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▶ チャンヂョウ シンユ オートモーティブ ライティング システムズ カンパニー リミテッドの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-22
(45)【発行日】2024-01-05
(54)【発明の名称】導光装置及び光出力システム
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/239 20180101AFI20231225BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20231225BHJP
【FI】
F21S43/239
F21S2/00 413
F21S2/00 415
F21S2/00 418
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022568440
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2022085726
(87)【国際公開番号】W WO2023115755
(87)【国際公開日】2023-06-29
【審査請求日】2022-11-09
(31)【優先権主張番号】202111568183.3
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519212314
【氏名又は名称】チャンヂョウ シンユ オートモーティブ ライティング システムズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGZHOU XINGYU AUTOMOTIVE LIGHTING SYSTEMS CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No.398 Hanjiang Road,Xinbei District Changzhou,Jiangsu 213022 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 輝
(72)【発明者】
【氏名】朱 彩萍
(72)【発明者】
【氏名】施 紅健
(72)【発明者】
【氏名】王 思清
(72)【発明者】
【氏名】卓 小敏
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-103379(JP,A)
【文献】特開2019-192532(JP,A)
【文献】特開2012-142294(JP,A)
【文献】特開2007-027044(JP,A)
【文献】特開2009-199909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/239
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源(1)、と
導光板(2)が含まれ、前記の導光板(2)の前記の光源(1)に面する底端には、光均一化構造(3)が設けられ、前記の光均一化構造(3)は、前記の導光板(2)に固定されて接続され、前記の導光板(2)は本体(21)、第1の傾斜部(22)、及び第2の傾斜部(23)が含まれ、前記の第1の傾斜部(22)と第2の傾斜部(23)は、それぞれ前記の本体(21)の左側と右側に位置し、前記の第1の傾斜部(22)と第2の傾斜部(23)は、ともに前記の本体(21)に固定されて接続され、前記の第1の傾斜部(22)と第2の傾斜部(23)は、ともに頂部が前記の本体(21)の頂部よりも高く、
ここで、前記の光均一化構造(3)は、第1の光均一化部(31)、第2の光均一化部(32)、及び第3の光均一化部(33)が含まれ、第1の光均一化部(31)と第3の光均一化部(33)は、それぞれ前記の第2の光均一化部(32)の左側と右側に位置し、前記の第1の光均一化部(31)と第3の光均一化部(33)は、ともに前記の第2の光均一化部(32)に固定されて接続され、
前記の第1の光均一化部(31)は、前記の光源(1)によって放出された光線を前記の第1の傾斜部(22)に拡散するために使用され、前記の第3の光均一化部(33)は、前記の光源(1)によって放出された光線を前記の第2の傾斜部(23)に拡散するために使用され、前記の第2の光均一化部(32)は、前記の光源(1)によって放出された光線を前記の本体(21)に拡散するために使用される
