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特許7407837七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物
(51)【国際特許分類】
   A43B 17/00 20060101AFI20231222BHJP
   A43B 7/14 20220101ALI20231222BHJP
   A43B 13/14 20060101ALI20231222BHJP
   A61H 39/04 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
A43B17/00 E
A43B7/14 B
A43B13/14 B
A61H39/04 F
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021562074
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-21
(86)【国際出願番号】 KR2020004716
(87)【国際公開番号】W WO2020213872
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0045864
(32)【優先日】2019-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521454995
【氏名又は名称】リ,ウン ヨル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウン ヨル
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-047805(JP,U)
【文献】実開平05-023910(JP,U)
【文献】実開昭54-128656(JP,U)
【文献】特開2010-264141(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0401297(KR,Y1)
【文献】特開2009-100881(JP,A)
【文献】特開平11-225802(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106235516(CN,A)
【文献】登録実用新案第3013593(JP,U)
【文献】実開昭62-142343(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 17/00
A43B 7/14
A43B 13/14
A43B 13/26
A61H 39/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物の内部に挿入されるものであって、上部面をなして足裏と接触する上板と、アウトソールの上部面に接触され、上板の下部面に取り付けられて上板を支持する下板とからなるインソールと、
下部面が地面に着き、上部面に前記インソールが載置されるものであって、平面視で足の親指の付け根のふくらみが位置する前方部の面積がかかとが位置する後方部の面積に比べて広い面積を有し、前記前方部は、足の親指が載置される位置が足の小指が載置される位置よりも所定の長さだけ前方に突出するアウトソールと、
を備えてなり、
前記上板は、上部面に平らな突出面と三角台状の突出面を複数備えており、前記平らな突出面は、かかと部位と湧泉穴部位に配備され、その他の位置には複数の三角台突出面が配備され、前記湧泉穴部位に突出した面には複数の七宝石が取設されて足裏の湧泉穴を指圧し、前記下板は、平面上、上板と同じである形状であって、ネオプレン素材のゴム発泡剤であり、上部面が上板の下部面に取着される七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備え、平面上の位置ごとに弾性力が異なるように適用されたアウトソールを備えてO脚及びX脚による体重偏りにより生じる健康上の有害要素を防止することを特徴とする履物であって、
前記アウトソールは、弾性力を有するレザー、ゴム、ウレタン、合成高分子及びジュートの材質のうちから選択されたいずれか一種または複数種からなり、アウトソールを平面からみたとき、左右側の前足、左右側の中間足及び左右側の後足といったように6個の領域に分け、6個の領域をそれぞれ3個の領域に分けて履物着用者のO脚またはX脚による体重の偏りに合わせて分けられた領域のうちの一部を選択し、選択された領域をなす材質の弾性力を選択されていない領域に比べて所定分低減させたものを用いることを特徴とする七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項2】
