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特許7407455予約システム、予約方法および、予約プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】予約システム、予約方法および、予約プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/04 20230101AFI20231222BHJP
【FI】
G06Q10/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021078801
(22)【出願日】2021-05-06
(62)【分割の表示】P 2020089846の分割
【原出願日】2020-05-22
(65)【公開番号】P2021184248
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-04-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年10月30日、刊行物シェアリングエコノミー市場の実体と展望(PP.176~183)にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年8月20日、https://media.instabase.jp/press/instabase-plate/、https://www.instabse.jp/、https://plate.instabase.jpにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年8月20日、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000021828.htmlにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年9月24日、名古屋大学 学生向け講演会にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518160964
【氏名又は名称】株式会社Rebase
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 海
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-120237(JP,A)
【文献】特表2016-533597(JP,A)
【文献】特開2001-337982(JP,A)
【文献】特開2003-044687(JP,A)
【文献】特開2006-168914(JP,A)
【文献】特開2005-275667(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約システムであって、
レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶手段と、
前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付手段と、
飲食物に関する選択を受け付けると、前記飲食物の配送先として選択可能な前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を画面に表示し、前記画面を介して前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報の利用時間を指定するとともに、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで第2予約情報とし、前記第1予約情報に紐づけてデータベースに記憶する第2予約受付手段と、を備え、
前記画面は、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示する、予約システム。
【請求項2】
前記レンタルスペース情報は、レンタルスペースの所在地に関する情報を含み、
前記飲食事業者情報は、飲食事業者の配送可能エリアに関する情報を含み、
前記検索手段は、レンタルスペースの所在地に関する情報及び飲食事業者の配送可能エリアに関する情報に基づいて、前記レンタルスペースに対して飲食物を配送可能な飲食事業者を含む飲食事業者情報又は、前記飲食物の配送先として選択可能なレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を検索する請求項1に記載の予約システム。
【請求項3】
前記第1予約情報は、レンタルスペースの利用時間に関する情報を含み、
前記第2予約情報は、ケータリングの要否に関する情報を含み、
前記検索手段は、第2予約情報としてケータリングを必要とする情報の入力を受け付けた場合、前記レンタルスペースの利用時間が所定時間以上のレンタルスペース情報を検索する請求項1又は請求項2に記載の予約システム。
【請求項4】
前記レンタルスペース情報は、飲食の可否に関する情報を含み、
前記検索手段は、第2予約情報に基づいてレンタルスペース情報を検索する際、飲食不可が設定されているレンタルスペース情報を検索の対象外とする請求項1~請求項3の何れかに記載の予約システム。
【請求項5】
前記第1予約受付手段により予約を受け付けた第1予約情報に基づいて、レンタルスペースの所在地に関する情報を前記飲食事業者により操作される飲食事業者端末に送信する予約情報送信手段を備える請求項1~請求項4の何れかに記載の予約システム。
【請求項6】
前記レンタルスペース情報は、レンタルスペースに入室する為の入室方法に関する情報を含み、
前記予約情報送信手段は、第1予約情報に基づいて、レンタルスペース情報に含まれる入室方法を前記飲食事業者端末に送信する請求項5に記載の予約システム。
【請求項7】
予約に関する予約条件の入力を受け付け、前記予約条件に該当するレンタルスペース及び飲食物の組み合わせを予約パッケージとして出力する予約パッケージ出力手段を備える請求項1~請求項6の何れかに記載の予約システム。
