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特許7408825サーチスペースのモニタリング方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】サーチスペースのモニタリング方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20231225BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231225BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231225BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20231225BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W8/22
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022548202
(86)(22)【出願日】2021-02-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 CN2021074919
(87)【国際公開番号】W WO2021155790
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-08-08
(31)【優先権主張番号】202010082038.3
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
(72)【発明者】
【氏名】李 根
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】劉 思▲チー▼
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-522452(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0058240(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0135127(US,A1)
【文献】vivo,Remaining issues on search space design[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717484,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717484.zip>,2017年10月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の伝送対象を配置している端末機器によって実行されるサーチスペースのモニタリング方法であって、
スケジューリング配置情報を取得することと、
前記スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含むサーチスペースSSをモニタリングすることとを含み、
前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象A に処理能力閾値X が割り当てられており、前記X は、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第二の特定の時間内に、前記A が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記X を超えない、サーチスペースのモニタリング方法。
【請求項2】
前記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、モニタリングされた前記SSは、
前記第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと、
前記第二の伝送対象が前記第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
前記第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第一の特定の時間内に、
前記第一のSSをモニタリングする処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
前記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
前記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力がLを単一の前記伝送対象の最大処理能力に掛けたものを超えないことであって、前記Lは正数であることとのうちの少なくとも一つを満たす、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも二つの前記 は、
【数1】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Rは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、前記端末機器によって報告された最大処理能力であり、又は
少なくとも二つの前記 は、
【数2】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
は、前記 のパラメータに従って決定された最大処理能力である、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の特定の時間又は前記第二の特定の時間は
なくとも一つのスロットと、
一つの時間間隔と、
モニタリングタイマーが有効になった時間内と、
物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会とのうちの一つを含み、そのうち、前記PDCCHモニタリング機会に対応するスケジューリング可能な物理下りリンク共有チャネルPDSCH又は物理上りリンク共有チャネルPUSCHの最も早い開始位置は同じである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記スケジューリング配置情報は、
前記複数の伝送対象の配置と、モニタリングされた前記SSと、スケジューリングされたDCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを配置するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前述した、スケジューリング配置情報を取得することの前に、前記方法は、端末能力を送信することをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と
ニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ーチスペースのモニタリング方法であって、
ネットワーク機器から端末機器にスケジューリング配置情報を送信することを含み、
そのうち、前記スケジューリング配置情報は、前記端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、前記端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、前記SSは、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含み、
前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象A に処理能力閾値X が割り当てられており、前記X は、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第二の特定の時間内に、前記A が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記X を超えない、サーチスペースのモニタリング方法。
【請求項9】
前記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、モニタリングされた前記SSは、
前記第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと、
前記第二の伝送対象が前記第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
前記第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前述した、スケジューリング配置情報を送信することの前に、前記方法は、端末能力を受信することをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と
ニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
複数の伝送対象を配置している端末機器であって、
スケジューリング配置情報を取得するための取得モジュールと、
前記スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含むSSをモニタリングするためのモニタリングモジュールとを含み、
前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象A に処理能力閾値X が割り当てられており、前記X は、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第二の特定の時間内に、前記A が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記X を超えない、端末機器。
【請求項12】
少なくとも二つの前記X は、
【数3】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Rは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、前記端末機器によって報告された最大処理能力であり、又は
