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  • 特許-伝動ベルト 図1
  • 特許-伝動ベルト 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】伝動ベルト
(51)【国際特許分類】
   F16G 1/10 20060101AFI20231221BHJP
   F16G 1/08 20060101ALI20231221BHJP
   D01H 1/241 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
F16G1/10
F16G1/08 A
D01H1/241 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020004762
(22)【出願日】2020-01-15
(65)【公開番号】P2021110443
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2022-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000111085
【氏名又は名称】ニッタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗谷 暁彦
(72)【発明者】
【氏名】藤本 竜二
(72)【発明者】
【氏名】永野 広大
【審査官】山本 健晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-316975(JP,A)
【文献】実開昭63-001948(JP,U)
【文献】特開2001-134137(JP,A)
【文献】特開昭59-164431(JP,A)
【文献】特開2011-133029(JP,A)
【文献】特開平07-157928(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16G 1/10
F16G 1/08
D01H 1/241
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動プーリ、複数の案内プーリ、及び複数のスピンドルを備えるタンゼンシャル駆動方式のスピンドル駆動装置に適用可能な伝動ベルトであって、
第1表面層及び第2表面層と、
前記第1表面層と前記第2表面層の間に配置される心体層と
を有するベルト本体を備え、
前記心体層は前記ベルト本体の厚み方向の中心に対し前記第1表面層側にずれた位置に設けられており
前記第1表面層の表面が前記複数のスピンドルに接触可能であり、
前記第2表面層の表面が前記駆動プーリ及び前記複数の案内プーリに接触可能である、
伝動ベルト。
【請求項2】
前記第1表面層と前記心体層の間に熱可塑性樹脂で形成された第1中間層と、
前記第2表面層と前記心体層の間に熱可塑性樹脂で形成された第2中間層と
を備える、請求項1に記載の伝動ベルト。
【請求項3】
前記第1中間層の厚みは、前記第2中間層の厚みより薄い、請求項2に記載の伝動ベルト。
【請求項4】
前記第1表面層の表面から前記心体層の中心までの厚み(T1)と、前記第2表面層の表面から前記心体層の中心までの厚み(T2)は、下記式(1)を満たす、請求項1~3のいずれか1項に記載の伝動ベルト。
1<(T2/T1)≦13・・・(1)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝動ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
伝動ベルトは、紡機のスピンドル駆動装置に用いられる。例えば、特許文献1に記載のスピンドル駆動装置は、紡機機台の両側に設けられた複数のスピンドルと、伝動ベルトをスピンドルに押し付ける案内プーリと、駆動プーリとを備える。スピンドルは、紡機機台の中央に向かって凸となる円弧上に配置されている。伝動ベルトは、スピンドルの内側を通るように巻き掛けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平7-157928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紡機においては、生産性の向上が望まれていた。紡機の生産性は、スピンドル駆動装置を高速化することによって向上することが期待できる。
【0005】
本発明は、スピンドル駆動装置を高速化できる伝動ベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る伝動ベルトは、第1表面層及び第2表面層と、前記第1表面層と前記第2表面層の間に配置される心体層とを有するベルト本体を備え、前記心体層は、前記ベルト本体の厚み方向の中心に対し前記第1表面層側にずれた位置に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、伝動ベルトは、心体層が第1表面層側にずれた位置に設けられており、その分、走行速度が速い。したがって伝動ベルトは、スピンドル駆動装置を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る伝動ベルトの縦断面図である。
