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特許7407233野球またはソフトボール用のグラブの保形具および野球またはソフトボール用のグラブの保形方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】野球またはソフトボール用のグラブの保形具および野球またはソフトボール用のグラブの保形方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/14 20060101AFI20231221BHJP
【FI】
A63B71/14 F
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022091075
(22)【出願日】2022-06-03
(65)【公開番号】P2023178033
(43)【公開日】2023-12-14
【審査請求日】2023-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神田 章裕
(72)【発明者】
【氏名】山田 雄貴
(72)【発明者】
【氏名】茂木 結矢
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-048979(JP,U)
【文献】登録実用新案第3179144(JP,U)
【文献】特開2007-202711(JP,A)
【文献】特開2006-087782(JP,A)
【文献】特開2020-081688(JP,A)
【文献】特開2005-040544(JP,A)
【文献】米国特許第04877162(US,A)
【文献】米国特許第08871325(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/00-71/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
野球またはソフトボール用のグラブの保形具であって、
凹状にくぼんだ主面を有する本体部を備え
前記主面は曲面状であり、
前記グラブは平裏を有する内袋を含み、
前記主面の内、曲面状の領域が前記平裏の形状を矯正するように前記平裏に接する、
野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項2】
前記内袋は、親指、人差指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる第1指袋、第2指袋、第3指袋、第4指袋および第5指袋を有し、
前記本体部においては、前記主面の外周形状が少なくとも2つ以上の凹部を含み、
前記凹部は、前記第1指袋、前記第2指袋、前記第3指袋、前記第4指袋および前記第5指袋のうち隣接する2つの境界部に対向する位置に配置可能である、
請求項1に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項3】
前記内袋の内部空間は、
前記第1指袋に連なる第1空間と、
前記第5指袋に連なる第2空間とを含み、
前記本体部は、
前記第1空間に挿入される第1部分と、
前記第2空間に挿入される第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配置される第3部分とを含み、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とは互いに分離可能である、
請求項2に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項4】
野球またはソフトボール用のグラブの保形具であって、
凹状にくぼんだ主面を有する本体部を備え、
前記グラブは、
親指、人差指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる第1指袋、第2指袋、第3指袋、第4指袋および第5指袋を有する内袋を含み、
前記内袋の内部空間は、
前記第1指袋に連なる第1空間と、
前記第5指袋に連なる第2空間とを含み、
前記本体部は、
前記第1空間に挿入される第1部分と、
前記第2空間に挿入される第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配置される第3部分とを含み、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とは互いに分離可能である、野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項5】
前記第3部分は、
前記第1部分及び前記第2部分と対向する2つの第1結合面と、
前記主面及び前記第1結合面と交差する第1手口面とを有し、
前記第1部分及び前記第2部分は、
前記第1結合面と対向する第2結合面と、
前記主面及び前記第2結合面と交差する第2手口面とを有し、
前記本体部において、前記第1手口面と前記第2手口面とは同じ側に位置し、
さらに、
前記第3部分は、
