(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】棚卸管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20231222BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
G06Q10/087
B65G61/00 422
(21)【出願番号】P 2019125137
(22)【出願日】2019-07-04
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】508294365
【氏名又は名称】株式会社PRICING DATA
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】小林 裕昌
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-044724(JP,A)
【文献】特開2016-162178(JP,A)
【文献】特開2011-191818(JP,A)
【文献】特開2009-217518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -99/00
B65G 1/137
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種複数の製品の棚卸を管理する棚卸管理システムにおいて、
前記棚卸管理システムが、サーバと、入庫した各製品に取り付けられるRFタグと、所定のネットワークを介して前記サーバに接続可能なRFタグリーダ及び各種複数の通信端末とから形成され、
前記サーバが、前記RFタグに記憶された識別子と前記入庫した製品の製品識別子とを関連付けた状態で記憶する識別子記憶手段を有し、
前記RFタグリーダが、棚卸対象の各製品に取り付けられたそれらRFタグに記憶された識別子を纏めて読み取る識別子読取手段と、前記識別子読取手段によって読み取ったそれらRFタグの識別子を前記サーバに送信する識別子送信手段とを有し、
前記サーバが、前記識別子記憶手段によって記憶した識別子と前記識別子送信手段によって前記RFタグリーダから送信された前記棚卸対象の製品の識別子とを比較し、該入庫した製品の個数と該棚卸対象の製品の個数との個数差を割り出す個数差割出手段と、前記個数差割出手段によって割り出した個数差を前記通信端末に送信する個数差送信手段と
、前記識別子送信手段によって前記RFタグリーダから送信された前記棚卸対象の製品の識別子に対応する該棚卸対象の各製品の製品識別子を特定する製品識別子特定手段と、前記製品識別子特定手段によって特定した前記棚卸対象の各製品の製品識別子を前記通信端末に送信する製品識別子送信手段とを有し、
前記通信端末が、前記個数差送信手段によって前記サーバから送信された個数差を出力する個数差出力手段と
、前記製品識別子送信手段によって前記サーバから送信された前記棚卸対象の各製品の製品識別子を出力する製品識別子出力手段とを有することを特徴とする棚卸管理システム。
【請求項2】
前記サーバが、前記入庫した製品の各種複数の製品データを前記RFタグに記憶された識別子に関連付けた状態で記憶する製品データ記憶手段と、前記識別子送信手段によって前記RFタグリーダから送信された前記棚卸対象の製品の識別子に対応する該棚卸対象の各製品の製品データを特定する製品データ特定手段と、前記製品データ特定手段によって特定した前記棚卸対象の製品の製品データを前記通信端末に送信する製品データ送信手段とを含み、前記通信端末が、前記製品データ送信手段によって前記サーバから送信された前記棚卸対象の各製品の製品データを出力する製品データ出力手段を含む請求項1に記載の棚卸管理システム。
【請求項3】
前記サーバが、前記個数差割出手段によって割り出した個数差がマイナスになり、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、前記欠品の製品の識別子に対応する該欠品の製品の欠品製品識別子を特定する欠品製品識別子特定手段と、前記欠品製品識別子特定手段によって特定した前記欠品の製品の欠品製品識別子を前記通信端末に送信する欠品製品識別子送信手段とを含み、前記通信端末が、前記欠品製品識別子送信手段によって前記サーバから送信された前記欠品の各製品の欠品製品識別子を出力する欠品製品識別子出力手段を含む請求項1又は請求項2に記載の棚卸管理システム。
【請求項4】
前記サーバが、前記欠品の製品の識別子に対応する該欠品の製品の欠品製品データを特定する欠品製品データ特定手段と、前記欠品製品データ特定手段によって特定した前記欠品の製品の欠品製品データを前記通信端末に送信する欠品製品データ送信手段とを含み、前記通信端末が、前記欠品製品データ送信手段によって前記サーバから送信された前記欠品の製品の欠品製品データを出力する欠品製品データ出力手段を含む請求項3に記載の棚卸管理システム。
【請求項5】
前記サーバが、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで欠品が生じていなかったかによって前記欠品の製品がいつの時期まで存在したかを特定する存在時期特定手段と、前記存在時期特定手段によって特定した存在時期を前記通信端末に送信する存在時期送信手段とを含み、前記通信端末が、前記存在時期送信手段によって前記サーバから送信された前記欠品の製品の存在時期を出力する存在時期出力手段を含む
請求項3又は請求項4に記載の棚卸管理システム。
【請求項6】
前記サーバが、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、前記存在時期
特定手段によって
特定した存在時期以降において前記欠品の製品の売上処理が処理済みであるか又は未処理であるかを判断する売上処理判断手段と、前記売上処理判断手段によって前記欠品の製品の売上処理が未処理であると判断した場合、前記欠品の製品の売上未処理メッセージを前記通信端末に送信する売上未処理メッセージ送信手段とを含み、前記通信端末が、前記売上未処理メッセージ送信手段によって前記サーバから送信された前記欠品の製品の売上未処理メッセージを出力する売上未処理メッセージ出力手段を含む請求項5に記載の棚卸管理システム。
【請求項7】
前記サーバが、前記売上処理判断手段によって前記欠品の製品の売上処理が処理済みであると判断した場合、前記欠品の製品の紛失メッセージを前記通信端末に送信する紛失メッセージ送信手段を含み、前記通信端末が、前記紛失メッセージ送信手段によって前記サーバから送信された前記欠品の製品の紛失メッセージを出力する紛失メッセージ出力手段を含む請求項6に記載の棚卸管理システム。
【請求項8】
前記サーバが、前記個数差割出手段によって割り出した個数差がプラスになり、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に増品が生じたときに、前記増品の製品の識別子に対応する該増品の製品の増品製品識別子を特定する増品製品識別子特定手段と、前記増品製品識別子特定手段によって特定した前記増品の製品の増品製品識別子を前記通信端末に送信する増品製品識別子送信手段とを含み、前記通信端末が、前記増品製品識別子送信手段によって前記サーバから送信された前記増品の各製品の増品製品識別子を出力する増品製品識別子出力手段を含む
請求項1ないし請求項7
いずれかに記載の棚卸管理システム。
【請求項9】
前記サーバが、前記増品の製品の識別子に対応する該増品の製品の増品製品データを特定する増品製品データ特定手段と、前記増品製品データ特定手段によって特定した前記増品の製品の増品製品データを前記通信端末に送信する増品製品データ送信手段とを含み、前記通信端末が、前記増品製品データ送信手段によって前記サーバから送信された前記増品の製品の増品製品データを出力する増品製品データ出力手段を含む請求項8に記載の棚卸管理システム。
【請求項10】
前記サーバが、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に増品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで増品が生じていなかったかによって前記増品の製品がいつの時期まで存在しなかったかを特定する非存在時期特定手段と、前記非存在時期特定手段によって特定した非存在時期を前記通信端末に送信する非存在時期送信手段とを含み、前記通信端末が、前記非存在時期送信手段によって前記サーバから送信された前記増品の製品の非存在時期を出力する非存在時期出力手段を含む
請求項8又は請求項9に記載の棚卸管理システム。
【請求項11】
前記サーバが、前記入庫した製品の個数に対して前記棚卸対象の製品に増品が生じたときに、前記非存在時期
特定手段によって
特定した非存在時期以降において前記増品の製品が送付済みであるか又は未送付であるかを判断する送付処理判断手段と、前記送付処理判断手段によって前記増品の製品が未送付であると判断した場合、前記増品の製品の未送付メッセージを前記通信端末に送信する未送付メッセージ送信手段とを含み、前記通信端末が、前記未送付メッセージ送信手段によって前記サーバから送信された前記増品の製品の未送付メッセージを出力する未送付メッセージ出力手段を含む請求項10に記載の棚卸管理システム。
【請求項12】
前記サーバが、前記送付処理判断手段によって前記増品の製品が送付済みであって過誤送付処理が行われたためであると判断した場合、前記増品の製品の過誤送付処理メッセージを前記通信端末に送信する過誤送付処理メッセージ送信手段を含み、前記通信端末が、前記過誤送付処理メッセージ送信手段によって前記サーバから送信された前記増品の製品の過誤送付処理メッセージを出力する過誤送付処理メッセージ出力手段を含む請求項11に記載の棚卸管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種複数の製品の棚卸を管理する棚卸管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
在庫物品のデータの記憶部、記憶部と協働する電子計算機、在庫場所、物品名、単価等の物品データの記入欄及びバーコード表示を有する棚卸シールを使用し、棚卸作業時に物品の在庫データに基づいて一連番号、物品データ、バーコード表示を有する棚卸シールを発行し、発行された棚卸シールを在庫の物品のそれぞれに貼付し、発行された棚卸シールに不足があるか否かを判定し、貼付されないで余剰となった棚卸シールを検出し、検出された棚卸シールについてバーコードを読み取り、及び余剰棚卸シールのバーコード読取りの結果に基づいて電子計算機による演算処理により棚卸伝票、棚卸明細表、および棚卸金額集計を包含する棚卸資料を出力させる在庫物品棚卸システムが開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
この在庫物品棚卸システムは、発行された棚卸シールに不足があると判定したとき、訂正棚卸データを作成するとともに訂正棚卸シールを作成し、訂正棚卸シールを在庫の物品のそれぞれに貼付し、訂正データ追加分を入力して電子計算機による棚卸データ処理を行ない、それに基づいて棚卸データを出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示の在庫物品棚卸システムは、発行された棚卸シールを各在庫物品に貼付しなければならないとともに、貼付されないで余剰となった棚卸シールについて個別にバーコードの読み取りを行わなければならず、バーコードの読み取り作業に手間と時間とを要し、その結果、棚卸作業を迅速かつ効率的に行うことができない。又、貼付されないで余剰となった棚卸シールを保管しなければならず、棚卸シールの保管に手間を要するのみならず、余剰の棚卸シールを紛失した場合、紛失した余剰の棚卸シールのバーコードの読み取りを行うことができないから、電子計算機による演算処理によって出力される棚卸伝票、棚卸明細表、棚卸金額集計を包含する棚卸資料、棚卸不一致表が不正解確になり、棚卸を正確に行うことができない。
【0006】
本発明の目的は、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができ、正確な棚卸を行うことができる棚卸管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための本発明の前提は、各種複数の製品の棚卸を管理する棚卸管理システムである。
【0008】
前記前提における本発明の棚卸管理システムの特徴は、棚卸管理システムが、サーバと、入庫した各製品に取り付けられるRFタグと、所定のネットワークを介してサーバに接続可能なRFタグリーダ及び各種複数の通信端末とから形成され、サーバが、RFタグに記憶された識別子と入庫した製品の製品識別子とを関連付けた状態で記憶する識別子記憶手段を有し、RFタグリーダが、棚卸対象の各製品に取り付けられたそれらRFタグに記憶された識別子を纏めて読み取る識別子読取手段と、識別子読取手段によって読み取ったそれらRFタグの識別子をサーバに送信する識別子送信手段とを有し、サーバが、識別子記憶手段によって記憶した識別子と識別子送信手段によってRFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子とを比較し、入庫した製品の個数と棚卸対象の製品の個数との個数差を割り出す個数差割出手段と、個数差割出手段によって割り出した個数差を通信端末に送信する個数差送信手段とを有し、通信端末が、個数差送信手段によってサーバから送信された個数差を出力する個数差出力手段を有することにある。