ことを特徴とする、導光装置。
【請求項2】
前記の第1の光均一化部(31)は、複数の第1の光均一化ユニット(34)が含まれ、前記の複数の第1の光均一化ユニット(34)は、順に端と端を接して接続され、前記の第1の光均一化ユニット(34)は、第1の接続面(341)、第1の入射面(342)、第2の入射面(343)、第3の入射面(344)、第2の接続面(345)、及び第1の反射面(346)が含まれ、前記の第1の接続面(341)、第1の入射面(342)、第2の入射面(343)、第3の入射面(344)、第2の接続面(345)、及び第1の反射面(346)は、左から右まで順に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の導光装置。
【請求項3】
前記の第1の入射面(342)と第2の接続面(345)は、ともに水平面であり、前記の第1の接続面(341)、第2の入射面(343)、第3の入射面(344)、及び第1の反射面(346)は、いずれも傾斜面であり、前記の第2の入射面(343)の傾斜方向と第3の入射面(344)の傾斜方向とは逆であり、前記の第2の入射面(343)と第3の入射面(344)とが接続される位置は、前記の光源(1)から離れる方向に凹んだ曲面であり、前記の第1の接続面(341)の傾斜方向と第3の入射面(344)の傾斜方向とは同じであり、前記の第1の反射面(346)の傾斜方向と第2の入射面(343)の傾斜方向とは同じであることを特徴とする、請求項2に記載の導光装置。
【請求項4】
前の前記の第1の光均一化ユニット(34)の第1の反射面(346)と後の第1の光均一化ユニット(34)の第1の接続面(341)とは、第1の水平面(347)によって接続され、前記の第1の反射面(346)と第1の水平面(347)と第1の接続面(341)との間には、前記の本体(21)の方向に凹んだ凹み状に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の導光装置。
【請求項5】
前記の第3の光均一化部(33)は、複数の第3の光均一化ユニット(35)が含まれ、前記の複数の第3の光均一化ユニット(35)は、順に端と端を接して接続され、前記の第3の光均一化ユニット(35)は、第3の接続面(351)、第4の入射面(352)、第5の入射面(353)、第6の入射面(354)、第4の接続面(355)、及び第2の反射面(356)が含まれ、前記の第3の接続面(351)、第4の入射面(352)、第5の入射面(353)、第6の入射面(354)、第4の接続面(355)、及び第2の反射面(356)は、右から左まで順に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の導光装置。
【請求項6】
前記の第4の入射面(352)と第4の接続面(355)は、ともに水平面であり、前記の第3の接続面(351)、第5の入射面(353)、第6の入射面(354)及び第2の反射面(356)は、いずれも傾斜面であり、前記の第5の入射面(353)の傾斜方向と第6の入射面(354)の傾斜方向とは逆であり、前記の第5の入射面(353)と第6の入射面(354)とが接続される位置は、前記の光源(1)から離れる方向に凹んだ曲面であり、前記の第3の接続面(351)の傾斜方向と第6の入射面(354)の傾斜方向とは同じであり、前記の第2の反射面(356)の傾斜方向と第5の入射面(353)の傾斜方向とは同じであることを特徴とする、請求項5に記載の導光装置。
【請求項7】
前の前記の第3の光均一化ユニット(35)の第2の反射面(356)と後の第3の光均一化ユニット(35)の第3の接続面(351)とは、第2の水平面(357)によって接続され、前記の第2の反射面(356)と第2の水平面(357)と第3の接続面(351)との間には、前記の本体(21)の方向に凹んだ凹み状に形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の導光装置。
【請求項8】
