(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】体液テスト機
(51)【国際特許分類】
G01N 1/28 20060101AFI20231225BHJP
G01N 33/483 20060101ALI20231225BHJP
G02B 21/00 20060101ALI20231225BHJP
【FI】
G01N1/28 J
G01N1/28 F
G01N33/483 C
G02B21/00
(21)【出願番号】P 2022513920
(86)(22)【出願日】2020-06-12
(86)【国際出願番号】 KR2020007652
(87)【国際公開番号】W WO2021045359
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】10-2019-0108058
(32)【優先日】2019-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519182741
【氏名又は名称】イントゥイン インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】INTIN INC.
【住所又は居所原語表記】52, Cheombok-ro, Dong-gu, Daegu 41069, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ジフン
【審査官】高田 亜希
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/097565(WO,A1)
【文献】特開2008-071678(JP,A)
【文献】登録実用新案第3203552(JP,U)
【文献】特開平10-325798(JP,A)
【文献】特開2018-128441(JP,A)
【文献】特開2002-151216(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0266384(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0359458(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/00 - 1/44
G01N 35/00 -37/00
G01N 33/48 -33/98
G02B 19/00 -21/36
H01R 12/00 -24/86
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体液が安着されたテストシートが第1水平方向に挿入されるシート挿入ホールを備えたキャリア;
前面に第1水平方向と交差する第2水平方向へ長さを有し、上記のキャリアが挿入されるキャリアホールが備えられて、下部面が開放された外部ケース;
上記の外部ケースの下部面から上部側に挿入及び結合され、上記の外部ケースの内側面に位置して、底面にケース観測ホールを備える内部ケース;及び
上記のキャリアと上記のケース観測ホールの間に位置するレンズ部;を備えて、上記のキャリアは上記の外部ケースの上記のキャリアホールの内に挿入されるか、または上記のキャリアホールから分離離脱でき
、
上記のキャリアは、
第1厚さを有し、上記の外部ケースの前面に露出されるヘッド部と、
上記の第1厚さより小さい第2厚さを有し上記のヘッド部から上記の第1水平方向に延長されて上記のレンズ部の上部を覆うボディ部と、を備え、
上記のボディ部は、上記の第1、2水平方向と交差する垂直方向に開放された貫通ホールを備え、上記のテストシートに安着された体液は上記の貫通ホールを介して露出される体液テスト機。
【請求項2】
上記のヘッド部の上記の第2水平方向への最大幅は上記の外部ケースの開口ホールの上記の第2水平方向への最小幅より大きい、請求項
1に記載の体液テスト機。
【請求項3】
上記のボディ部は、
上部面に上記のキャリアのヘッド部から上記の第1水平方向に突出され、お互いに第1間隔に離隔されて、第1幅を有する一ペアの上部突起と、
下部面に上記のキャリアのヘッド部から上記の第1水平方向に突出され、お互いに第2間隔に離隔されて、第2幅を有する一ペアの下部突起を備える、請求項
1に記載の体液テスト機。
【請求項4】
上記の外部ケースの内側面には下部方向に突出され、上記の一ペアの上部突起の間に挿入される結合突起が備えられて、
上記の内部ケースの前面の上部先端には上記の一ペアの下部突起が挿入される一ペアの内部結合ホールを備える、請求項
3に記載の体液テスト機。
【請求項5】
上記のキャリアの上部面で、上記のヘッド部と上記のボディ部の間の第1高さの段差は上記のキャリアの下部面で上記のヘッド部と上記のボディ部の間の第2高さの段差と異なる、請求項
4に記載の体液テスト機。
【請求項6】
上記の一ペアの上部突起の間の上記の第1間隔は上記の一ペアの下部突起の上記の第2間隔と異なったり、
上記の一ペアの上部突起の上記の第1幅は上記の一ペアの下部突起の上記の第2幅と異なる、請求項
4に記載の体液テスト機。
【請求項7】
上記のレンズ部は、
垂直方向に長さを有する外側ハウジング;及び
上記の外側ハウジングの内部に位置し、上記の垂直方向の長さを有して、内部に上記の垂直方向へ離隔され位置する複数のレンズを備える内側ハウジング;を含めて、上記の外側ハウジングは内側面にネジ溝を備えて、
上記の内側ハウジングは外側面に上記の外側ハウジングのネジ溝とかみ合うネジ溝を備える、請求項1に記載の体液テスト機。
【請求項8】
上記の外部ケースの内で上記のキャリアの上部側には光源部;をさらに含めて、
上記の光源部の上部側には上記の光源部から発光された光を拡散させる拡散レンズがさらに備えられる、請求項1に記載の体液テスト機。
【請求項9】
上記の外部ケースの上部面には上記の光源部から発光された光を通過させる上部照明ホール;がさらに備えられる、請求項
8に記載の体液テスト機。
【請求項10】
上記のテストシートは上記の体液が安着される体液安着部を含めて、上記の体液安着部は上記のテストシートの上部面から陥没される溝の形状に備えられたり、上記のテストシートの上部面に隔壁が形成されて備えられる、請求項1に記載の体液テスト機。
【請求項11】
上記の内部ケースの底面と脱付着される陥没溝を備える本体固定部をさらに含めて、
上記の陥没溝の底面で上記の内部ケースのケース観測ホールと相接する面に固定部の観測ホールが備えられ、上記の陥没溝の底面の残りの部分の中の少なくとも一部に磁性体を備える、請求項1に記載の体液テスト機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は体液テスト機に関するもので、体液が安着されたテストシートが装着されるキャリアを本体から容易に分離することができる体液テスト機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に人は自分自身の健康状態、身体状態を確認するために専門医療機関を訪問しなければならない。しかし、専門医療機関を訪問して検診を受けるためには忙しい日常の時間を割いて時間を取らなければならず、不便であり複雑な手続き及び診療過程を進まなければならない。
