(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】遊戯銃に用いられるマルチチャンネルマガジン
(51)【国際特許分類】
F41B 7/08 20060101AFI20231222BHJP
A63H 5/04 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
F41B7/08 G
A63H5/04 A
(21)【出願番号】P 2022099970
(22)【出願日】2022-06-22
【審査請求日】2022-06-22
(32)【優先日】2021-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】505031646
【氏名又は名称】怪怪貿易股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(74)【代理人】
【識別番号】100206933
【氏名又は名称】沖田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】廖英熙
【審査官】志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0131831(US,A1)
【文献】特開2005-106302(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0261688(US,A1)
【文献】国際公開第2019/207328(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F41B 7/08
A63H 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の球体状弾丸を収容するように遊戯銃に用いられるマルチチャンネルマガジンであって、
長さ方向に沿って延伸し、給弾口を有する、マガジン本体と、
前記マガジン本体の内に形成され、前記マガジン本体と共に前記マガジン本体内に、前記長さ方向に沿って延伸するS個の収容チャンネル、S個の前記収容チャンネルに連通するM個の第1の縮小チャンネル、前記給弾口と前記M個の第1の縮小チャンネルとに連通する合流チャンネル、及びM個の前記第1の縮小チャンネルと前記合流チャンネルとに連通するN個の第2の縮小チャンネルを画成するように構成されている、分割ユニットと、
前記マガジン本体に取り付けられ、前記複数の球体状弾丸がS個の前記収容チャンネルからM個の前記第1の縮小チャンネルを経由して前記合流チャンネルを通過するように複数の前記球体状弾丸を押圧するように用いられる、弾丸押圧ユニットと、
を有し、S個の前記収容チャンネルは、幅方向においてR列の前記球体状弾丸を収容するように前記球体状弾丸を整列するように用いられ、各前記第1の縮小チャンネルと前記合流チャンネルと各前記第2の縮
小チャンネルとの幅はそれぞれ1つの球体状弾丸のみが通過できる幅であり、M及びNはそれぞれ偶数であり、R>S=M>Nである、マルチチャンネルマガジン。
【請求項2】
前記分割ユニットは、前記マガジン本体と共に、いずれも前記給弾口に連通し、且つ、前記長さ方向に実質的に直交する前後方向に並んでいる2つの半室を画成する分割板と、前記分割板及び前記マガジン本体の間に位置し、2つの前記半室をそれぞれ2つの前記収容チャンネルに分割するように構成されている2つの分割リブとを含む、請求項1に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項3】
前記分割ユニットは、4つのガイドリブアセンブリをさらに含み、各前記ガイドリブアセンブリは、前記マガジン本体と前記分割板との少なくとも1つから前後方向に沿って延伸し、各前記半室の中にはそれぞれ2つの前記ガイドリブアセンブリが配置され、1つの前記半室の中に配置される2つの前記ガイドリブアセンブリは前記分割板と前記マガジン本体との間に位置し、幅方向に沿って該半室に対応する前記分割リブと間隔をおいて2つの前記第1の縮小チャンネルを画成し、
長さ方向と幅方向と前後方向とは互いに実質的に直交する、請求項2に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項4】
1つの前記半室の中に配置される2つの前記ガイドリブアセンブリは、該半室の中に1つの前記第2の縮小チャンネルをさらに画成し、
前記弾丸押圧ユニットは、複数の押圧部品と、複数の弾性部品と、を含み、各前記押圧部品はそれぞれの前記収容チャンネルに設置され、各前記弾性部品は前記マガジン本体とそれぞれの前記押圧部品との間に設置され、それぞれの前記押圧部品が前記給弾口に向かって移動するように常に付勢する、請求項3に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項5】
