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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】安定性の高いミールカート
(51)【国際特許分類】
   A47B 31/06 20060101AFI20231221BHJP
   A47B 31/00 20060101ALI20231221BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20231221BHJP
   B64D 11/04 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A47B31/06
A47B31/00 H
B67D1/08 Z
B64D11/04
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023072577
(22)【出願日】2023-04-26
(65)【公開番号】P2023165639
(43)【公開日】2023-11-16
【審査請求日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】202210477558.3
(32)【優先日】2022-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522084902
【氏名又は名称】鄭州航空工業管理学院
(73)【特許権者】
【識別番号】523158284
【氏名又は名称】鄭州美倶工業設計有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】焦斌
(72)【発明者】
【氏名】曹再輝
(72)【発明者】
【氏名】葛露
(72)【発明者】
【氏名】楊欣欣
(72)【発明者】
【氏名】孫建華
(72)【発明者】
【氏名】李夢▲しゅ▼
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ・フリサ
(72)【発明者】
【氏名】李強
(72)【発明者】
【氏名】袁暁東
(72)【発明者】
【氏名】牛▲セキ▼
(72)【発明者】
【氏名】黄華
(72)【発明者】
【氏名】宗思生
(72)【発明者】
【氏名】張博
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-35338(JP,A)
【文献】特開2014-40930(JP,A)
【文献】特開2015-2989(JP,A)
【文献】特開2021-143019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 31/06
A47B 31/00
B67D 1/08
B64D 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体を含み、車体の底面の四隅にトロリーホイールが取り付けられ、車体の頂面の左右両側にプッシュロッドが取り付けられ、車体の内部に、前後両側とも開口された収容室が設けられ、収容室内に昇降構造を通じてプッシュプレートが取り付けられ、プッシュプレート上に、上端に開口部を有し飲み物を入れるための容器が複数設けられ、車体の頂面に、容器と一つずつ対応して且つそれに密封するように係合可能な接続ブロックが嵌着され、接続ブロックは巻き取り可能な接続パイプを介して容器の内部と連通し、接続ブロックの上端に、取り外し可能に接続されたポンピング構造が設けられ、ポンピング構造は接続パイプに接続されて且つ内部連通し、車体の左右両側の上部に、何れも第1スロットが設けられ、第1スロットの上方に、第1スロットの内部と連通する挿着孔が設けられ、ポンピング構造は何れも挿着孔に挿入嵌合可能であり、且つ挿着孔内にポンピング構造を駆動して動作させるための動力装置が設けられ、使用するときには、飲み物が入った容器を第1スロット内に置き、ポンピング構造と接続ブロックを分離させ、ポンピング構造と挿着孔を挿入嵌合させ、動力装置によってポンピング構造を駆動して動作させ、ポンピング構造は容器内の飲み物を接続パイプを経て第1スロット内の収納容器に輸送して供給することを特徴とする安定性の高いミールカート。
【請求項2】