図2】本実施形態に係る伝動ベルトの使用状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1に示す伝動ベルト10は、心体層12、第1中間層14、第2中間層16、第1表面層18、及び第2表面層20からなる帯状のベルト本体11を備える。ベルト本体11の厚みTは、通常0.5mm~10.0mmである。ベルト本体11の幅は、通常10mm~5000mmである。図1におけるx方向を「長手方向」、y方向を「幅方向」、z方向を「厚み方向」という。伝動ベルト10は、ベルト本体11の両端同士を接合することによって、無端状とされている。心体層12の一方の表面に設けられた層の数と他方の表面に設けられた層の数は、同じである。
【0011】
心体層12は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維を縦糸、横糸の原料として用いた帆布で形成される。心体層12の厚みの中心を通りx軸に平行な線をピッチラインPLと呼ぶ。心体層12の厚みは、例えば0.3mm~1.0mmである。ピッチラインPLとは、伝動ベルト10が駆動プーリの外周に沿って曲げられてもベルト長手方向に伸縮せずに同じ長さを保つ、伝動ベルト10のベルト長手方向の基準線である。
【0012】
第1中間層14は心体層12の一方の表面に、第2中間層16は心体層12の他方の表面に、それぞれ設けられている。第1中間層14及び第2中間層16は、熱可塑性樹脂で形成される。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、又はポリオレフィン系エラストマーである。
【0013】
第1中間層14の厚みは、例えば0.1mm~1.0mmである。第2中間層16の厚みは、例えば0.3mm~2.0mmである。第1中間層14の厚みは、第2中間層16より薄い。すなわち、第2中間層16は、第1中間層14に比べ、厚い。第1中間層14の厚みT3と第2中間層16の厚みT4の比(T4/T3)は、例えば2~20、又は3~20である。
【0014】
第1表面層18は第1中間層14の心体層12と反対側の表面に設けられている。第2表面層20は第2中間層16の心体層12と反対側の表面に設けられている。第1表面層18は、第1中間層14と反対側に、外部に露出した第1表面22を有する。第2表面層20は、第2中間層16と反対側に、外部に露出した第2表面24を有する。第1表面層18及び第2表面層20は、ゴム、樹脂、帆布、又は合成皮革で形成されている。ゴムは、例えば、ミラブルウレタン、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H-NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、又はクロロスルフォン化ポリエチレンである。樹脂は、ポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、又はポリオレフィン系エラストマーである。帆布は、例えば、ポリエステル繊維、又はナイロン繊維などの繊維を使用した帆布でもよい。第2表面層20は、上記具体例の中から選択することができ、第1表面層18と同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0015】
第1表面層18の厚みは、0.2mm~2.0mmである。第2表面層20の厚みは、0.2mm~2.0mmである。第1表面層18の厚み及び第2表面層20の厚みは同じでもよいし、異なっていてもよい。第1表面層18及び第2表面層20の硬度(JIS-A)は、60~83°以下であることが好ましく、70°以下であることがより好ましい。第1表面層18及び第2表面層20の硬度は、JIS K6301に準拠して求めることができる。
【0016】
心体層12は、ベルト本体11の厚み方向の中心に対し前記第1表面層18側にずれた位置に設けられている。第1表面層18と第2表面層20の厚みが同じ場合、心体層12は、(T4-T3)/2で表される長さ分だけ、ベルト本体11の厚み方向の中心から第1表面層18側にずれた位置に設けられている。伝動ベルト10は、ピッチラインPLに対し厚みが非対称である。
【0017】
ベルト本体11の厚みTは、第1表面22から心体層12の中心までの厚み(以下、「表面側厚み」という。)T1と、第2表面24から心体層12の中心までの厚み(以下、「プーリ側厚み」という。)T2によって、T=T1+T2で表される。表面側厚みT1は、プーリ側厚みT2より薄い。表面側厚みT1とプーリ側厚みT2は、下記式(1)で表される。
1<(T2/T1)≦13・・・(1)
【0018】
次に、伝動ベルトの製造方法を説明する。伝動ベルト10は、心体層12、第1中間層14、第2中間層16、第1表面層18、及び第2表面層20を固着できる方法であれば、任意の方法によって製造することができる。
