(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-20
(45)【発行日】2023-12-28
(54)【発明の名称】カメラモジュールの電力供給回路、電力供給方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 17/04 20210101AFI20231221BHJP
H04N 23/65 20230101ALI20231221BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20231221BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231221BHJP
【FI】
G03B17/04
H04N23/65
H04N23/50
G03B17/02
(21)【出願番号】P 2022552143
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2021077767
(87)【国際公開番号】W WO2021175139
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-07
(31)【優先権主張番号】202010145442.0
(32)【優先日】2020-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】蘭 永城
【審査官】堀井 康司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0111568(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108900755(CN,A)
【文献】特開2003-087620(JP,A)
【文献】特開2003-198910(JP,A)
【文献】特開2001-069391(JP,A)
【文献】中国特許第104125384(CN,B)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G02B 17/04-17/17
H04N 23/65
H04N 23/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラモジュールの電力供給回路であって、前記カメラモジュールは電子機器の本体に分離可能に接続され、前記本体内に電源モジュールが設けられ、前記電力供給回路は、
前記本体にそれぞれ設けられる第1電力供給ピン及び第2電力供給ピンと、
前記カメラモジュールにそれぞれ設けられる電源ピン及び接地ピンであって、前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第1電力供給ピン及び前記第2電力供給ピンのうちの一方に接触し、前記接地ピンは他方に接触する電源ピン及び接地ピンと、
第1端が前記第1電力供給ピンに接続され、第2端が前記電源モジュールに接続され、第3端が接地端に接続される第1スイッチであって、前記第1電力供給ピンと前記電源モジュールの導通/切断を制御し、及び前記第1電力供給ピンと前記接地端の導通/切断を制御するための第1スイッチと、
第1端が前記第2電力供給ピンに接続され、第2端が前記電源モジュールに接続され、第3端が前記接地端に接続される第2スイッチであって、前記第2電力供給ピンと前記電源モジュールの導通/切断を制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記接地端の導通/切断を制御するための第2スイッチと、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチにそれぞれ接続されるプロセッサであって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御するためのプロセッサと、を備える、カメラモジュールの電力供給回路。
【請求項2】
前記プロセッサは前記カメラモジュールの撮影モードを取得し、前記電源ピンに接触する電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させ且つ前記接地ピンに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、前記撮影モードに基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御するものであり、
前記撮影モードは前面撮影モード及び後面撮影モードを含み、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第1面の向きと同じであり、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第2面の向きと同じであり、前記第1面と前記第2面は背向して設けられる、請求項1に記載の
電力供給回路。
【請求項3】
前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第1電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第1電力供給ピンに接触し、
前記プロセッサは具体的に、
前記カメラモジュールの撮影モードが前記後面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御し、そして
前記カメラモジュールの撮影モードが前記前面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第2スイッチを制御するために用いられる、請求項2に記載の
電力供給回路。
【請求項4】
前記本体に設けられる検出ピンであって、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記接地ピンに接触する検出ピンと、
第1端が前記プロセッサの検出ポートに接続され、第2端が前記検出ピンに接続され、制御端が前記プロセッサの制御ポートに接続される第3スイッチであって、前記検出ポートと前記検出ピンの導通/切断を制御するための第3スイッチと、をさらに備え、
