(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20231222BHJP
A41H 43/00 20060101ALI20231222BHJP
A41H 1/02 20060101ALI20231222BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
A41H43/00 Z
A41H1/02 Z
(21)【出願番号】P 2022082375
(22)【出願日】2022-05-19
【審査請求日】2022-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】小野 健吾
(72)【発明者】
【氏名】小島 映里
(72)【発明者】
【氏名】チョウ ケイヨ
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 駿矢
(72)【発明者】
【氏名】保利 美幸
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-170394(JP,A)
【文献】特開2012-246589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00- 99/00
A41H 43/00
A41H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得されたアウター情報に基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を前記利用者に提供する提供部と
を有
し、
前記取得部は、
前記利用者の体型を示す体型情報をさらに取得し、
前記判定部は、
前記アウター情報が示すアウターウェアのサイズと、前記体型情報が示す前記利用者の体型との一致度が所定の閾値以上である場合と、当該一致度が所定の閾値未満である場合とでは、それぞれ異なる条件で、前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性を判定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、
前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、外部から視認可能であるか否かを判定し、
前記提供部は、
外部から視認不可能と判定されたアンダーウェアに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、前記アウターウェアを介して外部から視認可能であるか否かを判定し、
前記提供部は、
外部から視認不可能と判定されたアンダーウェアに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記利用者のコンテンツの閲覧履歴、前記利用者のコンテンツの投稿履歴、前記利用者の購買履歴、並びに、前記利用者の体型を示す体型情報のうち、少なくともいずれかに基づく前記アウターウェアに関する前記アウター情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記アウターウェアの色及び素材のうち、少なくともいずれかを示す前記アウター情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアに関するアンダー情報をさらに取得し、
前記判定部は、
前記アウター情報と、前記アンダー情報とに基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、
アンダーウェアの色、素材、形状及び構造のうち、少なくともいずれかを示す前記アンダー情報を取得する
ことを特徴とする請求項
6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記判定部による判定結果が所定の条件を満たすアンダーウェアの着用方法に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判定部は、
前記アウター情報と、アンダーウェアの視認性に関する評価者の評価とに基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記判定部は、
前記アウター情報と、アンダーウェアを着用して視認性に関する評価を行う前記評価者による評価と、前記評価者とは異なる他の評価者であって、前記評価者が着用したアンダーウェアの視認性に関する評価を行う前記他の評価者による評価とに基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する
ことを特徴とする請求項
9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
アンダーウェアの視認性に関する前記利用者による評価基準をさらに取得し、
前記判定部は、
前記アウター情報と、前記評価基準とに基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記判定部は、
前記利用者の姿勢ごとに、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記提供部は、
前記利用者の姿勢ごとの判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記取得部は、
前記利用者が着用するアンダーウェアに関する情報をさらに取得し、
前記判定部は、
さらに、前記利用者が着用するアンダーウェアに関する情報に基づいて、前記利用者が当該アンダーウェアの上に着用した場合に、当該アンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすアウターウェアを判定し、
前記提供部は、
さらに、前記判定部による判定結果に基づいて、アウターウェアに関する情報を前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得されたアウター情報に基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を前記利用者に提供する提供工程と
を含
み、
前記取得工程は、
前記利用者の体型を示す体型情報をさらに取得し、
前記判定工程は、
前記アウター情報が示すアウターウェアのサイズと、前記体型情報が示す前記利用者の体型との一致度が所定の閾値以上である場合と、当該一致度が所定の閾値未満である場合とでは、それぞれ異なる条件で、前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性を判定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得されたアウター情報に基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を前記利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させ
、
前記取得手順は、
前記利用者の体型を示す体型情報をさらに取得し、
前記判定手順は、
前記アウター情報が示すアウターウェアのサイズと、前記体型情報が示す前記利用者の体型との一致度が所定の閾値以上である場合と、当該一致度が所定の閾値未満である場合とでは、それぞれ異なる条件で、前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性を判定する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者に適したアンダーウェア(ブラジャー等)を提供するための技術が知られている。このような技術の一例として、撮像された被写体者の少なくとも正面画像および側面画像から、被写体者のバストトップおよびバストアンダーを推定し、バストトップおよびバストアンダーから被写体者のブラジャーを選定する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供できるとは限らない。
【0005】
