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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20231225BHJP
【FI】
A63F5/04 603D
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020024685
(22)【出願日】2020-02-17
(65)【公開番号】P2021126468
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-12-26
(73)【特許権者】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大倉 英樹
(72)【発明者】
【氏名】猪瀬 邦夫
(72)【発明者】
【氏名】木田 隼弘
【審査官】高木 亨
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-198080(JP,A)
【文献】特開2012-223501(JP,A)
【文献】特開2012-147829(JP,A)
【文献】特開2008-061788(JP,A)
【文献】特開2017-023172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の演出を実行可能な演出手段と、
前記演出手段による所定の演出を視認困難とする第1位置から、当該第1位置よりも当該演出手段を視認容易とする第2位置へと回転移動可能な第1移動手段と、
前記第1移動手段と共に移動可能であり、前記演出手段による所定の演出を視認困難とする第3位置から、当該第3位置よりも当該演出手段を視認容易とする第4位置へと回転移動可能な第2移動手段と、
前記第2移動手段の回転軌跡外に配置され、前記第1移動手段が前記第3位置と前記第4位置との間の位置である第5位置に回転移動した場合に当接可能な規制手段と、
を備え、
前記規制手段は、
前記第5位置で前記第1移動手段と当接することで、当該第1移動手段が前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを規制し、
前記第2移動手段が前記第5位置と前記第4位置との間の位置である第6位置に回転移動した場合に、当該第1移動手段が前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを許容し、
前記第1移動手段は、
前記規制手段により前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを許容された場合、前記第1位置から前記第2位置へと回転移動する
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技中において、可動役物が種々の演出を行う遊技機があった(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-226673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の遊技機は、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、所定の演出を実行可能な演出手段と、前記演出手段による所定の演出を視認困難とする第1位置から、当該第1位置よりも当該演出手段を視認容易とする第2位置へと回転移動可能な第1移動手段と、前記第1移動手段と共に移動可能であり、前記演出手段による所定の演出を視認困難とする第3位置から、当該第3位置よりも当該演出手段を視認容易とする第4位置へと回転移動可能な第2移動手段と、前記第2移動手段の回転軌跡外に配置され、前記第1移動手段が前記第3位置と前記第4位置との間の位置である第5位置に回転移動した場合に当接可能な規制手段と、を備え、前記規制手段は、前記第5位置で前記第1移動手段と当接することで、当該第1移動手段が前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを規制し、前記第2移動手段が前記第5位置と前記第4位置との間の位置である第6位置に回転移動した場合に、当該第1移動手段が前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを許容し、前記第1移動手段は、前記規制手段により前記第1位置から前記第2位置へ回転移動することを許容された場合、前記第1位置から前記第2位置へと回転移動する構成にした。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態の遊技機1の斜視図である。
図2】実施形態の遊技機1のブロック図である。
図3】実施形態の演出装置の閉状態、半開状態、全開状態を示す斜視図である。
図4】実施形態の閉状態の演出装置の単体を5方向から見た図である。
図5】実施形態のシャッタ、支軸等が取り付けられた状態の回転ユニットを示す図である。