前記接続ブロックは何れも逆転したボトル状機構であり、接続ブロックの下端は何れも収容室内に位置し、接続ブロックの下端にすべてゴム栓が被装され、接続ブロック内に何れも空洞が設けられ、接続ブロックの下端に、空洞の内部と連通する第2貫通孔が設けられ、空洞内にローラーホイールが回転可能に取り付けられ、ローラーホイールの回転取付箇所に、何れもトーションばねが取り付けられ、ローラーホイールの縦方向断面はI字状であり、第2貫通孔内に第1ハードチューブが設けられ、第1ハードチューブの下端は、対応する第2貫通孔を貫通して第1ホースに固定接続され、ローラーホイールの底部に、逆L字状の第1通路が設けられ、第1通路の下端は、回転継手を介して第1ハードチューブの上端に接続され、第1通路の上端は、輸送パイプの内端に固定接続され、輸送パイプはローラーホイールの外周に数周巻回され、空洞の片側に、横方向な第1貫通孔が設けられ、輸送パイプの外端は、対応する第1貫通孔を貫通して接続ブロックの外部に位置し、輸送パイプはホースであり、使用するときには、容器の上端は接続ブロックの下端の外側に被装され、且つ容器の上端はゴム栓を介して接続ブロックの下端に密封するように接続され、第1ホースの下端は、容器の内部に入り込み、且つその内部と連通し、輸送パイプの外端は、ポンピング構造に接続され、接続ブロックにポンピング構造に挿入嵌合可能な接続構造が設けられることを特徴とする請求項1に記載の安定性の高いミールカート。
【請求項3】
前記接続構造は、接続ブロックの頂面に設けられたねじ孔を含み、ねじ孔は空洞と連通し、ポンピング構造は挿着ブロックを含み、挿着ブロックは、上部に位置する筒状部と、中央に位置するテーパ状部と、下部に位置する円筒状ねじ部と、を含み、ねじ部の外周に、何れもねじ山が設けられ、筒状部の外周に、何れも環状溝が設けられ、環状溝内に円環が回転可能に取り付けられ、円環の底部に、何れも環状を呈する複数の円筒ころが嵌着され、ねじ部の下端に、縦方向な第4貫通孔が設けられ、第4貫通孔内に、何れも直立したパイプが設けられ、直立したパイプの下端は、対応する第4貫通孔を貫通し、直立したパイプの外周に第1ばねが被装され、第1ばねの上端は、対応する直立したパイプの外周に固定接続され、第1ばねの下端は、対応する第4貫通孔の内壁に固定接続され、テーパ状部の内側に、一端が第4貫通孔に連通された第2通路が設けられ、第2通路の他端は、対応する環状溝と連通し、且つ第2通路の他端は環状溝内の底面に位置し、輸送パイプの外端は、環状溝の片側から環状溝内に入って且つ環状溝の内側を迂回して対応する第2通路内に入って、対応する直立したパイプの上端に固定接続され、輸送パイプは環状溝の少なくとも円周の2分の1を迂回し、環状溝において且つ輸送パイプの迂回箇所に対応する円筒ころは、何れも対応する輸送パイプの上方に位置し、且つ輸送パイプを完全に押圧することができ、ローラーホイールの頂面の中央に、何れもシリカゲルブロックが固定するように取り付けられ、シリカゲルブロックは、対応する直立したパイプの下端に接触して嵌合されることを特徴とする請求項2に記載の安定性の高いミールカート。
【請求項4】
前記円環の外周に、リングギヤが固定するように取り付けられ、挿着孔は、上方に位置する円筒状第5貫通孔と下方に位置するテーパ状貫通孔とを含み、挿着ブロックのテーパ状部は、何れもテーパ状貫通孔に挿入嵌合可能であり、挿着孔の上部の片側に切欠きが設けられ、切欠きの下端はテーパ状貫通孔の外側に位置し、テーパ状貫通孔の片側に第2スロットが設けられ、第2スロット内に、可動端が上方に向くモータが固定するように取り付けられ、モータの出力軸に、ベベルギアが固定するように取り付けられ、ベベルギアは、何れもリングギヤと噛み合わせることを特徴とする請求項3に記載の安定性の高いミールカート。
【請求項5】
前記第1スロット内の底面に、何れも保管スロットが設けられ、保管スロットは挿着孔と同軸に設けられることを特徴とする請求項1または2または3または4に記載の安定性の高いミールカート。
【請求項6】
前記昇降構造は電動伸縮レバーであり、電動伸縮レバーの上端にプッシュプレートが固定するように取り付けられ、電動伸縮レバーは、収納室の内底面の中央に固定するように取り付けられ、収容室は矩形で前後両側とも開口され、収容室の内底面の前後両側に、何れも貯蔵タンクが固定するように取り付けられ、貯蔵タンクの上端は、電動伸縮レバーの固定部の上端と揃え、貯蔵タンクの外側は収容室の対応側と揃え、貯蔵タンクが電動伸縮レバーから離れた片側に何れも開口され、且つ貯蔵タンクが電動伸縮レバーから離れた片側に、開閉可能な第2ドアパネルが取り付けられ、収容室の前後両側に、何れも第1ドアパネルが取り付けられ、第1ドアパネルと対応側の第2ドアパネルによって、収容室の対応側を遮蔽することを特徴とする請求項1または2または3または4に記載の安定性の高いミールカート。
