(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】サーバ装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20231221BHJP
G06Q 30/0238 20230101ALI20231221BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q30/0238
(21)【出願番号】P 2022075669
(22)【出願日】2022-05-02
(62)【分割の表示】P 2017162587の分割
【原出願日】2017-08-25
【審査請求日】2022-05-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小松原 朗
(72)【発明者】
【氏名】吉野 優一
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-185150(JP,A)
【文献】特開2016-105332(JP,A)
【文献】特開2017-068448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
企画を実施する実施期間と、当該企画で付与する特典内容と、自己の企画が他の企画と重複して適用される場合の適用方法とが設定された企画設定情報を企画毎に記憶する記憶手段を参照し、取引が行われた取引日時に実施中の企画が存在するかを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段で存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画が複数存在するかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段で複数存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画の各々に設定された前記特典内容と前記適用方法とに基づいて、前記取引を行った客に付与する
ポイントを前記適用方法の種別毎に決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された
ポイントを前記客に付与する付与手段と、
を備え
、
前記決定手段は、ポイントの最大値を適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容の中から、ポイントの値が最大となる前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定し、前記特典内容を個別に適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定する、サーバ装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記取引の合計金額に基づき算出した基本ポイントに、前記特典内容で指示された特別ポイントを加算した値を用いて、前記客に付与するポイントを決定する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記決定手段は、前記取引の合計金額に基づき算出した基本ポイントに、前記特典内容で指示された倍率を乗算した値を用いて、前記客に付与するポイントを決定する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記企画設定情報は、前記企画を適用する対象者を絞り込むための条件が設定された適用条件を更に含み、
前記第1判定手段は、前記取引日時に実施中で、且つ前記適用条件を満たす企画が存在するかを判定する請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記決定手段は、前記実施中の企画の各々に設定された前記適用方法が互いに矛盾する場合には、当該適用方法の何れか一つを用いて前記客に付与する特典内容を決定する請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
サーバ装置のコンピュータを、
企画を実施する実施期間と、当該企画で付与する特典内容と、自己の企画が他の企画と重複して適用される場合の適用方法とが設定された企画設定情報を企画毎に記憶する記憶手段を参照し、取引が行われた取引日時に実施中の企画が存在するかを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段で存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画が複数存在するかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段で複数存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画の各々に設定された前記特典内容と前記適用方法とに基づいて、前記取引を行った客に付与する
ポイントを前記適用方法の種別毎に決定する決定手段と、
前記決定手段で決定された
ポイントを前記客に付与する付与手段と、
して機能させ
、
前記決定手段は、ポイントの最大値を適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容の中から、ポイントの値が最大となる前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定し、前記特典内容を個別に適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーバ装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット等の小売店では、会員登録の促進や販売促進等のため、会員登録を行った客に対しポイント等の特典を付与するサービスが提供されている。また、小売店では、期間を区切って客の来店機会を増加させるプロモーション等の企画が実施されている。例えば、企画の実施期間中は、付与するポイント数を通常の2倍等に設定することが行われる。
【0003】
ところで、上記企画が実施される小売店では、店舗の運営を管理する管理者(例えば店長等)が、企画を実施する期間や付与する特典の内容等の設定を企画毎に行っている。しかしながら、従来の技術では、複数の企画が重複した場合の適用方法については特段考慮されていないため、実施期間が重複する企画を組み合わせて設定することが困難であり、多様な企画を実現する上で改善の余地があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、多様な企画を実現することが可能なサーバ装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のサーバ装置は、企画を実施する実施期間と、当該企画で付与する特典内容と、自己の企画が他の企画と重複して適用される場合の適用方法とが設定された企画設定情報を企画毎に記憶する記憶手段を参照し、取引が行われた取引日時に実施中の企画が存在するかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段で存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画が複数存在するかを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段で複数存在すると判定されたことを条件に、前記実施中の企画の各々に設定された前記特典内容と前記適用方法とに基づいて、前記取引を行った客に付与するポイントを前記適用方法の種別毎に決定する決定手段と、前記決定手段で決定されたポイントを前記客に付与する付与手段と、を備え、前記決定手段は、ポイントの最大値を適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容の中から、ポイントの値が最大となる前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定し、前記特典内容を個別に適用する適用方法が前記実施中の企画に設定されている場合、当該適用方法が設定された企画の各々に設定されている前記特典内容を用いて前記客に付与するポイントを決定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態に係る店舗システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るPOS端末の外観の一例を示す外観斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るPOS端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る会員マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る操作端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態の管理サーバ及び操作端末が備える、企画の設定管理に係る機能構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る設定画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る企画マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る管理画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る管理画面の他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態のPOS端末及び管理サーバが備える、特典付与に係る機能構成の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態の管理サーバ及び操作端末が実行する企画設定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態の管理サーバ及び操作端末が実行する企画管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施形態のPOS端末及び管理サーバが実行する特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、実施形態の特典付与部が実行する付与ポイント決定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態に係るサーバ装置及びプログラムについて、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、スーパーマーケット等の小売店(店舗)に導入される店舗システムに適用した例について説明するが、この実施形態に限定されるものではない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る店舗システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、店舗システム1は、POS端末10と、管理サーバ20と、操作端末30とを有する。POS端末10、管理サーバ20及び操作端末30は、ネットワークN1を介して接続される。ネットワークN1は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等によって構成される。なお、ネットワークN1に接続されるPOS端末10、操作端末30の個数は特に問わないものとする。
【0009】
POS端末10は、販売データ処理装置(情報処理装置)の一例である。POS端末10は、店員等のオペレータの操作に応じて、客が購入する商品の登録及び決済に係る処理を実行する。
【0010】
管理サーバ20は、サーバ装置(情報処理装置)の一例である。管理サーバ20は、POS端末10と協働することで、会員登録を行った客(以下、会員ともいう)にポイント等の特典を付与するサービスを提供する。また、管理サーバ20は、プロモーションやキャンペーン等の企画の設定管理を支援するとともに、設定された企画をPOS端末10と協働して実施する。なお、本実施形態では、管理サーバ20は、一のサーバ装置で実現されるものとするが、これに限らず、複数のサーバ装置の協働により実現されるクラウドサーバ等であってもよい。
【0011】
操作端末30は、企画の設定管理を行うユーザ(例えば店長等)が操作する情報処理装置である。操作端末30は、例えば、PC(Personal Computer)等の据え置き型の情報処理装置であってもよいし、タブレット端末やスマートフォン等の携帯型の情報処理装置であってもよい。
【0012】
図2は、POS端末10の外観の一例を示す外観斜視図である。POS端末10は、ドロワ11の上に載置されており、ドロワ11の引出12の開放動作を制御することができる。ドロワ11は、客から受領した現金や、釣銭等に使用する現金を収納する。なお、POS端末10は、ドロワ11に代えて、又はドロワ11と共に自動釣銭機を備えていてもよい。POS端末10の本体ハウジング13は、上面右側にキーボード14と第1表示部15とを設ける。
【0013】
キーボード14は、POS端末10を操作する各種キーを備える。キーボード14は、例えば、締めキー141と、現計キー142とを備える。締めキー141は、後述する販売登録の終了を指示するための操作子である。現計キー142は、後述する決済処理の開始を指示するための操作子である。
【0014】
第1表示部15は、表示面上にタッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイである。第1表示部15は、例えば、店員等のオペレータが主に見る画面を表示する。本体ハウジング13は、上面後方には、第2表示部16を設ける。第2表示部16は、表示面上にタッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイである。第2表示部16は、例えば、商品を購入する客が主に見る画面を表示する。
【0015】
POS端末10は、本体ハウジング13の上面左側には印字部17を設ける。印字部17は、取引単位のレシート等を用紙に印字するプリンタである。用紙は、印字媒体の一例である。なお、用紙は、ロール状に巻かれたロール紙であってもよいし、それぞれが個別に分けられた紙葉であってもよい。
【0016】
POS端末10は、本体ハウジング13の右側面の溝に、カードリーダ18を備える。カードリーダ18は、客が所持する会員カード等の記録媒体から、当該客を識別するための会員コードを読み取る。なお、本実施形態では、会員登録を行った客に対し、固有の会員コードを記憶した会員カード等が予め割り当てられているとする。
【0017】
また、POS端末10は、手持ち式のスキャナ装置19を設ける。スキャナ装置19は、商品に付されたコードシンボルから、当該商品を識別可能な商品コードを読み取る。
【0018】
図3は、POS端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。POS端末10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶部104、通信部105、キーボード14、第1表示部15、第2表示部16、印字部17、カードリーダ18及びスキャナ装置19を備える。
【0019】
CPU101は、プロセッサの一例であり、ROM102又は記憶部104に記憶されたプログラムを実行することで、POS端末10の動作を統括的に制御する。ROM102は、CPU101が実行可能な各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM103は、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。CPU101は、RAM103をワークエリアとしてROM102又は記憶部104等に格納されたプログラムを実行する。