図6】実施形態のシャッタ、支軸等が取り付けられた状態の回転ユニットを示す図である。
図7】実施形態のシャッタ、支軸等が取り付けられた状態の回転ユニットを示す図である。
図8】実施形態の演出装置の分解斜視図である。
図9】実施形態の演出装置の分解斜視図である。
図10】実施形態の回転ユニットへのシャッタ、支軸、軸固定部の取り付け構造を説明する図である。
図11】実施形態の回転ユニットへのシャッタ、支軸、軸固定部の取り付け構造を説明する図である。
図12】実施形態の演出装置の閉状態、半開状態、全開状態における、ケース枠、透明カバー、シャッタを上側から見た位置関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明する。
実施形態では、遊技機1は、スロットマシンである例を説明するが、これに限定されず、パチンコ機等の種々の遊技装置であってもよい。
図1は、実施形態の遊技機1の斜視図である。
図1(A)は、遊技機1を前側Y1から見た斜視図である。
図1(B)は、前扉1bを開いた状態の斜視図である。
図2は、実施形態の遊技機1のブロック図である。
【0008】
実施形態、図面では、適宜、XYZ直交座標系を用いて説明する。この座標系は、図1に示すように、遊技機1の左右方向X(左側X1、右側X2)、前後方向Y(前側Y1(正面側)、後側Y2(背面側))、鉛直方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、複数のリール4a,4b,4cを回転させることによって、遊技媒体であるメダルを獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
【0009】
図1図2に示すように、本実施形態の遊技機1は、回動可能に軸支された複数のリール4a,4b,4cが内蔵され前側Y1が開口した筐体1aと、筐体1aの前側Y1を開閉可能に覆う前扉1bとで構成されている。遊技機1の内部には、マイクロコンピュータ等で構成された主制御部18、主制御部18からの指令により、スピーカ11等を制御する副制御部19、及び必要な機械、装置等が収納されている。
【0010】
前扉1bは、遊技機1の筐体1aにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前扉1bに遊技操作に係る複数の操作部が設けられて、遊技機1の正面部を構成している。
【0011】
前扉1bには、操作部として、例えば、メダルが投入されるメダル投入口2と、装置内部にクレジットとして貯留されたメダルをゲームに投じるベットボタン2aと、各リール4a,4b,4cの回転を始動させるスタートレバー3と、回転している各リール4a,4b,4cを停止させる3つの停止ボタン5a,5b,5c等が設けられている。
【0012】
筐体1aには、リール4a,4b,4cと、各リール4a,4b,4cを回転させる図示しないモータ及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット4が設けられる。
【0013】
前扉1bの中央には、アクリル樹脂等の透光部材から形成された中パネル6が装着されている。 中パネル6の中央部分には、各リール4a,4b,4cに表示された図柄を視認できる表示窓6aを備えている。
また、前扉1bには、表示部10、スピーカ11、演出装置20が設けられている。
表示部10は、前扉1bの上部に設けられている。表示部10は、各種遊技情報を表示したり、また、盛り上げるための演出映像(例えば内部当選役を示唆する映像等)を表示したりする。
演出装置20の詳細は、後述する。
【0014】
筐体1aの下部には、メダルを貯留、払出するメダル払出装置7が設けられる。メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー7aに誘導されるようになっている。
【0015】
主制御部18は、メインCPU、メインROM、メインRAM等が一体化された制御用チップの搭載された主基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作部からの信号やメダルセレクタ2bからの信号に基づき、ドラムユニット4、メダル払出装置7等の各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技を進行させる。
【0016】
遊技者によりメダル投入口2からメダルが投入されると、メダルがメダルセレクタ2bにより検出され、検出信号が主制御部18に入力される。また、ベットボタン2aが操作された場合は、その操作信号が主制御部18に入力される。主制御部18は、これらの信号の入力の有無からゲーム可能なメダル数を監視するとともに、スタートレバー3の操作を監視する。
ゲーム開始可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部18は、ドラムユニット4を駆動して、各リール4a,4b,4cを回転させる制御を行う。
【0017】
