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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】設計支援装置および設計支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/23 20200101AFI20231222BHJP
   B29C 45/76 20060101ALI20231222BHJP
   G06F 113/22 20200101ALN20231222BHJP
【FI】
G06F30/23
B29C45/76
G06F113:22
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020061886
(22)【出願日】2020-03-31
(65)【公開番号】P2021162978
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000219314
【氏名又は名称】東レエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196623
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 計介
(72)【発明者】
【氏名】百済 彰
(72)【発明者】
【氏名】末吉 耕平
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/046920(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/047809(WO,A1)
【文献】特開平7-219984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 -30/28
B29C 45/00 -45/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を用いた樹脂成形品の設計支援装置であって、
前記樹脂成形品の形状モデルを生成するモデル生成部と、
前記形状モデルを離散化解析方法によって計算を行うための節点を頂点とする複数の微小要素に分割した分割モデルを生成する分割モデル生成部と、
離散化解析方法によって前記分割モデルのそり変形に対する少なくとも一部の微小要素のそり感度を算出するそり変形解析部と、
前記そり感度に基づいて前記分割モデルにおけるリブの生成起点とリブの延伸方向を算出するリブ位置算出部と、を有し、
前記リブ位置算出部は、
前記分割モデルにおける少なくとも一つの任意の範囲において、前記そり感度の最大値から所定の範囲内のそり感度である前記節点を前記リブの生成起点の候補として設定し、
前記リブの生成起点の候補である節点の任意の方向である第1方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記リブの生成起点の前記第1方向に垂直な方向である第2方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記リブの生成起点の前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向である第3方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が最も大きい方向を前記リブの延伸方向に設定する設計支援装置。
【請求項2】
前記リブ位置算出部は、
前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が2番目に大きい方向を前記リブの高さ方向に設定する請求項1に記載の設計支援装置。
【請求項3】
前記リブ位置算出部は、
前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が3番目に大きい方向を前記リブの幅方向に設定する請求項1または請求項2に記載の設計支援装置。
【請求項4】
前記リブ位置算出部は、
前記リブ位置算出部が算出した前記リブの生成起点の候補と、前記リブの生成起点の候補における前記リブの延伸方向とのうち少なくとも一つを前記分割モデルに重畳表示させる請求項1に記載の設計支援装置。
【請求項5】
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を用いた樹脂成形品の設計支援方法であって、
前記樹脂成形品の形状モデルを取得し、前記形状モデルを離散化解析方法によって計算を行うための節点を頂点とする複数の微小要素に分割した分割モデルを生成する分割モデル生成工程と、
離散化解析方法によって前記分割モデルのそり変形に対する少なくとも一部の微小要素のそり感度を算出するそり感度解析工程と、
前記そり感度に基づいて前記分割モデルにおけるリブの生成起点とリブの延伸方向を算出するリブ位置算出工程と、を含み、