【0020】
記憶部104は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部104は、CPU101が実行可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。また、記憶部104は、商品に関する情報が格納された商品マスタ(図示せず)を記憶する。商品マスタは、店舗で販売される各商品を識別可能な商品コードに関連付けて、当該商品の商品名や単価、種別等の商品情報を記憶する。
【0021】
通信部105は、ネットワークN1に接続された各機器と通信を行うための通信インタフェースである。通信部105は、CPU101の制御の下、ネットワークN1に接続された管理サーバ20との間で各種データの授受を行う。
【0022】
図4は、管理サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ20は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶部204、通信部205、操作部206及び表示部207等を備える。
【0023】
CPU201は、プロセッサの一例であり、ROM202又は記憶部204に記憶されたプログラムを実行することで、管理サーバ20の動作を統括的に制御する。ROM202は、CPU201が実行可能な各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM203は、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。CPU201は、RAM203をワークエリアとしてROM202又は記憶部204等に格納されたプログラムを実行する。
【0024】
記憶部204は、HDDやSSD等の記憶装置である。記憶部204は、CPU201が実行可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。また、記憶部204は、会員に関する情報が格納された会員マスタM1を記憶する。会員マスタM1は、各会員を識別する会員コードに関連付けて、当該会員に関する情報を記憶する。また、記憶部204は、企画に係る設定情報が格納された企画マスタM2を記憶する。
【0025】
図5は、会員マスタM1のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、会員マスタM1は、各会員の会員コードに関連付けて、当該会員の氏名や年齢、生年月日、性別等の情報を保持する。また、会員マスタM1は、各会員の会員コードに関連付けて、当該会員に付与されたポイントの累計値(累積ポイント)を保持する。また、会員マスタM1は、各会員を識別する会員コードに関連付けて、当該会員のランクを保持する。ここで、会員のランクとは、客の購買実績等に応じて区分けされた会員の等級を示す情報である。
【0026】
なお、会員マスタM1のデータ構成は、
図5に限定されないものとする。例えば、会員マスタM1は、各会員の会員コードに関連付けて、当該会員の結婚記念日等の記念日を記憶してもよい。また、会員マスタM1は、会員コードに関連付けて、ポイントが付与された日時や、ポイントが使用された日時を履歴情報として記憶してもよい。
【0027】
図4に戻り、通信部205は、ネットワークN1に接続された各機器と通信を行うための通信インタフェースである。通信部205は、CPU201の制御の下、ネットワークN1に接続されたPOS端末10や管理サーバ20との間で各種データの授受を行う。
【0028】
操作部206は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部206は、入力デバイスを介して受け付けた操作内容に応じた信号をCPU201に通知する。表示部207は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部207は、CPU201の制御の下、各種の情報を表示する。
【0029】
図6は、操作端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。操作端末30は、CPU301、ROM302、RAM303、記憶部304、通信部305、操作部306及び表示部307等を備える。
【0030】
CPU301は、プロセッサの一例であり、ROM302又は記憶部304に記憶されたプログラムを実行することで、操作端末30の動作を統括的に制御する。ROM302は、CPU301が実行可能な各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAM303は、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりする記憶媒体である。CPU301は、RAM303をワークエリアとしてROM302又は記憶部304等に格納されたプログラムを実行する。
【0031】
記憶部304は、HDDやSSD等の記憶装置である。記憶部304は、CPU301が実行可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。通信部305は、ネットワークN1に接続された各機器と通信を行うための通信インタフェースである。通信部305は、CPU301の制御の下、ネットワークN1に接続された管理サーバ20との間で各種データの授受を行う。
【0032】
操作部306は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。操作部306は、入力デバイスを介して受け付けた操作内容に応じた信号をCPU301に通知する。表示部307は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部307は、CPU301の制御の下、各種の情報を表示する。なお、表示部307は、タッチパネル構成としてもよく、この場合、表示部307のタッチパネルは操作部306として機能する。
【0033】
次に、上述したPOS端末10、管理サーバ20及び操作端末30の機能構成について説明する。まず、企画の設定管理に係る機能構成について説明する。
【0034】
図7は、管理サーバ20及び操作端末30が備える、企画の設定管理に係る機能構成の一例を示す図である。
【0035】
管理サーバ20のCPU201は、記憶部204に記憶されたプログラムをRAM203に展開し実行することで、
図7に示す各機能部を実現する。具体的には、管理サーバ20は、設定画面提供部2011と、設定管理部2012と、管理画面提供部2013とを機能部として備える。また、操作端末30のCPU301は、記憶部304に記憶されたプログラムをRAM303に展開し実行することで、
図7に示す各機能部を実現する。具体的には、操作端末30は、設定画面表示部3011と、管理画面表示部3012とを機能部として備える。
【0036】
管理サーバ20の設定画面提供部2011は、例えばWebサーバプログラム等によって実現される。設定画面提供部2011は、操作端末30に対し、企画の設定(新規作成)を支援するための設定画面を提供する。具体的には、設定画面提供部2011は、自装置にアクセスした操作端末30の設定画面表示部3011と協働することで、操作端末30の表示部307に設定画面を表示させる。
【0037】
操作端末30の設定画面表示部3011は、例えばWebクライアントプログラム等によって実現される。設定画面表示部3011は、通信部305を介して管理サーバ20にアクセスする。設定画面表示部3011は、管理サーバ20の設定画面提供部2011から提供される設定画面を表示部307に表示させる。
【0038】
図8は、設定画面の一例を示す図である。
図8に示すように、設定画面G1は、名称欄G11、実施期間欄G12、適用条件欄G13、特典内容欄G14、付加設定欄G15等を有する。
