(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】縦型ブラインド
(51)【国際特許分類】
E06B 9/36 20060101AFI20231225BHJP
【FI】
E06B9/36 F
E06B9/36 E
E06B9/36 Z
(21)【出願番号】P 2020010282
(22)【出願日】2020-01-24
【審査請求日】2022-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】100182349
【氏名又は名称】田村 誠治
(72)【発明者】
【氏名】赤荻 弘樹
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-186960(JP,A)
【文献】実開昭56-119805(JP,U)
【文献】登録実用新案第3014928(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0284172(US,A1)
【文献】特開平10-179374(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B9/36
A47H1/00-99/00
F16B5/00-5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のルーバーが上下に配列された縦型ブラインドであって、
前記ルーバーの上下隣り合う端部を連結する連結部材を備え、
前記連結部材は、前記ルーバーの上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で
前記ルーバーの上下隣り合う端部を連結する
ベース部と、前記ベース部に連結されて前記ルーバーの上下隣り合う端部を覆うカバー部と、
を備え、
前記ベース部は、前記ルーバーの上下隣り合う端部を収容することで係止する収容部を備えることを特徴とする、縦型ブラインド。
【請求項2】
前記ルーバーの上下隣り合う端部には係止部が設けられており、前記係止部が前記連結部材の両側部又は前記収容部の上下面で係止されるようにしたことを特徴とする、請求項
1に記載の縦型ブラインド。
【請求項3】
前記ルーバーの上下隣り合う端部に袋状部が形成され、
前記袋状部内に配置される部材が前記係止部として機能することを特徴とする、請求項
2に記載の縦型ブラインド。
【請求項4】
前記連結部材又は前記係止部には、前記上下ルーバーの少なくとも一方の高さを調整可能な高さ調整手段を設けたことを特徴とする、請求項
2又は3に記載の縦型ブラインド。
【請求項5】
複数のルーバーが上下に配列された縦型ブラインドであって、
前記ルーバーの上下隣り合う端部を連結する連結部材を備え、
前記連結部材は、前記ルーバーの上下隣り合う端部に
前記ルーバーから延長する方向にそれぞれ設けられる連結片からなり、前記連結片
の先端部同士が
重なるように連結される
ことで前記ルーバーの上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結することができることを特徴とする、縦型ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の縦型ブラインドとしては、特開2007-186960号公報(特許文献1)に示されるものがある。同文献に開示される縦型ブラインドは、複数のルーバーユニットが連結部材を介して上下に配列され、上下に隣り合うルーバーユニットの上下に隣り合う端部同士がそれぞれ連結部材に着脱自在に連結されている。
【0003】
かかる縦型ブラインドによれば、ルーバーユニットが連結部材に着脱自在に連結されるようにしたため、ルーバーユニットの組み合わせが変更でき、ルーバーを自由に構成することができるという効果を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の縦型ブラインドでは、各連結部材に斜めの切欠が形成されており、ルーバーユニットの上下に隣り合う端部に形成された袋状部に切欠を通して、ルーバーユニットと連結部材とを連結させている。しかし、ルーバーの種類、材質、厚み、重量等の条件によっては、上下ルーバーの連結部で隙間が生じてしまい、隙間から光漏れが発生する恐れがあるという課題があった。
【0006】
本発明は、上記背景技術が有する問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ルーバーの上下間の隙間の発生を防止することの可能な縦型ブラインドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、複数のルーバーが上下に配列された縦型ブラインドであって、前記ルーバーの上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結することができることを特徴とする、縦型ブラインドが提供される。
【0008】
かかる構成によれば、ルーバーの上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で、ルーバー同士を上下に着脱自在に連結することで、上下に異なる種類のルーバーを連結したときでも、ルーバーの上下間の隙間の発生を防止することができる。
【0009】
本発明の応用例として様々なものが考えられる。例えば、前記ルーバーの上下隣り合う端部を連結する連結部材を備えるようにしてもよい。連結部材を備えることで、ルーバーの上下隣り合う端部を安定して連結することができる。
【0010】
また、前記連結部材には、前記ルーバーの上下隣り合う端部を収容可能な収容部を設けるようにしてもよい。連結部材に収容部を設け、ルーバーの上下隣り合う端部を収容することによって、より安定して連結することができる。
【0011】
また、前記連結部材には、前記ルーバーの上下隣り合う端部を覆うカバー部を設けるようにしてもよい。カバー部を設けることによって、連結部材の露出部分を減らすことができ、意匠性が向上できる。
