(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】車両情報表示装置、車両情報表示装置の制御システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20231226BHJP
B60K 35/00 20240101ALI20231226BHJP
【FI】
G06F3/0481
B60K35/00 Z
(21)【出願番号】P 2020032973
(22)【出願日】2020-02-28
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小林 卓
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-122659(JP,A)
【文献】特開2011-138468(JP,A)
【文献】特表2004-535742(JP,A)
【文献】特開2005-119465(JP,A)
【文献】国際公開第2012/096349(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01、3/048-3/04895
B60K 35/00
B60R 16/00-16/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両情報を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
制御装置から前記車両情報を取得する車両情報取得部と、を備えた車両情報表示装置であって、
前記制御装置は、相対的に通信速度の速い第一の通信方式に対応した第一通信コネクタと、相対的に通信速度の遅い第二の通信方式に対応した第二通信コネクタと、を有し、
前記車両情報取得部は、前記第一通信コネクタ又は前記第二通信コネクタと接続され、
前記制御部は、前記車両情報取得部が用いる通信方式が前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式のどちらであるかを判定し、判定結果に基づいたオープニング演出を行
い、
前記制御部は、前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式を示す情報を付加せずに前記オープニング演出を開始し、
前記制御部は、前記判定結果の決定後に前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式を示す情報を前記オープニング演出に付加する、
車両情報表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記オープニング演出に製品名、ブランド名、会社名の少なくとも1つを含む、
請求項1
に記載の車両情報表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両情報の取得経路を前記オープニング演出に付加する、
請求項1から
2のいずれか1つに記載の車両情報表示装置。
【請求項4】
前記車両情報取得部は、単一の通信コネクタであり、前記第一の通信方式及び前記第二の通信方式のいずれとも通信可能である、
請求項1から
3のいずれか1つに記載の車両情報表示装置。
【請求項5】
請求項1から
4のいずれか1つに記載の車両情報表示装置と、
請求項1に記載の制御装置と、を備える、
車両情報表示装置の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両情報表示装置、車両情報表示装置の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、例えば下記特許文献1、2、3に示されるものがある。
特許文献1は、第1速度で送信可能な通信線を用いた通信と、第1速度よりも遅い第2速度のネットワークを用いた通信と、を通じてデータを送受信する通信システム及びゲートウェイを開示している。
特許文献2は、車両の電源をオンとする操作入力がなされると、オープニング演出を開始する車両用表示装置を開示している。
特許文献3は、OBD2、センサ、GPS等から車両情報を取得し、表示する制御システム及びプログラムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-83450号公報
【文献】特開2018-122672号公報
【文献】特開2013-131116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両情報表示装置、特にユーザが配置、接続を行う後付け用の車両情報表示装置では、必ずしも最適な通信方式で制御装置と接続されるとは限らず、表示可能な車両情報が制限される場合がある。しかしながら、ユーザからは車両情報表示装置と制御装置がどの通信方式で接続されているかが分からず、原因を把握しづらいという課題があった。
【0005】
そこで本発明は、このような課題に着目し、制御装置との通信方式に応じたオープニング演出によりユーザへ報知を行う車両情報表示装置、車両情報表示装置の制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両情報表示装置は、
車両情報を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
制御装置から前記車両情報を取得する車両情報取得部と、を備えた車両情報表示装置であって、
