(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】水まわり機能集約ユニット
(51)【国際特許分類】
E03C 1/04 20060101AFI20231225BHJP
E03C 1/10 20060101ALN20231225BHJP
【FI】
E03C1/04
E03C1/10
(21)【出願番号】P 2020027124
(22)【出願日】2020-02-20
【審査請求日】2022-12-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【氏名又は名称】内田 敬人
(74)【代理人】
【識別番号】100197538
【氏名又は名称】竹内 功
(74)【代理人】
【識別番号】100176751
【氏名又は名称】星野 耕平
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 恭平
(72)【発明者】
【氏名】衛藤 陽介
【審査官】村川 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-328408(JP,A)
【文献】特開2000-233178(JP,A)
【文献】特開平10-225648(JP,A)
【文献】特開2004-278123(JP,A)
【文献】特開2002-242244(JP,A)
【文献】特開2003-020699(JP,A)
【文献】特開平11-303161(JP,A)
【文献】特開2006-144322(JP,A)
【文献】特開2007-144363(JP,A)
【文献】特開2014-149001(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/00 - 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓装置から吐出された水を受けるシンクの下方に設けられたキャビネットの内部に配設される水まわり機能集約ユニットであって、
前記水栓装置に向けて水を供給するための給水管路と、
前記給水管路に設けられ前記給水管路を遮断、開放する給水用止水栓と、
前記給水用止水栓よりも水の流れ方向の下流側に設けられた分岐ユニットと、
前記給水管路に並列して設けられ前記水栓装置に向けて湯を供給するための給湯管路と、
前記給湯管路に設けられ前記給湯管路を遮断、開放する給湯用止水栓と、
前記分岐ユニットに
直接接続され
前記給水管路から水が供給される水まわり機能ユニットと、
前記水まわり機能ユニットと
通信線により電気的に接続され前記水まわり機能ユニットを制御する制御ユニットと、を備え、
前記水まわり機能ユニットと前記制御ユニットとは、前記給水用止水栓を通り上下方向に延びる第1仮想線と、前記給湯用止水栓を通り上下方向に延びる第2仮想線との間に配設され
、
前記水まわり機能ユニットと、前記制御ユニットと、は、別体の部材であり、
前記制御ユニットは、前記水まわり機能ユニットを取り付けるための第1着脱部を有し、
前記水まわり機能ユニットは、前記制御ユニットの前記第1着脱部に着脱可能な第2着脱部を有することを特徴とする水まわり機能集約ユニット。
【請求項2】
前記分岐ユニットは、前記給水管路を流れる水を少なくとも2つに分岐させる分岐継手と、前記分岐継手と前記水まわり機能ユニットとの間を接続する分岐管路と、を有し、
前記分岐管路は、前記分岐継手の内側面に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の水まわり機能集約ユニット。
【請求項3】
前記制御ユニットは、前記水まわり機能ユニットに当接していることを特徴とする請求項1または2に記載の水まわり機能集約ユニット。
【請求項4】
前記制御ユニットの前記第1着脱部は、前記制御ユニットの底面部に設けられることにより、前記水まわり機能ユニットが前記制御ユニットの下方に配設されていることを特徴とする請求項
1~3のいずれか1項に記載の水まわり機能集約ユニット。
【請求項5】
前記水まわり機能ユニットは、前記第2着脱部とは別の位置に他の水まわり機能ユニットを取り付けるための第3着脱部を有していることを特徴とする請求項
1~4のいずれか1項に記載の水まわり機能集約ユニット。
【請求項6】
前記給水管路は、前記給水用止水栓よりも水の流れ方向の上流側に位置する第1上流管路を有し、
前記給湯管路は、前記給湯用止水栓よりも湯の流れ方向の上流側に位置する第2上流管路を有し、
前記制御ユニットと前記水まわり機能ユニットとの間の境界は、前記第1上流管路が接続される前記給水用止水栓の接続部および前記第2上流管路が接続される前記給湯用止水栓の接続部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1~
5のいずれか1項に記載の水まわり機能集約ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に水まわり機能集約ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