前記リブ位置算出工程において、
前記分割モデルにおける少なくとも一つの任意の範囲において、前記そり感度が最大値から所定の範囲内のそり感度である前記節点を前記リブの生成起点の候補として設定し、前記リブの生成起点の候補である節点の任意の方向である第1方向において前記リブの生成起点の候補である節点と隣接する節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記リブの生成起点の前記第1方向に垂直な方向である第2方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記リブの生成起点の前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向である第3方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出し、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が最も大きい方向を前記リブの延伸方向に設定する設計支援方法。
【請求項6】
前記リブ位置算出工程は、
前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が2番目に大きい方向を前記リブの高さ方向に設定する請求項5に記載の設計支援方法。
【請求項7】
前記リブ位置算出工程は、
前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が3番目に大きい方向を前記リブの幅方向に設定する請求項5または請求項6に記載の設計支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設計支援装置および設計支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を射出成形等することにより得られる樹脂成形品には、高い寸法精度が要求される場合が多い。このような樹脂成形品は、表面の硬化、金型による拘束によって硬化時の収縮が阻害される部分と比較的自由に収縮できる部分とが生じる。樹脂成形品は、収縮のばらつきによってそりが発生する。そりが発生した樹脂成形品は、寸法精度が著しく低下する。そのため、樹脂成形品は、製造前にそりの発生を予測し、そりが発生し難い形状および製造方法を検討する必要がある。
【0003】
そりを予測する方法としては、コンピュータを利用した射出成形のCAE(コンピ
ュータ援用エンジニアリング)を用いる方法がある。前記CAEは、例えば、製品形状、成形条件、材料物性値を設定し、そり解析を行うことにより、リブの追加等の形状変更、ゲート位置、射出速度等の成形条件の変更、材料の変更を、コンピュータ上で検討することができる。
【0004】
樹脂成形体を試作する前の設計段階においては、製品形状、成形条件、材料を最適化するために、多くの条件で前記CAEによる解析を行い、目的とする製品の機能、制約条件に応じた仕様を決定していく方法が一般的である。このようなそり変形を考慮して形状、成形条件等を決定するための方法が、特許文献1に開示されている。特許文献1には、コンピュータを用いて、射出成形品におけるそり変形に影響する領域を分析するそり影響領域分析方法が開示されている。そり影響領域分析方法は、所望する領域に肉厚、長さ等のパラメータを与え、それぞれそり変形解析を行う。そり影響領域分析方法は、得られたそり変形量から、そり変形量に対する感度を求め、そり変形が最小になるように最適化する。
【0005】
しかし、そり影響領域分析方法は、作業者が設定した製品形状等の設計変更パラメータの範囲内で反りを最小化するためのパラメータ値を反復計算によって算出する方法である。すなわち、そり影響領域分析方法は、反りを最小化するための対策案を設計変更パラメータの設定無しでは算出できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-268428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる設計支援装置および設計支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、第1の発明は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を用いた樹脂成形品の設計支援装置である。前記設計支援装置は、前記樹脂成形品の形状モデルを生成するモデル生成部と、前記形状モデルを離散化解析方法によって計算を行うための節点を頂点とする複数の微小要素に分割した分割モデルを生成する分割モデル生成部と、離散化解析方法によって前記分割モデルのそり変形に対する少なくとも一部の微小要素のそり感度を算出するそり変形解析部と、前記そり感度に基づいて前記分割モデルにおけるリブの生成起点とリブの延伸方向を算出するリブ位置算出部と、を有する。
