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  • 特許-吊り天井のためのライトバー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】吊り天井のためのライトバー
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20231225BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20231225BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20231225BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231225BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20231225BHJP
【FI】
F21S8/04 100
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21V15/01 330
F21V15/01 360
F21Y115:10
F21Y103:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022507685
(86)(22)【出願日】2020-08-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 US2020046387
(87)【国際公開番号】W WO2021034673
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】16/547,612
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512127109
【氏名又は名称】ユーエスジー・インテリアズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アフマディ、ラナ
(72)【発明者】
【氏名】メディナ、リチャード アール.
【審査官】當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10359163(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0002682(US,A1)
【文献】特開2016-207922(JP,A)
【文献】特表2015-537348(JP,A)
【文献】特開2012-124136(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21V 15/01
F21Y 115/10
F21Y 103/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッフル吊り天井に有用である細長い照明組立体であって、
上部ウェブおよび前記上部ウェブの反対側から垂下している対向する脚部を有し、前記垂下している脚部が前記上部ウェブの幅よりも長い反転チャネルと、
前記脚部の下端部から内向きに延在している前記脚部と一体の内向きのフランジと、
空隙を形成するように互いに水平に離間されている一体の直立部分を有する前記内向きのフランジの遠位縁部と、
前記内向きのフランジの上面を覆って位置付けられ、かつ上向きのLED素子を規則的な間隔で携持するLEDテープと、
前記LED素子に隣接する前記垂下している脚部の内面を含み、白色の拡散反射材料でコーティングされ、それによって、前記LED素子によって放射された光を、前記コーティングからの拡散反射によって前記空隙の外へ本質的に排他的に発する、前記LEDテープに面する前記反転チャネル内部の表面と、
LED素子の有無にかかわらず前記バッフルは同様のバッフルとともに平行アレイに吊り下げられ、下にある空間に対して、騒音を低減させ、かつ統合されたオーバーヘッド照明を与えることができる天井境界を提供する前記バッフルの構成を備える、細長い照明組立体。
【請求項2】
前記内向きのフランジの前記直立部分が、少なくとも前記LED素子の高さに等しい高さを有し、よって、前記フランジが、前記照明組立体の下にいる観察者からの前記LED素子の直視を遮る、請求項1に記載の細長い照明組立体。
【請求項3】
LEDテープが、前記内向きのフランジの各々に配置される、請求項2に記載の細長い照明組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り天井構造に関するものであり、より具体的には、新規な照明付き天井バッフルに関する。
【0002】
先行技術
