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特許7406882画像処理装置、制御方法、および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】画像処理装置、制御方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 15/20 20110101AFI20231221BHJP
   H04N 21/84 20110101ALI20231221BHJP
   H04N 21/854 20110101ALI20231221BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20231221BHJP
【FI】
G06T15/20 500
H04N21/84
H04N21/854
G06T19/00 A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019091382
(22)【出願日】2019-05-14
(65)【公開番号】P2020187530
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2022-05-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】小沼 和文
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 裕尚
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-022151(JP,A)
【文献】国際公開第2013/011696(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 3/00- 3/60
G06T 15/00-19/20
H04N 21/80-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の撮像装置によって異なる方向から撮像された複数の撮像画像に基づいて生成される仮想視点画像を生成するための三次元モデルであって、撮像画像に基づいて被写体の三次元モデルを生成する画像処理システムであって、
前記三次元モデル生成する処理が未完了であることを示すエラーを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出されたエラーに対応する前記三次元モデルを特定する特定情報と、前記検出手段により検出されたエラーに関するエラー情報とを関連付けて出力する出力手段と
前記出力手段により出力された前記特定情報と前記エラー情報に基づいて、前記三次元モデルを生成する生成手段と
を有することを特徴とする画像処理システム
【請求項2】
前記検出手段は、前記三次元モデルを生成する処理が所定時間内に完了しない場合、未完了であることを示すエラーを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記検出手段は、前記三次元モデルを生成する処理が所定時間内に完了せず、前記三次元モデルを生成する処理により生成途中の前記三次元モデルの形状精度が閾値を下回った場合に、未完了であることを示すエラーを検出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記出力手段は、前記三次元モデルを生成する処理により生成途中の前記三次元モデルを出力し、
前記生成手段は、前記生成途中の前記三次元モデルに基づいて、前記三次元モデルを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記三次元モデルを生成する処理は、視体積交差法であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記三次元モデルを生成する処理は、前記三次元モデルの形状精度を所定の精度まで向上させる処理であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項7】
前記特定情報は、前記三次元モデルを生成する処理に用いられた撮像画像の撮像時刻を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項8】
前記出力手段は、所定のまとまりごとに、前記特定情報と、前記エラー情報とを関連付けることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理システム
【請求項9】
前記所定のまとまりは、前記三次元モデルに基づいて生成される仮想視点画像ごと、あるいは、前記仮想視点画像を複数組み合わせた動画のシーンごとのまとまりであることを特徴とする請求項に記載の画像処理システム
【請求項10】
前記出力手段は、前記特定情報と前記エラー情報とから生成される素材データファイルを出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理システム
【請求項11】
前記素材データファイルは、ISO/IEC 14496-12に基づくファイルフォーマットであることを特徴とする請求項10に記載の画像処理システム
【請求項12】
コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理システムが有する各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項13】
複数の撮像装置によって異なる方向から撮像された複数の撮像画像に基づいて生成される仮想視点画像を生成するための三次元モデルであって、撮像画像に基づいて被写体の三次元モデルを生成する画像処理システムの制御方法であって、
前記三次元モデル生成する処理が未完了であることを示すエラーを検出する検出工程と、
前記検出工程により検出されたエラーに対応する前記三次元モデルを特定する特定情報と、前記検出工程により検出されたエラーに関するエラー情報とを関連付けて出力する出力工程と
前記出力工程により出力された前記特定情報と前記エラー情報に基づいて、前記三次元モデルを生成する生成工程と
を有することを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想視点画像の生成に係る技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の撮像装置を異なる位置に設置して複数の方向から同期撮影し、当該撮像装置から得られた複数視点画像を用いて、任意の視点に基づく仮想視点画像を生成する技術が注目されている。
【0003】
