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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】作業支援サーバ、撮像装置の選択方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20231226BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20231226BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20231226BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N7/18 J
H04N7/18 F
E02F9/20 N
E02F9/26 A
H04Q9/00 301B
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019234102
(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公開番号】P2021103840
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-07-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 均
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 誠司
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 洋一郎
【審査官】秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-028265(JP,A)
【文献】特開2007-074217(JP,A)
【文献】特開2019-101765(JP,A)
【文献】国際公開第2019/130973(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/099070(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/012993(WO,A1)
【文献】特開2017-71916(JP,A)
【文献】国際公開第2019/212035(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
E02F 9/00-9/28
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械による作業を支援する作業支援システムであって、
複数の撮像装置で撮像された少なくとも1つの撮像画像に含まれる前記作業機械の位置と大きさの少なくとも一方に基づいて前記作業機械の移動を判断し、前記作業機械の移動に基づいて当該作業機械の向き又は大きさが最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させる処理装置を備えていることを特徴とする作業支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の作業支援システムにおいて、
前記複数の撮像装置は、撮像範囲に前記作業機械が含まれる可能性の高いものが抽出されることを特徴とする作業支援システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の作業支援システムにおいて、
前記処理装置は、前記作業機械の移動中に、当該作業機械の側面画像又は側面のズームアウト画像が撮像可能な前記撮像装置を選択して前記表示装置に出力させることを特徴とする作業支援システム。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の作業支援システムにおいて、
前記表示装置は、前記作業機械の向きが異なる2以上の撮像画像を表示することを特徴とする作業支援システム
【請求項5】
作業機械による作業を支援する作業支援システムであって、
前記複数の撮像装置の中から、撮像範囲に記作業機械が含まれる候補を抽出し、
前記候補の中から、前記作業機械の作業内容に基づいて、当該作業内容が認識可能な最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し
選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を前記表示装置に出力させる処理装置を備えていることを特徴とする作業支援システム。
【請求項6】
請求項5に記載の作業支援システムにおいて、
前記処理装置は、前記作業機械が作業している場合に、当該作業機械の正面画像若しくは側面画像、又は先端アタッチメントのズームイン画像が撮像可能な前記撮像装置を選択して前記表示装置に出力させることを特徴とする作業支援システム。
【請求項7】
請求項1~5の何れか1項に記載の作業支援システムにおいて、
前記表示装置は、前記作業機械を遠隔操作するための遠隔操作装置に備えることを特徴とする作業支援システム。
【請求項8】
作業機械による作業を支援するための撮像装置の選択方法であって、