例えば、上述した技術では、バストトップおよびバストアンダーから被写体者のブラジャーを選定しているに過ぎず、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供できるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する取得部と、前記取得部により取得されたアウター情報に基づいて、前記利用者が前記アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を前記利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るテスター情報データベース31の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るアウトサイダー情報データベース32の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る利用者情報データベース33の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
まず、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、利用者端末100と、テスター端末200と、アウトサイダー端末300とが含まれる。情報処理装置10と、利用者端末100と、テスター端末200と、アウトサイダー端末300とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10や、複数台の利用者端末100、複数台のテスター端末200、複数台のアウトサイダー端末300が含まれてもよい。
【0012】
情報処理装置10は、アウターウェアに応じたアンダーウェア(例えば、ブラジャーや、キャミソール等のカップ付き下着や、ショーツなどの下着であって、インナーウェアともいう)に関する情報を利用者に提供することにより、適切な被服の選択を支援することを実現するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。ここで、アウターウェアとは、アンダーウェアよりも外側に着用する被服であれば、シャツや、ワンピース等のみならず、これらの外側に着用するコート等の被服も含み、それらの組み合わせ(重ね着するすべての被服の組み合わせ)をも含む概念である。
【0013】
また、例えば、情報処理装置10は、ブラジャー等の被服を提供する電子商取引サービスを提供する。また、情報処理装置10は、被服のコーディネートを示すコンテンツ(画像等)の投稿を利用者から受け付け、他の利用者に配信するコーディネートサービスを提供する。
【0014】
なお、情報処理装置10は、サービスに係るウェブサイトを提供するウェブサーバとしての機能を有していてもよい。また、情報処理装置10は、利用者端末100にインストールされた各種サービスに関するアプリケーションに表示する情報を、情報処理装置10から配信する装置であってもよい。また、情報処理装置10は、アプリケーションのデータそのものを配信するサーバであってもよい。
【0015】
また、情報処理装置10は、利用者端末100に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10から配信されるアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0016】
利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、情報処理装置10や、所定のサービスを提供するサーバ装置などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図2に示す例では、利用者端末100がスマートフォンである場合を示す。
【0017】
テスター端末200は、アンダーウェアのフィッティングテストを行うテスターによって利用される情報処理装置である。テスター端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。また、テスター端末200は、情報処理装置10や、所定のサービスを提供するサーバ装置などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図2に示す例では、テスター端末200がスマートフォンである場合を示す。
【0018】
アウトサイダー端末300は、テスターにより着用された状態のアンダーウェアを評価するアウトサイダーによって利用される情報処理装置である。なお、アウトサイダーは他のテスターであってもよく、アウトサイダー端末300はテスター端末200を兼ねていてもよい。アウトサイダー端末300は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。また、アウトサイダー端末300は、情報処理装置10や、所定のサービスを提供するサーバ装置などによって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図2に示す例では、アウトサイダー端末300がスマートフォンである場合を示す。
【0019】
〔2.情報処理の一例〕
次に、
図2を用いて、本実施形態に係る情報処理装置等により実現される情報処理の一例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、以下の説明では、利用者端末100-1が、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)により利用されるものとする。また、以下の説明では、利用者端末100-1を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100-1と読み替えることもできる。
【0020】
また、以下の説明では、テスター端末200を利用するテスターに応じて、テスター端末200-1~200-N(Nは任意の自然数)として説明する。例えば、テスター端末200-1は、テスターID「TID#1」により識別されるテスター(テスターT1)により使用されるテスター端末200である。また、以下では、テスター端末200-1~200-Nについて、特に区別なく説明する場合には、テスター端末200と記載する。また、以下の説明では、テスター端末200をテスターと同一視する場合がある。すなわち、以下では、テスターをテスター端末200と読み替えることもできる。
【0021】
また、以下の説明では、アウトサイダー端末300を利用するテスターに応じて、アウトサイダー端末300-1~300-N(Nは任意の自然数)として説明する。例えば、アウトサイダー端末300-1は、アウトサイダーID「OID#1」により識別されるアウトサイダー(アウトサイダーO1)により使用されるアウトサイダー端末300である。また、以下では、アウトサイダー端末300-1~300-Nについて、特に区別なく説明する場合には、アウトサイダー端末300と記載する。また、以下の説明では、アウトサイダー端末300をアウトサイダーと同一視する場合がある。すなわち、以下では、アウトサイダーをアウトサイダー端末300と読み替えることもできる。
【0022】
また、以下の説明では、アンダーウェアがブラジャーであるものとする。
【0023】
まず、情報処理装置10は、フィッティングテストの際のテスター及びアウトサイダーによるブラジャーの評価を、テスター端末200及びアウトサイダー端末300から取得する(ステップS1)。例えば、情報処理装置10は、テスターに関する情報や、テスターが着用したブラジャーに関する情報、テスターがブラジャーの外側に着用した各種のアウターウェアに関する情報、テスターによるブラジャーの評価に関する評価情報などをテスター端末200から取得する。
【0024】
具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、テスターに関する情報として、テスターの属性情報(例えば、デモグラフィック属性や、サイコグラフィック属性)や、バストに関するバスト情報(例えば、トップバストのサイズや、アンダーバストのサイズ、バージスライン、胸の柔らかさなど)、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などの情報を取得する。
【0025】
より具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、バスト情報や体型情報として、身体サイズ計測用の衣服を着用したテスターの画像に基づき作成されたテスターの身体モデル(例えば、3Dモデル)を取得する。また、情報処理装置10は、ブラジャーの嗜好を示す情報として、ブラジャーの機能デザイン(言い換えると、ブラジャーを着用後の胸周りがどのように見えるか)に応じたブラタイプ(例えば、プッシュアップブラや、リフトアップブラなど)や、カップの形に応じたブラタイプ(例えば、フルカップや、ハーフカップなど)、製法に応じたブラタイプ(例えば、ノンワイヤーや、モールド成型)、用途に応じたブラタイプ(例えば、スポーツブラや、ナイトブラ)、ブラジャーのホックの種類に応じたブラタイプ(例えば、バックホックや、フロントホック)、ストラップの位置に応じたブラタイプ、ブラジャーの素材に応じたブラタイプなどを示す情報を取得する。なお、上述したブラタイプは一例であり、任意のブラタイプが設定されてよい。