特許文献1には、複数の撮像装置により撮像された撮像画像と、該撮像画像に基づいて生成される前景テクスチャ画像、背景テクスチャ画像、および三次元モデル等のデータに基づいて仮想視点画像を生成する画像生成装置について記載されている。以降、仮想視点画像を生成するためのデータ(複数の撮像装置により撮像された撮像画像、および、該撮像画像に基づいて生成される前景テクスチャ画像、背景テクスチャ画像、および三次元モデル等のデータを含む)を、素材データと呼ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第06429829号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像処理装置が素材データを生成して画像生成装置に出力し、画像生成装置が素材データに基づいて仮想視点画像を生成する画像処理システムについて考える。このとき、例えば、画像処理装置が複数の撮像画像を取得する際に、撮像画像のデータ量が伝送帯域を超えたために、画像処理装置が当該撮像画像の一部を取得できない等のエラーが発生する場合がある。しかしながら画像生成装置は、出力された素材データを取得するだけでは、当該素材データが出力されるまでに発生したエラーを知ることができない。これにより画像生成装置が生成する仮想視点画像の品質が低下する恐れがある。上記の例のように、画像処理装置が撮像画像の一部を取得できないエラーが発生した場合、画像処理装置が出力する素材データは、撮像画像をすべて取得したときと比較して品質が低下する。したがって、当該素材データを用いて生成される仮想視点画像の品質もまた低下することとなる。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。その目的は、素材データに係るエラーを容易に参照できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像処理システムは、複数の撮像装置によって異なる方向から撮像された複数の撮像画像に基づいて生成される仮想視点画像を生成するための三次元モデルであって、撮像画像に基づいて被写体の三次元モデルを生成する画像処理システムであって、前記三次元モデル生成する処理が未完了であることを示すエラーを検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたエラーに対応する前記三次元モデルを特定する特定情報と、前記検出手段により検出されたエラーに関するエラー情報とを関連付けて出力する出力手段と前記出力手段により出力された前記特定情報と前記エラー情報に基づいて、前記三次元モデルを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、素材データに係るエラーを容易に参照することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像処理システム100が有する画像処理装置110および画像生成装置120のハードウェア構成を説明するための図
図2】画像処理システム100の一部の機能構成を説明するための図
図3】複数の撮像送信部201の配置の一例を説明するための図
図4】素材データに係るエラーを検出するための機能構成を説明するための図
図5】素材データの種別ごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図
図6】仮想視点画像フレームごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図
図7】動画のシーンごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図
図8】ISO BMFFの構成の一例を説明するための図
図9】ボックスmeta803の構成を説明するための図
図10】画像処理システム100が有する画像生成装置120の機能構成を説明するための図
図11】仮想視点操作部1003が提供するユーザインターフェースの一例を説明するための図
図12】仮想視点画像フレームごとに品質情報がメタデータとして付与される例を説明するための図
図13】動画のシーンごとに品質情報がメタデータとして付与される例を説明するための図
図14】画像処理システム100が有する画像処理装置110の処理手順を説明するためのフローチャート
図15】画像処理システム100が有する画像生成装置120の処理手順を説明するためのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本実施形態について説明する。
【0011】
図1は、画像処理システム100が有する画像処理装置110および画像生成装置120のハードウェア構成を説明するための図である。画像処理システム100は、画像処理装置110と画像生成装置120とを有する。画像処理装置110は、CPU(中央演算装置)111、ROM(リードオンリーメモリ)112、RAM(ランダムアクセスメモリ)113、補助記憶装置114、表示部115、操作部116、通信I/F117、およびバス118を有する。
【0012】
CPU111は、ROM112やRAM113に格納されているコンピュータプログラムおよびデータを用いて、画像処理装置110の全体を制御する。なお、画像処理装置110がCPU111とは異なる一または複数の専用のハードウェアを有し、CPU111による処理の少なくとも一部を専用のハードウェアが実行してもよい。専用のハードウェアの例としては、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートウェイ)、およびDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等がある。ROM112は、変更を必要としないプログラム等を格納する。RAM113は、補助記憶装置114から供給されるプログラムおよびデータ、および通信I/F117を介して外部から供給されるデータ等を一時記憶する。補助記憶装置114は、例えばハードディスクドライブ等で構成され、画像データおよび音声データ等の様々なデータを記憶する。
【0013】
表示部115は、例えば液晶ディスプレイ、あるいはLED等で構成され、ユーザが画像処理装置110を操作するためのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)等を表示する。操作部116は、例えばキーボード、マウス、ジョイスティック、およびタッチパネル等で構成され、ユーザによる操作を受けて各種の指示をCPU111に入力する。CPU111は、表示部115を制御する表示制御部、および操作部116を制御する操作制御部として動作する。通信I/F117は、画像処理装置110の外部の装置との通信に用いられる。例えば、画像処理装置110が外部の装置と有線で接続される場合には、通信用のケーブルが通信I/F117に接続される。画像処理装置110が外部の装置と無線通信する機能を有する場合には、通信I/F117はアンテナを備える。バス118は、画像処理装置110の各部をつないで情報を伝達する。
【0014】
本実施形態では、表示部115と操作部116が画像処理装置110の内部に存在するものとするが、表示部115と操作部116との少なくとも一方が画像処理装置110の外部に別の装置として存在していてもよい。
【0015】
以上が、画像処理装置110のハードウェア構成についての説明である。画像生成装置120におけるCPU121、ROM122、RAM123、補助記憶装置124、表示部125、操作部126、通信I/F127およびバス128についても、それぞれ画像処理装置110におけるCPU111~バス118と同様の機能を有する。
【0016】
図2は、本実施形態における画像処理システム100の一部の機能構成を説明するための図である。画像処理システム100は、複数の撮像送信部201、同期部202、および、画像処理装置110を有する。また、画像処理装置110は、受信部203、三次元形状推定部204、蓄積部205、集計付与部206、ファイル生成部207、および、操作部208を有する。以下、各部の機能について説明する。
【0017】
