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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】画像処理装置、及び認証方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20231221BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G06F21/32
H04N1/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019230416
(22)【出願日】2019-12-20
(65)【公開番号】P2021099605
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小泉 真司
【審査官】宮司 卓佳
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-005069(JP,A)
【文献】特開2007-206942(JP,A)
【文献】特開2005-149344(JP,A)
【文献】特開2005-242521(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/32
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報と関連情報とが対応付けられた情報を含むユーザ情報を複数のユーザ毎に記憶する記憶部と、
制御部と、
操作を受け付ける操作受付部と、
を備え、
前記関連情報は、ユーザを識別するユーザ識別情報を含み、
所定の条件には、第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報の少なくとも一部を示す情報を自装置が受け付けたこと、が含まれており、
前記制御部は、
前記操作受付部を介して受け付けた操作に応じて、前記情報を受け付ける情報受付処理を行い、自装置が前記情報を受け付けることによって前記所定の条件が満たされた場合、自装置が受け付けた前記情報に基づいて、前記複数の前記ユーザ情報の中から前記第1ユーザの前記ユーザ情報である第1ユーザ情報を特定し、特定した前記第1ユーザ情報の、前記複数の前記ユーザ情報の順における順位が所定の順位となるように前記順を上昇させる順変更処理と、
前記第1ユーザの生体情報である第1生体情報を取得した場合、取得した前記第1生体情報と、前記複数の前記ユーザ情報とに基づいて、自装置への前記第1ユーザのログインについての認証を行う認証処理と、
を行う、
画像処理装置。
【請求項2】
前記関連情報は、ユーザが過去に自装置へログインした日時のうちの最新の日時を示す最終ログイン日時情報を含み、
前記所定の条件には、前記最終ログイン日時情報が更新されたこと、が含まれており、
前記制御部は、
自装置へユーザがログインする毎に前記最終ログイン日時情報を更新する最終ログイン日時情報更新処理を行い、前記最終ログイン日時情報が更新されることによって前記所定の条件が満たされた場合、前記順を、前記最終ログイン日時情報が示す日時について降順となるように変更する処理を前記順変更処理として行う、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記関連情報は、ユーザが過去に自装置へログインした回数を示すログイン回数情報を含み、
前記所定の条件には、前記ログイン回数情報が更新されたこと、が含まれており、
前記制御部は、
自装置へユーザがログインする毎に前記ログイン回数情報を更新するログイン回数情報更新処理を行い、前記ログイン回数情報が更新されることによって前記所定の条件が満たされた場合、前記順を、前記ログイン回数情報が示す回数について降順となるように変更する処理を前記順変更処理として行う、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
生体情報と関連情報とが対応付けられた情報を含むユーザ情報が複数のユーザ毎に記憶する記憶部を備える画像処理装置の認証方法であって、
前記関連情報は、ユーザを識別するユーザ識別情報を含み、
所定の条件には、第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報の少なくとも一部を示す情報を自装置が受け付けたこと、が含まれており、
前記認証方法は、
前記画像処理装置が前記情報を受け付けることによって前記所定の条件が満たされた場合、前記画像処理装置が受け付けた前記情報に基づいて、前記複数の前記ユーザ情報の中から前記第1ユーザの前記ユーザ情報である第1ユーザ情報を特定し、特定した前記第1ユーザ情報の、前記複数の前記ユーザ情報の順における順位が所定の順位となるように前記順を上昇させ
前記複数の前記ユーザに含まれる前記第1ユーザの生体情報である第1生体情報を取得した場合、取得した前記第1生体情報と、前記複数の前記ユーザ情報とに基づいて、前記画像処理装置への前記第1ユーザのログインについての認証を行う、
認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像処理装置、及び認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの生体情報を用いてログイン可能な画像処理装置が知られている。ユーザの生体情報は、例えば、ユーザの指紋を示す情報、ユーザの静脈を示す情報、ユーザの虹彩を示す情報、ユーザ顔を示す情報等のことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-134745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような画像処理装置は、あるユーザAが当該画像処理装置にログインしようとする場合、ユーザAの生体情報を対象生体情報として読み取る。また、当該画像処理装置には、当該画像処理装置にログイン可能な複数のユーザそれぞれの生体情報が、参照生体情報として記憶されている。そして、当該画像処理装置に記憶された複数の参照生体情報の順は、所定の順となっている。このため、当該画像処理装置は、対象生体情報を読み取った後、所定の順で参照生体情報を1つずつ選択する。当該画像処理装置は、選択した参照生体情報毎に、対象生体情報との照合を繰り返し行う。当該画像処理装置では、当該場合、このように繰り返し行われる照合が、対象生体情報との一致度が所定の閾値よりも高い参照生体情報が見つかるまで続けられる。
【0005】
しかしながら、このような画像処理装置では、所定の順は、必ずしも当該照合が早く終わる順になっているわけではない。例えば、所定の順は、当該画像処理装置に参照生体情報が記憶された順であることが多い。このため、当該画像処理装置では、対象生体情報との一致度が所定の閾値よりも高い参照生体情報の順位が他の参照生体情報よりも下位であるほど、上記の照合に要する時間が長くなってしまう。その結果、当該画像処理装置では、当該画像処理装置へのユーザAのログインに要する時間が長くなってしまう場合があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる画像処理装置、及び認証方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の画像処理装置は、記憶部と、制御部とを持つ。記憶部は、生体情報と関連情報とが対応付けられた情報を含むユーザ情報を複数のユーザ毎に記憶する。制御部は、所定の条件が満たされた場合、複数のユーザ情報の順を関連情報に基づいて変更する順変更処理と、第1ユーザの生体情報である第1生体情報を取得した場合、取得した第1生体情報と、複数のユーザ情報とに基づいて、自装置への第1ユーザのログインについての認証を行う認証処理と、を行う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の画像処理装置の全体構成例を示す外観図である。
