IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビッグローブ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図1
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図2
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図3
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図4
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図5
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図6
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図7
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図8
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図9
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図10
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図11
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図12
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図13
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図14
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図15
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図16
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図17
  • 特許-確証支援システム及び確証支援方法 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】確証支援システム及び確証支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20231225BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231225BHJP
【FI】
G06Q10/083
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022055619
(22)【出願日】2022-03-30
(65)【公開番号】P2023147870
(43)【公開日】2023-10-13
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】306029774
【氏名又は名称】ビッグローブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】森田 大地
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-002916(JP,A)
【文献】特開2021-012455(JP,A)
【文献】特開2022-123856(JP,A)
【文献】特開2023-058261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00、
A01K 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の発送時に、当該商品が梱包される梱包材に添付する第1の識別情報を読み取り、当該商品の梱包作業の録画を開始する第1の撮影手段と、
前記第1の撮影手段にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の梱包作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第1の登録手段と、
前記発送された商品の受け取り時に、当該商品が梱包された梱包材に添付された前記第1の識別情報を読み取り、当該商品の開梱作業の録画を開始する第2の撮影手段と、
前記第2の撮影手段にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の開梱作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第2の登録手段とを有する確証支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の確証支援システムにおいて、
前記第1の登録手段は、前記商品の貸し借りを特定する貸出IDを前記商品の梱包作業の画像とともに前記データベースに登録し、
前記第2の登録手段は、前記商品の貸し借りを特定する貸出IDを前記商品の開梱作業の画像とともに前記データベースに登録する、確証支援システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の確証支援システムにおいて、
前記第1の識別情報は紙媒体に表示され、
前記紙媒体は、前記商品が梱包された梱包材に対して、該梱包材が開梱された場合に破断されるように貼り付けられている、確証支援システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の確証支援システムにおいて、
前記受け取った商品の返却時に、当該返却する商品が梱包される梱包材に添付する第2の識別情報を読み取り、当該返却する商品の梱包作業の録画を開始する第3の撮影手段と、
前記第3の撮影手段にて読み取った前記第2の識別情報と、録画された返却する商品の梱包作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第3の登録手段と、
返却されてきた商品の受け取り時に、当該返却されてきた商品が梱包された梱包材に添付された前記第2の識別情報を読み取り、当該返却されてきた商品の開梱作業の録画を開始する第4の撮影手段と、
前記第4の撮影手段にて読み取った前記第2の識別情報と、録画された返却されてきた商品の開梱作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第4の登録手段とを有する確証支援システム。
【請求項5】
請求項4に記載の確証支援システムにおいて、
前記第3の登録手段は、前記商品の貸し借りを特定する貸出IDを前記返却する商品の梱包作業の画像とともに前記データベースに登録し、
前記第4の登録手段は、前記商品の貸し借りを特定する貸出IDを返却されてきた商品の開梱作業の画像とともに前記データベースに登録する、確証支援システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の確証支援システムにおいて、
前記第1の撮影手段を備える第1のユーザー端末と、
前記第2の撮影手段を備える第2のユーザー端末と、
第1の登録手段と、第2の登録手段とを備えるサーバー装置とを有し、
前記第1の撮影手段は、前記商品の梱包作業の録画の終了とともに、前記第1の識別情報と、前記商品の梱包作業の画像とを前記サーバー装置に送信し、前記第1の識別情報の読み取りから、前記第1の識別情報と前記商品の梱包作業の画像との送信を一連に実行し、
前記第2の撮影手段は、前記商品の開梱作業の録画の終了とともに、前記第1の識別情報と、前記商品の開梱作業の画像とを前記サーバー装置に送信し、前記第1の識別情報の読み取りから、前記第1の識別情報と前記商品の開梱作業の画像との送信を一連に実行する、確証支援システム。
【請求項7】
発送する商品が梱包される梱包材に添付する第1の識別情報を第1の撮影部にて読み取ると、当該第1の撮影部にて撮影される画像を当該商品の梱包作業の画像として第1の記憶部への録画を開始する第1の撮影処理と、
前記第1の撮影処理にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の梱包作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第1の登録処理と、
前記発送され、受け取った商品が梱包された梱包材に添付された前記第1の識別情報を第2の撮影部にて読み取ると、当該第2の撮影部にて撮影される画像を当該商品の開梱作業の画像として第2の記憶部への録画を開始する第2の撮影処理と、
前記第2の撮影処理にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の開梱作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第2の登録処理とを有する確証支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を輸送するサービスにおいて、輸送した商品が破損していた場合に、商品を発送した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援する確証支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
クラウドコンピューティングやスマートフォンの普及に伴い、個人間で商品の販売を行う電子商取引が増加している。更に、昨今では、個人間で商品のレンタルを行うことができるプラットフォームサービスが構築されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように個人間で商品のレンタルを行うことができれば、商品を借りる側にとっては、必要なものを必要な時にだけ低コストで利用することができ、商品を貸し出す側にとっては、所有する商品を複数の利用者に貸し出すことで、商品の購入代金以上の利益を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6792099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、商品を貸し出す場合は、商品を販売する場合とは違って、商品を貸し出した後も、商品の返却や次の貸し出しなどの処理があるため、利用者が容易に参加しやすいとは言い難く、参加する利用者に対してレンタルならではの支援をする必要があった。特に、商品が返却された後、商品が破損していたとの申告があった場合、商品を貸し出した利用者と、商品を輸送した業者と、商品を借りた利用者とのうち誰が商品を破損させたのか特定することが難しいという問題点がある。
【0006】
この問題点は、個人間で商品のレンタルを行う場合に限らず、商品を輸送するサービスにおいては、輸送した商品が破損していた場合に、商品を発送した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することが難しいというように同様に生じるものである。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、商品を輸送するサービスにおいて、輸送した商品が破損していた場合に、商品を発送した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援できる確証支援システム及び確証支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、
商品の発送時に、当該商品が梱包される梱包材に添付する第1の識別情報を読み取り、当該商品の梱包作業の録画を開始する第1の撮影手段と、
