IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-端末能力識別子の操作方法と通信機器 図1
  • 特許-端末能力識別子の操作方法と通信機器 図2
  • 特許-端末能力識別子の操作方法と通信機器 図3
  • 特許-端末能力識別子の操作方法と通信機器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】端末能力識別子の操作方法と通信機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20231225BHJP
   H04W 36/14 20090101ALI20231225BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W36/14
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021573209
(86)(22)【出願日】2020-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-07
(86)【国際出願番号】 CN2020098540
(87)【国際公開番号】W WO2020259684
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-12-21
(31)【優先権主張番号】201910578775.X
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】柯 小婉
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】vivo,PLMN assigned Radio Capability ID transfer during Inter PLMN mobility[online],3GPP TSG SA WG2 #134 S2-1907829,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_134_Sapporo/Docs/S2-1907829.zip>,2019年06月27日
【文献】OPPO,Procedure for PLMN assigned capability ID deletion[online],3GPP TSG SA WG2 #132 S2-1903217,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_132_XiAn/Docs/S2-1903217.zip>,2019年04月02日
【文献】vivo,PLMN assigned Radio Capability ID transfer during Inter PLMN mobility[online],3GPP TSG SA WG2 #134 S2-1906935,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_134_Sapporo/Docs/S2-1906935.zip>,2019年06月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の通信機器に用いられる端末能力識別子の操作方法であって、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除すること、
及び/又は、
第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することを含み、
そのうち、
前記第一の条件は
ースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含み、
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む、端末能力識別子の操作方法。
【請求項2】
前記端末能力識別子は、端末無線能力識別子(UE Radio Capability ID)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前述した、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことは、事業者ポリシーによって指示され、又は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できることは、事業者ポリシーによって指示される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前述した、端末においてネットワーク間の移動が発生することは、端末がソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前述した、端末がソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることは、端末がソースPLMNからターゲットPLMNに移動されることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の通信機器は、ターゲットネットワークにおける通信機器であり、
前記第二の通信機器は、ソースネットワークにおける通信機器である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットネットワークにおける通信機器は、ターゲットAMF又は新AMFである、請求項に記載の方法。
【請求項8】
第一の通信機器であって、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除するための実行モジュール、
及び/又は、
第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持するための前記実行モジュールを含み、
そのうち、前記第一の条件は
ースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含み、
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む、第一の通信機器。
【請求項9】
前記端末能力識別子は、端末無線能力識別子(UE Radio Capability ID)を含む、請求項8に記載の第一の通信機器。
【請求項10】
前述した、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことは、事業者ポリシーによって指示され、又は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できることは、事業者ポリシーによって指示される、請求項8又は9に記載の第一の通信機器。
【請求項11】
前述した、端末においてネットワーク間の移動が発生することは、端末がソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることを含む、請求項8又は9に記載の第一の通信機器。