少なくとも二つの前記X は、
【数4】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
は、前記A のパラメータに従って決定された最大処理能力である、請求項11に記載の端末機器。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、
スケジューリング配置情報を送信するための送信モジュールを含み、
そのうち、前記スケジューリング配置情報は、端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、前記端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、前記SSは、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含み、
前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象A に処理能力閾値X が割り当てられており、前記X は、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第二の特定の時間内に、前記A が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記X を超えない、ネットワーク機器。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~のいずれか1項に記載のサーチスペースのモニタリング方法を実現させる、端末機器。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項8~10のいずれか1項に記載のサーチスペースのモニタリング方法を実現させる、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年02月06日に中国で提出された中国特許出願番号202010082038.3の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明の実施例は、通信分野に関し、特にサーチスペースのモニタリング方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
5G NRシステムは、搬送波アグリゲーション(carrier aggregation、CA)をサポートしており、端末機器のために複数の搬送波(component carrier、CC)又はセルを配置及びアクティブ化でき、且つCAでのクロスキャリアスケジューリングをサポートしている。なお、NRは、マルチ伝送パネル(multiple Transmission and Reception Panel、M-TRP)のシーンもサポートしており、端末機器は、複数のTRPによってデータのスケジューリング及び送受信を行うことができる。しかしながら、Release-15 NRでは、一つのセルは、一つのスケジューリングセルによってスケジューリングされることしかできず(即ち、セルフスケジューリングするか、又はもう一つのセルによってスケジューリングされることしかできず)、且つPCellは、プライマリセル(Primary Cell、PCell)自体によってスケジューリングすることしかできない。
【0004】
制御チャネルのカバレッジを向上させるために、一般的にPCellを低周波数バンドの搬送波carrierに配備する。低周波数バンドのcarrierの帯域幅が不足しており、且つ他の一連の系列(例えば、LTE)に多数配備されて、PCell制御チャネルの容量が限られるため、関連技術におけるこのスケジューリング方式では、PCell制御チャネルの容量が限られるという問題を解決することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、関連技術におけるスケジューリング方式では、制御チャネルの容量が限られるという問題を解決することが困難であるという課題を解決するためのサーチスペースのモニタリング方法及び機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の側面によれば、サーチスペースのモニタリング方法を提供する。前記方法は、複数の伝送対象を配置している端末機器によって実行される。前記方法は、
スケジューリング配置情報を取得することと、
前記スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含むサーチスペースSSをモニタリングすることとを含む。
【0007】
第二の側面によれば、サーチスペースのモニタリング方法を提供する。前記方法は、ネットワーク機器によって実行される。前記方法は、
スケジューリング配置情報を送信することを含み、
そのうち、前記スケジューリング配置情報は、端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、前記端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、前記SSは、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含む。
【0008】
第三の側面によれば、端末機器を提供する。前記端末機器は、複数の伝送対象を配置している。前記端末機器は、
スケジューリング配置情報を取得するための取得モジュールと、
前記スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含むSSをモニタリングするためのモニタリングモジュールとを含む。
【0009】
第四の側面によれば、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、
スケジューリング配置情報を送信するための送信モジュールを含み、
そのうち、前記スケジューリング配置情報は、端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、前記端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、前記SSは、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含む。
【0010】
第五の側面によれば、端末機器を提供する。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第一の側面に記載のサーチスペースのモニタリング方法のステップを実現させる。
【0011】
第六の側面によれば、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第二の側面に記載のサーチスペースのモニタリング方法を実現させる。
【0012】
第七の側面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第一の側面と第二の側面とのうちのいずれか一つに記載のサーチスペースのモニタリング方法を実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法では、端末機器は、複数の伝送対象(例えば、複数のセル又は複数のTRP)を配置しており、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellがセルフスケジューリングすることをサポートすると同時にSCellによってPCellをスケジューリングすることをサポートし、それにより、(PCell)制御チャネルの容量が限られるという問題を解決し、通信効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
ここで説明された添付図面は、本出願のさらなる理解を提供するためのものであり、本出願の一部を構成する。本出願の例示的な実施例及びそれらの説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願に対する不適切な限定を構成しない。添付図面では、
図1】本発明の一つの実施例によるサーチスペースのモニタリング方法の概略的なフローチャートである。
図2】本発明の別の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法の概略的なフローチャートである。
図3】本発明の一つの実施例による端末機器の構造概略図である。
図4】本発明の一つの実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。
図5】本発明の別の実施例による端末機器の構造概略図である。
図6】本発明の別の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本出願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は、本出願の具体的な実施例及び対応する添付図面を結び付けながら、本出願の技術案を明確且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、全部の実施例ではなく、本出願の一部の実施例だけである。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。本明細書の各実施例における「及び/又は」は、前後両者の少なくとも一つを表す。
【0016】
理解すべきことは、本発明の実施例の技術案は、様々な通信システム、例えば、長期的進化(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)又はワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、5Gシステム、又はニューラジオ(New Radio、NR)システム、又は後続の進化通信システムに適用可能である。
【0017】