2つの前記第1結合面からそれぞれ突出するように形成された結合部を有し、
前記第1部分及び前記第2部分においては、
前記第2結合面に前記結合部を挿入する溝を有し、
前記溝は前記第2手口面にまで形成されている、
請求項3または請求項4に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項6】
2つの前記第1結合面の間の第1距離は、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に短くなる、
請求項5に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項7】
2つの前記結合部は、
前記第1結合面から離れる位置に端面をそれぞれ有し、
それぞれの前記端面の間の第2距離が、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に短くなる、
請求項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項8】
前記結合部の厚みが、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に小さくなる、
請求項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項9】
前記結合部は、
前記第1結合面から離れた位置にある第1領域と、
前記第1領域よりも前記第1結合面から離れた位置にある第2領域とを有し、
前記第1領域の第1厚みより前記第2領域の第2厚みが大きい、
請求項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項10】
前記本体部の前記外周形状の少なくとも一部は曲線で構成された、
請求項2または請求項3に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項11】
前記本体部の表面または内部に空洞が存在する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
【請求項12】
請求項3または請求項4に記載の保形具を準備する工程と、
前記第1部分を前記第1空間に挿入する工程と、
前記第2部分を前記第2空間に挿入する工程と、
前記内袋に挿入された前記第1部分と前記第2部分の間に前記第3部分を挿入する工程とを備える、
野球またはソフトボール用のグラブの保形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、野球またはソフトボール用のグラブの保形具および野球またはソフトボール用のグラブの保形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用頻度の多さや経年劣化によって形崩れや手入れ感が悪化した野球またはソフトボール用のグラブの形状を修正する、あるいは当該グラブの形状を所望の形状に矯正するために様々な保形具が提案されている(例えば、特開2007-202711号公報、特開2006-087782号公報参照)。特開2007-202711号公報では、グラブの外周に巻きつける保形ベルトが開示されている。特開2006-087782号公報では、グラブの内袋内部に挿入された後、所望の形状に塑性変形される板状の保形具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-202711号公報
【文献】特開2006-087782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特開2007-202711号公報に開示された保形具を用いる場合、グラブの背面からベルトによる圧力が加えられることで、グラブの内袋の内部空間がつぶれてしまい、当該内部空間の形状を保つことができずに手入れ感が悪化する場合があった。また、特開2006-087782号公報に開示された保形具を用いる場合、板状の保形具によっては内袋の内部空間の形状を精度良く保形することは難しい。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、野球またはソフトボール用のグラブにおける内袋の内部空間の形状を精度良く保形できる保形具および保形方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った保形具は、凹状にくぼんだ主面を有する本体部を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記によれば、野球またはソフトボール用のグラブにおける内袋の内部空間の形状を精度良く保形できる保形具および保形方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係るグラブの保形具の斜視図である。
図2】実施の形態1に係るグラブの保形具の正面図である。
図3】実施の形態1に係るグラブの保形具のワイヤフレーム表現の斜視図である。