前記インソールの上板は、合成樹脂またはゴムの素材であって、複数の微細な穿孔が配置されて履物内において空気が円滑に流れることを特徴とする請求項1に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項3】
前記上板は、上部に繊維素材が取設されて吸水性及び通気性を有し、繊維素材は、ファブリック(fabric)またはレザー素材のうちから選択されたどちらか一方からなり、七宝石が貫くように七宝石の位置に中空を備えることを特徴とする請求項1に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項4】
前記下板は、シリコンまたはゴムの素材からなり、所定の弾性力を有し、上板から空気が円滑に流れることを特徴とする請求項1に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項5】
前記インソールの上板における三角台状の突出面は、平らな面または半円形の面に置き換えられることを特徴とする請求項1に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項6】
指が位置する領域の前記平らな面に、足校正器(14)を着脱することができ、前記足校正器には、平らな面と水平方向の板が配備され、前記板において足の親指と足の人差し指との間に位置する突出状が配備されたことを特徴とする請求項5に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【請求項7】
前記アウトソールは、インソールと分離された形態であるか、あるいは、アウトソールの上部に上板及び下板の両方が適用された一体形の状態となっていることを特徴とする請求項1に記載の七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履物の内部に位置するインソール(insole)の上部の形状を一定の間隔にて突出させ、湧泉穴の位置に七宝石を取り付けて履物着用者の足を指圧することにより血行をよくし、平面上の位置ごとに弾性力が異なるように適用されたアウトソール(outsole)を備えてO脚及びX脚による体重に偏りにより生じる健康上の有害要素を防止し、脚が校正される七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、足は、歩くときに体重の3倍、走るときには7倍の圧力を受け、一日につき約400トンの荷重がかかるものであって、体を支え、体のバランスを取る睡の役割を果たす。また、足は、歩行に必要な力を与え、血液を心臓に引き上げる役割を果たしており、漢方医薬では、五臟六腑の精気を集めておいた身体の縮小板として捉えている。特に、湧泉穴は、足裏に唯一に位置付けられた足つぼであって、泉水を汲み上げるという湧泉の意味を有する経穴であって、足裏に位置しているとはいえ、頭や脳関係の疾病を治療するときに頻繁に用いられる個所である。
【0003】
一方、脚の形状がO脚またはX脚の形状となっている人々の場合、膝同士の間の距離が遠すぎるか、あるいは、近すぎるため、正常荷重よりも多くの荷重が膝の内側または外側に伝わって膝関節が棄損され、このような荷重の伝わりは、履物にもそのまま続いて、履物のアウトソールの一定の部分のみが擦り減ってしまうという現象が起こるため、インソールの形状を変形して脚を校正する技術が開発されている。
【0004】
また、足は、動き続ける身体器官であって、汗などの水分が乾きにくい部位であり、このような湿気っぽい足により足と履物の内部において悪臭がし、足裏の肌の角質層のケラチン栄養素により細菌が生じて繁殖してしまうリスクを抱えている。
【0005】
したがって、足裏を指圧し、汗及び内部の空気の流れを円滑にするための履物または靴底などが開発されており、それに関わる先行技術として挙げられる韓国特許第10-1857154号公報(2018.05.11)は、履物の底面を覆うベースシート110と、前記ベースシート110の上面に取り付けられる織物地120と、を備え、前記ベースシート110は、上方に凸状に形成されて湧泉穴Wに対応するものであって、下方に開かれた収容空間135が形成された突出部130と、前記収容空間135に収められて取り付けられた緩衝ブロー150と、を備えるバイオ湧泉穴指圧靴底及びバイオ湧泉穴指圧靴底の製造方法を開示しており、韓国公開実用新案第20-2012-0001076号公報(2012.02.15)は、靴底と、前記靴底の上面に取り付けられる取り付け板と、この取り付け板の中央から上側に突設されて足裏の特定の部位を指圧する指圧突出部から構成された指圧突起と、から構成されるが、前記指圧突起は、7個設けられる指圧靴底を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国特許第10-1857154号公報