本発明の実施例では、端末機器は、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、携帯電話(handset)及び携帯機器(portable equipment)、車(vehicle)などを含んでもよいが、それらに限らず、この端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ以上のコアネットワークと通信を行ってもよく、例えば、端末機器は、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)、無線通信機能を備えたコンピュータなどであってもよく、端末機器は、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型の移動装置であってもよい。
【0018】
本発明の実施例では、ネットワーク機器は、無線アクセスネットワークに配備されている、端末機器に無線通信機能を提供するための装置である。前記ネットワーク機器は、基地局であってもよく、前記基地局は、各種の形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含んでもよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を備えた機器の名称は異なる可能性がある。例えば、LTEネットワークでは、進化ノードB(Evolved NodeB、eNB又はeNodeB)と呼ばれ、第三世代(3rd Generation、3G)ネットワークでは、ノードB(Node B)と呼ばれ、又は、後続の進化通信システムにおけるネットワーク機器などと呼ばれるが、用語は制限を構成しない。
【0019】
図1に示すように、本発明の一つの実施例は、サーチスペースのモニタリング方法100を提供する。この方法は、端末機器によって実行されてもよく、言い換えれば、この方法は、端末機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。この方法100は、以下のステップを含む。
【0020】
S102、スケジューリング配置情報を取得する。
【0021】
本発明の実施例では、端末機器は、複数の伝送対象を配置していてもよく、この複数の伝送対象は、複数のセルであってもよく、又はマルチ伝送ポイント(multiple Transmission and Reception Point、M-TRP、又はマルチ送受信ポイントと呼ばれる)であってもよく、即ち、伝送対象のサーチスペースは、特定のCORESET又はCORESET poolに関連する。
【0022】
選択的に、端末機器によって取得(例えば、受信)されたスケジューリング配置情報は、上記複数の伝送対象の配置、モニタリングされたサーチスペース(Search Space、SS)、スケジューリングされた下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマットなどのうちの少なくとも一つを配置するために用いられてもよい。上記スケジューリング配置情報は、上記複数の伝送対象間のスケジューリング関係を配置するために用いられてもよい。
【0023】
S104、スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの伝送対象が一つの伝送対象(スケジューリングされた伝送対象と呼ばれてもよい)をスケジューリングするSSを含むSSをモニタリングする。
【0024】
選択的に、このSSは、少なくとも二つのセル(スケジューリングセルと呼ばれてもよい)が一つのセル(スケジューリングされたセルと呼ばれてもよい)をスケジューリングするSSを含み、又は、このSSは、少なくとも二つのTRP(スケジューリングTRPと呼ばれてもよい)が一つのTRP(スケジューリングされたTRPと呼ばれてもよい)をスケジューリングするSSを含む。
【0025】
選択的に、上記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、端末機器によってモニタリングされたSSは、
1)複数の伝送対象のうちの第二の伝送対象以外の伝送対象(例えば、第一の伝送対象、第三の伝送対象、第四の伝送対象など)が第一の伝送対象をスケジューリングする第一のSSであって、そのうち、第一の伝送対象が第一の伝送対象をスケジューリングする場合、第一のSSは、第一の伝送対象がセルフスケジューリングするSSと呼ばれてもよい第一のSSと、
2)第二の伝送対象が第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
3)第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む。
【0026】
一つの例では、端末機器によってモニタリングされたSSは、第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと第二の伝送対象が第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSを含み、無論、第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSをさらに含んでもよい。
【0027】
別の例では、端末機器によってモニタリングされたSSは、第二の伝送対象、第三の伝送対象などが第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSを含む。
【0028】
選択的に、一つの実施例として、S104で言及されたSSをモニタリングすることは、第一の特定の時間内に、
1)上記第一のSSをモニタリングする処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
2)上記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
3)上記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力がLを単一の前記伝送対象の最大処理能力に掛けたものを超えないことであって、前記Lは正数であることとのうちの少なくとも一つを満たすことであってもよい。
【0029】
選択的に、Lは、前記第二の伝送対象によってスケジューリングされた伝送対象の数以下である。
【0030】
選択的に、前記Lは、予め定義されたものであり、又は前記Lは、前記端末機器によって報告された最大処理能力Mに関連する。
【0031】
本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法では、端末機器は、複数の伝送対象(例えば、複数のセル又は複数のTRP)を配置しており、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellがセルフスケジューリングすることをサポートすると同時にSCellによってPCellをスケジューリングすることをサポートし、それにより、(PCell)制御チャネルの容量が限られるという問題を解決し、通信効率を向上させる。
【0032】
一つの具体的な実施例では、実施例100で言及された端末機器は、cell-1とcell-2を配置している。そのうち、cell-1はセルフスケジューリングする。同時にcell-2は、cell-1をスケジューリングしてもよい。端末機器は、cell-1がセルフスケジューリングするSS(以下、SE-SSと呼ばれる)と、cell-2がcell-1をスケジューリングするSS(以下、CR-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-1をスケジューリングするスケジューリング指令DCIを取得する。
【0033】
同時に、端末機器は、cell-2での他のSS(以下、O-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-2をスケジューリングするスケジューリングDCIを取得してもよい。
【0034】
選択的に、この実施例で言及されたSE-SS、CR-SS又はO-SSは、いずれも公共サーチスペース(common search space、CSS)又は端末機器の特定サーチスペース(UE-specific search space、USS)であってもよい。
【0035】
一つの特別なシーンでは、cell-1にはセルフスケジューリングがないが、cell-2には一つのDCI-Jによりcell-1とcell-2のデータを同時に/共同でスケジューリングすることが配置されており、この時、cell-2にはDCI-2によりcell-1を個別にスケジューリングすることがさらに配置されてもよい。
【0036】
上記実施例における端末機器によってSSをモニタリングする処理能力について、a、b、cの三つの方案に分けて以下のように説明する。
【0037】
a)選択的に、特定の時間内(例えば、一つのスロット内)に、端末機器によってcell-1のPDCCH(例えば、SE-SS)をモニタリングする処理能力は、端末機器の単一のセルの最大処理能力を超えない。即ち、端末機器によってモニタリングされたPDCCH候補数は、単一のセルの最大のPDCCH候補数を超えず、端末機器によってモニタリングされたオーバーラップしていない制御チャネルエレメント(Control Channel Element、CCE)の数は、単一のセルの最大のオーバーラップしていないCCE数を超えず、端末機器によってモニタリングされた異なるサイズのDCIフォーマットの最大数は、単一のセルのDCIフォーマットの数(DCI size budget)を超えず、後文の各実施例は、この実施例と同様である。
【0038】
この実施例で言及された処理能力は、スケジューリングセル及び/又はスケジューリングされたセルのパラメータ(例えば、numerology/SCS)に関連し、例えば、cell-1又はcell-2のSCSに従って決定されるもの、又はそのうちの最大又は最小のSCSに従って決定されるものなどである。
【0039】
この実施例で言及された「端末機器によって…をモニタリングする処理能力」は、ネットワーク機器の配置パラメータに従って、端末機器がPDCCHをモニタリングするために必要な処理能力、又は端末機器が他の方式で取得した(例えば、自ら決定した)、PDCCHをモニタリングするために必要な処理能力を表し、後文の各実施例は、この実施例と同様である。