【0003】
特に、ほとんどがこのような手続きを進めても長い時間の待機の後検査を受けることができる一方、実際に検診及び検査は非常に短い時間に進められる。すなわち、検診及び検査を受けるために時間と費用が多くかかって、多くの不便が伴う実情である。
【0004】
このため、ほとんどの人々は、ある程度の不便を甘受して生活し、耐え難しい程度の苦痛または不便さが発生してこそ専門医療機関を利用する実情である。
【0005】
このような、不便を解消するために各種の先端装備を用いて身体状況を頻繁に確認して、これを、ネットワークを通じて専門医療機関に伝達して身体状態を確認する技術が開発されてあるが、実際に商用化されて用いられる技術は極めて珍しい実情である。
【0006】
むしろ、過去から用いられてきた簡単なテスト機の使用は堅調であり、若い世代は特に便利な使用法、短い所要時間及び費用、迅速な結果の確認が可能であるため、使用率が着実に増加する傾向である。
【0007】
このようなテスト機は身体から排出される分泌物、例えば、唾液、尿、汗のような分泌物を用いるもので、分泌物に含まれるホルモンを検出したり、分泌物の状態の変化のような事項を確認したりする方法が用いられる。
【0008】
テスト機は身体が特定の状況、例えば、特定疾患に係ったり、感染されたり、排卵期のように身体の異常または特異事項の発生の際に唾液に含まれる成分の変化、状態の変化が発生することを用いる。
【0009】
基本的には、妊娠の診断、糖尿の診断、血糖の確認のためのテスト機が様々な形態で、多く用いられている。特に、テスト機は比較的に正確度が高く、使用が便利であり、低価額でユーザーが利用したい場合は、いつでも利用することができるため、ユーザーにより頻繁に用いられている。
【0010】
この中、妊娠診断テスト機は、最近結婚年齢の増加、社会生活の中のストレスの増加、運動不足により増加する不妊及び難妊の夫婦により用いられることが多く増加している。しかし、従来の妊娠診断テスト機は妊娠の可否を判別できるだけでなく、不妊及び難妊で苦しんでいるユーザーの妊娠の可能性を高めるのに役に立たない。
【0011】
すなわち、従来のテスト機は妊娠の可否のみを確認するだけで、女性の妊娠の可能性の可否、排卵期の到来、男性の受精能力のような重要な事項はテスト機を通じて確認できなく、医療機関の診療のみによって確認される限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は体液テスト機の提供にその目的があり、より詳細には体液が安着されるテストシートが装着されるキャリアを本体から容易に分離できる体液テスト機を提供するのにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一例による体液テスト機は、体液が安着されたテストシートが第1水平方向に挿入されるシート挿入ホールを備えたキャリア;前面に第1水平方向と交差する第2水平方向へ長さを有し、キャリアが挿入されるキャリアホールが備えられて、下部面が開放された外部ケース;外部ケースの下部面から上部側に挿入及び結合され、外部ケースの内側面に位置して、底面にケース観測ホールを備える内部ケース;及びキャリアとケース観測ホールの間に位置するレンズ部;を備えて、キャリアは上記の外部ケースのキャリアホールの内に挿入されるか、またはキャリアホールから分離離脱できる。
【0014】
ここで、キャリアは、第1厚さを有し、外部ケースの前面に露出されるヘッド部;と第1厚さより小さい第2厚さを有しヘッド部から第1水平方向に延長されて、第1、2水平方向と交差する垂直方向に貫通ホールを備えたボディ部;を備えることができる。
【0015】
ヘッド部の第2水平方向への最大幅は外部ケースの開口ホールの第2水平方向への最小幅より大きいことができる。
【0016】
ボディ部は、上部面にキャリアのヘッド部から第1水平方向に突出され、お互いに第1間隔に離隔されて、第1幅を有する一ペアの上部突起と、下部面にキャリアのヘッド部から第1水平方向に突出され、お互いに第2間隔に離隔されて、第2幅を有する一ペアの下部突起を備えることができる。
【0017】
外部ケースの内側面には下部方向に突出され、一ペアの上部突起の間に挿入される結合突起が備えられて、内部ケースの前面の上部先端には一ペアの下部突起が挿入される一ペアの内部結合ホールを備えることができる。
【0018】
キャリアの上部面で、ヘッド部とボディ部の間の第1高さの段差はキャリアの下部面でヘッド部とボディ部の間の第2高さの段差と異なることができる。
【0019】
一ペアの上部突起の間の第1間隔は一ペアの下部突起の第2間隔と異なっていてもよく、一ペアの上部突起の第1幅は一ペアの下部突起の第2幅と異なっていてもよい。
【0020】
レンズ部は、垂直方向に長さを有し、内部にネジ溝が備えられるレンズハウジング;レンズハウジングの内に位置する第1レンズ;及び第1レンズから下部方向に離隔され位置して、レンズハウジングの内部面に相接する面にネジ溝が備えられる第2レンズ;を備えることができる。
【0021】
また、外部ケースの内でキャリアの上部側には光源部;をさらに含めて、光源部の上部側には光源部から発光された光を拡散させる拡散レンズがさらに備えることができる。
【0022】
外部ケースの上部面には光源部から発光された光を通過させる上部照明ホール;がさらに備えることができる。
【0023】
テストシートは体液が安着される体液安着部を含めて、体液安着部はテストシートの上部面から陥没される溝の形状に備えられたり、テストシートの上部面に隔壁が形成され備えられたりすることができる。
【0024】
併せて、内部ケースの底面と脱付着される陥没溝を備える本体固定部をさらに含めて、陥没溝の底面で内部ケースのケース観測ホールと相接する面に固定部の観測ホールが備えられ、陥没溝の底面の残りの部分の中の少なくとも一部に磁性体を備えることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の一例による体液テスト機はキャリアが上記の外部ケースの上記のキャリアホールの内に挿入されるか、または上記のキャリアホールから分離離脱できるようにして、ユーザーがキャリアを容易に洗浄できるように便宜を提供することができる。
【0026】
本発明の一例による体液テスト機はキャリアの上部面と下部面を容易に区分できるようにして、ユーザーによってより便利に体薬検査装置を用いるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一例による体液テスト機の使用一例を説明するための図である。
