(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】掃除機システム
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
A47L9/00 105Z
A47L9/00 Z
(21)【出願番号】P 2022168965
(22)【出願日】2022-10-21
(62)【分割の表示】P 2018086063の分割
【原出願日】2018-04-27
【審査請求日】2022-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】朝日 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岡▲崎▼ 光宏
(72)【発明者】
【氏名】赤石 亮介
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-131793(JP,A)
【文献】特開2016-131776(JP,A)
【文献】特開2005-052519(JP,A)
【文献】特開2005-066035(JP,A)
【文献】特開2019-030555(JP,A)
【文献】特開2019-030461(JP,A)
【文献】特開2001-061720(JP,A)
【文献】特開2000-245659(JP,A)
【文献】特表2021-514766(JP,A)
【文献】実開昭63-107641(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0319036(US,A1)
【文献】国際公開第2017/101542(WO,A1)
【文献】特開2018-015410(JP,A)
【文献】中国実用新案第201422832(CN,Y)
【文献】特開2006-181240(JP,A)
【文献】特開平7-51200(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/00- 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に着脱自在に設けられた管体と、
前記管体に着脱自在に設けられた吸込具と、
前記本体に着脱自在に設けられたアタッチメントと、
を備えた掃除機と、
前記アタッチメントを支持し、少なくとも前記管体と前記吸込具とが接続された状態で前記管体を保持する支持装置と、を有し、
前記本体を下方に移動することで、前記支持装置に保持された前記管体または前記支持装置に支持された前記アタッチメントに当該本体を択一的に接続可能である掃除機システム。
【請求項2】
前記アタッチメントは、前記支持装置に支持された状態で、下方向および水平方向への移動が規制される請求項1に記載の掃除機システム。
【請求項3】
前記アタッチメントは前記本体に接続可能なアタッチメント側接続口を備え、
前記アタッチメントは前記アタッチメント
側接続口が上方を向いた状態で支持装置に支持される請求項1または2のいずれか一項に記載の掃除機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、掃除機と掃除機を支持するための支持装置を有する掃除機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、掃除機および支持装置を開示する。支持装置は、掃除機本体及び掃除機本体に取り付けるアタッチメントを支持する。アタッチメントはアタッチメント側の接続口を掃除機本体側の接続口に接続することで使用可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の支持装置は、アタッチメント側の接続口を支持装置の凸部に挿入するようにして、アタッチメントを支持する。このため、掃除機本体とアタッチメントを接続する際、掃除機本体とアタッチメントの両方を支持装置から取り外す必要がある。また掃除機本体とアタッチメントの両方を把持する必要がある。このため、使い勝手が悪いという課題があった。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、支持装置に支持されたアタッチメントに容易に掃除機本体を接続することができる支持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る掃除機システムは、
本体と、
前記本体に着脱自在に設けられた管体と、
前記管体に着脱自在に設けられた吸込具と、
前記本体に着脱自在に設けられたアタッチメントと、
を備えた掃除機と、
前記アタッチメントを支持し、少なくとも前記管体と前記吸込具とが接続された状態で前記管体を保持する支持装置と、を有し、
前記本体を下方に移動することで、前記支持装置に保持された前記管体または前記支持装置に支持された前記アタッチメントに当該本体を択一的に接続可能である掃除機システム。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、使用者は本体を把持して支持装置に支持されたアタッチメント側接続口と本体側接続口を接続することで、本体にアタッチメントを接続できる。このため、使用者はアタッチメントに触れることなく、アタッチメントと本体を嵌合できる。このため、素早く、使い勝手がよく嵌合でできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における掃除機システムの斜視図である。
【
図2】実施の形態1における掃除機システムの上面図である。
【
図3】実施の形態1における掃除機システムの側面図である。
【
図4】実施の形態1における掃除機の第1使用例を示す斜視図である。
【
図5】実施の形態1における掃除機の第2使用例を示す側面図である。
【
図7】実施の形態1における支持装置から本体を着脱している側面図である。
【
図8】実施の形態1における支持装置から本体を着脱している側面図である。
【
図9】実施の形態1における吸込具が支持装置の特定位置に配置された状態を示す側面図である。
【
図10】実施の形態1における支持装置に管体と吸込具とが支持された状態の側面図である。
【
図11】実施の形態1における支持装置に本体と管体とが支持された状態の側面図である。
【
図12】実施の形態1における支持装置に管体が支持された状態の側面図である。
【
図13】実施の形態1における支持装置に本体が支持された状態の側面図である。
【
図14】実施の形態1における掃除機の縦断面図である。
【
図15】実施の形態1における本体の縦断面図である。
【
図16】実施の形態1における管体の斜視図である。
【
図17】実施の形態1における管体の側面図である。
【
図18】実施の形態1における管体の縦断面図である。
【
図20】実施の形態1における支持装置にアタッチメントを取付けた状態の斜視図である。
【
図21】実施の形態1における支持装置にアタッチメントを取付けた状態の背面図の要部である。
【
図22】実施の形態1における支持装置に取付けられたアタッチメント(毛ブラシ)に本体を接続した側面図である。
【
図23】実施の形態1における支持装置に付けられたアタッチメント(ブロアーノズル)に本体を接続した側面図である。
【
図24】実施の形態1における支持装置にアタッチメントを取付けた状態の上面図である。
【
図27】実施の形態1における毛ブラシの斜視図である。
【
図28】実施の形態1における毛ブラシの分解図である。
【
図29】実施の形態1におけるブロアーノズルの斜視図である。
【
図30】実施の形態1におけるブロアーノズルの別の方向からの斜視図の要部である。
【
図31】実施の形態1における本体に毛ブラシを取付けた状態を示す側面図である。
【
図32】実施の形態1における本体にブロアーノズルを取付けた状態を示す側面図である。
【
図33】実施の形態1における本体にブロアーノズルを着脱する状態を示す側面図である。
【
図34】実施の形態1における保持体の側面図の要部である。
【
図35】実施の形態1における支持装置の上面図である。
【
図36】実施の形態1における基体の縦断面図の要部である。
【
図37】実施の形態1における掃除機システムの縦断面図である。
【
図38】実施の形態1における保持体の斜視図である。
【
図39】実施の形態1における保持体の正面図である。
【
図40】実施の形態1における保持体の縦断面図の要部である。
【
図41】実施の形態1における保持体の斜視図の要部である。
【
図42】実施の形態1における掃除機システムの縦断面図の要部である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。また、本発明は以下の実施の形態に限定されことなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。以下の説明では、塵埃が混じった空気は、「含塵空気」と呼ばれる。塵埃が取り除かれた空気は、「清浄空気」と呼ばれる。また、一部の図においては、アタッチメントを省略している(図示していない)。
【0010】
実施の形態1.
図1は実施の形態1における掃除機システムの斜視図である。
図2は実施の形態1における掃除機システムの上面図である。
図3は実施の形態1における掃除機システムの側面図である。
【0011】
図1に示されるように、掃除機システムは、掃除機1と支持装置2とを備える。掃除システムの上下、前後、左右は、
図1、
図2に示す方向とする。
【0012】
掃除機1は、掃除が行われる際に支持装置2から取り外される。掃除機1は、掃除が終了した後に進行方向を維持したまま支持装置2に取り付けられる。この際、掃除機1の前部が支持装置2に保持される。その結果、掃除機1は、後部を意匠面として配置される。掃除機1と掃除機システムとは、外観として左右方向に対称性を有する。
【0013】
例えば、掃除機1は、本体3と管体4と吸込具5とアタッチメント24を備える。
【0014】
例えば、管体4は、棒状に形成される。管体4は、本体3から下方に伸びる。管体4の上端部は、本体3の後部に対して着脱自在に設けられる。吸込具5の後部かつ幅方向の中間部は、管体4の下端部に対して着脱自在に設けられる。
【0015】
アタッチメント24は例えば、吸込用アタッチメントとブロアー用アタッチメントである。吸込用アタッチメントは例えば毛ブラシ25である。ブロアー用アタッチメントは例えば、ブロアーノズル26である。なお、吸込用アタッチメントとブロアー用アタッチメントに共通する内容についてはアタッチメント24としてまとめて記載する。
【0016】
アタッチメント24は支持装置2に対して着脱自在に設けられる。毛ブラシ25の上端部は本体3の後部に対して着脱自在に設けられる。ブロアーノズル26の上端部は後述する本体3の排気口29に対して着脱自在に設けられる。
【0017】
例えば、支持装置2は、居室の床面に置かれる。例えば、支持装置2は、掃除機1を充電する充電台である。支持体7の一部は、金属部材で形成される。例えば、支持装置2の一部は、鋼板で形成される。支持体7は、掃除機1よりも重い。例えば、支持装置2は、基体6と支持体7と保持体8とを備える。
【0018】
基体6は、支持装置2の中で最も下方に配置される。例えば、基体6は、居室の壁際の床面に置かれる。例えば、支持体7は、柱状である。例えば、支持体7の下端部は、基体6に固定される。保持体8は、基体6より上方に配置される。例えば、保持体8は、基体6の直上に配置される。保持体8は、支持体7に支持される。保持体8は、支持体7の上端部に固定される。
【0019】
掃除機1の着脱時に支持装置2が転倒しにくいように、基体6と支持体7と保持体8との重心は、低い位置に設定される。具体的には、基体6は、支持体7よりも重い。基体6は、保持体8よりも重い。基体6は、支持体7と保持体8とを合わせた重さよりも重くてもよい。換言すると、基体6の質量は、支持体7と保持体8とを合わせた質量より大きい。これにより、重心が低くなり、支持装置2および掃除機システムとして倒れにくい。
