(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-21
(45)【発行日】2024-01-04
(54)【発明の名称】リブを有するゴルフ・クラブ・ヘッド及び関連方法
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20231222BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20231222BHJP
【FI】
A63B53/04 A
A63B102:32
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022109526
(22)【出願日】2022-07-07
(62)【分割の表示】P 2019504048の分割
【原出願日】2017-07-26
【審査請求日】2022-07-29
(32)【優先日】2016-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリック ブイ. コール
(72)【発明者】
【氏名】マーティン アール. ジャーツソン
(72)【発明者】
【氏名】ライアン エム. ストック
(72)【発明者】
【氏名】シナ ゴーズ
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-248088(JP,A)
【文献】特開2001-095957(JP,A)
【文献】特開2009-233266(JP,A)
【文献】特開2013-031656(JP,A)
【文献】特開2011-062255(JP,A)
【文献】米国特許第06354961(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00-53/14,102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ・クラブ・ヘッドであって、
ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前端、および、後端を含む本体部であって、前記ヒール端と前記トウ端と前記クラウンと前記ソールと前記前端と前記後端が内部キャビティを画定しており、前記内部キャビティが前記ヒール端と前記トウ端と前記クラウンと前記ソールと前記前端と前記後端に沿って延びる内部表面を有している、本体部と、
前記内部表面から突出する第1のリブと、
前記内部表面から突出する第2のリブと、
前記ヒール端の前記内部表面上に位置決めされている第1のサイド・リブと、
前記トウ端の前記内部表面上に位置決めされている第2のサイド・リブと、を含み、
前記第1のリブは、
第1の第1リブ端部と、
前記第1の第1リブ端部の反対側にある第2の第1リブ端部と、
第1のリブ高さと、有しており、
前記第1のリブ高さは、前記内部表面に略直交しており、
前記第1のリブ高さは、前記第1の第1リブ端部から前記第2の第1リブ端部まで増加しており、
前記第2のリブは、
第1の第2リブ端部と、
第2の第2リブ端部と、
第2のリブ高さと、有しており、
前記第2のリブ高さは、前記内部表面に略直交しており、
前記第2のリブ高さは、前記第1の第2リブ端部から前記第2の第2リブ端部まで増加しており、
前記第1のサイド・リブは、直線であって、前端から後端への方向に延びており、
前記第2のサイド・リブは、直線であって、前端から後端への方向に延びている、ゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項2】
前記本体部の前記前端はさらに、ゴルフ・ボールを打つように構成されているストライク・フェースを備えており、前記第1のサイド・リブおよび前記第2のサイド・リブは、前記ストライク・フェースからオフセットされている、請求項1に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項3】
前記第1のサイド・リブは、前端から後端への方向に測定される第1のサイド・リブ長さを有しており、
前記第2のサイド・リブは、前端から後端への方向に測定される第2のサイド・リブ長さを有しており、
前記第1のサイド・リブ長さは、前記第2のサイド・リブ長さよりも大きい、請求項1又は2に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項4】
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記クラブ・ヘッドがアドレス位置にあるときに前記
ソールに接するグランド平面を画定しており、
前記第1のサイド・リブおよび前記第2のサイド・リブは、前記グランド平面に対して40度から140度の間で角度が付けられている、請求項1~3のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項5】
前記第2のサイド・リブは、前記第1のサイド・リブよりも、前記クラウンの近くに位置決めされている、請求項1~4のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項6】
前記クラウンは、クラウン頂点を有しており、
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記ゴルフ・クラブ・ヘッドがアドレス位置にあるときに前記ソールに接するグランド平面を画定しており、
前記第1のサイド・リブおよび前記第2のサイド・リブは、前記クラウン頂点から0.5インチの垂直距離以内に位置決めされており、
前記垂直距離は、前記グランド平面に垂直な方向に沿って計測される距離である、請求項1~5のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項7】
前記ソールは、最底部のポイントを有しており、
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記ゴルフ・クラブ・ヘッドがアドレス位置にあるときに前記ソールに接するグランド平面を画定しており、
前記第1のサイド・リブおよび前記第2のサイド・リブは、前記ソールの前記最底部のポイントから0.5インチの垂直距離以内に位置決めされており、
前記垂直距離は、前記グランド平面に垂直な方向に沿って計測される距離である、請求項1~5のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項8】
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記第1のリブと一体的に形成されている第1端部と、前記第2のリブと一体的に形成されている第2端部と、を有する接続リブ、を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項9】
前記接続リブの前記第1端部は前記接続リブの前記第2端部よりも前記前端の近くに位置決めされている、請求項8に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項10】
前記接続リブは、前記接続リブの前記第1端部と前記接続リブの前記第2端部の間に変化する高さを有している、請求項8又は9に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項11】
ゴルフ・クラブ・ヘッドであって、
ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前端、および、後端を含む本体部であって、前記ヒール端と前記トウ端と前記クラウンと前記ソールと前記前端と前記後端が内部キャビティを画定しており、前記内部キャビティが前記ヒール端と前記トウ端と前記クラウンと前記ソールと前記前端と前記後端に沿って延びる内部表面を有している、本体部と、
前記内部表面から突出する第1のリブと、
前記内部表面から突出する第2のリブと、
前記ヒール端の前記内部表面上に位置決めされている第1のサイド・リブと、を含み、
前記第1のリブは、
第1の第1リブ端部と、
前記第1の第1リブ端部の反対側にある第2の第1リブ端部と、
第1のリブ高さと、有しており、
前記第1のリブ高さは、前記内部表面に略直交しており、
前記第1のリブ高さは、前記第1の第1リブ端部から前記第2の第1リブ端部まで増加しており、
前記第2のリブは、
第1の第2リブ端部と、
第2の第2リブ端部と、
第2のリブ高さと、有しており、
前記第2のリブ高さは、前記内部表面に略直交しており、
前記第2のリブ高さは、前記第1の第2リブ端部から前記第2の第2リブ端部まで増加しており、
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記ゴルフ・クラブ・ヘッドがアドレス位置にあるときに前記
ソールに接するグランド平面を画定しており、
前記第1のサイド・リブは、概ね前端から後端への方向に延びており、
前記第1のサイド・リブは、前記グランド平面に対して凹形に延びている、ゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項12】
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記トウ端の前記内部表面上に位置決めされている第2のサイド・リブを含み、前記第2のサイド・リブは、概ね前端から後端への方向に延びており、前記第2のサイド・リブは、前記グランド平面に対して凹形に延びている、請求項11に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項13】
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記トウ端の前記内部表面上に位置決めされている第2のサイド・リブを含み、前記第2のサイド・リブは、概ね前端から後端への方向に延びており、前記第2のサイド・リブは、前記グランド平面に対して凸状に延びている、請求項11に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項14】
前記ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記トウ端の前記内部表面上に位置決めされている第2のサイド・リブを含み、前記第2のサイド・リブは、直線であり、概ね前端から後端への方向に延びている、請求項11に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項15】
前記第2のサイド・リブは前記第1のサイド・リブよりも前記クラウンの近くに位置決めされている、請求項12~14のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項16】
前記クラウンは、クラウン頂点を有しており、
前記第1のサイド・リブは、前記クラウン頂点から0.5インチの垂直距離以内に位置決めされており、
前記垂直距離は、前記グランド平面に垂直な方向に沿って計測される距離である、請求項11~15のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項17】
前記ソールは、最底部のポイントを有しており、
前記第1のサイド・リブは、前記ソールの前記最底部のポイントから0.5インチの垂直距離以内に位置決めされており、
前記垂直距離は、前記グランド平面に垂直な方向に沿って計測される距離である、請求項11~15のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項18】
前記クラブ・ヘッドはさらに、前記第1のリブと一体的に形成されている第1端部と、前記第2のリブと一体的に形成されている第2端部と、を有する接続リブ、を含む、請求項11~17のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項19】
前記接続リブの前記第1端部は前記接続リブの前記第2端部よりも前記前端の近くに位置決めされている、請求項18に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【請求項20】
前記接続リブは、前記接続リブの前記第1端部と前記接続リブの前記第2端部の間に変化する高さを有している、請求項18又は19に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてゴルフ道具に関し、特に、ゴルフ・クラブ・ヘッドに関する。
【0002】
本開示は、2016年7月26日に出願された米国特許仮出願第62/366,710号の利益を主張し、また2017年6月23日に出願された米国特許出願第15/631,483号の一部継続出願であり、それらの内容は参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0003】
現在のウッドタイプのゴルフ・クラブ・ヘッドは、クラブの名前にもなっているパーシモンウッドではなく、例外なく金属で作られている。一般的に、これらのクラブ・ヘッドは、中空の金属シェルで構成されており、ボールのインパクトに耐えるために比較的厚いフェースを有しており、さらに、地面へのインパクトに耐えるとともにクラブ・ヘッドの重心を低くするために比較的厚いソールを有している。ゴルフ・クラブ・ヘッドの他の部分は、可能な限り薄く製造され、材料の最大量をフェースとソースに分配する。現在のクラブ・ヘッドのクラウン及びスカートは極めて薄いものとなっているが、クラブ・ヘッドのフェースを支持するために、最大のストレスの方向において十分に硬くなければならない。
【0004】
リブは、クラブ・ヘッドのクラウンに一般に採用されており、前後方向に十分な剛性を与えながら、クラウンを可能な限り軽くすることができる。Zebeleanの米国特許4,214,754は、クラウンを備えた中空のクラブ・ヘッドを開示しており、そのクラウンはクラブ・ヘッドのフェースに対して垂直に伸びている平行なリブを含む。平行なリブは、内部を伸びており、クラウンの薄い推移を架橋する。同様に、Sanoの米国特許6,595,871は、独立して取付けられるフェースと、フェースに対して直交して伸びている複数の平行なリブを含むクラウンと、を有する中空のクラブ・ヘッドを開示する。Schmidtらの米国特許5,067,715は、クラブフェースに溶け込むとともにクラブ・ヘッドフェースに対して垂直に伸びている複数の平行なリブ、同様に、クラブ・ヘッドの後壁に溶け込むとともにクラブ・ヘッドの後壁に対して垂直に伸びている複数のリブ、を含むクラウンを有する中空のクラブ・ヘッドを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、クラブ・ヘッドのフェースを一様に補強する平行なリブを有するクラウンを備えたクラブ・ヘッドが有効な構成でないことが認識されていない。なぜなら、クラブ・ヘッドのフェースには均一な荷重が加わらず、本質的には中心近くのインパクト点に加わるからである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の特徴を具体化するゴルフ・クラブ・ヘッドの正面斜視図である。
【0007】
【
図2】下から見た
図1のクラブ・ヘッドの断面図である。
【0008】
【
図3】正面から見た
図1のクラブ・ヘッドの部分断面図である。
【0009】
【
図4】第2の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図である。
【0010】
【
図5】正面から見た
図4のクラブ・ヘッドの完全な断面図である。
【0011】
【
図6】第3の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図である。
【0012】
【
図7】サイドから見た
図6のクラブ・ヘッドの完全な断面図である。
【0013】
【
図8】第4の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図である。
【0014】
【
図9】サイドから見た
図8のクラブ・ヘッドの完全な断面図である。
【0015】
【
図10】第5の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図である。
【0016】
【
図11】正面から見た
図10のクラブ・ヘッドの完全な断面図である。
【0017】
【
図12】第6の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図である。
【0018】
【
図13】正面から見た
図12のクラブ・ヘッドの完全な断面図である。
【0019】
【
図14】別の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの部分的な正面断面図である。
【0020】
【
図15】
図14の線XV-XVに関する、
図14のゴルフ・クラブ・ヘッドの上面断面図である。
【0021】
【
図16】本開示の例および実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法のフローチャートである。
【0022】
【
図17】
図14~
図15のゴルフ・クラブ・ヘッドと同様であるが別の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面断面図である。
【0023】
【
図18】別の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面断面図である。
【0024】
【
図19】別の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの上面断面図である。
【0025】
【
図20】本開示の例および実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法のフローチャートである。
【0026】
【
図21】アドレス位置にある
図18のゴルフ・クラブ・ヘッドの側面図である。
【0027】
【
図22】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの正面図である。
【0028】
【
図23】
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0029】
【
図24】
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのクラウンの底部から上を見た内部図である。
【0030】
【
図25】
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのソールおよびスカートの上から下を見た内部図である。
【0031】
【
図26】
図23の線XXVI-XXVIに関する、
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのリブの側面図である。
【0032】
【
図27】
図23の線XXVII-XXVIIに関する、
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのリブの側面図である。
【0033】
【
図28】
図23の線XXVIII-XXVIIIに関する、
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのリブの側面図である。
【0034】
【
図29】
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのクラウンの上面FEA図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0035】
【
図30】
図22のゴルフ・クラブ・ヘッドのソールの底部FEA図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0036】
【
図31】本開示の例および実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法のフローチャートである。
【0037】
【
図32】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0038】
【
図33】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0039】
【
図34】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0040】
【
図35】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0041】
【
図36】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0042】
【
図37】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0043】
【
図38】リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの上面X線図である。
【0044】
【
図39】本開示の例および実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法のフローチャートである。
【0045】
【
図40】別の実施形態によるゴルフ・クラブ・ヘッドの側断面図である。
【0046】
【
図41】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの正面断面図である。
【0047】
【
図42】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の側断面図である。
【0048】
【
図43】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の側断面図である。
【0049】
【
図44】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の側断面図である。
【0050】
【
図45】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の側断面図である。
【0051】
【
図46】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の側断面図である。
【0052】
【
図47】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の正面斜視断面図である。
【0053】
【
図48】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドの別の正面斜視断面図である。
【0054】
【
図49】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドのソールの底部モーダル解析図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0055】
【
図50】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドのソールの底部モーダル解析図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0056】
【
図51】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドのクラウンの上面モーダル解析図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0057】
【
図52】
図40のゴルフ・クラブ・ヘッドのソールの底部モーダル解析図であり、それにおける高振幅ゾーンを特定している図である。
【0058】
【
図53】
図47のゴルフ・クラブ・ヘッドの音響解析グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0059】
説明を簡単かつ明瞭にするために、図面は一般的な構成方法を示しており、本発明を不必要にあいまいにすることを避けるために周知の特徴および技術の説明および詳細は省略されることがある。さらに、図面中の要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。例えば、図中の要素のいくつかの寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのを助けるために他の要素に対して誇張されているかもしれない。異なる図中の同じ参照番号は同じ要素を示す。
【0060】
もしあれば、本明細書および特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等は、類似要素を区別するために使用され、必ずしも特定の連続した順序または古い順を記述するためのものではない。そのように使用された用語は、本明細書に記載される実施形態が例えば、例示されているかまたは別様に本明細書に記載されているもの以外の順序で操作可能であるように、適切な状況において置き換え可能であると理解すべきである。さらに、用語「含む」および「有する」ならびにこれらの任意の活用形は、要素のリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置が必ずしもそれらの要素に限定されていないが、明示的に列挙されていないか、またはかかるプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置に固有ではない他の要素を含んでもよいように、非排他的包含を網羅することが意図される。
【0061】
もしあれば、本明細書および特許請求の範囲における用語「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、「下」、「の上」、「の下」等は、説明目的で使用され、必ずしも永久的な相対位置を記述するためのものではない。そのように使用された用語は、本明細書に記載される発明の実施形態が、例えば、例示されているかまたは別様に本明細書に記載されているもの以外の配向で操作可能であるように、適切な状況において置き換え可能であると理解すべきである。
【0062】
用語「連結する(couple、couples)」、「連結された」、「連結している」等は、広く理解されるべきであり、2つまたはそれ以上の要素又は信号を電気的に、機械的に、または別の方法で接続することを意味する。2つ以上の電気的要素は電気的に連結されて、機械的に又は他の方法で連結されなくてもよく、2つ以上の機械的要素は機械的に連結されて、電気的に又は他の方法で連結されなくてもよく、2つ以上の電気的要素は機械的に連結されて、電気的に又は他の方法で連結されなくてもよい。(機械的なまたは別の方法での)連結は、任意の長さの時間、例えば、永久的、または半永久的、またはほんの一瞬であってもよい。
【0063】
ここで定義されるように、2つ以上の要素が同一の材料で構成される場合は「一体」である。ここで定義されるように、2つ以上の要素が異なる材料で構成される場合は「非一体」である。
【0064】
第1の例では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部、及び本体部のリブ表面から突出する複数のリブを備えることができる。本体部は、ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有することができる。複数のリブは、第1長手軸を有する第1リブ、第2長手軸を有する第2リブ、及び第3長手軸を有する第3リブを備えることができる。第1長手軸、第2長手軸、及び第3長手軸は、本体部の外部にある共通点で交差することができる。
【0065】
第2の例では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部、及び本体部のリブ表面から突出する複数のリブを備えることができる。本体部は、ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有することができる。複数のリブは、略直線であるとともに交差しないものとすることができ、及び/又は、複数のリブは、本体部のヒール端に最も近い第1リブ、及び本体部のトウ端に最も近い第2リブを有してもよい。複数のリブはまた、実質的に放射状であり、第1リブと第2リブの間で扇状を形成してもよい。
