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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】オーディオ装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 3/00 20060101AFI20231226BHJP
   G10H 1/46 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
H04R3/00
G10H1/46
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019194343
(22)【出願日】2019-10-25
(65)【公開番号】P2021069046
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000003676
【氏名又は名称】ティアック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大
【審査官】大石 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-053765(JP,A)
【文献】特開2003-099038(JP,A)
【文献】特開平04-242294(JP,A)
【文献】特開2001-078300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 3/00
G10H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ信号を操作するための操作子と、
前記操作子の操作に応じたパラメータ設定値と規定値との関係を表示する表示領域を備える表示部と、
前記表示部の表示態様を変化させる制御部であって、前記パラメータ設定値が前記規定値からずれている場合にそのずれ量によらずに前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合の表示態様と異なるように表示する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値からずれている場合にそのずれ量によらずに前記表示領域を一律にハイライト表示する、
オーディオ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオーディオ装置において、
前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に前記表示領域をハイライト表示しない
オーディオ装置。
【請求項3】
請求項1に記載のオーディオ装置において、
前記操作子は、音像定位用の操作子であり、
前記表示部は、前記規定値であるセンターを中心として左右に配置された表示領域を備え、
前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に左右の前記表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記規定値から左にずれている場合にそのずれ量によらずに左の前記表示領域を一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記規定値から右にずれている場合にそのずれ量によらずに右の前記表示領域を一律にハイライト表示する、
オーディオ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のオーディオ装置において、
前記左の表示領域は、左にいくほど幅広となる三角形形状であり、
前記右の表示領域は、右にいくほど幅広となる三角形形状である
オーディオ装置。
【請求項5】
請求項1に記載のオーディオ装置において、
前記操作子は、音量ボリューム用の操作子であり、
前記表示部は、前記規定値である-∞を基準として配置された第1表示領域及び前記規定値である0dBを基準として配置された第2表示領域を含む表示領域を備え、
前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に前記第1表示領域及び前記第2表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記-∞からずれて-∞から0dBの間に操作された場合にそのずれ量によらずに前記第1表示領域を一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBからずれて0dBを超えて操作された場合にそのずれ量によらずに前記第2表示領域を一律にハイライト表示する、
オーディオ装置。
【請求項6】
請求項1に記載のオーディオ装置において、
前記操作子は、音量ボリューム用の操作子であり、
前記表示部は、前記規定値である-∞を基準として配置された第1表示領域及び前記規定値である0dBを基準として配置された第2表示領域を含む表示領域を備え、
前記制御部は、前記パラメータ設定値が-∞に一致する場合に前記第1表示領域及び前記第2表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記-∞からずれて-∞から0dBの間に操作された場合にそのずれ量によらずに前記第1表示領域を一律に特定色でハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBに一致する場合に前記第2表示領域を前記特定色と異なる色で一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBからずれて0dBを超えて操作された場合にそのずれ量によらずに前記第2表示領域を前記特定色で一律にハイライト表示する、
オーディオ装置。
【請求項7】
請求項~6のいずれかに記載のオーディオ装置において、