複数の撮像装置で撮像された少なくとも1つの撮像画像に含まれる前記作業機械の位置と大きさの少なくとも一方に基づいて前記作業機械の移動を判断するステップと、
前記作業機械の移動に基づいて当該作業機械の向き又は大きさが最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択するステップと、
選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させるステップと、
を備えていることを特徴とする撮像装置の選択方法。
【請求項9】
作業機械による作業を支援するための撮像装置の選択方法であって、
複数の撮像装置の中から撮像範囲に前記作業機械が含まれる候補を抽出するステップと、
前記候補の中から前記作業機械の作業内容に基づいて当該作業内容が認識可能な最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択するステップと、
選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させるステップと、
を備えていることを特徴とする撮像装置の選択方法。
【請求項10】
作業機械による作業を支援するための処理を実行する作業支援サーバであって、
前記複数の撮像装置で撮像された少なくとも1つの撮像画像に含まれる当該作業機械の位置と大きさの少なくとも一方に基づいて前記作業機械の移動を判断し、前記作業機械の移動に基づいて当該作業機械の向き又は大きさが最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させることを特徴とする作業支援サーバ。
【請求項11】
作業機械による作業を支援するための処理を実行する作業支援サーバであって、
複数の撮像装置の中から撮像範囲に前記作業機械が含まれる候補を抽出し、前記候補の中から前記作業機械の作業内容に基づいて当該作業内容が認識可能な最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させることを特徴とする作業支援サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械を遠隔操作するための作業支援サーバ、及び作業機械を撮像して作業を支援する撮像装置の選択方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業機械が作業する作業現場には定点カメラが複数設置され、現場全体を俯瞰して見たり、特定のショベルの動き、作業等を監視したりすることが可能となっている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1の施工現場管理システムは、複数の撮像装置と情報提示装置とを備えている。複数の撮像装置は、それぞれ施工現場の上方に設置され、施工現場を俯瞰撮影し、施工現場のうち有人運転車両が走行可能なすべての地点が、もれなく少なくとも1つの撮像装置によって撮像されるように設けられている。
【0004】
また、情報提示装置は、複数の撮像装置が撮像した画像に基づいて施工現場全体が写る全体俯瞰画像を生成し、運搬車両を描画した全体俯瞰画像を積込車両の車載端末に表示させることができる。このような情報提示装置は、例えば、施工現場の建屋内部に設けられる(特許文献1/段落0008~0010、図1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-151968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
情報提示装置に表示される撮像装置で撮像された画像(映像)は作業現場の安全確保に役立つが、実際は各作業機械が走行、旋回等をして動きが刻々変化するため、画像内の作業機械が小さい又はほとんど映り込まない等、利用し難い画像となっている場合がある。特に、遠隔操作により作業機械を操縦する場合には、作業者は、情報提示装置により作業機械又はその周辺の様子を確認する必要性が高い。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、作業者が確実に作業を行えるように支援する作業支援サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明は、作業機械による作業を支援する作業支援システムであって、複数の撮像装置で撮像された少なくとも1つの撮像画像に含まれる前記作業機械の位置と大きさの少なくとも一方に基づいて前記作業機械の移動を判断し、前記作業機械の移動に基づいて当該作業機械の向き又は大きさが最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させる処理装置を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明の作業支援システムは、撮像装置に作業機械を撮像させ、表示装置に撮像画像(静止画又は動画)が送られ、作業者がその様子を確認することができる。これにより、作業者の作業機械による作業を支援する。前記作業支援システムは、複数の撮像装置の中から撮像範囲に作業機械が含まれる撮像装置を候補として抽出して、作業機械の撮像画像を撮像させる。また、前記作業支援システムは、作業機械が移動したとき、当該作業機械が撮像範囲に入る最適な撮像装置を選択して、表示装置に撮像画像を出力させる。このため、作業者が自ら撮像装置を切替えることなく作業機械又はその周辺の様子を確認することができ、確実に作業機械による作業を行うことができる。この構成によれば、前記作業支援システムは、撮像画像に含まれる作業機械の位置が変化したり、大きさが変化したりした場合に、作業機械が移動したと判断する。前記作業支援システムは、このような画像の変化によって作業機械の移動を認識し、確実に撮像装置を切替えることができる。