図2】画像処理装置の機能構成例を示す図である。
図3】制御部が行う順変更処理の流れの一例を示す図である。
図4】順変更処理が1回も行われていない場合における複数のユーザ情報の一例を示す図である。
図5】最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルの一例を示す図である。
図6】ログイン回数情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルの一例を示す図である。
図7】ユーザ識別情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルの一例を示す図である。
図8】出退勤フラグに基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルの一例を示す図である。
図9】含有情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルの一例を示す図である。
図10】制御部が行う認証処理の流れの一例を示す図である。
図11】実施形態の変形例の画像処理装置の全体構成例を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の画像処理装置を、図面を参照して説明する。各図において、同一構成については同一の符号を付す。以下では、実施形態の画像処理装置の一例として、画像処理装置100を例に挙げて説明する。
【0010】
なお、以下では、説明の便宜上、画像処理装置100にログインしようとするユーザを、第1ユーザと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、画像処理装置100にログイン可能な複数のユーザのそれぞれを、第2ユーザと称して説明する。すなわち、第2ユーザは、画像処理装置100を利用可能な人物として画像処理装置100に登録されたユーザである。第1ユーザが画像処理装置100にログイン可能である場合、第1ユーザは、第2ユーザのいずれかと同一人物である。一方、第1ユーザが画像処理装置100にログイン不可能である場合、第1ユーザは、第2ユーザのいずれとも異なる人物である。
【0011】
また、以下では、説明の便宜上、画像処理装置100へのある第1ユーザU1のログインについての認証を、第1ユーザU1の認証と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、第1ユーザU1の生体情報と、ある第2ユーザU2の生体情報との照合を、第1ユーザU1と第2ユーザU2との照合と称して説明する。ここで、あるユーザの生体情報は、当該ユーザの指紋を示す指紋情報であってもよく、当該ユーザの静脈を示す静脈情報等であってもよい。また、当該ユーザの生体情報は、当該ユーザの虹彩を示す虹彩情報であってもよく、当該ユーザの顔を示す顔情報等であってもよい。以下では、一例として、当該ユーザの生体情報が、当該ユーザの指紋情報である場合について説明する。従って、以下では、第1ユーザU1と第2ユーザU2との照合は、第1ユーザU1の指紋情報と第2ユーザU2の指紋情報との照合を意味する。
【0012】
(画像処理装置の詳細)
以下、図1を参照し、画像処理装置100の詳細について説明する。
【0013】
図1は、実施形態の画像処理装置100の全体構成例を示す外観図である。画像処理装置100は、例えば、複合機、スキャナー、FAX(Facsimile)等の画像処理を行う装置である。画像処理は、画像に関する処理のことである。画像処理は、例えば、シート上へ画像を形成する処理、読み取り対象の画像情報を読み取る処理、画像情報を記録(記憶)する処理、画像を他の装置に送信する処理等である。
【0014】
画像処理装置100は、ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、画像読取部150、及び生体情報読取部160を備える。なお、画像処理装置100のプリンタ部130は、トナー像を定着させる装置であってもよいし、インクジェット式の装置であってもよい。
【0015】
画像処理装置100は、シート上に表れている画像を読み取ってデジタルデータを生成し、画像ファイルを生成する。シートは、例えば原稿や、文字や画像等が記載された紙等である。シートは、画像処理装置100が読み取ることができる物であればどのような物であってもよい。
【0016】
ディスプレイ110は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ110は、画像処理装置100に関する種々の情報を表示する。
【0017】
コントロールパネル120は、複数のボタンを有する。コントロールパネル120は、ユーザの操作を受け付ける。コントロールパネル120は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を、画像処理装置100の制御部に出力する。なお、ディスプレイ110とコントロールパネル120とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。コントロールパネル120は、操作受付部の一例である。
【0018】
プリンタ部130は、画像読取部150によって生成された画像情報又は通信路を介して受信された画像情報に基づいて、シート上に画像を形成する。プリンタ部130は、例えば以下のような処理によって画像を形成する。プリンタ部130の画像形成部は、画像情報に基づいて感光体ドラム上に静電潜像を形成する。プリンタ部130の画像形成部は、静電潜像に現像剤を付着させることによって可視像を形成する。現像剤の具体例として、トナーがある。プリンタ部130の転写部は、可視像をシート上に転写する。プリンタ部130の定着部は、シートに対して加熱及び加圧を行うことによって、可視像をシート上に定着させる。なお、画像が形成されるシートは、シート収容部140に収容されているシートであってもよいし、手指しされたシートであってもよい。
【0019】
シート収容部140は、プリンタ部130における画像形成に用いられるシートを収容する。
【0020】
画像読取部150は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。画像読取部150は、読み取られた画像情報を記録する。記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。記録された画像情報は、プリンタ部130によってシート上に画像形成されてもよい。
【0021】
生体情報読取部160は、第1ユーザの生体情報を、第1生体情報として読み取る。ここで、本実施形態では、第1ユーザの生体情報は、第1ユーザの指紋情報である。このため、生体情報読取部160は、第1ユーザの指紋情報を、第1指紋情報として読み取る。なお、本実施携帯において、生体情報読取部160が第1指紋情報を読み取ることは、生体情報読取部160が第1ユーザの指紋に基づいて第1指紋情報を生成することを意味する。
【0022】
生体情報読取部160が第1指紋情報を読み取る場合、生体情報読取部160は、例えば、第1ユーザの指紋を撮像する撮像部を含む。生体情報読取部160は、この撮像部により第1ユーザの指紋を撮像する。そして、生体情報読取部160は、第1ユーザの指紋を撮像した画像に基づいて、第1指紋情報を生成する。例えば、生体情報読取部160は、当該画像から特徴点を抽出し、抽出した特徴点を示す情報を、第1指紋情報として生成する。当該画像から特徴点を抽出する方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。また、生体情報読取部160は、単に第1ユーザの指紋を撮像する装置であってもよい。この場合、当該画像から特徴点を抽出する処理と、抽出した特徴点を示す情報を第1指紋情報として生成する処理とは、例えば、画像処理装置100の制御部が行う。なお、当該場合、当該画像から特徴点を抽出する処理と、抽出した特徴点を示す情報を第1指紋情報として生成する処理とは、他の装置が行う構成であってもよい。ただし、この場合、画像処理装置100は、当該他の装置が生成した指紋情報を当該他の装置から取得する。