【0010】
前記リブ位置算出部は、前記分割モデルにおける少なくとも一つの任意の範囲において、前記そり感度の最大値から所定の範囲内のそり感度である前記節点を前記リブの生成起点の候補として設定する。次に、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の候補である節点の任意の方向である第1方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。また、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の前記第1方向に垂直な方向である第2方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。また、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向である第3方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。そして、前記リブ位置算出部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が最も大きい方向を前記リブの延伸方向に設定する。
【0011】
第2の発明の前記リブ位置算出部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が2番目に大きい方向を前記リブの高さ方向に設定する。
【0012】
第3の発明の前記リブ位置算出部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が3番目に大きい方向を前記リブの幅方向に設定する。
【0013】
第4の発明の前記リブ位置算出部は、前記リブ位置算出部が算出した前記リブの生成起点、前記リブの延伸方向のうち少なくとも一つを前記分割モデルに重畳表示させる。
【0014】
第5の発明は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を用いた樹脂成形品の設計支援方法である。前記設計支援方法は、前記樹脂成形品の形状モデルを取得し、前記形状モデルを離散化解析方法によって計算を行うための節点を頂点とする複数の微小要素に分割した分割モデルを生成する分割モデル生成工程と、離散化解析方法によって前記分割モデルのそり変形に対する少なくとも一部の微小要素のそり感度を算出するそり感度解析工程と、前記そり感度に基づいて前記分割モデルにおけるリブの生成起点とリブの延伸方向を算出するリブ位置算出工程と、を含む。
【0015】
前記リブ位置算出行程において、前記分割モデルにおける少なくとも一つの任意の範囲において、前記そり感度が最大値から所定の範囲内のそり感度である前記節点を前記リブの生成起点の候補として設定する。次に、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の候補である節点の任意の方向である第1方向において前記リブの生成起点の候補である節点と隣接する節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。また、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の前記第1方向に垂直な方向である第2方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。また、前記リブ位置算出部は、前記リブの生成起点の前記第1方向及び前記第2方向に垂直な方向である第3方向において前記リブの生成起点の候補である節点を含む微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値を算出する。そして、前記リブ位置算出部は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が最も大きい方向を前記リブの延伸方向に設定する。
【0016】
第6の発明の前記リブ位置算出工程は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が2番目に大きい方向を前記リブの高さ方向に設定する。
【0017】
第7の発明の前記リブ位置算出工程は、前記第1方向、前記第2方向及び前記第3方向のうち、変曲値が3番目に大きい方向を前記リブの幅方向に設定する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0019】