前記第1の撮影手段にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の梱包作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第1の登録手段と、
前記発送された商品の受け取り時に、当該商品が梱包された梱包材に添付された前記第1の識別情報を読み取り、当該商品の開梱作業の録画を開始する第2の撮影手段と、
前記第2の撮影手段にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の開梱作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第2の登録手段とを有する。
【0009】
また、発送する商品が梱包される梱包材に添付する第1の識別情報を第1の撮影部にて読み取ると、当該第1の撮影部にて撮影される画像を当該商品の梱包作業の画像として第1の記憶部への録画を開始する第1の撮影処理と、
前記第1の撮影処理にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の梱包作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第1の登録処理と、
前記発送され、受け取った商品が梱包された梱包材に添付された前記第1の識別情報を第2の撮影部にて読み取ると、当該第2の撮影部にて撮影される画像を当該商品の開梱作業の画像として第2の記憶部への録画を開始する第2の撮影処理と、
前記第2の撮影処理にて読み取った前記第1の識別情報と、録画された商品の開梱作業の画像とを互いに対応づけてデータベースに登録する第2の登録処理とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、商品を輸送するサービスにおいて、輸送した商品が破損していた場合に、商品を発送した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の確証支援システムの実施の一形態を示す図である。
図2図1に示したユーザー端末の一構成例を示す図であり、(a)はハードウェアの構成を示す図、(b)はアプリケーションプログラムの構成を示す図である。
図3図1に示したレンタルプラットフォームサーバーの構成を示す図であり、(a)はハードウェアの構成を示す図、(b)はソフトウェアプログラムの構成を示す図である。
図4図3に示した記憶部が有するレンタル商品データベースの構成例を示す図である。
図5図3に示した記憶部が有する台紙コードデータベースの構成例を示す図である。
図6図3に示した記憶部が有する証拠データベースの構成例を示す図である。
図7図3に示した記憶部が有する証拠データベースの構成例を示す図である。
図8図1図3に示した確証支援システムにおいてユーザー端末にて貸し出し依頼を行う際の処理を説明するためのフローチャートである。
図9図1図3に示した確証支援システムにて貸し出し依頼処理がされた商品を貸し出す際の処理を説明するためのフローチャートである。
図10図9に示した商品の発送処理を行う際の詳細な流れを説明するためのフローチャートである。
図11図1図3に示した確証支援システムにて貸し出される商品に添付されるコードが表示された台紙の一例を示す図である。
図12】商品を収容する箱へのラベルの貼り付け方法の一例を説明するための図である。
図13】商品を収容する箱へのラベルの貼り付け方法の他の例を説明するための図である。
図14】商品を収容する箱へのラベルの貼り付け方法の他の例を説明するための図である。
図15図1図3に示した確証支援システムにて貸し出された商品を受け取る際の受け取り処理の処理を説明するためのフローチャートである。
図16図1図3に示した確証支援システムにて貸し出された商品を返却する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図17図16に示した商品の返送処理を行う際の詳細な流れを説明するためのフローチャートである。
図18図1図3に示した確証支援システムにて返却されてきた商品を受け取る際の受け取り処理の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の確証支援システムの実施の一形態を示す図である。
【0014】
本形態における確証支援システムは図1に示すように、複数のユーザー端末10-1~10-nとレンタルプラットフォームサーバー30とがネットワーク40を介して接続されており、レンタルプラットフォームサーバー30に登録され、複数のユーザー端末10-1~10-nのユーザー間で貸し借りが行われる商品が破損していた場合に、商品を貸し出した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援する確証支援システムである。
【0015】
ユーザー端末10-1~10-nは、通信機能を有するスマートフォンやタブレット型コンピューター、PC(Personal Computer)等であって、ネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30と通信が可能に構成されている。
【0016】
図2は、図1に示したユーザー端末10-1~10-nの一構成例を示す図であり、(a)はハードウェアの構成を示す図、(b)はアプリケーションプログラムの構成を示す図である。
【0017】
図1に示したユーザー端末10-1~10-nは図2(a)に示すように、ハードウェア構成として、通信部11と、撮影部12と、操作部13と、表示部14と、音声入出力部15と、記憶部16と、制御部17とを有している。
【0018】
通信部11は、ユーザー端末10-1~10-nがネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30との間にて通信を行うためのものである。例えば、ネットワークインターフェースコントローラー等である。
【0019】
撮影部12は、カメラを有し、カメラに対向する画像を撮影し、画像のデジタルデータにするものである。
【0020】
なお、本説明では、撮影されている画像を記憶部16に録画ファイルとしては記憶する状態以外にも、記憶部16に録画ファイルとしては記憶せずに、撮影されている画像を表示部14に表示している状態や撮影された画像を制御部17で認識している状態も撮影と称する。
【0021】
操作部13は、ユーザー端末10-1~10-nに情報を入力するためのものである。操作部13は、ユーザー端末10-1~10-nが、例えば、スマートフォンである場合は、表示部14上に積層されたタッチパネル等から構成されており、ユーザー端末10-1~10-nが、例えば、PCである場合は、キーボードやマウス等から構成されている。
【0022】
表示部14は、レンタルプラットフォームサーバー30からネットワーク40を介して送信されてくる情報や、ユーザー端末10-1~10-nにインストールされたアプリケーションプログラムによる情報を表示する。例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。
【0023】
音声入出力部15は、例えば、マイクやスピーカーを有する。マイクは、ユーザー端末10-1~10-nの外部から音声を入力し、音声のデジタルデータにするためのものであり、スピーカーは、ユーザー端末10-1~10-nの外部に音声のデジタルデータを音声にして出力するためのものである。なお、ユーザー端末10-1~10-nの音声出力端子にイヤホンが装着されている場合は、スピーカーの代わりにイヤホンが機能する。
【0024】
記憶部16は、ユーザー端末10-1~10-nを動作させるための基本的なプログラムや、ユーザー端末10-1~10-nにインストールされたアプリケーションプログラムや、通信部11を介して受信した情報や、操作部13や音声入出力部15を介して入力された情報を記憶する。例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。
【0025】
制御部17は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やSoC(System-on-a-chip)を有し、これにOS(Operating System)や後述するアプリケーションプログラムが実行されることで、通信部11、撮影部12、操作部13、表示部14、音声入出力部15及び記憶部16の動作の制御や各部間の情報のやりとりを処理する。
【0026】
また、ユーザー端末10-1~10-nは図2(b)に示すように、アプリケーションプログラムとして、商品登録/検索手段21と、商品貸し出し手段22と、商品受け取り手段23と、商品返却手段24と、返却商品受け取り手段25とを有している。なお、これらのアプリケーションプログラムである各手段が制御部17に実行されて、下記に示すように、ソフトウェアプログラムにより制御部17が各部の動作の制御や各部間の情報のやり取りを処理するが、説明を簡単にするため、制御部17の記載を省略し、各手段が各部の動作の制御や各部間の情報のやり取りを処理するように説明する場合がある。
【0027】
商品登録/検索手段21によって制御部17は、操作部13によって入力された商品に関する情報や、撮影部12にて撮影された商品の画像等を、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間で貸し借りを行う商品に関する情報として通信部11を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。また、商品登録/検索手段21によって制御部17は、操作部13に入力された条件を、レンタルプラットフォームサーバー30に登録された商品を検索するためにレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。
【0028】
商品貸し出し手段22は、本願発明において第1の撮影手段となるものであって、商品貸し出し手段22によって制御部17は、レンタルプラットフォームサーバー30に登録された商品を貸し出す際に、その貸し出し処理を実行するための情報を表示部14に表示したり、撮影部12にて動画を撮影できる状態にしたり、貸し出し処理を実行するために操作部13に入力された情報を受け付けたりする。
【0029】
商品受け取り手段23は、本願発明において第2の撮影手段となるものであって、商品受け取り手段23によって制御部17は、貸し出された商品を受け取る際に、その受け取り処理を実行するための情報を表示部14に表示したり、撮影部12にて動画を撮影できる状態にしたり、受け取り処理を実行するために操作部13に入力された情報を受け付けたりする。
【0030】
商品返却手段24は、本願発明において第3の撮影手段となるものであって、商品返却手段24によって制御部17は、借りた商品を返却する際に、その返却処理を実行するための情報を表示部14に表示したり、撮影部12にて動画を撮影できる状態にしたり、返却処理を実行するために操作部13に入力された情報を受け付けたりする。
【0031】
返却商品受け取り手段25は、本願発明において第4の撮影手段となるものであって、返却商品受け取り手段25によって制御部17は、返却されてきた商品を受け取る際に、その返却受け取り処理を実行するための情報を表示部14に表示したり、撮影部12にて動画を撮影できる状態にしたり、返却受け取り処理を実行するために操作部13に入力された情報を受け付けたりする。
【0032】
レンタルプラットフォームサーバー30は、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間で商品の貸し借りを行う際に、レンタルプラットフォームサーバー30に登録された商品についてその貸し借りの状況を、ユーザー端末10-1~10-nにて撮影された商品の画像とともに管理する。
【0033】
図3は、図1に示したレンタルプラットフォームサーバー30の構成を示す図であり、(a)はハードウェアの構成を示す図、(b)はソフトウェアプログラムの構成を示す図である。