【請求項8】
前記第1予約情報に対応するレンタルスペースについて予約をキャンセルする入力を受け付けた場合、前記第1予約情報に紐づけられた第2予約情報に対応する飲食物の予約を自動でキャンセル処理する請求項1~請求項7の何れかに記載の予約システム。
【請求項9】
レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約方法であって、
レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶ステップと、
前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付ステップと、
飲食物に関する選択を受け付けると、前記飲食物の配送先として選択可能な前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を画面に表示し、前記画面を介して前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報の利用時間を指定するとともに、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで第2予約情報とし、前記第1予約情報に紐づけてデータベースに記憶する第2予約受付ステップと、をコンピュータが実行し、
前記画面は、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示する、予約方法。
【請求項10】
レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約プログラムであって、
コンピュータを、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶手段と、
前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付手段と、
飲食物に関する選択を受け付けると、前記飲食物の配送先として選択可能な前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを含むレンタルスペース情報を画面に表示し、前記画面を介して前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報の利用時間を指定するとともに、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで第2予約情報とし、前記第1予約情報に紐づけてデータベースに記憶する第2予約受付手段と、としてコンピュータを機能させ、
前記画面は、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示する、予約プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンタルスペースの予約及び飲食物の予約を好適に仲介する予約システム、予約方法、予約プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、個人や法人、自治体などが所有する空き部屋や施設などをレンタルスペースとして貸し出すことにより、スペースの有効活用を図る技術が知られている。
【0003】
また、レンタルスペースの供給の増加に応じて、レンタルスペースはより様々な用途として利用されるようになり、飲食を伴う利用が増加している。特許文献1に記載のイベントプランニング支援システムでは、インターネットを介して、イベント会場の予約及び予約した会場を配送先としたプレゼントの配送予約などを行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開第2003-058665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のイベントプランニング支援システムは、レストラン等のイベント会場にプレゼントを配送する構成が開示されている。一方、配送を行う配送業者や、配送される物品および、会場の条件等によって配送できない場合があり、ユーザは事前にそれらを確認する手間が生じていた。また、確認が上手くいかず、当日にトラブルが生じるリスクがあった。
【0006】
上述したような実状に鑑みて、本発明は、レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約システムを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決する為に、本発明は、レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約システムであって、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶手段と、前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付手段と、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第2予約情報としてデータベースに記憶する第2予約受付手段と、前記飲食物を配送可能なレンタルスペース情報であって、前記第1予約情報としてデータベースに記憶されるレンタルスペース情報を検索する検索手段と、を備え、前記第2予約受付手段は、前記検索手段により検索されたレンタルスペース情報において、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示させ、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報に基づいて、前記第2予約情報の入力を受け付けることで、前記飲食物の予約に関する第2予約情報を前記レンタルスペースの予約に関する第1予約受付情報に紐づけてデータベースに記憶する。
【0008】