図4】実施の形態1に係るグラブの保形具のワイヤフレーム表現の正面図である。
図5】実施の形態1に係る分割したグラブの保形具の斜視図である。
図6】実施の形態1に係る分割したグラブの保形具の正面図である。
図7】実施の形態1に係る分割したグラブの保形具の底面図である。
図8】実施の形態1に係る第三部分の側面図である。
図9】実施の形態1に係るグラブの保形具をグラブの内袋内部に挿入した状態を示す斜視図である。
図10】実施の形態1に係る結合部および溝の変形例1のグラブの保形具の底面図である。
図11】実施の形態1に係る結合部および溝の変形例2のグラブの保形具の底面図である。
図12】実施の形態1に係るグラブの保形具の保形方法を示すフローチャートである。
図13】実施の形態1に係るグラブの保形具の保形方法の一工程を示す斜視図である。
図14】実施の形態1に係る図13に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。
図15】実施の形態1に係る図14に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。
図16】実施の形態2に係るグラブの保形具の斜視図である。
図17】実施の形態2に係る保形具の変形例1の保形具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、特に言及しない限り、以下の図面において同一または対応する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
【0010】
(実施の形態1)
<グラブの保形具の構成>
図1は、実施の形態1に係る保形具1の斜視図である。図2は、図1の保形具1の正面図である。図3は、図1の保形具1のワイヤフレーム表現の斜視図である。図4は、図2の保形具1のワイヤフレーム表現の正面図である。図5は、図1の保形具1を三分割した保形具1の斜視図である。図6は、図2の三分割した保形具1の正面図である。図7は、図6のA方向矢視図であって、三分割した保形具1の底面図である。図8は、図6のB方向矢視図であって、第3部分8の側面図である。図9は、図1に示された実施の形態1に係るグラブの保形具1をグラブ19の内袋17内部に挿入した状態を示す斜視図である。
【0011】
図1から図9に示されたグラブの保形具1は、たとえば野球用のグラブ19の保形具であって、凹状にくぼんだ主面3を有する本体部2を主に備える。図1および図5に示されるように、本体部2は第1部分6と第2部分7と第3部分8とに分割可能である。図3および図4に示されるように、保形具1の本体部2は凹状にくぼんだ曲面状の主面3を有する。なお、図3および図4図1および図2に示した保形具1の表面形状を説明するため、仮想的なワイヤフレームにより保形具1の表面形状を表現している。保形具1は、図9に示されるようにグラブ19の内袋17内部に挿入して使用される。図9に示されるように、保形具1の本体部2における主面3が内袋17の平裏に面するように、保形具1はグラブ19の内部に挿入される。
【0012】
図2に示されるように、主面3の外周形状5は第1外周部分21と第2外周部分22とを含む。第2外周部分22はグラブの手口側に位置する領域である。第2外周部分22は直線で構成される。第1外周部分21は、グラブ19の内部においてグラブの指袋側に位置する領域である。第1外周部分21は曲線で構成される。つまり外周形状5の少なくとも一部は曲線で構成されている。主面3の外周形状5は4つの凹部4を備えている。具体的には、外周部分21に4つの凹部4が形成されている。ここで、主面3の外周形状5とは、図2に示されるように主面3側から本体部2を見た平面視における、本体部2の外周線の形状を意味する。なお、外周形状5の第1外周部分21は部分的に直線を含んでいてもよい。
【0013】
主面3の形状は、グラブ19(図9参照)の平裏(グラブ19の内袋17(図9参照)の内部に手を入れたときに、掌が接触する部分)の形状に沿った形状となっている。主面3の形状は、保形対象であって良好な形状(たとえば製造当初の形状)を有するグラブについて、内袋17の内部空間の形状を測定し、当該形状に基づき決定してもよい。測定対象である内袋17の内部空間の形状とは、たとえば内袋17の平裏の形状を含む。このため、当該保形具1を継続的に使用することにより、グラブ19の内袋17の内部空間の形状が変形することを抑制できる。また、たとえばグラブ19が経年劣化で形崩れしても、保形具1を使用することにより、製品出荷時のグラブ19の内袋17の形状となるように当該内袋17の形状を矯正できる。ただし、主面3の形状は上記の様な内袋17の平裏の形状以外のデータに基づき決定してもよい。例えば、主面3の形状を、使用者の掌の形状に合わせた形状としてもよい。グラブ19が子供用であれば、保形具1の大きさはそれに合わせてサイズを小さくするとともに、主面3の形状を変更してもよい。保形具1の形状およびサイズは、グラブ19の種類に応じて変更されてもよい。主面3の形状を、有名な野球選手の掌の形状に基づき決定してもよい。