前記プロセッサは、前記電子機器が撮影起動命令を受信した場合、前記検出ポートと前記検出ピンとを導通させるように前記第3スイッチを制御し、前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御し、及び前記検出ポートの信号状態に基づいて前記カメラモジュールの撮影モードを検出するためにも用いられる、請求項3に記載の
電力供給回路。
【請求項5】
前記接地ピンの数は2つであり、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、一方の前記接地ピンは前記検出ピンに接触し、他方の前記接地ピンは前記第2電力供給ピンに接触する、請求項4に記載の
電力供給回路。
【請求項6】
前記検出ピンは前記第2電力供給ピンに近く且つ前記第2電力供給ピンと同一の直線上に位置し、
前記接地ピンの数は1つであり、且つ前記接地ピンの幅は前記電源ピンの幅より大きいことにより、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記検出ピンは前記接地ピンに接触する、請求項4に記載の
電力供給回路。
【請求項7】
前記接地ピンの幅は前記電源ピンの幅の2倍である、請求項6に記載の
電力供給回路。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記電子機器が撮影停止命令を受信した場合、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、
前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御し、そして
前記検出ポートと前記検出ピンとを切断するように前記第3スイッチを制御するためにも用いられる、請求項4に記載の
電力供給回路。
【請求項9】
前記電源ピンと前記接地ピンは同一の直線上に位置し、且つ前記電源ピンと前記接地ピンは
離隔して配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の
電力供給回路。
【請求項10】
内部に電源モジュールが設けられる本体と、
前記本体に分離可能に接続されるカメラモジュールと、
請求項1から9のいずれか1項に記載の
電力供給回路と、を備える、電子機器。
【請求項11】
前記電源モジュールは充電可能電池を含み、前記充電可能電池は前記第1スイッチの第2端及び前記第2スイッチの第2端にそれぞれ接続され、
前記電源モジュールは電源管理ユニットをさらに含み、前記充電可能電池が前記電源管理ユニットによって前記第1スイッチの第2端及び前記第2スイッチの第2端にそれぞれ接続される、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の電子機器に応用されるカメラモジュールの電力供給方法であって、
撮影起動命令を受信するステップと、
前記撮影起動命令に応答して、前記カメラモジュールの撮影モードを取得するステップと、
前記電源ピンに接触する電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させ且つ前記接地ピンに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、前記撮影モードに基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御するステップと、を含み、
前記撮影モードは前面撮影モード及び後面撮影モードを含み、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第1面の向きと同じであり、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第2面の向きと同じであり、前記第1面と前記第2面は背向して設けられる、カメラモジュールの電力供給方法。
【請求項13】
前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第1電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第1電力供給ピンに接触し、
前記撮影モードに基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御する前記ステップは、
前記カメラモジュールの撮影モードが前記後面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、
前記カメラモジュールの撮影モードが前記前面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記
電力供給回路は第3スイッチ及び前記本体に設けられる検出ピンをさらに備え、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記検出ピンは前記接地ピンに接触し、前記第3スイッチの第1端は前記プロセッサの検出ポートに接続され、第2端は前記検出ピンに接続され、制御端は前記プロセッサの制御ポートに接続され、
前記カメラモジュールの撮影モードを取得する前記ステップは、
前記検出ポートと前記検出ピンとを導通させるように前記第3スイッチを制御するステップと、
前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、
前記検出ポートの信号状態を読み取るステップと、
前記検出ポートの信号状態に基づいて前記カメラモジュールの撮影モードを検出するステップと、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
撮影停止命令を受信するステップと、