【0009】
本発明の棚卸管理システムの一例としては、サーバが、識別子送信手段によってRFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の製品識別子を特定する製品識別子特定手段と、製品識別子特定手段によって特定した棚卸対象の各製品の製品識別子を通信端末に送信する製品識別子送信手段とを含み、通信端末が、製品識別子送信手段によってサーバから送信された棚卸対象の各製品の製品識別子を出力する製品識別子出力手段を含む。
【0010】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、入庫した製品の各種複数の製品データをRFタグに記憶された識別子に関連付けた状態で記憶する製品データ記憶手段と、識別子送信手段によってRFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の製品データを特定する製品データ特定手段と、製品データ特定手段によって特定した棚卸対象の製品の製品データを通信端末に送信する製品データ送信手段とを含み、通信端末が、製品データ送信手段によってサーバから送信された棚卸対象の各製品の製品データを出力する製品データ出力手段を含む。
【0011】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、個数差割出手段によって割り出した個数差がマイナスになり、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、欠品の製品の識別子に対応する欠品の製品の欠品製品識別子を特定する欠品製品識別子特定手段と、欠品製品識別子特定手段によって特定した欠品の製品の欠品製品識別子を通信端末に送信する欠品製品識別子送信手段とを含み、通信端末が、欠品製品識別子送信手段によってサーバから送信された欠品の各製品の欠品製品識別子を出力する欠品製品識別子出力手段を含む。
【0012】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、欠品の製品の識別子に対応する欠品の製品の欠品製品データを特定する欠品製品データ特定手段と、欠品製品データ特定手段によって特定した欠品の製品の欠品製品データを通信端末に送信する欠品製品データ送信手段とを含み、通信端末が、欠品製品データ送信手段によってサーバから送信された欠品の製品の欠品製品データを出力する欠品製品データ出力手段を含む。
【0013】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで欠品が生じていなかったかによって欠品の製品がいつの時期まで存在したかを特定する存在時期特定手段と、存在時期特定手段によって特定した存在時期を通信端末に送信する存在時期送信手段とを含み、通信端末が、存在時期送信手段によってサーバから送信された欠品の製品の存在時期を出力する存在時期出力手段を含む。
【0014】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、存在時期特定手段によって特定した存在時期以降において欠品の製品の売上処理が処理済みであるか又は未処理であるかを判断する売上処理判断手段と、売上処理判断手段によって欠品の製品の売上処理が未処理であると判断した場合、欠品の製品の売上未処理メッセージを通信端末に送信する売上未処理メッセージ送信手段とを含み、通信端末が、売上未処理メッセージ送信手段によってサーバから送信された欠品の製品の売上未処理メッセージを出力する売上未処理メッセージ出力手段を含む。
【0015】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、売上処理判断手段によって欠品の製品の売上処理が処理済みであると判断した場合、欠品の製品の紛失メッセージを通信端末に送信する紛失メッセージ送信手段を含み、通信端末が、紛失メッセージ送信手段によってサーバから送信された欠品の製品の紛失メッセージを出力する紛失メッセージ出力手段を含む。
【0016】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、個数差割出手段によって割り出した個数差がプラスになり、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、増品の製品の識別子に対応する増品の製品の増品製品識別子を特定する増品製品識別子特定手段と、増品製品識別子特定手段によって特定した増品の製品の増品製品識別子を通信端末に送信する増品製品識別子送信手段とを含み、通信端末が、増品製品識別子送信手段によってサーバから送信された増品の各製品の増品製品識別子を出力する増品製品識別子出力手段を含む。
【0017】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、増品の製品の識別子に対応する増品の製品の増品製品データを特定する増品製品データ特定手段と、増品製品データ特定手段によって特定した増品の製品の増品製品データを通信端末に送信する増品製品データ送信手段とを含み、通信端末が、増品製品データ送信手段によってサーバから送信された増品の製品の増品製品データを出力する増品製品データ出力手段を含む。
【0018】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで増品が生じていなかったかによって増品の製品がいつの時期まで存在しなかったかを特定する非存在時期特定手段と、非存在時期特定手段によって特定した非存在時期を通信端末に送信する非存在時期送信手段とを含み、通信端末が、非存在時期送信手段によってサーバから送信された増品の製品の非存在時期を出力する非存在時期出力手段を含む。
【0019】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、非存在時期特定手段によって特定した非存在時期以降において増品の製品が送付済みであるか又は未送付であるかを判断する送付処理判断手段と、送付処理判断手段によって増品の製品が未送付であると判断した場合、増品の製品の未送付メッセージを通信端末に送信する未送付メッセージ送信手段とを含み、通信端末が、未送付メッセージ送信手段によってサーバから送信された増品の製品の未送付メッセージを出力する未送付メッセージ出力手段を含む。
【0020】
本発明の棚卸管理システムの他の一例としては、サーバが、送付処理判断手段によって増品の製品が送付済みであって過誤送付処理が行われたためであると判断した場合、増品の製品の過誤送付処理メッセージを通信端末に送信する過誤送付処理メッセージ送信手段を含み、通信端末が、過誤送付処理メッセージ送信手段によってサーバから送信された増品の製品の過誤送付処理メッセージを出力する過誤送付処理メッセージ出力手段を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る棚卸管理システムによれば、サーバがRFタグに記憶された識別子と入庫した製品の製品識別子とを関連付けた状態で記憶し、RFタグリーダが棚卸対象の各製品に取り付けられたそれらRFタグに記憶された識別子を纏めて読み取り、読み取ったそれらRFタグの識別子をサーバに送信し、サーバが記憶した識別子とRFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子とを比較し、入庫した製品の個数と棚卸対象の製品の個数との個数差を割り出すから、RFタグリーダを利用して棚卸対象の製品のRFタグに記憶された識別子を一括して瞬時に読み取ることができ、RFタグの読み取り作業に手間と時間とを要せず、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。棚卸管理システムは、RFタグが棚卸対象の各製品に取り付けられ、RFタグが棚卸対象の各製品から外されることはないから、棚卸対象の各製品に関連付けられた識別子の読み取り漏れがなく、入庫した製品の個数と棚卸対象の製品の個数とを正確に割り出すことができ、正確な棚卸を行うことができる。棚卸管理システムは、入庫した製品の個数と棚卸対象の製品の個数との個数差を割り出すことができるとともに、通信端末がサーバから送信された個数差を出力するから、通信端末を介して入庫した製品と棚卸対象の製品との個数の一致、不一致を知ることができ、入庫した製品と棚卸対象の製品との個数の不一致の原因を探ることができるとともに、原因を解明することで棚卸における個数の不一致を是正することができる。
【0022】
サーバがRFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の製品識別子を特定し、特定した棚卸対象の各製品の製品識別子を通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された棚卸対象の各製品の製品識別子を出力する棚卸管理システムは、サーバが棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の製品識別子を特定し、通信端末が棚卸対象の各製品の製品識別子を出力することで、各識別子から棚卸対象の各製品の製品識別子が特定され、通信端末を介して個数が一致した棚卸対象の各製品の製品識別子を知ることができ、個数が不一致の棚卸対象の各製品の製品識別子を知ることができる。棚卸管理システムは、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができるのみならず、個数が不一致の棚卸対象の各製品の製品識別子を把握しつつ、入庫した製品と棚卸対象の製品との個数の不一致の原因を探ることができ、原因を解明することで個数の不一致を是正することができるとともに、各棚卸対象の各製品の製品識別子を特定しつつ正確な棚卸を行うことができる。
【0023】
サーバが入庫した製品の各種複数の製品データをRFタグに記憶された識別子に関連付けた状態で記憶し、RFタグリーダから送信された棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の製品データを特定するとともに、特定した棚卸対象の製品の製品データを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された棚卸対象の各製品の製品データを出力する棚卸管理システムは、サーバが棚卸対象の製品の識別子に対応する棚卸対象の各製品の各種複数の製品データを特定し、通信端末が棚卸対象の各製品の製品データを出力することで、各識別子から棚卸対象の各製品の製品データが特定され、通信端末を介して個数が一致した棚卸対象の各製品の製品データを知ることができ、個数が不一致の棚卸対象の各製品の製品データを知ることができる。棚卸管理システムは、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができるのみならず、個数が不一致の棚卸対象の各製品の製品データを把握しつつ、入庫した製品と棚卸対象の製品との個数の不一致の原因を探ることができ、原因を解明することで個数の不一致を是正することができるとともに、各棚卸対象の各製品の製品データを把握しつつ正確な棚卸を行うことができる。
【0024】
割り出した個数差がマイナスになり、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、サーバが欠品の製品の識別子に対応する欠品の製品の欠品製品識別子を特定し、特定した欠品の製品の欠品製品識別子を通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された欠品の各製品の欠品製品識別子を出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じた場合、特定した欠品の製品の欠品製品識別子をサーバが通信端末に送信し、通信端末が欠品の製品の欠品製品識別子を出力するから、個数が不一致の場合における欠品の各製品の欠品製品識別子を知ることができ、欠品の製品の欠品製品識別子を把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0025】
サーバが欠品の製品の識別子に対応する欠品の製品の欠品製品データを特定し、特定した欠品の製品の欠品製品データを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された欠品の製品の欠品製品データを出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じた場合、特定した欠品の製品の欠品製品データをサーバが通信端末に送信し、通信端末が欠品の製品の欠品製品データを出力するから、個数が不一致の場合における欠品の各製品の欠品製品データを知ることができ、欠品の製品の欠品製品データを把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0026】
入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで欠品が生じていなかったかによってサーバが欠品の製品がいつの時期まで存在したかを特定し、特定した存在時期を通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された欠品の製品の存在時期を出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じた場合、特定した欠品の製品の特定した存在時期をサーバが通信端末に送信し、通信端末が欠品の製品の存在時期を出力するから、個数が不一致の場合における欠品の各製品の存在時期を知ることができ、欠品の製品の存在時期を把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0027】
入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に欠品が生じたときに、サーバが存在時期特定手段によって特定した存在時期以降において欠品の製品の売上処理が処理済みであるか又は未処理であるかを判断し、欠品の製品の売上処理が未処理であると判断した場合、欠品の製品の売上未処理メッセージを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された欠品の製品の売上未処理メッセージを出力する棚卸管理システムは、サーバが欠品の製品の売上処理が未処理であると判断し、通信端末が欠品の製品の売上未処理メッセージを出力することで、欠品の原因が売上処理の未処理であることを知ることができ、売上処理を行うことで欠品の原因を排除して欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0028】
サーバが欠品の製品の売上処理が処理済みであると判断した場合、欠品の製品の紛失メッセージを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された欠品の製品の紛失メッセージを出力する棚卸管理システムは、サーバが欠品の製品の売上処理が処理済みであると判断し、通信端末が欠品の製品の紛失メッセージを出力することで、欠品の原因が紛失であることを知ることができ、紛失による欠品処理を行うことで欠品の原因を排除して欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0029】
割り出した個数差がプラスになり、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、サーバが増品の製品の識別子に対応する増品の製品のの増品製品識別子を特定し、特定した増品の製品の増品製品識別子を通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された増品の各製品の増品製品識別子を出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じた場合、特定した増品の製品の増品製品識別子をサーバが通信端末に送信し、通信端末が増品の製品の増品製品識別子を出力するから、個数が不一致の場合における増品の各製品の増品製品識別子を知ることができ、増品の製品の増品製品識別子を把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0030】
サーバが増品の製品の識別子に対応する増品の製品の増品製品データを特定し、特定した増品の製品の増品製品データを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された増品の製品の増品製品データを出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じた場合、特定した増品の製品の増品製品データをサーバが通信端末に送信し、通信端末が増品の製品の増品製品データを出力するから、個数が不一致の場合における増品の各製品の増品製品データを知ることができ、増品の製品の増品製品データを把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0031】
入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで増品が生じていなかったかによってサーバが増品の製品がいつの時期まで存在しなかったかを特定し、特定した非存在時期を通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された増品の製品の非存在時期を出力する棚卸管理システムは、入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じた場合、特定した増品の製品の特定した非存在時期をサーバが通信端末に送信し、通信端末が増品の製品の非存在時期を出力するから、個数が不一致の場合における増品の各製品の非存在時期を知ることができ、増品の製品の非存在時期を把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0032】
入庫した製品の個数に対して棚卸対象の製品に増品が生じたときに、サーバが非存在時期特定手段によって特定した非存在時期以降において増品の製品が送付済みであるか又は未送付であるかを判断し、増品の製品が未送付であると判断した場合、増品の製品の未送付メッセージを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された増品の製品の未送付メッセージを出力する棚卸管理システムは、サーバが増品の製品が未送付であると判断し、通信端末が増品の製品の未送付メッセージを出力することで、増品の原因が製品の未送付であることを知ることができ、製品を送付することで増品の原因を排除して増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0033】
サーバが増品の製品が送付済みであって過誤送付処理が行われたためであると判断した場合、増品の製品の過誤送付処理メッセージを通信端末に送信し、通信端末がサーバから送信された増品の製品の過誤送付処理メッセージを出力する棚卸管理システムは、サーバが増品の製品の過誤送付処理であると判断し、通信端末が増品の製品の過誤送付処理メッセージを出力することで、増品の原因が過誤送付処理であることを知ることができ、過誤送付処理を取り消すことで増品の原因を排除して増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図2】時計に取り付けられるFRタグの一例を示す図。
【
図4】入庫手続き後の時計を収容した収容袋の一例を示す図。
【
図5】複数の収容袋を収容した収容ボックスの一例を示す図。
【
図7】スマートフォンのタッチパネルに出力された棚卸作業画面の一例を示す図。
【
図8】スマートフォンのタッチパネルに出力された棚卸個数差出力画面の一例を示す図。
【
図9】スマートフォンのタッチパネルに出力された棚卸製品出力画面の一例を示す図。
【
図10】スマートフォンのタッチパネルに出力された棚卸製品データ出力画面の一例を示す図。
【
図11】スマートフォンのタッチパネルに出力された欠品個数差出力画面の一例を示す図。
【
図12】スマートフォンのタッチパネルに出力された棚卸製品番号出力画面の他の一例を示す図。
【
図13】スマートフォンのタッチパネルに出力された欠品製品データ出力画面の一例を示す図。
【
図14】スマートフォンのタッチパネルに出力された存在期間出力画面の一例を示す図。
【
図15】スマートフォンのタッチパネルに出力された原因出力画面の一例を示す図。
【
図16】スマートフォンのタッチパネルに出力された増品個数差出力画面の一例を示す図。
【
図17】スマートフォン(通信端末)のタッチパネルに出力(表示)された棚卸製品番号出力画面の他の一例を示す図。
【
図18】スマートフォン(通信端末)のタッチパネルに出力(表示)された増品製品データ出力画面の一例を示す図。
【
図19】スマートフォンのタッチパネルに出力された非存在期間出力画面の一例を示す図。
【
図20】スマートフォンのタッチパネルに出力された原因出力画面の他の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
一例として示す棚卸管理システム10の構成図である
図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る棚卸管理システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、
図2は、時計14(製品)に取り付けられるFRタグ15の一例を示す図である。棚卸管理システム10は、各種複数の製品の棚卸を管理する。棚卸対象の製品として買取店(買取業者)がユーザー(売り主)から買い取った時計14(中古時計、新古時計)を例に棚卸管理システム10を説明するが、棚卸対象の製品に特に制限はなく、各種複数のあらゆる製品が棚卸管理システム10を利用して行われる棚卸の対象になる。
【0036】
棚卸管理システム10は、クラウド11(クラウドコンピューティング)(サーバ)と、インターネット12(所定のネットワーク)を介してクラウド11(サーバ)に接続可能なスマートフォン13a~13c(通信端末)と、入庫した各時計14(各製品)に取り付けられる複数のRFタグ15(ICタグ)と、それらRFタグ15に記憶されたデータを読み取るRFタグリーダ16(ハンディタイプ)とから形成されている。
【0037】
図1では、3台のスマートフォン13a~13c(通信端末)、1台の入庫管理用端末17(パソコン)を図示しているが、実際にはインターネット12(所定のネットワーク)を介してクラウド11(サーバ)に接続される各種複数のスマートフォン(通信端末)や各種複数のタブレット、各種複数の携帯電話が存在し、インターネット12を介してクラウド11に接続される複数の入庫管理用端末17が存在する。なお、通信端末には、パソコンや携帯情報端末(PDA)も含まれ、更に、今後開発されるインターネット12に接続可能な全ての通信端末が含まれる。又、インターネット12の他に、それらスマートフォン13a~13c(通信端末)とクラウド11(サーバ)とがLANやWAN等の他のネットワークによって接続される場合も含まれる。
【0038】
棚卸管理システム10は、時計14(製品)の入庫を管理する入庫管理用端末17(パソコン)を含み、各処理(売上処理、送付処理)の記録を記憶(格納)する処理記録管理データベース18、時計14(製品)の各種複数の情報を記憶(格納)する製品情報管理データベース19を含むとともに、RFタグリーダ/ライタ20及びラベルプリンター21を含む。処理記録管理データベース18や製品情報管理データベース19は、各種データをクラウド11から受信するとともに、各種データをクラウド11に送信する。
【0039】
クラウド11としては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。棚卸管理システム10にクラウド11を利用することで、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でITリソースをオンデマンドで利用することができる。クラウド11は、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量仮想記憶領域が生成されている。クラウド11の仮想メインメモリには、棚卸管理システム10の後記する各手段を実施させるアプリケーションが記憶(格納)されている。
【0040】
クラウド11(サーバ)は、棚卸管理システム10を提供(管理運営)するシステム提供者(事業法人)が契約するデータセンター(図示せず)に構築(形成)されている。なお、クラウド11ではなく、CPU又はMPU(中央処理部)とメインメモリ及びキャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なサーバ(コンピュータ)を利用することもできる。物理的なサーバ(コンピュータ)を利用する場合、そのサーバは、システム提供者(事業法人)の建造物又はデータセンターに設置される。
【0041】
クラウド11(サーバ)又は物理的なサーバは、DNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能の各種サーバ機能を有し、インターネット12に接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、インターネット12を利用してアクセス制限がない不特定多数のサーバや携帯通信端末(スマートフォンやタブレット等)にアクセスかつログインすることができ、不特定多数のサーバや携帯通信端末に各種データを送信することができるるとともに、不特定多数のサーバや携帯通信端末から各種データを受信することができる。
【0042】
クラウド11(サーバ)の大容量記憶領域には、スマートフォン13a~13cのURL、スマートフォン13a~13cのメールアドレス、スマートフォン13a~13cを所持するの各所持者の個人情報がスマートフォン13a~13cの携帯端末特定情報(携帯端末特定識別子)に関連付けられた状態で記憶(格納)され、入庫管理用端末17のURLが入庫管理用端末17の端末特定情報(端末特定識別子)に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。
【0043】
クラウド11(サーバ)又は物理的なサーバは、識別子記憶手段、製品データ記憶手段を実施し、個数差割出手段、製品識別子特定手段、製品データ特定手段、欠品製品識別子特定手段、欠品製品データ特定手段、存在時期特定手段、売上処理判断手段、増品製品識別子特定手段、増品製品データ特定手段、非存在時期特定手段、送付処理判断手段を実施するとともに、個数差送信手段、製品識別子送信手段、製品データ送信手段、欠品製品識別子送信手段、欠品製品データ送信手段、存在時期送信手段、売上未処理メッセージ送信手段、紛失メッセージ送信手段、増品製品識別子送信手段、増品製品データ送信手段、非存在時期送信手段、未送付メッセージ送信手段、過誤送付処理メッセージ送信手段を実施する。