前記制御装置は、相対的に通信速度の速い第一の通信方式に対応した第一通信コネクタと、相対的に通信速度の遅い第二の通信方式に対応した第二通信コネクタと、を有し、
前記車両情報取得部は、前記第一通信コネクタ又は前記第二通信コネクタと接続され、
前記制御部は、前記車両情報取得部が用いる通信方式が前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式のどちらであるかを判定し、判定結果に基づいたオープニング演出を行う、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、制御装置との通信方式に応じたオープニング演出によりユーザへ報知を行う車両情報表示装置、車両情報表示装置の制御システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1の態様における車両情報表示装置の制御システムを示すブロック図である。
【
図2】本発明の第2の態様における車両情報表示装置の制御システムを示すブロック図である。
【
図3A】第1の態様における車両情報表示装置のオープニング演出を示す図である。
【
図3B】第2の態様における車両情報表示装置のオープニング演出を示す図である。
【
図3C】第1の態様における車両情報表示装置のオープニング演出の別例を示す図である。
【
図4】第1の態様における車両情報表示装置のオープニング演出の変形例を示す図である。
【
図5A】第1、第2の態様における車両情報表示装置の車両情報表示を示す図である。
【
図5B】第1、第2の態様における車両情報表示装置の未接続表示を示す図である。
【
図6】第1、第2の態様における車両情報表示装置のオープニング演出の制御を示すフローチャートである。
【
図7】第1、第2の態様における車両情報表示装置のオープニング演出の制御の変形例を示すフローチャートである。
【
図8】第1、第2の態様における車両情報表示装置のオープニング演出の制御の別の変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の車両情報表示装置の態様として、自動車やオートバイ用に搭載する車両情報表示装置に適用したものを例に挙げて図面を用いて説明する。
【0010】
図1及び
図2を参照する。
図1は、第1の態様における車両情報表示装置の制御システム1を示すブロック図であり、
図2は、第2の態様における車両情報表示装置の制御システム1を示すブロック図である。
車両情報表示装置の制御システム1は、車両情報表示装置2、制御装置3を備え、車両情報取得装置Cから車両情報を取得する。
【0011】
車両情報表示装置2は、表示部21、制御部22、記憶部23、車両情報取得部24を備える。
【0012】
表示部21は、TFT型の透過液晶パネルであり、表示面がユーザに対向するようにして運転席近傍のインストルメントパネルに設置される。この表示部21は、マトリクス状に配された複数の画素を有するドットマトリクス型であり、それら各画素が駆動されることによって画像を表示する。ここで表示部21の各画素は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタがそれぞれ配設された三色のサブ画素から構成されており、表示面において画像のフルカラー表示が可能となっている。表示部21は、図示しないバックライトによって、透過照明されて表示画像を出力している。なお、表示部21は、有機EL(Electro Luminescence)素子からなる自発光表示パネルモジュールであってもよい。
【0013】
制御部22は、車両情報や所定のプログラムに基づいて演算処理を行う回路で構成され、前記回路は、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit))、特定用途向け集積回路(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)、フィールド
プログラマブルゲートアレイ(FPGA: Field-Programmable Gate Array)などの少なくとも1つの半導体集積回路を含み、車両情報表示装置2の機能の全部または一部を実行可能である。
【0014】
記憶部23は、所定のプログラムデータを格納する不揮発性メモリを含むRAMやROMを適用でき、演算処理用の所定のプログラムや、パラメータ、データテーブル、演算結果、画像データなどの各種データを格納する。なお、記憶部23は、制御部22に内蔵であってもよく、別体に設けられるものであってもよい。
【0015】
車両情報取得部24は、通信コネクタであり、車両情報取得装置Cから制御装置3を介して車両情報を取得する。車両情報取得部24は、後述する第一通信コネクタ33及び第二通信コネクタ34と接続可能に構成され、後述する第一の通信方式及び第二の通信方式のいずれとも通信可能である。これにより、車両情報表示装置2は、単一の通信コネクタで2つの通信方式に対応でき、車両情報表示装置2の小型化及び/又は通信方式の互換性を持つことができる。
制御部22は、車両情報取得部24が第一の通信方式、第二の通信方式のどちらで通信しているかを、通信ポート、ボーレート、通信フォーマット、データフォーマットなどから判別する。
車両情報表示装置2の制御システム1は、第1の態様において、車両情報取得部24が第一通信コネクタ33と接続され、第2の態様において、車両情報取得部24が第二通信コネクタ34と接続される。
【0016】