【請求項12】
前述した、端末がソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることは、端末がソースPLMNからターゲットPLMNに移動されることを含む、請求項8又は9に記載の第一の通信機器。
【請求項13】
前記第一の通信機器は、前記ターゲットネットワークにおける通信機器であり、
前記第二の通信機器は、前記ソースネットワークにおける通信機器である、請求項8又は9に記載の第一の通信機器。
【請求項14】
前記ターゲットネットワークにおける通信機器は、ターゲットAMF又は新AMFである、請求項13に記載の第一の通信機器。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~7のいずれか1項に記載の端末能力識別子の操作方法のステップを実現させる、通信機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~7のいずれか1項に記載の端末能力識別子の操作方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年6月28日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910578775.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示の実施例は、無線通信技術分野に関し、特に端末能力識別子の操作方法と通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの進化とともに、端末によりサポートされる必要のある能力は、ますます多くなり、端末がネットワークに報告する必要のある能力もますます多くなり、能力の報告によるエアインターフェースの負荷もますます大きくなる。
【0003】
端末能力の報告によるオーバヘッドを減らすために、端末のために端末能力の識別子を設置することができる。端末能力の識別子(端末能力識別子として略称されてもよい)は、端末能力セットを識別するために用いることができる。
【0004】
端末能力識別子と端末能力セットとの間にマッピングの関係があり、端末能力識別子によって端末能力セットをマッピングすることができる。端末能力識別子に関連する情報のサイズが端末能力よりも小さいため、能力のシグナリングを節約する効果に達することができる。
【0005】
端末能力識別子に関連する情報は、ネットワークにより割り当てられるか、又は端末メーカにより割り当てられてもよい。同一の端末能力セットに対し、一つのネットワークにより割り当てられる端末能力識別子に関連する情報と一つの端末メーカにより割り当てられる端末能力の識別子に関連する情報とを同時に有してもよい。
【0006】
端末が複数の端末能力識別子に関連する情報を同時に有してもよいため、どのように端末能力識別子に関連する情報を安全に使用するかは、現在で解決する必要がある技術課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施例は、端末能力識別子に関連する情報をどのように安全に使用するかという問題を解決するための端末能力識別子の操作方法と通信機器を提供する。
【0008】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、第一の通信機器に用いられる端末能力識別子の操作方法を提供する。この操作方法は、第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除すること、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することを含み、
そのうち、前記第一の条件は、
端末においてネットワーク間の移動が発生すること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含み、
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む。
【0010】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、第一の通信機器を提供する。この第一の通信機器は、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除するための実行モジュール、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持するための前記実行モジュールを含み、
そのうち、前記第一の条件は、
端末においてネットワーク間の移動が発生すること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含み、
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む。
【0011】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、通信機器を提供する。この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記端末能力識別子の操作方法のステップを実現させる。
【0012】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記端末能力識別子の操作方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例では、第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除し、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することによって、ネットワークが端末能力識別子を安全で信頼に使用するようにし、端末アクセスネットワークがネットワークサービスを得ることを確保することができる。
以下の選択的な実施の形態の詳細な記述を読むことによって、当業者にとって、様々な他の利点及び有益点が明らかになる。添付図面は、選択的な実施の形態を示すためにのみ用いられ、本開示を限定するものとは見なされない。そして、添付図面全体において、同じ部品は、同じ参照符号で表されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施例による端末能力識別子の操作方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例による別の端末能力識別子の操作方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例による第一の通信機器の構造概略図である。
図4】本開示の実施例による別の第一の通信機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の明細書と請求項における用語である「含む」及びその任意の変形、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び請求項において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0017】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0018】