【0040】
b)選択的に、特定の時間内に、端末機器によってモニタリングされたcell-2のPDCCH(例えば、CR-SSとO-SS)の総処理能力は、端末機器の単一のセルの最大処理能力を超えない。(後文の本発明の実施例1をご参照)
この実施例では、CR-SSとO-SSは、異なるSSであってもよく、又は、CR-SSとO-SSは、同じSSであってもよく、この時、SSにおける異なるPDCCH候補は、異なるスケジューリングされたセルのDCIに対応し、セルID又はCIFに従って示される。
【0041】
この実施例における処理能力は、スケジューリングセル及び/又はスケジューリングされたセルのパラメータ(例えば、numerology/SCS)に関連し、例えば、cell-1又はcell-2のSCSに従って決定されるもの、又はそのうちの最大又は最小のSCSに従って決定されるものなどである。
【0042】
この方案b)の本質は、cell-2の処理能力の一部をcell-1に割り当てることであり、利点は実現しやすいことであるが、cell-2のモニタリング可能な候補数を減少させる一方、cell-1のモニタリング能力を無駄にする可能性があるため、スケジューリング柔軟性を低下させる可能性がある。
【0043】
この方案b)はさらに、cell-1にセルフスケジューリングが配置されていない場合、cell-2のクロスキャリアスケジューリングDCIのみを介して、又はマルチセルスケジューリングDCIと共同にcell-1をスケジューリングするシーンに適用可能である。
【0044】
c)選択的に、端末機器によってモニタリングされたCR-SSとO-SSの総処理能力は、(N×端末機器の単一のセルの最大処理能力)を超えない(本発明の後続の実施例2をご参照)。
【0045】
選択的に、N≦cell-2によってスケジューリングされたセルの数であり、例えば、cell-2がcell-1とcell-2をスケジューリングする時、N=2又はN=1.5である。
【0046】
上記方案b)はN=1の特別な例である。
【0047】
選択的に、Nは、プロトコルによって予め定義されたものであってもよく、又はNは、端末機器によって報告された処理能力Mに関連してもよい(例えば、N≦M)。
【0048】
この方案c)は、利点がcell-2のスケジューリング柔軟性を維持できることであるが、cell-2がより大きい処理能力を備えることを求めるため、より高いハードウェアコストと電力消費を必要とする可能性がある。
【0049】
説明すべきことは、上記a、b、cの三つの方案で言及された特定の時間は、同一の特定の時間であってもよく、例えば、同一のスロットであり、異なる特定の時間であってもよく、例えば、方案a、b、cでは、異なるスロット内にSSをそれぞれモニタリングする。
【0050】
選択的に、一つの実施例として、実施例100で言及された少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに処理能力閾値Xが割り当てられており、前記Xは、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、そのうち、第二の特定の時間内に、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記Xを超えない。
【0051】
この実施例は、セルフスケジューリングのシーン、即ち、ある伝送対象Aによってスケジューリングされた伝送対象がその自体であるシーンをさらに含んでもよい。
【0052】
選択的に、少なくとも二つの前記Xは、
【数1】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Rは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、前記端末機器によって報告された最大処理能力である。
【0053】
選択的に、少なくとも二つの前記Xは、
【数2】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
は、前記Aのパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0054】
詳細に説明するために、以下は、一つの具体的な実施例を結び付けて説明する。さらに前の例を例として、即ち、端末機器は、cell-1とcell-2を配置している。そのうち、cell-1はセルフスケジューリングする。同時にcell-2は、cell-1をスケジューリングしてもよい。端末機器は、cell-1がセルフスケジューリングするSS(以下、SE-SSと呼ばれる)と、cell-2がcell-1をスケジューリングするSS(以下、CR-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-1をスケジューリングするスケジューリング指令DCIを取得する。同時に、端末機器は、cell-2での他のSS(以下、O-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-2をスケジューリングするスケジューリングDCIを取得してもよい。
【0055】
選択的に、特定の時間内に、スケジューリングされたセルcell-1に対して、
端末機器によってSE-SSをモニタリングする処理能力は、閾値Xを超えず、且つXは、単一のセルの最大処理能力以下であり、端末機器によってCR-SSをモニタリングする処理能力は、閾値Xを超えず、且つXは、単一のセルの最大処理能力以下である。
【0056】
この実施例では、SE-SSをモニタリングする特定の時間とCR-SSをモニタリングする特定の時間は、同一の特定の時間であってもよく、例えば、同一のスロットであり、異なる特定の時間であってもよく、例えば、異なるスロット内にSE-SSとCR-SSをそれぞれモニタリングする。
【0057】
選択的に、この閾値Xと閾値Xは、スケジューリングセル及び/又はスケジューリングされたセルのパラメータ(例えば、numerology/SCS)に関連し、例えば、cell-1又はcell-2のSCSに従って決定されるもの、又はそのうちの最大又は最小のSCSに従って決定されるものなどである。
【0058】
好ましくは、閾値Xと閾値Xは、以下の特定の関係を満たす。
【0059】
+X=R、そのうち、Rは、cell-1又はcell-2のパラメータ(SCS)に従って決定された最大処理能力であり、又はRは、ユーザによって報告されたものである。
【0060】
例えば、最大のPDCCH候補を例として、cell-1とcell-2のSCSが異なる(cell-1:μ=0、cell-2:μ=1)と仮定すると、X+X=44(cell-1による)又はX+X=36(cell-2による)となる。
【0061】
又は、X/P+X/P=1、そのうち、Pは、SE-SSのセル(即ち、cell-1)に従って決定された最大処理能力であり、Pは、CR-SSのセル(即ち、cell-2)に従って決定された最大処理能力である(本発明の後続の実施例3をご参照)。
【0062】
例えば、最大のPDCCH候補を例として、cell-1とcell-2のSCSが同じである(μ=0)と仮定すると、可能な閾値は、X=30、X=14であり、30/44+14/44=1を満たす。
【0063】
cell-1とcell-2のSCSが異なる(cell-1:μ=0、cell-2:μ=1)と仮定すると、可能な閾値は、X=22、X=18であり、X/P+X/P=22/44+18/36=1を満たす。
【0064】
この方案の本質は、一部のcell-1のハードウェア処理能力をcell-2に割り当ててPDCCHをモニタリングすることであり、利点は、比較的高いスケジューリング柔軟性を維持するとともに、ハードウェアコストと電力消費を向上させないことである。
【0065】
好ましくは、閾値Xと閾値Xは、量子化された整数値であり、即ち、XとXの候補値は、いくつかの正の整数であり、例えば、最大のPDCCH候補を例として、Xは、0、…、44の間の任意の整数ではなく、Kをステップサイズ(例えば、K=4)とする等差数列0、4、8、…、40、44である。このように、端末機器の実現の複雑さを簡素化できる。
【0066】
説明すべきことは、この実施例の記述は、二つのcellを例として説明されるが、本方案は、二つ以上のcellのシーンに適用可能であり、上記閾値Xの数は、より多くなってもよく、例えば、X、Xなどであってもよい。
【0067】
選択的に、XとXは、プロトコルによって予め定義されたものであってもよく、又はネットワークによって配置されたものであってもよく、又はXとXは、端末機器によって報告された能力に関連してもよく(端末機器は、XとXを報告し、又はXとXは、端末機器によって報告された一つ又は複数の能力値に従って計算して取得される)、端末機器は、X又はXのうちの一つの値のみを報告してもよく、もう一つの値は、上述した満たす必要のある特定の関係によって推定されてもよい。
【0068】
選択的に、一つの実施例として、実施例100で言及された少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに処理能力Gが割り当てられており、前記Gは、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、そのうち、第三の特定の時間内に、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は前記Gである。
【0069】
選択的に、少なくとも二つの前記Gは、
【数3】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Sは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Sは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0070】
選択的に、少なくとも二つの前記Gは、
【数4】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Qは、前記Aのパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0071】