【0039】
名称欄G11は、企画名称等の企画識別子を入力することが可能な名称入力欄G111を有する。操作端末30を操作するユーザは、名称入力欄G111に所望の企画識別子を入力することができる。
【0040】
実施期間欄G12は、企画を実施する期間を設定するための領域である。具体的には、実施期間欄G12は、開始日時を設定可能な開始日時入力欄G121と、終了日時を設定可能な終了日時入力欄G122とを有する。操作端末30を操作するユーザは、開始日時入力欄G121及び終了日時入力欄G122に所望の日時を入力することで、企画の実施期間を設定することができる。
【0041】
なお、実施期間の設定方法は上記の例に限らないものとする。例えば、月(毎年4月等)、週(毎月第2週等)、曜日(毎週木曜等)、日付(毎月1日等)、時間(毎日12時~13時等)等の単位で企画の実施期間を設定可能なGUI(Graphical User Interface)を提供してもよい。また、誕生日や結婚記念日等の特定日を基準に、実施期間を設定可能なGUIを提供してもよい。これにより、例えば、誕生月(誕生日)を基準日とした場合、この誕生月(誕生日)の前後10日間の期間を企画の実施期間として設定することができる。また、例えば、結婚記念日を基準とした場合、この結婚記念日の前後3日間の期間を企画の実施期間として設定することができる。
【0042】
また、実施期間は、日付や時間を指定するものに限らないものとする。例えば、気象情報やスポーツの試合結果等から得られる情報に基づき、企画の実施期間を設定可能なGUIを提供してもよい。この場合、雨が降っている期間や、気温が所定値以上となる期間が企画の実施期間となるよう設定してもよい。また、特定の球団が勝利した翌日が企画の実施期間となるよう設定してもよい。なお、気象情報や試合結果は、ニュース等を配信する外部装置から取得を行うものとする。
【0043】
適用条件欄G13は、特典を付与する対象者を絞り込むための条件を設定するための領域である。具体的には、適用条件欄G13は、絞り込み条件を設定可能な条件入力欄G131を有する。操作端末30を操作するユーザは、条件入力欄G131に絞り込み条件を入力することで、企画を適用する対象者を絞り込むことができる。ここで、条件入力欄G131には、例えば、性別や年齢層等、会員の属性を入力することができる。また、条件入力欄G131には、絞り込み条件なし、つまり全ての会員を対象者とすることも可能であるとする。
【0044】
なお、絞り込み条件は、会員の属性に限らず、他の条件を設定してもよい。例えば、特定の商品の商品コードを設定することで、当該特定の商品を購入した客を絞り込む構成としてもよい。また、例えば、閾値となる金額を設定することで、商品の合計金額が閾値以上となった客を絞り込む構成としてもよい。
【0045】
特典内容欄G14は、企画で付与する特典内容を設定するための領域である。具体的には、特典内容欄G14は、会員のランクを入力可能なランク入力欄G141と、ポイントの算出方法を入力可能な算出方法欄G142と、倍率を入力可能な倍率入力欄G143と、固定値を入力可能な固定値入力欄G144とを有する。
【0046】
ランク入力欄G141は、会員のランクを入力できるよう構成されている。操作端末30を操作するユーザは、ランク入力欄G141を介して、特定のランクや全会員一律(ランク指定なし)を入力することができる。
【0047】
算出方法欄G142は、特典として付与するポイントの算出方法が入力できるよう構成されている。操作端末30を操作するユーザは、算出方法欄G142を介して、乗算又は加算を入力(選択)することができる。倍率入力欄G143は、算出方法として乗算が選択された場合に、その乗算値を入力するための領域である。例えば、倍率入力欄G143に“2”が入力された場合、通常付与されるポイント値の2倍のポイント値が付与される。固定値入力欄G144は、算出方法として加算が選択された場合に、その加算値を入力するための領域である。例えば、固定値入力欄G144に“50”が入力された場合、通常付与されるポイント値に50ポイント加算したポイント値が付与される。
【0048】
また、特典内容欄G14は、設定確認欄G145、確定ボタンB141及び削除ボタンB142を有する。確定ボタンB141は、ランク入力欄G141、算出方法欄G142、倍率入力欄G143及び固定値入力欄G144に入力された内容の確定を指示するための操作子である。確定ボタンB141が操作されると、設定画面表示部3011は、ランク入力欄G141、算出方法欄G142、倍率入力欄G143及び固定値入力欄G144に入力された内容を、設定確認欄G145に表示させる。
図8では、ランク1の会員に2倍が、ランク2の会員に3倍がそれぞれ設定された例を示している。このように、特典内容欄G14では、会員のランク毎に特定内容を設定することが可能となっている。
【0049】
削除ボタンB142は、設定した特典内容を削除するための操作子である。設定画面表示部3011は、設定確認欄G145に表示された特定内容から一又は複数の特定内容が選択された状態で削除ボタンB142の操作を受け付けると、その選択された特定内容を設定確認欄G145から消去する。
【0050】
なお、本実施形態では、ポイントの算出方法として乗算及び加算の何れか一方を選択可能な構成としたが、算出方法はこれらに限らず、他の算出方法を選択可能な構成としてもよい。
【0051】
付加設定欄G15は、企画に係る付加設定を入力するための領域である。具体的には、付加設定欄G15は、自己の企画が他の企画と重複して適用される場合の適用方法を設定可能な適用方法欄G151を有する。ここで、適用方法欄G151は、最大適用又は個別適用を選択入力できるよう構成されている。
【0052】
最大適用は、重複した企画(適用方法が“最大適用”の企画)の中から、特典内容(付与されるポイント値)が最大となる一の企画を適用することを指示するものである。また、個別適用は、重複した他の企画に関係なく、自己の企画の特典内容を適用することを指示するものである。操作端末30を操作するユーザは、適用方法欄G151を介して、最大適用又は個別適用を入力(選択)することができる。
【0053】
なお、本実施形態では、重複時の適用方法として最大適用及び個別適用の何れか一方を選択可能な構成としたが、適用方法はこれらに限らず、他の適用方法を選択可能な構成としてもよい。例えば、適用方法は、特典内容(付与されるポイント値)が最小となる一の企画を適用することを指示する最小適用であってもよい。なお、最大適用及び最小適用等、互いに矛盾する適用方法については優先度等を設定することで、何れか一方の適用方法が優先的に適用されるように構成することが好ましい。
【0054】
また、付加設定欄G15で設定可能な項目は、上記の適用方法に限らないものとする。例えば、取引を行った客に付与するポイント(以下、付与ポイント)の上限値を設定可能なGUIを提供してもよい。この場合、付与ポイントの上限値は、任意の値を設定できるものとする。
【0055】
設定画面G1は、確定ボタンB11と、クリアボタンB12とを有する。確定ボタンB11は、名称欄G11、実施期間欄G12、適用条件欄G13、特典内容欄G14(設定確認欄G145)及び付加設定欄G15に入力された各種設定情報を、一の企画の設定情報として確定することを指示するための操作子である。確定ボタンB11が操作されると、設定画面表示部3011は、名称欄G11、実施期間欄G12、適用条件欄G13、特典内容欄G14(設定確認欄G145)及び付加設定欄G15に設定された各種情報を、企画設定情報として管理サーバ20に送信する。なお、クリアボタンB12が操作された場合には、設定画面表示部3011は、設定画面G1に入力されたデータ値を消去する。
【0056】
管理サーバ20の設定管理部2012は、企画マスタM2への企画設定情報の登録、企画マスタM2に記憶された企画設定情報の管理を行う機能部である。設定管理部2012は、操作端末30から企画設定情報が送信されると、その企画設定情報を記憶部204の企画マスタM2に登録する。
【0057】
