(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20231226BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20231226BHJP
H04L 67/00 20220101ALI20231226BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20231226BHJP
【FI】
G06Q10/10
H04L51/04
H04L67/00
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2019202907
(22)【出願日】2019-11-08
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠田 剛
(72)【発明者】
【氏名】治田 貴文
(72)【発明者】
【氏名】中野 泉美
【審査官】太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-164652(JP,A)
【文献】特開2006-048229(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0081374(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04L 51/04
H04L 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行するトークルームであって、拠点ごとに開設される第1のトークルームにユーザが参加する場合、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させ、
ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行させるトークルームであって、拠点ごとに開設されていない第2のトークルームにユーザが参加する場合、前記第2のトークルーム又は前記第2のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームに参加しているユーザが、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合、
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、利用される可能性が高いと判断した前記第1のトークルームに紐づいた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザが利用する画像形成装置に前記ユーザの投稿に応じた処理を実行させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームに参加するユーザの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、当該ユーザが最も新しく投稿したトークルームを利用される可能性が高いトークルームと判断し、当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させる、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御する、請求項1又は請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記ユーザの投稿が、前記利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置を指定する投稿である場合は、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行させる、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームに参加しているユーザが、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合、
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報をユーザが利用できる装置のリストに追加して、当該リストに追加された画像形成装置からユーザの投稿に応じた処理を実行させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、前記リストに情報が追加された前記画像形成装置の内、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置は前記リストから選択しない、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、前記リストに情報が追加されたトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく前記画像形成装置の内、利用される可能性が低いと判断した画像形成装置の情報を前記リストから削除する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記リストへの追加から所定時間が経過した画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置と判断する、請求項8又は9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、ユーザが退出した前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置と判断する、請求項8又は9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合であって、新たに参加するトークルームと同一の拠点を拠点として開設されている別の前記第1のトークルームに当該ユーザが参加した履歴がないときは、
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報を、各トークルームでユーザが利用できる装置のリストに追加する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合であって、同一の拠点で開設されている別の前記第1のトークルームに当該ユーザが参加した履歴があるときは、
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は
当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報を前記リストへ追加しないよう制御する、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置が有効な状態であれば、当該前記第1のトークルームへのユーザの参加に応じて当該画像形成装置の情報をリストに追加し、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置が無効な状態であれば、当該画像形成装置の情報を前記リストに追加しない、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、ユーザが利用する可能性が高い画像形成装置を有効な状態と判断し、一又は複数の前記第1のトークルームの投稿履歴及び当該第1のトークルームで利用されている画像形成装置の状態に基づいて、ユーザが利用する可能性が高いかどうか判断する、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、同一の前記第1のトークルーム内で複数の画像形成装置が利用されている場合、当該第1のトークルームの投稿履歴及び当該第1のトークルームで利用されている画像形成装置の状態に基づいて、どの画像形成装置が有効な状態であるかどうか判断し、有効な状態と判断した画像形成装置をユーザに対して提示する、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項17】
ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行するトークルームであって、拠点ごとに開設される第1のトークルームにユーザが参加する場合、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させ、
ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行させるトークルームであって、拠点ごとに開設されていない第2のトークルームにユーザが参加する場合、前記第2のトークルーム又は前記第2のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御する、
ことをコンピュータに実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メンバが書き込んだメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに関するメッセージ通知装置が提案されている。具体的には、メッセージ通知装置は、メンバが書き込んだメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスにおけるメッセージから、外部機器を操作するための動作指示を検出するとともに、該メッセージを書き込んだメンバを該動作指示の指示者として特定する。またメッセージ通知装置は、上記動作指示に従って上記外部機器を制御し、上記動作指示に従った制御によって上記外部機器が動作した結果を取得し、取得した動作の結果を報告する報告メッセージを生成する。そしてメッセージ通知装置は、生成した報告メッセージを、上記コミュニケーションサービスを提供するサーバに出力して、特定した指示者を宛て先として明記した状態で、該メッセージを上記コミュニケーションサービスに表示させることを特徴とするメッセージ通知装置が記載されている。
【0003】
特許文献2には、インスタントメッセージングアプリケーションを介した情報提供方法を実行する情報提供システムが提案されている。詳細には、情報提供システムは、ユーザ端末のメッセージングアプリケーションを介してユーザがソフトウェアロボットに送信するメッセージを受信する。そして、情報提供システムは、メッセージをクエリとしてデータベースから応答を検索し、ユーザ端末のメッセージングアプリケーションを介して応答をユーザに送信する情報提供方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-164522号公報
