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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20231221BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20231221BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G08B27/00 A
G01C21/26 P
G08G1/005
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019099580
(22)【出願日】2019-05-28
(65)【公開番号】P2020194351
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 健一
(72)【発明者】
【氏名】甲斐田 祐
【審査官】綿引 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-182280(JP,A)
【文献】特開2013-089224(JP,A)
【文献】特開2008-021030(JP,A)
【文献】特開2014-164540(JP,A)
【文献】特開2006-235911(JP,A)
【文献】特開2007-034966(JP,A)
【文献】特開2012-203747(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0190295(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 1/00 - A62B 5/00
A62B 35/00 - A62B 99/00
A62C 2/00 - A62C 99/00
G01C 21/00 - G01C 21/36
G01C 23/00 - G01C 25/00
G06Q 10/00 - G06Q 10/10
G06Q 30/00 - G06Q 30/08
G06Q 50/00 - G06Q 50/20
G06Q 50/26 - G06Q 99/00
G08B 1/00 - G08B 9/20
G08B 17/00
G08B 23/00 - G08B 31/00
G08G 1/00 - G08G 99/00
G16Z 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の避難設備の各位置を記憶する位置記憶部と、
グループを構成する各ユーザの通信装置の識別子を記憶する識別子記憶部と、
前記グループを構成する各ユーザの前記通信装置のうち、災害が発生したエリア内に居る前記通信装置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記通信装置であって、発生した前記災害の種別に応じて異なる距離の範囲内に居る複数の通信装置のユーザに対して、当該複数の通信装置の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる設備割当部と、
前記設備割当部により割り当てられた避難設備に関する情報を、当該避難設備が割り当てられたユーザの前記通信装置に通知する通知部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設備割当部は、前記特定部により特定された通信装置であって、前記距離の範囲外に居る通信装置のユーザに対しては、当該通信装置に最も近い位置にある避難設備を割り当てる
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記グループを構成するユーザの通信装置であって、災害が発生したエリア外に居る通信装置に対して、当該エリア内に居る通信装置のユーザに割り当てた前記避難設備に関する情報を通知する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設備割当部は、災害の種別に応じた前記避難設備を割り当てる
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設備割当部は、各々の避難設備における混雑度に応じた割り当てを行う
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
1のユーザが複数のグループに属する場合に、各々の当該グループについて優先度が決められており、
前記設備割当部は、前記優先度が高いグループを構成するユーザに対して共通の避難設備を割り当てる
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
複数の避難設備の各位置を記憶する位置記憶部と、
各ユーザの通信装置の識別子を記憶する識別子記憶部と、
グループを構成するユーザの前記通信装置のうち、災害が発生したエリア内に居る前記通信装置を特定する特定部と、
前記特定部により特定された前記通信装置であって、発生した前記災害の種別に応じて異なる距離の範囲内に居る複数の通信装置のユーザに対して、当該複数の通信装置の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる設備割当部と、
前記設備割当部により割り当てられた避難設備に関する情報を、当該避難設備が割り当てられたユーザの前記通信装置に通知する通知部と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害時において被災者に避難設備を案内するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