前記弾丸押圧ユニットは、複数の押圧部品と、複数の弾性部品と、を含み、
前記マガジン本体は、メインマガジンと、拡張マガジンと、マガジンキャップと、を含み、前記給弾口は前記メインマガジンに位置し、前記拡張マガジン及び前記マガジンキャップのいずれか1つが前記長さ方向に沿って前記メインマガジンに取り外し可能に取り付けられ、
前記拡張マガジンは、一端に開口を有する複数の拡張チャンネルを有し、前記拡張マガジンが前記メインマガジンに取り付けられている場合において、各前記拡張チャンネルはそれぞれの前記収容チャンネルに連通し、各前記押圧部品はそれぞれの前記拡張チャンネルとそれぞれの前記収容チャンネルとで移動可能に設置され、各前記弾性部品はそれぞれの前記押圧部品と前記拡張マガジンとの間に設置され、
前記マガジンキャップが前記メインマガジンに取り付けられている場合において、各前記押圧部品はそれぞれの前記収容チャンネルで移動可能に設置され、各前記弾性部品はそれぞれの前記押圧部品と前記マガジンキャップとの間に設置される、請求項1に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項6】
各前記弾性部品はそれぞれの前記収容チャンネルとそれぞれの前記拡張チャンネルとで移動可能に設置される、請求項5に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項7】
前記メインマガジンは、前後方向においての両側にそれぞれ形成される2つの凸部と、前記幅方向においての2つの前記凸部から離れる側面に形成される少なくとも1つの凹部と、を有し、少なくとも1つの前記凹部は長さ方向において前記給弾口と間隔をおいてあり、
前記拡張マガジンは、第1の取付口を画成し、前記メインマガジンが嵌めこまれるように構成されているコの字型の第1のスリーブ部と、前記第1のスリーブ部の内表面に形成され、少なくとも1つの前記凹部と係合するように構成されている少なくとも1つの第1のフックと、前記第1のスリーブ部の内表面に形成され、2つの前記凸部とそれぞれ係合するように構成されている2つの第1のスロットと、をさらに有し、
長さ方向と幅方向と前後方向とは互いに実質的に直交する、請求項5に記載のマルチチャンネルマガジン。
【請求項8】
前記マガジンキャップは、第2の取付口を画成し、前記メインマガジンが嵌めこまれるように構成されているコの字型の第2のスリーブ部と、前記第2のスリーブ部の内表面に形成され、少なくとも1つの前記凹部と係合するように構成されている少なくとも1つの第2のフックと、前記第2のスリーブ部の内表面に形成され、2つの前記凸部と係合するように構成されている2つの第2のスロットと、複数の前記弾性部品に当接する停止面と、をさらに有する、請求項7に記載のマルチチャンネルマガジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、マガジン(弾倉)に関し、特に遊戯銃に用いられるマルチチャンネルマガジンに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているマガジンは、球形弾丸を供給する給弾口と、多数の球形弾丸を収容可能な収容部と、球形弾丸を給弾口に向けて2列で整列させるための整列溝と、整列溝と収容部とに連通する弾丸移動口と、球形弾丸を押し動かすように整列溝に設けられている弾丸押圧子と、を含む。整列溝にある球形弾丸を撃ち尽くした後、マガジンを傾けることによって球形弾丸を収容部から弾丸移動口を経由して整列溝に装填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、収容部に収容されている多数の球形弾丸を単純に給弾口に供給すると、弾丸同士が押し合い、詰まってしまうことになる可能性がある。特許文献1に開示されているマガジンは整列溝を設けることによって収容可能な弾丸の数を増加したが、一気に撃てる弾丸の数は整列溝にある2列のみである。従って、弾丸を頻繁に装填することは避けられない。
【0005】