【0011】
第1発明の作業支援システムにおいて、前記複数の撮像装置は、撮像範囲に前記作業機械が含まれる可能性の高いものが抽出されることが好ましい。
【0013】
また、第1発明の作業支援システムにおいて、前記処理装置は、前記作業機械の移動中に、当該作業機械の側面画像又は側面のズームアウト画像が撮像可能な前記撮像装置を選択して前記表示装置に出力させることが好ましい。
【0014】
前記作業支援システムは、作業機械の移動中に、例えば、当該作業機械の側面画像を撮像するように撮像装置を選択する。これにより、作業者は、当該作業機械の周辺の状況や相対位置を確認して、確実に作業機械を移動させることができる。
【0015】
また、第1発明の前記作業支援システムにおいて、前記表示装置は、前記作業機械の向きが異なる2以上の撮像画像を表示することが好ましい。
【0016】
撮像装置が所定の視野角を有するため、異なるアングルの画像を複数表示することができる。表示装置は、例えば、撮像装置から作業機械の左側からの撮像画像と右側からの撮像画像を取得して、表示装置に表示する。これにより、作業者が作業機械の相対位置等を正確に把握することができる。
【0017】
第2発明は、作業機械による作業を支援する作業支援システムであって、前記複数の撮像装置の中から、撮像範囲に記作業機械が含まれる候補を抽出し、前記候補の中から、前記作業機械の作業内容に基づいて、当該作業内容が認識可能な最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択し、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を前記表示装置に出力させる処理装置を備えていることを特徴とする。
【0018】
本発明の作業支援システムでは、まず、処理装置が、複数の撮像装置の中から撮像範囲に作業機械が含まれる撮像装置の候補を抽出して、作業機械の撮像画像(静止画又は動画)を撮像させる。また、処理装置は、当該作業機械の作業内容に基づいて撮像装置を選択して、表示装置に撮像画像を出力させる。これにより、作業者が自ら撮像装置を切替えることなく、作業機械の作業内容を正確に把握することができる。
【0019】
また、第2発明の作業支援システムにおいて、前記処理装置は、前記作業機械が作業している場合に、当該作業機械の正面画像若しくは側面画像、又は先端アタッチメントのズームイン画像が撮像可能な前記撮像装置を選択して前記表示装置に出力させることが好ましい。
【0020】
処理装置は、作業機械が作業している場合に、例えば、先端アタッチメントのズームイン画像を撮像する。これにより、作業者は、当該作業機械による作業状況を確実に把握することができる。
【0021】
第3発明は、作業機械による作業を支援するための撮像装置の選択方法であって、複数の撮像装置で撮像された少なくとも1つの撮像画像に含まれる前記作業機械の位置と大きさの少なくとも一方に基づいて前記作業機械の移動を判断するステップと、前記作業機械の移動に基づいて当該作業機械の向き又は大きさが最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択するステップと、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させるステップと、を備えていることを特徴とする。
【0022】
本発明の撮像装置の選択方法では、撮像装置が作業機械を撮像すると、サーバを経由して表示装置に撮像画像(静止画又は動画)が送られ、作業者がその様子を確認することができる。
【0023】
当該選択方法では、複数の撮像装置の中から撮像範囲に作業機械が含まれる撮像装置を候補として抽出する(第1のステップ)。また、作業機械が移動したとき、前記候補の中から当該作業機械が撮像範囲に入り、その向き又は大きさが最適な(小さすぎず、良く見える角度等)撮像装置を選択して、表示装置に撮像画像を出力させる(第2のステップ)。これにより、作業者が、自ら撮像装置を切替えることなく、確実に作業機械による作業を行うことができる。
【0024】
第4発明は、作業機械による作業を支援するための撮像装置の選択方法であって、複数の撮像装置の中から撮像範囲に前記作業機械が含まれる候補を抽出するステップと、前記候補の中から前記作業機械の作業内容に基づいて当該作業内容が認識可能な最適な前記撮像範囲が得られる前記撮像装置を選択するステップと、選択した前記撮像装置が撮像した前記撮像画像を表示装置に出力させるステップと、を備えていることを特徴とする。
【0025】
