(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】視覚的なアニメーションコンポーネントが同期するユーザインターフェイススクロールの触覚フィードバック
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20231221BHJP
G06F 3/0485 20220101ALI20231221BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0485
G06F3/01 560
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022059419
(22)【出願日】2022-03-31
(62)【分割の表示】P 2019562327の分割
【原出願日】2018-03-22
【審査請求日】2022-04-28
(32)【優先日】2017-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メラー,マデリン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャイ,シュウミン
(72)【発明者】
【氏名】リー,スンヨン
【審査官】▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0059482(US,A1)
【文献】特表2011-517810(JP,A)
【文献】特開2017-106784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04817
G06F 3/0485
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンボル列をコンピューティングデバイスの画面上の第1領域に提示することを含み、前記シンボル列は、1以上のシンボルを含み、
前記1以上のシンボルは、現在表示されていない情報項目を表わしており、
前記コンピューティングデバイスが、前記シンボル列
が表示される前記第1領域と異なる第2領域に対するユーザ入力を受け付けることと、
前記ユーザ入力に応答して、前記1以上のシンボルのうちの特定のシンボルに関連する
前記情報項目を前記画面上の
前記第2領域に提示することによって、前記画面上で前記特定のシンボルをアニメ化することと、
前記画面上で前記特定のシンボルをアニメ化することと同期された触覚フィードバックを生成することとを含む、方法。
【請求項2】
前記シンボル列を通って移動するユーザ入力は、前記シンボル列を左にスクロールするユーザ入力、または前記シンボル列を右にスクロールするユーザ入力、のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画面上で前記特定のシンボルをアニメ化することと同期された触覚フィードバックを生成することは、前記シンボル列を通って移動する間に漸進的に変化する触覚フィードバックを生成することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定のシンボルをアニメ化することは、ある期間にわたって行なわれ、
前記触覚フィードバックを生成することは、前記期間内の1つ以上の所定の時期に前記触覚フィードバックを生成することを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の所定の時期は、前記期間の初め、前記期間の終わり、および、1つの期間の初めと終わりとの間の所定の時間、のうちの1つ以上である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記期間内の1つ以上の所定の時期に前記触覚フィードバックを生成することは、前記期間内の複数の所定の時期で異なる持続時間、強度、および波形の触覚フィードバックを生成することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記シンボル列を通って移動するユーザ入力は、前記コンピューティングデバイスに前記第2領域内の前記情報項目を連続的にスクロールさせるユーザ入力を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記画面上で前記特定のシンボルをアニメ化することは、
前記第2領域内の前記情報項目を連続的にスクロールする前記ユーザ入力に応答して、前記第2領域内の前記情報項目の連続的なスクロールと連動して、前記シンボル列をアップデートすることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記画面上で前記特定のシンボルをアニメ化することと同期された触覚フィードバックを生成することは、
前記第2領域内で、ある量を連続的にスクロールすることと、
前記スクロールされた量が閾値量を超えたか否かを判定することと、
前記スクロールされた量が前記閾値量を超えたと判定したことに応答して、前記触覚フィードバックを生成することとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記情報項目は、1つ以上のメッセージの受信、1つ以上のメッセージの送信、1つ以上のソフトウェアダウンロードの利用可能性、イベントのリマインダ、1つ以上の位置、1以上の人および/もしくは物、または1つ以上のコンピューティングデバイス、のうちの1つ以上に関するものである、請求項1~
9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記コンピューティングデバイスは、タッチインターフェイスをさらに含み、
前記シンボル列を通って移動するユーザ入力は、前記タッチインターフェイスによって受け付けられる、請求項1~
10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
コンピューティングデバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
画面と、
少なくともコンピュータ実行可能命令を格納したデータストレージとを備え、前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると前記コンピューティングデバイスに、請求項1~
11のいずれかに記載の方法を行なわせる、コンピューティングデバイス。
【請求項13】
コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると前記コンピューティングデバイスに請求項1~
11のいずれかに記載の方法を行なわせる命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
コンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータに、請求項1~
11のいずれか1項に記載の方法を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2017年7月26日に出願された、「視覚的なアニメーションコンポーネントが同期するユーザインターフェイススクロールの触覚フィードバック」と題する米国出願第15/660,773号に基づく優先権を主張し、その内容全体を本明細書に引用により援用する。
【背景技術】
【0002】
背景
携帯電話、パソコン、およびタブレットを含む現代の多くのコンピューティングデバイスは、ユーザによるコンピューティングデバイスとの対話を可能にするグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を提供する。例えば、アプリケーションプログラムは、GUIを用いて、画像、テキスト、およびグラフィック要素(例えば、ウィンドウ、ダイアログ、ポップアップ、画像、ボタン、スクロールバー、およびアイコン)によってユーザと通信することができる。GUIは、タッチスクリーン、コンピュータマウス、キーボードなどのユーザインターフェイスデバイス、および、ユーザによるGUI、さらにはアプリケーションプログラムの制御を可能にする他のユーザインターフェイスデバイスからの入力も受け付ける。
【0003】
ある場合には、GUIを用いて、オペレーティングシステム(OS)と対話し、コンピューティングデバイスを管理することが可能である。例えば、OSは、コントロールパネルまたは設定アプリケーションを有し得る。このコントロールパネルまたは設定アプリケーションは、GUIを用いて、コンピューティングデバイスの何らかの局面に関する制御設定(例えば、音声制御、動画出力、コンピュータメモリ、および、OSによって使用される人間の言語など)に関係する1つ以上のウィンドウを出す(例えば、英語、フランス語、中国語、ヒンディー語、ロシア語などで情報を受信するように選択する)。コントロールパネル/設定アプリケーションは、GUIを用いて、上記ウィンドウに関係する後続の入力を受け付けることができる。GUIは、その入力をコントロールパネル/設定アプリケーションを介してOSに提供することができる。これにより、コンピューティングデバイスを管理することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
一態様では、方法が提供される。コンピューティングデバイスの画面上にシンボル列が提示される。シンボル列は、特定のシンボルを含む。コンピューティングデバイスは、シンボル列を通って移動するユーザ入力を受け付ける。ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボルと当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目とを含む拡張項目表示を提示することによって、画面上で特定のシンボルがアニメーションされる。画面上で特定のシンボルをアニメーションさせるステップと同期された触覚フィードバックが生成される。
【0005】
別の態様では、コンピューティングデバイスが提供される。コンピューティングデバイスは、1つ以上のプロセッサと、画面と、データストレージとを備える。データストレージは、1つ以上のプロセッサによって実行されるとコンピューティングデバイスに機能を行なわせるコンピュータ実行可能命令を少なくとも格納する。上記機能は、シンボル列を
画面上に提示するステップを含み、シンボル列は、特定のシンボルを含み、上記機能は、シンボル列を通って移動するユーザ入力を受け付けるステップと、ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボルと当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目とを含む拡張項目表示を提示することによって、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせるステップと、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせるステップと同期された触覚フィードバックを生成するステップとを含む。
【0006】
別の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるとコンピューティングデバイスに機能を行なわせる命令を格納する。上記機能は、シンボル列をコンピューティングデバイスの画面上に提示するステップを含み、シンボル列は、特定のシンボルを含み、上記機能は、シンボル列を通って移動するユーザ入力を受け付けるステップと、ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボルと当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目とを含む拡張項目表示を提示することによって、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせるステップと、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせるステップと同期された触覚フィードバックを生成するステップとを含む。
【0007】
別の態様では、コンピューティングデバイスが提供される。コンピューティングデバイスは、シンボル列をコンピューティングデバイスの画面上に提示する手段を備え、シンボル列は、特定のシンボルを含み、上記コンピューティングデバイスは、シンボル列を通って移動するユーザ入力を受け付ける手段と、ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボルと当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目とを含む拡張項目表示を提示することによって、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせる手段と、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成する手段とを備える。
【0008】
上述の概要は例示にすぎず、決して限定することを意図するものではない。図および以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって、上述の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスが連続ユーザ入力に応答して不連続フィードバックイベントを提供するシナリオを示す図である。
【
図2】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスがユーザ入力に応答してアニメーションおよび同期触覚フィードバックを提供するシナリオを示す図である。
【
図3】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスがユーザ入力に応答してアニメーションおよび同期触覚フィードバックを提供するシナリオを示す図である。