前記撮影停止命令に応答して、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御し、前記検出ポートと前記検出ピンとを切断するように前記第3スイッチを制御するステップと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本発明は、2020年3月4日に中国特許局に出願された、出願番号202010145442.0、発明の名称「カメラモジュールの電力供給回路、電力供給方法及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本発明に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本願は通信の技術分野に関し、特にカメラモジュールの電力供給回路、電力供給方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
無線伝送技術の発展に伴い、モバイル端末等の電子機器は人々の生活において不可欠な一部となっている。電子機器全体の工業デザインにおいてより多くの表現余地があるように、電子機器におけるカメラモジュールの空間占有を低減するために、分離型カメラモジュールという概念が台頭してきた。分離型カメラモジュールとは、電子機器に分離可能且つ独立して動作可能なカメラモジュールを1つのみ配備して、元のカメラによる後面撮影と前面撮影機能を実現するものをいう。
【0004】
関連技術において、分離型カメラモジュールは通常、独立した電力供給の方式を採用し、つまり、電池がカメラモジュール内に設けられている。該電力供給方式では、分離型カメラモジュールの動作時間を増加させるために、電池容量の増加が必要であり、これにより、分離型カメラモジュールの体積が増大し、携行及び装着に不都合が生じ、その外観上の表現力が影響される。一方、外観表現力が確保されるように分離型カメラモジュールの体積を減少させるには、電池容量が犠牲になり、これにより、カメラモジュールの動作時間が影響される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、関連技術において分離型カメラモジュールの独立電力供給によりカメラモジュールの外観表現力と動作時間が両立できないという問題を解決するために、カメラモジュールの電力供給回路、電力供給方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は下記技術的解決手段を採用する。
【0007】
第1態様において、カメラモジュールの電力供給回路であって、前記カメラモジュールは電子機器の本体に分離可能に接続され、前記本体内に電源モジュールが設けられ、前記電力供給回路は、
前記本体にそれぞれ設けられる第1電力供給ピン及び第2電力供給ピンと、
前記カメラモジュールにそれぞれ設けられる電源ピン及び接地ピンであって、前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第1電力供給ピン及び前記第2電力供給ピンのうちの一方に接触し、前記接地ピンは他方に接触する電源ピン及び接地ピンと、
第1端が前記第1電力供給ピンに接続され、第2端が前記電源モジュールに接続され、第3端が接地端に接続される第1スイッチであって、前記第1電力供給ピンと前記電源モジュールの導通/切断を制御し、及び前記第1電力供給ピンと前記接地端の導通/切断を制御するための第1スイッチと、
第1端が前記第2電力供給ピンに接続され、第2端が前記電源モジュールに接続され、第3端が前記接地端に接続される第2スイッチであって、前記第2電力供給ピンと前記電源モジュールの導通/切断を制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記接地端の導通/切断を制御するための第2スイッチと、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチにそれぞれ接続されるプロセッサであって、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御するためのプロセッサと、を備えるカメラモジュールの電力供給回路を提供する。
【0008】
第2態様において、
内部に電源モジュールが設けられる本体と、
前記本体に分離可能に接続されるカメラモジュールと、
第1態様に記載の回路と、を備える電子機器を提供する。
【0009】
第3態様において、第2態様に記載の電子機器に応用されるカメラモジュールの電力供給方法であって、
撮影起動命令を受信するステップと、
前記撮影起動命令に応答して、前記カメラモジュールの撮影モードを取得するステップと、
前記電源ピンに接触する電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させ且つ前記接地ピンに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、前記撮影モードに基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの導通/切断を制御するステップと、を含み、
前記撮影モードは前面撮影モード及び後面撮影モードを含み、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第1面の向きと同じであり、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第2面の向きと同じであり、前記第1面と前記第2面は背向して設けられるカメラモジュールの電力供給方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本願の実施例に採用される上記の少なくとも1つの技術的解決手段は以下の有益な効果を達成することができる。
【0011】