【0014】
図9に示されるように、保形対象であるグラブ19は、親指、人差指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる第1指袋17a、第2指袋17b、第3指袋17c、第4指袋17dおよび第5指袋17eを有する内袋17を含む。本体部2の4つの凹部4は、第1指袋17a、第2指袋17b、第3指袋17c、第4指袋17dおよび第5指袋17eのうち隣接する2つの境界部17fに対向する位置に配置できるように形成されている。凹部4が境界部17fと対向する位置に配置されることで、保形具1のグラブ19中での位置を規定できる。なお、凹部4の数は必ずしも4でなくてもよい。グラブ19の内袋17に保形具1を挿入した際に、グラブ19の中で保形具1が所定の位置で固定されるように、境界部17fに対向して凹部4が配置されていればよい。そのため、凹部4の数は4より少なくてもよい。たとえば、第1指袋17aと第2指袋17bとの間の境界部17fと、第2指袋17bと第3指袋17cとの間の境界部17fのそれぞれに対向する位置のみに、合計2つの凹部4が配置されてもよい。あるいは、凹部4の数は3でもよい。あるいは、凹部4の数は1でもよい。この場合、保形具1の本体部2における外周部分22(図2参照)が位置する部分がグラブ19の手口に接触するように、本体部2のサイズが決定されていればよい。つまり、外周部分22が位置する部分と1つの凹部4とにより、保形具1のグラブ19内での位置決めを行ってもよい。
【0015】
図9に示されるように、内袋17の内部空間18は、第1指袋17aと連なる第1空間18aと、第5指袋17eと連なる第2空間18bとを含む。図5および図9に示されるように、保形具1を構成する本体部2は第1部分6と第2部分7と第3部分8とを含む。第1部分6と第2部分7と第3部分8とは互いに分離可能である。図9に示されるように、第1部分6は第1空間18aに挿入される。第2部分7は第2空間18bに挿入される。第3部分8は、第1部分6と第2部分7との間に配置される。
【0016】
図5に示されるように、第3部分8は結合部13を2つ有している。第3部分8は、本体部2の主面3を構成する主面3aと、当該主面3aに連なる2つの第1結合面9と、第1手口面11とを有する。2つの第1結合面9は、第3部分8が第1部分6と第2部分7との間に配置された状態で、第1部分6及び第2部分7と対向する。第1手口面11は、2つの第1結合面9及び主面3aと交差する。第1手口面11は、保形具1がグラブ19中に挿入された状態で、グラブ19の手口部17g(図9参照)に近い位置に配置される。また、第1手口面11には、取手部31が形成されていてもよい。取手部31は、保形具1の使用者が第3部分8を操作する際に把持する部分である。
【0017】
結合部13は、第1結合面9から突出するように形成されている。結合部13は、第1結合面9において第1手口面11側の領域に配置されている。図6に示されるように、結合部13は第1結合面9から離れる位置に端面15をそれぞれ有する。それぞれの端面15の間の第2距離L2が、第1手口面11から離れるに従って徐々に短くなるように、結合部13の形状は決定されている。端面15の伸びる方向は、当該端面15に最も近い第1結合面9の伸びる方向に沿っている。端面15と第1結合面9とは互いに平行になっていてもよい。
【0018】
図6に示されるように、2つの第1結合面9の間の第1距離L1は、第1手口面11から離れるに従って徐々に短くなる。つまり、第3部分8は第1手口面11から離れるに従って第1距離L1が短くなる楔形状を有する。また、異なる観点から言えば、第1結合面9は第1手口面11に対して傾斜する方向に延びている。
【0019】
図8に示されるように、結合部13の厚みT0が、第1手口面11から離れるに従って徐々に小さくなっている。結合部13の上面13aまたは下面13bは、主面3aに対して傾斜していてもよい。つまり、主面3aに対して傾斜する面は結合部13の上面13aまたは下面13bのいずれか一方のみでもよい。あるいは、結合部13において上面13aと下面13bとが平行になっていてもよい。
【0020】
図6および図7に示されるように、結合部13は、第1結合面9から離れた位置にある第1領域131および第2領域132を有する。第2領域132は、第1領域131よりも第1結合面9から離れた位置にある。第1領域131の第1厚みT1より第2領域132の第2厚みT2が大きい。また、図6に示されるように、相対的に大きな厚みT2を有する第2領域132の幅(主面3に沿った方向での幅)は、第1手口面11から離れるに従って小さくなっている。相対的に小さな厚みT1を有する第1領域131の幅は、第1手口面11から離れるに従って大きくなっている。
【0021】