【0026】
また、情報処理装置10は、ブラジャーに関する情報として、ブラジャーを識別するための識別情報(商品ID)や、ブラジャーのカップサイズ、色、素材、形状、構造などといった情報を取得する。
【0027】
また、情報処理装置10は、アウターウェアに関する情報として、アウターウェアを識別するための識別情報(商品ID)や、アウターウェアのサイズや、色、素材、形状などといった情報を取得する。
【0028】
また、情報処理装置10は、評価情報として、テスターが着用したブラジャーの着心地や、機能性、各種のアウターウェアと組み合わせて着用した際のブラジャーの外部からの視認性(以下、「直接的視認性」と記載する場合がある)、ブラジャーの各種のアウターウェアを介した視認性(以下、「間接的視認性」と記載する場合がある)などといった評価項目に対するテスターの評価を示す情報を取得する。ここで、直接的視認性とは、アウターウェアからブラジャーがはみ出しているか否かに関する評価を示す。また、間接的視認性とは、アウターウェアの外部からブラジャーが透けて見えるか否かや、アウターウェアの外部からブラジャーの色や形状等が把握可能か否か(例えば、ブラジャーのストラップによりアウターウェアの背中側等に段差が形成されるか否かや、ブラジャーの刺繍等の柄がアウターウェアに浮き出るか否かなど)に関する評価を示す。
【0029】
なお、情報処理装置10は、評価情報として、評価項目ごとに、3段階の評価のいずれかを示す情報を取得するものとする。例えば、情報処理装置10は、ブラジャーの着心地及び機能性に関して、「GOOD(良い)」、「OK(許容範囲内)」、「BAD(悪い)」の3段階の評価のいずれかを示す情報を取得する。また、情報処理装置10は、ブラジャーの直接的視認性に関して、各種のアウターウェアとの組み合わせごとに、「GOOD(ブラジャーが視認できない)」、「OK(許容範囲内)」、「BAD(ブラジャーが視認できてしまう)」の3段階の評価のいずれかを示す情報を取得する。また、情報処理装置10は、ブラジャーの間接的視認性に関して、各種のアウターウェアとの組み合わせごとに、「GOOD(ブラジャーが視認できない)」、「OK(許容範囲内)」、「BAD(ブラジャーが視認できてしまう)」の3段階の評価のいずれかを示す情報を取得する。
【0030】
また、情報処理装置10は、テスターが着用したブラジャーに関する情報や、テスターがブラジャーの外側に着用した各種のアウターウェアに関する情報、アウトサイダーによるブラジャーの評価に関する評価情報などをアウトサイダー端末300から取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、評価情報として、テスターが各種のアウターウェアと組み合わせて着用したブラジャーの直接的視認性や、間接的視認性などといった評価項目に対する、アウトサイダーの評価を示す情報を取得する。より具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、ブラジャーの直接的視認性に関して、各種のアウターウェアとの組み合わせごとに、「GOOD」、「OK」、「BAD」の3段階の評価のいずれかを示す情報を取得する。また、情報処理装置10は、ブラジャーの間接的視認性に関して、各種のアウターウェアとの組み合わせごとに、「GOOD」、「OK」、「BAD」の3段階の評価のいずれかを示す情報を取得する。
【0031】
なお、アウトサイダー端末300から取得するブラジャーに関する情報及びアウターウェアに関する情報は、テスター端末200から取得するものと同様であるため、説明を省略する。
【0032】
続いて、情報処理装置10は、利用者U1が着用するアウターウェア及びブラジャーに関連する情報を利用者端末100-1から取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置10は、アウターウェアに関連する情報として、利用者U1が所有しているアウターウェア、若しくは、利用者U1が購入する予定であると推定されるアウターウェアに関する情報(以下、「アウター情報」と記載する場合がある)を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、コーディネートサービスや電子商取引サービスにおける利用者U1の閲覧履歴や、コーディネートサービスへの投稿履歴、電子商取引サービスにおける購買履歴などに基づくアウター情報を取得する。より具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、アウターウェアを識別するための識別情報(商品ID)や、アウターウェアのサイズ、形状、色、素材などを示すアウター情報を取得する。
【0033】
また、情報処理装置10は、ブラジャーに関連する情報として、利用者U1の属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好、ブラジャーの視認性に関するアンケートに対する回答などの情報を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、アンケートに対する回答として、利用者U1がブラジャーを視認されることを恥ずかしいと感じるか否かを示す情報を取得する。
【0034】
続いて、情報処理装置10は、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーの視認性を判定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置10は、属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好が利用者U1と類似するテスター(類似テスター)を抽出する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、利用者U1及び各テスターの属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好を多次元量に変換し、利用者U1の情報に基づく多次元量(ベクトル)と類似する多次元量に対応するテスターを、類似テスターとして抽出する。そして、情報処理装置10は、類似テスターによるブラジャーの着心地及び機能性に関する評価が「GOOD」であるブラジャーの視認性を判定する。
【0035】
具体的な例を挙げると、利用者U1の視認性に関するアンケートに対する回答が、ブラジャーを視認されることを恥ずかしいと感じないことを示す場合、情報処理装置10は、類似テスターがフィッティングテストの際に着用したアウターウェアであって、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアと組み合わせて着用したブラジャーのうち、類似テスターによる直接的視認性及び間接的視認性の評価が「GOOD」であるブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。
【0036】
ここで、情報処理装置10は、類似テスターの属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などが入力された場合に、類似テスターによる着心地、機能性、並びに、視認性に関する評価が所定の閾値以上(例えば、評価が「GOOD」)であるブラジャーとアウターウェアとの組み合わせに関する情報(例えば、商品IDや、ブラジャーのカップサイズ、色、素材、形状、構造や、アウターウェアのサイズ、色、素材、形状など)を出力するよう学習されたモデル#1を用いて、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーの視認性を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、モデル#1に利用者U1の利用者U1の属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などを入力し、出力されたブラジャーのうち、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアと組み合わせられたブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。
【0037】
なお、モデルの学習には、任意の公知技術が適用可能であり、学習データとして用いられる関連情報に応じて適宜選択された学習手法が用いられてもよい。例えば、モデルの学習には、機械学習に関する種々の従来技術(例えば、SVM(Support Vector Machine)等の教師あり学習の機械学習に関する技術)を用いて行われてもよい。また、モデルの学習には、深層学習(ディープラーニング)の技術が用いられてもよい。例えば、モデルの学習には、RNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)等の種々のディープラーニングの技術が用いられてもよい。
【0038】
また、情報処理装置10は、ルールベースで処理を実行するモデル#1を用いて、ブラジャーに関する情報の提供を行ってもよい。
【0039】
一方、利用者U1の視認性に関するアンケートに対する回答が、ブラジャーを視認されることを恥ずかしいと感じることを示す場合、情報処理装置10は、類似テスターがフィッティングテストの際に着用したアウターウェアであって、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアと組み合わせて着用したブラジャーのうち、アウトサイダーによる直接的視認性及び間接的視認性の評価(言い換えると、類似テスターよりも評価が厳しい(類似テスター自身では見え難いところまで確認できる)第3者による評価)が「GOOD」であるブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。
【0040】
ここで、情報処理装置10は、類似テスターの属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などが入力された場合に、類似テスターによる着心地、機能性に関する評価、並びに、アウトサイダーによる視認性に関する評価が所定の閾値以上であるブラジャーとアウターウェアとの組み合わせに関する情報を出力するよう学習されたモデル#2を用いて、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーの視認性を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、モデル#2に利用者U1の利用者U1の属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などを入力し、出力されたブラジャーのうち、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアと組み合わせられたブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。
【0041】
なお、情報処理装置10は、ルールベースで処理を実行するモデル#2を用いて、ブラジャーに関する情報の提供を行ってもよい。
【0042】
続いて、情報処理装置10は、外部から視認されないと判定したブラジャーに関する情報を利用者端末100-1に提供する(ステップS4)。例えば、情報処理装置10は、外部から視認されないと判定したブラジャーと、アウターウェアの組み合わせであって、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアを含む組み合わせを示す情報を提供する。
【0043】
具体的な例を挙げると、利用者U1のアウター情報が示すアウターウェアが、胸の部分が開いた形状をしている場合、情報処理装置10は、当該アウターウェアに組み合わせるブラジャーとして、ハーフカップや、3/4カップのブラジャーを推薦する情報を提供する。また、利用者U1のアウター情報が示すアウターウェアが、利用者U1の体型に対してタイトフィットである場合、情報処理装置10は、当該アウターウェアに組み合わせるブラジャーとして、柄が当該アウターウェアに浮き出にくいブラジャー(例えば、刺繍ではなくレースのブラジャー)を推薦する情報を提供する。
【0044】
続いて、情報処理装置10は、購入後のアンケートに対する回答を利用者端末100-1から取得する(ステップS5)。例えば、情報処理装置10は、ステップS4において提供した情報が示すブラジャーのうち、利用者U1が購入したブラジャーの視認性に関する評価を示す評価情報を取得する。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、利用者U1が購入したブラジャーを示す情報と、当該ブラジャーと組み合わせて着用したアウターウェアに関する情報と、当該ブラジャー及び当該アウターウェアを組み合わせて着用した際の当該ブラジャーの直接的視認性及び間接的視認性に関する評価(例えば、「GOOD」、「OK」、「BAD」の3段階の評価のいずれか)とを示す情報を取得する。
【0045】
続いて、情報処理装置10は、購入後のアンケートに対する利用者U1の回答に基づき、上記モデルの学習を行う(ステップS6)。例えば、情報処理装置10は、ステップS5において取得した情報が、ブラジャーの視認性に関する評価が所定の閾値以上であることを示す場合、当該情報が示すブラジャー及びアウターウェアや、利用者U1の属性情報、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などを正解データとして上記モデルの学習を行う。
【0046】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者と類似するテスターによるフィッティングテストに基づき、アウターウェアの外部から視認されないと判定したアンダーウェアに関する情報を提供する。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供することができる。
【0047】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0048】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100、テスター端末200、アウトサイダー端末300等との間で情報の送受信を行う。
【0049】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部30は、テスター情報データベース31と、アウトサイダー情報データベース32と、利用者情報データベース33と、モデルデータベース34とを有する。
【0050】
(テスター情報データベース31について)
テスター情報データベース31は、テスターに関する各種の情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、テスター情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係るテスター情報データベース31の一例を示す図である。
図4の例において、テスター情報データベース31は、「テスターID」、「属性情報」、「バスト情報」、「体型情報」、「購買履歴」、「評価基準」、「商品ID」、「商品情報」、「被服情報」、「評価情報」といった項目を有する。
【0051】
「テスターID」は、テスターを識別するための識別情報を示す。「属性情報」は、テスターの属性情報を示す。「バスト情報」は、テスターのバストに関する情報を示し、例えば、トップバストのサイズや、アンダーバストのサイズ、バージスライン、胸の柔らかさ、胸の形などといった情報が格納される。「体型情報」は、テスターの体型に関する情報を示し、例えば、身体モデルに関する情報が格納される。「購買履歴」は、テスターのアンダーウェアの購買履歴を示す。「評価基準」は、テスターがブラジャーを購入する際の評価基準を示し、例えば、アンダーウェアの嗜好や、アンダーウェアの視認性に関するアンケートに対する回答などといった情報が格納される。「商品ID」は、テスターがフィッティングテストを行った商品(アンダーウェア)を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、テスターがフィッティングテストを行った商品に関する情報を示し、例えば、商品のサイズや、色、素材、形状、構造などといった情報が格納される。「被服情報」は、テスターがフィッティングテストを行った際に商品の上に着用した被服(アウターウェア)に関する情報を示し、例えば、被服のサイズや、色、素材、形状などといった情報が格納される。「評価情報」は、テスターがフィッティングテストを行ったアンダーウェアの評価に関する情報を示す。
【0052】
すなわち、