電子機器に分離可能に接続されるカメラモジュールに電源ピン及び接地ピンが設けられ、電子機器の本体に第1電力供給ピン及び第2電力供給ピンが設けられ、且つカメラモジュールが本体の所定位置に装着される場合、カメラモジュールに設けられるピンはいずれも本体におけるピンに接触することで、カメラモジュールの装着方式に応じて、電源ピンVCCに接触する電力供給ピンと電源モジュールとを導通させ且つ接地ピンGNDに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断をプロセッサで制御し、それによって、電源モジュールとカメラモジュールとの間に対応する電力供給回路を形成させ、分離型カメラモジュールへの正常な電力供給を実現することができる。また、電子機器の本体内に設けられる電源モジュールによるカメラモジュールに対する電力供給は、関連技術においてカメラモジュールに電池を内蔵する方式に比べ、カメラモジュールの体積を減少させて、カメラモジュールの外観表現力を確保することができる一方、カメラモジュールの体積を変えることなく、必要に応じて本体に内蔵された電源モジュールの容量を増加させてカメラモジュールの動作時間を延長することもでき、それにより、カメラモジュールの外観表現力と動作時間を両立させる効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書で説明された図面は本願をさらに理解させ、本願の一部を構成するためのものであり、本願の例示的実施例及びその説明は本願を解釈するためのものであり、本願を不適切に限定する意図がない。図面の説明を次に記載する。
【
図1】本願の実施例で提供されるカメラモジュールの電力供給回路の構造模式図である。
【
図2】本願の実施例で提供されるカメラモジュールの底面図である。
【
図3】本願の実施例で提供されるカメラモジュールの電力供給回路の構造模式図であり、図においてカメラモジュールは後面撮影モードにある。
【
図4】本願の実施例で提供されるカメラモジュールの電力供給回路の構造模式図であり、図においてカメラモジュールは前面撮影モードにある。
【
図5】本願の実施例で提供される電子機器の側面図である。
【
図6】本願の実施例で提供されるカメラモジュールの電力供給方法の手順図である。
【
図7】本願の実施例で提供される別のカメラモジュールの電力供給方法の手順図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本願の具体的な実施例及び対応する図面を参照し、本願の技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0014】
以下において、図面を参照しながら、本願の各実施例で提供される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0015】
図1から
図4に示すように、本願の実施例はカメラモジュールの電力供給回路を提供し、該電力供給回路は具体的に、第1電力供給ピンPIN1、第2電力供給ピンPIN2、電源ピンVCC、接地ピンGND、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2及びプロセッサ10を備えてもよい。
【0016】
そのうち、第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2は電子機器の本体20に、例えば、本体20の第1端21に設けられる。該電子機器は本体20及び本体20に分離可能に接続されるカメラモジュール30を備える。第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2は金属ピンであってもよい。
【0017】
電源ピンVCC及び接地ピンGNDはカメラモジュール30に、例えば、カメラモジュール30の第1端31に設けられる。カメラモジュール30が本体20の所定位置(例えば、本体20の第1端21)に装着される場合、電源ピンVCCは第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2のうちの一方に接触し、接地ピンGNDは第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2のうちの他方に接触する。電源ピンVCC及び接地ピンGNDは金属ピンであってもよい。
【0018】
例示的に、
図3及び
図4に示すように、2つの方式でカメラモジュール30を本体20の所定位置に装着することができる。
図3に示すように、カメラモジュール30が1つ目の方式で本体の所定位置に装着される場合、電源ピンVCCは第1電力供給ピンPIN1に接触し、接地ピンGNDは第2電力供給ピンPIN2に接触する。
図4に示すように、カメラモジュール30が2つ目の方式で本体20の所定位置に装着される場合、電源ピンVCCは第2電力供給ピンPIN2に接触し、接地ピンGNDは第1電力供給ピンPIN1に接触する。
【0019】
第1スイッチSW1の第1端は第1電力供給ピンPIN1に接続され、第1スイッチSW1の第2端は本体20内に設けられた電源モジュール22に接続され、第1スイッチSW1の第3端は接地端に接続される。第1スイッチSW1は第1電力供給ピンPIN1と電源モジュール22の導通/切断を制御し、及び第1電力供給ピンPIN1と接地端の導通/切断を制御するために用いられる。
【0020】
第2スイッチSW2の第1端は第2電力供給ピンPIN2に接続され、第2スイッチSW2の第2端は電源モジュール22に接続され、第2スイッチSW2の第3端は前記接地端に接続される。第2スイッチSW2は第2電力供給ピンPIN2と電源モジュール22の導通/切断を制御し、及び第2電力供給ピンPIN2と前記接地端の導通/切断を制御するために用いられる。
【0021】
プロセッサ10は第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2にそれぞれ接続され、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の導通/切断を制御するために用いられる。
【0022】
例示的に、プロセッサ10の制御ポートSW1_Ctr1は第1スイッチSW1に接続され、制御ポートSW2_Ctr2は第2スイッチSW2に接続される。
図3に示す装着方式でカメラモジュール30を本体20の所定位置に装着する場合、プロセッサ10は、第1電力供給ピンPIN1と電源モジュール22を導通させるように、制御ポートSW1_Ctr1から第1レベル信号を出力し、第1スイッチSW1の第1端と第2端がつながることをトリガし、及び第2電力供給ピンPIN2と前記接地端とを導通させるように、制御ポートSW2_Ctr1から第2レベル信号を出力し、第2スイッチSW2の第1端と第3端がつながることをトリガすることができる。これにより、電源モジュール22と、第1電力供給ピンPIN1と、カメラモジュール30と、第2電力供給ピンPIN2と、前記接地端との間に電力供給回路が形成され、本体20内に設けられた電源モジュール22がカメラモジュール30に電力を供給し、カメラモジュール30が正常に動作可能にする。