本発明の撮像装置の選択方法では、複数の撮像装置の中から撮像範囲に作業機械が含まれる撮像装置を候補として抽出する(第1のステップ)。また、当該作業機械の作業内容に基づいて、前記候補の中から最適な撮像装置が選択して、表示装置に撮像画像を出力させる(第3のステップ)。これにより、作業者が、自ら撮像装置を切替えることなく、作業機械の作業内容を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態に係る作業支援システムの概要を説明する図。
図2】作業機械の操作機構の構成を説明する図。
図3】作業機械の詳細を説明する図。
図4】作業支援サーバと遠隔操作装置とが行う各処理のフローチャート。
図5】作業現場を上空から見た俯瞰図(作業機械の移動前)。
図6】画像出力装置に表示される撮像画像の例(1)。
図7】作業現場を上空から見た俯瞰図(作業機械の移動後)。
図8】画像出力装置に表示される撮像画像の例(2)。
図9】画像出力装置に表示される撮像画像の例(3)。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下では、図面を参照しながら、本発明の作業支援サーバの詳細を説明する。
【0028】
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る作業支援サーバ10と、これを含む作業支援システム1を説明する。作業支援システム1は、作業機械40に加えて、作業支援サーバ10と、作業機械40を遠隔操作するための遠隔操作装置20と、作業現場の所定の位置に設置されて、作業機械40を撮像する複数の設備カメラ30とにより構成されている。
【0029】
作業支援サーバ10、遠隔操作装置20、設備カメラ30及び作業機械40は、無線通信網を含むネットワークNWにより相互に通信可能に構成されている。作業支援サーバ10は、作業機械40の切替え、又は移動や作業内容に応じて、自動で適切な設備カメラ30を選択する。そして、遠隔操作装置20のオペレータOPの操作を支援するため、後述する画像出力装置221に撮像画像を出力する。
【0030】
作業支援サーバ10は、データベース102と、第1支援処理要素121と、第2支援処理要素122と、第3支援処理要素123と、サーバ無線通信機器124とを備えている。データベース102は、設備カメラ30で撮像された撮像画像等を記憶保持する。データベース102は、作業支援サーバ10とは別個のデータベースサーバにより構成されていてもよい。
【0031】
支援処理要素121~123は、演算処理装置(シングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ、若しくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリ等の記憶装置から必要なデータ及びソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった演算処理を実行する。また、サーバ無線通信機器124は、ネットワークNWを経由して画像出力装置221に表示を指示したり、設備カメラ30から撮像画像を受信したりする。
【0032】
次に、遠隔操作装置20は、遠隔制御装置200と、遠隔入力インターフェース210と、遠隔出力インターフェース220とを備えている。遠隔制御装置200は、演算処理装置(シングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ、若しくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリ等の記憶装置から必要なデータ及びソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった演算処理を実行する。
【0033】
遠隔入力インターフェース210は、遠隔操作機構211を備えている。また、遠隔出力インターフェース220は、画像出力装置221と、遠隔無線通信機器222とを備えている。遠隔無線通信機器222は、ネットワークNWを経由して作業機械40に操作信号を送信したり、設備カメラ30からの撮像画像を受信したりする。
【0034】
遠隔操作機構211は、走行用操作装置と、旋回用操作装置と、ブーム用操作装置と、アーム用操作装置と、バケット用操作装置とを備えている。各操作装置は、回動操作を受ける操作レバーを有している。走行用操作装置の操作レバー(走行レバー)は、作業機械40の下部走行体427を動作させるために操作される(図3参照)。走行レバーは、走行ペダルを兼ねていてもよい。例えば、走行レバーの基部又は下端部に固定された走行ペダルが設けられていてもよい。
【0035】
旋回用操作装置の操作レバー(旋回レバー)は、作業機械40の旋回機構430を構成する油圧式の旋回モータを動作させるために用いられる。また、ブーム用操作装置の操作レバー(ブームレバー)は、作業機械40のブームシリンダ442を動作させるために用いられる(図3参照)。
【0036】
アーム用操作装置の操作レバー(アームレバー)は、作業機械40のアームシリンダ444を動作させるために用いられ、バケット用操作装置の操作レバー(バケットレバー)は、作業機械40のバケットシリンダ446を動作させるために用いられる(図3参照)。
【0037】