撮像送信部201は、例えばカメラ等の撮像装置であり、撮像した撮像画像を受信部203へ送信する。複数の撮像送信部201は、同期部202から同期信号を受信し、互いに同期して撮像を行う。図3は、複数の撮像送信部201が配置される一例である。複数の撮像送信部201は、例えばスタジアムのグラウンド等の撮像空間を囲むように配置される。同期部202は、複数の撮像送信部201へ同期信号を送信する。受信部203は、図1における通信I/F117を用いて、複数の撮像送信部201が撮像した複数の撮像画像を受信し、三次元形状推定部204へ送信する。三次元形状推定部204は、受信部203から受信した複数の撮像画像に基づいて、前景の三次元モデルを生成する。ここで、前景とは、撮像空間における位置が変化する被写体(例えば、スタジアム内におけるボール、および選手等)である。また、撮像空間における前景以外の被写体を、背景とする。三次元形状推定部204は、例えば、受信部203から受信した複数の撮像画像から前景のシルエットを抽出し、視体積交差法を用いて三次元モデルを生成する。なお、三次元モデルの生成方法は、視体積交差法以外の手法を用いてもよい。また、本実施形態における画像処理装置110は、三次元形状推定を行うことにより前景に対応する被写体を生成するが、被写体の生成手法についてはこれに限定されない。例えば、イメージベースドレンダリングを用いて被写体の生成を行ってもよい。三次元形状推定部204は、受信部203から受信した複数の撮像画像と、生成した三次元モデルとを蓄積部205へ送信する。蓄積部205は、図1における補助記憶装置114に含まれており、三次元形状推定部204から送信された複数の撮像画像と三次元モデルとを、素材データとして蓄積する。ここで、素材データとは、複数の撮像送信部201が撮像する撮像空間における、任意の位置に配置される視点から見た仮想視点画像を生成するためのデータである。また、素材データは、複数の撮像画像と、該複数の撮像画像に基づいて生成されるデータとを含む。素材データは、複数の撮像画像と三次元モデルの他に、以下のデータを含む。素材データは、例えば、撮像送信部201の位置、向き、および焦点距離等に関するカメラパラメータ、背景構造を示すポリゴンデータである背景三次元モデル、および、背景三次元モデルに貼り付けるための背景テクスチャ画像等を含む。背景三次元モデルおよび背景テクスチャは、あらかじめ生成されていてもよいし、撮像送信部201が撮像する撮像画像に基づいて逐次生成されてもよい。なお、素材データに含まれるデータは必ずしも上記の組み合わせに限らない。素材データは、上記のデータのうち任意の数のデータのみを含んでいてもよいし、上記のデータ以外のデータを含んでいてもよい。
【0018】
ここで、画像処理装置110が素材データに係るエラーを検出するための機能構成について説明する。図4は、画像処理装置110において実行される、素材データに係るエラーを検出するための機能構成を説明するための図である。この素材データに係るエラーを検出するための処理部(以下、エラー検出処理部と呼ぶ)が行う処理は、例えば画像処理装置110におけるCPU111が補助記憶装置114等に記憶されているプログラムを実行する等により行われる処理である。また、エラー検出処理部は、処理部401、エラー検出部402、および、付与部403を有する。以下、各部について説明する。
【0019】
処理部401は、素材データに係る処理を行う。素材データに係る処理は、例えば、素材データの生成、送受信、および、蓄積等の処理である。エラー検出部402は、撮像送信部201、受信部203、三次元形状推定部204、および、蓄積部205のそれぞれの動作に関わるエラーの発生を検出する。本実施形態においては、上記の各処理部の処理内容あるいは処理結果が所定の基準を満たさなかった場合のこともエラーと呼ぶ。付与部403は、エラー検出部402が検出したエラーに関する情報(以下、エラー情報と呼ぶ)と、当該検出されたエラーに係る素材データを特定するための情報(以下、特定情報とも呼ぶ)とを、後段の各処理部へ送信する。なお、特定情報は、後述の検出方法によりエラーが検出された素材データを特定する情報である。例えば、撮像画像を特定する特定情報は、当該撮像画像を撮像した撮像送信部201に付されているカメラID、および撮像時刻等の情報である。また例えば、三次元モデルを特定する特定情報は、モデルの生成に使用された撮像画像の撮像時刻等の情報である。特定情報は素材データを特定可能な情報であれば何でも良く、上記の情報に限定されない。以下、各処理部において発生するエラーの例と、検出方法について説明する。
【0020】
撮像送信部201において発生しうるエラーは、撮像画像の欠落に関するエラーと、撮像画像の品質に関するエラーである。撮像画像の欠落に関するエラーは、例えば、撮像送信部201が一以上の撮像画像を受信部203に送信しなかったというものである。撮像送信部201は撮像画像に圧縮処理を施して伝送するが、撮像画像によって圧縮後のデータ量は変動する。変動量によって、圧縮後のデータ量が伝送帯域を超える場合がある。圧縮後のデータ量が伝送帯域を超えると、撮像送信部201が送信する撮像画像の一部またはすべてが欠落する恐れがある。あるいは、撮像送信部201が所定時間内に撮像画像を送信する処理を行う際、撮像画像の圧縮後のデータ量によっては、所定時間内に撮像画像を送信できない場合がある。この場合も、撮像送信部201が送信する撮像画像の一部またはすべてが欠落する恐れがある。撮像送信部201は、撮像画像のデータ量が伝送帯域を超える、または撮像画像の送信に要する時間が所定時間を超えると判断した場合、撮像画像の送信を行わないことが可能である。エラー検出部402は、撮像送信部201が撮像画像を送信しなかったことを、エラーとして検出する。
【0021】
撮像画像の品質に関するエラーは、例えば、撮像送信部201の振動、あるいは、シャッター速度の設定が不適切であったために生じる撮像画像のブレ、露出設定が不適切であったために生じる明るさの異常、および、圧縮による画像劣化などがある。エラー検出部402は、上記のエラーについて、例えば以下のように検出することが可能である。撮像画像のブレは、画像の周波数特性を求めることにより検出することができる。また、明るさの異常は、輝度のヒストグラムを求めることにより検出することができる。圧縮による画像劣化は、圧縮に使用した手法、および圧縮率に基づいて検出することができる。
【0022】
受信部203において発生しうるエラーは、撮像送信部201から送信される撮像画像の欠落に関するエラーと、受信した撮像画像の同期に関するエラーである。撮像画像の欠落に関するエラーは、例えば、所定時間内にすべての撮像送信部201から撮像画像を受信できないというものである。エラー検出部402は、受信部203が撮像画像を受信できなかったことをエラーとして検出する。その際、受信できなかった撮像画像に対応する撮像送信部201と通信が行えない場合、通信異常をエラーとして検出する。また、撮像送信部201が撮像画像を送信しなかったことを示すエラー情報を、受信部403が取得した場合、当該エラー情報に基づいて撮像画像の欠落に関するエラーを検出する。撮像画像の同期に関するエラーは、受信部403が受信した複数の撮像画像の同期が正常に取れていないというものである。エラー検出部402は、受信部203が撮像画像を受信するタイミングのずれ、あるいは受信された複数の撮像画像に付与された時刻情報が異なることを、エラーとして検出する。
【0023】
三次元形状推定部204において発生しうるエラーは、所定時間内に三次元モデル生成の処理が完了しないというものである。三次元形状推定部204は、三次元モデルを生成する際、初めにモデルの粗い形状を求め、段階的に形状の精度を上げて最終の精度まで向上させるといった処理を行う。三次元形状推定部204は、三次元モデルの精度が最終の精度に達した時、三次元モデル生成を完了する。例えば、撮像送信部201の撮像から三次元モデル生成の完了までの時間に制限を設けている場合、モデルの複雑さによっては、制限時間である所定時間内に三次元モデル生成が完了しないことがある。エラー検出部402は、三次元モデルの生成に要する時間を算出し、所定時間内に完了しないと判断した場合、所定時間内に処理が完了しないことを三次元モデル生成が未完了であるエラーとして検出する。また、エラー検出部402は、所定時間が経過した時点で三次元モデル生成が完了していないことを、三次元モデル生成が未完了であるエラーとして検出してもよい。このとき、三次元形状推定部204は、生成が完了していない三次元モデルは後段の処理部へ送信しないように設定してもよい。また、三次元形状推定部204は、撮像画像の欠落に関するエラー情報を受信した場合、当該エラー情報に基づいて、三次元モデルの生成に使用した撮像画像が不十分であるエラーを検出する。