【0012】
また、前記連結部材は、前記ルーバーの上下隣り合う端部にそれぞれ設けられる連結片からなり、前記連結片同士が連結されるようにしてもよい。連結片の形状や連結方法によっては、例えば、連結片を前後方向に重なるように連結したり、上下方向に連結したりして、連結部材を小型化することができる。よって、意匠性を向上させることができる。
【0013】
また、前記ルーバーの上下隣り合う端部には係止部が設けられており、前記係止部が前記連結部材の両側部又は前記収容部の上下面で係止されるようにしてもよい。ルーバーを吊り下げた際に、ルーバーを平行に配置できる。
【0014】
また、前記ルーバーの上下隣り合う端部に袋状部が形成され、前記袋状部内に配置される部材が前記係止部として機能するようにしてもよい。ルーバーの端部に係止部を脱落することなく容易に連結することができ、組立性が向上する。
【0015】
また、前記連結部材又は前記係止部には、前記上下ルーバーの少なくとも一方の高さを調整可能な高さ調整手段を設けるようにしてもよい。ルーバーの吊下げ高さを変更できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、縦型ブラインドにおいて、上下ルーバー間の隙間の発生を防止することが可能である。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】第1の実施形態の縦型ブラインド100の全体構成を示す正面図である。
【
図2】上部ルーバー120及び下部ルーバー130が閉じた状態を示す正面図である。
【
図3】上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部と連結部材140の構成を説明するための図であり、(a)は連結された状態の斜視図であり、(b)は分解された状態を示す斜視図である。
【
図4】上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結する工程を示す図であり、(a)は連結する前の状態を示す正面図であり、(b)は連結した状態を示す正面図である。
【
図5】上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結する工程を示す図であり、(a)はカバー部144を取付ける前の状態を示す斜視図であり、(b)はカバー部144を取付けた状態を示す正面図である。
【
図6】上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部をベース部142に連結し、カバー部144を取付けた状態を示す図であり、(a)は
図5(b)のA-A断面図であり、(b)は
図5(b)のB-B断面図である。
【
図7】第2の実施形態の縦型ブラインド200を示す図であり、(a)は上部ルーバー220及び下部ルーバー230の上下隣り合う端部近傍の斜視図であり、(b)は上部ルーバー220及び下部ルーバー230が連結する前の状態を示す斜視図であり、(c)はサイドキャップ246を取付ける前の状態を示す斜視図である。
【
図8】上部ルーバー220及び下部ルーバー230の上下隣り合う端部近傍の正面図である。
【
図11】第3の実施形態の縦型ブラインド300を示す図であり、(a)は上部ルーバー320及び下部ルーバー330の上下隣り合う端部近傍の斜視図であり、(b)は分解斜視図であり、(c)はカバー部344を取付ける前の状態を示す斜視図である。
【
図12】上部ルーバー320及び下部ルーバー330の上下隣り合う端部近傍の図であり、(a)はカバー部344を取り付けた状態を示す正面図であり、(b)はカバー部344を取り付ける前の状態を示す正面図である。
【
図14】第4の実施形態の縦型ブラインド400を示す図であり、(a)は係止部422、432を示す正面図であり、(b)は高さ調整前の状態を示す正面図であり、(c)は高さ調整後の状態を示す正面図である。
【
図15】第5の実施形態の縦型ブラインド500を示す図であり、(a)は高さ調整手部材546を示す斜視図であり、(b)は連結部材540の分解斜視図であり、
【
図16】連結部材540を説明する図であり、(a)は
図15(b)のG-G断面図であり、(b)はベース部543に位置調整部材546を取付けた状態を示す図である。
【
図17】連結部材540の斜視図であり、(a)は正面側を示す図であり、(b)は背面側を示す図である。
【
図18】上部ルーバー520と下部ルーバー530の上下隣り合う端部を連結部材540で連結した状態を示す斜視図である。
【
図19】下部ルーバー530の高さを調整した状態を示す図であり、(a)は高さ調整前の状態を示す正面図であり、(b)は高さ調整後の状態を示す正面図である。
【
図20】第6の実施形態の縦型ブラインド600を示す図であり、(a)は分解された状態の正面図であり、(b)は高さ調整前の状態を示す正面図であり、(c)は高さ調整後の状態を示す正面図である。
【
図21】第7の実施形態の縦型ブラインド700を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のH-H断面図である。
【
図22】第8の実施形態の縦型ブラインド800を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のF-F断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド100の構成について、
図1及び
図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の縦型ブラインド100の全体構成を示す正面図である。
図2は、上部ルーバー120及び下部ルーバー130が閉じた状態を示す正面図である。縦型ブラインド100は、