【
図4】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスがユーザ入力に応答してアニメーションおよび同期触覚フィードバックを提供するシナリオを示す図である。
【
図5】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスがユーザ入力に応答してアニメーションを提供するシナリオを示す図である。
【
図6】例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイスがユーザ入力に応答してアニメーションを提供するシナリオを示す図である。
【
図7】例示的な一実施形態に従って、触覚フィードバックのための触覚パルスをグラフ化した触覚フィードバックプロットを示す図である。
【
図8】例示的な一実施形態に従って、触覚フィードバックのための設定インターフェイスを示す図である。
【
図9】例示的な一実施形態に従って、分散コンピューティングアーキテクチャを示す図である。
【
図10】例示的な一実施形態に従って、例示的なコンピューティングデバイスを示す機能ブロック図である。
【
図11】例示的な一実施形態に従う、方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
アニメーションおよび触覚フィードバックが同期されるユーザインターフェイススクロール
コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスのユーザとの間で情報をやり取りするために、画面、タッチインターフェイス、コンピュータマウス、およびキーボードなどの1つ以上のインターフェイスを有し得る。例えば、携帯型コンピューティングデバイスは、ユーザからのタッチによる入力を受け付けるとともにテキストおよび画像をユーザに表示するタッチスクリーンを有し得る。携帯型コンピューティングデバイスは、ユーザへの表示情報のナビゲーションを可能にするために、タッチ式インターフェイスを使用し得る。例えば、携帯型コンピューティングデバイスのタッチスクリーンは、表示されたオブジェクトのリストのスクロールを制御するための、上下方向(または左右方向)へのスワイプタッチ入力を受け付けることができる。
【0011】
多くのコンピューティングデバイスは、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータを有する。触覚フィードバックの例としては、サイレントモードで動作するコンピューティングデバイスにメッセージが届いたときに生成される触覚「パルス」などがある。触覚フィードバックは、例えば、仮想キーボードのタップおよび押下のフィードバックを提供するなど、他のシナリオで用いられることもある。
【0012】
触覚フィードバックは、ユーザへの情報のナビゲーションの際に提供される場合もある。例えば、情報項目のリストをスクロールしているときに提供される触覚フィードバックなどである。例えば、携帯型コンピューティングデバイスの画面上には、項目表示領域およびシンボル列が提示され得る。項目表示領域は、1つ以上の情報項目を表示可能であり、シンボル列は、1つ以上の情報項目に関係する1つ以上のシンボルを含む。ある例では、項目表示領域は、視覚的にシンボル列から区別可能である。
【0013】
本明細書で使用される情報項目という用語は、1つ以上のメッセージの受信、1つ以上のメッセージの送信、1つ以上のソフトウェアダウンロードの利用可能性、イベントのリマインダ、1つ以上の特定の位置、1以上の特定の人および/または物、ならびに1つ以上の特定のコンピューティングデバイス、のうちの1つ以上に関する情報を含み得る。また、本明細書で使用されるシンボルという用語は、1つ以上のキャラクター、文字、数字、句読点、画像、図形、アイコン、ロゴ、絵文字、図柄、および/または、他の視覚的表現物であり得る。
【0014】
コンピューティングデバイスは、項目表示領域内に表示された情報項目をスクロールするユーザ入力を受け付け得る。項目表示領域内の情報項目をスクロールするユーザ入力は、タッチ入力を含み得る。例えば、タッチスクリーンまたは他のタッチインターフェイスを介して受け付けられるタッチ入力などである。ある例では、項目表示領域内の情報項目をスクロールするユーザ入力は、項目表示領域をスクロールアップするユーザ入力、および、項目表示領域をスクロールダウンするユーザ入力、のうちの1つ以上を含む。
【0015】
コンピューティングデバイスは、ユーザ入力に従って情報項目をスクロールしている間
、シンボル列内のシンボルをアニメーションさせるとともに、同期触覚フィードバックを提供することができる。ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボルと当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目とを含む拡張項目表示を提示することによって、この特定のシンボルを画面上でアニメーションさせることができる。例えば、情報項目(例えば、Eメールメッセージ)は、関係のあるシンボル(例えば、封筒の画像、または、Eメールメッセージに関連する名前の最初の文字(例えば、送信者の名前の最初の文字))に関連付けられてもよい。
【0016】
より具体的な例として、ユーザ入力によって、コンピューティングデバイスに、項目表示領域への情報項目追加(または削除)を行なわせることができる。この情報項目の拡張項目表示が項目表示領域に追加(または削除)されている間(例えば、拡張項目表示が項目表示領域に追加(または削除)された時、またはその前後)、触覚フィードバックが提供され得る。拡張項目表示の追加(削除)と同時に、コンピューティングデバイスは、追加(削除)情報項目がシンボル列から(シンボル列内に)移動し、次いで追加後の拡張項目表示に現れる(削除後の拡張項目表示から消える)ことに対応するように、シンボルを示す表示を生成することができる。これにより、このシンボルをアニメーションさせることができる。追加(削除)拡張項目表示の追加(削除)中にシンボルのアニメーションが起こるため、触覚フィードバックは、シンボルのアニメーションと同期される。
【0017】
ユーザ入力が情報項目のスクロールアップである例では、特定のシンボルをアニメーションさせることは、特定のシンボルをシンボル列から引っ張り出すことを含み得る。ユーザ入力が情報項目のスクロールダウンである例では、特定のシンボルをアニメーションさせることは、特定のシンボルをシンボル列内に引き戻すことを含み得る。項目表示領域内の情報項目をスクロールするユーザ入力によって、シンボル列内のシンボルを効果的にスクロールすることができる。項目表示領域内の情報項目をスクロールする入力が受け付けられると、上述のようにシンボル列内のシンボルをアニメーションさせることにより、項目がシンボル列に引き入れられたりシンボル列から引き出されたりする。これにより、シンボル列内のシンボルがスクロールされる。
【0018】
より具体的には、コンピューティングデバイスは、項目表示領域内に表示されていない情報項目I1を表わすシンボルS1をシンボル列内に表示し得る。その後、項目表示領域内に情報項目I1を表示するように情報項目のリストをスクロールアップするユーザ入力が受け付けられ得る。項目表示領域内に情報項目I1を表示することを決定すると、コンピューティングデバイスは、シンボルS1をシンボル列から削除し、シンボル列内の残り全てのシンボルをシフトしてシンボルS1があった場所を埋め、項目表示領域内に情報項目I1を、シンボルS1を表わす表示物とともに表示する。このようにすることにより、シンボルS1を効果的にシンボル列から引き出す表示を提供することで、シンボルS1をアニメーションさせることができる。コンピューティングデバイスは、シンボルS1のアニメーション中の1つ以上の所定の時間(例えば、アニメーションの初め、アニメーションの終わり、および、アニメーションの初めと終わりとの間にある時間)に触覚フィードバックを提供し得る。
【0019】
引き続き上記の例において、コンピューティングデバイスは、その後、項目表示領域から情報項目I1の表示を削除するように情報項目のリストをスクロールダウンするユーザ入力を受け付け得る。項目表示領域から情報項目I1を削除することを決定すると、コンピューティングデバイスは、シンボル列内のシンボルをシフトしてシンボル列内にシンボルS1のためのスペースを作り、シンボルS1をシンボル列内のスペースに追加し、項目表示領域から情報項目I1の表示を削除する。このようにすることにより、シンボルS1を効果的にシンボル列内に戻す表示を提供することで、シンボルS1をアニメーションさせることができる。
【0020】
コンピューティングデバイスは、シンボルのアニメーション中の1つ以上の所定の時間(例えば、アニメーションの初め、アニメーションの終わり、および、アニメーションの初めと終わりとの間にある時間)に触覚フィードバックを提供し得る。ある例では、触覚フィードバックは、触覚アクチュエータの微小で短い(例えば、10ミリ秒以下)出力のバーストである1つ以上の触覚パルスを含み得る。他の例では、第1の触覚フィードバックは、シンボル列をスクロールアップするユーザ入力に関連するものであり、第2の触覚フィードバックは、シンボル列をスクロールダウンするユーザ入力に関連するものである。特に、スクロールリストをスクロールするユーザ入力(スクロールダウンまたはスクロールアップ)が受け付けられるとき、触覚フィードバックの「触覚トーン」が増加または減少してもよい。触覚トーンの変化は、コンピューティングデバイスの触覚アクチュエータによって提供される触覚フィードバックの作動強度、周波数、および/または持続時間の組み合わせによって実現することができる。さらに他の例では、コンピューティングデバイスは、情報内の移動中、例えば、スクロールリストのうちの表示された部分でシンボルが追加および/または削除されるときに当該シンボルがアニメーションされる際などに、同期された視覚、触覚および聴覚フィードバックを提供する。
【0021】
画面上で特定のシンボルをアニメーションさせることは、項目表示領域内の拡張項目の連続的なスクロールと連動してシンボル列の表示をアップデートすることを含み得る。その場合、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成することは、まず、項目表示領域内の1つ以上の拡張項目を連続的にスクロールすることを含み得る。項目表示領域内でスクロールされた拡張項目数が閾値量を超えた(例えば、閾値である1、2、3、またはそれ以上の拡張項目がスクロールされた)と判定されると、コンピューティングデバイスは触覚フィードバックを生成し得る。他の例では、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成することは、項目表示領域内で、あるスクロール距離だけ拡張項目を連続的にスクロールすることと、スクロール距離が閾値スクロール距離を超えたか否かを判定することとを含み得る。閾値スクロール距離は、所定の数(例えば、10、20、50、100、250、333、または1000)のピクセル分だけ表示をスクロールするユーザ入力、および/または、所定の数(例えば、1、2、3、またはそれ以上)の情報項目をスクロールするユーザ入力に関連するものであってもよい。次いで、スクロール距離が閾値スクロール距離を超えたと判定したことに応答して、コンピューティングデバイスは触覚フィードバックを生成し得る。
【0022】
情報項目のリスト内を移動する間、触覚フィードバックを提供することによって、より豊かで魅力的なユーザ体験を生み出すことができる。というのは、視覚的なアニメーションと触覚フィードバックとが互いに補強し合い、高め合うことができるからである。すなわち、アニメーションによって引き起こされる視覚的な変化によって、触覚効果が予期されるため、実際の触覚フィードバックが強調される。逆に、触覚フィードバックによって、視覚的な変化がさらに目を引くものになる。
【0023】
アニメーションおよび同期触覚フィードバックを提供するための手法
図1は、例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイス100が連続ユーザ入力110に応答して不連続フィードバックイベント140、142、144、146、148、150、152を提供するシナリオ102を示す。連続ユーザ入力110の例としては、ある期間にわたって途切れず、および/または中断なく(すなわち、連続的に)ユーザによって提供され、1つ以上のタッチスクリーン、コンピュータマウス、タッチパッド、ジョイスティック、および/または他のユーザインターフェイスデバイスを介してコンピューティングデバイス110で受け付けられる1つ以上の入力が挙げられるが、これに限定されない。
【0024】
シナリオ102では、ユーザは、情報項目120、122、124、126、128、130、132を含む情報項目のリストをスクロールする連続ユーザ入力110を提供する。
図1は、連続ユーザ入力110が垂直方向(すなわち、上下方向)になされるものとして示しているが、他の例の連続ユーザ入力110は、水平方向(すなわち、左右方向すなわち横方向)、または1つ以上の他の軸に沿った方向になされてもよい。情報項目120、122、124、126、128、130、および132を表示するための連続ユーザ入力110に応答して、コンピューティングデバイス100は、不連続フィードバックイベント(DFE)140、142、144、146、148、150、および152をそれぞれ生成し得る。
【0025】
閾値量の入力を超えるのに十分な連続ユーザ入力110をユーザが提供したことに応答して、コンピューティングデバイス100は、不連続フィードバックイベント140~152の各々を生成してもよい。シナリオ102では、閾値量のスクロールがコンピューティングデバイス100によって行なわれた後、コンピューティングデバイス100は、不連続フィードバックイベント140~152の各々を生成する。ここで、閾値量のスクロールとは、表示された直後の点を起点として1つの情報項目がスクロールされる際のスクロール量である。例えば、