さらに、主制御部18は、スタートレバー3が操作されたときに、ボーナス遊技に移行する開始役であるボーナス役、小役、再遊技役等の複数の当選役(ハズレも含む)の中から今回ゲームの抽選結果をリール4a,4b,4cの停止前に事前に決定する内部抽選を行い、各停止ボタン5a,5b,5cが押下操作されたタイミングに基づき、抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール4a,4b,4cの停止制御を行う。
【0018】
また、主制御部18は、各リール4a,4b,4cに停止表示される図柄の組合せを判定し、所定の図柄の組合せのときには、メダル払出装置7に対して所定数のメダルを払い出す制御を行い、メダルをメダル払出口7bから払い出す。
【0019】
上記スロットマシン遊技では、主制御部18は、所定の遊技タイミング(例えば、スタートレバー操作、停止ボタン操作、ボーナスゲーム開始、ボーナス役当選等)において所定の制御信号を副制御部19に出力する。副制御部19は、この制御信号に従い、予め記憶した演出プログラムに基づき、表示部10、スピーカ11等の報知手段を制御して、所定の遊技演出を行うようになっている。
【0020】
また、主制御部18から副制御部19に出力される制御信号には、例えば、スタートレバー操作、停止ボタン操作、ボーナスゲーム開始等の遊技の進行を示す制御信号の他に、内部抽選の結果当選した抽選対象を示す当選対象信号(例えば、当選したボーナス役の種類(ビッグボーナス、レギュラーボーナス)、当選した小役の種類、再遊技役、ハズレ等を示す信号)等がある。
【0021】
副制御部19は、主制御部18と同様にコンピュータとして構成され、表示部10、スピーカ11等を制御することで、所定の音響演出や表示演出を行う。
副制御部19は、サブCPU、サブROM、サブRAM等の演出用チップの搭載された副基板、これを収容する基板ケース等から構成され、サブCPUがサブROMに記憶されたプログラムを実行処理することで、表示部10に遊技情報、演出映像等を表示させ、スピーカ11から所定の音データを出力させる。
【0022】
このような構成からなる副制御部19は、サブCPUが、主制御部18からの制御信号に基づいて遊技機1のそのときの状態を判定し、その状態に応じた演出を行うように表示部10、スピーカ11等を制御する。
例えば、主制御部18から内部抽選の結果当選した抽選対象を示す当選対象信号としてボーナス役の当選を示す制御信号を受信したときには、ボーナス当選に係る表示を行わせる。
【0023】
[演出装置20]
図1図2に示すように、遊技機1は、演出装置20を備える。
演出装置20は、前扉1bの前側Y1かつ上側Z2の範囲に、左側X1及び右側X2にそれぞれ設けられている。前側Y1から見た状態において、左側X1及び右側X2の演出装置20は、表示部10を挟んで配置されている。左側X1及び右側X2の演出装置20は、互いにほぼ左右対称の構成である。以下、主に、右側X2の演出装置20について説明する。
【0024】
図3は、実施形態の演出装置20の閉状態、半開状態、全開状態を示す斜視図である。
図4は、実施形態の閉状態の演出装置20の単体を5方向から見た図である。
図5から図7は、実施形態のシャッタ80、支軸90等が取り付けられた状態の回転ユニット50を5方向から見た図である。
図5(A)は左側X1、図5(B)は前側Y1、図6(A)は右側X2、図6(B)は後側Y2、図7(A)は上側Z2から見た図である。また、図7(B)は、図5(B)の7B-7B部断面図である。
図8図9は、実施形態の演出装置20の分解斜視図である。
図10図11は、実施形態の回転ユニット50へのシャッタ80、支軸90、軸固定部95の取り付け構造を説明する図である。なお、回転ユニット50は、蓋部55、回転ベース51を分解した状態を図示する。
【0025】
図3等に示すように、演出装置20は、回転ユニット50等が回転扉のような動作をすることにより、閉状態、半開状態、全開状態の間で変化し、また、回転灯61(回転発光部60)を利用した演出をする装置である。
以下、各部材の開状態、半開状態、全開状態における回転位置を、それぞれ開位置、半開位置、全開位置ともいう。半開位置は、開位置及び全開位置間に位置する。また、各位置を回転角度で表すと、開位置を開角度0度とした場合、半開位置は例えば開角度50度程度、全開位置は例えば開角度60度程度である。
【0026】
演出装置20は、ケース部30、開閉駆動部36、回転ユニット50(第2移動手段)、シャッタ80(第1移動手段)、バネ89、支軸90、軸固定部95を備える。
【0027】
図3図4等に示すように、ケース部30は、演出装置20のケース部材である。
ケース部30は、ケース枠31、ケース板35を備える。
ケース枠31は、ケース枠31は、前後方向Yに開口した枠体である(図9等参照)。
ケース板35は、ケース枠31の後側Y2の開口部に配置され、また、ケース枠31に対してネジ止め等によって固定されている。これにより、ケース部30は、ケース枠31、ケース板35が一体に構成される。
【0028】
ケース枠31は、3つのケース窓部32、ストッパ33を備える。