【0024】
蓄積部205において発生しうるエラーは、蓄積を要求されるデータのデータ量が、蓄積可能な帯域の上限を超えるというものである。蓄積部205は、三次元形状推定部204から送信される複数の撮像画像データおよび三次元モデルデータを含む素材データと、該素材データに付与されたエラー情報とを蓄積する。三次元形状推定部204が送信するデータのデータ量が、蓄積部205が蓄積可能な帯域の上限を超える場合、蓄積部205は、データの一部を蓄積することができない。この結果、三次元形状推定部204が送信するデータの一部が欠落する。このとき、エラー検出部402は、蓄積可能な帯域の上限を超えることを、素材データの欠落に関するエラーとして検出する。蓄積を要求されるデータのすべてを蓄積できない場合、蓄積部205は、例えば、撮像画像を優先的に蓄積し、撮像画像に基づいて生成することができる三次元モデルは蓄積しないというように、素材データに蓄積優先度を設けてもよい。
【0025】
付与部403は、素材データと共に、エラーが検出された素材データを特定する特定情報およびエラー情報を後段の処理部へ送信する。検出されたエラーが素材データの欠落に関するエラーの場合は、素材データが送信されないため、該欠落した素材データを特定する特定情報とエラー情報とが後段の処理部へ送信される。付与部403が送信した素材データ、特定情報、およびエラー情報は、蓄積部205に蓄積される。
【0026】
なお、エラー検出部402は、エラーであるか否かを判断するための閾値を設け、閾値を超えた場合はエラーであると判断する構成であってもよい。閾値を適用することのできるエラーとしては、撮像画像の品質に関するエラー、および三次元モデル生成の未完了に関するエラー等である。例えば、撮像送信部201が撮像した撮像画像にブレまたは明るさ異常が発生した場合に、撮像画像の画質が閾値を下回らない軽微な異常はエラーではないと判断されるようにしてもよい。また、三次元モデル生成が所定時間に完了せず、処理の途中段階の三次元モデルしか得られない場合に、当該途中段階の三次元モデルの精度が閾値を下回らないときはエラーではないと判断されるようにしてもよい。当該閾値はあらかじめ設定されていてもよいし、後述の操作部208において入力される構成としてもよい。以上説明したエラー検出処理部は、画像処理装置110における各処理部が有していてもよいし、画像処理装置110が一処理部として有する構成としてもよい。
【0027】
図2に戻り、集計付与部206は、蓄積部205に蓄積された特定情報とエラー情報とを、所定のまとまりごとに関連付ける処理を行う。所定のまとまりは、例えば、撮像画像あるいは三次元モデルといった素材データの種別ごと、素材データに基づいて生成される仮想視点画像ごと、あるいは、仮想視点画像を複数組み合わせた動画のシーンごと、等がある。関連付けが行われた特定情報およびエラー情報は、後述のファイル生成部207の処理時に使用される。
【0028】
ファイル生成部207は、蓄積部205に蓄積された素材データと、特定情報および該特定情報に関連付けられたエラー情報とから、素材データファイルを生成する。以下、素材データファイルの生成方法の一例について説明する。なお以下の説明においては、仮想視点画像を複数組み合わせた動画について、該動画を構成する仮想視点画像一枚一枚のことを、仮想視点画像フレーム、あるいは単にフレームと呼ぶ。
【0029】
まず、素材データファイルの構成について説明する。素材データファイルは、集計付与部206においてエラー情報が関連付けられた素材データの、所定のまとまりに対応した構成になっている。すなわち、素材データファイルは、素材データの種別ごと、仮想視点画像ごと、および、動画のシーンごとにエラー情報がメタデータとして付与された構成となっている。また、上記の所定のまとまりは入れ子の関係になっている。すなわち、動画には複数のシーンが含まれ、前記シーンには複数の仮想視点画像フレームが含まれ、前記仮想視点画像フレームには複数の素材データ種別が含まれる。したがって、素材データファイルも、入れ子の関係を有した構成になる。
【0030】
図5は、素材データの種別ごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図である。素材別データ500は、撮影画像あるいは三次元モデルといった素材データの種別ごとにエラー情報が付与されたデータである。素材データ部502には、撮影画像あるいは三次元モデル等の素材データが含まれる。また、素材データ部502に含まれる素材データは、後述するフレームデータ600に対応する仮想視点画像フレームの生成に使用される素材データである。すなわち、ひとつの素材別データ500の中の素材データ部502に含まれる素材データは、1フレーム分の素材データである。素材別データ500のメタデータ領域には、素材データ部502に含まれる素材データに係るエラー情報501が含まれる。エラー情報501は、エラー有無フラグ503、エラー数504、エラー種別505、および、エラー度合506を含む。エラー有無フラグ503は、素材データ部502に含まれる素材データに係るエラーがあるか否かを示す情報である。エラー数504は、素材データに係るエラーの個数を示す情報である。エラー種別505は、エラーの種別に関する情報である。例えば、素材データ部502が撮像画像データであり、かつ該撮像画像データに対し品質に関するエラー情報が付与されている場合、エラー種別505は、品質エラー、該エラーの詳細、および該エラーの要因等を示す情報を含む。エラー度合506は、エラー種別505が示すエラーの度合いを示す情報である。例えば、エラー種別505に品質エラーを示す情報が含まれる場合、エラー度合506は、エラーの発生した素材データの品質あるいは劣化のレベル等を示す情報を含む。エラー種別505およびエラー度合506は、エラー数504が示すエラーの個数分作成される。
【0031】
図6は、仮想視点画像フレームごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図である。フレームデータ600は、素材データに基づいて生成される仮想視点画像フレームごとにエラー情報が付与されたデータである。フレームデータ600には、仮想視点画像フレームの生成に用いられる素材データに対応する素材別データ500が複数含まれている。図6に示すフレームデータ600は、一例として、三次元モデル、撮像画像、背景モデルおよび背景テクスチャ、および、カメラパラメータのそれぞれに対応する素材別データ500を含む。フレームデータ600のメタデータ領域には、フレームデータ600に含まれる複数の素材別データ500から生成される仮想視点画像フレームに係るエラー情報601が含まれる。エラー情報601は、時刻情報602、フレームエラー有無フラグ603、フレームエラー度合604、および、エラー素材情報605を含む。時刻情報602は、フレームデータ600に対応する時刻を示す情報である。時刻を示す情報は、例えば、フレームデータ600に含まれる撮像画像が撮像された時刻でもよいし、複数フレームから動画を生成した場合の、動画に対応する時刻でもよい。フレームエラー有無フラグ603は、フレームデータ600に含まれる各素材別データ500が有する素材データにエラーがあるか否かを示す情報である。フレームエラー度合604は、フレームデータ600に対応する仮想視点画像フレームのエラーの度合いを示す情報である。フレームのエラーの度合いは、例えば、フレームデータ600に含まれる素材別データ500に係るエラーの個数およびエラーの種類に基づいて決定される。エラー素材情報605は、フレームデータ600に含まれる素材別データ500のうち、エラー情報を含む素材別データ500を特定する情報である。エラー素材情報605は、エラー情報を含む素材別データ500の個数分作成される。