【
図2】本発明の一例による体液テスト機の外形を図示したものである。
【
図3-4】
図1及び
図2に図示される本発明の一例による体液テスト機の構造を説明するための図である。
【
図5】本発明の体液テスト機に挿入されるテストシート10について説明するための図である。
【
図6】
図5のテストシート10が体液テスト機の本体100に挿入される際に、動作される構成を説明するための図である。
【
図7a-7b】本発明でキャリア110についてより具体的に説明するための図である。
【
図8】キャリア110と結合される外部ケース120の結合突起P120及び内部ケース130の内部結合ホールについて説明するための図である。
【
図9】キャリア110の第2水平方向yの幅と外部ケース120に具備されるキャリアホールH120の第2水平方向yの幅を比較説明するための図である。
【
図10】本発明の一例による体液テスト機のレンズ部140をより具体的に説明する。
【
図11】
図3及び
図4に図示された本発明による体液テスト機の一部が変更された変更例を説明するための図である。
【
図12】本発明の一例による体液テスト機で本体固定部200を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付された図面を参考にして本発明の実施例を詳細に説明する。本発明を説明するのにおいて、該当分野に既に公知された技術または構成について具体的な説明を付加することが本発明の要旨を不分明にすることができると判断される場合には詳細な説明でこれを一部省略するようにする。また、本明細書で用いられる用語は本発明の実施例を適切に表現するために用いられた用語として、これは該当分野の関連される人または慣例などにより異なることができる。したがって、本用語に対する定義は本明細書の全般にかける内容を基に下されるべきである。
【0029】
以下、添付された図面を参考にして本発明による体液テスト機について説明する。
図1は本発明の一例による体液テスト機の使用一例を説明するための図であり、
図2は本発明の一例による体液テスト機の外形を図示したものである。
【0030】
図1の(a)は体液テスト機の使用一例に対する斜視図であり、
図1の(b)は体液テスト機の使用一例を側面から図示したものである。
【0031】
本発明の一例による体液テスト機は唾液(またはつばき)、膣分泌物、精液、唾、小便、汗のような体液を大きく拡大して観察できるようにして、これを分析するのに、ユーザーが容易に分析できるように便宜を提供することができる。
【0032】
このような本発明の体液テスト機は
図1の(a)及び(b)に図示されるように、ユーザー端末機1に結合されて用いることができるが、これは一例であり、ユーザーが直接肉眼で観察することもできる。以下では、使用及び分析の便宜の上、ユーザー端末機1に体液テスト機が結合されて用いられる場合を一例に説明する。
【0033】
ユーザー端末機1は体液テスト機を通じて獲得される映像イメージ情報を分析する体液分析プログラムまたはアプリケーションが設置されることができる。
【0034】
一例に、ユーザー端末機1は通信できる装置であれば、有線または無線通信装置すべて含むことができ、携帯電話機、スマートフォン、タブレットパソコン、ラップトップパソコン、ポータブルメディアプレイヤー、個人用のデジタル端末機1(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信ができるスマートウオッチまたはスマートグラスなどを含むウェアラブル装置及びナビゲーション装置などを含むことができる。
【0035】
しかし、ユーザー端末機1に体液分析プログラムまたはアプリケーションが設置されていないとしても、ユーザー端末機1のカメラを通じて撮影され獲得された映像イメージ情報が体液分析プログラムまたはアプリケーションが設置された他の電子通信機器に伝送され用いられることもできる。
【0036】
本発明の一例による体液テスト機は
図2に図示されるように、体液が安着されたテストシート10が挿入されるキャリア110、キャリア110が装着される体液テスト機本体100と体液テスト機本体100をユーザー端末機1に結合するための本体固定部200を含むことができる。
【0037】
体液テスト機はユーザー端末機1に付着されて、体液を試料にしてユーザー端末機1が体液の映像を撮影し分析することができるように、体液の拡大されたイメージを提供することができる。
【0038】
より具体的に、本発明の一例による体液テスト機は体液テスト機本体100に備えられたキャリア110に体液が安着されたテストシート10が挿入されることによって、体液テスト機の本体100の内部で光源部170が発光されて、テストシート10の上に光が照射されて、光が供給されたテストシート10の体液をユーザー端末機1のカメラが撮影することによって、体液に対する試料映像を獲得することができる。
【0039】
このように、端末機1のカメラが体液を撮影するために、体液テスト機及び本体固定部200のそれぞれには
図2に図示されるように、固定部観測ホールH200とケース観測ホールH130が備えることができる。
【0040】
以下では、このような体液テスト機の内部構造についてより具体的に説明する。
図3及び
図4は
図1及び
図2に図示される本発明の一例による体液テスト機の構造を説明するための図である。
【0041】
図3の(a)はテストシート10、キャリア110、体液テスト機の本体100の各構成部分及び本体固定部200が分離された様子であり、
図3の(b)は体液テスト機で外部ケース120が分離された様子、
図3の(c)はテストシート10、キャリア110、体液テスト機の本体100及び本体固定部200が分離された様子であり、
図4はテストシート10、キャリア110、体液テスト機の本体100の各構成部分及び本体固定部200の全体が結合された断面を図示したものである。
【0042】
本発明の一例による体液テスト機は、
図3及び
図4に図示されるように、体液テスト機本体100及び本体固定部200を含むことができ、体液テスト機本体100はキャリア110、外部ケース120、内部ケース130、レンズ部140、駆動部150の駆動基板、電源部150、光源部170及び反射部180を含むことができる。
【0043】
ここで、キャリア110と本体固定部200は体液テスト機本体100に脱付着されることができる。
【0044】
本発明の体液テスト機は
図3の(c)に図示されるように、テストシート10、キャリア110及び本体工程部200を分離することができる。
【0045】
より具体的には、体液テスト機を用いる際にはテストシート10と、キャリア110が体液テスト機の本体100と結合されて用いられたり、テストシート10と、キャリア110及び本体固定部200が体液テスト機の本体100に結合されて用いられたりすることができる。