第1部分6及び第2部分7はそれぞれ、図5に示されるように、第3部分8の結合部13を挿入する溝14を有している。第1部分6及び第2部分7は、本体部2の主面3を構成する主面3bと、主面3bに連なる第2結合面10と、第2手口面12とを有する。第2結合面10は、第3部分8の第1結合面9と対向する。第2手口面12は、第2結合面10及び主面3bと交差する。第1部分6及び第2部分7において、溝14は第2結合面10に形成されている。溝14は、第2結合面10のほぼ中央部から第2手口面12にまで及ぶように設けられている。溝14では、図7に示される結合部13の形状に対応して、第2結合面10に対して相対的に近い領域の幅T3が、第2結合面10に対して相対的に遠い領域の幅T4より小さくなっている。
【0022】
本体部2において、第1手口面11と第2手口面12とは同じ側に位置し、たとえば同一面上にある。第1部分6及び第2部分7の溝14に、第3部分8の結合部13が挿入されることで、第1部分6、第2部分7および第3部分8が互いに連結される。
【0023】
図10は、実施の形態1に係る保形具1の変形例1の底面図である。図10図7に対応する。図10に示された保形具1は、基本的には図1から図9に示された保形具1と同様の構成を備えるが、結合部13の構成が図1から図9に示された保形具1と異なっている。具体的には、図10に示された保形具1において、結合部13の厚みは、第1結合面9から離れるに従って徐々に大きくなっている。また、溝14は、結合部13の形状に沿うように、断面形状が台形状の溝となっている。結合部13において、第1結合面9からの距離が距離W1である領域を第1領域131とする。第1領域131は厚みT1を有する。第1結合面9からの距離が距離W2である領域を第2領域132とする。第2領域132は厚みT2を有する。距離W2は距離W1より長い。厚みT2は厚みT1より厚い。図10に示された保形具1の結合部13では、いずれの領域においても、上記の様に第1結合面9からの距離の異なる第1領域131および第2領域132を特定すると、厚みT2が厚みT1より厚くなっている。
【0024】
結合部13の下面13bは、第1結合面9に対してほぼ垂直な方向に伸びるように形成さていれる。上面13aは、下面13bに対して傾斜するように形成されている。なお、主面3に近い側の面である上面13aを第1結合面9に対して略垂直な方向に延びるように形成してもよい。この場合、下面13bを上面13aに対して傾斜するように形成する。あるいは、上面13aおよび下面13bの両方が、第1結合面9に対して傾斜する方向に伸びるように形成されていてもよい。
【0025】
図11は、実施の形態1に係る保形具1の変形例2の底面図である。図11図7に対応する。図11に示された保形具1は、基本的には図1から図9に示された保形具1と同様の構成を備えるが、結合部13の構成が図1から図9に示された保形具1と異なっている。また、溝14は、結合部13の形状に沿うように、側壁の1つが内部側に突出した凸形状を有する溝となっている。具体的には、図11に示された保形具1において、結合部13の厚みは、第1結合面9から第1領域131に向かうにつれて徐々に薄くなっている。第1領域131は、第1結合面9からの距離が距離W1である領域である。距離W1は、たとえば結合部13の幅の1/2であってもよい。結合部13の厚みは、第1結合面9からの距離がW1より大きい領域、つまり第1領域131より外側の領域において、徐々に厚くなっている。第1領域131は厚みT1を有する。第1領域131より外側に位置し、第1結合面9からの距離が距離W2である領域を第2領域132とする。第2領域132は厚みT2を有する。距離W2は距離W1より長い。厚みT2は厚みT1より厚い。
【0026】
結合部13の下面13bは、第1結合面9に対してほぼ垂直な方向に伸びるように形成さていれる。上面13aは、下面13bに対して傾斜する面により構成されている。異なる観点から言えば、上面13aは、断面形状がV字状の溝形状を有してもよい。上面13aは当該溝形状の側面となっている。なお、上面13aを第1結合面9に対して略垂直な方向に延びるように形成してもよい。この場合、下面13bを上面13aに対して傾斜する面により構成してもよい。あるいは、上面13aおよび下面13bの両方が、第1結合面9に対して傾斜する方向に伸びる面により構成されてもよい。たとえば、上面13aおよび下面13bの両方が、断面形状がV字状の溝形状を有してもよい。
【0027】
上述した保形具1を構成する材料としては、任意の材料を用いることができる。たとえば当該材料として、プラスチック樹脂、木、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
【0028】
<グラブの保形方法>
図12は実施の形態1に係るグラブ19の保形方法を説明するフローチャートである。図13から図16はグラブ19の内袋17の形状を保形する工程を示す斜視図である。
【0029】
図12に示されるように、グラブ19の保形方法では、グラブ19と保形具1を用意する工程(S1)が実施される。図13に示されるように、準備されるグラブ19は内袋17を含む。内袋17の内部空間18は、すでに述べたように第1空間18aと第2空間18bとを含む。
【0030】
