(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20231225BHJP
【FI】
F25D23/00 302Z
(21)【出願番号】P 2022528117
(86)(22)【出願日】2020-11-03
(86)【国際出願番号】 CN2020126299
(87)【国際公開番号】W WO2021114962
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】201922234935.7
(32)【優先日】2019-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911330651.6
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922307498.7
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922316459.3
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520238381
【氏名又は名称】▲海▼信冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense Refrigerator Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8 Hisense Road, Nancun, Pingdu, Qingdao, Shandong 266736 China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲樹▼▲棟▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 秋菊
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ ▲錦▼潮
(72)【発明者】
【氏名】申 乃雨
(72)【発明者】
【氏名】王 仁▲華▼
【審査官】関口 勇
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-231978(JP,A)
【文献】国際公開第2012/010505(WO,A1)
【文献】実開平04-056876(JP,U)
【文献】実開昭58-089181(JP,U)
【文献】登録実用新案第3086365(JP,U)
【文献】特開2010-038498(JP,A)
【文献】特開2019-113242(JP,A)
【文献】特開2004-324906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫であって、
断熱された貯蔵室を画定する筺体と、
前記貯蔵室内に収容され、その内部が排気されて前記筺体の外部の大気圧より低い圧力を形成可能な低圧貯蔵ユニットと、を備え、
前記低圧貯蔵ユニットは、
物品を出し入れするための出し入れ口を有する貯蔵室を画定するケースと、
前記出し入れ口を開閉するための扉と、
前記ケースの対向する両端に設けられた第1嵌合部と、
前記扉の両端に回転可能に設けられ、対応する側の前記第1嵌合部と嵌合して前記扉のロック及びロック解除を実現するための第2嵌合部と、
前記扉の前側に位置し、その末端が対応する側の前記第2嵌合部に固定接続されるハンドルと、
前記扉に設けられ、前記低圧貯蔵ユニットの内外両側を連通するためのガス充填通路と、
前記ガス充填通路を開閉する放圧装置と、を含み、
前記放圧装置は、
前記第2嵌合部と連動するロッドであって、前記ロッドの両端は、それぞれ対応する側の前記第2嵌合部に固定され、前記第2嵌合部の回転軸に平行である、ロッドと、
一端が前記ロッドに固定接続され、他端が前記扉に回転可能に接続され、回転軸が前記第2嵌合部の回転軸と一致する回転板と、
前記回転板に固定され、前記ガス充填通路を開閉するための放圧部材と、を含み、
前記第2嵌合部は、前記ハンドルの駆動下で回転し、これにより、前記第1嵌合部と嵌合し、前記扉と前記ケースとのロック及びロック解除を実現し、同時に、前記第2嵌合部は、前記ロッド及び前記回転板を連動させて同軸に回転させ、これにより、前記放圧部材を移動させ、前記ガス充填通路の開閉を実現
し、
前記扉には装飾カバーが接続され、前記ロッドは前記扉と前記装飾カバーとの間に設けられ、且つ前記ロッドの両端部は装飾カバーを貫通し、前記装飾カバーの両側には前記ロッドの回転運動の軌跡と一致する回避穴が設けられ、
前記第1嵌合部は、垂直下向きのロック壁と、傾斜配置されたガイド壁とを有するロック部を含み、
前記第2嵌合部は、ロック板を含み、前記ロック板の前記ケースの側壁に面する側には突出ブロックが設けられることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記扉は、その前表面から後方に凹み、前記放圧装置の少なくとも一部を収容するための収容キャビティを有し、前記ガス充填通路は、収容キャビティのキャビティ壁に設けられ、前記貯蔵室と前記収容キャビティとを連通することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記収容キャビティ内には、前記第2嵌合部の回転軸を中心軸とする突出柱が設けられ、前記回転板は、一端が前記ロッドに固定され、他端が前記突出柱に回転可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記回転板の外側には、トーションスプリングが設けられ、前記トーションスプリングと前記放圧部材とは、それぞれ前記回転板の対向する両側に位置することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記回転板の端部には、前記ロッドを取り付けるための断面多角形状の固定通路が設けられ、前記ロッドの断面形状は、前記固定通路の断面形状と一致することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記扉の下端面に近い領域は、その前表面から後方に凹んで前記ハンドルを収容する収容空間を形成することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記収容空間の下端は前記扉の下端面まで延び、左右両端は前記扉の側端面まで延びていることを特徴とする請求項
6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記扉と前記ケースとがロックされている時、前記ハンドルが前記収容空間内に位置し、且つ前記ハンドルの前表面と前記扉の収容空間の上部に位置する前表面とが面一であることを特徴とする請求項
7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記ロック板は前記第2嵌合部の回転軸を中心に回転可能
であり、前記第2嵌合部の回転軸の軸線は水平方向に配置され、前記ハンドルから所定の距離を有し
、