【0046】
体液テスト機を用いていない際には、テストシート10とキャリア110及び本体固定部200を体液テスト機の本体100から分離することができ、特にテストシート10が挿入されるキャリア110を体液テスト機本体100から分離離脱できるようにすることで、ユーザーがキャリア110を洗浄できるように便宜を提供することができる。
【0047】
このように、本発明の一例による体液テスト機はキャリア110を外部ケース120のキャリアホールH120の内に挿入するか、キャリアホールH120から分離離脱できるようにすることで、ユーザーがキャリア110を体液テスト機本体100から分離離脱し、洗浄ができるようにすることで、体液テスト機をより清潔に用いることができるようにして、ユーザー便宜性をより向上させることができる。
【0048】
体液テスト機本体100は試料として用いられるユーザーの体液がユーザー端末機1により分析されることができるようにする対物部の役割することができる。
【0049】
すなわち、体液テスト機本体100は本体固定部200によって、ユーザー端末機1に結合されて、試料として用いられる体液がテストシート10に塗布される状態で結合されることができる。
【0050】
これにより、テストシート10、体液テスト機本体100の内部に備えられたレンズ部140、ユーザー端末機1のカメラが垂直方向zに整列されることができ、体液テスト機の本体100の内部に備えられたレンズ部140によりほぼ300倍ないし1000倍に拡大された体液の状態をユーザー端末機1に撮影されるようにすることができる。
【0051】
そして、ユーザー端末機1はこの体液の映像をすでに設置されたプログラムの処理過程により分析してユーザーの身体状態を把握することができる。
【0052】
このような体液テスト機本体100は
図3に図示されるように、本体固定部200によってユーザー端末機1に脱付着されることができる。
【0053】
具体的に本体固定部200はクリップ形態で形成されることができ、本体固定部200が体液テスト機本体100に結合されることもあるが、
図3の(c)に図示されるように容易に脱落することもできる。
【0054】
具体的に体液テスト機本体100と本体固定部200は磁石のように反復的な付着及び分離ができる手段を用いて脱付着されるようにすることができる。
【0055】
本体固定部200は体液テスト機本体100をユーザー端末機1に結合させると共に、体液テスト機本体100のケース観測ホールH130がユーザー端末機1のカメラと一致されるようにする役割をすることができる。これのために、本体固定部200は固定部観測ホールH200を備えて、弾性を有する形態と材質で形成されることができる。
【0056】
体液テスト機本体100はユーザー端末機1と本体固定部200によって結合されて、テストシート10に塗布された体液に対する照明及び拡大手段を提供して、ユーザー端末機1がこの拡大手段と照明により体液の映像を獲得することができるようにする役割をすることができる。
【0057】
体液テスト機本体100は前述するように、体液が塗布されたテストシート10が挿入されると、動作して光を提供することによって、鮮明な体液の映像がユーザー端末機1のカメラを通じて撮影されるようにする役割をすることができる。
【0058】
これのために、この体液テスト機本体100はテストシート10が体液テスト機本体100の内部に挿入及び結合されることによってt、テストシート10に安着された体液試料に光が照射されて、テストシート10に安着された体液試料が複数のレンズに拡大観察されるようにすることができる。
【0059】
これのために、本発明の一例による体液テスト機本体100(以下、本体100という)はキャリア110、外部ケース120、内部ケース130、レンズ部140、駆動部150、電源部160、光源部170及び反射部180を含むことができる。
【0060】
キャリア110は
図4に図示されるように、体液が安着されたテストシート10が内部に挿入され、テストシート10が本体100のキャリアホールH120に挿入されて、本体100に結合されることができ、これによって、テストシート10が本体10の内部に容易に案内されるようにする役割を行うことができる。
【0061】
このようなキャリア110はテストシート10が挿入された後、キャリア110を本体100に備えられたキャリアホールH120に挿入されたり、キャリア110が本体100のキャリアホールH120に挿入された状態でキャリア110にテストシート10が挿入されたりすることができる。
【0062】
このように、テストシート10が本体100の内部に挿入されると、テストシート10の先端が駆動部150に挿入されて、これにより駆動部150が動作することにより、光源部170が発光することができる。
【0063】
これにより、体液が安着されたテストシート10がキャリア110の内に挿入されて、キャリア110の背面でユーザー端末機1のカメラがこれを撮影するために、キャリア110にはテストシート10の体液が垂直方向zに露出されるように貫通ホールが備えることができる。このようなキャリア110の具体的な構造については後述する。
【0064】
このようなキャリア110は透明または半透明の材質の構成樹脂またはプラスチック材質で形成されることができる。このようにキャリア110が透明または半透明の材質で形成されて、テストシート10が挿入され、本体100の内部に備えられた光源部170が発光する際に、ユーザーはキャリア110に沿って導波される光源部170の光を本体100の外部から容易に認知することができる。
【0065】
このようなキャリア110は体液が安着されたテストシート10が第1水平方向xにシート挿入ホールと、本体100のキャリアホールH120から容易に挿入または分離離脱されるようにする構造を有することができるので、このようなキャリア110の具体的な構造については
図7の以下で具体的に説明する。
【0066】
外部ケース120は本体100の外形を形成して、外部の衝撃または汚染から本体100を保護することができ、前面に第1水平方向xと交差する第2水平方向yへ長さを有し、キャリア110が挿入されるキャリアホールH120が備えられて、下部面が開放されることができる。
【0067】
このような、外部ケース120は金属または合成樹脂のように機械的に堅硬な材質を用いて形成されることができ、内部ケース130と結合され内部に備えられた様々な構成部分を収納することができる。
【0068】
これのために、外部ケース120は本体100の外観を形成する第1外部部材120aと、第1外部部材120aの上部の内側に備えられて反射部180が装着される第2外部部材120bを含むことができる。このような外部ケース120の第1、2外部部材は別途の構成で形成されてもよいし、一体に形成されてもよい。
【0069】
