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特許7409671使用者ゲーム連携自律走行方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】使用者ゲーム連携自律走行方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/80 20140101AFI20231226BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20231226BHJP
   G05D 1/43 20240101ALI20231226BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20231226BHJP
   A63F 13/46 20140101ALI20231226BHJP
【FI】
A63F13/80 Z
A63F13/65
G05D1/02 H
A63F13/35
A63F13/46
A63F13/80 D
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020563462
(86)(22)【出願日】2020-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-22
(86)【国際出願番号】 KR2020004471
(87)【国際公開番号】W WO2021066269
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2019-0122395
(32)【優先日】2019-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515129191
【氏名又は名称】ケイシーク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン-リョル
【審査官】佐々木 祐
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0076158(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0223637(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0106915(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0253905(US,A1)
【文献】国際公開第2018/230678(WO,A1)
【文献】特開2017-080455(JP,A)
【文献】特開2009-247578(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0126277(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0081923(US,A1)
【文献】韓国登録特許第1783157(KR,B1)
【文献】特表2017-529188(JP,A)
【文献】特開2013-210713(JP,A)
【文献】特開2014-188010(JP,A)
【文献】HorroRide PV,YouTube [online] [video],2019年04月09日,https://www.youtube.com/watch?v=LUdr6dl5eCU,[検索日:2023年3月1日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
A63F 9/24
G05D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行を掌握する走行モジュール、ゲームをサービスするゲームサーバー、使用者ミッション遂行のための使用者モジュールを具備して実際の道路を自ら走行する自律走行装置の自律走行方法において、
前記使用者モジュールがクイズの正解を当てるクイズミッション、複数の使用者の投票を通じて決定する投票ミッション、特定行動を遂行する行動ミッション、写真を撮る写真ミッションのうち少なくとも1つ以上のミッションで構成される使用者ミッションに対して使用者ミッション遂行情報の入力を受ける段階と、
前記ゲームサーバーがクイズの正解を満たすかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報から指定された行動を遂行したかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報が条件を満たす写真であるかどうかを判定する方式、又は前記投票ミッションに対して前記使用者ミッション遂行情報を分析する方式の中の少なくとも1つ以上を含む方式で前記使用者ミッション遂行情報を自動で判定する段階と、
前記走行モジュールが前記ゲームサーバーで判定された前記使用者ミッション遂行情報の判定結果を前記ゲームに有利又は不利に前記自律走行装置の走行に反映する段階と、を含むことを特徴とする使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項2】
前記自律走行装置の走行に反映する段階は、新しい地点をさらに含んで運行する第1方法、特定地点を他の地点に交替して運行する第2方法、前記特定地点で走行方向を決定する第3方法、既に走行するように計画された走行経路を変更する第4方法、又は前記特定地点を経ず運行する第5方法のうち少なくとも1つ以上の方法を含む方式で、前記自律走行装置が走行する段階であることを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項3】
前記自律走行装置の走行に反映する段階は、仮想の障害物を出力する方法と、仮想の路面状態又は衝撃又は振動を出力する方法又は仮想の走行環境と関連するコンテンツを出力する方法のうち少なくとも1つ以上の方法を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項4】