前記ロック板が前記ハンドルの駆動下で前記第2嵌合部の回転軸を中心に回転する時、前記突出ブロックは、ガイド壁に沿って前記ロック壁の後側にスライド移動し、前記扉と前記ケースとのロックを実現し、ここで、前記突出ブロックと前記ハンドルとは、それぞれ前記回転軸の両側に位置することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷蔵庫の技術分野に関し、特に冷蔵庫に関するものである。
【0002】
[関連出願]
本開示は、2019年12月12日に出願された出願番号が201922234935.7、発明の名称が「冷蔵庫」である中国特許出願、2019年12月20日に出願された出願番号が201911330651.6、発明の名称が「冷蔵庫」である中国特許出願、2019年12月20日に出願された出願番号が201922316459.3、発明の名称が「冷蔵庫」である中国特許出願、及び2019年12月20日に出願された出願番号が201922307498.7、発明の名称が「冷蔵庫」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その内容の全ては参照によって本出願に取り込まれる。
【背景技術】
【0003】
冷蔵庫は、家庭生活に不可欠な電気製品として、市場の重要なシェアを占めている。生鮮食品の品質に対する消費者の要求の向上に伴い、冷蔵庫に対する要求もますます高まり、冷蔵庫にはより高い配置とより強力な機能が要求される。特に、貯蔵された生鮮食品がより長い貯蔵期間を有することにより、食材の新鮮度を保証し、栄養成分の流失を防止することが望まれる。
【0004】
食品をよりよく保存するために、現在、冷蔵庫内に真空室を設け、この真空室を真空排気装置によって真空排気処理が行われている。真空排気の主な効果は、食品の腐敗を防止するように、真空室内の酸素を除去することである。しかしながら、真空の状態を保証するためには、真空室を厳密に密閉する必要があり、密閉の機構は、密閉を容易に実現するとともに簡単に開けることが必要であるが、真空の状態では内部の気圧が外部の気圧より低いため、扉を開けることが困難である。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、冷蔵庫を提供し、前記冷蔵庫は、
断熱された貯蔵室を画定する筺体と、
前記貯蔵室内に収容され、その内部が排気されて前記筺体の外部の大気圧より低い圧力を形成可能な低圧貯蔵ユニットとを備え、
前記低圧貯蔵ユニットは、
物品を出し入れするための出し入れ口を有する貯蔵室を画定するケースと、
前記出し入れ口を開閉するための扉と、
前記ケースの対向する両端に設けられた第1嵌合部と、
前記扉の両端に回転可能に設けられ、対応する側の前記第1嵌合部と嵌合して前記扉のロック及びロック解除を実現するための第2嵌合部と、
前記扉の前側に位置し、その末端が対応する側の前記第2嵌合部に固定接続されるハンドルと、
前記扉に設けられ、前記低圧貯蔵ユニットの内外両側を連通するためのガス充填通路と、
前記ガス充填通路を開閉する放圧装置とを含み、
前記放圧装置は、前記第2嵌合部と連動するロッドであって、前記ロッドの両端は、それぞれ対応する側の前記第2嵌合部に固定され、前記第2嵌合部の回転軸に平行である、ロッドと、
一端が前記ロッドに固定接続され、他端が前記扉に回転可能に接続され、回転軸が前記第2嵌合部の回転軸と一致する回転板と、
前記回転板に固定され、前記ガス充填通路を開閉するための放圧部材と、を含み、
前記第2嵌合部は、前記ハンドルの駆動下で回転軸を中心に回転し、これにより、前記第1嵌合部と嵌合し、前記扉と前記ケースとのロック及びロック解除を実現し、同時に、前記第2嵌合部は、前記ロッド及び前記回転板を連動させて同軸に回転させ、これにより、前記放圧部材を移動させ、前記ガス充填通路の開閉を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の全体構造概略図である。
【
図2】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの分解概略図である。
【
図3】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫のケースの斜視図である。
【
図4】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫のケースの別の角度からの斜視図である。
【
図5】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉の分解概略図である。
【
図6】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースが閉位置にあるがロックされていない時の低圧貯蔵ユニットの概略構造図である。
【
図7】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースが閉位置にあるがロックされていない時の低圧貯蔵ユニットの概略部分断面図である。
【
図8】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースが閉位置にあるがロックされていない時の低圧貯蔵ユニットの別の位置の概略部分断面図である。
【
図9】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースがロックされている時の低圧貯蔵ユニットの概略構造図である。
【
図10】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースがロックされている時の低圧貯蔵ユニットの概略部分断面図である。
【
図11】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の扉とケースがロック解除され且つ分離状態にある時の低圧貯蔵ユニットの概略構造図である。
【
図12】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の抽気装置と低圧貯蔵ユニット及び排水管の相対位置の概略構造図である。
【
図13】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の抽気装置と低圧貯蔵ユニット及び排水管の別の角度からの相対位置構造である。
【
図14】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の排水管とインナーライナーの相対位置の概略構造図である。
【
図15】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の抽気装置の全体構造概略図である。
【
図16】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の弾性体の概略構造図である。
【
図17】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の抽気装置の分解概略図である。
【
図18】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の抽気装置の断面図である。
【
図19】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫のケースの斜視図である。
【