前記の第1の傾斜部(22)の傾斜方向と前記の第1の接続面(341)の傾斜方向とは同じであり、前記の第2の傾斜部(23)の傾斜方向と前記の第3の接続面(351)の傾斜方向とは同じであり、前記の第1の接続面(341)と第3の接続面(351)の傾斜方向とは逆であることを特徴とする、請求項6に記載の導光装置。
【請求項9】
前記の導光板(2)に垂直な平面を基準面Yとすると、前記の基準面Yは垂直面であり、前記の第1の接続面(341)及び第3の接続面(351)と基準面Yとの間の夾角は、ともにAであり、前記の第1の傾斜部(22)及び第2の傾斜部(23)と基準面Yとの間の夾角は、ともにBであり、夾角Aは、夾角Bよりも大きいことを特徴とする、請求項8に記載の導光装置。
【請求項10】
前記の導光板(2)に垂直な平面を基準面Yとすると、前記の基準面Yは垂直面であり、前記の第3の入射面(344)及び第6の入射面(354)と基準面Yとの間の夾角は、ともにCであり、前記の第1の反射面(346)及び第2の反射面(356)と基準面Yとの間の夾角は、ともにDであり、夾角Cは、夾角Dよりも大きく、前記の第1の反射面(346)の高さは、第3の入射面(344)の高さよりも大きく、前記の第2の反射面(356)の高さは、第6の入射面(354)の高さよりも大きいことを特徴とする、請求項6に記載の導光装置。
【請求項11】
前記の光均一化構造(3)の片側面には、拡散パターン(4)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の導光装置。
【請求項12】
前記の光均一化構造(3)と前記の光源(1)との間には、さらに均一化層が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の導光装置。
【請求項13】
バックプレートと請求項1~12のいずれか一項に記載の導光装置が含まれ、前記のバックプレートが導光板に接続されることを特徴とする、光出力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車ランプの技術分野に関し、特に導光装置と光出力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の開発が繰り返されるにつれて、シャーシ、ボディ、及びその他の構造は、ますます成熟し、差別化を形成することはますます困難になっている。そのため、自動車ランプを含めた外観の差別化競争の重要性がますます顕著になってきた。より少ない光源でより複雑な照明効果を実現する方法は、研究のホットスポットになっている。
【0003】
導光体は、全反射の原理、エネルギー利用率が高いなどのメリットがあるため、自動車の照明システムでよく使用される。ただし、導光板の延在方向と光源の光出射方向との間の角度が大きすぎる(すなわち、角度が15°を超える)と、光源に近い端がより明るく、光源から遠い端がより暗くなるという輝度ムラの現象が発生するため、知覚に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、先行技術における導光板の輝度ムラの技術的問題を解決するために、導光板を均一に点灯することができる導光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解決するために本発明が採用する実施形態は、光源と導光板が含まれる導光装置であり、上記の導光板朝向上記の光源の底端には、光均一化構造が設けられ、上記の光均一化構造は、上記の導光板に固定されて接続される。上記の導光板は、本体、第1の傾斜部、及び第2の傾斜部が含まれ、上記の第1の傾斜部と第2の傾斜部は、それぞれ上記の本体の左側と右側に位置し、上記の第1の傾斜部と第2の傾斜部は、ともに上記の本体に固定されて接続され、上記の第1の傾斜部と第2の傾斜部の頂部は、ともに上記の本体の頂部よりも高い。ここで、上記の光均一化構造は、第1の光均一化部、第2の光均一化部、及び第3の光均一化部が含まれ、第1の光均一化部と第3の光均一化部は、それぞれ上記の第2の光均一化部の左側と右側に位置し、上記の第1の光均一化部と第3の光均一化部は、ともに上記の第2の光均一化部に固定されて接続される。上記の第1の光均一化部は、上記の光源によって放出された光線を上記の第1の傾斜部に拡散するために使用され、上記の第3の光均一化部は、上記の光源によって放出された光線を上記の第2の傾斜部に拡散するために使用され、上記の第2の光均一化部は、上記の光源によって放出された光線を上記の本体に拡散するために使用される。