【0034】
図1に示したレンタルプラットフォームサーバー30は図3(a)に示すように、ハードウェア構成として、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有している。
【0035】
通信部31は、ネットワーク40を介してユーザー端末10-1~10-nと通信を行う。例えば、ネットワークインターフェースコントローラーなどである。
【0036】
記憶部32は、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間で貸し借りが行われる商品についての情報及びその貸し借りの状況が登録されたレンタル商品データベースや、ユーザー端末10-1~10-nのユーザーの情報が登録されたユーザーデータベース、商品が貸し借りされる際にその発送作業や受け取り作業の画像が登録された証拠データベースを有しており、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。なお、記憶部32には、台紙に表示されている二次元コードにて表されているデータである台紙コードが登録された台紙コードデータベースを有していてもよい。
【0037】
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やSoC(System-on-a-chip)を有し、これにOS(Operating System)や後述するソフトウェアプログラムが実行されることで、通信部31及び記憶部32の動作の制御や各部間の情報のやり取りを処理する。
【0038】
また、レンタルプラットフォームサーバー30は図3(b)に示すように、ソフトウェアプログラムとして、情報登録/検索手段34と、貸し出し処理管理手段35と、返却処理管理手段36とを有しており、貸し出し処理管理手段35は、発送処理管理手段35aと受け取り処理管理手段35bとを有し、返却処理管理手段36は、返送処理管理手段36aと返却受け取り処理管理手段36bとを有している。なお、これらのソフトウェアプログラムである各手段が制御部33に実行されて、ソフトウェアプログラムにより制御部33が各部の動作の制御や各部間の情報のやり取りを処理するが、説明を簡単にするため、制御部33の記載を省略し、各手段が各部の動作の制御や各部間の情報のやり取りを処理するように説明する場合がある。
【0039】
情報登録/検索手段34は、ネットワーク40に接続可能に構成されたユーザー端末10-1~10-nから送信されてきた商品に関する情報を記憶部32のレンタル商品データベースに登録する。また、情報登録/検索手段34は、ユーザー端末10-1~10-nにて指定された条件に基づいて、記憶部32のレンタル商品データベースに登録された商品を検索する。
【0040】
貸し出し処理管理手段35の発送処理管理手段35aは、本願発明において第1の登録手段となるものであって、ネットワーク40に接続可能に構成されたユーザー端末10-1~10-nにおける商品の貸し出し処理に基づいて、記憶部32のレンタル商品データベース及び証拠データベースに登録された商品についての貸し出しの状況を管理する。
【0041】
貸し出し処理管理手段35の受け取り処理管理手段35bは、本願発明において第2の登録手段となるものであって、ネットワーク40に接続可能に構成されたユーザー端末10-1~10-nにおける商品の受け取り処理に基づいて、記憶部32のレンタル商品データベース及び証拠データベースに登録された商品についての貸し出しの状況を管理する。
【0042】
返却処理管理手段36の返送処理管理手段36aは、本願発明において第3の登録手段となるものであって、ネットワーク40に接続可能に構成されたユーザー端末10-1~10-nにおける商品の返却処理に基づいて、記憶部32のレンタル商品データベース及び証拠データベースに登録された商品についての返却の状況を管理する。
【0043】
返却処理管理手段36の返却受け取り処理管理手段36bは、本願発明において第4の登録手段となるものであって、ネットワーク40に接続可能に構成されたユーザー端末10-1~10-nにおける商品の返却の際の受け取り処理に基づいて、記憶部32のレンタル商品データベース及び証拠データベースに登録された商品についての返却の状況を管理する。
【0044】
図4は、図3に示した記憶部32が有するレンタル商品データベースの構成例を示す図である。
【0045】
図4に示すように、図3に示した記憶部32が有するレンタル商品データベースには、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間にて貸し借りが行われる商品として、ユーザー端末10-1~10-nを介して指定されてきた商品について、ユーザー端末10-1~10-nの操作部13を介して入力された情報や撮影部12にて撮影された画像等が商品情報として登録されているとともに、ユーザー端末10-1~10-nを介して指定されたレンタル料金と商品を登録したユーザーのユーザーID、登録した商品の状況(例:待機中、発送中、貸出中、返送中など)が登録されている。そして、これらの情報は、情報登録/検索手段34により商品毎に生成され、付与された商品IDによって識別可能に管理されている。なお、商品情報の例としては、商品名(図4に示す例では、登録商標のため、各社の商品ブランド名ではなく、一般的な商品の名称を記載している)、商品の種別(例:カメラであれば、一眼レフやミラーレス、フィルムカメラ、防水カメラなど)、メーカー名、型番、色、購入日などである。その他に、商品のお勧め内容、商品の状態、使用条件、制限事項等の情報も必要により商品情報として登録されてもよい。また、商品の仕様等の普遍的な情報は、情報登録/検索手段34が名称や型番等をキーとして商品データベースから取得し、商品情報として登録するようにしてもよい。また、商品の画像については、カタログ等に掲載された写真や、ユーザー端末10-1~10-nのユーザーが、商品を登録する際に商品登録/検索手段21によって撮影部12を用いて撮影した商品そのものの画像が登録されている。なお、レンタル商品データベースには、商品の画像のデータそのものが登録されておらず、商品の画像のデータのファイル保存先が示されていてもよい。この場合、別途、記憶部32または別のサーバーに商品の画像のデータのファイルが保存されている。また、図4に示したレンタル料金の例については、1日間の料金を示しているが、商品によっては、1週間単位や1か月単位などの料金でもよく、別途、延滞料金が登録されていてもよい。なお、これらの商品情報等を登録したユーザーのユーザーIDは、ユーザーデータベースなどの他のデータベースにて、ユーザーIDと登録した商品の商品IDが対応付けられていれば、レンタル商品データベースでは、登録したユーザーIDが登録されていなくてもよい。また、レンタル商品データベースには、上記に示した情報以外に、図4に示すように、貸し借りを特定可能な貸出IDに対応して、貸し出しする商品ID、その商品が貸し出されている期間(その他に、貸し出し予約や輸送期間も含まれてもよい)とその期間に借りたユーザーを示すユーザーIDが対応付けられた貸し出し期間情報も記憶されている。
【0046】
図5は、図3に示した記憶部32が有する台紙コードデータベースの構成例を示す図である。
【0047】
図5に示すように、図3に示した記憶部32が有する台紙コードデータベースには、台紙に表示されているラベルを特定する台紙コードと、その台紙コードが確証支援システムによるサービスを運営する業者から提供されたユーザー端末10-1~10-nのユーザーIDと、商品の貸し借りを特定可能な貸出IDとが対応付けられて登録される。なお、1つの台紙に対して、ラベルを特定する台紙コードが1種類の場合は、台紙コードの項目数は1つとなる。また、確証支援システムによるサービスを運営する業者から台紙コードを、商品を貸し出す側のユーザーと借りる側のユーザーに別々に提供する場合は、台紙コード1と貸し出す側のユーザーIDを対応付け、台紙コード2と借りる側のユーザーIDを対応付け、更に、台紙コード1と台紙コード2を貸出IDで対応付けて登録される。
【0048】
図6及び図7は、図3に示した記憶部32が有する証拠データベースの構成例を示す図である。
【0049】
図6及び図7に示すように、図3に示した記憶部32が有する証拠データベースには、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間にて、貸し出す商品を発送する際、貸し出された商品を受け取る際、返却する商品を発送する際、返却されてきた商品を受け取る際のそれぞれについて、貸し出し処理管理手段35(発送処理管理手段35a、受け取り処理管理手段35b、返送処理管理手段36a、返却受け取り処理管理手段36b)が、その商品の貸し借りを特定可能な貸出IDと、その商品を貸し出すユーザーまたは借りるユーザーのユーザーIDと、その商品の梱包作業または開梱作業を録画した画像と、その画像がレンタルプラットフォームサーバー30にて受信された日時と、その商品が発送される際に梱包材に添付する台紙コードと対応づけて登録されている。なお、証拠データベースには、商品の画像のデータそのものが登録されておらず、商品の画像のデータのファイル保存先が示されていてもよい。
【0050】
以下に、上記のように構成された確証支援システムにおいてユーザー端末10-1~10-nのユーザー間にて商品の貸し借りを行う際の処理について説明する。
【0051】
まず、ユーザー端末10-1~10-nのユーザー間にて貸し借りを行う商品を登録する際の処理について説明する。
【0052】
図1図3に示した確証支援システムにおいてユーザー端末10-1~10-nにて貸し借りを行う商品を登録する場合はまず、ユーザー端末10-1~10-nの操作部13へのユーザー操作により、記憶部16にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動し、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される。そして、ユーザーの操作により、レンタルアプリのメニューの中から商品登録が指定される。すると、商品登録/検索手段21は、商品名や商品の種別、購入日、使用条件、制限事項等の商品情報やレンタル料金を操作部13を介して入力したり、商品を撮影部12にて撮影したりする登録画面を表示部14に表示し、入力や撮影が完了すると、商品登録/検索手段21によって、操作部13を介して入力された商品情報やレンタル料金、撮影部12にて撮影された商品の画像の登録商品情報を通信部14を用いてネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。この際、商品を登録するユーザーは、予めユーザー登録しているか、商品情報や画像を送信する前にユーザー登録し、そのユーザー登録の際にユーザーに付与されたユーザーIDも、記憶部16に記憶されているか、レンタルプラットフォームサーバー30との認証時にユーザーにより入力されており、登録商品情報とともにレンタルプラットフォームサーバー30に送信される。
【0053】
ユーザー端末10-1~10-nから送信された登録商品情報をレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31が受信すると、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34が、図4に示したように、受信した登録商品情報に含まれる商品情報や画像、レンタル料金に、生成した商品IDを付与して記憶部32のレンタル商品データベースに登録する。この際、登録商品情報とともにユーザー端末10-1~10-nから送信されてきたユーザーIDも対応づけて記憶部32のレンタル商品データベースに登録される。これにより、記憶部32には、ユーザーIDに対応づけてユーザー端末10-1~10-nを操作するユーザーの氏名、貸し借りを行う商品の送付先(返送先)の住所、連絡先(電話番号やメールアドレス)がユーザーデータベースとして予め登録されているため、商品情報や画像と、その商品を登録したユーザーに関する情報とが対応づけて登録されることになる。