【文献】韓国公開実用新案第20-2012-0001076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする技術的課題は、履物のインソールの上部面に指圧効果を有する構造を有するが、特に、湧泉穴を刺激する位置に遠赤外線の放射率が高い七宝石を取り付けて湧泉穴に刺激を与えて血流の流れを円滑にし、履物のアウトソールの形状を足の親指の付け根のふくらみが載置される前方部の面積をかかとが載置される面積に比べて広くし、足の親指が載置される位置が足の小指が載置される位置よりも所定の長さだけ前方に突出する形状を呈し、アウトソールの全体の面積のうちの一部の領域に弾性力が小さく、しかも、強度が高い素材を配置して脚の校正効果を奏して本発明の履物を用いる使用者の履物の着用感を高め、足及び脚の健康増進に有効である七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような問題を解決し、目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物は、履物の内部に挿入されるものであって、上部面をなして足裏と接触する上板12とアウトソール20の上部面に接触され、上板12の下部面に取り付けられて上板12を支持する下板18とからなるインソール10と、下部面が地面に着き、上部面に前記インソール10が載置されるものであって、平面視で足の親指の付け根のふくらみが位置する前方部の面積がかかとが位置する後方部の面積に比べて広い面積を有し、前記前方部は、足の親指が載置される位置が足の小指が載置される位置よりも所定の長さだけ前方に突出するアウトソール20と、を備えてなるが、前記上板12は、上部面に平らな突出面と三角台状の突出面を複数備えており、前記平らな突出面は、かかと部位と湧泉穴部位に配備されるが、その他の位置には複数の三角台突出面が配備され、前記湧泉穴部位に突出した面には複数の七宝石30が取設されて足裏の湧泉穴を指圧し、前記下板18は、平面上、上板12と同じである形状であって、ネオプレン素材のゴム発泡剤であり、上部面が上板12の下部面に取着される。
【0009】
前記インソール10の上板12は、合成樹脂またはゴムの素材であって、複数の微細な穿孔が配置されて履物内において空気が円滑に流れてもよい。
【0010】
前記上板12は、上部に繊維素材16が取設されて吸水性及び通気性を有し、繊維素材16は、ファブリック(fabric)またはレザー素材のうちから選択されたどちらか一方からなり、七宝石30が貫くように七宝石の位置に中空を備える。
【0011】
前記下板18は、シリコンまたはゴムの素材からなり、所定の弾性力を有し、上板12から空気が円滑に流れる。
【0012】
前記アウトソール20は、弾性力を有するレザー、ゴム、ウレタン、合成高分子及びジュート(黄麻)の材質のうちから選択されたいずれか一種または複数種からなり、アウトソールを平面からみたとき、前足、中間足及び後足と左側及び右側と6個の領域に分け、6個の領域をそれぞれ3個の領域に分けて履物着用者のO脚またはX脚による体重の偏りに合わせて分けられた領域のうちの一部を選択し、選択された領域をなす材質の弾性力を選択されていない領域に比べて所定分低減させたものを用いる。
【0013】
前記インソール10の上板12における三角台状の突出面は、平らな面または半円形の面に置き換えられてもよい。
【0014】
前記平らな面の突出面からなる上板12は、足指が位置する領域に足校正器14を着脱することができ、前記足校正器14には、平らな面と水平方向の板が配備され、前記板において足の親指と足の中指との間に位置する突出状が配備される。
【0015】
前記アウトソール20は、インソール10と分離された形態であるが、あるいは、アウトソール20の上部に上板12及び下板18のうちの一方または両方が適用された一体形の状態となっている宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物を提供する。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたように、本発明による七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物は、下記のような効果を奏する。
【0017】
(1)本発明は、遠赤外線を放出し、所定の空隙率を有し、審美性を示す七宝石を靴底に取り付けて健康を増進させ、しかも、審美性を有する。
【0018】
(2)本発明は、使用者の足裏に加えられる指圧の度合いを調節するために突出面が異なる靴底が使用可能であり、格子状であり、弾性体からなることから、体重を緩衝可能な下板が配備される。
【0019】