図21】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫のインナーライナーとケースの相対位置の概略構造図である。
【
図25】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の冷蔵室の斜視図である。
【
図27】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの圧力検出ユニットの分解斜視図である。
【
図29】本開示の幾つかの実施例に係る冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの概略図の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下は、当業者が本開示をよりよく理解し、それを実施することができるように、本開示について、具体的な実施例を組み合わせてさらに説明するが、本開示に係る保護の範囲は、発明を実施するための形態に記載される範囲に限定されない。なお、本開示における実施例及び実施例中の特徴は、矛盾しない限り、互いに任意に組み合わせることができる。
【0008】
なお、本開示の実施例におけるすべての方向指示(上、下、左、右、前、後など)は、ある特定の姿勢(図面に示すように)において各構成要素間の相対位置関係や動作状況等を説明するためのものに過ぎず、当該特定の姿勢が変化すると、それに伴って当該方向指示も変化する。
【0009】
また、本開示に関する「第1」、「第2」などの記載は、説明の目的だけに用いられ、相対重要性を指示又は暗示している、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されるべきでない。したがって、「第1」、「第2」で限定される特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含み得る。
【0010】
さらに、各実施例間の技術案は互いに組み合わせてもよいが、当業者が実現できること基づくものでなければならなく、技術案の組み合わせが互いに矛盾し、又は実現できない場合、このような技術案の組み合わせが存在しないし、本開示に係る保護範囲内に入らないと考える。
【0011】
図1~
図11は冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットのロック機構の概略構造図である。
図1~
図11に示すように、冷蔵庫1は、ケース2aと、インナーライナー2bと、両者の間に位置する断熱層(図示せず)とを含む断熱された筺体2を備える。筺体2は、食品等の物品を貯蔵するための複数の断熱された貯蔵区画を画定している。本実施例において、これらの貯蔵区画は、それぞれ上部に位置する冷蔵室12と、底部に位置する冷凍室である。貯蔵区画は、それぞれ対応する箱扉によって閉じることができる。本開示では、冷蔵室12は冷蔵観音開扉が設けられ、冷凍室は冷凍観音開扉が設けられる。
【0012】
なお、本開示は、冷蔵庫1の貯蔵区画の具体的な分布形態に限定されるべきではなく、例えば、引き出し式の扉を有する冷蔵庫1等の、他の形態の冷蔵庫1にも適用可能である。
【0013】
冷蔵庫1は、閉ループを形成する蒸発式冷凍システムを有する。冷凍システムは、少なくとも圧縮機(図示せず)、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び蒸発器(図示せず)を含む。このような冷凍システムは、従来技術において周知技術であるので、これ以上の説明は省略される。もちろん、冷蔵庫1は、他の形態の冷凍システム(例えば吸収式冷凍システム、熱電冷凍システムなど)を使用することもできる。
【0014】
図1及び図12に示すように、冷蔵庫1には、低圧状態に保持可能な低圧貯蔵ユニット15と、低圧貯蔵ユニット15から気体を抽出するための抽気装置と
が設けられる。抽気装置は、真空ポンプ22、及び真空ポンプ22と低圧貯蔵ユニット15との間に接続された管路を含み得る。
【0015】
冷蔵庫1には、低圧貯蔵ユニット15に対する真空排気の自動制御を実現するために、低圧貯蔵ユニット15に対する真空排気を行うように抽気装置を制御する制御ユニットが設けられている。
【0016】
本実施例において、低圧貯蔵ユニット15は冷蔵室12内に設けられている。なお、他の実施例において、低圧貯蔵ユニット15は、例えば、冷蔵温度領域と冷凍温度領域との間で温度範囲を切り替えることができる変温室等の、他の貯蔵区画内に設けられてもよい。
【0017】
低圧貯蔵ユニット15は、冷蔵室12の底部に位置し、冷蔵室12の底壁に支持されている。低圧貯蔵ユニット15の隣接位置には、湿度が高く、野菜等の食品の保存に適した鮮度保存容器44が設けられてもよく、低圧貯蔵ユニット15は、冷蔵室12の底部において鮮度保持容器44と並設されている。
【0018】
低圧貯蔵ユニット15は、筺体2とは別体に構成されて筺体2内に組み付けられてよい。
図2~
図4に示すように、本実施例において、低圧貯蔵ユニット15は、略扁平な直方体状を有し、低圧貯蔵ユニット15の幅と鮮度保持容器44の幅との合計が、冷蔵室12の幅よりわずかに小さく、これにより、冷蔵室12の底部空間を効果的に分配し、鮮度保持容器44と低圧貯蔵ユニット15はいずれも冷蔵室12内に挿入可能、かつ冷蔵室12から引き出し可能である。
【0019】
低圧貯蔵ユニット15は、冷蔵室12内に固定されるケース4と、ケース4に接続されて冷蔵室12に押し込まれたり、または冷蔵室12から引き出されたりすることができる扉5とを含む。
【0020】
図2~
図4に示すように、ケース4は箱形構造を有し、食品の出し入れ口14aを有する扁平な低圧貯蔵室14を画定する。本実施例において、出し入れ口14aは、使用者に面するケース4の前端に位置している。
【0021】
ケース4の箱壁の外側には格子状の補強リブ40が設けられ、これにより、ケース4の箱壁の強度を向上させ、ケース4の真空排気後の内外気圧差による変形を防止する。
【0022】
図3に示すように、ケース4は、お互いに接続されて低圧貯蔵室14を形成する上ケース41及び下ケース42を含み、上ケース41と下ケース42は超音波溶接によって一体化される。具体的には、下ケース42は、底壁42a、及び順次接続されて底壁42aの縁に設けられた第1下側壁42c、下後壁42b、第2下側壁42d、並びに下ケース42の前端部に位置して出し入れ口14aが形成される前端壁42eを含み、ここで、下ケースの底壁42aは即ち低圧貯蔵ユニット15の底壁である。本実施例において、前端壁42eは、水平面に略垂直で、扉5との突き合わせに用いられる平坦な突き合わせ面43を有する。
【0023】
図3及び図4に示すように、上ケース41は、天壁41aと、順次接続されて天壁41aの縁に設けられた上後壁41b、第1上側壁41c、第2上側壁41dとを有し、上ケース41の第1上側壁41c及び第2上側壁41dの下壁面と天壁41aとの距離は、後方から前方に向けて線形的に減少し、天壁41aの前端縁で0に減少する。即ち、第1上側壁41c及び第2上側壁41dの天面に垂直な平面における投影は、三角形である。
【0024】