第1の発明においては、設計支援装置は、そり変形解析の結果に基づいて、微小要素毎の収縮による分割モデル全体の変形量を全ての微小要素毎に算出する。つまり、前記設計支援装置は、そり感度解析によって、各微小要素の収縮が前記分割モデル全体に与える影響の度合いであるそり感度を算出する。前記設計支援装置は、前記そり感度の最大値から所定の範囲内のそり感度である位置をリブ生成起点の候補として設定する。従って、前記設計支援装置は、設計変更パラメータが設定されていなくても、前記分割モデル全体にそりの影響を与える割合が大きい位置にそりを抑制する対策としてのリブの生成起点の候補を設定する。また、前記設計支援装置は、前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素と隣接する微小要素との間の連続する面の傾きの変化率である変曲値が最も大きい方向を前記リブの延伸方向に設定する。従って、前記設計支援装置は、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい部分に沿って前記リブを延伸させる。これにより、前記設計支援装置は、樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0020】
第5の発明の設計支援方法においても、第1の発明の前記設計支援装置と同様に、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、前記分割モデル全体にそりの影響を与える割合が大きい位置にそりを抑制する対策としてのリブの生成起点の候補を設定する。また、設計支援方法は、前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい部分に沿って前記リブを延伸させる。これにより、前記設計支援方法は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0021】
第2の発明においては、前記設計支援装置は、前記リブ生成起点において、3軸方向における前記変曲値が2番目に大きい方向を前記リブの高さ方向に設定する。従って、前記設計支援装置は、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、2番目に前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい方向に沿って前記リブの曲げ強度を向上させるための前記リブを高くする。これにより、前記設計支援装置は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0022】
第6の発明の設計支援方法においても、第2の発明の前記設計支援装置と同様に、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、2番目に前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい方向に沿って前記リブの曲げ強度を向上させるための前記リブを高くする。これにより、前記設計支援装置は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0023】
第3の発明においては、前記設計支援装置は、前記リブの生成起点、前記リブの延伸方向のうち少なくとも一つを前記リブ生成起点において、3軸方向における前記変曲値が3番目に大きい方向を前記リブの幅方向に設定する。従って、前記設計支援装置は、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、3番目に前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい方向に沿ってリブのねじれ強度を向上させるためのリブを厚くする。これにより、前記設計支援装置は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0024】
第7の発明の設計支援方法においても、第3の発明の前記設計支援装置と同様に、前記設計変更パラメータが設定されていなくても、3番目に前記リブ生成起点の候補である節点が含まれる微小要素に隣接する微小要素間の面の傾きの変化の度合が大きい方向に沿ってリブのねじれ強度を向上させるためのリブを厚くする。これにより、前記設計支援装置は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出することができる。
【0025】
第4の発明においては、前記設計支援装置は、前記リブの生成起点、前記リブの延伸方向のうち少なくとも一つを前記分割モデルに重畳表示させる。この際、前記設計支援装置は、前記分割モデルにそり変形解析結果またはそり感度解析結果を更に重畳表示させることができる。これにより、前記設計支援装置は、前記樹脂成形品のそり変形の対策案を算出し、且つ明確に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る設計支援装置のハードウェアの全体構成を示すブロック図。
図2】本発明に係る設計支援装置のソフトウェアの全体構成を示すブロック図。
図3】形状モデルを示す斜視図。