次に、第1部分6を内袋17の第1空間18aに挿入する工程(S2)が実施される。この工程(S2)では、図14に示されるように、保形具1(図1参照)の第1部分6をグラブ19の手口部17gから内袋17の内部空間18における第1空間18aに挿入する。
【0031】
次に、第2部分7を内袋17の第2空間18bに挿入する工程(S3)が実施される。この工程(S3)では、図15に示されるように、第2部分7をグラブ19の手口部17gから内袋17の内部空間18における第2空間18bに挿入する。なお、上述した工程(S2)より先に工程(S3)を実施してもよい。
【0032】
次に、第3部分8を第1部分6と第2部分7との間に挿入する工程(S4)が実施される。この工程(S4)では、第1部分6と第2部分7の間に位置するように、第3部分8をグラブ19の手口部17gから内袋17内部に挿入する。このとき、第1部分6および第2部分7に設けられた溝14に第3部分8の結合部13が嵌るように、第3部分8が内袋17内部に挿入される。このようにして、図9に示されるように、第1部分6と第2部分7と第3部分8とが一体となった保形具1が、グラブ19の内袋17内部に配置される。この結果、保形具1によってグラブ19の形状が維持される。
【0033】
なお、グラブ19の内部から保形具1を取り出す場合には、上述した各工程を逆の順番で実施すればよい。
【0034】
<作用効果>
本開示に従ったグラブ19の保形具1は、グラブ19の平裏の形状である凹状にくぼんだ主面3を備える。
【0035】
このようにすれば、グラブ19の保存時に保形具1を使用することで、グラブ19の特に内袋17に関する型崩れを防止できる。また、たとえばグラブ19が経年劣化で形崩れしても、保形具1の使用により製品出荷時のグラブ19の内袋17の形状となるように内袋17の形状を矯正できる。また、グラブ19は、材料として天然皮革が使用されていることが一般的であるため、製造工程において手作業が多い。その結果、製造したグラブ19間でも内袋17の形状についてばらつきが発生し、品質安定性に欠ける場合がある。そこで、グラブの平裏の形状に沿った形状の主面3を有した保形具1を、グラブ19の製造後に使用することで、内袋17の形状を一定の範囲に揃えることができる。この結果、当該形状が安定し、製造後に生じるグラブ形状のばらつきを抑制できる。
【0036】
上記保形具1において、主面3の外周形状5が少なくとも2つ以上の凹部4を含み、当該凹部4は第1指袋17a、第2指袋17b、第3指袋17c、第4指袋17dおよび第5指袋17eのうち隣接する2つの境界部17fに対向する位置に配置可能である。このようにすれば、隣接し合う指袋の境界部17fに凹部4を配置することで保形具1の内袋17内部での移動が規制される。このため、保形具1によりグラブ19を安定して保形できる。
【0037】
上記保形具1において、主面3の外周形状5の少なくとも一部は曲線で構成される。このようにすれば、保形具1をグラブ19の内袋17に挿入する際に、保形具1とグラブ19との引っ掛かりが低減され、保形具1をグラブ19の内袋17に容易に挿入できる。
【0038】
上記保形具1において、本体部2は第1部分6と第2部分7と第3部分8とを含む。第1部分は第1空間18aに挿入される。第2部分7は第2空間18bに挿入される。第3部分8は、第1部分6と第2部分7との間に配置される。第1部分6と第2部分7と第3部分8とは互いに分離可能である。このようにすれば、グラブ19の紐を解かなくても、第1部分6、第2部分7、第3部分8を別々にグラブ19の手口部17gから内袋17の内部へ挿入できる。
【0039】
上記保形具1において、第3部分8は結合部13を2つ有している。第1部分6および第2部分7はそれぞれ、第3部分8の結合部13を挿入する溝14を有している。このようにすることで、結合部13が溝14に挿入されて第1部分6と第2部分7と第3部分8とが一体化する。このため、グラブ19に保形具1を挿入後、保形具1の形が崩れずにグラブ19を安定して保形できる。
【0040】
上記保形具1において、図6に示されるように、2つの第1結合面9の間の第1距離L1は、第1手口面11から離れるに従って徐々に短くなっている。このようにすることで、第3部分8の先端部(第1手口面11からみて最も遠い端部)の幅が相対的に小さくなる。このため、当該先端部から第3部分8を内袋17に挿入することが容易になる。また、第1距離L1が第1手口面11に近づくほど大きくなるように、第1手口面11から先端部に向かう方向(挿入方向)に対して第1結合面9は傾斜している(テーパ形状となっている)。そのため、第3部分8の挿入の際に、第1結合面9と接する第1部分6と第2部分7は第3部分8が挿入されるにつれて横方向に移動する。この結果、内袋17内部で第1部分6と第2部分7とを内袋17の両端部側(第1空間18a側または第2空間18b側)へ移動することができる。
【0041】