制御装置3は、制御部31、入力インターフェース(入力I/F)32、第一通信コネクタ33、第二通信コネクタ34を備える。
【0017】
制御部31は、車両情報や所定のプログラムに基づいて演算処理を行う回路で構成され、前記回路は、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit))、特定用途向け集積回路(ASIC: Application Specific Integrated Circuit)、フィールド
プログラマブルゲートアレイ(FPGA: Field-Programmable Gate Array)などの少なくとも1つの半導体集積回路を含み、制御装置3の機能の全部または一部を実行可能である。
【0018】
入力インターフェース32は、通信インターフェースであり、車両情報取得装置Cから出力された車両情報を受け付け入力する。
【0019】
第一通信コネクタ33は、相対的に通信速度の速い第一の通信方式に対応した通信コネクタである。
【0020】
第二通信コネクタ34は、相対的に通信速度の遅い第二の通信方式に対応した通信コネクタである。
【0021】
第一の通信方式は、例えばCAN(Controller Area Network)通信であり、第二の通信方式は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)通信である。
【0022】
車両情報取得装置Cは、例えば電子制御ユニット(ECU; Engine Control Unit)C1、センサユニットC2、GNSSモジュールC3などを備える。
電子制御ユニットC1は、速度、エンジンの回転数、過給圧(ブースト)、負圧(バキューム)、水温、スロットル開度、吸気温度などを出力可能である。車両情報表示装置2は、車両に設けられた診断コネクタ(OBD2コネクタ)からCAN、車載Ethernetなどの車載ネットワークを通じて車両情報を取得する。
センサユニットC2は、車両に取り付けられた各種センサから速度、エンジンの回転数、過給圧(ブースト)、負圧(バキューム)、水温、油温、油圧などを出力可能である。
GNSSモジュールC3は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から車両の位置情報を取得し、位置情報の推移から車両の速度を算出する。なお、GNSSモジュールC3は、専用の装置を用いてもよく、携帯端末を用いてもよく、制御装置3に備えられていてもよい。
【0023】
制御装置3は、第一の通信方式において、第二の通信方式よりも多くの車両情報を車両情報表示装置2に送信可能である。例えば、第一の通信方式は、電子制御ユニットC1、センサユニットC2、GNSSモジュールC3から取得した車両情報の全てを送信可能であり、第二の通信方式は、取得した車両情報の一部を送信可能である。あるいは、第一の通信方式は、第二の通信方式よりも多くの種別の車両情報を送信可能であってもよい。
また、制御装置3は、図示しない公知の方法により車両のイグニッション(IGN)情報を取得し、車両情報表示装置2に送信する。
【0024】
図3A、3B、3Cを参照する。
図3Aは、第1の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211を示し、
図3Bは、第2の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211を示す図である。
図3Cは、第1の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211の別例を示す図である。
【0025】
図3Aは、オープニング演出211における車両の走行を示すアニメーション画像212に第一の通信方式表示213を付加したものであり、
図3Bは、オープニング演出211におけるアニメーション画像212に第二の通信方式表示214を付加したものである。これにより、車両情報表示装置2は、制御装置3との通信方式に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。
【0026】
図3Cは、オープニング演出211における製品、ブランド名、会社などを示すロゴ画像215に第一の通信方式表示213を付加したものである。車両情報表示装置2は、オープニング演出211において、注目を集めやすいアニメーション画像212と比較して動きの少ないロゴ画像215に第一の通信方式表示213を付加することで、第一の通信方式表示213に目を行きやすくしてユーザに報知することができる。なお、車両情報表示装置2は、アニメーション画像212の表示前又は表示後にロゴ画像215を表示してもよい。
【0027】
図4を参照する。
図4は、第1の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211の変形例を示す図である。
【0028】
図4は、オープニング演出211において、アニメーション画像212に第一の通信方式表示213に加えて、車両情報の取得経路を示す取得経路表示216を付加したものである。