【0032】
図7は、仮想視点画像を複数フレーム組み合わせた動画のシーンごとにエラー情報をメタデータとして付与する構成の一例を説明するための図である。シーンデータ700は、複数のフレームを組み合わせた動画のシーンごとにエラー情報が付与されたデータである。シーンデータ700には、シーンデータ700に対応する動画のシーンを構成するフレームデータ600が複数含まれている。シーンデータ700のメタデータ領域には、シーンデータ700に対応する動画のシーンに係るエラー情報701が含まれる。エラー情報701には、時間範囲702、シーンエラー有無フラグ703、シーンエラー度合704、エラーフレーム範囲705、および、フレーム範囲エラー度合706が含まれる。時間範囲702は、シーンデータ700に対応するシーンの時間範囲を示す情報である。時間範囲を示す情報は、例えば、動画における当該シーンの時間範囲でもよいし、シーンデータ700を構成する各フレームデータ600に含まれる時刻情報602に基づく時間範囲でもよい。シーンエラー有無フラグ703は、シーンデータ700に含まれる複数のフレームデータ600にエラーがあるか否かを示す情報である。シーンエラー度合704は、シーンデータ700に対応するシーン全体のエラーの度合いを示す情報である。シーン全体のエラーの度合いは、例えば、シーンデータ700に含まれるすべてのフレームデータ600に対する、エラーを含むフレームデータ600の割合、および該フレームエラーの度合いに基づいて決定される。エラーフレーム範囲705は、シーンデータ700に含まれるフレームデータ600のうち、エラーを含むフレームデータ600を特定する情報である。フレームデータ600を特定する情報は、複数のフレームデータ600のうち一つを特定する情報か、あるいは複数のフレームデータ600のまとまりを特定する、範囲の情報のいずれかである。フレーム範囲エラー度合706は、エラーフレーム範囲705の情報によって特定されるフレームデータ600のエラーの度合いを示す情報である。フレームデータ600のエラーの度合いは、該フレームデータ600に含まれるフレームエラー度合604に基づいて決定される。
【0033】
次に、素材データファイルのファイルフォーマットの一例について説明する。なお本実施形態では、素材データファイルのファイルフォーマットとして、ISO/IEC 14496-12 (MPEG-4 Part12) ISO base media file format(以下 ISO BMFF)規格に基づいた例について説明する。また、以下では、素材データファイルに基づいて生成される仮想視点画像を動画として再生するためのデータを、メディアデータと呼ぶ。
【0034】
図8は、本実施形態におけるISO BMFFの構成の一例を説明するための図である。図8(a)において、ISO BMFFファイル800は、ftyp(File Type Compatibility Box)801、moov(Movie Box)802、meta(metadata)803、mdat(Media Data Box)804のボックスから構成される。ボックスftyp801には、ファイルフォーマットの情報、ボックスのバージョン、および、映像ファイルを作成したメーカの名称等が記載される。ボックスmoov802には、メディアデータを管理するために必要な情報である、動画の再生時間、データサイズ、およびアドレス等が含まれる。ボックスmeta803には、素材データに係るエラー情報が含まれる。ボックスmdat804には、実際に動画として再生されるメディアデータが含まれる。
【0035】
図9は、ボックスmeta803の構成を説明するための図である。エラー情報を含むボックスmeta803の構成を図9(a)に示す。Data_Error_informationが、メディアデータのエラー情報を表す。Data_Error_informationボックスに関する情報を図9(b)に示す。また、Data_Error_informationボックスのシンタックスを図9(c)に示す。error_flagは、エラーの有無を示す情報である。error_countは、メディアデータに含まれるエラーの数を示す情報である。なお、図9(c)に示す例においては、error_flagとerror_countとをそれぞれ設けているが、error_countのみを有し、error_countがゼロのときはエラーがないと判断するファイル構成としてもよい。error_kindは、エラーの種別を示す情報である。エラーの種別については、例えば、0は撮像画像の伝送に係るエラー、1は撮像画像の画像ブレに関するエラー、というように、エラー種別ごとに数値が割り当てられる。error_levelは、error_kindが示す各エラー種別の、エラーの度合いを示す情報である。
【0036】
なお、図8(a)に示すISO BMFFファイル800においては、エラー情報をmeta803に格納したが、この例に限らない。例えば、仮想視点画像に係る情報を格納するための新たなボックスが設けられてもよい。図9(b)に示すように、ISO BMFFファイル800に、例えば仮想視点画像に係る情報を格納する専用のボックスとして、fvvi(Free viewpoint Video Info)805を新たに設けてもよい。また、meta803およびfvvi805は、動画(シーケンス)全体、動画に含まれる複数フレームから構成される映像クリップごと、および、各フレームごとに設けることができる。例えば、図8(c)に示すように、ボックスmoov802の中にボックスmeta803‘が設けられてもよい。また例えば、ボックスmoov802の中にある不図示のボックスmoof(Movie Fragment Box)の中に、ボックスmeta803‘が設けられてもよい。あるいは、図8(d)に示すように、ボックスfvvi805が複数のボックスfvvi805’に分かれて設けられてもよい。
【0037】
以上説明したように、素材データに対しエラー情報がメタデータとして付与された素材データファイルを生成することにより、ユーザが素材データファイルを利用して仮想視点画像を生成したり、素材データを保管して管理したりする際の利便性が向上する。すなわち、エラー情報が素材データと適切に紐づけられているため、エラー情報を参照して素材データの補正等を行うことが容易になる。また、素材データとエラー情報とが同一のファイルに格納されているため、ユーザによる素材データの管理が容易になる。さらに、共通のファイルフォーマットに従い素材データファイルを生成することにより、画像生成装置120は共通のファイルフォーマットに従って仮想視点画像を生成することができるようになる。すなわち、共通のファイルフォーマットに準拠する他の画像処理装置、あるいは他の画像生成装置にも素材データが適用可能になるという効果がある。また、素材データの一部を扱う、あるいはまとめて扱う等の場合に、扱いが容易になるという効果がある。なお、本実施形態においては、ISO BMFF規格に基づいた例について列名したが、フォーマットはこれに限定されない。ファイルフォーマットは、他の標準規格でもよいし、独自のフォーマットでもよい。また、フォーマットに含まれるそれぞれのパラメータの値、エラー情報の表現、形式、およびファイルに含まれる情報についても、上記の説明に限定されない。例えばユーザが新たなエラー情報を追加したり、上記の例と異なる形式を用いてファイルを生成したりすることも可能である。ファイル生成部207が生成した素材データファイルは、蓄積部205、あるいは後述の画像生成装置120に出力される。