前記制御部は、さらに、前記パラメータ設定値を前記規定値からのずれ量に応じた位置で前記表示領域上に重畳表示する、
オーディオ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はオーディオ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ミキシングコンソール等のオーディオ装置において、音像定位(パン)や音量ボリューム等のパラメータ設定値を表示する際に、バー状のものに指示線を表示したり、円形ノブに指示線を表示する等の構成が提案されている。
【0003】
図30及び図31は、従来のパラメータ設定値の表示例を示す。図30は、矩形状(長尺状)の表示領域に規定値を示す線を表示するとともに、現在のパラメータ設定値を示すバーを重畳表示する表示例100を示す。図31は、円形ノブの近傍に規定値を示す線を表示するとともに、現在のパラメータ設定値を示す線を表示する表示例200を示す。
【0004】
設定すべきパラメータには、音像定位(パン)のセンターや、音量ボリュームの0dBのような規定値を有するものがあり、現在のパラメータ設定値がこれらの規定値に一致しているか、あるいはずれているかをユーザが容易に視認できることが望ましい。
【0005】
特許文献1には、操作子の操作位置の視認性を向上した操作子の表示装置を提供することを目的として、操作子の操作位置が所定の基準位置にあるとき指標を所定の表示態様で表示し、操作位置の基準位置からのずれの量に応じて指標の表示色または明度または大きさを所定の表示態様とは異なる表示態様に徐々に変化させる指標表示制御手段を具備する操作子の表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第3951655号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来技術では、操作位置の基準位置あるいは規定値(以下、「規定値」と称する)からのずれの量に応じて指標の表示色または明度または大きさを徐々に変化させているので、操作位置の規定値からのずれが小さい場合には必然的に指標の表示色等の変化も小さくなるため、ユーザにとって分かり難い問題がある。
【0008】
本発明は、操作位置の規定値からのずれがたとえ小さい場合でも、ユーザが規定値からずれていることを容易に視認し得る技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、オーディオ信号を操作するための操作子と、前記操作子の操作に応じたパラメータ設定値と規定値との関係を表示する表示領域を備える表示部と、前記表示部の表示態様を変化させる制御部であって、前記パラメータ設定値が前記規定値からずれている場合にそのずれ量によらずに前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合の表示態様と異なるように表示する制御部とを備え、前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値からずれている場合にそのずれ量によらずに前記表示領域を一律にハイライト表示する、オーディオ装置である。
【0010】
本発明の1つの実施形態では、前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に前記表示領域をハイライト表示しない
【0011】
本発明の他の実施形態では、前記操作子は、音像定位用の操作子であり、前記表示部は、前記規定値であるセンターを中心として左右に配置された表示領域を備え、前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に左右の前記表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記規定値から左にずれている場合にそのずれ量によらずに左の前記表示領域を一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記規定値から右にずれている場合にそのずれ量によらずに右の前記表示領域を一律にハイライト表示する。
【0012】
本発明のさらに他の実施形態では、前記左の表示領域は、左にいくほど幅広となる三角形形状であり、前記右の表示領域は、右にいくほど幅広となる三角形形状である。
【0013】
本発明のさらに他の実施形態では、前記操作子は、音量ボリューム用の操作子であり、前記表示部は、前記規定値である-∞を基準として配置された第1表示領域及び前記規定値である0dBを基準として配置された第2表示領域を含む表示領域を備え、前記制御部は、前記パラメータ設定値が前記規定値に一致する場合に前記第1表示領域及び前記第2表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記-∞からずれて-∞から0dBの間に操作された場合にそのずれ量によらずに前記第1表示領域を一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBからずれて0dBを超えて操作された場合にそのずれ量によらずに前記第2表示領域を一律にハイライト表示する。
【0014】
本発明のさらに他の実施形態では、前記操作子は、音量ボリューム用の操作子であり、前記表示部は、前記規定値である-∞を基準として配置された第1表示領域及び前記規定値である0dBを基準として配置された第2表示領域を含む表示領域を備え、前記制御部は、前記パラメータ設定値が-∞に一致する場合に前記第1表示領域及び前記第2表示領域をいずれもハイライト表示せず、前記パラメータ設定値が前記-∞からずれて-∞から0dBの間に操作された場合にそのずれ量によらずに前記第1表示領域を一律に特定色でハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBに一致する場合に前記第2表示領域を前記特定色と異なる色で一律にハイライト表示し、前記パラメータ設定値が前記0dBからずれて0dBを超えて操作された場合にそのずれ量によらずに前記第2表示領域を前記特定色で一律にハイライト表示する。