【文献】特開2014-225268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トークルームには、拠点ごとに開設されるトークルームもあれば、拠点ごとに開設されないトークルームもある。拠点ごとに開設されるトークルームの場合では、ユーザに紐づいた画像形成装置から処理を実行するときがある。また、拠点ごとに開設されるトークルームの場合では、拠点に応じて利用する画像形成装置が異なることから、拠点に応じた画像形成装置が、当該トークルームに紐づけられることがある。拠点ごとに開設されるトークルームは、例えば、ある拠点に置かれた画像形成装置をトークルームのユーザが利用することを想定して開設されている。拠点ごとに開設されていないトークルームは、例えば、拠点に置かれた画像形成装置から実行しないことを想定して開設されている。このような拠点ごとに開設されるトークルームと、拠点ごとに開設されていないトークルームとについて、トークルームに対する投稿に応じて、一律に同じ処理を実行してしまうと、拠点ごとに開設されたトークルームでも拠点を考慮せずに、予め登録された画像形成装置から処理を実行してしまったり、拠点ごとに開設されていないトークルームにおいて、拠点に応じた画像形成装置から処理が実行されてしまったりしてしまう。
【0006】
本発明は、拠点ごとに開設されるトークルームであるかに関わらず、トークルームに対する投稿に応じて予め登録された画像形成装置から処理を実行する場合と比べて、拠点ごとに開設されるトークルームにユーザが参加する場合に、参加するトークルームに応じた画像形成装置から処理を実行し、拠点ごとに開設されていないトークルームにユーザが参加する場合には、拠点に紐づく画像形成装置又はトークルームに参加するユーザに紐づいた画像形成装置から処理を実行しないように制御する情報処理装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行するトークルームであって、拠点ごとに開設される第1のトークルームにユーザが参加する場合、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させ、ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行させるトークルームであって、拠点ごとに開設されていない第2のトークルームにユーザが参加する場合、前記第2のトークルーム又は前記第2のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御する。
【0008】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームに参加しているユーザが、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させる。
【0009】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、利用される可能性が高いと判断した前記第1のトークルームに紐づいた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザが利用する画像形成装置に前記ユーザの投稿に応じた処理を実行させる。
【0010】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームに参加するユーザの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、当該ユーザが最も新しく投稿したトークルームを利用される可能性が高いトークルームと判断し、当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させる。
【0011】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第1態様又は第3態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、前記第1のトークルームが複数ある際に、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、複数の前記第1のトークルームの中から、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御する。
【0012】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第5態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記ユーザの投稿が、前記利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置を指定する投稿である場合は、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行させる。
【0013】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームに参加しているユーザが、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報をユーザが利用できる装置のリストに追加して、当該リストに追加された画像形成装置からユーザの投稿に応じた処理を実行させる。
【0014】
また、第8態様に係る情報処理装置は、第7態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、前記リストに情報が追加された前記画像形成装置の内、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置は前記リストから選択しない。
【0015】
また、第9態様に係る情報処理装置は、第7態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームの利用履歴を分析し、前記リストに情報が追加されたトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく前記画像形成装置の内、利用される可能性が低いと判断した画像形成装置の情報を前記リストから削除する。
【0016】
また、第10態様に係る情報処理装置は、第8態様、又は第9態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記リストへの追加から所定時間が経過した画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置と判断する。
【0017】
また、第11態様に係る情報処理装置は、第8態様、又は第9態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、ユーザが退出した前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置と判断する。
【0018】
また、第12態様に係る情報処理装置は、第7態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合であって、新たに参加するトークルームと同一の拠点を拠点として開設されている別の前記第1のトークルームに参加した当該ユーザが参加した履歴がないときは、当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報を、各トークルームでユーザが利用できる装置のリストに追加する。
【0019】
また、第13態様に係る情報処理装置は、第9態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに新たに参加する場合であって、同一の拠点で開設されている別の前記第1のトークルームに当該ユーザが参加した履歴があるときは、当該ユーザが参加した履歴のない新たな前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は当該ユーザが参加した履歴のない前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の情報を前記リストへ追加しないよう制御する。
【0020】
また、第14態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置が有効な状態であれば、当該前記第1のトークルームへのユーザの参加に応じて当該画像形成装置の情報をリストに追加し、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置が無効な状態であれば、当該画像形成装置の情報を前記リストに追加しない。
【0021】
また、第15態様に係る情報処理装置は、第14態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、ユーザが利用する可能性が高い画像形成装置を有効な状態と判断し、一又は複数の前記第1のトークルームの投稿履歴及び当該第1のトークルームで利用されている画像形成装置の状態に基づいて、ユーザが利用する可能性が高いかどうか判断する。
【0022】
また、第16態様に係る情報処理装置は、第14態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、同一の前記第1のトークルーム内で複数の画像形成装置が利用されている場合、当該第1のトークルームの投稿履歴及び当該第1のトークルームで利用されている画像形成装置の状態に基づいて、どの画像形成装置が有効な状態であるかどうか判断し、有効な状態と判断した画像形成装置をユーザに対して提示する。
【0023】
また、第17態様に係るコンピュータプログラムは、ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行するトークルームであって、拠点ごとに開設される第1のトークルームにユーザが参加する場合、前記第1のトークルームに紐付いた画像形成装置又は前記第1のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記第1のトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させ、ユーザの投稿に応じて画像形成装置から処理を実行させるトークルームであって、拠点ごとに開設されていない第2のトークルームにユーザが参加する場合、前記第2のトークルーム又は前記第2のトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に、前記ユーザの投稿に応じた処理を実行しないよう制御することをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0024】