このような構成とすることで、レンタルスペースに関する第1予約情報に基づく好適な飲食事業者に関する第2予約情報の検索および情報入力が可能となり、2つの予約情報の紐づけを効率化することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記検索手段は、前記第1予約情報に基づいて、前記レンタルスペースに対して飲食物を配送可能な飲食事業者情報を検索し、
前記第2予約受付手段は、前記検索手段により検索された飲食事業者情報から任意の飲食事業者の選択を受け付けることで、第1予約情報と第2予約情報を紐づけてデータベースに記憶する。
このような構成とすることで、予約したレンタルスペースに配送可能な飲食事業者が検索され、飲食物の予約を効率的に行うことができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記検索手段は、飲食物の予約に関する第2予約情報に基づいて、前記飲食物を配送可能なレンタルスペース情報を検索し、前記第2予約受付手段は、前記検索手段により検索されたレンタルスペース情報に基づいて飲食物の配送先となるレンタルスペースの選択を受け付けることで、第2予約情報を第1予約情報に紐づけてデータベースに記憶する。
このような構成とすることで、飲食物の配送が可能なレンタルスペースが検索され、飲食物の予約を効率的に行うことができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記レンタルスペース情報は、レンタルスペースの所在地に関する情報を含み、前記飲食事業者情報は、飲食事業者の配送可能エリアに関する情報を含み、前記検索手段は、レンタルスペースの所在地に関する情報及び飲食事業者の配送可能エリアに関する情報に基づいて、前記レンタルスペースに対して飲食物を配送可能な飲食事業者情報又は、前記飲食物を配送可能なレンタルスペース情報を検索する。
このような構成とすることで、レンタルスペースの所在地と飲食事業者の配送可能エリアに基づいて、レンタルスペースと飲食物の予約を好適に行うことができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記第1予約情報は、レンタルスペースの利用時間に関する情報を含み、前記第2予約情報は、ケータリングの要否に関する情報を含み、前記検索手段は、第2予約情報としてケータリングを必要とする情報の入力を受け付けた場合、前記レンタルスペースの利用時間が所定時間以上のレンタルスペース情報を検索する。
このような構成とすることで、利用時間が短いレンタルスペースに対してケータリングの予約を制限することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記レンタルスペース情報は、飲食の可否に関する情報を含み、前記検索手段は、第2予約情報に基づいてレンタルスペース情報を検索する際、飲食不可が設定されているレンタルスペース情報を検索の対象外とする。
このような構成とすることで、飲食物の予約ができないレンタルスペースを飲食物の配送先として選択することを制限できる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記第1予約受付手段により予約を受け付けた第1予約情報に基づいて、レンタルスペースの所在地に関する情報を前記飲食事業者により操作される飲食事業者端末に送信する予約情報送信手段を備える。
このような構成とすることで、飲食事業者は飲食物の予約と共に配送先に関する情報を取得することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記レンタルスペース情報は、レンタルスペースに入室する為の入室方法に関する情報を含み、前記予約情報送信手段は、第1予約情報に基づいて、レンタルスペース情報に含まれる入室方法を前記飲食事業者端末に送信する。
このような構成とすることで、飲食事業者がユーザより早くレンタルスペースに入室する場合であっても、飲食事業者はユーザから入室に必要な情報を聞くことなく好適にレンタルスペースに入室することができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、予約に関する予約条件の入力を受け付け、前記予約条件に該当するレンタルスペース及び飲食物の組み合わせを予約パッケージとして出力する予約パッケージ出力手段を備える。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記第1予約受付手段は、予約されたレンタルスペースの予約についてキャンセルに関する入力を受け付けた場合、前記レンタルスペースに紐づけられた飲食物に関する予約を自動でキャンセル処理する。
このような構成とすることで、レンタルスペースの予約のキャンセルと、そのレンタルスペースを配送先とした飲食物の予約のキャンセルを同時に行うことができる。
【0018】
本発明は、レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約方法であって、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶ステップと、前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付ステップと、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第2予約情報としてデータベースに記憶する第2予約受付ステップと、前記飲食物を配送可能なレンタルスペース情報であって、前記第1予約情報としてデータベースに記憶されるレンタルスペース情報を検索する検索ステップと、をコンピュータが実行し、前記第2予約受付ステップは、前記検索ステップにより検索されたレンタルスペース情報において、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示させ、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報に基づいて、前記第2予約情報の入力を受け付けることで、前記飲食物の予約に関する第2予約情報を前記レンタルスペースの予約に関する第1予約受付情報に紐づけてデータベースに記憶する。