【0015】
本発明のさらに他の実施形態では、前記制御部は、前記パラメータ設定値を前記規定値からのずれ量に応じた位置で前記表示領域上に重畳表示する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、操作子の操作に応じたパラメータ設定値の規定値からのずれがたとえ小さい場合でも、ユーザが規定値からずれていることを容易に視認することができる。これにより、ユーザは、操作子を操作してパラメータ設定値を所望の値に容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態の構成ブロック図である。
図2】実施形態の処理フローチャートである。
図3】実施形態の表示態様の変化説明図(その1)である。
図4】実施形態の表示態様の変化説明図(その2)である。
図5】実施形態の表示態様の変化説明図(その3)である。
図6】実施形態の表示態様の変化説明図(その4)である。
図7】実施形態の表示態様の変化説明図(その5)である。
図8】他の実施形態の表示態様の変化説明図(その1)である。
図9】他の実施形態の表示態様の変化説明図(その2)である。
図10】他の実施形態の表示態様の変化説明図(その3)である。
図11】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その1)である。
図12】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その2)である。
図13】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その3)である。
図14】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その4)である。
図15】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その5)である。
図16】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その6)である。
図17】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その7)である。
図18】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その8)である。
図19】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その9)である。
図20】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その10)である。
図21】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その11)である。
図22】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その12)である。
図23】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その13)である。
図24】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その14)である。
図25】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その15)である。
図26】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その16)である。
図27】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その17)である。
図28】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その18)である。
図29】さらに実施形態の表示態様の変化説明図(その19)である。
図30】従来の表示態様説明図(その1)である。
図31】従来の表示態様説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本実施形態のオーディオ装置10の構成ブロック図を示す。オーディオ装置10は、例えばオーディオ信号のミックス処理を行うデジタルミキシングコンソールであるが、これに限定されず、オーディオ信号の各種パラメータを設定する装置であれば任意の装置に適用し得る。デジタルミキシングコンソールでは、各種入力オーディオ信号に対し、ルーティング、アサイン、エコライジング、ミキシング、エフェクトの各処理が実行され出力される。
【0020】
オーディオ装置10は、入力インターフェイス12、プロセッサ14、メモリ16、出力インターフェイス18、操作子20、及びディスプレイ22を備える。
【0021】
入力インターフェイス12は、アナログ信号入力端子、デジタル信号入力端子、及びADC(アナログデジタルコンバータ)を備える。アナログオーディオ信号はADCでデジタルオーディオ信号に変換して入力する。
【0022】
プロセッサ14は、CPU等で構成され、メモリ16に記憶された処理プログラムを読み出して実行することで各種処理を実行する。プロセッサ14の各種処理には、
・操作子20の操作位置検出
・操作子20の操作に応じて設定されるパラメータ設定値と規定値との比較
・パラメータ設定値と規定値との比較に応じたディスプレイ22の表示態様の制御
が含まれる。特に、パラメータ設定値と規定値との比較に応じたディスプレイ22の表示態様の制御には、パラメータ設定値が規定値と一致する場合の表示態様と、パラメータ設定値が規定値からずれている場合の表示態様を互いに異なるものとする制御が含まれる。
規定値は予めメモリ16に記憶されていてもよく、ユーザが操作子20や各種ボタン等を操作して入力することでメモリ16に記憶してもよい。