【0006】
さらに、上記の第1の光均一化部は、複数の第1の光均一化ユニットが含まれ、上記の複数の第1の光均一化ユニットは、順に端と端を接して接続され、上記の第1の光均一化ユニットは、第1の接続面、第1の入射面、第2の入射面、第3の入射面、第2の接続面、及び第1の反射面が含まれる。上記の第1の接続面、第1の入射面、第2の入射面、第3の入射面、第2の接続面、及び第1の反射面は、左から右まで順に接続されている。
【0007】
さらに、上記の第1の入射面と第2の接続面は、ともに水平面であり、上記の第1の接続面、第2の入射面、第3の入射面、及び第1の反射面は、いずれも傾斜面である。上記の第2の入射面の傾斜方向と第3の入射面の傾斜方向とは逆であり、上記の第2の入射面と第3の入射面とが接続される位置は、上記の光源から離れる方向に凹んだ曲面である。上記の第1の接続面の傾斜方向と第3の入射面の傾斜方向とは同じであり、上記の第1の反射面の傾斜方向と第2の入射面の傾斜方向とは同じである。
【0008】
さらに、前の上記の第1の光均一化ユニットの第1の反射面と後の第1の光均一化ユニットの第1の接続面とは、第1の水平面によって接続され、上記の第1の反射面及び第1の水平面と第1の接続面との間には、上記の本体の方向に凹んだ凹み状に形成されている。
【0009】
さらに、上記の第3の光均一化部は、複数の第3の光均一化ユニットが含まれ、上記の複数の第3の光均一化ユニットは、順に端と端を接して接続され、上記の第3の光均一化ユニットは、第3の接続面、第4の入射面、第5の入射面、第6の入射面、第4の接続面、及び第2の反射面が含まれる。上記の第3の接続面、第4の入射面、第5の入射面、第6の入射面、第4の接続面、及び第2の反射面は、右から左まで順に接続されている。
【0010】
さらに、上記の第4の入射面と第4の接続面は、ともに水平面であり、上記の第3の接続面、第5の入射面、第6の入射面、及び第2の反射面は、いずれも傾斜面である。上記の第5の入射面の傾斜方向と第6の入射面の傾斜方向とは逆であり、上記の第5の入射面と第6の入射面とが接続される位置は、上記の光源から離れる方向に凹んだ曲面である。上記の第3の接続面の傾斜方向と第6の入射面の傾斜方向とは同じであり、上記の第2の反射面の傾斜方向と第5の入射面の傾斜方向とは同じである。
【0011】
さらに、前の上記の第3の光均一化ユニットの第2の反射面と後の第3の光均一化ユニットの第3の接続面とは、第2の水平面によって接続され、上記の第2の反射面及び第2の水平面と第3の接続面との間には、上記の本体の方向に凹んだ凹み状に形成されている。
【0012】
さらに、上記の第1の傾斜部の傾斜方向と上記の第1の接続面の傾斜方向とは同じであり、上記の第2の傾斜部の傾斜方向と上記の第3の接続面の傾斜方向とは同じであり、上記の第1の接続面と第3の接続面の傾斜方向とは逆である。
【0013】
さらに、上記の導光板に垂直な平面を基準面Yとすると、上記の基準面Yは垂直面であり、上記の第1の接続面及び第3の接続面と基準面Yとの間の夾角は、ともにAであり、上記の第1の傾斜部及び第2の傾斜部と基準面Yとの間の夾角は、ともにBである。夾角Aは、夾角Bよりも大きい。
【0014】
さらに、上記の導光板に垂直な平面を基準面Yとすると、上記の基準面Yは垂直面であり、上記の第3の入射面及び第6の入射面と基準面Yとの間の夾角は、ともにCであり、上記の第1の反射面及び第2の反射面と基準面Yとの間の夾角は、ともにDであり、夾角Cは、夾角Dよりも大きく、上記の第1の反射面の高さは、第3の入射面の高さよりも大きく、上記の第2の反射面の高さは、第6の入射面の高さよりも大きい。
【0015】
さらに、上記の光均一化構造の片側面には、拡散パターンが設けられている。
【0016】
さらに、上記の光均一化構造と上記の光源との間には、さらに均一化層が設けられている。
【0017】
本発明は、バックプレートと上記の導光装置が含まれ、上記のバックプレートが導光板に接続される光出力システムをさらに提供する。
【0018】
本発明の有益な効果は、本発明の導光装置において、光均一化構造を設けることにより、第1の光均一化部が光源によって放出された光線を第1の傾斜部に拡散し、第3の光均一化部が光源によって放出された光線を第2の傾斜部に拡散するため、傾斜角の大きい導光板の頂部(すなわち、光源から離れる端部)も点灯され、導光板全体の輝度が均一に保たれ、良い視覚効果を示すことである。