【0023】
図4に示す装着方式でカメラモジュール30を本体20の所定位置に装着する場合、プロセッサ10は、第1電力供給ピンPIN1と前記接地端とを導通させるように、制御ポートSW1_Ctr1から第2レベル信号を出力し、第1スイッチSW1の第1端と第3端がつながることをトリガし、及び第2電力供給ピンPIN2と電源モジュール22とを導通させるように、制御ポートSW2_Ctr1から第1レベル信号を出力し、第2スイッチSW2の第1端と第2端がつながることをトリガする。これにより、電源モジュール22と、第2電力供給ピンPIN2と、カメラモジュール30と、第1電力供給ピンPIN1と、前記接地端との間に電力供給回路が形成され、本体20内に設けられた電源モジュール22がカメラモジュール30に電力を供給し、カメラモジュール30が正常に動作可能にする。第1レベル信号は高レベル信号であってもよく、第2レベル信号は低レベル信号であってもよい。
【0024】
本願の実施例において、カメラモジュール30に電源ピンVCC及び接地ピンGNDが設けられ、本体20に第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2が設けられ、且つカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、カメラモジュール30におけるピンはいずれも本体20におけるピンに接触することで、カメラモジュール30の装着方式に応じて、電源ピンVCCに接触する電力供給ピンと電源モジュール22とを導通させ且つ接地ピンGNDに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断をプロセッサ10で制御し、それによって、電源モジュール22とカメラモジュール30との間に対応する電力供給回路を形成させ、カメラモジュール30への正常な電力供給を実現することができる。また、本体20内に設けられた電源モジュール22によるカメラモジュール30に対する電力供給は、関連技術においてカメラモジュール30に電池を内蔵する方式に比べ、カメラモジュール30の体積を減少させて、カメラモジュール30の外観表現力を確保することができる一方、カメラモジュール30の体積を変えることなく、必要に応じて本体に内蔵された電源モジュール22の容量を増加させてカメラモジュール30の動作時間を延長することもでき、それにより、カメラモジュール30の外観表現力と動作時間を両立させる効果を達成することができる。
【0025】
本願の実施例において、プロセッサ10は、電子機器が撮影起動命令を受信した場合、カメラモジュール30の撮影モードを取得し、電源ピンVCCに接触する電力供給ピンと電源モジュール22とを導通させ且つ接地ピンGNDに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、カメラモジュール30の撮影モードに基づいて第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の導通/切断を制御するために用いられ得る。
【0026】
例示的に、
図5に示すように、カメラモジュール30の撮影モードは前面撮影モード及び後面撮影モードを含み、前面撮影モードにあるカメラモジュール30のカメラ32の向きは本体20の第1面23の向きと同じであり、後面撮影モードにあるカメラモジュール30のカメラ32の向きは本体20の第2面24の向きと同じであり、且つ第1面23と第2面24は背向して設けられる。
【0027】
本願の選択的な一実施形態において、
図3及び
図5に示すように、後面撮影モードにあるカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、電源ピンVCCは第1電力供給ピンPIN1に接触し、接地ピンGNDは第2電力供給ピンPIN2に接触し、このとき、プロセッサ10は具体的に、第1電力供給ピンPIN1と電源モジュール22とを導通させるように、第1スイッチSW1の第1端と第2端がつながることを制御し、第2電力供給ピンPIN2と前記接地端とを導通させるように、第2スイッチSW2の第1端と第3端がつながることを制御するために用いることができる。このとき、電源モジュール22と、第1電力供給ピンPIN1と、カメラモジュール30と、第2電力供給ピンPIN2と、前記接地端との間に電力供給回路が形成され、電源モジュール22からカメラモジュール30への正常な電力供給が実現される。
【0028】
図4及び
図5に示すように、前面撮影モードにあるカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、電源ピンVCCは第2電力供給ピンPIN2に接触し、接地ピンGNDは第1電力供給ピンPIN1に接触する。それに応じて、プロセッサ10は具体的に、第1電力供給ピンPIN1と前記接地端とを導通させるように、第1スイッチSW1の第1端と第3端がつながることを制御し、及び第2電力供給ピンPIN2と電源モジュール22とを導通させるように、第2スイッチSW2の第1端と第2端がつながることを制御するために用いられる。このとき、電源モジュール22と、第2電力供給ピンPIN2と、カメラモジュール30と、第1電力供給ピンPIN1と、前記接地端との間に電力供給回路が形成され、電源モジュール22からカメラモジュール30への正常な電力供給が実現される。
【0029】
なお、カメラモジュール30の撮影モードに基づいて第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の導通/切断を制御することで、異なる撮影モードのカメラモジュール30の正常な電力供給を確保することによって、分離型カメラモジュールを有する電子機器は異なる撮影モード機能を実現できることが理解され、且つその制御論理が簡単である。