ここで、上後壁41bと下後壁42bとが合わせられ、第1下側壁42cと第1上側壁41cとが合わせられ、第2下側壁42dと第2上側壁41dとが合わせられ、天壁41aの前端部と下ケース42の前端壁42eとが合わせられ、上記の突き合わせ位置が超音波溶接によって溶接固定され、これにより、上ケース41と下ケース42とが固定接続され、低圧貯蔵室14が形成される。上記の超音波溶接は、上ケース41と下ケース42との接続強度を効果的に向上させ、ケース4全体の気密性を確保する。また、ケース4の出し入れ口14aが下ケース42の前端壁42eに形成されることは、ケース4の出し入れ口14aに一体性を付与し、ケース4の気密性を効果的に確保する。さらに、第1上側壁41c及び第2上側壁41dの下壁面と天壁41aとの距離がいずれも後方から前方に向けて線形的に減少し、さらに天壁41aの前端縁で0に減少するという設置は、上ケース41と下ケース42とが合わせられる突き合わせ面の数を減少し、ケース4全体の気密性、特に、ケース4の出し入れ口14aでの気密性を向上させる。一方、ケース4は、上ケース41と下ケース42とを有する別体構造に設けることにより、格子状の補強リブ40の加工が便利になる。
【0025】
図6に示すように、扉5が閉位置にある時にケース4と扉5との間に気密的な接合が形成されるように、扉5に環状のシール素子16を設けることができ、ケース4と扉5との接合箇所から低圧貯蔵室14への気体の侵入を防止することができる。シール素子16は、ケース4の前端に設けられてもよく、例えば前端壁42eに接続される。
【0026】
低圧貯蔵室14が扉5によって閉じられ、且つ抽気装置が起動する時、低圧貯蔵室14内に位置する気体が抽出され、低圧貯蔵室14は低圧状態にある。本開示の好ましい実施例によれば、真空排気プロセスの終了時に、低圧貯蔵室14内の圧力は、標準大気圧と絶対真空との間にある。低圧貯蔵室14内の気圧は標準大気圧より低いので、当業者は、俗称としてこれを「真空室」とも称する。
【0027】
図2に示すように、扉5は、引き出し式の扉であり、扉5をケース4に押し込んで低圧貯蔵室14の出し入れ口14aを閉じたり、ケース4から引き出して低圧貯蔵室14を開いたりすることができる。扉5の後側には、物置きに用いられるトレー状の物置き容器54が接続されている。ユーザは、低圧貯蔵ユニット15内の物品を取り出したり、物品を低圧貯蔵ユニット15内に貯蔵したりするように、低圧貯蔵室14に物置き容器54を出し入れする。扉5は、物置き容器54とともに、ケース4内に出し入れ可能な引き出しユニットを構成している。
【0028】
物置き容器54とケース4との間には、伸縮可能なガイドレールユニット17が設けられ得る。これにより、扉5及び物置き容器54はスムーズにケース4から引き出されたり、またはケース4に押し込まれたりすることができるようになる。
【0029】
低圧貯蔵ユニット15は、閉位置にある扉5とケース4とをロックするための一対のロック機構を含む。
図2~
図11に示すように、各々のロック機構は、ケース4に設けられた第1嵌合部6と、回転軸Xを中心に扉5の両端に回転可能に設けられ、対応する側の第1嵌合部6と嵌合して扉5のロック及びロック解除を実現するための第2嵌合部7とを含む。第2嵌合部7と第1嵌合部6との結合により、扉5は閉位置にロックされ、ケース4と扉5との間のシール素子16がロック機構によるロック力で押圧されて十分に変形し、扉5とケース4との間の気密性が向上する。
【0030】
ケース4の出し入れ口14aに近い箇所の第1下側壁42c及び第2下側壁42dには、いずれもロック収容部61及びロック収容部61内に位置する第1嵌合部6が設けられており、
図7に示すように、ケース4には、ケース4の底壁42aに平行な第1囲板60aと、第1囲板60aの出し入れ口14aから離れた一端の後端部に連なり、且つ前向き及び下向きにケース4の最前端まで延びる第2囲板60bとが設けられている。第1囲板60aと第2囲板60bとは、接続されてロック収容部61を形成する。ロック収容部61は、ケース4の最前端において、第2嵌合部7を挿入または引き抜くための通過口64が形成されている。本実施例において、第1囲板60a及び第2囲板60bのケース4の箱壁から離れた端面と、補強リブ40のケース4の箱壁から離れた端面とを、共通端面とする。第1嵌合部6のケース4の箱壁から離れた端面と、補強リブ40のケース4の箱壁から離れた端面とを、共通端面とするという設置は、低圧貯蔵ユニット15の占用空間を増大させることなく、空間を十分に利用することができる。
【0031】
第1嵌合部6は、ロック部62を含み、ロック収容部61内において、ロック部62が第1囲板60aに固定され、ロック部62は、第1囲板60aに垂直なロック壁62a及び傾斜配置されたガイド壁62bを含み、ガイド壁62bは、一端がロック壁62aの第1囲板60aから離れた端部に接続され、他端が第1囲板60aの出し入れ口14aに近い端部に接続される。
【0032】
図6に示すように、ケース4の少なくとも一側のロック収容部61の上部には、抽気装置に電気的に接続され、第2嵌合部7と嵌合して扉5のロックとロック解除状態を検出するための位置検出装置が設けられている。位置検出装置は、ケースに固定して取り付けられたリミットスイッチ63、及びケースにスライド可能に接続されたリミットプッシュロッド63aを含み、リミットスイッチ63は、トリガ部を有し、リミットプッシュロッド63aは、一端がトリガ部と嵌合し、他端が第2嵌合部7と嵌合し、第2嵌合部7がロック壁62aに沿ってスライド移動する時、リミットプッシュロッド63aを押して移動させ、これにより、リミットスイッチ63をトリガする。
図7に示すように、第1囲板60aには、ガイド壁62bとそれぞれロック壁62aの両側に位置する開口65が設けられ、開口65は、ロック壁62aに隣接して設けられている。リミットスイッチ63のリミットプッシュロッド63aは、開口65を介してロック収容部61内に突出し、ロック壁62aの近傍に位置している。
【0033】
図2、
図5~
図11に示すように、扉5には装飾カバー8が接続されている。扉5の2つの対向する端部には接続部材83が設けられ、第2嵌合部7は接続部材83に回転可能に設けられている。第2嵌合部7は、その回転軸Xを中心に回転し、これに固定されたハンドル81を連動させて回転させる。
【0034】
ハンドル81の両端には、それぞれ1つの第2嵌合部7が固定されている。本実施例において、第2嵌合部7は、ハンドル81の対応する末端に固定された後、ねじ等の固定装置によってハンドル81に対して移動不能にハンドル81に固定されており、これにより、ハンドル81が回転移動する時、第2嵌合部7も回転軸Xを中心に回転する。
【0035】
図5及び図10に示すように、本開示の幾つかの実施例において、第2嵌合部7は、回転軸Xを中心に回転可能であるロック板を含み、回転軸Xの軸線が水平方向に配置され、ハンドル81から所定の距離を有する。ロック板のケース4の側壁に面する側には突出ブロック72が設けられ、ロック板は、ハンドル81の駆動下で回転軸Xを中心に回転する時、突出ブロック72は、ガイド壁62bに沿ってロック壁62aの後側にスライド移動し、扉5とケース4とのロックを実現する。
【0036】
図5に示すように、ロック板は、平板状であり、順次に首尾接続された第1スラット71a、第2スラット71b及び第3スラット71cを含み、第1スラット71aと第
3スラット71
cとの接続箇所は延在して、第1スラット71aと第3スラット71cの同じ側に位置し、且つ第1スラット71aとの間に鋭角をなす第4スラット71dを形成する。