本明細書に記述されている技術は、第五世代移動通信(5th-generation、5G)システム及び後続進化通信システムに限らず、且つLTE/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、そして様々な無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用することができる。
【0019】
「システム」及び「ネットワーク」という用語は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばCDMA2000、ユニバーサル地上ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))と他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、例えばグローバル移動通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現することができる。UTRA及びE-UTRAは、汎用移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTE及びより高いレベルのLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新UMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSM(登録商標)は、「第三世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)と呼ばれる組織からの文献に記述されている。CDMA2000及びUMBは、「第三世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と呼ばれる組織からの文献に記述されている。本明細書に記述されている技術は、以上に言及されたシステム及びラジオ技術に用いられてもよく、他のシステム及びラジオに用いられてもよい。
【0020】
本開示の実施例をよりよく理解することを容易にするために、以下、まず、下記の技術点を紹介する。
【0021】
一、端末能力について
まず指摘すべきなのは、端末の能力は、無線能力とコアネットワーク能力という2種類に分けられてもよい。無線能力に対して、端末は、ネットワークの要求に応じて端末の無線能力を報告することができる。コアネットワーク能力に対して、端末は、登録時に端末のネットワーク能力を報告することができる。端末は、複数の周波数帯域(Band)と周波数(frequency)をサポートすることができる。キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)と二重接続(Dual Connectivity、DC)などの技術の導入に伴って、様々な可能な周波数帯域の組み合わせを配列組み合わせる必要があり、そして各端末のメーカによりサポートされる周波数帯域の組み合わせは、それぞれ異なる可能性があり、無線能力が特に膨大になることを招く。また、ネットワークの進化とともに、より多くの特性は、ネットワークに導入され、異なる特性は、往々にして異なる無線能力とネットワーク能力が必要である。関連するネットワーク特性に対して、端末は、サポートされるか否かの情報をネットワークに知らせる必要がある。
【0022】
二、端末能力の識別子に関連する情報について
端末能力の報告によるオーバヘッドを減らすために、端末のために端末能力の識別子を設置することができる。端末能力の識別子(端末能力識別子として略称されてもよい)は、端末能力セットを識別するために用いることができる。端末能力識別子と端末能力セットとの間にマッピングの関係があり、端末能力識別子によって端末能力セットをマッピングすることができる。一つの端末能力のシグナリングの最適化の方法は、端末がネットワークのみに端末能力セットを指示する識別子に関連する情報を報告することである。ネットワークは、端末能力の識別子に関連する情報によって端末能力セットをマッピングして得ることができる。端末能力識別子に関連する情報のサイズは、端末能力よりも小さいため、能力のシグナリングを節約する効果に達することができる。前記機能は、端末能力の最適化と呼ばれてもよい。
【0023】
端末能力識別子に関連する情報は、ネットワークにより割り当てられるか、又は端末メーカにより割り当てられてもよい。
【0024】
端末メーカにより割り当てられる端末能力識別子に関連する情報の方式に対して、端末は、端末メーカにより割り当てられる端末能力識別子に関連する情報をネットワークに報告すればよい。ネットワークにより割り当てられる端末能力識別子に関連する情報の方式に対し、端末は、端末能力セットをネットワークに報告し、そして、ネットワークから端末にこの端末能力セットによりマッピングされる端末能力の識別子に関連する情報を送信する必要がある。そのため、二つの方式に対応するネットワーク行為は異なり、異なるネットワーク能力に対応する。
【0025】
同一の端末能力セットに対して、ネットワークにより割り当てられる端末能力識別子と端末メーカにより割り当てられる端末能力識別子を同時に有してもよく、ネットワークにより割り当てられる端末能力識別子のみを有してもよく、端末メーカにより割り当てられる端末能力識別子のみを有してもよく、又は何の端末能力識別子も有しなくてもよい。
【0026】
端末メーカにより割り当てられる端末能力の識別子は、端末メーカに関連する端末能力識別子と略称されてもよい。ネットワークにより割り当てられる端末能力の識別子に関連する情報は、ネットワークに関連する端末能力識別子と略称されてもよい。
【0027】
端末能力のシグナリングの最適化をサポートするために、以下の課題をさらに解決する必要がある。
【0028】
課題:端末においてネットワーク間(例えば、公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)間)の移動が発生した時、ターゲットネットワークがソースネットワークから得た端末能力識別子には安全リスクがある恐れがある。ソースネットワークの通信機器がターゲットネットワークの通信機器に端末の端末能力識別子を送信する時、端末の端末能力識別子が変更される可能性がある。変更された端末能力識別子は、間違った端末能力を指示し、端末がターゲットネットワークで正常に使用できなくなる恐れがある。
【0029】
なお、本開示の実施例では、取得することは、配置から取得、受信すること、要求を承認した後に受信すること、自己学習することにより取得すること、受信していない情報に基づいて導出して取得すること、又は受信した情報処理に基づいて処理した後に得られることとして理解されてもよく、具体的には実際の必要に応じて決定することができ、本開示の実施例は、これについて限定しない。例えば、機器から送信されたある能力指示情報を受信していない場合、この機器がこの能力をサポートしないことを導出することができる。