【0066】
第3の例では、方法は、(a)ヒール端、トウ端、ソール、前面、及び後面を有するゴルフ・クラブの本体部を準備する工程、及び(b)本体部のリブ表面から突出する複数のリブを準備する工程を備えることができる。複数のリブは、共通点を通過して伸びている第1長手軸を有する第1リブ、共通点を通過して伸びている第2長手軸を有する第2リブ、及び共通点を通過して伸びている第3長手軸を有する第3リブを有することができる。共通点は、本体部の外部に位置している。
【0067】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、ヒール端、トウ端、ソール、および、前表面を有する本体部と、前記本体部のリブ表面から突出する複数のリブと、を含む。前記複数のリブは、(a)第1の第1リブ端部、前記第1の第1リブ端部の反対側にある第1の第2リブ端部、および、前記第1の第1リブ端部と前記第1の第2リブ端部を通って延在する第1の軸、を有する第1のリブと、(b)第2の第1リブ端部、前記第2の第1リブ端部の反対側にある第2の第2リブ端部、および、前記第2の第1リブ端部と前記第2の第2リブ端部を通って延在する第2の軸、を有する第2のリブと、(c)第3の第1リブ端部、前記第3の第1リブ端部の反対側にある第3の第2リブ端部、および、前記第3の第1リブ端部と前記第3の第2リブ端部を通って延在する第3の軸、を有する第3のリブと、を有する。前記前表面は、ストライク・フェース中心点を有するストライク・フェースを有しており、ストライク・フェース中心点に接するロフト平面が、ゴルフ・クラブ・ヘッドの前平面を画定する。前記第1のリブは、前記第2のリブと前記第3のリブの間に位置決めされることができる。前記第1の軸は、前記前平面と前記第1の第1端部の間の第1の距離を有することができる。前記第2の軸は、前記前平面と前記第2の第1端部の間の第2の距離を有することができる。前記第3の軸は、前記前平面と前記第3の第1端部の間の第3の距離を有することができる。前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも1つが、前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも他の1つよりも大きくなることができる。
【0068】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、ヒール端、トウ端、ソール、および、前表面を有する本体部と、前記本体部のリブ表面から突出する複数のリブと、を含むことができる。前記複数のリブは、(a)第1の第1リブ端部、前記第1の第1リブ端部の反対側にある第1の第2リブ端部、および、前記第1の第1リブ端部と前記第1の第2リブ端部を通って延在する第1の軸、を有する第1のリブと、(b)第2の第1リブ端部、前記第2の第1リブ端部の反対側にある第2の第2リブ端部、および、前記第2の第1リブ端部と前記第2の第2リブ端部を通って延在する第2の軸、を有する第2のリブと、(c)第3の第1リブ端部、前記第3の第1リブ端部の反対側にある第3の第2リブ端部、および、前記第3の第1リブ端部と前記第3の第2リブ端部を通って延在する第3の軸、を有する第3のリブと、を有することができる。前記第1のリブは、前記第2のリブと前記第3のリブの間に位置決めされることができる。前記第1の軸は、前記前平面と前記第1の第1端部の間の第1の距離を有することができる。前記第2の軸は、前記前平面と前記第2の第1端部の間の第2の距離を有することができる。前記第3の軸は、前記前平面と前記第3の第1端部の間の第3の距離を有することができる。前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも1つが、前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも他の1つよりも大きくなることができる。
【0069】
1つの例では、ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法は、ヒール端、トウ端、ソール、および、前表面を有する本体部を提供する工程と、前記本体部のリブ表面から突出する複数のリブを提供する工程と、を含むことができる。前記複数のリブを提供する工程は、(a)第1の第1リブ端部、前記第1の第1リブ端部の反対側にある第1の第2リブ端部、および、前記第1の第1リブ端部と前記第1の第2リブ端部を通って延在する第1の軸、を有する第1のリブを提供する工程と、(b)第2の第1リブ端部、前記第2の第1リブ端部の反対側にある第2の第2リブ端部、および、前記第2の第1リブ端部と前記第2の第2リブ端部を通って延在する第2の軸、を有する第2のリブを提供する工程と、(c)第3の第1リブ端部、前記第3の第1リブ端部の反対側にある第3の第2リブ端部、および、前記第3の第1リブ端部と前記第3の第2リブ端部を通って延在する第3の軸、を有する第3のリブを提供する工程と、を有することができる。前記本体部を提供する工程は、前表面において、ストライク・フェース中心点を有するストライク・フェースを連結させる工程を有することができる。ロフト平面は、ストライク・フェース中心点に接することができる。ゴルフ・クラブ・ヘッドがグランド平坦面上にアドレスされたときに、ロフト平面は、フロント交線に沿ってグランド平坦面と交差し、前平面が、フロント交線からグランド平坦面に直交して延在する。前記第1のリブは、前記第2のリブと前記第3のリブの間に位置決めされることができる。前記第1の軸は、前記ロフト平面と前記前平面と前記前表面のうちの1つを有する前参照と前記第1の第1端部の間の第1の距離を有することができる。前記第2の軸は、前記前参照と前記第2の第1端部の間の第2の距離を有することができる。前記第3の軸は、前記前参照と前記第3の第1端部の間の第3の距離を有することができる。前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも1つが、前記第1の距離と前記第2の距離と前記第3の距離のうちの少なくとも他の1つよりも大きくなるように、前記複数のリブは前記前参照に対してスタガートされている。
【0070】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部と、第1のリブと、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、中心点を有する前端、および、後端と、スカートまたはホーゼルのうちの少なくとも1つと、を含むことができる。前記第1のリブは、前記本体部のリブ表面から突出しており、互いに反対側にある第1の第1リブ端部および第2の第1リブ端部と、前記本体部の前記リブ表面から突出されている第1の第1リブ部分、第2の第1リブ部分、および、第3の第1リブ部分と、を含むことができる。前記第1の第1リブ部分は、前記第1の第1リブ端部と前記第3の第1リブ部分との間に位置付けされることができる。前記第2の第1リブ部分は、前記第2の第1リブ端部と前記第3の第1リブ部分との間に位置付けされることができる。前記第1の第1リブ部分は、第1の第1リブ寸法を有することができ、その第1の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第1の第1リブ高さと、前記第1の第1リブ高さに実質的に垂直な第1の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第2の第1リブ部分は、第2の第1リブ寸法を有することができ、その第2の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第2の第1リブ高さと、前記第2の第1リブ高さに実質的に垂直な第2の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第3の第1リブ部分は、第3の第1リブ寸法を有することができ、その第3の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第3の第1リブ高さと、前記第3の第1リブ高さに実質的に垂直な第3の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第1の第1寸法および第2の第1寸法は、前記第3の第1リブ寸法よりも大きくなることができる。
【0071】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部と、第1のリブと、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前端、および、後端と、を含むことができる。前記第1のリブは、前記本体部のリブ表面から突出することができる。前記第1のリブは、互いに反対側にある第1の第1リブ端部および第2の第1リブ端部と、前記本体部の前記リブ表面から突出されている第1の第1リブ部分、および、第2の第1リブ部分を含むことができる。前記第1の第1リブ端部は、前記クラウンと前記ソールのうちの一方の第1のところに位置することができる。前記第2の第1リブ端部は、前記クラウンと前記ソールのうちの一方の第2のところに位置することができる。前記第1の第1リブ部分は、前記第1の第1リブ端部と前記第2の第1リブ部分の間、および/または、前記クラウンと前記ソールのうちの一方の前記第1のところに沿って位置することができる。前記第2の第1リブ部分は、前記第2の第1リブ端部と前記第1の第1リブ部分の間、および/または、前記クラウンと前記ソールのうちの一方の前記第2のところに沿って位置することができる。
【0072】
1つの実施では、方法は、本体部を提供する工程と、前記本体部のリブ表面から突出している第1のリブを提供する工程と、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前端、および、後端と、を含むことができる。前記第1のリブは、互いに反対側にある第1の第1リブ端部および第2の第1リブ端部と、前記本体部の前記リブ表面から突出されている第1の第1リブ部分、第2の第1リブ部分、および、第3の第1リブ部分と、を含むことができる。前記第1の第1リブ部分は、前記第1の第1リブ端部と前記第3の第1リブ部分との間に位置付けされることができる。前記第2の第1リブ部分は、前記第2の第1リブ端部と前記第3の第1リブ部分との間に位置付けされることができる。前記第1の第1リブ部分は、第1の第1リブ寸法を有することができ、その第1の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第1の第1リブ高さと、前記第1の第1リブ高さに実質的に垂直な第1の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第2の第1リブ部分は、第2の第1リブ寸法を有することができ、その第2の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第2の第1リブ高さと、前記第2の第1リブ高さに実質的に垂直な第2の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第3の第1リブ部分は、第3の第1リブ寸法を有することができ、その第3の第1リブ寸法は、前記リブ表面に実質的に垂直の第3の第1リブ高さと、前記第3の第1リブ高さに実質的に垂直な第3の第1リブ厚さのうちの一方を有している。前記第1の第1寸法および第2の第1寸法は、前記第3の第1リブ寸法よりも大きくなることができる。
【0073】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部と、内部表面と、前記内部表面で縁を付けられた内部キャビティと、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、ストライク・フェースを有する前壁、および、後側部と、を含むことができる。前記内部表面は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前壁、および/または、後側部によって画定され得る。ゴルフ・クラブ・ヘッドはさらに、前記本体部のリブ表面から突出するリブを有することができ、そのリブは、第1のリブ、第2のリブ、および、第3のリブを有することができる。前記第1のリブは、第1の第1リブ端部点、前記第2の第1リブ端部点、および、前記第1の第1リブ端部点と前記第2の第1リブ端部点に交差する第1のリブ軸、を有することができる。前記第2のリブは、第1の第2リブ端部点、前記第2の第2リブ端部点、および、前記第1の第2リブ端部点と前記第2の第2リブ端部点に交差する第2のリブ軸、を有することができる。前記第3のリブは、第1の第3リブ端部点、前記第2の第3リブ端部点、および、前記第1の第3リブ端部点と前記第2の第3リブ端部点に交差する第3のリブ軸、を有することができる。ゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図において、前記第1のリブ軸と前記第2のリブ軸と前記第3のリブ軸は互いに交差し、円錐断面周囲によって画定されるロッカスに接している。
【0074】
1つの実施では、ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法は、本体部を提供する工程と、前記本体部のリブ表面から突出しているリブを提供する工程と、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、ストライク・フェースを有する前壁、後側部と、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前壁、および/または、後側部によって画定される内部表面と、前記内部表面で縁を付けられた内部キャビティと、を含むことができる。前記リブは、第1のリブ、第2のリブ、および、第3のリブを有することができる。前記第1のリブは、第1の第1リブ端部点、前記第2の第1リブ端部点、および、前記第1の第1リブ端部点と前記第2の第1リブ端部点に交差する第1のリブ軸、を有することができる。前記第2のリブは、第1の第2リブ端部点、前記第2の第2リブ端部点、および、前記第1の第2リブ端部点と前記第2の第2リブ端部点に交差する第2のリブ軸、を有することができる。前記第3のリブは、第1の第3リブ端部点、前記第2の第3リブ端部点、および、前記第1の第3リブ端部点と前記第2の第3リブ端部点に交差する第3のリブ軸、を有することができる。ゴルフ・クラブ・ヘッドの上面図において、前記第1のリブ軸と前記第2のリブ軸と前記第3のリブ軸は互いに交差し、円錐断面周囲によって画定されるロッカスに接している。
【0075】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、本体部と、前記本体部のリブ表面から突出する複数のリブと、を含むことができる。前記本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、ストライク・フェースを有する前壁、後側部と、を含むことができる。前記複数のリブは、第1の長手軸を有する第1のリブと、第2の長手軸を有する第2のリブと、第3の長手軸を有する第3のリブと、を含むことができる。前記第1の長手軸と前記第2の長手軸と前記第3の長手軸は、前記本体部の外部の共通点で交差することができる。前記複数のリブは、前記ゴルフ・クラブ・ヘッドのクラウンに対して非凸状とすることができる。
【0076】
他の例及び実施形態が本願明細書にさらに開示される。そのような例及び実施形態は、図面、特許請求の範囲、及び/又は本願明細書において見出されるであろう。
【0077】
図1-3を参照すると、ゴルフ・クラブは、クラブ・ヘッド12、ホーゼル14、シャフト16を備える。クラブ・ヘッド12は、一般的にステンレス鋼、チタン、又は高ずれせん断率と高強度対重量比を有する他の材料で作られた中空の本体部18で構成されている。中空の本体部18は、ゴルフ・ボールをインパクトするための前壁又はフェース20を備える。中空の本体部18はさらに、上壁又はクラウン22、底壁又はソール24、及びフェース20をクラウン22とソール24に接続させる横壁又はスカート26を備える。クラブ・ヘッド12はさらに、ヒール端30とトウ端32を含む。スカート26は、ヒール端30とトウ端32の間のクラブ・ヘッド12周囲を取り囲み、後壁28を形成する。ゴルフ・クラブ・ヘッド12は、ドライバータイプのクラブ、フェアウェイウッド、又はハイブリッドクラブのゴルフ・クラブ・ヘッドとなり得る。
【0078】
クラウン22は、好ましくは鋳造物である薄い壁構造を中空の本体部18の一部として備えている。クラウン22は、0.076センチメートル(cm)±0.013cmの比較的薄い厚み寸法のチタンであるのが望ましい。クラウン22は、クラウン22の下表面36から下方へ伸びている複数のリブによって補強されている。各リブ34は、前壁20から離れている第1端部近傍から、後壁28から離れている第2端部近傍にまで伸びている。他の例では、トウ端32に最も近いリブ34は、第1端部を前壁20に接触させることができ、さらに、第2端部を後壁28に接近するように延ばし、後壁28に接触させ、又は、さらに後壁28に沿って延ばすことができる。さらに、ヒール端30に最も近いリブ34は、第1端部を前壁20に接触させることができ、さらに、第2端部を後壁28に近接するように延ばし、後壁28に接触させ、又は、さらに後壁28に沿って延ばすことができる。リブ34は、第1端部よりも第2端部においてより離れており、好ましくは20%を越えて離れている。隣り合うリブ34は、少なくとも5度の角度によって、第1端部から第2端部に向けて広がっている。リブ34は、狭く、長く、概ね直線であり、金属であり、衝撃波分配要素であり、高さ寸法が0.051cm±0.013cmであり、幅寸法が0.178cm±0.013cmである。他の例では、リブ34の高さ寸法は、0.051cm±0.050cmの範囲を有することができる。例えば、高さ寸法は、0.001cm、0.005cm、0.010cm、0.015cm、0.020cm、0.030cm、0.035cm、0.040cm、0.045cm、0.050cm、0.055cm、0.060cm、0.065cm、0.070cm、0.075cm、0.080cm、0.085cm、0.090cm、0.095cm、又は、0.100cmであり得る。他の例では、リブ34の高さ寸法は、0.051インチ±0.013インチの高さ寸法および0.178インチ±0.078インチの幅寸法を有することができる。他の例では、リブ34の高さ寸法は、0.50インチ±0.025インチの範囲を有することができ、0.035インチ±0.020インチの幅寸法を有することができる。例えば、高さ寸法は、0.25インチ、0.30インチ、0.35インチ、0.40インチ、0.45インチ、0.50インチ、0.55インチ、0.60インチ、0.65インチ、0.70インチ、または0.75インチであり得る。さらに、0.051cm±0.013cm、0.51インチ±0.13インチ、0.51インチ±0.25インチである高さ寸法範囲、および、0.178cm±0.013cm、0.178インチ±0.078インチ、および0.035インチ±0.020インチの幅寸法範囲は、本明細書に記載の異なる実施例および実施形態のリブに適用することができる。リブ34の高さ寸法は、第1端部がリブ34の第2端部に向かって延びるにつれて変化し得る(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。リブ34の高さ寸法は、第1端部がリブ34の第2端部に向かって延びるにつれて変化し得る(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、増分的に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。リブ34は、断面で観測したときに概ね下方に向けて凸であり、クラウン22の下表面36に滑らかに一体化する。クラウン22にはリブ34間を横方向に伸びるリブがないことが分かる。
【0079】
クラウン22の下表面36は、前側部分及び後側部分を備える。前側部分及び後側部分は、前壁20の最も前方となる点と後壁28の最も後方となる点の間の距離に対して略半分において、前壁20に対して概ね平行な中間線によって定義される。リブ34の第1端部はクラウン22の前側部分で終結し、リブ34の第2端部はクラウン22の後側部分で終結する。
【0080】
図2において明確に示されるように、リブ34は、リブ34の長手軸38が前壁20の前方に位置するポイント40から放射状に広がり及びポイント40で交差するようなパターンで配列されている。ポイント40は、前壁20の幅の3分の1(W/3)の中央内に位置するのが望ましく、前壁20の中心線の実質的に前方に位置するのが望ましい。ここで用いられるクラブ・ヘッド12は3次元体であるので、
図2で平面視したときに、ポイント40は単一点である。代替として、ポイント40は、リブ34の中心線を通過する垂直面の交差点で構成される垂直線と考えられる。
【0081】
リブ34は、前壁20の後表面44とクラウン22の下表面36の交差点42に近接する第1位置を起源とし、後壁28に近接する第2位置にまで伸びている。実施態様では、少なくとも半分、好ましくは全てのリブ34が、前壁20からクラブ・ヘッド12の半分のポイント(L/2)を越えており、いずれの横断リブによって交差されていない。加えて、各リブ34は、クラウン22の薄い部分によってのみ他のリブ34と連結されており、他のリブ34から独立している。好ましくは、ポイント40もまた、前壁20からL/2よりも前方ではない。これにより、10個のリブ34が約60度の角度で広がるパターンとなり、又は、隣り合うリブ34間では4~8度、好ましくは約6度で発散するパターンとなる。
【0082】
リブ34のこの配列による驚くべき結果は、0.051cmの厚みと0.178cmの幅の垂直リブのアレイでは、何も補強していないクラウン領域と比較して最大ストレスが9%だけ減少するのに対し、放射状の扇パターンで配列されたリブ34はクラウン領域の最大ストレスを約36%減少させる。特定の動作理論に固辞するわけではないが、フェース20が打撃点から外側に向けて不均一に変形し、同様に打撃点から外側に向けて放射状の不均一な形で、荷重がクラウンに伝達されると思われる。したがって、打撃点近くから外側に放射状で伸びるようにリブ34が配列されると、クラウン22がインパクト中にフェース20をより効果的に支持することとなる。
【0083】
図1-3に示されるように、実質的に一定の幅と高さの直線リブに加えて、リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドの他の代替の実施形態も可能である。例えば、リブが曲がっていてもよく、リブの高さ及び/又は幅が変化してもよい。
【0084】
例として、
図4にゴルフ・クラブ・ヘッドの他の実施形態を示す。
図5は、
図4の実施形態の「5」が付された線に対応する断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド412(
図4)は、前壁420を有する中空の本体部418(
図4)、クラウン422(
図4)、ソール524(
図5)、クラウン422とソール524を接続する横壁526(
図5)、ヒール端430(
図4)、トウ端432(
図4)、及び前壁420の反対側の後側部428(
図4)を含む。加えて、ゴルフ・クラブ・ヘッド412はクラウン422の下表面から下方に伸びるリブ440(
図4)を含むことができる。
図4に示される実施形態の例では、リブ440は、前壁420近傍にある第1端部及び後側部428近傍にある第2端部を有するリブ441、442、443、444、445、446を備える。この実施形態における他の例では、リブ443は、第1端部を前壁420と接触させることができ、さらに、第2端部を後側部428に近接して延在するか、後側部428に接触させて延在するか、又は、後側部428に沿ってさらに延在することができる。さらに、リブ446は、第1端部を前壁420と接触させることができ、さらに、第2端部を後壁428に近接するように延在するか、後壁428に接触させて延在するか、又は、後壁428に沿ってさらに延在することができる。
【0085】
1つ又は複数のリブ440が曲がる例もある。一例では、
図4の例のように、リブ441、442、443、444、455、446の各々が曲がっている。しかしながら、他の例では、リブ440のいくつかが曲がっていなくてもよい。例えば、リブ441が直線とすることができる。リブ440が曲がっていると、リブ440の長さが増加する。リブの長さが長いほど、多くのリブが振動を吸収することができる。
【0086】
図4のリブ440の各々は曲がっている。リブ440が異なる方向に曲がる例もある。例えば、リブ441、442、443がある一つの方向に曲がり、リブ444、445、446がそれの反対方向に曲がってもよい。リブ441、442、443は、トウ端432に対して凸状に曲がることができる。したがって、リブ441、442、443の第1及び第2端部はトウ端432から離れてヒール端430に向けて曲がる。一方、リブ444、445、446はヒール端430に対して凸状に曲がる。したがって、リブ444、445、446の第1及び第2端部はヒール端430から離れてトウ端432に向けて曲がる。一例では、リブ440の少なくとも2つが前壁420に向けて直線又は湾曲の形状で前方に伸びたとすれば、交差することとなる。例えば、リブ442の直線状の延長は、リブ444の直線状の延長と前壁420の近くで交差し、他の実施形態では、前壁420の前で交差するだろう。リブ440の他の湾曲配列が存在し得ることに留意されたい。例えば、リブ440のうち他の方向よりも一方の方向へ曲がるリブを多くしてもよく、又は、全てのリブを同一方向に曲げてもよい。さらに、6つのリブ440よりも少ない又は多くてもよい。
【0087】
リブ440の各々が曲率半径を有してもよい。曲率半径とは、外挿リブによって作られる円の半径である。ある例では、リブ440の各々が異なる曲率半径を持つ。他の例では、いくつかの半径が略同一であってもよい。
【0088】
図4に示されるゴルフ・クラブ・ヘッド412の例では、リブ441が最大の曲率半径を有する。リブがリブ441に対してヒール端430又はトウ端432に近づくと、リブの曲率半径が減少する。例えば、リブ442の曲率半径がリブ441よりも小さく、リブ443の曲率半径はリブ442よりも小さい。さらに、リブ444の曲率半径はリブ441よりも小さく、リブ445の曲率半径がリブ444よりも小さく、リブ446の曲率半径がリブ445よりも小さい。他の例では、リブがリブ441に対してヒール端430又はトウ端432に近づくと、リブ440の曲率半径が増加することができる。さらに他の例では、リブ440の曲率半径は、リブ441に対する位置とは関係ないものとすることができる。
【0089】
同一又は他の例では、リブの曲率半径が、リブ441に対する位置に応じて対称とすることができる。例えば、リブ442の曲率半径が、リブ444の曲率半径と略同一とすることができ、リブ443の曲率半径がリブ445の曲率半径と同一とすることができる。他の例では、リブ440の曲率半径が相互に非対称である。
【0090】
リブ440の各々は、幅寸法を有する。
図4の例では、リブ440の各々が、他のリブと略同一の幅を有することができる。他の例では、リブ440が他の全てのリブと同一ではない幅を有することができる。ある例では、リブ440の各々は、テーパ状の第1端部とテーパ状の第2端部を有する。他の例では、第1端部及び/又は第2端部がテーパ状ではない。
【0091】
さらに、リブ440の各々は、高さ寸法を有する。高さ寸法は、リブがクラウン422から中空の本体部418内へ伸びる距離として測定される。
図5の例では、リブ440の各々が、他のリブの各々の高さと略同一である高さを有する。他の例では、リブ440が他のリブとは同一ではない高さを有することができる。さらに他の例では、リブ440は、変化できる高さを含む(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。
【0092】
リブ440の各々は長さ寸法も有する。長さ寸法は、リブの第1端部と第2端部の間の(湾曲する)距離として測定される。