図4では、テスターID「TID#1」により識別されるテスターの属性情報が「属性情報#1」、バスト情報が「バスト情報#1」、体型情報が「体型情報#1」、ブラジャーの購買履歴が「購買履歴#1」、ブラジャーを購入する際の評価基準が「評価基準#1」、当該テスターがフィッティングテストを行ったアンダーウェアの商品IDが「MID#1」、商品情報が「商品情報#1」であり、当該アンダーウェアとの上に着用した被服の被服情報が「被服情報#1」、当該アンダーウェアの評価が「評価情報#1」である例を示す。
【0053】
(アウトサイダー情報データベース32について)
アウトサイダー情報データベース32は、アウトサイダーに関する各種の情報を記憶する。ここで、
図5を用いて、アウトサイダー情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。
図5は、実施形態に係るアウトサイダー情報データベース32の一例を示す図である。
図5の例において、アウトサイダー情報データベース32は、「アウトサイダーID」、「テスターID」、「商品ID」、「商品情報」、「被服情報」、「評価情報」といった項目を有する。
【0054】
「アウトサイダーID」は、アウトサイダーを識別するための識別情報を示す。「テスターID」は、テスターを識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、テスターがフィッティングテストを行った商品を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、テスターがフィッティングテストを行った商品に関する情報を示し、例えば、商品のサイズや、色、素材、形状、構造などといった情報が格納される。「被服情報」は、テスターがフィッティングテストを行った際に商品の上に着用した被服に関する情報を示し、例えば、被服のサイズや、色、素材、形状などといった情報が格納される。「評価情報」は、テスターがフィッティングテストを行ったアンダーウェアの評価に関する情報を示す。
【0055】
すなわち、
図5では、アウトサイダーID「OID#1」により識別されるアウトサイダーが、テスターID「TID#1」により識別されるテスターにより着用された状態のアンダーウェアの評価を行い、当該テスターがフィッティングテストを行ったアンダーウェアの商品IDが「MID#1」、商品情報が「商品情報#1」であり、当該アンダーウェアとの上に着用した被服の被服情報が「被服情報#1」、当該アンダーウェアの当該アウトサイダーによる評価が「評価情報#11」である例を示す。
【0056】
(利用者情報データベース33について)
利用者情報データベース33は、利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、利用者情報データベース33が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る利用者情報データベース33の一例を示す図である。
図6の例において、利用者情報データベース33は、「利用者ID」、「属性情報」、「バスト情報」、「体型情報」、「購買履歴」、「投稿履歴」、「閲覧履歴」、「評価基準」、「商品ID」、「評価情報」といった項目を有する。
【0057】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「属性情報」は、利用者の属性情報を示す。「バスト情報」は、利用者のバストに関する情報を示し、例えば、トップバストのサイズや、アンダーバストのサイズ、バージスライン、胸の柔らかさ、胸の形などといった情報が格納される。「体型情報」は、利用者の体型に関する情報を示し、例えば、身体モデルに関する情報が格納される。「購買履歴」は、利用者のアンダーウェアの購買履歴を示す。なお、「購買履歴」は、利用者のアウターウェアなどの購買履歴が含まれていてもよい。「投稿履歴」は、コーディネートサービスへの投稿履歴を示す。「閲覧履歴」は、コーディネートサービスや電子商取引サービスにおけるコンテンツ(コーディネートやアウターウェアなど)の閲覧履歴を示す。「評価基準」は、利用者がブラジャーを購入する際の評価基準を示し、例えば、アンダーウェアの嗜好や、アンダーウェアの視認性に関するアンケートに対する回答などといった情報が格納される。「商品ID」は、利用者に対し情報が提供された商品(アンダーウェア)を識別するための識別情報を示す。「評価情報」は、「商品ID」により識別される商品に対する利用者の評価に関する情報を示す。
【0058】
すなわち、
図6では、利用者ID「UID#1」により識別される利用者の属性情報が「属性情報#11」、バスト情報が「バスト情報#11」、体型情報が「体型情報#11」、アンダーウェアの購買履歴が「購買履歴#11」、コーディネートサービスへの投稿履歴が「投稿履歴#1」、コーディネートサービスや電子商取引サービスにおける閲覧履歴が「閲覧履歴#1」、アンダーウェアの評価基準が「評価基準#1」であり、当該利用者に情報が提供されたブラジャーの商品IDが「MID#1」、評価情報が「評価情報#21」である例を示す。
【0059】
なお、利用者情報データベース33は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース33は、利用者の閲覧履歴や、投稿履歴、購買履歴などに基づき、利用者が所有しているアウターウェア、若しくは、利用者U1が購入する予定であると推定されるアウターウェアに関するアウター情報(例えば、アウターウェアのサイズや、形状、色、素材など)を記憶してもよい。
【0060】
(モデルデータベース34について)
モデルデータベース34は、テスターの属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、アンダーウェアの嗜好などが入力された場合に、当該テスターによる評価が所定の閾値以上であるアンダーウェアとアウターウェアとの組み合わせに関する情報を出力するよう学習されたモデルを記憶する。
【0061】
また、モデルデータベース34は、テスターの属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、アンダーウェアの嗜好などが入力された場合に、当該テスターによる着心地、機能性に関する評価、並びに、アウトサイダーによる視認性に関する評価が所定の閾値以上であるブラジャーとアウターウェアとの組み合わせに関する情報を出力するよう学習されたモデルを記憶する。
【0062】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、
図6に示すように、取得部41と、判定部42と、提供部43と、学習部44とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0063】
(取得部41について)
取得部41は、利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する。例えば、
図2の例において、取得部41は、利用者U1が所有しているアウターウェア、若しくは、利用者U1が購入する予定であると推定されるアウターウェアに関するアウター情報であって、アウターウェアの形状を示すアウター情報を取得し、利用者情報データベース33に格納する。
【0064】
また、取得部41は、利用者のコンテンツの閲覧履歴、利用者のコンテンツの投稿履歴、利用者の購買履歴、並びに、利用者の体型を示す体型情報のうち、少なくともいずれかに基づくアウターウェアに関するアウター情報を取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、コーディネートサービスや電子商取引サービスにおける利用者U1の閲覧履歴や、コーディネートサービスへの投稿履歴、電子商取引サービスにおける購買履歴などに基づくアウター情報を取得する。
【0065】
また、取得部41は、アウターウェアのサイズ、色及び素材のうち、少なくともいずれかを示すアウター情報を取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、アウターウェアのサイズや、形状、色、素材などを示すアウター情報を取得する。
【0066】
また、取得部41は、利用者の体型を示す体型情報をさらに取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、利用者U1の身体のサイズを示す体型情報(身体モデル)を取得し、利用者情報データベース33に格納する。また、取得部41は、利用者U1の属性情報や、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーを購入する際の評価基準(例えば、ブラジャーの嗜好、ブラジャーの視認性に関するアンケートに対する回答)などの情報を取得し、利用者情報データベース33に格納する。
【0067】