システムキッチン、洗面台、および手洗器などは、湯水、浄水、および除菌水などの少なくともいずれかをシンクに向けて吐出する水栓装置を備えている。シンクの下方に位置するキャビネットの内部には、例えば浄水を生成するための水まわり機能集約ユニットが収納されている。水まわり機能集約ユニットは、浄水ユニットなどの水まわり機能ユニットと、水まわり機能ユニットを制御する制御ユニットと、を備えている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水まわり機能集約ユニットをキャビネットの内部へ配設する場合には、水栓装置の取付位置によって、キャビネットの内部における給水管路および給湯管路の立上げ位置も変わるので、それにあわせて水まわり機能ユニットや制御ユニットのレイアウトも変化することになる。この場合、水まわり機能ユニットおよび制御ユニットは、キャビネットの内部のうち余剰スペースへ配置されることが多くなる。
【0005】
このような場合に、水まわり機能ユニットから延びる管路や制御ユニットから水まわり機能ユニットに向けて延びる通信線の取り回しが煩雑になり、外観上見栄えが優れないものとなってしまう虞がある。また、管路や信号線が煩雑になると、水まわり機能集約ユニットの施工に負荷がかかり、作業効率が低下する虞がある。
【0006】
また、水まわり機能ユニットと制御ユニットとを事前に工場で一体のユニットとすることも考えられる。しかし、これらを一体構成とすると特定の機能を有する水まわり機能ユニット毎に制御ユニットと組み合わせた製品を用意しなければならない虞がある。また、制御ユニットを兼用して水まわり機能ユニットのみ交換したいという要望に対応できない虞がある。
【0007】
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、キャビネットの内部に簡単に施工することができるとともに、外観に優れた水まわり機能集約ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、水栓装置から吐出された水を受けるシンクの下方に設けられたキャビネットの内部に配設される水まわり機能集約ユニットであって、前記水栓装置に向けて水を供給するための給水管路と、前記給水管路に設けられ前記給水管路を遮断、開放する給水用止水栓と、前記給水用止水栓よりも水の流れ方向の下流側に設けられた分岐ユニットと、前記給水管路に並列して設けられ前記水栓装置に向けて湯を供給するための給湯管路と、前記給湯管路に設けられ前記給湯管路を遮断、開放する給湯用止水栓と、前記分岐ユニットに接続された水まわり機能ユニットと、前記水まわり機能ユニットと電気的に接続され前記水まわり機能ユニットを制御する制御ユニットと、を備え、前記水まわり機能ユニットと前記制御ユニットとは、前記給水用止水栓を通り上下方向に延びる第1仮想線と、前記給湯用止水栓を通り上下方向に延びる第2仮想線との間に配設されることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0009】
この水まわり機能集約ユニットによれば、水栓装置の取付位置によらず水まわり機能ユニットと制御ユニットとの配置を給水管路の第1仮想線と給湯管路の第2仮想線との間の領域に固定化することができる。これにより、配管および通信線が給水管路と給湯管路との間から給水管路と給湯管路とに囲まれた空間の外側を経由するなどの煩雑した状態になることを抑制できる。従って、水まわり機能集約ユニットのレイアウトをコンパクト化してデザインを向上させることができる。また、水や湯が流れる管路の長さがコンパクトになるので取り回しが容易となり、水まわり機能集約ユニットをキャビネットの内部に配設する作業の作業性を向上できる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記分岐ユニットは、前記給水管路を流れる水を少なくとも2つに分岐させる分岐継手と、前記分岐継手と前記水まわり機能ユニットとの間を接続する分岐管路と、を有し、前記分岐管路は、前記分岐継手の内側面に接続されていることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0011】
この水まわり機能集約ユニットによれば、給水管路と給湯管路との間に配設された水まわり機能ユニットに接続される分岐管路が分岐継手の前後に突出することを抑制できる。従って、分岐管路の経路がシンプルとなり、取り回しが容易となるとともに見栄えを向上できる。
【0012】
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記制御ユニットは、前記水まわり機能ユニットに当接していることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0013】
この水まわり機能集約ユニットによれば、制御ユニットと水まわり機能ユニットとをコンパクトに配設することができる。また、制御ユニットと水まわり機能ユニットとの間の距離が小さくなるので、制御ユニットと水まわり機能ユニットとを接続する通信線の長さを短くすることができる。
【0014】