図1に示したように、上部ルーバー120と下部ルーバー130が上下に配列されたものであって、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結して構成される。
【0020】
縦型ブラインド100は、
図1及び
図2に示したように、図示していない窓枠などに固定されるヘッドレール110を備えている。ヘッドレール110内には、幅方向(長手方向)のほぼ全長にわたって設けられる回転軸112と、ヘッドレール内を全長にわたってループ状に配回される操作コード150と、操作コード150の移動に伴ってヘッドレール110内を長手方向にスライド移動するとともに、回転軸112に連結され、回転軸112の回転が伝達される複数のキャリア114と、隣り合うキャリア114を移動可能に連結するスペーサーリンク116と、が設けられている。
【0021】
各キャリア114から吊下軸118を介してヘッドレール110の下方に上部ルーバー120と下部ルーバー130とが吊り下げられている。上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部は連結部材140で連結される。下部ルーバー130の下端にはバランスウエイト134が連結されている。
【0022】
上部ルーバー120と下部ルーバー130は、操作コード150によって開閉操作され、操作棒160によって回転操作される。操作コード150によって上部ルーバー120と下部ルーバー130を開閉する構成及び操作棒160によって上部ルーバー120と下部ルーバー130を回転する構成は、一般的な縦型ブラインドと同様の構成とすることができる。
【0023】
以上、縦型ブラインド100の構成を概略的に説明した。以下、本実施形態の特徴的な構成である上部ルーバー120と下部ルーバー130とを連結部材140で連結する構成について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部と連結部材140の構成を説明するための図である。
【0024】
上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部は、
図3(a)に示したように、連結部材140で連結されている。以下、各部の構成について詳述する。
【0025】
(上部ルーバー120、下部ルーバー130)
上部ルーバー120の下端には、
図3(b)に示したように、全長にわたって上部袋状部120aが形成されている。上部袋状部120a内には、棒状の上部係止部122が配置されている。また、下部ルーバー130の上端には、
図3(b)に示したように、全長にわたって下部袋状部130aが形成されている。下部袋状部130a内には、棒状の下部係止部132が配置されている。上部袋状部120aと下部袋状部130aの構成は本実施形態では同じであるが、異なっていてもよい。また、上部係止部122と下部係止部132の構成は本実施形態では同じであるが、異なっていてもよい。
【0026】
上部係止部122と下部係止部132の端部には、上部突出部122aと下部突出部132aとが前後方向に突出して形成されている。上部突出部122aと下部突出部132aとは、上部係止部122と下部係止部132の一端に形成されていてもよく、両端に形成されていてもよい。上部ルーバー120の上部袋状部120aに上部係止部122を配置した際に、上部突出部122aが上部袋状部120aの端部に係止して、上部係止部122の移動を規制する。また、下部ルーバー130の下部袋状部130aに下部係止部132を配置した際に、下部突出部132aが下部袋状部130aの端部に係止して、下部係止部132の移動を規制する。
【0027】
(連結部材140)
連結部材140は、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結するものである。連結部材140は、
図3(b)に示したように、ベース部142とカバー部144によって構成されている。ベース部142には、リブ142aを挟んで上部収容部142bと下部収容部142cが形成されている。上部収容部142bには上部係止部122が収容され、下部収容部142cには下部係止部132が収容される。上部収容部142bの両側端部には内側に突出する上部突起142dが形成されている。下部収容部142cの両側端部には内側に突出する下部突起142eが形成されている。
【0028】
カバー部144は、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を覆うものである。カバー部144の両側部には、
図3(b)に示したように、ベース部142に連結するための連結片144aが設けられている。
【0029】
上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結部材140で連結する工程について、
図4~
図6を参照しながら説明する。
図4及び
図5は、上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結する工程を示す図である。
図6は、上部ルーバー120及び下部ルーバー130の上下隣り合う端部をベース部142に連結し、カバー部144を取付けた状態を示す図である。
【0030】
図4(a)に示したように、上部ルーバー120、ベース部142、下部ルーバー130の順に上下方向に配置する。
図4(b)に示したように、上部ルーバー120の上部係止部122をベース部142の上部収容部142bに収容し、上部係止部122の両端を上部突起142dに係止する。また、下部ルーバー130の下部係止部132をベース部142の下部収容部142cに収容し、下部係止部132の両端を下部突起142eに係止する。
【0031】
次に、
図5(a)に示したように、連結片144aがベース部142に向かうようにカバー部144を配置する。そして、
図5(b)に示したように、連結片144aをベース部142に連結してカバー部144をベース部142に取付ける。
【0032】