【0054】
次に、ユーザー端末10-1~10-nにて貸し出し依頼を行う際の処理について、ユーザー端末10-2にて貸し出し依頼を行う場合を例に挙げて説明する。
【0055】
図8は、図1図3に示した確証支援システムにおいてユーザー端末10-2にて貸し出し依頼を行う際の処理を説明するためのフローチャートである。
【0056】
図1図3に示した確証支援システムにおいてユーザー端末10-2にて貸し出し依頼を行う場合はまず、ユーザー端末10-2の操作部13へのユーザー操作により、記憶部16にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動し(ステップS1)、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される。そして、ユーザーの操作により、レンタルアプリのメニューの中から商品検索が指定される。すると、商品登録/検索手段21は、借りたい商品名と借りたい期間とを操作部13を介して入力する検索画面を表示部14に表示し、入力が完了し、決定ボタンが指定されると、商品登録/検索手段21によって、指定された商品名と借りたい期間を含む検索要求がネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信される。この際、レンタルアプリを起動する際等に認証画面にて入力された、または、レンタルアプリに記憶しているユーザーIDもレンタルプラットフォームサーバー30に送信される。
【0057】
ユーザー端末10-2から送信された検索要求をレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31が受信すると、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34が、記憶部32のレンタル商品データベースに登録された商品の中から、受信した検索要求に含まれる商品名に基づいて商品を検索する(ステップS2)。なお、商品の検索においては、商品名だけに限られない。商品のジャンル等であってもよいし、さらには、商品名とメーカー名等、複数の条件を検索画面に入力させ、検索要求に含めて送信させて指定してもよい。記憶部32のレンタル商品データベースには、商品毎にジャンルが対応づけられていたり、商品情報としてメーカー名も登録されていたりすれば、情報登録/検索部34において、指定された条件を用いて商品を検索することができる。さらに、検索要求に合致した商品の商品IDが、検索要求に含まれる借りたい期間において、貸出中か、貸し出し期間情報にて確認し、貸し出し可能な(検索要求に含まれる期間が、発送中、貸出中、返送中などの貸し出されている期間となっていない)商品IDを抽出する。これらの検索により、検索要求に含まれる借りたい期間に貸し出し可能な商品IDを検索結果とする。
【0058】
レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34における検索結果は、通信部31によりネットワーク40を介して、検索を行ったユーザー端末10-2に送信され、表示部14に表示される。この検索結果には、借りたい期間に貸し出し可能な商品IDに対応する商品情報の他に、その商品情報に対応して記憶されているレンタル料金が含まれている。
【0059】
その後、ユーザー端末10-2のユーザーが、表示部14に表示された検索結果を参照し、表示された商品の中に借りたい商品が存在する場合、操作部13により借りたい商品を指定すると、決済方法を指定するための決済画面が表示部14に表示され、ユーザー端末10-2のユーザーが、操作部13により決済方法を指定することで商品の貸し出し依頼処理を行う(ステップS3)。
【0060】
ユーザー端末10-2のユーザーが商品の貸し出し依頼処理を行うと、指定された商品に対応する商品IDと指定された期間とを含む貸し出し依頼要求がユーザー端末10-2からレンタルプラットフォームサーバー30に送信される。この際、レンタルアプリを起動する際などに認証画面にて入力された、または、レンタルアプリのデータとして記憶部16に記憶しているユーザーIDも貸し出し依頼要求とともにレンタルプラットフォームサーバー30に送信される。ユーザー端末10-2から送信された貸し出し依頼要求をレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31が受信すると、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34が、貸出IDを生成し、図4に示したレンタル商品データベースの貸し出し期間情報において、生成した貸出IDと、貸し出し依頼処理が行われたことによる貸し出し依頼要求に含まれる商品IDと、貸し出し依頼要求に含まれる貸し出し期間と、貸し出し依頼処理を行ったユーザーIDとを特定可能に対応づけて登録する。
【0061】
次に、上記のようにして貸し出し依頼処理がされた商品を貸し出す際の処理について説明する。
【0062】
図9は、図1図3に示した確証支援システムにて貸し出し依頼処理がされた商品を貸し出す際の処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、ユーザー端末10-1のユーザーが、貸し出し依頼処理がされた商品を登録した場合を例に挙げる。
【0063】
上記のようにして貸し出し依頼処理がされるとまず、貸し出し依頼処理がされた商品を登録したユーザーのユーザー端末10-1に対して、商品の貸し出し依頼があった旨の通知(貸出IDを含む)をレンタルプラットフォームサーバー30の貸し出し処理管理手段35が通信部31を用いて送信する(ステップS11)。記憶部32に記憶されているレンタル商品データベースには、上述したように、貸し借りされる商品の商品情報や画像がその商品を登録したユーザーのユーザーIDと対応づけて登録されているとともに、ユーザーIDに対応づけてユーザー端末10-1~10-nの連絡先として、電話番号やメールアドレスがユーザーデータベースとして予め登録されているため、この通知は、レンタルプラットフォームサーバー30の記憶部32にユーザーデータベースとして登録された情報に基づいてメッセージや電子メールを用いて行うことができる。
【0064】
ユーザー端末10-1において、商品の貸し出し依頼があった旨がレンタルプラットフォームサーバー30から通知された後、ユーザー端末10-1のユーザーの操作部13への操作により、ユーザー端末10-1にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動し、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される。そして、ユーザーの操作により、レンタルアプリのメニューの中から商品の貸し出し処理が指定されると(ステップS12)、商品貸し出し手段22によって、商品の貸し出し依頼があった旨の通知に含まれる貸出IDに対応する情報が、レンタルプラットフォームサーバー30のレンタル商品データベースの貸し出し期間情報から取得され、商品の貸し出しを承諾する承諾処理を行うための画面が表示部14に表示される。この画面には、貸出IDに対応する情報として、貸し出し依頼があった商品の商品名が表示されるとともに、その商品の貸し出し期間(ユーザー端末10-2のユーザーが登録した借りたい期間)と、商品の送付先(ユーザーデータベースのユーザー端末10-2のユーザーIDに対応付けられている)の住所と氏名が表示される。また、貸出IDに対応する情報として、商品IDなどのユーザー端末10-1のレンタルアプリにて管理上必要な情報もこのタイミングで取得しても、別のタイミングで貸出IDを用いて、レンタルプラットフォームサーバー30から取得されるようにしてもよい。
【0065】
ユーザー端末10-1のユーザーにより、表示部14に表示された情報が参照され、貸し出しを承諾する場合は、画面に表示された承諾ボタンが押下されると、貸し出し依頼が承諾された旨の通知(貸出IDを含む)を通信部11を用いてレンタルプラットフォームサーバー30に送信し、承諾処理が完了する(ステップS13)。なお、承諾した商品に関する貸出IDや商品IDなどのレンタルアプリにて管理上必要な情報は、記憶部16にて、対応付けて記憶しておく。
【0066】
すると、レンタルプラットフォームサーバー30の貸し出し処理管理手段35が、貸し出し依頼をしたユーザーのユーザー端末10-2(ユーザーIDに対応する連絡先)に対して、商品の貸し出し依頼が承諾された旨の通知(貸出IDを含む)を通信部31を用いて送信する。また、レンタルプラットフォームサーバー30は、貸出IDに対応する貸し出し依頼が承諾された旨を受信した場合、ユーザー端末10-2のユーザーが指定した決済方法で、ユーザー端末10-2のユーザーが登録した借りたい期間分のレンタル料金(貸し出し依頼した商品IDに対応づけられてレンタル商品データベースに登録されている)を決済処理する。なお、商品の貸し出し依頼が承諾された旨の通知をする際に、商品の貸し出し依頼処理を行ったユーザー端末10-2にインストールされたレンタルアプリにて管理上必要な商品IDなどの情報を貸出IDとともに送信してもよく、別のタイミングで貸出IDを用いて、レンタルプラットフォームサーバー30から取得されるようにしてもよい。貸出IDや商品IDなどのレンタルアプリにて管理上必要な情報は、記憶部16にて、対応付けて記憶しておく。
【0067】
もし、ユーザー端末10-1のユーザーが何らかの理由で、商品の貸し出し依頼を承諾しない場合は、表示部14の画面に表示されたキャンセルボタンを押下する。すると、レンタルプラットフォームサーバー30の貸し出し処理管理手段35は、レンタル商品データベースの貸し出し期間情報において、この貸し出し依頼処理が行われた商品IDと貸し出し期間とユーザーIDとを削除し、貸し出し依頼をしたユーザーIDに対応する連絡先に、商品の貸し出しがキャンセルされた旨の通知を送信する。
【0068】
承諾処理をした後、ユーザー端末10-1のユーザーは、承諾処理を行った商品の発送処理を実行しながら梱包して、商品の送付先に発送する(ステップS14)。
【0069】
図10は、図9に示した商品の発送処理を行う際の詳細な流れを説明するためのフローチャートである。
【0070】
商品を発送するユーザーの操作部13への操作により、商品を発送する際に、上述したようにユーザー端末10-1にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリを起動している状態において、レンタルアプリのメニューの中から、商品の発送処理が選択されると、商品貸し出し手段22は、レンタルプラットフォームサーバー30から送信された貸出IDに対応する承諾処理を行った商品を表示部14に表示する。操作部13への操作により表示された商品の中から貸し出しを行う商品が選択されると、商品貸し出し手段22によって、商品の発送処理が開始され、発送する商品に添付するコードを撮影する旨の指示を表示部14に表示し、コード読み取りモードが起動され、撮影部12での撮影を開始する(ステップS21)。
【0071】
そして、ユーザー端末10-1のユーザーは、ユーザー端末10-1の撮影部12を発送する商品に添付するコードに向ける。ここでは、二次元コードが印字さえたラベルが設けられた台紙を用いて説明する。第1の撮影手段として、商品貸し出し手段22は、撮影部12が撮影する画像の中に二次元コード113を認識すると、その二次元コード113を読み取り、二次元コード113からデータに変換する(ステップS22)。このデータは、文字や数字、記号などの少なくとも1種から構成されている。ここでは、このデータを台紙コードと称する。
【0072】
図11は、図1図3に示した確証支援システムにて貸し出される商品に添付されるコードが表示された台紙の一例を示す図である。
【0073】