詳細に説明するために、以下は、一つの具体的な実施例を結び付けて説明する。さらに前の例を例として、即ち、端末機器は、cell-1とcell-2を配置している。そのうち、cell-1はセルフスケジューリングする。同時にcell-2は、cell-1をスケジューリングしてもよい。端末機器は、cell-1がセルフスケジューリングするSS(以下、SE-SSと呼ばれる)と、cell-2がcell-1をスケジューリングするSS(以下、CR-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-1をスケジューリングするスケジューリング指令DCIを取得する。同時に、端末機器は、cell-2での他のSS(以下、O-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-2をスケジューリングするスケジューリングDCIを取得してもよい。
【0072】
特定の時間内に、スケジューリングされたセルcell-1に対して、端末機器によって配置されたSE-SSをモニタリングするために必要な処理能力はGであり、端末機器によって配置されたCR-SSをモニタリングするために必要な処理能力はGであり、GとGは、以下の特定の関係を満たす。
【0073】
+G≦S、そのうち、Sは、cell-1又はcell-2のパラメータ(SCS)に従って決定された最大処理能力であり、
又は、G/Q+G/Q≦1、そのうち、Qは、SE-SSのセル(即ち、cell-1)に従って決定された最大処理能力であり、Qは、CR-SSのセル(即ち、cell-2)に従って決定された最大処理能力である(本発明の実施例4をご参照)。
【0074】
この実施例では、SE-SSをモニタリングする特定の時間とCR-SSをモニタリングする特定の時間は、同一の特定の時間であってもよく、例えば、同一のスロットであり、異なる特定の時間であってもよく、例えば、異なるスロット内にSE-SSとCR-SSをそれぞれモニタリングする。
【0075】
選択的に、GとGは、スケジューリングセル及び/又はスケジューリングされたセルのパラメータ(例えば、numerology/SCS)に関連する。
【0076】
好ましくは、GとGは、量子化された整数値であり、前文の実施例を参照すればよい。
【0077】
選択的に、一つの実施例として、実施例100では、第四の特定の時間内に、前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに対して、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記Aの最大処理能力を超えない。
【0078】
詳細に説明するために、以下は、一つの具体的な実施例を結び付けて説明する。さらに前の例を例として、即ち、端末機器は、cell-1とcell-2を配置している。そのうち、cell-1はセルフスケジューリングする。同時にcell-2は、cell-1をスケジューリングしてもよい。端末機器は、cell-1がセルフスケジューリングするSS(以下、SE-SSと呼ばれる)と、cell-2がcell-1をスケジューリングするSS(以下、CR-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-1をスケジューリングするスケジューリング指令DCIを取得する。同時に、端末機器は、cell-2での他のSS(以下、O-SSと呼ばれる)をモニタリングして、cell-2をスケジューリングするスケジューリングDCIを取得してもよい。
【0079】
特定の時間内に、
スケジューリングされたセルcell-1に対して、端末機器によってモニタリングされた総処理能力(SE-SSとCR-SSを含む)は、端末機器の単一のスケジューリングされたセルcell-1の最大処理能力を超えなく、
スケジューリングセルcell-2に対して、端末機器によってモニタリングされたCR-SSとO-SSの総処理能力は、端末機器の単一のスケジューリングセルcell-2の最大処理能力を超えない。
【0080】
この実施例では、SE-SSとCR-SSをモニタリングする特定の時間とCR-SSとO-SSをモニタリングする特定の時間は、同一の特定の時間であってもよく、例えば、同一のスロットであり、異なる特定の時間であってもよく、例えば、異なるスロット内にSE-SSとCR-SS及びCR-SSとO-SSをそれぞれモニタリングする。
【0081】
この実施例では、ネットワーク機器は、上記最大処理能力を超えない限り、一つのSSを柔軟に選択してスケジューリングしてもよい。
【0082】
この実施例の本質は、ハードウェア処理能力を動的に割り当ててcell-1とcell-2のPDCCHのモニタリングに用いることであり、最大のスケジューリング柔軟性を取得できる。
【0083】
選択的に、一つの実施例として、前文の各実施例で言及されたSSをモニタリングする処理能力は、特定のDCIフォーマット又はサイズと、特定のSSと、前記伝送対象のパラメータと、配置された前記複数の伝送対象の数と、制御リソースセットCORESETの識別子とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0084】
即ち、特定の時間内に、端末機器によって割り当てられたモニタリング能力は、特定のDCIフォーマット又はサイズと、特定のサーチスペース、セルパラメータ(numerology/SCS)と、スケジューリングされたセル数と、CORESETの識別子(CORESET ID又はpool IDなど)とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0085】
この実施例では、DCIをモニタリングするためのモニタリング能力は、スケジューリングセル又はいずれか一つ又は複数のスケジューリングされたセルのモニタリング能力を共有するものであってもよく、又は、この部分の能力は、スケジューリングセルとスケジューリングされたセルのモニタリング能力から一部をそれぞれ割り当てて構成されたものであってもよい(本発明の後文の実施例6をご参照)。
【0086】
選択的に、一つの実施例として、前文の各実施例で言及された特定の時間と、具体的な第一の特定の時間、第二の特定の時間、第三の特定の時間及び第四の特定の時間のうちの少なくとも一つは、
特定の時刻と、
少なくとも一つのスロットと、
一つの時間間隔と、
モニタリングタイマーが有効になった時間内と、
物理下りリンク制御チャネルPDCCHモニタリング機会とのうちの一つを含み、そのうち、前記PDCCHモニタリング機会に対応するスケジューリング可能な物理下りリンク共有チャネルPDSCH又は物理上りリンク共有チャネルPUSCHの最も早い開始位置は同じである。例えば、スケジューリングされたPDSCH/PUSCHの最も早い開始位置がいずれもNである二つのcellでのPDCCHモニタリング機会である。
【0087】
選択的に、一つの実施例として、実施例100では、スケジューリング配置情報を取得することの前に、前記方法は、端末能力を送信することをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と、
特定の時間間隔の長さと、
モニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
選択的に、前文の各実施例では、ネットワーク機器は、端末機器のために上記cell-1、cell-2の配置、モニタリングされたSS(CR-SS、SE-SS、O-SSなどを含む)、及びスケジューリングされたDCIフォーマットなどを配置してもよい。選択的に、配置は、上記端末機器によるモニタリングの制限を満たす必要があり、又はネットワーク機器は、端末機器によって報告された能力を受信し、端末機器の能力に従って配置を行う。
【0089】
本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法を詳細に説明するために、以下は、いくつかの具体的な実施例を結び付けて説明する。
【0090】
実施例1、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、且つScellは、Pcellをスケジューリングし、PcellとScellのSCSは、いずれも15kHz(即ち、μ=0)である。
【0091】
ネットワーク機器は、PcellがセルフスケジューリングするSE-SSのPDCCH候補数A=40、ScellがセルフスケジューリングするO-SSのPDCCH候補数B=15、ScellがPcellをスケジューリングするCR-SSのPDCCH候補数C=20を配置しており、即ち、Scellの一部の処理能力を割り当ててPcellのスケジューリングに用いる。
【0092】
端末機器は、同時に上記SSをモニタリングし、そのうち、A<44であり、B+C=35<44であり、いずれも端末機器の単一のslot内の最大処理能力を超えない。
【0093】
実施例2、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、且つScellは、Pcellをスケジューリングし、PcellとScellのSCSは、いずれも15kHz(即ち、μ=0)である。
【0094】
端末機器は、それがサポートしているクロスキャリアスケジューリングの能力N=1.5を報告する。
【0095】
ネットワーク機器は、PcellがセルフスケジューリングするSE-SSのPDCCH候補数A=40、ScellがセルフスケジューリングするO-SSのPDCCH候補数B=40、ScellがPcellをスケジューリングするCR-SSのPDCCH候補数C=20を配置しており、即ち、Scellの一部の処理能力を割り当ててPcellのスケジューリングに用いる。
【0096】
端末機器は、同時に上記SSをモニタリングし、そのうち、A<44であり、B+C=60であり、60>44であるが、60<44×N=66となるため、端末機器の単一のslot内の最大処理能力を超えない。
【0097】
実施例3、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、且つScellは、Pcellをスケジューリングし、PcellのSCSは、15kHz(即ち、μ=0)であり、ScellのSCSは、30kHz(即ち、μ=1)である。