図1は、連続ユーザ入力110に応答して、情報項目120、122、124、126、128、および130のそれぞれが表示され始めた直後に、不連続フィードバックイベント140、142、144、146、148、および150の各々が提供されたことを示している。
【0026】
なお、この例では、不連続フィードバックイベント152は、情報項目132が完全に表示されたことではなく、情報項目132が表示され始めたことをユーザに知らせる。情報項目132が完全に表示されたことをユーザに知らせる場合には、コンピューティングデバイス100は、その情報項目132が完全に表示されたとき(またはその直前)に別の不連続フィードバックイベントを提供してもよいし、あるいは、情報項目132が完全に表示されたとき(またはその直前)に不連続フィードバックイベント152を提供してもよい。
【0027】
不連続フィードバックイベントは、視覚、触覚、および/または聴覚フィードバックを含み得る。異なる種類のフィードバックを組み合わせることによって、コンピューティングデバイス100の使用中に没入型の体験を提供することができるとともに、ユーザが気付いていない可能性のあるイベントの発生(すなわち、情報項目の表示)をユーザに通知するためのフィードバックを提供することができる。例えば、ユーザがコンピューティングデバイス100のタッチスクリーン上で指を動かすことによって情報項目のリストをスクロールしており、タッチスクリーンが情報項目のリストの表示も行なっている状況を想定する。その場合、情報項目が表示されている間、ユーザはタッチスクリーンを見ていないかもしれないし、あるいは、ユーザの手によってタッチスクリーンが見えにくくなっているかもしれない。したがって、視覚フィードバックのみでは、ユーザは別の情報項目が表示されたことに気付かないかもしれない。
【0028】
ユーザが視覚および/または聴覚フィードバックを逃したとしても、触覚フィードバックがあれば、別の情報項目が表示されたことをユーザに知らせることができる。特に、ユーザがコンピューティングデバイス100のタッチスクリーンを触っているとき(例えば、タッチによるユーザ入力を提供している間)、触覚フィードバックは特に効果的であり得る。また、ユーザがタッチスクリーンの一部または全部を見ることができないときであっても、聴覚フィードバックがあれば、別の情報項目が表示されたことをユーザにさらに知らせることができる。さらに、視覚、触覚、および/または聴覚フィードバックを提供する不連続フィードバックイベントによって、ユーザは、情報項目を表示させるのに十分
なスクロール入力を提供したことを知ることができるため、情報項目が表示されるとすぐにスクロールを停止することができる。さらに、
図1に示すように情報項目の長さが不定である場合に、情報項目が表示されたこと(またはディスプレイから削除されたこと)をユーザに通知にあたって、触覚フィードバックは特に有用であり得る。
【0029】
スクロール中、不連続フィードバックイベントが漸進的に変化してもよい(例えば、行なわれたスクロールの量に基づいて漸進的に変化してもよい)。例えば、1つ以上の不連続フィードバックイベントで提供される触覚フィードバックの触覚トーンは、漸進的または連続的に増加または減少してもよい(例えば、連続ユーザ入力110が持続している間、触覚トーンは持続時間に応じて増加または減少してもよい)。触覚トーンの変化は、コンピューティングデバイスの触覚アクチュエータによって提供される触覚フィードバックの作動強度、周波数、および/または持続時間、のうちの1つ以上を変化させることによって実現することができる。スクロールリストをスクロールするユーザ入力(スクロールダウンまたはスクロールアップ)が受け付けられるとき、触覚トーンが徐々に増加または減少してもよい。例えば、触覚トーンは、1方向(上方向または下方向)のスクロールが持続する間は最初の触覚トーンから増加(減少)し、スクロールが停止すると最初の触覚トーンにリセットされてもよい。別の例として、触覚トーンは、スクロールダウンしている間増加し、スクロールアップしている間減少してもよい(または、その逆であってもよい)。さらなる一例では、表示可能な1項目またはテキストの1ページを過ぎてスクロールすると触覚トーンを1段階変化させるなど、スクロールの量が増えるにつれて徐々に触覚トーンを増加させてもよい。触覚トーンを他の態様で変化させることも可能である。
【0030】
ある例では、
図2~
図6の文脈の中で以下に述べるように、情報項目の表示はシンボル列とともに表示され得る。ここで、シンボル列内のシンボルは、現在表示されていない情報項目を表わし得る。シンボル列におけるシンボルの配列順序は、現在表示されていない情報項目を表示するようにユーザ入力110がコンピューティングデバイス100に指示した場合に提示される情報項目の順序であり得る。その後、ユーザは、シンボル列内でシンボルN>0個分戻ったところに示されている選択シンボルに関連する情報項目を拡張したいと思うかもしれない。ユーザが選択シンボルまでスクロールしている間にコンピューティングデバイス100がN個の一連の不連続フィードバックイベントを提供することにより、ユーザは、適正な量(すなわち、多すぎず、少なすぎない量)のユーザ入力110で迅速に選択シンボルに到達し、興味のある関係情報項目を表示させることができる。
【0031】
図1は、連続ユーザ入力の方向に関係なく、関係情報項目120~132の各々がコンピューティングデバイス100によって表示された直後に不連続フィードバックイベント140~152が提供される場合を示す。他の例では、不連続フィードバックイベントは、連続ユーザ入力の方向に応じて異なる。例えば、スクロールダウン時には、情報項目120~132の表示の初めに不連続フィードバックイベント140~152をそれぞれ提供することによって、新たな情報項目がちょうど表示されたことを示してもよい。一方、スクロールアップ時には、情報項目の終わりが表示されなくなったときに不連続フィードバックイベントを提供してもよい。すなわち、いずれのスクロール方向の連続ユーザ入力110においても、情報項目の境界を超えたときに不連続フィードバックイベントを提供してもよい。すなわち、スクロールダウン時には、新たな情報項目の追加直後に不連続フィードバックイベントが提供され、または、スクロールアップ時には、既に表示されていた情報項目の削除直後に不連続フィードバックイベントが提供される。他の態様の不連続フィードバックイベント(例えば、異なる視覚、触覚、および/または聴覚のフィードバック態様)では、ユーザ入力の方向に基づいてタイミングが異なってもよい。
【0032】
関連するシナリオでは、所定の数の不連続ユーザ入力、および/または、所定の数の項目(例えば、
図1に示す情報項目)に関係する連続ユーザ入力の後に、不連続フィードバ
ックが提供されてもよい。例えば、コンピューティングデバイス100が不連続フィードバックイベントを提供するのは、ボタンおよび/またはキーの押圧、マウスクリック、指タップなどのユーザ入力(例えば、連続ユーザ入力110および/または不連続ユーザ入力)に応答してN1>1個の情報項目が表示される毎であってもよいし、N2>1回の不連続ユーザ入力が受け付けられる毎であってもよいし、N3>0秒の連続ユーザ入力(例えば、連続ユーザ入力110)が受け付けられる毎であってもよいし、および/または、連続および/または不連続ユーザ入力に関係する別の測定値毎であってもよい。
【0033】
図2、
図3、および
図4は、例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイス100が、ユーザ入力に応答して、アニメーションおよび同期触覚フィードバックを含む不連続フィードバックイベントを提供するシナリオ202を示す。シナリオ202の際、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域(IDR)210内に表示される9個の情報項目のリストと、シンボル列(SQ)220内に表示される、上記リスト内の9個の情報項目に関係する9個のシンボルとをスクロールダウンし、次いでスクロールアップするユーザ入力を受け付ける。シナリオ202を通じて、シンボル列220は項目表示領域210に隣接し、かつ項目表示領域210の下方に表示される。また、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210をシンボル列220から視覚的に区別可能に表示する。例えば、項目表示領域210は線222によってシンボル列220から視覚的に分けられており、項目表示領域210は、シンボル列220の上方の、コンピューティングデバイス100の画面中の仕切られた領域内に表示される。
【0034】
シナリオ202では、情報項目のリストは新しい順に表示される。すなわち、最も新しく受信された情報項目がリストの最上位に表示され、2番目に新しい項目がリストの最上位項目に続き、以下同様に続いて、リストの末尾は最も古い(最も前の)情報項目を示す。情報項目のリストは、他の態様で順序付けされてもよい。例えば、新しさの逆順で(すなわち、シナリオ202で示すように最も新しい項目が1番目にくるのではなく、最も古い項目が1番目にくるように)ソートしてもよい。情報項目の種類(例えば、すぐ後にテキストメッセージが続くEメールなど)によってソートしてもよい。情報項目に関係する人(例えば、情報項目の作成者、送信者または受信者など)の名前によってソートしてもよい。ある位置からの距離によってソートしてもよい(例えば、情報項目がルートまたは地図に関係する場合など)。コンピューティングデバイス100によって表示され得る情報項目の例としては、1つ以上のメッセージの受信、1つ以上のメッセージの送信、1つ以上のソフトウェアダウンロードの利用可能性、イベントのリマインダ、1つ以上の特定の位置、1以上の特定の人および/または物、ならびに1つ以上の特定のコンピューティングデバイスに関する1つ以上の情報項目が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
シナリオ202の初めに、
図2の左側に示すように、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210およびシンボル列220を表示するユーザインターフェイスを提供する。項目表示領域210は、最初は、情報項目のリストのうち、「1:30PM」
にコンピューティングデバイス100に届いた「Eメール」に関係する情報項目部分を表示している。シンボル列220は、最初は、9個の情報項目のそれぞれに関係する9個のシンボルを表示している。これらの9個のシンボルは、シンボル列220内に、左から右に以下のS1~S9を含む。
【0036】
S1:文字「JD」を丸で囲んだ画像のシンボル
S2:音符を表わすシンボル
S3:英数字のシンボル「B1」
S4:ランプの画像
S5:英数字のシンボル「Mom」
S6:音符を表わす別のシンボル
S7:文字「MM」を丸で囲んだ画像のシンボル
S8:漢字のシンボル
S9:数字「6」を丸で囲んだ画像のシンボル
図2の中央および右側に示すように、シンボル列220内のシンボルで表わされる情報項目をスクロールダウンするユーザ入力230が提供されて、シナリオ202は続行する。スクロールダウンするユーザ入力230に応答して、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210内の情報項目の、情報項目リストの末尾に向かう下向きの連続的な動きを示す1つ以上の表示を生成する。
【0037】
また、ユーザ入力230に応答して、シンボル列220内のシンボルS1は、アニメーション250によって動く。シンボルS1のアニメーション250は、以下の(a)~(c)のような、項目表示領域210およびシンボル列220の表示の変化を伴ってもよい。
【0038】
(a)シンボル移動252によってシンボルS1がシンボル列220から飛び出して、項目表示領域210内の、先に表示される情報項目部分に表示される。
【0039】
(b)列シフト254によってシンボル列220が左方向にシフトし、シンボルS1が削除される。
【0040】
(c)項目拡張/追加(IEA)256によって、項目表示領域210内の、先に表示される情報項目部分が拡張する。
【0041】
さらに、コンピューティングデバイス100は、アニメーション250と連動して触覚フィードバック240を提供する。少なくとも、ある量AEIの拡張項目を項目表示領域210内で連続的にスクロールし、量AEIが閾値量THR_AEIを超えたか否かを判定し、量AEIが閾値量THR_AEIを超えたと判定したことに応答して触覚フィードバックを生成することによって、触覚フィードバック240をアニメーション250と同期させることができる。例えば、閾値量THR_AEIは、拡張項目の、ある割合であってもよい。例えば、項目表示領域210において項目拡張/追加256によって拡張された情報項目の、5%、10%、25%、33.333%、50%などである。別の例として、閾値量THR_AEIは、項目表示領域210において項目拡張/追加256によって拡張された情報項目の、縦方向ピクセル数、横方向ピクセル数、および/または合計ピクセル数であってもよい。より具体的には、項目表示領域210において項目拡張/追加256によって拡張された情報項目は長方形Rで表示され、この長方形Rは、高さが縦方向ピクセルV個分、幅が横方向ピクセルH個分、したがって合計ピクセルがV×H個であるとする。このとき、THR_AEIを、縦方向ピクセル数、横方向ピクセル数、および/または合計ピクセル数で表わすことができる。例えば、長方形Rの縦方向ピクセルが少なくとも5個表示される、長方形Rの横方向ピクセルが少なくとも300個表示される、長方形Rの合計ピクセルが少なくとも1001個表示される、などである。
【0042】