3つのケース窓部32は、ケース枠31の左右方向Xにおける内側(左側X1)の壁部に設けられている。3つのケース窓部32は、鉛直方向Zに並べて配置されている。
3つのケース窓部32は、透明な樹脂等によって形成されている。ケース窓部32の内側の面は、凹凸面である(図8等参照)。
このため、ケース窓部32を外部から観察した状態において、ケース部30の内部構造は、明確に確認することができない。また、ケース窓部32の内側に発光体が位置する状態では、発光体自体は、ケース窓部32を通して明確に視認することができないものの、発光体が発する光は、ケース窓部32を通して、おぼろにぼやけた態様で観察することができる。このため、後述するように、ケース部30に収容された回転灯61の発光(演出の一部)は、遊技機1外部から視認することができる。
【0029】
図8等に示すように、ストッパ33は、ケース枠31の上側Z2の内側面から内側(下側Z1)に突出するように形成されたリブ状の部分である。後述するように、ストッパ33は、シャッタ80の突起82に当接することにより、シャッタ80の回転移動範囲を規制する。一方、ストッパ33は、透明カバー70の回転軌跡の範囲外に配置されている。このため、透明カバー70は、ストッパ33に干渉することなく回転移動することができる。
【0030】
なお、図3図9に示すように、ケース枠31の前側Y1の縁部には、前側Y1に突出するリブ状の囲い34が形成されている。閉状態において、蓋部55は、丁度この囲い34の内部に収容されるようになっている。図9に示すように、囲い34の高さ34hは、右側X2に至るに程、つまり支軸90側に至る程、低い。このため、囲い34及び蓋部55は、つまり支軸90側に至る程、異物等を挟み難い。
また、囲い34及び蓋部55が、異物等を挟み込んだ場合、支軸90側に至る程、異物等に対して大きな力がかかり、また、演出装置20の駆動系等への負荷も大きくなる。そこで、遊技機1は、囲い34及び蓋部55が支軸90側において異物等を挟み難い構成とすることにより、異物等の損傷、演出装置20の駆動系等の損傷を抑制している。
【0031】
図9等に示すように、ケース板35は、ダンパ37を備える。
ダンパ37は、シャッタ80が閉位置に回転移動した際の衝撃を吸収する部材である(図12(C)等参照)。ダンパ37は、例えば、スポンジ、ゴム等の部材を用いることができる。
【0032】
図8等に示すように、開閉駆動部36は、回転ユニット50を回転駆動させるための駆動装置である。
開閉駆動部36は、モータ36a、ウォーム36b(ねじ歯車)を備える。
モータ36aは、ケース部30に対して固定されている。
ウォーム36bは、モータ36aの回転軸に取り付けられている。ウォーム36bは、回転ユニット50の歯車52(後述する)に噛み合うことにより、ウォームホイールを構成する。
【0033】
図10図11等に示すように、回転ユニット50は、回転ベース51、歯車52、蓋部55、回転発光部60(演出手段)、透明カバー70を備える。
これらの部材51,52,55,60は、一体で支軸90回りに回転移動可能に構成されている。
なお、図9等に示すように、蓋部55の外形は、ケース枠31の前側Y1の開口31aよりも大きく、蓋部55は、この開口31aを通過しないように構成されている。このため、蓋部55を回転ユニット50に取り付ける場合には、蓋部55をケース枠31の前側Y1の開口31aの囲い34の内側に配置した状態で(図9に示す矢印A55参照)、回転ユニット50を蓋部55の後側Y2から近付けて(図9に示す矢印A70参照)、ケース枠31の開口31aを介して、両者を固定する。図5から図7図10図11は、蓋部55及び回転ユニット50の構成を説明するために、便宜上、蓋部55及び回転ユニット50を、ケース枠31に関わらず、直接固定する例を示す。
【0034】
回転ベース51は、回転ユニット50の骨格、基部となる部材である。回転ベース51は、複数の部材(樹脂部品、金属部品等)を組み合わせることにより、形成されている。
回転ベース51は、軸穴51aを備える(図10参照)。
軸穴51aには、支軸90が挿通されている。これにより、回転ベース51は、支軸90回りに回転可能に支持される。
【0035】
歯車52は、ウォーム36bと噛み合う歯車(はすば歯車)である。歯車52は、支軸90の軸回りに回転可能である。
歯車52は、クラッチ部53を介して、回転ベース51に取り付けられている。クラッチ部53は、回転ユニット50に無理な力が加えられた場合に、歯車52及び回転ベース51間の動力伝達を遮断する部材である。これにより、クラッチ部53は、回転ユニット50の損傷を抑制する。
【0036】
蓋部55は、閉状態において、ケース部30の前側Y1の開口31aを、蓋をするように配置される。
蓋部55は、回転ユニット50にネジ止め、爪構造等によって固定されている。詳細な説明は、省略するが、図5(B)に示すように、蓋部55は、演出のために、複数のLED等の発光部55bを収容している。また、蓋部55の前側Y1のパネル55aは、乳白色の樹脂等によって形成されている。このため、蓋部55に収容された発光部55bの発光は、蓋部55の前側Y1のパネル55aを通して視認することができる。