ここで、図2に、遠隔操作機構211を構成する各操作レバー、オペレータOPが着座するためのシートStの一例を示す。シートStは、アームレスト付きのハイバックチェアのような形態であるが、ヘッドレストがないローバックチェアのような形態、又は背もたれがないチェアのような形態等、オペレータが着座できる任意の形態であってもよい。
【0038】
シートStの前方に左右のクローラに応じた左右一対の走行レバー2110が左右横並びに配置されている。1つの操作レバーが複数の操作レバーを兼ねていてもよい。例えば、シートStの右側フレームの前方に設けられている右側操作レバー2111が、前後方向に操作された場合にブームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合にバケットレバーとして機能してもよい。
【0039】
同様に、シートStの左側フレームの前方に設けられている左側操作レバー2112が、前後方向に操作された場合にアームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合に旋回レバーとして機能してもよい。また、レバーパターンは、オペレータOPの操作指示によって任意に変更されてもよい。
【0040】
遠隔出力インターフェース220を構成する画像出力装置221(本発明の「表示装置」)は、シートStの右斜め前方に配置された右斜め前方画像出力装置2211と、前方(正面側)に配置された前方画像出力装置2212と、左斜め前方に配置された左斜め前方画像出力装置2213とにより構成されている。当該画像出力装置2211~2213は、さらにスピーカ(音声出力装置)を備えていてもよい。
【0041】
図1に戻り、設備カメラ30(本発明の「撮像装置」)は、撮像装置300と、カメラ無線通信機器310とを備えている。撮像装置300は、所定の撮像範囲を有しており、上下左右に可動する視野角が設定されていてもよい。また、撮像装置300は、常に撮像を継続するようにしてもよく、また、作業現場における作業時に設備カメラ30が選択された場合に、撮像を開始するようにしてもよい。
【0042】
また、カメラ無線通信機器310は、ネットワークNWを経由して作業支援サーバ10のサーバ無線通信機器124、及び遠隔操作装置20の遠隔無線通信機器222に撮像装置300で撮像した撮像画像を送信する。撮像装置300に対する撮像対象、方向、ズームイン、ズームアウト等の表示切替え指示は、作業支援サーバ10側で画像解析をしつつ行うが、オペレータOP側から指示するようにしてもよい。
【0043】
作業機械40は、実機制御装置400と、実機入力インターフェース410と、実機出力インターフェース420と、作動機構(作業アタッチメント)440とを備えている。実機制御装置400は、演算処理装置(シングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ、若しくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリ等の記憶装置から必要なデータ及びソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった演算処理を実行する。
【0044】
次に、図3に、本実施形態の作業機械40の一例を示す。作業機械40は、例えば、クローラショベル(建設機械)であり、クローラ式の下部走行体427と、下部走行体427に旋回機構430を介して旋回可能に搭載された上部旋回体435とを備えている。また、上部旋回体435の前方左側部にはキャブ(運転室)425が設けられ、上部旋回体435の前方中央部には作動機構としての作業アタッチメント440が設けられている。
【0045】
実機入力インターフェース410は、実機操作機構411と、実機撮像装置412とを備えている。実機操作機構411は、キャブ425の内部に配置されたシートの周囲に遠隔操作機構211と同様に配置された複数の操作レバーを備えている。
【0046】
また、実機無線通信機器422は、ネットワークNWを経由して遠隔操作装置20の遠隔無線通信機器222から遠隔操作レバーの操作態様に応じた信号を受信する。当該信号は、さらに実機制御装置400に送信され、作業機械40が当該信号に応じて動作する。なお、当該信号に基づいて実機操作レバーを作動させる駆動機構又はロボットは、キャブ425に設けられている。また、実機撮像装置412は、例えば、キャブ425の内部に設置され、キャブ425のフロントウィンドウ越しに作動機構440の少なくとも一部を含む環境を撮像する。
【0047】
作動機構(作業アタッチメント)440は、上部旋回体435に装着されたブーム441と、ブーム441の先端部に回動可能に連結されたアーム443と、アーム443の先端部に回動可能に連結されたバケット445とを備えている。作業アタッチメント440には、伸縮可能な油圧シリンダにより構成されたブームシリンダ442、アームシリンダ444及びバケットシリンダ446が装着されている。
【0048】
ブームシリンダ442は、作動油の供給を受けることにより伸縮してブーム441を起伏方向に回動させるように当該ブーム441と上部旋回体435との間に介在する。アームシリンダ444は、作動油の供給を受けることにより伸縮してアーム443をブーム441に対して水平軸回りに回動させるように当該アーム443と当該ブーム441との間に介在する。
【0049】