第1態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームに拠点の外部から参加するユーザが、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を容易に使用することが可能な、情報処理装置を提供できる。
【0025】
第2態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームが複数ある場合において、ユーザが参加した履歴のないユーザが当該トークルームに参加した際に、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置にユーザの投稿に応じた処理を実行させることができる。
【0026】
第3態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームが複数ある場合において、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の中から利用可能性の高い画像形成装置に処理を実行させることができる。
【0027】
第4態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームが複数ある場合において、最も新しく投稿したトークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置に処理を実行させることができる。
【0028】
第5態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームが複数ある場合において、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置の中から利用可能性が低いと判断した画像形成装置に、処理を実行しないよう制御できる。
【0029】
第6態様によれば、利用可能性が低いと判断した画像形成装置であっても、ユーザが指定した画像形成装置に処理を実行させることができる。
【0030】
第7態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームが複数ある場合において、ユーザが参加した履歴のないユーザが当該トークルームに参加した際に、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置をユーザが利用可能になる。
【0031】
第8態様によれば、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置を処理の対象から除外できる。
【0032】
第9態様によれば、利用される可能性が低いと判断したトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置の情報はリストに存在しなくなる。
【0033】
第10態様によれば、しばらく利用されなかった画像形成装置を処理の対象から除外したり、当該画像形成装置の情報をリストから削除したりできる。
【0034】
第11態様によれば、ユーザが参加していないトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置を処理の対象から除外したり、当該画像形成装置の情報をリストから削除したりできる。
【0035】
第12態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームに参加するユーザに対して、同一の拠点を拠点として開設されている別のトークルームにも参加した履歴がない場合は、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を、新たに参加するユーザが容易に使用することが可能となる。
【0036】
第13態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームに参加するユーザに対して、同じ拠点で開設されている別のトークルームに参加した履歴がある場合は、画像形成装置の情報が自動的に登録されることを防ぐことができる。
【0037】
第14態様によれば、画像形成装置の状態が有効であるかどうかによって、トークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置をリストに登録するかどうか決定できる。
【0038】
第15態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームの投稿履歴又は当該トークルームで利用される画像形成装置の状態に基づいて、有効な状態と判断した画像形成装置をリストに登録できる。
【0039】
第16態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームの投稿履歴又は当該トークルームで利用される画像形成装置の状態に基づいて、有効な状態と判断した画像形成装置をユーザに提示できる。
【0040】
第17態様によれば、拠点ごとに開設されるトークルームに拠点の外部から参加するユーザが、トークルーム、又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を容易に使用することが可能な、コンピュータプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本実施形態に係る制御システムの概略構成を示す図である。
【
図2】トークルームサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】チャットボットサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】文書サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態のユースケース例を示す図である。
【
図6】チャットボットサーバの動作の概要を示す図である。
【
図7】チャットボットサーバの動作の概要を示す図である。
【
図8】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【
図9】ユーザがトークルームを行き来する際の画像形成装置の切り替えについて示す図である。
【
図10】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【
図11】チャットボットサーバの動作の概要を示す図である。
【
図12】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【
図13】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図14】
図13に示したトークルームの一連の投稿による印刷処理を示す図である。
【
図15】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図16】
図15に示したトークルームの一連の投稿による印刷処理を示す図である。
【
図17】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【
図18】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図19】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図20】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図21】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【
図22】チャットボットサーバの動作の概要を示す図である。
【
図23】トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
【
図24】チャットボットサーバの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態に係る制御システムの概略構成を示す図である。
【0043】
制御システム11は、ユーザ端末10、トークルームサーバ20、情報処理装置としてのチャットボットサーバ30、画像形成装置40、及び文書サーバ50を含む。ユーザ端末10、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、画像形成装置40、及び文書サーバ50は、インターネット等の通信回線60により相互に接続されている。
【0044】
ユーザ端末10は、ユーザが使用する端末であって、デスクトップ型コンピュータ、ノートパソコン、タブレット又はスマートフォン等のいかなる端末であってもよい。ユーザとは、端末を利用する利用者のことを指す。
図1においては、ユーザAがユーザ端末10Aを、ユーザBがユーザ端末10Bを、ユーザCがユーザ端末10Cを、ユーザDがユーザ端末10Dを使用しているものとする。ユーザ端末10A~10Dを総称して、ユーザ端末10と呼ぶ。
【0045】
トークルームサーバ20は、トークルームをサービスとして提供する。トークルームは、ユーザと後述するチャットボットとが共に参加して、チャットの形式でメッセージ及びファイル(例えば、画像ファイル及び文書ファイル等の電子ファイル)を共有できる仮想空間である。ここで、チャットとは、コンピュータネットワーク上でリアルタイムに複数の構成員が情報を入力して会話を交わすことである。ここで構成員とは、実在する人物と関連付けられたユーザと、特定の規則に従って動作するソフトウェアロボットの両方を含む。また、チャットボットとは、トークルーム上でユーザから投稿された情報に基づいて特定の処理の実行がなされるよう制御するソフトウェアロボットである。なお、トークルームに参加するユーザは複数であってもよいし、一人のユーザであってもよい。
【0046】
ユーザは、ユーザ端末10を通じて、トークルーム内において、メッセージを投稿したり、又は会話したりすることが可能である。トークルーム内では、ユーザ同士で、メッセージを共有し、さらに、チャットボットはユーザがトークルームに投稿したメッセージに応答することが可能である。また、ユーザが、トークルーム内において、チャットボットに対して、画像形成装置40に特定の処理を実行させるための指示を与えることも可能である。チャットボットは、例えば、自然言語処理により、メッセージに含まれる指示を抽出し、画像形成装置40に特定の処理を実行させるように制御する。なお、トークルームには、一人または複数のユーザが参加でき、ユーザとチャットボットが1対1で会話したり、複数のユーザとチャットボットとが会話したりすることが可能である。トークルームは生成された数だけ複数存在しうる。