ある状況では、縦方向ピクセル数を、情報項目のリストがスクロールされたスクロール距離とみなしてもよい。例えば、項目拡張/追加256によって30個の縦方向ピクセルが情報項目のリストに追加された場合、項目拡張/追加256のスクロール距離は30ピクセルとなり得る。というのは、情報項目のリストの末尾が30ピクセル分だけ移動/スクロールされたからである。そうすると、例えば、「情報項目のリストは、少なくとも10ピクセル、20ピクセル、25ピクセル、33ピクセルなどのスクロール距離だけスクロールされた」などのように、THR_AEIをスクロール距離で表わすことができる。触覚フィードバック240をアニメーション250と同期させるために、他の値、および/または、量AEIおよびTHR_AEIの組み合わせを判定してもよい。
【0043】
図3の左側に示すように、シンボル列220内のシンボルで表わされた情報項目をスクロールダウンする追加のユーザ入力310をコンピューティングデバイス100が受け付けて、シナリオ202は続行する。スクロールダウンするユーザ入力310に応答して、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210内の情報項目の、情報項目リストの末尾に向かう下向きの連続的な動きを示す1つ以上の表示を生成する。
【0044】
図3の左側において、項目表示領域210は、上から下に5個の情報項目の表示している。5個の情報項目は、以下の(1)~(5)に関するものである。
【0045】
(1)情報項目の左側にシンボルS1の表示を含む、「1:30PM」にコンピューテ
ィングデバイス100に届いた「Eメール」の表示(すなわち、
図2に表示された拡張情報項目)
(2)シンボルS2の表示を含む、「1:22PM」にコンピューティングデバイス1
00に届いた「視聴可能な音楽」の表示
(3)シンボルS3の表示を含む、「1:02PM」にコンピューティングデバイス1
00に届いた「B1会社」からのメッセージの表示
(4)シンボルS4の表示を含む、「1:01PM」にコンピューティングデバイス1
00に届いた「ランプ修理」からのメッセージの表示
(5)シンボルS5の表示を含む、「12:59PM」にコンピューティングデバイス
100に届いた「お母さんの家」からのメッセージの表示
また、
図3の左側において、シンボル列220は、左から右に5個のシンボルを含む。これらの5個のシンボルは、
図2の文脈の中で述べたシンボルS6、S7、S8、およびS9、ならびにシンボル列220の列末尾(EOQ)シンボル340である。列末尾シンボル340は、コンピューティングデバイス100のユーザに、シンボル列220内にはシンボルがこれ以上ないことを知らせることができる。
【0046】
ユーザ入力310がコンピューティングデバイス100で受け付けられた後、シンボル列220のシンボルS6、S7、S8、およびS9、ならびに項目表示領域210内に表示された関連拡張情報項目をコンピューティングデバイスがアニメーションさせて、シナリオ202は続行する。上で述べ、かつ、
図3の左側に示すように、シンボルS6は音符を表わすシンボルであり、シンボルS7は文字「MM」を丸で囲んだ画像のシンボルであり、S8は漢字のシンボルであり、S9は数字「6」を丸で囲んだ画像のシンボルである。
【0047】
図3の右側に示すように、コンピューティングデバイス100は、シンボルS6~S9をアニメーションさせることによってユーザ入力310に応答する。コンピューティングデバイス100は、シンボル移動および拡大動作322aを行なってシンボルS6をシンボル列220から移動させ、「12:22PM」にコンピューティングデバイス100に
届いた「視聴可能な音楽」に関するメッセージの情報項目の項目拡張/追加322cの一部としてシンボルS6の表示を拡大し、列シフト330である左方向への列シフトを行ない、シンボルS6のアニメーション中に発生するように同期された触覚フィードバック322bを提供することによって、シンボルS6をアニメーションさせる。
【0048】
コンピューティングデバイス100は、シンボル移動動作324aを行なってシンボルS7をシンボル列220から移動させ、「12:05PM」にコンピューティングデバイ
ス100に届いた「M.Moe」からの「Eメール」の情報項目の項目拡張/追加324cの一部としてシンボルS7を表示し、列シフト330である左方向への列シフトを行ない、シンボルS7のアニメーション中に発生するように同期された触覚フィードバック324bを提供することによって、シンボルS7をアニメーションさせる。
【0049】
コンピューティングデバイス100は、シンボル移動および拡大動作326aを行なってシンボルS8をシンボル列220から移動させ、「11:59AM」にコンピューティ
ングデバイス100に届いた「次回の授業のリマインダ」に関する「Eメール」の情報項目の項目拡張/追加326cの一部としてシンボルS8の表示を拡大し、列シフト330である左方向への列シフトを行ない、シンボルS8のアニメーション中に発生するように同期された触覚フィードバック326bを提供することによって、シンボルS8をアニメーションさせる。
【0050】
コンピューティングデバイス100は、シンボル移動および変化動作328aを行なってシンボルS9をシンボル列220から移動させ、「10:06AM」にコンピューティ
ングデバイス100に届いた「2名様のご予約確認」に関する「Eメール」の情報項目の項目拡張/追加328cの一部として、数字「6」を丸で囲んだシンボルから「6番地」を表わすシンボルへシンボルS9の表示を変化させ、列シフト330である左方向への列シフトを行ない、シンボルS9のアニメーション中に発生するように同期された触覚フィードバック328bを提供することによって、シンボルS9をアニメーションさせる。すべての列シフト330の後、
図3の左下のシンボル列220内には、列末尾シンボル340のみが表示されている。
【0051】
項目拡張/追加322c、324c、326c、328cが行なわれると、項目表示領域210内のスペースを割いて、シンボルS6、S7、S8、およびS9のそれぞれに関連する情報項目の拡張表示が行なわれる。また、先に表示されていたシンボルS1、S2、S3、およびS4に関連する情報項目の拡張表示が削除され、先に表示されていたシンボルS5に関連する情報項目の拡張表示が項目表示領域210内で上方に移動して項目拡張/追加322c、324c、326c、328cの一番上にくる。これらの動作の最終的な効果は、コンピューティングデバイス100が情報項目のリストを(末尾に向かって)スクロールダウンすることである。
【0052】
シンボルS6、S7、S8、およびS9のアニメーションの後、スクロールアップするユーザ入力410をコンピューティングデバイス100が受け付けて、シナリオ202は続行する。ユーザ入力410を受け付ける前に、コンピューティングデバイス100は、
図4の左側に図示するように、シンボルS3、S4、S5、S6、およびS7に関連する情報項目の拡張表示を項目表示領域210内に提供するとともに、シンボルS8、S9、および列末尾シンボル340の表示をシンボル列220内に提供している。
【0053】
スクロールアップするユーザ入力410に応答して、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210内の情報項目の、情報項目リストの最上位に向かう上向きの連続的な動きを示す1つ以上の表示を生成する。この連続的な動きの一部として、部分的および/または完全な情報項目の表示が項目表示領域210内に追加されてもよい。例えば、
図4の右上に図示されるような部分的な表示420、および、シンボルS2に関連する情報項目の完全な拡張表示などである。
【0054】
ユーザ入力410が受け付けられた後、コンピューティングデバイス100は、シンボルS7のために左端スペースを作り出すための左方向への列シフト432、シンボルS7を項目表示領域210からシンボル列220の左端スペースに移動させるシンボル移動434、およびシンボルS7に関連する情報項目を項目表示領域210から削除する項目縮小/削除436を行なうとともに、シンボルS7のアニメーション中に発生するように同期された触覚フィードバック438を提供することによって、シンボルS7をアニメーションさせるアニメーション430を実行する。
【0055】
項目縮小/削除436を行なうことによって、部分的な表示420、およびシンボルS2に関連する情報項目の拡張表示の両方のためのスペースが項目表示領域210内に作り出される。また、先に表示されていたシンボルS3、S4、S5、およびS6に関連する情報項目の拡張表示が、項目表示領域210内で下方に移動する。これらの動作の最終的な効果は、コンピューティングデバイス100が情報項目のリストを(最上位に向かって)スクロールアップすることである。
【0056】
図5および
図6は、例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイス100がユーザ入力に応答して、アニメーションを含む不連続フィードバックイベントを提供するシナリオ500を示す。シナリオ500はシナリオ202と類似しているが、シナリオ500では、不連続フィードバックイベントの一部として触覚フィードバックは提供されないという点が異なる。すなわち、シナリオ202ではコンピューティングデバイス100が視覚フィードバック(例えば、シンボルアニメーション)および触覚フィードバックの両方を含む不連続フィードバックイベントを提供するのに対して、シナリオ500では、コンピューティングデバイス100は、視覚フィードバックのみを含む不連続フィードバックイベントを提供する。
【0057】
図5は、
図3の左側に示したものと同じ表示を示す。すなわち、コンピューティングデバイス100は、シンボルS3、S4、S5、S6、およびS7に関連する情報項目の拡張表示を項目表示領域210内に提供するとともに、シンボルS8、S9、および列末尾シンボル340の表示をシンボル列120内に提供している。
【0058】
スクロールアップするユーザ入力510をコンピューティングデバイス100が受け付けて、シナリオ500は続行する。少なくとも
図3の文脈の中で述べたように、スクロールアップするユーザ入力510に応答して、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210内の情報項目の、情報項目リストの最上位に向かう上向きの連続的な動きを示す1つ以上の表示を生成する。
【0059】
ユーザ入力510が受け付けられた後、コンピューティングデバイス100は、シンボルS7のために左端スペースを作り出すための左方向への列シフト532、シンボルS7を項目表示領域210からシンボル列120の左端スペースに移動させるシンボル移動534、およびシンボルS7に関連する情報項目を項目表示領域210から削除する項目縮小/削除536を行なうことによって、シンボルS7をアニメーションさせるアニメーション530を実行する。シナリオ202とは異なり、アニメーション530とともに触覚フィードバックは提供されない。
【0060】
項目縮小/削除536を行なうことによって、部分的な表示520、およびシンボルS2に関連する情報項目の拡張表示の両方のためのスペースが項目表示領域210内に作り出される。また、先に表示されていたS3、S4、S5、およびS6に関連する情報項目の拡張表示が、項目表示領域210内で下方に移動する。これらの動作の最終的な効果は、コンピューティングデバイス100が情報項目のリストを(最上位に向かって)スクロールアップすることである。
【0061】
スクロールダウンするユーザ入力610をコンピューティングデバイス100が受け付けて、シナリオ500は続行する。スクロールダウンするユーザ入力610に応答して、コンピューティングデバイス100は、項目表示領域210内の情報項目の、情報項目リストの末尾に向かう下向きの連続的な動きを示す1つ以上の表示を生成する。
図6の左側は、
図5の右側に示したものと同じ表示を提供するためのユーザ入力610を受け付ける前のコンピューティングデバイス100を示す。
【0062】
ユーザ入力610を受け付けた後、コンピューティングデバイス100はシンボルS7のアニメーション630を行なう。コンピューティングデバイス100は、シンボル移動動作632を行なってシンボルS7をシンボル列120から移動させ、「12:05PM
」にコンピューティングデバイス100に届いた「M.Moe」からの「Eメール」に関する情報項目の項目拡張/追加636の一部としてシンボルS7を表示し、左方向への列シフト634を行なうことによって、シンボルS7をアニメーションさせる。シナリオ202とは異なり、アニメーション630とともに触覚フィードバックは提供されない。
【0063】
項目拡張/追加636が行なわれると、項目表示領域210内のスペースを割いて、シンボルS7に関連する情報項目の拡張表示が行なわれる。また、先に表示されていたシンボルS2に関連する情報項目の拡張表示が削除され、先に表示されていたシンボルS3、S4、S5、およびS6に関連する情報項目の拡張表示が項目表示領域210内で上方に移動して項目拡張/追加636の一番上にくる。これらの動作の最終的な効果は、コンピューティングデバイス100が情報項目のリストを(末尾に向かって)スクロールダウンすることである。
【0064】
ある例では、シナリオ202および/または500のアニメーションおよび/または触覚フィードバックとともに、聴覚フィードバックが提供されてもよい。この例では、シナリオ202の場合には、シンボルのアニメーションに関連する不連続フィードバックイベントは、視覚、聴覚、および触覚フィードバックを伴う。一方、シナリオ500の場合には、シンボルのアニメーションに関連する不連続フィードバックイベントは、視覚および聴覚フィードバックを伴う。そのような聴覚フィードバックは、コンピューティングデバイス100によって提供される1つ以上のトーンまたは他の音声を含み得る。具体的な例では、そのような聴覚フィードバックは、触覚フィードバックが提供されるのとほぼ、または全く同じタイミングで起こるように同期されてもよい。他の具体的な例では、聴覚フィードバックは、触覚フィードバックが提供されるタイミングとは異なるタイミングで発生する。例えば、聴覚フィードバックをシンボルのアニメーションの初めに提供し、触覚フィードバックをアニメーションの終わりに提供してもよいし、またはその逆であってもよい。