図9は、企画マスタM2のデータ構成の一例を示す図である。
図9に示すように、企画マスタM2は、企画名称、実施期間、適用条件、特典内容、付加設定等のデータ項目を有する。設定管理部2012は、企画設定情報に含まれた企画名称、実施期間、適用条件、特典内容、付加設定等の各種設定を、企画マスタM2の対応するデータ項目に関連付けて登録する。
【0058】
また、管理サーバ20の管理画面提供部2013は、設定画面提供部2011と同様にWebサーバプログラム等によって実現される。管理画面提供部2013は、操作端末30に対し、企画マスタM2に登録された企画設定情報の管理を支援するための管理画面を提供する。具体的には、設定画面提供部2011は、自装置にアクセスした操作端末30の管理画面表示部3012と協働することで、操作端末30の表示部307に管理画面を表示させる。
【0059】
操作端末30の管理画面表示部3012は、設定画面表示部3011と同様にWebクライアントプログラム等によって実現される。管理画面表示部3012は、通信部305を介して管理サーバ20にアクセスする。管理画面表示部3012は、管理サーバ20の管理画面提供部2013から提供される管理画面を取得し、当該管理画面を表示部307に表示させる。
【0060】
図10は、管理画面の一例を示す図である。
図10に示すように、管理画面G2は、企画マスタM2に登録された企画設定情報の各々を一覧表示するための表示領域G21を有する。表示領域G21には、各企画の企画設定情報に含まれる企画名称、実施期間、適用条件、特典内容、付加設定の各種設定が対応付けて一覧表示される。このように、管理画面G2では、企画設定情報の各々を対比可能に表示する。なお、管理画面G2に表示する企画設定情報の順序は特に問わないものとする。例えば、管理画面表示部3012は、先に登録された順に企画設定情報を表示してもよいし、付与条件に設定された期間が現在の日時に近いものから順に企画設定情報を表示してもよい。
【0061】
また、管理画面G2は、削除ボタンB21、確定ボタンB22、新規ボタンB23を有する。削除ボタンB21は、企画設定情報を削除するための操作子である。管理画面表示部3012は、管理画面G2に表示された企画設定情報から一又は複数の企画設定情報が選択された状態で削除ボタンB21の操作を受け付けると、その選択された企画設定情報を管理画面G2から消去する。また、管理画面表示部3012は、選択された企画設定情報の削除を指示する指示情報を、管理サーバ20に送信する。管理サーバ20の設定管理部2012は、操作端末30から削除を指示する指示情報を受信すると、指示された企画設定情報を企画マスタM2から削除する。
【0062】
確定ボタンB22は、企画設定情報に対して行った編集操作を確定するための操作子である。ユーザは、操作部306を介して、一覧表示された企画設定情報の設定内容を変更することが可能となっており、設定内容を変更した後に確定ボタンB22を操作することで、変更した設定内容を反映させることができる。管理画面表示部3012は、確定ボタンB22の操作を受け付けると、変更の対象となった企画設定情報と変更後の設定内容とを指示した指示情報を、管理サーバ20に送信する。管理サーバ20の設定管理部2012は、操作端末30から設定の変更を指示する指示情報を受信すると、指示された企画設定情報の設定内容を変更後の設定内容に変更する。
【0063】
なお、管理画面表示部3012は、一の企画設定情報や実施期間等の項目が選択されたことを条件に、当該企画設定情報や選択された項目の設定内容を変更可能な編集画面を表示部307に表示させてもよい。係る編集画面は、例えば、設定画面G1と同様の画面構成としてもよいし、選択された項目の設定欄(例えば、実施期間欄G12)であってもよい。また、編集画面は、管理画面G2(表示領域G21)と同一の画面内に表示されてもよいし、管理画面G2と切り替えて表示されてもよい。
【0064】
新規ボタンB23は、企画の新規作成を指示するための操作子である。管理画面表示部3012は、新規ボタンB23の操作を受け付けると、設定画面表示部3011と協働することで、上述した設定画面G1を設定画面表示部3011に表示させる。この場合、設定画面G1は、管理画面G2(表示領域G21)と同一の画面内に表示されてもよいし、管理画面G2と切り替えて表示されてもよい。
【0065】
なお、表示領域G21の表示形態は
図10の例に限定されないものとする。例えば、管理画面表示部3012は、
図11に示すように、企画設定情報に含まれた実施期間に基づき、各企画設定情報の企画が実施される期間をチャート形式で表した画面を表示させてもよい。
【0066】
ここで、
図11は、管理画面の他の例を示す図である。
図11に示すように、管理画面G2は、表示領域G21aを有する。表示領域G21aには、企画マスタM2に登録された企画設定情報の各々が一覧表示される。ここで、企画設定情報の各々には、チャートCHが対応付けて表示されている。チャートCHは、各企画の企画設定情報に含まれた実施期間の長さを時間軸上で表したものである。このように、企画設定情報の各々に設定された実施期間をチャート形式で表示することで、各企画の時系列的な重複状況を容易に確認することができる。
【0067】
なお、管理画面表示部3012は、表示領域G21と表示領域G21aとを切り替え可能に表示させてもよい。また、管理画面表示部3012は、適用方法に“最大適用”が設定された企画設定情報を抽出して、表示領域G21aに表示させてもよい。また、管理画面表示部3012は、表示色等の表示形態を異ならせることで、適用方法が異なる企画設定情報を識別可能に表示させてもよい。
【0068】
このように、管理サーバ20及び操作端末30は、企画の設定及び管理を支援するためのGUIを操作端末30のユーザに提供する。これにより、ユーザは操作端末30を介して、企画の設定や管理を容易に行うことができる。
【0069】
次に、企画マスタM2に設定された企画の実施、つまり特典付与に係る機能構成について説明する。
図12は、POS端末10及び管理サーバ20が備える、特典付与に係る機能構成の一例を示す図である。
【0070】
POS端末10のCPU101は、記憶部104に記憶されたプログラムをRAM103に展開し実行することで、
図12に示す各機能部を実現する。具体的には、POS端末10は、会員コード取得部1011と、販売登録部1012と、決済処理部1013と、特典付与部1014と、印字制御部1015とを備える。
【0071】
会員コード取得部1011は、客が所持する会員カード等の記録媒体から会員コードを取得する。例えば、会員コード取得部1011は、カードリーダ18により記録媒体から会員コードが読み取られると、その会員コードを取得する。
【0072】
販売登録部1012は、客が購入する商品の販売登録を行う。例えば、販売登録部1012は、スキャナ装置19により商品に付されたコードシンボルから商品コードが読み取られると、その商品コードに対応する商品を商品マスタから特定し販売登録する。また、販売登録部1012は、販売登録された商品の単価及び数量に基づき、各商品の商品金額(単価×数量)や、当該商品金額を合計(又は小計)した合計金額等を算出する。なお、販売登録とは、特定した商品の商品コードを、当該商品の購入数や商品金額等と関連付けてRAM103に保持することを意味する。
【0073】
決済処理部1013は、販売登録された商品の販売データに基づいて、当該商品の決済処理を実行する。例えば、決済処理部1013は、現計キー142の操作に応じて、販売登録された各商品の合計金額を、客が支払った金額(支払金額)で決済する決済処理を実行する。また、決済処理部1013は、支払金額から合計金額を減算することで、釣り銭額を算出する。
【0074】
特典付与部1014は、管理サーバ20の後述する特典付与部2021と協働することで、自己のPOS端末10で取引を行った客(会員)に対し特典の付与を行う。具体的には、特典付与部1014は、一取引の間に販売登録された各商品の商品コードや合計金額、取得された会員コードを含む取引情報を生成し、管理サーバ20に送信する。そして、特典付与部1014は、取引情報に対する応答として管理サーバ20から通知されたポイント数を、取引を行った客に付与する。ここで、取引とは、一の客(会員)に対して販売登録及び決済処理が行われる期間を意味する。なお、取引情報は、取引が行われた日時を示す取引日時等の他の情報を含んでもよい。