また、取得部41は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアに関するアンダー情報をさらに取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、利用者に対する情報提供の候補となるブラジャーに関する情報を取得する。
【0068】
また、取得部41は、アンダーウェアの色、素材、形状及び構造のうち、少なくともいずれかを示すアンダー情報を取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、ブラジャーを識別するための識別情報や、ブラジャーのカップサイズ、色、素材、形状、構造などといった情報を取得する。
【0069】
また、取得部41は、アンダーウェアの視認性に関する利用者による評価基準をさらに取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、ブラジャーの視認性に関するアンケートに対する利用者U1の回答を取得する。
【0070】
また、取得部41は、利用者が着用するアンダーウェアに関する情報をさらに取得してもよい。例えば、取得部41は、利用者が所有しているアンダーウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアンダーウェアに関する情報を取得する。具体的な例を挙げると、取得部41は、コーディネートサービスや電子商取引サービスにおける利用者の閲覧履歴や、コーディネートサービスへの投稿履歴、電子商取引サービスにおける購買履歴などに基づく情報を取得する。より具体的な例を挙げると、取得部41は、アンダーウェアのサイズ、色、素材、形状、構造などといった情報を取得する。
【0071】
また、取得部41は、アンダーウェアの視認性に関する利用者による評価情報(購入後のアンケートに対する回答)をさらに取得してもよい。例えば、
図2の例において、取得部41は、利用者U1が購入したブラジャーの視認性に関する評価情報を取得する。具体的な例を挙げると、取得部41は、利用者U1が購入したブラジャーを示す情報と、当該ブラジャーと組み合わせて着用したアウターウェアに関する情報と、当該ブラジャー及び当該アウターウェアを組み合わせて着用した際の当該ブラジャーの直接的視認性及び間接的視認性に関する評価(例えば、「GOOD」、「OK」、「BAD」の3段階の評価のいずれか)とを示す情報を取得する。
【0072】
(判定部42について)
判定部42は、取得部41により取得されたアウター情報に基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、判定部42は、利用者情報データベース33及びモデルデータベース34を参照し、アウターウェアの形状に基づいて、利用者に対する情報提供の候補となるブラジャーが外部から視認されるか否かを判定する。具体的な例を挙げると、アウターウェアの形状が、胸の部分が大きく開いている場合、判定部42は、フルカップであるブラジャーを外部から視認されると判定し、ハーフカップであるブラジャーを外部から視認されないと判定する。
【0073】
また、判定部42は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、外部から視認可能であるか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーを利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアの下に着用した際の直接的視認性を判定する。
【0074】
また、判定部42は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、アウターウェアを介して外部から視認可能であるか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーを利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアの下に着用した際の間接的視認性を判定する。
【0075】
また、判定部42は、アウター情報と、体型情報とに基づいて、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1のアウター情報が示すアウターウェアが、利用者U1の体型に対してタイトフィット(言い換えると、利用者U1の体型と、アウターウェアのサイズとの一致度が所定の閾値以上)である場合、当該アウターウェアの下に、柄が刺繍であるブラジャーを着用すると当該ブラジャーが外部から視認されると判定し、レースのブラジャーを着用すると当該ブラジャーが外部から視認されないと判定する。なお、判定部42は、利用者のアウター情報が示すアウターウェアが、利用者の体型に対してルーズフィット(言い換えると、利用者U1の体型と、アウターウェアのサイズとの一致度が所定の閾値未満)である場合、当該アウターウェアの下に、柄が刺繍であるブラジャーを着用しても当該ブラジャーが外部から視認されないと判定してもよい。
【0076】
すなわち、判定部42は、アウター情報が示すアウターウェアと、利用者の体型情報との一致度に応じて、アンダーウェアの視認性を判定してもよい。例えば、判定部42は、アウター情報が示すアウターウェアのサイズと、利用者の体型との一致度が所定の閾値未満である場合、当該アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが外部から視認されないと判定する。また、判定部42は、アウター情報が示すアウターウェアのサイズと、利用者の体型との一致度が所定の閾値以上である場合、当該アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが外部から視認されると判定する。
【0077】
また、判定部42は、アウター情報と、アンダー情報とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1のアウター情報と、利用者U1に対する情報提供の候補となるブラジャーに関する情報とに基づいて、当該ブラジャーが外部から視認されるか否かを判定する。
【0078】
また、判定部42は、アウター情報と、アンダーウェアの視認性に関する評価者の評価とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1のアウター情報と、ブラジャーの視認性に関するテスターの評価情報とに基づいて、ブラジャーが外部から視認されるか否かを判定する。
【0079】
また、判定部42は、アウター情報と、アンダーウェアを着用して視認性に関する評価を行う評価者による評価と、評価者とは異なる他の評価者であって、評価者が着用したアンダーウェアの視認性に関する評価を行う他の評価者による評価とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、判定部42は、利用者U1のアウター情報と、ブラジャーの視認性に関するアウトサイダーの評価情報とに基づいて、ブラジャーが外部から視認されるか否かを判定する。
【0080】
また、判定部42は、アウター情報と、評価基準とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、
図2の例において、利用者U1の視認性に関するアンケートに対する回答が、ブラジャーを視認されることを恥ずかしいと感じないことを示す場合、判定部42は、類似テスターによる直接的視認性及び間接的視認性の評価が「GOOD」であるブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。また、利用者U1の視認性に関するアンケートに対する回答が、ブラジャーを視認されることを恥ずかしいと感じることを示す場合、判定部42は、アウトサイダーによる直接的視認性及び間接的視認性の評価が「GOOD」であるブラジャーを、外部から視認されないブラジャーと判定する。
【0081】
ここで、アンダーウェアを着用する際、立っている場合と、座っている場合とでは、アンダーウェアのフィット感が異なり、それに応じて視認性が異なる場合が考えられる。したがって、判定部42は、利用者の姿勢ごとに、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、判定部42は、立位や座位などといった姿勢ごとのアンダーウェアの視認性に関するテスターやアウトサイダーの評価情報に基づいて、各姿勢においてアンダーウェアが外部から視認されるか否かを判定する。
【0082】