【0030】
なお、本開示の実施例では、送信は、ブロードキャスト、システムメッセージにおけるブロードキャスト、要求に応答した後の返信を含んでもよい。
【0031】
本開示の一選択的な実施例では、通信ネットワークエレメントは、エンティティ機器、ネットワーク機能、ネットワークユニットのうちの一つであってもよい。
【0032】
選択的に、一つの端末は、一つ又は複数の端末能力識別子に関連する情報を有してもよい。
【0033】
本開示の一選択的な実施例では、端末能力、端末能力情報、端末能力セットは、同じ意味を表してもよい。
【0034】
本開示の一選択的な実施例では、「能力識別子に関連する情報」、「端末能力識別子に関連する情報」と「端末能力の識別子に関連する情報」との間は、同じ意味を表してもよい。
【0035】
本開示の一選択的な実施例では、ネットワークに関連する端末能力識別子はネットワークにより割り当てられる端末能力の識別子と呼ばれてもよい。
【0036】
本開示の一選択的な実施例では、端末メーカに関連する端末能力識別子は、端末メーカにより割り当てられる端末能力識別子と呼ばれてもよい。
【0037】
本開示の一選択的な実施例では、前記端末能力識別子は、現在の端末能力識別子として理解されてもよい。現在の端末能力識別子は、現在の端末能力セットに対応する端末能力識別子に関連する情報、有効な端末能力識別子に関連する情報、最新の端末能力識別子、端末からネットワークに送信される最新の端末能力識別子、ネットワークにより割り当てられる最新の端末能力識別子のうちの少なくとも一つを含むこととして理解されてもよい。
【0038】
本開示の一選択的な実施例では、ネットワークは、端末のためにアクセスを提供するネットワークであり、ネットワーク運営主体(例えば事業者operator)のネットワーク又は専用ネットワークであってもよく、公衆通信ネットワークであってもよく、プライベート通信ネットワークであってもよい。本開示の一選択的な実施例では、無線通信ネットワークは、パブリックネットワーク、非パブリックネットワークのうちの少なくとも一つであってもよい。選択的に、ネットワークのネットワーク識別子は、パブリックネットワーク識別子(例えばPLMN ID)、非パブリックネットワーク識別子(例えばNPN ID及び/又は非パブリックネットワークに用いられるPLMN ID)のうちの一つであってもよい。
【0039】
本開示の一選択的な実施例では、非パブリックネットワークは、非公衆ネットワークの略称である。非公衆ネットワークは、非公衆通信ネットワークと呼ばれてもよい。非パブリックネットワークは、物理的非パブリックネットワーク、仮想的非パブリックネットワーク、パブリックネットワーク上で実現された非パブリックネットワークのうちの少なくとも一つの配備形態を含んでもよい。一実施の形態では、非パブリックネットワークは、クローズドアクセスグループ(Closed Access Group、CAG)である。一つのCAGは、一組の端末によって構成されてもよい。
【0040】
本開示の一選択的な実施例では、非公衆ネットワークは、プライベートネットワークを含んでもよいし、プライベートネットワークと呼ばれてもよい。プライベートネットワークは、プライベート通信ネットワーク、プライベートネット、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、プライベート仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network、PVPN)、隔離された通信ネットワーク、専用通信ネットワーク又は他の命名のうちの一つと呼ばれてもよい。なお、本開示の実施例では、命名方法は、具体的に限定されていない。
【0041】
本開示の一選択的な実施例では、パブリックネットワークは、公衆ネットワークの略称である。公衆ネットワークは、公衆通信ネットワーク又は他の命名のうちの一つと呼ばれてもよい。なお、本開示の実施例では、命名方法は、具体的に限定されていない。
【0042】
本開示の一選択的な実施例では、通信機器は、通信ネットワークエレメントと端末のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0043】
本開示の一選択的な実施例では、通信ネットワークエレメントは、コアネットワークエレメントと無線アクセスネットワークネットワークエレメントのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0044】
本開示の実施例では、コアネットワークエレメント(CNネットワークエレメント)は、コアネットワーク機器、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、コアネットワークエレメント、モビリティマネジメントエンティティ(Mobility Management Entity、MME)、アクセスモビリティ管理機能(Access Management Function、AMF)、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、サービングゲートウェイ(serving GW、SGW)、PDNゲートウェイ(PDN Gate Way、PDNゲートウェイ)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ポリシーと課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)、GPRSサービスサポートノード(Serving GPRS Support Node、SGSN)、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、GGSN)と無線アクセスネットワーク機器のうちの少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0045】
本開示の実施例では、RANネットワークエレメントは、無線アクセスネットワーク機器、無線アクセスネットワークノード、無線アクセスネットワーク機能、無線アクセスネットワークユニット、3GPP無線アクセスネットワーク、非3GPP無線アクセスネットワーク、集中ユニット(Centralized Unit、CU)、分散型ユニット(Distributed Unit、DU)、基地局、進化型基地局(evolved Node B、eNB)、5G基地局(gNB)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)、基地局(NodeB)、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Inter Working Function、N3IWF)、アクセス制御(Access Controller、AC)ノード、アクセスポイント(Access Point、AP)機器又は無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)ノード、N3IWFのうちの少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0046】