【0038】
また、本実施形態においては、特定情報とエラー情報とを関連付けて出力する一例として、素材データにエラー情報をメタデータとして付与する構成について説明したが、この例に限らない。素材データと、該特定情報と関連付けられたエラー情報は、同じデータとして蓄積されてもよいし、別々のデータとして蓄積されてもよい。
【0039】
図2に戻り、操作部208は、ユーザからの入力を受け付け、且つユーザへの情報の提示を行うためのユーザインターフェースを提供する。操作部208は図1における操作部116に対応し、例えば、タッチパネル、ボタン、およびキーボード等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置との組み合わせで構成される。操作部208の出力装置は、蓄積部205に蓄積された素材データおよび該素材データに係るエラー情報を可視化し表示する。例えば、受信部203が撮像画像を受信できず、さらに撮像送信部201と通信が行えないというエラー情報が出力装置に表示されることにより、ユーザは通信経路の故障を早期に検出し修復を行う等の対応を行うことができる。また、素材データを出力装置に表示することにより、ユーザは、目視により不適切な素材データを検出し、入力装置を用いて手動でエラー情報を付与することができる。不適切な素材データとは、例えば、撮像送信部201に付着した汚れ等の撮影対象外のものにより撮像送信部201が遮られた状態で撮像された撮像画像などである。
【0040】
以上が、画像処理装置110の機能構成についての説明である。なお、本実施形態では三次元形状推定部204が前景シルエットを抽出する構成としたが、これに限定されない。例えば撮像送信部201が前景シルエットを抽出してもよい。この場合、撮像送信部201は、抽出したシルエットに基づき撮像画像を複数の矩形に切り取り送信する構成としてもよい。さらに撮像送信部201は、複数の矩形の総面積等から伝送帯域を超えるかを判断して、伝送を行えないと判断した場合、撮像画像を送付せずにエラー情報のみを送るとしてもよい。あるいは、撮像送信部201は、伝送帯域を超えないデータ量の矩形のみを送信したうえで、送信しなかった矩形に関する情報をエラー情報として付与し送信してもよい。
【0041】
次に、画像生成装置120の機能構成について説明する。図10は、本実施形態における画像処理システム100が有する画像生成装置120の機能構成を説明するための図である。画像生成装置120は、補正部1001、画像生成部1002、仮想視点操作部1003、画像出力部1004、および、画像ファイル生成部1005を有する。以下、各部について説明する。
【0042】
補正部1001は、画像処理装置110が有する蓄積部205、またはファイル生成部207から素材データおよび該素材データと関連付けられたエラー情報を取得する処理を行う。また、補正部1001は、取得したエラー情報に基づいて素材データの補正あるいは補完の少なくともいずれかを行う。以下、補正部1001が行う素材データの補正および補完の例について説明する。
【0043】
例えば、補正部1001が取得したエラー情報が、撮像画像の品質に関するエラー情報であった場合、補正部1001は、エラー情報に対応する撮像画像を仮想視点画像生成に使用するか否かを判断する。エラー情報に対応する撮像画像を使用しないと判断した場合、補正部1001は、エラー情報に対応する撮像画像は使用不可であることを画像生成部1002に伝えるとともに、当該使用しないと判断された撮像画像に対応する代替の撮像画像を補完する。また例えば、補正部1001が取得したエラー情報が、撮像画像を受信できなかったことに関するエラー情報であった場合、補正部1001は、受信できなかった撮像画像を補完する処理を行う。補完処理の具体例としては、補正部1001は、使用しない、あるいは受信できずに欠落した撮像画像に対応する撮像送信部201と隣接する撮像送信部201が送信した撮像画像に基づいて画素値を推定し、撮像画像を補完生成する。あるいは、補正部1001は、使用しない、あるいは受信できずに欠落した撮像画像に対応する撮影時刻の前後に撮像された撮像画像に基づいて画素値を推定し、撮像画像を補完する。補完の方法については、画素値を推定する方法に限らず、例えば補正部1001が取得した撮像画像そのものを用いて欠落を補う方法でもよい。また、撮像画像以外の他の素材データについても同様に代替素材データにより補完することが可能である。
【0044】
また、補正部1001は、エラー情報に応じて素材データの生成処理を再度行うことにより、素材データを補正する。例えば、補正部1001が取得したエラー情報が、三次元モデル生成の未完了に関するエラー情報であった場合、補正部1001は、三次元モデル生成の再処理を行う。具体的には、補正部1001は、処理の途中段階の三次元モデルと前景シルエットとに基づき三次元モデル生成処理を再度行い、十分な精度の三次元モデルを生成する。生成された三次元モデルは、画像生成部1002に送信される。
【0045】
以上が、補正部1001が行う補正および補完の例である。上記のように、画像生成装置120は、素材データに関連付けられたエラー情報に基づいて素材データの適切な補正を行うことが可能となる。ただし、補正および補完の方法は、上記の内容に限定されない。なお、本実施形態における補正部1001は、画像処理装置110から取得したエラー情報に基づいて、素材データに係るエラーを検出する例について説明したが、これに限らない。補正部1001は、画像処理装置110から取得される素材データそのものに基づいて、当該素材データに係るエラーを検出することが可能である。検出されるエラーとしては、素材データの欠落、あるいは、取得した素材データの品質に係るエラー等がある。素材データの欠落に関するエラーは、例えば、ある時刻に対応する素材データが取得できない等の状態を示す。また、素材データの品質に係るエラーは、例えば撮像画像のブレ等であり、当該エラーは画像処理装置110におけるエラー検出部402と同様の処理により検出される。
【0046】
また、補正部1001は、取得した素材データの品質を判定し、該素材データに品質情報を付与する。補正部1001は、取得した素材データと関連付けられたエラー情報に基づいて品質を判定する。このとき、補正部1001は、素材データを取得した時点における品質と、素材データの補正および補完を行った後の品質とを判定し、素材データに品質情報を付与する。品質情報は、補正部1001による素材データの補正および補完の有無に関する情報を含む。また、例えば、補正部1001が撮像画像の補完処理を行った場合、補完により生成された撮像画像は本来欠落している画像であるため、信頼性が十分でない可能性が高い。信頼性が十分でない画像を用いて生成される仮想視点画像は、観賞用としては品質が十分であるが、例えば競技等の映像判定といった用途には不向きである。上記の例のように信頼性が十分でないと判定された素材データについては、補正部1001は、信頼性が十分でないことを示す品質情報を付与する。付与された品質情報は、ユーザが所望の仮想視点画像を取得するために参照する情報として使用される。
【0047】
画像生成部1002は、後述の仮想視点操作部1003から受信する仮想視点情報に基づいて、必要な素材データを補正部1001から受信し、該受信した素材データに基づき仮想視点画像を生成する。生成された仮想視点画像は、画像出力部1004、または画像ファイル生成部1005に出力される。
【0048】