(3)本発明は、インソールに取設された足校正器とアウトソールの弾性力が異なる領域を備える構成であって、履物着用者の拇趾外反症の防止とO脚またはX脚などの脚の校正にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物のインソールとアウトソールを示す分解図である。
図2】本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるインソールの斜視図である。
図3】本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるインソールの分解図である。
図4】本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるアウトソールの平面図である。
図5】本発明の好適な一実施形態に係るインソールの突出面が半円形である上板の例示図である。
図6】本発明の好適な一実施形態に係るインソールの突出面が平らな形状である上板の例示図である。
図7】本発明の好適な一実施形態に係る足校正器の斜視図及び使用例示図である。。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、履物の内部に挿入されるものであって、上部面をなして足裏と接触する上板とアウトソールの上部面に接触され、上板の下部面に取り付けられて上板を支持する下板とからなるインソールと、下部面が地面に着き、上部面に前記インソールが載置されるものであって、平面視で足の親指の付け根のふくらみが位置する前方部の面積がかかとが位置する後方部の面積に比べて広い面積を有し、前記前方部は、足の親指が載置される位置が足の小指が載置される位置よりも所定の長さだけ前方に突出するアウトソールと、を備えてなるが、前記上板は、上部面に平らな突出面と三角台状の突出面を複数備えており、前記平らな突出面は、かかと部位と湧泉穴部位に配備されるが、その他の位置には複数の三角台突出面が配備され、前記湧泉穴部位に突出した面には複数の七宝石が取設されて足裏の湧泉穴を指圧し、前記下板は、平面上、上板と同じである形状であって、ネオプレン素材のゴム発泡剤であり、上部面が上板の下部面に取着されることを特徴とする。
【0022】
本発明の名称は、「七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物」であって、通常の技術者が分かりやすいように具体的な内容を記載し、十分に類推可能な別途の記載は省略し、必要であると認められる場合、実施形態及び図面を記載する。なお、この明細書及び特許請求の範囲において定義された用語は限定的に解釈せず、運用者の意図または慣例などに応じて異なってくる可能性があり、本発明の技術的思想に見合う意味と概念として解釈されなければならない。
【0023】
本発明の一面において、図1は、本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物のインソールとアウトソールを示す分解図であり、図2は、本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるインソールの斜視図であり、図3は、本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるインソールの分解図であって、前記図1乃至図3に基づいて、本発明の履物のインソール及びアウトソールについて以下において詳しく述べる。
【0024】
本発明の一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物は、履物の内部に挿入されるものであって、上部面をなして足裏と接触する上板12とアウトソール20の上部面に接触され、上板12の下部面に取り付けられて上板12を支持する下板18とからなるインソール10と、下部面が地面に着き、上部面に前記インソール10が載置されるものであって、平面視で足の親指の付け根のふくらみが位置する前方部の面積がかかとが位置する後方部の面積に比べて広い面積を有し、前記前方部は、足の親指が載置される位置が足の小指が載置される位置よりも所定の長さだけ前方に突出するアウトソール20と、を備えてなるが、前記上板12は、上部面に平らな突出面と三角台状の突出面を複数備えており、前記平らな突出面は、かかと部位と湧泉穴部位に配備されるが、その他の位置には複数の三角台突出面が配備され、前記湧泉穴部位に突出した面には複数の七宝石30が取設されて足裏の湧泉穴を指圧し、前記下板18は、平面上、上板12と同じである形状であって、ネオプレン素材のゴム発泡剤であり、上部面が上板12の下部面に取着される。
【0025】