【0023】
なお、以下では、説明の便宜上、プリンタ部130によるシート上への画像の形成、すなわち、画像処理装置100によるシート上への画像の形成を、印刷と称して説明する。
【0024】
ここで、画像処理装置100は、ネットワークを介して、PC(Personal Computer)、サーバー等の1以上の他の情報処理装置と通信可能に接続される。図1に示した例では、画像処理装置100には、サーバー210と通信可能に接続されている。なお、画像処理装置100には、サーバー210に代えて、他の情報処理装置と通信可能に接続される構成であってもよい。また、画像処理装置100は、サーバー210に加えて、他の情報処理装置と通信可能に接続される構成であってもよい。
【0025】
サーバー210は、プリントサーバーである。サーバー210は、サーバー210と通信可能に接続されている情報処理装置からの要求に応じて、当該情報処理装置から受信した印刷データを記憶する。印刷データは、画像処理装置100が印刷においてシート状に形成する画像を示す情報のことである。そして、サーバー210は、画像処理装置100からの要求に応じて、記憶した1以上の印刷データの中から、当該要求が示す印刷データを画像処理装置100に送信する。これにより、画像処理装置100は、当該印刷データが示す画像についての印刷を行うことができる。なお、図1では、図が煩雑になるのを防ぐため、当該情報処理装置が省略されている。なお、サーバー210には、当該情報処理装置が1つのみ接続される構成であってもよく、当該情報処理装置を含む2つ以上の情報処理装置が接続される構成であってもよい。
【0026】
また、図1では、画像処理装置100は、画像処理システム500を構成している。画像処理システム500には、画像処理装置100と、サーバー210と、画像処理装置100と通信可能に接続される図示しない1つ以上の情報処理装置とが含まれる。また、画像処理システム500には、サーバー210と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置が含まれる。なお、画像処理システム500には、サーバー210が含まれない構成であってもよい。また、画像処理システム500には、画像処理装置100と通信可能に接続される図示しない1つ以上の情報処理装置が含まれない構成であってもよい。また、画像処理システム500には、サーバー210と通信可能に接続されている図示しない1つ以上の情報処理装置が含まれない構成であってもよい。
【0027】
(画像処理装置の機能構成)
以下、図2を参照し、画像処理装置100の機能構成について説明する。
【0028】
図2は、画像処理装置100の機能構成例を示す図である。
【0029】
画像処理装置100は、ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、画像読取部150、生体情報読取部160を備える。また、画像処理装置100は、制御部300、ネットワークインタフェース310、記憶部320、メモリ330を備える。画像処理装置100が備えるこれらの各機能部は、システムバスを介して通信可能に接続されている。
【0030】
ディスプレイ110、コントロールパネル120、プリンタ部130、シート収容部140、画像読取部150、生体情報読取部160については、上記の説明と同様の説明になるため説明を省略する。以下、制御部300、ネットワークインタフェース310、記憶部320、メモリ330について説明する。
【0031】
記憶部320は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部320は、各種の情報を記憶する。例えば、記憶部320は、制御部300が実行するプログラムを記憶する。当該プログラムは、例えば、ファームウェア、アプリ等である。
【0032】
また、記憶部320は、ユーザ情報を第2ユーザ毎に記憶する。換言すると、記憶部320は、複数の第2ユーザそれぞれ毎のユーザ情報を記憶する。ここで、以下では、このように記憶部320に記憶された複数のユーザ情報を、単に複数のユーザ情報と称して説明する。
【0033】
ある第2ユーザのユーザ情報は、当該第2ユーザの生体情報と当該第2ユーザの関連情報とが対応付けられた情報を含む情報のことである。ここで、本実施形態では、前述した通り、当該第2ユーザの生体情報は、当該第2ユーザの指紋情報である。このため、本実施形態では、当該第2ユーザのユーザ情報は、当該第2ユーザの指紋情報と当該第2ユーザの関連情報とが対応付けられた情報を含む情報である。
【0034】
また、ある第2ユーザの関連情報は、当該第2ユーザに関連する情報のことである。当該第2ユーザの関連情報には、例えば、当該第2ユーザを識別するユーザ識別情報、当該第2ユーザの最終ログイン日時情報、当該第2ユーザのログイン回数情報等が含まれている。当該第2ユーザ識別情報は、例えば、当該第2ユーザのユーザID(Identifier)等である。当該最終ログイン日時情報は、当該第2ユーザが過去に画像処理装置100へログインした日時のうちの最新の日時を示す情報である。当該ログイン回数情報は、当該第2ユーザが過去に画像処理装置100へログインした回数を示す情報である。なお、当該第2ユーザの関連情報は、当該第2ユーザ識別情報、当該最終ログイン日時情報、当該ログイン回数情報のうちの一部又は全部に代えて、当該第2ユーザに関連する他の情報を含む構成であってもよい。また、当該第2ユーザの関連情報は、当該第2ユーザ識別情報、当該最終ログイン日時情報、当該ログイン回数情報の全部に加えて、当該第2ユーザに関連する他の情報を含む構成であってもよい。また、当該第2ユーザのユーザ情報は、当該第2ユーザの指紋情報と当該第2ユーザの関連情報とが対応付けられた情報に加えて、他の情報を含む構成であってもよい。画像処理装置100の制御部300は、生体情報読取部160により読み取られた第1生体情報と、記憶部320に記憶された複数のユーザ情報とに基づいて、第1ユーザの認証を行う。
【0035】
制御部300は、画像処理装置100の制御部の一例である。制御部300は、画像処理装置100のCPU(Central Processing Unit)を備える。制御部300は、画像処理装置100の各機能部の動作を制御する。制御部300は、プログラムを実行することにより各種の処理を実行する。制御部300は、ユーザが入力した指示をコントロールパネル120から取得する。すなわち、制御部300は、コントロールパネル120によってユーザからの操作を受け付ける。制御部300は、取得した指示に基づいて制御処理を実行する。
【0036】
ここで、画像処理装置100と異なる画像処理装置として、画像処理装置100と同様にユーザの生体情報を読み取ることが可能な画像処理装置が知られている。このような画像処理装置は、当該画像処理装置にログインしようとするユーザの生体情報を対象生体情報として読み取る。また、当該画像処理装置には、当該画像処理装置にログイン可能な複数のユーザそれぞれの生体情報が、参照生体情報として記憶されている。そして、当該画像処理装置に記憶された複数の参照生体情報には、所定の順が割り当てられている。このため、当該画像処理装置は、対象生体情報を読み取った後、所定の順で参照生体情報を1つずつ選択する。当該画像処理装置は、選択した参照生体情報毎に、対象生体情報との照合を繰り返し行う。当該画像処理装置では、当該場合、このように繰り返し行われる照合が、対象生体情報との一致度が所定の閾値よりも高い参照生体情報が見つかるまで続けられる。しかしながら、当該画像処理装置では、所定の順は、必ずしも当該照合が早く終わる順になっているわけではない。例えば、所定の順は、当該画像処理装置に参照生体情報が記憶された順であることが多い。このため、当該画像処理装置では、対象生体情報との一致度が所定の閾値よりも高い参照生体情報の順位が他の参照生体情報よりも下位であるほど、上記の照合に要する時間が長くなってしまう。その結果、当該画像処理装置では、当該画像処理装置へのユーザのログインに要する時間が長くなってしまう場合があった。