【0019】
本発明は、添付の図面及び実施例と併せて以下でさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の導光装置の構造概略図である。
図2図2は、本発明の導光装置における光線の伝搬の概略図である。
図3図3は、本発明の第1の光均一化ユニットの拡大図である。
図4図4は、本発明の第1の光均一化ユニットにおける光線の伝搬の概略図である。
図5図5は、本発明の第3の光均一化ユニットの拡大図である。
図6図6は、本発明の第3の光均一化ユニットにおける光線の伝搬の概略図である。
図7図7は、本発明の導光板の断面図である。
図8図8は、本発明の第2の光均一化ユニットの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。これらの図面は、いずれも簡略化した概略図であり、本発明の基本的な構造を概略的に示しているに過ぎず、本発明に係る構造のみを示している。
【0022】
本発明の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本発明を便利に又は簡単に説明するために使用されるものであり、指定された装置又は部品が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本発明に対する限定と理解してはいけない。なお、「第1の」、「第2の」に限定されている特徴は、1つ又は複数のこの特徴を明確又は曖昧に含んでもよい。本発明の説明において、特に具体的に限定されない限り、「複数」は、2つ又は2つ以上を意図する。
【0023】
本発明の説明において、別に明確な規定や限定がない限り、「取り付け」、「繋がり」、「接続」、「固定」という技術用語は広義的に理解されるべきであり、例えば、固定的に接続してもよく、取り外し可能に接続してもよく、一体になってもよい。また、機械的に接続してもよく、電気的に接続してもよい。また、直接つながってもよく、中間媒体を介して間接的につながってもよく、2つの素子の内部の連通や2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況により上述した用語が本願発明の実施形態における具体的な意味を理解することができる。
【0024】
図1図2に示されるように、導光装置は、光源1と導光板2が含まれる。光源1の数は、複数であり得、光源1は、例えばLEDであり得、LEDは、発光角度が円錐形であり、異なる角度のライトビームを同時に発することができる。導光板2の光源1に面する端には、光均一化構造3が設けられ、光均一化構造3は、導光板2に固定されて接続される。複数の光源1は、導光板2の直下に設けられ得、光源1の発光面は、導光板2の光均一化構造3と正反対にある。導光板2は、本体21、第1の傾斜部22、及び第2の傾斜部23が含まれ、第1の傾斜部22と第2の傾斜部23は、それぞれ本体21の左側と右側に位置し、第1の傾斜部22と第2の傾斜部23は、ともに本体21に固定されて接続され、第1の傾斜部22及び第2の傾斜部23の頂部は、ともに本体21の頂部よりも高い。すなわち、導光板2全体は、「凹」字形となっており、導光板2の左側と右側は傾斜状である。
【0025】
光均一化構造3は、第1の光均一化部31、第2の光均一化部32、及び第3の光均一化部33が含まれ、第1の光均一化部31と第3の光均一化部33は、それぞれ第2の光均一化部32の左側と右側に位置し、第1の光均一化部31と第3の光均一化部33は、ともに第2の光均一化部32に固定されて接続される。例えば、第1の光均一化部31、第2の光均一化部32、及び第3の光均一化部33は、一体的に成形され得、第2の光均一化部32は、第1の光均一化部31と第3の光均一化部33との間に位置する。第1の光均一化部31と第3の光均一化部33とは、第2の光均一化部32の縦中心線に沿って左右対称に配置され、第1の光均一化部31、第2の光均一化部32、及び第3の光均一化部33は、光源1によって発されるライトビームを受け取るために使用され、例えば、第1の光均一化部31は、光源1によって発される光線を第1の傾斜部22に拡散するために使用され、第3の光均一化部33は、光源1によって発される光線を第2の傾斜部23に拡散するために使用され、第2の光均一化部32は、光源1によって発される光線を本体21に拡散するために使用される。具体的に、第1の光均一化部31と第の光均一化部33は、光源1によって発される角度の大きい光線を反射することができるため、導光板2全体の光出力効果がより均一になる。