【0019】
本発明は、レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約プログラムであって、コンピュータを、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースに記憶する記憶手段と、前記レンタルスペース情報に基づいてレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、前記レンタルスペースを予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースに記憶する第1予約受付手段と、前記飲食事業者情報に基づいて飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、前記飲食物を予約するユーザに関するユーザ情報と紐づけることで、第2予約情報としてデータベースに記憶する第2予約受付手段と、前記飲食物を配送可能なレンタルスペース情報であって、前記第1予約情報としてデータベースに記憶されるレンタルスペース情報を検索する検索手段と、として機能させ、前記第2予約受付手段は、前記検索手段により検索されたレンタルスペース情報において、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示させ、前記第1予約情報に対応するレンタルスペースの選択を受け付けた場合、前記第1予約情報に基づいて、前記第2予約情報の入力を受け付けることで、前記飲食物の予約に関する第2予約情報を前記レンタルスペースの予約に関する第1予約受付情報に紐づけてデータベースに記憶する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、レンタルスペースの予約及び、飲食物の予約を好適に仲介する予約システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態における、予約システムの構成図を示す。
図2】本発明の実施形態における、予約管理装置のハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の実施形態における、レンタルスペース、飲食事業者及び、ユーザに関する情報を示す図である。
図4】本発明の実施形態における、予約処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態における、レンタルスペースの予約画面の画面表示例を示す。
図6】本発明の実施形態における、レンタルスペース及び飲食物の予約情報を示す図である。
図7】本発明の実施形態における、検索処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態における、飲食物の予約画面の画面表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に関する予約システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0023】
本実施形態では、予約管理装置、ユーザ端末、オーナー端末及び、飲食事業者端末を含む予約システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、コンピュータプログラム、記録媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータに前記プログラムをインストールすることができる。ここで、前記プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0024】
本発明において、レンタルスペースは、オーナーからユーザに貸し出されるスペースのことである。オーナーは、個人、法人、自治体など何れであってもよい。オーナーは、自宅やオフィスの空き部屋や各種施設など、任意のスペースをレンタルスペースとして貸し出すことができる。また、レンタルスペースは、オフィス、会議室、体育館、パーティー会場、スタジオなど何れの用途で利用されてもよく、特に制限はない。
【0025】
飲食事業者とは、レストランなどの飲食店、弁当などの卸売業者、ケータリングを提供するサービス事業者などを含み、飲食物の提供を行う事業者であれば特に制限はない。
【0026】
本実施形態に係る予約システムは、図1に示すように、予約システム1として具体化されている。予約システム1は、予約管理装置2と、予約を行うユーザUによって操作されるユーザ端末3と、ユーザUに貸し出すレンタルスペースを提供するオーナーOによって操作されるオーナー端末4と、飲食店など飲食物を提供する飲食事業者Rによって操作される飲食事業者端末5と、を備える。
【0027】
オーナーOは、オーナー端末4を介してレンタルスペース情報の登録や変更等を行う。飲食事業者Rは、飲食事業者端末5を介して飲食店情報又は/及び飲食物情報の登録や変更等を行う。ユーザUは、ユーザ端末3を介してレンタルスペースや飲食物の予約情報の入力や変更等を行う。また、ユーザUは、ユーザ端末3を介してユーザ情報の登録や変更等を行う構成とすることが好ましい。
【0028】
予約管理装置2、ユーザ端末3、オーナー端末4、飲食事業者端末5は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網などから構成される。なお、以下の説明では、不明確にならない限り通信ネットワークNWの介在を省略する。
【0029】
なお、図1において、ユーザ端末3、オーナー端末4及び、飲食事業者端末5は、それぞれ1つずつ図示しているが、それぞれ複数存在してもよい。
【0030】
図2は、予約管理装置2のハードウェア構成を示す図である。予約管理装置2は、データ通信機能を有し、ハードウェア構成要素として、演算装置(CPU)21と、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM)22とを備える。
【0031】