内部ケース130は外部ケース120の下部面から上部側に挿入及び結合されて、外部ケース120の内側面に位置し、底面にケース観測ホールH130を備えることができる。
【0070】
このような内部ケース130は外部ケース120の内側に結合されて、レンズ部140、電源部160及び駆動部150などが固定及び収納される空間が設けることができる。
【0071】
これのために、内部ケース130はレンズ部140、電源部160及び駆動部150などが固定及び収納される空間を提供する第1内部部材130aと、第1内部部材の底面に位置して外部ケース120に固定され、ケース観測ホールH130を備える第2内部部材130bを含むことができる。このような内部ケース130の第1、2内部部材は別途の構成で形成されてもよいし、一体に形成されてもよい。
【0072】
ここで、第1内部部材130aでレンズ部140が収納される部分の高さと電源部160及び駆動部150が収納される部分の高さがお互いに異なるように形成されることができる。
【0073】
一例で、第1内部部材130aでレンズ部140が収納される部分の高さが電源部160及び駆動部150が収納される部分の高さより相対的にさらに低いことができ、第1内部部材130aでレンズ部140が収納される部分の先端は外部ケース120に備えられたキャリアホールH120の位置と第1水平方向xに重畳することができる。
【0074】
これによって、テストシート10が挿入される駆動部150がレンズ部140の上部に位置するようにして、駆動部150に挿入されるテストシート10の先端が自然にレンズ部140の上部に位置するようにすることができる。
【0075】
このような内部ケース130は製造の便宜のために、外部ケース120と別途に備えられる場合を一例に図示して説明しているが、本発明が必ずこれに限定されるものではなく、外部ケース120と内部ケース130が一体に形成されることもできる。
【0076】
また、このような内部ケース130で第2内部部材130bの上部面と電源部160の間には本体固定部200との脱付着のために金属材質を含む金属部材131がさらに備えることができる。
【0077】
なお、本体固定部200は本体100との脱付着のために磁性体210が備えることができる。このような本体固定部200のより具体的な構造については
図12でより詳細に説明する。
【0078】
レンズ部140は内部ケース130の内部前端側に位置し、テストシート10が挿入されたキャリア110とケース観測ホールH130の間に位置して、テストシート10に安着された体液を拡大することができる。
【0079】
レンズ部140は複数のレンズを含むことができ、レンズ部140の上部にはキャリア110が位置して、下部にはケース観測ホールH130が位置することができる。これによって、レンズ部140から予め決定された焦点距離にテストシート10が位置するように配置することができる。
【0080】
これによって、レンズ部140の下部に位置したユーザー端末機1がレンズ部140を通じてキャリア110のテストシート10に安着された体液試料を拡大撮影することができる。
【0081】
駆動部150は光源部170で光を発光するようにする回路パターンを含め、電源部160から電源の供給を受けて光源部170が動作されるようにすることができる。
【0082】
これによって、本発明はユーザーが肉眼またはユーザー端末機1で本体100の観測ホールで体液試料を観察する際に、より鮮明なイメージを獲得することができる。
【0083】
このような駆動部150は
図4に図示するように、テストシート10の先端が挿入されることによって、自然に光源部170が発光されるように動作することにより、ユーザーの便宜をより向上されることができる。
【0084】
駆動部150は内部ケース130の第1内部部材130aの内側の後端上部側に位置して、電源部160の上端に位置するように内部ケース130に結合されることができ、電源部160と別途の導線を通じて電気的に連結されて電源の供給を受けることができる。
【0085】
駆動部150の上部には光源部170が位置し、下部には電源部160が位置することに図示したが、本発明が必ずこれに限定されるものではない。
【0086】
電源部160は内部ケース130の内側の後端側で駆動部150の下部に位置して駆動部150に電源を供給することができる。これのために、電源部160には複数のバッテリーが収納されることができる。
【0087】
光源部170は駆動部150の上に位置して、駆動部150が動作することによって、電源部160からの電源の供給を受けて光を発光することができる。これのために光源部170は、一例に発光ダイオードのような発光素子を含むことができ、単色光または白色光を放出することができる。
【0088】
反射部180は光源部170の上に位置して、外部ケース120の上部の内側に結合されて位置することができ、光源部170から放出される光の入射を受けてテストシート10の方向に反射することができる。
【0089】
これを通じて、反射部180は光源部170から放出される光を反射及び散乱させて、光がテストシート10に照射されるようにすることができる。これを通じて、均等な光がテストシート10に提供されてユーザー端末機1のカメラが鮮明な体液映像を獲得するようにすることができる。
【0090】
反射部180は設置位置及び光源部170との位置関係により少なくとも一つ以上の曲面を備えることができ、金属またはガラスを用いて形成されることができるが、材質を提示するものによって限定されるものではない。なお、反射部180の表面は光の散乱のために凹凸が形成されるように加工することができる。
【0091】
このような本発明の一例による体液テスト機はテストシート10が本体100に挿入される際に、本体100の内部で光が発光されテストシート10に照射されるようにして、ユーザーがより容易に体液を観察及び分析するようにすることができる。
【0092】
以下では、本発明による体液テスト機に挿入されるテストシート10についてより詳細に説明する。
【0093】
図5は本発明の体液テスト機に挿入されるテストシート10について説明するための図であり、
図6は
図5のテストシート10が体液テスト機本体100に挿入される際、動作される構成を説明するための図である。
【0094】
本発明の一例による体液テスト機に挿入されるテストシート10は
図5の(a)に図示されるように、キャリア110のシート挿入ホールに挿入されて体液テスト機本体100に挿入することができる。参考に、
図5の(a)は理解の便宜の上、テストシート10とキャリア110の垂直断面が含まれた一部の斜視図を図示した。
【0095】
本発明によるテストシート10は
図5の(b)のように、シートボディ部13、体液安着部11及びシート電極部12を含むことができ、シートボディ部13、体液安着部11及びシート電極部12が一体に形成されることができる。このようなテストシート10でシート電極部12が駆動部150に挿入されることによって、駆動部150が動作することができる。