災害時において被災者に避難設備を案内する技術として、例えば特許文献1には、地震情報受信装置が音声等により地震の発生を居住者に通知し、その居住者が複数の避難場所情報のうちいずれかを選択すると、家族の携帯電話に対して選択された避難場所情報を通知することが開示されている。また、例えば特許文献2には、全てのメンバにとって移動負荷が同程度の待ち合わせ場所を選定し、決定した待ち合わせ場所の地図を各メンバに電子メールで送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-111752号公報
【文献】特開2008-190899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
災害時においては、例えば家族等のグループに属するユーザらが共通の避難設備に避難することが望ましい。ただし、同じ家族であってもこれらユーザの位置は様々であり、例えば或るユーザは災害発生エリア外に居る場合もあるし、災害発生エリアに居るユーザであってもお互いに遠く離れた場所に居る場合もある。このため、上記特許文献1,2に記載されているように、家族全員に共通の避難設備を案内することが必ずしも適切とは限らない。
【0005】
そこで、本発明は、災害時において、グループを構成する各ユーザに対して適切な避難設備を案内することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、複数の避難設備の各位置を記憶する位置記憶部と、グループを構成する各ユーザの通信装置の識別子を記憶する識別子記憶部と、前記グループを構成する各ユーザの前記通信装置のうち、災害が発生したエリア内に居る前記通信装置を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記通信装置であって、発生した前記災害の種別に応じて異なる距離の範囲内に居る複数の通信装置のユーザに対して、当該複数の通信装置の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる設備割当部と、前記設備割当部により割り当てられた避難設備に関する情報を、当該避難設備が割り当てられたユーザの前記通信装置に通知する通知部とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0007】
前記設備割当部は、前記特定部により特定された通信装置であって、前記距離の範囲外に居る通信装置のユーザに対しては、当該通信装置に最も近い位置にある避難設備を割り当てるようにしてもよい。
【0009】
前記距離は、災害の種別に応じて異なるようにしてもよい。
【0011】
前記通知部は、前記グループを構成するユーザの通信装置であって、災害が発生したエリア外に居る通信装置に対して、当該エリア内に居る通信装置のユーザに割り当てた前記避難設備に関する情報を通知するようにしてもよい。
【0012】
前記設備割当部は、災害の種別に応じた前記避難設備を割り当てるようにしてもよい。
【0013】
前記設備割当部は、各々の避難設備における混雑度に応じた割り当てを行うようにしてもよい。
【0014】
1のユーザが複数のグループに属する場合に、各々の当該グループについて優先度が決められており、前記設備割当部は、前記優先度が高いグループを構成するユーザに対して共通の避難設備を割り当てるようにしてもよい。
【0015】
また、本発明は、コンピュータに、複数の避難設備の各位置を記憶する位置記憶部と、各ユーザの通信装置の識別子を記憶する識別子記憶部と、グループを構成するユーザの前記通信装置のうち、災害が発生したエリア内に居る前記通信装置を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記通信装置であって、発生した前記災害の種別に応じて異なる距離の範囲内に居る複数の通信装置のユーザに対して、当該複数の通信装置の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる設備割当部と、前記設備割当部により割り当てられた避難設備に関する情報を、当該避難設備が割り当てられたユーザの前記通信装置に通知する通知部とを実現させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、災害時において、グループを構成する各ユーザに対して適切な避難設備を案内することことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】避難設備案内システム1の構成の一例を示す図である。
図2】通信装置10のハードウェア構成を示す図である。
図3】サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。
図4】避難設備案内システム1の機能構成の一例を示す図である。
図5】サーバ装置20による動作の一例を示すフローチャートである。
図6】各通信装置10と各避難設備40との位置関係を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[構成]
図1は、本実施形態の避難設備案内システム1の一例を示す図である。避難設備案内システム1は、複数のユーザによってそれぞれ使用される複数の通信装置10と、各ユーザに対して避難設備への案内を行うサーバ装置20と、これらサーバ装置20及び通信装置10を通信可能に接続する通信網2とを備えている。通信網2は、例えばLTE(Long Term Evolution)や、その他の通信規格に従う無線通信網又は有線通信網を含む。なお、図1には、通信装置10を4つ示しているが、これは例示に過ぎない。