【0037】
そこで、制御部300は、順変更処理と、認証処理とを行う。順変更処理は、所定の条件が満たされた場合、複数のユーザ情報の順を関連情報に基づいて変更する処理のことである。認証処理は、第1生体情報を取得した場合に行われる処理である。具体的には、認証処理は、取得した第1生体情報と、複数のユーザ情報とに基づいて、第1ユーザの認証を行う処理である。これにより、制御部300は、ユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。以下では、制御部300が行う順変更処理と、当該順変更処理によって当該時間が長くなってしまうことが抑制されることの理由とについて詳しく説明する。また、以下では、制御部300が行う認証処理についても詳しく説明する。
【0038】
ネットワークインタフェース310は、他の装置との間でデータの送受信を行う。ネットワークインタフェース310は、入力インタフェースとして動作し、他の装置から送信されるデータを受信する。また、ネットワークインタフェース310は、出力インタフェースとして動作し、他の装置に対してデータを送信する。
【0039】
メモリ330は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。メモリ330は、画像処理装置100が備える各機能部が用いる情報を一時的に記憶する。なお、メモリ330は、画像読取部150により読み取られた画像情報、各機能部を動作させるプログラム等を記憶してもよい。
【0040】
(制御部が行う順変更処理)
以下、図3を参照し、制御部300が行う順変更処理について説明する。図3は、制御部300が行う順変更処理の流れの一例を示す図である。
【0041】
制御部300は、所定の条件が満たされるまで待機する(ACT110)。ここで、所定の条件について説明する。
【0042】
所定の条件には、1つ以上の処理開始条件が含まれている。ここで、所定の条件に含まれる1つ以上の処理開始条件のそれぞれは、関連情報に含まれる1つ以上の情報のうちの1つと対応付けられている。そして、制御部300は、ある処理開始条件が満たされた場合、関連情報に含まれる1つ以上の情報のうち当該処理開始条件に対応付けられた情報に基づいた順変更処理を行う。なお、当該情報に基づいた順変更処理については、後述する。
【0043】
例えば、ある処理開始条件は、複数のユーザ情報において、少なくとも1つの最終ログイン日時情報が更新されたこと、である。そして、当該処理開始条件には、最終ログイン日時情報が対応付けられている。以下では、説明の便宜上、当該処理開始条件を、第1処理開始条件と称して説明する。
【0044】
また、例えば、ある処理開始条件は、複数のユーザ情報において、少なくとも1つのログイン回数情報が更新されたこと、である。そして、当該処理開始条件には、ログイン回数情報が対応付けられている。以下では、説明の便宜上、当該処理開始条件を、第2処理開始条件と称して説明する。
【0045】
なお、所定の条件には、第1処理開始条件と第2処理開始条件とのうちのいずれか一方又は両方に代えて、他の条件が処理開始条件として含まれる構成であってもよい。また、所定の条件には、第1処理開始条件及び第2処理開始条件に加えて、他の条件が処理開始条件として含まれる構成であってもよい。
【0046】
制御部300は、ACT110において、所定の条件に含まれる処理開始条件のうちの少なくとも1つが満たされた場合、所定の条件が満たされたと判定する。
【0047】
制御部300は、所定の条件が満たされたと判定した場合(ACT110-YES)、所定の条件に含まれる処理開始条件のうち満たされた1つ以上の処理開始条件を特定する。そして、制御部300は、特定した1つ以上の処理開始条件に対応付けられた情報のそれぞれに基づいた順変更処理を行う(ACT120)。ここで、ACT120の処理について説明する。
【0048】
例えば、制御部300は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第1処理開始条件を特定した場合、最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理を行う。ここで、最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の順を、最終ログイン日時情報が示す日時について降順となるように変更する処理である。換言すると、当該順変更処理は、図4に示したテーブルT1を、図5に示したテーブルT2のように変更する処理である。
【0049】
ここで、図4は、順変更処理が1回も行われていない場合における複数のユーザ情報の一例を示す図である。図4に示したテーブルT1は、複数のユーザ情報を示すテーブルである。また、テーブルT1の各レコードは、複数のユーザ情報のいずれかを示す。
【0050】
テーブルT1のように複数のユーザ情報がテーブルによって示される場合、複数のユーザ情報の順は、当該テーブルにおけるレコードの並び順によって示される。すなわち、テーブルT1における各レコードの順位は、各レコードが示すユーザ情報の順位を示す。そして、テーブルT1における各レコードの順位は、ACT120において行われる順変更処理が行われる前の順位である。すなわち、図4に示したテーブル1が示す複数のユーザ情報の順は、当該順変更処理が行われる前の順である。なお、複数のユーザ情報は、テーブルT1のようなテーブルによって示される構成に代えて、各ユーザ情報に個々の順位を割り当てることが可能な他の形式によって示される構成であってもよい。
【0051】
図4に示した例では、テーブルT1の各レコードでは、ユーザ識別情報、指紋情報、最終更新日時情報、最終ログイン日時情報、ログイン回数情報のそれぞれが互いに対応付けられている。すなわち、当該例では、ユーザ情報は、ユーザ識別情報と、指紋情報と、最終更新日時情報と、最終ログイン日時情報と、ログイン回数情報とを含む情報である。また、当該例では、これらの情報のうち、ユーザ識別情報と、最終更新日時情報と、最終ログイン日時情報と、ログイン回数情報とが関連情報に含まれる情報である。
【0052】
ここで、テーブルT1のあるレコードに格納された指紋情報は、当該レコードに格納されたユーザ識別情報により識別される第2ユーザの指紋情報である。また、当該レコードに格納された最終更新日時情報は、当該レコードが示すユーザ情報が更新された日時のうち最新の日時を示す情報のことである。また、当該レコードに格納された最終ログイン日時情報は、当該第2ユーザの最終ログイン日時情報である。また、当該レコードに格納されたログイン回数情報は、当該第2ユーザのログイン回数情報である。
【0053】
なお、以下では、説明の便宜上、あるレコードに格納されたユーザ識別情報により識別される第2ユーザを当該レコードの第2ユーザと称し、当該レコードを当該第2ユーザのレコードと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、当該レコードに格納された指紋情報を、当該レコードの指紋情報と称し、当該レコードを当該指紋情報のレコードと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、当該レコードに格納された最終更新日時情報が示す日時を、当該レコードの最終更新日時と称し、当該レコードを当該最終更新日時のレコードと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、当該レコードに格納された最終ログイン日時情報が示す日時を、当該レコードの最終ログイン日時と称し、当該レコードを当該最終ログイン日時のレコードと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、当該レコードに格納されたログイン回数情報が示す回数を、当該レコードのログイン回数と称し、当該レコードを当該ログイン回数のレコードと称して説明する。