【0037】
回転発光部60は、3つの回転灯61、回転灯駆動部65を備える。
図7(B)に示すように、回転灯61は、筒体62、及びその内部にLED等の光源63を備える部材である。
回転灯61は、鉛直方向Zに並べて配置されている(図5等参照)。
筒体62は、光源63の発光を、一方向に多く通過させるための大きな窓部62a(図11等参照)を備える。窓部62aは、透明な樹脂等によって形成されている。
【0038】
図6等に示すように、回転灯駆動部65は、回転灯61を回転駆動する部材である。
回転灯駆動部65は、1つのモータ65a(駆動源)の回転力を、複数の歯車65b等で3つの回転灯61に伝達することにより、3つの回転灯61を同時に回転するように構成されている。また、直接噛み合っている3つの歯車(図6(B)に示す3つの歯車65b参照)は、3つの回転灯61とそれぞれ一体で回転するものであり、構成(歯数、モジュール等)が同一である。
これにより、3つの回転灯61は、光源63が同じ回転速度で回転するような演出を実行可能である。さらに、複数の歯車65bは、3つの筒体62の窓部62aが同時に透明カバー70側(図11等では左側X1)を向くように、位相等が設定されている。このため、回転灯61は、明暗がはっきりと切り替わるような演出をすることができる。
【0039】
透明カバー70は、回転ベース51に対して、爪構造、ねじ止め等によって固定されている。
図11等に示すように、透明カバー70は、3つの回転灯61を覆うような湾曲形状に形成されている。透明カバー70は、透明な樹脂等によって形成されている。このため、回転灯61の発光は、透明カバー70の外部から透明カバー70を通して、明確に視認可能である。
図7(B)等に示すように、鉛直方向Z(支軸90の軸方向)から見た状態において、透明カバー70の断面形状(軸方向に直交する面の断面)は、支軸90を中心とする円弧状である。
【0040】
透明カバー70は、軸穴71を備え、また、磁石部75が取り付けられている。
軸穴71は、透明カバー70の鉛直方向Zの両端部に、それぞれ設けられている。軸穴71は、支軸90が挿通される。これにより、透明カバー70は、支持回りに回転可能に支持される。
磁石部75は、永久磁石及び鉄プレート等を備えており、磁力によってシャッタ80の鉄柱部85(後述する)を引き寄せる。磁石部75及び鉄柱部85は、透明カバー70及びシャッタ80を、磁力によって分離可能に一体にすることができる(詳細は後述する)。
磁石部75は、透明カバー70の上部縁部から突出するように、設けられている。
透明カバー70の回転軌跡は、磁石部75を含めて、ケース部30のストッパ33に重ならない。
【0041】
なお、詳細な説明は省略するが、演出装置20は、回転ユニット50の回転位置を検出するための光学センサ等の検出部を備えており、副制御部19は、この検出部の出力に基づいて、回転ユニット50の回転位置を判定して認識することができる。
【0042】
シャッタ80は、透明カバー70よりも内側(回転灯61側)に配置されている。シャッタ80の形状は、透明カバー70の形状よりも一回り小さい。
また、図7(B)等に示すように、支軸90の軸方向から見た状態において、シャッタ80の断面形状は、支軸90を中心とする円弧状であり、透明カバー70の断面形状よりも一回り小さい。
シャッタ80は、回転ユニット50に対して、支軸90の軸回りに回転可能に支持される。
このため、支軸90の軸方向から見た状態において、シャッタ80は、回転灯61及び透明カバー70間の領域であって、透明カバー70のすぐ内側の円弧状の領域(空間)を、回転移動するようになっている。
【0043】
シャッタ80は、透明な樹脂等によって形成されている。但し、シャッタ80は、透明カバー70とは異なり、その表面には梨地面80a(図11参照)が形成され、また、その裏面には型ガラスのような不規則な凹凸面80b(図10参照)が形成されている。このため、シャッタ80を通して回転灯61等を観察すると、回転灯61等の存在を認識できるが、回転灯61等の形状や発光等を明確に視認することができない。
【0044】
図10等に示すように、シャッタ80は、軸穴81、突起82を備え、また、鉄柱部85が取り付けられている。
軸穴81は、シャッタ80の鉛直方向Zの両端部に、それぞれ設けられている。軸穴81は、支軸90が挿通される。これにより、シャッタ80は、透明カバー70等を有する回転ユニット50に対して、回転可能となる。
【0045】
突起82は、シャッタ80の上部縁部から上側Z2に突出するように、設けられている。
鉄柱部85は、シャッタ80の突起82近傍に、ネジ止め等によって固定されている。鉄柱部85と、透明カバー70の磁石部75とは、支軸90を中心とした同心円上に配置されている。このため、鉄柱部85及び磁石部75は、磁力によって引き付けられることにより、透明カバー70及びシャッタ80を、分離可能に一体にすることができる。
【0046】
バネ89は、シャッタ80を半開位置から閉位置の方向に向けて付勢する部材である。バネ89は、引張コイルばね等を用いることができる。図9図10図12(A)等に示すように、バネ89の一端は、シャッタ80のフック89aに引っ掛けられ、他端はケース板35のフック89bに引っ掛けられる。