図4の例では、トウ端432とヒール端430の間の中間点寄りのリブが最大の長さを有する。さらに、リブの長さは、リブがトウ端432又はヒール端430に近づくと減少する。一例では、リブ441が最大の長さを有しており、リブ442の長さがリブ443よりも長く、リブ444の長さがリブ445よりも長く、リブ445の長さがリブ446よりも長い。他の例では、全てのリブ440が略同一の長さを有する。
【0093】
図6は、ゴルフ・クラブ・ヘッドの他の実施形態を示す。
図7は、
図6の実施形態において「7」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド612(
図6)は、前壁620(
図6)を有する中空の本体部618(
図6)、クラウン622(
図6)、ソール724(
図7)、クラウン622とソール624を接続する横壁726(
図7)、ヒール端630(
図6)、トウ端632(
図6)、及び後側部628(
図6)を備えている。さらに、ゴルフ・クラブ・ヘッド612はまた、クラウン622の下表面から下方に向けて伸びるリブ640(
図6)を含むことができる。
図6に示される実施形態の例では、リブ640は、トウ端632近傍にある第1端部及びヒール端630近傍にある第2端部を有するリブ641、642、643、644、645、646を備える。
【0094】
1つ又は複数のリブ640が曲がる例もある。一例では、
図6の例のように、リブ641、642、643、644、645、646の各々が曲がる。しかしながら、他の例では、リブ640のいつくかが曲がっていなくてもよい。例えば、リブ641を直線とすることができる。
【0095】
図6のリブ640の各々は曲がっている。ある例では、リブ640の全てが同一方向に曲がっている。例えば、リブ641、642、643、644、645、646が前壁620に対して凸状に曲がる。したがって、リブ640の第1及び第2端が前壁620から離れるように曲がる。リブ640の他の湾曲配列があることに留意されたい。例えば、ゴルフ・クラブ・ヘッドの寸法が前壁620に対して後側部628において急激に減少すると、リブ640のいくつかは前壁602に対して凸状に湾曲してもよい。他の実施形態では、リブ640のいくつかは、前壁620近傍にある第1端部及び後側部628近傍にある第2端部を有してもよい。加えて、6つのリブ440よりも少なく又は多くてもよい。
【0096】
リブ640の各々は曲率半径を有することができる。リブ640の各々が異なる曲率半径を有する例もある。他の例では、曲率半径のいくつかが略同一とすることができる。
【0097】
図6に示されるゴルフ・クラブ・ヘッド612の例では、リブ641が最大の曲率半径を有する。リブが後端628に近づくと、リブの曲率半径が減少する。例えば、リブ642の曲率半径はリブ641よりも小さく、リブ643の曲率半径はリブ642よりも小さく、リブ644の曲率半径はリブ643よりも小さく、リブ645の曲率半径はリブ644よりも小さく、リブ646の曲率半径はリブ645よりも小さい。他の例では、後端628により近いリブ640の曲率半径を大きくすることができる。さらに他の例では、リブ640の曲率半径は、後端628に対するリブの位置とは関係がない。
【0098】
リブ640の各々は幅寸法を有する。
図6の例では、リブ640の各々は他のリブと略同一の幅を有する。他の例では、リブ640は他のリブと同一ではない幅を有することができる。リブ640の各々がテーパ状の第1端部及びテーパ状の第2端部を有する例もある。他の例では、第1端部及び/又は第2端部がテーパ状ではない。さらに、リブ640の各々が高さ寸法を有する。高さ寸法は、リブがクラウン622から中空の本体部618内に伸びる距離として測定される。
図7の例では、リブ640の各々は、他のリブの各々の高さと略同一の高さである。他の例では、リブ640は他のリブと同一でない高さを有することができる。
【0099】
リブ640の各々はまた長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端部と第2端部の間の(湾曲する)距離として測定される。
図6の例では、前壁620により近いリブが後側部628により近いリブよりも大きい長さを概ね有する。一例では、リブ642の長さがリブ643よりも長く、リブ643の長さがリブ644よりも長く、リブ644の長さはリブ645よりも長く、リブ645の長さはリブ646よりも長い。しかしながら、リブ642の長さはリブ641よりも長い。他の例では、リブ640の全ては略同一の長さを有する。
【0100】
図8は、ゴルフ・クラブ・ヘッドの他の実施形態を示す。
図9は、
図8の実施形態において「9」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド812(
図8)は、前壁820(
図8)を有する中空の本体部818(
図8)、クラウン822(
図8)、ソール924(
図9)、クラウン422とソール524を接合する横壁926、ヒール端830(
図8)、トウ端832(
図8)、及び前壁820の反対側の後側部828(
図8)を含む。さらに、ゴルフ・クラブ・ヘッド812はまた、クラウン822の下表面から下方に伸びるリブ840(
図8)を含むことができる。
図8に示される実施形態の例では、リブ840は、トウ端832近傍にある第1端部及びヒール端830近傍にある第2端部を有してもよい。
【0101】
1つ又は複数のリブ840が曲がる例もある。一例では、
図8の例のように、リブ841、842、843、844、845が曲がる。しかしながら、他の例では、リブ840のいくつかは曲がらなくてもよい。例えば、リブ841を直線とすることができる。
【0102】
図8のリブ840の各々は曲がっている。リブ840の全てが同一方向に曲がる例もある。例えば、リブ841、842、843、844、845は、前壁820に対して凹状に曲がる。したがって、リブ840の第1端部及び第2端部は前壁820に向けて曲がる。リブ840の他の湾曲配列があり得ることに留意されたい。例えば、リブ840のいくつかは、前壁820近傍にある第1端部及び後側部828近傍にある第2端部を有していてもよい。さらに、6つのリブ840よりも少ない又は多くてもよい。
【0103】
リブ840の各々は曲率半径を有する。リブ840の各々が異なる曲率半径を有する例もある。他の例では、いくつかの曲率半径は略同一である。
【0104】
図8に示されるゴルフ・クラブ・ヘッド812の例では、リブ841が最小の曲率半径を有する。リブの曲率半径は、リブが後端828に近づくと増加する。例えば、リブ842の曲率半径は、リブ841よりも大きく、リブ843の曲率半径はリブ842よりも大きく、リブ844の曲率半径はリブ843よりも大きく、リブ845の曲率半径はリブ844よりも大きい。他の例では、リブ840の曲率半径は、後端828に対するリブの位置に関係しない。
【0105】
いくつかの又は他の例では、リブの曲率半径は、リブが同心となるようにすることができる。リブ840の各々が完全な円となるように外挿すると、結果の円は同心となる。他の例では、リブ840の曲率半径は同心ではない。
【0106】
リブ840の各々は、幅寸法を有する。
図8の例では、リブ840の各々は、他のリブと略同一の幅を有する。他の例では、リブ840は、他のリブと同一ではない幅を有することができる。リブ840の各々がテーパ状の第1端部とテーパ状の第2端部を有する例もある。他の例では、第1端部及び/又は第2端部がテーパ状ではない。
【0107】
さらに、リブ840の各々は、高さ寸法を有する。高さ寸法は、リブがクラウンから中空の本体部818内に伸びる(湾曲する)距離として測定される。
図9の例では、リブ840の各々は、他のリブの高さと略同一の高さを有する。他の例では、リブ840は、他のリブと同一でない高さを有する。他の例では、リブ840は、クラウン822に沿って一定または変動する高さを有することができる(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。
【0108】
リブ840の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端部と第2端部の間の距離として測定される。
図8の例では、後側828により近いリブは、前壁820により近いリブよりも長い。一例では、リブ845が最大の長さを有する。リブ844の長さはリブ843よりも長く、リブ843の長さはリブ842よりも長く、リブ842の長さはリブ841よりも長い。他の例では、リブ840の全てが略同一の長さを有する。
【0109】
湾曲するリブに加えて、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、変化する幅を有するリブを備えていてもよい。例えば、
図10は、ゴルフ・クラブ・ヘッドの他の例を示す。
図11は、
図10の実施形態において「11」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド1012(
図10)は、前壁1020(
図10)を有する中空の本体部1018(
図10)、クラウン1022(
図10)、ソール1124(
図11)、クラウン1022とソール1124を接続する横壁1126(
図11)、ヒール端1030(
図10)、トウ端1032(
図10)、及び前壁1020とは反対側の後側部1028(
図10)を含む。さらに、ゴルフ・クラブ・ヘッド1012はまた、クラウン1022の下表面から下方に伸びるリブ1040(
図10)を含むことができる。
図10に示される実施形態の例では、リブ1040は、前壁1020近傍にある第1端部及び後端1028近傍にある第2端部を有するリブ1041、1042,1043、1044、1045を備える。この実施形態の他の例では、リブ1043は、前壁1020と接触することができ、第2端部を後端1028に近接するように延在するか、後端1028に接触させて延在するか、又は、後端1028を越えてさらに延在することができる。さらに、リブ1045は、第1端部を前壁1020に接触させることができ、さらに、第2端部を後壁1028に近接するように延在するか、後壁1028に接触させて延在するか、又は、後壁1028に沿ってさらに延在することができる。
【0110】
1つ又は複数のリブ1040が直線状の例もある。一例としては、
図10の例のように、リブ1041、1042,1043、1044、1045の各々は直線である。しかしながら、他の例では、リブ1040のいくつかが直線でなくてもよい。例えば、1つ又は複数のリブ1040が曲がることができる。リブ1040が配列され、それにより、リブ1040の軸の各々が共通点で収束する例もある。他の例では、リブ1040の軸の各々が共通点で収束しない。
【0111】
リブの各々は幅寸法を有する。
図10の例では、リブ1040の各々がテーパ状の幅を有する。例えば、リブ1040の各々の幅は、中間点から第1端及び第2端に向けて幅が減少する。
図10に示されるように、リブ1040の各々の中間点の幅が他のリブのそれぞれの中間点での幅に略等しいとすることができる。他の例では、リブ1040は、他のリブのそれぞれの中間点での幅とは異なる幅を中間点において有することができる。
【0112】
リブ1040の幅は任意の率でテーパすることができる。例えば、
図10に示されるように、幅は、円滑であり、非一定のテーパであり、これにより、リブ1040が長く伸びた楕円形となる。他の例では、幅は直線状又は一定にテーパすることができ、これにより、リブ1040がダイヤモンドのような形態を有する。
【0113】
さらに、リブ1040の各々は、高さ寸法を有する。高さ寸法は、リブがクラウン1022から中空の本体部1018内に伸びる距離として測定される。
図11の例では、リブ1040の各々がテーパ状の高さを有する。例えば、リブ1040の各々の高さは、中間点から第1端部及び第2端部に向けて減少する。他の例では、リブ1040の高さは、第1端部から第2端部に向かって一定であり得る。さらに、この実施形態の他の例では、リブ1040の高さは、第1端部から第2端部に向かって変化し得る(例えば、中点から第1および第2端部に向かって増加、線形的に増加、徐々に増加、線形的に減少、徐々に減少、またはそれらの任意の組み合わせ)。
図11で示されるように、リブ1040の各々は、他のリブのそれぞれの中間点での高さに略等しい高さを有することができる。他の例では、リブ1040は、他のリブのそれぞれの中間点での高さとは異なる高さを有することができる。
【0114】
リブ1040の高さは、任意の率でテーパすることができる。例えば、
図11に示されるように、高さは、円滑であり、非一定のテーパであり、これにより、リブ1040が円滑な輪郭となる。他の例では、高さはより急激に、直線状又は一定にテーパすることができ、これにより、リブ1040がリブ1040の中間点でより尖った高さを持つ形態となる。
【0115】
リブ1040の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端部と第2端部の間の距離として測定される。
図10の例では、トウ端1032とヒール端1030の間の中間点により近いリブが、トウ端1032又はヒール端1030により近いリブよりも長い。一例では、リブ1041が最大の長さを有する。リブ1042の長さがリブ1043よりも長く、リブ1044の長さがリブ1045よりも長い。他の例では、リブ1040の全てが略同一の長さを有する。
【0116】
図12は、ゴルフ・クラブ・ヘッドの他の実施形態を示す。
図13は、
図12の実施形態の「13」と付された線に対応する断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド1212(
図12)は、前壁1220(
図12)を有する中空の本体部1218(
図12)、クラウン1222(
図12)、ソール1324(
図13)、クラウン1222とソール1324を接続する横壁1326(
図13)、ヒール端1230(
図12)、トウ端1232(
図12)、及び前壁1220に対して反対側の後側1228(
図12)を備える。さらに、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212はまた、クラウン1222の下表面から下方に向けて伸びるリブ1240(
図12)を含むことができる。
図12に示される実施形態の例では、リブ1240は、前壁1240近傍にある第1端及び後端1228近傍にある第2端を有するリブ1241、1242、1243、1244、1245を備える。この実施形態における他の例では、リブ1243は、第1端部を前壁1220と接触させることができ、さらに、第2端部を後壁1228に近接して延在するか、後壁1228に接触させて延在するか、又は、後壁1228に沿ってさらに延在して前壁1220に接近させることができる。さらに、リブ1240は、第1端部を前壁1220と接触させることができ、さらに、第2端部を後壁1228に近接するように延在するか、後壁1228に接触させて延在するか、又は、後壁1228に沿ってさらに延在することができる。
【0117】
1つ又は複数のリブが直線の例もある。一例では、
図12の例にあるように、リブ1241、1242、1243、1244、1245が直線である。しかしながら、他の例では、リブ1240のいくつかが直線でなくてもよい。例えば、1つ又は複数のリブ1240が曲がることができる。リブ1240が配列され、これにより、リブ1240の軸の各々が共通点で収束する例もある。共通点は前壁よりも前方にある例もある。他の例では、リブ1240の軸の各々が共通点で収束しない。
【0118】
リブ1240の各々が幅寸法を有する。
図12の例では、リブ1240の各々が、実質的に一定の幅を有する。リブ1240の幅が第1端部及び第2端部でテーパする例もある。他の例では、リブ1240の幅が第1端部及び第2端部でテーパしない例もある。
図12の例では、リブ1040の各々の幅を変えることができる。例えば、リブがトウ端1232とヒール端1230の間の中間点に近づくと、特定のリブの幅が大きくなる。
図12に示されるように、リブ1241が最大の幅を有し、リブ1242の幅がリブ1243の幅よりも大きく、リブ1244の幅がリブ1245の幅よりも大きい。ゴルフ・クラブ・ヘッド1212では、リブ1240の幅が対称となる例もある。例えば、リブ1243の幅がリブ1245の幅と略等しく、リブ1242の幅がリブ1244の幅と略等しい。他の例では、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212において、リブ1240の幅が非対称である。他の例では、リブ1240の幅が、例えば、リブがトウ端1232又はヒール端1230に近づくと増加するように変化することができる。さらに他の例では、リブ1240の幅が、トウ端1232及び/又はヒール端1230に対するリブの位置とは無関係である。リブ1240は、より大きな幅を有するリブがより大きな振動領域に位置することができるように配置することができる。
【0119】
さらに、リブ1240の各々が高さ寸法を有する。高さ寸法は、リブがクラウン1222から中空の本体部内に伸びる距離として測定される。
図13の例では、リブ1240の各々が実質的に一定の高さを有する。リブがトウ端1232とヒール端1230の間の中間点に近づくとリブ1240の高さが増加する例もある。リブがトウ端1232とヒール端1230に近づくとリブ1240の高さが増加する例もある。さらなる例では、リブ1240の高さは、トウ端1232および/またはヒール端1230に対するリブの位置とは無関係に変化し得る(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。さらに、
図13に示されるように、リブ1240の各々は、他のリブの少なくとも1つの高さとは異なる高さを有することができる。
図13に示されるように、リブ1241が最大の高さを有することができ、リブ1242の高さがリブ1243の高さよりも大きく、リブ1244の高さがリブ1245の高さよりも大きい。ゴルフ・クラブ・ヘッド1212では、リブ1240の高さが対称となる例もある。例えば、リブ1243の高さがリブ1245の高さと略等しく、リブ1242の高さがリブ1244の高さと略等しい。他の例では、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212において、リブ1240の高さが非対称である。リブ1240は、より大きな高さを有するリブがより大きな振動領域に位置することができるように配置することができる。
【0120】
リブ1240の各々はまた、長さ寸法を有する。長さ寸法は、リブの第1端部と第2端部の間の距離として測定される。
図12の例では、トウ端1232とヒール端1230の間の中間点により近いリブが、トウ端1232又はヒール端1230により近いリブよりも長い。一例では、リブ1241が最大の長さを有する。リブ1242の長さがリブ1243よりも長く、リブ1244の長さがリブ1245よりも長い。他の例では、リブ1240の全てが略同一の長さを有する。
【0121】
他の例では、リブは、リブ毎にテーパするとともに変化する幅及び/又は高さを有することができる。例えば、リブは、
図10のリブ1040によって示されるテーパ状の幅を有することができ、
図12のリブ1240によって示される変化する幅を有することができる。さらに、リブは、
図11のリブ1040によって示されるテーパする高さを有することができ、
図13のリブ1240によって示される変化する高さを有することができる。
【0122】
他の実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法が提供される。ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法は、ヒール端、トウ端、上表面と下表面を有するクラウン、ソール、前壁、後側部、及び第1端から第2端まで伸びるとともにクラウンの下表面から下方に伸びるリブを有する本体部を提供する工程を含むことができる。さらに、リブは、第1リブと、湾曲する少なくとも1つの第2リブと、を備えることができる。一例では、ヒール端が、ヒール端430(
図4)、ヒール端630(
図6)、又はヒール端830(
図8)とすることができる。トウ端が、トウ端432(
図4)、トウ端632(
図6)、又はトウ端832(
図8)とすることができる。クラウンが、クラウン422(
図4)、クラウン622(
図6)、クラウン822(
図8)とすることができる。ソールが、ソール524(
図5)、ソール724(
図7)、ソール924(
図9)とすることができる。前壁が、前壁420(
図4)、前壁620(
図6)、前壁820(
図8)とすることができる。後側が、後側部428(
図4)、後側部628(
図6)、後側部828(
図8)とすることができる。リブが、リブ440(
図4)、リブ640(
図6)、リブ840(
図8)とすることができる。
【0123】
一例では、リブは、本体部と一体で設けられてもよい。他の例では、リブは、本体部から最初は分離されて設けられてもよい。その後、リブは、ろう付け技術、はんだ付け技術、又は接着剤によって本体部に結合させることができる。
【0124】
他の実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法が提供される。ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供する方法は、ヒール端、トウ端、上表面と下表面を有するクラウン、ソール、前壁、後側部、及びクラウンの下表面から下方に伸びるとともに前壁近傍の第1端から後側部近傍の第2端まで伸びる略直線のリブを有する本体部を提供する工程を含むことができる。さらに、リブは、その中間点から端部までテーパする幅を有することができる例もある。同一の又は他の例では、少なくとも2つのリブの幅が異なる。一例では、ヒール端が、ヒール端1030(
図10)、ヒール端1230(
図12)とすることができる。トウ端が、トウ端1032(
図10)、トウ端1232(
図12)とすることができる。クラウンが、クラウン1022(
図10)、クラウン1222(
図12)とすることができる。ソールが、ソール1124(
図11)、ソール1324(
図13)とすることができる。前壁が、前壁1020(
図10)、前壁1220(
図12)とすることができる。後側が、後側部1028(
図10)、後側部1228(
図12)とすることができる。リブが、リブ1040(
図10)、リブ1240(
図12)とすることができる。
【0125】
一例では、リブは、本体部と一体で設けられてもよい。他の例では、リブは、本体部から最初は分離されて設けられてもよい。その後、リブは、ろう付け技術、はんだ付け技術、又は接着剤によって本体部に結合させることができる。
【0126】
続いて図面を参照すると、
図14は、クラブ・ヘッド140の正面の一部断面図を示す。
図15は、
図14のXV-XV線に対応するゴルフ・クラブ・ヘッド140の上部断面図を示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド140は、本願で開示される他のゴルフ・クラブ・ヘッド(ゴルフ・クラブ・ヘッド12(
図1-4)など)に類似しているが、リブ表面1415に位置するリブ1420を備えている点で相違している。ここで、リブ表面1415とはリブ1420の伸張及びそれらの間のスペースによって定義される。本実施例では、リブ1420はリブ表面1415とともに単一材料を有するが、リブ1420がリブ表面1415と一体でなく、1つ又は複数の機械的又は化学的な留め具を介して固定される例であってもよい。
【0127】
プレイヤー又はゴルフ・クラブ・ヘッドの使用者は、ゴルフ・クラブ・ヘッドでゴルフゴールをインパクトしたときの音に基づいて、打撃の質を評価することが多い。一貫したインパクト時の音を維持することは、プレイヤー又は使用者がコンフォートゾーンを維持し、及び/又はそのような音/質の関係に係る予想を維持するためには有利なものとなり得る。このことを考慮すると、ゴルフ・クラブ・ヘッド140がゴルフ・ボール1570(
図15)のようなゴルフ・ボールをインパクトしたときに、リブ1420は、ストレス及び/又は振動を通して所望のインパクト音を達成するように構成されていてもよい。そのような特性は、より良いパフォーマンスの研究に基づいてゴルフ・クラブ・ヘッドの形態に対して他の変更又は改良が行われた結果として所望の音特性が変化するような場合でも、ゴルフ・クラブ・ヘッドのデザインにおいて所望の音特性を維持し及び/又は回復させるためには価値があるだろう。さらに、本願に開示される他のゴルフ・クラブ・ヘッドに関して既に記述されているように、リブ1420は、リブ表面1415が位置するゴルフ・クラブ・ヘッドの一部の特性を補強して、ストレス又はインパクト力をより消散又は通過させる。
【0128】
ゴルフ・クラブ・ヘッド140は、ヒール端1411、トウ端1412、ソール1413、クラウン1414、前表面1416(ストライク・フェイス1430及びターゲット・ストライク・ゾーン1431を含む)、後表面1517(
図15)及びスカート部1418を有する本体部1410を備える。本体部1410はまた、リブ1420が突出するリブ表面1415を備える。本実施例では、リブ1420はリブ長手軸1521(
図15)を有するリブ1421、リブ長手軸1522(
図15)を有するリブ1422、リブ長手軸1523(
図15)を有するリブ1423を備えており、リブ長手軸1521-1523は本体部1410の外部の共通点1550(
図15)で交差する。リブ1421はヒール端1411に最も近い位置にあり、リブ1422は本体部1410のトウ端1412に最も近い位置にあり、リブ1423はリブ1411と1412の間に位置している。本実施例では、リブ1420は、実質的に放射状のパターンでリブ表面1415上に配列され、リブ1421とリブ1422の間に扇状の形を形成する。本実施例では、共通点1550は前表面1416の前方に位置している。しかしながら、共通点1550が本体部1410の外部のどこかに位置している例があってもよい。一例では、リブ1420に類似するリブを有するが、後表面1517の後方に位置する共通点で交差するように構成される異なる例があってもよい。
【0129】
リブ1420は、長手軸1524を有するリブ1424、及び長手軸1525を有するリブ1425を備えている。本実施例では、長手軸1524及び1525はまた、長手軸1521-1523とともに共通点1550で交差する。しかしながら、リブ1420の長手軸の全てが共通点1550で交差する必要がない例もある。一例では、長手軸1524及び1525が共通点1550以外のどこかで本体部1410の外部で交差してもよい例がある。他の例では、異なる数のリブを備えることがある。一例では、リブ1420がたった2つのリブを備えるように、リブ1423-25がない例がある。他の例では、ソール24(
図3)のリブではあるが、
図1-3に記載されるのに類似した10個のリブを有する実施形態のように、5つよりも多いリブを備える例があってもよい。そのような実施形態では、他のリブの全てと交差しないリブを備えていてもよい。
【0130】
図15の本実施例では、リブ表面1415が、本体部1410において内側のソール1413に位置しており、そのため、リブ1420も本体部において内側に位置しており、リブ表面1415の反対のソール1413では視認できない。しかしながら、他の例では、リブ1420は本体部1410の外側であってもよい。すなわち、リブ表面がクラウン1414の外部表面又はソール1413の外部表面に位置してもよい。本実施形態又は他の実施形態では、リブ1420はクラウン1414に対して非凸状であり、したがって、クラウン1414に対して凹状又は実質的に平坦であり得る。リブ表面1415はソール1413を越えて本体部1410のスカート部1418の一部に伸びている。しかしながら、リブ1420がスカート部1418に伸びる必要がない例もある。スカート部1418に伸びているリブ1420がスカート部1418の1つ又は複数の部分を補強し、及び/又はゴルフ・クラブ・ヘッド140のインパクト音を調整する点で有用であり得るという例もある。
【0131】