前記使用者ミッション遂行情報を判定する段階は、システムによって自動判定する第1方法、又は審判の判定結果を引用する方法のうち少なくとも1つの方法で判定する段階であることを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項5】
使用者は複数であり前記使用者別に前記使用者ミッション又は走行ミッションに参加した結果を判定して点数を累計する段階と、
前記使用者別に累計された点数に基づいて順位を決める段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項6】
前記走行ミッションの遂行情報の結果を判定する段階をさらに含み、
前記走行ミッションの遂行情報の判定結果を使用者又は特定チームの点数に反映するかゲーム結果判定に反映する段階をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項7】
前記自律走行装置で回転や凹凸、加速、減速などの4Dデータを伝送する段階と、
4D装置又は使用者端末が前記4Dデータを出力する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項8】
前記使用者ミッション遂行情報の入力を受ける段階は、2台以上の自律走行装置にそれぞれマッチングされた互いに異なる使用者から前記使用者ミッション遂行情報の入力を受ける段階であり、
各自律走行装置別に前記使用者ミッション又は走行ミッションによる点数を累計する段階と、
走行を完了するのにかかった時間或いは獲得した点数を比べて勝負又は順位を比較する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の使用者ゲーム連携自律走行方法。
【請求項9】
クイズの正解を当てるクイズミッション、複数の使用者の投票を通じて決定する投票ミッション、特定行動を遂行する行動ミッション、写真を撮る写真ミッションのうち少なくとも1つ以上のミッションで構成される使用者ミッションに対して使用者ミッション遂行情報の入力を受ける使用者モジュールと、
前記クイズの正解を満たすかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報から指定された行動を遂行したかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報が条件を満たす写真であるかどうかを判定する方式、又は投票ミッションに対して前記使用者ミッション遂行情報を分析する方式の中の少なくとも1つ以上を含む方式で前記使用者ミッション遂行情報を自動で判定するゲームモジュールと、
前記ゲームモジュールで判定された前記使用者ミッション遂行情報の判定結果をゲームに有利又は不利に実際の道路を自ら走行する自律走行装置の走行に反映する走行モジュールと、を含むことを特徴とする使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項10】
前記走行モジュールが判定結果を反映することは仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を含み、
前記使用者モジュールは前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を出力し、
前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上の使用者が搭乗できる模型装置の形態の4D装置をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項11】
前記自律走行装置はリアルタイムで360°VR映像を撮影して伝送し、
前記使用者モジュールは前記360°VR映像を受信して出力するか或いは前記360°VR映像を出力する使用者端末をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項12】
クイズの正解を当てるクイズミッション、複数の使用者の投票を通じて決定する投票ミッション、特定行動を遂行する行動ミッション、写真を撮る写真ミッションのうち少なくとも1つ以上のミッションで構成される使用者ミッションに対して使用者ミッション遂行情報の入力を受ける使用者モジュールと、
前記クイズの正解を満たすかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報から指定された行動を遂行したかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報が条件を満たす写真であるかどうかを判定する方式、又は前記投票ミッションに対して前記使用者ミッション遂行情報を分析する方式の中の少なくとも1つ以上を含む方式で前記使用者ミッション遂行情報を自動で判定して判定結果を実際の道路を自ら走行する自律走行装置に伝送するゲームサーバーと、
前記使用者ミッション遂行情報の判定結果を前記ゲームサーバーから伝送を受けてゲームに有利又は不利に前記自律走行装置の走行に反映する走行モジュールと、を含むことを特徴とする使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項13】
前記ゲームサーバーが判定結果を前記自律走行装置に反映することは仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を含み、
前記使用者モジュールは前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を出力し、
前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上の使用者が搭乗できる模型装置の形態の4D装置をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項14】