【請求項7】
前記車体の左右両側に、何れも第3スロットが設けられ、第3スロット内に、上端に開口部を有するゴミ箱が設けられ、ゴミ箱を対応する第3スロットから取り出すことが可能であり、第3スロットの外側に、何れもロックするための扉が設けられ、扉の上部に投入口が設けられ、投入口は対応するゴミ箱の上方に位置することを特徴とする請求項1または2または3または4に記載の安定性の高いミールカート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はミールカートの技術分野に関し、特に安定性の高いミールカートに関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機の旅行ルートが遠く、飛行時間が長いため、多くのフライトは飛行中に食事を提供する必要があり、ミールカートは、飛行機内で乗客に食事を提供するために必要な設備であるが、飛行中に揺れやすく、既存のミールカートの多くは飲み物が入った輸送用容器しか備えておらず、飲み物が入った容器はミールカート内で揺れて倒れやすいとともに、乗務員が乗客に飲み物を提供する際には、乗務員が容器をミールカートから取り出して使い捨てコップに飲み物を入れる必要があり、これにより飲み物を外部にこぼすことが起こりやすいだけでなく、特に飛行中の揺れに遭遇すると、容器全体が手から落ちる危険性があるため、従来技術のミールカートは安定性が強くなく、飲み物が転倒してこぼれるリスクが発生しやすい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
従来技術のミールカートは安定性が強くなく、飲み物が転倒してこぼれるリスクが発生しやすいという問題を解決するために、本発明は安定性の高いミールカートを提供する。
【0004】
本発明の技術的手段を以下のように、
本発明は、安定性の高いミールカートを提供し、車体を含み、車体の底面の四隅にトロリーホイールが取り付けられ、車体の頂面の左右両側にプッシュロッドが取り付けられ、車体の内部に、前後両側とも開口された収容室が設けられ、収容室内に昇降構造を通じてプッシュプレートが取り付けられ、プッシュプレート上に、上端に開口部を有し飲み物を入れるための容器が複数設けられ、車体の頂面に、容器と一つずつ対応して且つそれに密封するように係合可能な接続ブロックが嵌着され、接続ブロックは巻き取り可能な接続パイプを介して容器の内部と連通し、接続ブロックの上端に、取り外し可能に接続されたポンピング構造が設けられ、ポンピング構造は接続パイプに接続されて且つ内部連通し、車体の左右両側の上部に、何れも第1スロットが設けられ、第1スロットの上方に、第1スロットの内部と連通する挿着孔が設けられ、ポンピング構造は何れも挿着孔に挿入嵌合可能であり、且つ挿着孔内にポンピング構造を駆動して動作させるための動力装置が設けられ、使用するときには、飲み物が入った容器を第1スロット内に置き、ポンピング構造と接続ブロックを分離させ、ポンピング構造と挿着孔を挿入嵌合させ、動力装置によってポンピング構造を駆動して動作させ、ポンピング構造は容器内の飲み物を接続パイプを経て第1スロット内の収納容器に輸送して供給する。
【0005】
さらに、接続ブロックは何れも逆転したボトル状機構であり、接続ブロックの下端は何れも収容室内に位置し、接続ブロックの下端にすべてゴム栓が被装され、接続ブロック内に何れも空洞が設けられ、接続ブロックの下端に、空洞の内部と連通する第2貫通孔が設けられ、空洞内にローラーホイールが回転可能に取り付けられ、ローラーホイールの回転取付箇所に、何れもトーションばねが取り付けられ、ローラーホイールの縦方向断面はI字状であり、第2貫通孔内に第1ハードチューブが設けられ、第1ハードチューブの下端は、対応する第2貫通孔を貫通して第1ホースに固定接続され、ローラーホイールの底部に、逆L字状の第1通路が設けられ、第1通路の下端は、回転継手を介して第1ハードチューブの上端に接続され、第1通路の上端は、輸送パイプの内端に固定接続され、輸送パイプはローラーホイールの外周に数周巻回され、空洞の片側に、横方向な第1貫通孔が設けられ、輸送パイプの外端は、対応する第1貫通孔を貫通して接続ブロックの外部に位置し、輸送パイプはホースであり、使用するときには、容器の上端は接続ブロックの下端の外側に被装され、且つ容器の上端はゴム栓を介して接続ブロックの下端に密封するように接続され、第1ホースの下端は、容器の内部に入り込み、且つその内部と連通し、輸送パイプの外端は、ポンピング構造に接続され、接続ブロックにポンピング構造に挿入嵌合可能な接続構造が設けられる。