【0037】
前記第2スラット71bの中間位置は、扉5の端部の接続部材83に回転可能に固定され、突出ブロック72は、第2スラット71bと第3スラット71cとの接続箇所に設けられる。第4スラット71dの第3スラット71cから離れた端部は、ハンドル81の対応する末端に固定されている。ハンドル81が回転移動する時、ハンドル81は、第4スラット71dを介して、第2スラット71bの中間位置に位置する回転軸Xを中心に回転するように第2嵌合部7の全体を連動させる。
【0038】
扉5の前側には、低圧貯蔵ユニット15の内外両側を連通するためのガス充填通路18(
図5に示すように)、及びガス充填通路18を開閉するための放圧装置を設けてもよい。放圧装置は、第2嵌合部7と連動するロッド20、ロッド20に固定接続された回転板59、及び回転板59に固定され、ガス充填通路18を開閉するための放圧部材19を含む。その中、ロッド20の両端はそれぞれ対応する側のロック板に固定され、ロッド20と突出ブロック72とはそれぞれ回転軸Xの両側に位置され、回転板59の回転軸線は第2嵌合部の回転軸Xと一致し、第2嵌合部7がハンドル81の駆動下で回転軸Xを中心に回転する時、ロッド20及び回転板59を連動させて同軸に回転させ、放圧部材19はガス充填通路18を閉める。その中、ロッド20の両端部は装飾カバー8を貫通し、第2嵌合部7の第1スラット71aはロッド20の対応する一端に相対移動不能に固定されている。装飾カバー8の両側には、ロッド20の回転運動の軌跡と一致する回避穴39が設けられ
(図2に示すように)、扉5と装飾カバー8との間にはロッド20が回転運動するための隙間が存在する。
【0039】
図2と併せて
図5に示すように、扉5は、その前表面5aから後方に凹んだ、放圧装置の少なくとも一部を収容するための収容キャビティ52を有する。ガス充填通路18は、収容キャビティ52の装飾カバー8から離れたキャビティ壁に設けられ、低圧貯蔵室14と収容キャビティ52とを連通し、収容キャビティ52内には、回転軸Xを中心軸とする突出柱53が設けられ、回転板59は、一端がロッド20に固定され、他端が突出柱53を中心に回転可能に収容キャビティ52内に固定され、放圧部材19は、回転板59の内側に設けられ、回転板59
の外側には、トーションスプリングが設けられている。扉5とケース4とがロックされている時、第1嵌合部6と第2嵌合部7とがロックされ、トーションスプリングが回転板59を圧締し、放圧部材19をガス充填通路18に圧締させる。扉5が閉位置にあるがまだロックされていない時、印加された外力を解放した後、トーションスプリングの作用下で、回転板59は、内向き及び下向きに押し下げられ、回転板59は、第2嵌合部7及びハンドル81を連動させて内向き及び下向きに回転させ、このようにユーザが扉を閉じる時、ユーザ
の作用力を減らし、閉じる操作を簡易化することができ、また、トーションスプリングは、ハンドル81の上向き及び前向きに回転する限界位置を制限することができるので、ハンドル81が回転し続けてハンドル81の上端が扉5の前表面5aに近づく時に、ユーザの手がハンドル81と扉5とによって挟まれることを防止できる。
【0040】
本開示の幾つかの実施例によれば、回転板59の端部には、ロッド20を取り付けるための断面多角形状の固定通路が設けられ、ロッド20の断面形状は、固定通路の断面形状と一致し、断面多角形状の設置は、ロッド20と回転板59との相対的な回転運動の生成を不可能にする。
【0041】
図6~
図8に示すように、扉5は閉位置にあるがまだロックされていない時の状態にあり、この時、ハンドル81は第1位置にある。ユーザがハンドル81を下向き及び後向きに押圧する時、ハンドル81は、第2嵌合部7の回転軸Xを中心に内向きに回転し、同時にハンドル81は、第2嵌合部7及びロッド20を連動させて内向きに回転させ、第2嵌合部7の突出ブロック72は、ロック部62の出し入れ口14aから離れた側に徐々に近づき、同時に、リミットスイッチ63のリミットプッシュロッド63aに徐々に近づく。ロッド20は、回転プレート59を連動させて内向きに回転させ、回転板59は、放圧部材19を連動させてガス充填通路18に徐々に近づけさせる。
【0042】
図9~
図10に示すように、扉5とケース4とがロック状態にあり、この時、ハンドル81は第2位置にある。ハンドル81が第2位置に回転する時、第2嵌合部7がロック収容部61内に回転進入し、第2嵌合部7上の突出ブロック72がロック壁62aの後側の隣接位置に移動し、さらにリミットプッシュロッド63aを押して上方に移動させ、リミットスイッチ63をトリガし、リミットスイッチ63は、扉が閉じているとの制御信号を制御ユニットに送信し、制御ユニットが制御信号に応じて抽気装置を制御して抽気を開始する。この時、放圧部材19は、ガス充填通路18を閉塞するようにガス充填通路18に密着し、低圧貯蔵室14は密閉空間となる。上記の第1嵌合部6、第2嵌合部7、抽気装置に電気的に接続されるリミットスイッチ63の設置は、扉5とケース4とのロック状態を即時に監視測定することができ、扉5とケース4とがロックされている時、抽気装置に真空排気信号を即時に送信することにより、低圧貯蔵ユニット15の真空度を確保し、食品の鮮度保持効果を確保する。
【0043】
図11に示すように、扉5とケース4とがロック解除され且つ分離した開状態にある時、扉5を押して閉める。扉を閉める形態として、ユーザはハンドル81を上向きに持ち上げてケース4に向けて押すことができ、扉5が閉位置にあるがまだロックされていない状態にある時、下向き及び後向きにハンドル81を押圧するとロックが完了し、同時に放圧部材19がガス充填通路18を閉塞するようにガス充填通路18に密着する。扉を閉める別の形態として、ユーザは、装飾カバー8を直接押すことができる。装飾カバー8との連動下で、第2嵌合部7は、ロック収容部61に平行移動し、第2嵌合部7上の突出ブロック72は、ロック部62のガイド壁62bに接触し、水平方向の押し力及びガイド壁62bの作用下で、突出ブロック72は、ガイド壁62bに沿って下方に移動し、第2嵌合部7を連動させて回転軸Xを中心に下方に回転させ、突出ブロック72は、下方に移動しガイド壁62bとロック壁62aとの接続箇所に徐々に近づき、扉5をケース4に向けて移動させるように押し続け、突出ブロック72がロック壁62aの後側の隣接位置に移動し、扉5とケース4とがロックされ、同時に、放圧部材19がガス充填通路18を閉塞するようにガス充填通路18に密着する。本開示において、扉5の前側の装飾カバー8を直接押して押し閉めるという閉扉形態は、ハンドル81を使用せず、便利で快適であり、ユーザの付勢点をハンドル81に置く手間を減らし、同時に、ガイド壁62bの作用下で、ロックプロセスがスムーズ且つ安定し、衝突を回避する。
【0044】
扉5とケース4とがロック状態にあり、扉5を開こうとする時、ユーザは、ハンドル81の下端を持って上向き及び外向きに持ち上げ、ハンドル81が回転軸Xを中心に回転し、接続部材83に固定された第2嵌合部7は、上方に回転する。この過程中において、ロッド20が上方に回転し、回転板59を連動させて回転軸Xを中心に上方に回転させ、放圧部材19もガス充填通路18に対する閉塞を解除し、外気はガス充填通路18を通って低圧貯蔵室14内に進入して内外圧力をバランスさせる。その後、ユーザはハンドル81を持って手前に引くと、扉5を開くことができる。