仮想視点操作部1003は、図1における表示部125および操作部126に対応し、例えば、タッチパネル、ボタン、およびキーボード等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置との組み合わせで構成される。ユーザは、入力装置を操作し、撮像送信部201が撮像する撮像空間内における任意の視点の位置、向き、および焦点距離等を決定する。出力装置は、ユーザが決定した視点から見た仮想視点画像を表示する。仮想視点操作部1003は、ユーザからの入力操作により決定される視点の位置、向き、および焦点距離等の情報、および、生成される仮想視点画像に対応する時刻等の情報を、仮想視点情報として映像生成部1002に送信する。
【0049】
また、仮想視点操作部1003は、画像生成部1002において生成される仮想視点画像が、ユーザの所望する仮想視点画像により近くなるようにするためのユーザインターフェースを提供する。図11は、仮想視点操作部1003が提供するユーザインターフェースの一例を説明するための図である。
【0050】
図11(a)は仮想視点画像を選択するためのユーザインターフェースの一例を示した図である。仮想視点操作部1003は、仮想視点画像のサムネイル1101、名称1102、および、補正部1001により素材データに付与された品質情報に対応する品質情報1103を出力装置に表示する。サムネイル1101は、補正部1001が送信する素材データに基づいて生成される仮想視点画像のサムネイルである。名称1102は、競技あるいは大会名等を表す。品質情報1103は、サムネイル1101に対応する仮想視点画像の品質を示す情報であって、かつ該仮想視点画像を構成する素材データに関連付けられたエラー情報に含まれるシーンエラー度合704等に基づく品質を示す情報である。ユーザは表示された情報を見ながら、例えばより品質の良い仮想視点画像を指定する等、所望の仮想視点画像を選択する。これによりユーザは、希望に沿った仮想視点画像を選択することが可能となる。また、ユーザは例えば名称1102を入力することにより、対応する仮想視点画像を検索することが可能である。同じ名称1102によって示される仮想視点画像が複数ある場合には、仮想視点操作部1003は、品質の高い仮想視点画像を検索結果の上位に表示するようにしてもよい。
【0051】
また、図11(b)は、動画の時間範囲によって品質が異なる仮想視点画像を表示する一例を示した図である。仮想視点画像フレームを複数組み合わせた動画は、フレームごと、あるいはシーンごとに品質が異なる場合がある。仮想視点操作部1003は、素材データと関連付けられたエラー情報に含まれる時刻情報602および時間範囲702と、フレームエラー有無フラグ603およびシーンエラー有無フラグ703とを参照し、動画においてエラーが存在する時間範囲を特定する。また、仮想視点操作部1003は、動画の収録時間を示すタイムバー1104を表示し、エラーが含まれる時間範囲1105のみタイムバー1105の色を変更する。これにより、ユーザは動画においてエラーが存在する時間範囲を容易に認識することができるようになる。
【0052】
なお、仮想視点操作部1003が表示する情報は上記の例に限らない。例えば、仮想視点操作部1003は、撮像画像、三次元モデル、シルエット画像、およびテクスチャ等の素材データそのものを表示するようにしてもよい。ユーザは素材データおよび品質情報を見ながら、仮想視点画像の生成に使用する素材データを選択することができる。以上の構成により、仮想視点操作部1003は、補正部1001が付与した品質情報に基づき、ユーザが所望の仮想視点画像を取得できるようにするためのユーザインターフェースを提供することができる。
【0053】
図10に戻り、画像出力部1004は、画像生成部1002が生成した仮想視点画像を、ディスプレイあるいはデータベースサーバ等に出力する。
【0054】
画像ファイル生成部1005は、画像生成部1002が生成した仮想視点画像と、補正部1001が素材データに付与した品質情報とから、仮想視点画像ファイルを生成する。以下、仮想視点画像ファイルの構成について説明する。
【0055】
図12は、仮想視点画像ファイルにおいて、仮想視点画像フレームごとに品質情報がメタデータとして付与される例を説明するための図である。フレームデータ1200は、素材データに基づいて生成される仮想視点画像フレームごとに品質情報が付与されたデータである。フレーム画像1202には、仮想視点画像フレームの画像データが含まれる。フレームデータ1200のメタデータ領域には、仮想視点画像フレームの品質に関する品質情報1201が含まれる。品質情報1201は、フレーム品質1203、エラー種別1204、および、補正情報1205を含む。フレーム品質1203は、フレーム画像1202に含まれる画像データの品質を示す情報である。画像データの品質を示す情報は、補正部1001によって判定される品質に関する情報であって、補正部1001が素材データを取得した時点における品質、および素材データの補正および補完を行った後の品質に関する情報の少なくとも一方を含む。また、フレーム品質1203は、補正部1001によって付与される、素材データの信頼性が十分でないことを示す品質情報を含む。エラー種別1204は、フレーム品質1203によって示される品質の根拠となるエラーの種別を示す情報である。例えば、撮像画像の画像ブレによりフレーム画像1204に含まれる画像データの品質が低下している場合、エラー種別1204には、撮像画像の画像ブレを示す情報が含まれる。補正情報1205は、フレーム画像1202に含まれる画像データの生成に使用された素材データが、補正部1001によって補正あるいは補完されたか否かを示す情報である。
【0056】
図13は、仮想視点画像ファイルにおいて、動画のシーンごとに品質情報がメタデータとして付与される例を説明するための図である。シーンデータ1300は、動画のシーンごとに品質情報が付与されたデータである。シーンデータ1300は、シーンデータ1300に対応するシーンを構成する複数のフレームデータ1200を含む。また、シーンデータ1300のメタデータ領域には、当該シーンの品質に関する品質情報1301が含まれる。品質情報1301は、時間範囲1302、シーン品質1303、および、時間範囲別品質1304を含む。時間範囲1302は、シーンデータ1300に対応するシーンの、動画における時間範囲を示す情報である。シーン品質1303は、シーンデータ1300に対応するシーン全体の品質を示す情報である。シーン全体の品質は、シーンデータ1300に含まれる各フレームデータ1200の品質情報に基づいて決定される。時間範囲別品質1304は、シーンデータ1300に対応するシーンの中で、時間範囲によって品質が異なる場合に付与される情報である。時間範囲別品質1304は、シーンの中の時間範囲と、該時間範囲における品質とを示す情報である。
【0057】
以上説明した構成に基づいて、画像ファイル生成部1005は仮想視点画像ファイルを生成する。仮想視点画像ファイルを生成することにより、仮想視点画像ファイルのファイルフォーマットに準拠した複数の装置等で動画の再生あるいは編集を行うことが可能となる。仮想視点画像ファイルのファイルフォーマットは、例えばISO BMFF規格に基づくフォーマットであってもよいし、他の標準規格、あるいは独自のフォーマットであってもよい。
【0058】
以上が、画像生成装置120の機能構成についての説明である。なお、補正部1001は、補正部1001が補完あるいは再処理等の補正処理を行うことにより得られた素材データを、画像処理装置110における蓄積部205に再度蓄積させてもよい。これにより、画像生成装置120が補正済み素材データに基づく仮想視点画像を再度生成するときに、補正処理済みの素材データを蓄積部205から取得することができる。したがって、補正部1001が再度補正処理を行う必要がなくなる。
【0059】
次に、本実施形態における画像処理システム100の処理手順について説明する。図14は、画像処理システム100が有する画像処理装置110の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、以降の記載においてステップのことを、単にSと表記する。CPU111がプログラムを実行することにより、以下の処理が行われる。撮像送信部201が撮像を行うと、処理が開始される。