【0020】
掃除機1が支持装置2に取り付けられる際、本体3および管体4の少なくとも一方は、保持体8に保持される。吸込具5は、支持装置2の基体6に支持される。この際、吸込具5の後端は、管体4と本体3より後方側に配置される。
【0021】
掃除機1がスティック型の掃除機1として支持装置2から外される場合、
図3に示されるように、使用者は、本体3を上方に持ち上げることなく本体3をA方向に移動させる。
【0022】
なお、使用者は、本体3を上方に持ち上げることなく本体3をB方向に回転させることもある。本体3は、B方向に回転した直後はA方向に移動する。その結果、管体4は、被清掃面に対して斜めになる。このため、掃除機1は、速やかに清掃形態に移行する。
【0023】
掃除機1がハンディ型の掃除機1として支持装置2から外される場合、使用者は、本体3をC方向に移動させる。この際、管体4は、本体3に引っ張られてC方向に移動する。このため、本体3がC方向に移動しても、管体4は保持体8に保持されたままである。この際、管体4と吸込具5とは、支持装置2から外れない。
【0024】
なお、管体4が支持装置2に支持されていない場合、掃除機1は、ハンディ型掃除機として支持装置2に着脱し得る。例えば、使用者は、支持装置2に対して横方向に移動させることで本体3を着脱する。例えば、使用者は、支持装置2に対して上下方向に移動させることで本体3を着脱する。
【0025】
また、管体4が支持装置2に支持されている場合、使用者は、管体4の上方から本体3を移動させる。その結果、本体3は、管体4に接続された状態で支持装置2に支持される。
【0026】
掃除機1が支持装置2に支持されている場合、本体3の一部は、吸込具5の直上に配置される。このため、掃除機1と支持装置2とは、狭いスペースに設置され得る。
【0027】
次に、
図4を用いて、掃除機1の第1使用例を説明する。
図4は実施の形態1における掃除機1の第1使用例を示す斜視図である。
図4に示されるように、本体3は、外郭部9とハンドル10と集塵部11とを備える。
【0028】
外郭部9は、掃除機1の意匠面の一部となる。
図3および
図4に示すように、ハンドル10は、掃除機システムの前後方向を定める。ハンドル10の上端部は、外郭部9よりも上方に設けられる。集塵部11は、全体として円筒状に形成される。集塵部11は、外郭部9の下方に設けられる。
【0029】
掃除機1がスティック型掃除機として使用される際、使用者は、ハンドル10の中間部を持つ。例えば、使用者は、管体4の長手方向が斜め方向となるようにして床面を掃除する。この際、管体4は、本体3より下側に配置される。
【0030】
次に、
図5を用いて、掃除機1の第2使用例を説明する。
図5は実施の形態1における掃除機1の第2使用例を示す側面図である。
図5に示されるように、使用者は、
図5においては図示されない吸込具5が外された状態で掃除する。例えば、使用者は、管体4の長手方向を斜め上方向にして高所を掃除する。
【0031】
次に、
図6、
図7、
図8を用いて、掃除機1の第3使用例を説明する。
図6は実施の形態1における本体3の側面図である。
図7および
図8は実施の形態1における支持装置2から本体3を着脱している側面図である。本体3は、
図7、
図8に示すように管体4から着脱すると
図6に示されるように、掃除機1はハンディ型掃除機として使用される。使用者は、管体4と吸込具5とが外された状態で被清掃面を掃除する。この際、使用者は、ハンドル10の前端部の側を持つ。
【0032】
次に、
図9を用いて、掃除機1を支持装置2に支持させる手順を説明する。
図9は実施の形態1における吸込具5が特定位置に配置された状態を示す側面図である。なお、
図9ではアタッチメント24は省略(図示せず)している。例えば、吸込具5は基体6と緩嵌合した状態で特定位置に配置される。
【0033】
使用者は、
図4のように本体3を傾け、ハンドル10を持って吸込具5を前後に動かす。この際、掃除機1は、吸込具5が本体3よりも前方となるように斜めに配置される。掃除の終了後、使用者は、掃除機1を清掃時の姿勢のまま前方に動かして吸込具5に支持装置2の特定位置に配置する。この際、吸込具5は、特殊な動作を行なわない。
【0034】
図9に示されるように、吸込具5が特定位置に配置した直後において、本体3は、吸込具5よりも後方に配置される。使用者は、吸込具5が特定位置に配置された状態で本体3と管体4とをE方向に移動させる。E方向の動作は、掃除機1を前方に動かす一連の動作として行われる。E方向の動作は、使用者がハンドル10を持った状態で吸込具5の回転軸を中心に弧を描くように移動させる動作である。このため、掃除機1は、持ち上げられることなく支持装置2に支持される。
【0035】
次に、
図10から
図13を用いて、掃除機システムの変形例を説明する。
図10は実施の形態1における支持装置2に管体4と吸込具5とが支持された状態の側面図である。
図11は実施の形態1における支持装置2に本体3と管体4とが支持された状態の側面図である。
図12は実施の形態1における支持装置2に管体4が支持された状態の側面図である。
図13は実施の形態1における支持装置2に本体3が支持された状態の側面図である。なお、
図10から
図13ではアタッチメント24は省略(図示せず)している。
【0036】
図10に示されるように、管体4と吸込具5とが接続された状態で、管体4は、保持体8に保持される。
図11に示されるように、本体3と管体4とが接続された状態で、管体4は、保持体8に保持される。
図12に示されるように、本体3と吸込具5とがない状態で、管体4は、保持体8に保持される。
図13に示されるように、管体4と吸込具5とがない状態で、本体3は、保持体8に保持される。
【0037】
次に、
図14と
図15とを用いて、外郭部9とハンドル10とを説明する。
図14は実施の形態1における掃除機1の縦断面図である。
図15は実施の形態1における本体3の縦断面図である。
図14と
図15とに示されるように、外郭部9は、ケース部12とバッテリ部13と接続管部14と排気部15とを備える。
【0038】
ケース部12は、全体として円筒状に形成される。ケース部12は、電動送風機16と制御部17とを収納する。電動送風機16は、集塵部11の上方に設けられる。電動送風機16は、吸気と排気とを行い得るように設けられる。制御部17は、電動送風機16の直上に設けられる。例えば、制御部17は、電動送風機16の動作を制御する。ケース部12は、凸部18を備える。凸部18は、ケース部12の前部に設けられる。
【0039】
バッテリ部13は、ハンドル10の後端部の下方において外郭部9の後部に収納される。バッテリ部13は、ケース部12に隣接する。バッテリ部13は、複数の二次電池を備える。当該複数の二次電池の電圧は、制御部17に制御される。
【0040】
接続管部14と排気部15は例えば、本体側接続口27を有する。本体側接続口27はアタッチメント24を着脱自在に接続できる。本体側接続口27は接続管部14にのみ設けられていてもよい。なお、後述するが、接続管部14に設けられる本体側接続口27は吸込口28であり、排気部15に設けられる本体側接続口27は排気口29である。
【0041】
接続管部14は、集塵部11に沿って配置される。接続管部14の前側は、集塵部11に隣接する。接続管部14は、バッテリ部13の延長線上に配置される。接続管部14は、管体4が着脱可能に連結される中空管状の部材である。接続管部14は、塵埃を吸い込むための吸込口28を有する。吸込口28は本体側接続口27の一つである。吸込口28は、接続管部14の一端に形成された開口である。吸込口28には管体4および毛ブラシ25が着脱可能に挿入される。接続管部14の内部には、吸込口28を通過した含塵空気の気流を集塵部11へ導く吸気風路が形成されている。
【0042】
接続管部14は、嵌合部19を備える。嵌合部19は、側面視において三角形状に形成される。嵌合部19は、上方にいくにつれて接続管部14の外側に突出する。
【0043】
本体3の内部には排気風路が形成されている。排気風路は、集塵部11及び電動送風機16を通過した空気が本体3の外部に排出されるまでの風路である。
【0044】
排気部15は本実施の形態では複数設けられている。但し、排気部15は一つであってもよい。本実施の形態では、第一の排気部15aと第二の排気部15bを備える。
【0045】
第二の排気部15bは、ケース部12におけるバッテリ部13が収容される位置に形成されている。なお、この構成例では、第二の排気部15bはケース部12の両面にそれぞれ設けられている。すなわち、第二の排気部15bは本体3の側面に配置されている。
【0046】
第一の排気部15aは、第二の排気部15bとは異なる位置に形成される。第一の排気部15aは、ハンドル10の前端かつ下端に形成される。第一の排気部15aには、排気口29が設けられている。排気口29は電動送風機16を通過した空気が本体3の外部に排出されるための開口である。排気口29は吸込口28と同方向に向けて開口している。
【0047】
集塵部11は、電動送風機16が生成した吸引風により本体3に吸い込んだ含塵空気中の塵埃を捕集するためのものである。集塵部11は、本体3に対し着脱可能に取り付けられている。集塵部11の全体の形状は円柱状の外観を有する。本実施の形態に係る集塵部11は、サイクロン部22及びフィルタ部23を有している。サイクロン部22は、サイクロン分離装置である。サイクロン部22は、電動送風機16が生成した空気流により含塵空気を内部で旋回させて含塵空気からごみを分離する。フィルタ部23は、サイクロン部22では分離しきれなかった微細な塵埃を空気流中から漉し取るためのものである。
【0048】
ハンドル10は、本体3が
図14と
図15とにおいて図示されない支持装置2に支持された状態で上面視において視認可能に配置されるように設けられる。ハンドル10は、本体3の前後方向にわたって形成される。例えば、ハンドル10は、上端部から前方にわたって形成される。例えば、ハンドル10は、上端部から後方にわたって形成される。例えば、ハンドル10は、上端部から前後にわたって形成される。例えば、ハンドル10は、上端部より前方では低い位置に形成される。例えば、ハンドル10は上端部より後方では低い位置に形成される。例えば、ハンドル10は、本体3の前後方向の中心から前後に延びるように形成される。
【0049】
例えば、ハンドル10は、外郭部9の前端部と後端部とにかけて連続的に形成される。例えば、ハンドル10の前端部と後端部とは、平行に設けられる。例えば、ハンドル10の中間部は、ケース部12の上方においてハンドル10の前端部と後端部とに対して湾曲して連結される。例えば、ハンドル10の中間部は、上側に凸となるように形成される。例えば、ハンドル10の後端部は、管体4の延長線上においてケース部12の後部よりもケース部12の後方側に設けられる。例えば、ハンドル10の前端部は、ケース部12の前部よりもケース部12の前方側に設けられる。例えば、ハンドル10の前端部は、ケース部12の凸部18に連結される。
【0050】
好ましくは、ハンドル10は、本体3の最上部に配置される。好ましくは、ハンドル10とケース部12との間には、側面視において空間20が形成される。好ましくは、空間20は、ハンドル10の上端部の直下に形成される。空間20は、使用者が上方からハンドル10を持つ際に使用され、空間20に手または指を挿入した状態でハンドル10を把持してもよい。
【0051】
ハンドル10は、操作部21を備える。操作部21は、ハンドル10の前部に設けられる。例えば、操作部21は、複数の操作スイッチを備える。
【0052】
図示されないが、本体3は、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとを備える。例えば、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、接続管部14の前部に設けられる。例えば、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、集塵部11よりも下方に設けられる。