【0045】
以上の第2嵌合部7と第1嵌合部6は、低圧貯蔵ユニット15の占用空間を増加せずにロックを完了でき、しかも、構造がコンパクトで嵌合が安定的である。
【0046】
ロック位置における第2嵌合部7と第1嵌合部6との嵌合は、扉5とケース4との間にロック力を提供し、シール素子16を十分に変形させ、これにより、扉5とケース4との間の気密性を向上させる。
【0047】
ハンドル81が
図9及び
図10に示す位置にある時、ガス充填通路18は放圧部材19によって緊密に閉じられ、ハンドル81が
図6~
図8に示す位置にある時、ガス充填通路18は既に開けられ、外気がガス充填通路18を通って低圧貯蔵室14に進入し、ひいては低圧貯蔵室14の低圧状態を解放することができる。なお、他の実施例において、ガス充填通路18及び放圧部材19は、ハンドル81から独立して設けることもできる。例えば、扉5にはボタンが設けられており、このボタンを押すことにより、ガス充填通路18が開けられ、その後、ユーザはハンドル81を再度操作することで扉5を開く。
【0048】
図11に示すように、扉5の下端面5bに近い領域は、前表面5aから後方に凹んでハンドル81を収容する収容空間82を形成しており、本実施例において、収容空間82の下端は扉5の下端面5bまで延び、左右両端は扉5の側端面5cまで延びている。扉5がロック状態である時、ハンドル81は収容空間82内に位置し、ハンドル81の前表面は
、収容空間82の上部に位置する扉5の前表面5aと面一であり、これにより低圧貯蔵ユニット15の占用体積を低減する。特に好ましくは、第2位置にあるハンドル81は、扉5の収容空間82内に完全に収容され、扉5の前表面を超えない。扉5が閉位置にあるがまだロックされていない状態にある時、ハンドル81が第1位置にあり、ハンドル81が収容空間82から出て、扉5の前表面5aの前側に位置する、ハンドル81が第1位置にある状態は、ユーザが低圧貯蔵ユニット15を開ける時に発生し、この時、冷蔵庫1の扉が開いており、低圧貯蔵ユニット15が占める冷蔵庫1の内部空間には影響を与えない。
【0049】
冷蔵庫1の扉が閉状態にあり且つ低圧貯蔵ユニット15の扉5が閉位置にあり、且つハンドル81が第2位置(引返し位置)にある時、扉を閉じる時に低圧貯蔵ユニット15が損傷することを回避するように、扉の内側とハンドル81とは一定の距離を保持する。従って、ハンドル81を収容空間82内に設けることにより、低圧貯蔵ユニット15と冷蔵庫1の扉の内側との間の距離を減少することができ、ひいては冷蔵庫1の空間利用率を向上させることができる。
【0050】
装飾カバー8は、扉5の正面から放圧装置を遮蔽するように扉5に接続されている。これにより、ロッド20は全体として扉5内に位置する。
【0051】
ハンドル81は、扉5に固定された後、扉5に回転可能に接続されている。ハンドル81を回転させる時、第2嵌合部7が回転し、ロッド20と回転板59とがいずれも回転軸Xを中心に回転する。
【0052】
ハンドル81は、回転軸Xを中心に第1位置と第2位置との間で回転可能である。第1位置において、ハンドル81と扉5の収容空間82のケース4に近い壁面との間になす夾角は最大となり、その下端と扉5の収容空間82のケース4に近い壁面との間には最大の距離が形成されるため、第1位置は伸出位置ともいえる。第2位置において、ハンドル81と扉5の収容空間82のケース4に近い壁面との間になす夾角は最小となり、その下端と収容空間82のケース4に近い壁面との間には最小の距離が形成されるため、第2位置は引返し位置ともいえる。それに対応して、ハンドル81に連動する第2嵌合部7及び第2嵌合部7に連動するロッド20も第1限界位置と第2限界位置との間で回転するように制限されており、ここで、ハンドル81が第1位置にある時、第2嵌合部7及びロッド20はいずれも第1限界位置にあり(
図6、
図8に示すように)、ハンドル81が第2位置にある時、第2嵌合部7及びロッド20はいずれも第2限界位置にある(
図9に示す状態)。
【0053】
図12~
図14は冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの排気設置の概略構造図である。
図12~
図14に示すように、冷蔵庫1は、冷蔵庫1内部の凝縮水を排出するための排水管21を有する。抽気装置は、一端が低圧貯蔵ユニット15に連通し、他端が冷蔵庫1の排水管21に連通している。抽気装置が作動し、低圧貯蔵ユニット15内の空気を抽出して排水管21に輸送し、最終に、排水管21によって冷蔵庫1から排出される。これにより、低圧貯蔵ユニット15内から抽出された気体が冷蔵庫1内部に直接進入して冷蔵室12における他の領域の食品の互いのにおいが移り、食品の鮮度保持効果に影響を与えることを回避する。
【0054】
抽気装置は、真空ポンプ22、真空ポンプ22と低圧貯蔵ユニット15とを接続する第1管路23、及び真空ポンプ22と排水管21とを接続する第2管路24を含む。真空ポンプ22は、冷蔵室12のインナーライナー2bに設けられ、且つ低圧貯蔵ユニット15の底部に近い。
【0055】
低圧貯蔵ユニット15の頂部の後端に近い位置には、第1管路23に接続される抽気口が設けられ、排水管21には、第2管路24に接続される排気口が設けられる。
【0056】
真空ポンプ22は、ポンプ、第1管路23に連通する抽気管22a、及び第2管路24に連通する排気管22bを有する。真空ポンプ22の抽気管22aは、排気管22bと並設されており、且つ真空ポンプ22の同じ端に位置し、第1管路23は、低圧貯蔵ユニット15の抽気口に固定されて折曲転向し、低圧貯蔵ユニット15の後端頂部の縁に沿って延び、その後、第1転向位置A1でインナーライナー2bの後壁に向かうように90度転向し、且つ低圧貯蔵ユニット15の天壁41aとの平行を保持して第2転向位置B1まで延び、第2転向位置B1で再び90度転向して第3転向位置C1に至るまで下方に延び、第3転向位置C1で再び転向して抽気管22aと連通し、ここで、低圧貯蔵ユニット15の底壁42aが所在する平面において、第2転向位置B1の当該平面における投影と第3転向位置C1の当該平面における投影は、いずれも抽気管22aの当該平面における投影の延長線上に位置する。また、第1転向位置A1の投影は低圧貯蔵ユニット15の底壁42a上に落ち、第2転向位置B1の投影は、インナーライナー2bの後壁の投影と低圧貯蔵ユニット15の後壁の投影との間に位置する。その中、第2転向位置B1の投影は、第3転向位置C1の投影と重なる。第2管路24は、真空ポンプ22の排気管22bに連通し、インナーライナー2bを通過して排水管21上の排気口に連通している。上記の第1管路23の複数回の転向設置により、管路の経路が整列され、管路のインナーライナー2bの後壁に垂直な方向に占める空間を減少し、これにより、低圧貯蔵ユニット15の利用可能な空間を増加する。
【0057】
なお、本開示は、上記に記載の抽気管22aの転向形態に限定されるべきではなく、本開示は、管路の占用空間を低減するように他の転向形態を適用することもできる。
【0058】
図15~
図18は冷蔵庫の抽気装置の概略構造図である。
図15~
