(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】信号送信方法、信号受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/19 20180101AFI20231225BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231225BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20231225BHJP
【FI】
H04W76/19
H04W16/28
H04W72/0457 110
(21)【出願番号】P 2021510183
(86)(22)【出願日】2018-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2018107718
(87)【国際公開番号】W WO2020061844
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-09
【審判番号】
【審判請求日】2023-02-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/148552(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/136300(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/056789(WO,A1)
【文献】MediaTek Inc.,Summary #2 on Remaing issues on Beam Failure Recovery,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809926,2018年08月23日
【文献】NTT DOCOMO,Remaining issues on beam management,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809138,2018年08月11日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on beam management and beam failure recovery,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808145,2018年08月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号送信装置であって、
ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、
空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する送信ユニットであって、前記空間ドメイン伝送フィルターは、ビーム失敗回復リクエストを送信する空間ドメイン伝送フィルター、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じである、送信ユニットを含み、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信する上りリンク信号であり、
前記送信ユニットは、前記ビーム失敗回復リクエストを送信
した第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号を受信する
空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、前記第一セルでの上りリンク信号を送信する、信号送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記送信ユニットは、前記ビーム失敗回復リクエストを送信する前記第二セルが前記第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復リクエストを送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、前記第一セルでの上りリンク信号を送信する、信号送信装置。
【請求項3】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス、及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である、信号送信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の信号送信装置であって、
前記ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で受信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI)である、信号送信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の信号送信装置であって、
前記上位層パラメータは無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復ランダムアクセスレスポンス(BFR RAR)を受信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられる、信号送信装置。
【請求項6】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記一定期間は、
前記一定期間が所定数のシンボル、スロット又はミリ秒であり;
前記一定期間の長さが上位層シグナリングにより設定され;
前記一定期間の長さがサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)に関連し;及び
前記一定期間の長さが端末装置の能力(UE capability)に関連する
ことのうちの少なくとも1つを満たす、信号送信装置。
【請求項7】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記ビーム失敗回復リクエストは上位層パラメータにより設定される、信号送信装置。
【請求項8】
請求項7に記載の信号送信装置であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによりキャリー(carry)され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、前記ビーム失敗回復リクエストを送信するリソースを設定するために用いられる、信号送信装置。
【請求項9】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記下りリンク参照信号は、前記第一セルの下りリンク参照信号であり、及び/又は
前記下りリンク参照信号の索引は、媒体アクセス制御(MAC)層のシグナリングにより提供される、信号送信装置。
【請求項10】
請求項9に記載の信号送信装置であって、
前記下りリンク参照信号の索引は、MAC層により上位層パラメータのうちから選択される、信号送信装置。
【請求項11】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記第一セルは、
前記ビーム失敗回復リクエストを送信するセル;
前記ビーム失敗回復リクエストの送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
前記ビーム失敗回復リクエストの送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセル
のうちの少なくとも1つであり、
前記アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルを指す、信号送信装置。
【請求項12】
請求項1
1に記載の信号送信装置であって、
前記物理上りリンクリンク制御チャネル上で送信する前記上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報である、信号送信装置。
【請求項13】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記アクティベイションシグナリングは、
MAC層のアクティベイションシグナリング;
端末装置のアンテナパネル(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルであるアクティベイションシグナリング
のうちの少なくとも1つである、信号送信装置。
【請求項14】
請求項1
3に記載の信号送信装置であって、
前記MAC層のアクティベイションシグナリングは、PUCCHリソースの送信に対応する空間ドメイン伝送フィルターを指示するために用いられる、信号送信装置。
【請求項15】
請求項1に記載の信号送信装置であって、
前記再設定シグナリングは、
RRCシグナリング;
端末装置のアンテナパネル(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルである再設定シグナリング
のうちの少なくとも1つである、信号送信装置。
【請求項16】
請求項1
5に記載の信号送信装置であって、
前記RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する、信号送信装置。
【請求項17】
信号受信装置であって、
ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復リクエストの受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する受信ユニットを含み、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信する上りリンク信号であり、
前記受信ユニットは、前記ビーム失敗回復リクエストを受信
した第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、前記第一セルでの上りリンク信号を受信する、信号受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、信号送信方法、信号受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波数通信シナリオにおいて、通信リンクが物理的条件、例えば、天気、障害物、方向角度の変化などのファクターの影響を受けやすいため、元のビーム方向上の伝送失敗を来すことがある。ビーム失敗回復(BFR、Beam Failure Recovery)技術が主にこのようなシナリオに用いられ、異なる方向のビームパワーに対する測定結果を利用して、信頼性のある新しいビーム方向を迅速に確定することで、リンクに対しての迅速な回復を完了することができる。
【0003】
ビーム失敗回復技術は、シングルキャリアのシナリオにおいて非常に効果的であるのみならず、マルチキャリアのシナリオにも重要な作用を発揮することができる。マルチキャリアのシナリオでは、端末装置(TE、Terminal Equipment)が1つのネットワーク装置(例えば、基地局)又は複数のネットワーク装置に接続され得る。1つの端末装置の異なるキャリアが同時に異なる方向のネットワーク装置に接続されるときに、空間的方向(spatial configurations)が相対的に独立しているから、或る時刻において、該異なるキャリア上の接続は一部のみにビーム失敗が発生する可能性がある。この場合、ビーム失敗回復技術は、このようなシナリオに対して最適化を行う必要があり、例えば、ビーム失敗未発生のキャリアを用いてパラメータの測定、データの伝送などを行うことで、システムのロバストネスを向上させる必要がある。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今のところ、5G-NR(5G-New Radio)通信システムでは、ビーム失敗回復プロシージャが成功した後に、上りリンク伝送に使用する空間ドメイン伝送フィルター(Spatial Domain Transmission Filter)が依然としてビーム失敗回復の前に設定されたものである。上り下りリンク伝送の異質性(heterogeneity)が原因で、下りリンクチャネルにビーム失敗が発生した後に、対応する上りリンクチャネルに失敗が発生する確率も高い。これは、端末装置が元の空間的設定(spatial configuration)に従って上りリンク信号を送信することは信頼性が低いと意味する。
【0006】
本発明の実施例は信号送信方法、信号受信方法及び装置を提供する。端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間(a period of time)の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間(時間区間)内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することで、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを用いて上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、この解決案は、適用性が広く、特殊セル(SpCell、Special Cell)にビーム失敗が発生するシナリオに適用され得るだけでなく、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用され得る。マルチキャリアの(マルチサービングセルが設定される)シナリオにおいて、該解決案は、前記第一セルの上りリンク信号に使用する空間ドメイン伝送フィルターを正確に指示することができるため、他のセル(前記第一セルでないセル)の上りリンク信号に使用する空間ドメイン伝送フィルターを誤って指示するのを避けることができる。
【0007】