【0006】
さらに、接続構造は、接続ブロックの頂面に設けられたねじ孔を含み、ねじ孔は空洞と連通し、ポンピング構造は挿着ブロックを含み、挿着ブロックは、上部に位置する筒状部と、中央に位置するテーパ状部と、下部に位置する円筒状ねじ部と、を含み、ねじ部の外周に、何れもねじ山が設けられ、筒状部の外周に、何れも環状溝が設けられ、環状溝内に円環が回転可能に取り付けられ、円環の底部に、何れも環状を呈する複数の円筒ころが嵌着され、ねじ部の下端に、縦方向な第4貫通孔が設けられ、第4貫通孔内に、何れも直立したパイプが設けられ、直立したパイプの下端は、対応する第4貫通孔を貫通し、直立したパイプの外周に第1ばねが被装され、第1ばねの上端は、対応する直立したパイプの外周に固定接続され、第1ばねの下端は、対応する第4貫通孔の内壁に固定接続され、テーパ状部の内側に、一端が第4貫通孔に連通された第2通路が設けられ、第2通路の他端は、対応する環状溝と連通し、且つ第2通路の他端は環状溝内の底面に位置し、輸送パイプの外端は、環状溝の片側から環状溝内に入って且つ環状溝の内側を迂回して対応する第2通路内に入って、対応する直立したパイプの上端に固定接続され、輸送パイプは環状溝の少なくとも円周の2分の1を迂回し、環状溝において且つ輸送パイプの迂回箇所に対応する円筒ころは、何れも対応する輸送パイプの上方に位置し、且つ輸送パイプを完全に押圧することができ、ローラーホイールの頂面の中央に、何れもシリカゲルブロックが固定するように取り付けられ、シリカゲルブロックは、対応する直立したパイプの下端に接触して嵌合される。
【0007】
さらに、円環の外周に、リングギヤが固定するように取り付けられ、挿着孔は、上方に位置する円筒状第5貫通孔と下方に位置するテーパ状貫通孔とを含み、挿着ブロックのテーパ状部は、何れもテーパ状貫通孔に挿入嵌合可能であり、挿着孔の上部の片側に切欠きが設けられ、切欠きの下端はテーパ状貫通孔の外側に位置し、テーパ状貫通孔の片側に第2スロットが設けられ、第2スロット内に、可動端が上方に向くモータが固定するように取り付けられ、モータの出力軸に、ベベルギアが固定するように取り付けられ、ベベルギアは、何れもリングギヤと噛み合わせる。
【0008】
さらに、第1スロット内の底面に、何れも保管スロットが設けられ、保管スロットは挿着孔と同軸に設けられる。
【0009】
さらに、昇降構造は電動伸縮レバーであり、電動伸縮レバーの上端にプッシュプレートが固定するように取り付けられ、電動伸縮レバーは、収納室の内底面の中央に固定するように取り付けられ、収容室は矩形で前後両側とも開口され、収容室の内底面の前後両側に、何れも貯蔵タンクが固定するように取り付けられ、貯蔵タンクの上端は、電動伸縮レバーの固定部の上端と揃え、貯蔵タンクの外側は収容室の対応側と揃え、貯蔵タンクが電動伸縮レバーから離れた片側に何れも開口され、且つ貯蔵タンクが電動伸縮レバーから離れた片側に、開閉可能な第2ドアパネルが取り付けられ、収容室の前後両側に、何れも第1ドアパネルが取り付けられ、第1ドアパネルと対応側の第2ドアパネルによって、収容室の対応側を遮蔽する。
【0010】
さらに、車体の左右両側に、何れも第3スロットが設けられ、第3スロット内に、上端に開口部を有するゴミ箱が設けられ、ゴミ箱を対応する第3スロットから取り出すことが可能であり、第3スロットの外側に、何れもロックするための扉が設けられ、扉の上部に投入口が設けられ、投入口は対応するゴミ箱の上方に位置する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以下の有益な効果を有し、