図18に示すように、抽気装置は、ポンプケース27と、ポンプとポンプケース27との間に外嵌された弾性体28とを含む。ポンプケース27には、インナーライナー2bの後壁に固定された接続板27aが設けられ、本実施例において、接続板27aには、ネジ孔が設けられ、ポンプケース27とインナーライナー2bの後壁とは、ネジによって固定接続されている。
【0059】
図16及び図17に示すように、弾性体28は、真空ポンプ22が取り付けられる本体部74を有し、本体部74には、真空ポンプ22の形状と一致する取付キャビティ74aが設けられ、本体部74の取付キャビティ74aの径方向寸法は、真空ポンプ22の対応する位置の径方向寸法より小さく、弾性体28を真空ポンプ22に密着させるとともに、真空ポンプ22の振動を即時に吸収する。
【0060】
真空ポンプ22において抽気管22a及び排気管22bが設けられた側とは反対側の一端には、位置決めブロック22cが設けられ、本体部74の取付キャビティ74aの一端には抽気管22a及び排気管22bが穿通される穿孔75が設けられ、他端には真空ポンプ22の端部と嵌合するエンドカバー76が設けられ、エンドカバー76には位置決めブロック22cと嵌合する位置決め孔76aが設けられ、これにより、真空ポンプ22の端部を保護する。
【0061】
本体部74の外周には、本体部74の中心軸に沿って並設され、本体部74を取り囲む複数の突起77が設けられている。弾性体28の本体部74の外径寸法は、ポンプケース27の内径寸法より小さく、弾性体28の突起77の外径寸法は、ポンプケース27の内径寸法より大きく、これにより、弾性体28がポンプケース27の内部に取り付けられる時、弾性体28が押圧されてポンプケース27と真空ポンプ22との間に取り付けられ、複数の突起77の間に空気キャビティが形成され、これにより、弾性体28の振動騒音低減効果を向上する。
【0062】
突起77には切欠き77aが設けられ、複数の突起77における切欠き77aの位置は対応しており、切欠き77aは弾性体28の変形のための空間を事前に保留し、弾性体28の変形能力を確保し、振動騒音低減効果を向上する。本実施例において、切欠き77aは半円形である。複数の切欠き77aは、突起77上に均一に分布している。なお、本開示は、上記に記載の切欠き77aの形状や個数に限定されるものではなく、他の形状の切欠き77aを適用してもよい。例えば、本開示は、1つの突起77に弓形の切欠き77aを4つ設けてよい。
【0063】
ポンプケース27は、第1ケース27bと第2ケース27cを含み、第1ケース27bと第2ケース27cとが係止されて弾性体28の外側に取り付けられている。以上のように、ポンプケース27は別体で設けられており、着脱に便利である。
【0064】
図19~
図22は冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの固定機構の概略構成図である。
図19~
図22に示すように、冷蔵庫1は、低圧貯蔵ユニット15とインナーライナー2bとを接続するための複数の固定機構を含む。各々の固定機構は、低圧貯蔵ユニット15の底壁42aに設けられた第1固定部3と、冷蔵室12のインナーライナー2bの底壁に設けられた第2固定部11とを含み、第1固定部3と第2固定部11との結合により、低圧貯蔵ユニット15が冷蔵室12に固定される。
【0065】
図20に示すように、第1固定部3は、順次接続された第1側板31、第2側板32及び第3側板33を有し、ここで、第1側板31と第3側板33とは、いずれも第2側板32に垂直で第2側板32の同じ側に位置し、これにより、第1側板31と第3側板33との間にガイド通路36を形成し、第2側板32から離れた一端にガイド通路口36aを形成する。第2側板32には固定孔32aが設けられている。第2側板32のケース4の底壁42aから離れた一端には、第1底板34が設けられ、第1底板34は、第2側板32と第3側板33とを接続し、第1底板34には、位置規制通路35が形成されており、位置規制通路35は、第2側板32から離れる方向に延び、第1底板34の第2側板32から離れた端部には、位置規制通路口35aが形成されており、即ち、ガイド通路口36aと位置規制通路口35aとは、方向が一致する。ここで、位置規制通路35は、第2側板32から位置規制通過口35aに向かう方向に沿って、漸次拡大するように設定され得る。複数の第1固定部3は、ガイド通路口36aの方位の一致を保持して低圧貯蔵ユニット15の底壁42a上に分布している。本実施例では、4つの第1固定部3が2組2列に設けられている。ガイド通路36のガイド通路口36aは、ケース4の後側に向け、又は鮮度保持容器44とは離反する一側に位置し、これにより、取り付け後の低圧貯蔵ユニット15とインナーライナー2bとの隙間をできる限り減少し、冷蔵庫1の内部空間を十分に利用し、低圧貯蔵ユニット15を取り付けるための取付空間を事前に保留することを回避し、ひいては低圧貯蔵ユニット15の占用空間を減少する。
【0066】
図22に示すように、第2固定部11は、インナーライナー2bの底壁に固定された第2底板11a、固定孔32aに嵌合する固定フック11b、及び第2底板11aと固定フック11bとを接続する固定柱11cを有する。固定柱11cは、ガイド通路36及び位置規制通路35内に取り付けられ、固定フック11bは、第1底板34とケース4の底壁42aとの間に位置し、且つ固定孔32a内に取り付けられて第2側板32と係合し、この時、固定柱11cは、位置規制通路35の第2側板32に近い端部に当接し、以上の嵌合設置は、第2固定部11の3つの次元に対して位置規制をし、取付安定性が向上する。複数の第2固定部11は、方位の一致を保持してインナーライナー2bの底壁上に分布している。本実施例において、インナーライナー2bの底壁上には、第2底板11aを固定する窪み30が設けられ、これにより、第2固定部11を固定し、第2固定部11の占用空間の高さを低減する。
【0067】
組み立て時、低圧貯蔵ユニット15の位置を調整し、第2固定部11の固定フック11bを第1固定部3のガイド通路口36aに対応させ、固定柱11cを位置規制通路口35aに対応させ、そして、低圧貯蔵ユニット15を押し、固定フック11bが第1固定部3の固定孔32a内に取り付けられるまで、即ち、組み立てが完了するまで、第1固定部3の第1側板31を第2固定部11に近接させる。以上により、低圧貯蔵ユニット15とインナーライナー2bとの組み立ては、直接押すことで完成することができ、簡単で便利、素早くて効率的である。
【0068】
図23~
図26は冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの風路機構の概略構成図である。
図23~
図26に示すように、冷蔵庫1は、主風路と連通し、低圧貯蔵ユニット15の隣接位置に設けられた第1風路10を有し、第1風路10は、低圧貯蔵ユニット15の頂部に沿って前方に延び、これにより、低温空気を低圧貯蔵ユニット15の前端部にガイドし、同時に、低温空気が第1風路10を流通する時、第1風路10の周囲領域を冷却する。
【0069】
第1風路10は扁平状である。上記の設置は、第1風路10と低圧貯蔵ユニット15との重なり面積を増加し、冷却効果を向上することができる。第1風路10と低圧貯蔵ユニット15の前端との重なり面積を増加し、低圧貯蔵ユニット15の前後の温度差を減少するために、第1風路10は、吹出方向に沿って漸次拡大するように設けられてもよい。