さらに、利用者が所有しているアンダーウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアンダーウェアに関する情報に基づいて、当該アンダーウェアを視認されないアウターウェアを判定し、情報を提供したいといった要望が考えられる。したがって、判定部42は、さらに、利用者が着用するアンダーウェアに関する情報に基づいて、利用者が当該アンダーウェアの上に着用した場合に、当該アンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすアウターウェアを判定してもよい。例えば、判定部42は、利用者が所有しているアンダーウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアンダーウェアに関する情報と、評価者の評価情報とに基づいて、当該アンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすアウターウェアを判定する。
【0083】
(提供部43について)
提供部43は、判定部42による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を利用者に提供する。例えば、提供部43は、判定部42により、外部から視認されないと判定されたアンダーウェアに関する情報を提供する。具体的な例を挙げると、
図2の例において、提供部43は、外部から視認されないと判定されたブラジャーと、アウターウェアの組み合わせであって、利用者U1のアウター情報に対応するアウターウェアを含む組み合わせを示す情報を提供する。これにより、利用者は、着用するブラジャーや、購入するブラジャーを選択する際に、これらの情報を活用することができる。
【0084】
また、提供部43は、外部から視認不可能と判定されたアンダーウェアに関する情報を提供してもよい。例えば、
図2の例において、提供部43は、直接的視認性及び間接的視認性の評価が「GOOD」であるブラジャーに関する情報を提供する。
【0085】
また、提供部43は、利用者の姿勢ごとの判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を提供してもよい。例えば、提供部43は、立位や座位などといった姿勢ごとのアンダーウェアの視認性に関する情報を提供する。具体的な例を挙げると、提供部43は、立位である場合の視認性の評価が「GOOD」である一方で、座位である場合の視認性の評価が「OK」であることを示す情報を提供する。なお、提供部43は、姿勢ごとのアンダーウェアの視認性を統合した評価を示す情報を提供してもよい。
【0086】
また、提供部43は、さらに、判定部42による判定結果に基づいて、アウターウェアに関する情報を利用者に提供してもよい。例えば、提供部43は、利用者が所有しているアンダーウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアンダーウェアの上に着用した際、当該アンダーウェアが外部から視認されないアウターウェアに関する情報を提供する。これにより、利用者は、着用するアウターウェアや、購入するアウターウェアを選択する際に、これらの情報を活用することができる。
【0087】
ここで、ブラジャーのストラップの調整等により、ブラジャーの視認性が変動することが想定される。したがって、提供部43は、判定部42による判定結果が所定の条件を満たすアンダーウェアの着用方法に関する情報を提供してもよい。例えば、提供部43は、テスターが視認性に関する評価が所定の閾値以上と評価した際の、ブラジャーのストラップの調整に関する情報を利用者に提供する。
【0088】
(学習部44について)
学習部44は、アンダーウェアの視認性に関する利用者による評価情報に基づいて、判定部42による判定処理に用いるモデルの学習を行う。例えば、
図2の例において、学習部44は、評価情報が示すブラジャーの視認性に関する評価が所定の閾値以上であることを示す場合、当該情報が示すブラジャー及びアウターウェアや、利用者U1及び各テスターの属性情報、バストに関するバスト情報、身体のサイズを示す体型情報、ブラジャーの嗜好などを正解データとしてモデルの学習を行う。
【0089】
〔4.情報処理のフロー〕
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0090】
図7に示すように、情報処理装置10は、利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。アウター情報を取得していない場合(ステップS101;No)、情報処理装置10は、アウター情報を取得するまで待機する。
【0091】
一方、アウター情報を取得した場合(ステップS101;Yes)、情報処理装置10は、アウター情報に基づいて、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS102)。続いて、判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を利用者に提供し(ステップS103)、処理を終了する。
【0092】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0093】
〔5-1.アンダーウェアについて〕
上述の実施形態において、アンダーウェアがブラジャーである例を示したが、アンダーウェアはこのような例に限定されず、ショーツ等であってもよい。
【0094】
〔5-2.アウターウェアについて〕
上述の実施形態において、アウター情報が示すアウターウェアが、利用者が所有しているアウターウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアウターウェアである例を示したが、アウター情報が示すアウターウェアはこのような例に限定されない。例えば、アウター情報が示すアウターウェアは、利用者の体型や骨格等に応じたアウターウェア(例えば、利用者に似合うと推定されるアウターウェア)や、現在の季節に応じたアウターウェア、流行に応じたアウターウェア、利用者のスケジュール(旅行等)に応じたアウターウェア、アンケートで利用者がお気に入りと回答したアウターウェア、特徴的な色、素材、形状等であるアウターウェアなどであってもよい。
【0095】
〔5-3.判定部42による処理について〕
上述の実施形態において、判定部42が、アウターウェアの色や、アンダーウェアの色に基づき、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する例を示したが、判定部42の機能はこのような例に限定されない。例えば、判定部42は、アンダーウェアの色と、利用者の肌の色とに基づき、アンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。具体的な例を挙げると、判定部42は、アンダーウェアの色と、利用者の肌の色との一致度が所定の閾値以上である場合、アンダーウェアが視認性されないと判定する。また、判定部42は、肌の色が利用者と類似するテスターが着用した場合の視認性に関する評価が所定の閾値以上であるアンダーウェアを、外部から視認されないアンダーウェアと判定する。
【0096】
〔5-4.評価基準について〕
上述の実施形態において、判定部42が、アンダーウェアの視認性に関するアンケート(評価基準)に対する回答に応じて、テスターによる評価、若しくは、アウトサイダーの評価のうちいずれかを用いてブラジャーの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する例を示したが、判定部42の機能はこのような例に限定されない。
【0097】
例えば、取得部41は、アンダーウェアの視認性に関するアンケートに関して、ブラジャーを視認されることに対する恥ずかしさの程度「あまり恥ずかしいと感じない」、「恥ずかしいと感じる」、「とても恥ずかしく感じる」のうちいずれかを示す情報を取得する。そして、利用者が「あまり恥ずかしいと感じない」と回答した場合、判定部42は、テスターによる視認性の評価が「OK」、または、「GOOD」であるアンダーウェアを、視認性が所定の条件を満たすアンダーウェア(言い換えると、利用者の視認性に対する水準を満たすアンダーウェア)であると判定する。また、利用者が「恥ずかしいと感じる」と回答した場合、判定部42は、テスターによる視認性の評価が「GOOD」であるアンダーウェアを、視認性が所定の条件を満たすアンダーウェアであると判定する。また、利用者が「とても恥ずかしく感じる」と回答した場合、判定部42は、アウトサイダーによる視認性の評価が「GOOD」であるアンダーウェアを、視認性が所定の条件を満たすアンダーウェアであると判定する。
【0098】