本発明の設計が巧妙で、独特な接続ブロックを、容器と挿着ブロックとの間の輸送リンクとして使用し、且つ挿着ブロックと挿着孔を挿入嵌合させて、そしてモーターによって円環を駆動して回転させ、回転する円環と円筒ころが蠕動ポンプに相当して、それによって容器内部の飲み物を輸送パイプを経て盛り付け容器に輸送して、この過程で、容器は接続ブロックとプッシュプレートの間に固定され、車体が移動したり、飛行機が揺れたりする過程で容器が揺れたり、容器内の飲み物がこぼれる現象を効果的に防止することができるとともに、使用過程において、挿着ブロックを動かすだけで飲み物の輸送を実現することができるため、まずは、客室乗務員は、飲み物が入った容器を取り出して倒れる必要がなく、客室乗務員の仕事量を効果的に低減することができ、次は、従来の飲み物を容器に注いで入れる供給方式を変更し、飛行機が揺れた時に飲み物がこぼしたり、飲み物が入った容器は手から落ちたりする現象を効果的に回避することができ、安定性が高いだけでなく、より安全で使いやすい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の全体構造の概略正面図である。
図2図1におけるI箇所の拡大図である。
図3図1におけるII箇所の拡大図である。
図4図1におけるIII箇所の拡大図である。
図5図2におけるA方向の拡大図である。
図6図5におけるB-B線の断面図である。
図7図6におけるIV箇所の拡大図である。
図8】本発明の使用状態図である。
図9図8におけるV箇所の拡大図である。
図10図9におけるVI箇所の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
当業者が本発明の技術的態様をよりよく理解するために、これから図面と具体的な実施例を結合して本発明をさらに詳細に説明する。
【0014】
以下、本発明の実施形態における図面に関連して、本発明の実施形態における技術的態様を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、すべての実施形態ではない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施形態は、本発明の保護の範囲に属する。
【0015】
本願の説明において、用語「中央」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などが示す方位または位置関係は、図面に基づいて示される方位または位置関係であり、単に本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものであって、指定された装置または要素が特定の方位、特定の方位で構成され操作されるので、本発明に対する制限とは理解できない。さらに、「第1」、「第2」、「第3」という用語は、説明の目的のためだけに使用され、相対的な重要性を示したり暗示したりするために理解されていない。
【0016】
説明すべきなのは、コンポーネントを別のコンポーネントに直接配置することも、中央に配置することもできる。1つのコンポーネントが別のコンポーネントに「設定」されていると考えられる場合、それは別のコンポーネントに直接設定されているか、中央コンポーネントが同時に存在している可能性がある。1つのコンポーネントが別のコンポーネントに「固定」されていると考えられる場合、それは別のコンポーネントに直接固定されているか、中央コンポーネントが同時に存在している可能性がある。
【0017】
特に定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明の技術分野に属する当業者が一般に理解するものと同じ意味である。本明細書において本発明の明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的だけであって、本発明を限定することを目的とするものではない。本明細書で使用される用語「または/および」は、1つまたは複数の関連する列挙されたアイテムの任意およびすべての組合せを含む。
【0018】
1-10に示すように、本発明は、安定性の高いミールカートを提供し、車体1を含み、車体1の底面の四隅にトロリーホイール2が取り付けられ、車体1の頂面の左右両側にプッシュロッド3が取り付けられ、図1に示すように、これにより、飛行機内で、2人の客室乗務員が同時に車体1の左右両側を押し進めることができ、車体1の両側から飲食・飲料などの配布を行うことができる。
【0019】
車体1の内部に、矩形の収容室4が設けられ、収容室4の前後両側は開口され、収容室4の内底面の中央に、電動伸縮レバー5が固定するように取り付けられ、電動伸縮レバー5の頂面に横方向なプッシュプレート6が固定するように取り付けられ、プッシュプレート6の両側は、それぞれ収容室4の対応側と接触嵌合し、収容室4の内底面の前後両側に、何れも貯蔵タンク7が固定するように取り付けられ、貯蔵タンク7が電動伸縮レバー5から離れた片側に何れも開口され、貯蔵タンク7の左右両側は、収容室4に対応する側壁に固定するように取り付けられ、且つ貯蔵タンク7の上端は、電動伸縮レバー5の固定部の上端と揃えることにより、貯蔵タンク7によってペットボトル水などを貯蔵することができる。