【0019】
通信装置10は、例えばグラス型又はヘッドマウントディスプレイ型のウェアラブルコンピュータ、或いは、スマートフォン又はタブレットなどの携帯型コンピュータである。通信装置10は、いわゆるAR(Augmented Reality)を実現する。ARとは、ARオブジェクトと呼ばれる仮想的な画像を現実空間に重畳表示(以下、仮想表示という)することである。以下、この表示を仮想表示という。
【0020】
このような仮想表示を実現する装置には、現実空間の撮像画像を表示する表示面においてARオブジェクトを撮像画像に重畳して表示するタイプと、ユーザの眼の前に配置された光透過型の表示面において、ユーザから表示面を介して見える現実空間の所定の位置に重なる表示面上の位置にARオブジェクトを表示するタイプとがある。通信装置10はいずれもタイプであってもよいが、本実施形態では、通信装置10として、スマートフォン又はタブレットなどの携帯型コンピュータを用いる例で説明する。
【0021】
サーバ装置20は、災害が発生したエリアに居る各通信装置10のユーザに対して、各々の通信装置10の位置に応じた位置にある避難設備を割り当てて、その避難設備に関する情報を通信装置10に通知する。さらに、サーバ装置20は、通信装置10における画像表示及び音声出力を制御することで、ユーザの現在地からそのユーザに割り当てた避難設備までの経路案内を行う。具体的には、サーバ装置20は、通信装置10によって撮像された現実空間の撮像画像を取得し、その現実空間にARオブジェクトを重畳表示することで、そのARオブジェクトが意味する方向に移動するようユーザを案内する。このARオブジェクトは、例えばユーザが進むべき方向を意味する矢印を模した画像であり、ユーザに案内される経路の上に重畳表示される。また、サーバ装置20は、経路上で目印となる施設の名称や進むべき方向を音声で出力するなどの音声案内も併せて行う。
【0022】
図2は、通信装置10のハードウェア構成を示す図である。通信装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、センサ1007、測位装置1008及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。これらの各装置は図示せぬ電池から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。通信装置10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、通信装置10を構成してもよい。
【0023】
通信装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0024】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0025】
プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。通信装置10の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介して通信網2から通信装置10に送信されてもよい。
【0026】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0027】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。ストレージ1003は、例えば通信装置10の識別情報を記憶する。この識別情報は、サーバ装置20との通信時にサーバ装置20に通知される。この識別情報は、サーバ装置20が通信装置10を識別して制御するために用いられる。
【0028】
通信装置1004は、通信網2を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信制御部と受信部とで、物理的に、又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0029】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、カメラなど)であり、特にカメラ等の撮像装置を含む。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)であり、特にディスプレイ等の表示装置及びスピーカー等の放音装置を含む。
【0030】
センサ1007は、例えばジャイロセンサ、加速度センサ、磁気(方位)センサ等の、通信装置10の姿勢を検出するためのセンサ群を含む。
【0031】
測位装置1008は、通信装置10の位置を測定する。測位装置1008は、例えばGPS受信機であり、複数の衛星から受信したGPS信号に基づいて通信装置10の位置を測定する。
【0032】
プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0033】
通信装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0034】