車両情報表示装置2は、車両情報表示装置2と制御装置3が第一の通信方式で通信している場合であったとしても、未接続や故障など車両情報の取得経路が有効ではない車両情報について、表示することができない。そこで、車両情報表示装置2は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213と取得経路表示216を付加して表示することで、制御装置3との通信方式及び車両情報の取得経路に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。なお、車両情報表示装置2は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213を付加して表示し、その後、第一の通信方式表示213を取得経路表示216に切り替えて表示してもよい。
【0029】
車両情報表示装置2は、オープニング演出211を終了したら、車両情報表示画面に移行し、車両情報表示217を表示する(
図5A)。なお、車両情報表示装置2は、第一の通信方式表示213及び第二の通信方式表示214のいずれも通信できないと判断した場合は、未接続表示画面に移行し、通信接続なしを示す未接続表示218を表示する(
図5B)。
【0030】
図6を参照する。
図6は、第1、第2の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211の制御を示すフローチャートである。
【0031】
ステップSP1において、制御部22は、制御装置3からイグニッション(IGN)のON情報を受信する。
【0032】
ステップSP2において、制御部22は、車両情報取得部24の通信方式を判定する。制御部22は、第一の通信方式(CAN通信)で接続していると判定した場合はステップSP3に移行し、第二の通信方式(UART通信)で接続していると判定した場合はステップSP4に移行し、通信接続なしと判定した場合はステップSP6に移行する。
【0033】
ステップSP3において、制御部22は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213を付加して表示する。
【0034】
ステップSP4において、制御部22は、オープニング演出211に第二の通信方式表示214を付加して表示する。
【0035】
ステップSP5において、制御部22は、オープニング演出211を終了し、車両情報表示217を表示する。
【0036】
ステップSP6において、制御部22は、通信接続なしを示す未接続表示218を表示する。
【0037】
図7を参照する。
図7は、第1、第2の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211の制御の変形例を示すフローチャートである。
【0038】
ステップSP1において、制御部22は、制御装置3からイグニッション(IGN)のON情報を受信する。
【0039】
ステップSP11において、制御部22は、オープニング演出211を表示する。このとき、制御部22は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213及び第二の通信方式表示214を付加せず、あるいは第一の通信方式表示213及び第二の通信方式表示214の表示領域に別の表示を行うよう制御する。
【0040】
ステップSP2において、制御部22は、車両情報取得部24の通信方式を判定する。制御部22は、第一の通信方式(CAN通信)で接続していると判定した場合はステップSP3に移行し、第二の通信方式(UART通信)で接続していると判定した場合はステップSP4に移行し、通信接続なしと判定した場合はステップSP6に移行する。
【0041】
ステップSP3において、制御部22は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213を付加して表示する。
【0042】
ステップSP4において、制御部22は、オープニング演出211に第二の通信方式表示214を付加して表示する。
【0043】
ステップSP5において、制御部22は、オープニング演出211を終了し、車両情報表示217を表示する。
【0044】
ステップSP6において、制御部22は、通信接続なしを示す未接続表示218を表示する。
【0045】
車両情報表示装置2は、車両情報取得部24の通信方式判定の前にオープニング演出211を表示することができ、また通信方式判定の結果によってオープニング演出211に第一の通信方式表示213又は第二の通信方式表示214を途中から付加して表示することができる。
【0046】
図8を参照する。
図8は、第1、第2の態様における車両情報表示装置2のオープニング演出211の制御の別の変形例を示すフローチャートである。
【0047】
ステップSP1において、制御部22は、制御装置3からイグニッション(IGN)のON情報を受信する。
【0048】
ステップSP2において、制御部22は、車両情報取得部24の通信方式を判定する。制御部22は、第一の通信方式(CAN通信)で接続していると判定した場合はステップSP21に移行し、第二の通信方式(UART通信)で接続していると判定した場合はステップSP25に移行し、通信接続なしと判定した場合はステップSP6に移行する。
【0049】
ステップSP21は、ループ処理の始端である。制御部22は、車両情報の取得経路数だけループ処理を繰り返す。
【0050】
ステップSP22において、制御部22は、車両情報の取得経路から車両情報が取得できたかを判定し、車両情報が取得できた取得経路について、記憶部23に記憶する。
【0051】
ステップSP23は、ループ処理の終端である。
【0052】
ステップSP24において、制御部22は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213と取得経路表示216を付加して表示する。