【0098】
端末機器は、スケジューリングされたセルの閾値X=22であり、ネットワーク機器によって算出されたX=18は、22/44+18/36=1を満たすことを報告する。
【0099】
ネットワーク機器は、PcellがセルフスケジューリングするSE-SSのPDCCH候補数A=20、ScellがセルフスケジューリングするO-SSのPDCCH候補数B=20、ScellがPcellをスケジューリングするCR-SSのPDCCH候補数C=10を配置しており、即ち、Scellの一部の処理能力を割り当ててPcellのスケジューリングに用いる。
【0100】
端末機器は、同時に上記SSをモニタリングし、そのうち、A<X=22、C<X=18、B<36であるため、端末機器の単一のslot内の最大処理能力を超えない。
【0101】
実施例4、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、且つScellは、Pcellをスケジューリングし、PcellのSCSは、15kHz(即ち、μ=0)であり、ScellのSCSは、30kHz(即ち、μ=1)である。
【0102】
端末機器は、スケジューリングされたセルの閾値X=22であり、ネットワーク機器によって算出されたX=18は、22/44+18/36=1を満たすことを報告する。
【0103】
ネットワーク機器は、PcellがセルフスケジューリングするSE-SSのPDCCH候補数A=20、ScellがセルフスケジューリングするO-SSのPDCCH候補数B=20、ScellがPcellをスケジューリングするCR-SSのPDCCH候補数C=10を配置しており、即ち、Scellの一部の処理能力を割り当ててPcellのスケジューリングに用いる。
【0104】
端末機器は、同時に上記SSをモニタリングし、そのうち、A/44+C/36=20/44+10/36<1、B<36であるため、いずれも端末機器の単一のslot内の最大処理能力を超えない。
【0105】
実施例5、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、且つScellは、Pcellをスケジューリングし、PcellとScellのSCSは、いずれも15kHz(即ち、μ=0)である。
【0106】
ネットワーク機器は、セル間の最大処理能力をどのように割り当てるかを指示するscaling factor Nを配置している。N=0.5は、Pcellが半分の能力を割り当ててセルフスケジューリングに用い、他の半分の能力をScellによるPcellのスケジューリングに用いることを表す。
【0107】
端末機器は、配置されたN及びcellのSCSに従って、スケジューリングされたPcellのPDCCHモニタリング能力を決定する。
【0108】
PcellがセルフスケジューリングするSE-SSの最大のPDCCH候補数=44×N=24、ScellがPcellをスケジューリングするCR-SSの最大のPDCCH候補数=44×N=22、
PcellがセルフスケジューリングするDCI size budget=4×N=2、ScellがPcellをスケジューリングするDCI size budget=4×N=2、即ち、Pcellがセルフスケジューリングする異なるDCIフォーマット数は2であり、ScellがPcellをスケジューリングする異なるDCIフォーマット数は2である。
【0109】
実施例6、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcellとScellを配置しており、PcellとScellのSCSは、いずれも15kHz(即ち、μ=0)であり、且つPcellは、PcellとScellのデータを同時にスケジューリングするためのDCI-Jを配置している。
【0110】
端末機器は、DCI-Jをモニタリングするための一部のモニタリング能力を配置する。
【0111】
この部分のモニタリング能力は、Pcell又はScellのモニタリング能力を共有するものであってもよく、又は、この部分の能力は、PcellとScellのモニタリング能力から一部がそれぞれ割り当てられるものであってもよい。
【0112】
一定の比率(scaling factor)に応じて、端末機器は、割り当て比率をネットワーク機器に報告してもよく、又は、一定のルールに応じて、例えば、DCI-Jは、PDSCH、ScellがセルフスケジューリングするPUSCH、又はPcellによってScellをクロスキャリアスケジューリングするPUSCHのみをスケジューリングする。
【0113】
この時、ScellのPDSCHのスケジューリング能力を割り当ててDCI-Jのモニタリングに用いる。
【0114】
実施例7、
ネットワーク機器は、端末機器のためにPcell上でTRP-1(CORESET pool ID=0に関連する)とTRP-2(CORESET pool ID=1に関連する)をモニタリングすることを配置しており、各TRPはセルフスケジューリングし、且つTRP-1は、TRP-2をスケジューリングしてもよく、PcellのSCSは15kHz(即ち、μ=0)である。
【0115】
そのうち、SS-0とSS-1は、CORESET pool ID-0に関連し、SS-2は、CORESET pool ID-1に関連し、SS-0は、TRP-0をスケジューリングし、且つSS-1とSS-2は、TRP-1をスケジューリングしてもよい。
【0116】
端末機器は、それがサポートしているクロスTRPスケジューリングの能力L=1、及び二つのTRPの総スケジューリング能力R=1.5を報告し、即ち、最大のPDCCH候補=44*R=66である。
【0117】
ネットワーク機器は、SS-0のPDCCH候補数A=20、SS-2のPDCCH候補数B=20、SS-1のPDCCH候補数C=10を配置しており、即ち、TRP-1の一部の処理能力を割り当ててTPR-2に対するスケジューリングのモニタリングに用いる。
【0118】
端末機器は、同時に上記SSをモニタリングし、そのうち、A+B+C<66、A+C=30<44であり、いずれも端末機器の最大処理能力を超えない。
【0119】
本発明の上記各実施例は、CA又はM-TRPでのサーチスペースのモニタリング方法に適用可能であり、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellとSCellがPCellをスケジューリングするDCIをモニタリングし、二つのスケジューリングセルの間で端末機器によってブラインド検出された最大のPDCCH候補数、最大のオーバーラップしていないCCE数、DCI size budgetなどを割り当てることにより、端末機器の実現を簡素化し、電力消費を低下させることができる。
【0120】
説明すべきことは、以上の各実施例の記述の大部分は、二つのcellを例として説明されるが、本方案は、二つ以上のcellのシーンに適用可能である。
【0121】
以上の各実施例の記述は、cell-2がcell-1とcell-2自体のみをスケジューリングすることを例として説明されるが、本方案は、同様にcell-2が二つ以上のcellをスケジューリングするシーンに適用可能である。
【0122】
上記方案では、cell-2がcell-1をスケジューリングするDCIは、一つのセルを個別にスケジューリングするDCIであってもよく、複数のセルを同時に/共同でスケジューリングするDCIであってもよい。例えば、cell-2がcell-1をスケジューリングする時、一つの特別なDCIは、二つのcellのデータを同時にスケジューリングしてもよい。
【0123】
本発明の上記各実施例は、マルチ伝送パネル(multiple Transmission and Reception Panel、M-TRP)のシーンに用いられてもよく、即ち、発明におけるcell-1、cell-2は、同一のcellのTRP-1とTRP-2であってもよく、端末機器は、異なるTRPに対応する(即ち、異なるCORESET pool indexを配置している)SSのPDCCHをモニタリングする。
【0124】
説明すべきことは、本明細書の上記各実施例は、いずれも少なくとも二つのセルが一つのセルをスケジューリングすることを例として説明されるが、実際に、上記各実施例は、同様に少なくとも二つのTRPが一つのTRPをスケジューリングするシーンに適用可能であり、即ち、前文の各実施例におけるセルをTRPに置換してもよい。
【0125】
以上は、図1を結び付けて本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法を詳細に記述した。以下は、図2を結び付けて本発明の別の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法を詳細に記述する。理解できるように、ネットワーク機器側から記述されたネットワーク機器と端末機器とのインタラクションは、図1に示された方法における端末機器側の記述と同じであるため、説明の繰り返しを回避するために、関連記述を適宜省略する。
【0126】
図2は、本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法を実現する概略的なフローチャートであり、この方法は、ネットワーク機器側に用いられてもよい。図2に示すように、この方法200は、以下を含む。
【0127】
S202、スケジューリング配置情報を送信し、このスケジューリング配置情報は、端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、モニタリングされたSSは、少なくとも二つの伝送対象が一つの伝送対象をスケジューリングするSSを含む。
【0128】
本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法では、端末機器は、複数の伝送対象(例えば、複数のセル又は複数のTRP)を配置しており、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellがセルフスケジューリングすることをサポートすると同時にSCellによってPCellをスケジューリングすることをサポートし、それにより、(PCell)制御チャネルの容量が限られるという問題を解決し、通信効率を向上させる。