市販中の通常の履物が前方部の中央がさらに突出した形状であるのに対し、前記アウトソール20は、平面視で、履物着用者の足の親指の付け根のふくらみが載置される領域が広く、前方の終端の形状が足の小指が載置される位置よりも足の親指が載置される位置の方が所定の長さだけさらに突出した形状であって、人体の足の形状と同じ形状を呈して心地よい着用感を有する。したがって、足の内側方向の形状が通常の履物に比べてうねりが低減された形状を呈し、前記インソール10の平面上の形状もまた、アウトソール20と同じである。
【0026】
本発明において用いられる七宝石30は、韓国の英陽七宝石であって、日月山の地下100mの中生代慶尚漏層群から構成された礫岩であって、その成分は、堆積岩類、火山岩類、花岡岩類、変成岩類、石灰岩類などから構成され、物性化学の分析結果、石英(SiO 25%)、長石(Al 26%)、黒雲母(FeO 31%)、石榴石(CaO 2%)、燐灰石(MgO 0.5%)、方解石(NaddO 2.58%)、緑泥石(TiO 13%)、絹雲母(P 2%)、その他の鉱物(MnO 0.05%)であることが判明されており、物性試験の結果、比重2.63、吸収率0.254%、空隙率0.74%、圧縮強さ1.11kg/cm、弾性波速度4.685m/sec、ショア硬度83であることが判明されており、原赤外線の放射が行われる。
【0027】
湧泉穴は、足裏の真ん中の凹んだ部分の針を刺すところに相当するところであって、漢方医学ではこの穴は足裏の真ん中に位置し、本経脈の井穴であって、脈気が出てくるところであるため、湧泉穴と名付け、湧泉は、危急であるときに急に穴中の一つであって、閉塞されているところを疎通させて穴をあけ、精神を安定化させて鎮静させる効能があると言われている。
【0028】
前記インソール10の上板12は、合成樹脂またはゴム素材であって、複数の微細な穿孔(図示せず)が配備されて履物内において空気が円滑に流れることができる。
【0029】
一方、前記平らな突出面は、上板12の上部面から高さが1~3mmであり、三角台突出面は6~8mmであり、七宝石30の高さは2~3mm(平らな突出面に取り付けられた七宝石の高さが三角台突出面の高さに比べて所定の高さだけ大きいか小さくて七宝石による足裏の痛みを極力抑える)であるが、履物着用者及び生産者により所望の高さをなしても構わない。
【0030】
前記平らな突出面、三角台突出面及び七宝石30の高さは、履物着用者により選択されて調節可能であるので、指圧による痛みを低減することができる。
【0031】
前記上板12は、上部に繊維素材16が取設されて吸水性及び通気性を有し、繊維素材16は、ファブリック(fabric)またはレザー素材のうちから選択されたどちらか一方からなり、七宝石30が貫くように七宝石の位置に中空を備える。
【0032】
前記下板18は、ネオプレン素材のゴム発泡剤を用いて作製され、代替材としては、シリコンまたは通常のゴム素材の発泡剤が挙げられ、所定の弾性力を有し、上板12から空気の流れが円滑に行われる。
【0033】
前記下板18は、格子形式またはハニコム構造を有して、履物の内部の空気の流れが円滑に行われ、履物を着用してから歩くときに荷重による衝撃と指圧による一部の衝撃など足に加えられる衝撃量を減らす。
【0034】
図4は、本発明の好適な一実施形態に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物におけるアウトソールの平面図であって、以下、アウトソールについて説明する。
【0035】
前記アウトソールは、弾性力を有するレザー、ゴム、ウレタン、合成高分子及びジュートの材質のうちから選択されたいずれか一種または複数種からなり、アウトソールを平面からみたとき、左右側の前足、左右側の中間足及び左右側の後足といったように6個の領域に分け、6個の領域をそれぞれ3個の領域に分けて履物着用者のO脚またはX脚による体重の偏りに合わせて分けられた領域のうちの一部を選択し、選択された領域をなす材質の弾性力を選択されていない領域に比べて所定分低減させたものを用いる。
【0036】
換言すれば、前記O脚の場合には、足の外側に荷重が集中するため、アウトソール20を平面からみたとき、外側の位置の領域の素材として強度が強いものを用い、X脚の場合、足の内側に荷重が集中するため、アウトソールの内側の領域の素材として強度が強いものを用い、人体の特性からみて、体が前または後ろに荷重が偏る場合には、それに合うように前記18個の領域のうちから選択された領域の材質として強度が強いものを用いて、履物着用者の重心を中央に位置させるのである。
【0037】
図5は、本発明の好適な一実施形態に係るインソールの突出面が半円形である上板の例示図であり、図6は、本発明の好適な一実施形態に係るインソールの突出面が平らな形状である上板の例示図であり、図7は、本発明の好適な一実施形態に係る足校正器の斜視図及び使用例示図であって、前記図5から図7に基づいて、インソールの上部の形状及び足校正器について後述する。
