(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】下衣のウェスト固定補助具
(51)【国際特許分類】
A41F 9/02 20060101AFI20231221BHJP
A41D 1/06 20060101ALI20231221BHJP
A44B 13/02 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A41F9/02 Z
A41D1/06 K
A41D1/06 J
A44B13/02
(21)【出願番号】P 2022136487
(22)【出願日】2022-08-30
【審査請求日】2022-09-21
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】716001854
【氏名又は名称】甲斐 利正
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 利正
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-170020(JP,A)
【文献】特開2001-292811(JP,A)
【文献】特開2009-213871(JP,A)
【文献】実開昭63-041207(JP,U)
【文献】特開2014-230689(JP,A)
【文献】特開2004-033526(JP,A)
【文献】登録実用新案第3023360(JP,U)
【文献】登録実用新案第3095699(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41F9/02
A41D1/06
A41D1/14
A44B13/00-13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下衣のウェスト部に取付けられているオンかんに挿入固定されるオンかん固定部と、このオンかん固定部からメンかん側に延びる延長部と、該延長部の先端から折り返されて、前記メンかんに差し込まれるフック部とからなる
ウェスト固定補助具であって、前記オンかん固定部はT字形状の両側を内側に折り曲げて構成されているとともに、このオンかん固定部の内側に突起が形成されていることを特徴とするウェスト固定補助具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,下衣のウェストサイズが狭くなった際、下衣のウェスト部に取付けられているオンかんやメンかんを、改めて縫い付けのし直しを必要とせず、既に付いているオンかんとメンかんにワンタッチで装着できるコンパクトなウェスト固定補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ウェストのサイズが合う下衣を調達した際、その下衣に付いているオンかんとメンかんの位置は、当然にウェストサイズに合った縫製がなされている。
下衣のウェストサイズが狭くなった時、ウェストサイズを補足するために、ズボン、スカートのウェスト寸法延長補足及び保持ベルトや、ズボンが存在している。
しかし、これらは事前に下衣に縫い付けられているものであり、その後ウェストサイズが狭くなった時、ウェストサイズを補足するため、縫い直しを必要とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-100124
【文献】実登3083012
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
下衣のウェストサイズが狭くなった時、ウェストサイズに応じて縫い直ししなくても、既存のオンかんとメンかんにワンタッチで装着できる下衣のウェスト固定補助具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一枚のステンレス材で構成され、下衣1のウェスト部に取付けられているオンかん2に挿入固定されるオンかん固定部3と、このオンかん固定部からメンかん側に延びる延長部5と、該延長部の先端から折り返されて、前記メンかん4に差し込まれるフック部6とからなる、下衣のウェストを固定補助することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
上述のように、下衣のウェストサイズが狭くなった際、狭くなった長さに応じてウェスト固定補助具を取り付けることで、改めて縫製のし直しを必要とせず、下衣のウェストサイズに合うよう、ウェスト固定補助具をワンタッチで装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の下衣のウェスト固定補助具の立体図である。
【
図2】本発明の下衣のウェスト固定補助具の展開図である。
【
図3】本発明の下衣へのウェスト固定補助具の装着手順の説明図と平面図である。
【
図4】本発明の下衣へのウェスト固定補助具の装着状態の説明図と平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0008】
本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
本発明のウェスト固定補助具Wは、下衣1のウェスト部に取付けられているフック状のオンかん2に取付けられるオンかん固定部3と、このオンかん固定部3からメンかん4に向けて延びる延長部5と、この延長部5の先端から折り返されて前記メンかん4に差し込まれるフック部6とから構成されている。
【0009】
前記したウェスト固定補助具Wは、例えば厚さ0.5~0.7ミリメートルの1枚のステンレス材を折り曲げて成形される。
この成型の仕方は
図2に示すように、ステンレス材をT字形状にプレス成型し、このT字形状とされたステンレス材の横バー部分Aの両側に、ポンチを打ち付けて反対面に突起8を作ったうえで、山折れ線XYを基準にして折り曲げることで、オンかん固定部3を成型する。
この時、オンかん固定部3には前記オンかん2に差し込まれるためのスリット部7が形成されている。
【0010】
前記のオンかん2に取り付けられるオンかん固定部3は、両方の隙間が広過ぎず狭過ぎずしっかりと収まり又外れないようにするため、山折れ線XとYの間隔及び横バー部分Aの折り曲げる角度を微妙に調整することになる。
【0011】
前記の延長部5は、下衣のウェストサイズが狭くなった時、そのウェストサイズの狭さに応じて、長さを調整してウェスト固定補助具を作ることが出来る。
【0012】
ウェスト固定補助具Wをメンかん4に装着する際、フック部6がスムーズに取り付けることが出来るよう、延長部5の先端部分Bの山折れ線Zを基準に極僅かに反り返し折り曲げる。
【0013】
前記メンかん4に差し込まれるフック部6は、延長部5の先端部分Bの少し手前の谷折れ線UVを基準に、延長部5に平行に折り曲げることで成型される。
【0014】
前記した本発明のウェスト固定補助具Wの使用例について以下説明する。
本発明のウェスト固定補助具Wは、先ずオンかん固定部3を下衣1のオンかん2のフック部分に差し込んで固定する。この際、オンかん固定部3にある突起8がオンかん2と接触することで摩擦によって両者のズレを防止する。これによってウェスト固定補助具Wの脱落を防ぐことが可能となる。
差し込んで固定したままの状態で、ウェスト固定補助具Wのフック部6を下衣1のメンかん4に差し込んで固定する。
【産業上の利用可能性】
【0015】
下衣のウェストサイズが狭くなった際、狭くなった長さに合うウェスト固定補助具を取り付けることで、新たに縫製のし直しを必要とせず、下衣のウェストサイズに合うように、ウェスト固定補助具をワンタッチで装着できる。
【符号の説明】
【0016】
1 下衣
2 オンかん
3 オンかん固定部
4 メンかん
5 延長部
6 フック部
7 スリット部
8 突起
W ウェスト固定補助具
【要約】 (修正有)
【課題】下衣のウェストサイズが狭くなった時、縫い直ししなくても既存の前カンにワンタッチで装着できる下衣のウェスト固定補助具を提供する。
【解決手段】下衣のウェスト部に取付けられているオンかんに挿入固定されるオンかん固定部3と、このオンかん固定部からメンかん側に延びる延長部5と、延長部の先端から折り返されて、メンかんに差し込まれるフック部6とからなる下衣のウェスト固定補助具。
【選択図】
図1