【0030】
本願の別の実施例において、本願の実施例で提供されるカメラモジュールの電力供給回路は検出ピンPIN3及び第3スイッチSW3をさらに備えてもよい。
【0031】
図3に示すように、検出ピンPIN3は本体20に設けられ、且つ後面撮影モードにあるカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、検出ピンPIN3は接地ピンGNDに接触する。例示的に、検出ピンPIN3は導電性の金属ピンである。
【0032】
第3スイッチSW3の第1端はプロセッサ10の検出ポートIDに接続され、第3スイッチSW3の第2端は検出ピンPIN3に接続され、第3スイッチSW3の制御端はプロセッサ10の制御ポートSW3_Ctr1に接続される。第3スイッチSW3は検出ポートIDと検出ピンPIN3の導通/切断を制御するために用いられる。
【0033】
プロセッサ10は、電子機器が撮影起動命令を受信した場合、検出ポートIDの信号状態に基づいてカメラモジュール30の撮影モードを検出するように、第3スイッチSW3の導通/切断を制御するためにも用いられる。
【0034】
具体的には、プロセッサ10は、電子機器が撮影起動命令を受信した場合、検出ポートIDと検出ピンPIN3とを導通させるように第3スイッチSW3を制御し、第2電力供給ピンPIN2と前記接地端とを導通させるように第2スイッチSW2を制御し、及び検出ポートIDの信号状態に基づいてカメラモジュール30の撮影モードを検出するために用いることができる。
【0035】
例示的に、初期時、検出ポートIDは高レベル状態にあり、電子機器が撮影起動命令を受信した場合、プロセッサ10は、プロセッサ10の検出ポートIDと検出ピンPIN3とを導通させるように、制御ポートSW3_Ctr1から第1レベル信号を出力し、第3スイッチSW3の第1端と第2端がつながることをトリガし、及び第2電力供給ピンPIN2と前記接地端とを導通させるように、制御ポートSW2_Ctr1から第2レベル信号を出力し、第2スイッチSW2の第1端と第3端がつながることをトリガしてもよい。
【0036】
このとき、第2電力供給ピンPIN2及び検出ピンPIN3が両方とも接地ピンGNDに接触するならば、第2電力供給ピンPIN2及び検出ピンPIN3は短絡され、それによって、検出ポートIDは高レベル状態から低レベル状態になり、カメラモジュール30のカメラ32の向きと本体20の第1面24の向きが同じであると特定でき、さらにカメラモジュール30の撮影モードが後面撮影モードであると特定できる。
【0037】
第2電力供給ピンPIN2が接地ピンGNDに接触しないならば、第2電力供給ピンPIN2及び検出ピンPIN3は切断され、それによって、検出ポートIDは依然として高レベル状態に維持されており、カメラモジュール30のカメラ32の向きと本体20の第1面23の向きが同じであると特定でき、さらにカメラモジュール30の前面撮影モードが前面撮影モードであると特定できる。
【0038】
なお、プロセッサ10は第3スイッチSW3の導通/切断を制御することで、カメラモジュールの撮影モードに対する自動検出を実現できることが理解される。また、プロセッサ10は1つのみの検出ポートIDの信号状態に基づいてカメラモジュールの撮影モードを検出し、判定論理が簡単であり、且つ物理接続信号が低減される。
【0039】
説明すべきことは、撮影モードの誤検出及び外部の電気的ストレスによるプロセッサ10のダメージを防止するために、第3スイッチSW3は通常、開いている状態にある点である。
【0040】
次に、本願の選択的な一実施形態において、接地ピンGNDの数は2つであってもよく、後面撮影モードにあるカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、一方の接地ピンは検出ピンPIN3に接触し、他方の接地ピンは第2電力供給ピンPIN2に接触する。該実施形態では接地ピンの数を増やすだけでカメラモジュール30の撮影モードを検出できるが理解され、その実現が簡単である。
【0041】
本願の別の選択的な実施形態において、接地ピンGNDの数は1つであってもよく且つ接地ピンGNDの幅は電源ピンVCCの幅より大きく、且つ検出ピンPIN3は第2電力供給ピンPIN2に近く、第2電力供給ピンPIN2と同一の直線に位置することにより、後面撮影モードにあるカメラモジュール30が本体20の所定位置に装着される場合、検出ピンPIN3は接地ピンGNDに接触可能である。
図1、
図3及び
図4は該実施形態のみにより説明している。該実施形態は前の実施形態に比べ、ピンの数を削減し、カメラモジュールの外観表現力を向上できることが理解される。
【0042】
好ましくは、接地ピンGNDの幅は電源ピンVCCの幅の2倍であり、こうして、接地ピンGNDは検出ピンPIN3との接触に用いられ得る超過分の幅接触面を有するようになるだけでなく、接地ピンGNDの製造材料も節約され、コストが省ける。
【0043】
さらに、本願の実施例において、電源ピンVCCと接地ピンGNDは同一の直線上に位置し、且つ電源ピンVCCと接地ピンGNDはカメラモジュール30の中心線に対して対称に配置され、これにより、電源ピンVCCと接地ピンGNDを離隔し、電源ピンVCCと接地ピンGNDが互いに近すぎて誤接触することを回避し、さらにカメラモジュール30の撮影状態の正確な認識及び正常な電力供給を確保することができる。
【0044】
さらに、本願の実施例において、プロセッサ10は、電子機器が撮影停止命令を受信した場合、第1電力供給ピンPIN1と前記接地端とを導通させるように第1スイッチSW1を制御し、第2電力供給ピンPIN2と接地ピンGNDとを導通させるように第2スイッチSW2を制御し、及び検出ポートIDと検出ピンPIN3とを切断するように第3スイッチSW3を制御するためにも用いられ得る。
【0045】
例示的に、プロセッサ10は、電子機器が撮影停止命令を受信した場合、第1電力供給ピンPIN1を接地させるように、制御ポートSW1_Ctr1から第2レベル信号を出力して、第1スイッチSW1が第1端と第3端とを導通させることをトリガし、第2電力供給ピンPIN2を接地させるように、制御ポートSW2_Ctr1から第2レベル信号を出力して、第2スイッチSW1が第1端と第3端とを導通させることをトリガし、検出ピンPIN3と検出ポートIDとを切断するように、制御ポートSW3_Ctr1から第2レベル信号を出力して、第3スイッチSW3が第1端と第2端とを切断することをトリガしてもよい。