図15に見られるように、リブ1420の各々は前表面1416及び後表面1517から離れている。そのような特徴は、例えば、ゴルフ・ボールをインパクトしたときに前表面1416と本体部1410の残りの部分の間の推移領域の曲げ又は変形に干渉しないという点で有用であり得る。また、本実施例では、リブ1420の各々は、それらの長手リブ軸に沿って前表面1416から異なる距離だけ離れている。一例では、リブ1423がリブ長手軸1523に沿って前表面1416から離れている距離は、リブ1421及び/又はリブ1422がリブ長手軸1521及び/又は1522のそれぞれに沿って前表面1416から離れている距離よりも長い。本実施例では、リブ1421は前表面1416から約1.732cm離れており、リブ1422は前表面1416から約1.638cm離れており、リブ1423は前表面1416から約1.742cm離れており、リブ1424は前表面1416から約1.737cm離れており、リブ1425は前表面1416から約1.709cm離れている。そのような異なるスペースは、ストライク・フェイス1430とソール1413の間の推移領域の剛性に影響を与え又は調整することで、ゴルフ・クラブ・ヘッドの1つ又は複数の特質(特性時間、反発係数、インパクト音、及び/又は感触など)を調整するという点で意味があり得る。他の実施例では、リブ1420が前表面1416から同じ距離だけ離れていてもよい。
【0132】
本実施形態では、リブ1421は約4.1cmの長さを有しており、リブ1422は約7.3cmの長さを有しており、リブ1423は約8.6cmの長さを有しており、リブ1424は約6.5cmの長さを有しており、リブ1425は約8.8cmの長さを有している。他の実施形態では、リブ1422は約7.3cmよりも大きい長さを有することができる。リブ1422は、スカート部1481を超えてストライク・フェイス1430付近まで伸びる。リブ1420の長さは、窪み1581-1583を含む窪み1580のように、リブ表面1415の窪み又は他の特徴を通過及び/又はその上を伸びることができる。したがって、
図15の例に見られるように、窪み1580は1つ又は複数のリブ1420の1つ又は複数の一部を部分的に覆っていてもよい。一例では、リブ1422及び1425の上部の一部が窪み1581上で突出しているのが見られ、リブ1421、1424、1423の上部の一部が窪み1582上で突出しているのが見られる。他の例では、リブ1422-1425の一部が窪み1583上で突出しているのが見られる。窪み1581-1583の全ては、リブ表面1415から
図14-15の実施形態のゴルフ・クラブ・ヘッド140の内部に突出しており、窪み1581-1582は外部ウェイトがゴルフ・クラブ・ヘッド140の外表面に取り付けられることができる窪みを形成しており、窪み1583はリブ表面1415に位置する又は型押しされたロゴ又は他のデザインに対応することができる。しかしながら、1つ又は複数のリブ1420が1つ又は複数の窪み1580上で突出しない例があってもよい。一例では、リブ1420が窪み1583上で突出し、1つ又は複数のリブ1420が1つ又は複数の窪み1581-1582の接触面で終わってもよい。同一又は他の実施形態では、1つ又は複数の窪み1580が1つ又は複数のリブ1420の少なくとも一部を完全に覆っていてもよい。
【0133】
リブ1420は、約4.5ミリメータ(mm)から約5mmの最大幅、及び/又は約0.5から約1.0mmの最大厚みを備えて構成されてもよい。より具体的には、
図14-15の例では、リブ1420の最大幅が約4.8mmであり、リブ1420の最大厚みが約0.76mmとすることができる。
【0134】
リブ1420は高さを有するように構成されることができ、リブ1420の高さはリブ1420の第1端部からリブ1420の第2端部まで一定又は変化することができる(例えば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、およびそれらの任意の組み合わせ)。
【0135】
本実施形態では、リブ1420がどのリブとも交差しない。さらに、リブ1420の厚み及び幅が前表面1416近傍のリブ表面1415に一体化する。このような特性によって、リブ1420がその長さに沿ってストレス及び/又は振動をより受け取り又は通過させて、交差するリブによるそのような通過の遮断又は脱線されることなく、本体部1410の所望の部分に向けて又は通過して消散させる。リブ1420がリブ表面1415に一体化することは、リブ1420が前表面1416近傍で突然に突出する以上にストレスの集中を減少させることができる。しかしながら、他の実施形態では、1つ又は複数のリブがリブ1420の全てと交差する又はしない例があってもよく、及び/又は1つ又は複数のリブ1420がリブ表面1415に一体化しない例があってもよい。
【0136】
図15で見られるように、本実施例では、リブ1420のうちの隣り合うリブが後表面1517に向けて発散しており、前表面1416に向けて収束する。また、本体部1410は、中間線1563で分けられる前側部分1561と後側部分1562を備えている。ここで、中間線1563は、前表面1416の最も前方の点と後表面1517の最も後方の点の間の距離の実質的に半分の位置で前表面1416に対して略平行である。本実施例では、各リブ1422-1425の前端が前側部分1561にあり、各リブ1422-1425の後端が後側部分1562にある。リブ1420の全てが前側部分1561にある前端及び後側部分1562にある後端を備える例があってもよい。また、本実施例では、リブ1420は、それらの集合体の重心がゴルフ・クラブ・ヘッド140の重心と後表面1517の間に位置するように配置されている。同一又は他の例では、リブ1420の各々の重心が、ゴルフ・クラブ・ヘッド140の重心と後表面1517の間に位置してもよい。この結果、リブ1420は、より好ましいインパクト及び打撃特性を得るために、もとの位置から後方に、ゴルフ・クラブ・ヘッド140の重心を好適に移動させ得る。
【0137】
図14-15の実施形態はまた、前表面1416にターゲット・ストライク・ゾーン1431を示す。ターゲット・ストライク・ゾーン1431は、ほとんどの状況下でゴルフボールをインパクトする所望のポイントとして構成されている。本実施例では、リブ1423の長手軸1523はストライク・フェイス1430に対して実質的に垂直であり、ターゲット・ストライク・ゾーン1431に一致している。ターゲット・ストライク軸1533は、ターゲット・ストライク・ゾーン1431の中心からストライク・フェイス1430に対して実質的に垂直に伸びている。ここで、本実施形態では、共通点1550は、ターゲット・ストライク軸1533上に位置しており、リブ1421-1425のリブ長手軸1521-1525はターゲット・ストライク軸1533上で交差する。リブ長手軸1523はターゲット・ストライク軸1533と同一線上であり得る。
【0138】
図15に見られるように、共通点1550はターゲット・ストライク・ゾーン1431から距離1571だけ離れている。距離1571は、ゴルフ・ボール1570の約半径を含む。距離1571は約21.3mmであってもよく、及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)の規則に適合したゴルフ・ボールの半径に合致してもよい。現在、全米ゴルフ協会は、ゴルフ・ボールの直径が1.680インチ(42.67mm)を下回らないことに適合することを要求している。他の例では、共通点はターゲット・ストライク・ゾーン1431から、例えばゴルフ・ボールの直径などのように、異なる距離だけ離れていてもよい。
【0139】
本実施例では、ゴルフ・クラブ・ヘッド140は、ソール1413の少なくとも一部に位置するソール・ウェイト1590を備えていてもよい。ソール・ウェイト1590は、ソール1413の最下点に位置しており、ゴルフ・クラブ・ヘッド140の重心を効果的に低くし、ソール・ウェイト1590はソール1413のそのような最下点を埋めるために成形されてもよい。本実施例ではソール・ウェイト1590がソール1413と同一材料を備えているが、同一又は他の例では、ソール・ウェイト1590がソール1413と異なる材料又は部品を備えている例であってもよく、及び/又はソール・ウェイト1590が、接着剤、1つ又は複数のねじ、溶接、及び/又はろう付け等のような機械的又は化学的留め具を介してソール1413に固定される例であってもよい。
図15に示されるように、ソール・ウェイト1590は、リブ1423-1424のようなリブ1420のうちの1つ又は複数のリブを少なくとも部分的に覆っていてもよい。同一又は他の例では、ソール・ウェイト1590の厚みは、ソール・ウェイト1590の厚みに包含されるリブ1423-1424の一部に見られるように、覆われたリブの1つ又は複数の一部の厚みを吸収してもよい。
【0140】
図をスキップして前に進むと、
図17はゴルフ・クラブ・ヘッド170の上部断面図を示す。本実施例では、クラブ・ヘッド170はゴルフ・クラブ・ヘッド140(
図14-15)に類似しており、リブ1421-1425(
図14-15)に類似したリブ1721-1725を備えている。リブ1721-1725はリブ表面1715に位置している。リブ表面1715は、リブ1721-1725の1つ又は複数の一部を覆うウェイト1590及び窪み1581-1583の特徴を欠いている。しかしながら、窪み1581-1583のような1つ又は複数の窪み、及び/又はウェイト1590のような1つ又は複数のウェイトがリブ表面1715に位置する例であってもよい。
【0141】
図を引き返すと、
図16はゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法1600のフローチャートを示す。ゴルフ・クラブ・ヘッド12(
図1-3)、ゴルフ・クラブ・ヘッド412(
図4-5)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1012(
図10-11)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212(
図12-13)、ゴルフ・クラブ・ヘッド140(
図14-15)及び/又はそれらの変形例のように、既に記載した1つ又は複数のゴルフ・クラブ・ヘッドに類似したゴルフ・クラブ・ヘッドの例であってもよい。
【0142】
方法1600のブロック1610は、ヒール端、トウ端、ソール、前表面及び後表面を有するゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部を提供することを備える。一例では、
図14-15の実施形態に関しては、本体部が本体部1410に類似してもよく、トウ端がトウ端1412に類似してもよく、ヒール端がヒール端1411に類似してもよく、ソールがソール1413に類似してもよく、前表面が前表面1416に類似してもよく、後表面が後表面1517に類似してもよい。対応する関連性は、本願で教示される他のゴルフ・クラブ・ヘッド又はその変形例にも想定される。
【0143】
方法1600のブロック1620は、本体部のリブ表面から突出する複数のリブを提供することを備えている。一例では、
図14-15の実施形態に関しては、リブ表面はリブ表面1415に類似してもよく、複数のリブ及びリブ特徴(例えば、高さ、幅、長さ及び厚み)は複数のリブ1420及びその特徴に類似してもよい。例えば、複数のリブはリブ1421-1425の一部を備えていてもよい。対応する関連性は、本願で教示される他のゴルフ・クラブ・ヘッド又はその変形例のリブにも想定される。複数のリブの少なくとも一部は、例えば
図15の前表面1416の前方に位置する共通点1550に関して示されるように、本体部の外部の共通点で交差してもよい。しかしながら、共通点が本体部の前表面の前方に位置する必要がない例であってもよい。加えて、複数のリブがリブ表面と同一材料を備えていてもよく、又は、複数のリブが機械的又は化学的留め具を介して固定されていてもよい。
【0144】
ブロック1620で複数のリブを提供することは、本体部の内部にリブ表面及び複数のリブを提供することを備えていてもよく、及び/又は本体部のソールに複数のリブを提供することを備えていてもよい。他の例では、複数のリブは、本体部の外部であってもよく、及び/又は本体部のクラウン及び/又は本体部のスカート部のような任意の場所に複数のリブが提供されてもよい。
【0145】
方法1600の異なるブロックが単一ブロックとして又は他のブロックと同時に実行されるものとして付加されてもよく、及び/又はそのようなブロックの順序が変更されてもよい。例えば、リブ表面と一体の複数のリブを形成することで、ブロック1610-1620を同時に実施してもよい。ここで、リブ表面は、クラブ・ヘッドの本体部の1つ又は複数の部分の1つ又は複数の部分を備えている。方法1600がさらに又は異なるブロックを備える例であってもよい。一例では、方法1600が、ソール・ウェイト1590(
図15)に類似したウェイトを提供するブロックを備えていてもよい。ここで、そのようなウェイトは、ブロック1620の1つ又は複数の複数のリブの1つ又は複数の部分を覆っていてもよい。本願の開示範囲から逸脱せずに、方法1600に他の変形例が実装されてもよい。
【0146】
話を先に進めると、
図18は、ゴルフ・クラブ・ヘッド180の上面断面図を図示している。図において先に飛ばすと、
図21は、アドレス位置にあるゴルフ・クラブ・ヘッド180の側面図を図示している。ゴルフ・クラブ・ヘッド180は、いくつかのリブを含み、多くの点において、本明細書で提示されている他のゴルフ・クラブ・ヘッド、たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド12(
図1~
図4)、ゴルフ・クラブ・ヘッド140(
図14~
図15)、およびゴルフ・クラブ・ヘッド170(
図17)などと同様である。ゴルフ・クラブ・ヘッド180は、スタガード・パターン(staggered pattern)のリブ1820を含み、リブ1820は、リブ表面1815から突出するリブ1821~1825を含む。リブ表面1815は、リブ表面1415(
図14~
図15)と同様であることが可能であるが、リブ1820およびそれらの間のスペースの延在によって画定されている。本例において、リブ1820は、リブ表面1815とともに単一のピースの材料を構成するが、他の実施形態も存在することが可能であり、他の実施形態では、リブ1820は、リブ表面1815と一体になっている必要はなく、1つまたは複数の機械的な、化学的な、または他の締結具を介して、それに固定され得る。リブ1820は、真っ直ぐなリブとして
図18に示されているが、本明細書で説明されているスタガード・パターン特性を依然として示し得る対応する湾曲したリブを備えた実施形態が存在することが可能である。そのような実施形態では、湾曲したリブは、他の構成のなかでも、
図4、
図6、および/または
図9のリブと同様に湾曲することが可能である。
【0147】
ゴルフ・クラブ・ヘッド180は、本体部1810を含み、本体部1810は、ヒール端1811、トウ端1812、ソール1813、クラウン1814、前表面1416(
図14において見られるように、ストライク・フェイス1430およびターゲット・ストライク・ゾーン1431を含む)、および後表面1817を有している。また、ゴルフ・クラブ・ヘッド180は、ロフト平面2170(
図21)を含み、ロフト平面2170は、ストライク・フェイス1430のストライク・フェイス中心点に接している。いくつかの例では、ストライク・フェイス中心点は、ターゲット・ストライク・ゾーン1431の中心に位置付けすることができ(
図14)、および/または、全米ゴルフ協会(USGA)などのようなゴルフ運営団体の定義にしたがって定義され得る。たとえば、ストライク・フェイス中心点は、USGA’s Procedure for Measuring the Flexibility of a Golf Clubheadの章6.1(USGA-TPX3004,Rev. 1.0.0、2008年5月1日)(http://www.usga.org/equipment/testing/protocols/Procedure-For-Measuring-The-Flexibility-Of-A-Golf-Club-Head/において入手可能である)にしたがって決定され得る。
【0148】
ゴルフ・クラブ・ヘッド180がアドレス位置にあり、シャフト軸線2195の垂直方向の成分が、
図21において見られるように、地面の平坦な表面2190に対して直交している状態のときに、ロフト平面2170は、フロント交線1891に沿って地面の平坦な表面2190と交差し、前平面1890が、地面の平坦な表面2190に直交して延在するように、ゴルフ・クラブ・ヘッド180が構成され得る。いくつかの例では、リブ1820の相対的な距離が、前平面1890またはロフト平面2170に対して測定され得る。
【0149】
本例において、リブ表面1815は、ソール1813およびスカート部分1818に位置付けされており、本体部1810の内部にあり、リブ1820も本体部1810の内部にあるようになっている。リブ1821~1823は、本例において、少なくとも部分的にソール1813に位置付けされており、また、リブ1824および1825とともにスカート部分1818の中へ延在し、スカート部分1818の1つまたは複数のセクションを補強している。同じまたは他の例では、スカート部分1818の中へのリブ1820のうちの少なくともいくつかのそのような延在は、ゴルフ・クラブ・ヘッド180のインパクト音を所望のレベルまたは周波数に調節することが可能である。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、リブ表面1815が、本体部1810の中のどこか、たとえば、クラウン1814に位置付けされることができ、および/または、リブ表面1815が、ソール1813のみに、または、スカート部分1818のみに位置付けされ得る。また、リブ表面1815は、本体部1810の外部に位置付けされることができ、また、いくつかの実装形態では、本体部1810の外部から見ることができ、その代わりに、リブ1820が本体部1810の外部に向けて突出することとなるようになっている。
【0150】
ゴルフ・クラブ・ヘッド180のリブ1820は、本明細書で提示されている他のリブ、たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド12のリブ34(
図1~
図3)、ゴルフ・クラブ・ヘッド412のリブ440(
図4~
図5)、ゴルフ・クラブ・ヘッド612のリブ640(
図6~
図7)、ゴルフ・クラブ・ヘッド812のリブ840(
図8~
図9)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1012のリブ1040(
図10)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212のリブ1240(
図12~
図13)、ゴルフ・クラブ・ヘッド140のリブ1420(
図14~
図15)、および/または、ゴルフ・クラブ・ヘッド170のリブ(
図17)などと同様になっており、それは、そのようなリブが、クラウン、ソール、スカート、または、それらのそれぞれのゴルフ・クラブ・ヘッドの他の部分に位置付けされているかどうかにかかわらない。本例において、リブ1821~1825は、前表面1416、前平面1890、および/またはロフト平面2170(
図21)に対して、スタガード・パターンで整合させられている。
【0151】
リブ1820は、本実装形態において、5つのリブ(すなわち、リブ1821~1825)を含む。リブ1821は、リブ端部18211と、リブ端部18211の反対側のリブ端部18212とを含み、リブ軸線1851が、リブ端部18211~18212を通って延在している。リブ1822は、リブ端部18221と、リブ端部18221の反対側のリブ端部18222とを含み、リブ軸線1852が、リブ端部18221~18222を通って延在している。リブ1823は、リブ端部18231と、リブ端部18231の反対側のリブ端部18232とを含み、リブ軸線1853が、リブ端部18231~18232を通って延在している。リブ1824は、リブ端部18241と、リブ端部18241の反対側のリブ端部18242とを含み、リブ軸線1854が、リブ端部18241~18242を通って延在している。リブ1825は、リブ端部18251と、リブ端部18251の反対側のリブ端部18252とを含み、リブ軸線1855が、リブ端部18251~18252を通って延在している。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ1820は、5つよりも多くのまたは5つよりも少ないリブを含むことが可能である。たとえば、1つのそのような実施形態では、リブ1820は、リブ1821~1825のサブセット、たとえば、リブ1821~1823のみなど、または、たとえば、リブ1821、1824、および1825のみなどを含むことが可能である。別の例として、別の実施形態では、リブ1820は、さらなるリブを含むことが可能であり、さらなるリブは、リブ1821~1825のうちの2つ以上に近接して、または、リブ1821~1825のうちの2つ以上の間に散在され得る。
【0152】
本実施形態では、リブ1821は、リブ1822とリブ1823との間に位置付けされており、リブ1822は、リブ1821とリブ1824との間に位置付けされており、リブ1823は、リブ1821とリブ1825との間に位置付けされている。リブ1820は、リブ1822がリブ1821と本体部1810のトウ端1812との間に位置付けされるように、および、リブ1823がリブ1821と本体部1810のヒール端1811との間に位置付けされるように整合させられている。
図18において見ることができるように、リブ1821~1823は、任意の他のリブによって交差されておらず、または、互いに交差されていないが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ1820のうちの少なくともいくつかのリブが、他のリブによって交差され得る。
【0153】
図18の上面図の視点から、リブ軸線1851が前平面1890に対して実質的に直交するように、および、ターゲット・ストライク・ゾーン1431(
図14)と実質的に整合させられるように、リブ1821が整合させられている。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ軸線1851は、前平面1890に実質的に直交している必要はなく、および/または、リブ軸線1851は、所望の構成に応じて、および/または、リブ1820による補強を必要とするゴルフ・クラブ・ヘッド180の本体部1810のエリアに基づいて、ターゲット・ストライク・ゾーン1431と実質的に整合させられている必要はない。
【0154】
また、リブ1820は、本例において、互いに対して異なる長さを含むことが可能である。たとえば、本例において、リブ1821は、リブ端部18211からリブ端部18212へおおよそ64mmのリブ長さを含み、リブ1822は、リブ端部18221からリブ端部18222へおおよそ70mmのリブ長さを含み、リブ1823は、リブ端部18231からリブ端部18232へおおよそ51mmのリブ長さを含み、リブ1824は、リブ端部18241からリブ端部18242へおおよそ38mmのリブ長さを含み、リブ1825は、リブ端部18251からリブ端部18252へおおよそ32mmのリブ長さを含む。他の実施形態では、リブ1824のリブ長さは、38mmよりも大きくなっていることが可能であり、リブ端部18241は、ストライク・フェイス1430に近接しているか、またはストライク・フェイス1430と接触していることが可能であり、リブ端部18242は、後表面1817に近接するように延在するか、後表面1817と接触するように延在するか、または、後表面1817に沿ってさらに延在することが可能である。さらに、リブ長さまたはリブ1825は、32mmよりも大きくなっていることが可能であり、リブ端部18251は、前表面1416に近接しているか、または、前表面1416と接触していることが可能であり、リブ端部18252が、リア壁部1817に近接して延在するか、リア壁部1817と接触して延在するか、または、リア壁部1817に沿ってさらに遠くへ延在するようになっている。本例において、リブ1822のリブ長さは、リブ1823のリブ長さよりも大きくなっており、また、リブ1821のリブ長さよりも大きくなっている。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ1821のリブ長さが、リブ1822~1823のリブ長さよりも大きくなっていることが可能であり、および/または、リブ1822~1823のリブ長さが、互いに実質的に等しくなっていることが可能である。
【0155】
いくつかの例では、リブ1820などのような真っ直ぐなリブに関するリブ長さは、個々に、おおよそ20mmからおおよそ130mmの間の範囲にあることが可能である。たとえば、
図4、
図6、または
図9のリブのものと同様の湾曲を備えたリブを有するものなど、湾曲したリブを有する他の例では、個々のリブに関するリブ長さは、おおよそ20mmからおおよそ205mmの間の範囲にあることが可能である。それに加えて、リブ1820のそれぞれは、おおよそ3mmのリブ幅を含むが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、個々のリブ幅は、最大でおおよそ10mmのものであることが可能であり、リブ幅は、それらのリブ長さに沿って不均一になっていることが可能であり、および/または、リブ幅は、他のリブに対して独特なものであることが可能である。そのうえ、リブ1820のそれぞれは、おおよそ3mmのリブ高さを含むが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、個々のリブ高さは、最大でおおよそ10mmのものであることが可能であり、リブ高さは、それらのリブ長さに沿って均一または不均一になっていることが可能であり、および/または、リブ高さは、他のリブに対して独特なまたは非独特なものであることが可能である。たとえば、リブ1820の高さは、徐々におよび/または線形的に、ならびに、それらの任意の組み合わせで、第1端部から第2端部に向けて増加および/または減少することによって、変化することが可能である。
【0156】
リブ軸線1851は、前平面1890とリブ端部18211との間の距離18511を含むことが可能である。同様に、リブ1822のリブ軸線1852は、前平面1890とリブ端部18221との間の距離18521を含み、一方、リブ1823のリブ軸線1853は、前平面1890とリブ端部18231との間の距離18531を含む。それに加えて、リブ1824のリブ軸線1854は、前平面1890とリブ端部18241との間の距離18541を含み、一方、リブ1825のリブ軸線1855は、前平面1890とリブ端部18251との間の距離18551を含む。本例において、距離18511は、おおよそ32mmのものであることが可能であり、距離18521は、おおよそ20mmのものであることが可能であり、距離18531は、おおよそ20mmのものであることが可能であり、距離18541は、おおよそ34mmのものであることが可能であり、距離18551は、おおよそ36mmのものであることが可能である。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離18511、18521、18531、18541、および/または18551が、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能である。距離18511、18521、18531、18541、および18551は、リブ1820と前平面1890との間の距離を表しているが、リブ1820と前表面1416またはロフト平面2170(
図21)のうちの一方または両方との間の対応する距離は、同じ例または他の例の中のそのような距離18511、18521、18531、18541、および/または18551と同様になっていることが可能である。
【0157】
図18において見ることができるように、リブ1821の距離18511は、リブ1822の距離18521よりも大きくなっており、また、リブ1823の距離18531よりも大きくなっており、リブ1821が、リブ1822~1823のいずれかよりも、前平面1890からさらに分離されるようになっており、したがって、それらの間にスタガード・パターンを生み出している。本実施形態では、リブ1823の距離18531は、リブ1822の距離18521におおよそ等しいが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、距離18521および18531は、互いに実質的に異なることが可能である。
【0158】