上記保形具1において、結合部13は第1結合面9から離れる位置に端面15をそれぞれ有する。図6に示されるように、それぞれの端面15の間の第2距離L2が、第1手口面11から離れるに従って徐々に短くなる。つまり結合部13は第1手口面11に近づくほど幅(端面15の間の第2距離L2)が広くなるテーパ形状を有する。そのため、結合部13が溝14に挿入される際に、端面15と接する第1部分6と第2部分7とは結合部13が溝14に挿入されるにつれて横方向に移動する。この結果、内袋17内部で第1部分6と第2部分7とを内袋17の両端部側(第1空間18a側または第2空間18b側)へ移動することができる。
【0042】
上記保形具1において、図8に示されるように結合部13の厚みT0は第1手口面11から離れるに従って徐々に小さくなる。この場合、結合部13の厚みT0方向において、結合部13の位置が多少ずれたとしても、結合部13を溝14に容易に挿入できる。
【0043】
上記保形具1において、結合部13は、第1結合面9から離れた位置にある第1領域131と、第1領域131よりも第1結合面9から離れた位置にある第2領域132とを有する。第1領域131の第1厚みT1より第2領域132の第2厚みT2が大きい。また、第1部分6および第2部分7に形成された溝14の断面形状は、結合部13の断面形状に沿った形状となっている。つまり、結合部13を溝14に挿入した状態で、第1領域131が位置する部分の溝14の幅(厚みT1に沿った方向での幅)より、第2領域132が位置する部分の溝14の幅(厚みT2に沿った方向での幅)が大きい。このため、結合部13を溝14に挿入した状態で、第1部分6と第2部分7と第3部分8との相対的な位置を確実に決定できる。
【0044】
(実施の形態2)
<グラブの保形具の構成>
図16は、実施の形態2に係るグラブの保形具の斜視図である。図16図1に対応する。図16に示された保形具1は、基本的には図1から図9に示された保形具1と同様の構成を備えるが、保形具1の表面に複数の空洞16が行列状に設けられている点が図1から図9に示された保形具1と異なっている。具体的には、図16に示された保形具1では、本体部2の主面3に凹形状部である空洞16が形成されている。複数の空洞16の配置は、図16に示されるように行列状でもよいが、三角格子状、ランダム配置など、他の任意の配置としてもよい。空洞16の平面形状は四角形状である。空洞16の平面形状は四角形状以外の任意の形状であってもよい。たとえば、空洞の平面形状を円形状、三角形状、6角形状などにしてもよい。また、空洞16は内部に底部を有しているが、当該空洞16は主面3から当該主面3と反対側の本体部2の表面にまで到達してもよい。すなわち、空洞16は本体部2を貫通するように形成されていてもよい。複数の空洞16は、第1部分6、第2部分7および第3部分8のそれぞれに形成されている。なお、空洞16は、第1部分6、第2部分7および第3部分8の少なくともいずれか1つに形成されていればよい。また、空洞16の主面3における配置は任意に決定できる。たとえば、空洞16を主面3の外周部に形成し、主面3の中央部には形成しないようにしてもよく、逆に空洞16を主面3の中央部のみに形成してもよい。
【0045】
図17は、実施の形態2に係るグラブの保形具の変形例1の正面図である。図17図6に対応する。図17に示された保形具1は、基本的には図1から図9に示された保形具1と同様の構成を備えるが、保形具1の内部に空洞16が設けられている点が図1から図9に示された保形具1と異なっている。具体的には、図17に示された保形具1では、本体部2を構成する第1部分6、第2部分7および第3部分8のそれぞれにおいて、内部に空洞16が形成されている。空洞16の平面形状は、第1部分6、第2部分7または第3部分8のそれぞれの平面形状に沿った形状となっている。第3部分8において、結合部13の強度を確保する観点から、結合部13には空洞16が形成されていない。なお、空洞16の平面形状は他の任意の形状であってもよい。たとえば、空洞16の平面形状を四角形状、円形状、楕円形状、三角形または五角形などの多角形状としてもよい。空洞16は、第1部分6、第2部分7および第3部分8の少なくともいずれか1つに形成されていればよい。
【0046】
<作用効果>
図16および図17に示された保形具1においては、本体部2の表面または内部に空洞16が存在している。ここで、空洞16とは、図16に示された本体部2の主面3に形成された凹部と、図17に示された本体部2の内部に埋設された状態の空洞部分との両方を意味する。この場合、図1から図9に示された保形具1より、本体部2の体積が減ることで保形具1の軽量化を図ることができる。その結果、保形具1のハンドリングが容易になる。
【0047】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態の少なくとも2つ以上を組み合わせてもよい。本発明の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均衡の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【0048】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