【0047】
本実施形態では、トークルームサーバ20は、少なくとも2種類のトークルームを提供する。1つは、拠点ごとに開設されるトークルームであり、このトークルームは本発明の第1のトークルームの一例である。もう1つは、拠点ごとに開設されていないトークルームであり、このトークルームは本発明の第2のトークルームの一例である。拠点とは、ユーザの活動の拠り所となる場所のことをいう。例えば東京に本店、大阪に支店があるような会社の場合、東京のオフィス及び大阪のオフィスが拠点となり得る。他にも、東京及び大阪で開催されるイベントがある場合、東京のイベント会場の参加者と、大阪のイベント会場の参加者とに対して、それぞれ開設されるようなトークルームもありうる。拠点ごとに開設されるトークルームは、共通の拠点の下に開設されるトークルームであればよい。拠点は、ユーザ一人につき一つである必要はなく、複数の拠点があってもよい。一方、拠点ごとに開設されていないトークルームとは、拠点を考慮して開設されていないトークルームである。例えば、共通の趣味を持つユーザが、趣味の情報を交換するために開設したトークルーム、又は同窓会を開催する際に出席を取るために開設されたトークルームがある。拠点ごとに開設されるトークルームと、拠点ごとに開設されていないトークルームとは、開設する目的に関連性がなくてもよい。本実施形態で想定するユースケースの一つとしては、複数のユーザが参加するプロジェクトが存在し、複数の拠点にいるユーザがそれぞれの拠点でトークルームに参加して、そのプロジェクトを進行するというものがある。その場合、プロジェクト全体について開設されるトークルームが、上記の拠点ごとに開設されていないトークルームである。そして、プロジェクト全体について開設されるトークルームに付随して、拠点ごとに開設されるトークルームが、上記の拠点ごとに開設されるトークルームであるとする。以下の説明では、拠点ごとに開設されるものではないトークルームである、プロジェクト全体について開設されるトークルームをパブリックトークルームの例として使用する。また、以下の説明では、東京オフィス又は大阪オフィスなど、拠点ごとに開設されるトークルームをプライベートトークルームの例として使用する。ここで使用するプライベートトークルームは、参加するユーザの数が他のトークルームと比べて小人数であったり、パブリックトークルームに比べて秘密状態が維持されているトークルームであったりしても良いが、これに限定されるものではない。
【0048】
チャットボットサーバ30は、チャットボットを管理するサーバである。チャットボットは、上述の通り、トークルームに参加して、ユーザのメッセージに応答したり、メッセージに含まれる指示に従い画像形成装置40に特定の処理を実行させたりする。
【0049】
チャットボットは、参加しているトークルームにおいて、画像形成装置40に特定の処理を実行させるための指示に関するメッセージが投稿されると、トークルームに参加しているユーザに紐付いた画像形成装置40に、投稿に応じた処理を実行させる。なお、ユーザと画像形成装置とが紐付けられているとは、ユーザと画像形成装置とが関連付けられて登録されていることを意味する。画像形成装置40が実行する処理は、例えば、文書ファイル又は画像ファイル等のファイルの出力の一例としての印刷を実行する処理、ファイルに対する編集を行う処理、画像形成装置40が備える設備を用いて情報を生成又は加工等する処理、画像形成装置40と他の機器との間で情報を授受する処理等を含む。ファイルの出力は、印刷に限られず、ファイル形式の変換等も含まれる。印刷を実行させるための指示には、画像形成装置40に対する直接的な印刷の指示だけでなく、印刷ジョブを生成するために必要な情報、例えば、印刷対象の画像ファイル又は印刷の仕様等をトークルームにおいて提供することも含まれうる。
【0050】
上述した拠点ごとに開設されているプライベートトークルームに、その拠点以外から参加するユーザは、プライベートトークルームそのもの、又はそのプライベートトークルームに参加している既存のユーザに、どのような画像形成装置40が紐付けられているのかが分からない。既存のユーザには、新たなユーザがトークルームに参加する前から参加しているユーザであって、投稿しているユーザだけでなく、トークルームに招待されて参加メンバに含まれているなど、トークルームの参加者として認識されるユーザが含まれる。拠点以外から参加するユーザには、当該プライベートトークルームと異なるプライベートトークルームに参加しているユーザ、又は拠点ごとに開設されたトークルームに参加していないユーザが含まれる。例えば、普段は東京で仕事しているユーザAが、出張で大阪の拠点に移動した場合を考える。大阪の拠点で開設されているプライベートトークルーム又はプライベートトークルームに参加している既存のユーザに、どのような画像形成装置40が紐付いているのか、ユーザAは分からない。拠点ごとに開設されるプライベートトークルームへ参加する、普段はその拠点以外にいるユーザに、そのプライベートトークルームで利用できる画像形成装置40を使用させるための設定を強いるのは煩雑である。
【0051】
そこで、本実施形態に係るチャットボットサーバ30は、拠点ごとに開設されるプライベートトークルームに、その拠点以外から参加するユーザが、トークルーム又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置40を使用するための制御を実行する。この制御により、本実施形態に係るチャットボットサーバ30は、拠点の外部から参加するユーザが拠点に適した画像形成装置の情報を入手して、入手した情報を用いて、画像形成装置を使用するための設定をする作業を省略して、トークルーム又はトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置40を、プライベートトークルームに参加するユーザに使用させることができる。
【0052】
画像形成装置40は、印刷ジョブに基づいて用紙等の記録媒体に画像を形成する装置であり、プリンタ又は複合機等のいかなる装置であっても良い。
図1の制御システムの例においては、画像形成装置40A及び画像形成装置40Bが、チャットボットサーバ30により管理されている。画像形成装置40A及び画像形成装置40Bを総称して、画像形成装置40と呼ぶ。図示の例では、画像形成装置40は、通信回線60を経由して、チャットボットサーバ30に接続された例を示すが、チャットボットサーバ30に画像形成装置40が接続されてもよい。
【0053】
文書サーバ50は、画像形成装置40の印刷対象となる文書ファイル及び画像ファイル等のファイルを格納する。文書サーバ50に格納されたファイルは、チャットボットサーバ30又はユーザ端末10からの指示に応じて、閲覧又は編集が可能とされている。なお、文書サーバ50の機能は、トークルームサーバ20又はチャットボットサーバ30に備えてもよい。
【0054】
次に、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、及び文書サーバ50のハードウェア構成について説明する。
【0055】
まず、トークルームサーバ20のハードウェア構成について説明する。
図2は、トークルームサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0056】
図2に示すように、トークルームサーバ20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、入力部25、表示部26及び通信インタフェース(I/F)27の各構成を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
【0057】
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又はストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又はストレージ24に記録されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM22又はストレージ24には、トークルームを提供するトークルーム提供プログラムが格納されている。
【0058】
ROM22は、各種プログラム及び各種情報を格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又は情報を記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記録媒体により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種情報を格納する。
【0059】
入力部25は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。表示部26は、たとえば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用して、入力部25として機能しても良い。通信インタフェース27は、通信回線60を介して、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0060】
次に、チャットボットサーバ30のハードウェア構成について説明する。
図3は、チャットボットサーバ30のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0061】
図3に示すように、チャットボットサーバ30は、CPU31、ROM32、RAM33、ストレージ34、入力部35、表示部36及び通信インタフェース(I/F)37の各構成を有する。各構成は、バス39を介して相互に通信可能に接続されている。チャットボットサーバ30の各構成は、
図2のトークルームサーバ20の各構成と同様の機能を有する。
【0062】
次に、文書サーバ50のハードウェア構成について説明する。
図4は、文書サーバ50のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0063】
図4に示すように、文書サーバ50は、CPU51、ROM52、RAM53、ストレージ54、入力部55、表示部56及び通信インタフェース(I/F)57の各構成を有する。各構成は、バス59を介して相互に通信可能に接続されている。文書サーバ50の各構成は、
図2のトークルームサーバ20の各構成と同様の機能を有する。
【0064】
続いて、トークルームサーバ20の作用について説明する。
【0065】
CPU21は、ROM22又はストレージ24に格納されているプログラムを実行することで、トークルームの開設又は管理に関する制御を実行する。