バケットシリンダ446は、作動油の供給を受けることにより伸縮してバケット445をアーム443に対して水平軸回りに回動させるように当該バケット445と当該アーム443との間に介在する。
【0050】
次に、図4を参照して、本実施形態の作業支援システム1の機能に関するフローチャートを説明する。また、適宜図5図8を参照して、設備カメラ30の切替え、撮像画像の表示等について説明する。
【0051】
なお、フローチャート中の「C11」、「C12」のブロックは、記載を簡略化するために用いたが、データの送信及び/又は受信を意味し、当該データの送信及び/又は受信を条件として、分岐方向の処理が実行されることを意味する。
【0052】
まず、遠隔操作装置20において、オペレータOPが作業機械40による作業を開始する(STEP201)。このとき、作業支援サーバ10に向けて「作業開始信号」が送信される。
【0053】
次に、作業支援サーバ10は、当該作業開始信号を受信し(C11)、撮像画像の送信開始指示を行う(STEP101)。ここでは、作業現場の所定の位置に設置され、その撮像範囲に作業機械40が含まれるカメラ1(例えば、後述する設備カメラ30a)が選択される。
【0054】
ここで、図5に、作業現場を上空から見た俯瞰図を示す。作業現場には、4台の設備カメラ30a~30dが、それぞれ離れた場所に設置されている。また、破線で示す扇形の領域Ra~Rdは、4台の設備カメラ30a~30dにより、それぞれ撮像が可能な領域である。なお、設備カメラ30は、設備カメラ30a~30d以外にも、複数存在していてもよい。
【0055】
例えば、作業機械40が位置Aに存在する場合、作業支援サーバ10(第1支援処理要素121)は、作業機械40が作業現場に存在していることから、予め設定した視野角から定められる撮像範囲に作業機械40が含まれる可能性が高いものとして、設備カメラ30a~30dを候補として抽出する。そして、位置Aが設備カメラ30a,30dのそれぞれの撮像範囲のみに含まれることから、設備カメラ30a,30dを選択する。
【0056】
次に、遠隔操作装置20において、撮像画像の出力を開始する(STEP202)。これにより、オペレータOPは、画像出力装置221で作業機械40又はその周辺の様子を確認することができる。なお、カメラ1は、遠隔操作装置20の他、作業支援サーバ10にも撮像画像を送信する。
【0057】
図6は、遠隔操作装置20の画像出力装置221に表示される設備カメラ30a,30dの撮像画像の例を示している。図示するように、右斜め前方画像出力装置2211には作業機械40の第1の画像、左斜め前方画像出力装置2213には作業機械40の第3の画像がそれぞれ表示される。第1の画像及び第3の画像は、オペレータOPの操作により選択された画像が表示されるか、或いは、作業内容に応じて適切な画像が選択され、表示される。
【0058】
予め設定した視野角から定められる撮像範囲に作業機械40が映り込む設備カメラ30a,30dにより撮像した画像を画像出力装置221に表示させることで、異なるアングルの撮像画像を表示することができる。例えば、作業機械40の左側からの画像と右側からの画像を取得して、画像出力装置221に表示する。これにより、作業者が作業機械40の相対位置を正確に把握することができる。なお、画像出力装置221に表示される第1の画像及び第3の画像は、作業機械40の向きに基づいて表示されてもよい。
【0059】
設備カメラ30は、例えば、作業中の作業機械40を背面側、側面側等の複数の視点から撮像するが、作業機械40の作業アタッチメント440等、所定箇所を拡大したズームイン画像、周辺の様子を含むズームアウト画像等を撮像するようにしてもよい。
【0060】
次に、遠隔操作装置20において、オペレータOPが作業機械40を移動させたとする(STEP203)。ここでの「移動」とは、図5の位置A(初期位置)を起点に作業機械40を所定距離(例えば、10メートル)以上移動させて、作業場所を変更することを意味する。なお、作業機械40の移動量が所定距離未満である場合には、作業機械40はほとんど移動していないとみなすことができ、この場合、画像出力装置221に表示される設備カメラ30の候補は変更されない。
【0061】
次に、作業支援サーバ10において、作業機械40が移動したか否かを判定する(STEP012)。ここで、作業支援サーバ10の第2支援処理要素122は、送信された撮像画像を用いて作業機械40の画像の位置、撮像領域に含まれる作業機械40の大きさのうち、少なくとも一方に基づいて作業機械40の移動を判断する。
【0062】
設備カメラ30a~30dの少なくとも1つの撮像画像において、作業機械40が奥行方向に移動する場合に、撮像領域に含まれる作業機械40の画像の大きさが変化する。設備カメラ30と作業機械40との距離は、撮像領域に含まれる作業機械40の画像の大きさに対応している。従って、撮像領域に含まれる作業機械40の大きさの変化量により、作業機械40の実際の移動量である実移動量を特定することができる。そして、特定された実移動量が所定距離以上であるか否かを判定することにより、作業機械40が所定距離以上移動したか否かを判断することができる。
【0063】