【0075】
印字制御部1015は、一取引の取引内容を表したレシートデータを生成する。そして、印字制御部1015は、生成したレシートデータを印字部17に印字させることで、一取引の内容を示したレシートを出力する。
【0076】
ここで、印字制御部1015が生成するレシートデータは、一取引で販売登録された商品の内訳や、当該商品の決済処理の内容(合計金額、支払い金額、釣り銭額等)の他、取引が行われた店舗名や日時、取引を識別する取引番号等を含む。また、レシートデータは、特典付与部1014(特典付与部2021)によって付与されたポイント数を含む。
【0077】
なお、取引情報に対する応答として付与を行うポイント数とともに、当該ポイント数の印字方法が通知された場合には、印字制御部1015は、その通知された印字方法でポイント数の印字を行うものとする。例えば、特別ポイントと基本ポイントとを区分けして印字する印字方法が通知された場合には、印字制御部1015は、特別ポイントと基本ポイントとを区分けした状態でレシートに印字する。また例えば、特別ポイントと基本ポイントとの合算値を印字する印字方法が通知された場合には、印字制御部1015は、特別ポイントと基本ポイントとの合算値をレシートに印字する。
【0078】
一方、管理サーバ20のCPU201は、記憶部204に記憶されたプログラムをRAM203に展開し実行することで、
図12に示す各機能部を実現する。具体的には、管理サーバ20は、特典付与部2021を機能部として備える。
【0079】
特典付与部2021は、第1判定手段、第2判定手段、決定手段及び付与手段の一例である。特典付与部2021は、POS端末10の特典付与部1014と協働することで、POS端末10で取引を行った客(会員)に対し特典の付与を行う。具体的には、特典付与部2021は、POS端末10(特典付与部1014)から送信される取引情報に基づき、POS端末10で行われた取引が、企画マスタM2に設定された企画の条件を満たすか否かを判定する。
【0080】
例えば、特典付与部2021は、取引情報に含まれる取引日時が、企画設定情報に含まれた実施期間の条件を満たすか否かを判定することで、当該取引日時に実施中の企画が存在するか否かを判定する。また、特典付与部2021は、取引情報に含まれた会員コードに対応する会員情報を会員マスタM1から読み出し、その会員情報に含まれた性別、年齢等の特性が、企画設定情報に含まれた適用条件を満たすか否かを判定する。なお、企画設定情報の実施期間に誕生日等の特定日を基準とする期間が設定されている場合には、会員情報に含まれた特定日の日付を基準に、実施中の企画が存在するか否かを判定する。
【0081】
また、特典付与部2021は、上記した実施期間の条件及び適用条件を満たす企画設定情報(企画)が存在すると判定した場合、その企画が複数存在するか否かを判定する。ここで、条件を満たす企画が一つ存在する場合、特典付与部2021は、その企画設定情報の特典内容に基づき、会員に付与するポイント数(付与ポイント)を決定する。具体的には、特典付与部2021は、取引情報に含まれた合計金額に基づいて基本ポイントを算出する。ここで、基本ポイントの算出方法は、予め定められているものとする。例えば、特典付与部2021は、合計金額に所定の還元率を乗算することで基本ポイントを算出してもよい。
【0082】
そして、特典付与部2021は、基本ポイントと該当する企画設定情報の特典内容とに基づき、付与ポイントを算出する。例えば、特典内容に2倍の乗算が設定されていた場合、特典付与部2021は、基本ポイントを2倍した値を付与ポイントとする。また、例えば、特典内容に50ポイントの加算が設定されていた場合、特典付与部2021は、基本ポイントに50ポイント加算した値を付与ポイントとする。なお、付与ポイントから基本ポイントを減算した値が、その企画で付与されるポイント数(特別ポイント)となる。
【0083】
また、条件を満たす企画が複数存在する場合、特典付与部2021は、それら企画の企画設定情報に含まれた適用方法に基づいて、付与ポイントを決定する。具体的には、特典付与部2021は、条件を満たす複数の企画(企画設定情報)の中に、“個別適用”が設定された企画が存在するか否かを判定する。“個別適用”が設定された企画が存在する場合、特典付与部2021は、該当する企画毎に第1付与ポイントを算出する。第1付与ポイントは、上記した付与ポイントと同様に算出することができる。なお、“個別適用”が設定された企画が存在しない場合、特典付与部2021は、第1付与ポイントをゼロに設定する。
【0084】
また、条件を満たした複数の企画の中に、“最大適用”が設定された企画が存在するか否かを判定する。“最大適用”が設定された企画が存在する場合、特典付与部2021は、該当する企画毎に第2付与ポイントを算出する。第2付与ポイントは、上記した付与ポイントと同様に算出することができる。そして、特典付与部2021は、算出した第2付与ポイントの中から、その値が最大となる第2付与ポイントを一つ選択する。なお、“最大適用”が設定された企画設定情報が存在しない場合、特典付与部2021は、第2付与ポイントをゼロに設定する。
【0085】
特典付与部2021は、第1付与ポイントと第2付与ポイントと算出すると、それらの第1付与ポイントと第2付与ポイントとを合算したポイント数を、付与ポイントとして算出(決定)する。
【0086】
なお、第1付与ポイントと第2付与ポイントとを合算する際には、基本ポイントに対する演算が重複して行われないよう制御することが好ましい。例えば、算出方法に“乗算”が設定された企画が複数存在する場合、特典付与部2021は、乗算値として設定されている各企画の倍率同士を加算又は乗算した値を基本ポイントに乗算する。また、算出方法に“加算”が設定された企画が複数存在する場合、特典付与部2021は、固定値で設定されたポイント数の合計値を基本ポイントに加算する。また、例えば、算出方法に“乗算”と“加算”とが設定された企画が混在する場合、特典付与部2021は、算出方法が“乗算”の企画について算出したポイント数に対し、算出方法が“加算”の企画に設定されたポイント数を加算する。
【0087】
特典付与部2021は、付与ポイントを算出すると、取引情報に含まれた会員コードに対応するデータエントリを会員マスタM1から検索し、検索したデータエントリの累積ポイントに付与ポイントを加算する。そして、特典付与部2021は、取引情報を送信したPOS端末10に算出した付与ポイントを通知する。なお、取引情報の条件を満たす企画設定情報が存在しない場合、特典付与部2021は、通常ポイント(基本ポイント)を付与ポイントとしてPOS端末10に通知する。
【0088】
これにより、POS端末10及び管理サーバ20は、POS端末10で行われた取引が、企画マスタM2に設定された企画の条件に該当する場合、通常ポイントに特別ポイントを付加したポイント数を客に付与することができる。
【0089】
以下、POS端末10、管理サーバ20及び操作端末30の動作について説明する。
【0090】
まず、
図13を参照して、管理サーバ20及び操作端末30で実行される企画設定処理について説明する。
図13は、管理サーバ20及び操作端末30が実行する企画設定処理の一例を示すフローチャートである。
【0091】
操作端末30のCPU301は、操作部306を介して所定の操作が行われると、管理サーバ20に対し、企画の新規作成を要求するアクセスを行う(ステップS11)。管理サーバ20の設定画面提供部2011は、ステップS11のアクセスを受け付けると、アクセス元の操作端末30に設定画面G1を提供する(ステップS21)。
【0092】