【0053】
使用者は、ハンドル10を持った手で操作部21を操作する。制御部17は、バッテリ部13からの電力を利用して操作部21への操作内容に基づいて電動送風機16の動作を制御する。
【0054】
電動送風機16が動作すると、吸引風が発生する。当該吸引風により、含塵空気は、吸込具5から吸い込まれる。その後、当該含塵空気は、管体4の内部を通過する。その後、当該含塵空気は、接続管部14の内部を通過する。その後、当該含塵空気は、集塵部11に流入する。この際、当該含塵空気の塵埃は、集塵部11に収集される。その結果、清浄空気が生成される。当該清浄空気は、集塵部11から流出する。その後、当該清浄空気は、電動送風機16を通過する。その後、当該清浄空気は、排気部から本体3の外部に排出される。
【0055】
次に、
図16から
図19を用いて、管体4を説明する。
図16は実施の形態1における管体4の斜視図である。
図17は実施の形態1における管体4の側面図である。
図18は実施の形態1における管体4の縦断面図である。
図19は
図17のH-H線における断面図である。
【0056】
図16に示されるように、管体4は、パイプ部36とカバーパイプ37とラッチ部38と端子部39と図示されないリード線とを備える。パイプ部36は、管体4の主要部材である。パイプ部36の上端部は、
図16においては図示されない接続管部14の内側において接続管部14に接続される。
【0057】
パイプ部36は、パイプ40と嵌合部41とを備える。パイプ40は、パイプ部36の主要部である。パイプ40は、円筒状に形成される。パイプ40の内側は、風路となる。パイプ40の内部空間は、長手軸を有する。長手軸は、直線形状である。嵌合部41は、パイプ部36の前部かつ下部に配置される。嵌合部41は、
図14においては図示されない吸込具5と嵌合し得るように設けられる。
【0058】
カバーパイプ37は、パイプ部36の後部に結合される。カバーパイプ37の外形は、円柱状に形成される。カバーパイプ37がパイプ部36に結合された状態において、パイプ部36とカバーパイプ37とを合わせた外形は、真直ぐな棒状となる。
【0059】
ラッチ部38は、管体4の前部かつ上部に配置される。ラッチ部38は、パイプ部36の外側に設けられる。例えば、ラッチ部38は、カバーを介してパイプ部36に固定される。例えば、ラッチ部38は、パイプ部36に直接固定される。ラッチ部38の中央部は、パイプ部36に支持される。ラッチ部38は、
図16においては図示されない本体3と嵌合し得るように設けられる。具体的には、ラッチ部38は、接続管部14の下端部と管体4の上端部との接続を維持し得るように設けられる。ラッチ部38は、ラッチ42aとカバーラッチ42bとを備える。
【0060】
図18に示されるように、ラッチ42aは、ボタン部43aとラッチ先端部43bとバネ43cとを備える。ラッチ42aは、シーソーのように変位する。例えば、ラッチ42aは、第1位置から第2位置に変位する。例えば、ラッチ42aは、第2位置から第1位置に変位する。第1位置は、
図18においては図示されない本体3とパイプ部36の上端部との接続を維持する位置である。第2位置は、本体3とパイプ部36の上端部との接続を解放する位置である。
【0061】
ラッチ42aは、ボタン部43aがパイプ部36の端部から離れるようにバネ43cからの力を受ける。このため、ラッチ42aにバネ43cからの力以外の外力が作用しなければ、ラッチ42aは、第1位置に配置される。
【0062】
ボタン部43aがパイプ部36に近づくように押されると、ラッチ42aは、第1位置から第2位置に変位する。ラッチ先端部43bが本体3の嵌合部19に接触すると、ラッチ42aは、第1位置から変化する。
【0063】
カバーラッチ42bは、ラッチ先端部43bを覆う。例えば、カバーラッチ42bは、傾斜する。例えば、カバーラッチ42bは、丸みを帯びた形状である。例えば、カバーラッチ42bの幅は、パイプ部36から離れるにつれて狭くなる。カバーラッチ42bは、管体4が保持体8に保持される際のガイドとなる。
【0064】
ラッチ42aが第2位置に配置された状態で、管体4と接続管部14の嵌合部19とが離れる方向に移動すると、ラッチ先端部43bは、接続管部14の嵌合部19との嵌合から解放される。ラッチ42aが第1位置に配置されると、ラッチ先端部43bは、接続管部14の嵌合部19と嵌合する。この際、接続管部14の嵌合部19の凸部18は、パイプ部36が接続管部14から抜けることを抑制する。さらに、ラッチ先端部43bが接続管部14の嵌合部19から離れると、ラッチ42aは、バネ43cからの力により第1位置に戻る。
【0065】
管体4が本体3に挿入される際、接続管部14の嵌合部19は、ラッチ先端部43bが接触する。この状態からさらに管体4が本体3の側に移動すると、ラッチ42aは、第1位置から変化する。この状態からさらに管体4が本体3の側に移動すると、本体3と管体4とは、接続される。この際、ラッチ42aは、第1位置に戻る。このように、本体3と管体4との接続は、ボタン部43aの操作を要することなく行われる。
【0066】
図19に示されるように、パイプ部36は、左側凹部44aと右側凹部44bとを備える。例えば、左側凹部44aと右側凹部44bとは、パイプ40の前部に設けられる。例えば、左側凹部44aと右側凹部44bとは、ラッチ部38の後方に設けられる。例えば、左側凹部44aと右側凹部44bとは、縦長の窪みである。
【0067】
例えば、左側凹部44aは、パイプ部36の表面のうち左方向を向く表面に形成される。右側凹部44bは、パイプ部36の表面のうち右方向を向く表面に形成される。これに対し、ラッチ部38は、パイプ部36の表面のうち前方向を向く表面に設けられる。管体4を上から見ると、ラッチ部38は、左側凹部44aと右側凹部44bとの間にラッチ部38が配置される。
【0068】
左側凹部44aと右側凹部44bとは、同等の高さに配置される。例えば、左側凹部44aと右側凹部44bとは、ラッチ42aとカバーラッチ42bと同等の高さに配置される。左側凹部44aの最小幅と右側凹部44bの最小幅とは、カバーラッチ42bの最大幅より小さい。
【0069】
図17に示されるように、管体4は、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bと左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとを備える。なお、左側第1規制部45aと左側第2規制部46aとは、
図17の奥側に配置される。このため、
図17において、左側第1規制部45aと左側第2規制部46aとは、図示されない。
【0070】
例えば、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bと左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、パイプ部36の上端部の近傍に設けられる。例えば、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bと左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、ラッチ部38の近傍に設けられる。
【0071】
左側第1規制部45aは、左側凹部44aの上端部に配置される。右側第1規制部45bは、右側凹部44bの上端部に配置される。左側第1規制部45aと右側第1規制部45bとは、同等の高さに配置される。なお、左側凹部44aは、
図17の奥側に配置される。このため、
図17において、左側凹部44aは、図示されない。
【0072】
左側第2規制部46aは、左側凹部44aの下端部に配置される。右側第2規制部46bは、右側凹部44bの下端部に配置される。左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、同等の高さに配置される。
【0073】
端子部39は、管体4の後部かつ上部に配置される。端子部39は、
図17においては図示されない吸込具5に通電するための中継部品である。端子部39は、
図17においては図示されないリード線と接続される。端子部39の一部とリード線とはパイプ部36とカバーパイプ37との間に配置される。
【0074】
次に
図20から
図26を用いて、支持装置2にアタッチメント24が支持された状態について説明する。
図20は実施の形態1における支持装置2にアタッチメント24を取付けた状態の斜視図である。
図21は実施の形態1における支持装置2にアタッチメント24を取付けた状態の背面図の要部である。
図22は実施の形態1における支持装置2に取付けられたアタッチメント24(毛ブラシ25)に本体3を接続した側面図である。
図23は実施の形態1における支持装置2に付けられたアタッチメント24(ブロアーノズル25)に本体3を接続した側面図である。
図24は実施の形態1における支持装置2にアタッチメント24を取付けた状態の上面図である。
図25は
図24のK-K線における断面図である。
図26は
図21のJ-J線における断面図である。
【0075】
図20に示すように、アタッチメント24はアタッチメント側接続口47とアタッチメント外郭部100を備える。
【0076】
アタッチメント側接続口47は中空の筒状部である。アタッチメント側接続口47はアタッチメント24の一端に設けられる接続口である。
図22および
図23に示すように、アタッチメント側接続口47は本体側接続口27に接続できる。また、着脱自在に接続できる。なお、アタッチメント側接続口47は本体側接続口27に接続された状態では視認できない。例えば、
図22および
図23に示すような側面視においては視認できない。
図25に示すように、アタッチメント側接続口47は接続口内壁47aを備える。接続口内壁47aはアタッチメント側接続口47の内壁である。アタッチメント側接続口47が本体側接続口27に接続されると、接続口内壁47aの内側は内部風路として機能する。
【0077】
図7、
図8に示すように、本体3を管体4から外す。その後、使用者はハンドル10を持ち、本体3を移動させることで、支持装置2に支持されたアタッチメント24に本体側接続口27を接続することができる(
図22、
図23)。支持装置2は、転倒しにくいように、基体6と支持体7と保持体8との重心が、低い位置に設定されている。使用者は本体3を把持して支持装置2に支持されたアタッチメント24のアタッチメント側接続口47と、本体側接続口27とを接続することで、本体3にアタッチメント24を接続できる。そのため、使用者はアタッチメント24に触れることなく、アタッチメント24と本体3を素早く、使い勝手がよく接続できる。
【0078】
図21と
図25に一点鎖線にて示すようにアタッチメント24は仮想軸X(仮想軸X1、仮想軸X2)を備える。仮想軸Xは例えば、アタッチメント側接続口47を本体側接続口27に着脱する方向に対して平行な軸である。仮想軸Xは例えば、本体側接続口27とアタッチメント側接続口47を接続した状態における吸気方向または排気方向に平行な軸である。
【0079】
仮想軸Xは例えば、アタッチメント側接続口47の中心軸に一致する。仮想軸Xは例えば、着脱方向に平行かつ、アタッチメント側接続口47の接続口内壁47aの中心を通る軸である。中心とは例えば、接続口内壁47aが円形の場合、仮想軸Xは中心軸と同意である。また、例えば長方形形状の場合は、長手方向の中間点および短手方向の中間点の交差する点である。また、複雑な形状であれば、特定の長手方向の中間点と、長手方向に垂直な方向の中間点の交差する点である。少なくとも、仮想軸Xはアタッチメント側接続口47の接続口内壁47aの内側に配置される。
【0080】