【0096】
シートボディ部13はユーザーがテストシート10を把持できるようにする役割をすることができる。シートボディ部13は体液安着部11及びシート電極部12と一体に形成されることができ、ユーザーがシートボディ部13と体液安着部11の区分を容易にして、把持の際に滑らないようにするためにシートボディ部13に滑り防止フィルムが付着されたり、滑り防止コーティング層が形成されたりすることができる。
【0097】
シートボディ部13はポリエチレン、アクリルのような透明合成樹脂またはガラスのような材質で形成されることができる。
【0098】
シート電極部12はテストシート10が駆動部150に挿入される際に、駆動部150の挿入ホールの内に備えられた電極端子と電気的に連結されるように金属材質を含めて形成されることができる。
【0099】
これのために、シート電極部12には駆動部150に形成された回路パターンとの電気的な連結のため、予め定められた回路パターンが備えることができ、このようなシート電極部12の回路パターンは金属薄膜をシートボディ部13の上に形成して構成されたり、カーボンのような電導性の物質がシートボディ部13の先端に形成されて備えたりすることができる。
【0100】
体液安着部11はシートボディ部13の一部領域に形成されてユーザーの体液が安着されて、透明な材質で形成されることができる。体液安着部11の位置はレンズ部140のレンズ焦点距離に位置するように決定することができる。
【0101】
ユーザーは体液安着部11に体液採取手段を用いて、体液を薄く均一に塗布されることができ、体液安着部11はシートボディ部13と一体型で構成されて、体液の撮影及び確認ができるように透明または半透明に形成されることができる。但し、体液の撮影の際、鮮明な映像を得られるように特定の単色、例えば、緑色、黄色のような色が適用されることができるが、これに必ず本発明を限定するものではない。
【0102】
このような体液安着部11は
図5の(b)に図示されるように、テストシート10の上部面から陥没される溝の形状に備えたり、
図5の(c)に図示されるように、テストシート10の上部面に隔壁11bが形成されて、隔壁11bの内側に溝の形状11aが備えられ形成されたりすることもできる。
【0103】
ここで、
図5の(c)に図示されるように、テストシート10の上部面に隔壁の形態で体液安着部11を形成する場合、テストシート10の上部面にUVコーティングを行って隔壁を形成することができる。このような体液安着部11の隔壁の高さと幅は一例でシートボディ部13の厚さより薄く形成されることができる。
【0104】
図6の(a)に図示されるように、テストシート10がキャリア110のシート挿入ホールを通じて体液テスト機の本体100に挿入されることができる。
【0105】
これによって、
図6の(b)に図示されるように、テストシート10は駆動部150に挿入されることができる。
【0106】
これのために、駆動部150はテストシート10の先端が挿入される挿入モジュール150bとテストシート10の先端が挿入されることにより、光源部170から光を発光するようにする回路パターンが構成される駆動基板150aを含むことができる。
【0107】
駆動基板150aは駆動部150を内部ケース130に固定して、光源部170と挿入モジュール150bを設置するための構造物の役割をすることができる。
【0108】
駆動基板150aは電源部160の形態と対応される形態で構成されて、内部ケース130に挿入結合されることができる。
【0109】
あわせて、駆動部150の駆動基板150aには図示されていないが、電源部160との電気的な連結のための別当の導線がさらに含まれることができる。
【0110】
なお、駆動部150の駆動基板150aにはシート挿入モジュール150b、電源部160及び光源部170を電気的に連結する回路が構成されることができる。
【0111】
駆動基板150aの上部には光源部170が位置して、駆動基板150aの下部には挿入モジュール150bが位置する場合を一例に図示したが、本発明が必ずこれに限定されるものではない。
【0112】
また、駆動基板150aに形成された回路は挿入モジュール150bと一緒にオープンされた回路を構成することができ、テストシート10が挿入モジュール150bに挿入される際、オープンされた回路が閉回路に変更されて、駆動部150が動作することができる。
【0113】
これにより、テストシート10が挿入モジュール150bに挿入されていない際、駆動部150に備えられた回路は閉回路の状態になり、動作されないことができる。
【0114】
なお、テストシート10が挿入モジュール150bに挿入される際、閉回路が完成され、駆動部150が動作して、これによって、駆動部150の上に位置する光源部170で光を発光することができる。
【0115】
これのため、駆動部150の挿入モジュール150bはテストシート10が挿入される際、ターンオンされるようにするスウィッチを備えたり、テストシート10と接触できる別の端子が含まれたりすることができる。
【0116】
本発明ではテストシート10がシート電極部12を備えることと説明したので、挿入モジュール150bがシート電極部12に電気的に接触する別の端子を備えることができる。しかし、本発明が必ずこれに限定されるものではない。
【0117】
これにより、挿入モジュール150bは駆動基板150aと一緒に、テストシート10が挿入されない場合、オープンサーキット(open circuit)の状態を維持するようになり、テストシート10が挿入される場合、テストシートにより閉回路(closed circuit)を構成して、駆動部150が動作するようにすることができる。
【0118】
一方、本発明による体液テスト機のキャリア110は、外部ケース120のキャリアホールH120の内に挿入しり、キャリアホールH120から容易に分離離脱したりすることができ、キャリア110の上部面と下部面を容易に区別することができる。以下ではこれについて説明する。
【0119】
図7a及び
図7bは本発明で、キャリア110についてより具体的に説明するための図であり、
図8はキャリア110と結合される外部ケース120の結合突起P110及び内部ケース130の内部結合ホールについて説明するための図であり、
図9はキャリア110の第2水平方向yの幅と外部ケース120に備えられたキャリアホールH120の第2水平方向yの幅を比較説明するための図である。
【0120】
本発明の一例によるキャリア110は
図7aの(a)及び(c)に図示されるように、ヘッド部111とボディ部113を備えることができる。このようなキャリア110は
図7aの(b)及び(d)に図示されるように、シート挿入ホール117がヘッド部111とボディ部113を第1水平方向xに貫通されるように形成されることができる。