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記制御ユニットは、前記水まわり機能ユニットを取り付けるための第1着脱部を有し、前記水まわり機能ユニットは、前記制御ユニットの前記第1着脱部に着脱可能な第2着脱部を有することを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0015】
この水まわり機能集約ユニットによれば、制御ユニットに対して水まわり機能ユニットの接続作業を第1着脱部と第2着脱部とにより簡単に行うことができる。また、制御ユニットや水まわり機能ユニットを交換したい場合も着脱を解除するだけでそれぞれを簡単に取り外すことができる。従って、制御ユニットや水まわり機能ユニットを交換するときやメンテナンスするときの作業の作業性を向上できる。
【0016】
第5の発明は、第4の発明において、前記制御ユニットの前記第1着脱部は、前記制御ユニットの底面部に設けられることにより、前記水まわり機能ユニットが前記制御ユニットの下方に配設されていることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0017】
この水まわり機能集約ユニットによれば、水まわり機能ユニットが制御ユニットの下方に配設されるので、仮に水まわり機能ユニットから水が垂れたとしても、制御ユニットが被水することを抑制できる。
【0018】
第6の発明は、第4または第5の発明において、前記水まわり機能ユニットは、前記第2着脱部とは別の位置に他の水まわり機能ユニットを取り付けるための第3着脱部を有していることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0019】
この水まわり機能集約ユニットによれば、水まわり機能ユニットを複数配置する場合においても、簡単に施工を行うことができる。また、各ユニット間のそれぞれの隙間を小さくすることができるので、水まわり機能ユニットの周囲をすっきりとみせることができる。加えて、水まわり機能集約ユニットを、キャビネットの内部の狭小スペースに配置することができる。
【0020】
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記給水管路は、前記給水用止水栓よりも水の流れ方向の上流側に位置する第1上流管路を有し、前記給湯管路は、前記給湯用止水栓よりも湯の流れ方向の上流側に位置する第2上流管路を有し、前記制御ユニットと前記水まわり機能ユニットとの間の境界は、前記第1上流管路が接続される前記給水用止水栓の接続部および前記第2上流管路が接続される前記給湯用止水栓の接続部よりも上方に位置していることを特徴とする水まわり機能集約ユニットである。
【0021】
この水まわり機能集約ユニットによれば、給水用止水栓または給湯用止水栓から水(湯)が漏水したとしても、制御ユニットの内部、水まわり機能ユニットの内部、および制御ユニットと水まわり機能ユニットとを接続する通信線に被水することを抑制できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の態様によれば、キャビネットの内部に簡単に施工することができるとともに、外観に優れた水まわり機能集約ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】実施形態に係る水まわり機能集約ユニットが備えられたシステムキッチンを示す斜視図である。
【
図2】キャビネットの内部に配設された水まわり機能集約ユニットを示す正面図である。
【
図3】
図2中の水まわり機能集約ユニットを拡大して示す斜視図である。
【
図4】
図3中の制御ユニットと水まわり機能ユニットとを取り外した状態を示す分解斜視図である。
【
図5】水まわり機能集約ユニットを拡大して示す正面図である。
【
図6】第1変形例に係る水まわり機能集約ユニットを示す正面図である。
【
図7】第2変形例に係る水まわり機能集約ユニットの取り付け状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る水まわり機能集約ユニットが備えられたシステムキッチンを示す斜視図である。
図1に示すように、システムキッチン10は、カウンタ12と、カウンタ12の下方に位置するキャビネット16と、を備えている。
【0025】
以下、本願明細書においては、炊事をするためにシステムキッチン10に向いた使用者の手前側を「前方」とし、奥側を「後方」とする。
図1は、前方側から見たシステムキッチン10の斜視図である。
【0026】
システムキッチン10は、例えば上方からみた平面視において略長方形の平板状となったカウンタ12と、カウンタ12を支持するキャビネット16と、を有している。カウンタ12は、例えば上面が略水平となるように設置されている。カウンタ12の上面は、例えばステンレス、人工大理石、および人造大理石などが用いられる。そして、カウンタ12は、シンク13、水栓装置14、および加熱調理機15を有している。
【0027】
シンク13は、カウンタ12の長手方向の一側(例えば、左側方)に設けられている。シンク13は、カウンタ12の上面よりも下方に凹んでいる。シンク13は、シンク13内またはシンク13の周辺に水栓装置14が設けられる。水栓装置14は、例えばシンク13の後方側に設けられる。
