーションに基づく時間間隔のタイマを開始することと、
〇ソースBP/UL CLと、ソースUPFと、をタイマの満了まで維持することと、を含む方法。
【0106】
実施形態20:実施形態18に記載の方法であって、
●アプリケーションステアリング情報は、さらに、ソースBP/UP CL及びソースUPFFを非アクティブと見做す最小時間間隔のインジケーションを含み、
●前記方法は、さらに、
〇ソースBP/UL CL及びソースUPFを通るトラフィックの非アクティブタイマを開始することであって、非アクティブタイマは、最小時間間隔以上の値を有する、ことと、
〇非アクティブタイマによって指定された非アクティブの期間の後、ソースBP/UL CL及びソースUPFを除去することと、を含む方法。
【0107】
実施形態21:セルラ通信システムのコアネットワークのセッション管理機能(SMF)であって、SMFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、SMFは、
●ポリシ制御機能(PCF)からポリシ及び課金制御(PCC)ルールを受信することであって、PCCルールは、アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
●プロトコルデータユニット(PDU)のための分岐点(BP)又は(UL CL)と、追加のPDUセッションアンカ(PSA)との同時変更が実行されることを判定することと、
●keepExistingPSAインジケーションに基づいて、UL CLリロケーション時のセッション継続性が使用されることを判定することと、
●ターゲットBP又はUL CLと、ターゲットユーザープレーン機能(UPF)と、を構成することと、
を実行する様に構成される、SMF。
【0108】
実施形態22:実施形態21に記載のSMFであって、さらに、実施形態19から20のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、SMF。
【0109】
実施形態23:セルラ通信システムのコアネットワークのセッション管理機能(SMF)を実行するネットワークノードであって、SMFは、エッジアプリケーションサーバ(EAS)リロケーション時にシームレスなサービス継続性を調整することを可能にし、ネットワークノードは、
●ネットワークインタフェースと、
●ネットワークインタフェースに関連付けられた処理回路と、を備え、処理回路は、ネットワークノードにSMFを実行させる様に構成され、SMFは、
〇アップリンク分類器(UL CL)リロケーション時にセッション継続性が維持されることを示すkeepExistingPSAインジケーションを含むアプリケーションステアリング情報を含むステアリング要求を、アプリケーション機能(AF)から受信することと、
〇ステアリング要求に基づいて、ポリシ及びび課金制御(PCC)ルールを生成することであって、PCCルールは、アプリケーションステアリング情報を含む、ことと、
〇PCCルールをセッション管理機能(SMF)に提供することと、
を実行する様に構成される、ネットワークノード。
【0110】
実施形態24:実施形態23に記載のネットワークノードであって、AFは、さらに、実施形態19から20のいずれか1つに記載の方法を実行する様に構成されている、ネットワークノード。
【0111】
以下の略語の少なくとも幾つかが、本開示において使用され得る。略語間に矛盾がある場合は、上記での使用方法を優先する必要がある。以下に複数回リストされている場合は、最初のリストが後続のリストよりも優先される。
●3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
●5G 第5世代
●5GC 第5世代コア
●5GS 第5世代システム
●AF アプリケーション機能
●AMF アクセス及びモビリティ機能
●AN アクセスネットワーク
●AP アクセスポイント
●ASIC 特定用途向け集積回路
●AUSF 認証サーバ機能
●CPU 中央処理ユニット
●DN データネットワーク
●DSP デジタル信号プロセッサ
●eNB 拡張又は発展型ノードB
●EPS 発展型パケットシステム
●E-UTRA 発展型汎用地上無線アクセス
●FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
●gNB ニューレディオ基地局
●gNB-DU ニューレディオ基地局分散ユニット
●HSS ホーム加入者サーバ
●IoT インターネット・オブ・シングス
●IP インターネットプロトコル
●LTE ロングタームエボリューション
●MME モビリティ管理エンティティ
●MTC マシン型通信
●NEF ネットワーク公開機能
●NF ネットワーク公開機能
●NR ニューレディオ
●NRF ネットワーク機能リポジトリ機能
●NSSF ネットワークスライス選択機能
●OTT オーバザトップ
●PC パーソナルコンピュータ
●PCF ポリシ制御機能
●P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
●QoS サービス品質
●RAM ランダムアクセスメモリ
●RAN 無線アクセスネットワーク
●ROM リードオンリーメモリ
●RRH リモート無線ヘッド
●RTT ラウンドトリップ時間
●SCEF サービス能力公開機能
●SMF セッション管理機能
●UDM 統合データ管理
●UE ユーザ装置
●UPF ユーザプレーン機能
【0112】
当業者は、本開示の実施形態に対する改良及び修正を認識するであろう。その様な総ての改良及び修正は、本明細書に開示されている概念の範囲内と見なされる。