【0023】
操作子20は、ユーザが操作するスイッチやボタン等であり、音像定位(パン)や音量ボリューム等のパラメータを設定するためのスイッチやボタンが含まれる。プロセッサ14は、操作子20の操作量を検出し、検出した操作量に応じて音像定位や音量を調整する。
【0024】
ディスプレイ22は、オーディオ装置10の各種状態を表示する。本実施形態では、特に、音像定位(パン)や音量ボリュームのパラメータ設定状態を示す。プロセッサ14は、操作子20の操作量を検出し、検出した操作量に基づいてディスプレイ22に音像定位(パン)や音量ボリュームのパラメータ設定状態を表示する。ディスプレイ22は、液晶パネルや有機ELパネルで構成される。また、LEDのような点状光源を連続的に並べて配置してディスプレイ22を構成してもよい。
【0025】
出力インターフェイス18は、アナログ出力端子、デジタル出力端子、及びDAC(デジタルアナログコンバータ)を備える。処理されたデジタルオーディオ信号はDACでアナログオーディオ信号に変換して出力する。
【0026】
図2は、本実施形態の処理フローチャートを示す。操作子を操作して音像定位(パン)のパラメータを設定する場合の処理である。
【0027】
まず、プロセッサ14は、音像定位(パン)の操作子が操作されたか否かを判定する(S101)。
【0028】
音像定位(パン)の操作子が操作されたことを検出すると(S101でYES)、次に、プロセッサ14は、音像定位(PAN)の操作値が規定値に一致するか否かを判定する(S102)。ここで、規定値は予め定められており、音像定位(パン)の場合には例えばセンター(center)である。
【0029】
音像定位(パン)のパラメータ操作値が規定値であるセンター(Center:略してC)に一致する場合(S102でCと判定)、プロセッサ14は、ディスプレイ22に音像定位(パン)の指標を表示する際に、ハイライト表示なしで表示する(S103)。
【0030】
音像定位(パン)のパラメータ操作値が規定値に対して左(Left:略してL)の場合(S102でLと判定)、プロセッサ14は、ディスプレイ22に音像定位(パン)の指標を表示する際に、左(L)であることを強調すべく左側領域をハイライト表示する(S104)。
【0031】
また、音像定位(パン)のパラメータ操作値が規定値に対して右(Right:略してR)の場合(S102でRと判定)、プロセッサ14は、ディスプレイ22に音像定位(パン)の指標を表示する際に、右(R)であることを強調すべく右側領域をハイライト表示する(S105)。
【0032】
具体的には、プロセッサ14は、ディスプレイ22に音像定位(パン)の指標を表示するための表示領域として、2つの直角三角形をそれぞれの1つの鋭角頂点で対向配置させてなる表示領域とし、左側の直角三角形を音像定位(パン)の左(L)に対応させ、右側の直角三角形を音像定位(パン)の右(R)に対応させ、2つの直角三角形が互いに接する頂点を音像定位(パン)の規定値(C)に対応させる。そして、S104では、左側領域である左側の直角三角形領域をハイライト表示させ、右側領域である右側の直角三角形領域はハイライト表示しない。また、S105では、右側領域である右側の直角三角形領域をハイライト表示させ、左側領域である左側の直角三角形領域はハイライト表示しない。また、S103では、右側の直角三角形領域および左側の直角三角形領域のいずれもハイライト表示しない。
【0033】
他方で、音像定位(パン)の操作子が操作されたことを検出しない場合(S101でNO)、S102~S105の処理を実行することなく現状を維持する。S101~S105の処理は、所定の制御周期で繰り返し実行される。
【0034】
以下、本実施形態における音像定位(パン)の表示態様をより具体的に説明する。
【0035】
図3は、ディスプレイ22に表示される音像定位(パン)の指標表示領域50の一例を示す。図2のS103に対応する処理である。
【0036】
指標表示領域50は、鋭角頂点で対向配置された2つの直角三角形領域50a,50bを含む。互いに直交する2軸をx軸(横方向)及びy軸(縦方向)とすると、直角三角形領域50a,50bは、鋭角頂点を通るy軸に対して対称な形状であり、直角を挟む2辺がそれぞれx軸及びy軸に平行である。左側の直角三角形領域50aは、左側にいくほど幅広となり、右側の直角三角形領域50bは、右側にいくほど幅広となる。2つの直角三角形領域50a,50bが当接する鋭角頂点には、規定値(C)であることを示す線50cがy軸方向に平行に表示される。
【0037】
図3では、指標表示領域50の下部に音像定位(パン)の操作子30が示される。操作子30は、円形ノブの形状であり、現在のパラメータ設定値を示す線を有する。また、円形ノブの近傍には、規定値であるセンター(C)を示す線が表示される。指標表示領域50は、操作子30の近傍(例えば図3に示されるように操作子30の上部)に表示してもよく、あるいは操作子30の位置とは無関係に表示してもよい。図3では、説明の都合上、操作子30と指標表示領域50をまとめて示す。
【0038】
操作子30のパラメータ設定値が規定値(C)に一致する場合、左側の直角三角形領域50a及び右側の直角三角形領域50bはいずれもハイライト表示されない。また、規定値を示す線50cの上部には、現在のパラメータ設定値が文字や数字で表示される。図3では、現在のパラメータ設定値が規定値に一致するため、プロセッサ14は規定値であることを示す「C」という文字50dを表示する。なお、これに伴い、線50cに丸マーク等を表示することで線50cをハイライト表示してもよい。
【0039】
図4は、図2のS104に対応する処理である。
【0040】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して左側に位置している。
【0041】