図1図3に示した確証支援システムにて貸し出される商品に添付されるコードが表示された台紙としては、図11に示すように2つのラベル台紙110,120を有する台紙が考えられる。
【0074】
ラベル台紙110,120のそれぞれには、ミシン目112,122によってラベル111,121が分離可能に区画形成されている。ラベル111,121のそれぞれには、二次元コード113,123と各二次元コードに対応する説明情報115,125とが表示されており、ラベル111,121以外の領域にはそれぞれ、各ラベルに対応する説明情報114,124が表示されている。説明情報114は、商品を貸し出すユーザー向けに表示されたものであり、説明情報115は、商品を借りるユーザー向けに表示されたものである。説明情報115,125は、梱包されて送られてきた商品の開梱作業を録画する際の説明を示している。
【0075】
この台紙は、商品を貸し出すユーザーが、本形態の確証支援システムによるサービスを運営する業者から予め取得したものであり、二次元コード113,123として表されているデータは、図6及び図7に示したように、台紙コードとして、台紙を所有するユーザーのユーザーIDとともに、レンタルプラットフォームサーバー30の記憶部32の台紙コードデータベースにて互いに対応づけて管理されていてもよい。そして、商品が貸し借りされる際、二次元コード113,123を商品に添付し、商品の発送処理や受け取り処理が行われる度に撮影されることで、貸し借りが特定可能なものとなる。なお、1つの台紙に設けられる二次元コード113と二次元コード123から変換されるデータ(台紙コード)は、別々のデータ(2種類の台紙コードが1枚の台紙に各1つ設けられている)として説明するが、ユーザーIDなど他の情報と組み合わせて管理することにより、二次元コード113と二次元コード123は、同一のデータ(1種類の台紙コードが1枚の台紙に2つ設けられている)ように構成されていても構わない。
【0076】
商品貸し出し手段22は、ユーザー端末10-1の撮影部12によって、ラベル111に表示された第1の識別情報となる二次元コード113を読み取り、二次元コードから変換された台紙コードを取得すると、発送する商品が梱包する作業の様子を撮影する旨の指示を表示部14に表示し、撮影部12で撮影された画像の記憶部16への記録(録画)を開始する(ステップS23)。なお、商品貸し出し手段22は、表示部14に録画開始ボタンを表示し、その録画開始ボタンの押下を操作部13にて認識してから撮影している画像の記録(録画)を開始してもよい。そして、ユーザー端末10-1のユーザーは、ユーザー端末10-1の撮影部12を梱包する商品に向けて撮影しながら、商品を梱包する作業を行う。その撮影の際に、まず梱包する商品の状態がわかるように、商品を撮影してから、その商品を箱に梱包し、箱にラベル111を貼り付けるまでを録画することが好ましい。
【0077】
商品を貸し出すユーザーは、ラベル111をラベル台紙110から剥離し、台紙のラベル111以外の部分(少なくともラベル台紙120)を商品とともに梱包材となる箱に収容し、ラベル111を箱に貼り付ける。その際、箱には、貸し出す商品とともに緩衝材を収容してもよい。
【0078】
図12は、商品を収容する箱へのラベル111の貼り付け方法の一例を説明するための図である。
【0079】
貸し出す商品を収容する箱が図12(a)に示すように、収容部212の上端に蓋211a,211bがそれぞれ開閉自在に取り付けられたものである場合は、図12(b)に示すように、貸し出す商品を箱210に収容して蓋211a,211bを閉じ、蓋211a,211bの境界上にテープ213を貼り付けた後、蓋211a,211bの境界上に二次元コード113が位置するようにラベル111を貼り付ける。
【0080】
これにより、商品を借りるユーザーが商品を受け取った後に、箱210から商品を取り出すために、蓋211a,211bを開けたり、蓋211a,211bの境界に沿ってナイフ等でテープ213を切断したりすると、ラベル111に表示された二次元コード113が破壊されることになる。また、テープ213が透明なものである場合は、ラベル111をテープ213の下に貼り付けてもよい。
【0081】
また、図12(c)に示すように、貸し出す商品を箱210に収容して蓋211a,211bを閉じ、蓋211a,211bの境界上にテープ213を貼り付けた後、箱210とテープ213の境界上に二次元コード113が位置するようにラベル111を貼り付けてもよい。
【0082】
これにより、商品を借りるユーザーが商品を受け取った後に、箱210から商品を取り出すために、テープ213を剥がそうとすると、ラベル111に表示された二次元コード113が破壊されることになる。なお、テープ212の表面に剥離剤が塗工されていることで、テープ213上にラベル111を貼り付けた場合にラベル111が剥がれやすい場合は、テープ213を跨るようにラベル111を貼り付けることが好ましい。
【0083】
図13は、商品を収容する箱へのラベル111の貼り付け方法の他の例を説明するための図である。
【0084】
貸し出す商品を収容する箱が図13(a)に示すように、収容部222の上端に蓋221が開閉自在に取り付けられ、蓋221の先端にフラップ部221aを有し、フラップ部221aにジッパー部221bが設けられ、フラップ部221aの裏面に糊が塗布されているものである場合は、図13(b)に示すように、貸し出す商品を箱220に収容して蓋221を閉じ、フラップ部221aを収容部222の側面に貼着した後に、ジッパー部221b上に二次元コード113が位置するようにフラップ部221a上にラベル111を貼り付ける。
【0085】
これにより、商品を借りるユーザーが商品を受け取った後に、箱220から商品を取り出すために、ジッパー部221bを切り取っていくと、ラベル111に表示された二次元コード113が破壊されることになる。
【0086】
図14は、商品を収容する箱へのラベル111の貼り付け方法の他の例を説明するための図である。
【0087】
貸し出す商品を収容する箱が図14(a)に示すように、収容部232の上端に蓋231が開閉自在に取り付けられ、収容部232の上端にフラップ部232aを有し、このフラップ部232aの折り部となる部分に差し込み孔232bを有するとともに、蓋231の先端に、差し込み孔232bに差し込み可能な差し込み片231aを有するものである場合は、図14(b)に示すように、貸し出す商品を箱230に収容して蓋231を閉じ、差し込み孔232bに差し込み片231aを差し込んで、収容部232と蓋231との境界上にテープ233を貼り付けた後、箱230とテープ233の境界上に二次元コード113が位置するようにラベル111を貼り付ける。
【0088】
これにより、商品を借りるユーザーが商品を受け取った後に、箱230から商品を取り出すために、テープ233を剥がそうとすると、ラベル111に表示された二次元コード113が破壊されることになる。
【0089】
なお、ラベル111が、商品が収容された箱を開けた場合に二次元コード113が破壊されるように貼り付けられていることで、後述するように、商品の輸送途中で箱が開けられた場合、二次元コード113を読み取ることができず、それにより、商品の輸送途中で箱が開けられた旨を検知することができる。
【0090】
このように、二次元コード113は、紙媒体に表示され、商品が収容される箱210,220,230に対して、箱210,220,230が開梱された場合に破断されるようにして、外部から視認可能に商品に添付されることになる。なお、ラベル111の縁に、破れやすいようギザギザの切れ込みを入れておけば、箱を開けるためにラベル111を剥がしたときにラベル111が破れやすくなる。
【0091】
このようにして、商品を梱包しラベル111を箱に貼り付ける作業をユーザー端末10-1の撮影部12によって撮影した後、ユーザーによる操作部13への操作によってユーザー端末10-1の表示部14に表示されている撮影終了ボタンが押下されると(ステップS24)、商品貸し出し手段22は、ステップS22にて読み取られた二次元コードから変換された台紙コードと、ステップS23にて撮影され録画された発送処理画像ファイルとを含む発送処理情報を、通信部11を用いてユーザー端末10-1からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する(ステップS25)。この際、商品貸し出し手段22は、ユーザー端末10-1のユーザーのユーザーIDと、ステップS21で選択された貸し出しを行う商品に対応する商品IDと貸出IDも発送処理情報に含めて、ユーザー端末10-1からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。なお、録画された画像ファイルのプロパティには、撮影日時が含まれる。また、記憶部16に記録された録画ファイルは、録画時に一時的にユーザー端末10-1に記憶されるもので、レンタルプラットフォームサーバー30に送信後に削除してもよい。更に、撮影を終了する方法を、表示部14に表示されている撮影終了ボタンの押下ではなく、商品が収容された箱に貼られたラベル111の二次元コード113を撮影部12にて撮影し、認識された二次元コード113から変換された台紙コードをレンタルアプリの商品貸し出し手段22が取得することで、撮影を終了してもよい。
【0092】
この撮影部12による二次元コード113の読み取りから商品の梱包作業の録画およびレンタルプラットフォームサーバー30への送信を含む商品の発送処理は、ユーザー端末10-1にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリによって一連に実行されるものであるため、録画した画像が加工不可能なものとなる。そのため、読み取られた二次元コードの台紙コードや録画された発送処理画像を、その後に加工して偽造することが防止される。
【0093】
ユーザー端末10-1から送信された発送処理情報がレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31にて受信されると(ステップS26)、レンタルプラットフォームサーバー30の発送処理管理手段35aが第1の登録手段となって、図6に示したように、受信した発送処理情報に含まれる台紙コードと発送処理画像ファイルと、ユーザーIDと、貸出IDとを、発送処理情報を受信した受信日時と対応づけて記憶部32の証拠データベースに登録する(ステップS27)。また、発送処理管理手段35aが、受信した発送処理情報に含まれる商品IDに対応する記憶部32のレンタル商品データベースに記憶された商品について、商品が発送された旨(発送中)をレンタル商品データベースに登録する。なお、発送処理管理手段35aが、受信した発送処理情報に含まれる台紙コードとユーザーID(台紙所有ユーザー)に対応付けて、貸出IDを記憶部32の台紙コードデータベースに登録してもよい。
【0094】
そして、上記のようにして梱包された商品が、貸出先となるユーザー宛てに輸送業者によって輸送されることになる。
【0095】
次に、上記のようにして輸送された商品を受け取る際の受け取り処理について説明する。
【0096】
図15は、図1図3に示した確証支援システムにて貸し出された商品を受け取る際の受け取り処理の処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、ユーザー端末10-2のユーザーが、貸し出された商品を受け取る場合を例に挙げる。
【0097】
上述したようにして発送された商品が入った梱包材を、貸し出し依頼処理を行ったユーザーが受け取った際に、ユーザー端末10-2のユーザーの操作部13への操作により、記憶部16にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動し(ステップS31)、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される。そして、ユーザーの操作部13への操作によりレンタルアプリのメニューの中から商品の受け取り処理が指定されると(ステップS32)、商品受け取り手段23によって、商品の受け取り処理が開始され、商品の受け取り処理を行うための受け取り処理画面を表示部14に表示する。この画面においては、商品を梱包する梱包材に貼られたラベルの二次元バーコードを読み取る旨の指示が表示されている。