【0026】
図3に示されるように、第1の光均一化部31は、複数の第1の光均一化ユニット34が含まれ、複数の第1の光均一化ユニット34は、順に端と端を接して接続され、第1の光均一化ユニット34は、第1の接続面341、第1の入射面342、第2の入射面343、第3の入射面344、第2の接続面345、及び第1の反射面346が含まれる。第1の接続面341、第1の入射面342、第2の入射面343、第3の入射面344、第2の接続面345、及び第1の反射面346は、左から右まで順に接続されている。第1の入射面342と第2の接続面345は、ともに水平面であり、第1の接続面341、第2の入射面343、第3の入射面344、及び第1の反射面346は、いずれも傾斜面である。第2の入射面343の傾斜方向と第3の入射面344の傾斜方向とは逆であり、第2の入射面343と第3の入射面344とが接続される位置は、光源1から離れる方向に凹んだ曲面であり、第1の接続面341の傾斜方向と第3の入射面344の傾斜方向とは同じであり、第1の反射面346の傾斜方向と第2の入射面343の傾斜方向とは同じであることにより、光源1によって発される異なる角度の光線は、すべて第1の光均一化ユニット34に入ることができる。前の第1の光均一化ユニット34の第1の反射面346と後の第1の光均一化ユニット34の第1の接続面341とは、第1の水平面347によって接続され、第1の反射面346及び第1の水平面347と第1の接続面341との間には、本体21の方向に凹んだ凹み状に形成されている。
【0027】
具体的に、各第1の光均一化ユニット34の下方には、いずれも1つの光源1が設けられ、光源1は、第1の光均一化ユニット34に可能な限り近接している。図4に示されるように、光源1が異なる角度のライトビームを発する場合は、光源1が左側に拡散するライトビームを第1のライトビームとし、中央に拡散するライトビームを第2のライトビームとし、右側に拡散するライトビームを第3のライトビームとし、第1のライトビームは、第1の入射面342と第2の入射面343を通って導光板2に入ることができ、第2のライトビームは、第2の入射面343と第3の入射面344を通って導光板2に入ることができ、第3のライトビームは、第3の入射面344を通って均一化構造3に入り、第1の反射面346で反射されて導光板2に入ることができ、光均一化ユニットの構造を設計することにより、光源1によって発される異なる角度の光が導光板2に入ることができ、より多くの光線が第1の傾斜部22の方向に出射されるため、導光板2全体の発光輝度がより均一になる。
【0028】
具体的に、第1の光均一化ユニット34において、第1の接続面341と第3の入射面344は、左に傾斜し、第2の入射面343と第1の反射面346は、右に傾斜し、第1の反射面346の傾斜角が大きすぎると、反射効果が得られない。
【0029】
図5に示されるように、第3の光均一化部33は、複数の第3の光均一化ユニット35が含まれ、複数の第3の光均一化ユニット35は、順に端と端を接して接続され、第3の光均一化ユニット35は、第3の接続面351、第4の入射面352、第5の入射面353、第6の入射面354、第4の接続面355、及び第2の反射面356が含まれる。第3の接続面351、第4の入射面352、第5の入射面353、第6の入射面354、第4の接続面355、及び第2の反射面356は、右から左まで順に接続されている。第4の入射面352と第4の接続面355は、ともに水平面であり、第3の接続面351、第5の入射面353、第6の入射面354、及び第2の反射面356は、いずれも傾斜面である。第5の入射面353の傾斜方向と第6の入射面354の傾斜方向とは逆であり、第5の入射面353と第6の入射面354とが接続される位置は、光源1から離れる方向に凹んだ曲面である。第3の接続面351の傾斜方向と第6の入射面354の傾斜方向とは同じであり、第2の反射面356の傾斜方向と第5の入射面353の傾斜方向とは同じであることにより、光源1によって発される異なる角度の光線は、すべて第3の光均一化ユニット35に入ることができる。前の第3の光均一化ユニット35の第2の反射面356と後の第3の光均一化ユニット35の第3の接続面351とは、第2の水平面によって357接続され、第2の反射面356及び第2の水平面357と第3の接続面351との間には、本体21の方向に凹んだ凹み状に形成されている。すなわち、第3の光均一化ユニット35の構造は、第1の光均一化ユニット34の構造と同じであるが、第3の光均一化ユニット35と第1の光均一化ユニット34とは、本体21の中心線に沿って左右対称的に配置されている。