【0053】
ステップSP25は、ループ処理の始端である。制御部22は、車両情報の取得経路数だけループ処理を繰り返す。
【0054】
ステップSP26において、制御部22は、車両情報の取得経路から車両情報が取得できたかを判定し、車両情報が取得できた取得経路について、記憶部23に記憶する。
【0055】
ステップSP27は、ループ処理の終端である。
【0056】
ステップSP28において、制御部22は、オープニング演出211に第二の通信方式表示214と取得経路表示216を付加して表示する。
【0057】
ステップSP5において、制御部22は、オープニング演出211を終了し、車両情報表示217を表示する。
【0058】
ステップSP6において、制御部22は、通信接続なしを示す未接続表示218を表示する。
【0059】
車両情報表示装置2は、オープニング演出211に第一の通信方式表示213又は第二の通信方式表示214と取得経路表示216を付加して表示することで、制御装置3との通信方式及び車両情報の取得経路に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。
【0060】
以上に説明した本発明は、以下の効果を奏する。
【0061】
車両情報表示装置2は、
車両情報を表示する表示部21と、
表示部21を制御する制御部22と、
制御装置3から前記車両情報を取得する車両情報取得部24と、を備えた車両情報表示装置であって、
制御装置3は、相対的に通信速度の速い第一の通信方式に対応した第一通信コネクタ33と、相対的に通信速度の遅い第二の通信方式に対応した第二通信コネクタ34と、を有し、
車両情報取得部24は、第一通信コネクタ33又は第二通信コネクタ34と接続され、
制御部22は、車両情報取得部24が用いる通信方式が前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式のどちらであるかを判定し、判定結果に基づいたオープニング演出211を行う。
【0062】
車両情報表示装置2は、制御装置3との通信方式に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。
【0063】
車両情報表示装置2において、
制御部22は、前記第一の通信方式又は前記第二の通信方式を示す情報をオープニング演出211に付加する。
【0064】
車両情報表示装置2は、制御装置3との通信方式に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。
【0065】
前記制御部は、前記オープニング演出に製品名、ブランド名、会社名の少なくとも1つを含む、
請求項1から2のいずれか1つに記載の車両情報表示装置。
【0066】
車両情報表示装置2は、オープニング演出211の動きを少なくすることで通信方式の表示に目を行きやすくしてユーザへ報知することができる。
【0067】
車両情報表示装置2において、
制御部22は、前記車両情報の取得経路をオープニング演出211に付加する。
【0068】
車両情報表示装置2は、制御装置3との通信方式及び車両情報の取得経路に応じたオープニング演出211によりユーザへ報知することができる。
【0069】
車両情報表示装置2において、
車両情報取得部24は、単一の通信コネクタであり、前記第一の通信方式及び前記第二の通信方式のいずれとも通信可能である。
【0070】
車両情報表示装置2は、単一の通信コネクタで2つの通信方式に対応でき、車両情報表示装置2の小型化及び/又は通信方式の互換性を持つことができる。
【0071】
車両情報表示装置の制御システム1は、
車両情報表示装置2と、
制御装置3と、を備える。
【0072】
車両情報表示装置の制御システム1は、簡易なシステム構成で、車両情報表示装置2が使用する通信方式をユーザに報知することができる。
【0073】
なお、上述の態様について、制御装置3は、第一通信コネクタ33及び第二通信コネクタ34を有する場合を例に挙げたが、3つ以上の通信コネクタを備えていてもよい。
【0074】
なお、上述の態様について、車両情報表示装置2は、オープニング演出だけではなく、イグニッション(IGN)のOFF情報に基づくエンディング演出に適用してもよい。
【0075】
なお、上述の態様について、車両情報表示装置2は、車両情報表示装置2と制御装置3の間に別の車両情報表示装置が挿入される場合、すなわちデイジーチェーン接続される場合において適用してもよい。
【0076】
以上に本発明の態様について説明したが、本発明は、上記態様に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施の形態に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、車両情報を表示する車両情報表示装置に関し、特にレースやサーキットで用いることを想定した後付け用の車両情報表示装置に好適である。
【符号の説明】
【0078】
1 車両情報表示装置の制御システム
2 車両情報表示装置
21 表示部
22 制御部
23 記憶部
24 車両情報取得部
211 オープニング演出
212 アニメーション画像
213 第一の通信方式表示
214 第二の通信方式表示
215 ロゴ画像
216 取得経路表示
217 車両情報表示
218 未接続表示
3 制御装置
33 第一通信コネクタ
34 第二通信コネクタ
C 車両情報取得装置
C1 電子制御ユニット
C2 センサユニット
C3 GNSSモジュール