図3は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。サーバ装置20における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信を制御したり、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006及びこれらを接続するバスは、通信装置10について説明したプロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びこれらを接続するバスと、ハードウェアとしては同様であるため、その説明を省略する。なお、入力装置2005は、例えばキーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ、ジョイスティック、ボールコントローラなどであるが、通信装置10が備えるような撮像装置は必須ではない。出力装置2006は、例えばディスプレイ、スピーカー、LEDランプなどであるが、通信装置10が備えるような表示装置及び放音装置は必須ではない。なお、入力装置2005及び出力装置2006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0035】
なお、サーバ装置20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置20を構成してもよい。
【0036】
図4は、避難設備案内システム1の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置20において、取得部21は、通信装置10から通信網2経由で各種のデータを取得する。このデータには、例えば通信装置10の識別情報、通信装置10の位置及び姿勢等の各種挙動データ、及び、通信装置10によって撮像された画像を示す画像データ等が含まれる。これらの通信装置10の識別情報、各種挙動データ及び画像データは、定期的に各通信装置10からサーバ装置20に送信されている。また、取得部21は、公共機関等に設置された図示せぬ災害報知システムから、災害の発生に関する災害情報を取得する。この災害情報には、災害の種別及び大きさ乃至強度や、災害が発生した日時及びエリアの位置を示す情報が含まれている。
【0037】
識別子記憶部23は、家族や会社等のなんらかのグループを構成する各ユーザの通信装置10を識別する識別子を記憶する。より具体的には、識別子記憶部23は、各通信装置10の識別子を記憶しており、さらに、或るグループに属する複数の通信装置10の各識別子に対応付けて、そのグループを識別するグループ識別子を記憶している。これにより、識別子記憶部23において、或るグループのグループ識別子をキーにして記憶内容を検索することで、そのグループに属する通信装置10を特定し得るようになっている。
【0038】
特定部22は、或るグループを構成するユーザの通信装置10であって、災害が発生したエリア(災害発生エリアという)内に居る通信装置10を特定する。より具体的には、特定部22は、取得部21により取得された各通信装置10の位置と、取得部21により取得された災害情報によって示される災害発生エリアの位置とを照合し、さらに識別子記憶部23の記憶内容を参照することで、その災害発生エリア内に居る通信装置10の識別子をグループ単位で特定する。
【0039】
位置記憶部25は、広範なエリアに含まれる道路や地形、その道路周辺にある施設の名称、位置、大きさ、形状及び色等を含む地図情報を記憶している。地図情報に含まれる施設に関する情報は、災害時に被災者であるユーザが避難する避難設備の位置、収容人数、施設内の装備、及び、その避難設備に避難すべき場合の災害の種別等が含まれている。さらに、この地図情報は、各地点を車両等で走行して撮像された画像を様々な視点位置から立体的に閲覧できるような画像データを含んでいる。
【0040】
設備割当部24は、特定部22により特定された通信装置10であって、或る距離の範囲内に居る複数の通信装置10のユーザに対して、これら複数の通信装置10の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる。この割り当てについて、図6を参照して説明する。
【0041】
図6において、通信装置10-1~10-7のユーザは全て1つのグループに属していると仮定する。このうち災害発生エリアD内に居るのは通信装置10-1~10-6であり、災害発生エリアD外に居るのは通信装置10-7である。前述した或る距離(距離Thとする)の範囲内に居る複数の通信装置10とは、例えば、いずれか1の通信装置10の位置を中心として上記距離Thを半径とした円の内部に居る通信装置10のことである。図6の例では、通信装置10-1の位置を中心として距離Thを半径とした円d1の内部に居る、通信装置10-1、10-2,10-3が、距離Thの範囲内に居る複数の通信装置10に相当する。また、通信装置10-6の位置を中心として距離Thを半径とした円d2の内部に居る、通信装置10-5、10-6も、距離Thの範囲内に居る複数の通信装置10に相当する。どの通信装置10の位置を上記円の中心としてもよいが、より多くの通信装置10を内部に含むように円の中心位置が設定される。この距離Thは、災害の種別に応じて異なっている。例えば、避難設備までの避難に急を要する津波という災害において距離ThをXとしたとき、この津波と比較して急を要するとまでは言えない地震という災害においては、距離ThがY(Y>X)となる。
【0042】
そして、複数の通信装置10の位置に応じた位置にある共通の避難設備とは、例えば通信装置10-1、10-2,10-3に対しては、これら通信装置10-1、10-2,10-3からの各距離の和が最も小さくなるような避難設備40-1である。つまり、各通信装置10-1、10-2,10-3から避難設備40-1までの距離の和は、各通信装置10-1、10-2,10-3から避難設備40-2までの距離の和、各通信装置10-1、10-2,10-3から避難設備40-3までの距離の和、又は、各通信装置10-1、10-2,10-3から避難設備40-4までの距離の和よりも小さい。同様に、通信装置10-5、10-6に対しては、これら通信装置10の位置に応じた位置にある共通の避難設備とは、通信装置10-5、10-6からの各距離の和が最も小さくなるような避難設備40-3である。