【0028】
水栓装置14は、水道水または水道水を加熱した湯をシンク13内に向けて吐出する一般水栓14aと、水道水を除菌した除菌水をシンク13内に向けて吐出する除菌水用水栓14bと、を有する。換言すると、シンク13は、水栓装置14から吐水された湯水を受ける。また、シンク13は、水栓装置14などから受けた湯水を排水管13aなどを介して外部(下水道)に排出する。
【0029】
加熱調理機15は、カウンタ12の長手方向の他側(例えば、右側方)に設けられている。加熱調理機15は、例えばカウンタ12によって支持されている。加熱調理機15は、例えばガスコンロ、電気コンロ、電磁調理器などである。加熱調理機15は、上面に鍋やフライパン(図示せず)などが載置され、鍋やフライパンなどの中にある食材を加熱する。
【0030】
カウンタ12は、シンク13と加熱調理機15との間に作業スペース12aを有している。すなわち、作業スペース12aは、カウンタ12の長手方向の中央部に設けられている。この作業スペース12aは、調理やシンク13で洗った食器の片付けなどの種々の作業を行うための部分である。シンク13、加熱調理機15、および作業スペース12aの配置は、これに限ることなく、任意の配置でよい。例えば、シンク13をカウンタ12の中央付近に配置してもよいし、加熱調理機15をカウンタ12の中央付近に配置してもよい。
【0031】
キャビネット16は、カウンタ12を支持する。キャビネット16の前面部16aは、例えば手前側に開放可能な扉となっている。キャビネット16は、前面部16aと前面部16aに対面する後面部16bとの間に収納空間を有し、キッチン用品や食器などの物品を収納可能とする。また、キャビネット16は、内部に水栓装置14に接続される水まわり機能集約ユニット20が配設される。キャビネット16は、建屋の床面Fに設置される。カウンタ12および加熱調理機15などは、キャビネット16を介して建屋の床面Fに設置される。キャビネット16は、いわゆるフロアキャビネットである。
【0032】
次に、キャビネット16の内部に配設される水まわり機能集約ユニット20について説明する。
図2は、キャビネットの内部に配設された水まわり機能集約ユニットを示す正面図である。
図3は、
図2中の水まわり機能集約ユニットを拡大して示す斜視図である。
図4は、
図3中の制御ユニットと水まわり機能ユニットとを取り外した状態を示す分解斜視図である。
図5は、水まわり機能集約ユニットを拡大して示す正面図である。
【0033】
水まわり機能集約ユニット20は、水栓装置14から吐出された水を受けるシンク13の下方に設けられたキャビネット16の内部に配設される。
図2は、キャビネット16の前面部16aを開いた状態でシンク13の下方を正面からみている。
【0034】
図2に示すように、水まわり機能集約ユニット20は、例えばキャビネット16の内部のうち、シンク13の下方で排水管13aの側方に設けられている。そして、水まわり機能集約ユニット20は、上水道に接続された給水管路30と、給水管路30に設けられた給水用止水栓31と、給水管路30に設けられた分岐ユニット32と、上水道から供給された水を加温する給湯器(図示せず)に接続された給湯管路40と、給湯管路40に設けられた給湯用止水栓41と、分岐ユニット32に接続された水まわり機能ユニット50と、水まわり機能ユニット50を制御する制御ユニット60と、を備えている。
【0035】
給水管路30は、上水道と一般水栓14aとの間を接続している。給水管路30は、例えば金属製や樹脂製の管路からなり、水栓装置14の一般水栓14aに向けて水を供給する。
図2、
図3に示すように、給水管路30は、例えばキャビネット16の内部のうち左側方に配設され、上下方向に延びている。
【0036】
給水管路30は、給水用止水栓31よりも水の流れ方向の上流側に位置する第1上流管路30aと、給水用止水栓31よりも水の流れ方向の下流側に位置する第1下流管路30bと、を有している。第1上流管路30aは、水の流れ方向の上流側が上水道に接続され、下流側が給水用止水栓31に接続されている。一方、第1下流管路30bは、上流側が分岐ユニット32を介して給水用止水栓31に接続され、下流側が一般水栓14aに接続されている。
【0037】
給水用止水栓31は、キャビネット16の内部に位置して、給水管路30の途中部位に設けられている。具体的には、給水用止水栓31は、給水管路30の第1上流管路30aと第1下流管路30bとの間に設けられている。給水用止水栓31は、上流側が接続部31aにより第1上流管路30aに接続され、下流側が分岐ユニット32を介して第1下流管路30bに接続されている。給水用止水栓31は、第1上流管路30aから第1下流管路30bに向けて流れる水を遮断、開放する弁部(図示せず)と、弁部に接続され弁部を開弁または閉弁させるハンドル部31bと、を有している。給水用止水栓31は、ハンドル部31bを操作することにより、給水管路30を遮断、開放することができる。
【0038】