このとき、指標表示領域50を構成する左側の直角三角形領域50aはハイライト表示される。図4では、左側の直角三角形領域50aのハッチングでハイライト表示を示す。右側の直角三角形領域50bはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より左であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「L15」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された左側の直角三角形領域50aに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。
【0042】
図4において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、左側の直角三角形領域50aがハイライト表示されていることで規定値から左にずれていることを容易に視認できる。ここで、左側の直角三角形領域50aは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示されることに留意されたい。
【0043】
図5は、図2のS104に対応する他の処理である。
【0044】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して左側に位置し、図4の場合よりもさらに左側に位置している。
【0045】
このとき、指標表示領域50を構成する左側の直角三角形領域50aはハイライト表示される。図5では、左側の直角三角形領域50aのハッチングでハイライト表示を示す。右側の直角三角形領域50bはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より左であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「L45」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された左側の直角三角形領域50aに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。バー50eは、図4の場合よりもさらに左側に表示される。これは、「L45」で示すずれ量に対応したものである。
【0046】
図5において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、左側の直角三角形領域50aがハイライト表示されていることで規定値から左にずれていることを容易に視認できる。ここでも、図4と同様に、左側の直角三角形領域50aは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示されることに留意されたい。
【0047】
図6は、図2のS105に対応する処理である。
【0048】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して右側に位置している。
【0049】
このとき、指標表示領域50を構成する右側の直角三角形領域50bはハイライト表示される。図6では、左側の直角三角形領域50bのハッチングでハイライト表示を示す。左側の直角三角形領域50aはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より右であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「R5」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された右側の直角三角形領域50bに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。
【0050】
図6において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、右側の直角三角形領域50bがハイライト表示されていることで規定値から右にずれていることを容易に視認できる。ここで、右側の直角三角形領域50bは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。
【0051】
図7は、図2のS105に対応する他の処理である。
【0052】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して右側に位置し、図6の場合よりもさらに右側に位置している。
【0053】
このとき、指標表示領域50を構成する右側の直角三角形領域50bはハイライト表示される。図7では、右側の直角三角形領域50bのハッチングでハイライト表示を示す。左側の直角三角形領域50aはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より右であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「R30」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された右側の直角三角形領域50bに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。バー50eは、図6の場合よりもさらに右側に表示される。これは、「R30」で示すずれ量に対応したものである。
【0054】
図7において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、右側の直角三角形領域50bがハイライト表示されていることで規定値から右にずれていることを容易に視認できる。ここでも、図6と同様に、右側の直角三角形領域50bは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。
【0055】