それに加えて、本実施形態では、リブ1824の距離18541は、リブ1822の距離18521とは異なっており、また、リブ1821の距離18511とは異なっている。たとえば、距離18541は、本例において、距離18521よりも大きくなっていることが可能であり、また、距離18511よりも大きくなっていることが可能であるが、他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離18541は、距離18521または距離18511のうちの1つのみよりも大きくなっている。それに加えて、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、距離18541は、距離18521または距離18511のうちの1つのみとは異なっていることが可能である。
【0159】
同様に、本実施形態では、リブ1825の距離18551は、リブ1823の距離18531とは異なっており、また、リブ1821の距離18511とは異なっており、たとえば、距離18551は、本例において、距離18531よりも大きくなっており、また、距離18511よりも大きくなっているが、他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離18551は、距離18531または距離18511のうちの1つのみよりも大きくなっている。それに加えて、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、距離18551は、距離18531または距離18511のうちの1つのみとは異なっていることが可能である。距離18541および18551は、本実施形態または他の実施形態において、互いに同様であるかまたは互いに等しくなっていることが可能である。
【0160】
また、リブ1820は、本実施形態では、
図18の上面図に関して、本体部1810の外部にある共通のポイント1850において交差するように整合させられている。いくつかの例では、そのような整合は、共通のポイント40(
図1)に対するリブ34のもの、および/または、共通のポイント1550(
図15)に対するリブ1420のものと同様であってもよい。リブ1820のそれぞれは、本例において、共通のポイント1850において交差しているが、他の実装形態が存在することも可能であり、他の実装形態ではリブ1822~1823は、共通のポイント1850において交差しておらず、または、リブ1824~1825は、共通のポイント1850において交差していない。共通のポイント1850は、共通のポイント1550(
図15)に関して上記に説明されているように、おおよそゴルフ・ボール半径の距離において、前表面1416の前方に位置付けされている。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、共通のポイント1850は、前表面1416からその他の距離に置かれることができ、および/または、共通のポイント1850は、前表面1416に位置付けされ得る。
【0161】
本例において、リブ1820は、共通のポイント1850に関してスタガード・パターンで整合させられており、共通のポイント1850とリブ1820との間の距離は、リブに応じて変化している。たとえば、リブ1821のリブ軸線1851は、共通のポイント1850からリブ端部18211へ延長された距離18512を含み、リブ1822のリブ軸線1852は、共通のポイント1850からリブ端部18221へ延長された距離18522を含み、リブ1823のリブ軸線1853は、共通のポイント1850からリブ端部18231へ延長された距離18532を含み、リブ1824のリブ軸線1854は、共通のポイント1850からリブ端部18241へ延長された距離18542を含み、リブ1825のリブ軸線1855は、共通のポイント1850からリブ端部18251へ延長された距離18552を含む。リブ1821の延長された距離18512は、リブ1822の延長された距離18522よりも大きくなっており、リブ1823の延長された距離18532よりも大きくなっており、したがって、スタガード・パターンを生み出している。本実施形態では、延長された距離18512は、おおよそ44mmのものであることが可能であり、延長された距離18522は、おおよそ33mmのものであることが可能であり、延長された距離18532は、おおよそ33mmのものであることが可能であり、延長された距離18542は、おおよそ51mmのものであることが可能であり、延長された距離18552は、おおよそ50mmのものであることが可能である。他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離18512、18522、18532、18542、および/または18552は、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能である。
【0162】
図19は、ゴルフ・クラブ・ヘッド190の上面断面図を図示している。ゴルフ・クラブ・ヘッド190は、ゴルフ・クラブ・ヘッド180(
図18)と同様であるが、ゴルフ・クラブ・ヘッド180のリブ1820とは異なるパターンでスタガードされたリブ1920を含む。たとえば、リブ1920は、リブ1921、1822、1823、1924、および1925を含み、ここで、リブ1921、1924、および1925は、それぞれ、リブ1820(
図18)のリブ1821、1824、および1825と同様になっているが、リブ1821、1824、および1825とは異なるそれぞれのリブ長さ、および、前平面1890からのそれぞれの距離を示している。とりわけ、リブ1921は、本例において、前壁1835まで延在しており、前平面1890とリブ1921のリブ端部19211との間の距離19511が、リブ1921とのその交差点において、前壁1835の厚さと同様になっていることが可能であるようになっている。したがって、リブ1921の距離19511は、リブ1822の距離18521よりも小さくなっており、また、リブ1823の距離18531よりも小さくなっている。他の実施形態では、リブ1921は、前壁1835までは延在していないが、依然として、前壁1835のより近くまで延在することが可能であり、距離19511が、依然として、リブ1822の距離18521よりも小さくなるようになっており、および/または、リブ1823の距離18531よりも小さくなるようになっている。
【0163】
本実装形態では、リブ1921は、リブ端部19211からリブ端部18212へおおよそ88mmのリブ長さを含むことが可能であり、リブ1822は、リブ端部18221からリブ端部18222へおおよそ70mmのリブ長さを含むことが可能であり、リブ1823は、リブ端部18231からリブ端部18232へおおよそ51mmのリブ長さを含むことが可能であり、リブ1924は、リブ端部19241からリブ端部18242へおおよそ53mmのリブ長さを含むことが可能であり、リブ1925は、リブ端部19251からリブ端部18252へおおよそ58mmのリブ長さを含むことが可能である。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、リブ1920のリブ長さは、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能である。いくつかの例では、リブ1924は、53mmよりも大きいリブ長さを含むことが可能であり、リブ端部19241は、ストライク・フェイス1430に近接しているか、または、ストライク・フェイス1430と接触していることが可能であり、リブ端部18242は、後表面1817に近接しているか、後表面1817と接触しているか、または、後表面1817に沿ってより遠くへ延在することが可能である。さらに、リブ1925は、58mmよりも大きいリブ長さを含むことが可能であり、リブ端部19251は、ストライク・フェイス1430に近接しているか、または、ストライク・フェイス1430と接触していることが可能であり、リブ端部18252は、後表面1817に近接しているか、後表面1817と接触しているか、または、後表面1817に沿ってより遠くへ延在することが可能である。それに加えて、リブ1920のそれぞれは、実質的におおよそ3mmのリブ幅を含むが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、そのようなリブ幅が、上記に列挙されているリブ幅の15%以内で変化することが可能であり、および/または、リブ幅が、不均一または独特であることが可能である。さらに、リブ1920のそれぞれは、所定の高さを含み、その高さは、一定であるかまたは変化することが可能であり、また、独特または非独特であることが可能である。リブは、インクリメントによって、および/または、線形的に、それらの任意の組み合わせによって、増加および/または減少することによって、変化することが可能である。
【0164】
本例において、リブ1920のリブ1924および1925は、リブ1820(
図18)の対応するリブ1824および1825よりも、前平面1890の近くにある。この差に関して、距離19541は、前平面1890からリブ1924のリブ端部19241へ延在しており、距離19541は、リブ1822の距離18521よりも短くなっている。同様に、距離19551は、前平面1890からリブ1925のリブ端部19251へ延在しており、距離19551は、リブ1823の距離18531よりも短くなっている。本例において、距離19541および19551は、互いに実質的に異なっているが、他の実施形態では、互いにおおよそ等しくなっていることが可能である。上記に説明されている距離19511、18521、18531、19541、および19551の間の差は、リブ1920に関するスタガード・パターンを発生させ、それは、リブ1822および1823よりも、ゴルフ・クラブ・ヘッド190のフロントの近くにリブ1921、1924、および1925を設置しており、したがって、そのようなスタガード・パターンは、
図18のリブ1820に関して上記に説明されているものとは異なっており、そこでは、リブ1822および1823が、リブ1821、1824、および1825よりも、ゴルフ・クラブ・ヘッドのフロントの近くにある。
【0165】
上記と一貫して、本例において、距離19511は、最大でおおよそ9mmのものであることが可能であり、距離18521は、おおよそ20mmのものであることが可能であり、距離18531は、おおよそ20mmのものであることが可能であり、距離19541は、おおよそ18mmのものであることが可能であり、距離19551は、おおよそ10mmのものであることが可能である。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離19511、18521、18531、19541、および/または19551は、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能である。距離19511、18521、18531、19541、および19551は、リブ1920と前平面1890との間の距離を表しているが、リブ1920と前表面1416またはロフト平面2170(
図21)のうちの一方または両方との間の対応する距離は、同じ例または他の例におけるそのような距離19511、18521、18531、19541、および/または19551と同様であることが可能である。
【0166】
図19の本例において、リブ1920は、また、共通のポイント1850に関してスタガード・パターンで整合させられており、共通のポイント1850とリブ1920との間の距離は、リブに応じて変化している。たとえば、リブ1921のリブ軸線1851は、共通のポイント1850からリブ端部19211へ延長された距離19512を含み、リブ1822のリブ軸線1852は、共通のポイント1850からリブ端部18221へ延長された距離18522を含み、リブ1823のリブ軸線1853は、共通のポイント1850からリブ端部18231へ延長された距離18532を含み、リブ1924のリブ軸線1854は、共通のポイント1850からリブ端部19241へ延長された距離19542を含み、リブ1925のリブ軸線1855は、共通のポイント1850からリブ端部19251へ延長された距離19552を含む。延長された距離18522および18532は、延長された距離19512、19542、および19552よりも大きくなっていることが可能であり、したがって、共通のポイント1850に関してスタガード・パターンを生み出している。本実施形態では、延長された距離19512は、おおよそ22mmのものであることが可能であり、延長された距離18522は、おおよそ33mmのものであることが可能であり、延長された距離18532は、おおよそ33mmのものであることが可能であり、延長された距離19542は、おおよそ36mmのものであることが可能であり、延長された距離19552は、おおよそ24mmのものであることが可能である。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、距離19512、18522、18532、19542、および/または19552は、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能である。
【0167】
図18~
図19において見ることができるように、ゴルフ・クラブ・ヘッド180および190は、1つまたは複数のインデンテーション・フィーチャー1880を有しており、1つまたは複数のインデンテーション・フィーチャー1880は、ゴルフ・クラブ・ヘッド140(
図14~
図15)に関して上記に説明されているようなインデンテーション1580と同様であることが可能である。インデンテーション・フィーチャー1880は、ソール1813およびスカート部分1818の異なるセクションの全体にわたって分配されているインデンテーション1881~1885を含み、インデンテーション・フィーチャー1881~1885のうちの少なくともいくつかは、ロゴまたは他のデザインを画定し、それらが位置付けされている本体部1810の部分の1つまたは複数のセクションを装飾し、および/または、強化もしくは補強することが可能である。本例において、インデンテーション1880は、ゴルフ・クラブ・ヘッド180の内部の中へ突出しており、ゴルフ・クラブ・ヘッド180の外部からエンボス加工またはコルゲート加工された(corrugated)外見になっており、それらのうちのいくつかは、それらのそれぞれのリブ長さに沿ってリブ1820と交差している。したがって、いくつかのリブ1820の一部分は、インデンテーション・フィーチャー1880によって少なくとも部分的に飲み込まれ(engulfed)得る。たとえば、リブ1821は、ソール1813およびスカート部分1818において、インデンテーション・フィーチャー1881、1882および1885と交差しており、また、インデンテーション・フィーチャー1881、1882および1885によって部分的に飲み込まれている。同様に、インデンテーション・フィーチャー1885は、リブ1822、1823、および1825によって交差されている。それに加えて、インデンテーション・フィーチャー1883は、リブ1823によって交差されている。しかし、すべてのインデンテーション・フィーチャー1880が、リブ1820によって交差される必要があるわけではない。たとえば、ソール1813およびスカート部分1818におけるインデンテーション・フィーチャー1884は、リブ1820のいずれとも接触しておらずまた、リブ1824は、インデンテーション・フィーチャー1880のいずれとも交差していない。
【0168】
上述のように、インデンテーション・フィーチャー1880のエンボス加工またはコルゲート加工された構成は、本体部1810の所望のセクションを強化または補強するように構成されることができ、そのより薄い部分を埋め合わせるようになっており、ゴルフ・ボールまたは地面とのインパクト時の応力に起因する材料欠損または変形を防止し、および/または、ゴルフ・ボールとのインパクト時のゴルフ・クラブ180の音を調節する。
図18~
図19の本例において、ソール1813および/またはスカート部分1818は、おおよそ0.7mmの厚さを含むことが可能である。いくつかの他の例が存在することも可能であり、他の例では、ソール1813および/またはスカート部分1818の厚さは、上記に列挙されている数字の15%以内で変化することが可能であり、および/または、そのような厚さは、ソール1813および/またはスカート部分1818を横切って不均一であることが可能である。
【0169】
いくつかの実装形態では、たとえば、審美的な理由、設計的な理由、および/または性能的な理由などのために、インデンテーション・フィーチャーを設置することが望ましくない可能性のある、本体部1810のいくつかのセクションが存在する可能性がある。したがって、そのようなセクションはインデンテーション・フィーチャー1880を介してというよりもむしろ、リブ1820を介した補強に適切である可能性がある。例として、リブ表面1815は、スカート部分1818においてクリア・セクション1819を含み、クリア・セクション1819は、設計考慮事項のために、任意のインデンテーション・フィーチャー1880からクリアされている。それにもかかわらず、そこから突出するようにリブ1824を位置付けすることによって、クリア・セクション1819は、インデンテーション・フィーチャー1820に依存する必要なしに、依然として強度または音に関して補強され得る。また、
図19は、インデンテーション・フィーチャー1880を含み、インデンテーション・フィーチャー1880は、
図18のゴルフ・クラブ・ヘッド180に関する上記の説明と同様に、ソール1813、スカート部分1818、および、ゴルフ・クラブ・ヘッド190のリブ1920に関係している。
【0170】
図20は、ゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法2000のフローチャートを図示している。いくつかの例では、ゴルフ・クラブ・ヘッドは、以前に説明されているゴルフ・クラブ・ヘッド、たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド12(
図1~
図3)、ゴルフ・クラブ・ヘッド412(
図4~
図5)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1012(
図10~
図11)、ゴルフ・クラブ・ヘッド1212(
図12~
図13)、ゴルフ・クラブ・ヘッド140(
図14~
図15)、ゴルフ・クラブ・ヘッド180(
図18)、ゴルフ・クラブ・ヘッド190(
図19)、および/または、それらの変形例などのうちの1つまたは複数と同様であることが可能である。
【0171】
方法2000のブロック2010は、ヒール端と、トウ端と、ソールと、前表面と、後表面とを有する本体部を提供することを含む。いくつかの例では、本体部は、ゴルフ・クラブ・ヘッド180(
図18)または190(
図19)の本体部1810と同様であることが可能である。ヒール端、トウ端、ソール、および前表面は、それぞれ、ヒール端1811、トウ端1812、ソール1813、および前表面1416(
図18~
図19)と同様であることが可能である。
【0172】
方法2000のブロック2020は、本体部のリブ表面からスタガード・パターンで突出された複数のリブを提供することを含む。いくつかの例では、複数のリブは、リブ1820(
図18)、リブ1920(
図19)、または、それらの変形例と同様であることが可能である。複数のリブは、第1の第2の、および第3のリブを含むことが可能であり、第1の第2の、および第3のリブは、
図18のリブ1821、1822、および/もしくは1823、または、
図19のリブ1921、1822、および/もしくは1823と同様であることが可能である。いくつかの実施形態では、複数のリブは、また、第4および第5のリブを含むことが可能であり、第4および第5のリブは、
図18のリブ1824および/もしくは1825、または、
図19のリブ1924および/もしくは1925と同様であることが可能である。いくつかの実施形態は、問題のゴルフ・クラブ・ヘッドの要件に応じて、より多くのまたはより少ないリブを含むことが可能である。いくつかの例では、方法2000のリブのためのスタガード・パターンは、リブ1820(
図18)および/またはリブ1920(
図19)に関して上記に説明されているスタガード・パターン・オプションのうちの1つまたは複数と同様であることが可能である。
【0173】
また、方法2000は、随意的に、複数のリブがそこから突出するリブ表面において、1つまたは複数のインデンテーション・フィーチャーを提供するためのブロック2030を含むことが可能である。いくつかの例では、インデンテーション・フィーチャーは、インデンテーション・フィーチャー1880(
図18~
図19)、または、その変形例と同様であることが可能である。そのようなインデンテーション・フィーチャーのうちのいくつかは、ブロック2020の複数のリブのうちの1つまたは複数によって交差され得る。同じ例または他の例において、リブ表面は、クリア・セクションを含むことが可能であり、クリア・セクションは、インデンテーション・フィーチャーを有していないが、それにもかかわらず、複数のリブのうちの1つまたは複数によって補強され得る。いくつかの例では、クリア・セクションは、クリア・セクション1819と同様であることが可能であり、それは、
図18~
図19に関して上記に説明されているように補強されている。
【0174】
他の例が存在することも可能であり、他の例では、方法2000の異なるブロックが、単一のブロックへと組み合わせられることができ、もしくは、同時に実施されることができ、および/または、そのようなブロックのシーケンスは、変化させられ得る。たとえば、ブロック2010および2020は、たとえば、複数のリブをリブ表面と一体的に形成することなどによって、同時に実施されることができ、ここで、リブ表面は、クラブ・ヘッドの本体部の1つまたは複数のパーツの1つまたは複数の部分を含む。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、方法2000が、さらなるまたは異なるブロックを含むことが可能である。例として、方法2000は、ソール・ウェイト1590(
図15)と同様のウェイトを提供するための別のブロックを含むことが可能であり、そのようなウェイトは、ブロック2030のインデンテーション・フィーチャーのうちの1つまたは複数に取り付けられることができ、および/または、ブロック2020の複数のリブのうちの1つまたは複数のうちの1つまたは複数の部分を飲み込むことが可能である。他の変形例が、本開示の範囲から逸脱することなく、方法2000に関して実装され得る。
【0175】
話を先に進めると、
図22は、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の正面図を図示しており、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000は、本体部21200と、それに連結されているリブ22200とを含む。
図23は、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の上面X線図を図示している。本例において、本体部21200は、ヒール端22160、トウ端22150、クラウン22110、ソール22120、スカート22130、前端22140、後端23150、およびホーゼル22190を含むが、より多くのまたはより少ないセクションを備えた他の例が存在することも可能である。ゴルフ・クラブ・ヘッド22000およびリブ22200は、本明細書で説明されている他のゴルフ・クラブ・ヘッドおよびリブと同様であることが可能であり、リブ22200は、本体部21200の1つまたは複数の振動振幅ゾーンに関して配置されるかまたは構造化され得る。ゴルフ・クラブ・シャフト22191は、ホーゼル22190に連結され得る。
【0176】
本実施形態では、リブ22200は、リブ22210、22220、および22230を含み、リブ22220は、クラウン22110に沿って延在しており、リブ22230は、ソール22120に沿って延在しており、リブ22210は、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000のクラウン22110からソール22120へ連続的に延在しており、本例において、また、クラウン22110とソール22120との間でスカート22130に沿って延在している。
【0177】
しかし、より多くのまたはより少ないリブが、より多くのまたはより少ない振動振幅ゾーンに関して配置または構造化されている状態の他の例が存在することも可能である。
【0178】
リブ22200の例示的な詳細は、図を通して確認され得る。
図23は、クラウン22110およびソール22120におけるリブ22200のX線概略図を示している。
図24は、クラウン22110の底部から上を見た内部図を示しており、リブ22220と、リブ22210のクラウン部分を示している。
図25は、ソール22120およびスカート22130の上から下を見た内部図を示しており、リブ22230と、リブ22210のクラウンおよびスカート部分を示している。
図26は、
図23の線XXVI-XXVIに沿った、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の断面図に関するリブ22210の側面図を図示している。
図27は、
図23の線XXVII-XXVIIに沿った、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の断面図に関するリブ22220の側面図を図示している。
図28は、
図23の線XXVIII-XXVIIIに沿った、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の断面図に関するリブ22230の側面図を図示している。
図24~
図28において見ることができるように、リブ22200は、本体部22100のリブ表面24200から突出しており、リブ表面24200は、本実施形態では、クラウン22110、ソール22120、および/またはスカート22130の部分を含む。
【0179】
リブ22200は、本体部22100の1つまたは複数の高い振動振幅ゾーンに関してその少なくとも1つの寸法を変化させるように構成され得る。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の高振幅ゾーンの場所は、たとえば、PTC,Inc.(Needham、MA、USA)からのCreo Elementsなどのような1つまたは複数のFEA解析ツールを介して発生させられる、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の本体部22100のモデルの有限要素解析(FEA)マップを介して決定され得る。たとえば、
図29は、クラウン22110の上面FEA図を図示しており、高振幅ゾーン29100の一部として、高振幅ゾーン29101、29102、および29107を特定している。
図30は、ソール22120の底部FEA図を図示しており、高振幅ゾーン29100の一部として、高振幅ゾーン30103、30104、30105、および30106を特定している。
【0180】
高振幅ゾーン29100は、ゴルフ・ショット・インパクトに続いて本体部22100の他のセクションよりも高い振動振幅を示し得る、本体部22100における場所を含むことが可能である。たとえば、高振幅ゾーン29100は、おおよそ25m/s(メートル毎秒)からおおよそ70m/sのインパクト速度におけるゴルフ・クラブ・ヘッド22000とゴルフ・ボール1570のインパクトに続いて、おおよそ0.5mmからおおよそ4mmの振動振幅を示す、本体部22100における場所に対応することが可能である。同じ例または他の例において、高振幅ゾーン29100は、おおよそ1000Hz(ヘルツ)からおおよそ5000Hzの1つまたは複数の周波数における振動に起因する振動振幅に関して定義され得る。
【0181】