分岐ユニット32は、給水用止水栓31の上方に位置して給水用止水栓31に接続されている。すなわち、分岐ユニット32は、給水用止水栓31よりも水の流れ方向の下流側に設けられている。そして、分岐ユニット32は、給水管路30の第1上流管路30aを流れる水を少なくとも2つに分岐させる分岐継手33と、分岐継手33と水まわり機能ユニット50との間を接続する分岐管路34と、を有している。
【0039】
図4、
図5に示すように、分岐継手33は、上流側が給水用止水栓31に接続され、下流側が第1下流管路30bに接続されている。また、分岐継手33は、第1上流管路30aから給水用止水栓31を介して流れる水を分岐する第1分岐部33aと第2分岐部33bとを有している。すなわち、本実施形態では、分岐継手33は、第1上流管路30aを流れる水を3つに分岐可能となっている。分岐継手33は、第1分岐部33aのみ有していてもよいし、4つ以上の分岐部を有していてもよい。
【0040】
第1分岐部33aは、分岐継手33の外周のうち給湯管路40側に位置する内側面33cに設けられている。すなわち、第1分岐部33aは、左側方(給湯管路40側)に向けて開口している。一方、第2分岐部33bは、分岐継手33から前方(キャビネット16の前面部16a側)に向けて突出し、上方に向けて開口している。
【0041】
第1分岐部33aには、分岐管路34を介して水まわり機能ユニット50が接続される。一方、第2分岐部33bには、図示しない分岐管路を介して他の水まわり機能ユニットが接続される。本実施形態では、1つの水まわり機能ユニット50が設けられる場合を例に挙げているので、第2分岐部33bは閉塞されている。すなわち、分岐ユニット32は、取り付けられる水まわり機能ユニットの個数以上の分岐部を有していればよい。
【0042】
分岐管路34は、例えば上下方向に延びるクランク状に形成され、上流側が第1分岐部33aに接続され、下流側が水まわり機能ユニット50に接続されている。すなわち、分岐管路34は、分岐継手33の内側面33cに接続されている。これにより、分岐管路34は、分岐継手33から水まわり機能ユニット50に向けて水を供給させる。
【0043】
給湯管路40は、上水道から供給された水を加温する給湯器(図示せず)と一般水栓14aとの間を接続している。給湯管路40は、例えば金属製や樹脂製の管路からなり、水栓装置14の一般水栓14aに向けて湯を供給する。
図2、
図3に示すように、給湯管路40は、給水管路30に並列して上下方向に延びている。具体的には、給湯管路40は、給水管路30よりも右側方でシンク13の排水管13aの左側方に配設されている。換言すると、給湯管路40は、給水管路30との間に所定の空間Sをもって、キャビネット16の内部に配設されている。なお、給湯管路40と給水管路30とは、排水管13aの右側方に配設されていてもよい。また、給水管路30が右側で給湯管路40が左側に配設されていてもよい。
【0044】
給湯管路40は、給湯用止水栓41よりも水の流れ方向の上流側に位置する第2上流管路40aと、給湯用止水栓41よりも水の流れ方向の下流側に位置する第2下流管路40bと、を有している。第2上流管路40aは、水の流れ方向の上流側が給湯器を介して上水道に接続され、下流側が給湯用止水栓41に接続されている。一方、第2下流管路40bは、上流側が給湯用止水栓41に接続され、下流側が一般水栓14aに接続されている。
【0045】
給湯用止水栓41は、キャビネット16の内部に位置して、給湯管路40の途中部位に設けられている。具体的には、給湯用止水栓41は、給湯管路40の第2上流管路40aと第2下流管路40bとの間に設けられている。給湯用止水栓41は、上流側が接続部41aにより第2上流管路40aに接続され、下流側が第2下流管路40bに接続されている。
【0046】
給湯用止水栓41は、第2上流管路40aから第2下流管路40bに向けて流れる湯を遮断、開放する弁部(図示せず)と、弁部に接続され弁部を開弁または閉弁させるハンドル部41bと、を有している。給湯用止水栓41は、ハンドル部41bを操作することにより、給湯管路40を遮断、開放することができる。
図2~
図5では、給湯用止水栓41は、給水用止水栓31よりも上方に配設されているが、これに限らず、給湯用止水栓41は、給水用止水栓31と同じ高さ位置に配設されていてもよいし、給水用止水栓31よりも下方に配設されていてもよい。
【0047】
水まわり機能ユニット50は、給水管路30と給湯管路40との間の空間Sに位置して、分岐ユニット32に接続されている。この水まわり機能ユニット50は、例えば除菌水(機能水)を生成するもので、水栓装置14の除菌水用水栓14bに接続されている。
【0048】
水まわり機能ユニット50は、外郭を形成するケーシング51と、ケーシング51の内部に設けられた除菌水生成部52と、を有している。給水管路30から分岐管路34を介して水まわり機能ユニット50に供給された水道水は、除菌水生成部52により電気分解されて次亜塩素酸を含む除菌水に変化する。そして、水まわり機能ユニット50で生成された除菌水は、図示しない除菌水管路を介して除菌水用水栓14bに供給される。
【0049】
図5に示すように、水まわり機能ユニット50は、給水用止水栓31を通り上下方向に延びる第1仮想線A-Aと、給湯用止水栓41を通り上下方向に延びる第2仮想線B-Bと、の間に配設されている。また、