【0070】
第1風路10の前端部には、その先端面に位置する第1吹出口10a、及びその下端面5bに位置する第2吹出口10bが設けられている。第1吹出口10aは、低温空気を前方にガイドし、低圧貯蔵ユニット15の前端部に低温空気を拡散させ、低圧貯蔵ユニット15の前後の温度差を低減する。第1吹出口10aは、第1吹出口10aで風速を向上させ、送風距離を大きくするために、吹出方向に沿って漸次縮小するように形成されてもよい。本実施例において、複数の第1吹出口10aは、間隔をあけて設けられている。
【0071】
第2吹出口10bは、低温空気を低圧貯蔵ユニット15の頂部にガイドして、第2吹出口10bを中心に低圧貯蔵ユニット15の頂部で拡散させて、これにより、低温空気が低圧貯蔵ユニット15を覆う。第1風路10から低圧貯蔵ユニット15の頂部への方向において、第2吹出口10bは漸次拡大するように設けてもよく、これにより、風速を緩和し、低温空気を第1風路10と低圧貯蔵ユニット15との間の隙間に沿って周囲に拡散させて、低圧貯蔵ユニット15を覆う。
【0072】
第1風路10の最先端と低圧貯蔵ユニット15の最先端との間の距離はL1と記し、低圧貯蔵ユニット15の前後方向の長さは、L2と記し、ここで、L1:L2∈[0.2,0.8]である。上記の設置は、低温空気を効率的に拡散させることができ、低圧貯蔵ユニット15の周囲に低温環境を形成し、これにより、低圧貯蔵ユニット15内部の温度を低減する。
【0073】
このように、第1風路10は、低圧貯蔵ユニット15の周囲に低温空気を導入して低圧貯蔵ユニット15を取り囲み、冷蔵室12の他の箇所よりも温度が低い低温環境を維持し、低圧貯蔵ユニット15の冷蔵鮮度保持効果を向上させることができる。
【0074】
本実施例において、インナーライナー2bの後壁には、主風路と連通する連通口が設けられ、第1風路10は、連通口に固定されている。なお、本開示は、第1風路10の設置位置や第1風路10の構成形態に限定されるものではなく、本開示は、他の位置や他の構成形態の、低圧貯蔵ユニット15の位置に隣接して低温空気を低圧貯蔵ユニット15の前端にガイドする第1風路10を適用してもよく、例えば、低圧貯蔵ユニット15の側面等の位置に設けられる第1風路10を適用してよい。
【0075】
図27~
図29は冷蔵庫の低圧貯蔵ユニットの圧力検出ユニットの概略構成図である。
図27~
図29に示すように、冷蔵庫1は、低圧貯蔵ユニット15の内圧を監視測定するように、低圧貯蔵ユニット15の背部に設けられ、低圧貯蔵ユニット15の内圧を検出し、且つ抽気装置に電気的に接続される圧力検出ユニット9を有する。低圧貯蔵ユニット15の内圧が予め設定された値より高くなって真空冷蔵作用を失った場合、圧力検出ユニット9が真空排気信号を抽気装置に送信し、抽気装置が作動して「真空室」を形成する。これにより、低圧貯蔵ユニット15が長時間開いていない場合、不可避の理由で長時間の漏気により圧力が上昇して予め設定された値に達した際に、抽気装置が適時に作動して低圧貯蔵ユニット15の真空度を確保し、食物の鮮度保持効果を確保することができる。
【0076】
図28に示すように、圧力検出ユニット9は、低圧貯蔵ユニット15の背部に突出する支柱91を有し、支柱91は、低圧貯蔵ユニット15の低圧貯蔵室14と連通する第1貫通孔91aを有する。支柱91の低圧貯蔵ユニット15から離れた一端には、支柱91の端部を密封するゴムシール材92と、ゴムシール材92に当接する圧力スイッチ93が設けられる。ゴムシール材92と支柱91の底部との間にはスプリング94が設けられ、スプリング94とゴムシール材92との間には浮動ブロック95が設けられている。低圧貯蔵ユニット15の内圧がある程度まで上昇すると、支柱91の第1貫通孔91aの内圧がそれに伴って上昇し、浮動ブロック95は一定の気圧作用を受け、スプリング94の引張力に抗してゴムシール材92を押して移動させ、ゴムシール材92は、浮動ブロック95の作用下で圧力スイッチ93に圧力を印加し、これにより圧力スイッチ93をトリガする。圧力スイッチ93は制御ユニットに制御信号を送信し、制御ユニットは制御信号に基づいて抽気装置を制御して低圧貯蔵ユニット15を真空排気する。
【0077】
図29に示すように、本開示の一実施形態において、第1貫通孔91aによって取り囲まれた低圧貯蔵ユニット15の背部領域には、スプリング94の一端に固定された取付ブロック45が設けられ、スプリング94の他端には浮動ブロック95が固定される。支柱91の低圧貯蔵ユニット15から離れた一端には、第1貫通孔91aの径方向寸法より大きな径方向寸法を有する第2貫通孔91bが設けられ、支柱91の低圧貯蔵ユニット15から離れた一端にゴムシール材92を取り付けるための取付台46を形成する。浮動ブロック95は、T型であり、ゴムシール材92に当接し且つ中心領域に窪み部95cが設けられたフローティングプレート95aと、スプリング94に接続された浮き柱95bとを含み、フローティングプレート95aの径方向寸法は、浮き柱95bの径方向寸法より大きい。ゴムシール材92は、フローティングプレート95a上の窪み部95cに嵌合する当柱92aが中央部位に設けられた円錐台殻形である。その中、円錐台殻形のゴムシール材92の取付台46から離れた一端の寸法は、取付台46に近い一端の寸法より小さい。
【0078】
図28に示すように、支柱91の外周には、圧力カバー55を取り付けるための固定台47が設けられる。圧力カバー55の一側には、支柱91に嵌合する環状の凹溝56が設けられ、凹溝56の外周には、固定台47に対応する固定板57が設けられる。圧力カバー55の他側には、圧力スイッチ93を取り付けるための収容キャビティ58が設けられる。その中、収容キャビティ58の底部には、ゴムシール材92を圧力スイッチ93に当接させるように第3貫通孔58aが設けられている。本実施例において、収容キャビティ58のキャビティ口には、圧力スイッチ93を固定するための弾性フック58bが設けられている。支柱91の端部は、圧力カバー55の環状凹溝56内に取り付けられ、環状凹溝56の内溝壁がゴムシール材92を圧締し、固定板57は、固定台47に嵌合され、ネジで固定接続されている。
【0079】
以上のように設置された圧力検出ユニット9は、低圧貯蔵ユニット15と一体に設けられ、圧力検出ユニット9の検出精度を向上させ、圧力検出ユニット9は、低圧貯蔵ユニット15の内圧をリアルタイムで監視測定し、低圧貯蔵ユニット15の内圧が予め設定された値より高くなって真空冷蔵作用を失った場合、真空排気信号を適時に抽気装置に送信し、これにより、低圧貯蔵ユニット15の真空度を確保し、食物の鮮度保持効果を確保する。
【0080】
以上の記載は、本開示の幾つかの実施例に過ぎず、他の形式で本開示を限定するものではなく、いかなる当業者は、上記の開示された技術内容を同等の変化の等価な実施例に変更または変形して他の領域に適用することができるが、本開示の技術案内容から逸脱しない限り、本開示の技術的本質に従って上記の実施例に対して行われる任意の簡単な補正、同等の変化及び変形は、依然として本開示の技術案の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0081】
1 冷蔵庫
2 筺体
4 ケース
5 扉
6 第1嵌合部
7 第2嵌合部
15 低圧貯蔵ユニット
18 ガス充填通路
81 ハンドル