【0066】
CPU21は、複数のユーザが参加し、メッセージを投稿可能なトークルームをサービスとして提供する。トークルームサーバ20は、ユーザとチャットボットとが一対一で参加するトークルーム、及び、複数のユーザとチャットボットとが参加するトークルーム等を提供する。トークルームは、ユーザからの生成要求に従い、複数生成されうる。パブリックトークルームは、同一の拠点において複数生成されうる。トークルームに参加中のユーザは、トークルームに参加していない他のユーザをトークルームへ招待して、新たに参加させる事ができる。
【0067】
CPU21は、トークルームに参加中のユーザが操作するユーザ端末10を介して入力される情報を受け付けて、CPU21が提供するトークルーム上に入力された情報を投稿する。トークルームに投稿された情報は、ユーザ端末10上では予め定めた方向に沿って投稿順に表示される。
【0068】
続いて、チャットボットサーバ30の作用について説明する。チャットボットサーバ30は、CPU31がROM32又はストレージ34に格納されているプログラムを実行することで以下に示す動作を実行する。
【0069】
CPU31は、開設されているトークルーム又はトークルームに参加するユーザと画像形成装置40とを紐付けて登録する。ユーザに紐付けて画像形成装置40を登録することで、ユーザからのトークルームへの投稿に応じ、画像形成装置40を用いた印刷が行われる。
【0070】
CPU31は、ROM32又はストレージ34に格納されているプログラムを実行することでチャットボットを生成、又は起動し、当該チャットボットでトークルームに参加する。CPU31は、生成したチャットボットを通じてトークルームに参加しているユーザとの会話を制御すると共に、ユーザからの投稿に従って、印刷又は編集等の処理の実行を制御し、そして、実行した結果をトークルームに投稿する。
【0071】
例えば、CPU31は、画像形成装置40に印刷させるための指示をトークルームで受け付けた場合、又は当該指示に関する指示メッセージがユーザによりトークルームに投稿された場合、トークルームに参加しているユーザに紐付けられている画像形成装置40の内の一つの画像形成装置40に、印刷を実行させる。表1は、ストレージ34に格納されている、トークルームと画像形成装置との対応を示すトークルームリストの例である。表2は、ストレージ34に格納されている、ユーザと、そのユーザが参加しているトークルーム、そのユーザに紐付けられている画像形成装置との対応を示すユーザリストの例である。ユーザリストは、本発明のリストの一例である。当該ユーザリストへの追加は、印刷に対応する投稿のタイミングに限られない。
【0072】
【0073】
【0074】
CPU31は、ROM32又はストレージ34に格納されているプログラムを実行することで、トークルームに参加するユーザに対する制御を実行する。
【0075】
例えば、CPU31は、プライベートトークルームにユーザが参加する場合、プライベートトークルームに紐付いた画像形成装置40又はプライベートトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置40を、ユーザの投稿に応じて処理を実行する画像形成装置40に、当該プライベートトークルームに参加するユーザの投稿に応じた処理を実行させる。処理としては、例えば印刷処理、書類の読み取り処理、書類の送信処理等がありうる。
【0076】
また例えば、CPU31は、パブリックトークルームにユーザが参加する場合、パブリックトークルームに紐付いた画像形成装置40又はパブリックトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置40を、ユーザの投稿に応じて処理を実行する画像形成装置40に、当該パブリックトークルームに参加するユーザの投稿に応じた印刷処理を実行しないよう制御する。
【0077】
CPU31は、ユーザが参加するトークルームの特性によって動作の内容を変化させることで、プライベートトークルームで利用できる画像形成装置を、参加したユーザが自ら設定する場合に比べて、ユーザに容易に使用させることができる。またCPU31は、参加するトークルームの特性によって制御の内容を変化させることで、パブリックトークルームで利用可能な画像形成装置を自動的に使用できないよう制限できる。
【0078】
ここで、本実施形態のユースケース例と共に、チャットボットサーバ30の動作例を説明する。
【0079】
図5は、本実施形態のユースケース例を示す図である。
図5に示した例では、トークルーム1、2ともにプライベートトークルームである。トークルーム1は東京の拠点で開設されているトークルームであり、トークルーム2は大阪の拠点で開設されているトークルームであるとする。トークルーム1では、ユーザのAさんは画像形成装置40Aと紐付いている。トークルーム2では、ユーザのBさんは画像形成装置40Bと紐付いている。
【0080】
Aさんは、トークルーム1で印刷指示を投稿すると、画像形成装置40Aに印刷処理を実行させることができる。同様に、Bさんは、トークルーム2で印刷指示を投稿すると、画像形成装置40Bに印刷処理を実行させることができる。なお、画像形成装置40A、40Bは、それぞれAさんとBさんに紐付いているとしているが、画像形成装置40A、40Bは、ユーザではなくトークルーム自体に紐付けられていてもよい。以下の説明においても、それぞれの画像形成装置はユーザに紐付けられていてもよく、トークルーム自体に紐付けられていてもよいものとする。
【0081】
このユースケースにおいて、Aさんがトークルーム2に新たに参加した場合に、チャットボットサーバ30は、トークルーム2で利用可能となっている画像形成装置40Bを自動的に利用できるようにする。トークルームに新たに参加するとは、参加した履歴が存在しないトークルームに参加することをいう。具体的には、チャットボットサーバ30は、Aさんがトークルーム2に参加したタイミングで、トークルーム2で利用可能となっている画像形成装置40BをAさんが利用できるようにするために、画像形成装置40Bの登録情報をAさんの設定に追加する。登録情報には、例えば印刷の設定が含まれる。印刷の設定には、印刷面(片面印刷か、両面印刷か)、印刷方向(縦向きか、横向きか)、印刷用紙のサイズ、カラーモード(白黒印刷か、カラー印刷か)等の設定が含まれ得る。表3は、Aさんがトークルーム2に参加した場合に、ストレージ34に格納されるリストの例である。CPU31は、Aさんがトークルーム2に参加した場合、トークルーム2でAさんが画像形成装置40Bを利用できるよう、表3のようにユーザリストにトークルーム2の情報を追加する。
【0082】
【0083】
図6は、Aさんがトークルーム2に参加した場合の、チャットボットサーバ30の動作の概要を示す図である。Aさんは、画像形成装置40Bを使用するための設定作業を自ら行うことなく、トークルーム2で印刷指示を投稿すると、表3の設定に基づき、トークルーム2に参加している既存のユーザであるBさんに紐付いた画像形成装置40Bに印刷処理を実行させることができる。
【0084】
表3を参照すると、Aさんには画像形成装置40A、40Bの2台の情報が登録されている。ここで、Aさんがトークルーム1、2のいずれかで印刷に対応する指示を投稿した場合に、画像形成装置40A、40Bの両方で印刷が開始されることを防ぐため、CPU31は、Aさんが利用する利用可能性の高いトークルームを判断する。利用可能性の高いトークルームの判断材料にはユーザの各トークルームに対する投稿履歴がある。Aさんの投稿履歴以外にもBさんの投稿履歴を利用して判断してもよいし、トークルームから取得できる情報を利用してもよい。利用可能性の高いトークルームには、ユーザが利用中のトークルームがある。CPU31は、例えば、印刷に対応する指示である投稿をAさんがトークルームに投稿する前に、Aさんが参加する複数のトークルームに投稿された内容を分析して、Aさんが利用中のトークルームを判断する。CPU31は、利用中のトークルームが判断できない場合であっても、Aさんの印刷に対応する指示である投稿によって、利用可能性が高いトークルームを判断してもよい。また、CPU31は、Aさんの利用中のトークルームが判断できる場合であっても、Aさんの印刷に対応する投稿に応じて判断を変更してもよい。Aさんが「印刷して」等の印刷指示を投稿したのがトークルーム2であれば、CPU31は、現在アクティブなトークルームはトークルーム2であると判断し、画像形成装置40Bに印刷処理を実行させる。また、Aさんが「トークルーム1で印刷して」等の印刷指示をトークルーム2に投稿した場合は、CPU31は、現在アクティブなトークルームはトークルーム1であると判断し、画像形成装置40Aに印刷処理を実行させる。これにより、チャットボットサーバ30は、ユーザの投稿に応じて必要のない印刷処理が実行されてしまうことを防ぐことができる。
【0085】
一方、Aさんがパブリックトークルームに参加した場合に、チャットボットサーバ30は、パブリックトークルームで利用可能となっている画像形成装置40Bを自動的に利用できないようにする。すなわち、Aさんがパブリックトークルームに参加した場合に、チャットボットサーバ30は、パブリックトークルームで利用可能となっている画像形成装置40Bの情報をユーザリストに追加しない。
【0086】
図7は、Aさんがトークルーム3に参加した場合の、チャットボットサーバ30の動作の概要を示す図である。トークルーム3では、ユーザのDさんは画像形成装置40Dと紐付いており、ユーザのEさんは画像形成装置40Eと紐付いている。チャットボットサーバ30は、Aさんがトークルーム3に参加したタイミングでは、画像形成装置40D、40Eの登録情報をユーザリストに追加しない。もちろん、Aさんが画像形成装置40D、40Eを使用するために手動で設定作業を行った場合は、Aさんはトークルーム3で画像形成装置40D、40Eを使用できることは言うまでもない。
【0087】
チャットボットサーバ30は、ユーザがパブリックトークルームに参加した際に、そのトークルーム自体に紐付けられている画像形成装置がある場合には、当該画像形成装置の情報だけを、参加したユーザが利用できるように設定してもよい。その場合には、当該画像形成装置の情報だけを利用できるように設定して、パブリックトークルームに参加するユーザが利用する画像形成装置は、パブリックトークルームに参加したユーザに利用させないようにしてもよい。またチャットボットサーバ30は、ユーザがパブリックトークルームに参加した場合に、そのトークルームに参加しているユーザのうち、一部のユーザに紐付けられている画像形成装置の登録情報だけを参加したユーザに設定してもよい。
【0088】