支持装置2は仮想軸Yを備える。好ましくは支持装置2の支持体7に仮想軸Yを備える。仮想軸Yは例えば、鉛直方向に伸びる。仮想軸Yは例えば、鉛直方向に平行である。仮想軸Yは例えば、支持体7の断面の図心を通る軸とする。図心は断面の形状により変化するが、支持体7の図心が支持体7の断面図の内部にあればどこの部分の断面図であってもよい。支持体7の仮想軸Yは、接続された保持体8内も同様の位置にある(
図21)。
【0081】
アタッチメント外郭部100はアタッチメント24のアタッチメント側接続口47以外の部分である。アタッチメント24が本体3に接続された状態において、アタッチメント側接続口47は本体側接続口27に覆われる。この状態で、外観にさらされているのがアタッチメント外郭部100である。アタッチメント外郭部100には風路形成部48と取付部49と支持部52を備える。
【0082】
風路形成部48は中空の部材である。風路形成部48の内側は内部風路として機能する。風路形成部48の内側と接続口内壁47aは連通している。
【0083】
取付部49はアタッチメント24を支持装置2に取付けるためのものである。本実施の形態では風路形成部48と取付部49は離れた位置に配置される。取付部49はアタッチメント側接続口47に近い位置に設けられる。例えば、支持装置2に取付けられた状態においては、取付部49はアタッチメントの24の下端より上端に近い位置に配置される。取付部49は仮想軸Xから離間する方向に突出している。取付部49は仮想軸Xから離れた位置に配置されている。取付部49の先端、すなわち取付部49の仮想軸Xから離れた位置は、仮想軸Xの方向、および取付部49の突出する方向に対して垂直な方向に広がっている。
【0084】
支持部52は風路形成部48と取付部49の間に設けられる。支持部52は風路形成部48から突出する。支持部52は取付部49を支持する。
【0085】
取付部49は大部50と小部51を有する。大部50は大きく、長い部分である。小部51は小さく、細い部分である。大部50は小部51より大きい。例えば、支持装置2への挿入方向に対して垂直な方向に対して大部50は長く、小部51は小さい。大部50は小部51より先端側に配置される。例えば、大部50は小部51より、アタッチメント側接続口47から離れた位置に配置される。例えば、大部50は小部51より、仮想軸Xから離れた位置に配置される。
【0086】
次に前述した
図21および
図27から
図30を用いて、アタッチメント24について説明する。
図27は実施の形態1における毛ブラシ25の斜視図である。
図28は実施の形態1における毛ブラシ25の分解図である。
図29は実施の形態1におけるブロアーノズル26の斜視図である。
図30は実施の形態1におけるブロアーノズル26の別の方向からの斜視図の要部である。
【0087】
上述したとおり、アタッチメント24は毛ブラシ25とブロアーノズル26を備える。毛ブラシ25は毛ブラシ側接続口78、毛ブラシ接続口内壁78a、毛ブラシ風路形成部79、毛ブラシ取付部80、毛ブラシ支持部83を備える。ブロアーノズル26は、ノズル側接続口91、ノズル接続口内壁91a、ノズル風路形成部92、ノズル取付部93、ノズル支持部96を備える。毛ブラシ側接続口78およびノズル側接続口91はアタッチメント側接続口47である。毛ブラシ接続口内壁78aおよびノズル接続口内壁91aはアタッチメント24の接続口内壁47aである。毛ブラシ風路形成部79およびノズル風路形成部92はアタッチメント24の風路形成部48である。毛ブラシ取付部80およびノズル取付部93はアタッチメント24の取付部49である。毛ブラシ支持部83およびノズル支持部96はアタッチメント24の支持部52である。
【0088】
支持部52は少なくとも複数の板状部材からなる。複数の板状部材は例えば、第一の板53と第二の板54を備える。第一の板53と第二の板54は少なくとも接する。また、互いに交わっていてもよい。
【0089】
第一の板53と第二の板54は風路形成部48から突出する方向から視たとき、第一の板53と第二の板54は例えば、直行する。例えばT字状に直行する。例えば交わる。例えば十字状に交わる。
【0090】
小部51は1つ以上の板状部材からなる。小部51は支持部52に支持される。
【0091】
小部51または支持部52は第三の板56を有する。第三の板56は板状部材である。大部50は小部51と第三の板56によって支持される。小部51と第三の板56は少なくとも接する。また、互いに交わっていてもよい。
【0092】
小部51と第三の板56は風路形成部48から突出する方向から視たとき、例えば、直行する。例えばT字状に直行する。例えば交わる。例えば十字状に交わる。
【0093】
上述したとおり、大部50と小部51は2つ以上の板状部材によって支持される。また、支持部52自身も接する2つ以上の板状部材である。このため、大部50、小部51、支持部52は取付け時に力が加わっても破損しにくい強度を有する。
【0094】
次に
図27および
図28用いて毛ブラシ25について説明する。
毛ブラシ25は吸込用アタッチメントである。毛ブラシ25は吸込風を利用する。毛ブラシ25は毛ブラシ吸込口84を備える。毛ブラシ吸込口84は塵埃を吸込む開口である。毛ブラシ25は先端に複数の毛束75を備える。毛束75は毛ブラシ吸込口84の周囲に配置される。毛束75は例えば複数の毛束75である。毛ブラシ25は例えば、刷毛としての機能を有し、被清掃面および被清掃面上の塵埃をこする。つまり吸引と掃き掃除を同時に行う。被清掃面上の塵埃はこすられることで、被清掃面との密着力が低下する。これにより塵埃を吸引されやすくする。
【0095】
毛ブラシ25は毛ブラシ側接続口78とラッチ76とバネ77を備える。毛ブラシ側接続口78はアタッチメント側接続口47である。毛ブラシ側接続口78は吸込口28に差し込むようにして接続する。毛ブラシ25のラッチ76とバネ77は管体4のラッチ42aとバネ43cと同様の機能を有する。すなわち、毛ブラシ25のラッチ76とバネ77により、吸込口28や管体4との結合状態を保持するとともに、この結合を使用者の操作により容易に解除できる。
【0096】
毛ブラシ側接続口78は中空の円筒形状を呈する。毛ブラシ側接続口78は少なくとも一部が円筒形状を呈する。毛ブラシ側接続口78は中心軸を有する。また、毛ブラシ25接続口78は毛ブラシ接続口内壁78aを備える。毛ブラシ接続口内壁78aはアタッチメント24の接続口内壁47aの一つである。毛ブラシ接続口内壁78aは毛ブラシ接続口78の内壁である。例えば、毛ブラシ側接続口78は毛ブラシ接続口内壁78aの中心軸を有する。毛ブラシ25は仮想軸X1を有する。仮想軸X1はアタッチメントの仮想軸Xの一つである。仮想軸X1は例えば、毛ブラシ25の中心軸に平行である。仮想軸X1は例えば毛ブラシ25の中心軸に一致する。仮想軸X1は例えば、毛ブラシ側接続口78の内部における吸引方向に平行な軸である。
【0097】
毛ブラシ25には毛ブラシ取付部80を備える。毛ブラシ取付部80は毛ブラシ25を支持装置2に取付けるためのものである。毛ブラシ取付部80は毛ブラシ吸込口84より毛ブラシ側接続口78に近い位置に配置される。毛ブラシ取付部80はラッチ76の反対側に設けられる。すなわち、被清掃面を清掃する際に、ラッチ76より毛ブラシ取付部80の方が被清掃面に近い位置に配置される。なお、毛ブラシ取付部80の位置は本実施の形態に限定されない。
【0098】
次に
図29および
図30を用いてブロアーノズル26について説明する。ブロアーノズル26はブロアー用アタッチメントである。ブロアーノズル26は排気風を利用して、被清掃面の塵埃を吹飛ばすためのアタッチメント24である。ブロアーノズル26は中空管状を呈する。ブロアーノズル26は細長い形状である。
【0099】
ブロアーノズル26は上端側にノズル側接続口91とラッチ89を備え、下端側には吹出口90を備える。ノズル側接続口91はアタッチメント側接続口47である。ノズル側接続口91は排気口29に差し込むようにして接続する。吹出口90はノズル側接続口91から流入した排気風を本体3の外へ吹出すためのものである。ブロアーノズル26はノズル側接続口91から吹出口90にかけて、先細りした形状である。ラッチ89は、排気口29とノズル側接続口91との結合状態を保持するとともに、この結合を使用者の操作により容易に解除できるようにするものである。ブロアーノズル26はノズル取付部93を備える。ノズル取付部93はブロアーノズル26を支持装置2に取付けるためのものである。ノズル取付部93は吹出口90よりノズル側接続口91に近い位置に配置される。
【0100】
ブロアーノズル26は仮想軸X2を有する。仮想軸X2はアタッチメントの仮想軸Xの一つである。仮想軸X2は例えば、ブロアーノズル26の長手軸である。仮想軸X2は例えば排気口29とノズル側接続口91との着脱方向に対して平行な軸である。仮想軸X2は例えば、ブロアーの吹出方向に平行な軸である。仮想軸X2は例えば、吹出方向に垂直な断面において、仮想軸X2および重心は接続口内壁47aより内側に配置される。
【0101】
次に
図31から
図33を用いて本体3にアタッチメント24を取付けた状態について説明する。
図31は実施の形態1における本体3に毛ブラシ25を取付けた状態を示す側面図である。
図32は実施の形態1における本体3にブロアーノズル26を取付けた状態を示す側面図である。
図33は実施の形態1における本体3にブロアーノズル26を着脱する状態を示す側面図である。
【0102】
図31から
図33に示すように、本体3にアタッチメント24を取付けた状態で、取付部49は好ましくは、前側または後ろ側に配置される。すなわち、
図31から
図33における側面視、および
図31から
図33と反対方向の側面視においても、取付部49は視認可能である。このため、対称性に優れる。
【0103】
図31に示すように、毛ブラシ25は本体3の吸込口28に接続して使用する。毛ブラシ25を本体3に接続して水平面を清掃する場合には、本体3は
図4に類似した姿勢となる。すなわち、本体3の前部が後部より上方に配置される。また、毛ブラシ取付部80が後部側に配置され、ラッチ89が前部側に配置される。
【0104】
図32、
図33に示すように、ブロアーノズル26は本体3に対して上方に移動することで接続できる。ノズル側接続口91を排気口29に差し込むと、ラッチ89が排気口29の縁部に掛かり、排気口29とブロアーノズル26との結合状態が保持される。使用者がラッチ89を押すと、排気口29とブロアーノズル26との結合状態が解除される。排気口29とブロアーノズル26との結合が解除された状態で、ブロアーノズル26を本体3から離すように移動させると、本体3からブロアーノズル26を取り外せる。取り外す方向は下方向、換言すると、取り付ける方向と反対方向である。
【0105】
ブロアーノズル26を排気口29に取り付けた状態で電動送風機16が駆動すると、排気風が排気口29からブロアーノズル26内に入る。そして、排気風は吹出口90から吹出される。使用者はハンドル10を持ち、吹出口90を被清掃面に向けることで、塵埃等を吹き飛ばすことができる。
【0106】
また上述した
図15に示すように、排気口29には、シャッター部30が取り付けられている。シャッター部30は板状の部材で、複数の孔があけられた格子状を呈する。シャッター部30は、排気口29を開閉可能に取り付けられている。シャッター部30は、その一側で回動軸31を介して、排気口29の縁部に取り付けられている。そして、シャッター部30は、排気口29を閉じた位置と、回動軸31を中心に外郭部9の内側へと回って排気口29を開いた位置との間で移動可能である。
【0107】
シャッター部30は排気口29の開口面積を調整する。シャッター部30が開いた位置では排気口29の開口面積が広く、空気抵抗が小さい。一方シャッター部30が閉じた状態では複数の孔から排気される。複数の孔の総開口面積は、シャッター部30が開いた状態での開口面積より小さい。このため、シャッター部30が閉じた状態では空気抵抗が大きい。
【0108】