図4】分割モデルを示す斜視図。
図5】本発明に係るそり変形解析の解析結果によるそり変形の状態を示す斜視図。
図6】本発明に係るそり感度解析の解析結果によるそり感度の状態を示す斜視図。
図7】本発明に係るそり感度解析の解析結果と対策案であるリブの形状を示す斜視図。
図8】本発明に係る設計支援方法のステップを示すフローチャートを表す図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
まず、図1を用いて、本実施形態における設計支援装置1のハードウェア構成について説明する。設計支援装置1のハードウェアは、例えばパソコンから構成される。設計支援装置1は、中央演算処理装置2、主記憶装置3、補助記憶装置4、入力装置5および表示措置を備える。
【0028】
中央演算処理装置2は、各種演算を行う計算機である。中央演算処理装置2は、そり変形解析用の形状モデルM1の生成処理、分割モデルM2の生成処理、そり変形解析の計算処理、そり感度解析の計算処理、解析結果の表示処理等を行う。中央演算処理装置2は、補助記憶装置4に格納されている各種プログラムおよびデータ等を主記憶装置3に読み込ませる。また、中央演算処理装置2は、主記憶装置3に読み込ませた各種プログラムおよびデータを実行する。
【0029】
主記憶装置3は、中央演算処理装置2が計算処理を行うプログラム及びデータが一時的に格納される装置である。主記憶装置3は、RAM(Random Access Memory)等から構成される。主記憶装置3は、補助記憶装置4に接続されている。
【0030】
補助記憶装置4は、中央演算処理装置2が計算処理を行うプログラム及びデータが格納される装置である。補助記憶装置4は、ハードディスク等から構成される。補助記憶装置4は、中央演算処理装置2の制御信号により、主記憶装置3に、プログラムおよびデータを送信可能に構成されている。
【0031】
入力装置5は、中央演算処理装置2に信号を入力する端末である。入力装置5は、キーボード、マウス、タッチパネル等から構成されている。入力装置5は、作業者によって入力される形状モデルM1、分割モデルM2を作成するための操作信号、そり変形解析を行うための各種条件等を中央演算処理装置2に送信する。
【0032】
表示装置6は、中央演算処理装置2の計算結果を表示する装置である。表示装置6は、液晶モニター等から構成される。表示装置6は、形状モデルM1、分割モデルM2、そり変形解析結果およびそり感度解析結果等を表示する。
【0033】
中央演算処理装置2は、主記憶装置3に接続される。中央演算処理装置2は、主記憶装置3に格納されているプログラムおよびデータを取得することができる。
【0034】
中央演算処理装置2は、補助記憶装置4に接続される。中央演算処理装置2は、補助記憶装置4に格納されているプログラムおよびデータを主記憶装置3に送信させることができる。
【0035】
中央演算処理装置2は、インターフェースを介して入力装置5に接続される。中央演算処理装置2は、入力装置5から制御信号を取得することができる。
【0036】
中央演算処理装置2は、インターフェースを介して表示装置6に接続される。中央演算処理装置2は、計算結果を表示装置6に送信することができる。
【0037】
次に、図2から図7を用いて、設計支援装置1の具体的な構成および機能について説明する。設計支援装置1は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物または熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物を用いた樹脂成形品のそり変形を抑制する対策案を算出する装置である。設計支援装置1は、ハードウェアであるパソコンの補助記憶装置4に格納されている。設計支援装置1は、モデル生成部11、分割モデル生成部12、そり変形解析部13およびリブ位置算出部14を備える。設計支援装置1の各部の機能は、パソコンの中央演算処理装置2が補助記憶装置4に格納されている各部のプログラム等を主記憶装置3に読み込ませ、且つ中央演算処理装置2が各プログラム等を実行することで実現される。
【0038】
図2図3とに示すように、モデル生成部11は、樹脂成形品の形状モデルM1を生成する。モデル生成部11は、3DCADを含む。モデル生成部11は、入力装置5からの入力によって解析対象である樹脂成型品の形状モデルM1を生成する。形状モデルM1は、形状を構成する点、直線、面等の情報により構成されている。モデル生成部11は、生成した形状モデルM1を表示装置6にさせる。
【0039】