【0121】
ヘッド部111は第1厚さT111を有し、外部ケース120の前面に露出されることができる。これのため、ヘッド部111の外側の形態は外部ケース120のように曲面の形態を含むことができる。
【0122】
ヘッド部111の第1厚さT111は外部ケース120に備えられたキャリアホールH120の高さより小さいことができ、ヘッド部111の第1水平方向xへの幅は外部ケース120に備えられたキャリアホールH120の高さHH120より大きいことができる。
【0123】
ボディ部113は第1厚さT111より小さい第2厚さT113を有し、ヘッド部111から第1水平方向xへ延長されることができ、第1、2水平方向と交差する垂直方向zに貫通ホール115を備えることができる。このようなボディ部113は第1水平方向xに進むほど幅が小さくなることができる。
【0124】
このような、キャリア110でヘッド部111とボディ部1130の厚さの差により、
図7の(d)に図示されるように、キャリア110の上部面でヘッド部111とボディ部113の間の第1高さ段差H111aとキャリア110の下部面でヘッド部111とボディ部113の間の第2高さ段差H111bが形成されることができる。
【0125】
図7aの(d)では一例に、第1高さ段差H111aと第2高さ段差H111bがお互いに同一であることと図示したが、キャリア110の上部面と下部面を区別するために第1高さ段差H111aと第2高さ段差H111bがお互いに異なるように形成されることができる。一例で、第1高さ段差H111aが第2高さ段差H111bより小さく形成されることもできる。
【0126】
これにより、キャリア110の上部面と下部面がひっくり返されたとき、キャリア110は第1高さ段差H111aと第2高さ段差H111bがお互いに反対になり、外部ケース120のキャリアホールH120にキャリア110が挿入されないようにすることができる。
【0127】
これは、
図8に図示される外部ケース120に備えられた結合突起P110の高さと内部ケース130に備えられた一ペアの内部結合ホールH130の深さがそれぞれ第1高さ段差H111aと第2高さ段差H111bに合わせて形成されているからである。
【0128】
このようにボディ部113には
図7aの(a)に図示されるように、一ペアの上部突起111aと
図7aの(c)に図示されるように、一ペアの下部突起111bが備えられることができる。
【0129】
一ペアの上部突起111aはキャリア110の上部面に位置し、キャリア110のヘッド部111からボディ部113の方向に第1水平方向xに突出されて備えることができ、一ペアの上部突起111aはお互いに第1間隔D111aに離隔されて、第1幅W111aを有することができる。
【0130】
一ペアの下部突起111bはキャリア110の下部面に位置して、キャリア110のヘッド部111からボディ部113の方向に第1水平方向xに突出されて備えられることができ、一ペアの下部突起111bはお互いに第2間隔D111bに離隔されて、第2幅W111bを有することができる。
【0131】
なお、このようなキャリア110に備えられた一ペアの上部突起111aと一ペアの下部突起111bが挿入または各突起の間に挿入される結合突起や結合ホールが備えられることができる。
【0132】
一例に、
図8の(b)に図示されるように、キャリアホールH120の内側の外部ケース120には結合突起P110が備えられて、
図8の(a)に図示されるように、キャリアホールH120の内側の内部ケース130の一ペアの内部結合ホールH130が備えられることができる。
【0133】
外部ケース120に備えられた結合突起P110はキャリアホールH120の内側面に位置して、下部方向に突出されて、キャリア110に備えられた一ペアの上部突起111aの間に結合突起P110が挿入されることができる。
【0134】
ここで、外部ケース120に備えられた結合突起P110の幅はキャリア110に備えられた一ペアの上部突起111aの間の第1間隔D111aより小さいことができる。
【0135】
内部ケース130に備えられた一ペアの内部結合ホールH130は内部ケースの前面上部先端に位置して、一ペアの下部突起111bが挿入されることができる。ここで、一ペアの内部結合ホールH130の間の間隔DH130はキャリア110に備えられた一ペアの下部突起111bの間の第2間隔D111bより小さいことができ、一ペアの内部結合ホールH130の各幅は一ペアの下部突起111bの各幅より大きいことができる。
【0136】
これにより、キャリア110が外部ケース120のキャリアホールH120に挿入される際、キャリア110のヘッド部111がキャリアホールH120の入口にかかるようにして、キャリア110がキャリアホールH120の内部に完全に挿入されることを防止することができる。
【0137】
また、キャリア110の上部面と下部面を区別するために、一ペアの上部突起111aの間の第1間隔D111aが一ペアの下部突起111bの第2間隔D111bと異なるように形成されることができ、または、一ペアの上部突起111aの第1幅W111aが一ペアの下部突起111bの第2幅W111bと異なるように形成されることができる。
【0138】
これによって、外部ケース120に備えられた結合突起P110の幅と内部ケース130に備えられた一ペアの内部結合ホールH130の各幅及び内部結合ホールH130の間の間隔、やはりお互いに異なるように形成されることができる。
【0139】
これによって、キャリア110の上部面と下部面がひっくり返されたとき、キャリア110がキャリアホールH120にきちんと挿入されないようにすることができる。
【0140】
また、キャリア110がキャリアホールH120に挿入または分離離脱される際、ユーザーによって挿入または分離を感じさせて、キャリア110がキャリアホールH120から自然的に離脱されないようにするために、
図7bに図示されるように、キャリア110のボディ部113で、ヘッド部111に隣接する部分には第2水平方向yに突出されるキャリア水平引掛け部119が備えられることができる。
【0141】
このよう
図7bの(a)のように、キャリア水平引掛け部119は弾性のある金属材質の板がボディ部113に結合され形成されたり、
図7bの(b)のように、ボディ部113そのものが水平引掛け部119を形成したりすることができる。すなわち、ボディ部113でヘッド部に隣接する一部分が水平方向に突出され、水平引掛け部119がボディ部113と一体に形成されることができる。
【0142】
また、キャリア110がキャリアホールH120の内部に完全に挿入されることを防止するために、
図9に図示されるように、キャリア110に備えられたヘッド部111の第2水平方向yへの最大幅W110は外部ケース120の開口ホールH120の第2水平方向yへの最小幅W120より大きいことができる。