【0065】
シナリオ202および500では、コンピューティングデバイス100によって項目表示領域210内に表示される情報項目、およびシンボル列120内に表示される関連シンボルは、主にコンピューティングデバイス100で受信される通信(例えば、Eメール、テキストメッセージ、視聴可能な音楽の通知など)に関係するものである。他の例では、コンピューティングデバイス100によって項目表示領域210内に表示される情報項目、およびシンボル列120内に表示される関連シンボルは、他の種類の情報項目に関係するものであってもよい。
【0066】
例えば、項目表示領域210は、地点Aと地点Bとの間を移動するためのナビゲーション命令に関係する情報項目を表示し得る。このとき、シンボル列120内に表示される関連シンボルは、ナビゲーション命令によって指示されるさまざまなウェイポイントを示し得る。具体的に、地点Aと地点Bとの間を移動するためのナビゲーション命令が以下の(1)~(4)を含むことが想定される。
【0067】
(1)地点AからハイウェイHWY111とHWY222との交差点I1まで、ハイウェイHWY111を北に進む。
【0068】
(2)交差点I1からハイウェイHWY222と道路RD333との交差点I2まで、ハイウェイHWY222を東に進む。
【0069】
(3)交差点I2から道路RD333の端と通りST444との間の交差点I3まで、道路RD333に沿って北に進む。
【0070】
(4)通りST444を地点Bまで西に進む。
上記で列挙したナビゲーション命令(1)、(2)、(3)、および(4)の各々は情報項目で表わすことができ、各ナビゲーション命令/情報項目は、ナビゲーション命令/情報項目に関連するシンボルに関連付けられ得る。関連シンボルの例として、ナビゲーション命令/情報項目(1)に関連するものとしては、交差点「I1」のシンボルであって
もよい。というのは、交差点I1に到達したときにナビゲーション命令(1)が終了するからである。同様に、ナビゲーション命令/情報項目(2)、(3)、および(4)は、それぞれ「I2」、「I3」、および「B」のシンボルに関連付けられ得る。
【0071】
これらの例では、上記ナビゲーション命令/情報項目のリストのスクロールは、シナリオ202および500で示すようにユーザ入力によって制御されてもよいし、および/または、コンピューティングデバイス100の位置に基づいて制御されてもよい。すなわち、コンピューティングデバイスがナビゲーション命令(1)、(2)、(3)、および(4)によって指示されるルートに沿って地点Aから地点Bへ移動するとき、ナビゲーション命令/情報項目(1)、(2)、(3)、および(4)のリストは、コンピューティングデバイスの移動に合わせてスクロールされてもよい。例えば、ナビゲーション命令/情報項目(1)は、コンピューティングデバイス100が交差点I1またはそれに近い位置に来るまで表示され、ナビゲーション命令/情報項目(2)は、コンピューティングデバイス100が交差点I1と交差点I2またはそれに近い位置との間にあるときに表示される、などである。この場合、コンピューティングデバイス100がルートの変化位置に近づくことでトリガされるアニメーションの初めに、触覚フィードバックが提供されてもよい。アニメーションにより、例えば、コンピューティングデバイス100が交差点I1から所定の距離(例えば、1フィート、10メートル、0.1km、0.1マイル、0.25km、0.25マイルなど)内に来たときに、交差点I1のシンボルがシンボル列120から項目表示領域210へ移動し、ナビゲーション命令/情報項目(2)の項目拡張/追加が生じる。このように、アニメーションおよび触覚フィードバック(および、場合によっては聴覚フィードバック)によって、コンピューティングデバイス100がナビゲーション命令/情報項目(1)、(2)、(3)、および(4)で示されたルート変化点の近くにあること、ゆえにユーザが間もなくルートを変化させる必要があるであろうことを、コンピューティングデバイス100のユーザに複数の補強された指示で示すことができる。
【0072】
図7は、例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイス100などのコンピューティングデバイスを用いて、1つ以上の不連続フィードバックイベントの一部として触覚フィードバックを提供するための触覚パルスをグラフ化した触覚フィードバックプロット712、722、732、742、752を示す。
図7に示すように、触覚フィードバックプロット712、722、732、742、752は、それぞれグラフ710、720、730、740、750上に示される。グラフ710、720、730、740、750の各々は、X(横)軸で時間、Y(縦)軸で触覚フィードバックを表わす。グラフ710、720、730、740、750の各々は、シンボルのアニメーションが開始する時間である時間T0に始まり、シンボルのアニメーションが終了する時間である時間T1またはその前後に終わる時間区間を表わす。シンボルのアニメーションについては、少なくとも
図1~
図5の文脈の中で詳細に述べた。
【0073】
プロット712、722、732、742、752のうちの1つにおいて、ある時間GTにおいて触覚フィードバックがゼロレベルで示されている場合、時間GTでは、触覚フィードバックはコンピューティングデバイスによって提供されない。あるいは、プロット
712、722、732、742、752のうちの1つにおいて、ある時間GTにおいて触覚フィードバックが正の非ゼロレベルで示される場合には、時間GTにおいてプロットが示している強度を有する触覚フィードバックが、コンピューティングデバイスによって提供される。
【0074】
グラフ710は、触覚フィードバックプロット712を含む。触覚フィードバックプロット712では、相対的に高い触覚フィードバック強度(HFD)718(すなわち、相対的に高い触覚周波数および/または相対的に高い触覚パワー)であって、かつ、相対的に短い触覚フィードバック持続時間(HFI)716の触覚パルス714が、時間T0に開始されるように生成される。すなわち、触覚フィードバックは、シンボルのアニメーションの初めに提供される。触覚周波数は、触覚フィードバックのバイブレーションが起こる頻度を示すヘルツ(または、場合によっては、周波数に関係する別の単位)の値として規定され得る。例えば、10~800ヘルツの触覚周波数値を用いることにより、毎秒10~800のバイブレーションを提供することができ、場合によっては、タッチ感(低周波数)および/またはバイブレーションを生成することができる。触覚パワーは、触覚フィードバックを生成するためのパワー量の値(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータに提供されるパワーの量を規定する値)であってもよい。その場合、触覚強度は、触覚周波数値と触覚パワー値との1つ以上の線形的および/または非線形的な組み合わせによって決定され得る。触覚パルス714が生成された後、触覚フィードバックプロット712は、シンボルのアニメーション中にそれ以上は触覚フィードバックが提供されないことを示している。
【0075】
グラフ720は、触覚フィードバックプロット722を含む。触覚フィードバックプロット722では、相対的に高い触覚フィードバック強度728であって、かつ、相対的に長い触覚フィードバック持続時間726の触覚パルス724が、時間T0と時間T1との間のほぼ中間の時間に開始されるように生成される。すなわち、シンボルのアニメーション全体のうちのほぼ中間において、触覚フィードバックが提供される。触覚パルス724が生成された後、触覚フィードバックプロット722は、シンボルのアニメーション中にそれ以上は触覚フィードバックが提供されないことを示している。
【0076】
グラフ730は、触覚フィードバックプロット732を含む。触覚フィードバックプロット732では、相対的に高い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に短い触覚フィードバック持続時間の触覚パルス734が時間T1の直前に生成される。すなわち、触覚フィードバックは、シンボルのアニメーションの終わり近くに提供される。触覚フィードバックプロット732は、シンボルのアニメーション中に触覚パルス734のみが提供されることを示している。
【0077】
グラフ740は、触覚フィードバックプロット742を含む。触覚フィードバックプロット742では、相対的に高い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に短い触覚フィードバック持続時間の触覚パルス744が時間T0に開始されるように生成される。さらに、相対的に高い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に短い触覚フィードバック持続時間の触覚パルス746が時間T1の直前に生成される。すなわち、触覚フィードバックは、シンボルのアニメーションの初めと終わりに提供される。すなわち、触覚フィードバックプロット742は触覚フィードバックプロット712および732の組み合わせであって、シンボルの1つのアニメーション中に複数の触覚パルスが提供され得ることを示している。
【0078】
グラフ750は、触覚フィードバックプロット752を含む。触覚フィードバックプロット752では、相対的に低い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に中程度の触覚フィードバック持続時間である触覚パルス754が、時間T0と時間T1との間の
約4分の1のところにある時間に開始されるように生成される。さらに、相対的に低い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に中程度の触覚フィードバック持続時間の触覚パルス756が、時間T0と時間T1との間のほぼ中間の時間に開始されるように生成される。さらに、相対的に高い触覚フィードバック強度であって、かつ、相対的に短い触覚フィードバック持続時間の触覚パルス756が時間T1に開始されるように生成される。すなわち、触覚フィードバックは、シンボルのアニメーション中に3回提供される。
【0079】
触覚パルス754は、
図7では三角形の波形を有するものとして示される。すなわち、触覚パルス754の強度はパルスの最大強度まで線形的に増加し、その後ゼロ強度まで線形的に減少して、触覚パルス754は終了する。触覚パルス756は、
図7では略正弦波形を有するものとして示される。すなわち、触覚パルス756の強度は、略部分的な正弦波に従って、ゼロからパルスの最大強度まで増加し、その後ゼロ強度まで減少して、触覚パルス756は終了する。触覚パルス758は、
図7では矩形波形を有するものとして示される(触覚パルス714、724、734、744、および746と同様)。すなわち、強度は、触覚パルス756の開始時、直ちにゼロから触覚パルス756の最大強度まで増加するとともに、触覚パルス756の終了時、直ちに最大強度から再びゼロになるまで減少する。他の形状および/または波形の触覚パルスであってもよい。例えば、不規則な形状、厳密な正弦波および/または他の三角関数系の形状、指数曲線を含む形状、他の線形の形状、他の非線形の形状、複数の形状の組み合わせなどである。このように、グラフ750は、触覚フィードバックの持続時間、強度、および波形が時間T0と時間T1との間の時間区間内でさまざまに変化し得ることを示している。
【0080】
ある例では、触覚パルス714、724、734、744、746、754、756、および758のうちの一部または全部が、
図7に示したものとは異なる持続時間および/または強度を有してもよい。他の例では、触覚フィードバックプロット712、722、732、742、752のうちの1つ以上、および/または他の触覚フィードバックプロットは、触覚フィードバックの一部として提供される触覚周波数値および/または触覚パワー値を表わしてもよい。すなわち、
図7に示すような触覚強度値を用いるのではなく、触覚フィードバックおよび触覚パワーの別々の値がプロットされてもよい。この場合、これらの触覚フィードバックプロットは、3軸にプロットされ得る。例えば、1つの軸(例えば、X軸)は触覚パワーを表わし、1つの軸(グラフ710~750に示すY軸)はアニメーション中の時間を表わし、1つの軸(例えば、Z軸)は触覚周波数を表わす。
【0081】
さらに他の例では、上述のように、1つ以上の不連続フィードバックイベントの一部として聴覚フィードバックが提供される。この例では、聴覚フィードバックは、プロット712、722、732、742、752および/または他のプロットを用いて生成されてもよい。例えば、聴覚フィードバックがプロット712に従って生成される場合には、相対的に高い強度(すなわち、大音量および/または高周波数)であって、かつ、短い持続時間の音声が、シンボルのアニメーションの開始時間である時間T0に生成される。別の例として、触覚フィードバックで類似的に示したように、聴覚フィードバックは、3軸(聴覚パワー(すなわち音量)、時間、および聴覚周波数を表わす別々の軸)を用いてプロットされてもよい。
【0082】
図8は、例示的な一実施形態に従って、コンピューティングデバイス100の触覚フィードバックのための設定インターフェイス800を示す。設定インターフェイス800は、触覚および聴覚フィードバックを調整するためのさまざまな制御部を提供する。このさまざまな制御部には、有効スクロールタッチ(触覚)フィードバック制御部810、有効スクロール聴覚フィードバック制御部812、共通スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814、スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826、スクロールダウンフィードバック制御部830、832、834、836、および