また、設備カメラ30a~30dの少なくとも1つの撮像画像において、作業機械40が左右方向に移動する場合に、作業機械40の画像の位置(例えば、図心)が変化する。作業機械40が設備カメラ30に近い(作業機械40の画像の大きさが大きい)場合には、作業機械40が設備カメラ30に遠い(作業機械40の画像の大きさが小さい)場合と比べ、作業機械40の移動量に対する設備カメラ30の撮像領域における見かけ上の作業機械40の画像の位置の変化量が大きくなるという対応関係がある。従って、撮像領域に含まれる作業機械40の大きさと、作業機械40の画像の位置の変化量とにより作業機械40の実際の移動量である実移動量を特定することができる。そして、特定された実移動量が所定距離以上であるか否かを判定することにより、作業機械40が所定距離以上移動したか否かを判断することができる。
【0064】
また、撮像画像において、作業機械40が横方向及び奥行方向に移動する場合には、作業機械40の画像の位置及び作業機械40の大きさの両方により、設備カメラ30と作業機械40との距離が特定される。なお、作業機械40の向きの変化によって作業機械40の見かけ上の位置及び大きさが変化することを考慮し、作業機械40の向きを作業機械40の移動を判断する要素に加えてもよい。作業機械40の向きは、例えば、撮像領域に含まれる作業機械40の形状の変化により判断される。
【0065】
作業機械40が移動したと判定された場合、STEP103に進み、作業機械40が移動していないと判定された場合、作業支援サーバ10の一連の処理を終了する。
【0066】
作業機械40が移動したと判定された場合(STEP102で「YES」)、撮像画像の送信変更指示がなされる(STEP103)。ここでは、作業機械40の移動に伴い、撮像範囲に移動後の作業機械40が含まれるカメラ2が抽出される。
【0067】
ここで、図7に、作業機械40が移動した場合の作業現場の俯瞰図を示す。まず、作業機械40が位置Aから位置Bに移動したとする。このとき、設備カメラ30a,30b,30dが予め設定した視野角から定められる撮像範囲に作業機械40が映り込むカメラ2として抽出される。そして、右斜め前方画像出力装置2211には作業機械40の第1の画像、前方画像出力装置2212には作業機械40の第2の画像、左斜め前方画像出力装置2213には作業機械40の第3の画像が選択され、それぞれ表示される。
【0068】
また、作業機械40が位置Aから位置Cに移動した場合は、設備カメラ30b,30c,30dが当該撮像範囲に作業機械40が映り込むカメラ2として抽出される。このように、作業支援システム1では、移動先の作業機械40に近い設備カメラ30が優先的に抽出され、選択されるため、オペレータOPが設備カメラの切替えを自ら行わなくても、画像出力装置221を見ながら作業機械40の操作を継続することができる。また、オペレータOPが設備カメラ30の切替えを操作する際には、作業機械40が映り込む設備カメラ30が抽出された状態で選択可能となる。
【0069】
画像出力装置2211~2213に表示された撮像画像は、オペレータOPの操作や作業内容により、それぞれズームレベルを変更してもよい。これにより、作業機械40による作業の様子、作業機械40の周辺に他機や作業者がいるか等の情報をオペレータOPが取得することができる。
【0070】
次に、遠隔操作装置20において、オペレータOPが作業機械40による作業内容の変更を行ったとする(STEP204)。ここでの「作業内容の変更」とは、例えば、作業機械40の走行操作から整地工事や法面工事への変更等、作業内容を大きく変更することを意味する。
【0071】
次に、作業支援サーバ10において、作業機械40の作業内容が変更されたか否かを判定する(STEP104)。ここで、作業支援サーバ10の第3支援処理要素123は、送信された撮像画像を用いて作業内容の変更を判断する。例えば、走行操作時には作業機械40の移動が検出され、作業機械40が作業をする場所に到着すると作業機械40の移動が検出されなくなることにより、作業内容の変更が判断される。さらに、作業内容を選択する操作がオペレータOPによってなされたり、操作の内容から変更を特定することにより作業内容の変更がなされたと判断される等、判断条件を加えるようにしてもよい。
【0072】
作業内容が変更されたと判定された場合、STEP105に進み、作業内容が変更されていないと判定された場合、作業支援サーバ10の一連の処理を終了する。
【0073】
作業内容が変更されたと判定された場合(STEP104で「YES」)、再び撮像画像の送信変更指示がなされる(STEP105)。ここでは、作業内容の変更に伴い、撮像範囲に作業機械40のバケット445等が視認し易いカメラ1が選択される。
【0074】
作業支援サーバ10(第3支援処理要素123)は、作業機械40が通常の作業(土を掻き出してダンプカーに移す等)をしているときには、例えば、ズームインした作業機械40の正面側又は側面側の撮像画像を、画像出力装置221に表示する。
【0075】
また、法面(盛土等により作られる人工的な斜面)の形成工事の場合には、作業機械40の作業アタッチメント440の先端部分の動きが重要となるため、例えば、ズームインしたバケット445の撮像画像を、画像出力装置221に表示する。
【0076】
ここで、図8に、遠隔操作装置20の画像出力装置221に表示される作業中の作業機械40の撮像画像の例を示す。
【0077】