【0020】
収容室4の前後両側の中下部に、何れも第1ドアパネル8が取り付けられ、第1ドアパネル8は、電動伸縮レバー5の固定部の上方に位置し、貯蔵タンク7の外側は、何れも収容室4の対応側と揃え、貯蔵タンク7の外側に、何れも第2ドアパネル9が取り付けられ、第1ドアパネル8と対応側の第2ドアパネル9によって、収容室4の対応側を遮蔽し、且つ第1ドアパネル8、第2ドアパネル9は何れも透明な材料で作られており、第1ドアパネル8を通して収容室4内の状況を見ることができ、第2ドアパネル9を通して貯蔵タンク7内の物品の残量を見ることができる。
【0021】
車体1の頂面に、複数の接続ブロック10が嵌着されており、接続ブロック10の形は何れも逆転したボトル状であり、接続ブロック10は、何れも上部に位置する筒状部と下部に位置する漏斗部を含み、接続ブロック10内の中上部に何れも空洞11が設けられ、空洞11内に、I字状のローラーホイール12が回転可能に取り付けられ、ローラーホイール12の回転取付箇所に、何れもトーションばねが取り付けられ、ローラーホイール12の内側の下部に、逆L字状の第1通路13が設けられ、第1通路13の上端は、輸送パイプ14の内端に固定接続され、且つその内部と連通し、輸送パイプ14はローラーホイール12の外周に数周巻回され、接続ブロック10の片側に、いずれもそれに対応する空洞11の内部に連通された第1貫通孔が設けられ、輸送パイプ14の外端は、それぞれ対応する第1貫通孔を貫通して接続ブロック10の外部に位置し、初期状態時、図2に示すように、輸送パイプ14は対応するローラーホイール12の外周に巻回され、輸送パイプ14を外側に引っ張ることにより、輸送パイプ14を対応するローラーホイール12の回転を駆動させてその外周の輸送パイプ14を解放し、輸送パイプ14はホースであり、輸送パイプ14を引っ張らない場合、ローラーホイール12は対応するトーションばねの作用を受けて回転し、さらに対応する輸送パイプ14を回収し、初期状態に復帰する。
【0022】
接続ブロック10の下端は、何れも収容室4内に入り込み、接続ブロック10の下端の外周に、何れもゴム栓16が固定するように被装され、接続ブロック10の下方に、何れも容器17が設けられ、容器17の頂部は、対応する接続ブロック10の下端に被装されて且つそれと嵌合され、空洞11の底部に、縦方向な第2貫通孔15が設けられ、第2貫通孔15は、外部と連通し、容器17と接続ブロック10とを挿入嵌合させた後、第2貫通孔15は容器17の内部に連通し、第1通路13の下端に、何れも回転継手を介して直立した第1ハードチューブ18が取り付けられ、第1ハードチューブ18の下端は第2貫通孔15を貫通して接続ブロック10の外側に延出し、第1ハードチューブ18の下端は第1ホース19に固定接続され、使用するときには、第1ドアパネル8はすべて開き、電動伸縮レバー5はすべて収縮し、水や飲料が入った容器17をプッシュプレート6の上に置き、且つ容器17と接続ブロック10を一つずつ対応させるようにした後、容器17とその上の接続ブロック10とを挿入嵌合させるように電動伸縮レバー5が伸び、このとき容器17は、プッシュプレート6と接続ブロック10の間に係止され、飛行機が揺れたときに、容器17が揺れることはなく、且つ第1ホース19の下端は容器17内の底部に入り込ることにより、輸送パイプ14は容器17の内部と連通するようになる。
【0023】
接続ブロック10の上方に、何れも挿着ブロック20が設けられ、挿着ブロック20は、上部に位置する筒状部21と、中央に位置するテーパ状22部と、下部に位置する円筒状ねじ部23と、を含み、ねじ部23の外周に、何れもねじ山が設けられ、接続ブロック10の頂面の中部に、縦方向なねじ孔24が設けられ、ねじ孔24は空洞11の内部と連通し、ねじ部23は、対応するねじ孔24と螺合され、ねじ部23と対応するねじ孔24を螺合させることで、挿着ブロック20と接続ブロック10との嵌合を実現することができる。
【0024】