【0044】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、棚卸管理システム10によって行われる棚卸の結果を利用する権限を有する役員や従業員等の所持者が所持している。スマートフォン13a~13cは、それぞれ機種が異なるとともにそれを提供するキャリア(メーカー)が異なる。スマートフォン13a~13cは、CPU又はMPU(中央処理部)とメインメモリ及びキャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータを内蔵し、大容量記憶領域を実装している。
【0045】
スマートフォン13a~13cのメインメモリには、スマートフォン13a~13cに棚卸管理システム10の各手段を実施させるアプリケーションが記憶(格納)されている。そのアプリケーションは、クラウド11(サーバ)に直接アクセスし、又は、リンクを介して他のサーバからクラウド11にアクセスした後、クラウド11からダウンロード(インストール)する。スマートフォン13a~13cのメインメモリには、ウェブブラウザおよび電子メールの送受信や電子メールの管理を行う電子メールクライアントが格納されている。
【0046】
スマートフォン13a~13cは、ウェブブラウザを利用してインターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用して不特定多数の他のサーバ(物理サーバや仮想サーバ)にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12において各種検索エンジンを利用することができる。スマートフォン13a~13cは、クラウド11(サーバ)のURLを使用してクラウド11にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12を利用して各種データ(文字データや画像データ)をクラウド11を含む他の複数の外部サーバに提供することができ、インターネッ12を利用して各種データをクラウド11を含む他の複数の外部サーバから受け取ることができる。
【0047】
スマートフォン13a~13cの大容量記憶領域には、それらスマートフォン13a~13cを特定する携帯端末特定情報(携帯端末特定識別子)が格納されている。携帯端末特定情報としては、スマートフォン13a~13cのIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、スマートフォン13a~13cがそれらスマートフォン13a~13cを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を携帯端末特定情報とすることができる。スマートフォン13a~13cの大容量記憶領域には、それらを使用する権限を有する社員の個人情報、クラウド11のURLが記憶(格納)されている。個人情報としては、パスワードやID番号、法人名、個人氏名、住所、電話番号、FAX番号、年齢、性別、メールアドレス等がある。
【0048】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、個数差出力手段、製品識別子出力手段、製品データ出力手段、欠品製品識別子出力手段、欠品製品データ出力手段、存在時期出力手段、売上未処理メッセージ出力手段、紛失メッセージ出力手段、増品製品識別子出力手段、増品製品データ出力手段、非存在時期出力手段、未送付メッセージ出力手段、過誤送付処理メッセージ出力手段を実施する。
【0049】
入庫管理用端末17は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作するコンピュータ(仮想マシンを含む)であり、大容量記憶領域(大容量ハードディスク等)を実装している。入庫管理用端末17(パソコン)は、システム提供者(事業法人)の建造物に設置されている。入庫管理用端末17には、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンター等の出力装置がインターフェイスを介して接続され、デジタルカメラ(図示せず)が接続されている。入庫管理用端末17には、RFタグリーダ/ライタ20がインターフェイスを介して接続され、ラベルプリンター21がインターフェイスを介して接続されている。
【0050】
入庫管理用端末17は、クラウド11(サーバ)のURLを使用してクラウド11にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12を利用して各種データ(文字データや画像データ)をクラウド11を含む他の複数の外部サーバに提供(送信)することができ、インターネッ12を利用して各種データをクラウド11を含む他の複数の外部サーバから受け取る(受信する)ことができる。
【0051】
それらRFタグ15(荷札)は、入庫した各種複数の時計14(製品)に個別に取り付けられる。それらRFタグ15には、
図2に示すように、ICチップ22が設置固定されている。RFタグリーダ16は、システム提供者(事業法人)の建造物に配置されている。RFタグリーダ16は、スマートフォン13a~13cに記憶された棚卸管理システム10のアプリケーションが起動することで、スマートフォン13a~13cに接続される。RFタグリーダ16は、それらRFタグ15に設置されたICチップ22の識別番号(識別子)を読み取り、読み取ったICチップ22の識別子番号をスマートフォン13a~13cを介してクラウド11(サーバ)に送信する。
【0052】
なお、RFタグリーダ16がインターネット12(所定のネットワーク)を介してクラウド11(サーバ)に接続可能な通信機能を有し、その通信機能を介してクラウド11にアクセスかつログインしつつ、読み取ったデータをクラウド11に送信する場合もある。この場合、RFタグリーダ16は、それらRFタグ15に設置されたICチップ22の識別番号(識別子)を読み取り、読み取ったICチップ22の識別子番号を通信機能によってクラウド11に送信する。RFタグリーダ16は、識別子読取手段、識別子送信手段を実施する。
【0053】
入庫管理用端末17に接続されたRFタグリーダ/ライタ20は、RFタグ15に設置されたICチップ22に識別番号(識別子)を書き込む。入庫管理用端末17に接続されたラベルプリンター21は、時計14(製品)を収容した収容袋23(ビニール袋)に貼付するラベルシール24(ラベル)を作成出力する。ラベルシール24には、時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)や時計14のブランド名、時計14の製造年月日、時計14の状態(優、良、可)、時14計の仕入れ原価等の製品データが表示される。
【0054】
図3は、FRタグ15を取り付けた時計14(製品)の一例を示す図であり、
図4は、入庫手続き後の時計14(製品)を収容した収容袋23の一例を示す図である。
図5は、複数の収容袋23を収容した収容ボックス25の一例を示す図である。時計14(新古時計又は中古時計)の売買の一例は、ユーザー(売り主)が買取店(買取業者)に時計14を持ち込み、買取店が時計14を査定してその時計14の値段をユーザーに提示する。ユーザーは、時計14の代金(提示された査定額)と引き替えに時計14を買取店に渡す。
【0055】
買取店の従業員は、買い取った時計14(製品)の入庫手続きを行う。入庫手続きでは、それらRFタグ15に設置されたICチップ22に記録(格納)された識別子と入庫した各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)とを関連付けた状態でクラウド11の大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。買い取った各時計14に取り付けられるRFタグ15は、第1番~第n番までのRFタグ15が一列に並べられた状態で管理保管されている。それらRFタグ15には、第1番~第n番の番号が表示(印刷)されている。第1番~第n番は、入庫した各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)になる。
【0056】
なお、第1番~第n番は製品識別番号(製品識別子)の一例であり、第1番~第n番の他に、例えば、第1-1番~第1-n番や第A-1番~第A-n番、第B-1番~第B-n番等製品識別番号を自由に設定することができる。又、入庫管理用端末17がユニークな製品識別番号(製品識別子)を独自に生成し、生成した製品識別番号を入庫した各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)にすることもできる。
【0057】
それらRFタグ15のICチップ22には、ユニークな識別番号(識別子)が事前に書き込まれている。なお、入庫管理用端末17がRFタグ15のICチップ22に書き込むユニークな識別番号(識別子)を生成し、生成した識別番号をRFタグリーダ/ライタ20に送信し、RFタグリーダ/ライタ20がRFタグ15のICチップ22にその識別番号を書き込む場合もある。
【0058】
入庫管理用端末17のディスプレイには、識別番号入力画面(図示せず)が表示される。従業員は、第1番のRFタグ15を取り出し、そのRFタグ15をRFタグリーダ/ライタ20にセットした後、入庫管理用端末17の入力装置を利用して識別番号入力画面に表示された製品識別子入力エリアに番号1(製品識別子)を入力し、識別番号入力画面に表示された識別番号入力ボタンをクリックする。識別番号入力ボタンをクリックすると、RFタグリーダ/ライタ20がRFタグ15のICチップ22に記憶された識別番号(識別子)を読み取り、RFタグリーダ/ライタ20がRFタグ15の識別番号を入庫管理用端末17に送信する。
【0059】
入庫管理用端末17は、入力された番号1(製品識別子)とRFタグリーダ/ライタ20から送信されたRFタグ15の識別番号(識別子)とをキャッシュメモリに一時的に保管し、識別番号入力画面に識別番号確認ボタンを出力(表示)する。識別番号確認ボタンをクリックすると、入庫管理用端末17は、時計14の各種製品データの製品データ入力画面(図示せず)をディスプレイに出力(表示)する。
【0060】
製品データ入力画面の各入力エリアに各製品データを入力するとともに、デジタルカメラ(図示せず)を利用して時計14を撮影し、時計14のデジタル画像データ(製品データ)をデジタルカメラから入庫管理用端末17に入力する。なお、スマートフォンのカメラ機能を利用して時計14(製品)をデジタル画像データとして撮影(取得)し、撮影した時計14のデジタル画像データをスマートフォンから入庫管理用端末17に送信してもよい。入力画面の各入力エリアに各製品データを入力し、時計14のデジタル画像データを入庫管理用端末17に入力した後、製品データ入力画面に表示された入力確認ボタンをクリックする。
【0061】
入力確認ボタンをクリックすると、入庫管理用端末17は、キャッシュメモリに一時的に保管した番号1(製品識別子)とRFタグ15の識別番号(識別子)と時計14の各種製品データとをインターネット12を介してクラウド11(サーバ)に送信するとともに、入庫管理用端末17に接続されたラベルプリンター21を利用し、ラベルシール24を作成出力する。
【0062】
時計14の製品データとしては、時計14の商品名(機種名や販売店名を含む)、時計14のブランド名(製造メーカー)、時計14の製造年月日、時計14の状態(優、良、可)、時計14の仕入れ原価、時計14のデジタル画像、時計14のユーザー(売り主)の個人情報がある。個人情報としては、氏名、住所、電話番号、年齢、性別、メールアドレス等がある。なお、時計14の製品データに特に限定はなく、時計14やユーザーに関するあらゆるデータが含まれる。
【0063】
ラベルプリンター21から出力されたラベルシール24には、
図4に示すように、時計14の商品名、時計14のブランド名、時計14の製造年月日、時計14に識別番号(識別子)が表示される。なお、入庫管理用端末17がユニークな製品識別番号(製品識別子)を独自に生成するとともに、入庫管理用端末17がRFタグ15のICチップ223に書き込むユニークな識別番号(識別子)を生成した場合、入庫管理用端末17は、RFタグリーダ/ライタ20を利用してRFタグ15のICチップ22にユニークな識別番号を書き込んだ後、ユニークな製品識別番号とユニークな識別番号と時計14の各種製品データとをインターネット12を介してクラウド11(サーバ)に送信する。
【0064】
クラウド11(サーバ)は、入庫管理用端末17から送信された識別番号(識別子)(RFタグ15に記憶された識別番号)と入庫管理用端末17から送信された製品識別番号(製品識別子)(入庫した時計14(製品)の製品識別番号)とを関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶し(識別子記憶手段)、入庫した時計14(製品)の各種複数の製品データを入庫管理用端末17から送信された識別番号(識別子)(RFタグに記憶された識別番号)又は製品識別番号(製品識別子)に関連付けた状態で製品情報管理データベース19に記憶(格納)する(製品データ記憶手段)。入庫管理用端末17のディスプレイには、送信完了メッセージと識別番号入力画面とが表示される。
【0065】