下にある空間または領域のノイズを低減させるために、および/または空間のための魅力的な天井の境界を提供するために、天井の高さに並列アレイのバッフルを吊り下げることが知られている。天井構造内のオーバーヘッド照明器具で領域を照明することが慣例である。照明器具は、天井構造の連続性またはパターンの均一性を遮断することによって外観を損なう場合がある。米国特許第10,359,163号は、これらの課題に対処するバッフル照明組立体を開示している。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、向上した音響特性を随意に提供することができる、照明付き天井バッフルまたはライトバー構造を提供する。照明要素は、バッフルの外部が照明のない同様のバッフルユニットとほとんど区別できないように、バッフル内に含まれる。この特徴は、限られた数の照明付きバッフルがいくつかの照明なしバッフルの間に分配される天井構造において、視覚的な均一性を得ることを可能にする。
【0004】
通常、本発明の実践において、照明付きおよび照明なしのバッフルまたはバーは、同じ一般的な住宅建築物のものであり、典型的には、随意に音響特性を高めるための所望のパターンの穿孔または孔を伴う壁または表面を有するシートメタルの細長いチャネルまたはチューブを備える。開示される照明組立体は、天井領域の全体にわたって分配される照明バッフルまたはバーの数に応じて、所望の明るさの機能的なダウンライティングをもたらす。いくつかのバージョンでは、本発明のバッフルバーは、有孔壁を備えることができ、また、光源とともに、不織繊維の多孔質中綿などの吸音媒体を含むことができる。
【0005】
開示されるバッフル/ライトバーは、バーの長さに沿って内側に離間された別個のLED素子からの光の拡散反射によって、可視光の均一なパターンを生成する。他に記述がなければ、ライトバーは、その範囲内で間接照明の概念を利用して、基本的にLED素子の点光源であるものから拡散した光のビームを生成する。
【0006】
光を拡散的に反射することによって、別々の光拡散レンズのコストおよび複雑さが回避される。典型的には他のものによって製造されるサイズおよび形状のレンズにハウジングを適合させる必要がないので、ライトバーハウジングのサイズおよび形状のより大きい柔軟性が、製造業者および/またはインテリアデザイナに与えられる。
【0007】
ライトバーは、単に、高反射値の拡散反射材料でコーティングまたは塗装されるその内面を有する。反射コーティングは、任意の特定の内面または形状または向きを必要とせず、よって、照明構成要素を広範囲に考慮することなく、ライトバーハウジング構成を選択または決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】吊り天井で使用するための音響バッフルとともに組み立てられた、本発明のライトバー組立体を上から見た等角図である。
図2】本発明のライトバー組立体の分解等角図である。
図3】ライトバー組立体の断面図である。
図4】本発明のライトバー組立体の第2の実施形態の等角分解図である。
図5】第2の実施形態のライトバー組立体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一般に図1図3を参照すると、ライトバー10は、主に、ハウジング11、光チャネル12、および光ストリップ13の組立体である。例示する実施例では、ハウジング11は、シートメタルで、例えば、矩形断面の反転チャネルに製造された0.040インチ、0.050インチ、または0.063インチゲージのアルミニウムで形成される。例えば、名目上、ハウジング11は、3インチ以下の幅、6インチ~8インチの深さ、および1~10フィートの長さを有することができる。通常、ハウジング11の外部寸法および仕上げは、図1に示される照明なしの吊り天井バッフル14のものと一致する。ライトバー10は、バッフル14に堅固に取り付けて、開放プレナム吊り天井を構築するためのモジュールと同様に使用されるモジュールを形成することができる。
【0010】
ハウジング11は、好ましくは単一の金属シートから形成され、水平ウェブまたは壁17と、ウェブ17の長手方向縁部から垂下する対向する略垂直な脚部または壁18と、を有する。垂直壁18の下縁部は、内向きの水平フランジ19を有する。内向きまたは遠位縁部において、水平フランジ19は、直立した垂直フランジまたは壁21を有する。フランジ21は、相互に、その底部または下面の中央でハウジング11の全長に沿って延在している、均一な幅の空隙または開口部22を形成する。
【0011】
チャネル12は、以下光チャネルと称される場合があり、好ましくは、0.032インチ、0.040インチ、0.050インチ、または0.063インチゲージのアルミニウムなどの単一の金属シートで製造される。例示されている光チャネル12は、矩形の断面を有する反転チャネル形状の構造である。チャネル12の端部27は、チャネルの本体と一体的な矩形要素によって閉じられる。光チャネル12は、横方向の水平クリアランスがほとんどないまたは無視できる状態で、ハウジング11に入れ子にするようにサイズ決定される。チャネル12の長さは、好適なねじまたは他の締結具によってハウジング11のそれぞれの端部に固定されたエンドキャップ28と干渉しないように、ハウジング11の長さよりもわずかに短い。