【0047】
支軸90は、回転ユニット50、シャッタ80の回転軸となる軸部材である。
支軸90の軸方向は、ほぼ鉛直方向Zであり、実施形態では、適宜、鉛直方向Zとみなして説明する。また、図10等に示すように、支軸90は、上側Z2の長い支軸91、下側Z1の短い支軸92に分かれているが、適宜、簡略して1つの軸として図示した(図4(D)等)。
図10の二点鎖線内に示すように、支軸90には、支軸90に対して回転可能に設けられた段付カラー93が挿通されている。段付カラー93は、両端が小径部93aであり、また、中央が小径部93aよりも径が大きく、かつ、透明カバー70の軸穴71及びシャッタ80の軸穴81よりも径が大きい大径部93bである。透明カバー70の軸穴71及びシャッタ80の軸穴81は、この段付カラー93の両端部の小径部93aにそれぞれ挿通されている。このため、透明カバー70は、シャッタ80に対して回転する際に、摩擦が少なく、滑らかに回転できる。
【0048】
軸固定部95は、支軸90をケース部30(ケース板35)に取り付けるための部材である。軸固定部95は、支軸90がネジ止め等で固定された状態で、さらに、ケース部30に対してネジ止め等によって固定される。
これにより、支軸90がケース部30に対して固定される。また、軸固定部95及び支軸90は、回転ユニット50、シャッタ80を、ケース部30に対して回転可能に支持することができる。
【0049】
[演出装置20の開閉動作]
演出装置20の開閉動作について説明する。なお、回転灯61等を含めた演出装置20の動作については、後述する。
図12は、実施形態の演出装置20の閉状態、半開状態、全開状態における、ケース枠31、透明カバー70、シャッタ80を上側Z2から見た位置関係を説明する図である。
【0050】
詳細は後述するが、透明カバー70及びシャッタ80の状態は、以下の状態となる。
図12(A)、図12(B)に示すように、演出装置20が閉状態から半開状態に変化する過程では、透明カバー70及びシャッタ80は、磁石部75、鉄柱部85の作用によって一体状態となる。
演出装置20が半開状態から全開状態に変化しようとする時点で、透明カバー70及びシャッタ80は、分離する。そして、図12(C)に示すように、透明カバー70のみが、全開位置に向けて回転移動し、一方、図12(A)に示すように、シャッタ80は、開位置に向けて回転する。
分離した透明カバー70及びシャッタ80は、図12(A)に示すように、透明カバー70が閉位置に配置されるにより、再度、磁石部75の作用によって一体状態となる。
【0051】
各状態、及び各状態から他状態への変化の詳細について説明する。
(閉状態)
図12(A)に示すように、閉状態では、回転ユニット50及びシャッタ80は、閉じた状態である。回転ユニット50が閉位置(第3位置)に配置されることにより、ケース枠31は、回転ユニット50、シャッタ80等を収容する。このため、回転灯61も、ケース枠31に収容される。また、ケース部30の開口31a(図9等参照)は、蓋部55で閉じられている。このため、回転灯61は、遊技機1の外部からは、視認することはできない状態(視認困難な状態)となる。
【0052】
(開状態及び半開状態間の変化)
閉状態において副制御部19が開閉駆動部36(モータ36a)を駆動することにより、開閉駆動部36の駆動力が回転ユニット50の歯車52に伝達される。これにより、回転ユニット50は、閉状態から開駆動する。磁石部75及び鉄柱部85等を備える規制手段は、演出装置20が開位置及び半開状態間で変化する状態では、磁力によって一体状態を維持する。つまり、一体状態では、透明カバー70は、磁石部75及び鉄柱部85によって、回転ユニット50に対する位置が維持されて、一体である位置から分離した位置へ移動することが規制される。
また、シャッタ80が、半開位置を超えることなく、閉状態に戻るように閉駆動する場合にも、シャッタ80は、回転ユニット50と一体で開駆動する。
このように、回転ユニット50及びシャッタ80は、一旦、一体状態になった後に、開位置及び半開位置の間で開閉駆動する場合には、一体状態を維持して、開閉駆動部36の駆動力によって開閉移動する。
【0053】
また、一体状態における、シャッタ80の回転ユニット50に対する位置は、回転発光部60を覆う位置(第1位置)である。このため、一体状態では、回転灯61の発光は、梨地面80a及び凹凸面80bを有するシャッタ80に遮られて視認困難な状態となり、すなわち、明確に認識することができず、ぼんやりと視認できる程度である。
【0054】
(半開状態、及び半開状態から全開状態への変化)
図12(B)に示すように、演出装置20が半開状態の状態では、つまり、回転ユニット50及びシャッタ80が一体状態を維持しながら共に半開位置(第5位置)に回転移動した状態では、シャッタ80の突起82及びケースのストッパ33が当接する。半開状態における回転灯61の観察態様は、上記(開状態及び半開状態間の変化)と同様である。