高振幅ゾーンがインパクト時に望ましくない可聴周波数を発生させる可能性があるという状況、および/または、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の構造的な完全性が、たとえば、その場所での低減される本体部材料厚さに起因して、そのような高振幅ゾーンにおいて損なわれる可能性があるという状況が存在する可能性がある。したがって、リブ22200は、そのような状況において、そのような可聴周波数を依然として減衰させながら、本体部22100に対して構造的な補強を提供するように配置され得る。たとえば、リブ22210は、ソール22120および/またはスカート11130において、高振幅ゾーン30105および30106(
図30)に沿って、および、クラウン22110において、高振幅ゾーン29101および29107(
図29)に沿って延在するように配置されている。リブ22220は、クラウン22110において高振幅ゾーン29102(
図29)に沿って延在するように配置されている。リブ22230は、ソール22120および/またはスカート22130において、高振幅ゾーン30103および30104(
図30)に沿って延在するように配置されている。
【0182】
リブ22200は、構造的な支持または強度を本体部22100に追加することが可能であるが、高振幅ゾーン29101における追加的な質量は、その場所における振動または振動の振幅を悪化させる可能性がある。したがって、本例において、リブ22200は、本体部22100のそれぞれの部分に沿って延在しているが、高振幅ゾーン29100のうちの1つまたは複数に沿って延在するときに、少なくともそのリブ高さまたはリブ厚さが減少するように、寸法が変化している。さらに、リブ高さは、また、本体部22100のそれぞれの部分に沿って延在して増加することが可能である。さらには、リブ高さは、徐々に、および/または、線形的に、その任意の組み合わせで、増加および/または減少することが可能である。いくつかの例では、リブ高さは、リブ表面24200から測定されることができ、リブ表面24200に実質的に直交している。たとえば、リブ22210は、高さ26015および26012(
図26)を含み、それは、いくつかの実施形態では、最大でおおよそ6mmであることが可能であり、ここで、リブ高さ26015または26012のうちの少なくとも1つは、リブ22210の最大リブ高さを構成することが可能である。同じ例または他の例において、リブ厚さは、リブ高さに実質的に直交して測定され得る。たとえば、リブ22210は、最大リブ厚さ25215(
図25)を含み、それは、いくつかの実施形態では、最大でおおよそ4mmであることが可能である。
【0183】
本例において、
図25~
図26において見られるように、リブ22210は、互いに反対側にあるリブ端部22211および22212を含む。また、リブ22210は、リブ部分25211、25212、および25213を含み、リブ部分25211は、リブ端部22211とリブ部分25213との間に位置付けされており、リブ部分25212は、リブ端部22212とリブ部分25213との間に位置付けされている。
【0184】
リブ部分25211、25212、および25213は、対応するリブ寸法を含み、リブ部分25211および25212のそれぞれのリブ寸法は、リブ25213の対応するリブ寸法よりも大きくなっている。たとえば、
図26において見られるように、リブ部分25211は、リブ高さ26011を含み、リブ部分25212は、リブ高さ26012を含み、リブ部分25213は、リブ高さ26013を含み、リブ高さ26011および26012は、リブ高さ26013よりも大きくなっている。しかし、他の例では、リブ高さ26011、26012、および26013は、高さの任意の変動を有することが可能であり、たとえば、リブ高さ26013は、リブ高さ26011および26012よりも大きくなっている。同様に、
図25において見られるように、リブ部分25211は、リブ厚さ25011を含み、リブ部分25212は、リブ厚さ25012を含み、リブ部分25213は、リブ厚さ25013を含み、リブ厚さ25011および25012は、リブ厚さ25013よりも大きくなっている。
【0185】
本実施形態では、リブ高さ26011、26012、および26013、ならびに、リブ厚さ25011、25012、および25013は、リブ中央セクション26050の中に位置付けされており、リブ中央セクション26050は、リブ22210のリブ中心点26299の周りに中心を合わせられており、リブ中央セクション26050は、リブ端部22211からリブ端部22212へ測定されるときに、リブ22210のリブ長さの95%を構成している。したがって、リブ中央セクション26050の外側のリブ寸法は、リブ22210の最大または最小のリブ高さまたは厚さを決定することに関して考慮されない。
【0186】
本実施形態では、リブ部分25213(
図25~
図26)が高振幅ゾーン30105(
図25、
図26、
図30)に位置付けされるように、リブ22210が配置されている。したがって、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされているリブ高さ26011および26012(
図26)、ならびに、リブ幅25011および25012(
図25)と比較したときに、リブ高さ26013およびリブ幅25013は低減されている。しかし、他の例では、リブ高さ26013は、リブ高さ26011および26012と比較したときに増加され得る。高振幅ゾーンは、たとえば、最も高いゴルフ・インパクト振動振幅を高振幅ゾーン29100の外に備えた最大振幅ゾーンを含むことが可能である。1つの例では、リブ高さ26011または26012のうちの少なくとも1つは、リブ高さ26013(
図26)よりもおおよそ1.1倍からおおよそ12倍大きくなっていることが可能である。別の例として、リブ厚さ25011または25012のうちの少なくとも1つは、リブ厚さ25013(
図25)よりもおおよそ1.1倍からおおよそ8倍大きくなっていることが可能である。本実施形態では、リブ高さ26013(
図26)は、おおよそ0.5mmからおおよそ4mmであることが可能であり、また、リブ22210の最小リブ高さを含むことが可能である。同じ実施形態または他の実施形態において、リブ厚さ25013(
図25)は、おおよそ0.5mmからおおよそ3mmであることが可能であり、また、リブ22210の最小リブ厚さを含むことが可能である。
【0187】
本実施形態では、リブ22210は、また、リブ端部22212とリブ部分25212との間に位置付けされているリブ部分25214を含み、リブ部分25214の寸法は、リブ高さ26014(
図26)およびリブ厚さ25014(
図25)を含む。リブ部分25214は、高振幅ゾーン30106に位置付けされており、したがって、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされているリブ高さおよび厚さと比較したときに、リブ高さ26014およびリブ厚さ25014は低減されている。たとえば、リブ部分25212のリブ厚さ25012は、リブ部分25214のリブ厚さ25014よりも大きくなっている(
図25)。同様に、リブ部分25212のリブ高さ26012は、リブ部分25214のリブ厚さ26014よりも大きくなっている(
図26)。しかし、他の例では、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされているリブ高さと比較したときに、リブ高さ26014は増加され得る。
【0188】
また、リブ22210は、リブ端部22212とリブ部分25214との間に位置付けされているリブ部分25215を含み、リブ部分25215の寸法は、リブ高さ26015(
図26)およびリブ厚さ25015(
図25)を含む。リブ部分2521は、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされており、したがって、リブ部分25215のリブ厚さ25015は、リブ部分25214のリブ厚さ25014よりも大きくなっている(
図25)。同様に、リブ部分25215のリブ高さ26015は、リブ部分25214のリブ高さ26014よりも大きくなっている(
図26)。しかし、他の例では、リブ部分25215のリブ高さ26015は、リブ部分25214のリブ高さ26014よりも小さくなっていることが可能である。
【0189】
クラウン22110に位置付けされているリブ22210の部分に関して、同様のパターンが結果的に生じる。たとえば、
図24において見られるように、リブ22210は、また、リブ部分24216、24217、24218、および24219を含み、リブ部分24216は、高振幅ゾーン29107に位置付けされており、リブ部分24218は、高振幅ゾーン29101に位置付けされており、リブ部分24217および24219は、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされている。したがって、リブ部分24217または24219のリブ厚さは、リブ部分24216または24218のリブ厚さよりも大きくなっていることが可能である。同じ例または他の例において、リブ部分24217または24219のリブ高さは、リブ部分24216または24218のリブ高さよりも大きくなっているかまたは小さくなっていることが可能である。
【0190】
リブ22230および22220の寸法は、高い振幅部分29100の場所に基づいて、リブ22210に関する上記の説明にしたがって配置され得る。たとえば、
図24および
図27において見られるように、リブ22220は、リブ部分22221、22222、および22223を含み、リブ部分22223は、高振幅ゾーン29102に位置付けされており、リブ部分22221および22222は、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされている。したがって、リブ部分22221および22222のリブ厚さは、リブ部分22223のリブ厚さよりも大きくなっていることが可能である。同じ例または他の例において、リブ部分22221または22222のリブ高さは、リブ部分22223のリブ高さよりも大きくなっているかまたは小さくなっていることが可能である。
【0191】
別の例として、たとえば、
図25および
図28において見られるように、リブ22230は、リブ部分22231、22232、22233、22234、および22235を含み、リブ部分22233は、高振幅ゾーン30104に位置付けされており、リブ部分22234は、高振幅ゾーン30103に位置付けされており、リブ部分22231、22232、および22235は、高振幅ゾーン29100の外側に位置付けされている。したがって、リブ部分22231、22232、または22235のリブ厚さは、リブ部分22233または22234のリブ厚さよりも大きくなっていることが可能である。同じ例または他の例において、リブ部分22231、22232、または22235のリブ高さは、リブ部分22233または22234のリブ高さよりも大きくなっているかまたは小さくなっていることが可能である。
【0192】
図23において見られるように、リブ22210は、リブ軸線22213を含み、リブ22220は、リブ軸線22223を含み、リブ22230は、リブ軸線22233を含み、リブ軸線22213、22223、および22233は、互いに、および、本体部22100の前端22140の前方のローカス23500と交差するように整合させられることができ、ローカス23500は、本例において、円錐断面周囲(conic section perimeter)23510によって画定されている。同じ例または他の例において、リブ軸線22213、22223、および/または22233は、円錐断面周囲23510に接していることが可能である。本例において、円錐断面周囲23510は、ゴルフ・ボール1570の周囲のサイズを構成しているが、
図32~
図39の円錐断面周囲に関して下記に説明されているものなどのような他の円錐断面形状または場所を構成することも可能である。
【0193】
図31は、本開示によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法31000のフローチャートを表している。いくつかの例では、方法31000のゴルフ・クラブ・ヘッドは、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000(
図22~
図30)などのような、本明細書で提示されているゴルフ・クラブ・ヘッドのうちの1つまたは複数と同様であることが可能である。
【0194】
方法31000は、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部を提供するためのブロック31100を含み、本体部は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、前端、後端、および、スカートまたはホーゼルのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの例では、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部は、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000の本体部22100と同様であることが可能であり、本体部22100は、ヒール端22160、トウ端22150、クラウン22110、ソール22120、前端22140、後端23150、スカート22130、および/またはホーゼル22190(
図22~
図30)を含む。
【0195】
また、方法31000は、本体部のリブ表面から突出し、第1の、第2の、および第3のリブ部分を含む、1つまたは複数のリブのうちのリブを提供するためのブロック31200を含む。いくつかの例では、リブは、リブ22210、22220、または22230(
図22~
図28)のうちの1つまたは複数と同様であることが可能である。同じ例または他の例において、リブ表面は、リブ表面24200と同様であることが可能であり、また、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の1つまたは複数の部分、たとえば、クラウンの一部分、ソールの一部分、および/または、そのスカートの一部分などを構成することが可能である。
【0196】
ブロック31200は、いくつかの例では、サブ・ブロック31210を含むことが可能であり、サブ・ブロック31210は、第1のリブ部分の第1のリブ寸法、および、第2のリブ部分の第2のリブ寸法が、第3のリブ部分の第3のリブ寸法よりも大きくなるように、第1のリブ部分と第2のリブ部分との間に第3のリブ部分を提供することを含む。いくつかの実装形態では、第1のリブ寸法は、たとえば、リブ22210、22220、および/または22230に関して上記に説明されているリブ高さと同様に、第1のリブのリブ高さに対応することが可能である。同じ実装形態または他の実装形態において、リブ寸法は、さらに、または、代替的に、たとえば、リブ22210、22220、および/または22230に関して上記に説明されているリブ厚さと同様に、第1のリブのリブ厚さに対応することが可能である。
【0197】
いくつかの例では、第1の、第2のおよび第3のリブ部分は、リブ22210、22220、または22230の対応する部分と同様であることが可能である。たとえば、リブがリブ22210と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分25213と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分25211および25212と同様であることが可能である(
図25~
図26)。別の例として、繰り返しになるが、リブがリブ22210と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分25214と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分25212および25215と同様であることが可能である(
図25~
図26)。別の例として、繰り返しになるが、リブがリブ22210と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分24216と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分25215および24217と同様であることが可能である(
図24、
図26)。さらに別の例として、繰り返しになるが、リブがリブ22210と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分24218と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分24217および24219と同様であることが可能である(
図24、
図26)。
【0198】
異なる例において、リブがリブ22220と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分22223と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分22221および22222と同様であることが可能である(
図24、
図27)。別の異なる例において、リブがリブ22230と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分22233と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分22231および22232と同様であることが可能である(
図25、
図28)。さらに別の異なる例において、繰り返しになるが、リブがリブ22230と同様である場合に、第3のリブ部分は、リブ部分22234と同様であることが可能であり、一方、第1および第2のリブ部分は、リブ部分22232および22235と同様であることが可能である(
図25、
図28)。
【0199】
また、ブロック31200は、いくつかの実施形態では、サブ・ブロック32220を含むことが可能であり、サブ・ブロック32220は、本体部の最大振幅ゾーンにおいて、第3のリブ部分の第3のリブ寸法を提供することを含む。いくつかの例では、最大振幅ゾーンは、
図24~
図30に関して上記に説明されているような高振幅ゾーン29100のうちの1つまたは複数と同様であることが可能であり、それは、リブ部分25213、25214、24216、24218、22223、22233、または22234(
図24~
図28)のうちの1つまたは複数のものと同様の低減された寸法のそれぞれのリブ部分とマッチされ得る。
【0200】
いくつかの例では、方法32000の異なるブロックまたはサブ・ブロックのうちの1つまたは複数は、単一のブロックもしくはサブ・ブロックへと組み合わせられることができ、または、同時に実施されることができ、および/または、そのようなブロックもしくはサブ・ブロックのシーケンスは、変化させられ得る。たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の1つまたは複数の部分とともに単一のピースを構成することによって、1つまたは複数のリブが本体部と一体になっている場合などに、たとえば、ブロック31100および31200は、同時に実施され得る。同じ例または他の例において、方法32000のブロックのうちのいくつかは、いくつかのサブ・ブロックへと細分化され得る。たとえば、ブロック31100は、クラウン、ソール、および/またはスカートを提供するためのサブ・ブロック、ならびに、本体部の前端、および/または、そのストライク・フェイスを提供するための別のサブ・ブロックへと細分化され得る。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、方法32000は、さらなるブロックまたは異なるブロックを含むことが可能である。例として、さらなるブロックは、本体部のホーゼルにシャフトを連結することを含むことが可能である。別の例として、さらなるブロックまたはサブ・ブロックは、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部のFEAマップを発生させること、および/または、FEAマップから最大振幅ゾーンの場所を決定することを含むことが可能である。そのような例では、FEAマップは、
図29~
図30に示されているようなゴルフ・クラブ・ヘッド22000のFEAマップまたは図と同様であることが可能である。それに加えて、別の例が存在することも可能であり、別の例では、方法32000が、上記に説明されているステップの一部のみを含むことが可能である。たとえば、サブ・ブロック32220は、いくつかの実装形態では、随意的であることが可能である。他の変形例が、本開示の範囲から逸脱することなく、方法32000に関して実装され得る。
【0201】
図32は、リブ32200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド32000の上面X線図を図示しており、それは、本明細書で説明されている他のゴルフ・クラブ・ヘッドおよびリブと同様であることが可能である。ゴルフ・クラブ・ヘッド32000は、本体部22100を含み、本体部22100は、
図22~
図31に関して上記に説明されているような、クラウン22110、ソール22120、ヒール端22160、トウ端22150、前端22140、後端23150、スカート22130、および/またはホーゼル22190を備えており、また、ゴルフ・クラブ・ヘッド32000は、リブ32200を含み、リブ32200は、本体部22100に連結されており、そのリブ表面32400から突出している。
図32において見られるように、ホーゼル22190は、その中に挿入されるゴルフ・クラブ・シャフト22191を有することが可能である。本例において、リブ表面32400は、本体部22100の内部表面を構成するが、他の同様の実施形態が存在することも可能であり、他の同様の実施形態では、リブ表面32400が、本体部22100の外部表面を構成することが可能である。
【0202】
本実施形態では、リブ32200は、リブ32210および32220を含む。リブ32210は、互いに反対側にあるリブ端部点32211および32212、ならびに、リブ端部点32211および32212と交差するリブ軸線32213を含む。同様に、リブ32220は、互いに反対側にあるリブ端部点32221および32222、ならびに、リブ端部点32221および32222と交差するリブ軸線32223を含む。本実施形態では、リブ32200は、また、リブ32230および32240を含み、リブ32230は、そのリブ端部点32231および32232と交差するリブ軸線32213を含み、リブ32240は、そのリブ端部点32241および32242と交差するリブ軸線32243を含む。他の実施形態は、より少ない数のまたはより大きい数のリブを含むことが可能である。
【0203】
図32の上面図は、本体部22100がグランド平面32710の上でアドレス位置にある状態のゴルフ・クラブ・ヘッド32000を示しており、シャフト平面32720(それは、シャフト22190のシャフト軸線32721を含む)がグランド平面32710に直交するようになっている。
図32において見ることができるように、リブ軸線32213、32223、32233、および32243は、互いに交差しており、また、ローカス32500と交差しており、ローカス32500は、円錐断面周囲32510によって画定されている。いくつかの例では、円錐断面周囲32510は、本体部22100がアドレス位置にあるときに、グランド平面32710に直交する方向に延在することが可能であり、ローカス32500は、円錐断面周囲32510によって境界を定められる面積または体積を含むことが可能である。本実施形態では、円錐断面周囲32510は、
図32の上面図から見られるような円形周囲を含むが、他の実施形態では、異なる円錐断面形状、たとえば、半円形の周囲、楕円形の周囲、半楕円形の周囲、放物線周囲、または双曲線周囲などを含むことが可能である。たとえば、図において先に飛ばすと、
図38は、楕円形の円錐断面周囲38510によって画定されているようなローカス38500に対して整合させられているリブ軸線を有するリブ38200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド38000の上面X線図を図示している。
【0204】
図32へ後戻りすると、本実装形態において、リブ軸線32213、32223、32233、および32243は、円錐断面周囲32150においてローカス32500と交差している。それに加えて、リブ軸線32213、32223、32233、および32243は、ローカス32500の外側で、および、本体部22100の前端22140の前方で、互いに交差している。また、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ軸線32213、32223、32233、および32243が円錐断面周囲32150の中のローカス32500と交差している。
【0205】
リブ32200は、いくつかの点において、他の実施形態に関して本明細書で説明されている他のリブと同様であることが可能である。たとえば、リブ軸線32213、32223、32233、および32243が本体部22100の前端22140の前方で互いに交差しているとしても、リブ32200のいずれも、任意の他のリブによって交差されていない。リブ32200が、実質的に一定のリブ高さおよびリブ厚さを含むが、可変のリブ高さおよび/またはリブ厚さを有する他の実施形態が存在することも可能であり、可変のリブ高さは、徐々におよび/または線形的に変化することが可能である。そのような実施形態では、低減されたリブ高さまたはリブ厚さが、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000(
図22~
図31)のリブのリブ高さおよび/またはリブ厚さに関して上記に説明されているように、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の高振幅ゾーンに対応することが可能である。他の例では、増加されたリブ高さが、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000のリブのリブ高さおよび/またはリブ厚さに関して上記に説明されているように、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の高振幅ゾーンに対応することが可能である。
【0206】
リブ32200は、ローカス32500および円錐断面周囲32510に対して整合させられており、インパクト応力が生じる可能性のあるターゲット応力方向に対してインパクト応力をより良好に導くかまたは消散させるようになっている。本実施形態では、リブ軸線32213、32223、32233、および32243は、円錐断面周囲32510に接しており、ここで、(a)リブ軸線32223は、接点32511において円錐断面周囲32510に接しており、接点32511は、円錐断面周囲32510のヒールサイド端部に向けて位置付けされており、(b)リブ軸線32213は、接点32512において円錐断面周囲32510に接しており、接点32512は、円錐断面周囲32510のトウサイド端部に向けて位置付けされており、(c)リブ軸線32233は、接点32513において円錐断面周囲32510に接しており、接点32513は、接点32511と円錐断面周囲32510の後方端部32515との間に位置付けされており、(d)リブ軸線32243は、接点32514において円錐断面周囲32510に接しており、接点32514は、接点32512と円錐断面周囲32510の後方端部32515との間に位置付けされている。
【0207】
いくつかの実施形態では、円錐断面周囲32510のサイズは、ターゲット応力方向、または、そのようなインパクト応力がそれから前端22140の前方に発生し得るエリアに関して構成され得る。たとえば、そのようなターゲット応力方向に関してリブ32200と円錐断面周囲32510をより良好に整合させるために、円錐断面周囲32510のそのような最大直径(それは、その任意の2つのポイントの間で最大の距離を構成する)は、比較的に小さくすることが可能である。例として、円錐断面周囲32510のそのような最大直径は、おおよそ3mmからおおよそ10mmであることが可能である。円錐断面周囲32510のそのような小さい直径に対するリブ32200のそのような整合は、たとえば、経験豊かな個人の場合に、有益である可能性があり、経験豊かな個人は、前端22140の所望のエリアにおいて、より一貫してゴルフ・ボール1570を打つことが可能であり、ならびに/または、ゴルフ・ボール1570の特定のゾーンもしくはポイントに対して前端22140および/もしくはリブ32200を整合させることを望む可能性がある。