基地局は、グローバル移動通信システム(Global System For Mobile Communications、GSM(登録商標))又はコード分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)における基地局(BTSタイムセンシティブ、Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、WCDMA(登録商標)における基地局(NodeB)であってもよく、LTEにおける進化型基地局(eNB又はe-NodeB、evolved Node B)及び5G基地局(gNB)であってもよく、本開示の実施例では限定しない。
【0047】
本開示の実施例では、UEは、即ち端末である。端末は、端末機能をサポートする中継及び/又は中継機能をサポートする端末を含んでもよい。端末は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器であってもよい。なお、本開示の実施例では、端末の具体的なタイプを限定しない。
【0048】
図1を参照すると、図1は、本開示の実施例による端末能力識別子の操作方法であり、第一の通信機器に用いられ、前記操作方法は、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子(例えばUE Radio Capability ID)を削除し、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持するステップ11を含み、
そのうち、前記第一の条件は、
端末においてネットワーク間の移動が発生すること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含み、
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む。
【0049】
一選択的な実施の形態では、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことが事業者ポリシーによって指示される。
【0050】
別の選択的な実施の形態では、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できることが事業者ポリシーによって指示される。
【0051】
一選択的な実施の形態では、前記端末能力の識別子は、前記端末のコンテキストに含まれる。端末においてネットワーク間の移動が発生した時、第一の通信機器は、第二の通信機器から端末のコンテキストを得る。前記端末のコンテキストには前記端末能力識別子が含まれる。容易に理解できるように、第一の通信機器は、端末においてネットワーク間の移動が発生したと判断する時、前記通信能力識別子を削除し、端末の端末能力識別子を再取得することによって、端末能力識別子の安全性と信頼性を確保し、真の端末能力を反映した。別の実施の形態では、ソースネットワークがターゲットネットワークに対して信頼できる時、前記端末能力識別子を保持してもよい。
【0052】
前記ネットワークは、PLMN、独立非パブリックネットワーク(Stand-alone Non-Public Network、SNPN)、CAGのうちの少なくとも一つを含む。ネットワーク間の移動は、例えば、PLMN間の移動である。端末は、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動され、例えば、端末は、ソースPLMNからターゲットPLMNに移動される。
【0053】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットネットワークにおける通信機器であり、第二の通信機器は、ソースネットワークにおける通信機器である。
【0054】
本実施例の一選択的な実施の形態として、前記通信機器は、MME、AMF、UEのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0055】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットMME又は新MME、ターゲットAMF又は新AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ターゲットMME又は新MMEは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよく、ターゲットAMF又は新AMFは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0056】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第二の通信機器は、ソースMME又は旧MME、ソースAMF又は旧AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ソースMME又は旧MMEは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよく、ソースAMF又は旧AMFは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0057】
一選択的な実施の形態では、ネットワーク間の移動は、端末がアイドル状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にネットワーク間の移動(例えば、ネットワーク間の切り替え)が発生すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0058】
一選択的な実施の形態では、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることは、端末がアイドル状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動されること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動される(例えば、ソースネットワークからターゲットネットワークに切り替える)こと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0059】
本開示の実施例では、第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除し、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することによって、ネットワークが端末能力識別子を安全で信頼に使用するようにし、端末アクセスネットワークがネットワークサービスを得ることを確保することができる。
【0060】
アプリケーションシナリオ一の実施例