【0143】
また、前述するように、ヘッド部111の第1水平方向xへの幅W111はキャリアホールH120を形成する外部ケース120の厚さW120より大きく形成し、これによりユーザーがキャリア110を外部ケース120のキャリアホールH120から容易に分離するようにすることができる。
【0144】
本発明による体液テスト機はレンズ部140とテストシート10の間の焦点距離が合わない場合、ユーザーが任意的に調節することができる。以下ではこれについて説明する。
【0145】
図10は本発明の一例による体液テスト機のレンズ部140をより具体的に説明する。
【0146】
本発明の一例によるレンズ部140は前述するように、内部ケース130の内部の前端側に位置することができ、
図10の(a)に図示されるように、レンズハウジング140a及び複数の第1、2レンズ140b1、140b2を備えることができる。
【0147】
レンズハウジング140aは垂直方向zへ長さを有し、円筒の形状に形成され、第1レンズ140b1はレンズハウジング140aの内側の上部に第2レンズ140b2は第1レンズ140b1から下部方向に離隔されて、レンズハウジング140aの内側の下部に備えられることができる。
【0148】
通常に、体液テスト機が製造され生産される際、レンズ部140とテストシート10との焦点距離が調節された状態で製造されることが一般であるが、製造過程の誤差や流通過程で外部の衝撃などにより、レンズ部140とテストシート10との焦点距離が異なることができる。
【0149】
したがって、本発明はこのような問題を解消するために、
図10の(b)に図示されるように、レンズハウジング140aは外側ハウジング140a1と内側ハウジングa2を含めて、外側ハウジング140a1は内側面にネジ溝を備えて、内側ハウジング140a2は外側面に外側ハウジングのネジ溝と噛み合うネジ溝を備えることができる。
【0150】
これにより、レンズの焦点距離が合わないとき、ユーザーは内側ハウジング140a2を回転させて、内側ハウジング140a2を外側ハウジング140a1の内で垂直方向に移動させて、レンズの焦点距離を合わせることができる。
【0151】
ここで、図示されてはいないが、円筒の形状を有する内側ハウジング140a2の下部には内側ハウジング140a2の回転をより容易にするための、内側ハウジング140a2の下部円筒型の縁の断面には上部方向に陥没された調停溝が備えられることができる。
【0152】
これにより、レンズ部140とテストシート10との焦点距離が異なって、体液に対するイメージが鮮明ではない場合、ユーザーがピンや針のような薄くて長い物件を内側ハウジング140a2の下部に備えられた調停溝に挿入した状態で、内側ハウジング140a2を外側ハウジング140a1の内部で回転させることによって、レンズ部140とテストシート10の間の距離を調節して、焦点距離を調整するようにすることができる。
【0153】
これにより、体液テスト機に対するユーザー便宜性をより向上させることができる。
【0154】
本発明の一例による体液テスト機は光源部170から発光される光がよりよく分散されて、これを体液テスト機の上部でより容易に認識できるようにするため、
図3及び
図4で説明するものと異なって、一部の構成が改善されることができる。以下ではこれについて説明する。
【0155】
図11は
図3及び
図4に図示された本発明による体液テスト機の一部が変更された変更例を説明するための図である。
【0156】
図11では以前に説明した部分と重複される部分についての説明は省略して、異なる部分を中心に説明する。
【0157】
図11に図示するように、本発明の変更例による体液テスト機は光源部170の上部側に光源部170から発光された光を拡散させる拡散レンズ173がさらに備えられることができる。
【0158】
これによって、光源部170で発光される光を均一に拡散させて、反射部180を通じてテストシート10に光を照射するので、体液試料についてより鮮明かつ向上されたイメージを獲得するように助けることができる。
【0159】
また、外部ケース120の上部面には光源部170から発光された光を通過させる上部照明ホールH120がさらに備えられることができる。すなわち、光源部170の上部に位置した拡散レンズ173の上側に備えられた外部ケース120の第1、2外部部材に光源部170から発光された光が通過される上部照明ホールH120が備えられることができる。
【0160】
これにより、光源部170から発光された光は拡散レンズ173により、拡散された後、一部の光は反射部180を通じてテストシート10側に入射されて、残りの一部の光は外部ケース120に備えられた上部照明ホールH120を通じて本体100の外部に表示されることができる。
【0161】
これによって、ユーザーはより便利に、本体100の内部の光源部170がきちんと動作していることをより容易に認知することができる。
【0162】
図12は本発明の一例による体液テスト機で本体固定部200を説明するための図である。
【0163】
本体固定部200は
図12に図示されるように、弾性を有するクリップの形態を有することができ、内部ケース130の底面と脱付着される陥没溝を備えることができる。
【0164】
このように、本体固定部200は複数の部分がバンディングされ形成されることができ、合成樹脂、金属のような弾性による復元力を有する材料を含むことができる。
【0165】
このように、本体固定部200の陥没溝で内部ケース130の観測開口ホールと噛み合う面に固定部観測ホールH200が備えられることができ、陥没溝の底面の残りの部分の中の少なくとも一部に磁性体210を備えることができる。
【0166】
このような、本体固定部300に備えられた固定部観測ホールH200を通じて本体100のレンズ部140とユーザー端末機1のカメラがお互いに対面することができる。
【0167】
なお、本体固定部200の磁性体210と内部ケース130に備えられた金属部材131との間の人力により、本体100と本体固定部200はお互いに脱付着されることができる。
【0168】
このように、本発明による体液テスト機はキャリア110が本体100から容易に分離されるようにして、本体100に備えられたレンズ部140の焦点距離を調節するようにして、本体100の上部で光源部170の動作の可否を容易に確認できるようにしながら、ケースと本体100を脱付着できるようにして、ユーザーの使用便宜をより向上させることができる。
【0169】
以上で本発明の技術的な思想を例示するために具体的な実施例に図示して説明したが、本発明は上記のように具体的な実施例と同一な構成及び作用のみに局限され図、様々な変形が本発明の範囲から超えない限度内で実施されることができる。したがって、そのような変形も本発明の範囲で属するものと見なすべきであり、本発明の範囲は後述する特許請求範囲により決定されるべきである。