凹状にくぼんだ主面を有する本体部を備えた、
野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記2)
前記グラブは、
親指、人差指、中指、薬指および小指をそれぞれ受け入れる第1指袋、第2指袋、第3指袋、第4指袋および第5指袋を有する内袋を含み、
前記本体部においては、前記主面の外周形状が少なくとも2つ以上の凹部を含み、
前記凹部は、前記第1指袋、前記第2指袋、前記第3指袋、前記第4指袋および前記第5指袋のうち隣接する2つの境界部に対向する位置に配置可能である、
付記1に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記3)
前記内袋の内部空間は、
前記第1指袋に連なる第1空間と、
前記第5指袋に連なる第2空間とを含み、
前記本体部は、
前記第1空間に挿入される第1部分と、
前記第2空間に挿入される第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配置される第3部分とを含み、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分とは互いに分離可能である、
付記2に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記4)
前記第3部分は、
前記第1部分及び前記第2部分と対向する2つの第1結合面と、
前記主面及び前記第1結合面と交差する第1手口面とを有し、
前記第1部分及び前記第2部分は、
前記第1結合面と対向する第2結合面と、
前記主面及び前記第2結合面と交差する第2手口面とを有し、
前記本体部において、前記第1手口面と前記第2手口面とは同じ側に位置し、
さらに、
前記第3部分は、
前記2つの第1結合面からそれぞれ突出するように形成された結合部を有し、
前記第1部分及び前記第2部分においては、
前記第2結合面に前記結合部を挿入する溝を有し、
前記溝は前記第2手口面にまで形成されている、
付記3に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記5)
前記2つの第1結合面の間の第1距離は、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に短くなる、
付記3または付記4に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記6)
2つの前記結合部は、
前記第1結合面から離れる位置に端面をそれぞれ有し、
それぞれの前記端面の間の第2距離が、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に短くなる、
付記4または付記5に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記7)
前記結合部の厚みが、
前記第1手口面から離れるに従って徐々に小さくなる、
付記4から付記6のいずれか1項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記8)
前記結合部は、
前記第1結合面から離れた位置にある第1領域と、
前記第1領域よりも前記第1結合面から離れた位置にある第2領域とを有し、
前記第1領域の第1厚みより前記第2領域の第2厚みが大きい、
付記4から付記7のいずれか1項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記9)
前記本体部の前記外周形状の少なくとも一部は曲線で構成された、
付記2から付記8のいずれか1項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記10)
前記本体部の表面または内部に空洞が存在する、
付記1から付記9のいずれか1項に記載の野球またはソフトボール用のグラブの保形具。
(付記11)
付記3に記載の保形具を準備する工程と、
前記第1部分を前記第1空間に挿入する工程と、
前記第2部分を前記第2空間に挿入する工程と、
前記内袋に挿入された前記第1部分と前記第2部分の間に前記第3部分を挿入する工程とを備える、
野球またはソフトボール用のグラブの保形方法。
【符号の説明】
【0049】
1 保形具、2 本体部、3,3a,3b 主面、4 凹部、5 外周形状、6 第1部分、7 第2部分、8 第3部分、9 第1結合面、10 第2結合面、11 第1手口面、12 第2手口面、13 結合部、13a 上面、13b 下面、14 溝、15 端面、16 空洞、17 内袋、17a 第1指袋、17b 第2指袋、17c 第3指袋、17d 第4指袋、17e 第5指袋、17f 境界部、17g 手口部、18 内部空間、18a 第1空間、18b 第2空間、19 グラブ、21 第1外周部分、22 第2外周部分、31 取手部、131 第1領域、132 第2領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17