本アプリケーションシナリオの実施例は、取得した端末能力識別子に関連する情報がコアネットワークエレメントにより削除されるプロセスを主に記述する。図2を参照すると、本開示の実施例の端末能力識別子の操作方法は、以下のステップを含む。
【0061】
ステップ21、端末は、第一のコアネットワークエレメント(例えば新MME又は新AMF)に登録要求、付着要求又はトラッキングエリアの位置の更新要求を送信する。
【0062】
ステップ22、第一のコアネットワークエレメント(例えば新MME又は新AMF)は、第二のコアネットワークエレメント(例えば旧MME又は旧AMF)にUEコンテキスト伝送、身分要求又はコンテキスト要求メッセージを送信する。
【0063】
ステップ23、第二のコアネットワークエレメントは、第一のコアネットワークエレメントにUEコンテキスト伝送応答/身分要求応答/コンテキスト応答メッセージを返信する。
【0064】
前記メッセージには端末能力識別子が含まれる。
【0065】
第一の条件を満たす場合、第一のコアネットワークエレメントは、端末能力識別子を削除する。具体的には、図1に示される実施例の通りであり、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0066】
第二の条件を満たす場合、第一のコアネットワークエレメントは、端末能力識別子を保持する。具体的には、図1に示される実施例の通りであり、ここで説明の繰り返しを省略する。
【0067】
第二のコアネットワークエレメントから取得した端末能力識別子を削除した後、ステップ21には端末能力識別子が含まれる場合、第一のコアネットワークエレメントは、ステップ21に含まれる端末能力識別子を使用し、ステップ21には端末能力識別子が含まれない場合、第一のコアネットワークエレメントは、端末能力識別子管理機能(UCMF)から端末能力識別子を取得する。
【0068】
第二のコアネットワークエレメントから取得した端末能力識別子を削除しないことを決定する時、第一のコアネットワークエレメントは、前記端末能力識別子に適用し続けられる。
【0069】
図3を参照すると、本開示の実施例は、第一の通信機器30をさらに提供する。この第一の通信機器30は、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除するための実行モジュール31、
及び/又は、
第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持するための前記実行モジュール31を含む。
【0070】
そのうち、前記第一の条件は、
端末においてネットワーク間の移動が発生すること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、のうちの一つを含む。
【0071】
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む。
【0072】
一選択的な実施の形態では、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことが事業者ポリシーによって指示される。
【0073】
別の選択的な実施の形態では、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できることが事業者ポリシーによって指示される。
【0074】
一選択的な実施の形態では、前記端末能力の識別子は、前記端末のコンテキストに含まれる。端末においてネットワーク間の移動が発生した時、第一の通信機器は、第二の通信機器から端末のコンテキストを得る。前記端末のコンテキストには前記端末能力識別子が含まれる。容易に理解できるように、第一の通信機器は、端末においてネットワーク間の移動が発生したと判断する時、前記通信能力識別子を削除し、端末の端末能力識別子を再取得することによって、端末能力識別子の安全性と信頼性を確保し、真の端末能力を反映した。別の実施の形態では、ソースネットワークがターゲットネットワークに対して信頼できる時、前記端末能力識別子を保持してもよい。
【0075】
前記ネットワークは、PLMN、SNPN、CAGのうちの少なくとも一つを含む。ネットワーク間の移動は、例えば、PLMN間の移動である。端末は、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動され、例えば、端末は、ソースPLMNからターゲットPLMNに移動される。
【0076】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットネットワークにおける通信機器であり、第二の通信機器は、ソースネットワークにおける通信機器である。
【0077】
本実施例の一選択的な実施の形態として、前記通信機器は、MME、AMF、UEのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0078】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットMME又は新MME、ターゲットAMF又は新AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ターゲットMME又は新MMEは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよく、ターゲットAMF又は新AMFは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0079】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第二の通信機器は、ソースMME又は旧MME、ソースAMF又は旧AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ソースMME又は旧MMEは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよく、ソースAMF又は旧AMFは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0080】
一選択的な実施の形態では、ネットワーク間の移動は、端末がアイドル状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にネットワーク間の移動(例えば、ネットワーク間の切り替え)が発生すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0081】
一選択的な実施の形態では、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることは、端末がアイドル状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動されること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動される(例えば、ソースネットワークからターゲットネットワークに切り替える)こと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0082】