予約管理装置2は、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に格納するHDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置23と、通信制御部24と、NIC(Network Interface Card)などの通信インタフェース(IF)部25などを、更に備える。
【0032】
補助記憶装置23は、後に詳述する機能構成要素として、記憶手段201、第1予約受付手段202、検索手段203、第2予約受付手段204、予約情報送信手段205、予約パッケージ出力手段206及び、データベースDBを備える。
【0033】
ユーザ端末3、オーナー端末4、飲食事業者端末5は、CPU等の演算装置、RAM等の主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、通信ネットワークNWへの接続手段を含む各種の入出力装置等を備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の汎用的なコンピュータ装置を用いることができる。また、ユーザ端末3は入力手段31を備え、オーナー端末4は入力手段41を備え、飲食事業者端末5は入力手段51を備えている。
【0034】
ユーザ端末3、オーナー端末4、飲食事業者端末5は、ウェブブラウザアプリケーションおよび端末用予約アプリケーションの少なくとも何れか一方を備える。ウェブブラウザアプリケーションは、ウェブページを利用するためのアプリケーションであり、レンタルスペースの登録や予約を行うウェブページを提供する。端末用予約アプリケーションは、レンタルスペースの登録、飲食店の登録、レンタルスペース又は/及び飲食物の予約を行うアプリケーションである。
【0035】
オーナー端末4の入力手段41は、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報の入力を受け付け、予約管理装置2に送信する。飲食事業者端末5の入力手段51は、飲食事業者に関する飲食事業者情報の入力を受け付け、予約管理装置2に送信する。予約管理装置2の記憶手段201は、レンタルスペースに関するレンタルスペース情報及び、飲食物を提供する飲食事業者に関する飲食事業者情報をデータベースDBに記憶する。なお、記憶手段201は、複数のレンタルスペース情報をオーナーOに一意なオーナーIDに紐づけて記憶することができる。また、ユーザ端末3の入力手段31は、ユーザに関するユーザ情報の入力を受け付け、予約管理装置2に送信する。予約管理装置2の記憶手段201は、受信したユーザ情報をデータベースDBに記憶する。
【0036】
なお、レンタルスペースはビルやオフィスなどの施設における一室である場合、記憶手段201は、更に施設情報を含んでもよい。施設情報は、一意な施設ID、施設の所在地に関する情報及び、同じ施設内に存在するレンタルスペースのスペースIDを含む。同じ施設内に存在するレンタルスペースは、レンタルスペース情報として一部の項目を共有してもよい。
【0037】
図3(a)は、レンタルスペース情報の一例を示す図である。レンタルスペース情報は、レンタルスペースに一意に発行されるスペースIDと、レンタルスペースの所在地と、レンタルスペースの名称と、キャッチコピーと、ルームタイプと、広さと、単位時間当たりの利用料金と、用途と、定員人数と、着席可能人数と、利用可能時間と、電子錠の番号や鍵の受け取り場所などを示す入室方法と、退室方法と、レンタルスペースにおける飲食可否などと、を備える。レンタルスペースの所在地は、住所や位置座標、所在エリア(市区町村など)などの何れであってもよい。また、レンタルスペース情報は、定期利用予約の可否やレンタルスペースのイメージ画像、備品や設備に関する情報を含んでもよい。
【0038】
図3(b)は、飲食事業者情報の一例を示す図である。飲食事業者情報は、飲食事業者に一意に発行される飲食事業者IDと、飲食事業者の所在地と、飲食事業者の名称と、飲食物の種類及び料金に関するメニューと、注文可能時間と、ケータリングのサービスの実施の可否を示すケータリング可否と、送料と、ケータリング手数料と、配送可能エリアなどと、を備える。飲食事業者の所在地は、住所や位置座標、所在エリア(市区町村など)などの何れであってもよい。配送可能エリアは、飲食物を配送可能なエリアであり、個別にエリアを指定して設定される。また、配送可能エリアは、飲食事業者の所在地に基づいて自動で設定されてもよい。本実施形態において、ケータリングとは、スタッフが会場のセッティングや料理の実演などを行うサービスを示す。また、メニューには、ケータリングを含むその他サービスやレンタル物品などが含まれる。
【0039】
図3(c)は、ユーザ情報の一例を示す図である。ユーザ情報は、ユーザUに一意に発行されるユーザIDと、氏名と、電話番号と、メールアドレスと、口座番号などと、を備える。
【0040】
図4は、本実施形態においてユーザUがレンタルスペース及び飲食物に関する予約を行う際の予約処理の流れを示すフローチャートである。
【0041】
はじめに、予約管理装置2は、ユーザ端末3を介してユーザIDやパスワードの入力を受け付け、ログインさせる。これによって、予約管理装置2は、後述する予約処理がどのユーザにより行われたものであるかをユーザIDによって特定することができる。
【0042】
S101において、予約管理装置2は、ユーザ端末3を介して1又は複数のレンタルスペースの条件に関する入力を受け付ける。レンタルスペースの条件は、例えば、ルームタイプ、レンタルスペースの所在地、利用日時、用途などであり、レンタルスペース情報に含まれる情報と対応する。なお、複数の条件に関する入力を受け付ける場合、各条件において優先順位が設けられてもよい。
【0043】
S102において、予約管理装置2は、S101において入力を受け付けたレンタルスペースの条件に合うレンタルスペース情報をデータベースDBから取得し、レンタルスペースを一覧として表示処理する。このとき、上述した優先順位に基づいてレンタルスペースの一覧の並び順が決定される。ユーザ端末3は、予約管理装置2から受信した表示処理結果に基づいて、条件に合うレンタルスペースの一覧を画面に表示する。レンタルスペースの一覧は、レンタルスペース情報の住所に基づいて、地図上に表示処理されてもよい。