図8は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図8に示したのは、ユーザがトークルームに参加した場合のチャットボットサーバ30の動作例である。
【0089】
CPU31は、ユーザがプライベートトークルームに参加したかどうかを判断する(ステップS101)。ステップS101で、ユーザがプライベートトークルームに参加したと判断した場合(ステップS101、Yes)、CPU31は、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置があるかどうか判断する(ステップS102)。
【0090】
ステップS102で、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置があると判断した場合(ステップS102、Yes)、CPU31は、そのトークルームで利用可能な画像形成装置が1台だけかどうか判断する(ステップS103)。ステップS103で、利用可能な画像形成装置が1台だけであると判断した場合(ステップS103、Yes)、CPU31は、トークルームに参加したユーザに対して、その画像形成装置が利用できるようユーザリストに設定する(ステップS104)。利用可能な画像形成装置が複数あると判断した場合(ステップS103、No)の処理については、
図12を参照して、後述する。
【0091】
ステップS104の処理に続いて、CPU31は、画像形成装置の登録情報と、ユーザが参加したトークルームとをユーザリスト上で紐付ける(ステップS105)。このステップS105の処理により、CPU31は、ユーザが参加するトークルームを変更した場合に、ユーザにトークルームの違いを意識させることなく、そのトークルームで利用可能な画像形成装置に対して印刷を実行させるよう自動的に切り替えることが可能となる。
【0092】
なお上記ステップS101でユーザがパブリックトークルームに参加したと判断した場合(ステップS101、No)、又は上記ステップS102でユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置がないと判断した場合(ステップS102、No)、CPU31は、一連の処理を終了する。
【0093】
図9は、ユーザが参加するトークルームを変更する際の画像形成装置の切り替えについて示す図である。Aさんがトークルーム2に参加している場合は、チャットボットサーバ30は、トークルーム2においてAさんが利用可能な画像形成装置40Bを有効に設定する。その後、トークルーム1にAさんが参加すると、チャットボットサーバ30は、トークルーム1においてAさんが利用可能な画像形成装置40Aを有効に設定する。有効に設定されている画像形成装置とは、ユーザが設定を変更しない場合に、印刷処理時に標準で使用することがユーザによって設定されている画像形成装置のことをいう。チャットボットサーバ30がユーザのトークルームの参加に応じて有効に設定する画像形成装置40を自動的に変更するので、ユーザはトークルームの参加の度に手動で設定を切り替える必要がない。従って、チャットボットサーバ30がユーザのトークルームの参加に応じて有効に設定する画像形成装置40を自動的に変更することで、トークルームの参加の度に手動で設定を切り替える場合に比べてユーザの利便性を向上させることができる。
【0094】
CPU31は、ユーザがプライベートトークルームに参加した場合に、新たに参加するプライベートトークルームと同一の拠点を拠点として開設されている別のプライベートトークルームがあれば、その別のプライベートトークルームに参加した履歴を参照してもよい。参照の結果、別のプライベートトークルームに参加した履歴がなければ、CPU31は、ユーザが参加したプライベートトークルームで画像形成装置を利用できるよう、画像形成装置の情報をリストに追加してもよい。参照の結果、別のプライベートトークルームに参加した履歴があれば、CPU31は、ユーザが参加したプライベートトークルームで画像形成装置を利用できるよう、画像形成装置の情報のリストへ追加しないよう制御してもよい。CPU31は、プライベートトークルームに参加するユーザに対して、同じ拠点で開設されている別のプライベートトークルームに参加した履歴がある場合は、画像形成装置の情報が自動的にユーザリストに登録されることを防ぐことができる。
【0095】
CPU31は、プライベートトークルームが複数ある際に、プライベートトークルームの各々の利用履歴を分析し、利用される可能性が高いプライベートトークルームを特定してもよい。CPU31は、ユーザが最も新しく投稿したプライベートトークルームを、利用される可能性が高いプライベートトークルームとして特定してもよい。
【0096】
CPU31は、利用される可能性が高いと判断したプライベートトークルーム又は当該プライベートトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を特定してもよい。そして、CPU31は、ユーザリストに追加した画像形成装置の内、特定した画像形成装置を利用可能性が高い画像形成装置と判断し、利用可能性が高い画像形成装置に、ユーザのプライベートトークルームへの投稿に応じた処理を実行させてもよい。
【0097】
CPU31は、プライベートトークルームの各々の利用履歴を分析し、利用される可能性が低いと判断した、プライベートトークルーム又は当該プライベートトークルームに参加している既存のユーザに紐付いた画像形成装置を特定してもよい。CPU31は、プライベートトークルームの各々の利用履歴を分析した結果、利用される可能性が低いと判断したトークルームに紐づく画像形成装置に、ユーザのプライベートトークルームへの投稿に応じた処理を実行しないよう制御してもよい。これにより、チャットボットサーバ30は、投稿に応じた処理が、利用可能性の低い画像形成装置から実行されるのを防ぐことができる。利用される可能性が低いと判断されるプライベートトークルームの一例として、参加しているユーザからの当該トークルームに対する投稿が一度もされていないトークルームがある。また、ユーザの投稿履歴があっても、当該ユーザからの最終投稿から所定の期間が経過している場合は、利用可能性が低いトークルームとして判断されてもよい。例えば、Aさんは東京オフィスのプライベートトークルームには毎日投稿しているが、大阪オフィスのトークルームに最後に投稿したのが5年前である場合に、大阪オフィスのトークルームは利用される可能性が低いトークルームとして判断されうる。そして、CPU31は、プライベートトークルームの各々の利用履歴を分析した結果、利用される可能性が低いと判断した画像形成装置を処理の対象から除外したり、リストから削除したりしてもよい。なお、CPU31は、利用される可能性が低いと判断した画像形成装置であっても、プライベートトークルーム又は当該プライベートトークルームに参加している既存のユーザに紐付く画像形成装置を指定する投稿が行われた場合は、投稿に応じた処理を当該画像形成装置に実行させてもよい。
【0098】
CPU31は、ユーザリストへの追加から所定時間が経過したトークルームに紐づく画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置として特定してもよい。CPU31は、所定の期間利用されなかったトークルームに紐づく画像形成装置を、処理の対象から除外したり、当該画像形成装置の情報をユーザリストから削除したりできる。また、CPU31は、ユーザが退出したプライベートトークルーム又は当該プライベートトークルームに参加しているユーザに紐付いた画像形成装置を、利用される可能性が低い画像形成装置として特定してもよい。CPU31は、ユーザが参加していないトークルーム又は当該トークルームに参加する既存のユーザに紐づく画像形成装置を処理の対象から除外したり、当該画像形成装置の情報をリストから削除したりできる。
【0099】
そして、CPU31は、特定した利用される可能性が低い画像形成装置はユーザリストから選択しないようにしてもよい。また、CPU31は、特定した利用される可能性が低い画像形成装置はユーザリストから削除してもよい。
【0100】
図10は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図10に示したのは、ユーザが印刷指示をトークルームに投稿する際の、チャットボットサーバ30の動作例である。
【0101】
CPU31は、ユーザからのトークルームへの投稿に基づいた印刷指示を取得するまで待機する(ステップS111)。具体的には、CPU31は、トークルームへ印刷対象のファイルとともに、「これ印刷して」というテキストメッセージ又は印刷指示を意味する画像情報をユーザが投稿するまで待機する。CPU31は、印刷指示を取得すると(ステップS111、Yes)、印刷指示を出したユーザが参加しているトークルームを確認する(ステップS112)。ステップS112の処理に続いて、CPU31は、ステップS112で確認したトークルームで、印刷指示を出したユーザが利用可能な装置が登録済みかどうか判断する(ステップS113)。
【0102】
ステップS113の判断の結果、印刷指示を出したユーザが利用可能な装置が、ステップS112で確認したトークルームで登録されていると判断した場合は(ステップS113、Yes)、CPU31は、指示が出されたトークルームの画像形成装置に切り替える(ステップS114)。ステップS114の処理に続いて、CPU31は、切り替えた画像形成装置に、印刷指示に基づいた印刷処理を実行させる(ステップS115)。
【0103】
一方、ステップS113の判断の結果、印刷指示を出したユーザが利用可能な装置が、ステップS112で確認したトークルームで登録されていないと判断した場合は(ステップS113、No)、CPU31は、トークルームへエラー通知を行う(ステップS116)。このエラー通知は、例えばチャットボットによる「このトークルームで利用可能なプリンタが設定されていません」等のテキストメッセージの投稿により行われ得る。
【0104】
ここまでは、ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置が1台だけの場合について説明した。続いて、ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在した場合について説明する。
【0105】
図11は、Aさんがトークルーム2に参加した場合の、チャットボットサーバ30の動作の概要を示す図である。トークルーム2は大阪の拠点で開設されているプライベートトークルームである。
図11には、トークルーム2にBさんとCさんの2人のユーザが既に参加しており、Bさんは画像形成装置40Bに紐付けられており、Cさんは画像形成装置40Cに紐付けられている様子が示されている。この場合、チャットボットサーバ30は、画像形成装置40B、40Cを両方ともAさんに利用可能に設定してもよい。