また、例えば、取得部41は、利用者がアンダーウェアのデザイン及び視認性のいずれを優先するかを示す情報を取得する。そして、利用者がデザインを優先すると回答した場合、判定部42は、テスターによる視認性の評価が「OK」、または、「GOOD」であるアンダーウェアであって、利用者のブラジャーの嗜好に対応するブラジャーを、視認性が所定の条件を満たすアンダーウェアであると判定する。また、利用者が視認性を優先すると回答した場合、判定部42は、アウトサイダーによる視認性の評価が「GOOD」であるアンダーウェアを、視認性が所定の条件を満たすアンダーウェアであると判定する。
【0099】
〔5-5.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0100】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0101】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0102】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、取得部41と、判定部42と、提供部43と、学習部44とを有する。取得部41は、利用者が着用するアウターウェアの形状を示すアウター情報を取得する。判定部42は、取得部41により取得されたアウター情報に基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。また、判定部42は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、外部から視認可能であるか否かを判定する。また、判定部42は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアが、アウターウェアを介して外部から視認可能であるか否かを判定する。提供部43は、判定部42による判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を利用者に提供する。学習部44は、判定部42による判定処理に用いるモデルの学習を行う。また、提供部43は、外部から視認不可能と判定されたアンダーウェアに関する情報を提供する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、アンダーウェアが外部から視認可能であるか否かを判定し、アンダーウェアに関する情報を提供できるため、アウターウェアに応じたアンダーウェアの視認性に基づき、適切なアンダーウェアに関する情報を提供することができる。
【0104】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、取得部41は、利用者のコンテンツの閲覧履歴、利用者のコンテンツの投稿履歴、利用者の購買履歴、並びに、利用者の体型を示す体型情報のうち、少なくともいずれかに基づくアウターウェアに関するアウター情報を取得する。また、取得部41は、アウターウェアの色及び素材のうち、少なくともいずれかを示すアウター情報を取得する。また、取得部41は、利用者の体型を示す体型情報をさらに取得する。そして、判定部42は、アウター情報と、体型情報とに基づいて、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。また、取得部41は、アウターウェアの下に着用するアンダーウェアに関するアンダー情報をさらに取得する。そして、判定部42は、アウター情報と、アンダー情報とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。また、取得部41は、アンダーウェアの色、素材、形状及び構造のうち、少なくともいずれかを示すアンダー情報を取得する。また、取得部41は、アンダーウェアの視認性に関する利用者による評価基準をさらに取得する。そして、判定部42は、アウター情報と、評価基準とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。また、判定部42は、アウター情報と、アンダーウェアの視認性に関する評価者の評価とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。また、判定部42は、アウター情報と、アンダーウェアを着用して視認性に関する評価を行う評価者による評価と、評価者とは異なる他の評価者であって、評価者が着用したアンダーウェアの視認性に関する評価を行う他の評価者による評価とに基づいて、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、各種の情報に基づき、アンダーウェアの視認性を判定することができるため、利用者に提供する情報の精度を向上させることができる。
【0106】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、提供部43は、判定部42による判定結果が所定の条件を満たすアンダーウェアの着用方法に関する情報を提供する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、ブラジャーが視認されない着用方法に関する情報を利用者に提供することができるため、利便性を向上させることができる。
【0108】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、判定部42は、利用者の姿勢ごとに、利用者がアウターウェアの下に着用するアンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすか否かを判定する。そして、提供部43は、利用者の姿勢ごとの判定結果に基づいて、アンダーウェアに関する情報を提供する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、アンダーウェアを着用する際の姿勢ごとに視認性を判定し、情報を提供することができるため、利用者に提供する情報の精度を向上させることができる。
【0110】
また、取得部41は、利用者が着用するアンダーウェアに関する情報をさらに取得する。そして、判定部42は、さらに、利用者が着用するアンダーウェアに関する情報に基づいて、利用者が当該アンダーウェアの上に着用した場合に、当該アンダーウェアの視認性が所定の条件を満たすアウターウェアを判定する。そして、提供部43は、さらに、判定部42による判定結果に基づいて、アウターウェアに関する情報を利用者に提供する。
【0111】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者が所有しているアンダーウェア、若しくは、利用者が購入する予定であると推定されるアンダーウェアに関する情報に基づいて、当該アンダーウェアを視認されないアウターウェアを判定し、情報を提供することができるため、利便性を向上させることができる。
【0112】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。
図8は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0113】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0114】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0115】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0116】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0117】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0118】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0119】
また、上述した情報処理装置10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0120】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0121】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 テスター情報データベース
32 アウトサイダー情報データベース
33 利用者情報データベース
34 モデルデータベース
40 制御部
41 取得部
42 判定部
43 提供部
44 学習部
100 利用者端末
200 テスター端末
300 アウトサイダー端末