従って、本開示の技術の目的は、収容可能な弾丸の数が増え、かつ、スムーズに弾丸を放出することができる遊戯銃に用いられるマルチチャンネルマガジンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示のマルチチャンネルマガジンは、複数の球体状弾丸を収容するように遊戯銃に用いられ、マガジン本体と、分割ユニットと、弾丸押圧ユニットと、を含む。マガジン本体は、長さ方向に沿って延伸し、給弾口を有する。分割ユニットは、前記マガジン本体の内に形成され、前記マガジン本体と共に前記マガジン本体内に、長さ方向に沿って延伸するS個の収容チャンネル、S個の前記収容チャンネルに連通するM個の第1の縮小チャンネル、前記給弾口と前記M個の第1の縮小チャンネルとに連通する合流チャンネル、及びM個の前記第1の縮小チャンネルと前記合流チャンネルとに連通するN個の第2の縮小チャンネルを画成するように構成されている。S個の前記収容チャンネルは、幅方向においてR列の球体状弾丸を収容するように前記球体状弾丸を整列するように用いられ、各前記第1の縮小チャンネルと前記合流チャンネルと各前記第2の縮小チャンネルとの幅はそれぞれ1つの球体状弾丸のみが通過できる幅であり、M及びNはそれぞれ偶数であり、R>S=M>Nである。弾丸押圧ユニットは、前記マガジン本体に取り付けられ、前記複数の球体状弾丸がS個の前記収容チャンネルからM個の前記第1の縮小チャンネルを経由して前記合流チャンネルを通過するように複数の前記球体状弾丸を押圧するように用いられる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
【0008】
第1の縮小チャンネルを設けることにより、通過可能な弾丸の数を複数から1つに徐々に減らすことで、収容可能な弾丸の数を増加し、且つ、給弾時のスムーズさを向上する。
【0009】
本開示の技術について、他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示のマルチチャンネルマガジンの一実施例が示されている分解斜視図である。
【
図7】
図3のVII-VII線に沿った断面図である。
【
図8】
図3のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【
図9】拡張マガジンがメインマガジンに取り付けられた状態を示す、
図2に類似する斜視図である。
【
図10】弾性部品が押圧部品と拡張マガジンとの間に取り付けられた状態を示す、
図3に類似する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔一実施形態〕
図1及び
図2には、本開示のマルチチャンネルマガジンの一の実施例が示されている。
マルチチャンネルマガジンは、複数の球体状弾丸1を収容するように遊戯銃に用いられ、マガジン本体2と、分割ユニット3と、弾丸押圧ユニット4と、を含む。
図1、
図3、
図4、及び
図5を参照する。マガジン本体2は、長さ方向Zに沿って延伸し、メインマガジン21と、拡張マガジン22と、マガジンキャップ23と、を含む。
【0012】
メインマガジン21は、互いに係合して給弾口211を画成する2つのハウジング212と、該ハウジング212が嵌めこまれるように該ハウジング212を囲むアウターハウジング213と、を有する。この例において、給弾口211は一端面に隣接し、球体状弾丸1を放出するように用いられる。アウターハウジング213は、前後方向Yにおいての両側にそれぞれ形成される2つの凸部214と、幅方向Xにおいての該2つの凸部214から離れる側面に形成され、長さ方向Zにおいて給弾口211と間隔をおいてある2つの凹部215と、を有する。
長さ方向Zと幅方向Xと前後方向Yとは、互いに実質的に直交する。
【0013】
拡張マガジン22及びマガジンキャップ23のいずれか1つを長さ方向Zに沿ってメインマガジン21に取り外し可能に取り付ける(
図2及び
図9を参照)。拡張マガジン22は、第1の取付口221を画成し、メインマガジン21が嵌め込まれるように構成されているコの字型の第1のスリーブ部222と、該第1のスリーブ部222の内表面に形成され、2つの凹部215とそれぞれ係合するように構成されている2つの第1のフック223と、該第1のスリーブ部222の内表面に形成され、2つの凸部214とそれぞれ係合するように構成されている2つの第1のスロット224と、一端に開口を有する4つの拡張チャンネル225と、を有する。
【0014】
マガジンキャップ23は、第2の取付口231を画成し、メインマガジン21が嵌め込まれるように構成されているコの字型の第2のスリーブ部232と、該第2のスリーブ部232の内表面に形成され、2つの凹部215とそれぞれ係合するように構成されている2つの第2のフック233と、該第2のスリーブ部232の内表面に形成され、2つの凸部214とそれぞれ係合するように構成されている2つの第2のスロット234と、停止面235と、を有する。
【0015】
図1、
図3、及び