【0106】
図12は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図12に示したのは、ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在した場合のチャットボットサーバ30の動作例である。
【0107】
図8のステップS103で、利用可能な画像形成装置が複数あると判断した場合(ステップS103、No)、CPU31は、トークルームに参加したユーザに対して、そのトークルームで利用可能な画像形成装置の情報を全て設定する(ステップS121)。ステップS121の処理に続いて、CPU31は、画像形成装置の登録情報と、ユーザが参加したトークルームとをユーザリスト上で紐付ける(ステップS122)。
【0108】
チャットボットサーバ30は、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置の登録情報を全て設定した場合、ユーザが印刷指示をトークルームに投稿すると、どの画像形成装置を使用するかを、トークルーム上でユーザに選択させる。
【0109】
図13は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図14は、
図13に示したトークルームの一連の投稿による印刷処理を示す図である。Aさんが「印刷したい」という文字情報M01をトークルームに投稿するとともに、印刷したい画像M02をトークルームに投稿すると、チャットボット(
図13では「PrintBot」というユーザ名で示している)は、利用可能に設定されたBさんの画像形成装置40Bと、Cさんの画像形成装置40Cのどちらで印刷するかをAさんに問いかけるメッセージM03をトークルームに投稿する。続いてチャットボットは、印刷処理を実行させる画像形成装置の選択肢を示す情報M04をトークルームに投稿する。情報M04において、Cさんの画像形成装置40Cで印刷することがAさんにより選択されると、チャットボットサーバ30は、画像M02を画像形成装置40Cで印刷し、印刷が完了したことを示すメッセージM05をトークルームに投稿する。
【0110】
チャットボットサーバ30は、ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置の登録情報を全て設定した場合に、有効な状態の画像形成装置を、その参加したユーザが利用できるよう、ユーザリストに追加してもよい。例えば、チャットボットサーバ30は、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置の登録情報を全て設定した場合に、利用頻度が高い画像形成装置を有効性の高い画像形成装置として、その参加したユーザに有効に設定してもよい。また例えば、チャットボットサーバ30は、プライベートトークルームの開設以来の使用回数が最も多いものを利用頻度が高い画像形成装置としてもよい。また例えば、チャットボットサーバ30は、直近の所定の時期的範囲において使用回数が最も多いものを利用頻度が高い画像形成装置としてもよい。チャットボットサーバ30は、利用頻度が高い画像形成装置を有効な画像形成装置とすることで、ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置の登録情報を全て設定した場合に、ユーザが印刷指示をそのトークルームに投稿すると、有効な画像形成装置に自動的に印刷処理を実行させることができる。
【0111】
図15は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図16は、
図15に示したトークルームの一連の投稿による印刷処理を示す図である。ここでは、利用頻度が高い画像形成装置40Cを有効な画像形成装置として、チャットボットサーバ30がAさんに設定している。Aさんが「印刷したい」という文字情報M11をトークルームに投稿するとともに、印刷したい画像M12をトークルームに投稿すると、チャットボット(
図15では「PrintBot」というユーザ名で示している)は、画像M12を画像形成装置40Cで印刷し、印刷が完了したことを示すメッセージM13をトークルームに投稿する。
【0112】
図17は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図17に示したのは、ユーザが印刷指示をトークルームに投稿する際の、チャットボットサーバ30の動作例である。
【0113】
CPU31は、ユーザからのトークルームへの投稿に基づいた印刷指示を取得するまで待機する(ステップS131)。印刷指示を取得すると(ステップS131、Yes)、CPU31は、印刷指示を出したユーザが参加しているトークルームを確認する(ステップS132)。ステップS132の処理に続いて、CPU31は、ステップS132で確認したトークルームで、有効に設定されている画像形成装置があるかどうか判断する(ステップS133)。
【0114】
ステップS133の判断の結果、ステップS132で確認したトークルームで、有効に設定されている画像形成装置があると判断した場合は(ステップS133、Yes)、CPU31は、有効に設定されている画像形成装置を、ステップS131で取得した印刷指示に応じた印刷処理の出力先に指定する(ステップS134)。
【0115】
一方、ステップS133の判断の結果、ステップS132で確認したトークルームで、有効に設定されている画像形成装置がないと判断した場合は(ステップS133、No)、CPU31は、ステップS132で確認したトークルームで利用可能な画像形成装置の一覧をトークルームに表示する(ステップS135)。この画像形成装置の一覧は、例えば
図13に示した印刷処理を実行させる画像形成装置の選択肢を示す情報M04である。
【0116】
CPU31は、印刷処理を実行させたい画像形成装置をユーザが一覧の中から選択するまで待機する(ステップS136)。ユーザが印刷処理を実行させたい画像形成装置を選択すると(ステップS136、Yes)、CPU31は、ユーザがこのトークルームで使用する画像形成装置を、ユーザが選択した画像形成装置に切り替える(ステップS137)。
【0117】
ステップS137の処理に続いて、CPU31は、切り替えた画像形成装置が、このトークルームで利用頻度が高い装置であるかどうか判断する(ステップS138)。切り替えた画像形成装置が、このトークルームで利用頻度が高い装置であると判断した場合は(ステップS138、Yes)、CPU31は、ステップS137で切り替えた画像形成装置を有効に設定する(ステップS139)。切り替えた画像形成装置が、このトークルームで利用頻度が高い装置でないと判断した場合は(ステップS138、No)、CPU31は、ステップS139の処理をスキップする。
【0118】
チャットボットサーバ30は、
図17に示した動作を実行することで、トークルームでの利用頻度が高い画像形成装置を、トークルームに参加したユーザに対し、有効性の高い画像形成装置として利用可能に設定できる。チャットボットサーバ30は、
図17に示した動作を実行することで、単に全ての画像形成装置の設定を行った場合に比べ、ユーザが画像形成装置の選択操作を行う必要がなくなるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0119】
ユーザが参加したプライベートトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在した場合、チャットボットサーバ30は、そのトークルームでの会話の内容から、有効性の高い画像形成装置を選択して、選択した画像形成装置をユーザに利用可能に設定してもよい。
【0120】
図18は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図18には、Aさんがトークルーム2に参加した際に行われる会話の一例が示されている。
【0121】
Aさんが、トークルーム2に参加した後に、大阪の拠点の2階のフロアにいることを知らせる情報M21をトークルーム2に投稿すると、大阪の拠点のBさんが、Aさんの席のそばにいることを知らせる旨の情報M22を投稿した。情報M22を見たAさんが、Bさんと席が近いため、Bさんに紐付けられている画像形成装置40を使用したい旨の情報M23を投稿した。チャットボットサーバ30は、この一連の会話に応じて、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できるようユーザリストに設定し、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できる旨の情報M24を投稿する。
【0122】
図19は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図19には、Aさんがトークルーム2に参加した際に行われる会話の一例が示されている。
【0123】
Aさんが、トークルーム2に参加した後に、大阪の拠点の2階のフロアにおり、誰かに紐付けられている画像形成装置の使用許可を求める旨の情報M31をトークルーム2に投稿した。大阪の拠点のBさんが、Aさんの席のそばにいるので、自分の画像形成装置を使ってもよい旨の情報M32を投稿した。チャットボットサーバ30は、この一連の会話に応じて、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できるよう設定し、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できる旨の情報M33を投稿する。
【0124】
図20は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図20には、Aさんがトークルーム2に参加した際に行われる会話の一例が示されている。
【0125】
Aさんが、トークルーム2に参加した後に、大阪の拠点の2階のフロアにおり、誰かに紐付けられている画像形成装置の使用許可を求める旨の情報M41をトークルーム2に投稿した。大阪の拠点のBさんは、情報M41を見て、Aさんの席のそばにいることを知らせる旨の情報M42を投稿した。一方、同じく大阪の拠点のCさんは、情報M41を見て、Aさんがいるフロアとは別のフロアにいることを知らせる旨の情報M43を投稿した。チャットボットサーバ30は、この一連の会話に応じて、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できるよう設定し、Bさんに紐付けられている画像形成装置40をAさんが利用できる旨の情報M44を投稿する。
【0126】
チャットボットサーバ30は、
図18~