【0012】
ハウジング11と同様に、チャネル12は、水平ウェブまたは壁29と、対向する垂下壁または脚部31と、を有する。壁31は、それらの底部または自由端部において、内向きの水平フランジ32と、水平フランジの遠位縁部の上向きの垂直フランジ33と、を有する。光チャネル12は、そのフランジ32、33がハウジング11のそれぞれのフランジ19、21で受容されるように釣り合わされる。好ましくは、ハウジング垂直フランジ21は、チャネルをハウジング11に適切に組み立てて、ライトバー10を下側から見た場合に、チャネル12の垂直フランジ33を覆うのに十分な幅(高さ)である。ハウジング垂直フランジ21はまた、空隙22を通したLEDテープからの任意の直接光を遮断するのに十分な高さである。例示する実施例では、光チャネル12の垂直寸法(高さ/深さ)は、ハウジング11の垂直寸法の半分未満である。
【0013】
光チャネル12の内面は、好ましくは、好ましくは少なくとも90%の光反射率値(LRV)の、より好ましくは約93%以上のLRVの、かつ「ホットスポット」またはグレアを伴うことなく乱反射する、白色の高反射値材料でコーティングされる。34で示されるこのコーティング材料は、典型的には、シートが光チャネル12に製造される前にシートの表面に適用される。
【0014】
Monterrey Park、California,USAのoptic arts(登録商標)によって販売されている製品FLEX DC(登録商標)44などの、光ストリップまたはLEDテープ13は、LED素子を上に向けて、光チャネル12の全長に沿って、光チャネル水平フランジ32の各々の頂面に接着される。典型的であるように、別個のLED(発光ダイオード)が、テープ13の長さに沿って規則的に(例えば、中心において0.65インチ間隔で)離間される。テープ13は、電力、例えば24VDCが、好適に供給される。
【0015】
テープ13のLEDから発せられる光は、光チャネル12の内壁のコーティング34によって反射されて、フランジ21の間の空隙22を通過する。好ましくはテープ13の頂面と少なくとも同程度の高さである、テープ13およびフランジ21、33のLEDの上向きの配向のため、空隙22を通過するすべての可視光が、拡散反射光であり、いかなる「ホットスポット」、反射、または鏡面反射も含まない。より具体的には、空隙22の両側のフランジ21、33のうちの少なくとも1つは、空隙22を通した任意の直接光ビームを遮るために、関連するテープ13に対して十分に高くなければならない。光チャネルから漏洩する任意の光エネルギーが空隙22を通過させられるように、空隙22とは別に、光チャネル12が閉じられることに留意されたい。さらに、任意のそのような漏洩光は、LEDストリップまたはテープ13からの反射によって間接的に受容される。その結果が、開口部または空隙22を通して光チャネル12の内部から発せられる多様な光線の均一なビームである。
【0016】
図4および図5は、吸音特性を有するライトバー40の第2の実施形態を例示する。最初に説明した実施形態の要素と同一または同等であるライトバー40の要素は、同じ参照符号によって識別される。最初に説明したライトバー10の要素に類似している要素は、100単位大きい数字によって示されている。ライトバー40のハウジング111は、例えば1/16インチの直径の円形孔が穿孔されたその側壁118の上部分と、10%の総開放領域と、を有する。有孔ゾーンは、側壁118の高さの半分よりもわずかに高くすることができる。ハウジング内には、当技術分野において周知の、吸音媒体41、典型的には多孔質不織中綿が配置される。中綿41は、好ましくは光チャネル12の上側のハウジング111の空間を埋める。ライトバー40は、先に説明したライトバー10として光学的に動作する。側壁118の穿孔は、音響エネルギーを吸音材料または中綿41の中へ流入させて、バッフル状のライトバー40の音響特性を高める。
【0017】
本発明を、その特定の実施形態に関して示しかつ説明してきたが、これは、限定ではなく例示を目的とするものであり、本明細書で図示および説明した特定の実施形態の他の変形および改変は、当業者には、すべて本発明の意図された趣旨および範囲内で明らかであろう。例えば、ハウジングおよび/または光チャネルは、台形または他の多角形などの、矩形ではない断面を有することができ、またはフランジ21に代わる好適な空隙および光シールドを各々が有する、部分円、楕円、パラボラなどのような曲線形とすることができる。光チャネルは、コーティング34がハウジングの内部に適用される場合に完全に排除することができる。したがって、本特許は、範囲および効果において、本明細書で示しかつ説明された特定の実施形態に限定されず、本発明によって技術の進歩が前進した範囲と一致しない他の方法においても限定されない。

図1
図2
図3
図4
図5