【0054】
また、以下では、説明の便宜上、「Oda」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX1と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Toyotomi」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX2と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Tokugawa」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX3と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Sakamoto」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX4と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Ookubo」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX5と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Saigo」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX6と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Ito」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX7と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、「Yoshida」により識別される第2ユーザを、第2ユーザX8と称して説明する。
【0055】
ここで、テーブルT1では、第2ユーザX1~第2ユーザX8それぞれのユーザ情報を示すレコードが、レコードの最終更新日時についての昇順で並んでいる。換言すると、テーブルT1では、第2ユーザX1~第2ユーザX8それぞれのユーザ情報を示すレコードが、レコードの最終更新日時が古い順に並んでいる。このため、制御部300がテーブルT1のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、レコードの最終更新日時が古い順にテーブルT2のレコードを選択する。
【0056】
一方、図5は、最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルT1の一例を示す図である。図5では、説明の便宜上、当該テーブルT1を、テーブルT2として示している。テーブルT2では、第2ユーザX1~第2ユーザX8それぞれのユーザ情報を示すレコードが、レコードの最終ログイン日時情報が示す日時についての降順で並んでいる。このため、制御部300がテーブルT2のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、レコードの最終ログイン日時が新しい順にテーブルT2のレコードを選択することができる。
【0057】
このように、制御部300は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第1処理開始条件を特定した場合、最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理を行う。
【0058】
ここで、最終ログイン日時情報が示す日時が新しいほど、その最終ログイン日時情報のレコードの第2ユーザは、再び画像処理装置100を利用する可能性が高い。このため、図3に示したフローチャートの処理により、制御部300は、第1処理開始条件が満たされる毎に、最終ログイン日時情報に基づいた順変更処理を行う。その結果、制御部300は、後述する認証処理において、例えば、当該順変更処理が行われた後のテーブルT2から、最終ログイン日時が新しい順にレコードを選択することができる。そして、制御部300は、選択したレコードの第2ユーザと第1ユーザとの照合を、最終ログイン日時が新しい順に行うことができる。すなわち、画像処理装置100は、利用頻度が高いユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0059】
また、例えば、制御部300は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第2処理開始条件を特定した場合、ログイン回数情報に基づいた順変更処理を行う。ここで、ログイン回数情報に基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の順を、ログイン回数情報が示す回数について降順となるように変更する処理である。換言すると、当該順変更処理は、図4に示したテーブルT1を、図6に示したテーブルT3のように変更する処理である。
【0060】
図6は、ログイン回数情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルT1の一例を示す図である。図6では、説明の便宜上、当該テーブルT1を、テーブルT3として示している。テーブルT3では、第2ユーザX1~第2ユーザX8それぞれのユーザ情報を示すレコードが、レコードのログイン回数情報が示す回数についての降順で並んでいる。このため、制御部300がテーブルT3のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、レコードのログイン回数が多い順にテーブルT3のレコードを選択することができる。
【0061】
ここで、ログイン回数情報が示す回数が新しいほど、そのログイン回数情報が示すログイン回数のレコードの第2ユーザは、再び画像処理装置100を利用する可能性が高い。このため、図3に示したフローチャートの処理により、制御部300は、第2処理開始条件が満たされる毎に、ログイン回数情報に基づいた順変更処理を行う。その結果、制御部300は、後述する認証処理において、例えば、当該順変更処理が行われた後のテーブルT3から、ログイン回数が多い順にレコードを選択することができる。そして、制御部300は、選択したレコードの第2ユーザと第1ユーザとの照合を、ログイン回数が多い順に行うことができる。すなわち、画像処理装置100は、利用頻度が高いユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0062】
なお、前述した通り、所定の条件には、第1処理開始条件及び第2処理開始条件に加えて、他の処理開始条件が含まれる構成であってもよい。例えば、所定の条件には、第3処理開始条件が含まれる構成であってもよい。第3処理開始条件は、印刷データとともにユーザ識別情報を他の装置から受信したこと、である。また、当該他の装置は、例えば、PC、サーバー等であるが、これらに限られるわけではない。
【0063】