【0044】
入力手段31は、ユーザ端末3の画面において表示されるレンタルスペースの一覧から任意のレンタルスペースの選択を受け付ける。S103において、予約管理装置2は、ユーザ端末3を介してレンタルスペースの選択を受け付ける。
【0045】
S104において、第1予約受付手段202は、S103において選択を受け付けたレンタルスペースに対応するレンタルスペース情報に基づいて、レンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付ける第1予約画面を表示処理する。第1予約受付手段202は、第1予約画面を介してレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付け、レンタルスペースを予約するユーザUのユーザ情報と紐づけることで、第1予約情報としてデータベースDBに記憶する。また、第1予約受付手段202は、第1予約情報に、予約受付に際して発行されるスペース予約IDを付与し、これによって予約を管理する。また、第1予約受付手段202は、S103において選択を受け付けたレンタルスペースに対応するレンタルスペース情報のスペースIDを取得し、第1予約情報と紐づけて記憶する。ユーザUが同じレンタルスペースを複数の日時で予約する場合でも、それぞれの予約に対して異なるスペース予約IDが付与される。
【0046】
図5はユーザ端末3において表示されるレンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付ける第1予約画面の画面表示例を示す。図5(a)は、第1予約画面の日時入力画面W1の画面表示例である。日時入力画面W1は、日時入力部W11、料金表示部W12、追加ボタンW13、進むボタンW14などを備える。日時入力部W11は、レンタルスペースの空き状況を示すカレンダーにより日時の入力を受け付け、フォームにより利用開始時間及び利用終了時間の入力を受け付ける。料金表示部W12は、日時入力部W11の入力内容及び予め設定されたレンタルスペースの利用料金に基づいて合計金額を表示する。追加ボタンW13は、押下されることにより、日時入力部W11の入力内容を保存し、追加で日時入力部W11の入力を受け付ける。日時等を入力後、進むボタンW14が押下されることで、続く詳細入力画面W2に遷移する。
【0047】
図5(b)は、第1予約画面の詳細入力画面W2の画面表示例である。詳細入力画面W2は、日時表示部W21、詳細入力部W22、予約ボタンW23などを備える。日時表示部W21は、日時入力画面W1における入力内容に基づいて予約日時及び料金を表示する。詳細入力部W22は、レンタルスペースの用途、利用人数などの詳細な利用情報の入力を受け付ける。詳細な利用情報は、レンタルスペース情報に応じて異なる項目を含んでもよい。予約ボタンW23は、押下されることにより、日時入力画面W1及び詳細入力画面W2において入力された内容を予約管理装置2に送信する。なお、予約ボタンW23の押下により、予約内容を確認する画面などに遷移してもよい。
【0048】
図6(a)は、本実施形態における第1予約情報の一例を示す。第1予約情報は、スペース予約ID、ユーザID、スペースID、予約日時、利用時間、利用人数、用途などを含む。例えば、ユーザUが予約した内容を確認する場合、ユーザ端末3はユーザIDを予約管理装置2に送信することで、ユーザIDに紐づけられたスペース予約IDやスペースIDを取得し、予約日時やレンタルスペースの所在地などを確認することができる。
【0049】
予約管理装置2は、第1予約情報に含まれる利用時間に基づいて、レンタルスペース予約管理テーブルを生成する。第1予約受付手段は、レンタルスペース予約管理テーブルに基づいて、利用時間の重複する予約に関する情報の入力を制限する。レンタルスペース予約管理テーブルは、対応するレンタルスペースのスペースIDによって管理される。予約情報送信手段205は、レンタルスペース予約管理テーブルを例えばカレンダーとして表示処理し、オーナー端末4に送信し、これによって、オーナーOは、レンタルスペースの予約状況などを把握できる。なお、予約情報送信手段205は、S104の処理によって、新しくレンタルスペースの予約が受け付けられると、第1予約情報を、オーナー端末4に送信する構成であってもよい。
【0050】
なお、S101において入力されたレンタルスペースの条件に対応する第1予約情報の項目は、自動的に入力されてもよい。また、第1予約受付手段202は、1つのレンタルスペースの予約において、異なる予約日時の入力を受け付けることで、同時に複数の予約を受け付けることができる。その場合、それぞれの予約に対してスペース予約IDが付与された第1予約情報がデータベースDBに記憶される。
【0051】
S104までの処理によって、1又は複数のレンタルスペースの予約処理が完了した。続いて、予約したレンタルスペースを配送先とした飲食物の予約処理について説明する。
【0052】
予約管理装置2は、第1予約受付手段202により予約を受け付けた1以上の第1予約情報に基づいて飲食物の配送先として選択可能なレンタルスペースの一覧を表示処理する。例えば、レンタルスペース情報として飲食不可が含まれるレンタルスペースは、一覧に表示処理されない。ユーザ端末3は、予約管理装置2より表示処理結果を取得し、表示処理結果に基づいてレンタルスペースの一覧画面(図示せず)を表示する。S105において、予約管理装置2は、ユーザ端末3に表示されるレンタルスペースの一覧画面を介して任意のレンタルスペースの選択を受け付ける。
【0053】
S106において、検索手段203は、S105で選択されたレンタルスペースに対応する第1予約情報に基づいて、当該レンタルスペースに対して飲食物を配送可能な飲食事業者情報を検索する。検索手段203は、検索された飲食事業者情報に基づいて飲食事業者を表示処理する。配送可能な飲食事業者情報は、図7(a)のフローチャートにしたがって判別処理される。