【0098】
また、レンタルアプリのメニューの中から商品の受け取り処理が指定されると、商品受け取り手段23によって、コード読み取りモードが起動され、撮影部12にて撮影を開始する(ステップS33)。
【0099】
そして、ユーザー端末10-2のユーザーは、ユーザー端末10-2の撮影部12を受け取った商品を梱包する梱包材に貼り付けられたラベル111に表示された二次元コード113に向ける。第2の撮影手段として、商品受け取り手段23は、撮影部12が撮影する画像の中に、二次元コードを認識すると、二次元コード113を読み取り、二次元コードから台紙コードに変換する(ステップS34)。ここで、ラベル111は、上述したように、商品が収容された箱を開けた場合に二次元コード113が破壊されるように貼り付けられているため、商品の輸送途中で箱が開けられた場合、二次元コード113を読み取ることができず、それにより、商品の輸送途中で箱が開けられた旨を検知することができる。
【0100】
商品受け取り手段23は、二次元コードから変換された台紙コードを取得すると、梱包材から商品を開梱する作業の様子を撮影する旨の指示を表示部14に表示して、撮影部12で撮影された画像の記憶部16への記録(録画)を開始する(ステップS35)。なお、商品受け取り手段23は、表示部14に録画開始ボタンを表示し、その録画開始ボタンの押下を操作部13にて認識してから、撮影された画像の記録(録画)を開始してもよい。また、商品受け取り手段23は、二次元コードから変換された台紙コードとユーザー端末10-2のユーザーIDとを基に、レンタルプラットフォームサーバー30から送られてきた商品を特定する情報(貸出IDや商品IDなど)を取得し、今後の管理のために特定した商品を特定する情報(貸出IDや商品IDなど)に対応付けて、台紙コードを記憶部16へ記憶する。なお、特定された商品を示すために商品名や貸し出し期間を(レンタルプラットフォームサーバー30から取得または既に取得してある場合は記憶部16から読み出し)表示部14に表示してもよい。この場合、例えば、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34は、証拠データベース(または台紙コードデータベース)から、受信した台紙コードに合致する貸出IDを読み出し、読み出した貸出IDと受信したユーザーIDとに合致する商品IDや貸し出し期間を貸し出し期間情報から読み出し、更に、レンタル商品データベースから商品IDに対応する商品名を読み出して、取得要求のあったユーザー端末10-2に取得要求のあった情報を通信部31を用いて返信する。また、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34は、ユーザー端末10-2から受信した台紙コードを基に読み出した貸出IDと、ユーザー端末10-2から受信したユーザーIDとの組み合わせが、貸し出し期間情報に記録してある貸出IDと借りたユーザーのユーザーIDとの組み合わせが同じか否かをチェックし、商品が借りた正当なユーザーの元に届いたことを判定してもよい。
【0101】
その後、ユーザー端末10-2のユーザーは、撮影部12を開梱する梱包材に向けて撮影しながら、梱包材を開梱し、商品と台紙を取り出す作業を行う。特に、箱のラベル111を破いて開封し、箱から商品を取り出し、その取り出した商品の状態がわかるまで撮影することが好ましい。
【0102】
このようにして、梱包材を開梱し商品を取り出した作業をユーザー端末10-2の撮影部12によって撮影した後、ユーザーによる操作部13への操作によってユーザー端末10-2の表示部14に表示されている撮影終了ボタンが押下されると(ステップS36)、商品受け取り手段23は、ステップS34にて読み取られた二次元コードから変換された台紙コードと、ステップS35にて撮影され録画された受け取り画像ファイルとを含む受け取り処理情報を、ユーザー端末10-2からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に通信部11を用いて送信する(ステップS37)。この際、商品受け取り手段23は、ユーザー端末10-2のユーザーのユーザーIDと、(台紙コードとユーザー端末10-2のユーザーIDとを基に特定された)商品IDと、貸出IDも受け取り処理情報に含めて、ユーザー端末10-2からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。なお、録画された画像ファイルのプロパティには、撮影日時が含まれる。また、記憶部16に記録された録画ファイルは、録画時に一時的にユーザー端末10-2に記憶されるもので、レンタルプラットフォームサーバー30に送信後に削除してもよい。更に、撮影を終了する方法を、表示部14に表示されている撮影終了ボタンの押下ではなく、商品とともに箱に収納されている台紙のラベル121の二次元コード123を撮影部12にて撮影し、認識された二次元コード123から変換された台紙コードをレンタルアプリの商品受け取り手段23が取得することで、撮影を終了してもよい。
【0103】
この撮影部12による二次元コード113の読み取りから開梱作業の撮影およびレンタルプラットフォームサーバー30への送信を含む商品の受け取り処理は、ユーザー端末10-2にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリによって一連に実行されるものであるため、録画した画像が加工不可能なものとなる。そのため、読み取られた二次元コードの台紙コードや録画された受け取り画像ファイルを、その後に加工して偽造することが防止される。
【0104】
ユーザー端末10-2から送信された受け取り処理情報がレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31にて受信されると(ステップS38)、レンタルプラットフォームサーバー30の受け取り処理管理手段35bが、図6に示したように、第2の登録手段となって、受信した受け取り処理情報に含まれる台紙コードと、受け取り画像ファイルと、ユーザーIDと、貸出IDとを、受け取り処理情報を受信した受信日時に対応づけて記憶部32の証拠データベースに登録する(ステップS39)。また、受け取り処理管理手段35bが、受信した受け取り処理情報に含まれる商品IDに対応する記憶部32のレンタル商品データベースに記憶された商品について、商品が貸し出し先のユーザーに受け取られた旨(貸出中)をレンタル商品データベースに登録する。
【0105】
次に、貸し出された商品を返却する際の処理について説明する。
【0106】
図16は、図1図3に示した確証支援システムにて貸し出された商品を返却する際の処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、ユーザー端末10-2のユーザーが商品を返却する場合を例に挙げる。
【0107】
ユーザー端末10-2のユーザーが、貸し出された商品を返却する場合、まず、ユーザー端末10-2にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動され、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される(ステップS51)。そして、ユーザーの操作により、レンタルアプリのメニューの中から、商品の返却処理が指定されると、商品返却手段24によって、返却する商品を指定するための返却処理画面が表示部14に表示される(ステップS52)。これは、ユーザー端末10-2のユーザーがレンタルアプリを起動する際の認証で入力された、または、レンタルアプリのデータとして記憶部16に記憶しているユーザーIDがレンタルプラットフォームサーバー30に通知され、レンタルプラットフォームサーバー30の返却処理管理手段36によって、記憶部32のレンタル商品データベースの貸し出し期間情報が参照され、通知されたユーザーIDによって特定されるユーザーが現在借りている(貸し出し期間内の)商品IDの商品が抽出(複数抽出される場合がある)され、さらにレンタル商品データベースから商品IDに対応する商品名を抽出し、その抽出された商品名を、選択するための画面が表示部14に表示されることになる。また、返却処理管理手段36によって、商品IDを抽出した際に、貸出IDも抽出し、商品IDと商品名と貸出IDとの組(複数抽出されれば複数の組)がレンタルプラットフォームサーバー30から通信部を用いてユーザー端末10-2に送信される。なお、これらのレンタルプラットフォームサーバー30からの情報の取得は、商品の受け取り処理の際に、台紙コードとユーザー端末10-2のユーザーIDとを基に、レンタルプラットフォームサーバー30から貸し出し期間も含めて取得していれば、その取得した情報の中から、現在貸し出し期間内の商品が抽出できるので、省略してもよい。
【0108】
ユーザー端末10-2のユーザーにより、表示部14に表示された商品の中から返却する商品が指定されることによって、商品返却手段24は、その指定された商品の返送先を表示部14に表示されている返却処理画面に表示する(ステップS53)。これは、指定された商品に対応する商品IDがレンタルプラットフォームサーバー30に通知され、レンタルプラットフォームサーバー30の返却処理管理手段36によって、記憶部32のレンタル商品データベースが参照され、通知された商品IDに対応付けられているその商品の登録ユーザー(貸し出し元)のユーザーIDが特定され、ユーザーデータベースが参照され、ユーザーID対応付けられているそのユーザーの返送先(ユーザー端末10-1のユーザーIDに対応付けられている)である住所と氏名が抽出され、ユーザー端末10-2の表示部14の返却処理画面に返送先が表示されることになる。
【0109】
そして、ユーザー端末10-2のユーザーは、借りていた商品の返送処理を実行しながら梱包して、表示された返送先に返送する(ステップS54)。
【0110】
図17は、図16に示した商品の返送処理を行う際の詳細な流れを説明するためのフローチャートである。
【0111】
借りていた商品を返送するユーザーの操作部13への操作により、商品を返送する際に、上述したように、ユーザー端末10-2にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリを起動している状態において、レンタルアプリのメニューの中から、商品の返送処理が指定されると、商品返却手段24によって、商品の返送処理が開始され、返送する商品に添付するコードを撮影する旨の指示を表示部14に表示し、コード読み取りモードが起動され、撮影部12での撮影を開始する(ステップS61)。
【0112】
そして、ユーザー端末10-2のユーザーは、ユーザー端末10-2の撮影部12を、借りていた商品を受け取った際に、商品とともに箱に収容されていた台紙のラベル121に表示された第2の識別情報となる二次元コード123に向ける。第3の撮影手段として、商品返却手段24は、撮影部12が撮影する画像の中に二次元コード123を認識すると、その二次元コード123を読み取り、二次元コード123から台紙データに変換する(ステップS62)。
【0113】
商品返却手段24は、二次元コード123から変換された台紙コードを取得すると、返送する商品が梱包される作業の様子を撮影する旨の指示を表示部14に表示し、撮影部12で撮影された画像の記憶部16への記録(録画)を開始する(ステップS63)。なお、商品返却手段24は、表示部14に録画開始ボタンを表示し、その録画開始ボタンの押下を操作部13にて認識してから撮影している画像の記録(録画)を開始してもよい。そして、ユーザー端末10-2のユーザーは、ユーザー端末10-2の撮影部12を梱包する商品に向けて撮影しながら、商品を梱包する作業を行う。なお、その撮影の際に、まず返却する商品の状態がわかるように、商品を撮影してから、その商品を箱に梱包し、箱にラベル121を貼り付けるまでを録画することが好ましい。