図4図7に示されるように、本実施形態では、音像定位(パン)のパラメータ設定値が規定値(センター:C)から左右のいずれかにずれている場合、そのずれ量によらず一律に直角三角形領域50a,50bのうちずれている方に対応する直角三角形領域の全領域をハイライト表示するので、たとえずれ量がわずかであったとしても、ユーザはハイライト表示された領域を視認することで、音像定位(パン)のパラメータ設定値の規定値からのずれ、及びその方向を極めて容易に視認し得る。すなわち、従来のようにずれ量に応じて表示色等を徐々に変化させる場合には、ずれ量が小さい場合に応じてその変化量も小さくなるため規定値からのずれを把握することが困難であるが、本実施形態ではずれ量が小さい場合でも全領域をハイライト表示されるので規定値からのずれを容易に視認できる。
【0056】
さらに、規定値であるセンターから左にずれている場合には左側の直角三角形領域50aをハイライト表示し、規定値であるセンターから右にずれている場合には右側の直角三角形領域50bをハイライト表示するので、ユーザは規定値からずれているか否かとともに、左右どちらの方向にずれているかを一目で視認することができる。本実施形態では、規定値からのずれを拡大してハイライト表示するということもできる。
【0057】
本実施形態における「ハイライト表示」には、特定色で表示する、特定模様あるいはパターンで表示する、特定の明度で表示する、特定の間隔で明滅表示する等が含まれる。特定色で表示する場合、例えば背景色を黒とした場合に青色で表示する等があるが、これに限定されない。また、直角三角形領域50a,50bのハイライト表示の表示態様は同一でもよく、互いに異なっていてもよい。例えば、直角三角形領域50aのハイライト表示は青色表示とし、直角三角形領域50bのハイライト表示は赤色表示とする等である。
【0058】
また、本実施形態では、プロセッサ14は、パラメータ設定値が規定値に一致する場合と規定値からずれている場合とで指標表示領域50の表示態様を変化させているが、パラメータ設定値が規定値に一致する場合には、パラメータ設定値が規定値に正確に一致する場合の他、正確には一致しないものの一定の許容範囲内にある場合も含まれる。すなわち、一定の許容値をδ(>0)とした場合に、
|パラメータ設定値-規定値|<δ
である場合にパラメータ設定値が規定値と一致すると判定し得る。
【0059】
また、図3図7では、指標表示領域50を左右の直角三角形領域50a,50bで構成しているが、その形状は任意であり、左右に配置された正三角形形状や左右に配置された楕円形状、左右に配置された矩形形状等であってもよい。
【0060】
図8図10は、指標表示領域50を左右の矩形形状(棒状)50a,50bで構成した例を示す。
【0061】
図8は、図2のS103に対応する処理である。
【0062】
指標表示領域50は、対向配置された2つの矩形領域50a,50bを含む。互いに直交する2軸をx軸(横方向)及びy軸(縦方向)とすると、矩形領域50a,50bは、当接する辺を通るy軸に対して対称な形状であり、長辺及び短辺がそれぞれx軸及びy軸に平行である。2つの矩形領域50a,50bが当接する辺には、規定値(C)であることを示す線50cがy軸方向に平行に表示される。
【0063】
操作子30のパラメータ設定値が規定値(C)に一致する場合、左側の矩形領域50a及び右側の矩形領域50bはいずれもハイライト表示されない。また、規定値を示す線50cの上部には、現在のパラメータ設定値が文字や数字で表示される。図8では、現在のパラメータ設定値が規定値に一致するため、プロセッサ14は規定値であることを示す「C」という文字50dを表示する。なお、これに伴い、線50cに楕円マーク等を表示することで線50cをハイライト表示してもよい。
【0064】
図9は、図2のS104に対応する処理である。
【0065】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して左側に位置している。
【0066】
このとき、指標表示領域50を構成する左側の矩形領域50aはハイライト表示される。図9では、左側の矩形領域50aのハッチングでハイライト表示を示す。右側の矩形領域50bはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より左であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「L15」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された左側の矩形領域50aに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。
【0067】
図9において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、左側の矩形領域50aがハイライト表示されていることで規定値から左にずれていることを容易に視認できる。左側の矩形領域50aは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。
図10は、図2のS104に対応する他の処理である。
【0068】
操作子30のパラメータ設定値は、規定値に対して左側に位置し、図9の場合よりもさらに左側に位置している。
【0069】
このとき、指標表示領域50を構成する左側の矩形領域50aはハイライト表示される。図10では、左側の矩形領域50aのハッチングでハイライト表示を示す。右側の矩形領域50bはハイライト表示されない。また、現在のパラメータ設定値は規定値に一致しておらず規定値より左であるため、プロセッサ14は規定値からのずれ量として「L45」という文字及び数字50dを表示する。数字は規定値からのずれ量を示す。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された左側の矩形領域50aに現在のパラメータ設定値を示すバー50eを重畳表示する。バー50eは、図9の場合よりもさらに左側に表示される。これは、「L45」で示すずれ量に対応したものである。
【0070】