システム制御バー840が含まれる。設定インターフェイス800の制御部のうちの一部または全部は、ユーザ入力に基づいて変更可能である。ユーザ入力としては、例えば、選択ボックスの選択または非選択の切り替え、またはスライダ制御部の調整のための、タッチ、マウス、および/またはキーボードによる入力などがある。
【0083】
スクロールタッチ(触覚)フィードバック制御部810が、
図8において制御部810の選択ボックス内の「X」で示すように選択されている場合、少なくとも
図1~
図7の文脈の中で述べたように、シンボルのアニメーション中の触覚フィードバックが有効である。有効タッチフィードバック制御部810が選択されていない場合には、シンボルのアニメーション中の触覚フィードバックは無効である。
【0084】
有効スクロール聴覚フィードバック制御部812が、
図8において制御部812の選択ボックス内の「X」で示すように選択されている場合、少なくとも
図1~
図6の文脈の中で述べたように、シンボルのアニメーション中の聴覚フィードバックが有効である。有効聴覚フィードバック制御部812が選択されていない場合には、シンボルのアニメーション中の聴覚フィードバックは無効である。
【0085】
共通スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択されている場合、情報項目リストのスクロール時の関連シンボルのアニメーション中に、共通スクロールアップ/ダウンフィードバックが有効である。すなわち、共通スクロールアップ/ダウンフィードバックは、情報項目リストのスクロールアップ時にシンボルのアニメーションに与えられる触覚および/または聴覚フィードバックが、情報項目リストのスクロールダウン時にシンボルのアニメーションに与えられる触覚および/または聴覚フィードバックと「共通」/同じであることを含む。共通スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が、
図8において制御部814の空白の選択ボックスで示すように、選択されていない場合、情報項目リストのスクロールアップ時にシンボルのアニメーション中に起こり得る触覚および/または聴覚フィードバックは、情報項目リストのスクロールダウン時にシンボルのアニメーション中に起こり得るものとは異なる。
【0086】
スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826のセットによって、情報項目リストのスクロールアップ時、関連シンボルのアニメーション中に生成されるフィードバックに関する特徴を選択することが可能である。
図8に示すように、スクロールアップフィードバック制御部のセットは、触覚強度制御部820と、触覚周波数制御部822と、触覚/聴覚持続時間制御部824と、聴覚フィードバック音量制御部826とを含む。
【0087】
触覚強度制御部820は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚フィードバックに関して、触覚強度の値を選択することが可能である。触覚強度については、
図7の文脈の中で詳細に述べた。触覚強度制御部820のスライダ制御部によって、触覚強度の値をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ値が選択された場合、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションには触覚強度は与えられず、したがって触覚フィードバックは与えられない。
【0088】
触覚周波数制御部822は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚フィードバックに関して、触覚周波数の値を選択することが可能である。触覚周波数については、
図7の文脈の中で詳細に述べた。触覚周波数制御部822のスライダ制御部によって、触覚周波数の値をゼロ(または、他の例では、ゼロで
はない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ値が選択された場合、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションには触覚周波数は与えられず、したがって触覚フィードバックは与えられない。
【0089】
触覚/聴覚持続時間制御部824は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚および/または聴覚フィードバックに関して、持続時間値を選択することが可能である。触覚/聴覚持続時間制御部824のスライダ制御部によって、時間値をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ時間値が選択された場合、触覚および/または聴覚フィードバックの持続時間はゼロである。したがって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションには、触覚および/または聴覚フィードバックは与えられない。
【0090】
聴覚フィードバック音量制御部826は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される聴覚フィードバックに関して、音量値を選択することが可能である。聴覚フィードバック音量制御部826のスライダ制御部によって、音声音量をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ音声音量値が選択された場合、聴覚フィードバックの音量はゼロである。したがって、情報項目リストのスクロールアップ中に表示されるシンボルのアニメーションには、聴覚フィードバックは与えられない。
【0091】
有効タッチフィードバック制御部810が選択されていない例では、関連する制御部(例えば、触覚強度制御部820および/または触覚周波数制御部822など)が無効(すなわち、グレーアウトしている、および/または、ユーザ入力に対して応答しない状態)であってもよい。有効聴覚フィードバック制御部812が選択されていない例では、関連する制御部(例えば、聴覚フィードバック音量制御部826など)が無効であってもよい。
【0092】
スクロールダウンフィードバック制御部830、832、834、836によって、情報項目リストのスクロールダウン時、関連シンボルのアニメーション中に生成されるフィードバックに関する特徴を選択することが可能である。
図8に示すように、スクロールダウンフィードバック制御部のセットは、触覚強度制御部830と、触覚周波数制御部832と、触覚/聴覚持続時間制御部834と、聴覚フィードバック音量制御部836とを含む。
【0093】
スクロールダウンフィードバック制御部のセットは、上述のスクロールアップフィードバック制御部のセットに対応するものであってもよい。すなわち、情報項目リストのスクロールアップ中に生成される触覚および/または聴覚フィードバックのための触覚強度制御部820、触覚周波数制御部822、触覚/聴覚持続時間制御部824、および聴覚フィードバック音量制御部826は、それぞれ、情報項目リストのスクロールダウン中に生成される触覚フィードバックのための触覚強度制御部830、触覚周波数制御部832、触覚/聴覚持続時間制御部834、および聴覚フィードバック音量制御部836に対応するものであってもよい。
【0094】
触覚強度制御部830は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚フィードバックに関して、触覚強度の値を選択することが可能である。触覚強度については、
図7の文脈の中で詳細に述べた。触覚強度制御部830の
スライダ制御部によって、触覚強度の値をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ値が選択された場合、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションには触覚強度は与えられず、したがって触覚フィードバックは与えられない。
【0095】
触覚周波数制御部832は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚フィードバックに関して、触覚周波数の値を選択することが可能である。触覚周波数については、
図7の文脈の中で詳細に述べた。触覚周波数制御部832のスライダ制御部によって、触覚周波数の値をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ値が選択された場合、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションには触覚周波数は与えられず、したがって触覚フィードバックは与えられない。
【0096】
触覚/聴覚持続時間制御部834は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される触覚および/または聴覚フィードバックに関して、持続時間値を選択することが可能である。触覚/聴覚持続時間制御部834のスライダ制御部によって、時間値をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ時間値が選択された場合、触覚および/または聴覚フィードバックの持続時間はゼロである。したがって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションには、触覚および/または聴覚フィードバックは与えられない。
【0097】
聴覚フィードバック音量制御部836は、
図8に示すように、スライダ制御部であってもよい。スライダ制御部によって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションに提供される聴覚フィードバックに関して、音量値を選択することが可能である。聴覚フィードバック音量制御部836のスライダ制御部によって、音声音量をゼロ(または、他の例では、ゼロではない最小値)と最大値との間で選択することが可能である。ゼロ音声音量値が選択された場合、聴覚フィードバックの音量はゼロである。したがって、情報項目リストのスクロールダウン中に表示されるシンボルのアニメーションには、聴覚フィードバックは与えられない。
【0098】
有効タッチフィードバック制御部810が選択されていない例では、関連する制御部(例えば、触覚強度制御部830および/または触覚周波数制御部832など)が無効(すなわち、グレーアウトしている、および/または、ユーザ入力に対して応答しない状態)であってもよい。有効聴覚フィードバック制御部812が選択されていない例では、関連する制御部(例えば、聴覚フィードバック音量制御部836など)が無効であってもよい。
【0099】
スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択されている例では、スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826のセットか、スクロールダウンフィードバック制御部830、832、834、836のセットのいずれかを、共通スクロールアップ/ダウンフィードバック用の制御部セットとして使用し、使用しない制御部セットは無効にしてもよい。この場合、ある例では、共通フィードバックに使用するフィードバック制御部セットを、共通制御部セットとしてラベル付けしてもよい。例えば、スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択され、スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826のセットが共通制御部セットとして使用される場合、設定インターフェイス800は、触覚強度制御部820の上方に、「スクロールアップフィードバック制御部セット」ではなく「共通フィードバック制
御部セット」と表示してもよい。
【0100】
他の例では、スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択され、スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826のセットとスクロールダウンフィードバック制御部830、832、834、836のセットとの双方が互いに「連結」されてもよい。すなわち、スクロールアップフィードバック制御部820、822、824、826の値を、最初は、対応するスクロールダウンフィードバック制御部830、832、834、836の値に設定する(または、その逆であってもよい)。例えば、スクロールアップのための触覚強度制御部820が50%強度に設定され、スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択されている場合には、スクロールダウンのための触覚強度制御部830も50%強度に設定される。その場合、一方のフィードバック制御部セット内の1つの制御部の値に対して調整がなされると、他方のフィードバック制御部セット内の対応制御部に対しても同じ調整がなされる。例えば、スクロールアップ/ダウンフィードバック制御部814が選択され、かつ、触覚周波数822(スクロールアップ用)のスライダ制御部が量AMTだけ上方に移動した場合、対応する触覚周波数822のスライダ制御部(スクロールダウン用)も同様に量AMTだけ上方に移動する。または、その逆であってもよい。このように、互いに連結されたフィードバック制御部セットは同じ値を有し、それによって、共通スクロールアップ/ダウンフィードバックを提供する。
【0101】