カバー部144をベース部142に取り付けると、
図6に示したように、ベース部142とカバー部144との間に上部開口140aと下部開口140bが形成される。上部開口140aには上部ルーバー120が挿通し、下部開口140bには下部ルーバー部130が挿通する。
【0033】
上部ルーバー120は、
図6に示したように、上部袋状部120aに配置された上部係止部122の端部がベース部142の上部収容部142bとカバー部144との間に形成された空間に収納される。上部ルーバー120は、上部開口140aから導出される。上部係止部122の端部は上部突起142dに係止されて上方への移動が規制されている。
【0034】
下部ルーバー130は、
図6に示したように、下部袋状部130aに配置された下部係止部132の端部がベース部142の下部収容部142cとカバー部144との間に形成された空間に収納される。下部ルーバー130は、下部開口140bから導出される。下部係止部132の端部は下部突起142eに係止されて下方への移動が規制されている。
【0035】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結されることで、上下に異なる種類のルーバーを連結したときでも、ルーバーの上下間の隙間の発生を防止することができる。カバー部144又はベース部142のうち、少なくとも一方を非透過性材料とすることで、遮光性を高めることができる。
【0036】
また、連結部材140を備えることで、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を安定して連結することができる。
【0037】
また、連結部材140に上部収容部142b及び下部収容部142cを設け、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を収容することによって、より安定して連結することができる。
【0038】
また、カバー部144を設けることによって、連結部材140の露出部分を減らすことができ、意匠性が向上できる。
【0039】
また、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部には上部係止部122と下部係止部132が設けられており、上部係止部122と下部係止部132が連結部材140の両側部で係止される。このため、上部ルーバー120と下部ルーバー130を吊り下げた際に、上部ルーバー120と下部ルーバー130を平行に配置できる。
【0040】
また、上部ルーバー120と下部ルーバー130に形成された上部袋状部120aと下部袋状部130a内に上部係止部122と下部係止部132を配置するため、上部ルーバー120と下部ルーバー130の端部に上部係止部122と下部係止部132を脱落することなく容易に連結することができ、組立性が向上する。
【0041】
(第2の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド200の構成について、
図7及び
図8を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態の縦型ブラインド200の図である。
図8は、上部ルーバー220及び下部ルーバー230の上下隣り合う端部近傍の正面図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主に連結部材240の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0042】
本実施形態の上部ルーバー220、下部ルーバー230、上部係止部222、下部係止部232は、第1の実施形態の上部ルーバー120、下部ルーバー130、上部係止部122、下部係止部132と実質的に同様に構成することができる。
【0043】
縦型ブラインド200は、
図7及び
図8に示したように、上部ルーバー220の下端と下部ルーバー230の上端が連結部材240で連結されている。上部ルーバー220の下端と下部ルーバー230の上端は、第1の実施形態の上部ルーバー120と下部ルーバー130と同様に、上部袋状部220aと下部袋状部230aが形成され、上部係止部222と下部係止部232が配置される。
【0044】
連結部材240は、ベース部242と、ベース部242の両側部に取付けられるサイドキャップ246によって構成される。ベース部242は、長尺の直方体であり、上部収容部242bと下部収容部242cが形成されている。上部収容部242bからベース部242の上端まで、上部収容部242bよりも幅の狭い上部連通孔242fが形成されている。また、下部収容部242cからベース部242の下端まで、下部収容部242cよりも幅の狭い下部連通孔242gが形成されている。
【0045】
サイドキャップ246は、
図7に示したように、ベース部242の側部に対応した形状の板状である。サイドキャップ246の一方の面から上部収容部242b及び上部連通孔242fに対応する形状の上部突部246aと、下部収容部242c及び下部連通孔242gに対応する形状の下部突部246bが形成されている。上部突部246aは上部収容部242b及び上部連通孔242fに挿入され、下部突部246bは下部収容部242c及び下部連通孔242gに挿入される。
【0046】
上部ルーバー220と下部ルーバー230を連結部材240で連結した構成について、
図9及び
図10を参照しながら説明する。
図9は、
図8のC-C断面図である。
図10は、
図9のD-D断面図である。
【0047】
上部ルーバー220の上部係止部222及び下部ルーバー230の下部係止部232は、ベース部242の側部から上部収容部242b及び下部収容部242cにそれぞれ挿入される。上部係止部222は、
図9、