図4を参照する。分割ユニット3は、マガジン本体2のメインマガジン21内に形成され、該メインマガジン21と共にメインマガジン21内に、給弾口211に連通する合流チャンネル31と、長さ方向Zに沿って延伸するS個の収容チャンネル32と、収容チャンネル32に連通するM個の第1の縮小チャンネル33と、第1の縮小チャンネル33及び合流チャンネル31に連通するN個の第2の縮小チャンネル34と、を画成する。収容チャンネル32は、幅方向XにおいてR列の球体状弾丸1を有するように球体状弾丸1を整列するように用いられる。さらに、M、N、及びRはそれぞれ偶数であり、且つ、R>S=M>Nである。この例において、Rは8であり、SとMとは同じく4である。すなわち、分割ユニット3は、メインマガジン21と共に、4つの収容チャンネル32と、4つの第1の縮小チャンネル33と、2つの第2の縮小チャンネル34と、を画成する。また、球体状弾丸1は、各収容チャンネル32に2列に並んで、合計8列を有する。
【0016】
なお、各第1の縮小チャンネル33と、各第2の縮小チャンネル34と、合流チャンネル31との幅は、それぞれ1つの球体状弾丸1のみが通過できる幅である。
【0017】
図1、
図3、
図4、及び
図5を参照する。この例において、分割ユニット3は、マガジン本体2のメインマガジン21と共に、いずれも給弾口211に連通し、且つ、前後方向Yに並んでいる2つの半室35を画成する分割板36と、該分割板36とメインマガジン21との間に位置し、2つの半室35をそれぞれ2つの収容チャンネル32に分割するように構成されている2つの分割リブ37と、4つのガイドリブアセンブリ38と、を含む。
各ガイドリブアセンブリ38は、メインマガジン21と分割板36との少なくとも1つから前後方向Yに沿って延伸し、且つ、長さ方向Zに沿って並ぶ複数のリブで構成される。
【0018】
各半室35の中にはそれぞれ2つのガイドリブアセンブリ38が配置される。1つの半室35の中に配置される2つのガイドリブアセンブリ38は、分割板36とメインマガジン21との間に位置し、幅方向Xにおいて該半室35に対応する分割リブ37と間隔をおいてあり、該分割リブ37と共に2つの第1の縮小チャンネル33を画成する。1つの半室35に配置される2つのガイドリブアセンブリ38は、1つの第2の縮小チャンネル34をさらに画成する。具体的には、1つの半室35に配置される2つのガイドリブアセンブリ38は、互いに向かって延伸して収束し、2つの第1の縮小チャンネル33及び1つの第2の縮小チャンネル34を画成する。
【0019】
弾丸押圧ユニット4は、マガジン本体2に取り付けられ、4つの押圧部品41と、4つの弾性部品42と、を含む(図示においては押圧部品41と弾性部品42はそれぞれ片側の2つが示されている)。各押圧部品41は、球体状弾丸1を押圧するように用いられる。各弾性部品42は、それぞれの押圧部品41とマガジン本体2との間に設置され、該押圧部品41が給弾口211に向かって移動するように常に付勢する。
【0020】
図1及び
図3を参照する。マガジンキャップ23がメインマガジン21に取り付けられている場合において、各押圧部品41はそれぞれの収容チャンネル32で移動可能に設置され、各弾性部品42はそれぞれの押圧部品41とマガジンキャップ23の停止面235との間に設置される。これにより、押圧部品41は、弾性部品42による付勢によって、球体状弾丸1を押圧して給弾口211に向けて移動させる。この間、
図4から
図8に示されるように、8列の球体状弾丸1(
図3及び
図5参照)は、収容チャンネル32から第1の縮小チャンネル33に入り、4列に減少される(
図3及び
図6参照)。そして、第1の縮小チャンネル33から第2の縮小チャンネル34に入り、球体状弾丸1が2列に減少される(
図3及び
図7参照)。続いて、第2の縮小チャンネル34から合流チャンネル31に入り、球体状弾丸1が1列になる(
図3及び
図8参照)。最後に、
図3に示されるように、球体状弾丸1が合流チャンネル31から給弾口211に入り、1つずつ放出される。
【0021】
図1及び
図3を参照する。なお、マガジンキャップ23をメインマガジン21に取り付ける際には、マガジンキャップ23を幅方向Xに沿ってメインマガジン21に向けて移動させると、メインマガジン21がマガジンキャップ23の第2の取付口231を通過し、2つの第2のフック233が2つの凹部215とそれぞれ係合し、2つの第2のスロット234が2つの凸部214とそれぞれ係合するようになり、これにより、メインマガジン21は、マガジンキャップ23の第2のスリーブ部232に嵌め込まれる。その一方、幅方向Xに沿ってメインマガジン21から離れるようにマガジンキャップ23に力を入れると、第2のフック233が凹部215から外れ、第2のスロット234が凸部214から外れ、メインマガジン21からマガジンキャップ23を取り外すことができる。