スクロールアップフィードバックおよび/またはスクロールダウンフィードバックの制御部セット内の他の制御部、および/または、スクロールアップフィードバックおよび/またはスクロールダウンフィードバックの制御部セットを提供するための他のユーザインターフェイス技術(例えば、選択ボックス、ラジオボタン、数値を入力/提供するための数字選択制御部など)を用いることも可能である。
【0102】
システム制御バー840は、設定インターフェイス800に関係する制御部、およびコンピューティングデバイス100の他の特徴を提供する。システム制御バー840は、
図8の底部において左から右に、三角形制御部、円形制御部、および四角形制御部を含む。三角形制御部が選択されると、設定インターフェイス800を終了し、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスの前の表示画面に戻ることができる。円形制御部が選択されると、設定インターフェイス800を終了し、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスのホーム画面に戻ることができる。ホーム画面では、1つ以上のアプリケーション、設定、および/または他の情報が利用可能である。円形制御部が選択されると、設定インターフェイス800を終了し、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスのホーム画面に戻ることができる。ホーム画面では、1つ以上のアプリケーション、設定、および/または他の情報が利用可能である。ある例では、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスの前の表示画面は、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスのホーム画面である。他の例では、設定インターフェイス800を用いて行なわれた制御部の選択が、設定インターフェイス800の終了時に、追加のユーザ入力を要することなく保存される。他の実施形態では、設定インターフェイス800を用いて行なわれた制御部の選択を保存するか否かを決定するための追加のユーザ入力が、設定インターフェイス800の終了前に要求される。
【0103】
四角形制御部が選択されると、設定インターフェイス800の実行を継続すること、および、コンピューティングデバイス100のユーザインターフェイスを介して現在利用可能な1つ以上の他のアプリケーション、設定インターフェイス、および/または他の表示に関する最新情報の表示を生成することができる。最新情報の表示の中から設定インターフェイス800が選択されると、コンピューティングデバイス100は、設定インターフ
ェイス800の実行を継続する。最新情報の表示の中から設定インターフェイス800が選択されない場合、コンピューティングデバイス100は、場合によっては、設定インターフェイス800を用いて行なわれた制御部の選択を保存した後、アプリケーション、設定インターフェイス、および/または他の表示に関連するソフトウェアを実行し、設定インターフェイス800を一時停止または終了することができる。
【0104】
他の例では、設定インターフェイス800は、不連続フィードバックイベントの一部としてのシンボルのアニメーションの有効化/無効化、アニメーションの持続時間、不連続フィードバックイベントの一部としての触覚および/または聴覚フィードバックとして提供される触覚および/または聴覚パルスの回数、タイミング、持続時間、1つまたは複数の強度、および/または形状に関する1つ以上の制御部、および他の制御部を含み得る。
【0105】
例示的なデータネットワーク
図9は、例示的な一実施形態に従って、ネットワーク906を介して、プログラマブルデバイス904a、904b、904c、904d、904e、904fと通信するように構成されたサーバデバイス908、910を含む分散コンピューティングアーキテクチャ900を示す。ネットワーク906は、LAN、広域ネットワーク(WAN)、企業のイントラネット、公衆インターネット、または、ネットワークで結ばれたコンピューティングデバイス間の通信経路を提供するように構成された他の如何なる種類のネットワークに対応するものであってもよい。ネットワーク906は、1つ以上のLAN、WAN、企業のイントラネット、および/または公衆インターネットの組み合わせに対応するものであってもよい。
【0106】
図9は6個のプログラマブルデバイスを示しているにすぎないが、分散アプリケーションアーキテクチャは、数十、数百、または数千のプログラマブルデバイスを提供してもよい。さらに、プログラマブルデバイス904a、904b、904c、904d、904e、904f(または任意の追加のプログラマブルデバイス)は、例えば、一般的なラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、携帯型コンピューティングデバイス、ヘッドマウントデバイス(HMD)、ネットワーク端末、無線通信デバイス(例えば、スマートフォンまたは携帯電話)など、如何なる種類のコンピューティングデバイスであってもよい。ある実施形態では、プログラマブルデバイス904a、904b、904cによって示されるように、プログラマブルデバイスは、ネットワーク906に直接的に接続されてもよい。他の実施形態では、プログラマブルデバイス904dおよび904eによって示されるように、プログラマブルデバイスは、プログラマブルデバイス904cなどの関連コンピューティングデバイスを介して、ネットワーク906に間接的に接続されてもよい。このような実施形態では、プログラマブルデバイス904cは、プログラマブルデバイス904dおよび904eとネットワーク906との間で電子情報を伝達する関連コンピューティングデバイスとして機能し得る。さらに他の実施形態では、プログラマブルデバイス904fによって示されるように、コンピューティングデバイスは、車両(例えば、自動車、トラック、バス、ボートまたは船、飛行機など)の一部、および/または車両の内部であってもよい。
図9には示さないが、さらに他の実施形態では、1つのプログラマブルデバイスが直接的かつ間接的にネットワーク906に接続されてもよい。
【0107】
サーバデバイス908、910は、 プログラマブルデバイス904a~904fによ
って要求された1つ以上のサービスを行なうように構成されてもよい。例えば、サーバデバイス908および/または910は、プログラマブルデバイス904a~904fにコンテンツを提供してもよい。コンテンツは、ウェブページ、ハイパーテキスト、スクリプト、バイナリデータ(例えば、コンパイルされたソフトウェア)、画像、音声、および/または動画を含み得るが、これらに限定されない。コンテンツは、圧縮されたコンテンツ
、および/または圧縮されていないコンテンツを含み得る。コンテンツは、暗号化されたコンテンツの場合もあるし、および/または暗号化されていないコンテンツの場合もある。他の種類のコンテンツもあり得る。
【0108】
別の例として、サーバデバイス908および/または910は、データベース、検索、演算、グラフィック、音声、動画、ワールド・ワイド・ウェブ/インターネットの利用、および/または他の機能のためのソフトウェアへのアクセスをプログラマブルデバイス904a~904fに提供してもよい。他にも多数のサーバデバイスの例があり得る。
【0109】
コンピューティングデバイスアーキテクチャ
図10は例示的な一実施形態に従うコンピューティングデバイス1000の機能ブロック図である。特に、
図10に示すコンピューティングデバイス1000は、コンピューティングデバイス100の少なくとも1つの機能、ユーザ入力230、310、410、510、610、部分的な表示420、520、グラフ710、720、730、740、750、設定インターフェイス800、プログラマブルデバイス904a、904b、904c、904d、904e、904f、ネットワーク906、サーバデバイス908、910、および/または、シナリオ102、202、500、および/または方法1100に関係する少なくとも1つの機能を行なうように構成されてもよい。
【0110】
コンピューティングデバイス1000は、ユーザインターフェイスモジュール1001、ネットワーク通信インターフェイスモジュール1002、1つ以上のプロセッサ1003、データストレージ1004、および1つ以上のセンサ1020を含んでもよく、これらのうちのすべてがシステムバス、ネットワーク、または他の接続メカニズム1005を介して互いに接続されてもよい。
【0111】
ユーザインターフェイスモジュール1001は、外部のユーザ入力/出力デバイスとの間でデータを送信および/または受信するように動作可能であってもよい。例えば、ユーザインターフェイスモジュール1001は、タッチスクリーン、コンピュータマウス、キーボード、キーパッド、タッチパッド、トラックボール、ジョイスティック、カメラ、音声認識モジュールおよび/または他の類似のデバイスなどのユーザ入力デバイスとの間で、データを送信および/または受信するように構成されてもよい。ユーザインターフェイスモジュール1001はさらに、1つ以上の陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、デジタル光処理(DLP)技術を使用するディスプレイ、プリンタ、電球、および/または他の類似のデバイスなどの、現在公知であるかまたはこれから開発されるユーザ表示デバイスに出力を提供するように構成されてもよい。また、ユーザインターフェイスモジュール1001は、スピーカー、スピーカージャック、音声出力ポート、音声出力デバイス、イヤホン、および/または他の類似のデバイスなどで、可聴出力を生成するように構成されてもよい。ユーザインターフェイスモジュール1001はさらに、コンピューティングデバイス1000におけるタッチおよび/または物理的接触によって検出可能なバイブレーションおよび/または他の出力などの触覚出力を生成可能な1つ以上の触覚デバイスを備えて構成されてもよい。ある実施形態では、ユーザインターフェイスモジュール1001を用いて、コンピューティングデバイス1000を利用するためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を提供してもよい。
【0112】
ネットワーク通信インターフェイスモジュール1002は、ネットワークを介して通信するように構成可能な1つ以上の無線インターフェイス1007および/または1つ以上の有線インターフェイス1008を含んでもよい。無線インターフェイス1007は、1つ以上の無線送信機、受信機、および/または、送受信機(例えば、ブルートゥース(登録商標)送受信機、Zigbee(登録商標)送受信機、Wi-Fi(登録商標)送受信機、WiMAX(登録商標)送受信機および/もしくは無線ネットワークを介して通信す
るように構成可能な他の類似のタイプの無線送受信機など)を含み得る。有線インターフェイス1008は、1つ以上の有線送信機、受信機、および/または、送受信機(例えば、イーサーネット(登録商標)送受信機、ユニバーサルシリアルバス(USB)送受信機、あるいは、ツイストペアワイヤー、同軸ケーブル、光ファイバーリンクもしくは有線ネットワークへの類似の物理接続を介して通信するように構成可能な類似の送受信機など)を含み得る。
【0113】
ある実施形態では、ネットワーク通信インターフェイスモジュール1002は、信頼性があり、セキュアで、および/または認証された通信を提供するように構成され得る。本明細書に記載の各通信について、信頼性のある通信(すなわち保証されたメッセージの送達)を保証するための情報は、場合によってはメッセージヘッダおよび/またはフッタの一部(例えば、パケット/メッセージシーケンシング情報、カプセル化ヘッダおよび/またはフッタ、サイズ/時間情報、ならびに送信照合情報(例えば、CRCおよび/またはパリティーチェック値など))として提供され得る。通信は、1つ以上の暗号プロトコルおよび/またはアルゴリズムを使用して、セキュリティ保護(例えば、エンコードもしくは暗号化)することが可能であり、および/または、復号化/デコードすることが可能である。暗号プロトコルおよび/またはアルゴリズムの例としては、DES(Data Encryption Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)、RSA(Rivest-Shamir-Adelman)アルゴリズム、Diffie-Hellmanアルゴリズム、セキュアソケットプロトコル(例
えば、SSL(Secure Sockets Layer)またはTLS(Transport Layer Security))、および/またはDSA(Digital Signature Algorithm)などがあるが、これらに限定さ
れない。通信をセキュリティ保護(および、その後復号化/デコード)するために、他の暗号プロトコルおよび/またはアルゴリズムを同様に使用してもよいし、上記で列挙したものに加えて使用してもよい。
【0114】
1つ以上のプロセッサ1003は、1つ以上の汎用プロセッサおよび/または1つ以上の特殊目的プロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ、グラフィックス・プロセッシング・ユニット、特定用途向け集積回路など)を含み得る。1つ以上のプロセッサ1003は、データストレージ1004に含まれるコンピュータ可読プログラム命令1006、および/または本明細書に記載の他の命令を実行するように構成されてもよい。
【0115】