右斜め前方画像出力装置2211には、第1の画像として作業機械40のバケット445のズームイン画像(一方向)、前方画像出力装置2212には、第2の画像として作業機械40の背面側の画像、左斜め前方画像出力装置2213には、第3の画像として作業機械40のバケット445のズームイン画像(他方向)がそれぞれ表示されている。
【0078】
このように、オペレータОPは、バケット445のズームイン画像を見て、確認しながら作業を進めることができる。そして、作業機械40が向きを変えて、バケット445の様子が撮像できなくなった場合に、別の設備カメラ30に切替えるようにしてもよい。
【0079】
この他、整地工事の場合には、作業機械40を上空側から撮像したズームアウト画像を画像出力装置221に表示することが望ましい。また、作業機械40の移動中には、作業機械40の側面側の撮像画像、ズームアウトした側面側の撮像画像を表示することで、作業機械40の周辺の様子をオペレータOPが把握することができる。作業機械40の移動中には、進行方向に距離を表す線分を重畳表示するようにしてもよい。
【0080】
その後、作業支援サーバ10において、オペレータOPが作業機械40による作業を終了する(STEP205)。このとき、作業支援サーバ10に向けて「作業終了信号」が送信される。
【0081】
次に、作業支援サーバ10において、当該作業終了信号を受信し(C12)、
撮像画像の送信中止指示を行う(STEP106)。作業支援サーバ10は、現在、撮像画像を送信しているカメラ1に限らず、作業現場の全てのカメラに対して送信中止指示を行ってもよい。以上で、作業支援サーバ10の一連の処理を終了する。
【0082】
最後に、遠隔操作装置20において、撮像画像の出力を中止する(STEP206)。これにより、画像出力装置221での撮像画像の表示が終了する。以上で、遠隔操作装置20の一連の処理を終了する。
【0083】
以上の説明では、作業機械40の移動が作業機械40の作業内容の変更よりも先に行われたが、これは一例に過ぎない。作業内容の変更が先に行われることもあり、その場合、カメラ1、カメラ2の切替えを適宜行う。
【0084】
作業機械40は、安全状態を解除する解除レバーを有しているが、解除レバーがオフ(作業不能状態)のとき、画像出力装置221に作業現場全体又は作業機械40と作業者との距離が把握できる画像を表示するようにしてもよい。
【0085】
また、作業機械40の解除レバーがオン(作業可能状態)のとき、作業内容に応じて撮像画像(アングル、大きさ等)を切替えるが、もちろん、設備カメラを切替える必要がない場合は、1つの設備カメラで撮像を継続すればよい。
【0086】
以上の説明では、図6図8に示したように、遠隔操作装置20の画像出力装置221に表示される撮像画像として、右斜め前方画像出力装置2211に作業機械40の第1の画像、前方画像出力装置2212に作業機械40の第2の画像、左斜め前方画像出力装置2213に作業機械40の第3の画像がそれぞれ表示される場合を例示したが、この限りではない。
【0087】
図9に示すように、右斜め前方画像出力装置2211には実機撮像装置412で撮像された画像の右側が表示され、前方画像出力装置2212には実機撮像装置412で撮像された画像が左右両端側を除いて表示され、左斜め前方画像出力装置2213には実機撮像装置412で撮像された画像の左側が表示されるようにし、さらに右斜め前方画像出力装置2211には第1の画像、第2の画像、第3の画像を表示させるようにしてもよい。
【0088】
また、第1の画像、第2の画像、第3の画像は、それぞれ右斜め前方画像出力装置2211、前方画像出力装置2212、左斜め前方画像出力装置2213の少なくとも1つ以上の前方画像出力装置に表示されるようにしてもよい。
【0089】
以上の説明では、作業支援サーバ10が設備カメラ30を選択する態様であったため、遠隔操作装置20の画像出力装置221に表示される撮像画像は、設備カメラ30で撮像された画像である場合を示したが、作業支援サーバ10により選択される撮像装置は設備カメラ30に限られない。例えば、作業機械40の周辺領域に別の作業機械が存在している場合には、作業支援サーバ10は、設備カメラ30に加えて当該別の作業機械に搭載された撮像装置で撮像された撮像画像を選択できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…作業支援システム、10…作業支援サーバ、20…遠隔操作装置、30…設備カメラ、40…作業機械、102…データベース、121…第1支援処理要素、122…第2支援処理要素、123…第3支援処理要素、サーバ無線通信機器、200…遠隔制御装置、210…遠隔入力インターフェース、220…遠隔出力インターフェース、221…画像出力装置、222…遠隔無線通信機器、300…撮像装置、310…カメラ無線通信機器、400…実機制御装置、410…実機入力インターフェース、412…実機撮像装置、420…実機出力インターフェース、425…キャブ、427…下部走行体、430…旋回機構、435…上部旋回体、440…作動機構(作業アタッチメント)、441…ブーム、443…アーム、445…バケット、2110…走行レバー、2111…右側操作レバー、2112…左側操作レバー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9