このため、演出装置20が半開状態から全開状態へ変化しようとする状態では、シャッタ80は、ストッパ33によって半開位置を超えて全開位置に向けて回転しないように規制される。一方、回転ユニット50は、ストッパ33に規制されないので、半開位置を超えて全開位置に向けて回転しようとする。このため、回転ユニット50のみが全開位置に向けて回転し、一方、シャッタ80は、半開状態に配置された状態を維持しようとする。これにより、磁石部75及び鉄柱部85が分離するので、シャッタ80及び回転ユニット50は、分離した状態(実施形態では分離状態ともいう)となる。
このように、ストッパ33、磁石部75及び鉄柱部85等を備える規制手段は、回転ユニット50が半開位置に配置されたことに応じて、シャッタ80が回転ユニット50から分離した位置に移動しないように規制することを解除する。
【0055】
分離後の回転ユニット50は、開位置に向けて回転移動して、開位置(第4位置)に配置される。回転ユニット50が開位置に配置されることにより、回転灯61の大部分が、ケース枠31外に配置される。これにより、回転灯61は、回転ユニット50が閉位置に配置された状態よりも開位置に配置された状態の方が、視認容易である。
一方、分離後のシャッタ80は、バネ89の付勢力によって、回転ユニット50から分離した位置である閉位置に向けて回転移動して、閉位置に配置される。なお、シャッタ80は、閉位置に配置される際には、ダンパ37によって衝撃が吸収されるので、バウント等が抑制される。
【0056】
このように、回転ユニット50は、開閉駆動部36の駆動力によって半開位置を超えて全開位置に向けて開駆動するのに対して、シャッタ80は、半開位置から閉位置に向けてバネ89の付勢力によって閉駆動する。
【0057】
演出装置20が開状態に一度変化した後は、分離した回転ユニット50は、再度、シャッタ80と一体状態になるまでは、開位置と閉位置(詳細には、閉位置よりも開位置側であって、磁石部75及び鉄柱部85が引き寄せ合わない位置)との間で、シャッタ80から分離して(つまりシャッタ80から独立して)開閉駆動する。
【0058】
分離状態において、シャッタ80の回転ユニット50に対する位置は、回転灯61がシャッタ80によって遮られない範囲(つまりシャッタ80及び透明カバー70が重ならない範囲)を有する位置(第2位置)である。また、回転ユニット50は、閉位置よりも開いた位置に配置された状態では、回転灯61をケース部30の外部から視認可能な位置に配置する。このため、分離状態では、回転灯61の発光は、一体状態よりも視認容易な状態、すなわち透明カバー70を通して明確に視認可能な状態となる。
【0059】
(全開状態から閉状態への変化)
演出装置20が開状態に一度変化した後には、回転ユニット50が閉位置(詳細には、磁石部75及び鉄柱部85が引き寄せ合う位置)に回転移動することにより、磁石部75及び鉄柱部85が引き寄せられて、再度、一体状態となる。これにより、演出装置20は、開状態から閉状態に再度変化する。
【0060】
(回転灯61を含めた動作)
演出装置20は、上記回転駆動と、回転灯61の演出とを組み合わせることにより、例えば、以下のような演出をすることができる。
(演出1)
演出1では、副制御部19は、回転ユニット50及びシャッタ80を一体状態に制御した状態で、回転灯61を回転発光制御する。また、副制御部19は、演出装置20を、閉状態及び半開状態間で変化させる。
この場合には、回転灯61は、回転しているものの、遊技機1の外部からは、シャッタ80の作用によって、ぼやけた状態で確認できるのみである。このように、遊技機1は、シャッタ80を設けることにより、回転ユニット50が開閉駆動しても、回転灯61の演出を見えにくくするような演出をすることができる。
【0061】
このため、遊技機1は、期待度が低い遊技場面(例えば、遊技者にとってそれほど有利ではない役に内部当選している場合等)において、演出1を実行することができる。
演出1は、種々の態様を有する。例えば、一体状態の回転ユニット50及びシャッタ80を、開位置及び半開位置間で一往復させてもよく、また、複数回往復させてもよい。また、複数回往復すること(煽り演出)を、頻繁に行うことにより、遊技を盛り上げることができる。
【0062】
(演出2)
演出2では、副制御部19は、演出装置20を全開状態(つまり回転ユニット50及びシャッタ80が分離した状態)に制御した状態を維持し、かつ、回転灯61を回転発光制御する。回転灯61の発光は、シャッタ80によって遮られず、遊技機1の外部から透明カバー70を通して、明確に視認可能な状態となる。このように、遊技機1は、回転ユニット50が半開位置を超えて回転移動することにより、回転灯61の演出を、シャッタ80による遮蔽から解放して、見えやすくすることができる。
また、副制御部19は、第2演出の他形態として、演出装置20を一度全開状態に制御後に、回転ユニット50を開位置及び閉位置(詳細には、閉位置よりも開位置側であって、磁石部75及び鉄柱部85が引き寄せ合わない位置)の間で往復移動等し、かつ、回転灯61を回転発光制御してもよい。この場合にも、遊技機1は、回転ユニット50の開角度に対応した範囲において(つまり、透明カバー70のうちケース枠31外に配置されている部分において)、回転灯61の演出を、視認可能にすることができる。