ブロアーノズル26を排気口29に着脱する際には、ブロアーノズル26は、排気口29に対し垂直な方向に抜き差しされる。シャッター部30の回動軸31は、排気口29の開口面と平行である。したがって、回動軸31は、排気口29へのブロアーノズル26の着脱方向に対して垂直である。
【0109】
シャッター部30は、例えばバネ等により排気口29を閉じるように付勢されている。したがって、
図15に示すように、排気口29にブロアーノズル26が取り付けられていない場合には、シャッター部30は排気口29を閉じている。
【0110】
ブロアーノズル26を排気口29へ挿入すると、シャッター部30は、ブロアーノズル26に押されて回動軸31を中心に外郭部9の内側へと回動する。そして、ブロアーノズル26を排気口29に取り付けた状態では、シャッター部30は排気口29を開き、本体3の前述した排気風路とブロアーノズル26の内部とが完全に連通する。
【0111】
このように、排気口29にブロアーノズル26が取り付けられていない場合には、排気口29はシャッター部30により閉じられている。したがって、排気口29からの排気量がシャッター部30により抑制される。換言すると、ブロアーノズル26を取り付けることにより、排気口29からの排気量が増加する。このため、吸引により、清掃する際に、排気口29からの排気が強いことにより、被清掃面の塵埃が吹き飛ばされることがない。
【0112】
次に
図34と
図35を用いて、支持装置2の被取付部57について説明する。
図34は実施の形態1における保持体8の側面図の要部である。
図35は実施の形態1における支持装置2の上面図である。
【0113】
図34は保持体8の最上部である。支持装置2はアタッチメント24の被取付部57を備える。本実施の形態では、被取付部57は保持体8に設けられる。被取付部57は例えば、支持体7の延長上に設けられる。被取付部57は本体3の吸込口28より高い位置に配置される。被取付部57は開口を有する。被取付部57は例えば、「凸」の字を上下反転したような開口を呈する。被取付部57の板厚は周囲の板厚より厚い。これにより、支持装置2に対するアタッチメント24の着脱に対しての強度を上げることができる。また、被取付部57の縁に丸みを持たせても、薄肉にならず、強度、使用者の切創防止、取付部49の傷つき防止の観点で優れる。被取付部57は被清掃面に対して、略垂直に開口している。このため、
図35に示すように、上面視にて被取付部57の開口は視認できない。
【0114】
次にこれまで説明した図を用いて、アタッチメント24と支持装置2についてさらに詳細に説明する。
【0115】
図21および
図25に示すように、アタッチメント24は支持装置2に対して傾斜して支持されている。例えば、アタッチメント24の仮想軸Xは鉛直方向に対して傾斜している。例えば、アタッチメント24の仮想軸Xと支持装置2との水平方向の距離は上方に向かうにつれて離れるよう支持装置2にアタッチメント24が傾斜して支持される。
【0116】
また、アタッチメント側接続口47と支持装置2との水平方向の間隔はアタッチメント側接続口47の下方より上方の方が広い。より具体的には、同一面におけるアタッチメント側接続口47と支持装置2との水平方向の間隔はアタッチメント側接続口47の下方より上方の方が広い。これにより、支持装置2に支持されたアタッチメント24に本体3を接近させ、アタッチメント側接続口47と本体側接続口27を接続する際に、本体3が支持装置2に接触しにくく、容易に接続できる。なお、仮想軸Xは例えば、鉛直方向に対して0.5°~10°の範囲で傾斜する。
【0117】
図24に示すように支持装置2にアタッチメント24が取付けられた状態で、上面視にてアタッチメント24は支持装置2の外周より内側に配置される。換言すると、下側から視た場合にはアタッチメント24は視認できない。これにより、アタッチメント24を支持装置2に取り付けた場合でも、設置に必要な床面積が増えることはない。
【0118】
図34において、被取付部57の形状を示す。被取付部57は複数の形状で構成された1つの開口である。例えば、被取付部57の開口は異なる大きさの四角形からなる。被取付部57は挿入位置58と規制位置59を備える。被取付部57のうち大きい角形は挿入位置58、小さい角形は規制位置59である。挿入位置58はアタッチメント24の取付部49を挿入可能にする位置の開口である。つまり、挿入位置58は支持装置2に対して取付部49の挿入と取外しができる開口である。規制位置59は支持装置2がアタッチメント24を支持する位置の開口である。つまりアタッチメント24が支持装置に支持された状態ではアタッチメント24は規制位置59に配置される。また規制位置59はアタッチメント24が水平方向に移動することを規制する位置である。
【0119】
アタッチメント24の取付部49は被取付部57に挿入した状態で挿入位置58と規制位置59とを移動可能である。例えば、挿入方向と垂直な方向に移動することで挿入位置58と規制位置59とを移動可能である。本実施の形態では、移動方向は上下方向である。また、挿入位置58は規制位置59の上方に配置される。
【0120】
アタッチメント24は支持装置2に支持された状態を維持する。また、取付部49の下側は被取付部57に支持される。つまり、アタッチメント24は下方向への移動を規制された状態である。
【0121】
前述したとおり、大部50は小部51より大きい。例えば、アタッチメント24が支持装置2に支持された状態で、前後方向および鉛直方向に、大部50は長く、小部51は小さい。本実施の形態では、アタッチメント24が支持装置2に支持された状態で、前後方向に大部50は長く、小部51は小さい。大部50および小部51は挿入位置58より小さい。つまり、大部50および小部51は挿入位置58に対して挿入可能である。一方、規制位置59は大部50より小さく、小部51より大きい。つまり、支持装置2にアタッチメント24が支持された状態では水平方向に挿入も取り外しも不可能である。このため、取付部49が挿入位置58から規制位置59に移動することで、アタッチメント24の水平方向への移動が規制される。アタッチメント24を奥まで挿入すると、アタッチメント24を挿入した状態で、所定の方向へ移動可能である。所定の方向とは例えば、下方向である。
【0122】
取付部49はアタッチメント側接続口47から離れる位置に配置される。また、上述したとおり、仮想軸Xは接続口内壁47aより内側に配置される。一方アタッチメント24の重心は例えば、仮想軸X上または仮想軸X近傍に配置される。また、重心は例えば、アタッチメント24全体の内壁の内側に配置される。また、重心は例えば長手方向の中心に近い位置に配置される。つまり、仮想軸Xと重心との距離より、仮想軸Xと取付部49との距離の方が離れている。
【0123】
また、仮に取付部49の移動を規制するものがなければ、アタッチメント24は取付部49と被取付部57の接触部を起点に、接触部の下方に重心が配置されるよう回転する。
しかしながら、アタッチメント24の側面が支持装置2に対して接触することで、水平方向への移動が規制されて、静止する。このように重力により、取付部49と被取付部57の接触位置の下方に重心が配置されようと移動する。このためアタッチメント24は傾斜する。
【0124】
上述したとおり、アタッチメント24が支持された状態では支持装置2の水平方向への移動は規制される。しかしながら、アタッチメント24の仮想軸Xが鉛直方向に配置された場合にはわずかながら隙間を有する。つまり、アタッチメント24が傾くことができる程度の隙間を有する。これにより着脱がスムーズに行える。
【0125】
また、上述したとおり、挿入方向への移動と、挿入方向に対して直角に移動する2回の移動によって、アタッチメント24は支持装置2に支持される。しかしながら、挿入位置58に対して、規制位置59は下方に配置される。すなわち、取付部49を挿入位置58に挿入後、使用者が手を離せば、重力により、取付け部は規制位置59に移動する。すなわち、使用者は挿入時において、1方向への移動のみでも支持装置2にアタッチメント24支持させることができる。換言すると、使用者の手による1方向への移動で、挿入可能であった方向が、移動が規制される方向へと変化する。
【0126】
保持体8は隔壁部60を備える。隔壁部60は被取付部57の近傍に設けられる。隔壁部60は被取付部57の開口より支持体7の中心に配置される。隔壁部60は例えば、被取付け開口から塵埃や異物が支持体7内に進入することを防ぐ。取付部49の被取付部57への挿入時および取付部49が支持された状態において、取付部49は隔壁部60に接触してもよい。
【0127】
次に
図36と
図37を用いて支持装置2について説明する。
図36は実施の形態1における基体6の縦断面図の要部である。
図37は実施の形態1における掃除機システムの縦断面図である。
【0128】
図36に示されるように、基体6は、制御部62と板金部材63とを備える。 例えば、制御部62は、
図36においては図示されないバッテリ部13の二次電池の充電を制御する機能を備える。例えば、制御部62は、外部からの交流電力を直流電力に変換する機能を備える。
【0129】
板金部材63は、おもりとしての機能を備える。板金部材63は、制御部62の燃焼による燃え広がりを防ぐ機能を備える。板金部材63は、制御部62を保護する機能を備える。また、板金部材63は、基体6と支持体7とを強固に固定する機能を備える。例えば、板金部材63は、難燃部材で形成される。例えば、板金部材63は、炎にさらされる間は燃えるが、炎から離されれば消火して延焼しにくい、自己消火性を有する。例えば、板金部材63は、1.6mm以上の厚みの鋼板である。好ましくは、板金部材63は、2.0mm以上の厚みの鋼板である。例えば、板金部材63は、SGHC材の鋼板である。板金部材63は、例えば、制御部17の上方を覆う。
【0130】
図37に示されるように、支持体7は、本体3等の重量物を支持する際に折れないように設けられる。例えば、支持体7の外観の少なくとも一部は、樹脂部材よりも強度がある部材で形成される。例えば、支持体7の外観の少なくとも一部は、金属部材で形成される。当該金属部材は、鉛直方向に延びる。例えば、当該金属部材は、支持体7の下端から上端まで延びる。例えば、当該金属部材は、板金部材63に強固に固定される。
【0131】
次に、
図38から
図44を用いて、保持体8を説明する。
図38は実施の形態1における保持体の斜視図である。
図39は実施の形態1における保持体8の正面図である。
図40は実施の形態1における保持体8の縦断面図の要部である。
図41は実施の形態1における保持体8の斜視図の要部である。
図42は実施の形態1における掃除機システムの縦断面図の要部である。
図43は
図42のI-I線における断面図の要部である。
図44は
図42のN-N線における断面図の要部である。
【0132】
図38、
図39に示されるように、保持体8は、保持ケース64と管体保持部65と本体保持部66と解除部67とを備える。
【0133】
保持ケース64は、
図39においては図示されない支持体7の上部に固定される。保持ケース64の一部は、上方から見て凹形状である。保持ケース64の凹形状の部分において、空間が存在する。当該空間は、上方と下方とに開口する。当該空間は、上下一直線状に後方に開口する。
【0134】
保持ケース64は、図示されない内壁64aと内壁64bと内壁64cとを備える。内壁64aと内壁64bと内壁64cとは、保持ケース64の凹形状の一部を形成する。内壁64aは、上記凹形状の部分を形成する内壁のうち、内壁64bと内壁64cとの間に配置された奥側の内壁である。
【0135】
図示されないが、保持ケース64は、複数の軸支持部を備える。例えば、複数の軸支持部の各々は、穴である。例えば、複数の軸支持部の各々の一部は、円弧状である。例えば、複数の軸支持部の各々の一部は、切り欠かれる。
【0136】
管体保持部65は、保持ケース64に支持される。管体保持部65は、
図39においては図示されない掃除機1を保持する。例えば、管体保持部65は、掃除機1を両側から挟んで保持する。具体的には、管体保持部65は、管体4の上端部を両側から挟んで保持する。管体保持部65は、本体3を両側から挟むこともある。