【0114】
商品を返却するユーザーは、ラベル121をラベル台紙120から剥離し、返却する商品を梱包材となる箱に収容するとともに、ラベル121を箱に貼り付ける。その際、箱には、貸し出す商品とともに緩衝材を収容してもよい。なお、ラベル121の箱への貼り付け方法は、上述したように貸し出す商品を発送する場合の商品を収容する箱へのラベル111の貼り付け方法と同様に行うことが考えられる。
【0115】
このようにして、商品を梱包しラベル121を箱に貼り付ける作業をユーザー端末10-2の撮影部12によって撮影した後、ユーザーによる操作部13への操作によってユーザー端末10-2の表示部14に表示されている撮影終了ボタンが押下されると(ステップS64)、商品返却手段24は、ステップS63にて読み取られた二次元コードから変換された台紙コードと、ステップS63にて撮影され録画された返送処理画像ファイルとを含む返送処理情報を、通信部11を用いてユーザー端末10-2からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する(ステップS65)。この際、商品返却手段24は、ユーザー端末10-2のユーザーのユーザーIDと、レンタルプラットフォームサーバー30から送信され、ステップS53で指定した商品に対応する商品IDと貸出IDも返送処理情報に含めて、ユーザー端末10-2からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。なお、録画された画像ファイルのプロパティには、撮影日時が含まれる。また、記憶部16に記録された録画ファイルは、録画時に一時的にユーザー端末10-1に記憶されるもので、レンタルプラットフォームサーバー30に送信後に削除してもよい。更に、撮影を終了する方法を、表示部14に表示されている撮影終了ボタンの押下ではなく、商品が収容された箱に貼られたラベル121の二次元コード123を撮影部12にて撮影し、認識された二次元コード123から変換された台紙コードをレンタルアプリの商品貸し出し手段22が取得することで、撮影を終了してもよい。
【0116】
この撮影部12による二次元コード123の読み取りから商品の梱包作業の録画およびレンタルプラットフォームサーバー30への送信が含まれる商品の返送処理は、ユーザー端末10-2にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリによって一連に実行されるものであるため、録画した画像が加工不可能なものとなる。そのため、読み取られた二次元コードの台紙コードや録画された返送処理画像を、その後に加工して偽造することが防止される。
【0117】
ユーザー端末10-2から送信された返送処理情報がレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31にて受信されると(ステップS66)、レンタルプラットフォームサーバー30の返送処理管理手段36aが第3の登録手段となって、図7に示したように、受信した返送処理情報に含まれる台紙コードと返送処理画像ファイルと、ユーザーIDと、貸出IDとを返送処理情報を受信した受信日時に対応づけて記憶部32の証拠データベースに登録する(ステップS67)。また、返送処理管理手段36aが、受信した発送処理情報に含まれる商品IDに対応する記憶部32のレンタル商品データベースに記憶された商品について、商品が返送された旨(返送中)をレンタル商品データベースに登録する。なお、返送処理管理手段36aが、受信した発送処理情報に含まれる台紙コードとユーザーID(台紙所有ユーザー)とに対応付けて、貸出IDを記憶部32の台紙コードデータベースに対応付けて登録してもよい。
【0118】
そして、上記のようにして梱包された商品が、貸出元となるユーザー宛てに輸送業者によって輸送されることになる。
【0119】
次に、上記のようにして返送された商品を受け取る際の受け取り処理について説明する。
【0120】
図18は、図1図3に示した確証支援システムにて返却されてきた商品を受け取る際の受け取り処理の処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、ユーザー端末10-1のユーザーが、返却されてきた商品を受け取る場合を例に挙げる。
【0121】
商品を貸し出したユーザーが返却されてきた商品が入った梱包材を受け取った際に、ユーザー端末10-1のユーザーの操作部13への操作により、記憶部16にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリが起動し(ステップS71)、制御部17にて実行され、表示部14にレンタルアプリの画面が表示される。そして、ユーザーの操作部13への操作によりレンタルアプリのメニューの中から返却された商品の返却受け取り処理が指定されると(ステップS72)、返却商品受け取り手段25によって、返却された商品の返却受け取り処理が開始され、返却された商品の返却受け取り処理を行うための返却受け取り処理画面を表示部14に表示する。この画面においては、商品を梱包する梱包材に貼られたラベルの二次元バーコードを読み取る旨の指示が表示されている。
【0122】
また、レンタルアプリのメニューの中から商品の受け取り処理が指定されると、返却商品受け取り手段25によって、コード読み取りモードが起動され、撮影部12にて撮影を開始する(ステップS73)。
【0123】
そして、ユーザー端末10-1のユーザーは、ユーザー端末10-1の撮影部12を、受け取った商品を梱包する梱包材に貼り付けられたラベル121に表示された二次元コード123に向ける。第4の撮影手段として、返却商品受け取り手段25は、撮影部12が撮影する画像の中に、二次元コードを認識すると、二次元コード113を読み取り、二次元コードから台紙コードに変換する(ステップS74)。ここで、ラベル121は、上述したように、商品が収容された箱を開けた場合に二次元コード123が破壊されるように貼り付けられているため、商品の輸送途中で箱が開けられた場合、二次元コード123を読み取ることができず、それにより、商品の輸送途中で箱が開けられた旨を検知することができる。
【0124】
返却商品受け取り手段25は、二次元コードから変換された台紙コードを取得すると、梱包材から商品を開梱する作業の様子を撮影する旨の指示を表示部14に表示して、撮影部12で撮影された画像の記憶部16への記録(録画)を開始する(ステップS75)。なお、商品受け取り手段23は、表示部14に録画開始ボタンを表示し、その録画開始ボタンの押下を操作部13にて認識してから、撮影された画像の記録(録画)を開始してもよい。また、返却商品受け取り手段25は、二次元コードから変換された台紙コードとユーザー端末10-1のユーザーIDとを基に、商品を特定する情報(貸出IDや商品IDなど)をレンタルプラットフォームサーバー30から取得し、今後の管理のために、特定した商品を特定する情報(貸出IDや商品IDなど)に対応付けて、台紙コードを記憶部16へ記憶する。なお、特定された商品を示すために商品名を(レンタルプラットフォームサーバー30から取得または既に取得してある場合は記憶部16から読み出し)表示部14に表示してもよい。この場合、例えば、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34は、証拠データベース(または台紙コードデータベース)から、受信した台紙コードとユーザーIDに合致する貸出IDを読み出し、読み出した貸出IDに合致する商品IDを読み出し、更に、レンタル商品データベースから商品IDに対応する商品名を読み出して、取得要求のあったユーザー端末10-1に取得要求のあった情報を通信部31を用いて返信する。また、レンタルプラットフォームサーバー30の情報登録/検索手段34は、ユーザー端末10-2から受信した台紙コードを基に読み出した貸出IDと、ユーザー端末10-2から受信したユーザーIDとの組み合わせが、貸し出し期間情報に記録してある貸出IDと借りたユーザーのユーザーIDとの組み合わせが同じか否かをチェックし、商品が借りた正当なユーザーの元に届いたことを判定してもよい。
【0125】
その後、ユーザー端末10-1のユーザーは、撮影部12を開梱する梱包材に向けて撮影しながら、梱包材を開梱し、商品を取り出す作業を行う。特に、箱のラベル121を破いて開封し、箱から返却された商品を取り出し、その取り出した商品の状態がわかるまで撮影することが好ましい。
【0126】
このようにして、梱包材を開梱し商品を取り出した作業をユーザー端末10-1の撮影部12によって撮影した後、ユーザーによる操作部13への操作によって、ユーザー端末10-1の表示部14に表示されている撮影終了ボタンが押下されると(ステップS76)、返却商品受け取り手段25は、ステップS74にて読み取られた二次元コードから変換された台紙コードと、ステップS75にて撮影され録画された返却受け取り画像ファイルとを含む返却受け取り処理情報を、ユーザー端末10-1からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に通信部11を用いて送信する(ステップS77)。この際、返却商品受け取り手段25は、ユーザー端末10-1のユーザーのユーザーIDと、(台紙コードとユーザー端末10-2のユーザーIDとを基に特定された)商品IDと、貸出IDも返却受け取り処理情報に含めて、ユーザー端末10-1からネットワーク40を介してレンタルプラットフォームサーバー30に送信する。なお、録画された画像ファイルのプロパティには、撮影日時が含まれる。また、記憶部16に記録された録画ファイルは、録画時に一時的にユーザー端末10-1に記憶されるもので、レンタルプラットフォームサーバー30に送信後に削除してもよい。
【0127】
この撮影部12による二次元コード123の読み取りから開梱作業の撮影およびレンタルプラットフォームサーバー30への送信を含む返却受け取り処理は、ユーザー端末10-1にインストールされたアプリケーションプログラムであるレンタルアプリによって一連に実行されるものであるため、撮影した画像が加工不可能なものとなる。そのため、読み取られた二次元コードや撮影された返却商品受け取り画像を、その後に加工して偽造することが防止される。
【0128】
ユーザー端末10-1から送信された返却受け取り処理情報がレンタルプラットフォームサーバー30の通信部31にて受信されると(ステップS78)、レンタルプラットフォームサーバー30の返却受け取り処理管理手段36bが、第4の登録手段となって、図7に示したように、受信した返却受け取り処理情報に含まれる台紙コードと、返却受け取り画像ファイルと、ユーザーIDと、貸出IDとを、返却受け取り処理情報を受信した日時に対応づけて記憶部32の証拠データベースに登録する(ステップS79)。また、返却受け取り処理管理手段36bが、受信した返却受け取り処理情報に含まれる商品IDに対応する記憶部32のレンタル商品データベースに記憶された商品について、返却した商品が貸し出し元のユーザーに受け取られた旨(待機中)をレンタル商品データベースに登録する。
【0129】
このように本形態においては、商品が貸し借りされる際、商品の発送処理や商品の受け取り処理、商品の返送処理、返却された商品の返却受け取り処理が行われる度に、その梱包や開梱の作業が撮影されるとともに、貸し借りを特定可能として商品の梱包材に添付する、または、添付されたコードが読み取られ、それらが互いに対応づけて証拠データベースに登録されるので、貸し出された商品が破損していた場合に、商品を貸し出した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援できる。
【0130】