【0019】
まず、帯状に成形した心体層12の両面に、コーティングまたはディッピングにより接着剤を塗布する。接着剤が塗布された心体層12の両面に、第1中間層14及び第2中間層16を押出ラミネーションによりラミネートする。押出ラミネーションは、中心軸同士が平行に配置された一対のラミネートロールと、ラミネートロール間に溶融樹脂を押し出すTダイとを備える装置(図示しない)を用いる。一対のラミネートロール間に心体層12を走行させ、心体層12に片面ずつ第1中間層14又は第2中間層16を貼合する。第2中間層16の厚みT4を第1中間層14の厚みT3より厚く形成するには、心体層12を走行させる速度を遅くする。すなわち第2中間層16を形成する場合の心体層12の走行速度は、第1中間層14を形成する場合の心体層12の走行速度より遅い。このようにして、第1中間層14の厚みT3より第2中間層16の厚みT4が厚くなるように形成する。
【0020】
なお、第1中間層14、第2中間層16の厚みは、成型速度を変更して変更する場合に限られない。例えば、溶融樹脂の吐出量を変えることで厚みを変更してもよい。また、所定の厚みの樹脂シートを心体層に重ね、プレスや加硫機などで溶融成型することで厚みを変更してもよい。
【0021】
次いで、第1表面層18及び第2表面層20をそれぞれ形成する。例えば、第1表面層18及び第2表面層20をゴムで形成する場合、カレンダー加工等により、シート状のゴム材料を作製し、得られたシート状のゴム材料を第1中間層14及び第2中間層16の心体層12の反対側の表面に転写して配置することができる。
【0022】
第1表面層18及び第2表面層20の転写にあたっては、シート状のゴム材料を第1中間層14及び第2中間層16の各表面に配置し、加熱加圧条件下で圧搾加硫を行って、心体層12と、心体層12の両面にそれぞれ設けられた第1中間層14及び第2中間層16と、第1中間層14の上に設けられた第1表面層18と、第2中間層16の上に設けられた第2表面層20とを備えた本実施形態の伝動ベルト10が得られる。
【0023】
このようにして得られた伝動ベルト10は、適用される装置等に応じて所望の寸法とすることができる。例えば、幅は20mm~60mm程度、長さは10m~160m程度とすることができる。本実施形態の伝動ベルト10は、両端部をフィンガー継手により継ぎ合せて無端状とすることができる。
【0024】
次に、伝動ベルト10の使用状態について図2を参照して説明する。伝動ベルト10は、図2に示すスピンドル駆動装置25に装着される。図2におけるx方向、y方向、及びz方向は、図1と同じである。x方向はスピンドル駆動装置25の長手方向、z方向はスピンドル駆動装置25の短手方向でもある。y方向は、x方向及びz方向に直交する方向である。
【0025】
図2に示すスピンドル駆動装置25は、タンゼンシャル駆動方式であって、紡機機台27と、駆動プーリ26と、複数の案内プーリとしての第1案内プーリ28及び複数の第2案内プーリ29と、複数のスピンドル30とを備える。紡機機台27は、図2のxz平面に平行であって、x方向を長手方向とする設置面32を有する。設置面32の長手方向の一端である図中左端に駆動プーリ26が設けられている。駆動プーリ26は、図示しないモータの駆動軸に連結されている。駆動プーリ26の回転軸は、設置面32に対し垂直方向(y方向)であって設置面32に対し回転可能に支持されている。
【0026】
設置面32に対し垂直方向(y方向)であって設置面32に対し回転可能に支持された回転軸を有する第1案内プーリ28が、設置面32の長手方向の他端に設けられている。複数の第2案内プーリ29は、駆動プーリ26の回転軸と第1案内プーリ28の回転軸を結ぶ長手方向に平行な仮想線L1を挟んで短手方向の両側を一組とし、長手方向に沿って4組配置されている。実際の紡機は18組の第2案内プーリ29が設けられており、256錘の第1案内プーリ28が並んでいる。第2案内プーリ29の回転軸は、設置面32に対し垂直方向(y方向)であって設置面32に対し回転可能に支持されている。以下、紡機機台27の長手方向の一端(図2中左端)を上流、他端(図2中右端)を下流と呼ぶ。
【0027】
複数のスピンドル30は、長手方向に隣合う第2案内プーリ29同士の間に配置されている。複数のスピンドル30は、設置面32に対し垂直方向(y方向)であって設置面32に対し回転可能に支持されている。複数のスピンドル30の回転軸は、長手方向に隣合う第2案内プーリ29同士を結ぶ円弧上にほぼ等間隔で配置されている。円弧は、仮想線L1に向かって近づく方向に突出している。一組の第2案内プーリ29の間に配置される複数のスピンドル30は、図2の場合、7個である。
【0028】
駆動プーリ26と、第1案内プーリ28、及び第2案内プーリ29に、伝動ベルト10が巻き掛けられている。伝動ベルト10の第2表面24が、駆動プーリ26と、第1案内プーリ28、及び第2案内プーリ29に接している。伝動ベルト10は、第2案内プーリ29間において、複数のスピンドル30に対して接線方向に走行する。伝動ベルト10は、複数のスピンドル30の紡機機台27の内側、すなわち仮想線L1に近い側を通る。