図10に示したように、上部収容部242bの上端に係止される。また、下部係止部232は、下部収容部242cの下端に係止される。上部ルーバー220は、上部連通孔242fを挿通して連結部材240の上方に導出される。また、下部ルーバー230は、下部連通孔242gを挿通して連結部材240の下方に導出される。上部係止部222と下部係止部232は連結部材240の上部収容部242bと下部収容部242cの上下面で係止される。
【0048】
次に、
図10に示したように、ベース部242の両側部にサイドキャップ246を嵌め合わせる。すると、上部突部246aが上部収容部242b及び上部連通孔242fに挿入され、下部突部246bが下部収容部242c及び下部連通孔242gに挿入される。よって、上部収容部242bと下部収容部242cの両側部がサイドキャップ246で塞がれるため、上部係止部222と下部係止部232の移動が拘束される。このように、上部ルーバー220及び下部ルーバー230は連結部材240によって連結される。
【0049】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上部係止部222と下部係止部232が連結部材240の上部収容部242bと下部収容部242cの上下面で係止されるようにしたので、上部ルーバー220と下部ルーバー230を吊り下げた際に、上部ルーバー220と下部ルーバー230を平行に配置できる。
【0050】
(第3の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド300の構成について、
図11~
図13を参照しながら説明する。
図11は、第3の実施形態の縦型ブラインド300の図である。
図12は、上部ルーバー320及び下部ルーバー330の上下隣り合う端部近傍の図である。
図13は、
図12(a)のE-E断面図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主に連結部材340の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0051】
本実施形態の上部ルーバー320、下部ルーバー330は、第1の実施形態の上部ルーバー120、下部ルーバー130と実質的に同様に構成することができる。
【0052】
縦型ブラインド300は、
図11(a)、
図12(a)に示したように、上部ルーバー320の下端と下部ルーバー330の上端が連結部材340で連結されている。上部ルーバー320の下端と下部ルーバー330の上端は、
図11(b)に示したように、第1の実施形態の上部ルーバー120と下部ルーバー130と同様に、上部袋状部320aと下部袋状部330aが形成され、上部係止部322と下部係止部332が配置される。上部袋状部320aと下部袋状部330aの長手方向中央には、半円状の切欠き部320b、330bが形成されている。
【0053】
上部係止部322には、
図11(b)、
図13に示したように、長手方向中央に上部係止孔322aが形成されている。また、下部係止部332にも、長手方向中央に下部係止孔332aが形成されている。上部係止孔322aは、
図11(c)に示したように、上部袋状部320aの切欠部320bから露出する。また、下部係止孔332aは、下部袋状部330aの切欠き部330bから露出する。
【0054】
連結部材340は、
図11(b)に示したように、ベース部342とカバー部344によって構成されている。ベース部342は、
図12(b)に示したように、長尺の直方体であり、上部ルーバー320及び下部ルーバー330よりも若干幅広である。ベース部342の長手方向中央には、上部突起部342aと下部突起部342bが上下方向に2つ形成されている。上部突起部342aは、
図11(c)、
図13に示したように、上部係止部322の上部係止孔322aに挿通可能である。また、下部突起部342bは、下部係止部332の下部係止孔332aに挿通可能である。
【0055】
カバー部344は、
図11(b)、
図13に示したように、ベース部342に対応した形状をしており、周囲に枠部344aが形成されている。枠部344aの内側には収容部344bが形成されている。収容部344bには、上部係止部322と下部係止部332が配置された上部袋状部320aと下部袋状部330aが収容される。カバー部344の長手方向中央には、上部嵌合穴344cと下部嵌合穴344dが上下方向に2つの形成されている。上部嵌合穴344cには上部突起部342aが嵌合する。また、下部嵌合穴344dには下部突起部342bが嵌合する。このように、上部ルーバー320の下端と下部ルーバー330の上端とが連結部材340で連結される。
【0056】
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上部ルーバー320と下部ルーバー330の上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結されることで、上下に異なる種類のルーバーを連結したときでも、ルーバーの上下間の隙間の発生を防止することができる。
【0057】
(第4の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド400の構成について、
図14を参照しながら説明する。
図14は、本実施形態の縦型ブラインド400を示す図である。本実施形態は、上部ルーバー420及び下部ルーバー430の吊下げた高さを変更できるものであり、上記第1の実施形態とは主に上部係止部422と下部係止部432の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0058】
本実施形態の上部ルーバー420、下部ルーバー430、連結部材440は、第1の実施形態の上部ルーバー120、下部ルーバー130、連結部材140と実質的に同様に構成することができる。
【0059】
上部係止部422及び下部係止部432は、
図14(a)に示したように、同じ形状をしている。上部係止部422及び下部係止部432は、上部長尺状部422a及び下部長尺状部432aと、上部長尺状部422a及び下部長尺状部432aの両端から突出する上部高さ調整部(高さ調整手段)422b及び下部高さ調整部(高さ調整手段)432bと、から形成されている。