買取店の従業員は、ラベルプリンター21から出力されたラベルシール24を収容袋23(ビニール袋)の表面に貼付し、その収容袋23に入庫手続きが済んだ時計14を収容するとともに、収容袋23を収容ボックス25に収容する。入庫管理用端末17やRFタグリーダ/ライタ20、ラベルプリンター21を使用して既述の入庫手続きを繰り返し、ラベルシール24を収容袋23(ビニール袋)に貼付しつつ、入庫手続きが済んだ時計14を収容袋23に順次収容する。従業員は、買い取った時計14の全てについて入庫手続きを行う。
【0066】
買取店は、買い取った時計14を販売店(販売業者)に販売(転売)する。買取店が時計14を販売店の販売した場合、買取店の従業員(事務係)は、販売した時計14の売上伝票(販売伝票)を作成し、売上伝票に従って売上(販売)処理の手続きを行う。売上処理の手続きでは、入庫管理用端末17のディスプレイに出力(表示)された売上処理ボタンをクリックし、ディスプレイに出力(表示)された売上処理画面において製品識別番号入力エリアに収容袋23に貼付されたラベルシール24に印字された製品識別番号(製品識別子)を入力した後、売上(販売)完了ボタンをクリックする。又は、RFタグリーダ16やRFタグリーダ/ライタ20を利用して収容袋23に収容された時計14のRFタグ15のICチップ22を読み取り、ICチップ22に記憶された識別番号(識別子)を入庫管理用端末17に入力した後、売上(販売)完了ボタンをクリックする。
【0067】
売上完了ボタンをクリックすると、売上(販売)完了信号及び製品識別番号(製品識別子)又は識別番号(識別子)が入庫管理用端末17からクラウド11(サーバ)に送信される。売上完了信号及び製品識別番号(製品識別子)又は識別番号(識別子)を受信したクラウド11(サーバ)は、処理記録管理データベース18に記憶した識別番号(識別子)の中から入庫管理用端末17から受信した製品識別番号(製品識別子)に対応する識別番号に売上(販売)処理完了タグを付し、又は、処理記録管理データベース18に記憶した識別番号の中から入庫管理用端末17から受信した識別番号に売上(販売)処理完了タグを付す。
【0068】
あるいは、入庫管理用端末17から受信した製品識別番号(製品識別子)に対応する識別番号(識別子)を処理記録管理データベース18から消去し、又は、入庫管理用端末17から受信した識別番号(識別子)を処理記録管理データベース18から消去する。更に、製品情報管理データベース19に記憶した製品データの中から識別番号(識別子)に対応する製品データに売上(販売)処理完了タグを付す。従業員は、売上処理の手続きを行った後、売上処理済みの時計14を収容した収容袋23を郵送ボックス26に入れる。従業員は、既述の売上(販売)処理の手続きを繰り返し、販売店に販売した時計14の全てについて売上処理の手続きを行う。
【0069】
販売店に販売した時計14の全てについて売上処理の手続きを行った後、買取店の従業員は、時計14の販売店への送付(郵送)処理の手続きを行う。送付処理の手続きでは、郵送ボックス26から収容袋23を取り出し、入庫管理用端末17のディスプレイに出力(表示)された送付処理ボタンをクリックし、ディスプレイに出力(表示)された送付処理画面において製品識別番号入力エリアに収容袋23に貼付されたラベルシール24に印字された製品識別番号(製品識別子)を入力した後、送付処理完了ボタンをクリックする。又は、RFタグリーダ16やRFタグリーダ/ライタ20を利用して収容袋23に収容された時計14のRFタグ15のICチップ22を読み取り、ICチップ22に記憶された識別番号(識別子)を入庫管理用端末17に入力した後、送付処理完了ボタンをクリックする。
【0070】
送付処理完了ボタンをクリックすると、送付処理完了信号及び製品識別番号(製品識別子)又は識別番号(識別子)が入庫管理用端末17からクラウド11(サーバ)に送信される。送付処理完了信号及び製品識別番号(製品識別子)又は識別番号(識別子)を受信したクラウド11は、処理記録管理データベース18に記憶した識別番号(識別子)の中から入庫管理用端末17から受信した製品識別番号(製品識別子)に対応する識別番号に対応する識別番号に送付処理完了タグを付し、又は、処理記録管理データベース18に記憶した識別番号(識別子)の中から入庫管理用端末17から受信した識別番号に送付処理完了タグを付す。更に、製品情報管理データベース19に記憶した製品データの中から識別番号(識別子)に対応する製品データに送付処理完了タグを付す。従業員は、送付処理の手続きを行った後、送付処理済みの時計14を収容した収容袋23を再び郵送ボックス26に入れる。従業員は、既述の送付処理の手続きを繰り返し、販売店に販売した時計14の全てについて送付処理の手続きを行う。
【0071】
図6は、棚卸作業の一例を示す図であり、
図7は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸作業画面の一例を示す図である。
図8は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸個数差出力画面の一例を示す図であり、
図9は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸製品番号出力画面の一例を示す図である。
図10は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸製品データ出力画面の一例を示す図である。
図7~
図10では、各出力エリアに出力(表示)されたデータや各入力エリアに入力されたデータの図示を省力している(
図11~
図20も同様)。
【0072】
買取店の従業員は、業務開始時や業務終了時等に時計14(製品)の在庫に対する棚卸を行う。従業員は、所持するスマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸管理システム10のアイコン(図示せず)をタップ(クリック)する。棚卸管理システム10のアイコンをタップすると、棚卸管理システム10のアプリケーションが起動し、スマートフォン13a~13cがクラウド11にアクセスかつログインするとともに、
図7に示す棚卸作業画面がスマートフォン13a~13cのタッチパネル27に出力(表示)される。
図7の棚卸作業画面には、棚卸作業ボタン7a、ログアウトボタン7bが出力(表示)される、ログアウトボタン7bをタップすると、スマートフォン13a~13cがクラウド11からログアウトする(以下のログアウトボタンも同様)。
【0073】
棚卸作業ボタン7aをタップすると、棚卸指示画面(図示せず)がスマートフォン13a~13cのタッチパネル27に出力(表示)される。棚卸指示画面には、RFタグリーダ16によるRFタグ15の読み取りメッセージ、戻るボタン、ログアウトボタンが出力(表示)される。戻るボタンをクリックすると、1つ前の画面に戻る(以下の戻るボタンも同様)。従業員は、RFタグリーダ16のスイッチをONにし、
図6に示すように、RFタグリーダ16を利用して郵送ボックス26に収容されたそれら収容袋23の内部の各RFタグ16のICチップ22に記憶された識別番号(識別子)を纏めて一気に読み取る(識別子読取手段)。郵送ボックス26内のそれら収容袋23に収容された各時計14のRFタグ16のICチップ22に記憶された識別番号(識別子)は、RFタグリーダ16によって瞬時に読み取られる。
【0074】
RFタグリーダ16は、読み取ったそれら識別番号(識別子)をスマートフォン13a~13cに送信する。スマートフォン13a~13cは、RFタグリーダ16から送信された識別番号(識別子)をクラウド11に送信する(識別子送信手段)。なお、RFタグリーダ16が通信機能を有する場合、その通信機能を利用して識別番号(識別子)を直接クラウド11に送信することもできる(識別子送信手段)。
【0075】
クラウド11(サーバ)は、識別子送信手段によってスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ16から送信されたそれら識別番号(識別子)を受信しつつ、識別子記憶手段によって大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号(識別子)と識別子送信手段によってスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ16から送信された棚卸対象の時計14(製品)のそれら識別番号(識別子)とを比較し、入庫した時計14の個数と棚卸対象の時計14の個数との個数差を割り出す(個数差割出手段)。
【0076】
クラウド11(サーバ)は、識別子記憶手段によって大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号(識別子)と識別子送信手段によって送信された棚卸対象の時計14(製品)のそれら識別番号(識別子)とが一致した場合、個数差が0と判断し、記憶したそれら識別番号と識別子送信手段によって送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号とが不一致であって記憶したそれら識別番号よりも送信された識別番号の個数が少ない場合、個数差がマイナスと判断するとともに、記憶したそれら識別番号と識別子送信手段によって送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号とが不一致であって記憶したそれら識別番号よりも送信された識別番号の個数が多い場合、個数差がプラスと判断する。
【0077】
クラウド11(サーバ)は、個数差割出手段を実施する毎に、各個数差割出手段によって割り出した個数差、個数差割出手段の実施日時(年月日、時間)を独自に生成したユニークな識別番号(識別子)に関連付けた状態で大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。クラウド11は、個数差割出手段によって割り出した個数差をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(個数差送信手段)。スマートフォン13a~13cは、個数差送信手段によってクラウド11から送信された個数差を受信しつつ、受信した個数差をタッチパネル27に出力(表示)する(個数差出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図8に示す棚卸個数差出力画面が出力(表示)される。
【0078】
図8の棚卸個数差出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア8a、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア8b、個数差出力エリア8c、棚卸製品番号出力ボタン8d、棚卸作業画面ボタン8e、戻るボタン8f、ログアウトボタン8gが出力(表示)される。棚卸作業画面ボタンをタップすると、
図6の棚卸作業画面がタッチパネル27に出力(表示)される(以下の棚卸作業画面ボタンも同様)。
【0079】
入庫時計個数出力エリア8aには、入庫手続きが済んだ時計14(販売処理手続きが済んでいない時計14)の個数が出力(表示)され、棚卸対象時計個数出力エリア8bには、郵送ボックス26内のそれら収容袋23に収容された棚卸対象の各時計14の個数が出力(表示)される。個数差が0の場合、0個が個数差出力エリア8cに出力(表示)される。個数差がマイナスの場合、マイナスの個数が個数差出力エリア8cに出力(表示)され、個数差がプラスの場合、プラスの個数が個数差出力エリア8cに出力(表示)される。
【0080】
入庫時計個数出力エリア8aに出力(表示)された個数を見ることで、入庫手続きが済んだ時計14の個数を知ることができ、棚卸対象時計個数出力エリア8bに出力(表示)された個数を見ることで、棚卸対象の各時計14の個数を知ることができる。個数差出力エリア8cを見ることで、入庫手続きが済んだ各時計14(販売処理手続きが済んでいない時計14)の個数と棚卸対象の各時計14の個数との差を知ることができる。
【0081】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)がRFタグ15のICチップ22に記憶されたユニークな識別番号(識別子)と入庫した時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)とを関連付けた状態で記憶し、RFタグリーダ16が棚卸対象の各時計14に取り付けられたそれらRFタグ15のICチップ22に記憶された識別番号を纏めて読み取り、読み取ったそれらRFタグ15の識別番号をクラウド11に送信し、クラウド11が記憶した識別番号とRFタグリーダ16から送信された棚卸対象の時計14の識別番号とを比較し、入庫した時計14の個数と棚卸対象の時計14の個数との個数差を割り出すから、RFタグリーダ16を利用して棚卸対象の時計14のRFタグ15のICチップ22に記憶された識別番号を一括して瞬時に読み取ることができ、RFタグ15の読み取り作業に手間と時間とを要せず、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0082】