第3処理開始条件には、ユーザ識別情報が対応付けられている。制御部300は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第3処理開始条件を特定した場合、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理を行う。ここで、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の順を、受信したユーザ識別情報を含むユーザ情報の順位が所定の順位となるように変更する処理である。換言すると、当該順変更処理は、例えば、図4に示したテーブルT1を、図7に示したテーブルT4のように変更する処理である。なお、所定の順位は、如何なる順位であってもよい。以下では、一例として、所定の順位が1位である場合について説明する。
【0064】
図7は、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルT1の一例を示す図である。図7では、説明の便宜上、当該テーブルT1を、テーブルT4として示している。また、図7では、印刷データとともに制御部300が受信したユーザ識別情報により識別される第2ユーザが第2ユーザX7であった場合におけるテーブルT4を示している。このため、テーブルT4では、第2ユーザX7のユーザ情報を示すレコードの順位が1位となっている。その結果、制御部300がテーブルT4のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、順位が1位となっている第2ユーザX7のレコードを最初に選択することができる。
【0065】
ここで、制御部300は、例えば、以下のような処理の流れによって、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理と、印刷データの受信と、受信した印刷データに基づく印刷とを行う。制御部300は、ある第1ユーザU1により操作されたPCから印刷データとともに、第1ユーザU1を識別する第1ユーザ識別情報を受信する。この場合、制御部300は、第3処理開始条件が満たされたため、所定の条件が満たされたと判定する。そして、制御部300は、受信した第1ユーザ識別情報に基づいた順変更処理を行い、複数のユーザ情報の順を変更する。これにより、制御部300は、複数のユーザ情報を示すテーブルにおいて、第1ユーザU1と同一人物である第2ユーザのユーザ情報の順位を1位に変更する。その後、第1ユーザU1は、画像処理装置100にログインするための操作を画像処理装置100に行う。これにより、制御部300は、生体情報読取部160により第1ユーザU1の第1生体情報を読み取る。画像処理装置100は、読み取った当該第1生体情報と、当該順変更処理が行われた後の複数のユーザ情報とに基づいて、第1ユーザU1の認証を行う。この認証において、制御部300は、当該第2ユーザの順位が1位に変更されている当該テーブルを用いて、第1ユーザU1と複数の第2ユーザとの照合を行う。この照合において、制御部300は、第1ユーザU1と複数の第2ユーザとの照合に要する時間を短縮することができる。何故なら、前述した通り、第1ユーザU1と同一人物である第2ユーザの当該テーブルにおける順位は、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理により1位へと変更されているからである。なお、この認証により第1ユーザU1のログインが許可された場合、第1ユーザU1は、制御部300が受信した印刷データの印刷を画像処理装置100に行わせる操作を画像処理装置100に行う。これにより、制御部300は、受信した当該印刷データに基づいて、プリンタ部130に当該印刷を行わせる。
【0066】
また、制御部300は、例えば、以下のような処理の流れによって、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理と、印刷データの受信と、受信した印刷データに基づく印刷とを行う。第1ユーザU1は、第1ユーザU1が操作するPCから印刷データとともに第1ユーザU1を識別する第1ユーザ識別情報をサーバー210に送信する。サーバー210は、受信した第1ユーザ識別情報を、画像処理装置100に送信する。これにより、制御部300は、第1ユーザ識別情報を受信する。この場合、制御部300は、第3処理開始条件が満たされたため、所定の条件が満たされたと判定する。そして、制御部300は、受信した第1ユーザ識別情報に基づいた順変更処理を行い、複数のユーザ情報の順を変更する。これにより、制御部300は、複数のユーザ情報を示すテーブルにおいて、第1ユーザU1と同一人物である第2ユーザのユーザ情報の順位を1位に変更する。その後、第1ユーザU1は、画像処理装置100にログインするための操作を画像処理装置100に行う。これにより、制御部300は、生体情報読取部160により第1ユーザU1の第1生体情報を読み取る。制御部300は、読み取った当該第1生体情報と、当該順変更処理が行われた後の複数のユーザ情報とに基づいて、第1ユーザU1の認証を行う。この認証において、制御部300は、当該第2ユーザの順位が1位に変更されている当該テーブルを用いて、第1ユーザU1と複数の第2ユーザとの照合を行う。この照合において、画像処理装置100は、第1ユーザU1と複数の第2ユーザとの照合に要する時間を短縮することができる。何故なら、前述した通り、第1ユーザU1と同一人物である第2ユーザの当該テーブルにおける順位は、ユーザ識別情報に基づいた順変更処理により所定の順位へと変更されているからである。なお、この認証により第1ユーザU1のログインを許可された場合、第1ユーザU1は、サーバー210が受信した印刷データの印刷を画像処理装置100に行わせる操作を画像処理装置100に行う。すなわち、制御部300は、受け付けた当該操作に応じて、サーバー210から当該印刷データを受信する。そして、制御部300は、受信した当該印刷データに基づいて、プリンタ部130に当該印刷を行わせる。
【0067】
また、所定の条件には、第1処理開始条件及び第2処理開始条件に加えて、第4処理開始条件が含まれる構成であってもよい。第4処理開始条件は、第2ユーザの出退勤の状態が変化すること、である。第2ユーザの出退勤の状態は、第2ユーザが出勤している状態と、第2ユーザが退勤している状態とのいずれかの状態のことである。すなわち、第2ユーザの出退勤の状態が変化することは、第2ユーザが出勤している状態から退勤している状態へと変化することを意味する。また、第2ユーザの出退勤の状態が変化することは、第2ユーザが退勤している状態から出勤している状態へと変化することを意味する。
【0068】
所定の条件に第4処理開始条件が含まれる場合、制御部300は、第2ユーザの出退勤の状態を示す出退勤情報を他の装置から取得する。例えば、制御部300は、当該場合、第2ユーザの出退勤を管理する図示しない管理サーバーと通信可能に接続されている。そして、制御部300は、当該場合、この管理サーバーから出退勤情報を取得する。制御部300は、取得した出退勤情報に基づいて、図4に示したテーブルT1の各レコードに、第2ユーザの出退勤の状態を示す出退勤フラグを追加する。なお、例えば、第2ユーザが出勤している状態を示す出退勤フラグは、1である。また、例えば、第2ユーザが退勤している状態を示す出退勤フラグは、0である。
【0069】
第4処理開始条件には、出退勤フラグが対応付けられている。すなわち、出退勤フラグは、関連情報に含まれる情報の一例である。画像処理装置100は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第4処理開始条件を特定した場合、出退勤フラグに基づいた順変更処理を行う。ここで、出退勤フラグに基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の順を、以下のように変更する処理である。すなわち、当該順変更処理は、当該順を、出退勤フラグが1のユーザ情報の順位が、出退勤フラグが0のユーザ情報の順位よりも上の順位となるように変更する処理である。換言すると、当該順変更処理は、図4に示したテーブルT1を、図8に示したテーブルT5のように変更する処理である。