【0060】
上部係止部422は、
図14(b)に示したように、上部長尺状部422aが上部袋状部420a内に、上部高さ調整部422bが上部袋状部420aの両端から突出するように配置されている。下部係止部432は、下部長尺状部432aが下部袋状部430a内に、下部高さ調整部432bが下部袋状部430aの両端から突出するように配置されている。
【0061】
上部高さ調整部422bと下部高さ調整部432bは、
図14(b)に示したように、連結部材440の上部突起442dと下部突起442eに当接して配置されると、上部ルーバー420と下部ルーバー430が最も接近して配置される。
【0062】
上部ルーバー420及び下部ルーバー430は、高さを調整することができる。
図14(c)を参照しながら下部ルーバー430の高さを調整する場合を例に取って説明する。下部ルーバー430の高さを調整する際は、下部高さ調整部432bが上方を向くように、下部係止部432を配置する。下部係止部432は、下部長尺状部432aが下部突起442eに当接して配置されると、矢印aに示したように、下部ルーバー430が下降する。下部ルーバー430は、矢印bに示したように、下部高さ調整部432bの長さ分だけ下方に配置される。上部ルーバー420の高さ調整をした場合には、上部ルーバー420は、上部高さ調整部422bの長さ分だけ上方に配置される。
【0063】
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、上部係止部422と下部係止部432に上部高さ調整部422bと下部高さ調整部432bを設けたことにより、上部ルーバー420及び下部ルーバー430の吊下げた高さを変更することができる。
【0064】
(第5の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド500の構成について、
図15~
図17を参照しながら説明する。
図15は、本実施形態の縦型ブラインド500を示す図である。
図16は、連結部材540を説明する図である。
図17は、連結部材540の斜視図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主に連結部材540の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0065】
本実施形態の上部ルーバー520、下部ルーバー530、上部係止部522、下部係止部532は、第1の実施形態の上部ルーバー120、下部ルーバー130、上部係止部122、下部係止部132と実質的に同様に構成することができる。
【0066】
連結部材540は、
図15及び
図16に示したように、ベース部542と、カバー部544と、位置調整部材(高さ調整手段)546から構成されている。ベース部542の上部突起542dとリブ542aの間には、位置調整部材546を連結する上部連結孔542fが上下方向に2つ形成されている。また、ベース部542の下部突起542eとリブ542aの間には、位置調整部材546を連結する下部連結孔542gが上下方向に2つ形成されている。ベース部542のその他の構成は第1の実施形態のベース部142と同様である。また、カバー部544は、第1の実施形態のカバー部144と同様の構成である。
【0067】
位置調整部材546は、
図15(a)に示したように、略L字状をしている。位置調整部材546は、
図16(b)及び
図17に示したように、略L字の一辺を上部連結孔542fと下部連結孔542gに嵌め合わされることにより、ベース部542に連結される。
【0068】
調整部材546を用いて連結部材540で上部ルーバー520と下部ルーバー530を連結する工程について、
図18及び
図19を参照しながら説明する。
図18は、上部ルーバー520と下部ルーバー530の上下隣り合う端部を連結部材540で連結した状態を示す斜視図である。
図19は、下部ルーバー530の高さを調整した状態を示す図である。
【0069】
図18及び
図19(a)に示したように、連結部材540の上部連結孔542fの上側と、下部連結孔542gの下側に位置調整部材546を連結する。上部係止部522と下部係止部532の両端を位置調整部材546にそれぞれ係止する。このように連結すると、上部ルーバー520の下端と下部ルーバー530の上端とを接近させて連結することができる。
【0070】
高さ調整のために下部ルーバー530の位置を下げる場合、
図19(b)に示したように、下部連結孔542gの上側に位置調整部材546を連結する。そして、下部係止部532を下部突起542eに係止させることにより、矢印cに示したように、下部ルーバー530が下降する。よって、下部ルーバー530は、矢印dに示したように、位置調整部材546の厚み分下方に配置される。上部ルーバー520の高さ調整をした場合には、上部ルーバー520は、位置調整部材546の厚み分上方に配置される。
【0071】
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、位置調整部材546と連結部材540の上部連結孔542f及び下部連結孔542gによって上部ルーバー520と下部ルーバー530の吊下げ高さを変更することができる。
【0072】
(第6の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド600の構成について、
図20を参照しながら説明する。
図20は、本実施形態の縦型ブラインド600を示す図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主に連結部材640の構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0073】