棚卸管理システム10は、RFタグ15が棚卸対象の各時計14(各製品)に取り付けられ、RFタグ15が棚卸対象の各時計14から外されることはないから、棚卸対象の各時計14に関連付けられた識別番号(識別子)の読み取り漏れがなく、入庫した時計14の個数と棚卸対象の時計14の個数とを正確に割り出すことができ、正確な棚卸を行うことができる。棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数と棚卸対象の時計14の個数との個数差を割り出すことができるとともに、スマートフォン13a~13c(通信端末)がクラウド11(サーバ)から送信された個数差を出力(表示)するから、スマートフォン13a~13cを介して入庫した時計14と棚卸対象の時計14との個数の一致、不一致を知ることができ、入庫した時計14と棚卸対象の時計14との個数の不一致の原因を探ることができるとともに、原因を解明することで棚卸における個数の不一致を是正することができる。
【0083】
棚卸対象の時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)(製品特定番号)を出力(表示)するには、
図8の棚卸個数差出力画面の棚卸製品番号出力ボタン8dをタップする。棚卸製品番号出力ボタン8dをタップすると、クラウド11(サーバ)は、識別子送信手段によってスマートフォン13a~13c(通信端末)又はRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計14の製品識別番号(製品特定番号)を特定する(製品識別子特定手段)。クラウド11は、製品識別子特定手段によって特定した棚卸対象の各時計14(各製品)の製品識別番号(製品特定番号)をスマートフォン13a~13cに送信する(製品識別子送信手段)。
【0084】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、製品識別子送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された棚卸対象の各時計14(各製品)の製品識別番号(製品特定番号)を受信しつつ、受信した棚卸対象の各時計14の製品識別番号をタッチパネル27に出力(表示)する(製品識別子出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図9に示す棚卸製品番号出力画面が出力(表示)される。
【0085】
図9の棚卸製品番号出力画面には、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア9a、個数差出力エリア9b、棚卸対象時計出力エリア9c、製品データ出力ボタン9d、棚卸作業画面ボタン9e、戻るボタン9f、ログアウトボタン9gが出力(表示)される。棚卸対象時計出力エリア9cには、棚卸対象の各時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)(製品特定番号)が出力(表示)されるとともに、大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号(識別子)とスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号(識別子)とが一致した時計14に「OK」メッセージが出力(表示)される。タッチパネル27をスクロールすることで、棚卸対象の全ての時計14の製品識別番号(製品特定番号)を見ることができる。棚卸製品出力画面を見ることで、棚卸対象の各時計14の製品識別番号と識別番号との一致を知ることができる。
【0086】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が棚卸対象の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計の製品識別番号(製品識別子)(製品特定番号)を特定し、スマートフォン13a~13c(通信端末)が棚卸対象の各時計14の製品識別番号を出力することで、各識別番号から棚卸対象の各時計14の製品識別番号が特定され、スマートフォン13a~13cを介して個数が一致した棚卸対象の各時計14の製品識別番号を知ることができ、個数が不一致の棚卸対象の各時計14の製品識別番号を知ることができる。
【0087】
棚卸管理システム10は、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができるのみならず、個数が不一致の棚卸対象の各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)(製品特定番号)を把握しつつ、入庫した時計14と棚卸対象の時計14との個数の不一致の原因を探ることができ、原因を解明することで個数の不一致を是正することができるとともに、各棚卸対象の各時計14の製品識別番号を特定しつつ正確な棚卸を行うことができる。
【0088】
棚卸対象時計出力エリア9cの各時計14の詳細な製品データを出力(表示)するには、棚卸対象時計出力エリア9cに出力(表示)された各時計14をタップして所定の時計14を指定(反転)した後、製品データ出力ボタン9dをタップする。又は、収容袋23内の時計14に取り付けられたRFタグ15の識別番号をRFタグリーダ16又はRFタグリーダ/ライタ20によって読み取った後、製品データ出力ボタン9dをタップする。
【0089】
製品データ出力ボタン9dをタップすると、クラウド11(サーバ)は、タップされた時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計13の製品データを特定し(製品データ特定手段)、又は、読み取った識別番号に対応する(RFタグリーダ16又はRFタグリーダ/ライタ20から送信された棚卸対象の時計14の識別番号(識別子)に対応する)棚卸対象の各時計14の製品データを特定する(製品データ特定手段)。クラウド11は、製品データ特定手段によって特定した棚卸対象の時計14(製品)の製品データをスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(製品データ送信手段)。
【0090】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、製品データ送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された棚卸対象の時計14(製品)の製品データを受信しつつ、受信した棚卸対象の時計14の製品データをタッチパネル27に出力(表示)する(製品データ出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図10に示す棚卸製品データ出力画面が出力(表示)される。
【0091】
図10の棚卸製品データ出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア10a、棚卸対象時計個数出力エリア10b、個数差出力エリア10c、時計データ出力エリア10d、戻るボタン10e、棚卸作業画面ボタン10f、ログアウトボタン10gが出力(表示)される。時計データ出力エリア10dには、時計14の商品名出力エリア、時計14のブランド名出力エリア、時計14の製造年月日出力エリア、時計14の状態(優、良、可)出力エリア、時計14の仕入れ原価出力エリア、時計14のデジタル画像出力エリア、時計14のユーザー(売り主)のユーザー情報出力エリアが出力(表示)される。棚卸製品データ出力画面を見ることで、棚卸対象の各時計14の詳細な製品データを知ることができる。
【0092】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が棚卸対象の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計14の各種複数の製品データを特定し、スマートフォン13a~13c(通信端末)が棚卸対象の各時計14の製品データを出力することで、各識別番号から棚卸対象の各時計14の製品データが特定され、スマートフォン13a~13cを介して個数が一致した棚卸対象の各時計14の製品データを知ることができ、個数が不一致の棚卸対象の各時計の製品データ14を知ることができる。
【0093】
棚卸管理システム10は、棚卸を迅速かつ効率的に行うことができるのみならず、個数が不一致の棚卸対象の各時計14(各製品)の製品データを把握しつつ、入庫した時計14と棚卸対象の時計14との個数の不一致の原因を探ることができ、原因を解明することで個数の不一致を是正することができるとともに、各棚卸対象の各時計14の製品データを把握しつつ正確な棚卸を行うことができる。
【0094】
図11は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された欠品個数差出力画面の一例を示す図であり、
図12は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸製品番号出力画面の他の一例を示す図である。
図13は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された欠品製品データ出力画面の一例を示す図である。
【0095】
クラウド11(サーバ)は、個数差割出手段において、記憶したそれら識別番号と送信された棚卸対象の時計14(製品)のそれら識別番号とが不一致であって記憶したそれら識別番号よりも送信された識別番号の個数が少なく、個数差割出手段によって割り出した個数差がマイナスになり、入庫した時計14の個数に対して棚卸対象の時計14に欠品が生じている(個数差がマイナスである)と判断した場合、マイナスの個数差をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(個数差送信手段)。
【0096】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、個数差送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信されたマイナスの個数差を受信しつつ、受信したマイナスの個数差をタッチパネル27に出力(表示)する(個数差出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図11に示す欠品個数差出力画面が出力(表示)される。
【0097】
図11の欠品個数差出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア11a、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア11b、欠品個数差出力エリア11c、棚卸製品番号出力ボタン11d、棚卸作業画面ボタン11e、戻るボタン11f、ログアウトボタン11gが出力(表示)される。欠品個数差出力エリア11cには、マイナスの個数が出力(表示)される。欠品個数差出力エリア11cを見ることで、入庫手続きが済んだ各時計14(販売処理手続きが済んでいない時計14)の個数と棚卸対象の各時計14の個数とのマイナス差(欠品)を知ることができる。
【0098】
図11の欠品個数差出力画面の棚卸製品番号出力ボタン11dをタップすると、クラウド11(サーバ)は、スマートフォン13a~13c(通信端末)又はRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計14の製品識別番号(製品識別子)(製品特定番号)を特定するとともに(製品識別子特定手段)、欠品の時計14の識別子に対応する欠品の時計14の欠品製品識別番号(欠品製品識別子)(欠品製品特定番号)を特定する(欠品製品識別子特定手段)。クラウド11は、製品識別子特定手段によって特定した棚卸対象の各時計14の製品識別番号をスマートフォン13a~13cに送信するとともに(製品識別子送信手段)、欠品製品識別子特定手段によって特定した欠品の時計14の欠品製品識別番号をスマートフォン13a~13cに送信する(欠品製品識別子送信手段)。
【0099】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、製品識別子送信手段及び欠品製品識別子送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された棚卸対象の各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)及び欠品の時計14の欠品製品識別番号(欠品製品識別子)を受信しつつ、受信した棚卸対象の各時計14の製品識別番号をタッチパネル27に出力(表示)し(製品識別子出力手段)、受信した欠品の時計14の欠品製品識別番号をタッチパネル27に出力(表示)する(欠品製品識別子出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図12に示す棚卸製品(欠品を含む)番号出力画面が出力(表示)される。
【0100】
図12の棚卸製品(欠品を含む)番号出力画面には、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア12a、欠品個数差出力エリア12b、棚卸対象時計(欠品を含む)出力エリア12c、製品データ表示ボタン12d、存在期間特定ボタン12e、棚卸作業画面ボタン12f、戻るボタン12g、ログアウトボタン12hが出力(表示)される。
【0101】