図2図4とに示すように、分割モデル生成部12は、形状モデルM1を複数の微小要素Eに分割する。分割モデル生成部12は、モデル生成部11で生成された形状モデルM1を取得する。分割モデル生成部12は、取得した形状モデルM1を3角形、4角形等の2次元要素、または三角錐、三角柱、6面体等の3次元要素から構成される微小要素E1、E2、E3・・E(n)に仮想的に分割する(以下、単に「微小要素E」と記す)。形状モデルM1には、微小要素Eに分割されることで、離散化解析方法である有限要素解析によって計算を行うための節点N1、N2、N3・・N(n)が生成される(以下、単に「節点N」と記す)。節点Nは、微小要素Eの頂点に生成される。例えば、4面体からなる微小要素E1は、4つの節点Nを有する。なお、分割モデル生成部12は、微小要素Eの頂点に生成される節点N以外に、各頂点の節点N間に中間節点を生成してもよい。これにより、有限要素解析の計算量は増大するが、節点N間を中間節点で補間することで有限要素解析の解析精度が向上する。分割モデル生成部12は、生成した分割モデルM2を表示装置6に表示させる。
【0040】
図2図5とに示すように、そり変形解析部13は、有限要素解析によって分割モデルM2(微小要素Eは図示せず)のそり変形解析を行う。そり変形解析は、樹脂材料の収縮ひずみによるそりを算出する。そり変形解析部13は、分割モデル生成部12で生成された分割モデルM2を取得する。また、そり変形解析部13は、パソコンの入力装置5から入力された材料物性データ、境界条件等の解析条件を取得する。材料物性データは、樹脂の弾性係数、粘度、熱伝導率等の熱物性、状態線図等である。境界条件は、ゲート位置、射出速度、射出温度、金型温度である。そり変形解析部13は、射出成形中の樹脂温度、圧力、速度等の履歴を算出する。さらに、そり変形解析部13は、算出した各履歴に基づいて、各微小要素E(図4参照)の収縮ひずみを算出する。そり変形解析部13は、この収縮ひずみを全微小要素Eに与え、有限要素法による熱収縮解析を行う。そり変形解析部13は、全微小要素Eのそり変形解析結果(第1のそり変形解析結果と呼ぶ)を算出する。第1のそり変形解析結果は、各節点Nの変位量として算出される。そり変形解析部13は、算出した第1のそり変形解析結果を表示装置6に表示させる。
【0041】
図2図6に示すように、そり変形解析部13は、有限要素法解析によって分割モデルM2の少なくとも一部の微小要素のそり感度解析を行う。そり変形解析部13は、例えば微小要素E1のみが第1のそり変形解析結果だけ収縮しているとする解析条件において有限要素法による熱収縮解析を行う。そり変形解析部13は、全微小要素Eのそり変形解析結果(第2のそり変形解析結果と呼ぶ)を算出する。第2のそり変形解析結果は、微小要素E1の収縮が分割モデルM2全体及ぼす影響の度合いであるそり感度Sを表している(図6薄墨部分)。これを全微小要素Eについて繰り返すことにより、そりに対する全微小要素Eのそり感度Sが求まる。そり変形解析部13は、算出した第2のそり変形解析結果を表示装置6に表示させる。
【0042】
そり変形解析部13は、第1のそり変形解析結果より得られた各節点NのX方向、Y方向、Z方向の変位量データから構成されるベクトルV(式(1)参照)を生成する。
【数1】
なお、式(1)中の添え字の数字は節点Nの番号を示している。たとえばx1は節点N1のx方向変位量を表す。次に微小要素Eの収縮による第2のそり変形解析結果にて得られた各節点Nの変位量データをベクトルV’1とする。
【0043】
そり変形解析部13は、VとV’1の内積を分割モデルM2全体のそりに対する微小要素E1のそり感度S1として算出する(式(2)参照)。これを全節点Nについて繰り返すことでそり感度Sの分布が得られる。そり変形解析部13は、算出した第2のそり変形解析結果の集合体である感度分布を表示装置6によって分割モデルM2に重畳表示させる。
【数2】
【0044】
図2図7に示すように、リブ位置算出部14は、分割モデルM2の第1のそり変形解析結果で示されるそり変形を抑制するためのリブLの位置を算出する。
【0045】
初めに、リブ位置算出部14は、リブLを設ける際の基準位置となるリブLの生成起点を算出する。リブ位置算出部14は、分割モデルM2において任意に指定された少なくとも一つの範囲内において、そり変形解析部13が算出したそり感度Sの最大値から所定の範囲内のそり感度Sである節点Nを算出する。リブ位置算出部14は、そり感度Sの最大値から所定の範囲内のそり感度Sである節点Nをリブの生成起点の候補であるリブ生成起点Pに設定する。例えば、リブ位置算出部14は、算出したそり感度Sの全体に対する割合として、そり感度Sが最大値である100%から90%の範囲に含まれる節点Nをリブ生成起点Pの候補として設定する。
【0046】
次に、リブ位置算出部14は、リブ生成起点Pの各候補から延伸されるリブLの延伸方向Deを算出する。リブ位置算出部14は、リブ生成起点Pの各候補において、リブLの延伸方向Deの基準となる任意に設定された第1方向、第2方向および第3方向における変曲値を算出する。変曲値は、リブ生成起点Pの候補である節点Npを含む複数の微小要素Eの間における連続する面の傾きの変化率である。なお、第1方向、第2方向および第3方向は、作業者によって任意に設定された互いに直交する方向である。つまり、第2方向は、第1方向に垂直な方向である。また、第3方向は、第1方向と第2方向とに垂直な方向である。本実施形態において、第1方向、第2方向および第3方向は、モデル生成部11において設定された形状モデルM1のグローバル座標系であるX方向、Y方向およびZ方向とする。