【0043】
このとき、設備割当部24は、災害の種別に応じた避難設備を割り当てる。つまり、設備割当部24は、発生した災害の種別が津波であれば、津波という災害時に避難する避難設備(例えば高所にある避難設備)を割り当てるし、発生した災害の種別が地震であれば、地震という災害時に避難する避難設備(耐震性の高い避難設備)を割り当てる。
【0044】
また、設備割当部24は、特定部22により特定された通信装置10であって、距離Thの範囲外(上記円d2又はd2)に居る通信装置10のユーザに対しては、その通信装置10に最も近い位置にある避難設備を割り当てる。図6の例では、設備割当部24は、円d2又はd2外に居る通信装置10-4に対しては、その通信装置10-4に最も近い避難設備40-3を割り当てる。よって、図6の例では、円d1,d2外に居る通信装置10-4と、円d2内に居る通信装置10-5,10-6に対して、それぞれ異なる方法で避難設備が割り当てられるが、結果的には共通の避難設備40-3が割り当てられたことになる。
【0045】
通知部26は、設備割当部24により割り当てられた避難設備に関する情報を、当該設備が割り当てられたユーザの通信装置10に通知する。さらに、通知部26は、通信装置10の位置(つまりユーザの現在地)からそのユーザに割り当てられた避難設備までの経路を特定して、その経路を案内する。図6の例では、通知部26は、通信装置10-1,10-2,10-3に対しては、避難設備40-1に関する情報(例えば避難設備の名称、位置、収容人数、装備等)を通知し、各通信装置10-1,10-2,10-3の各位置から避難設備40-1までの経路をそれぞれ案内する。また、通知部26は、通信装置10-4,10-5,10-6に対しては、避難設備40-3に関する情報を通知し、各通信装置10-4,10-5,10-6の各位置から避難設備40-3までの経路をそれぞれ案内する。
【0046】
なお、通知部26は、経路を案内する場合、通信装置10の出力装置1006(放音装置)を制御することによって、ユーザに対し、経路上の施設を用いてその経路の音声案内を行う。通知部26による音声案内される施設は、例えば、通知部26により特定された経路において、ユーザの進路変更となる箇所(例えば曲がり角)にある施設である。音声案内の対象となり得るような代表的な施設は、位置記憶部25に記憶されている地図情報において、予め定義されている。また、通知部26は、通信装置10の出力装置1006(表示装置)を制御することによって、ユーザに対し、経路の案内表示を行わせる。具体的には、通知部26は、ユーザが進むべき方向を意味する矢印を模した画像を、特定した経路の上に仮想表示する。
【0047】
また、通知部26は、或るグループを構成するユーザの通信装置10であって、災害発生エリア外に居る通信装置10に対しては、その災害発生エリア内に居る通信装置10のユーザに割り当てた設備に関する情報を通知する。図6の例では、通知部26は、通信装置10-7に対して、通信装置10-1,10-2,10-3に割り当てた避難設備40-1に関する情報や通信装置10-1,10-2,10-3のユーザのユーザ名を通知し、また、通信装置10-4,10-5,10-6に割り当てた避難設備40-3に関する情報や通信装置10-4,10-5,10-6のユーザのユーザ名を通知する。
【0048】
[動作]
次に、図5を参照して、サーバ装置20の動作について説明する。なお、以下の説明において、サーバ装置20を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。通信装置10についても同様である。
【0049】
図5において、サーバ装置20の取得部21が図示せぬ災害報知システムから災害情報を取得すると(ステップS11;YES)、特定部22は、取得部21により取得された各通信装置10の識別子と、識別子記憶部23の記憶内容から、家族等のグループを構成する各ユーザの通信装置10の識別子を特定し、さらに、その通信装置10の位置と取得部21により取得された災害情報によって示される災害発生エリアの位置とを照合して、各グループを構成するユーザの通信装置10であって、災害発生エリア内に居る通信装置10を特定する(ステップS12)。
【0050】
次に、設備割当部24は、特定部22により特定された1グループ内の各通信装置10の位置の間の距離を算出する(ステップS13)。
【0051】
次に、設備割当部24は、近距離に居る通信装置10、つまり、前述した距離Thの範囲内に居る複数の通信装置10を特定する(ステップS14)。
【0052】
次に、設備割当部24は、位置記憶部25に記憶された避難設備の位置を参照して、特定した複数の通信装置10のユーザに対し、これら複数の通信装置10の位置に応じた位置にある共通の避難設備を割り当てる(ステップS15)。
【0053】
そして、通知部26は、設備割当部24により割り当てられた避難設備に関する情報を、その設備が割り当てられたユーザの通信装置10に通知する(ステップS16)。このとき、通知部26は、災害発生エリア外に居る通信装置10に対しては、その災害発生エリア内に居る通信装置10のユーザに割り当てた設備に関する情報を通知する。
【0054】