【0208】
他の実施形態では、円錐断面周囲の最大直径は、より大きくなっていることが可能であり、また、たとえば、おおよそ42.67mm(おおよそ1.68インチ)のゴルフ・ボールのゴルフ・ボール直径を含むことが可能である。たとえば、
図33は、リブ33200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド33000の上面X線図を図示しており、それは、ゴルフ・クラブ・ヘッド32000およびリブ32200(
図32)と同様であることが可能であり、リブ33210、33220、33330、および33340(
図33)が、それぞれ、リブ32210、32220、32330、および32340(
図32)と同様であることが可能であるようになっており、また、リブ軸線33213、33223、33233、および33243が、それぞれ、リブ軸線32213、32223、32223、32233、および243(
図32)と同様であることが可能であるようになっている。リブ33200は、リブ32200と同様に整合させられているが、しかし、円錐断面周囲33510によって画定されるようなローカス33500に関して整合させられており、それは、ゴルフ・ボール1570の周囲のサイズを含む。円錐断面周囲33510の直径などのような、より大きい直径に対するリブ33200のそのような整合は、より高いハンディキャップの個人の場合に有益である可能性があり、より高いハンディキャップの個人は、前端22140のより広いエリアにわたって、より一貫しないでゴルフ・ボールを打つ傾向にある可能性がある。
【0209】
図32の例に戻ると、リブ32230および32240は、リブ32200の最も外側のリブを構成しており、それは、それぞれ、本体部22100のトウ端22150およびヒール端22160の最も近くに位置付けされている。リブ32210および322120は、リブ32200の内側リブを構成しており、それは、最も外側のリブ32230と32240との間に位置付けされている。本例において見られるように、内側リブ32210および32220のリブ軸線32213および32223は、円錐断面周囲32510の前方で互いに交差しており、一方、最も外側のリブ32230および32240のリブ軸線32233および32243は、円錐断面周囲32510の後方で互いに交差している。そのような配置は、トウサイド・リブ32230および32210のリブ軸線32213と32233との間の、および、ヒールサイド・リブ32220および32240のリブ軸線32223と32243との間の、相対的により小さい角度につながる。したがって、トウサイド・リブ32230および32210は、前端22140のより幅の狭いエリア32141にフォーカスされることができ、一方、ヒールサイド・リブ32240および32220は、前端22140のより幅の狭いエリア32142にフォーカスされ得る。いくつかの実装形態では、そのような整合は、したがって、より経験豊かな個人に関して有益である可能性があり、より経験豊かな個人は、前端22140の特定のエリアに関して、たとえば、トウ端22150に向けてのより幅の狭いエリア32141、および/または、ヒール端22160に向けてのより幅の狭いエリア32142に関して、彼らのゴルフ・スイングをフォーカスすることを望む可能性がある。
【0210】
しかし、異なるリブ配置を備えた他の実施形態が存在することも可能である。たとえば、
図34は、リブ34200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド34000の上面X線図を図示しており、それは、ゴルフ・クラブ・ヘッド32000およびリブ32200(
図32)と同様であることが可能であり、リブ34230および34240は、リブ34200の最も外側のリブを構成しており、リブ34210および34220は、リブ34200の内側リブを構成している。本例において見られるように、内側リブ34210および34220のリブ軸線34213および34223は、円錐断面周囲32510の後方で互いに交差しており、一方、最も外側のリブ34230および34240のリブ軸線34233および34243は、円錐断面周囲32510の前方で互いに交差している。そのような配置は、トウサイド・リブ34230および34210のリブ軸線34213と34233との間の、および、ヒールサイド・リブ34220および34240のリブ軸線34223と34243との間の、相対的なより大きい角度につながる。したがって、トウサイド・リブ34230および34210は、前端22140のより広いエリア34141にフォーカスされており、一方、ヒールサイド・リブ32240および32220は、前端22140のより広いエリア32142にフォーカスされている。いくつかの実装形態では、そのような整合は、したがって、より高いハンディキャップの個人に関して有益である可能性があり、より高いハンディキャップの個人は、前端22140の特定のエリアに対する彼らのゴルフ・スイングに関して、より一貫していない可能性がある。したがって、より広いエリア34141(
図34)は、より幅の狭いエリア32141(
図20)よりも大きくなっていることが可能であり、より広いエリア34142(
図34)は、より幅の狭いエリア32142(
図32)よりも大きくなっていることが可能である。
【0211】
上記に説明されているように、ゴルフ・クラブ・ヘッドに関する円錐断面周囲は、ターゲット応力方向に対して整合させられることができ、インパクト応力は、ターゲット応力方向から導かれるかまたは減衰させられることを望まれる。たとえば、ローカス32500およびリブ32200は、一般的に、ストライク・フェイス22141の中心を横断するターゲット応力方向に関して、
図32において、ストライク・フェイス22141のストライク・フェイス中心点32145に関して整合させられている。したがって、ゴルフ・クラブ・ヘッド32000が上記に説明されているようにアドレス位置にあるときに、円錐断面周囲32510は、中央平面32730に中心を合わせられており、中央平面32730は、グランド平面32710に直交しており、ストライク・フェイス中心点32145を含む。
【0212】
図35は、ローカス32500に関するトウ方向の場所に対して整合させられているリブ35200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド35200の上面X線図を示す別の例を図示している。リブ35200は、リブ32200(
図32)と同様であることが可能であり、リブ35210、35220、35330、および35340(
図35)が、それぞれ、リブ32210、32220、32330、および32340(
図32)と同様であることが可能であるようになっているが、リブ35200は、ローカス32500のトウ方向の場所と整合させられている。本例において、ストライク・フェイス22141は、ストライク・フェイス・トウ端35147と、ストライク・フェイス中心点32145とストライク・フェイス・トウ端35147との間のストライク・フェイス・トウ端・ポイント35146とを含む。トウ端平面35730は、ストライク・フェイス・トウ端・ポイント35146を含み、トウ端平面35730は、中央平面32730に平行になっている。リブ35200は、円錐セグメント周囲32510と整合させられており、円錐セグメント周囲32510は、トウ端平面35730に中心を合わせられており、ストライク・フェイス22141のトウ部分を横断するターゲット応力方向に対処する。同じ例または他の例において、ストライク・フェイス・トウ端・ポイント35146は、ストライク・フェイス中心点32145とストライク・フェイス・トウ端35147との間の中間に位置付けされ得る。
【0213】
別の例として、
図36は、ローカス32500に関するヒール方向の場所に対して整合させられているリブ36200を備えたゴルフ・クラブ・ヘッド36200の上面X線図を図示している。リブ36200は、リブ32200(
図32)と同様であることが可能であり、リブ36210、36220、36330、および36340(
図36)が、それぞれ、リブ32210、32220、32330、および32340(
図32)と同様であることが可能であるようになっているが、リブ36200は、ローカス32500のヒール方向の場所と整合させられている。本例において、ストライク・フェイス22141は、ストライク・フェイス・ヒール端36147と、ストライク・フェイス中心点32145とストライク・フェイス・ヒール端36147との間のストライク・フェイス・ヒール端・ポイント36146とを含む。ヒール端平面36730は、ストライク・フェイス・ヒール端・ポイント36146を含み、ヒール端平面36730は、中央平面32730に平行になっている。リブ36200は、円錐セグメント周囲32510と整合させられており、円錐セグメント周囲32510は、ヒール端平面36730に中心を合わせられており、ストライク・フェイス22141のヒール部分を横断するターゲット応力方向に対処する。同じ例または他の例において、ストライク・フェイス・ヒール端・ポイント36146は、ストライク・フェイス中心点32145とストライク・フェイス・ヒール端36147との間の中間に位置付けされ得る。
【0214】
図37は、ゴルフ・クラブ・ヘッド37000の上面X線図を図示しており、ゴルフ・クラブ・ヘッド37000は、ローカス33500および円錐断面周囲33510に対して整合させられているリブ37200、37300、および37400を含み、円錐断面周囲33510は、本例において、ゴルフ・ボール1570のゴルフ・ボール周囲を含む。本例において、円錐断面周囲33510は、中央平面32730、ローカス32500、および円錐断面周囲32510に関して
図32において上記に説明されているように、ストライク・フェイス中心点32145に対して整合させられている。しかし、他の例が存在することも可能であり、他の例では、円錐断面周囲33510は、
図35に関して上記に説明されているように、トウ端・ポイント35146と整合させられることができ、または、
図36に関して上記に説明されているように、ヒール端・ポイント36146と整合させられ得る。
【0215】
ゴルフ・クラブ・ヘッド37000のリブは、本体部22100の異なる部分に位置付けされ得る。たとえば、本実施形態では、リブ37300および37400は、クラウン22110に位置付けされているが、一方、リブ37200は、ソール22120に位置付けされている。そのような場所は、他の実施形態では、変化することが可能である。たとえば、リブ37200は、いくつかの実装形態では、クラウン22110に位置付けされることができ、一方、同じ実装形態または他の実装形態において、リブ37300または37400のうちの少なくとも1つは、ソール22120に位置付けされ得る。
【0216】
リブ37300は、リブ軸線37313を備えたリブ37310、リブ軸線37323を備えたリブ37320、および、リブ軸線37333を備えたリブ37330を含み、リブ軸線37313、37323、および37333は、円錐断面周囲33510において互いに交差している。本例において、リブ37300は、ゴルフ・クラブ・ヘッド37000のヒールサイドに位置付けされており、円錐断面周囲33510のトウ方向のセグメントにおいて互いに交差しており、円錐断面33510の周囲セクション37513に接していることが可能である。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ37300は、他の場所において、たとえば、そのヒール方向の、前方の、または後方のセクションなどにおいて、円錐断面周囲33510と交差することが可能である。
【0217】
リブ37400は、リブ軸線37413を備えたリブ37410、リブ軸線37423を備えたリブ37420、および、リブ軸線37433を備えたリブ37430を含み、リブ軸線37413、37423、および37433は、また、円錐断面周囲33510において互いに交差している。本例において、リブ37400は、ゴルフ・クラブ・ヘッド37000のトウサイドに位置付けされており、円錐断面周囲33510のヒール方向のセグメントにおいて互いに交差しており、円錐断面33510の周囲セクション37154に接していることが可能である。しかし、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、リブ37400は、他の場所において、たとえば、そのトウ方向の、前方の、または後方のセクションなどにおいて、円錐断面周囲33510と交差することが可能である。
【0218】
リブ37200は、リブ37210および37220を含む。リブ37210は、互いに連結されているリブ・セグメント37211および37212、ならびにリブ軸線37213を含む。リブ軸線37213は、リブ・セグメント37211に沿ってリブ軸線部分372131を含み、リブ・セグメント37212に沿ってリブ軸線部分372132を含む。本実施形態では、リブ軸線部分372131は、周囲セクション37511において円錐断面周囲33510と交差しており、一方、リブ軸線部分372132は、周囲セクション37512において円錐断面周囲33510と交差している。また、本例において、リブ軸線部分372131および372132は、それぞれ、円錐断面周囲23510の周囲セクション37511および37512に接していることが可能である。
【0219】
リブ37200のリブ37220は、互いに連結されているリブ・セグメント37221および37222、ならびにリブ軸線37223を含む。リブ軸線37223は、リブ・セグメント37221に沿ってリブ軸線部分372231を含み、リブ・セグメント37212に沿ってリブ軸線部分372232を含む。本実施形態では、リブ軸線部分372231は、円錐断面周囲23510の周囲セクション37511において、または、それに近接して、リブ軸線部分372131と交差しており、一方、リブ軸線部分372232は、円錐断面周囲23510の周囲セクション37512においてリブ軸線部分372132と交差している。
【0220】
図39は、本開示によるゴルフ・クラブ・ヘッドを提供するための方法39000のフローチャートを表している。いくつかの例では、方法39000のゴルフ・クラブ・ヘッドは、ゴルフ・クラブ・ヘッド22000(
図22~
図30)または
図32~
図38のゴルフ・クラブ・ヘッドなどのような、本明細書で提示されているゴルフ・クラブ・ヘッドのうちの1つまたは複数と同様であることが可能である。
【0221】
方法39000は、ヒール端、トウ端、クラウン、ソール、ストライク・フェイスを含む前壁、および後側部を含む本体部を提供するためのブロック39100を含む。いくつかの例では、本体部は、
図22~
図38に関して説明されているような本体部22100と同様であることが可能である。
【0222】
また、方法39000は、本体部のリブ表面から突出されたリブを提供するためのブロック39200を含む。いくつかの例では、リブは、本明細書で説明されている例示的な実施形態のリブ、たとえば、リブ22200(
図22~
図26)、リブ32200(
図32)、リブ33200(
図33)、リブ34200(
図34)、リブ35200(
図35)、リブ34600(
図36)、リブ37200(
図37)、および/またはリブ38200(
図38)のうちの少なくとも一部分などと同様であることが可能である。リブは、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の部分のうちの1つまたは複数から突出することが可能であり、たとえば、そのクラウン、ソール、および/またはスカートなどから、内部にでもまたは外部にでも突出することが可能である。
【0223】
方法39000のブロック39200は、リブ軸線同士が互いに交差するように、および、リブ軸線が円錐断面周囲によって画定されるローカスと交差するように、リブを整合させるためのサブ・ブロック39210を含むことが可能である。いくつかの例では、リブは、
図22および/または
図32~
図38に関して上記に説明されているようなローカスおよび円錐断面周囲に対して整合させられ得る。
【0224】
いくつかの例では、方法39000の異なるブロックまたはサブ・ブロックのうちの1つまたは複数が、単一のブロックまたはサブ・ブロックへと組み合わせられることができ、もしくは、同時に実施されることができ、および/または、そのようなブロックもしくはサブ・ブロックのシーケンスは、変化させられ得る。たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部の1つまたは複数の部分とともに単一のピースを構成することによって、たとえば、1つまたは複数のリブが本体部と一体になっている場合などに、ブロック39100および39200は、同時に実施され得る。同じ例または他の例において、方法39000のブロックのうちのいくつかは、いくつかのサブ・ブロックへと細分化され得る。たとえば、ブロック39100は、クラウン、ソール、および/またはスカートを提供するためのサブ・ブロック、ならびに、本体部の前端、および/または、そのストライク・フェイスを提供するための別のサブ・ブロックへと細分化され得る。また、他の例が存在することも可能であり、他の例では、方法39000は、さらなるブロックまたは異なるブロックを含むことが可能である。例として、さらなるブロックは、本体部のホーゼルにシャフトを連結することを含むことが可能である。他の変形例が、本開示の範囲から逸脱することなく、方法32000に関して実装され得る。
【0225】
サイド・リブ
図40~
図52に図示されているのは、ゴルフ・クラブ・ヘッドの別の実施形態であり、クラブ・ヘッド40000は、サイド・リブを含み、サイド・リブは、ゴルフ・ボールとのインパクトの間のゴルフ・クラブ・ヘッド40000の音を改善することが可能である。クラブ・ヘッド40000は、中空の本体部40018、前端40020、クラウン40022、ソール40024、ヒール端40030、トウ端40032、および後端40028を含む。クラブ・ヘッド40000は、クラブ・ヘッド12、140、178、180、190、412、612、812、1012、および1212の複数のリブと同様の複数のリブ40040をさらに含むことが可能である。さらには、クラブ・ヘッド40000は、ゴルフ・クラブ・ヘッド140のソール・ウェイト1590と同様のソール・ウェイト40590を含むことが可能である。さらには、クラブ・ヘッド40000は、複数のサイド・リブ40050を含むことが可能であり、複数のサイド・リブ40050は、前端40020から後端40028に向かって横方向に延在しており、複数のサイド・リブ40050は、1つのサイド・リブ、2つのサイド・リブ、3つのサイド・リブ、4つのサイド・リブ、5つのサイド・リブ、6つのサイド・リブ、7つのサイド・リブ、または8つのサイド・リブを含むことが可能である。
【0226】
サイド・リブ40050は、
図40に図示されているようにヒール端40030の上で、または、
図43に図示されているようにトウ端40032の上で、前端40020に近接して、または、前端40020に接触して位置決めされ得る。より具体的には、サイド・リブ40050は、前端40020から離れるように、0インチから0.35インチの範囲、0インチから0.30インチの範囲、0インチから0.25インチの範囲、0インチから0.20インチの範囲、0.05インチから0.30インチの範囲、0.10インチから0.30インチの範囲、または、0.15インチから0.25インチの範囲に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、サイド・リブ40050は、ストライク・フェイスの一部分の中へ延在することが可能である。サイド・リブ40050は、クラウン40022の頂点から0.5インチの垂直距離以内に、および、ソール40024の最底部のポイントから0.5インチの垂直距離以内に、さらに位置決めされ得る。サイド・リブ40050の位置決めは、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000の音を改善することが可能である。
【0227】
いくつかの例では、サイド・リブ40050は、トウ端40032およびヒール端40030の両方の上に位置決めされることができ、トウ端40032の上に位置決めされているそれぞれのサイド・リブ40050は、ヒール端40030の上に位置決めされているサイド・リブ40050とは非対称になっている。トウ端40032の上のサイド・リブ40050、および、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050が、前端40020のストライク・フェイス中心点40060から等距離にないときに、トウ端40032およびヒール端40030の上のサイド・リブ40050は互いに対して非対称的になっている。いくつかの例では、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050は、トウ端40032の上のサイド・リブ40050よりも、ストライク・フェイス中心点40060の近くまたは遠くに位置決めされ得る。他の例では、トウ端40032の上のサイド・リブ40050は、前端40020と接触していることが可能であり、一方、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050は、前端40020からより遠くへ位置決めされ得る。他の例では、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050は、前端40020に近接していることが可能であり、一方、トウ端40032の上のサイド・リブ40050は、前端40020からより遠くへ位置決めされ得る。
【0228】
いくつかの例では、ストライク・フェイス中心点40060は、(
図14に図示されているような、および、上記に説明されているような、ターゲット・ストライク・ゾーン1431と同様に)ターゲット・ストライク・ゾーンの中心に位置付けされることができ、および/または、全米ゴルフ協会(USGA)などのようなゴルフ運営団体の定義にしたがって定義され得る。たとえば、ストライク・フェイス中心点40060は、USGA’s Procedure for Measuring the Flexibility of a Golf Clubheadの章6.1(USGA-TPX3004,Rev. 1.0.0、2008年5月1日)(http://www.usga.org/equipment/testing/protocols/Procedure-For-Measuring-The-Flexibility-Of-A-Golf-Club-Head/において入手可能である)にしたがって決定され得る。
【0229】
ヒール端40030と比較して、トウ端40032の上のサイド・リブ40050の量は、等しくなっているか、または変化することが可能である。いくつかの例では、トウ端40032の上に3つのサイド・リブ40050が存在することが可能であり、ヒール端40030の上に1つのサイド・リブ40050が存在することが可能である。別の例では、トウ端40032の上に2つのサイド・リブが存在することが可能であり、ヒール端40030の上に3つのサイド・リブが存在することが可能である。さらに、例では、一方の端部(トウ端40032またはヒール端40030)の上に位置付けされている複数のサイド・リブ40050が、互いからスタガーすることができる状態になっており、いくつかのサイド・リブ40050は、前端40020のより近くに、または、前端40020からより遠くへ位置決めされ得る。複数のサイド・リブ40050がトウ端40032および/またはヒール端40030の上に位置決めされている状態のいくつかの実施形態では、それぞれの連続するサイド・リブ40050が、互いから均一に間隔を離して位置決めされることができ、および/または、互いから不均一に間隔を置いて位置決めされ得る。複数のサイド・リブ40050がトウ端40032および/またはヒール端40030の上に位置決めされている状態のいくつかの実施形態では、それぞれの連続するサイド・リブ40050は、互いから、0.1インチから0.75インチに、0.1インチから0.25インチに、0.025インチから0.050インチに、0.50インチから0.75インチに、0.20インチから0.60インチに、または、0.40インチから0.50インチに位置決めされ得る。サイド・リブ40050の数、および、それぞれのサイド・リブ40050の間のスペーシングは、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000の音を改善することが可能である。すべての実施形態において、トウ端40032の上に位置決めされている複数のサイド・リブ40050は、ヒール端40030の上に位置決めされている複数のサイド・リブ40050とは非対称であることが可能であり、トウ端40032の上のサイド・リブ40050、および、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050は、前端40020のストライク・フェイス中心点40060から離れて、同じ距離に位置決めされていない。
【0230】
サイド・リブ40050は、所定の高さ、幅(または、厚さ)、および長さを含むことが可能である。いくつかの例では、サイド・リブ40050の高さは、一定のままであることが可能であり、前端40020から後端40028に向けて延在している。他の実施形態では、サイド・リブ40050の高さは、変化することが可能であり、前端40020から後端40028に向けて延在している(たとえば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、および、それらの任意の組み合わせ)。さらにいくつかの例では、サイド・リブ40050のそれぞれの高さは、他のサイド・リブ40050のそれぞれの高さに等しくなっていることが可能である。他の例では、サイド・リブ40050のそれぞれは、他のサイド・リブ40050とは異なる高さを有することが可能である。サイド・リブ40050の高さは、0.051cm±0.013(0.038~0.064cm)、0.051cm±0.050cm(0.001~0.101cm)、0.51インチ±0.13インチ(0.38~0.64インチ)、および0.50インチ±0.25インチ(0.25~0.75インチ)の範囲を有することが可能である。
【0231】
いくつかの例では、サイド・リブ40050が前端40020から後端40028に向けて延在するときに、サイド・リブ40050の幅は、一定のままであるか、または、変化することが可能である(たとえば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、および、それらの任意の組み合わせ)。いくつかの例では、サイド・リブ40050のそれぞれの幅は、他のサイド・リブ40050に等しくなっていることが可能である。他の例では、サイド・リブ40050は、他のサイド・リブ40050とは異なる幅を有することが可能である。いくつかの例では、サイド・リブ40050のそれぞれは、前端40020の近くの第1端部40052においてテーパーが付いていることが可能であり、また、後端40028の近くの第2端部40054においてテーパーが付いていることが可能である。他の例では、第1端部40052および/または第2端部40054のテーパリングは存在していない。サイド・リブ40050の長さは、一定のままであるか、または、互いから変化することが可能である。いくつかの例では、クラウン40022のより近くにあるサイド・リブ40050は、ソール40024のより近くにあるサイド・リブ40050よりも大きい長さを有することが可能である。他の例では、トウ端40032の上のサイド・リブ40050は、ヒール端40030の上のサイド・リブ40050よりも大きい長さを有することが可能である。他の例では、サイド・リブ40050のすべてが、等しい長さを有している。サイド・リブ40050の幅は、0.178cm±0.013cm(0.165~191cm)、0.178インチ±0.078インチ(0.100~0.256インチ)、および0.035インチ±0.020インチ(0.015~0.055インチ)の範囲を有することが可能である。