筒状部22の外周に、何れも環状溝25が設けられ、環状溝25の内側に円環26が回転可能に取り付けられ、円環26の底部に、何れも環状を呈する複数の円筒ころ27が嵌着され、円筒ころ27の底部の一部は、何れも対応する円環26の下方に位置し、円筒ころ27の軸線は、筒状部22の円心に指し、ねじ部23の底面に、何れも縦方向な第4貫通孔28が設けられ、テーパ状部23の内側に、何れも第2通路が設けられ、第2通路の一端は、対応する第4貫通孔28の上端と連通し、対応する第4貫路28内に、何れも直立したパイプ30が設けられ、直立したパイプ30の両端は、それぞれ対応する第4貫通孔28を貫通し、直立したパイプ30の外周に第1ばね31が被装され、第1ばね31の上端は、対応する直立したパイプ30の外周に固定接続され、第1ばね31の下端は、対応する第4貫通孔28の内壁に固定接続され、第1ばね31は、対応する直立したパイプ30に対して第4貫通孔28から外側への押し力を常に与え、第2通路の他端は、対応する環状溝25内の底部に延び、且つ外部に連通し、輸送パイプ14の他端は、環状溝25の片側から環状溝25内に入って且つ環状溝25の内側を迂回して対応する第2通路を貫通して、対応する直立したパイプ30の上端に固定接続され、図5に示すように、輸送パイプ14は環状溝25の少なくとも円周の2分の1を迂回し、環状溝25において且つ輸送パイプ14の迂回箇所に対応する円筒ころ27は、何れも対応する輸送パイプ14の上方に位置し、且つその下方に位置する輸送パイプ14を完全に押しつけて輸送パイプ14の内部を貼り合わせ、図6に示すように、ローラーホイール12の頂面の中央に、何れもシリカゲルブロック33が固定するように取り付けられ、初期状態では、挿着ブロック20はねじ部23を介してねじ孔24に螺合されることにより、挿着ブロック20と接続ブロック10を接続し、且つねじ部23とねじ孔24が螺合する過程で、シリカゲルブロック33と直立したパイプ30の下端とが接触嵌合して直立したパイプ30を対応する第4貫通孔28の内部の片側に移動させるようにプッシュアップし、第1ばね31は収縮し、使用するときには、挿着ブロック20と対応する接続ブロック10を分離させ、直立したパイプ30は、第1ばね31のばね力により外側に張り出す。
【0025】
車体1の左右両側の上部に、何れも横方向な第1スロット34が設けられ、車体1の頂面に、何れも第1スロット34と対応する挿着孔35が設けられ、挿着孔は、上方に位置する円筒状第5貫通孔と下方に位置するテーパ状貫通孔37とを含み、挿着孔35が車体1の中部から離れた片側に、切欠き38が設けられ、切欠き38の下端はテーパ状貫通孔37内に位置し、テーパ状貫通孔37が車体1の中部に近い片側に第2スロット39が設けられ、第2スロット39内に、可動端が上方に向くモータ40が固定するように取り付けられ、モータ40の出力軸に、第1歯車が固定するように取り付けられ、図3に示すように、円環26の外周に、リングギヤ42が固定するように取り付けられ、挿着ブロック20は、何れも挿着孔35に挿入嵌合可能であり、且つ第1歯車41は、何れもリングギヤ42と噛み合わせる。
【0026】
第1スロット34内の底面に、何れも保管スロット43が設けられ、使用するときには、使い捨てカップを保管スロット43内に置くことにより、使い捨てカップを上方の挿着孔35に合わせて位置決め作用を果たすことができるだけでなく、飲み物を入れる過程でカップが揺れが起こることを効果的に防止して、固定作用を果たすことができる。
【0027】
挿着ブロック20の頂面に、取手45が固定するように取り付けられ、乗務員が取手45を介して挿着ブロック20を回転させ、挿着ブロック20を対応する接続ブロック10から分離させ、挿着ブロック20と挿着孔35の挿着や取り出しを容易にする。
【0028】
車体1の左右両側に、何れも第3スロット47が設けられ、第3スロット47内に、上端に開口部を有するゴミ箱48が設けられ、ゴミ箱48を対応する第3スロット47から取り出すことが可能であり、第3スロット47の外側に、何れもロックするための扉49が設けられ、扉49の上部に、第3スロット47の内部に連通された投入口50が設けられ、投入口は対応するゴミ箱48の上方に位置し、図4に示すように、これにより、乗務員が飲み物を配布する際に、回収されたゴミを対応する側のゴミ箱48内に同一に収集することが容易になる。
【0029】