【0022】
図1、
図9、及び
図10を参照する。拡張マガジン22がメインマガジン21に取り付けられている場合においては、各拡張チャンネル225がそれぞれの収容チャンネル32に連通し、各押圧部品41はそれぞれの拡張チャンネル225とそれぞれの収容チャンネル32とで移動可能に設置され、各弾性部品42は、それぞれの押圧部品41と拡張マガジン22との間に設置される。これにより、前述と同じく、押圧部品41は、弾性部品42による付勢によって、球体状弾丸1を押圧して給弾口211に向けて移動させる。球体状弾丸1は、拡張チャンネル225から、収容チャンネル32と第1の縮小チャンネル33と第2の縮小チャンネル34とを経由して、合流チャンネル31に入り、給弾口211から1つずつ放出される。
【0023】
なお、押圧部品41と弾性部品42とは、拡張マガジン22がメインマガジン21に取り付ける際に、自動的に収容チャンネル32から拡張チャンネル225に入る。或いは、先にメインマガジン21から押圧部品41と弾性部品42とを取り出して、拡張マガジン22の拡張チャンネル225に設置する。
また、拡張マガジン22を取り付ける際には、マガジンキャップ23の場合と同じく、拡張マガジン22を幅方向Xに沿ってメインマガジン21に向けて移動させると、メインマガジン21が拡張マガジン22の第1の取付口221を通過し、第1のフック223が凹部215と係合し、第1のスロット224が凸部214と係合するようになり、これにより、メインマガジン21は、拡張マガジン22の第1のスリーブ部222に嵌め込まれる。その一方、幅方向Xに沿ってメインマガジン21から離れるように拡張マガジン22に力を入れると、第1のフック223が凹部215から外れ、第1のスロット224が凸部214から外れ、メインマガジン21から拡張マガジン22を取り外すことができる。
なお、収容チャンネル32及び拡張チャンネル225の数は、4つに限られない。他の実施例において、2つ、3つ、又は5つ以上であってもよい。
【0024】
<一実施形態の効果>
斯かる構成によれば、以下のような効果が得られる。
【0025】
本開示の構成は、複数の収容チャンネル32を有し、各収容チャンネル32は2列の球体状弾丸1を収容することができる。これにより、収容可能な球体状弾丸1の数を大幅に増加することができる。
【0026】
また、各収容チャンネル32には、押圧部品41と弾性部品42とが設置されるため、球体状弾丸1は押し出されて、球体状弾丸1を使い切るまで球体状弾丸1を補充する必要がなく、球体状弾丸1を充填する回数を大幅に減少することができる。
【0027】
更に、第1の縮小チャンネル33と第2の縮小チャンネル34とを設けることにより、収容チャンネル32においての8列の球体状弾丸1は、第1の縮小チャンネル33で4列に収束され、第2の縮小チャンネル34で2列に収束され、最後に合流チャンネル31で1列に収束される。従って、球体状弾丸1は1列になるように段々に収束される。これにより、球体状弾丸1が互いに押し合うことを改善することができ、給弾がスムーズになる。
【0028】
さらに、拡張マガジン22と移動可能な弾丸押圧ユニット4とを設けることにより、メインマガジン21はマガジンキャップ23と拡張マガジン22とに選択的に取り付けることができ、異なるニーズに応える選択肢を提供できる。
【0029】
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施形態等について説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であり、斯かる変形や変更が、本開示の技術範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0030】
1 球体状弾丸
2 マガジン本体
21 メインマガジン
211 給弾口
212 ハウジング
213 アウターハウジング
214 凸部
215 凹部
22 拡張マガジン
221 第1の取付口
222 第1のスリーブ部
223 第1のフック
224 第1のスロット
225 拡張チャンネル
23 マガジンキャップ
231 第2の取付口
232 第2のスリーブ部
233 第2のフック
234 第2のスロット
235 停止面
3 分割ユニット
31 合流チャンネル
32 収容チャンネル
33 第1の縮小チャンネル
34 第2の縮小チャンネル
35 半室
36 分割板
37 分割リブ
38 ガイドリブアセンブリ
4 弾丸押圧ユニット
41 押圧部品
42 弾性部品
Z 長さ方向
X 幅方向
Y 前後方向