【0232】
図42および
図45に図示されているように、サイド・リブ40050は、曲線のある様式(たとえば、凹形、凸形、非線形など)で、前端40020から後端40028へ延在することが可能である。いくつかの例では、すべてのサイド・リブ40050は、同じ方向にすべて湾曲していることが可能である。たとえば、サイド・リブ40050は、凹形カーブを有することが可能であり、サイド・リブ40050の第1端部40052および第2端部40054は、クラウン40022に向かって湾曲している。他の例では、サイド・リブ40050は、互いから交互の配置で湾曲していることが可能である。たとえば、いくつかのサイド・リブ40050は、凹形カーブを有することが可能であり、一方、他のサイド・リブ40050は、凸形カーブを有することが可能である。
【0233】
図44および
図45に図示されているように、サイド・リブ40050は、角度を付けられていることが可能である。角度は、クラブ・ヘッド40000が地面の上のレスト位置にあるときに、地面に対して、第1端部40052および第2端部40054によって生成される仮想参照ラインから決定される。たとえば、サイド・リブ40050は、0度の角度(すなわち、水平方向)になっているか、または、90度の角度(すなわち、垂直方向)になっていることが可能である。サイド・リブ40050は、0度から180度の間の角度で配向され得る。いくつかの例では、サイド・リブ4050は、20度から160度の間の角度、40度から140度の間の角度、60度から120度の間の角度、80度から100度の間の角度、10度から80度の間の角度、または100度から170度の間の角度で配向され得る。さらに、それぞれのサイド・リブ40050は、同様の角度で配向され得るか、または、互いから変化することが可能である。
【0234】
図46および
図47に図示されているように、クラブ・ヘッド40000の別の例がある。クラブ・ヘッド40000は、リブ40040、サイド・リブ40050、およびソール・ウェイト40590を含む。クラブ・ヘッド40000のリブ40040およびサイド・リブ40050は、上記に説明されているような以前の例および実施形態のリブおよびサイド・リブと同様の特性および特徴を含むことが可能である。さらに、ソール・ウェイト40650は、上記に説明されているようなゴルフ・クラブ・ヘッド140のソール・ウェイト1590と同様の特性および特徴を含むことが可能である。
【0235】
例示的な例では、リブ40040は、クラブ・ヘッド40000のソール40024の上に位置決めされており、第1端部40042および第2端部40044を含む。第1端部40042は、前端40020に近接して位置決めされており、第2端部40044は、後壁40028に向けて半径方向の方式で外向きに延在している。他の例では、第1端部40042は、前端40020と接触していることが可能であり、第2端部40044は、後端40028に近接するように延在するか、後端40028と接触しているか、または、後端40028に沿ってさらに延在することが可能である。さらに、クラブ・ヘッド40000の中で中心を合わせられているリブ40040は、後端40028に沿って延在することが可能であり、ソール・ウェイト40590に接触していることが可能であり、ソール・ウェイト40590に延在することが可能である。他の例では、リブ40040のいずれも、後端40028に沿って延在することが可能であり、ソール・ウェイト40590に接触していることが可能であり、ソール・ウェイト40590を通って延在することが可能である。
【0236】
例示的な例では、リブ40040は、所定の幅および高さを含む。リブ40040の幅は、0.178cm±0.013cm、0.178インチ±0.078インチ、および0.035インチ±0.020の範囲を有することが可能である。さらに、第1端部40042から第2端部40044へ延在するリブ40040の幅は、一定のままであるかまたは変化することが可能である。たとえば、第1端部40042における幅は、0.150インチであることが可能であり、リブ40040の中間の幅は、0.100インチであることが可能であり、第2端部40044における幅は、0.195インチであることが可能である。
【0237】
例示的な例において、リブ40040の高さは、0.051cm±0.013、0.051cm±0.050cm、0.51インチ±0.13インチ、および0.50インチ±0.25インチの範囲を有することが可能である。第1端部40042から第2端部40052へ延在するリブ40040の高さは、一定のままであるかまたは変化することが可能である。たとえば、第1端部40042における高さは、0.50インチであることが可能であり、リブ40040の中間に沿って延在して、0.75インチへ増加し、第2端部40044において0.60インチへ減少する。
【0238】
例示的な例において、サイド・リブ40050は、前端40020に近接して、クラブ・ヘッド40000のトウ端40032の上に位置決めされている。他の例では、サイド・リブ40050は、ヒール端40030の上に、または、トウ端40032およびヒール端40030の両方の上に、前端40020に近接して、前端40020と接触して、または、前端40020から遠く離れて位置決めされ得る。サイド・リブ40050は、第1端部40052および第2端部40054を含み、幅は一定のままであるが、高さは、第1端部40052から減少し、第2端部40054に向けて延在している。他の例では、リブ40050の高さおよび幅は、第1端部40052から第2端部40054へ延在するときに、一定のままであるかまたは変化することが可能である。さらに、サイド・リブは、真っ直ぐになっており、レスト位置にあるクラブ・ヘッド40000に対して所定の角度で配向されている。他の例では、サイド・リブ40050は、湾曲しているか、真っ直ぐになっているか、または、その両方の組み合わせであることが可能であり、また、任意の角度配向を有することが可能である。この例示的な例において、リブは、インパクトの間にクラブ・ヘッド40000の音がより心地良くなることを可能にする。
【0239】
接続リブ
他の実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、接続リブ40080をさらに含むことが可能であり、接続リブ40080は、リブ40040を連続する近隣のリブ40040に交差させ、音を改善することが可能である。他の実施形態では、接続リブ40080は、上記に説明されているような任意のリブと交差することが可能である。たとえば、接続リブ40080は、
図5のリブ443~446、
図6のリブ641~646、
図8のリブ841~845、
図10のリブ1043~1045、
図12のリブ1243~1245、
図17のリブ1721~1725、
図19のリブ1851~1855、
図23のリブ22213、22223、および22233、
図32のリブ32312、32322、32332、32342、および32352、
図33のリブ33210、33220、33230、および33240、
図34のリブ34210、34220、34230、および34240、
図35のリブ35410、35420、35430、および35440、
図36のリブ36210、36220、36230、および36240、
図37のリブ37210、37220、37310、37320、37330、37410、37420、および37430、ならびに、
図38のリブ38200の間に位置決めされ得る。
図48に図示されているように、接続リブ40080は、第1端部および第2端部を含む。接続リブ40080は、リブ40040から連続する近隣のリブ40040の間に延在しており、接続リブ40080の第1端部は、リブ40040に隣接しているか、または、リブ40040と一体的に形成されることができ、接続リブ40080の第2端部は、連続する近隣のリブ40040に隣接しているか、または、連続する近隣のリブ40040と一体的に形成され得る。
【0240】
ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、任意の数の接続リブ40080を含むことが可能である。たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、1つの接続リブ40080、2つの接続リブ40080、3つの接続リブ40080、4つの接続リブ40080、5つの接続リブ40080、6つの接続リブ40080、7つの接続リブ40080、または8つの接続リブ40080を含むことが可能である。ゴルフ・クラブ・ヘッド40000が任意の数の接続リブ40080を含むことができる実施形態では、それぞれの接続リブ40080が、同じ2つのリブ40040の間に位置決めされ得る。たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、第1および第2の接続リブ40080、ならびに、第1の、第2の、および第3のリブ40040を含むことが可能であり、第1の接続リブ40080は、第1のリブ40040と第2のリブ40040との間に延在することが可能であり、第2の接続リブ40080は、第2のリブ40040と第3のリブ40040との間に延在することが可能である。他の実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000が、任意の数の接続リブ40080を含むことが可能であり、それぞれの接続リブ40080が、異なるリブ40040同士の間に位置決めされ得る。たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、第1および第2の接続リブ40080、ならびに、第1の、第2の、および第3のリブ40040を含むことが可能であり、第1および第2の接続リブ40080は、第1のリブ40040と第2のリブ40040との間に延在することが可能である。
【0241】
いくつかの実施形態では、接続リブ40080は、曲線のある様式で、第1端部から第2端部に向けて延在することが可能である。他の実施形態では、接続リブ40080は、線形で真っ直ぐな様式で、第1端部から第2端部に向けて延在することが可能である。他の実施形態では、接続リブ40080は、線形の様式および曲線のある様式の組み合わせで延在することが可能である。任意の数の接続リブ40080を有するいくつかの実施形態では、それぞれの接続リブは、曲線のある様式で延在することが可能であるか、線形の様式で延在することが可能であるか、または、いくらかは曲線のあるものと、いくらかは線形のものとの組み合わせで延在することが可能である。同じ2つのリブ40040の間に任意の数の接続リブ40080を有するいくつかの実施形態では、接続リブ40080は、互いに平行になっていることが可能であり、たとえば、第1の接続リブ40080は、第2の接続リブ40080と平行になっており、両方の接続リブ40080が、第1のリブ40040と第2の近隣のリブ40040との間に位置決めされている。
【0242】
いくつかの実施形態では、接続リブ40080が、2つの近隣のリブ40040の間で、一方の端部が他方の端部よりも前端40020に向けて近くに位置決めされるように配向され得る。たとえば、第1端部が前端40020に向けてより近くに位置決めされており、第2端部が後端40028に向けてより近くに位置決めされるように、接続リブ40080が配向され得る。他の実施形態では、第2端部が前端40020に向けてより近くに位置決めされており、第1端部が後端40028に向けてより近くに位置決めされるように、接続リブ40080が配向され得る。他の実施形態では、第1端部および第2端部の両方が、前端40020から等しい距離に位置決めされるように、接続リブ40080が配向され得る。
【0243】
接続リブ40080は、所定の高さおよび幅(または、厚さ)を含むことが可能である。いくつかの例では、接続リブ40080の高さは、一定のままであることが可能であり、接続リブ40080の第1端部から接続リブ40080の第2端部に向けて延在している。他の実施形態では、接続リブ40080の高さは、変化することが可能であり、第1端部から第2端部に向けて延在している(たとえば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、および、それらの任意の組み合わせである)。さらにいくつかの例では、接続リブ40080のそれぞれの高さは、互いの高さに等しくなっていることが可能である。他の例では、接続リブ40080のそれぞれは、互いに異なる高さを有することが可能である。いくつかの実施形態では、接続リブ40080の高さは、リブ40040の高さの少なくとも半分からリブ40040の高さにマッチする高さの間の範囲にあることが可能である。接続リブ40080の高さは、0.051cm±0.013(0.038~0.064cm)、0.051cm±0.050cm(0.001~0.101cm)、0.51インチ±0.13インチ(0.38~0.64インチ)、および0.50インチ±0.25インチ(0.25~0.75インチ)の範囲を有することが可能である。
【0244】
いくつかの例では、接続リブ40080の幅は、接続リブ40080が接続リブ40080の第1端部から接続リブ40080の第2端部に向けて延在するときに、一定のままであるかまたは変化することが可能である(たとえば、徐々に増加する、線形的に増加する、徐々に減少する、線形的に減少する、および、それらの任意の組み合わせである)。いくつかの例では、接続リブ40080のそれぞれの幅は、互いに等しくなっていることが可能である。他の例では、接続リブ40080は、互いに異なる幅を有することが可能である。いくつかの例では、接続リブ40080のそれぞれは、第1のリブ40040の近くの第1端部においてテーパリングを有することが可能であり、また、近隣の第2のリブ40040の近くの第2端部においてテーパリングを有することが可能である。他の例では、第1端部および/または第2端部のテーパリングが存在しないことも可能である。接続リブ40080の幅(または厚さ)は、0.178cm±0.013cm(0.165~0.191cm)、0.178インチ±0.078インチ(0.100~0.256インチ)、および0.035インチ±0.020インチ(0.015~0.055インチ)の範囲を有することが可能である。
【0245】
上記に説明されているように、接続リブ40040は、リブ40040と連続する近隣のリブ40040との間に位置決めされ得る。より具体的には、接続リブは、
図29および
図30において上記に説明されている高振幅ゾーンと同様に、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000の上の高振幅ゾーン40090において、リブ40040と連続する近隣のリブ40040との間に位置決めされ得る。
図49~
図52に図示されているように、これらの高振幅ゾーン40090は、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000のクラウン40022、ソール40024、および/またはスカートの上に結果として生じる可能性がある。いくつかの実施形態では、高振幅ゾーン40090は、ヒール端40030の近くに、トウ端40032の近くに、ヒール端40030とトウ端40032との間に、または、それらの組み合わせで、3分の1番目の、3分の2番目の、および/または3分の3番目のクラウン40022(前端40020から後端40028へ)の上に存在することが可能である。他の実施形態では、高振幅ゾーン40090は、ヒール端40030の近くに、トウ端40032の近くに、ヒール端40030とトウ端40032との間に、または、それらの組み合わせで、3分の1番目の、3分の2番目の、および/または3分の3番目のソール40024(前端40020から後端40028へ)の上に存在することが可能である。接続リブ40080は、上述の高振幅ゾーン40090のいずれかの上に位置決めされ得る。
【0246】
いくつかの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、1つの高振幅ゾーン40090を含むことが可能である。他の実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、任意の数の高振幅ゾーン40090(たとえば、1つの高振幅ゾーン40090、2つの高振幅ゾーン40090、3つの高振幅ゾーン40090、4つの高振幅ゾーン40090、5つの高振幅ゾーン40090、6つの高振幅ゾーン40090、7つの高振幅ゾーン40090、または8つの高振幅ゾーン40090)を含むことが可能である。
図49に図示されているような1つの例では、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、ソール40024の上に位置決めされている第1の高振幅ゾーン40091、第2の高振幅ゾーン40092、および第3の高振幅ゾーン40093を含むことが可能である。
【0247】
高振幅ゾーン40090は、モーダル解析を通して決定されることができ、モーダル解析は、異なる周波数におけるゴルフ・クラブ・ヘッドの応答をテストし、異なる振幅値においてその特定の周波数を経験するゴルフ・クラブ・ヘッドの異なる領域を示す、ゴルフ・クラブ・ヘッドのカラー・マップ(「モード」として知られる)を作り出す。
図49~
図52では、高振幅ゾーン40090は、高振幅ゾーン40090の中の円形領域の異なるドット付きのパターンまたはブランク・パターンによって、振動の異なるシビアリティーを図示することが可能であり、振動は、高振幅ゾーン40090の外側円形領域から内側円形領域へ行くときに増加している。いくつかの実施形態では、高振幅ゾーン40090の内側円形領域は、より高密度にドット付きの内側円形領域を図示することが可能であり、それは、その特定の周波数における最も高い振動の強度を表している。たとえば、
図49に図示されているように、第2の高振幅ゾーン40092の内側円形領域は、よりまばらなドット付きのパターンを有する他の円形領域と比較して、高密度にドット付きのパターンを含み、第2の高振幅ゾーン40092の内側円形領域は、最も高い振動を経験する。
図49~
図52に図示されているように、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000は、3つの別々の周波数、すなわち、4000Hz(
図49)、4400Hz(
図50および
図51)、ならびに8000Hz(
図52)におけるモデル解析によってテストされ、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000の異なる場所が、音に影響を与え得る高振幅ゾーン40090を含む可能性がある。
【0248】
モーダル解析は、(グラフ(
図53)に図示されているように)音響解析に関連して観察され得る。音響解析は、(100mphの速度での、および、フェイスと直角の)ストライク・フェイスの中心におけるゴルフ・ボールとのインパクトの間のゴルフ・クラブ・ヘッドの音を記録することによって実施され、次いで、音は、周波数領域へ変換される。音響解析は、振動する構造体によって生成される圧力差(振動振幅)(lbs/in
2(psi)で測定される)を測定し、それは、インパクトの間にゴルフ・クラブ・ヘッドによって作り出される異なる周波数(ヘルツ(Hz)で測定される)のアレイの間にゴルフ・クラブ・ヘッドによって経験される。音響解析のグラフは、モーダル解析によって作り出されるどのモードが、音を改善する際に最も有効であるかということを決定することを助けることが可能である。
図53に図示されているように(
図49~
図52に関連付けられている)、重視すべき最も有効なモードは、4000Hzの周波数におけるモード(
図49)であり、グラフは、異なる周波数(4400Hzの周波数は、おおよそ0.07e-3psiの圧力を作り出しており、800Hzの周波数は、おおよそ0.06e-3psiの圧力を作り出している)における他のピーク振幅と比較して、4000Hz(おおよそ0.33e-3psiの圧力)において、相対的に高い振幅を示している。
図49を参照すると、接続リブ40040は、第2の高振幅ゾーン40092の中に設置されることができ、ヒール端40030とトウ端40032との間で、(前端40020から後端40028へ)ソール40024の3分の2番目の上に位置付けされることができ、他の周波数に対して4000Hzにおける振幅を低下させ、それによって、音を改善する。
【0249】
他のゴルフ・クラブ・ヘッドでは、グラフは、互いに対して相対的に高いおよび低い振幅の異なる値を有する任意の数の周波数を示す音響解析によって作り出され得る。発生させられる最も高い振幅よりもおおよそ90%から100%低い振幅を有する周波数を無視して、すべての関連のピーク振幅が互いに対して1:0.5の比率以内にある場合には、および/または、対応する音響解析グラフの上の振幅に関して、以下の等式が満たされる場合には、接続リブ40080は、音を改善するためにモーダル解析と関連付けられて、ゴルフ・クラブ・ヘッド40040の上の特定の場所に位置決めされ得る。
【数1】
【0250】
ここで、
【数2】
は、音響解析の中の最も低い振幅の平均値であり(発生させられる最も高い振幅よりもおおよそ90%から100%低い周波数を除外する)、Yは、音響解析の中の最も高い振幅値であり、Zは、Yに関連付けられる場所において、接続リブ40080がゴルフ・クラブ・ヘッド40000の上に位置決めされているときに発生させられる、1未満の値であり、Y’は、接続リブ40080が追加された後のYの新しいおよび相対的により低い振幅値である。
【0251】
音響解析グラフが、相対的により低い振幅と比較して(発生させられる最も高い振幅よりもおおよそ90%から100%低い周波数を除外する)、複数の相対的に高い振幅を含むことが可能である実施形態では、以下の等式が満たされる場合には、音が改善され得る。
【数3】
【0252】
ここで、等式2の中のそれぞれの変数は、上記の等式1と同じ記号を共有しているが、しかし、1は、音響解析の中の第1の最も高い振幅値を表しており、2は、音響解析の中の第2の最も高い振幅値を表しており、nは、音響解析の中の任意の数の最も高い振幅値を表している。
【0253】
理想的な範囲の上方に1つまたは複数の周波数を有することは、理想的な音未満の音を作り出す可能性があり、そこでは、特定の周波数が、周波数「調和」を生成させるために一緒に働く代わりに、他の周波数を支配する。特定の高振幅ゾーンの中に位置決めされている接続リブ40080は、
【数4】
または
【数5】
の範囲の中に入るように最も高い振幅値を低減させることが可能であり、それは、周波数「調和」を生成させることが可能であり、1つまたは複数の周波数がインパクトの間に他の周波数を圧倒することを防止する。
【0254】
説明されているゴルフ・クラブ・ヘッド40000の接続リブ40080は、ゴルフ・クラブ・ヘッド12、140、178、180、190、412、612、812、1012、および1212の中へさらに組み込まれ得る。追加的に、サイド・リブ40050および/または半径方向に延在するリブ40040の任意の組み合わせで、接続リブ40080は、これらの高振幅ゾーン40090の上に位置決めされることができ、ゴルフ・クラブ・ヘッド40000の音を改善することが可能である。
【0255】
リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドおよび関連の方法は、本明細書において、特定の実施形態に関して説明されてきたが、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、さまざまな変形が行われ得る。たとえば、リブ22200は、
図22~
図28に示されているように実質的に真っ直ぐになっているが、真っ直ぐでなく、または、そうでなければ、それらのそれぞれのゴルフ・クラブ・ヘッドの本体部のリブ表面に沿って、それらのそれぞれの長さに沿って湾曲した、ジグザグの、またはS字形状の経路を辿る、リブ22200と同様のリブを備えた実施形態が存在することも可能である。別の例として、リブ22200またはそれと同様の他のリブは、内部というよりもむしろ外部にあることが可能である。さらに別の例として、
図22~
図28は、リブ表面24200の上方に連続的に突出されているような、リブ22200の低減された寸法部分、たとえば、リブ部分25213、24218、22233、および22223などを示しているが、他の実施形態が存在することも可能であり、他の実施形態では、そのような低減された寸法部分の少なくとも一部が、リブ表面24200と融合することが可能であり、ゼロのリブ高さまたはリブ厚さを構成するようになっている。いくつかの実施形態では、ゴルフ・クラブ・ヘッドのリブは、
図22および
図32~
図38に図示されているものとは異なる他のローカスおよび周囲形状と交差するかまたはそれに接するように整合させられ得る。たとえば、そのような他のローカスおよび周囲形状は、半円形、半楕円形、双曲線、および/または放物線であることが可能である。
【0256】
そのような変化の追加的な例は、先述の説明の中に与えられている。さまざまな図の特徴のうちの1つまたは複数を有する異なる実施形態の他の並べ替えが、同様に企図される。したがって、本明細書における本開示は、本発明の範囲の例示目的であることが意図されており、限定するものであることは意図されていない。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲によって要求される範囲のみに限定されるべきであるということが意図されている。
【0257】
本明細書で議論されている、リブを備えたゴルフ・クラブ・ヘッドおよび関連の方法は、さまざまな実施形態において実装されることができ、特定のこれらの実施形態の先述の議論は、必ずしも、すべての可能な実施形態の完全な説明を表しているわけではない。むしろ、図面の詳細な説明および図面自身は、少なくとも1つの好適な実施形態を開示しており、代替的な実施形態を開示している可能性もある。
【0258】
ゴルフの規則は時々変更されることがあり(例えば、ゴルフの標準団体及び/又は全米ゴルフ協会(USGA)、英国ゴルフ協会(R&A)等の統治体によって、新しい規則が適用され、又は古い規則が撤廃又は改変されることがある)、本願に開示される装置、方法及び/又は製造品に関するゴルフ道具は、どのような時もゴルフの規則に適合してもよく、適合しなくてもよい。加えて、本願に開示される装置、方法及び/又は製造品に関するゴルフ道具は、広告、販売の申し出、及び/又はゴルフ道具に適合する又は適合しない販売であってもよい。本願に開示される装置、方法及び/又は製造品がこの点において限定されるものではない。
【0259】
少なくとも上記例のいくつかは、フェアウェイウッド型ゴルフ・クラブ又はドライバー型ゴルフ・クラブに関して描写又は記述されているが、本願に開示される装置、方法、製造品は、アイアン型ゴルフ・クラブ、ウェッヂ型のゴルフ・クラブ、及び/又はパター型のゴルフ・クラブのような、他のタイプのゴルフ・クラブ・ヘッドにも適用可能である。代替として、本願に開示される装置、方法、製造品は、ホッケースティック、テニスラケット、釣り竿、スキー板等の他のスポーツ道具に適用可能である。
【0260】
1つまたは複数の請求された要素の置き換えは、再構成を構成するものであり、修復は構成しない。さらに、利益、他の利点、および問題に対する解決法を、特定の実施形態に関して上記に説明した。しかし、利益、利点、問題に対する解決法、および任意の利益、利点、または解決法を生じさせ得るかまたはそれらをより明白にし得るいずれの要素(1つまたは複数)も、そのような利益、利点、解決法、または要素が請求項のいずれかまたはすべてにおいて明示的に述べられていない限り、そのような請求項の重要、必要、または不可欠な特徴または要素として解釈すべきではない。
【0261】
さらに、本明細書に開示される実施形態および制限は、実施形態および/または制限が(1)請求項に明示的に特許請求されておらず、(2)均等論下で請求項の明白な要素および/または制限の潜在的な等価物である場合に、公有の原則下で公衆に供されない。