図20に示した一連の投稿以外の投稿によっても、トークルームに参加するユーザが利用できる画像形成装置を選択してもよい。またチャットボットサーバ30は、選択する画像形成装置を特定できるまでトークルームへの投稿の内容を確認し続けてもよい。
【0127】
図21は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図21に示したのは、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在した場合のチャットボットサーバ30の動作例である。
【0128】
図8のステップS103で、利用可能な画像形成装置が複数あると判断した場合(ステップS103、No)、CPU31は、ユーザが参加したトークルームの会話の内容を確認する(ステップS141)。ステップS141の処理に続いて、CPU31は、会話の内容を確認した結果、適切な画像形成装置を特定できたかどうか判断する(ステップS142)。
【0129】
ステップS142の判断の結果、適切な画像形成装置を特定できなかった場合は(ステップS142、No)、CPU31は、ステップS141の処理に戻る。一方、ステップS142の判断の結果、適切な画像形成装置を特定できた場合は(ステップS142、Yes)、CPU31は、特定した画像形成装置の登録情報を、ユーザリスト上でトークルームに参加したユーザに設定する(ステップS143)。ステップS143の処理に続いて、CPU31は、画像形成装置の登録情報と、ユーザが参加したトークルームとを、ユーザリスト上で紐付ける(ステップS144)。
【0130】
CPU31は、
図21に示した動作を実行することで、トークルームに参加したユーザに対し、トークルームで行われた会話の内容を用いて、有効性の高い画像形成装置を選択できる。チャットボットサーバ30は、
図21に示した動作を実行することで、単に全ての画像形成装置の設定を行った場合に比べ、ユーザが画像形成装置の選択操作を行う必要がなくなるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0131】
ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在し、且つ、そのトークルームに参加している既存のユーザに複数の画像形成装置が紐付けられていた場合、CPU31は、有効な状態の画像形成装置の情報のみをユーザリストに追加してもよい。また、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在し、且つ、そのトークルームに参加している既存のユーザに複数の画像形成装置が紐付けられていた場合、CPU31は、無効な状態の画像形成装置の情報はユーザリストへ追加しないようにしてもよい。故障していて使用できない、又は正しい設定がされていないために画像形成装置の機能を実行することができないような画像形成装置は、無効な状態の画像形成装置である。
【0132】
CPU31は、有効な状態の画像形成装置かどうかを、既存のユーザが自ら有効な状態として設定しているかどうかで判断してもよい。この場合、CPU31は、既存のユーザが自ら有効な状態と設定していない画像形成装置を、無効な状態の画像形成装置として判断してもよい。また、CPU31は、ユーザが利用する可能性が高い画像形成装置を、有効な状態の画像形成装置であると判断してもよい。
【0133】
図22は、Aさんがトークルーム2に参加した場合の、チャットボットサーバ30の動作の概要を示す図である。
図22には、トークルーム2に既にBさんとCさんの2人のユーザが参加しており、Bさんは画像形成装置40A、40Bに紐付けられており、Cさんは画像形成装置40C、40Dに紐付けられている様子が示されている。そしてBさんは、画像形成装置40Bを有効に設定している。
【0134】
この場合、チャットボットサーバ30は、Bさんと紐付けられている2台の画像形成装置40A、40Bのうち、画像形成装置40Bのみを、Aさんが利用可能となるようユーザリストに追加してもよい。またチャットボットサーバ30は、Cさんと紐付けられている2台の画像形成装置40C、40Dの両方をAさんに対して利用可能となるようユーザリストに追加してもよい。その結果、Aさんはトークルーム2において、チャットボットサーバ30により、画像形成装置40B、40C、40Dが利用可能に設定される。
【0135】
図23は、トークルームに表示される一連の投稿の例を示す図である。
図23には、
図22のように、Aさんがトークルーム2において、チャットボットサーバ30により、画像形成装置40B、40C、40Dが利用可能に設定された場合における一連の投稿の例が示されている。
【0136】
Aさんが「印刷したい」という文字情報M51をトークルームに投稿するとともに、印刷したい画像M52をトークルームに投稿する。すると、チャットボット(
図23では「PrintBot」というユーザ名で示している)は、ユーザリストに追加されたBさんの画像形成装置40Bと、Cさんの画像形成装置40C、40Dとの、どの画像形成装置で印刷するかをAさんに問いかけるメッセージM53をトークルームに投稿する。続いてチャットボットは、印刷処理を実行させる画像形成装置の選択肢を示す情報M04をトークルームに投稿する。情報M54においてCさんの画像形成装置40Cで印刷することがAさんにより選択されると、チャットボットサーバ30は、画像M52を画像形成装置40Cで印刷し、印刷が完了したことを示すメッセージM55をトークルームに投稿する。
【0137】
図24は、チャットボットサーバ30の動作例を示すフローチャートである。
図24に示したのは、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置が複数存在した場合のチャットボットサーバ30の動作例である。
【0138】
図8のステップS103で、ユーザが参加したトークルームで利用可能な画像形成装置が複数あると判断した場合(ステップS103、No)、CPU31は、ユーザが参加したトークルーム内の既存の各ユーザの、画像形成装置の登録情報を1人ずつ確認する(ステップS151)。ステップS151の処理に続いて、CPU31は、トークルーム内の既存のユーザについて有効に設定されている画像形成装置があるかどうか判断する(ステップS152)。
【0139】
ステップS152の判断の結果、トークルーム内の既存のユーザについて有効に設定されている画像形成装置があった場合は(ステップS152、Yes)、CPU31は、有効な状態の画像形成装置の登録情報のみをユーザリストに設定する(ステップS153)。
【0140】
一方、ステップS152の判断の結果、トークルーム内の既存のユーザについて有効に設定されている画像形成装置がなかった場合は(ステップS152、No)、CPU31は、そのユーザに紐付けられている全ての画像形成装置の登録情報をユーザリストに設定する(ステップS154)。
【0141】
ステップS153、又はステップS154の処理に続いて、CPU31は、画像形成装置の登録情報と、ユーザが参加したトークルームとを、ユーザリスト上で紐付ける(ステップS155)。
【0142】
ステップS155の処理に続いて、CPU31は、トークルーム内の全ての既存のユーザについて確認したかどうか判断する(ステップS156)。まだ確認していないユーザがいた場合は(ステップS156、No)、CPU31は、残りの既存のユーザに対してステップS152の処理から再開する。一方、全てのユーザに対する確認が終了すると(ステップS156、Yes)、CPU31は一連の処理を終了する。
【0143】
チャットボットサーバ30は、
図24に示した動作を実行することで、トークルームに参加したユーザに対して利用可能に設定する画像形成装置の候補を絞ることができる。
【0144】
なお、CPU31は、上記ステップS152の判断において、有効に設定されている画像形成装置がなかった場合は、既存のユーザに紐付けられている全ての画像形成装置の登録情報をユーザリストへ追加しないようにしてもよい。
【0145】
なお、上記の実施形態では、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、及び文書サーバ50が別の装置である場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、及び文書サーバ50の少なくとも2以上の機能が一つのサーバにより実現されてもよい。又は、トークルームサーバ20、チャットボットサーバ30、又は文書サーバ50の機能の一部をさらに他のサーバで行う形態としてもよい。
【0146】
また、上記の実施形態では、制御システム11はトークルームサーバ20を含んでいるとして説明したが、本発明は係る例に限定されない。トークルームの提供は、制御システム11の外部のサービスによって行われてもよい。すなわち、制御システム11はトークルームを提供せず、外部のトークルームサービスに参加するチャットボットを提供するシステムであってもよい。
【0147】
また、上記の実施形態に係るチャットボットサーバ30で行われる処理は、ソフトウェアで行われる処理としてもよいし、ハードウェアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、チャットボットサーバ30で行われる処理は、プログラムとして記録媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0148】
また、チャットボットサーバ30を動作させるプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリ又はストレージ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、チャットボットサーバ30の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【0149】
上記各実施形態において、CPUが実行するとして説明した動作は、プロセッサが実行してもよい。プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、CPU等の汎用的なプロセッサ、又は専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0150】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0151】
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0152】
10 ユーザ端末
11 制御システム
20 トークルームサーバ
30 チャットボットサーバ
40 情報処理装置
50 文書サーバ
60 通信回線