【0038】
前記インソール10の上板12において、三角台状の突出面は、平らな面または半円形の面に置き換えられてもよい。
【0039】
前記平らな面の突出面からなる上板12は、足指が位置する領域に足校正器14を着脱させることができ、前記足校正器14は、平らな面と水平方向の板が配備され、前記板において足の親指と足の中指との間に位置する突出形状が備えられる。
【0040】
また、前記足校正器14は、水平方向の板が上板12の三角台状の突出面や半円形を呈して突出面の形状に合うように作製されて適用されても構わない。
【0041】
前記足校正器14は、前記アウトソール20の形状と合わせて、足の親指の第1の中足足指の関節を基準として足指側の骨が外側に偏り、かかと側の骨は逆に内側に偏る変形である拇趾外反症を予防する。
【0042】
前記アウトソール20は、インソール10と分離された形状であるが、アウトソール20の上部に上板12及び下板18のうちの一方または両方が適用された一体形の状態であってもよい。すなわち、アウトソール20それ自体の上部にインソール10の上板12または上板12と下板18の構成要素が備えられるような形態を有してもよい。
【0043】
さらなる一面において、前記繊維素材16と上板12との間には高吸収性樹脂40が配備され、前記高吸収性樹脂40は、バクテリアから生成されたバイオセルロースと食用海草を乾燥させた後に粉砕した粉末からなる。
【0044】
前記高吸収性樹脂40の製造は、バクテリアから生成された微細繊維状構造の粉末状を呈するバイオセルロースと紅藻類である食用海草を採取して乾燥させた後、粉砕された粉末を加熱された精製水と攪拌し、塩化カリウムで溶解させた後、常温で冷却させてゲル状態を生成し、粉砕器にエタノールと一緒に注入して粉砕するが、さらにエタノールを注入して攪拌し、脱水及び乾燥させて製造されたものである。
【0045】
前記塩化カリウム(KCl)の量は、準備の段階で準備された紅藻類粉末と塩化カリウムを重量比で1:0.004~0.006にすることが好ましい。
【0046】
本発明の繊維素材16と、高吸収性樹脂40と、上板12と、七宝石30と、下板18を取り付けるときに用いられる接着剤としては、環境にやさしい接着剤を用い、前記環境にやさしい接着剤としては、水酸化カリウム、水及び松やに粉末から製造された混合物と水酸化カリウム、水及び植物性タンパク質粉末からなる混合物を混合して製造された接着剤を用いる。
【0047】
前記水酸化カリウム、水及び松やに粉末は、1:50~200:3~5の体積比で混合し、水酸化カリウム、水及び植物性タンパク質粉末は、1:500~1000:10~40の体積比で混合して製造されるが、前記植物性タンパク質粉末は、豆、アモンド、米及びオート麦のうちから選択されたいずれか一つの粉末を用いることが好ましい。
【0048】
以上述べたように、本発明による七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物は、遠赤外線を放出し、所定の空隙率を有し、審美性を示す七宝石を靴底に取り付けて健康を増進させ、しかも、審美性を有し、使用者の足裏に加えられる指圧の度合いを調節するために突出面が異なる靴底が使用可能であり、格子状であり、弾性体からなることから、体重を緩衝可能な下板が配備され、インソールに取設された足校正器とアウトソールの弾性力が異なる領域を備える構成であって、履物着用者の拇趾外反症の防止とO脚またはX脚などの脚の校正にも有効である。
【0049】
以上、本発明はたとえ限られた実施形態と図面により説明されたが、本発明はこれにより何ら限定されず、本発明が属する技術は、発明の技術的思想と特許請求の範囲の均等な範囲内において種々の修正及び変形を加えることができるということはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
前記のような本発明に係る七宝石付きインソールと足校正アウトソールを備える履物は、遠赤外線を放出し、所定の空隙率を有し、審美性を示す七宝石を靴底に取り付けて健康を増進させ、しかも、審美性を与え、使用者の足裏に加えられる指圧の度合いを調節するために突出面が異なる靴底が使用可能であり、格子状であり、弾性体からなることから、体重を緩衝することができ、インソールに取設された足校正器とアウトソールの弾性力が異なる領域を備える構成であって、履物着用者の拇趾外反症の防止とO脚またはX脚などの脚の校正にも有効であることから、産業上の利用可能性が非常に高い発明である。
【符号の説明】
【0051】
10 インソール
18 下板
12 上板
20 アウトソール
14 足校正器
30 七宝石
16 繊維素材
40 高吸収性樹脂
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7