図10において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字50d及びバー50eで視認できるが、これとは別に、左側の矩形領域50aがハイライト表示されていることで規定値から左にずれていることを容易に視認できる。左側の矩形領域50aは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。
次に、音量ボリュームのパラメータ設定について説明する。
【0071】
図11は、ディスプレイ22に表示される音量ボリュームの指標表示領域60の一例を示す。音量ボリュームのパラメータ設定値に関しては、規定値として、-∞(無音)と0dB(音量調整なし)の2つが設定されている。
【0072】
指標表示領域60は、対向配置された2つの矩形領域60a,60bを含む。矩形領域60aは第1表示領域に相当し、矩形領域60bは第2表示領域に相当する。互いに直交する2軸をx軸(横方向)及びy軸(縦方向)とすると、矩形領域60a,60bの長辺及び短辺がそれぞれx軸及びy軸に平行である。左側の矩形領域60aは、-∞から0dBの音量に対応し、右側の矩形領域60bは、0dB以上の音量に対応する。直列に配置された2つの矩形領域60a,60bが当接する辺には、0dBであることを示す線60cがy軸方向に平行に表示される。
【0073】
音量ボリュームの操作子のパラメータ設定値が規定値である-∞に一致する場合、左側の矩形領域60a及び右側の矩形領域60bはいずれもハイライト表示されない。また、規定値を示す線60cの上部には、現在のパラメータ設定値が文字や数字で表示される。図11では、現在のパラメータ設定値が規定値に一致するため、プロセッサ14は規定値であることを示す「-∞」という文字60dを表示する。また、プロセッサ14は、左側の矩形領域60aに現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。すなわち、現在のパラメータ設定値は-∞であるので、左側の矩形領域60aの左端に重畳表示する。
【0074】
図12は、ユーザが音量ボリュームを-∞から0dB未満まで操作した場合を示す。
【0075】
このとき、指標表示領域60を構成する左側の矩形領域60aはハイライト表示される。図12では、左側の矩形領域60aのハッチングでハイライト表示を示す。音量ボリュームのパラメータ設定値は-∞と0dBの間であるため、右側の矩形領域60bはハイライト表示されない。また、プロセッサ14は現在の音量ボリュームのパラメータ設定値として「-20dB」という文字及び数字60dを表示する。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された左側の矩形領域60aに現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。
【0076】
図12において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字60d及びバー60eで視認できるが、これとは別に、左側の矩形領域60aがハイライト表示されていることで規定値である-∞からずれていることを容易に視認できる。左側の矩形領域60aは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。また、右側の矩形領域60bがハイライト表示されていないことで他の規定値である0dB未満であることも同時に視認できる。
【0077】
図13は、ユーザが音量ボリュームを0dBまで操作した場合を示す。
【0078】
このとき、指標表示領域60を構成する矩形領域60a,60bはいずれもハイライト表示されない。また、プロセッサ14は現在の音量ボリュームのパラメータ設定値として「0dB」という文字及び数字60dを表示する。さらに、プロセッサ14は矩形領域60a,60bの当接辺に現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。
【0079】
図13において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字60d及びバー60eで視認でき、矩形領域60a,60bがハイライト表示されていないことで規定値である0dBに一致していることを容易に視認できる。
【0080】
図14は、ユーザが音量ボリュームを0dBを超えて操作した場合を示す。
【0081】
このとき、指標表示領域60を構成する左側の矩形領域60aはハイライト表示されず、右側の矩形領域60bはハイライト表示される。また、プロセッサ14は現在の音量ボリュームのパラメータ設定値として「+5dB」という文字及び数字60dを表示する。さらに、プロセッサ14はハイライト表示された右側の矩形領域60bに現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。
【0082】
図14において、現在のパラメータ設定値は、文字と数字60d及びバー60eで視認できるが、これとは別に、右側の矩形領域60bがハイライト表示されていることで規定値である0dBからずれていることを容易に視認できる。右側の矩形領域60bは、現在のパラメータ設定値の規定値からのずれ量の大小によらず、その全領域がハイライト表示される。
【0083】
本実施形態における矩形領域60a,60bのハイライト表示とパラメータ設定値との関係をまとめると、以下の通りである。
(1)パラメータ設定値=-∞
矩形領域60a:ハイライト非表示
矩形領域60b:ハイライト非表示
(2)-∞<パラメータ設定値<0dB
矩形領域60a:ハイライト表示
矩形領域60b:ハイライト非表示
(3)パラメータ設定値=0dB
矩形領域60a:ハイライト非表示
矩形領域60b:ハイライト非表示
(4)0dB<パラメータ設定値
矩形領域60a;ハイライト非表示
矩形領域60b:ハイライト表示
【0084】
なお、上記の(1)と(3)の場合、パラメータ設定値がいずれも規定値に一致しているため、矩形領域60a,60bはいずれもハイライト表示されない(ハイライト非表示)が、現在のパラメータ設定値を示す数字60dあるいはバー表示60eにより、ユーザは両者を識別できる。