【0137】
本体保持部66は、保持ケース64に支持される。本体保持部66は、管体保持部65よりも上方に配置される。本体保持部66は、本体3を保持する。例えば、本体保持部66は、接続管部14を保持する。具体的には、本体保持部66は、接続管部14を両側から挟んで保持する。本体保持部66は、本体3の一部を挟んで保持することもある。本体保持部66は、本体3を充電し得る。
【0138】
解除部67は、保持ケース64の内壁64aから突出する。例えば、解除部67において、内壁64aから離れた上端部と下端部とは、傾斜していてもよい。また、下端部は、内壁64aから略垂直に突出していてもよい。換言すると上端部のみ傾斜していてもよい。例えば、解除部67において、内壁64aから離れた上端部と下端部とは、丸みを帯びる。
図39においては図示されないが、解除部67は、ラッチ部38のボタン部43aよりも上方、または同等の高さに配置される。解除部67の幅は、ボタン部43aの幅より小さい。
【0139】
図41に示されるように、例えば、管体保持部65は、左側保持部68aと右側保持部68bとバネ69とを備える。例えば、左側保持部68aと右側保持部68bとは、互いに対向するように配置される。例えば、左側保持部68aと右側保持部68bとは、対称に配置される。
【0140】
左側保持部68aは、左側軸部70aを備える。左側軸部70aは、左側保持部68aの前部に設けられる。左側軸部70aは、左側保持部68aの上端部と下端部とから突出する。左側軸部70aは、
図41においては図示されない保持ケース64の軸支持部に回転自在に支持される。この際の左側保持部68aの回転方向は、掃除機システムの上下方向に対して直交方向である。当該回転方向は、床面に対して水平方向である。
【0141】
右側保持部68bは、右側軸部70bを備える。右側軸部70bは、右側保持部68bの前部に設けられる。右側軸部70bは、右側保持部68bの上端部と下端部とから突出する。右側軸部70bは、
図41においては図示されない保持ケース64の軸支持部に回転自在に支持される。この際の右側保持部68bの回転方向は、掃除機システムの上下方向に対して直交方向である。当該回転方向は、床面に対して水平方向である。
【0142】
例えば、バネ69は、引張りバネである。左側軸部70aおよび右側軸部70bよりも後方に配置される。バネ69は、左側保持部68aと右側保持部68bとに接続される。バネ69は、初張力により左側保持部68aと右側保持部68bとを互いの側に引き付ける。バネ69は、自らの力以外の外力が左側保持部68aと右側保持部68bとに作用しない際に左側保持部68aと右側保持部68bとを最も接近させる。
【0143】
図41に示されるように、本体保持部66は、左側保持部71aと右側保持部71bとバネ72と支持装置側充電端子部39とを備える。
【0144】
左側保持部71aは、左側保持部71aの一部と右側保持部71bとの一部とは、上面視において三角状に形成される。左側保持部71aと右側保持部71bとは、同じ高さに配置される。左側保持部71aと右側保持部71bとは、対称に配置される。
【0145】
左側保持部71aは、左側軸部73aを備える。左側軸部73aは、左側保持部71aの前部に設けられる。左側軸部73aは、円筒状である。左側軸部73aは、左側保持部71aの上端部と下端部とから突出する。左側軸部73aは、
図41においては図示されない保持ケース64の軸支持部に回転自在に支持される。この際の左側保持部71aの回転方向は、掃除機システムの上下方向軸に対して直交方向である。当該回転方向は、床面に対して水平方向である。
【0146】
右側保持部71bは、右側軸部73bを備える。右側軸部73bは、右側保持部71bの前部に設けられる。右側軸部73bは、円筒状である。右側軸部73bは、右側保持部71bの上端部と下端部とから突出する。右側軸部73bは、
図41においては図示されない保持ケース64の軸支持部に回転自在に支持される。この際の右側保持部71bの回転方向は、掃除機システムの上下方向軸に対して直交方向である。当該回転方向は、床面に対して水平方向である。
【0147】
例えば、バネ72は、引張りバネである。左側軸部73aおよび右側軸部73bよりも後方に配置される。バネ72は、左側保持部71aと右側保持部71bとに接続される。バネ72は、初張力により左側保持部71aと右側保持部71bとを互いの側に引き付ける。バネ72は、自らの力以外の外力が左側保持部71aと右側保持部71bとに作用しない際に左側保持部71aと右側保持部71bとを最も接近させる。
【0148】
図41に示されるように、本体保持部66は、左側支持装置側充電端子部74aと、右側支持装置側充電端子部74bとを備える。左側支持装置側充電端子部74aは、左側保持部71aの上部に設けられた傾斜部の下方に設けられる。右側支持装置側充電端子部74bは、右側保持部71bの上部に設けられた傾斜部の下方に設けられる。
【0149】
左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、三角状の金属板で形成される。左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、先細りとなるように形成される。左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、互いの左右方向の距離が近くなるほど奥行幅が小さくなるように形成される。左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、同じ高さに配置される。左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、対称に配置される。
【0150】
図44において、管体4が左側保持部68aと右側保持部68bとに接触する前において、左側保持部68aの先端部と右側保持部68bの先端部との間隔は、ラッチ部38の幅よりも短い。左側保持部68aの先端部と右側保持部68bの先端部との間隔は、左側凹部44aと右側凹部44bとの距離よりも幅よりも短い。
【0151】
ラッチ部38が左側保持部68aと右側保持部68bとに接触した後にラッチ部38が左側保持部68aと右側保持部68bとに押し付けられるように移動すると、左側保持部68aと右側保持部68bとは、互いの間隔が広げる方向に変位する。
【0152】
ラッチ部38がさらに左側保持部68aと右側保持部68bとに押し付けられるように移動すると、左側保持部68aの先端部と右側保持部68bの先端部とは、左側凹部44aと右側凹部44bとにそれぞれ収納される。この際、左側保持部68aと右側保持部68bとは、互いの間隔が狭まる方向に変位する。その結果、管体4は、左側保持部68aと右側保持部68bとに挟まれた状態で保持体8に保持される。
【0153】
左側保持部68aの先端部と右側保持部68bの先端部とが左側凹部44aと右側凹部44bとにそれぞれ収納された状態において、左側保持部68aと右側保持部68bとは、バネ69の力により左側凹部44aと右側凹部44bとを押し付ける。使用者による外力等のバネ69以外の外力が作用しない限り、左側保持部68aと右側保持部68bとは、バネ69の力により左側凹部44aと右側凹部44bとを押し付け続ける。その結果、管体4は、保持体8に保持された状態で上下方向を向く。
【0154】
パイプ部36が保持体8から離れる方向に移動すると、左側保持部68aと右側保持部68bとは、互いの間隔が広げる方向に変位する。例えば、パイプ部36が後方に移動すると、左側保持部68aと右側保持部68bとは、互いの間隔が広げる方向に変位する。パイプ部36が左側保持部68aと右側保持部68bとから外れると、左側保持部68aと右側保持部68bとは、バネ69の力により最も接近する位置に配置される。
【0155】
なお、詳細は図示されないが、管体4が保持体8に保持された状態において、左側第1規制部45aの下面は、左側保持部68aの上方に配置される。右側第1規制部45bの下面は、右側保持部68bの上方に配置される。左側第2規制部46aの上面は、左側保持部68aの下方に配置される。右側第2規制部46bの上面は、右側保持部68bの下方に配置される。
【0156】
管体4は、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bとが左側保持部68aと右側保持部68bとにそれぞれ接触することで支持される。好ましくは、管体4は、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bとが左側保持部68aの上端部と右側保持部68bの上端部とにそれぞれ接触することで支持される。
【0157】
管体4が保持体8に保持された状態において管体4が上方に移動すると、左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、左側保持部68aと右側保持部68bとにそれぞれ接触する。好ましくは、左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、左側保持部68aの下端部と右側保持部68bの下端部とにそれぞれ接触する。その結果、管体4は、上方への移動を規制される。
【0158】
また、吸込具5と管体4との接続の有無に関わらず、左側第1規制部45aと右側第1規制部45bとが左側保持部68aと右側保持部68bとにそれぞれ支持される。その結果、管体4は、姿勢と位置とを変えずに支持装置2に支持される。
【0159】
吸込具5が管体4と本体3と接続されている状態で支持装置2に支持される場合には、本体3と保持体8により下方向への移動が規制される(
図3)。また、本体3が取り外され、管体4と吸込具5が支持されている状態では、吸込具5と基体6により、下方への移動が規制される(
図10)。また、管体4のみが支持装置2に支持されている状態では、管体4と保持体8により下方向への移動が規制される(
図12)。
【0160】
本体3が支持装置2から外された状態において、左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとの間隔は、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとの間隔よりも短い。本体3が支持装置2に近づくと、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとにそれぞれ接触する。その後、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとが左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとにそれぞれ押し付けられるように移動すると、左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、互いの間隔が広がる方向に変位する。この際、左側保持部71aと右側保持部71bとは、互いの間隔が広がる方向に変位する。本体3が支持装置2に支持されると、本体保持部66は、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとを挟むように保持する。その結果、本体3は、支持装置2に支持された状態で安定する。本体3が支持装置2から外されると、左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとは、バネ72の力により最も接近する位置に配置される。
【0161】
なお、左側保持部71aの一部と右側保持部71bの一部とは、上面視において三角状となっている。さらに、左側保持部71aの上部と右側保持部71bの上部とにおいては、傾斜部が形成されている。このため、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、上方および後方のいずれから左側保持部71aと右側保持部71bとにそれぞれ接触しても、左側保持部71aと右側保持部71bとの間隔は広がる。また、本体3が上方および後方のいずれの方向に移動しても、本体3は、支持装置2から外れる。