図5中の仮想線D-Dおよび仮想線E-Eに示すように、水まわり機能ユニット50は、第1上流管路30aと給水用止水栓31との接続部31aよりも上方(仮想線D-D参照)、かつ第2上流管路40aと給湯用止水栓41との接続部41aよりも上方(仮想線E-E参照)にケーシング51の上面部51aが位置するように配設されている。
【0050】
ケーシング51は、制御ユニット60のケーシング61に設けられた第1着脱部63に着脱可能な第2着脱部53を有している。
図3~
図5に示すように、第2着脱部53は、ケーシング51の上面部51a側に設けられている。水まわり機能ユニット50は、ケーシング51の第2着脱部53が制御ユニット60の第1着脱部63に係合することにより、制御ユニット60に着脱可能に取り付けられている。
【0051】
また、ケーシング51は、第2着脱部53とは別の位置に他の水まわり機能ユニットを取り付けるための第3着脱部54を有している。本実施形態では、ケーシング51の底面部51bに第3着脱部54が設けられている。第3着脱部54は、例えば浄水機能、水の吐止水機能、創水機能、洗浄機能、電温(即湯器)機能、およびオートソープ機能などの他の水まわり機能ユニットを増設するときに用いられるものである。この他の水まわり機能ユニットは、例えば分岐ユニット32の第2分岐部33bに接続されることにより、水道水が供給される。
【0052】
制御ユニット60は、給水管路30と給湯管路40との間の空間Sに位置して、水まわり機能ユニット50の上方に配設されている。この制御ユニット60は、水まわり機能ユニット50と通信線70により電気的に接続され、水まわり機能ユニット50を制御している。
【0053】
制御ユニット60は、外郭を形成するケーシング61と、ケーシング61の内部に設けられた制御部62と、を有している。制御部62は、通信線70により水まわり機能ユニット50の除菌水生成部52に接続されている。制御部62は、通信線70を介して除菌水生成部52に除菌水を生成するための制御信号を出力する。
【0054】
図5に示すように、制御ユニット60は、給水用止水栓31を通り上下方向に延びる第1仮想線A-Aと、給湯用止水栓41を通り上下方向に延びる第2仮想線B-Bと、の間に配設されている。また、
図5中の仮想線D-Dおよび仮想線E-Eに示すように、制御ユニット60は、第1上流管路30aと給水用止水栓31との接続部31aよりも上方(仮想線D-D参照)、かつ第2上流管路40aと給湯用止水栓41との接続部41aよりも上方(仮想線E-E参照)にケーシング61の底面部61aが位置するように配設されている。
【0055】
ケーシング61は、底面部61aに水まわり機能ユニット50のケーシング51を取り付けるための第1着脱部63を有している。第1着脱部63は、水まわり機能ユニット50の第2着脱部53に対応する位置で、制御ユニット60のケーシング61の底面部61aに設けられている。すなわち、水まわり機能ユニット50は、第1着脱部63に第2着脱部53が係合することにより、制御ユニット60の下方に配設されている。
【0056】
制御ユニット60は、水まわり機能ユニット50に上下方向で当接している。これにより、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とをキャビネット16の内部の狭隘なスペースにコンパクトに配設させて見栄えを向上することができる。また、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とを当接させることで、通信線70の長さを可及的に短くすることができるので、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50との周囲が煩雑になるのを抑制できる。
【0057】
制御ユニット60と水まわり機能ユニット50との間の境界Cは、第1上流管路30aが接続される給水用止水栓31の接続部31aおよび第2上流管路40aが接続される給湯用止水栓41の接続部41aよりも上方に位置している。
【0058】
この場合、
図5に示すように、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とが上下方向で当接している場合には、下方に位置する水まわり機能ユニット50を構成するケーシング51の上面部51aが接続部31a、41aよりも上方に位置することで、境界Cを接続部31a、41aよりも上方(仮想線D-D、仮想線E-E参照)に配設することができる。換言すると、境界Cは、接続部31a、41aよりも水栓装置14側に位置している。これにより、仮に接続部31a、41aから湯水が漏れても、通信線70に湯水がかかるのを抑制できる。また、漏れた湯水が制御ユニット60や水まわり機能ユニット50の内部に浸入するのを抑制できる。
【0059】
本実施形態による水まわり機能集約ユニット20は、上述の如き構成を有するもので、次に水まわり機能ユニット50と制御ユニット60とをキャビネット16の内部に配設する場合について説明する。
【0060】