本実施形態の上部ルーバー620、下部ルーバー630、上部係止部622、下部係止部632は、第1の実施形態の上部ルーバー120、下部ルーバー130、上部係止部122、下部係止部132と実質的に同様に構成することができる。
【0074】
連結部材640は、
図20(a)に示したように、ベース部642の両側部に高さ調整手段642aが設けられている。高さ調整手段642aは、収容部642bの上下方向に連続して形成された3つの凹部642a-1、642a-2、642a-3である。
図20(b)に示したように、高さ調整手段642aのいずれかの凹部642a-1、642a-2、642a-3に上部係止部622及び下部係止部632の両端を収容することによって、上部係止部622及び下部係止部632を支持することができる。連結部材640のカバー部は第1の実施形態のカバー部144と同様であってもよく、異なっていてもよい。
【0075】
例えば、上部ルーバー620の位置を固定として下部ルーバー630の位置を変える場合、
図20(b)に示したように、上部ルーバー620を高さ調整手段642aの最上段の凹部642a-1に配置する。そして、下部ルーバー630を中央段の凹部642a-2に配置することにより、下部ルーバー630の高さを上げることができる。
【0076】
高さ調整のために下部ルーバー630の位置を下げる場合、
図20(c)に示したように、下部ルーバー630を最下段の凹部642a-3に配置することにより、矢印eに示したように、下部ルーバー630が下降する。よって、下部ルーバー630は、矢印fに示したように凹部642a-2の高さ相当分下方に配置される。
【0077】
また、下部ルーバー630の位置を固定として上部ルーバー620の位置を変える場合、下部ルーバー630を最下段の凹部642a-3に配置する。そして、上部ルーバー620の配置を最上段の凹部642a-1と中央段の凹部642a-2とで切り替える。
【0078】
(第6の実施形態の効果)
以上説明したように、連結部材640に高さ調整手段642aを設けたことにより、上部ルーバー620及び下部ルーバー630の吊下げ高さを変更することができる。
【0079】
(第7の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド700の構成について、
図21を参照しながら説明する。
図21は、本実施形態の縦型ブラインド700を示す図である。本実施形態は、上記第1の実施形態とは主に上部ルーバー720及び下部ルーバー730に袋状部を形成することなく、上部係止部722及び下部係止部732に連結する点が異なるものであり、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0080】
上部ルーバー720の下端及び下部ルーバー730の上端は、
図21(a)に示したように、袋状部を形成することなく上部係止部722及び下部係止部732に直接連結されている。上部係止部722と下部係止部732は同様の構成とすることができる。
【0081】
上部係止部722及び下部係止部732は、
図21(b)に示したように、前後方向中央に溝722a、732aが形成されている。溝722aには、上部ルーバー720の下端が挿入されて連結されている。また、溝732aには、下部ルーバー730の上端が挿入されて連結されている。
【0082】
連結部材740は、ベース部742に第1の実施形態のリブ142aのようなものは設けられておらず、1つの収容部742aを備えている。また、収容部742aの上下端部には上部突起742dと下部突起742eが設けられている。カバー部744は、第1の実施形態のカバー部144と同様の構成とすることができる。
【0083】
上部係止部722は、
図21(b)に示したように、ベース部742の収容部742aに収容されて、両端が上部突起742dに係止される。また、下部係止部732は、ベース部742の収容部742aに収容されて、両端が下部突起742eに係止される。最後に、ベース部742とカバー部744とを連結する。よって、上部ルーバー720と下部ルーバー730とが連結部材740によって連結される。
【0084】
(第7の実施形態の効果)
以上説明したように、上部ルーバー720と下部ルーバー730に、袋状部を形成することなく上部係止部722及び下部係止部732を直接連結したことにより、前後の幅が小さくなり、連結部材740を薄くすることができる。
【0085】
(第8の実施形態)
本実施形態に係る縦型ブラインド800の構成について、
図22を参照しながら説明する。
図22は、本実施形態の縦型ブラインド800を示す図である。本実施形態は、上記第7の実施形態とは主に連結部材を介することなく上部連結片822と下部連結片832とを直接連結する構成が異なるものであり、本実施形態では、上記第7の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0086】
上部ルーバー820の下端及び下部ルーバー830の上端には、
図22(a)に示したように、上部連結片822及び下部連結片832が直接連結されている。上部ルーバー820の下端と上部連結片822との連結及び下部ルーバー830の上端と下部連結片832との連結は、第7の実施形態の上部ルーバー720及び下部ルーバー730の上部係止部722及び下部係止部732との連結と同様に構成することができる。本実施形態では、上部連結片822及び下部連結片832は連結部材を構成する。
【0087】
上部連結片822及び下部連結片832は、
図22(b)に示したように、前後方向中央に溝822a、832aが形成されている。溝822aには、上部ルーバー820の下端が挿入されて連結されている。また、溝832aには、下部ルーバー830の上端が挿入されて連結されている。
【0088】
上部連結片822は、
図22(b)に示したように、溝822aよりも下方の部分に、後側の面がへこんで厚みが半分程度薄くなった薄肉部822cが形成されており、この薄肉部822cから後方に凸部822bが突出している。下部連結片832は、溝832aよりも上方の部分に、前側の面がへこんで厚みが半分程度薄くなった薄肉部832cが形成されており、この薄肉部832cに凸部822bが嵌合する嵌合凹部832bが形成されている。
【0089】
凸部822bと嵌合凹部832bを嵌合させると、上部連結片822の薄肉部822cと下部連結片832の薄肉部832cとが前後方向に重なるように連結する。よって、連結された部分の厚みを薄くすることができる。また、薄肉部822c、832cの厚みが溝822a、832aが形成されている部分の厚みの半分程度のため、薄肉部822c、832c同士を重ねていても溝822a、832aが形成されている部分と同程度の厚みになる。よって、上部連結片822と下部連結片832の前後の面が略面一になり、外観が良い。
【0090】
(第8の実施形態の効果)
以上説明したように、上部連結片822と下部連結片832が前後方向に重なるように連結することにより、連結された部分の厚みを薄くでき、連結部材を小型化できる。上部連結片822と下部連結片832とを直接連結することで、上部ルーバー820と下部ルーバー830との間の隙間がなくなり、上部連結片822と下部連結片832を非透過性材料とすれば光漏れの発生を防止することができる。
【0091】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0092】
例えば、上記第1の実施形態では、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を連結する連結部材140を備える構成としたが、本発明はこの例に限定されない。ルーバーの上下隣り合う端部の間が遮蔽された状態で連結することができれば任意の構成とすることができる。例えば、ルーバーの上下隣り合う端部同士の周囲に覆いを設けてもよい。第2~第8の実施形態も同様である。
【0093】
また、上記第1の実施形態では、連結部材140には、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を収容可能な上部収容部142bと下部収容部142cを設ける構成としたが、本発明はこの例に限定されない。連結部材は上部ルーバーと下部ルーバーの上下隣り合う端部を連結することができれば、任意の構成とすることができる。第2~第7の実施形態も同様である。
【0094】
また、上記第1の実施形態では、連結部材140には、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部を覆うカバー部144を設ける構成としたが、本発明はこの例に限定されない。連結部材の露出部分を減らすことができれば、任意の構成とすることができる。第3~第7の実施形態も同様である。
【0095】
また、上記第8の実施形態では、連結部材である上部連結片822と下部連結片832は、上部ルーバー820と下部ルーバー830の上下隣り合う端部にそれぞれ設けられ、上部連結片822と下部連結片832が前後方向に重なって連結される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。連結部材を小型化できれば任意の構成とすることができる。例えば、連結片同士は上下方向に連結される構成としてもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、上部ルーバーと下部ルーバーの上下隣り合う端部には上部係止部と下部係止部が設けられており、上部係止部と下部係止部が連結部材の両側部又は上部収容部と下部収容部の上下面で係止される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。ルーバーを吊り下げた際に、ルーバーを平行に配置できれば任意の構成とすることができる。
【0097】
また、上記第1の実施形態では、上部ルーバー120と下部ルーバー130の上下隣り合う端部に上部袋状部120aと下部袋状部130aが形成され、上部袋状部120aと下部袋状部130a内に配置される部材が係止部として機能する構成としたが、本発明はこの例に限定されない。ルーバーの端部に係止部を脱落することなく容易に連結することができれば任意の構成とすることができる。例えば、ルーバーの端部に係止部を接着したり溶着したりしてもよい。第2~第6の実施形態も同様である。
【0098】
また、上記第4~第6の実施形態では、連結部材又は係止部には、上下ルーバーの少なくとも一方の高さを調整可能な高さ調整手段を設ける構成としたが、本発明はこの例に限定されない。ルーバーの吊下げ高さを変更できれば任意の構成とすることができる。
【0099】
以上説明した実施形態、変更例及び応用例の内容は、適宜組み合わせて実施できる。
【符号の説明】
【0100】
100、300、400、500、600、700 縦型ブラインド
110 ヘッドレール
120、220、320、420、520、620、720、820 上部ルーバー
120a、220a、320a、420a、520a、620a 上部袋状部
122、222、322、422、522、622、722 上部係止部
130、230、330、430、530、630、730、830 下部ルーバー
130a、230a、330a、430a、530a、630a 下部袋状部
132、232、332、432、532、632、732 下部係止部
140、240、340、440、540、640、740 連結部材
142、242、342、542、642、742 ベース部
142b、242b 上部収容部
142c、242c 下部収容部
144、344、544、744 カバー部
246 サイドキャップ
344b、642b、742a 収容部
422b 上部高さ調整部(高さ調整手段)
432b 下部高さ調整部(高さ調整手段)
546 位置調整部材(高さ調整手段)
642a 高さ調整手段
822 上部連結片
832 下部連結片