【0162】
本体3が支持装置2に支持された状態において、左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとに接触する。その結果、商用電源等の外部の交流電源に接続された支持装置2から本体3への給電経路がつながる。この際、基体6は、内蔵した電力変換回路により交流電力を直流電力に変換して左側支持装置側充電端子部74aと右側支持装置側充電端子部74bとに供給する。左側本体3側充電端子部39Lと右側本体3側充電端子部39Rとは、本体3の内部に配設される図示されないリード線を介してバッテリに直流電力を供給する。
【0163】
管体4が上方に移動すると、ボタン部43aは、解除部67に押されながら上方に移動する。その結果、ラッチ42aは、第2位置に配置される。この際、ラッチ部38は、接続管部14の嵌合部19から外れる。
【0164】
ラッチ42aが第2位置に配置された後、さらに管体4が上方に移動すると、左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、左側保持部68aと右側保持部68bとにそれぞれ接触する。その結果、管体4は、上方への移動を規制される。さらに本体3が上方に移動すると、本体3は、管体4から外れる。
【0165】
管体4が支持装置2に支持された状態において、本体3を上方から支持装置2に近づけると、ラッチ先端部43bは、接続管部14の嵌合部19に接触する。その後、本体3を上方から支持装置2にさらに近づけると、本体3と管体4とが接続される。さらに、本体3と支持装置2とが接続される。
【0166】
なお、管体4と保持体8との着脱時においては、ラッチ部38に対し、バネ43cからの力以外の外力は作用しない。この際、ラッチ42aは、第1位置に配置された状態を維持する。
【0167】
以上で説明した実施の形態1によれば、アタッチメント24は支持装置2に支持される。例えば、支持装置2はアタッチメント24のアタッチメント外郭部100を支持する。例えば、上面視にてアタッチメント側接続口47が視認可能な状態である。例えば、アタッチメント側接続口47の内側、例えば接続口内壁47a、が視認可能な状態である。好ましくは、上面視にてアタッチメント側接続口47の内側、例えば接続口内壁47a、が視認可能な状態である。例えば、アタッチメント側接続口47が上方を向いた状態である。換言すると、アタッチメント24は本体3と接続可能な状態で、支持装置2に支持される。換言すると、アタッチメント側接続口47は本体側接続口27と接続可能な状態で、支持装置2に支持される。なお、アタッチメント側接続口47が上方を向いた状態とは鉛直方向に開口した状態のみに限定されない。例えば、アタッチメント側接続口47が鉛直方向から-45°~45°までの範囲で傾いた状態を含む。例えば、仮想軸Xが鉛直方向から-45°~45°までの範囲で傾いた状態を含む。その結果、使用者は本体3を把持して支持装置2に支持されたアタッチメント24のアタッチメント側接続口47を本体側接続口27と接続することで、本体3にアタッチメント24を接続できる。そのため、使用者はアタッチメント24に触れることなく、アタッチメント24と本体3を素早く、使い勝手がよく接続できる。
【0168】
また、取付部49は支持装置2に支持された状態で、アタッチメント24の下端部より上端部に近い位置に配置される。また、取付部49は毛ブラシ吸込口84または吹出口90より、アタッチメント側接続口47に近い位置に配置される。これによりアタッチメント側接続口47に力が加わった際に取付部49が近い位置に配置されているため、てこの原理により、取付部49や被取付部57に力が加わりにくい。このため、アタッチメント24や支持装置2が破損しにくい。
【0169】
また、アタッチメント24は仮想軸Xを備える。仮想軸Xは例えば、アタッチメント側接続口47と本体側接続口27との着脱方向に対して平行な軸である。また、仮想軸Xは例えば吸込口28における吸気方向、または排気口29における排気方向に平行な軸である。仮想軸Xは鉛直方向に対して傾斜した状態で、アタッチメント24が支持装置2に支持される。また、支持装置は仮想軸Yを備える。仮想軸Yは例えば鉛直方向に平行である。仮想軸Yは例えば支持体7の内側に配置される。アタッチメント24の仮想軸Xと支持装置2の支持体7の仮想軸Yの距離は上方に向かうにつれて離れるよう、支持装置2にアタッチメント24が傾斜して支持される。例えば、仮想軸Xが鉛直方向に平行な状態で支持装置2に支持されている場合、使用者は本体3を支持装置2に沿わせてアタッチメント24に接続することになる。この場合、本体3と支持装置2が接触すると、転倒の恐れや、双方に傷がつく場合がある。このため、使用者は慎重に本体3を移動させる必要がある。一方で、上述したように支持装置2の支持体7の仮想軸Yに対してアタッチメント24の仮想軸Xが傾斜した場合には、本体3と支持装置2との距離が、仮想軸Xが鉛直方向に平行な場合に対して離れる。このため、本体3が支持装置2に接触しにくく、使用者は容易に本体3をアタッチメント24に接続することができる。
【0170】
また、アタッチメント側接続口47と支持装置2との水平方向の間隔が、アタッチメント側接続口47における下方より上方の方が広くなるよう、支持装置2にアタッチメント24が傾斜して支持される。なお、アタッチメント24の構造により、上方側の方が下方より支持装置2との間隔が近くなっていてもよい。しかしながらアタッチメント側接続口47全体として、上方側に向かうにつれて、支持装置2との間隔が広くなる。また、アタッチメント側接続口47の接続口内壁47aまたは内部風路と、支持装置2との水平方向の最短距離が、アタッチメント側接続口47における下方より上方の方が離れるよう、支持装置2にアタッチメント24が傾斜して支持される。これにより、本体3を支持装置2に支持されたアタッチメント24に接続する際、本体3が支持装置2に接触しにくい。このため、使用者は容易に本体3をアタッチメント24に接続することができる。
【0171】
また、支持装置2にアタッチメント24が支持された状態で、支持装置2は、アタッチメント24の水平方向および下方向への移動が規制される規制手段を備える。これにより、使用者が支持装置2に支持されたアタッチメント24に本体3を接続する場合に、アタッチメント24が下方向に移動することがない。また、本体側接続口27とアタッチメント側接続口47とが完全に接続される前に、水平方向に力が加わった際に、アタッチメント24が落下することがない。このため、スムーズに接続することができ、使い勝手がよい。また、支持装置2に水平方向に力が加わった際に、アタッチメント24が落下することがない。このため、安定性が高い。
【0172】
また、支持装置2にアタッチメント24が取付けられた状態で、上面視にてアタッチメント24は支持装置2の外周より内側に配置される。換言すると、下側から視た場合にはアタッチメント24は視認できない。これにより、アタッチメント24を支持装置2に取り付けた場合でも、取付けに必要な床面積が増えることはない。また、使用者が誤って、アタッチメント24に触れにくいため、安全性が高い。また、取付けるための下方向への力が強い場合にも、支持装置2が転倒することがない。
【0173】
また、保持体8は、管体4が本体3から取り外された状態で管体4を保持している際に本体3が下方向に移動することで、本体3が支持装置2に支持され、かつ本体3と管体4とが接続される。つまり、管体4およびアタッチメント24が支持装置2に支持された状態かつ、本体3が支持装置2から取り外された状態において、本体3は、管体4にもアタッチメント24にも択一的に接続可能である。これにより、例えば、使用者が本体3を用いて清掃を行った後に、アタッチメント24に接続した場合は、アタッチメント24を接続した状態での清掃に移行できる。また、管体4に接続した場合、管体4を接続した状態での清掃に移行できる。さらに、管体4に接続し、かつ支持装置2に設置した状態にすれば、掃除機1が支持装置2に支持された状態となる。すなわち、アタッチメント24や管体4に接触することなく、複数の行為に容易に移行できる。このため使い勝手がよい。
【0174】
また、アタッチメント24は支持装置2に取付けるための取付部49を備える。支持装置2は取付部49の少なくとも一部が挿入される被取付部57を有する。被取付部57は例えば開口である。取付部49は例えば、突出部である。好ましくは、被取付部57の開口は被清掃面に対して略垂直に設けられる。略垂直とは例えば、80~100°の範囲である。好ましくは85~95°の範囲である。さらに好ましくは87~93°の範囲である。アタッチメント24を水平方向に移動することでアタッチメント24の取付部49は被取付部57に挿入される。これにより、支持装置2はアタッチメント24を取付けるために突出した構造にする必要がない。このため、外観を損ねることがない。また、使用者や衣服が誤って被取付部57に触れにくく、安全性、および支持装置2の転倒しにくさに優れる。なお、アタッチメント24を水平方向に移動した後、下方向に移動することで、支持装置2に取付けることができる。
【0175】
また、支持装置2はアタッチメント24を取付け可能な被取付部57を複数有していてもよい。この際、アタッチメント24はいずれの被取付部57に対しても取付け可能である。好ましくは、複数の被取付部57は類似した形状を呈する。さらに好ましくは、複数の被取付部57は同等の形状を呈する。これにより、使用者はアタッチメント24を支持装置2の複数の被取付部57に対して、使用しやすい位置に配置できるため、使い勝手がよい。また、アタッチメント24は複数備えていてもよい。この場合、各々のアタッチメント24はいずれの支持装置2の被取付部57に対しても取付け可能である。使用者はアタッチメント24を支持装置2の複数の被取付部57に対して、使用しやすい位置に配置できるため、使い勝手がよい。
【0176】
また、本体3が支持装置2に支持された状態で、吸込口28より支持装置2の被取付部57が高い位置に配置される。また、アタッチメント24と本体3が支持装置2に支持された状態で、アタッチメント側接続口47が吸込口28より高い位置に配置される。本体3は管体4と接続された状態で支持装置2に支持されていてもよい。また、このとき管体4は鉛直方向に伸びるよう配置されていてもよい。例えば、毛ブラシ側接続口78は吸込口28より高い位置に配置される。一般的にアタッチメント24が高い位置に配置されることで、使用者は手にとりやすい。例えば、基体6等の低い位置にアタッチメント24が支持されていた場合にはしゃがんで手にとる必要がある。しかし、上述した高さであれば、容易に手にとることができる。また、ハンドル10を把持した状態で、支持装置2に支持されたアタッチメント24に本体3を接続することも容易である。さらに、支持装置2に支持された本体3のハンドル10の高さより、支持装置2に支持された毛ブラシ25の毛ブラシ側接続口78に吸込口28が接続されるときのハンドル10の高さの方が高い。換言すると、使用者が立ったまま支持装置2に本体3を設置できれば、支持装置2に支持されたアタッチメント24に本体3を接続することも立ったまま行える。このため、容易に毛ブラシ25に本体3を接続でき、使い勝手がよい。
【0177】
被取付部57は取付部49に挿入される開口を備える。開口は、取付部49が挿入可能な挿入位置58と、取付部49が被取付部57に挿入された状態で、水平方向の移動が規制される規制位置59とを備える。被取付部57が取付部49に挿入された状態で、取付部49の被取付部57に対する挿入方向に対して垂直な方向に、取付部49は挿入位置58と規制位置59との間を移動可能である。これにより、取付が容易であり、アタッチメント24が支持装置2に支持された状態では水平方向への移動が規制され、いわゆるロックされた状態となり、アタッチメント24が落下しにくい。このため使い勝手がよい。