本開示の実施例では、第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除し、及び/又は、第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することによって、ネットワークが端末能力識別子を安全で信頼に使用するようにし、端末アクセスネットワークがネットワークサービスを得ることを確保することができる。
【0083】
図4を参照すると、図4は、本開示の別の一実施例による第一の通信機器の構造概略図である。図4に示すように、第一の通信機器400は、プロセッサ401と、メモリ402と、バスインターフェース403と送受信機404とを含み、そのうち、プロセッサ401、メモリ402と送受信機404は、いずれもバスインターフェース403に接続される。
【0084】
そのうち、本開示の実施例では、第一の通信機器400は、メモリ402に記憶され、プロセッサ401上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含む。
【0085】
本開示の実施例では、前記プロセッサ401は、
第一の条件を満たす場合、端末能力識別子を削除すること、
及び/又は、
第二の条件を満たす場合、前記端末能力識別子を保持することに用いられる。
【0086】
そのうち、前記第一の条件は、
端末においてネットワーク間の移動が発生すること、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないこと、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことのうちの一つを含む。
【0087】
前記第二の条件は、
ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、
端末においてネットワーク間の移動が発生し、第二の通信機器から前記端末能力の識別子を受信し、且つソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できること、のうちの一つを含む。
【0088】
選択的に、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できないことが事業者ポリシーによって指示される。
【0089】
別の選択的な実施の形態では、ソースネットワークにおける全ての端末能力識別子がターゲットネットワークに適用できることが事業者ポリシーによって指示される。
【0090】
一選択的な実施の形態では、前記端末能力の識別子は、前記端末のコンテキストに含まれる。端末においてネットワーク間の移動が発生した時、第一の通信機器は、第二の通信機器から端末のコンテキストを得る。前記端末のコンテキストには前記端末能力識別子が含まれる。容易に理解できるように、第一の通信機器は、端末においてネットワーク間の移動が発生したと判断する時、前記通信能力識別子を削除し、端末の端末能力識別子を再取得することによって、端末能力識別子の安全性と信頼性を確保し、真の端末能力を反映した。別の実施の形態では、ソースネットワークがターゲットネットワークに対して信頼できる時、前記端末能力識別子を保持してもよい。
【0091】
前記ネットワークは、PLMN、SNPN、CAGのうちの少なくとも一つを含む。ネットワーク間の移動は、例えば、PLMN間の移動である。端末は、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動され、例えば、端末は、ソースPLMNからターゲットPLMNに移動される。
【0092】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットネットワークにおける通信機器であり、第二の通信機器は、ソースネットワークにおける通信機器である。
【0093】
本実施例の一選択的な実施の形態として、前記通信機器は、MME、AMF、UEのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0094】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第一の通信機器は、ターゲットMME又は新MME、ターゲットAMF又は新AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ターゲットMME又は新MMEは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよく、ターゲットAMF又は新AMFは、ターゲットネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0095】
本実施例の一選択的な実施の形態として、第二の通信機器は、ソースMME又は旧MME、ソースAMF又は旧AMFのうちの少なくとも一つを含んでもよい。ソースMME又は旧MMEは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよく、ソースAMF又は旧AMFは、ソースネットワークにおける通信機器であってもよい。
【0096】
一選択的な実施の形態では、ネットワーク間の移動は、端末がアイドル状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にネットワーク間の移動(例えば、ネットワーク間の切り替え)が発生すること、のうちの少なくとも一つを含む。
【0097】
一選択的な実施の形態では、ソースネットワークからターゲットネットワークに移動されることは、端末がアイドル状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動されること、端末が非アクティブ状態にある時にネットワーク間の移動が発生すること、端末が接続状態にある時にソースネットワークからターゲットネットワークに移動される(例えば、ソースネットワークからターゲットネットワークに切り替える)こと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0098】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記端末能力識別子の操作方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここで説明の繰り返しを省略する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0099】
なお、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0100】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0101】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うこともでき、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4