【0047】
リブ生成起点Pの候補である節点Npの変曲値は、リブ生成起点Pの候補である節点Npを含む複数の微小要素E(例えば、微小要素E1、E2、E3)から算出する。
【0048】
リブ生成起点Pの候補である節点NpのX方向の変曲値Ixを算出する場合、リブ位置算出部14は、リブ生成起点Pの候補である節点Npを含む微小要素E1において、微小要素E1に含まれる各節点Nの変位量をX方向の座標値で微分した値であるX方向の傾き値を算出する。次に、リブ位置算出部14は、算出した各節点NのX方向の傾き値を平均した微小要素E1のX方向の傾き値を算出する。同様にして、リブ位置算出部14は、微小要素E2、E3についてX方向の傾き値を算出する。次に、リブ位置算出部14は、微小要素E1、E2、E3のX方向の傾き値を平均した節点Npの傾き値を算出する。
【0049】
次に、リブ位置算出部14は、節点Npの傾き値を微分することで節点NpのX方向の変曲値Ixを算出する。同様にして、リブ位置算出部14は、節点NpのY方向の変曲値Iy、Z方向の変曲値Izを算出する。このように、リブ位置算出部14は、節点Npを含む微小要素の各節点Nの変位量を各座標値で2階微分することで、節点Npを含む微小要素E間で連続する面の傾きの変化率である変曲値Ix、Iy、Izを算出する。
【0050】
リブ位置算出部14は、X方向、Y方向およびZ方向における変曲値Ix、Iy、Izのうち1番目に値が大きい変曲値Ixに対応するX方向をリブLの延伸方向Deに設定する。また、リブ位置算出部14は、算出した各方向における変曲値のうち2番目に値が大きい変曲値Iyに対応するY方向をリブLの高さ方向Dhに設定する。また、リブ位置算出部14は、算出した各方向における変曲値のうち3番目に値が大きい変曲値Izに対応するZ方向をリブLの幅方向Dwに設定する。リブ位置算出部14は、算出したリブ生成起点P、リブLの延伸方向De、リブLの高さ方向DhおよびリブLの幅方向Dwを表示装置6に表示させる。この際、リブ位置算出部14は、各変曲値Ix、Iy、Izの値に応じた幅方向Dw、高さ方向Dhおよび幅方向Dwの大きさを有するリブLとして表示させてもよい。
【0051】
このように構成される設計支援装置1は、初めに樹脂成型品の分割モデルM2を使用してそり変形解析を行う。設計支援装置1は、そり変形解析の結果に基づいて、一つの微小要素E(例えば微小要素E1)の収縮を起因とする分割モデルM2全体の変形量を全ての微小要素E1、E2、E3・・E(n)毎に算出する。このように、設計支援装置1は、そり感度解析として、微小要素Eの収縮による分割モデルM2全体の変形量であるそり感度Sを算出する。次に、設計支援装置1は、そり感度Sの最大値から所定の範囲内のそり感度Sである節点Npをリブ生成起点Pの候補として設定する。つまり、設計支援装置1は、分割モデルM2のそり変形に影響を与える割合が大きい微小要素E(節点N)を少なくとも一つ特定する。
【0052】
更に、設計支援装置1は、リブ生成起点Pの候補である節点Npにおいて、任意の3方向において変曲値Ix、Iy、Izをそれぞれ算出する。設計支援装置1は、変曲値が1番目に大きい方向を前記リブLの延伸方向Deに設定し、変曲値が2番目に大きい方向をリブLの高さ方向Dhに設定し、変曲値が3番目に大きい方向を幅方向Dwに設定する。つまり、設計支援装置1は、リブ生成起点Pにおいて、任意の定めた3方向におけるそり変形による変化率が大きい順にリブLの延伸方向De、リブLの高さ方向Dh、リブLの幅方向Dwとする。従って、前記設計支援装置1は、設計変更パラメータが設定されていなくても、前記分割モデルM2のそり変形を抑制するようにリブ生成起点P、延伸方向De、高さ方向Dhおよび幅方向Dwを決定する。これにより、設計支援装置1は、リブ生成起点Pの各候補において、樹脂成形品のそり変形の対策案であるリブLの形状等を算出することができる。
【0053】
また、設計支援装置1は、リブ生成起点Pの候補である節点Np、リブLの延伸方向Deのうち少なくとも一つを分割モデルM2に重畳表示させる。この際、設計支援装置1は、分割モデルM2にそり変形解析結果またはそり感度解析結果を更に重畳表示させることができる。これにより、設計支援装置1は、樹脂成形品のそり変形の対策案であるリブLの形状等をリブ生成起点Pの候補である節点Np毎に算出し、且つ明確に表示することができる。
【0054】
次に、図8を用いて、本発明の一実施形態における設計支援装置1による設計支援方法について具体的に説明する。
【0055】