【0129】
選択的に、一つの実施例として、前記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、モニタリングされた前記SSは、
前記第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと、
前記第二の伝送対象が前記第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
前記第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
選択的に、一つの実施例として、前述したスケジューリング配置情報を送信することの前、前記方法は、端末能力を受信することをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と、
特定の時間間隔の長さと、
モニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む。
【0131】
以上は、図1図2を結び付けて本発明の実施例によるサーチスペースのモニタリング方法を詳細に記述した。以下は、図3を結び付けて本発明の実施例による端末機器を詳細に記述する。
【0132】
図3は、本発明の実施例による端末機器の構造概略図である。この端末機器は、複数の伝送対象を配置している。図3に示すように、端末機器300は、
スケジューリング配置情報を取得するための取得モジュール302と、
前記スケジューリング配置情報に従って、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含むSSをモニタリングするためのモニタリングモジュール304とを含む。
【0133】
本発明の実施例による端末機器は、複数の伝送対象(例えば、複数のセル又は複数のTRP)を配置しており、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellがセルフスケジューリングすることをサポートすると同時にSCellによってPCellをスケジューリングすることをサポートし、それにより、(PCell)制御チャネルの容量が限られるという問題を解決し、通信効率を向上させる。
【0134】
選択的に、一つの実施例として、前記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、モニタリングされた前記SSは、
前記第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと、
前記第二の伝送対象が前記第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
前記第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
選択的に、一つの実施例として、第一の特定の時間内に、
前記第一のSSをモニタリングする処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
前記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力が単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えないことと、
前記第二のSSと第三のSSをモニタリングする総処理能力がLを単一の前記伝送対象の最大処理能力に掛けたものを超えないことであって、前記Lは正数であることとのうちの少なくとも一つを満たす。
【0136】
選択的に、一つの実施例として、前記Lは、前記第二の伝送対象によってスケジューリングされた伝送対象の数以下である。
【0137】
選択的に、一つの実施例として、前記Lは、予め定義されたものであり、又は
前記Lは、前記端末機器によって報告された最大処理能力Mに関連する。
【0138】
選択的に、一つの実施例として、前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに処理能力閾値Xが割り当てられており、前記Xは、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第二の特定の時間内に、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記Xを超えない。
【0139】
選択的に、一つの実施例として、少なくとも二つの前記Xは、
【数5】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Rは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Rは、前記端末機器によって報告された最大処理能力である。
【0140】
選択的に、一つの実施例として、少なくとも二つの前記Xは、
【数6】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
は、前記Aのパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0141】
選択的に、一つの実施例として、前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに処理能力Gが割り当てられており、前記Gは、単一の前記伝送対象の最大処理能力を超えず、
そのうち、第三の特定の時間内に、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記Gである。
【0142】
選択的に、一つの実施例として、少なくとも二つの前記Gは、
【数7】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Sは、前記少なくとも二つの伝送対象のパラメータのうちの少なくとも一つに従って決定された最大処理能力であり、又は
前記Sは、スケジューリングされた一つの前記伝送対象のパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0143】
選択的に、一つの実施例として、少なくとも二つの前記Gは、
【数8】
という関係を満たし、
そのうち、前記Nは、前記少なくとも二つの伝送対象の数であり、Nは、2以上であり、
前記Qは、前記Aのパラメータに従って決定された最大処理能力である。
【0144】
選択的に、一つの実施例として、第四の特定の時間内に、前記少なくとも二つの伝送対象のうちのi番目の伝送対象Aに対して、前記Aが一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSをモニタリングする処理能力は、前記Aの最大処理能力を超えない。
【0145】
選択的に、一つの実施例として、前記SSをモニタリングする処理能力は、
特定の下りリンク制御情報のDCIフォーマット又はサイズと、特定のSSと、前記伝送対象のパラメータと、配置された前記複数の伝送対象の数量と、制御リソースセットCORESETの識別子とのうちの少なくとも一つに関連する。
【0146】
選択的に、一つの実施例として、前記第一の特定の時間、前記第二の特定の時間、前記第三の特定の時間及び前記第四の特定の時間のうちの少なくとも一つは、
特定の時刻と、
少なくとも一つのスロットと、
一つの時間間隔と、
モニタリングタイマーが有効になった時間内と、
PDCCHモニタリング機会とのうちの一つを含み、そのうち、前記PDCCHモニタリング機会に対応するスケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置は同じである。
【0147】
選択的に、一つの実施例として、前記スケジューリング配置情報は、
前記複数の伝送対象の配置と、モニタリングされた前記SSと、スケジューリングされたDCIフォーマットとのうちの少なくとも一つを配置するためのものである。
【0148】
選択的に、一つの実施例として、前記端末機器300は、端末能力を送信するための送信モジュールをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と、
特定の時間間隔の長さと、
モニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む。
【0149】
本発明の実施例による端末機器300は、本発明の実施例による方法100に対応するフローを参照してもよく、そして、この端末機器300における各ユニット/モジュール及び上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現することを目指し、且つ同様又は同等の技術的効果を達成でき、簡潔にするために、ここではこれ以上説明しない。
【0150】
図4は、本発明の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。図4に示すように、ネットワーク機器400は、
スケジューリング配置情報を送信するための送信モジュール402を含み、
そのうち、前記スケジューリング配置情報は、端末機器がSSをモニタリングするためのものであり、前記端末機器は、複数の伝送対象を配置しており、前記SSは、少なくとも二つの前記伝送対象が一つの前記伝送対象をスケジューリングするSSを含む。
【0151】
本発明の実施例では、端末機器は、複数の伝送対象(例えば、複数のセル又は複数のTRP)を配置しており、一つのセル(又はTRP)がセルフスケジューリングすると同時に、もう一つのセル(又はTRP)によってスケジューリングされることをサポートでき、例えば、PCellがセルフスケジューリングすることをサポートすると同時にSCellによってPCellをスケジューリングすることをサポートし、それにより、(PCell)制御チャネルの容量が限られるという問題を解決し、通信効率を向上させる。
【0152】
選択的に、一つの実施例として、前記複数の伝送対象は、少なくとも第一の伝送対象と第二の伝送対象を含み、モニタリングされた前記SSは、
前記第一の伝送対象がセルフスケジューリングする第一のSSと、