【0070】
図8は、出退勤フラグに基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルT1の一例を示す図である。図8では、説明の便宜上、当該テーブルT1を、テーブルT5として示している。図8に示したように、テーブルT5では、各レコードに出退勤フラグが追加されている。また、図8では、図を簡略化するため、出退勤フラグが1のレコードのみを示している。このため、制御部300がテーブルT5のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、出退勤フラグが1のレコードを、出退勤フラグが0のレコードよりも優先的に選択することになる。
【0071】
ここで、出退勤フラグが0のレコードの第2ユーザは、出勤するまで画像処理装置100にログインする可能性が低い。換言すると、出退勤フラグが1のレコードの第2ユーザは、出退勤フラグが0の第2ユーザと比べて、画像処理装置100にログインする可能性が高い。このため、図3に示したフローチャートの処理により、制御部300は、第4処理開始条件が満たされる毎に、出退勤フラグに基づいた順変更処理を画像処理装置100が行う。その結果、画像処理装置100は、以下のような効果が得られる。すなわち、画像処理装置100は、出勤中のユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0072】
なお、出退勤フラグに基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の中から、出退勤フラグが1のユーザ情報を抽出する処理であってもよい。このような抽出も、広義の意味でユーザ情報の順を変更する処理であるためである。
【0073】
また、所定の条件には、第1処理開始条件及び第2処理開始条件に加えて、第5処理開始条件が含まれる構成であってもよい。第5処理開始条件は、第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報の少なくとも一部を示す情報を画像処理装置100が受け付けること、である。以下では、説明の便宜上、当該情報を、含有情報と称して説明する。例えば、含有情報は、第1ユーザ識別情報が「abc」である場合、「a」、「b」、「c」、「ab」、「bc」、「abc」のいずれかである。また、含有情報は、第2ユーザを識別するユーザ識別情報の少なくとも一部を示す情報と換言することもできる。
【0074】
第5処理開始条件には、含有情報が対応付けられている。すなわち、含有情報は、関連情報に含まれる情報の一例である。画像処理装置100は、ACT110において満たされた処理開始条件の1つとして第5処理開始条件を特定した場合、含有情報に基づいた順変更処理を行う。ここで、含有情報に基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の順を、以下のように変更する処理である。すなわち、当該順変更処理は、当該順を、含有情報と完全一致又は部分一致するユーザ識別情報を含むユーザ情報の順位が、他のユーザ情報の順位よりも上の順位となるように変更する処理である。換言すると、当該順変更処理は、図4に示したテーブルT1を、図9に示したテーブルT6のように変更する処理である。
【0075】
図9は、含有情報に基づいた順変更処理が行われた場合のテーブルT1の一例を示す図である。図9では、説明の便宜上、当該テーブルT1を、テーブルT6として示している。図9では、一例として、含有情報が「S」であった場合におけるテーブルT6を示している。また、図9では、図を簡略化するため、「S」と完全一致又は部分一致するユーザ識別情報のレコードのみを示している。このため、制御部300がテーブルT6のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、以下のような選択を行うことになる。すなわち、制御部300は、当該場合、含有情報と完全一致又は部分一致するユーザ識別情報を格納するレコードを、他のレコードよりも優先的に選択することができる。そして、制御部300は、選択したレコードの第2ユーザと第1ユーザとの照合を、当該他のレコードの第2ユーザと第1ユーザとの照合よりも優先的に行うことができる。すなわち、画像処理装置100は、画像処理装置100に含有情報を入力したユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0076】
ここで、制御部300は、例えば、以下のような処理の流れによって、含有情報の受け付けと、受け付けた含有情報に基づいた順変更処理とを行う。制御部300は、ある第1ユーザU1が画像処理装置100にログインする際、コントロールパネル120を介して、画像処理装置100へログインする操作とともに含有情報を受け付ける。この場合、制御部300は、第5処理開始条件が満たされたため、所定の条件が満たされたと判定する。そして、制御部300は、受け付けた含有情報に基づいた順変更処理を行い、以下のように複数のユーザ情報の順を変更する。すなわち、制御部300は、複数のユーザ情報の順を、受け付けた含有情報と完全一致又は部分一致するユーザ識別情報を含むユーザ情報の順位が他のユーザ情報の順位よりも上の順位となるように変更する。制御部300は、例えば、含有情報に基づいた順変更処理により、図4に示したテーブルT1を、図9に示したテーブルT6のように変更する。このため、制御部300がテーブルT6のレコードを上から順に1つずつ選択する場合、制御部300は、当該ユーザ識別情報を含むレコードを、他のレコードよりも優先的に選択することになる。
【0077】
ここで、ある第1ユーザU1の含有情報は、第1ユーザU1が画像処理装置100へログインする直前に画像処理装置100により受け付けられる。このため、制御部300は、第5処理開始条件が満たされる毎に、含有情報に基づいた順変更処理を行う。これにより、画像処理装置100は、以下のような効果が得られる。すなわち、画像処理装置100は、含有情報を画像処理装置100へ入力した第1ユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0078】
なお、含有情報に基づいた順変更処理は、複数のユーザ情報の中から、含有情報と完全一致又は部分一致するユーザ識別情報を含むユーザ情報を抽出する処理であってもよい。このような抽出も、広義の意味でユーザ情報の順を変更する処理であるためである。
【0079】
以上のように、制御部300は、ACT110において所定の条件が満たされたと判定した場合、所定の条件に含まれる処理開始条件のうち満たされた1つ以上の処理開始条件を特定する。そして、制御部300は、特定した1つ以上の処理開始条件のそれぞれに対応付けられた情報に基づいた順変更処理を、ACT120において行う。なお、制御部300は、ACT120において、最終ログイン日時情報、ログイン回数情報、ユーザ識別情報、出退勤フラグ、含有情報のうちの一部又は全部に基づいた順変更処理を行う構成であってもよい。換言すると、所定の条件には、第1処理開始条件~第5処理開始条件のうちの一部又は全部が含まれる構成であってもよい。
【0080】
ACT120の処理が行われた後、制御部300は、ACT110に遷移し、所定の条件が満たされるまで再び待機する。
【0081】
(制御部を行う認証処理)
以下、図10を参照し、制御部300が行う認証処理について説明する。図10は、制御部300が行う認証処理の流れの一例を示す図である。以下では、一例として、ACT210の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、複数のユーザ情報を示すテーブルに順変更処理が行われている場合について説明する。
【0082】