【0085】
図15及び図16は、矩形領域60a,60bのさらに他の表示例を示す。
【0086】
図15は、ユーザが音量ボリュームを0dBに操作した場合を示す。
【0087】
このとき、指標表示領域60を構成する左側の矩形領域60aは特定色でハイライト表示され、右側の矩形領域60bは別の特定色でハイライト表示される。例えば、左側の矩形領域60aは青色でハイライト表示され、右側の矩形領域60bは白色でハイライト表示される等である。また、プロセッサ14は現在の音量ボリュームのパラメータ設定値として「0dB」という文字及び数字60dを表示する。さらに、プロセッサ14は現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。矩形領域60aに着目すると、規定値である-∞からのずれ量の大小によらず一律にハイライト表示される。また、矩形領域60bに着目すると、別の色でハイライト表示されるため規定値である0dBに達していることを視認し得る。
【0088】
図16は、ユーザが音量ボリュームを0dBを超えて操作した場合を示す。
【0089】
このとき、指標表示領域60を構成する左側の矩形領域60aは特定色でハイライト表示され、右側の矩形領域60bも同じ特定色でハイライト表示される。例えば、左側の矩形領域60aは青色でハイライト表示され、右側の矩形領域60bも青色でハイライト表示される。また、プロセッサ14は現在の音量ボリュームのパラメータ設定値として「+5dB」という文字及び数字60dを表示する。さらに、プロセッサ14は現在のパラメータ設定値を示すバー60eを重畳表示する。矩形領域60bに着目すると、規定値である0dBからのずれ量の大小によらず一律にハイライト表示される。矩形領域60a,60bがともに同一色でハイライト表示されることで、ユーザはパラメータ設定値が0dBを超えていることを容易に視認できる。
【0090】
図17図29は、LEDのような点状光源を連続的に並べて配置してディスプレイ22を構成した場合の表示例である。
【0091】
図17図19は、音像定位(パン)の指標表示領域70の一例を示す。指標表示領域70は、複数のLEDを直線上に配置して構成される。より詳細には、中央のLEDと、その左側に配置されたLED群70a及び右側に配置されたLED群70bから構成される。
【0092】
図17は、操作子30のパラメータ設定値が規定値(C)に一致する場合であり、中央のLEDのみが第1の色で点灯し、左側のLED群70a及び右側のLED群70bはいずれも点灯せずハイライト表示されない。
【0093】
図18は、操作子30のパラメータ設定値が、規定値に対して左側に位置している場合であり、中央のLED及び左側のLED群70aが第2の色で点灯してハイライト表示され、右側のLED群70bは点灯せずハイライト表示されない。また、左側のLED群70aのうち、パラメータ設定値に対応する位置のLEDが第1の色で点灯する。
【0094】
図19は、操作子30のパラメータ設定値が、規定値に対して右側に位置している場合であり、中央のLED及び右側のLED群70bが第2の色で点灯してハイライト表示され、左側のLED群70aは点灯せずハイライト表示されない。また、右側のLED群70bのうち、パラメータ設定値に対応する位置のLEDが第1の色で点灯する。
【0095】
図20図29は、音量ボリュームの指標表示領域80の一例を示す。
【0096】
図20は、音量ボリュームの操作子のパラメータ設定値が規定値である-∞に一致する場合であり、全てのLEDが点灯せずハイライト表示されない。
【0097】
図21は、ユーザが音量ボリュームを-40dBまで操作した場合であり、規定値である0dBに対応するLED及びその左側のLED群が第2の色で点灯してハイライト表示され、このLED群の中で操作値に対応する位置のLEDが第1の色で点灯する。0dBに対応するLEDよりも右側のLED群は点灯せずハイライト表示されない。
【0098】
図22は、ユーザが音量ボリュームを-20dBまで操作した場合であり、規定値である0dBに対応するLEDおよびその左側のLED群が第2の色で点灯してハイライト表示され、このLED群の中で操作値に対応する位置のLEDが第1の色で点灯する。0dBに対応するLEDよりも右側のLED群は点灯せずハイライト表示されない。
【0099】
図23は、ユーザが音量ボリュームを規定値である0dBまで操作した場合であり、規定値である0dBに対応するLEDのみが第1の色で点灯し、左側のLED群及び右側のLED群はいずれも点灯せずハイライト表示されない。
【0100】
図24は、ユーザが音量ボリュームを+5dBまで操作した場合であり、規定値である0dBに対応するLED及びその右側のLED群が第2の色で点灯してハイライト表示され、このLED群の中で操作値に対応する位置のLEDが第1の色で点灯する。0dBに対応するLEDよりも左側のLED群は点灯せずハイライト表示されない。
【0101】
図25図29は、音量ボリュームの指標表示領域80の他の例を示す。
【0102】
図25図27は、図20図22と同様であるが、図28では、ユーザが音量ボリュームを規定値である0dBまで操作した場合に、0dBに対応するLEDより左側のLED群は第2の色で点灯し続け、0dBに対応するLEDより右側のLED群は第3の色で点灯してハイライト表示される。
【0103】
また、図29は、ユーザが音量ボリュームを+5dBまで操作した場合であり、全てのLEDが第2の色で点灯してハイライト表示される。全てのLEDが同一色でハイライト表示されることで、ユーザはパラメータ設定値が0dBを超えていることを容易に視認することができる。
【符号の説明】
【0104】
10 オーディオ装置、12 入力インターフェイス、14 プロセッサ、16 メモリ、18 出力インターフェイス、20 操作子、22 ディスプレイ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31