前記第二の伝送対象が前記第一の伝送対象をスケジューリングする第二のSSと、
前記第二の伝送対象がセルフスケジューリングする第三のSSとのうちの少なくとも一つを含む。
【0153】
選択的に、一つの実施例として、前記ネットワーク機器400は、端末能力を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記端末能力は、
少なくとも二つの前記伝送対象による一つの前記伝送対象のスケジューリングへのモニタリングをサポートするかどうかと、
少なくとも二つの前記伝送対象をモニタリングする最大処理能力と、
スケジューリング可能なPDSCH又はPUSCHの最も早い開始位置と、
特定の時間間隔の長さと、
モニタリングタイマーの長さとのうちの少なくとも一つを含む。
【0154】
本発明の実施例によるネットワーク機器400は、本発明の実施例による方法200に対応するフローを参照してもよく、そして、このネットワーク機器400における各ユニット/モジュール及び上記他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現することを目指し、且つ同様又は同等の技術的効果を達成でき、簡潔にするために、ここではこれ以上説明しない。
【0155】
本明細書における各実施例は、逐次的な方法で記述され、各実施例は、一般的に他の実施例との相違点を重点として説明し、各実施例間の同じまたは類似の部分は、互いに参照すればよい。機器の実施例は、方法の実施例と実質的に同じであるため、比較的簡単に記述されており、関連内容は、方法の実施例の説明部分を参照すればよい。
【0156】
図5は、本発明の別の実施例による端末機器のブロック図である。図5に示された端末機器500は、少なくとも一つのプロセッサ501、メモリ502、少なくとも一つのネットワークインターフェース504及びユーザインターフェース503を含む。端末機器500における各コンポーネントは、バスシステム505を介して結合される。理解できるように、バスシステム505は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するためのものである。バスシステム505は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、説明の便宜上、図5において、様々なバスはすべて、バスシステム505として表記されている。
【0157】
そのうち、ユーザインターフェース503は、ディスプレイ、キーボード、クリックデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含んでもよい。
【0158】
理解できるように、本発明の実施例におけるメモリ502は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。制限的でなく例示的な説明により、多くの形式のRAMは利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)である。本発明の実施例に記述されたシステムと方法のメモリ502は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0159】
いくつかの実施の形態では、メモリ502は、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セットであるオペレーティングシステム5021及びアプリケーションプログラム5022という要素を記憶している。
【0160】
そのうち、オペレーティングシステム5021は、様々な基礎的なサービスの実現及びハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる、様々なシステムプログラム、例えば、フレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層などを含む。アプリケーションプログラム5022は、様々なアプリケーションサービスを実現するための、様々なアプリケーションプログラム、例えば、メディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)などを含む。本発明の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム5022に含まれてもよい。
【0161】
本発明の実施例では、端末機器500は、メモリ502に記憶され、且つプロセッサ501上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ501によって実行されると、方法の実施例100のステップを実現させる。
【0162】
上記本発明の実施例に開示された方法は、プロセッサ501に用いることができ、又はプロセッサ501によって実現することができる。プロセッサ501は、信号処理の能力を持つ集積回路チップであってもよい。実現過程では、上記方法の各ステップは、プロセッサ501内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって完了されてもよい。上記プロセッサ501は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又はこのプロセッサは、任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例を結び付けて開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行して完了され、又は復号化プロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されると具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野において成熟したコンピュータ可読記憶媒体に存在してもよい。このコンピュータ可読記憶媒体は、メモリ502に存在し、プロセッサ501は、メモリ502内の情報を読み取り、そのハードウェアを結び付けて上記方法のステップを完了する。具体的には、このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ501によって実行されると、上記方法の実施例100の各ステップを実現させる。
【0163】
理解できるように、本発明の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0164】
ソフトウェアの実現に対して、本発明の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本発明の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサによって実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0165】
端末機器500は、前記実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現でき、且つ同様又は同等の技術的効果を達成でき、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0166】
図6を参照すると、図6は、本発明の実施例に用いられるネットワーク機器の構造図であり、方法の実施例200の詳細を実現させることができるとともに、同じ効果を達成することができる。図6に示すように、ネットワーク機器600は、プロセッサ601、送受信機602、メモリ603、及びバスインターフェースを含み、そのうち、
本発明の実施例では、ネットワーク機器600は、メモリ603に記憶され、且つプロセッサ601上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ601によって実行されると、方法の実施例200のステップを実現させる。
【0167】
図6では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ601によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ603によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路などの各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知られているものであるため、ここではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機602は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。
【0168】
プロセッサ601は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ603は、プロセッサ601の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0169】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記方法の実施例100と方法の実施例200とのうちのいずれか一つの方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0170】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素は、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0171】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0172】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆を基にして、本発明の趣旨や請求の範囲書が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらは、いずれも本発明の請求範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6