【0060】
S1401において、撮像送信部201は、同期部202から送信される同期信号に基づいて撮像領域の撮像を行い、撮像画像を取得する。S1402において、エラー検出部402は、撮像画像の伝送に関するエラーおよび撮像画像の品質に関するエラーの検出を行う。エラーが検出された場合、S1403へ処理を進める。エラーが検出されなかった場合、S1404へ処理を進める。S1403において、付与部403は、検出されたエラーに関するエラー情報を、撮像画像データに付与する。S1404において、撮像送信部201は、撮像画像データと、該撮像画像データに付与されたエラー情報とを、受信部203へ送信する。
【0061】
S1405において、受信部203は、撮像送信部201から送信された撮像画像データを受信する。S1406において、エラー検出部402は、撮像画像の受信に関するエラーおよび受信した撮像画像の同期に関するエラーの検出を行う。エラーが検出された場合、S1407へ処理を進める。エラーが検出されなかった場合、S1408へ処理を進める。S1407において、付与部403は、検出されたエラーに関するエラー情報を、撮像画像データに付与する。S1408において、受信部203は、撮像画像データと、該撮像画像データに付与されたエラー情報とを、三次元形状推定部204へ送信する。
【0062】
S1409において、三次元形状推定部204は、受信部203から送信された撮像画像データに基づき、三次元モデルを生成する。S1410において、エラー検出部402は、三次元モデル生成の未完了に関するエラーを検出する。エラーが検出された場合、S1411へ処理を進める。エラーが検出されなかった場合、S1412へ処理を進める。S1411において、付与部403は、検出されたエラーに関するエラー情報を、三次元モデルデータに付与する。S1412において、三次元形状推定部204は、三次元モデルデータと、該三次元モデルデータに付与されたエラー情報とを、蓄積部205へ送信する。また、三次元形状推定部204は、三次元モデル生成に使用した撮像画像データおよび該撮像画像データに付与されたエラー情報も蓄積部205へ送信する。
【0063】
S1413において、蓄積部205は、三次元形状推定部204から送信された撮像画像データ、三次元モデルデータ、およびその他のカメラパラメータおよびテクスチャ画像等を、素材データとして蓄積する。また、蓄積部205は、三次元形状推定部204から送信されたエラー情報を、素材データに付与する。S1414において、エラー検出部402は、蓄積を要求されるデータ量の蓄積帯域超過に関するエラーを検出する。エラーが検出された場合、S1415へ処理を進める。エラーが検出されなかった場合、S1416へ処理を進める。S1415において、付与部403は、検出されたエラーに関するエラー情報を、素材データに付与する。
【0064】
S1416において、蓄積部205は、素材データに付与されたエラー情報があるか否かを判定する。エラー情報が付与されている場合、S1417へ処理を進める。エラー情報が付与されていない場合、S1421へ処理を進める。S1417において、集計付与部206は、素材データと該素材データに付与されたエラー情報とを取得し、素材データの種別ごとに素材データとエラー情報とを関連付けた素材別データ500を作成する。S1418において、集計付与部206は、S1417において作成された複数の素材別データ500に基づいて、フレームデータ600を作成する。S1419において、集計付与部206は、S1418において作成された複数のフレームデータ600に基づいて、シーンデータ700を作成する。S1420において、集計付与部206は、エラー情報の関連付けを行った素材データを蓄積部205へ出力する。
【0065】
S1421において、ファイル生成部207は、所定のファイルフォーマットに基づき素材データファイルを生成する。S1422において、ファイル生成部207は、生成した素材データファイルを蓄積部205へ出力する。蓄積部205は、画像生成装置110から素材データファイルの送信指示がされるまで、素材データファイルを蓄積する。なお、ファイル生成部207は、S1421において素材データファイルを生成した後、素材データファイルを直接画像生成装置120へ送信する構成としてもよい。
【0066】
図15は、画像処理システム100が有する画像生成装置120の処理手順を説明するためのフローチャートである。CPU121がプログラムを実行することにより、以下の処理が行われる。画像生成装置120が素材データを受信すると、処理が開始される。
【0067】
S1501において、補正部1001は、画像処理装置110における蓄積部205またはファイル生成部207から素材データファイルを取得する。S1502において、補正部1001は、取得した素材データファイルに付与されたエラー情報があるか否かを判定する。エラー情報がある場合、S1503へ処理を進める。エラー情報がない場合、S1504へ処理を進める。S1503において、補正部1001は、エラー情報に基づき、素材データの補正および補完を行う。S1504において、補正部1001は、エラー情報および補正処理あるいは補完処理前後の素材データに基づき、素材データの品質を判定する。また、補正部1001は、判定した品質に関する品質情報を素材データに付与する。S1505において、画像生成部1002は、仮想視点操作部1003から受信する仮想視点情報に基づいて、必要な素材データを補正部1001から受信し、該受信した素材データに基づき仮想視点画像を生成する。S1506において、画像ファイル生成部1005は、所定のファイルフォーマットに基づき仮想視点画像ファイルを生成する。S1507において、画像出力部1004は、画像生成部1002が生成した仮想視点画像を、ディスプレイあるいはデータベースサーバ等に出力する。
【0068】
以上説明したように、画像処理装置110が特定情報により特定される素材データと該素材データに係るエラー情報とを関連付けることにより、エラー情報を容易に参照できるようになる。これにより画像生成装置120が素材データに係るエラーに応じて素材データの補正を行い、仮想視点画像の品質低下を抑制できるようになる。また、画像処理装置110が素材データに係るエラー情報をメタデータとして付与した素材データファイルを生成することにより、ユーザが素材データとエラー情報とを利用または管理する際の利便性を向上させることができる。さらに、画像生成装置120がエラー情報に基づいて素材データの品質に関する情報を素材データに付与することにより、ユーザが所望する仮想視点画像を取得できるようになる。
【0069】
なお、本実施形態においては、画像処理装置110と画像生成装置120とが別々の装置であるシステムについて説明したが、これに限らない。画像処理装置110および画像生成装置120が同じ装置に含まれていてもよい。また、画像処理装置110または画像生成装置120に含まれる処理部の一部が別の装置として接続されていてもよい。さらに、画像処理装置110の機能が複数の撮像送信部201のそれぞれに組み込まれ、画像処理装置110における各処理部と同様の処理を行う構成としてもよい。
【0070】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0071】
100 画像処理システム
110 画像処理装置
120 画像生成装置
206 集計付与部
401 処理部
402 エラー検出部
1001 補正部
1002 画像生成部
図1
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図15