棚卸対象時計出力エリア12cには、棚卸対象の各時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)が出力(表示)され、大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号(識別子)とスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計(製品)のそれら識別番号(識別子)とが不一致(欠品)の時計14に「NG」メッセージが出力(表示)されるとともに、大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号とスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号とが一致した時計14に「OK」メッセージが出力(表示)される。タッチパネル27をスクロールすることで、棚卸対象の全ての時計14の製品識別番号(製品識別子)を見ることができる。棚卸製品出力画面を見ることで、棚卸対象の各時計14の製品識別番号と識別番号との一致、不一致(欠品)を知ることができる。
【0102】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に欠品が生じた場合、特定した欠品の時計14の欠品製品識別番号(欠品製品識別子)をクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが欠品の時計14の欠品製品識別番号を出力するから、個数が不一致の場合における欠品の各時計14の欠品製品識別番号を知ることができ、欠品の時計14の欠品製品識別番号を把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0103】
棚卸対象時計出力エリア12cに出力(表示)された欠品の時計14の詳細な製品データを出力(表示)するには、棚卸対象時計出力エリア12cに出力(表示)された欠品の時計14(NGの時計14)をタップして欠品の時計14を指定(反転)した後、製品データ表示ボタン12dをタップする。製品データ表示ボタン12dをタップすると、クラウド11(サーバ)は、タップされた欠品の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する欠品の時計14の製品データを特定する(欠品製品データ特定手段)。クラウド11は、欠品製品データ特定手段によって特定した欠品の時計14の欠品製品データをスマートフォン13a~13cに送信する(欠品製品データ送信手段)。
【0104】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、欠品製品データ送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された欠品の時計14(製品)の製品データを受信しつつ、受信した欠品の時計14の製品データをタッチパネル27に出力(表示)する(欠品製品データ出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図13に示す欠品製品データ出力画面が出力(表示)される。
【0105】
図13の欠品製品データ出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア13a、棚卸対象時計個数出力エリア13b、欠品個数差出力エリア13c、欠品製品データ出力エリア13d、戻るボタン13e、棚卸作業画面ボタン13f、ログアウトボタン13gが出力(表示)される。欠品製品データ出力エリア13dには、時計14の商品名出力エリア、時計14のブランド名出力エリア、時計14の製造年月日出力エリア、時計14の状態(優、良、可)出力エリア、時計14の仕入れ原価出力エリア、時計14のデジタル画像出力エリア、時計14のユーザー(売り主)のユーザー情報出力エリアが出力(表示)される。欠品製品データ出力画面を見ることで、欠品の時計14の詳細な製品データを知ることができる。
【0106】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に欠品が生じた場合、特定した欠品の時計14の欠品製品データをクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが欠品の時計14の欠品製品データを出力するから、個数が不一致の場合における欠品の各時計14の欠品製品データを知ることができ、欠品の時計14の欠品製品データを把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0107】
図14は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された存在期間出力画面の一例を示す図であり、
図15は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された原因出力画面の一例を示す図である。欠品の時計14(製品)の存在期間を調べるには、
図12の棚卸製品(欠品を含む)番号出力画面の存在期間特定ボタン12eをタップする。
【0108】
存在期間特定ボタン12eをタップすると、クラウド11(サーバ)は、大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した各個数差割出手段によって割り出した個数差を参照し、大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した欠品の時計14(製品)の識別番号(識別子)を参照しつつ、いつ実施した個数差割出手段において欠品の時計14が存在していたかを判断し、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで欠品が生じていなかったかによって欠品の時計14がいつの時期(個数差割出手段を実施した実施日時)まで存在したかを特定する(存在時期特定手段)。クラウド11は、存在時期特定手段によって特定した存在時期をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(存在時期送信手段)。
【0109】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、存在時期送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された欠品の時計14(製品)の存在時期を受信しつつ、受信した存在時期をタッチパネル27に出力(表示)する(存在時期出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図14に示す存在期間出力画面が出力(表示)される。
【0110】
図14の存在期間出力画面には、存在時期を出力(表示)した存在時期出力エリア14a、欠品時計データ出力エリア14b、原因出力ボタン14c、棚卸作業画面ボタン14d、戻るボタン14e、ログアウトボタン14fが出力(表示)される。存在期間出力画面を見ることで、欠品の時計14が存在した存在時期を知ることができる。
【0111】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に欠品が生じた場合、特定した欠品の時計14の特定した存在時期をクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが欠品の時計14の存在時期を出力するから、個数が不一致の場合における欠品の時計14の存在時期を知ることができ、欠品の時計14の存在時期を把握しつつ欠品の原因を探ることができ、原因を解明することで欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0112】
時計14(製品)の欠品の原因を調べるには、
図14の存在期間出力画面の原因出力ボタン14cをタップする。原因出力ボタン14cをタップすると、クラウド11(サーバ)は、処理記録管理データベース18に記憶されて売上(販売)処理完了タグが付された識別番号に欠品の時計14(製品)の識別番号(識別子)が該当するか、又は、欠品の時計14の識別番号(識別子)が処理記録管理データベース18から消去されているかを判断し、存在時期特定手段によって
特定(判断
)した存在時期以降において欠品の時計14の売上(販売)処理が処理済みであるか又は未処理であるかを判断する(売上処理判断手段)。
【0113】
クラウド11(サーバ)は、売上処理判断手段によって欠品の時計14(製品)の売上(販売)処理が未処理であると判断した場合、欠品の時計14の売上未処理メッセージをスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(売上未処理メッセージ送信手段)。スマートフォン13a~13cは、売上未処理メッセージ送信手段によってクラウド11から送信された欠品の時計14の売上未処理メッセージを受信しつつ、受信した売上未処理メッセージをタッチパネル27に出力(表示)する(売上未処理メッセージ出力手段)。
【0114】
クラウド11(サーバ)は、売上処理判断手段によって欠品の時計14(製品)の売上(販売)処理が処理済みであると判断した場合、欠品の時計14の紛失メッセージをスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(紛失メッセージ送信手段)。スマートフォン13a~13cは、紛失メッセージ送信手段によってクラウド11から送信された欠品の時計14の紛失メッセージを受信しつつ、受信した紛失メッセージをタッチパネル27に出力(表示)する(紛失メッセージ出力手段)。
【0115】
スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27には、
図15に示す原因出力画面が出力(表示)される。
図15の原因出力画面には、原因メッセージを出力(表示)した原因メッセージ出力エリア15a、存在時期を出力(表示)した存在時期出力エリア15b、欠品時計データ出力エリア15c、戻るボタン15d、棚卸作業画面ボタン15e、ログアウトボタン15fが出力(表示)される。原因メッセージ出力エリア15aには、売上未処理メッセージ(売上未処理)又は紛失メッセージ(紛失)が出力(表示)される。原因出力画面を見ることで、時計14の欠品の原因を知ることができる。
【0116】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が欠品の時計14(製品)の売上処理が未処理であると判断し、スマートフォン13a~13c(通信端末)(通信端末)が欠品の時計14の売上未処理メッセージを出力(表示)することで、欠品の原因が売上処理の未処理であることを知ることができ、売上処理を行うことで欠品の原因を排除して欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0117】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が欠品の時計14(製品)の売上処理が処理済みであると判断し、スマートフォン13a~13c(通信端末)(通信端末)が欠品の時計14の紛失メッセージを出力することで、欠品の原因が紛失であることを知ることができ、紛失による欠品処理を行うことで欠品の原因を排除して欠品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0118】
図16は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された増品個数差出力画面の一例を示す図であり、
図17は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された棚卸製品番号出力画面の他の一例を示す図である。
図18は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された増品製品データ出力画面の一例を示す図である。
【0119】
クラウド11(サーバ)は、個数差割出手段において、記憶したそれら識別番号と送信された棚卸対象の時計14(製品)のそれら識別番号とが不一致であって記憶したそれら識別番号よりも送信された識別番号の個数が多く、個数差割出手段によって割り出した個数差がプラスになり、入庫した時計14の個数に対して棚卸対象の時計14に増品が生じている(個数差がプラスである)と判断した場合、プラスの個数差をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(個数差送信手段)。スマートフォン13a~13cは、個数差送信手段によってクラウド11から送信されたプラスの個数差を受信しつつ、受信したプラスの個数差をタッチパネル27に出力(表示)する(個数差出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図16に示す増品個数差出力画面が出力(表示)される。
【0120】
図16の増品個数差出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア16a、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア16b、増品個数差出力エリア16c、棚卸製品番号出力ボタン16d、棚卸作業画面ボタン16e、戻るボタン16f、ログアウトボタン16gが出力(表示)される。増品個数差出力エリア16cには、プラスの個数が出力(表示)される。増品個数差出力エリア16cを見ることで、入庫手続きが済んだ各時計14(販売処理手続きが済んだ時計14)の個数と棚卸対象の各時計14の個数とのプラス差(欠品)を知ることができる。
【0121】