【0030】
同様に、各第3の光均一化ユニット35の下方には、いずれも1つの光源1が設けられ、光源1は、第3の光均一化ユニット35に可能な限り近接している。図6に示されるように、光源1が異なる角度のライトビームを発する場合、第1のライトビームは、第4の入射面352と第5の入射面353を通って導光板2に入ることができ、第2のライトビームは、第5の入射面353と第6の入射面354を通って導光板2に入ることができ、第3のライトビームは、第6の入射面354を通って射均一化構造3に入り、第2の反射面356で反射されて導光板2に入ることができ、光均一化ユニットの構造を設計することにより、光源1によって発される異なる角度の光がすべて導光板2に入ることができ、より多くの光線が第2の傾斜部23の方向に出射されるため、導光板2全体の発光輝度がより均一になる。具体的に、第3の光均一化ユニット35において、第3の接続面351と第6の入射面354は、左に傾斜し、第5の入射面353と第2の反射面356は、右に傾斜し、第2の反射面356の傾斜角が大きすぎると、反射効果が得られない。
【0031】
さらに、第1の傾斜部22の傾斜方向と第1の接続面341の傾斜方向とは同じであり、第2の傾斜部23の傾斜方向と第3の接続面351の傾斜方向とは同じであり、第1の接続面341と第3の接続面351の傾斜方向とは逆である。導光板2に垂直な平面を基準面Yとすると、基準面Yは垂直面であり、第1の接続面341及び第3の接続面351と基準面Yとの間の夾角は、ともにAであり、第1の傾斜部22及び第2の傾斜部23と基準面Yとの間の夾角は、ともにBである。夾角Aは、夾角Bよりも大きい。すなわち、第1の接続面341の傾斜角は、第1の傾斜部22の傾斜角よりも大きく、第3の接続面351の傾斜角は、第2の傾斜部23の傾斜角よりも大きいことにより、光源1によって発される光線の角度が大きい場合及び第1の反射面346と第2の反射面356で反射された光線が第1の接続面341と第3の接続面351から直接出射する場合の光漏れを防止することができる。例えば、第1の傾斜部22と水平面との夾角は、40°~70°であり得、第2の傾斜部23と水平面との夾角は、40°~70°であり得る。
【0032】
導光板2に垂直な平面を基準面Yとすると、基準面Yは垂直面であり、第3の入射面344及び第6の入射面354と基準面Yとの間の夾角は、ともにCであり、第1の反射面346及び第2の反射面356と基準面Yとの間の夾角は、ともにDであり、夾角Cは、夾角Dよりも大きく、第1の反射面346の高さは、第3の入射面344の高さよりも大きく、第2の反射面356の高さは、第6の入射面354の高さよりも大きい。このように、第1の光均一化ユニット34において、光源1右側に拡散するライトビームは、第1の反射面346で反射され得、光線を第1の傾斜部22の方向に折り曲げて出射させる。第3の光均一化ユニット35において、光源1から左側に拡散される光線は、第2の反射面356で反射され得、光線を第2の傾斜部23の方向に折り曲げて出射させることにより、導光板2の光源1から遠く離れた位置でも明るい効果を示すことができ、導光板2全体の発光効果の均一性を確保する。
【0033】
図8に示されるように、第2の光均一化部32は、複数の第2の光均一化ユニット36が含まれ、複数の第2の光均一化ユニット36は、順に端と端を接して接続され、第2の光均一化ユニット36は、半楕円形であり得、隣接する2つの第2の光均一化ユニット36同士は、傾斜面によって接続されることができ、各第2の光均一化ユニット36の下方には、1つの光源1が設けられており、第2の光均一化ユニット36の幅は、光源1の発光面の幅と一致し、光源1によって発される光線を拡散するために使用される。
【0034】