【0178】
取付部49は大部50と、大部50より小さい小部51とを備える。また、大部50より小部51の方が風路形成部48に近い位置に配置される。また、仮想軸Xまたは接続口内壁47aに対して、大部50は小部51より離れて配置される。大部50および小部51は規制位置59における開口より小さい。大部50は規制位置59における開口より大きい。これにより、取付部49が規制位置59に配置された場合にアタッチメント24が落下しにくい。このため使い勝手がよい。
【0179】
また、本体3に毛ブラシ25を接続した状態で、毛ブラシ取付部80は本体3の後部側に配置される。これにより、床面や机などの被清掃面を清掃する際に毛ブラシ取付部80が視界に入りにくく、外観を損ねることがない。
【0180】
また、ハンドル10を把持、および操作し、本体3に接続された管体4に、支持装置2に支持された吸引用アタッチメントを接続してもよい。これにより、高い場所も吸引することができる。
【0181】
また、支持装置2の複数の被取付部57は対称性を有する。例えば、複数の被取付部57は上面視にて左右対称の位置に配置される。また、例えば、複数の被取付部57は正面視にて左右対称の位置に配置される。好ましくは複数の被取付部57は同等の形状を呈する。複数の被取付部57とは例えば、二つの被取付部57である。これにより、外観を損ねることがない。
【0182】
また、本体3と管体4が接続し、かつ管体4が支持装置2に支持された状態において、本体3を上方に移動すると、本体3は支持装置2からも管体4からも外れてもよい。また、これにより、使用者が管体4を手で持たずとも管体4から本体3を外すことができる。また、その後に本体3を支持装置2に支持されたアタッチメント24に接続することもできる。つまり、使用者は管体4もアタッチメント24も把持することなく、管体4に接続された本体3をアタッチメント24に接続することができる。これにより、使い勝手がよい。
【0183】
上述したとおり、風路形成部48と取付部49は離れた位置に配置される。風路形成部48と取付部49の間には支持部52が設けられる。好ましくは、支持部52は風路形成部48から突出する。但し、風路形成部48に取付けられた部材から支持部52が突出してもよい。また、風路形成部48から突出した突出部に取付部49が設けられていてもよい。支持部52は取付部49を支持する。支持部52は少なくとも複数の板状部材からなる。複数の板状部材は例えば、第一の板53と第二の板54を備える。第一の板53と第二の板54は少なくとも接する。これにより、小部51は2つ以上の板状部材によって支持される。また、支持部52自身も接する2つ以上の板状部材である。このため、小部51、支持部52は取付け時に力が加わっても破損しにくい。
【0184】
小部51は1つ以上の板状部材からなる。小部51は支持部52に支持される。小部51または支持部52は第三の板56を有する。第三の板56は板状部材である。大部50は小部51と第三の板56によって支持される。小部51と第三の板56は少なくとも接する。また、互いに交わっていてもよい。これにより、大部50は小部51と第三の板56によって支持される。このため、大部50は取付け時に力が加わっても破損しにくい。
【0185】
なお、支持装置2で本体3を支持してもよい。例えば、支持装置2で集塵部11またはハンドル10を支持してもよい。例えば、集塵部11の上端部と同等高さ、もしくは上端部よりも上側で本体3を保持してもよい。また、例えば、バッテリ部13の下端部より上側で本体3を保持してもよい。好ましくは、支持装置2で集塵部11の底部またはハンドル10の前部を支持すればよい。ハンドル10の前部が底部を有する場合、当該底部を支持すればよい。例えば、支持体7の後部または上部に支持部52を有し、当該支持部52で本体3を保持すればよい。換言すると、支持体7の真上に支持部52を有し、本体3を保持してもよい。これにより、管体4に加えて本体3の少なくとも一部を支持することで、掃除機システムの安定性を高めることができる。管体4を取り外された本体3のみを支持装置2で支持することができ、掃除機システムの汎用性を広げることができる。また、高い位置を保持することで、掃除機1が支持装置2から外れにくくなる。また、バッテリ等の重量物より、上側を把持することにより、支持装置2から外れにくくなる。その結果、掃除機システム使い勝手を良くすることができる。
【0186】
また、支持装置2は、集塵部11の底部を支持してもよい。例えば、本体3と管体4とが接続した状態で支持装置2に接続された場合、集塵部11は、保持体8からわずかに浮いた状態であってもよい。例えば、本体3が管体4との接続を解放された状態では、支持装置2は、本体3の重心の真下を支持してもよい。換言すると、本体3が管体4との接続が解放された状態では、集塵部11の底部が支持装置2に支持されていてもよい。好ましくは保持体8の上面で支持する。但し、本体3の重心の真下を直接的に支持していなくてもよい。例えば、円弧上に支持し、円弧の内側に上面視における重心があればよい。例えば、3点以上で支持し、各々の点を結んだ角形の内側に上面視における重心があればよい。これにより、重心が、支持された領域内に配置されるため、転倒しない。また、本体3を支持装置2に設置した際の安定性を高めることができ、使い勝手がよい。
【0187】
また、支持装置2は、管体4が本体3に接続された状態と管体4が本体3との接続から解放された状態とにおいて管体4を保持する。好ましくは、保持体8が管体4を保持する。この際、管体4に吸込具5が接続されていてもいなくても、保持体8は、管体4を保持する。換言すると、支持装置2は、管体4のみを支持することができる。このため、管体4との接続から解放された状態で本体3を使用する際、管体4を支持装置2に保持した状態に維持できる。また、例えば、掃除機1で掃除をしている時に吸込具5を本体3に直接接続した場合は、外した管体4を支持装置2に支持させることができる。その結果、管体4の置き場所に支持装置2以外のスペースを必要とせず、管体4の置き場所に困らない。
【0188】
また、保持体8が管体4を保持した状態で、保持体8および管体4の少なくとも一つは、管体4が上方向に移動することを規制する。例えば、管体4は、左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとを備える。この際、保持体8は、管体4の着脱方向を横方向にして管体4を保持する。管体4と本体3が接続された状態において本体3が上方に移動した場合、左側第2規制部46aと右側第2規制部46bとは、管体4の上方向への移動を規制する。その結果、本体3だけが上方向に移動し、本体3は、管体4から取り外される。このため、本体3の移動方向取り外し方向を変えることで、本体3のみの清掃と本体3と管体4を接続した状態での清掃を選択できる。
【0189】
また、保持体8は、管体4を保持した状態において管体4が上方に移動した場合に、管体4のラッチ42aの位置を変えることで管体4と本体3との接続を解放する。管体4がさらに上方に移動した場合に管体4の上方の移動は規制される。この場合、ラッチ部38が設けられる場合でも、管体4と本体3とを容易に着脱できる。例えば、使用者がハンドル10を持った状態で本体3を上方向に移動させれば、管体4が支持装置2に保持された状態において、本体3が支持装置2から取り外される。このため、本体3の移動方向取り外し方向を変えることで、本体3のみでの清掃と本体3と管体4を接続した状態での清掃を選択できる。
【0190】
また、ラッチ部38は、本体3に設けられていてもよい。また、解除部67は、管体4が支持装置2に設置された状態で、ボタン部43aを押した状態であってもよい。換言すると、管体4が支持装置2に設置された状態で、ラッチ42aは第2位置に配置された状態であってもよい。換言すると、本体3が接続された管体4が支持装置2に支持されている状態においても、ラッチ42aは、第2位置に配置された状態であってもよい。この結果、本体3を上方に移動する際の摩擦および抵抗が少なく、本体3が管体4から外れやすくなり、さらに容易に取外しが可能である。
【0191】
また、掃除機1の向きは本実施の形態に限定されない。例えば、掃除機1の後方が掃除機1の前方よりも支持体7に近い位置に配置されてもよい。
【0192】
また、図示されない給電手段にプラグを介してバッテリを充電してもよい。例えば、プラグを支持装置2に接続し、端子を介して本体3に接続してもよい。この場合でも、バッテリを充電できる。また、
【0193】
なお、本実施の形態においては、集塵部11は遠心分離を行うサイクロン分離装置を有する例について説明した。しかし、集塵部11は、含塵空気から塵埃を分離し、分離した塵埃を蓄積するものであれば、塵埃の分離および蓄積方法はこれに限定されない。例えば、遠心分離を実施せずに、フィルタにより、塵埃と空気を分離してもよい。また、いわゆる紙パック式のようなものでもよい。
【0194】
なお、吸込用アタッチメントは毛ブラシ25に限定されない。また、ブロアー用アタッチメントはブロアーノズル26に限定されない。ブロアー用アタッチメントは排気口29に接続されるあらゆる形状のものである。例えば、ブロアーノズル26は吹出方向を変更可能なジョイント部を備えていてもよい。
【0195】
なお、吸込口28と排気口29が同一形状をしていてもよい。また、ノズル側接続口91と毛ブラシ側接続口78が同等形状をしていてもよい。すなわち、吸引用アタッチメントを排気口29に接続してもよく、ブロアー用アタッチメントを吸込口28に接続してもよい。すなわち、アタッチメント24は吸込口28にも排気口29にも接続できる兼用のアタッチメント24であってもよい。例えば、ブロアー用アタッチメントを吸込口28に接続することで、隙間掃除に優れる。これにより汎用性が拡大する。
【0196】
なお、本実施の形態においては、吸込口28とは異なる位置にある排気口29にブロアー用アタッチメントを接続する。すなわち、吸込口28では電動送風機へ向かう吸引風を利用し、排気口29では電動送風機からの排気風を利用する。しかしながら、風路を切り替えて吸込口28から電動送風機の排気風が吹き出されてもよい。例えば、本体3は風路の切替構造を有していてもよい。この場合、ブロアー用アタッチメントを吸込口28に接続することで、ブロアーとして使用できる。また、ブロアー用アタッチメントを吸込用アタッチメントとして使用することも可能である。このため、使い勝手がよい。
【0197】
また、吸引用アタッチメントかブロアー用アタッチメントのいずれかのみを備えていてもよい。また、本体3はブロアー用アタッチメントを接続する排気口29を備えていなくてもよい。また、支持装置2は吸引用アタッチメントを複数支持してもよい。また、支持装置2はブロアー用アタッチメントを複数支持してもよい。
【0198】
また上述した実施の形態では、取付部49を被取付部57に挿入後、下方向に移動することで、水平方向への移動が規制される例について説明した。しかしながら、取付方法は限定されない。例えば、上方向や横方向に移動してもよい。また、挿入後に回転してもよい。また挿入後に複数の方向に移動してもよい。
【0199】
また、被取付部57の開口に対して斜めに挿入してもよい。例えば「L」字、「U」字、「S」字、「ク」の字のように折れ曲がった、または湾曲した形状であれば、斜めに挿入しやすい。またこの場合、挿入と同時に重力により水平方向への移動がしづらくなるため、落下しにくい。このため、挿入を含め1方向への移動で挿入と水平方向への移動の規制ができる。このため、使い勝手がよい。
【符号の説明】
【0200】
1 掃除機
2 支持装置
3 本体
6 基体
7 支持体
8 保持体
10 ハンドル
24 アタッチメント
25 毛ブラシ
26 ブロアーノズル
27 本体側接続口
47 アタッチメント側接続口
48 風路形成部
49 取付部
52 支持部
100 アタッチメント外郭部