【0054】
S201において、検索手段203は、レンタルスペース情報の飲食可否が不可の場合、すべての飲食事業者Rを検索対象外とする。なお、S105の処理の段階で、飲食不可のレンタルスペースを飲食物の配送先として選択できないようにしてもよい。
【0055】
S202において、検索手段203は、レンタルスペースの所在地に関する情報及び飲食事業者の配送可能エリアに関する情報に基づいて、レンタルスペースに対して飲食物を配送可能な飲食事業者情報を検索する。検索手段203は、レンタルスペースの所在地が飲食事業者Rの配送可能エリアに設定されている場合、当該レンタルスペースに対して配送可能な飲食事業者Rであるとして検索の対象とする。また、検索手段203は、例えば、レンタルスペースの所在地と飲食事業者の所在地が所定の距離以下の場合、又は、レンタルスペースの所在地と飲食事業者の所在地が同じエリアか隣接するエリアに属する場合、当該レンタルスペースに対して配送可能な飲食事業者Rであるとして検索の対象としてもよい。
【0056】
第2予約受付手段204は、検索手段203により検索された飲食事業者情報の中から任意の飲食事業者Rの選択を受け付ける。また、第2予約受付手段204は、選択された飲食事業者Rが提供する1又は複数の飲食物の選択を更に受け付ける。第2予約受付手段204は、飲食物の選択と同時に予約数量の入力を受け付ける構成とすることが好ましい。
【0057】
第2予約受付手段204は、飲食物の選択を受け付けると、選択された飲食物の予約に関する情報の入力を受け付ける第2予約画面W3を表示処理する。第2予約受付手段204は、第2予約画面W3を介して飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、飲食物を予約するユーザUのユーザ情報と紐づけて第2予約情報としてデータベースDBに記憶する。第2予約情報は、飲食物の予約受付に際して飲食物予約IDが付与される。また、第2予約受付手段204は、選択された飲食事業者R又は飲食物に対応する飲食事業者情報から飲食事業者IDを取得し、第2予約情報と紐づけて記憶する。
【0058】
図8は、ユーザ端末3において表示される飲食物の予約に関する情報の入力を受け付ける第2予約画面W3の画面表示例を示す。第2予約画面W3は、飲食物表示部W31、オプション選択部W32、配送先選択部W33、配送日時入力部W34、戻るボタンW35、予約ボタンW36を備える。
【0059】
飲食物表示部W31は、選択された飲食物に基づいて、メニュー、予約数量、合計金額等を表示する。
【0060】
オプション選択部W32は、ドリンクやオプションなどの選択を受け付ける。オプションには、ケータリングが少なくとも含まれ、マイクや取り皿などの物品のレンタルが含まれてもよい。なお、S105において選択されたレンタルスペースの利用時間が所定時間以下の場合、オプション選択部W32は、ケータリングを含む一部のオプションについて表示させない構成とすることが好ましい。
【0061】
配送先選択部W33は、S105において選択されたレンタルスペースを表示する。なお、配送先選択部W33は、配送先の変更に関する入力を受け付ける構成であってもよい。
【0062】
配送日時入力部W34は、飲食物の配送日時の入力を受け付ける。なお、S105においてレンタルスペースが選択されている場合、第1予約情報の利用時間に基づいて利用時間内を指定して入力を受け付ける。
【0063】
戻るボタンW35は、押下されることにより、再度飲食物の選択などを受け付ける。予約ボタンW23は、押下されることにより、第2予約画面W3において入力された内容を飲食物の予約に関する情報として予約管理装置2に送信する。
【0064】
図6(b)は、本実施形態における第2予約情報の一例を示す。第2予約情報には、予約日時、メニュー、予約数量、ケータリング要否、配送先などが含まれる。メニュー及びメニューに対する予約数量は、複数存在してもよい。配送先としてレンタルスペースが選択された場合、当該レンタルスペース情報の所在地に基づいて配送先が入力される。
【0065】
S107において、第2予約受付手段204は、第2予約情報をS105において選択されたレンタルスペースに対応する第1予約情報に紐づけてデータベースに記憶する。具体的には、第2予約受付手段204は、飲食物予約IDとスペース予約IDに紐づけることにより、レンタルスペースの予約内容と、そのレンタルスペースを配送先とする飲食物の予約内容を紐づけることができる。
【0066】
S104までの処理によって、1又は複数のレンタルスペースの予約処理が完了した後、予約したレンタルスペースを選択せずに飲食物を予約する処理について説明する。また、S104までの処理を実行せず、レンタルスペースが予約されていない状態における飲食物の予約処理について説明する。
【0067】
予約する飲食物を決定する為に、予約管理装置2は、ユーザ端末3を介して1又は複数の飲食物の条件に関する入力を受け付ける。飲食物の条件は、例えば、料理やドリンクのメニュー、飲食事業者の所在地、配送可能エリア、料金などであり、飲食事業者情報に含まれる情報と対応する。予約管理装置2は、入力を受け付けた飲食物の条件に合う飲食事業者情報をデータベースDBから取得し、取得した情報に基づいて飲食事業者Rを一覧に表示処理する。飲食事業者R又は飲食物の一覧は、S102の処理と同様に、地図上に表示処理されてもよい。予約管理装置2は、ユーザ端末3を介して一覧に表示処理した飲食事業者Rから任意の飲食事業者Rの選択を受け付けることで、更に当該飲食事業者Rが提供する飲食物を一覧に表示処理する。
【0068】
S108において、予約管理装置2は、ユーザ端末3を介して飲食物の一覧から任意の飲食物の選択を受け付ける。検索手段203は、選択を受け付けた飲食物を提供する飲食事業者情報に基づいて、当該飲食物を配送可能なレンタルスペース情報を検索する。第2予約受付手段204は、選択を受け付けた飲食物に対応する飲食事業者情報及び、検索手段203による検索結果に基づいて、飲食物の予約に関する情報の入力を受け付ける第2予約画面W3を表示処理する。