また、本解決案はさらに、前記一定期間の開始点を正確に規定しているため、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間への理解の不一致による不必要な送受信エラーを回避することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の第一側面によれば、信号送信装置が提供され、前記装置は、送信ユニットを含み、それは、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを使用して、第一セルでの上りリンク信号を送信するために用いられる。
【0009】
本発明の実施例の第二側面によれば、信号受信装置が提供されば、前記装置は、受信ユニットを含み、それは、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効(taking effect)になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報(spatial information)に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信するために用いられる。
【0010】
本発明の実施例の第三側面によれば、端末装置が提供され、前記端末装置は本発明の実施例の第一側面に記載の装置を含む。
【0011】
本発明の実施例の第四側面によれば、ネットワーク装置が提供され、前記ネットワーク装置は、本発明の実施例の第二側面に記載の装置を含む。
【0012】
本発明の実施例の第五側面によれば、通信システムが提供され、前記通信システムは、本発明の実施例の第三側面に記載の端末装置及び本発明の実施例の第四側面に記載のネットワーク装置を含む。
【0013】
本発明の実施例の第六側面によれば、信号送信方法が提供され、前記方法は、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することを含む。
【0014】
本発明の実施例の第七側面によれば、信号受信方法が提供され、前記方法は、ネットワーク装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信することを含む。
【0015】
本発明の実施例の第八側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、信号送信装置又は端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記信号送信装置又は端末装置に、本発明の実施例の第六側面に記載の信号送信方法を実行させる。
【0016】
本発明の実施例の第九側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶する記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、前記信号送信装置又は端末装置に、本発明の実施例の第六側面に記載の信号送信方法を実行させる。
【0017】
本発明の実施例の第十側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、信号受信装置又はネットワーク装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記信号受信装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第七側面に記載の信号受信方法を実行させる。
【0018】
本発明の実施例の第十一側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、前記信号受信装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第七側面に記載の信号受信方法を実行させる。
【0019】
本発明の有利な効果は次のとおりであり、即ち、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する又は下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し、これにより、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを用いて上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるだけでなく、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。
【0020】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施形態を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施形態は、範囲上ではこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施形態は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0021】
また、1つの実施方式について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施形態に用い、他の実施形態における特徴と組み合わせ、又は、他の実施形態における特徴を置換することもできる。
【0022】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施例1における信号送信方法を示す図である。
【
図3】本発明の実施例1における信号送信方法を示す他の図である。
【
図4】本発明の実施例1における信号の送信及び受信のタイミング図である。
【
図5】本発明の実施例2における信号受信方法を示す図である。
【
図6】本発明の実施例2における信号受信方法を示す他の図である。
【
図7】本発明の実施例3における信号送信方法を示す図である。
【
図8】本発明の実施例4における信号送信装置を示す図である。
【
図9】本発明の実施例5における信号受信装置を示す図である。
【
図10】本発明の実施例6における端末装置の構成図である。
【
図11】本発明の実施例7におけるネットワーク装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は、記載されている実施形態に限定されず、即ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0026】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、端末装置を通信ネットワークに接続し、且つ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、Access Point)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0028】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは、該用語のコンテキストによるものである。
【0029】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、且つネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、Access Terminal)、ステーションなどとも称される。
【0030】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、携帯電話(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0031】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置は、さらに、監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0032】
本発明の実施例では、セルがサービングセルであっても良く、セルに対応するキャリアであっても良く、あるいは、セルは、キャリアと一対一対応すると理解されても良い。
【0033】
本発明の実施例では、DC(dual connectivity operation)の場合、特殊セルとは、MCG(master cell group)におけPcell(Primary Cell)及びSCG(secondary cell group)におけるPSCell(Primary Secondary Cell)を指し;そうでない場合、特殊セルとは、Pcellを指す。
【0034】
以下、例を挙げて本発明の実施例のシナリオについて説明を行うが、本発明は、これに限られない。
【0035】
図1は、本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にとったケースを例示する。
図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101及び端末装置102を含む。便宜のため、
図1では、1つの端末装置のみを例にとって説明するが、本発明の実施例は1つの端末装置に限定されない。
【0036】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102との間は、従来のトラフィック又は将来実施可能なトラフィックが行われても良い。これらのトラフィックは、例えば、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これに限定されない。
【実施例1】
【0037】
本発明の実施例では信号送信方法が提供され、該方法は端末装置側に応用される。
【0038】
図2は、本発明の実施例1における信号送信方法を示す図である。
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0039】
ステップ201:端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0040】
このように、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。マルチキャリア(マルチサービングセルが設定される)シナリオにおいて、該解決案は、前記第一セルの上りリンク信号に使用する空間ドメイン伝送フィルターを正確に指示することができるため、他のセル(前記第一セルでないセル)の上りリンク信号に使用する空間ドメイン伝送フィルターを誤って指示するのを避けることができる。
【0041】
また、本解決案はさらに、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間への理解の不一致による不必要な送受信エラーを回避することもできる。
【0042】
ステップ201では、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0043】
言い換えると、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後に、第一セルでの上りリンク信号を送信する必要がある場合、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、該上りリンク信号を、該端末装置がアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用するまで送信する。
【0044】
あるいは、言い換えると、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信した後に、前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信する時刻と、前記端末装置が前記上りリンク信号を送信する時刻とのオフセット(offset)が一定期間以上である場合、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を、端末装置がアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用するまで送信する。
【0045】
本実施例では、端末装置がアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用した後に、ステップ201における空間ドメイン伝送フィルターに関する使用制限を受けない。
【0046】
本実施例では、便宜のため、“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信する”時刻を第一時刻と称し、“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間を経た”時刻を第二時刻と称し、“アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する”時刻を第三時刻と称し、“第一セルでの上りリンク信号を送信する”時刻を第四時刻と称する。そうすると、ステップ201では、端末装置が前記第二時刻と前記第三時刻との間の期間内で、上述の規定する空間ドメイン伝送フィルターを使用して、第一セルでの上りリンク信号を送信する。あるいは、次のように理解されても良く、即ち、端末装置は、前記第一時刻と前記第四時刻とのオフセット(offset)が一定期間以上であるとき、且つ前記第三時刻の前に、上述の規定する空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0047】
以下、まず、ステップ201における“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間”について例示的に説明する。
【0048】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ネットワーク装置がユーザ装置に送信するビーム失敗回復に関する下りリンク信号であり、例えば、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である。
【0049】
本実施例では、該ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で受信される、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI、Modulation and Coding Scheme- Cell Radio Network Temporary Identifier)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)であっても良い。
【0050】
本実施例では、該上位層パラメータは無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングにより設定されても良い。
【0051】
本実施例では、該上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)ランダムアクセスレスポンス(RAR、Random Access Response)を受信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられても良い。
【0052】
例えば、該上位層パラメータは、回復サーチ空間集合標識(recoverySearchSpaceId)であっても良い。
【0053】
本実施例では、該“一定期間”は実際のニーズに応じて設定されても良い。
【0054】
例えば、該一定期間は所定数のシンボル(symbol)、スロット(slot)又はミリ秒(msec)であっても良い。
【0055】
例えば、該一定期間はK個のシンボル、又は、K個のスロット、又は、Kミリ秒であり、そのうち、Kは0以上の整数である。
【0056】
本実施例では、該一定期間の長さは、サブキャリア間隔(SCS、subcarrier spacing)に関連しても良い。
【0057】
例えば、該一定期間の長さは、異なるサブキャリア間隔の下で変化する。
【0058】
例えば、該一定期間の長さに対応するシンボル数はSCSに正比例しても良く、即ち、該SCSが15KHzであるときに、該一定期間の長さは14個のシンボルであり;該SCSが30KHzであるときに、該一定期間の長さは28個のシンボルであり;該SCSが60KHzであるときに、該時間長さは56個のシンボルであり、これに基づいて類推することができる。
【0059】
また、例えば、該SCSが15kHz及び30kHzであるときに、第一時間長(例えば、14個のシンボル)を使用し、該SCSが30kHzよりも高い場合、第二時間長(例えば、28個のシンボル)を使用する。
【0060】
本実施例では、該一定期間の長さは、該端末装置の能力(UE capability)に関連しても良い。具体的に言えば、該端末装置の能力とは、ネットワーク装置に報告する端末装置の能力を指す。
【0061】
例えば、該一定期間の長さは、異なる端末装置の能力の等級(レベル)の下で変わる。
【0062】
例えば、第一UE能力等級(又は報告する第一UE能力等級の情報)の場合、該一定期間の長さは、第一時間長(例えば、14個のシンボル)であり;第二UE能力等級(又は報告する第二UE能力等級の情報)の場合、該一定期間の長さは、第二時間長(例えば、28個のシンボル)であり、これに基づいて類推することができる。
【0063】
本実施例では、該一定期間の長さは、上位層シグナリングにより設定されても良い。
【0064】
本実施例では、前記一定期間は1つの閾値と理解されても良い。前記第一時刻と前記第四時刻とのオフセットが前記閾値以上のとき、且つ第三時刻の前に、前記端末装置は、上述の規定する空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0065】
そのうち、前記第一時刻、即ち、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信する時刻はさらに以下のように理解されても良い。
【0066】
例えば、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスである場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンク信号を受信するスロットであり;又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスである場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンク信号を受信するスロットの一番目又は最後の1つのシンボルであり;又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスである場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該ビーム失敗回復レスポンス(のサーチ空間)に対応する制御リソース集合(control resource set)を受信する1つのシンボル(一番目のシンボル/最後の1つのシンボル)である。
【0067】
また、例えば、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、シングルスロットPDSCH、又はマルチスロットPDSCHのうちの1つのスロットのPDSCH)である場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンク信号を受信するスロットであり;又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、PDSCH)であるときに、端末装置にシングルスロットPDSCH(single slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数が1(aggregationFactorDL=1)である場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンクデータ情報の所在するスロットであり;又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、PDSCH)であるとき、端末装置にマルチスロットPDSCH(multiple slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数が1よりも大きい(aggregationFactorDL>1)場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンクデータ情報に関するスロットである(例えば、下りリンクデータ情報に関するスロットは、該下りリンクデータ情報(複数のスロットを含むPDSCH)の一番目のスロットであり、又は該下りリンクデータ情報(複数のスロットを含むPDSCH)の最後の1つのスロットである)。
【0068】
また、例えば、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、シングルスロットPDSCH、又はマルチスロットPDSCHのそのうち1つのスロットのPDSCH)である場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンクデータ情報に関するシンボルであり(例えば、該下りリンクデータ情報に関するシンボルは、該下りリンク信号に対応する一番目のシンボルであり、又は該下りリンク信号に対応する最後の1つのシンボルである);又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、PDSCH)であるときに、端末装置にシングルスロットPDSCH(single slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数為1(aggregationFactorDL=1)である場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンクデータ情報をキャリー(carry)するリソース(PDSCH)の一番目又は最後の1つのシンボルであり;又は、下りリンク信号が前記ビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報(例えば、PDSCH)であるときに、端末装置にマルチスロットPDSCH(multiple slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数が1よりも大きい(aggregationFactorDL>1)場合、下りリンク信号を受信する時刻は、該下りリンクデータ情報に関するシンボルである(例えば、該下りリンクデータ情報に関するシンボルは、該下りリンク信号(複数のスロットを含むPDSCH)の一番目のスロットのPDSCHの一番目のシンボルであり、又は該下りリンク信号(複数のスロットを含むPDSCH)の最後の1つのスロットのPDSCHの最後の1つのシンボルである)。
【0069】
そのうち、前記第四時刻、即ち、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、さらに以下のように理解されても良い。
【0070】
例えば、上りリンク信号が上りリンク制御情報(PUCCH)である場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンク制御情報を送信するスロットであり;又は、上りリンク信号が上りリンク制御情報(PUCCH)である場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンク制御情報の送信に関するシンボル(例えば、該上りリンク制御情報の一番目のシンボル又は最後の1つのシンボルであり;また、例えば、第一セルでの上りリンク制御情報を送信するスロットの一番目のシンボル又は最後の1つのシンボルである)。
【0071】
また、例えば、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(例えば、シングルスロットPUSCH、又はマルチスロットPUSCHのうちの1つのスロットのPUSCH)である場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンク信号を送信するスロットであり;又は、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(PUSCH)であるときに、端末装置にシングルスロットPUSCH(single slot PUSCH)が設定され、即ち、設定されるPUSCHの重複回数が1に等しい(repK=1)場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンクデータ情報を送信するスロットであり;又は、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(PUSCH)であるときに、端末装置にマルチスロットPUSCH(multiple slot PUSCH)が設定され、即ち、設定されるPUSCHの重複回数が1よりも大きい(repK>1)場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンクデータ情報の送信に関するスロット(例えば、第一セルでの上りリンクデータ情報(複数のスロットを含むPUSCH)を送信する一番目のスロット又は最後の1つのスロット)である。
【0072】
また、例えば、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(例えば、シングルスロットPUSCH、又はマルチスロットPUSCHのうちの1つのslotのPUSCH)である場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンクデータ情報の送信に関するシンボルであり(例えば、該上りリンクデータ情報に関するシンボルは、該上りリンクデータ情報の一番目のシンボル又は最後の1つのシンボル);又は、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(PUSCH)であるときに、端末装置にシングルスロットPUSCH(single slot PUSCH)が設定され、即ち、設定されるPUSCHの重複回数が1に等しい(repK=1)場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、該上りリンクデータ情報をキャリー(carry)するリソースの一番目のシンボル又は最後の1つのシンボルであり;又は、上りリンク信号が上りリンクデータ情報(PUSCH)であるときに、端末装置にマルチスロットPUSCH(multiple slot PUSCH)が設定され、即ち、設定されるPUSCHの重複回数が1よりも大きい(repK>1)場合、第一セルでの上りリンク信号を送信する時刻は、第一セルでの上りリンクデータ情報の送信に関するシンボル(例えば、第一セルでの上りリンクデータ情報(複数のスロットを含むPUSCH)を送信する一番目のスロットのPUSCHの一番目のシンボル又は最後の1つのスロットのPUSCHの最後の1つのシンボル)である。
【0073】
そのうち、前記第三時刻、即ち、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する時刻はさらに以下のように理解されても良い。
【0074】
例えば、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する時刻は、前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを適用する時刻であり、より具体的に言えば、前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になるスロットであり;又は、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する時刻は、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングに対応する下りリンク信号(例えば、シングルスロットPDSCH、又はマルチスロットPDSCHのそのうち1つのスロットのPDSCH)を受信するスロットであり;又は、端末装置にシングルスロットPDSCH(single slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数が1に等しい(aggregationFactorDL=1)場合、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する時刻は、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングに対応するPDSCHを受信するスロットであり;又は、端末装置にマルチスロットPDSCH(multiple slot PDSCH)が設定され、即ち、設定されるPDSCHの重複回数が1よりも大きい(aggregationFactorDL>1)場合、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する時刻は、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングに対応する下りリンク信号(マルチスロットを含むPDSCH)を受信する一番目又は最後の1つのスロットである。
【0075】
以下、ステップ201の中の“アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する”について例示的に説明する。
【0076】
本実施例では、該アクティベイションシグナリングは1種の指示シグナリングであっても良い。
【0077】
例えば、該アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであっても良く、即ち、
媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)層のアクティベイションシグナリング;
該端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが該第一セルであるアクティベイションシグナリングである。
【0078】
例えば、該MAC層のアクティベイションシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースの送信に対応する空間ドメイン伝送フィルターを指示するために用いられ、例えば、該アクティベイションシグナリングが指示するのはPUCCH-SpatialRelationInfoである。
【0079】
本実施例では、該再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであっても良く、即ち、
RRCシグナリング;
該端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが該第一セルである再設定シグナリングである。
【0080】
例えば、該RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みの物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)リソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する。
【0081】
例えば、該空間関係パラメータはPUCCH-SpatialRelationInfoである。
【0082】
以上、“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間”及び“アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する”について例示的に説明した。以下、ステップ201の中の“ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する”について例示的に説明する。
【0083】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種の信号であっても良く、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission)である。
【0084】
具体的に言えば、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission)及び前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は時間的な関連付けであっても良く、例えば、スロットnで前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission)を行い、スロットn+4でその対応する前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号(ビーム失敗回復のためのランダムアクセスレスポンス)を受信する。
【0085】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータにより設定され得る。
【0086】
本実施例では、該上位層パラメータは、RRCシグナリングによりキャリー(carry)されても良い。より具体的に言えば、該上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するリソースを設定するために用いられ得る。例えば、該上位層パラメータはPRACH-ResourceDedicatedBFRである。
【0087】
本実施例では、該下りリンク参照信号は該第一セルの下りリンク参照信号であっても良い。
【0088】
本実施例では、該下りリンク参照信号の索引はMAC層のシグナリングにより提供され得る。例えば、該下りリンク参照信号の索引は、MAC層により上位層パラメータのうちから選択され得る。
【0089】
例えば、該下りリンク参照信号の索引がqnewであり、MAC層実体はRRC層パラメータのうちからqnewを選ぶ。例えば、該RRC層パラメータは、候補ビーム参照信号リストを示すパラメータcandidateBeamRSListである。
【0090】
ステップ201では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルと同じであるセルであるときに、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを使用して、第一セルでの上りリンク信号を送信し;該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルとは異なるセルであるときに、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを使用して、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0091】
図3は、本発明の実施例1における信号送信方法を示す他の図である。
図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0092】
ステップ301:端末装置が、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルと同じセルであるかを判断し、判定結果が“はい”のときに、ステップ302に進み、判定結果が“いいえ”のときに、ステップ303に移行し;
ステップ302:該端末装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し;
ステップ303:該端末装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0093】
本実施例では、該第一セルは以下のセルのうちの少なくとも1つであっても良く、即ち、
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するセル;
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルであり。そのうち、アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルを指す。
【0094】
該第一セルが該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するセルである場合、該第一セルは第二セルと同じセルである。
【0095】
本実施例では、第一セルでの上りリンク信号は、例えば、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で送信する上りリンク信号である。
【0096】
例えば、物理上りリンクリンク制御チャネル上で送信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報(例えば、HARQ ACK/NACK情報)である。そのうち、該第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである。例えば、該サーチ空間はrecoverySearchSpaceIdにより提供される。
【0097】
図4は、本発明の実施例1における信号の送信及び受信のタイミング図である。
図4に示すように、ビーム失敗発生後、端末装置はネットワーク装置にビーム失敗回復に関する上りリンク信号、例えばビーム回復リクエストを送信し;端末装置は、第一時刻にネットワーク装置からのビーム失敗回復に関する下りリンク信号、例えばビーム失敗回復レスポンスを受信し;該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を成功裏に受信した第一時刻の一定期間T1の後の第二時刻から、該端末装置がネットワーク装置からのアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する第三時刻までの期間T2内で、該端末装置は、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し(第四時刻)、該上りリンク信号は、例えば、PUCCH又はPUSCH上で送信する上りリンク信号である。
【0098】
上述の実施例から分かるように、端末装置がビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することで、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているため、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを回避することもできる。
【実施例2】
【0099】
本発明の実施例では信号受信方法が提供され、該方法はネットワーク装置側に応用され、該方法は実施例1に記載の信号送信方法に対応する。
【0100】
図5は、本発明の実施例2における信号受信方法を示す図である。
図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0101】
ステップ501:ネットワーク装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信しての一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0102】
このように、ネットワーク装置がビーム失敗回復成功後、空間的情報に基づいて上りリンク信号を受信する解決案を提供し、ネットワーク装置が上りリンク信号を受信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。マルチキャリア(マルチサービングセルが設定される)シナリオにおいて、該解決案は、前記第一セルの上りリンク信号の送信が基づく空間的情報を正確に指示することができるため、他のセル(前記第一セルでないセル)の上りリンク信号が基づく空間的情報を誤って指示するのを避けることができる。
【0103】
また、本解決案はさらに、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間への理解の不一致による不必要な送受信エラーを回避することもできる。
【0104】
本実施例では、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信することは、例えば、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する、又は、下りリンク参照信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を受信することである。
【0105】
ステップ501では、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してから一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0106】
言い換えると、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後に、第一セルでの上りリンク信号を受信する必要がある場合、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて該上りリンク信号を、該ネットワーク装置がアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になるまで受信する。
【0107】
あるいは、言い換えると、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信した後に、前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信する時刻と、前記ネットワーク装置が前記上りリンク信号を受信する時刻とのオフセット(offset)が一定期間以上である場合、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する、又は、下りリンク参照信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターに関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を、ネットワーク装置がアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になるまで受信する。
【0108】
本実施例では、便宜のため、“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信する”時刻を第一時刻と称し、“ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間を経た”時刻を第二時刻と称し、“アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる”時刻を第三時刻と称し、“第一セルでの上りリンク信号を受信する”時刻を第四時刻と称する。そうすると、ステップ501では、ネットワーク装置は、前記第二時刻と前記第三時刻との間の期間内で、上述の空間的情報を用いて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。又は、次のように理解されても良く、即ち、ネットワーク装置は、前記第一時刻と前記第四時刻とのオフセット(offset)が一定期間以上であるとき、且つ第三時刻の前に、上述の空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。本実施例では、ネットワーク装置は、アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信した、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になった後に、ステップ501の中の空間的情報に関する使用制限を受けない。
【0109】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ネットワーク装置がユーザ装置に送信するビーム失敗回復に関する下りリンク信号であり、例えば、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である。
【0110】
本実施例では、該ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で送信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI、Modulation and Coding Scheme- Cell Radio Network Temporary Identifier)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)であっても良い。
【0111】
本実施例では、該上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングにより設定されても良い。
【0112】
本実施例では、該上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)ランダムアクセスレスポンス(RAR、Random Access Response)を送信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられ得る。
【0113】
例えば、該上位層パラメータは、回復サーチ空間集合標識(recoverySearchSpaceId)である。
【0114】
本実施例では、該“一定期間”は実際のニーズに応じて設定することができる。
【0115】
例えば、該一定期間は、所定数のシンボル(symbol)、スロット(slot)又はミリ秒(msec)であっても良い。
【0116】
例えば、該一定期間は、K個のシンボル、又は、K個のスロット、又は、Kミリ秒であり、そのうち、Kは0以上の整数である。
【0117】
本実施例では、該一定期間の長さはサブキャリア間隔(SCS、subcarrier spacing)に関連しても良い。
【0118】
例えば、該一定期間の長さは、異なるサブキャリア間隔の下で変化する。
【0119】
例えば、該一定期間の長さに対応するシンボル数はSCSに正比例しても良く、即ち、該SCSが15KHzであるときに、該一定期間の長さは14個のシンボルであり;該SCSが30KHzであるときに、該一定期間の長さは28個のシンボルであり;該SCSが60KHzであるときに、該時間長さは56個のシンボルであり、これに基づいて類推することができる。
【0120】
また、例えば、該SCSが15kHz及び30kHzであるときに、第一時間長(例えば、14個のシンボル)を使用し、該SCSが30kHzよりも高いときに、第二時間長(例えば、28個のシンボル)を使用する。
【0121】
本実施例では、該一定期間の長さは、該端末装置の能力(UE capability)に関連しても良い。具体的に言えば、該端末装置の能力とは、ネットワーク装置に報告する端末装置の能力を指す。
【0122】
例えば、該一定期間の長さは、異なる端末装置の能力の等級(レベル)の下で変化する。
【0123】
例えば、第一UE能力等級(又は報告する第一UE能力等級の情報)の場合、該一定期間の長さは第一時間長(例えば、14個のシンボル)であり;第二UE能力等級(又は報告する第二UE能力等級の情報)の場合、該一定期間の長さは第二時間長(例えば、28個のシンボル)であり、これに基づいて類推することができる。
【0124】
本実施例では、該一定期間の長さは上位層シグナリングにより設定され得る。
【0125】
本実施例では、前記一定期間は1つの閾値として理解されても良い。前記第一時刻と前記第四時刻とのオフセットがこの閾値以上のとき、且つ第三時刻の前に、前記ネットワーク装置は、上述の空間的情報に基づいて第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0126】
本実施例では、“第一時刻”、“第二時刻”、“第三時刻”、及び“第四時刻”の具体的な解釈については、実施例1の中の記載と類似しているから、ここではその詳しい説明を省略する。
【0127】
本実施例では、該アクティベイションシグナリングは1種の指示シグナリングであっても良い。
【0128】
例えば、該アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであっても良く、即ち、
媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)層のアクティベイションシグナリング;
該ネットワーク装置により指示される端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが該第一セルであるアクティベイションシグナリングである。
【0129】
例えば、該MAC層のアクティベイションシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースの受信に対応する空間ドメイン伝送フィルターを指示するために用いられ、例えば、該アクティベイションシグナリングが指示するのは、PUCCH-SpatialRelationInfoである。
【0130】
本実施例では、該再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであっても良く、即ち、
RRCシグナリング;
該ネットワーク装置により指示される端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが該第一セルである再設定シグナリングである。
【0131】
例えば、該RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みの物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)リソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する。
【0132】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種の信号であっても良く、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception)である。
【0133】
具体的に言えば、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception)と前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は時間的な関連付けであっても良く、例えば、スロットnで前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception)を行い、スロットn+4でその対応する前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号(ビーム失敗回復のためのランダムアクセスレスポンス)を送信する。
【0134】
本実施例では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータによりキャリー(carry)されても良い。
【0135】
本実施例では、該上位層パラメータはRRCシグナリングによりキャリー(carry)され得る。
【0136】
より具体的に言えば、該上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するリソースを設定するために用いられ得る。例えば、該上位層パラメータはPRACH-ResourceDedicatedBFRである。
【0137】
本実施例では、該下りリンク参照信号は、該第一セルの下りリンク参照信号であっても良い。
【0138】
本実施例では、該下りリンク参照信号の索引はMAC層のシグナリングにより提供され得る。例えば、該下りリンク参照信号の索引は、MAC層が上位層パラメータのうちから選択し得る。
【0139】
例えば、該下りリンク参照信号の索引がqnewであり、MAC層実体は、RRC層パラメータのうちからqnewを選択する。例えば、該RRC層パラメータは、候補ビーム参照信号リストを示すパラメータcandidateBeamRSListである。
【0140】
ステップ501では、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルと同じセルであるときに、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信し;該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルとは異なるセルであるときに、下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0141】
図6は、本発明の実施例2における信号受信方法を示す他の図である。
図6に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0142】
ステップ601:ネットワーク装置が、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルと同じセルであるかを判断し、判定結果が“はい”のときに、ステップ602に進み、判定結果が“いいえ”のときに、ステップ603に移行し;
ステップ602:該ネットワーク装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してから一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信し;
ステップ603:該ネットワーク装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0143】
本実施例では、該第一セルは以下のセルのうちの少なくとも1つであっても良く、即ち、
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するセル;
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルである。そのうち、アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルを指す。
【0144】
該第一セルが該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するセルである場合、該第一セルは第二セルと同じセルである。
【0145】
本実施例では、第一セルでの上りリンク信号は例えば、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で受信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で受信する上りリンク信号である。
【0146】
例えば、物理上りリンクリンク制御チャネル上で受信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)する確認情報(例えば、HARQ ACK/NACK情報)である。そのうち、該第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は、該ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである。例えば、該サーチ空間はrecoverySearchSpaceIdにより提供される。
【0147】
上述の実施例から分かるように、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。これにより、ネットワーク装置がビーム失敗回復成功後に空間的情報に基づいて上りリンク信号を受信する解決案を提供し、ネットワーク装置が上りリンク信号を受信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを回避することもできる。
【実施例3】
【0148】
本発明の実施例では信号送信方法が更に提供され、該方法は端末装置側及びネットワーク装置側に応用され、それは、実施例1における信号送信方法及び実施例2における信号受信方法に対応するため、その具体的な実施については実施例1及び2を参照することができ、ここでは重複説明を省略する。
【0149】
図7は、本発明の実施例3における信号送信方法を示す図である。
図7に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0150】
ステップ701:端末装置がネットワーク装置にビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信し;
ステップ702:ネットワーク装置がユーザ装置にビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信し;
ステップ703:端末装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、ネットワーク装置に第一セルでの上りリンク信号を送信し;
ステップ704:ネットワーク装置が端末装置にアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する。
【0151】
本実施例では、上述の各ステップの実施方法については実施例1及び2の中の記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0152】
上述の実施例から分かるように、端末装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。これにより、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【実施例4】
【0153】
本発明の実施例では信号送信装置が更に提供され、それは端末装置側に応用される。該装置は実施例1に記載の信号送信方法に対応するため、その具体的な実施については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0154】
図8は本発明の実施例4における信号送信装置を示す図である。
図8に示すように、信号送信装置800は以下のものを含む。
【0155】
送信ユニット801:ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してから一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0156】
本実施例では、該送信ユニット801は、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルと同じセルであるときに、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し;該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルとは異なるセルであるときに、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0157】
本実施例では、送信ユニット801の機能の具体的な実現については実施例1の中の対応ステップの記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0158】
上述の実施例から分かるように、端末装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。これにより、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【実施例5】
【0159】
本発明の実施例では信号受信装置が更に提供され、それはネットワーク装置側に応用さえる。該装置は実施例2に記載の信号受信方法に対応するから、その具体的な実施については実施例2を避けることができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0160】
図9は本発明の実施例5における信号受信装置を示す図である。
図9に示すように、信号受信装置900は以下のものを含む。
【0161】
受信ユニット901:ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0162】
本実施例では、該受信ユニット901は、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルと同じセルであるときに、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信し;該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルとは異なるセルであるときに、下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0163】
本実施例では、受信ユニット901の機能の具体的な実現については実施例2の中の対応ステップの記載を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0164】
上述の実施例から分かるように、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する又は該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。これにより、ネットワーク装置がビーム失敗回復成功後に空間的情報に基づいて上りリンク信号を受信する解決案を提供し、ネットワーク装置が上りリンク信号を受信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【実施例6】
【0165】
本発明の実施例では端末装置が更に提供され、該端末装置は実施例4に記載の信号送信装置を含む。
【0166】
図10は、本発明の実施例6における端末装置のシステム構成図である。
図10に示すように、端末装置1000は処理器1010及び記憶器1020を含んでも良く、記憶器1020は処理器1010に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を用いて該構造に対して補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0167】
1つの実施方式において、信号送信装置の機能が処理器1010に統合されても良い。そのうち、処理器1010は、次のように構成されても良く、即ち、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0168】
例えば、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0169】
例えば、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが該第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する。
【0170】
もう1つの実施方式において、信号送信装置が処理器1010と別々で配置されても良く、例えば、信号送信装置を、処理器1010に接続されるチップとして構成し、処理器1010の制御により信号送信装置の機能を実現しても良い。
【0171】
図10に示すように、該端末装置1000はさらに、通信モジュール1030、入力ユニット1040、表示器1050、電源1060などを含んでも良い。なお、端末装置1000は、
図10に示すすべての部品を含む必要ない。また、端末装置1000はさらに
図10に無い部品を含んでも良いが、これについては関連技術を参照することができる。
【0172】
図10に示すように、処理器1010は制御器又は操作コントローラと称される場合があり、マイクロプロセッサ又は他の処理器装置及び/又は論理装置を含んでも良い。該処理器1010は、入力を受信して端末装置1000の各部品の操作を制御することができる。
【0173】
そのうち、記憶器1020は例えば、バッファ、フレッシュメモリ、HDD、可移動媒体、揮発性記憶器、不揮発性記憶器又は他の的な装置のうちの1つ又は複数であって良く、各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラムを記憶することもできる。処理器1010は、記憶器1020に記憶の該プログラムを実行することで、情報の記憶又は処理などを実現することができる。なお、他の部品の機能が従来と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1000の各部品は専用ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良いが、そのすべては、本発明の範囲に属する。
【0174】
上述の実施例から分かるように、端末装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し。これにより、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【実施例7】
【0175】
本発明の実施例ではネットワーク装置が更に提供され、該ネットワーク装置は実施例5に記載の信号受信装置を含む。
【0176】
図11は、本発明の実施例7におけるネットワーク装置の構成図である。
図11に示すように、ネットワーク装置1100は処理器(processor)1110及び記憶器1120を含んでも良く、記憶器1120は処理器1110に接続される。そのうち、該記憶器1120は、各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラム1130を記憶することができ、且つ処理器1110の制御下で該プログラム1130を実行することで、端末装置送信の各種の情報を受信し、端末装置に各種の情報を送信することができる。
【0177】
1つの実施方式において、信号受信装置の機能が処理器1110に集積されても良い。そのうち、処理器1110は次のように構成されても良く、即ち、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0178】
例えば、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0179】
例えば、該ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが該第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。
【0180】
もう1つの実施方式において、信号受信装置が処理器1110と別々で配置され、例えば、信号受信装置を、処理器1110に接続されるチップとして構成し、処理器1110の制御により信号受信装置の機能を実現しても良い。
【0181】
また、
図11に示すように、ネットワーク装置1100はさらに、送受信機1140、アンテナ1150などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能が従来技術と類似しているから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置1100は、
図11に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置1100はさらに、
図11に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照することができる。
【0182】
上述の実施例から分かるように、ネットワーク装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は、該アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する。これにより、ネットワーク装置がビーム失敗回復成功後に空間的情報に基づいて上りリンク信号を受信する解決案を提供し、ネットワーク装置が上りリンク信号を受信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【実施例8】
【0183】
本発明の実施例では通信システムが更に提供され、それは実施例6に記載の端末装置及び/又は実施例7に記載のネットワーク装置を含む。
【0184】
例えば、該通信システムの構成は
図1に示されている。
図1に示すように、通信システム100はネットワーク装置101及び端末装置102を含み、端末装置102は実施例6に記載の端末装置と同じであり、ネットワーク装置101は実施例7に記載のネットワーク装置と同じであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0185】
上述の実施例から分かるように、端末装置は、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前の期間内で、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信し。これにより、端末装置がビーム失敗回復成功後に空間ドメイン伝送フィルターを使用して上りリンク信号を送信する解決案を提供し、端末装置が上りリンク信号を送信する信頼性を向上させることができる。また、該解決案は、適用性が広く、SpCellにビーム失敗が発生するシナリオに適用することができるのみならず、セコンダリセル(SCell、Secondary Cell)にビーム失敗が発生するシナリオにも適用することができる。さらに、本解決案は、前記一定期間の開始点を正確に規定しているから、端末装置とネットワーク装置の前記一定期間の開始点への理解の不一致による不必要な送受信エラーを避けることができる。
【0186】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0187】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0188】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0189】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下の付記を開示する。
【0190】
(付記1)
信号送信装置であって、
ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する送信ユニットを含む、装置。
【0191】
(付記2)
付記1に記載の装置であって、
前記送信ユニットは、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが前記第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する、装置。
【0192】
(付記3)
付記1又は2に記載の装置であって、
前記送信ユニットは、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信する、装置。
【0193】
(付記4)
付記1に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である、装置。
【0194】
(付記5)
付記4に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で受信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI)である、装置。
【0195】
(付記6)
付記5に記載の装置であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復ランダムアクセスレスポンス(BFR RAR)を受信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられる、装置。
【0196】
(付記7)
付記1に記載の装置であって、
前記一定期間は、以下のうちの少なくとも1つを満たし、即ち、
前記一定期間が所定数のシンボル、スロット又はミリ秒であり;
前記一定期間の長さが上位層シグナリングにより設定され;
前記一定期間の長さがサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)に関連し;及び
前記一定期間の長さが端末装置の能力(UE capability)に関連することである、装置。
【0197】
(付記8)
付記1に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種であり、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission)である、装置。
【0198】
(付記9)
付記1又は8に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータにより設定される、装置。
【0199】
(付記10)
付記9に記載の装置であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによりキャリー(carry)され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するリソースを設定するために用いられる、装置。
【0200】
(付記11)
付記1に記載の装置であって、
前記下りリンク参照信号は前記第一セルの下りリンク参照信号であり、及び/又は
前記下りリンク参照信号の索引は媒体アクセス制御(MAC)層のシグナリングにより提供される、装置。
【0201】
(付記12)
付記11に記載の装置であって、
前記下りリンク参照信号の索引は、MAC層により上位層パラメータのうちから選択される、装置。
【0202】
(付記13)
付記1に記載の装置であって、
前記第一セルは以下のセルのうちの少なくとも1つであり、即ち、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルであり、そのうち、前記アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルである、装置。
【0203】
(付記14)
付記13に記載の装置であって、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で送信する上りリンク信号である、装置。
【0204】
(付記15)
付記14に記載の装置であって、
物理上りリンクリンク制御チャネル上で送信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報である、装置。
【0205】
(付記16)
付記15に記載の装置であって、
前記第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は、前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである、装置。
【0206】
(付記17)
付記1に記載の装置であって、
前記アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
MAC層のアクティベイションシグナリング;
端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルであるアクティベイションシグナリングである、装置。
【0207】
(付記18)
付記17に記載の装置であって、
前記MAC層のアクティベイションシグナリングは、PUCCHリソースの送信に対応する空間ドメイン伝送フィルターを指示するために用いられる、装置。
【0208】
(付記19)
付記1に記載の装置であって、
前記再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
RRCシグナリング;
端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルセルが前記第一セルである再設定シグナリングである、装置。
【0209】
(付記20)
付記19に記載の装置であって、
前記RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する、装置。
【0210】
(付記21)
信号受信装置であって、
ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してから一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する受信ユニットを含む、装置。
【0211】
(付記22)
付記21に記載の装置であって、
前記受信ユニットは、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが記第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する、装置。
【0212】
(付記23)
付記21又は22に記載の装置であって、
前記受信ユニットは、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する、装置。
【0213】
(付記24)
付記21に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である、装置。
【0214】
(付記25)
付記24に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で送信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI)である、装置。
【0215】
(付記26)
付記25に記載の装置であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復ランダムアクセスレスポンス(BFR RAR)を送信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられる、装置。
【0216】
(付記27)
付記21に記載の装置であって、
前記一定期間は以下のうちの少なくとも1つを満たし、即ち、
前記一定期間が所定数のシンボル、スロット又はミリ秒であり;
前記一定期間の長さが上位層シグナリングにより設定され;
前記一定期間の長さがサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)に関連し;及び
前記一定期間の長さが端末装置の能力(UE capability)に関連することである、装置。
【0217】
(付記28)
付記21に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種であり、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception)である、装置。
【0218】
(付記29)
付記21又は28に記載の装置であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータにより設定される、装置。
【0219】
(付記30)
付記29に記載の装置であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによりキャリー(carry)され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するリソースを設定するために用いられる、装置。
【0220】
(付記31)
付記21に記載の装置であって、
前記下りリンク参照信号は前記第一セルの下りリンク参照信号であり、及び/又は
前記下りリンク参照信号の索引は媒体アクセス制御(MAC)層のシグナリングにより提供される、装置。
【0221】
(付記32)
付記31に記載の装置であって、
前記下りリンク参照信号の索引は、MAC層により上位層パラメータのうちから選択される、装置。
【0222】
(付記33)
付記21に記載の装置であって、
前記第一セルは以下のセルのうちの少なくとも1つであり、即ち、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルであり、そのうち、前記アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルを指す、装置。
【0223】
(付記34)
付記33に記載の装置であって、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で受信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で受信する上りリンク信号である、装置。
【0224】
(付記35)
付記34に記載の装置であって、
物理上りリンクリンク制御チャネル上で受信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報である、装置。
【0225】
(付記36)
付記35に記載の装置であって、
前記第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである、装置。
【0226】
(付記37)
付記21に記載の装置であって、
前記アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
MAC層のアクティベイションシグナリング;
前記ネットワーク装置が指示する端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルであるアクティベイションシグナリングである、装置。
【0227】
(付記38)
付記37に記載の装置であって、
前記MAC層のアクティベイションシグナリングは、PUCCHリソースの受信に対応する空間的情報を指示するために用いられる、装置。
【0228】
(付記39)
付記21に記載の装置であって、
前記再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
RRCシグナリング;
前記ネットワーク装置が指示する端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルである再設定シグナリングである、装置。
【0229】
(付記40)
付記39に記載の装置であって、
前記RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する、装置。
【0230】
(付記41)
付記1-20のうちの任意の一項に記載の装置を含む端末装置。
【0231】
(付記42)
付記21-40のうちの任意の一項に記載の装置を含むネットワーク装置。
【0232】
(付記43)
付記41に記載の端末装置及び/又は付記42に記載のネットワーク装置を含む通信システム。
【0233】
(付記44)
信号送信方法であって、
端末装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを受信又は適用する前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することを含む、方法。
【0234】
(付記45)
付記44に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することは、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが前記第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することを含む、方法。
【0235】
(付記46)
付記44又は45に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する、又は、下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することは、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信する第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号を受信する空間ドメイン伝送フィルターと同じ空間ドメイン伝送フィルターを用いて、第一セルでの上りリンク信号を送信することを含む、方法。
【0236】
(付記47)
付記44に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である、方法。
【0237】
(付記48)
付記47に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で受信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI)である、方法。
【0238】
(付記49)
付記48に記載の方法であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復ランダムアクセスレスポンス(BFR RAR)を受信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられる、方法。
【0239】
(付記50)
付記44に記載の方法であって、
前記一定期間は以下のうちの少なくとも1つを満たし、即ち、
前記一定期間が所定数のシンボル、スロット又はミリ秒であり;
前記一定期間の長さが上位層シグナリングにより設定され;
前記一定期間の長さがサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)に関連し;及び
前記一定期間の長さが端末装置の能力(UE capability)に関連することである、方法。
【0240】
(付記51)
付記44に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種であり、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信(transmission)である、方法。
【0241】
(付記52)
付記44又は51に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータにより設定される、方法。
【0242】
(付記53)
付記52に記載の方法であって、
前記上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングによりキャリー(carry)され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するリソースを設定するために用いられる、方法。
【0243】
(付記54)
付記44に記載の方法であって、
前記下りリンク参照信号は前記第一セルの下りリンク参照信号であり、及び/又は
前記下りリンク参照信号の索引は、媒体アクセス制御(MAC)層のシグナリングにより提供される、方法。
【0244】
(付記55)
付記54に記載の方法であって、
前記下りリンク参照信号の索引は、MAC層により上位層パラメータのうちから選択される、方法。
【0245】
(付記56)
付記44に記載の方法であって、
前記第一セルは以下のセルのうちの少なくとも1つであり、即ち、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を送信するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を受信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルであり、そのうち、前記アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルである、方法。
【0246】
(付記57)
付記56に記載の方法であって、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で送信する上りリンク信号である、方法。
【0247】
(付記58)
付記57に記載の方法であって、
物理上りリンクリンク制御チャネル上で送信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報である、方法。
【0248】
(付記59)
付記58に記載の方法であって、
前記第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである、方法。
【0249】
(付記60)
付記44に記載の方法であって、
前記アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
MAC層のアクティベイションシグナリング;
端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルであるアクティベイションシグナリングである、方法。
【0250】
(付記61)
付記60に記載の方法であって、
前記MAC層のアクティベイションシグナリングは、PUCCHリソースの送信に対応する空間ドメイン伝送フィルターを指示するために用いられる、方法。
【0251】
(付記62)
付記44に記載の方法であって、
前記再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
RRCシグナリング;
端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルである再設定シグナリングである、方法。
【0252】
(付記63)
付記62に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する、方法。
【0253】
(付記64)
信号受信方法であって、
ネットワーク装置が、ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信してからの一定期間の後、且つアクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングを送信する、又は前記アクティベイションシグナリング又は再設定シグナリングが有効になる前に、ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信することを含む、方法。
【0254】
(付記65)
付記64に記載の方法であって、
ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信することは、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが前記第一セルと同じセルであるときに、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する、方法。
【0255】
(付記66)
付記64又は65に記載の方法であって、
ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の受信又は下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信することは、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信する第二セルが前記第一セルと同じセルでないときに、前記下りリンク参照信号の送信に関する空間的情報に基づいて、第一セルでの上りリンク信号を受信する、方法。
【0256】
(付記67)
付記64に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号は、ビーム失敗回復レスポンス及び/又はビーム失敗回復レスポンスによりスケジューリングされる下りリンクデータ情報である、方法。
【0257】
(付記68)
付記67に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復レスポンスは、上位層パラメータにより提供されるサーチ空間で送信する、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI)又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識(MCS-C-RNTI)によりスクランブルされる下りリンク制御情報(DCI)である、方法。
【0258】
(付記69)
付記68に記載の方法であって、
前記上位層パラメータは無線リソース制御(RRC)シグナリングにより設定され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復ランダムアクセスレスポンス(BFR RAR)を送信するサーチ空間集合(set)を設定するために用いられる、方法。
【0259】
(付記70)
付記64に記載の方法であって、
前記一定期間は以下の少なくとも1つを満たし、即ち、
前記一定期間が所定数のシンボル、スロット又はミリ秒であり;
前記一定期間の長さが上位層シグナリングにより設定され;
前記一定期間の長さがサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)に関連し;及び
前記一定期間の長さが端末装置の能力(UE capability)に関連することである、方法。
【0260】
(付記71)
付記64に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は以下の少なくとも1種であり、即ち、
ビーム失敗回復リクエスト;
リンク失敗回復のための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception);及び
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)受信(reception)である、方法。
【0261】
(付記72)
付記64又は71に記載の方法であって、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号は上位層パラメータにより設定される、方法。
【0262】
(付記73)
付記72に記載の方法であって、
前記上位層パラメータは無線リソース制御(RRC)シグナリングによりキャリー(carry)され、及び/又は
前記上位層パラメータは、ビーム失敗回復(BFR)専用の、前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するリソースを設定するために用いられる、方法。
【0263】
(付記74)
付記64に記載の方法であって、
前記下りリンク参照信号は前記第一セルの下りリンク参照信号であり、及び/又は
前記下りリンク参照信号の索引は媒体アクセス制御(MAC)層のシグナリングにより提供される、方法。
【0264】
(付記75)
付記74に記載の方法であって、
前記下りリンク参照信号の索引はMAC層により上位層パラメータのうちから選択される、方法。
【0265】
(付記76)
付記64に記載の方法であって、
前記第一セルは以下のセルのうちの1つであり、即ち、
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号を受信するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャを開始するセル;
前記ビーム失敗回復に関する上りリンク信号の送信に対応するランダムプロシージャの設定情報の所在するセル;
前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号を送信するセル;及び
少なくとも1つ又はすべてのアクティベイションセルであり、そのうち、前記アクティベイションセルとは、ネットワーク装置が指示シグナリングにより端末装置のためにアクティベイションするセルを指す、方法。
【0266】
(付記77)
付記76に記載の方法であって、
前記第一セルでの上りリンク信号は、物理上りリンクリンク制御チャネル(PUCCH)上で受信する上りリンク信号及び/又は物理上りリンクシェアチャネル(PUSCH)上で受信する上りリンク信号である、方法。
【0267】
(付記78)
付記77に記載の方法であって、
物理上りリンクリンク制御チャネル上で受信する上りリンク信号は、第一制御情報によりスケジューリングされる下りリンク信号をキャリー(carry)するための確認情報である、方法。
【0268】
(付記79)
付記78に記載の方法であって、
前記第一制御情報に関連付けられるサーチ空間は前記ビーム失敗回復に関する下りリンク信号に関連付けられるサーチ空間と同じである、方法。
【0269】
(付記80)
付記64に記載の方法であって、
前記アクティベイションシグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
MAC層のアクティベイションシグナリング;
前記ネットワーク装置が指示する端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えを指示するシグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルであるアクティベイションシグナリングである、方法。
【0270】
(付記81)
付記80に記載の方法であって、
前記MAC層のアクティベイションシグナリングは、PUCCHリソースの受信に対応する空間的情報を指示するために用いられる、方法。
【0271】
(付記82)
付記64に記載の方法であって、
前記再設定シグナリングは以下の少なくとも1つであり、即ち、
RRCシグナリング;
前記ネットワーク装置が指示する端末装置のアンテナ面板(antenna panel)の切り替えに関する再設定シグナリング;及び
ターゲットセルが前記第一セルである再設定シグナリングである、方法。
【0272】
(付記83)
付記82に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは、少なくとも1つの設定済みのPUCCHリソースに関連付けられる空間関係パラメータを再設定する、方法。