操作端末30の設定画面表示部3011は、管理サーバ20から提供された設定画面G1を表示部307に表示する(ステップS12)。操作端末30のユーザは、表示部307に表示された設定画面G1を介して、新たに作成する企画の実施期間や適用条件等の各種設定を入力することができる。各種設定の入力が完了すると、操作端末30のユーザは、確定ボタンB11等を操作することで設定完了を指示する。
【0093】
操作端末30の設定画面表示部3011は、設定完了の指示を待機しており(ステップS13;No)、設定完了が指示されると(ステップS13;Yes)、ステップS14に移行する。ステップS14では、設定画面表示部3011は、設定画面G1に設定(入力)された内容を企画設定情報として管理サーバ20に送信する(ステップS14)。
【0094】
一方、管理サーバ20の設定管理部2012は、企画設定情報の受信を待機しており(ステップS22;No)、企画設定情報を受信すると(ステップS22;Yes)、ステップS23に移行する。ステップS23では、設定管理部2012は、受信した企画設定情報を企画マスタM2に登録し(ステップS23)、本処理を終了する。
【0095】
これにより、操作端末30のユーザは、表示部307に表示される設定画面G1を介して新たな企画を設定することができる。
【0096】
次に、
図14を参照して、管理サーバ20及び操作端末30で実行される企画管理処理について説明する。
図14は、管理サーバ20及び操作端末30が実行する企画管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0097】
操作端末30のCPU301は、操作部306を介して所定の操作が行われると、管理サーバ20に対し、企画の一覧を要求するアクセスを行う(ステップS31)。管理サーバ20の管理画面提供部2013は、ステップS31のアクセスを受け付けると、企画マスタM2に登録された企画設定情報を参照しながら、アクセス元の操作端末30に管理画面G2を提供する(ステップS41)。
【0098】
操作端末30の管理画面表示部3012は、管理サーバ20から提供された管理画面G2を表示部307に表示する(ステップS32)。操作端末30のユーザは、表示部307に表示された管理画面G2を介して、現在設定中の企画(企画設定情報)の内容を確認することができる。また、操作端末30のユーザは、表示部307に表示された管理画面G2を介して企画設定情報の削除や設定内容の変更を行うことができる。
【0099】
操作端末30の管理画面表示部3012は、管理画面G2を介し、企画設定情報の削除や設定変更等の編集操作が行われたか否かを判定する(ステップS33)。編集操作が行われたと判定した場合(ステップS33;Yes)、管理画面表示部3012は、その編集操作の内容を指示した指示情報を管理サーバ20に送信し(ステップS34)、ステップS32に処理を戻す。なお、編集操作が行われない場合(ステップS33;No)、管理画面表示部3012は、管理画面G2の表示を継続する。
【0100】
管理サーバ20の設定管理部2012は、指示情報の受信を待機しており(ステップS42;No)、指示情報を受信すると(ステップS42;Yes)、ステップS43に移行する。ステップS43では、設定管理部2012は、指示情報で指示された編集内容を企画マスタM2の該当する企画設定情報に反映する(ステップS43)。そして、管理サーバ20の管理画面提供部2013は、ステップS41に処理を戻すことで、編集内容を反映した後の管理画面G2を操作端末30に提供する。
【0101】
これにより、操作端末30のユーザは、表示部307に表示される管理画面G2を介して現在設定中の企画を確認したり、当該企画の設定内容を変更したりすることができる。なお、管理画面G2からプロモーションの新規作成が指示された場合には、
図13で説明した企画設定処理と同様の処理が管理サーバ20と操作端末30との間で行われるものとする。
【0102】
次に、
図15を参照して、POS端末10及び管理サーバ20で実行される特典付与処理について説明する。
図15は、POS端末10及び管理サーバ20が実行する特典付与処理の一例を示すフローチャートである。
【0103】
まず、POS端末10では、会員コード取得部1011が、カードリーダ18により会員コードが読み取られたか否かを判定する(ステップS51)。会員コードが読み取られたと判定すると(ステップS51;Yes)、会員コード取得部1011は、その会員コードを取得し(ステップS52)、ステップS53に移行する。
【0104】
また、会員コードの読み取りが行われていない場合(ステップS51;No)、販売登録部1012は、スキャナ装置19により商品コードが読み取られたか否かを判定する(ステップS53)。ここで、商品コードが読み取られたと判定すると(ステップS53;Yes)、販売登録部1012は、その商品コードに対応する商品の販売登録を実行し(ステップS54)、ステップS55に移行する。
【0105】
商品コードの読み取りが行われていない場合(ステップS53;No)、POS端末10のCPU101は、キーボード14(締めキー141)を介し販売登録の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS55)。販売登録の終了が指示されたと判定した場合(ステップS55;Yes)、POS端末10のCPU101は、ステップS56に処理を移行させる。なお、販売登録の終了が指示されない場合には(ステップS55;No)、POS端末10のCPU101は、ステップS51に処理を戻す。
【0106】
次いで、キーボード14(締めキー141)を介し決済処理の開始が指示されると、POS端末10の決済処理部1013は、販売登録された各商品のデータに基づき決済処理を実行する(ステップS56)。次いで、特典付与部1014は、取得された会員コードや販売登録された各商品の商品コード、合計金額等を含んだ取引情報を生成し、管理サーバ20に送信する(ステップS57)。
【0107】
一方、管理サーバ20の特典付与部2021は、取引情報の入力を待機しており(ステップS61;No)、取引情報が入力されると(ステップS61;Yes)、付与ポイント決定処理を実行する(ステップS62)。
【0108】
ここで、
図16は、特典付与部2021が実行する付与ポイント決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0109】
管理サーバ20の特典付与部2021は、POS端末10から入力された取引情報に基づき、当該POS端末10で行われた取引が企画マスタM2に登録された企画設定情報の条件を満たすか否かを判定する(ステップS71)。具体的に、特典付与部2021は、取引情報に含まれる取引日時や会員コードから特定した客の特性の条件に該当する企画(企画設定情報)が、企画マスタM2に存在するか否かを判定する。
【0110】
条件を満たす企画が存在しない場合(ステップS71;No)、特典付与部2021は、取引情報に含まれた合計金額に基づき基本ポイントを算出する(ステップS72)。そして、特典付与部2021は、算出した基本ポイントを付与ポイントに設定し(ステップS73)、
図15のステップS63に移行する。
【0111】
なお、本処理では条件を満たす企画が存在しない場合、基本ポイントを付与ポイントとする構成としたが、これに限らず、付与ポイントをゼロとしてもよい。例えば、会員登録を行っていない非会員の客に対しては、ポイントを付与することができないため、付与ポイントをゼロとする。
【0112】
また、条件を満たす企画が存在する場合(ステップS71;Yes)、特典付与部2021は、条件を満たした企画が複数存在するか否かを判定する(ステップS74)。条件を満たした企画が一つ存在する場合(ステップS74;No)、特典付与部2021は、該当する企画の特典内容に基づいて付与ポイントを算出し(ステップS75)、
図15のステップS63に移行する。
【0113】