制御部300は、コントロールパネル120を介して、画像処理装置100へログインする操作を第1ユーザから受け付けるまで待機する(ACT210)。
【0083】
制御部300は、画像処理装置100へログインする操作を第1ユーザから受け付けたと判定した場合(ACT210-YES)、指紋情報の読み取りを行う準備が完了するまで待機する。当該準備は、生体情報読取部160が有する撮像部により撮像可能な位置に、第1ユーザが指を置くこと、である。制御部300は、例えば、当該準備が完了したことを、コントロールパネル120を介して受け付けた操作によって特定する。制御部300は、当該準備が完了したと判定した場合、第1ユーザの指紋情報を読み取る(ACT220)。なお、ACT220において生体情報読取部160による指紋情報の読み取りを開始する方法は、他の方法であってもよい。
【0084】
次に、制御部300は、複数のユーザ情報を示すテーブルのレコードを、上から順に1つずつ対象レコードとして選択する。そして、制御部300は、選択した対象レコード毎に、ACT240~ACT280の処理を繰り返し行う(ACT230)。
【0085】
ACT230において対象レコードを選択した後、制御部300は、ACT220において読み取った指紋情報に基づいて、選択した対象レコードの第2ユーザと、第1ユーザとの照合を行う(ACT240)。
【0086】
次に、制御部300は、ACT240において行った照合において、第1ユーザの指紋情報と第2ユーザの指紋情報との一致度が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ACT250)。なお、制御部300による当該一致度の算出方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
【0087】
制御部300は、第1ユーザの指紋情報と第2ユーザの指紋情報との一致度が所定の閾値を超えたと判定した場合(ACT250-YES)、画像処理装置100への第1ユーザのログインを許可する(ACT270)。その後、制御部300は、複数のユーザ情報を示すテーブルの最終ログイン日時情報及びログイン回数情報を更新する更新処理を行い(ACT290)、処理を終了する。
【0088】
一方、制御部300は、第1ユーザの指紋情報と第2ユーザの指紋情報との一致度が所定の閾値を超えていないと判定した場合(ACT250-NO)、以下の処理を行う。すなわち、制御部300は、当該場合、ACT230において未選択のレコードがあるか否かを判定する(ACT260)。
【0089】
制御部300は、ACT230において未選択のレコードがあると判定した場合(ACT260-YES)、ACT230に遷移し、次のレコードを対象レコードとして選択する。
【0090】
一方、制御部300は、ACT230において未選択のレコードがないと判定した場合(ACT260-NO)、以下の処理を行う。すなわち、制御部300は、当該場合、画像処理装置100への第1ユーザのログインを拒否し(ACT280)し、処理を終了する。
【0091】
以上のように、制御部300は、認証処理を行う。この認証処理において、複数のユーザ情報を示すテーブルに対して事前に順変更処理が行われていた場合、制御部300は、第1ユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0092】
(実施形態の変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。図11は、実施形態の変形例の画像処理装置100の全体構成例を示す外観図である。図11に示した例では、画像処理装置100は、サーバー210に加えて、サーバー220とも通信可能に接続されている。
【0093】
サーバー220は、第1ユーザの認証を行う認証サーバーである。すなわち、サーバー220は、上記において説明した順変更処理及び認証処理を、画像処理装置100に代えて行う。この場合、複数のユーザ情報は、サーバー220に記憶されている。画像処理装置100は、生体情報読取部160により第1ユーザの指紋情報を読み取った場合、読み取った指紋情報をサーバー220に送信する。これにより、サーバー220は、上記において説明した認証処理を行う。また、サーバー220は、所定の条件が満たされたか否かを判定する。これにより、サーバー220は、上記において説明した順変更処理を行う。このため、サーバー220には、上記において説明した管理サーバーが接続される構成であってもよい。
【0094】
また、図11では、画像処理装置100は、画像処理システム510を構成している。画像処理システム510には、画像処理装置100と、サーバー210と、サーバー220と、画像処理装置100と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置が含まれる。また、画像処理システム510には、サーバー210と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置と、サーバー220と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置とが含まれる。なお、画像処理システム510には、サーバー210が含まれない構成であってもよい。また、画像処理システム510には、画像処理装置100と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置が含まれない構成であってもよい。また、画像処理システム510には、サーバー210と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置が含まれない構成であってもよい。また、画像処理システム510には、サーバー220と通信可能に接続されている図示しない1以上の情報処理装置が含まれない構成であってもよい。
【0095】
なお、上記において説明した画像処理装置100は、生体情報読取部160と別体であってもよい。この場合、画像処理装置100は、生体情報読取部160を備える構成であってもよく、生体情報読取部160を備えない構成であってもよい。
【0096】
以上のように、画像処理装置(この一例において、画像処理装置100)は、記憶部(これにより、記憶部320)と、制御部(この一例において、制御部300)とを持つ。記憶部は、生体情報(この一例において、指紋情報)と関連情報とが対応付けられた情報を含むユーザ情報を複数のユーザ毎に記憶する。制御部は、所定の条件が満たされた場合、複数のユーザ情報の順を関連情報に基づいて変更する順変更処理と、第1ユーザの生体情報である第1生体情報を取得した場合、取得した第1生体情報と、複数のユーザ情報とに基づいて、自装置(この一例において、画像処理装置100)への第1ユーザのログインについての認証を行う認証処理と、を行う。これにより、画像処理装置は、ユーザのログインに要する時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0097】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0098】
なお、以上に説明した装置(例えば、画像処理装置100、サーバー210、サーバー220等)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0099】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0100】
100…画像処理装置、110…ディスプレイ、120…コントロールパネル、130…プリンタ部、140…シート収容部、150…画像読取部、160…生体情報読取部、210、220…サーバー、300…制御部、310…ネットワークインタフェース、320…記憶部、330…メモリ、500、510…画像処理システム
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