本実施例では、光均一化構造3の片側面には、拡散パターン4が設けられ、具体的に、拡散パターン4は、光均一化構造3の前側面に配置されている。図7を参照すると、光源1の発光角度は円錐形であり、導光板2と光均一化構造3は一定の厚さを有し、光源1によって発される光線の一部は、光均一化構造3の前側面から出射され得、光線の一部は、光均一化構造3の後側面で反射されて前側面から出射されることができ、光線が前側面から出射される場合、拡散パターンは、光線を拡散して点灯させることができる。拡散パターン4は、縦縞、波状縞などのテクスチャであり得、ここでは限定されず、実際の必要性に従って設計することができる。
【0035】
本実施例では、光均一化構造3と光源1との間には、さらに均一化層(図示せず)が設けられ、均一化層は、光源1によって発される光線を均一化するために使用され、例えば、拡散性能の良い又は散熱性能の良い材料であり得る。
【0036】
本発明は、さらに前記の導光装置とバックプレートが含まれる光出力システムを提供し、バックプレートは、導光板2の後側面に配置され、バックプレートは、導光板2に固定されて接続される。具体的に、導光板は、ピンク色又は透明であるため、LED光源から発された赤色光が導光板内を伝搬する時、吸収が小さく、伝搬距離が長い。バックプレートは、ピンク色又は白色であり、バックプレートは、不透明な素材が採用され、赤色光に強い反射効果があり、光エネルギーの利用率を向上させ、光出力の均一性を向上させる。
【0037】
要約すると、本発明の導光装置は、光均一化構造3が導光板2の底部に配置され、第1の光均一化部31と第3の光均一化部33が第2の光均一化部32の中心線に沿って左右対称に配置されることにより、光源1によって発される光線の一部は、第1の光均一化部31と第3の光均一化部33で反射されて2つの傾斜部の方向に拡散するため、導光板2の両側の傾斜部の頂部も均一に点灯されることができるため、導光板2全体が均一に発光する。
【0038】
上記の本発明による好ましい実施例をインスピレーションとして取り入れ、上記の説明を通じて、関係者は、本発明の技術的思想から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができる。本発明の技術的範囲は、明細書に記載の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定められるべきものである。
【符号の説明】
【0039】
1 光源
2 導光板
3 光均一化構造
4 拡散パターン
21 本体
22 第1の傾斜部
23 第2の傾斜部
31 第1の光均一化部
32 第2の光均一化部
33 第3の光均一化部
34 第1の光均一化ユニット
341 第1の接続面
342 第1の入射面
343 第2の入射面
344 第3の入射面
345 第2の接続面
346 第1の反射面
347 第1の水平面
35 第3の光均一化ユニット
351 第3の接続面
352 第4の入射面
353 第5の入射面
354 第6の入射面
355 第4の接続面
356 第2の反射面
357 第2の水平面
36 第2の光均一化ユニット
【要約】
本発明は、光源と導光板が含まれる導光装置を開示し、導光板の光源に面する底端には、光均一化構造が設けられ、光均一化構造は、導光板に固定されて接続される。導光板は、本体、第1の傾斜部、及び第2の傾斜部が含まれ、第1の傾斜部と第2の傾斜部はそれぞれ本体の左側と右側に位置し、第1の傾斜部と第2の傾斜部は、ともに本体に固定されて接続され、第1の傾斜部と第2の傾斜部は、ともに頂部が本体の頂部よりも高い。ここで、光均一化構造は、第1の光均一化部、第2の光均一化部、及び第3の光均一化部が含まれ、第1の光均一化部と第3の光均一化部は、それぞれ第2の光均一化部の左側と右側に位置し、第1の光均一化部と第3の光均一化部は、ともに第2の光均一化部に固定されて接続される。第1の光均一化部は、光源によって放出された光線を第1の傾斜部に拡散するために使用され、第3の光均一化部は、光源によって放出された光線を第2の傾斜部に拡散するために使用され、第2の光均一化部は、光源によって放出された光線を本体に拡散するために使用される。本発明によれば、導光板を均一に点灯することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8