クイズの正解を当てるクイズミッション、複数の使用者の投票を通じて決定する投票ミッション、特定行動を遂行する行動ミッション、写真を撮る写真ミッションのうち少なくとも1つ以上のミッションで構成される使用ミッションに対して使用者ミッション遂行情報の入力を受けてゲームサーバーに伝送する使用者モジュールと、
前記クイズの正解を満たすかどうかを判定する方式、前記使用者ミッション遂行情報から指定された行動を遂行したかどうかを判定する方式、使用者ミッション遂行情報が条件を満たす写真であるかどうかを判定する方式、又は前記投票ミッションに対して使用者ミッション遂行情報を分析する方式の中の少なくとも1つ以上を含む方式で前記使用者ミッション遂行情報を自動で判定して判定結果を実際の道路を自ら走行する自律走行装置に伝送するゲームサーバーと、
前記使用者ミッション遂行情報の判定結果を前記ゲームサーバーから伝送を受けてゲームに有利又は不利に前記自律走行装置の走行に反映する走行モジュールと、を含むことを特徴とする使用者ゲーム連携自律走行システム。
【請求項15】
前記ゲームサーバーが判定結果を前記自律走行装置に反映することは仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を含み、
前記使用者モジュールは前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上を出力する使用者端末であり、
前記仮想の車両事故又は仮想の障害物又は仮想の走行環境のうち少なくとも1つ以上のデータを出力する使用者が搭乗できる模型装置の形態の4D装置をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の使用者ゲーム連携自律走行システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自律走行で動く自律走行自動車、自律走行ドローン、ロボットなどの自律走行装置を使用者に与えられた特定ミッションの遂行結果によって走行経路や仮想の自律走行特性を変更する方法及びその装置に関する。
【0002】
より詳しくは、本発明は自律走行装置に搭乗した使用者或いは搭乗していないが遠隔で連結されている使用者が解決しなければならないクイズ、アンケート、投票、ゲームなどの使用者ミッションを提供し、上記使用者ミッションを遂行した結果を自律走行装置の走行に反映する方法及びその装置に関する。
本発明は特定自律走行装置に搭乗した特定使用者或いは複数の使用者に遂行すべきミッションを提供し、ミッションを完了すればミッション結果を判定して自律走行経路を変更するか、走行速度を調節するか、走行ミッションを変化させるか、仮想の走行条件を適用する自律走行方法及びその装置に関する。
【0003】
明細書全般において、「使用者」は特定自律走行装置の走行に関与して使用者ミッションを遂行する人として単一使用者であっても良く、複数の使用者で構成されるチームであっても良い。使用者は少なくとも1つ以上の自律走行装置と連結される。使用者は特定自律走行装置の搭乗者であっても良く、搭乗していない人であっても良い。
【0004】
明細書全般において、「競争者」とは、同一ゲームに参加する特定チーム又は特定使用者と勝利や順位を競争するチームやチーム所属の使用者又は競争記録を有することのできる第3者を意味する。ここで競争記録を有することのできる第3者は人であっても良くAI技術であっても良い。即ち、本発明でのレーシングゲームは人が含まれるチームがAIで動くチームとのレーシングゲームでマッチングすることもできる。
【0005】
明細書全般において、「使用者の自律走行装置」、又は「チームの自律走行装置」のような表現は、特定使用者或いは特定チームにマッチングされた自律走行装置を意味する。
【0006】
明細書全般において、「競争者の自律走行装置」は特定使用者と同一ゲームで競争の立場にある他の使用者にマッチングされた自律走行装置を意味する。
【0007】
明細書全般において、「走行ミッション」は自律走行車がレーシングゲーム中に遂行しなければならない事を意味し、特定位置を経由するか、一定時間の間走行を停止するか、人や物又は動物を乗せるか、降ろすなど事である。
【0008】
明細書全般において、「4Dシミュレーション」又は「4Dモジュール」とは、特定自律走行装置とマッチングされる1つの装置又はモジュールで駆動装置を含み、自律走行装置の走行状態情報を4D効果で出力する役割をする。
【0009】
明細書全般において、「使用者ミッション」は特定使用者が遂行しなければならない事で、多数の使用者が投票で意見を決定する投票ミッション、使用者が正解を当てるクイズミッション、特定条件の写真を撮る写真ミッション、特定行動をする行動ミッションなどがある。
【0010】
明細書全般において、「経路情報」は特定自律走行装置に指定された走行目標、走行条件などが含まれた情報である。走行目標に関する情報は出発地、目標地、開始地点、終了地点、経由地などが含まれる方式で構成されることができ、目的地や出発地がなく、走行距離及び制限時間だけで構成されることもできる。
【0011】
経路情報に含まれる走行条件には、速度調節情報、仮想燃料情報、走行ミッション情報、地図情報などを追加することができる。仮想燃料情報や仮想最高走行速度などは特定走行装置の実際燃料情報や実際道路での最大走行速度ではなくゲーム進行のために管理される仮想のデータである。すなわち、仮想の燃料情報、速度調節情報である。
【0012】
明細書全般において、「走行状態情報」は自律走行装置の走行速度、路面の振動、姿勢情報、加速及び減速、方向変更、走行開始、走行終了、現在位置などの自律走行装置の実際関連情報とレーシングゲームで仮想に表示される障害物、障害物との衝突、障害物による仮想の凹凸効果や振動などの仮想の情報がされに追加される。
【0013】
本明細書全般において、「使用者モジュール」は使用者の使用者ミッションに対するミッション遂行情報の入力を受けて「ゲームモジュール」に伝送する。使用者端末はレーシングゲームと関連する情報を出力する。
【0014】
本明細書全般において、「走行モジュール」はゲームモジュールとデータを送受信して自律走行装置が運行するようにするモジュールである。