【0069】
配送可能なレンタルスペース情報は、図7(b)のフローチャートにしたがって、判定処理される。S301において、検索手段203は、レンタルスペース情報の飲食可否が不可のレンタルスペースを検索対象外とする。S302において、検索手段203は、飲食事業者の配送可能エリア及びレンタルスペースの所在地に基づいて、配送可能なレンタルスペースを検索する。S303において、検索手段203は、オプション選択部W32においてケータリングを含む特定のオプションが入力される場合、第1予約情報の利用時間が所定時間以下のレンタルスペースを検索対象外とする。なお、検索手段203は、第1予約情報がデータベースDBに記憶されている場合、第1予約情報に対応するレンタルスペースのみを検索する構成としてもよい。
【0070】
第2予約画面W3における配送先選択部W33は、検索手段203により検索された飲食物を配送可能なレンタルスペースを表示する。配送先選択部W33は、第1予約情報に対応するレンタルスペースを優先的に表示する構成とすることが好ましく、また、第1予約情報に対応するレンタルスペースのみを表示する構成であってもよい。配送先選択部W33は、配送先の住所などをテキスト入力により受け付ける構成であってもよい。
【0071】
S110において、第2予約受付手段204は、第2予約画面W3を介して飲食物の予約に関する情報の入力を受け付け、飲食物を予約するユーザUのユーザ情報と紐づけて第2予約情報としてデータベースDBに記憶する。また、第2予約受付手段204は、配送先として第1予約情報がデータベースDBに記憶されているレンタルスペースが選択された場合、第2予約情報を当該第1予約情報に紐づけてデータベースDBに格納する。
【0072】
第2予約受付手段204は、配送先として第1予約情報がデータベースDBに記憶されていないレンタルスペースが選択された場合、例えば、S104の処理に戻り、第1予約受付手段202は、レンタルスペースの予約に関する情報の入力を受け付ける。第1予約受付手段202は、入力された情報を第1予約情報としてデータベースDBに記憶し、更に、第2予約情報に紐づけてデータベースDBに記憶する。
【0073】
上記の図4のS107又はS110によってレンタルスペースと、レンタルスペースを配送先とする飲食物の予約が完了する。予約情報送信手段205は、第1予約情報及び、第1予約情報に紐づけられた第2予約情報に基づいて、レンタルスペースの所在地に関する情報及び予約日時に関する情報を、飲食事業者Rにより操作される飲食事業者端末5に送信する。これによって、飲食事業者Rは、飲食物の配送先を知り、飲食物を配送することができる。
【0074】
また、予約情報送信手段205は、レンタルスペース情報に含まれる入室方法に関する情報を飲食事業者端末5に送信する。レンタルスペース情報に含まれる入室方法に関する情報は、レンタルスペースのドアの電子ロックを解除する為の番号や鍵ボックスの番号、鍵の受け取り場所などに関する情報である。なお、予約情報送信手段205は、第2予約情報においてケータリングを必要とする情報が含まれる場合など特定の条件において、入室方法に関する情報を飲食事業者端末5に送信する構成としてもよい。ケータリングの準備を行う飲食事業者Rは、入室方法に関する情報を知ることで、レンタルスペースを予約したユーザUより先にレンタルスペースに入室し、ケータリングの準備を行うことができる。
【0075】
また、予約パッケージ出力手段206は、ユーザ端末3を介して、予算、利用人数、エリア、用途、利用日時の少なくとも何れかを含む予約条件の入力を受け付け、予約条件に該当するレンタルスペース及び飲食物の組み合わせを予約パッケージとして出力する。第1予約受付手段202は、ユーザ端末3を介して選択された予約パッケージに含まれるレンタルスペースについて、予約に関する情報の入力を受け付け第1予約情報としてデータベースDBに格納する。第2予約受付手段204は、ユーザ端末3を介して選択された予約パッケージに含まれる飲食物について、予約に関する情報の入力を受け付け第2予約情報とし、上記予約パッケージに対応する第1予約情報に紐づけてデータベースDBに記憶する。
【0076】
キャンセル手段207は、ユーザ端末3を介して、レンタルスペースの予約をキャンセルする入力を受け付けた場合、レンタルスペースの第1予約情報に紐づけられた第2予約情報に対応する飲食物の予約をキャンセルする処理を実行する。具体的には、キャンセル手段207は、レンタルスペースの予約をキャンセルする入力を受け付けると、スペース予約IDに一意な第1予約情報をデータベースDBから削除する。キャンセル手段207は、スペース予約IDに紐づけられる飲食予約IDがデータベースDBに存在する場合、飲食予約IDに一意な第2予約情報をデータベースDBから削除する。なお、キャンセル手段207は、飲食物の予約をキャンセルする入力を受け付けた場合、対応するレンタルスペースの予約についてキャンセル処理を実行しない。
【0077】
本実施形態において、予約システム1は、飲食物の配送先としてレンタルスペースの選択を受け付ける構成であるが、この構成に限定されるものではなく、例えば、飲食物の配送先として任意の住所などの入力を受け付ける構成であってもよい。
【0078】
また、本実施形態において、予約システム1は、飲食物のみならず物品やサービスをレンタルスペースに配送するシステムとして用いられてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 予約システム
2 予約管理装置
21 演算装置(CPU)
22 主記憶装置(RAM)
23 補助記憶装置
24 通信制御部
25 通信IF部
201 記憶手段
202 第1予約受付手段
203 検索手段
204 第2予約受付手段
205 予約情報送信手段
206 予約パッケージ出力手段
207 キャンセル手段
DB データベース
3 ユーザ端末
4 オーナー端末
5 飲食事業者端末
NW 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8