第2スロット39の内底面が挿着孔35に近い片側に、近接スイッチ44が取り付けられ、使用中に、車体1の内部に、充電可能な電源とコントローラが設けられ、電動伸縮レバー5と、近接スイッチ44と、モータ40とは何れも電源に接続され、電動伸縮レバー5と、近接スイッチ44と、モータ40とは何れもコントローラに接続されており、且つコントローラによって制御される。初期状態では、図1に示すように、容器17内にそれぞれ飲み物が入っており、このとき、すべての挿着ブロック20は対応する接続ブロック10に螺合しており、直立したパイプ30の下端は、その下方のシリカゲルブロック33と互いに押し上げられており、且つ車体1の両側において且つ第1溝スロット4の後側に対応するところに、使い捨てカップの置き場が設けられており、使い捨てカップの取り出し使用に便利である。使用するときには、図8に示すように、第1ドアパネル8、第2ドアパネル9はいずれも閉じ、乗務員が乗客に飲み物を提供する必要がある場合には、乗務員はまず使い捨てコップを保管スロット43内に置いて、対応する飲み物が入った挿着ブロック20のねじ部23とその下方のねじ孔24とを分離させ、挿着ブロック20が分離して、且つ対応する直立したパイプ30が第1ばね31のばね力により外部に伸びだして、このとき乗務員は、挿着ブロック20をその所在する側に引き寄せ、挿着ブロック20の移動により、対応する輸送パイプ14がローラーホイール12を引っ張って、ローラーホイール12の回転によって輸送パイプ14を解放し、その後乗務員は、挿着ブロック20とその所在する側の挿着孔35とを挿入嵌合させ、輸送パイプ14は挿着孔35の切欠き38に係合され、図9に示すように、このとき、伸びだした直立したパイプ30は、挿着孔35を貫通して第1スロット34内に挿入し、リングギヤ42は、第1歯車41と噛み合わせ、図10に示すように、このとき、近接スイッチ44は、接続ブロック20を監視し、さらに情報をコントローラにフィードバックして、モータ40を動作させ、第1歯車41はリングギヤ42を回転させ、そして挿着孔35と挿着ブロック20との挿入嵌合によって、輸送パイプ14は切欠き38に係止し、すべて挿着ブロック20は、リングギヤ42に従って回転しないので、リングギヤ42の回転によって対応する円環26を回転させ、リングギヤ26の下には一部の輸送パイプ14が巻き取られ、円筒ころ27がその下方の輸送パイプ14を押圧することにより、円環26の回転によって、円筒ころ27をその下方の輸送パイプ14に転動しながら押圧させ、且つ隣接する2つの円筒ころ27の間に一定の距離があるため、このときの円環26、円筒ころ27は蠕動ポンプの回転ローラーに相当し、円筒ころ27と環状溝の25内底面が輸送パイプ14に対して転動しながら押圧したり解放したりすることで、輸送パイプ14及び対応する容器17内に負圧が形成され、これにより、対応する容器17内の飲み物が輸送パイプ14によって吸い上げられ、容器17内部の飲み物水が順に第1ホース19、第1ハードチューブ18、第1通路13を通って輸送パイプ14内に入り、直立したパイプ30を通ってその下方の使い捨てコップに輸送され、使い捨てコップに飲み物がいっぱい入ると、挿着ブロック20を挿着孔35内から取り出すだけで、モータ40が回転しなくなり、円筒ころ27が回転しなくなり、輸送パイプ14が外部へ飲み物を輸送しなくなり、使い捨てコップに飲料を入れることが停止することができる。もちろん、ここでは使い捨てコップを用いた飲み物を入れることに限らず、他の盛り付け器を用いて保管スロット43内に置いて飲み物を入れることもできる、そして、乗務員は、挿着ブロック20のねじ部23を対応するねじ孔24に螺合せればよく、ロープによって引き出された輸送パイプ14は、トーションばねによってローラーホイール12の外周に巻き取られ、全体のプロセスが完了し、容器17内に飲み物を補充する必要がある場合は、電動伸縮レバー5を収縮させ、プッシュプレート6によって容器17を接続ブロック10の下端から分離させるように上方の容器17を下方に移動させるだけでよく、ここで容器17と接続ブロック10とが緊密に接続されている場合は、容器17を接続ブロック10から手動で分離し、容器17を取り出して飲み物を入れ、飲み物を補充した容器17を、プッシュプレート6に戻すことができ、電動伸縮レバー5の伸長により容器17を対応する連結ブロック10に嵌合させればよい。
【0030】
以上述べた本発明の実施形態は、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神及び原則の範囲内で行われた修正、等価置換及び改良等は、本発明の請求項の保護範囲内に含まれるべきである。
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