【0046】
なお、プロセッサ10は、電子機器が撮影停止命令を受信した場合、第1スイッチから第3スイッチのそれぞれの導通/切断を制御することで第1電力供給ピンPIN1及び第2電力供給ピンPIN2のいずれも接地させ且つ検出ピンPIN3と検出ポートIDとを切断することによって、外部の電気的ストレスによるプロセッサ10のダメージを防止できることが理解される。
【0047】
本願の実施例は、本体と、本体に分離可能に接続されるカメラモジュールと、本願の上記いずれかの実施例に記載のカメラモジュールの電力供給回路と、を備える電子機器をさらに提供し、本体内に電源モジュールが設けられる。
【0048】
本願の実施例において、カメラモジュールに電源ピン及び接地ピンが設けられ、本体に第1電力供給ピン及び第2電力供給ピンが設けられ、且つカメラモジュールが本体の所定位置に装着される場合、カメラモジュールにおけるピンはいずれも本体におけるピンに接触することで、カメラモジュールの装着方式に応じて、電源ピンVCCに接触する電力供給ピンと電源モジュールとを導通させ且つ接地ピンGNDに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断をプロセッサで制御し、それによって、電源モジュールとカメラモジュールとの間に対応する電力供給回路を形成させ、分離型カメラモジュールへの正常な電力供給を実現することができる。また、本体内に設けられた電源モジュールによるカメラモジュールに対する電力供給は、関連技術においてカメラモジュールに電池を内蔵する方式に比べ、カメラモジュールの体積を減少させて、カメラモジュールの外観表現力を確保することができる一方、カメラモジュールの体積を変えることなく、必要に応じて本体に内蔵された電源モジュールの容量を増加させてカメラモジュールの動作時間を延長することもでき、それにより、カメラモジュールの外観表現力と動作時間を両立させる効果を達成することができる。
【0049】
本願の選択的な一実施形態において、前記電源モジュールは充電可能電池を含んでもよく、前記充電可能電池は前記第1スイッチの第2端及び前記第2スイッチの第2端にそれぞれ接続される。充電可能電池によってカメラモジュールが直接電力供給されることが理解され、その構造が簡単である。
【0050】
本願の別の選択的な実施形態において、前記電源モジュールは充電可能電池及び電源管理ユニット(PMU,Power Management Unit)を含んでもよく、前記充電可能電池が前記電源管理ユニットによって前記第1スイッチの第2端及び前記第2スイッチの第1端にそれぞれ接続される。該実施形態において、充電可能電池と第1スイッチ及び第2スイッチとの間に電源管理ユニットを増設することで、充電可能電池の管理、パワー保存等の問題を解決し、充電可能電池のパワー使用を効果的に最適化し、さらに充電可能電池の動作時間を延長できることが理解される。
【0051】
さらに、カメラモジュールの電力供給回路におけるプロセッサ、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチは、本体の外観表現力を向上させるように、いずれも本体内に設けられ得る。
【0052】
図6を参照し、本願の実施例は、本願の上記実施例に記載の電子機器に応用可能なカメラモジュールの電力供給方法をさらに提供し、該方法は具体的に、以下のステップを含んでもよい。
【0053】
ステップ601で、撮影起動命令を受信する。
【0054】
ステップ602で、前記撮影起動命令に応答して、前記カメラモジュールの撮影モードを取得する。
【0055】
例示的に、ユーザはカメラモジュールを本体の所定位置に装着し、本体のディスプレイ上の撮影アプリケーションを表示するためのAPPアイコンをタップする方式で電子機器に撮影起動命令を入力してもよい。
【0056】
ステップ603で、前記電源ピンに接触する電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させ且つ前記接地ピンに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、前記カメラモジュールの撮影モードに基づいて第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断を制御する。
【0057】
前記撮影モードは前面撮影モード及び後面撮影モードを含み、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第1面の向きと同じであり、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールのカメラ向きは前記本体の第2面の向きと同じであり、且つ前記第1面と前記第2面は背向して設けられる。
【0058】
本願の実施例において、電子機器内に上述した電力供給回路を増設することで、カメラモジュールの撮影モードに応じて、電源ピンに接触する電力供給ピンと電源モジュールとを導通させ且つ接地ピンに接触する電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように、前記電力供給回路における第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断を制御し、それによって、電源モジュールとカメラモジュールとの間に対応する電力供給回路を形成させ、カメラモジュールへの正常な電力供給を実現することができる。また、本体内に設けられた電源モジュールによるカメラモジュールに対する電力供給は、関連技術においてカメラモジュールに電池を内蔵する方式に比べ、カメラモジュールの体積を減少させて、カメラモジュールの外観表現力を確保することができる一方、カメラモジュールの体積を変えることなく、必要に応じて本体に内蔵された電源モジュールの容量を増加させてカメラモジュールの動作時間を延長することもでき、それにより、カメラモジュールの外観表現力と動作時間を両立させる効果を達成することができる。