例えば、商品を借りた側のユーザー端末10-2から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、梱包した動画時には商品が破損していない状態で、開梱した動画時に商品が破損している状態だった場合、商品を輸送した業者が商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0131】
また、商品を借りた側のユーザー端末10-2から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、梱包した動画時および開梱した動画時には商品が破損していない状態だった場合、商品を借りた側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0132】
また、商品を借りた側のユーザー端末10-2から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、梱包した動画時に既に商品が破損している状態だった場合、商品を貸し出した側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0133】
また、商品を借りた側のユーザー端末10-2から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル)が登録されておらず、開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、開梱した動画時に商品が破損している状態だった場合、商品を貸し出した側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。なお、このように輸送業者が商品を破損させた可能性もあるが、証拠データベースに動画を登録していないと、商品を破損させた可能性があるとみなされるので、ユーザーは動画を登録するようになる。ただし、商品を受け取り時または返却商品の受け取り時にラベル111に表示された二次元コード113が破壊されて読み取れずに、動画が登録できない場合は他の動画の登録有無や動画内容の商品の状態により判断する。
【0134】
また、商品を借りた側のユーザー端末10-2から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル)が登録されており、開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル)が登録されていない場合、梱包した動画時には商品が破損していない状態だった場合、商品を借りた側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0135】
また、商品を貸し出した側のユーザー端末10-1から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル、返送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル、返却商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、商品を借りた側のユーザーが梱包した動画(返送処理画像ファイル)時には商品が破損していない状態で、商品を貸し出した側のユーザーが開梱した動画(返却商品の受け取り画像ファイル)時に商品が破損している状態だった場合、商品を輸送した業者が商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0136】
また、商品を貸し出した側のユーザー端末10-1から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル、返送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル、返却商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、梱包した動画時および開梱した動画時に商品が破損していない状態だった場合、商品を貸し出した側のユーザーが返却後に商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0137】
また、商品を貸し出した側のユーザー端末10-1から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける梱包した動画(発送処理画像ファイル、返送処理画像ファイル)と開梱した画像(商品の受け取り画像ファイル、返却商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、商品を借りた側のユーザーが開梱した動画(商品の受け取り画像ファイル)時に商品が破損していない状態で、商品を借りた側のユーザーが梱包した動画(返送処理画像ファイル)時に商品が破損している状態で、商品を貸し出した側のユーザーが開梱した動画(返却商品の受け取り画像ファイル)時に商品が破損している状態だった場合、商品を借りた側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0138】
また、商品を貸し出した側のユーザー端末10-1から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける商品を借りた側のユーザーが梱包した動画(返送処理画像ファイル)が登録されておらず、商品を貸し出した側のユーザーが開梱した画像(返却商品の受け取り画像ファイル)が登録されており、商品を貸し出した側のユーザーが開梱した動画(返却商品の受け取り画像ファイル)時に商品が破損している状態だった場合、商品を借りた側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。なお、このように輸送業者が商品を破損させた可能性もあるが、証拠データベースに動画を登録していないと、商品を破損させた可能性があるとみなされるので、ユーザーは動画を登録するようになる。ただし、商品を受け取り時または返却商品の受け取り時にラベル111に表示された二次元コード113が破壊されて読み取れずに、動画が登録できない場合は他の動画の登録有無や動画内容の商品の状態により判断する。
【0139】
また、商品を貸し出した側のユーザー端末10-1から、受け取った商品が破損しているとの申告があった場合において、レンタルプラットフォームサーバー30が証拠データベースに登録された動画を確認し、証拠データベースにその商品の貸し借りにおける商品を借りた側のユーザーが梱包した動画(返送処理画像ファイル)が登録されており、商品を貸し出した側のユーザーが開梱した画像(返却商品の受け取り画像ファイル)が登録されていない場合、商品を貸し出した側のユーザーが商品を破損させた可能性があると推測することができる。
【0140】
また、受け取った商品が破損していたとの申告があった場合の判断として、レンタルプラットフォームサーバー30側において、梱包した動画と開梱した動画内の梱包の状態の差異や、ラベルやテープが貼ってある位置や貼り方の差異等をAI等を用いて画像比較して判断することも考えられる。
【0141】
なお、貸し借りされる商品の発送においては、上述したように商品を箱に直接収容することに限らず、商品を袋等の梱包材に収容したり、紙等の帯で商品を巻いて封をしたりし、その袋等の梱包材や帯封を箱に収容してもよい。その場合、図11に示したようなラベルは、袋等の梱包材や帯封に貼り付けてもよいし、袋等の梱包材や帯封に印刷しておいてもよい。
【0142】
また、貸し借りされる商品に添付されるコードは、上述したように、商品を貸し出すユーザーが、本形態の確証支援システムによるサービスを運営する業者から予め取得したものに限らない。例えば、ステップS13の承諾処理を行った際に発行されてユーザー端末10-1~10-nにてプリントアウトされるものであってもよい。その場合、ラベル形態ではなく、ユーザーが使用時に裏面に糊付けしてもよく、ユーザー端末10-1~10-nからは、ステップS13の承諾処理に対して台紙が1枚しかプリントアウトできず、台紙を使えない状態にした場合は、別のコードが発行されて台紙を再度プリントアウトすることになる。また、商品を借りる側のユーザーが、台紙を紛失した場合は、商品を貸し出した側のユーザーが再発行手続きをして送付する。その分、レンタル期間は延長されて、延長料が発生することになる。また、複写を防止するために、コードをプリントアウトする台紙は、特殊な専用の用紙を用いるか、確証支援システムによるサービスを運営する業者から提供することが好ましい。
【0143】
また、上述した実施の形態においては、商品を借りる側のユーザーが、貸し出された商品とともに箱に収容された台紙からラベル121を剥がして使用しているため、商品を借りる側のユーザーが、台紙を紛失した場合は、商品を貸し出した側のユーザーに再発行手続きを依頼しなければならないが、商品を貸し出す側のユーザーが商品を貸し出す際のコードが表示されたラベル台紙を有するとともに、商品を借りる側のユーザーが商品を返却する際のコードが表示されたラベル台紙を有するように、台紙を別々に確証支援システムによるサービスを運営する業者からユーザーに提供していれば、そのような依頼をする必要もなく、その分の延長料が発生することもなくなる。その場合、レンタルプラットフォームサーバー30の台紙コードデータベースにおいて、ステップS26およびステップS66の後に、受信した台紙コードと貸出IDとを対応付けて記憶することで、貸出IDを用いて、商品を貸し出す際の台紙コード(商品を貸し出す際のラベル台紙に印刷された二次元コード113を変換したコード)と、商品を返却する際の台紙コード(商品を返却する際のラベル台紙に印刷された二次元コード123を変換したコード)との対応づけをする。
【0144】
また、貸し借りされる商品が収容される箱に貼り付けられるラベルや、商品とともに箱に収容されるものとしては、二次元コードが表示されたものではなく、1枚毎にユニークな画像やアクセス先のURLが表示されたものであってもよい。その場合、画像やURLは、レンタルプラットフォーム30側で、貸し借りを特定可能に管理されている。また、1枚毎にある程度のユニークな形状(例えば、周囲がギザギザ、デコボコしていて、その凹凸の配列がそれぞれ異なる。シールのそれぞれ異なる場所に穴が開いている。など)のラベルであってもよい。
【0145】
なお、本発明は、上述したように、個人間で商品の貸し借りを行う場合に限らず、商品を輸送するサービスにおいては、輸送した商品が破損していた場合に、商品を発送した側と、商品を輸送した者と、商品を受け取った側とのうち誰が商品を破損させたのか特定することを支援できる。
【0146】
また、本発明の確証支援システムにて行われる方法は、コンピューターに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
【符号の説明】
【0147】
10-1~10-n ユーザー端末
11,31 通信部
12 撮影部
13 操作部
14 表示部
15 音声入出力部
16,32 記憶部
17,33 制御部
21 商品登録/検索手段
22 商品貸し出し手段
23 商品受け取り手段
24 商品返却手段
25 返却商品受け取り手段
30 レンタルプラットフォームサーバー
34 情報登録/検索手段
35 貸し出し処理管理手段
35a 発送処理管理手段
35b 受け取り処理管理手段
36 返却処理管理手段
36a 返却処理管理手段
36b 返却受け取り処理管理手段
40 ネットワーク
110,120 ラベル台紙
111,121 ラベル
112,122 ミシン目
113,123 二次元コード
114,115,124,125 説明情報
210,220,230 箱
211a,211b,221,231 蓋
212,222,232 収容部
213 テープ
221a,232a フラップ部
221b ジッパー部
231a 差し込み片
232b 差し込み孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18