図16の増品個数差出力画面の棚卸製品番号出力ボタンをタップすると、クラウド11(サーバ)は、識別子送信手段によってRFタグリーダ15から送信された棚卸対象の時計14(製品)の識別番号(識別子)に対応する棚卸対象の各時計14の製品識別番号(製品識別子)を特定するとともに(製品識別子特定手段)、増品の時計14の識別子に対応する増品の時計14の増品製品識別子を特定する(増品製品識別子特定手段)。クラウド11は、製品識別子特定手段によって特定した棚卸対象の各時計14の製品識別番号(製品識別子)をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信するとともに(製品識別子送信手段)、増品製品識別子特定手段によって特定した増品の時計14の増品製品識別番号(増品製品識別子)をスマートフォン13a~13cに送信する(増品製品識別子送信手段)。
【0122】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、製品識別子送信手段及び増品製品識別子送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された棚卸対象の各時計14(各製品)の製品識別番号(製品識別子)及び増品の時計14の増品製品識別番号(増品製品識別子)を受信しつつ、受信した棚卸対象の各時計14の製品識別番号をタッチパネル27に出力(表示)し(製品識別子出力手段)、受信した増品の時計14の増品製品識別番号をタッチパネル27に出力(表示)する(増品製品識別子出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図17に示す棚卸製品(増品を含む)番号出力画面が出力(表示)される。
【0123】
図17の棚卸製品(増品を含む)番号出力画面には、棚卸対象時計(棚卸対象製品)個数出力エリア17a、増品個数差出力エリア17b、棚卸対象時計(増品を含む)出力エリア17c、製品データ表示ボタン17d、存在期間特定ボタン17e、棚卸作業画面ボタン17f、戻るボタン17g、ログアウトボタン17hが出力(表示)される。
【0124】
棚卸対象時計出力エリア17cには、棚卸対象の各時計14(製品)の製品識別番号(製品識別子)が出力(表示)され、大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号(識別子)とスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ16から送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号(識別子)とが不一致(増品)の時計14に「NG」メッセージが出力(表示)されるとともに、大容量仮想記憶領域に記憶したそれら識別番号とスマートフォン13a~13c又はRFタグリーダ16から送信された棚卸対象の時計14のそれら識別番号とが一致した時計14に「OK」メッセージが出力(表示)される。タッチパネル27をスクロールすることで、棚卸対象の全ての時計14の製品識別番号(製品識別子)を見ることができる。棚卸製品出力画面を見ることで、棚卸対象の各時計14の製品識別番号と識別番号との一致、不一致(増品)を知ることができる。
【0125】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に増品が生じた場合、特定した増品の時計14の増品製品識別番号(増品製品識別子)をクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが増品の時計14の増品製品識別番号を出力するから、個数が不一致の場合における増品の各時計14の増品製品識別番号を知ることができ、増品の時計14の増品製品識別番号を把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0126】
図17の棚卸製品番号出力画面の棚卸対象時計出力エリア17cに出力された増品の時計14の詳細な製品データを出力(表示)するには、棚卸対象時計出力エリア17cに出力(表示)された増品の時計14(NGの時計14)をタップして増品の時計14を指定(反転)した後、製品データ表示ボタン17dをタップする。製品データ表示ボタン17dをタップすると、クラウド11(サーバ)は、タップされた増品の時計14の識別番号(識別子)に対応する増品の時計14の製品データを特定する(増品製品データ特定手段)。クラウド11は、増品製品データ特定手段によって特定した増品の時計14の増品製品データをスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(増品製品データ送信手段)。
【0127】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、増品製品データ送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された増品の時計14(製品)の製品データを受信しつつ、受信した増品の時計14の製品データをタッチパネル27に出力(表示)する(増品製品データ出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図18に示す増品製品データ出力画面が出力(表示)される。
【0128】
図18の増品製品データ出力画面には、入庫時計(入庫製品)個数出力エリア18a、棚卸対象時計個数出力エリア18b、増品個数差出力エリア18c、増品製品データ出力エリア18d、戻るボタン18e、棚卸作業画面ボタン18f、ログアウトボタン18gが出力(表示)される。増品製品データ出力エリア18dには、時計14の商品名出力エリア、時計14のブランド名出力エリア、時計14の製造年月日出力エリア、時計14の状態(優、良、可)出力エリア、時計14の仕入れ原価出力エリア、時計14のデジタル画像出力エリア、時計14のユーザー(売り主)のユーザー情報出力エリアが出力(表示)される。増品製品データ出力画面を見ることで、増品の時計14の詳細な製品データを知ることができる。
【0129】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に増品が生じた場合、特定した増品の時計14の増品製品データをクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが増品の時計14の増品製品データを出力するから、個数が不一致の場合における増品の各時計14の増品製品データを知ることができ、増品の時計14の増品製品データを把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0130】
図19は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された非存在期間出力画面の一例を示す図であり、
図20は、スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27に出力(表示)された原因出力画面の他の一例を示す図である。増品の時計14(製品)の非存在期間を調べるには、
図17の棚卸製品(増品を含む)番号出力画面の非存在期間特定ボタン17eをタップする。
【0131】
非存在期間特定ボタン17eをタップすると、クラウド11(サーバ)は、大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した各個数差割出手段によって割り出した個数差を参照し、大容量仮想記憶領域に記憶(格納)した増品の時計14(製品)の識別番号(識別子)を参照しつつ、いつ実施した個数差割出手段において増品の時計14が存在していなかったかを判断し、過去から現在に向かって実施した各個数差割出手段のうちのいずれの段階の個数差割出手段まで増品が生じていなかったかによって増品の時計14がいつの時期(個数差割出手段を実施した実施日時)まで存在しなかったかを特定する(非存在時期特定手段)。クラウド11は、非存在時期特定手段によって特定した非存在時期をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(非存在時期送信手段)。
【0132】
スマートフォン13a~13c(通信端末)は、非存在時期送信手段によってクラウド11(サーバ)から送信された増品の時計14(製品)の非存在時期を受信しつつ、受信した非存在時期をタッチパネル27に出力(表示)する(非存在時期出力手段)。スマートフォン13a~13cのタッチパネル27には、
図19に示す非存在期間出力画面が出力(表示)される。
図19の非存在期間出力画面には、非存在時期を出力(表示)した非存在時期出力エリア19a、増品時計データ出力エリア19b、原因出力ボタン19c、棚卸作業画面ボタン19d、戻るボタン19e、ログアウトボタン19fが出力(表示)される。非存在期間出力画面を見ることで、増品の時計14が存在していなかった非存在時期を知ることができる。
【0133】
棚卸管理システム10は、入庫した時計14(製品)の個数に対して棚卸対象の時計14に増品が生じた場合、特定した増品の時計14の特定した非存在時期をクラウド11(サーバ)がスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信し、スマートフォン13a~13cが増品の時計14の非存在時期を出力するから、個数が不一致の場合における増品の各時計14の非存在時期を知ることができ、増品の時計14の非存在時期を把握しつつ増品の原因を探ることができ、原因を解明することで増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0134】
時計14(製品)の増品の原因を調べるには、
図19の非存在期間出力画面の原因出力ボタン19cをタップする。原因出力ボタン19cをタップすると、クラウド11(サーバ)は、処理記録管理データベース18に記憶されて送付処理完了タグが付された識別番号(識別子)に増品の時計14(製品)の識別番号(識別子)が該当するかを判断し、非存在時期
特定手段によって
特定(判断
)した非存在時期以降において増品の時計14が送付済みであるか又は未送付であるかを判断する(送付処理判断手段)。
【0135】
クラウド11(サーバ)は、送付処理判断手段によって増品の時計14(製品)が未送付であると判断した場合、増品の時計14の未送付メッセージをスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(未送付メッセージ送信手段)。スマートフォン13a~13cは、未送付メッセージ送信手段によってクラウド11から送信された増品の時計14の未送付メッセージを受信しつつ、受信した未送付メッセージをタッチパネル27に出力(表示)する(未送付メッセージ出力手段)。
【0136】
クラウド11(サーバ)は、送付処理判断手段によって増品の時計14(製品)が送付済みであって過誤送付処理が行われたためであると判断した場合、増品の時計14の過誤送付処理メッセージ(送付していないのに誤りで送付処理をしたことを示すメッセージ)をスマートフォン13a~13c(通信端末)に送信する(過誤送付処理メッセージ送信手段)。スマートフォン13a~13cは、過誤送付処理メッセージ送信手段によってクラウド11から送信された増品の時計13の過誤送付処理メッセージを受信しつつ、受信した過誤送付処理メッセージをタッチパネル27に出力(表示)する(過誤送付処理メッセージ出力手段)。
【0137】
スマートフォン13a~13c(通信端末)のタッチパネル27には、
図20に示す原因出力画面が出力(表示)される。
図20の原因出力画面には、原因メッセージを出力(表示)した原因メッセージ出力エリア20a、非存在時期を出力(表示)した非存在時期出力エリア20b、増品時計データ出力エリア20c、戻るボタン20d、棚卸作業画面ボタン20e、ログアウトボタン20fが出力(表示)される。原因メッセージ出力エリア20aには、未送付メッセージ(未送付)又は過誤送付処理メッセージ(送付処理の誤り)が出力(表示)される。原因出力画面を見ることで、時計14の増品の原因を知ることができる。
【0138】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が増品の時計14(製品)が未送付であると判断し、スマートフォン13a~13c(通信端末)が増品の時計14の未送付メッセージを出力(表示)することで、増品の原因が時計14の未送付であることを知ることができ、時計14を送付することで増品の原因を排除して増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0139】
棚卸管理システム10は、クラウド11(サーバ)が増品の時計14(製品)の過誤送付処理であると判断し、スマートフォン13a~13c(通信端末)が増品の時計14の過誤送付処理メッセージを出力することで、増品の原因が過誤送付処理であることを知ることができ、過誤送付処理を取り消すことで増品の原因を排除して増品を是正することができるとともに、正確な棚卸を迅速かつ効率的に行うことができる。
【符号の説明】
【0140】
10 棚卸管理システム
11 クラウド(サーバ)
12 インターネット
13a~13c スマートフォン(通信端末)
14 時計(製品)
15 RFタグ
16 RFタグリーダ
17 入庫管理用端末(パソコン)
18 処理記録管理データベース
19 製品情報管理データベース
20 RFタグリーダ/ライタ
21 ラベルプリンター
22 ICチップ
23 収容袋
24 ラベルシール
25 収容ボックス
26 郵送ボックス
27 タッチパネル