【0029】
伝動ベルト10は、仮想線L1を挟んで両側にそれぞれ3個の円弧上に配置された合計42個のスピンドル30に巻き掛けられている。伝動ベルト10の第1表面22が複数のスピンドル30に接している。
【0030】
駆動プーリ26は、図2における時計回転方向(矢印方向)に回転する。駆動プーリ26から送り出された伝動ベルト10は、下流側のすぐ隣に配置された第2案内プーリ29に対し紡機機台27の外側を通って、当該第2案内プーリ29と第2表面24で接し、紡機機台27の内側へ折り返される。
【0031】
折り返された伝動ベルト10は、当該第2案内プーリ29の下流側に円弧上に配置された7個のスピンドル30に対し紡機機台27の内側を通って、スピンドル30と第1表面22で接する。7個のスピンドル30と順に接した伝動ベルト10は、当該7個のスピンドル30の下流側の第2案内プーリ29に対し紡機機台27の外側を通って当該第2案内プーリ29と第2表面24で接し、紡機機台27の内側へ折り返される。
【0032】
伝動ベルト10は、このような動作を繰り返し、最も下流に配置された第1案内プーリ28へ到達する。第1案内プーリ28へ到達した伝動ベルト10は、第1案内プーリ28に対し紡機機台27の外側を通って第1案内プーリ28と第2表面24で接し、上流へ折り返される。折り返された伝動ベルト10は、上流側のすぐ隣に配置された第2案内プーリ29に対し紡機機台27の外側を通って、当該第2案内プーリ29と第2表面24で接し、紡機機台27の内側へ折り返される。
【0033】
折り返された伝動ベルト10は、第2案内プーリ29の上流側に円弧上に配置された7個のスピンドル30に対し紡機機台27の内側を通って、スピンドル30と第1表面22で接する。7個のスピンドル30と順に接した伝動ベルト10は、当該7個のスピンドル30の下流側の第2案内プーリ29に対し紡機機台27の外側を通って第2表面24で接し、紡機機台27の内側へ折り返される。伝動ベルト10は、上記のような動作を繰り返し、駆動プーリ26へ戻る。
【0034】
伝動ベルト10は、駆動プーリ26、第1案内プーリ28、及び第2案内プーリ29に対し紡機機台27の外側を通り、複数のスピンドル30に対し紡機機台27の内側を通って、上流と下流の間を循環する。伝動ベルト10の走行速度Vは、V(m/sec)={(π×D×n)/(60×1000)}で表される。なお、Dはピッチ円直径、nは駆動プーリの回転数とする。ピッチ円直径Dは、プーリに巻付いたベルトの基準線がなす直径である。
【0035】
一般的に、伝動ベルトは、駆動プーリに接する表面が収縮し、駆動プーリに接する表面と反対側の表面が伸長し、全体の厚みのいずれかの位置に、伸縮しない基準線を有する。例えば、基準線が全体の厚みの半分の位置にあるとした場合、ピッチ円直径Dは、駆動プーリの半径をr、伝動ベルトの全体厚みをTとすると、D=2×(r+0.5T)で表される。すなわち伝動ベルトの走行速度Vは、ピッチ円直径Dに比例し、基準線の位置が駆動プーリの中心から離れるほど、速くなる。
【0036】
駆動プーリ26に巻き掛けられた伝動ベルト10は、第1表面22が伸長し、第2表面24が収縮するが、心体層12は伸縮しない。すなわち伝動ベルト10は、ピッチラインPLが基準線である。この場合、ピッチ円直径Dは、駆動プーリ26の半径rと、プーリ側厚みT2により、D=2×(r+T2)で表される。
【0037】
プーリ側厚みT2が表面側厚みT1より厚いので、伝動ベルト10の基準線の位置は駆動プーリ26の中心からより離れているといえる。すなわち伝動ベルト10は、ピッチラインPLが第1表面22側にずれた位置に設けられており、プーリ側厚みT2が大きいので、その分、走行速度が速い。したがって伝動ベルト10は、スピンドル駆動装置25を高速化することができる。
【0038】
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
【0039】
例えば、第2案内プーリ29は4組(合計8個)である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、3組以下、又は5組以上でもよい。スピンドルは第2案内プーリ29間にそれぞれ7個ずつ設ける場合について説明したが、本発明はこれに限らず、6個以下、又は8個以上でもよい。
【0040】
第1中間層14及び第2中間層16は、それぞれ1層である場合について説明したが、本発明はこれに限らない。第1中間層14及び第2中間層16は、2つ以上の樹脂が積層された複数の層で形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10 伝動ベルト
11 ベルト本体
12 心体層
14 第1中間層
16 第2中間層
18 第1表面層
20 第2表面層
22 第1表面
24 第2表面
25 スピンドル駆動装置
26 駆動プーリ
27 紡機機台
28 第1案内プーリ
29 第2案内プーリ
30 スピンドル
32 設置面
図1
図2