まず、制御ユニット60は、第1着脱部63を給水用止水栓31の接続部31aと給湯用止水栓41の接続部41aとよりも上方に位置させた状態で、ねじ(図示せず)などによりキャビネット16の後面部16bに取り付ける。次に、水まわり機能ユニット50は、第2着脱部53を第1着脱部63の前方から挿入することで、制御ユニット60の下方に配設することができる。そして、分岐継手33の第1分岐部33aから延びる分岐管路34を水まわり機能ユニット50に接続する。
【0061】
ところで、上述した従来技術では、水まわり機能ユニットをキャビネットの内部へ配設する場合には、水栓装置の取付位置によって水まわり機能ユニットのレイアウトも変化することになる。この場合、水まわり機能ユニットおよび制御ユニットは、キャビネットの内部のうち余剰スペースへ配置されることが多くなる。このような場合に、水まわり機能ユニットから延びる管路や制御ユニットから水まわり機能ユニットに向けて延びる通信線の取り回しが煩雑になり、外観上見栄えが優れないものとなってしまう虞がある。また、管路や信号線が煩雑になると、水まわり機能ユニットの施工に負荷がかかり、作業効率が低下する虞がある。
【0062】
また、水まわり機能ユニットと制御ユニットとを事前に工場で一体のユニットとすることも考えられる。しかし、これらを一体構成とすると特定の機能を有する水まわり機能ユニット毎に制御ユニットと組み合わせた製品を用意しなければならない虞がある。また、制御ユニットを兼用して水まわり機能ユニットのみ交換したいという要望に対応できない虞がある。
【0063】
そこで、本実施形態では、
図5に示すように、水まわり機能ユニット50と制御ユニット60とは、給水用止水栓31を通り上下方向に延びる仮想線A-Aと、給湯用止水栓41を通り上下方向に延びる仮想線B-Bとの間に配設される。すなわち、水まわり機能ユニット50と制御ユニット60とは、給水管路30と給湯管路40との間の空間S内にコンパクトに配設されている。
【0064】
これにより、湯水が流通する管路や通信線70が給水管路30と給湯管路40との間の空間Sからはみ出て煩雑した状態になることを抑制できる。従って、水まわり機能集約ユニット20のレイアウトをコンパクト化してデザインを向上させることができる。また、水や湯が流れる管路の長さがコンパクトになるので取り回しが容易となり、水まわり機能集約ユニット20をキャビネット16の内部に配設する作業の作業性を向上できる。
【0065】
また、分岐ユニット32の分岐管路34は、分岐継手33の内側面33cに接続されている。これにより、分岐管路34が分岐継手33の前後に突出することを抑制できる。従って、分岐管路34の経路がシンプルとなり、取り回しが容易となるとともに見栄えを向上できる。
【0066】
また、制御ユニット60は、水まわり機能ユニット50に当接している。これにより、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とをコンパクトに配設することができる。さらに、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50との間の距離が小さくなるので、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とを接続する通信線70の長さを短くすることができる。
【0067】
また、制御ユニット60は、水まわり機能ユニット50を取り付けるための第1着脱部63を有している。そして、水まわり機能ユニット50は、制御ユニット60の第1着脱部63に着脱可能な第2着脱部53を有している。
【0068】
これにより、制御ユニット60に対して水まわり機能ユニット50の接続作業を第1着脱部63と第2着脱部53とにより簡単に行うことができる。また、制御ユニット60や水まわり機能ユニット50を交換したい場合も着脱を解除するだけでそれぞれを簡単に取り外すことができる。従って、制御ユニット60や水まわり機能ユニット50を交換するときやメンテナンスするときの作業の作業性を向上できる。
【0069】
また、制御ユニット60の第1着脱部63は、制御ユニット60の底面部61aに設けられ、水まわり機能ユニット50が制御ユニット60の下方に配設されている。これにより、仮に水まわり機能ユニット50から水が垂れたとしても、制御ユニット60が被水することを抑制できる。
【0070】
また、水まわり機能ユニット50は、第2着脱部53とは別の位置に他の水まわり機能ユニットを取り付けるための第3着脱部54を有している。これにより、水まわり機能ユニットを複数配置する場合においても、簡単に施工を行うことができる。また、各ユニット間のそれぞれの隙間を小さくすることができるので、水まわり機能ユニットの周囲をすっきりとみせることができる。加えて、水まわり機能集約ユニットを、キャビネット16の内部の狭小スペースに配置することができる。
【0071】
また、給水管路30は、給水用止水栓31よりも水の流れ方向の上流側に位置する第1上流管路30aを有している。また、給湯管路40は、給湯用止水栓41よりも湯の流れ方向の上流側に位置する第2上流管路40aを有している。そして、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50との間を延びる通信線70は、第1上流管路30aが接続される給水用止水栓31の接続部31aおよび第2上流管路40aが接続される給湯用止水栓41の接続部41aよりも上方に位置している。