一方、条件を満たす企画が複数存在する場合(ステップS74;Yes)、特典付与部2021は、該当する企画の中に、“個別適用”が設定された企画が存在するか否かを判定する(ステップS76)。“個別適用”が設定された企画が存在する場合(ステップS76;Yes)、特典付与部2021は、該当する企画毎に第1付与ポイントを算出し(ステップS77)、ステップS79に移行する。“個別適用”が設定された企画が存在しない場合(ステップS76;No)、特典付与部2021は、第1付与ポイントをゼロに設定し(ステップS78)、ステップS79に移行する。
【0114】
続いて、特典付与部2021は、条件を満たした複数の企画の中に、“最大適用”が設定された企画が存在するか否かを判定する(ステップS79)。“最大適用”が設定された企画が存在する場合(ステップS79;Yes)、特典付与部2021は、該当する企画毎に第2付与ポイントを算出する(ステップS80)。特典付与部2021は、算出した第2付与ポイントの中から、その値が最大の第2付与ポイントを一つ選択し(ステップS81)、ステップS83に移行する。“最大適用”が設定された企画が存在しない場合(ステップS79;No)、特典付与部2021は、第2付与ポイントをゼロに設定し(ステップS82)、ステップS83に移行する。
【0115】
次いで、特典付与部2021は、第1付与ポイントと第2付与ポイントとを合算した値を付与ポイントとして算出し(ステップS83)、
図15のステップS63に移行する。
【0116】
図15に戻り、特典付与部2021は、取引情報に含まれた会員コードに対応するデータエントリを会員マスタM1から検索し、検索したデータエントリの累積ポイントに付与ポイントを加算する(ステップS63)。
【0117】
続いて、特典付与部2021は、算出した付与ポイントの値を、取引情報を送信したPOS端末10に通知する(ステップS64)。
【0118】
POS端末10の特典付与部1014は、POS端末10から付与ポイントの通知を受け付けると、特典(ポイント)の付与が完了したと判断する(ステップS58)。次いで、POS端末10の印字制御部1015は、販売登録された商品や決済処理の内容及び付与ポイントの値等を含んだレシートを印字させ(ステップS59)、処理を終了する。
【0119】
以上のように、本実施形態によれば、管理サーバ20は操作端末30と協働することで、操作端末30を操作するユーザに対し、企画の設定管理を支援するための操作画面を提供する。これにより、操作端末30を操作するユーザは、企画の新規作成や管理を容易に行うことができるため、利便性を向上させることができる。また、実施期間が重複する複数の企画を組み合わせて設定することができるため、多様な企画を実現することができる。
【0120】
また、管理サーバ20はPOS端末10と協働することで、POS端末10で行われた取引に係る条件が、予め設定された企画の条件を満たす場合、その企画で設定された特典内容を客に付与する。さらに、管理サーバ20は、条件を満たす企画が複数存在する場合、当該企画の各々に設定された特典内容と適用方法とに基づいて特典内容を決定し、当該特典内容を客に付与する。これにより、実施期間が重複する複数の企画を組み合わせて設定した場合であっても、当該企画の各々に設定された適用方法に基づき付与する特典内容を決定することができるため、多様な企画を実現することができる。
【0121】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0122】
例えば、上記実施形態では、商品の販売登録が行われている間に会員コードを取得する構成としたが、取引が行われている間であれば、そのタイミングは問わないものとする。例えば、締めキー141が操作されてから、現計キー142が操作されるまでの間に、会員コードを取得する構成としてもよい。
【0123】
また、上記実施形態では、客に付与する特典としてポイントを付与する構成を説明したが、特典内容はポイントに限らないものとする。例えば、値引や割引等のサービスを特典として付与してもよい。この場合、商品の合計金額から値引する金額や割引する割合等が特典内容として設定されるものとする。また、管理サーバ20の特典付与部2021は、上述したステップS64において、特典内容として決定した値引金額(割引金額)をPOS端末10に通知するものとする。また、POS端末10の特典付与部1014は、決済処理部1013を制御することで、管理サーバ20から通知された金額分を合計金額から減算した値で決済を行わせるものとする。なお、ポイント付与と値引(割引)とを併用する場合には、例えば、所定の換算レートをポイントに乗算することで、当該ポイントを値引や割引される金額と同じ基準に換算し、それらの値を比較することで最大適用の企画を選択する構成としてもよい。
【0124】
また、例えば、特典内容は記念品やノベルティグッズ等の物品であってもよい。この場合、物品を指定する物品名等が特典内容として設定されるものとする。また、管理サーバ20の特典付与部2021は、上述したステップS64において、特典内容として決定した物品名をPOS端末10に通知するものとする。また、POS端末10の特典付与部1014は、管理サーバ20から通知された物品名を第1表示部15に表示させることで、対応する物品の付与を店員等に促すものとする。
【0125】
また、上記実施形態では、会員登録を行った客(会員)に対し特典を付与する構成を説明したが、これに限らず、非会員の客に対し特典(例えば値引等)を付与する構成としてもよい。
【0126】
また、上記実施形態では、操作端末30を用いて企画の設定管理を行う構成としたが、これに限らないものとする。例えば、POS端末10を用いて企画の設定管理を行う構成としてもよいし、管理サーバ20で行う構成としてもよい。この場合、POS端末10や管理サーバ20等の情報処理装置は、操作端末30と同様の機能構成を備えるものとする。
【0127】
また、上記実施形態では、管理サーバ20の特典付与部2021が特典内容(付与ポイント)を決定する構成としたが、これに限らず、POS端末10の特典付与部1014が特典内容を決定する構成としてもよい。この場合、POS端末10の特典付与部1014が、特典付与部2021と同様の機能を具備することで、POS端末10で特典内容を決定することができる。なお、会員マスタM1及び企画マスタM2は、管理サーバ20等の外部装置が保持するものを参照してもよいし、POS端末10が保持する構成としてもよい。
【0128】
また、上記実施形態では、管理サーバ20は、同一店舗内で実施される企画を管理する構成としたが、これに限らず、複数の店舗の各々で実施される企画を管理する構成としてもよい。この場合、管理サーバ20は、例えば、全ての店舗で共通の一の企画マスタM2を管理してもよい。店舗毎に企画マスタM2を個別に管理してもよい。後者の場合、管理サーバ20は、アクセス元のPOS端末10が置かれた店舗用の企画マスタM2を用いて、管理画面G2等の提供や付与ポイント決定処理を行うものとする。
【0129】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、当該装置が備える記憶媒体(ROM又はHDD)に予め組み込んで提供するが、これに限らないものとする。例えば、プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。更に、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0130】
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることで提供してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0131】
1 店舗システム
10 POS端末
20 管理サーバ
30 操作端末
1011 会員コード取得部
1012 販売登録部
1013 決済処理部
1014 特典付与部
1015 印字制御部
2011 設定画面提供部
2012 設定管理部
2013 管理画面提供部
3011 設定画面表示部
3012 管理画面表示部
M1 会員マスタ
M2 企画マスタ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0132】