さらに、通知部26は、各通信装置10の位置(つまりユーザの現在地)からその通信装置10のユーザに割り当てられた避難設備までの経路を特定して、その経路を案内する(ステップS17)。各通信装置10に対する経路案内が終了すると(ステップS18;YES)、図5の処理は終了する。
【0055】
以上説明した実施形態によれば、災害時において、グループを構成する各ユーザに対して適切な避難設備を案内することが可能となる。
【0056】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
上記実施形態においては、サーバ装置20が経路案内を行うときに、通信装置10において仮想表示を行っていたが、このような仮想表示は必須ではなく、例えば地図上に経路を表示する等の2次元的な表示による経路案内であってもよい。また、経路案内において音声出力も必須ではない。
【0057】
[変形例2]
上記実施形態においては、設備割当部24は避難設備を割り当てるときに用いた距離Thは災害の種別以外の、なんらかの条件に応じて異なっていてもよい。この距離Thは、特定部22により特定された通信装置10のユーザの属性に応じて異なっていてもよい。例えば或るグループに属する通信装置10であって災害発生エリア内に居る通信装置のユーザに、女性、高齢又は子供或いはケガや病気である等といった、避難時の移動に関する能力が劣るユーザが含まれている場合には、これらのユーザが含まれていない場合に比べて、距離Thを小さくするようにしてもよい。
【0058】
[変形例3]
設備割当部24は、避難設備を割り当てるときに、各々の避難設備における混雑度に応じた割り当てを行うようにしてもよい。このため、位置記憶部25は、設備割当部24によって各避難設備に割り当てられたユーザの人数又は各避難設備から通信網2経由等で報告される各避難設備における最新の収容人数を記憶しておく。設備割当部24は、避難設備を割り当てるときに、上記の人数が少ない避難設備に対して何らかの重みづけ処理を行うなどの、優先的な割り当てを行う。
【0059】
[変形例4]
1のユーザが同時に複数のグループに属する場合がある。この場合、各々のグループについて優先度を決めておき、その優先度を識別子記憶部23が記憶しておく。設備割当部24は、1のユーザが同時に複数のグループに属する場合、そのユーザは優先度が高いほうのグループに属するものとして、避難設備を割り当てる。つまり、設備割当部24は、優先度が高いグループを構成するユーザに対して共通の避難設備を割り当てる。
【0060】
[変形例5]
本発明に係る情報処理装置は、上記実施形態で説明したようにサーバ装置20に実装されていてもよいが、これに代えて、通信装置10に実装されていてもよい。
【0061】
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0062】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0063】
例えば、本開示の一実施の形態におけるサーバ装置などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
【0064】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0065】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0066】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0067】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0068】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0069】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0070】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0071】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0072】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0073】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0074】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0075】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0076】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0077】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1:避難設備案内システム、2:通信網、10,10-1~10-7:通信装置、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:通信装置、1005:入力装置、1006:出力装置、1007:センサ、1008:測位装置、20:サーバ装置、21:取得部、22:特定部、23:識別子記憶部、24:設備割当部、25:位置記憶部、26:通知部、2001:プロセッサ、2002:メモリ、2003:ストレージ、2004:通信装置、2005:入力装置、2006:出力装置、40-1~40-4:避難設備。
図1
図2
図3
図4
図5
図6