【0072】
これにより、給水用止水栓31または給湯用止水栓41から水(湯)が漏水したとしても、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とを接続する通信線70に被水することを抑制できる。
【0073】
図6は、第1変形例に係る水まわり機能集約ユニットを示す正面図である。
上述した実施形態では、制御ユニット60と水まわり機能ユニット50とが当接している場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば
図6に示す第1変形例の水周り機能集約ユニット80のように、制御ユニット81と水まわり機能ユニット82とが仮想線A-Aと仮想線B-Bとの間で所定の間隔をもって配設されていてもよい。この場合、
図6中の仮想線D-Dおよび仮想線E-Eに示すように、制御ユニット81と水まわり機能ユニット82との間の境界Cが接続部31a、41aよりも上方に位置することにより、通信線83が接続部31a、41aよりも上方(水栓装置14側)に位置しているのが好ましい。これにより、接続部31a、41aから漏れた湯水が通信線83にかかるのを抑制できる。
【0074】
図7は、第2変形例に係る水まわり機能集約ユニットの取り付け状態を示す説明図である。
上述した実施形態では、制御ユニット60と1つの水まわり機能ユニット50とをキャビネット16の内部に配設した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば
図7に示す第2変形例の水周り機能集約ユニット90のように、仮想線A-Aと仮想線B-Bとの間であれば、制御ユニット60および水まわり機能ユニット50に加えて、他の水周り機能ユニット91を複数個配設してもよい。
【0075】
なお、上述した実施形態では、水まわり機能ユニット50は、水道水から除菌水を生成する除菌ユニットとした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば水まわり機能ユニット50は、例えば浄水機能、水の吐止水機能、創水機能、洗浄機能、電温(即湯器)機能、およびオートソープ機能など他の機能を有するものでもよい。
【0076】
また、上述した実施形態では、水まわり機能ユニット50は、制御ユニット60の下方に配設した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば水まわり機能ユニットが上で制御ユニットが下に配設されていてもよい。また、水まわり機能ユニット50と制御ユニット60とが左右で並んで配設されていてもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では、水まわり機能ユニット50は、通信線70により制御ユニット60に電気的に接続されている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば水まわり機能ユニット50と制御ユニット60とがコネクタにより接続されていてもよいし、無線により電気的に接続されていてもよい。
【0078】
また、上述した実施形態では、システムキッチン10に備えられた水まわり機能集約ユニット20を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば水まわり機能集約ユニット20は、洗面台や手洗器などに用いられていてもよい。
【0079】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水まわり機能集約ユニット20などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0080】
10 システムキッチン、 12 カウンタ、 12a 作業スペース、 13 シンク、 13a 排水管、 14 水栓装置、 14a 一般水栓、 14b 除菌水用水栓、 15 加熱調理機、 16 キャビネット、 16a 前面部、 16b 後面部、 20 水まわり機能集約ユニット、 30 給水管路、 30a 第1上流管路、 30b 第1下流管路、 31 給水用止水栓、 31a 接続部、 31b ハンドル部、 32 分岐ユニット、 33 分岐継手、 33a 第1分岐部、 33b 第2分岐部、 33c 内側面、 34 分岐管路、 40 給湯管路、 40a 第2上流管路、 40b 第2下流管路、 41 給湯用止水栓、 41a 接続部、 41b ハンドル部、 50 水まわり機能ユニット、 51 ケーシング、 51a 上面部、 51b 底面部、 52 除菌水生成部、 53 第2着脱部、 54 第3着脱部、 60 制御ユニット、 61 ケーシング、 61a 底面部、 62 制御部、 63 第1着脱部、 70 通信線、 80 水まわり機能集約ユニット、 81 制御ユニット、 82 水まわり機能ユニット、 83 通信線、 90 水まわり機能集約ユニット、 91 他の水まわり機能ユニット、 A-A 仮想線、 B-B 仮想線、 F 床面、 S 空間