図8に示すように、モデル生成工程であるステップS110において、設計支援装置1のモデル生成部11は、入力装置5から入力される操作信号等に基づいて樹脂成型品の形状モデルM1を生成する。モデル生成部11は、ステップを分割モデル生成工程であるステップS120に移行させる。
【0056】
分割モデル生成工程であるステップS120において、設計支援装置1の分割モデル生成部12は、入力装置5から入力される操作信号等に基づいて形状モデルM1を複数の微小要素Eに分割した分割モデルM2を生成する。分割モデル生成部12は、ステップをそり変形解析工程であるステップS130に移行させる。
【0057】
そり変形解析工程であるステップS130において、設計支援装置1のそり変形解析部13は、入力装置5から入力される解析条件と生成した分割モデルM2とを用いて、有限要素法解析による分割モデルM2のそり変形解析を行う。そり変形解析部13は、ステップをステップS140に移行させる。
【0058】
そり変形解析工程であるステップS140において、そり変形解析部13は、そり変形解析の解析結果である第1のそり変形解析結果を表示装置6に表示する。そり変形解析部13は、ステップをそり感度解析工程であるステップS150に移行させる。
【0059】
そり感度解析工程であるステップS150において、そり変形解析部13は、パソコンの入力装置5から入力される解析条件と算出した第1のそり変形解析結果とを用いて、有限要素法解析によって前記分割モデルM2のそり変形に対するそり感度解析を行う。そり変形解析部13は、ステップをステップS160に移行させる。
【0060】
そり感度解析工程であるステップS160において、そり変形解析部13は、そり感度解析の解析結果である第2のそり変形解析結果を表示装置6に表示する。そり変形解析部13は、ステップをリブ位置算出工程であるステップS170に移行させる。
【0061】
リブ位置算出工程であるステップS170において、設計支援装置1のリブ位置算出部14は、解析結果である第2のそり変形解析結果を用いて、リブ生成起点Pの候補である節点Npを特定する。そり変形解析部13は、ステップをステップS180に移行させる。
【0062】
リブ位置算出工程であるステップS180において、リブ位置算出部14は、特定したリブ生成起点Pの各候補において、X方向、Y方向およびZ方向における変曲値Ix、Iy、Izを算出する。そり変形解析部13は、ステップをステップS190に移行させる。
【0063】
リブ位置算出工程であるステップS190において、リブ位置算出部14は、特定したリブ生成起点Pの各候補において、算出した各方向における変曲値Ix、Iy、Izのうち1番目に大きい値の方向をリブLの延伸方向Deに設定し、2番目に大きい値の方向をリブLの高さ方向Dhに設定し、3番目に大きい値の方向をリブLの幅方向Dwに設定する。リブ位置算出部14は、ステップをステップS200に移行させる。
【0064】
リブ位置算出工程であるステップS200において、リブ位置算出部14は、リブ生成起点Pの各候補と、リブ生成起点Pの各候補におけるリブLの延伸方向Deと、リブLの高さ方向Dhと、リブLの幅方向Dwとのうち少なくとも一つを分割モデルM2と共に表示装置6に表示に表示する。リブ位置算出工程は、ステップを終了させる。
【0065】
なお、本実施形態において、設計支援装置1は、離散化解析方法である有限要素法解析によってそり変形解析およびそり感度解析を行っている。しかし、設計支援装置1が用いることができる離散化解析方法は、有限要素法解析に限定されない。設計支援装置1は、例えば境界要素法解析、有限体積法解析、有限差分法解析を用いてもよい。
【0066】
なお、本実施形態において、設計支援装置1は、分割モデルM2全体において、そり感度Sが最大値から所定の範囲内である各節点NにリブLを設ける対策案を算出している。しかしながら、設計支援装置1は、分割モデルM2において任意に指定された少なくとも一つの範囲内において、そり変形解析部13が算出したそり感度Sが最大値から所定の範囲内である節点Nを算出する構成でもよい。従って、設計支援装置1は、分割モデルM2の所定の範囲内毎に複数のリブLを設ける対策案を算出することができる。
【0067】
本発明の樹脂成形品の設計支援装置1および設計支援方法は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、本発明は、射出成形品だけでなく、プレス成形によるそり変形の抑制に適用することができる。
【0068】
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0069】
1 設計支援装置
2 中央演算処理装置
3 主記憶装置
4 補助記憶装置
5 入力装置
6 表示装置
11 モデル生成部
13 そり変形解析部
14 リブ位置算出部
P リブ生成起点
De リブLの延伸方向
Dh リブLの高さ方向
Dw リブLの幅方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8