【0059】
本願の選択的な一実施形態において、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記電源ピンは前記第1電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記前面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体に装着される場合、前記電源ピンは前記第2電力供給ピンに接触し、前記接地ピンは前記第1電力供給ピンに接触する。
【0060】
それに応じて、上記ステップ603は、前記カメラモジュールの撮影モードが前記後面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、前記カメラモジュールの撮影モードが前記前面撮影モードであるならば、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、及び前記第2電力供給ピンと前記電源モジュールとを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、を含んでもよい。
【0061】
なお、カメラモジュールの撮影モードに基づいて第1スイッチ及び第2スイッチの導通/切断を制御することで、異なる撮影モードのカメラモジュール30への正常な電力供給を確保することによって、分離型カメラモジュールを有する電子機器は異なる撮影モード機能を実現できることが理解され、且つその制御論理が簡単である。
【0062】
さらに、本願の別の実施例において、前記回路は第3スイッチ及び前記本体に設けられる検出ピンをさらに備え、前記後面撮影モードでの前記カメラモジュールが前記本体の所定位置に装着される場合、前記検出ピンは前記接地ピンに接触し、前記第3スイッチの第1端は前記プロセッサの検出ポートに接続され、第2端は前記検出ピンに接続され、制御端は前記プロセッサの制御ポートに接続される。
【0063】
それに応じて、上記ステップ602は、前記検出ポートと前記検出ピンとを導通させるように前記第3スイッチを制御するステップと、前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御するステップと、前記検出ポートの信号状態を読み取るステップと、前記検出ポートの信号状態に基づいて前記カメラモジュールの撮影モードを検出するステップと、を含んでもよい。
【0064】
なお、第3スイッチの導通/切断を制御することでカメラモジュールの撮影モードに対する自動検出を実現できることが理解される。また、カメラモジュールの撮影モードは1つのみの検出ポートの信号状態に基づいて検出され、判定論理が簡単で、且つ物理接続信号が低減される。
【0065】
さらに、本願の別の実施例において、
図7に示すように、本願の実施例に記載の電力供給方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0066】
ステップ604で、撮影停止命令を受信する。
【0067】
ステップ605で、前記撮影停止命令に応答して、前記第1電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第1スイッチを制御し、前記第2電力供給ピンと前記接地端とを導通させるように前記第2スイッチを制御し、及び前記検出ポートと前記検出ピンとを切断するように前記第3スイッチを制御する。
【0068】
例示的に、ユーザはカメラモジュールを本体から引き抜く方式で電子機器に撮影停止命令を入力してもよく、又は、本体のディスプレイ上の停止ボタンをタップすることで電子機器に撮影停止命令を入力する等してもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0069】
なお、撮影停止命令を受信した場合、第1スイッチから第3スイッチのそれぞれの導通/切断を制御することで第1電力供給ピン及び第2電力供給ピンのいずれも接地させ且つ検出ピンと検出ポートとを切断することによって、外部の電気的ストレスによる本体内のプロセッサのダメージを防止できることが理解される。
【0070】
説明すべきことは、方法の実施例については、上記実施例に記載のカメラモジュールの電力供給回路に基本的に類似するので、ここでは説明を簡単にし、関連部分は上記実施例の説明の一部を参照すればよい点である。
【0071】
さらに説明すべきことは、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、商品又は機器は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、商品又は機器に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、商品又は機器に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0072】
本願の実施例を方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供可能であることが当業者に自明である。従って、本願は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形態としてもよい。また、本願は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスク記憶装置、CD-ROM、光学記憶装置等を含むが、それらに限定されない)上で実行されるコンピュータプログラム製品の形態としてもよい。
【0073】
以上は本願の実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではない。当業者であれば、本願の様々な変更及び変化は可能である。本願の精神及び原理内に行われる修正、等価置換、改良等は、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるものとする。