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特許7408680データ送信方法、情報配置方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】データ送信方法、情報配置方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20231225BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20231225BHJP
   H04W 76/22 20180101ALI20231225BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20231225BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W16/32
H04W76/22
H04W76/15
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021557442
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2020079883
(87)【国際公開番号】W WO2020192515
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-09-27
(31)【優先権主張番号】201910245137.6
(32)【優先日】2019-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲ユ▼民
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】vivo,PDCP duplication impacts on LCP[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1708502,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1708502.zip>,2017年08月12日
【文献】Huawei, HiSilicon,Link selection upon duplication deactivation[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1707714,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1707714.zip>,2017年08月12日
【文献】Huawei, HiSilicon,UE behaviors upon deactivation of DC duplication[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1707717,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1707717.zip>,2017年08月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるデータ送信方法であって、
無線ベアラのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラに関連付けられた2つを超える伝送経路から、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定することと、
前記少なくとも2つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信することとを含み、
前述した、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定することは、
一の配置情報に基づいて前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定すること、を含み、
前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、
記第一の配置情報は、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に、採用する二重接続DC作動モードの配置情報、を含み、
前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、及び
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む、データ送信方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
ネットワーク機器から非アクティブ化シグナリングを受信することを含み、
前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前述した、前記無線ベアラの利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定することは、
記第一の配置情報がDC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報を含む時、前記二つの伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定すること、
記非アクティブ化シグナリングにより指示される二つの伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定することであって、前記二つの伝送経路は、前記DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報に対応するプライマリ伝送経路、及び、前記DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報に対応するセカンダリ伝送経路であること、のうちのいずれか一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プライマリ伝送経路は、MCGにおける伝送経路であり、前記セカンダリ伝送経路は、SCGにおける伝送経路である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前述した、無線ベアラのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定する前に、前記方法は、
第二の配置情報を取得することと、
前記第二の配置情報に基づいて、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を決定することをさらに含み、
そのうち、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記第二の配置情報は、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報、又は、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報をさらに含み、
そのうち、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報は、アクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報を含み、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報は、利用可能な少なくとも2つの伝送経路の識別子情報を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク機器に用いられる情報配置方法であって、
端末に第一の配置情報を送信すること含み、
記第一の配置情報は、端末が、無線ベアラのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラに関連付けられた2つを超える伝送経路から、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定することに用いられ、
前記少なくとも2つの伝送経路は、端末がPDCPデータを送信することに用いられ、
そのうち、前記第一の配置情報は、無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、
記第一の配置情報は、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に採用する二重接続DC作動モードの配置情報、を含み、
前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、及び
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む、情報配置方法。
【請求項8】
前記端末に非アクティブ化シグナリングを送信することをさらに含み、
前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記端末に第二の配置情報を送信することをさらに含み、
そのうち、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定するための第一の決定モジュールと、
前記少なくとも2つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信するための第一の送信モジュールとを含み、
前記第一の決定モジュールは、
一の配置情報に基づいて、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定すること用いられ、
前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、
記第一の配置情報は、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に、採用する二重接続DC作動モードの配置情報、を含み、
前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、及び
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む、端末。
【請求項11】
端末に第一の配置情報を送信するための第二の送信モジュールと、
記第一の配置情報は、端末が、無線ベアラのパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラに関連付けられた2つを超える伝送経路から、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも2つの伝送経路を決定することに用いられ、
前記少なくとも2つの伝送経路は、端末がPDCPデータを送信することに用いられ、
そのうち、前記第一の配置情報は、無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、
記第一の配置情報は、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に採用する二重接続DC作動モードの配置情報、を含み、
前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、及び
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む、ネットワーク機器。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されており、そのうち、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載のデータ送信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されており、そのうち、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項7~9のいずれか1項に記載の情報配置方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月28日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910245137.6の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特にデータ送信方法、情報配置方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、データ伝送の信頼性を向上させるために、端末の無線ベアラ(Radio Bearer、RB)に多重経路データ複製機能、例えば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)データ複製機能を配置してもよい。このPDCPデータ複製機能は、アクティブ化状態又は非アクティブ化状態であってもよい。
【0003】
しかしながら、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかは、まだ不明確である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかはまだ不明確であるという問題を解決するためのデータ送信方法、情報配置方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本開示の実施例は、以下のように実現され、
第一の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、端末に用いられるデータ送信方法を提供する。この方法は、
無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定することと、
前記少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信することとを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法を提供する。この方法は、
端末に第一の配置情報を送信することを含み、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報である。
【0007】
第三の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、端末を提供する。この端末は、
無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するための第一の決定モジュールと、
前記少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信するための第一の送信モジュールとを含む。
【0008】
第四の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、
端末に第一の配置情報を送信するための第二の送信モジュールを含み、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報である。
【0009】
第五の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、端末を提供する。この端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、ここで、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述した、端末に用いられるデータ送信方法のステップを実現させるか、又は上述した、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法のステップを実現させる。
【0010】
第六の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、ここで、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述した、端末に用いられるデータ送信方法のステップ、又は上述した、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示のいくつかの実施例では、端末のある無線ベアラがPDCPデータ複製機能を配置し、且つこのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、この無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定し、この少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信することができ、それによって、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかを明確にする。
【0012】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】PDCPデータ複製機能のベアラタイプを示す概略図である。
図2】PDCPデータ複製機能のベアラタイプを示す別の概略図である。
図3】多重経路PDCPデータ複製機能のベアラタイプを示す概略図である。
図4】多重経路PDCPデータ複製機能のベアラタイプを示す別の概略図である。
図5】本開示のいくつかの実施例のデータ送信方法のフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施例の情報配置方法のフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの実施例の端末の構造概略図のその一つである。
図8】本開示のいくつかの実施例のネットワーク機器の構造概略図のその一つである。
図9】本開示のいくつかの実施例の端末の構造概略図のその二つである。
図10】本開示のいくつかの実施例のネットワーク機器の構造概略図のその二つである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【0015】
まず、本開示の実施例に関連するいくつかの概念について解釈・説明する。
【0016】
1、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)データ複製(即ち、PDCP duplication)送信について
ニューラジオ(New Radio、NR)では、データ伝送の信頼性を向上させるために、PDCP duplication機能を導入した。ネットワーク側配置端末、例えば、ユーザー機器(User Equipment、UE)の無線ベアラ(Radio Bearer、RB)に対応するPDCP層がPDCPエンティティのデータを複製した後、それぞれ複製されたデータを二つの(又は複数の)異なる伝送経路(例えば、二つの異なる無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)エンティティ)を介して送信されるか。異なるRLCエンティティは、異なる論理チャネルに対応する。
【0017】
PDCPデータ複製機能は、メディアアクセス制御層制御シグナリング(Medium Access Control Control Element、MAC CE)により、起動されるか(即ち、アクティブ化)又は停止される(即ち、非アクティブ化)か否かを指示することができる。ネットワーク側は、RBのPDCP複製データ機能を配置する時、この機能が配置された後にすぐにオンにするか否か、即ち、MAC CEシグナリングにより再アクティブ化を必要としないように配置されてもよい。
【0018】
ここで、複数の伝送経路(経路と略称されてもよい)のうち、一つの経路は一次経路(primary leg)であり、この一次経路は、常にアクティブ化状態にある(即ち、MAC CEによってアクティブ化又は非アクティブ化を指定することができず、データ送信に絶え間なく使用できる)。UEのPDCP Control PDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)は複製せず、且つ一次経路でしか送信できない。UEのPDCP data PDUは、複製がアクティブ化される時に複製を行い、且つ複製されたデータパケットが異なる経路でしか送信できない。
【0019】
2、PDCPデータ複製機能のベアラタイプ
5Gシステムでは、二重接続(Dual Connectivity、DC)アーキテクチャー(二つのセルグループ、即ちマスタセルグループ(Master Cell Group、MCG)とセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)を含む)を採用し、MCGがネットワーク側のマスタノード(Master Node、MN)に対応し、SCGがネットワーク側のセカンダリノード(secondary node、SN)に対応するため、PDCPデータ複製機能のベアラタイプは、図1及び図2に示す二つの種類を含み、
A11、分離ベアラ(Split bearer)であり、このベアラに対応するPDCPエンティティは、一つのセルグループにあり、対応する二つの(又は複数の)RLCと二つの(又は複数の)MACは、異なるセルグループにある。
【0020】
A12、複製ベアラ(Duplicate bearer)であり、このベアラに対応する一つのPDCPエンティティ、二つの(又は複数の)RLCエンティティと一つのMACエンティティは、一つのセルグループにある。
【0021】
ここで、Split bearerがPDCPデータ複製機能を採用する時、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化されると、このSplit bearerは、DC split bearer作動モードにバックオフされてもよい。DC split bearer作動モードでは、UEは、ネットワーク側で配置されたキャッシュデータ閾値(DataSplitThreshold)を取得し、PDCPデータ量及び/又は「RLC層キャッシュの初期伝送に用いられるデータ量」がこの閾値以上である場合、UEは、PDCP層のデータがプライマリRLCエンティティ(即ち、プライマリ伝送経路、一次経路とも呼ばれる)とセカンダリRLCエンティティ(即ち、セカンダリ伝送経路、セカンダリ経路とも呼ばれる)を介して送信されると判定し、PDCPデータ量及び/又は「RLC層キャッシュの初期伝送に用いられるデータ量」がこの閾値未満である場合、UEは、PDCP層のデータがプライマリRLCエンティティを介して送信されると判定する。
【0022】
3、多重経路PDCPデータ複製(Multiple Leg PDCP Duplication)
図3及び図4に示すように、PDCPデータ複製機能は、二つを超える(例えば、三つ)経路(例えば、一つのPDCPエンティティは三つ以上のRLCエンティティに対応する)を配置してもよく、ネットワーク側は、そのうちの一つ又は複数の経路(例えば、一つの経路を非アクティブ化するが、依然として二つの経路が作動できる。非アクティブ化された経路は、データの受信又は送信に用いられない)を選択して非アクティブ化することができ、このPDCPデータ複製機能は、アクティブ化された経路を介して使用し続けることができる。非アクティブ化された経路に対して、端末は、対応する論理チャネルを介してデータを送信することができず、アクティブ化された経路に対して、端末は、対応する論理チャネルを介してデータを送信することができる。一方、配置された複数の経路は、一つのMACエンティティのみに属してもよく、二つのMACエンティティに属してもよい。
【0023】
本開示のいくつかの実施例では、ネットワーク機器が端末のある無線ベアラに複数の伝送経路を配置する場合、無線ベアラに基づき配置される複数の伝送経路は、一つのMACエンティティに属するか、又は複数のMACエンティティに属するかは、以下の二つのシナリオに分類されることができ、
シナリオ一、無線ベアラにより配置された複数の伝送経路が一つのMACエンティティに属し、
シナリオ二、無線ベアラにより配置された複数の伝送経路が複数のMACエンティティに属する。
【0024】
本開示のいくつかの実施例では、ネットワーク機器の配置(即ち、ネットワーク側配置)又はプロトコルの約定に基づいて、PDCPデータ複製機能の非アクティブ化での作動モードは、DC作動モードと非DC作動モードを含むことを決定することができる。理解できるように、上記シナリオ一は非DC作動モードに適用されるが、上記シナリオ二は非DC作動モードに適用されてもよく、DC作動モードに適用されてもよい。
【0025】
以下、実施例と図面を結び付けながら、本開示について詳細に説明する。
【0026】
図5を参照すると、図5は本開示のいくつかの実施例による端末に用いられるデータ送信方法のフローチャートであり、図5に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
【0027】
ステップ501、無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定する。
【0028】
本実施例では、この無線ベアラは、決定されたある無線ベアラと選択されてもよい。この無線ベアラは、シグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearer、SRB)、又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)と選択されてもよい。この無線ベアラは、複数の、即ち、二つを超える伝送経路(例えば、四つの伝送経路、各伝送経路にそれぞれ対応する論理チャネル1、2、3と4を含む)を配置してもよい。ネットワーク機器(即ち、ネットワーク側)は、この無線ベアラにPDCPデータ複製機能を配置することができる。
【0029】
理解できるように、この無線ベアラの複数の伝送経路は、一つのMACエンティティ(上記シナリオ一に対応する)に属してもよく、複数のMACエンティティ(上記シナリオ二に対応する)に属してもよい。例えば、四つの伝送経路の場合、伝送経路1と2は、MCG MACエンティティに属し、伝送経路3と4は、SCG MACエンティティに属する。
【0030】
ステップ502、前記少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信する。
【0031】
本実施例では、上記PDCPデータを送信することは、端末のPDCPエンティティが、データを、前記少なくとも一つの伝送経路を介して送信することであると理解することができる。
【0032】
例えば、上記シナリオ一では、DRB1のPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化し、伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)を利用可能である場合、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0033】
又は、上記シナリオ一では、DRB1のPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化し、伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路2(論理チャネル識別子2に対応する)を利用可能である場合、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1と伝送経路2を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路1を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路2を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路2を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0034】
また、例えば、上記シナリオ二では、DRB2のPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化し、伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)を利用可能である場合、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0035】
又は、上記シナリオ二では、DRB2のPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化し、伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)を利用可能である場合、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1と伝送経路3を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路1を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路3を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路3を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0036】
本開示のいくつかの実施例のデータ送信方法は、端末のある無線ベアラがPDCPデータ複製機能を配置し、且つこのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、この無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定し、この少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信することができ、それによって、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかを明確にし、ネットワーク機器側と端末側で相応な無線ベアラのデータへの送受信方式に対する理解が一致することを保証し、より可信頼のデータ伝送を実現する。
【0037】
本開示のいくつかの実施例では、選択的に、ステップ501は、
第一の配置情報と、
ネットワーク機器から受信された非アクティブ化シグナリングと、の少なくとも一つに基づいて、無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定することを含んでもよく、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる。
【0038】
理解できるように、前記第一の配置情報は、プロトコルにより約定されてもよく、又はネットワーク機器により配置されてもよい。無線ベアラのPDCPデータ複製機能は、後続のアクティブ化(即ち、非アクティブ化状態からアクティブ化状態に変化する)時、MAC CE(Control Element、制御ユニット)を介してネットワーク機器によってアクティブ化されることができ、即ち、ネットワーク機器によって、MAC CEを介して端末にアクティブ化シグナリングを送信する。又は、無線ベアラのPDCPデータ複製機能は、後続の非アクティブ化(即ち、アクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化する)時、MAC CEを介してネットワーク機器によって非アクティブ化されることができ、即ち、ネットワーク機器によって、MAC CEを介して端末に非アクティブ化シグナリングを送信する。
【0039】
このように、第一の配置情報及び/又は非アクティブ化シグナリングを介して、利用可能な伝送経路を決定し、ネットワーク機器側と端末側で相応な無線ベアラのデータへの送受信方式に対する理解を一致させることができ、それによって、より可信頼のデータ伝送を実現する。
【0040】
選択的に、前記第一の配置情報は、以下の少なくとも一つを含んでもよく、
1)利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報、即ち、相応な無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に利用可能な一つ又は複数の伝送経路の識別子情報であり、この配置1)は、上記シナリオ一と上記シナリオ二に適用可能である。
【0041】
例えば、上記シナリオ一では、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、UEのPDCPデータ送信に用いられる利用可能な伝送経路を伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)、又は伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路2(論理チャネル識別子2に対応する)に配置されてもよい。
【0042】
また、例えば、上記シナリオ二では、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、UEのPDCPデータ送信に用いられる利用可能な伝送経路を伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)、又は伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)に配置されてもよい。
【0043】
2)無線ベアラは、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に、DC作動モードを採用すること、即ち、この無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に、DC作動モードを採用することをネットワーク機器により配置されるか、又はプロトコルにより約定されることである。この配置2)は、上記シナリオ二に適用可能である。
【0044】
この配置2)に基づき、端末は、相応な無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後に、DC作動モードを採用することを決定することができる。
【0045】
さらに、前記第一の配置情報は、無線ベアラがPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用することを含んだ上で、前記第一の配置情報は、前記DC作動モードの配置情報をさらに含んでもよい。
【0046】
ここで、前記DC作動モードの配置情報は、以下のうちのいずれか一つを含み、
1)DC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報、
例えば、あるRBのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、UEはDC作動モードを採用し、且つこのDC作動モードでは、PDCPデータ送信に用いられる伝送経路は、伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)であることをプロトコルにより約定する。ここで、伝送経路1は、プライマリ伝送経路として配置されてもよく、伝送経路3は、セカンダリ伝送経路として配置されてもよく、又は、伝送経路1は、セカンダリ伝送経路として配置されてもよく、伝送経路3は、プライマリ伝送経路として配置されてもよい。
【0047】
2)DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、
例えば、ネットワーク機器がRRCメッセージを介してDC作動モードのプライマリ伝送経路を伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)に配置する。あるRBのPDCPデータ複製機能がMAC CEを介して非アクティブ化される時、このMAC CEは、一つのアクティブ化伝送経路(SCG論理チャネル3に対応する)を指示する場合、UEはこのRBのプライマリ伝送経路を伝送経路1として設置し、セカンダリ伝送経路を伝送経路3として設置してもよい。
【0048】
3)DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報、
例えば、ネットワーク機器がRRCメッセージを介してDC作動モードのセカンダリ伝送経路を伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)に配置する。あるRBのPDCPデータ複製機能がMAC CEを介して非アクティブ化される時、このMAC CEは、一つのアクティブ化伝送経路(SCG論理チャネル3に対応する)を指示する場合、UEはこのRBのセカンダリ伝送経路を伝送経路1に設置し、プライマリ伝送経路を伝送経路3に設置してもよい。
【0049】
本開示のいくつかの実施例では、選択的に、PDCPデータ複製機能を非アクティブ化するための非アクティブ化シグナリングは、以下のうちのいずれか一つを指示してもよく、
1)無線ベアラのすべての伝送経路は、非アクティブ化状態であり、即ち、相応的にPDCPデータ複製機能を配置する無線ベアラのすべての伝送経路は非アクティブ化状態である。この指示項1)は、上記シナリオ一と上記シナリオ二に適用可能である。
【0050】
例えば、DRB1は、伝送経路1、2、3と4(それぞれ論理チャネル1、2、3と4に対応する)を配置する場合、この非アクティブ化シグナリングは、伝送経路1、2、3と4がいずれも非アクティブ化状態であることを指示する。
【0051】
2)無線ベアラの第一の伝送経路は、アクティブ化状態であり、他の伝送経路は、非アクティブ化状態であり、前記他の伝送経路は、前記無線ベアラのすべての伝送経路のうち、前記第一の伝送経路以外の伝送経路である。この指示項2)は、上記シナリオ一と上記シナリオ二に適用可能である。
【0052】
ここで、この第一の伝送経路は、具体的には、一つの伝送経路であり、即ち、相応的にPDCPデータ複製機能を配置する無線ベアラは一つの伝送経路のみがアクティブ化状態である。
【0053】
例えば、DRB1は、伝送経路1、2、3と4(それぞれ論理チャネル1、2、3と4に対応する)を配置する場合、この非アクティブ化シグナリングは、伝送経路1がアクティブ化状態であり、他の伝送経路(即ち、伝送経路2、3と4)を非アクティブ化状態であることのみを指示する。
【0054】
3)二つの伝送経路であり、この二つの伝送経路は、無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路である。この指示項3)は、上記シナリオ二に適用する。
【0055】
例えば、DRB1は、伝送経路1、2、3と4(それぞれ論理チャネル1、2、3と4に対応する)を配置する場合、この非アクティブ化シグナリングは、このDRB1のPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの二つの伝送経路は伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)であることを指示する。
【0056】
選択的に、端末が、第一の配置情報及び/又は非アクティブ化シグナリングに基づいて、無線ベアラの利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するプロセスは、
1)前記非アクティブ化シグナリングが、前記無線ベアラのすべての伝送経路が非アクティブ化状態であることを指示する時、端末は、前記第一の配置情報に含まれる利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報に基づいて、前記少なくとも一つの伝送経路を決定すること、
2)前記非アクティブ化シグナリングが、前記無線ベアラの第一の伝送経路がアクティブ化状態であり、他の伝送経路が非アクティブ化状態であることを指示する時、端末は、前記第一の伝送経路を前記無線ベアラの伝送経路として決定すること、
3)前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報を含む時、端末は、前記二つの伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定すること、
4)前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報を含む時、端末は、前記プライマリ伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのプライマリ伝送経路として決定し、及び前記非アクティブ化シグナリングにより指示されるアクティブ化状態にある伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのセカンダリ伝送経路として決定すること、
5)前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む時、端末は、前記セカンダリ伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのセカンダリ伝送経路として決定し、及び前記非アクティブ化シグナリングにより指示されるアクティブ化状態にある伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのプライマリ伝送経路として決定すること、
6)前記非アクティブ化シグナリングにより指示される二つの伝送経路(上記指示項3に対応する)を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定することであって、前記二つの伝送経路は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路であることのうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0057】
さらに、非アクティブ化シグナリングにより指示される二つの伝送経路を無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定した後、前記方法は、
前記二つの伝送経路のうちのMCGの伝送経路をプライマリ伝送経路として決定し、及び前記二つの伝送経路のうちのSCGの伝送経路をセカンダリ伝送経路として決定すること、
又は、
前記二つの伝送経路のうちのSCGの伝送経路をプライマリ伝送経路として決定し、及び前記二つの伝送経路のうちのMCGの伝送経路をセカンダリ伝送経路として決定することをさらに含む。
【0058】
説明すべきことは、前述した、プライマリ伝送経路とセカンダリ伝送経路を決定する方式は、プロトコルにより約定されてもよく、ネットワーク機器により配置され、例えば、相応な配置情報は、上記第一の配置情報に含まれ、RRCメッセージにより配置されてもよく、上記ネットワーク機器によって指示され、例えば、上記非アクティブ化シグナリングを介して、MAC CEによって指示されてもよい。
【0059】
選択的に、ステップ501の前に、前記方法は、
第二の配置情報を取得することと、
前記第二の配置情報に基づいて、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を決定することをさらに含む。
【0060】
ここで、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである。前記第二の配置情報は、プロトコルにより約定されてもよく、又はネットワーク機器により配置されてもよい。前記第二の配置情報がネットワーク機器により配置される時、RRCメッセージを介してネットワーク機器によって端末に送信することができる。
【0061】
例えば、初期状態がアクティブ化状態である場合、UEは、相応なRRCメッセージ(そのうちに含まれる配置情報は、PDCPデータ複製機能の初期状態がアクティブ化状態であることを指示する)を受信した後、相応なRBのPDCPデータ複製機能を直ちにアクティブ化する。
【0062】
また、例えば、初期状態が非アクティブ化状態である場合、UEは、相応なRRCメッセージ(そのうちに含まれる配置情報は、PDCPデータ複製機能の初期状態が非アクティブ化状態であることを指示する)を受信した後、相応なRBのPDCPデータ複製機能をアクティブ化しない。
【0063】
さらに、前記第二の配置情報は、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報(プロトコルにより約定されるか、又はネットワーク機器により配置される)、又は、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報(プロトコルにより約定されるか、又はネットワーク機器により配置される)をさらに含む。
【0064】
ここで、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報は、アクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報を含む。
【0065】
例えば、上記シナリオ一では、このアクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報は、アクティブ化された伝送経路1に対応する論理チャネル識別子1、及びアクティブ化された伝送経路2に対応する論理チャネル識別子2を含んでもよい。また、例えば、上記シナリオ二では、このアクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報は、アクティブ化された伝送経路1に対応するMCG論理チャネル識別子1、及びアクティブ化された伝送経路3に対応するSCG論理チャネル識別子3と選択されてもよい。
【0066】
ここで、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報は、利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報を含む。
【0067】
例えば、上記シナリオ一では、PDCPデータ複製機能の初期状態が非アクティブ化状態である時、UEのPDCPデータ送信に用いられる伝送経路を伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)、又は伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路2(論理チャネル識別子2に対応する)に配置されてもよい。
【0068】
また、例えば、上記シナリオ二では、PDCPデータ複製機能の初期状態が非アクティブ化状態である時、UEのPDCPデータ送信に用いられる伝送経路を伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)、又は伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(MCG論理チャネル識別子3に対応する)に配置されてもよい。
【0069】
さらに、第二の配置情報を取得した後、前記方法は、
前記第二の配置情報に基づいて、PDCPデータ送信に用いられる伝送経路を決定することをさらに含んでもよい。
【0070】
このように、この決定された伝送経路に基づき、端末は、相応なデータの送信を行うことができる。
【0071】
例えば、上記シナリオ一では、DRB1初期状態がPDCPデータ複製機能アクティブ化であり、アクティブ化された伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)とアクティブ化された伝送経路2(論理チャネル識別子2に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データと複製データを、それぞれ伝送経路1と伝送経路2を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、それぞれ伝送経路1と伝送経路2を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0072】
又は、上記シナリオ一では、DRB1初期状態がPDCPデータ複製機能非アクティブ化であり、利用可能な伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0073】
又は、上記シナリオ一では、DRB1初期状態がPDCPデータ複製機能非アクティブ化であり、利用可能な伝送経路1(論理チャネル識別子1に対応する)と利用可能な伝送経路2(論理チャネル識別子2に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1と伝送経路2を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路1を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路2を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路2を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0074】
また、例えば、上記シナリオ二では、DRB2初期状態がPDCPデータ複製機能アクティブ化であり、アクティブ化された伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)とアクティブ化された伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データと複製データを、それぞれ伝送経路1と伝送経路3を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、それぞれ伝送経路1と伝送経路3を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0075】
又は、上記シナリオ二では、DRB2初期状態がPDCPデータ複製機能非アクティブ化であり、利用可能な伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、PDCPのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0076】
又は、上記シナリオ二では、DRB2初期状態がPDCPデータ複製機能非アクティブ化であり、利用可能な伝送経路1(MCG論理チャネル識別子1に対応する)と伝送経路3(SCG論理チャネル識別子3に対応する)を配置した場合には、UEのPDCPエンティティは、データを、伝送経路1と伝送経路3を介して送信し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路1を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路1を介して統計してネットワーク機器に報告し、UEのPDCPエンティティは、伝送経路3を介して送信すべきPDCPデータのデータ量情報を、伝送経路3を介して統計してネットワーク機器に報告する。
【0077】
図6を参照すると、図6は、本開示のいくつかの実施例によるネットワーク機器に用いられる情報配置方法のフローチャートである。図6に示すように、この方法は、以下のステップを含み、
ステップ601、端末に第一の配置情報を送信する。
【0078】
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報である。
【0079】
本開示のいくつかの実施例では、受信された第一の配置情報を介して、端末は、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかを明確にさせることができ、それによって、ネットワーク機器側と端末側で相応な無線ベアラのデータへの送受信方式に対する理解が一致することを保証し、より可信頼のデータ伝送を実現する。
【0080】
選択的に、前記第一の配置情報は、
利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0081】
選択的に、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラがPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用することを含む時、前記第一の配置情報は、前記DC作動モードの配置情報をさらに含み、
ここで、前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報のうちのいずれか一つを含む。
【0082】
選択的に、ステップ601の後、前記方法は、
端末に非アクティブ化シグナリングを送信することをさらに含み、
ここで、前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる。
【0083】
選択的に、前記非アクティブ化シグナリングは、
前記無線ベアラのすべての伝送経路が非アクティブ化状態であること、
前記無線ベアラの第一の伝送経路がアクティブ化状態であり、他の伝送経路が非アクティブ化状態であり、前記他の伝送経路が前記無線ベアラのすべての伝送経路のうち、前記第一の伝送経路以外の伝送経路であること、
二つの伝送経路であり、前記二つの伝送経路が前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路であること、のうちのいずれか一つを指示する。
【0084】
選択的に、前記方法は、
前記端末に第二の配置情報を送信することをさらに含み、
ここで、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである。
【0085】
選択的に、前記第二の配置情報は、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報、又は、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報をさらに含み、
ここで、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報は、アクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報を含み、
前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報は、利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報を含む。
【0086】
上記実施例では、本開示のデータ送信方法と情報配置方法について説明したが、以下、実施例と図面を結び付けながら、本開示の端末とネットワーク機器について説明する。
【0087】
図7を参照すると、図7は、本開示のいくつかの実施例による端末の構造概略図であり、図7に示すように、この端末70は、
無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するための第一の決定モジュール71と、
前記少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信するための第一の送信モジュール72とを含む。
【0088】
本開示のいくつかの実施例の端末は、端末のある無線ベアラがPDCPデータ複製機能を配置し、且つこのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、この無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定し、この少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信することができ、それによって、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかを明確にし、それによって、ネットワーク機器側と端末側で相応な無線ベアラのデータへの送受信方式に対する理解が一致することを保証し、より可信頼のデータ伝送を実現する。
【0089】
選択的に、前記第一の決定モジュール71は、具体的には、
第一の配置情報と、
ネットワーク機器から受信された非アクティブ化シグナリングと、の少なくとも一つに基づいて、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するために用いられ、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる。
【0090】
選択的に、前記第一の配置情報は、
利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0091】
選択的に、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラがPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用することを含む時、前記第一の配置情報は、前記DC作動モードの配置情報をさらに含み、
ここで、前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報のうちのいずれか一つを含む。
【0092】
選択的に、前記非アクティブ化シグナリングは、
前記無線ベアラのすべての伝送経路が非アクティブ化状態であること、
前記無線ベアラの第一の伝送経路がアクティブ化状態であり、他の伝送経路が非アクティブ化状態であり、前記他の伝送経路が前記無線ベアラのすべての伝送経路のうち、前記第一の伝送経路以外の伝送経路であること、
二つの伝送経路であり、前記二つの伝送経路が前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路であること、のうちのいずれか一つを指示する。
【0093】
選択的に、前記第一の決定モジュール71は、具体的には、
前記非アクティブ化シグナリングが、前記無線ベアラのすべての伝送経路が非アクティブ化状態であることを指示する時、前記第一の配置情報に含まれる利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報に基づいて、前記少なくとも一つの伝送経路を決定すること、
前記非アクティブ化シグナリングが、前記無線ベアラの第一の伝送経路がアクティブ化状態であり、他の伝送経路が非アクティブ化状態であることを指示する時、前記第一の伝送経路を前記無線ベアラの伝送経路として決定すること、
前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報を含む時、前記二つの伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定すること、
前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報を含む時、前記プライマリ伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのプライマリ伝送経路として決定し、及び前記非アクティブ化シグナリングにより指示されるアクティブ化状態にある伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのセカンダリ伝送経路として決定すること、
前記第一の配置情報がDC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報を含む時、前記セカンダリ伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのセカンダリ伝送経路として決定し、及び前記非アクティブ化シグナリングにより指示されるアクティブ化状態にある伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードのプライマリ伝送経路として決定すること、
前記非アクティブ化シグナリングにより指示される二つの伝送経路を前記無線ベアラのDC作動モードの伝送経路として決定することであって、前記二つの伝送経路は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路であること、のうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0094】
選択的に、前記端末は、
前記二つの伝送経路のうちのMCGの伝送経路をプライマリ伝送経路として決定し、及び前記二つの伝送経路のうちのSCGの伝送経路をセカンダリ伝送経路として決定し、
又は、
前記二つの伝送経路のうちのSCGの伝送経路をプライマリ伝送経路として決定し、及び前記二つの伝送経路のうちのMCGの伝送経路をセカンダリ伝送経路として決定するための第二の決定モジュールをさらに含む。
【0095】
選択的に、前記端末は、
第二の配置情報を取得するための取得モジュールと、
前記第二の配置情報に基づいて、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を決定するための第三の決定モジュールとをさらに含み、
ここで、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである。
【0096】
選択的に、前記第二の配置情報は、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報、又は、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報をさらに含み、
ここで、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報は、アクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報を含み、
前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報は、利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報を含む。
【0097】
選択的に、前記端末は、
前記第二の配置情報に基づいて、PDCPデータ送信に用いられる伝送経路を決定するための第四の決定モジュールをさらに含む。
【0098】
図8を参照すると、図8は、本開示のいくつかの実施例によるネットワーク機器の構造概略図であり、図8に示すように、このネットワーク機器80は、
端末に第一の配置情報を送信するための第二の送信モジュール81を含み、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報である。
【0099】
本開示のいくつかの実施例では、端末に第一の配置情報を送信することを介して、端末は、ある無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化される時、この無線ベアラのデータをどのように送信するかを明確にすることができ、それによって、ネットワーク機器側と端末側で相応な無線ベアラのデータへの送受信方式に対する理解が一致することを保証し、より可信頼のデータ伝送を実現する。
【0100】
選択的に、前記第一の配置情報は、
利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報、
前記無線ベアラが、PDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラがPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後にDC作動モードを採用することを含む時、前記第一の配置情報は、前記DC作動モードの配置情報をさらに含み、
ここで、前記DC作動モードの配置情報は、
DC作動モードに用いられる二つの伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるプライマリ伝送経路の識別子情報、
DC作動モードに用いられるセカンダリ伝送経路の識別子情報のうちのいずれか一つを含む。
【0102】
選択的に、前記ネットワーク機器は、
端末に非アクティブ化シグナリングを送信するための第三の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる。
【0103】
選択的に、前記非アクティブ化シグナリングは、
前記無線ベアラのすべての伝送経路が非アクティブ化状態であること、
前記無線ベアラの第一の伝送経路がアクティブ化状態であり、他の伝送経路が非アクティブ化状態であり、前記他の伝送経路が前記無線ベアラのすべての伝送経路のうち、前記第一の伝送経路以外の伝送経路であること、
二つの伝送経路であり、前記二つの伝送経路が前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後のDC作動モードの伝送経路であること、のうちのいずれか一つを指示する。
【0104】
選択的に、前記ネットワーク機器は、
前記端末に第二の配置情報を送信するための第四の送信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能の初期状態を含み、前記初期状態は、アクティブ化状態と非アクティブ化状態のうちのいずれか一つである。
【0105】
選択的に、前記第二の配置情報は、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報、又は、前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報をさらに含み、
ここで、前記初期状態がアクティブ化状態である配置情報は、アクティブ化された複数の伝送経路の識別子情報を含み、
前記初期状態が非アクティブ化状態である配置情報は、利用可能な少なくとも一つの伝送経路の識別子情報を含む。
【0106】
本開示のいくつかの実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、ここで、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上述した、端末に用いられるデータ送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、又は、上述した、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。選択的に、この通信機器は、端末又はネットワーク機器と選択されてもよい。
【0107】
具体的には、図9は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末900は、無線周波数ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インターフェースユニット908、メモリ909、プロセッサ910、及び電源911などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図9に示す端末構成は、端末に対する限定を構成しなく、端末には、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はなんらかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示のいくつかの実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピューター、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0108】
ここで、プロセッサ910は、無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化した時、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するために用いられ、
無線周波数ユニット901は、前記少なくとも一つの伝送経路を利用して、PDCPデータを送信するために用いられる。
【0109】
さらに、プロセッサ910は、
第一の配置情報と、
ネットワーク機器から受信された非アクティブ化シグナリングと、の少なくとも一つに基づいて、前記無線ベアラが利用可能な少なくとも一つの伝送経路を決定するために用いられ、
ここで、前記第一の配置情報は、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能が非アクティブ化された後の配置情報であり、前記非アクティブ化シグナリングは、前記無線ベアラのPDCPデータ複製機能がアクティブ化状態から非アクティブ化状態に変化することを指示するために用いられる。
【0110】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例の端末900は、上記図5に示す方法の実施例において実現された各プロセスを実現することができ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0111】
理解すべきことは、本開示のいくつかの実施例では、無線周波数ユニット901は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ910に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット901は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限られない。なお、無線周波数ユニット901は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0112】
端末は、ネットワークモジュール902によってユーザに無線の広帯域インターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0113】
オーディオ出力ユニット903は、無線周波数ユニット901又はネットワークモジュール902によって受信された又はメモリ909に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット903はさらに、端末900によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット903は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0114】
入力ユニット904は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット904は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロホン9042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ9041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット906に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ9041によって処理された画像フレームは、メモリ909(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット901又はネットワークモジュール902を介して送信されてもよい。マイクロホン9042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット901を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0115】
端末900はさらに、少なくとも一つのセンサ905、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、ここで、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル9061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末900が耳元に移動した時、表示パネル9061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ905はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0116】
表示ユニット906は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット906は、表示パネル9061を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル9061を配置してもよい。
【0117】
ユーザ入力ユニット907は、入力された数字又は文字情報の受信、端末のユーザ設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル9071上又はタッチパネル9071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。ここで、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ910に送信し、プロセッサ910から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを利用してタッチパネル9071を実現してもよい。タッチパネル9071以外、ユーザ入力ユニット907は、他の入力機器9072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器9072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0118】
さらに、タッチパネル9071は、表示パネル9061上に覆ってもよい。タッチパネル9071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ910に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ910は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル9061上で相応な視覚出力を提供する。図9では、タッチパネル9071と表示パネル9061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力の機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル9071と表示パネル9061を集積して端末の入力と出力の機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0119】
インターフェースユニット908は、外部装置と端末900との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット908は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末900内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末900と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0120】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ909は、主に記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含んでもよい。ここで、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0121】
プロセッサ910は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ909内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ909内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末を全体でモニタリングする。プロセッサ910は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ910に集積されなくてもよい。
【0122】
端末900はさらに、各部材に電力を供給する電源911(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源911は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0123】
また、端末900は、いくつかの示されていない機能モジュールをさらに含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0124】
具体的には、図10は、本開示の各実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構造概略図である。前記ネットワーク機器110は、バス111、送受信機112、アンテナ113、バスインターフェース114、プロセッサ115及びメモリ116を含むが、それらに限られない。
【0125】
本開示のいくつかの実施例では、前記ネットワーク機器110は、メモリ116に記憶され、プロセッサ115上で運行できるプログラムをさらに含む。ここで、前記プログラムがプロセッサ115によって実行される時、上記図6に示す方法の実施例において実現された各プロセスを実現することができ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0126】
送受信機112は、プロセッサ115の制御ではデータを送受信するために用いられる。
【0127】
本開示のいくつかの実施例のネットワーク機器110は、上記の図に示す方法の実施例において実現された各プロセスを実現することができ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。
【0128】
図10では、バスアーキテクチャ(バス111で代表する)、バス111は、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、バス111、プロセッサ115によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ116によって代表されるメモリを含む各種の回路とをリンクしてもよい。バス111は、周辺機器、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知っているものであるため、本明細書では、これ以上説明しない。バスインターフェース114は、バス111と送受信機112との間にインターフェースを提供する。送受信機112は、一つの素子であってもよく、複数の素子であってもよく、例えば複数の受信機と送信機は、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ115によって処理されるデータは、アンテナ113によって無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナ113はさらに、データを受信し且つデータをプロセッサ115に伝送する。
【0129】
プロセッサ115は、バス111と一般的な処理の管理を担当し、さらに、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することができる。メモリ116は、記憶プロセッサ115の操作実行時に使用されるデータを記憶するために用いられてもよい。
【0130】
選択的に、プロセッサ115は、CPU、ASIC、FPGA又はCPLDであってもよい。
【0131】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述した、端末に用いられるデータ送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、又は上述した、ネットワーク機器に用いられる情報配置方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明を省略する。このコンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0132】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素については、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0133】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0134】
理解できるように、本開示の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブユニット、サブモジュールは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0135】
ソフトウェアの実現に対して、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又がプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0136】
したがって、本開示の目的はさらに、任意のコンピューティング装置上で一つのプログラム又は一組のプログラムを運行することで実現されてもよい。前記コンピューティング装置は、公知の汎用装置であってもよい。したがって、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供するだけで実現されてもよい。つまり、このようなプログラム製品も本開示を構成し、且つこのようなプログラム製品が記憶された記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体、又は将来に開発される任意の記憶媒体であってもよい。さらに指摘すべきことは、本開示の装置及び方法では、明らかに、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせられるものであってもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価の方案とみなされるべきである。且つ、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明された順序に従って、時間順に実行されてもよいが、必ずしも時間順に従って実行されるとは限らない。なんらかのステップは、並行に実行されてもよく、又は互いに独立して実行されてもよい。
【0137】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆で、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10