データストレージ1004は、1つ以上のプロセッサ1003のうちの少なくとも1つによって読み出しおよび/またはアクセスすることのできる1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。この1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体は、光学、磁気、有機または他のメモリもしくはディスクストレージなどの揮発性および/または不揮発性ストレージコンポーネントを含み得る。これらのストレージコンポーネントは、全体的または部分的に、1つ以上のプロセッサ1003のうちの少なくとも1つと統合されてもよい。ある実施形態では、データストレージ1004は、単一の物理デバイス(例えば、1つの光学、磁気、有機または他のメモリまたはディスク記憶装置)を使用して実現され得る。一方、他の実施形態では、データストレージ1004は2つ以上の物理デバイスを使用して実現され得る。
【0116】
データストレージ1004は、コンピュータ可読プログラム命令1006と、場合によってはその他のデータとを含んでもよい。ある実施形態では、データストレージ1004は、本明細書に記載の方法、シナリオ、および技術のうちの少なくとも一部、および/または、本明細書に記載のデバイスおよびネットワークの機能のうちの少なくとも一部を行なうことが必要なストレージをさらに含んでもよい。
【0117】
ある実施形態では、コンピューティングデバイス1000は、1つ以上のセンサ1020を含んでもよい。センサ1020は、コンピューティングデバイス1000の環境での
条件を測定し、その環境に関するデータを提供するように構成されてもよい。例えば、センサ1020は、次のうちの1つ以上を含み得る。
【0118】
(i)他の物体および/またはデバイスを識別する識別センサ。例えば、RFIDリーダ、近接センサ、1次元バーコードリーダ、2次元バーコード(例えば、クイックレスポンス(QR)コード)リーダ、およびレーザトラッカーなどがあるが、これらに限定されない。識別センサは、RFIDタグ、バーコード、QRコード(登録商標)、および/または、読取可能に構成された他のデバイスおよび/または物体などの識別子を読み取り、少なくとも識別情報を提供するように構成されてもよい。
【0119】
(ii)コンピューティングデバイス1000の位置および/または動きを測定するセンサ。例えば、傾斜センサ、ジャイロスコープ、加速度計、ドップラーセンサ、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)デバイス、ソーナーセンサ、レーダーデバイス、レーザー変位センサ、およびコンパスなどがあるが、これらに限定されない。
【0120】
(iii)コンピューティングデバイス1000の環境を示すデータを取得する環境センサ。例えば、赤外線センサ、光学センサ、光センサ、カメラ、バイオセンサ、容量センサ、タッチセンサ、温度センサ、無線センサ、ラジオセンサ、動作センサ、マイクロフォン、音センサ、超音波センサ、および/または煙センサなどがあるが、これらに限定されない。
【0121】
(iv)コンピューティングデバイス1000に関して作用する1つ以上の力を測定する力センサ(例えば、慣性力および/または重力)。例えば、1つ以上の寸法における力、トルク、グラウンドフォース、摩擦を測定する1つ以上のセンサ、および/または、ZMPおよび/もしくはZMPの位置を特定するゼロモーメントポイント(ZMP)センサなどがあるが、これらに限定されない。
【0122】
他にも多数のセンサ1020の例があり得る。
例示的な動作の方法
図11は、例示的な一実施形態に従う方法1100のフローチャートである。方法1100は、コンピューティングデバイス100および/またはコンピューティングデバイス1000などのコンピューティングデバイスによって実行され得る。方法1100は、ブロック1110で開始され得る。ブロック1110では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、コンピューティングデバイスは当該コンピューティングデバイスの画面上にシンボル列を提示し得て、シンボル列は特定のシンボルを含む。
【0123】
ブロック1120では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、コンピューティングデバイスは、シンボル列を通って移動するユーザ入力を受け付け得る。ある実施形態では、少なくとも
図2~
図6および
図8の文脈の中で述べたように、シンボル列を通って移動するユーザ入力は、シンボル列をスクロールアップするユーザ入力、およびシンボル列をスクロールダウンするユーザ入力、のうちの1つ以上を含み得る。このような実施形態のうちの特定の実施形態では、少なくとも
図2~
図6および
図8の文脈の中で述べたように、第1の触覚フィードバックは、シンボル列をスクロールアップするユーザ入力に関連するものであり、第2の触覚フィードバックは、シンボル列をスクロールダウンするユーザ入力に関連するものである。他の実施形態では、少なくとも
図2の文脈の中で述べたように、コンピューティングデバイスは、タッチインターフェイスをさらに含み、シンボル列を通って移動するユーザ入力はタッチインターフェイスによって受け付けられ得る。
【0124】
ブロック1130では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、コンピュー
ティングデバイスは、ユーザ入力に応答して、少なくとも、特定のシンボル、および当該特定のシンボルに関連する特定の情報項目、のうちの少なくとも1つを含む拡張項目表示を提示することによって、画面上で上記特定のシンボルをアニメーションさせることができる。ある実施形態では、少なくとも
図2~
図6および
図8の文脈の中で述べたように、ユーザ入力は、シンボル列をスクロールアップするユーザ入力を含み、特定のシンボルをアニメーションさせることは、特定のシンボルを削除するようにシンボル列をアップデートすることと、アップデートされたシンボル列を画面上に提示することとを含み得る。他の実施形態では、少なくとも
図2の文脈の中で述べたように、特定の情報項目は、1つ以上のメッセージの受信、1つ以上のメッセージの送信、1つ以上のソフトウェアダウンロードの利用可能性、イベントのリマインダ、1つ以上の特定の位置、1以上の特定の人および/または物、ならびに1つ以上の特定のコンピューティングデバイス、のうちの1つ以上に関するものである。
【0125】
さらに他の実施形態では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、画面は、シンボル列から視覚的に区別可能な項目表示領域を含み、拡張項目表示を提示することは、項目表示領域内に拡張項目表示を提示することを含み得る。さらに他の実施形態では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、シンボル列を通って移動するユーザ入力は、コンピューティングデバイスに項目表示領域内の拡張項目を連続的にスクロールさせるユーザ入力を含み得る。このような実施形態のうちの特定の実施形態では、少なくとも
図2~
図6の文脈の中で述べたように、画面上で特定のシンボルをアニメーションさせることは、項目表示領域内の拡張項目を連続的にスクロールするユーザ入力に応答して、当該項目表示領域内の拡張項目の連続的なスクロールと連動して、シンボル列の表示をアップデートすることを含み得る。
【0126】
ブロック1140では、少なくとも
図2~
図4、
図7、および
図8の文脈の中で述べたように、コンピューティングデバイスは、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成し得る。ある実施形態では、少なくとも
図2~
図4および
図7の文脈の中で述べたように、特定のシンボルのアニメーションは、ある期間にわたって行なわれ、触覚フィードバックを生成することは、この期間内の所定の時間に触覚フィードバックを生成することを含み得る。このような実施形態のうちの特定の実施形態では、少なくとも
図7の文脈の中で述べたように、上記所定の時間は、期間の初め、期間の終わり、および、1つの期間の初めと終わりとの間の特定の所定の時間、のうちの1つ以上である。上記実施形態のうちの他の特定の実施形態では、少なくとも
図7の文脈の中で述べたように、上記期間内の1つ以上の所定の時間に触覚フィードバックを生成することは、上記期間内の複数の所定の時間で異なる持続時間、強度、および波形の触覚フィードバックを生成することを含む。
【0127】
他の実施形態では、少なくとも
図2の文脈の中で述べたように、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成することは、項目表示領域内で、ある量の拡張項目を連続的にスクロールすることと、上記拡張項目の量が閾値量を超えたか否かを判定することと、上記拡張項目の量が閾値量を超えたと判定したことに応答して、触覚フィードバックを生成することとを含み得る。
【0128】
さらに他の実施形態では、少なくとも
図2の文脈の中で述べたように、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成することは、項目表示領域内で、あるスクロール距離だけ拡張項目を連続的にスクロールすることと、スクロール距離が閾値スクロール距離を超えたか否かを判定することと、スクロール距離が閾値スクロール距離を超えたと判定したことに応答して、触覚フィードバックを生成することとを含み得る。
【0129】
さらに他の実施形態では、少なくとも
図1の文脈の中で述べたように、画面上での特定のシンボルのアニメーションと同期された触覚フィードバックを生成することは、シンボル列を通って移動する間に漸進的に変化する触覚フィードバックを生成することを含む。
【0130】
ある実施形態では、少なくとも
図4および
図5の文脈の中で述べたように、ユーザ入力は、シンボル列をスクロールダウンするユーザ入力を含み、方法1100は、さらに、特定のシンボルを追加するようにシンボル列をアップデートすることと、拡張項目表示を画面上から削除することと、アップデートされたシンボル列を画面上に提示することとを含み得る。
【0131】
上述の詳細な説明では、添付の図面を参照して、開示されたシステム、デバイス、および方法のさまざまな特徴および機能を記載している。これらの図面において、文脈が他の態様を示していなければ、通常、同様の符号は同様の構成要素を特定する。詳細な説明に記載された例示的な実施形態、図面、および特許請求の範囲は、限定的であるよう意図されるものではない。本明細書で提示された主題の精神または範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用し、他の変更を行なうことも可能である。本明細書で概括的に記載し、図面に示した本開示の態様は、種々の異なる構成で配置、置換、合体、分離、および設計され得ることが容易に理解されるであろう。これらはすべて、本明細書で明示的に企図されるものである。
【0132】
図面に示されるとともに本明細書で説明されたラダー図、シナリオ、およびフローチャートのうちのいずれかまたはすべてに関して、各ブロックおよび/または通信は、例示的な実施形態に係る情報の処理および/または情報の送信を表わす場合がある。これらの例示的な実施形態の範囲内には、代替的な実施形態も含まれる。代替的な実施形態においては、例えば、ブロック、送信、通信、要求、応答、および/またはメッセージとして記載された機能が、関与する機能に応じて、図示または説明されたものとは異なる順序で実行されてもよい(実質的に同時、または逆の順序で実行されることを含む)。さらに、本明細書で説明されたラダー図、シナリオ、およびフローチャートのうちのいずれかで用いるブロックおよび/または機能は、より多くてもよいし、より少なくてもよい。また、これらのラダー図、シナリオ、およびフローチャートは、部分的または全体的に互いに組み合わせることも可能である。
【0133】
情報の処理を表わすブロックは、本明細書に記載した方法または手法の特定の論理機能を行なうように構成された回路に対応してもよい。代替的または追加的には、情報の処理を表わすブロックは、モジュール、セグメント、またはプログラムコード(関連データを含む)の一部に対応してもよい。プログラムコードは、上記方法または手法における特定の論理機能または動作を実現するためにプロセッサによって実行され得る1つ以上の命令を含んでもよい。プログラムコードおよび/または関連データは、ディスク、ハードドライブ、または他の記憶媒体を含む記憶装置など、任意の種類のコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。
【0134】
コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、およびランダムアクセスメモリ(RAM)といった、短期間データを格納する非一時的なコンピュータ可読媒体などを含み得る。コンピュータ可読媒体は、より長い期間プログラムコードおよび/またはデータを格納する非一時的なコンピュータ可読媒体、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、光学または磁気ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)といった二次的または永続的な長期記憶装置などを含み得る。コンピュータ可読媒体は、他の如何なる揮発性または非揮発性の記憶システムであってもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、すなわち有形の記憶装置とみなしてもよい。
【0135】
さらに、1つ以上の情報送信を表わすブロックは、同一の物理デバイスのソフトウェアモジュール間および/またはハードウェアモジュール間の情報送信に対応してもよい。一方、他の情報送信は、異なる物理デバイスのソフトウェアモジュール間および/またはハードウェアモジュール間で行なわれてもよい。
【0136】
本明細書においてさまざまな態様および実施形態を開示したが、当業者には他の態様および実施形態も明らかであろう。本明細書において開示されたさまざまな態様および実施形態は説明の目的で提示されたものであり、限定するように意図されたものではない。その真の範囲は、以下の特許請求の範囲によって示される。