【0063】
このため、期待度が高い遊技場面(例えば、遊技者にとって有利な役に内部当選している場合、ATへの移行が確定している場合等)において、演出2を実行することができる。
演出2は、種々の態様を有する。例えば、回転ユニット50を往復するように一定時間(例えば、数秒から10秒程度)、開閉移動してもよい。また、停止ボタン5が操作される度に、回転ユニット50の開角度を大きくするように制御してもよい。
このように、演出2では、遊技者の期待感、ドキドキ感をさらに向上し、思わせぶりな演出等をすることができる。
【0064】
(演出3)
演出3では、副制御部19は、演出装置20を、閉状態に制御した状態で、回転灯61を発光制御する。
演出装置20が閉状態に制御された状態では、回転灯61の窓部62a(図7(B)参照)は、ケース窓部32に向くように制御される。また、鉛直方向Zにおいて、3つの回転発光部60の発光窓と、2つのケース窓部32とは、ほぼ一致する位置関係になっている。
このため、回転灯61が回転することなく発光すると、各回転灯61の発光は、ケース窓部32において、シャッタ80によってぼやけた状態となり、かつ、ケース窓部32によってさらにぼやけた状態となって観察される。
このため、回転灯61の発光は、回転灯61としての態様ではなく、単にランプの光がぼやけたような態様で観察される。これにより、遊技機1は、ケース部30内に収容されることにより、回転発光の演出をできない状態の回転灯61を、ランプの光のような電飾として利用することができる。このような回転灯61の発光は、単体の電飾としてもよく、他のランプ等と一体性を有する電飾の一部として利用してもよい。
これにより、遊技機1は、演出装置20が閉状態に制御された状態における電飾のためのランプ等の部品点数を削減することができ、コストダウンをすることができる。
【0065】
以上説明したように、実施形態の遊技機1は、回転ユニット50が開駆動することによって、回転灯61が視認できるようになるため、インパクトのある演出をすることができる。また、回転ユニット50が半開位置を超えずに開閉駆動を、一度又は繰り返し行っても、シャッタ80によって、回転灯61を視認困難な状態にすることができる。これにより、回転ユニット50を移動させる際の演出パターンとして、「回転灯61が視認困難であるパターン」と、「回転灯61が視認容易であるパターン」を実行できるため、様々なパターンの演出をすることが可能になる。
【0066】
これに対して、従来の遊技機(例えば先行文献1に記載の遊技機)は、例えば、演出役物が単に上下方向に移動するだけのもの等であったため、演出効果が乏しかった。
【0067】
以上、本発明の遊技装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技装置は前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
なお、前述した実施形態の各構成及び後述する変形形態の各構成は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0068】
(1)実施形態では、遊技状態制御手段などの各種手段としての動作を主制御基板の制御部が行ったが、副制御基板の制御部がその一部又は全部を行い、副制御基板の制御部が各種手段として動作することもできる。
また、反対に、副制御基板の制御部が各種手段として実行する動作を、主制御基板の制御部がその一部又は全部を行い、主制御基板の制御部が各種手段として動作することもできる。
すなわち、スロットマシンは、種々の機能を、仕様等に応じて2つの制御部に分担してもよく、また、各制御部に対応した各記憶部を備えていればよい。また、2つの制御部、2つの記憶部は、それぞれ1つの制御部、1つの記憶部であってもよい。
【0069】
(2)実施形態において、遊技機は、スロットマシンである例を示したが、これに限定されない。遊技機は、例えば、パチンコ、玉スロなどその他の遊技機でもよい。
また、遊技機は、メダルなどの現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆるメダルレス遊技機でもよい。さらに、遊技機は、遊技球などの遊技媒体を外部に払い出さず、内部循環させてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機でもよい。
【符号の説明】
【0070】
1:遊技機
20:演出装置
30:ケース部
31:ケース枠
32:ケース窓部
33:ストッパ
35:ケース板
36:開閉駆動部
37:ダンパ
50:回転ユニット
60:回転発光部
61:回転灯
70:透明カバー
75:磁石部
80:シャッタ
82:突起
85:鉄柱部
90:支軸
95:軸固定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12