【0015】
本明細書全般において、「ミッション遂行情報」は使用者ミッション又は走行ミッションに対してミッションを遂行の結果により使用者モジュールを通じて入力されてゲームモジュールに伝送される資料を含む情報である。審判がある場合、審判が入力した判定結果であっても良く、クイズミッション、アンケートミッション又は投票ミッションでは使用者が選択した答えがミッション遂行情報になる。行動ミッションについては、行動を撮影した映像や4Dデータであっても良い。また、送金やハート又は星などのアイテムを提供する方式では、その結果に該当するデータがミッション遂行情報になる。
【0016】
本明細書全般において、「チームの〇〇」、「自律走行装置の〇〇」などの表現は同じ表現であり得る。レーシングゲームでのチームと自律走行装置は1つずつ対等に連結されるので、「チームの経路情報」という表現は、チームと連結された「自律走行車の経路情報」と同じ意味に使われる。「チームの走行状態情報」と「自律走行装置の走行状態情報」も共に連結されたチームと自律走行装置に対して同じ意味に使われる。
【0017】
本明細書全般において、「ゲームモジュール」は自律走行装置基盤のゲームを運用するためのゲーム運用モジュールを含み、ゲーム運用モジュールは使用者のミッション遂行を判定する。
【0018】
本明細書全般において、「ゲームモジュール」は自律走行装置上に含まれるゲームモジュールと、ゲームサーバーに含まれるゲームモジュールを同時に指す。表明符号が異なっても2ゲームモジュールは同一機能を具備することが好ましく、ゲームサーバーが具備しなければならない基本機能もゲームモジュールに具備するようにする。
【0019】
自律走行装置は統合された1つの自律走行装置で構成されることができ、走行モジュール(Driving Module)、ゲームモジュール(Game Module)、使用者モジュール(User Module)、4D(4D Module)などで構成される。
【0020】
自律走行装置を構成するそれぞれのモジュールは必要によって独立したサーバーやPC又はスマートフォンなどの独立的な装置に分離されて構成され、互いにネットワーク手段で連結されて使用するようにすることが好ましい。
【0021】
この場合、ゲームモジュールを含むゲームサーバーを構成し、使用者モジュールを含む使用者端末を構成して、4Dモジュールは4D装置に含んで構成する。細部的な機能や役割を説明する時、モジュールや端末又は装置が混用されて使われても同じ表現と見なすべきである。
【背景技術】
【0022】
従来のこの分野の技術としては自律走行自動車がある。自律走行車は0レベルから5レベルまで計6つのレベルに区分して説明されており、4レベルと5レベルは人が直接運転しなくても運行できる無人運転自律自動車に区分される。
【0023】
米国のウェイモ(Waymo)は2018年世界初の4レベルの自律自動車の示範的なタクシー営業を開始した。
【0024】
最近では、自律走行自動車に対する開発競争が激しく展開されており、グローバル自動車製造企業、オンラインプラットホーム企業などが自律走行自動車の競争を牽引している。一般的に自律走行自動車は目的地に到着するための最適の経路を安全に走行する形態で開発される。
【0025】
このような従来の自律走行自動車技術は安全に運転する形態でのみ発展しているが、自律走行の導入で運転に集中しなくても良い、使用者に自動車の走行経路を変えるか、変わった走行効果を適用する方式で、ゲームサービスを提供するのに困難性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
自律走行車を筆頭にする4次産業革命の触発で、人が多くの時間がかかる運転という労働から解放されると予測される。他の分野でも、人間の労働時間は大きく短縮される可能性が高くなっており、今後さらに多くなった余暇時間を活用することに関する悩みが台頭してくる。本発明は自律走行車、自律走行ドローンなどの自律走行装置を活用して楽しめる安全なゲームを提供するために考案された。
【0027】
既存の自動車や自律走行自動車は自動車を用いて安全で速く人や物を移動させる役割で技術開発が行われている一方、本技術は使用者がゲームをするか、集団知性を競う競争を基盤に、自律走行装置の経路情報を調整するか、走行条件を変更して走行するか、仮想の走行条件を適用しながら実際の自律走行装置は交通法規を遵守しながら安全に走行するようにするゲームやコンテンツを楽しむ基盤技術を提供しようとする。
【0028】
自律走行車を活用したエンターテイメントサービスを提供するための技術的課題を解決することで、多くの人が余暇を楽しみ、その過程を含む収益事業を実現することが本発明が解決しようとする課題である。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記課題を解決するために本発明は特定使用者の使用者ミッションに対する遂行資料の入力を受けて、上記使用者ミッションの遂行情報を判定して、判定結果を自律走行装置の走行に反映する自律走行方法及び自律走行装置を提案する。
【0030】
使用者ミッションには特定の条件に合う写真を撮る写真ミッション、特定の形式の行動をする行動ミッション、クイズの正解を当てるクイズミッション、複数の人の意思を問うための投票ミッションなどが含まれる。
【0031】
ミッション遂行情報の入力を受ける段階では、上記各使用者ミッションに対して回答や行動及び写真などの資料に該当するミッション遂行情報の入力を受けるようにする。
【0032】
前記使用者ミッションの遂行結果を判定する段階はクイズミッションに対しては正解を当てたかどうかを判定して、投票ミッションでは使用者の投票結果を分析する方式で判定して、行動ミッションは与えられた条件に合う行動を遂行したかどうかを判定して、写真ミッションは条件に合う写真であるかどうかを判定する段階で構成される。
【0033】
前記使用者ミッションの判定結果を前記自律走行装置の運行に反映する段階は運行を一時停止するか、停止状態で運行を再開するか、運行速度を変更して運行するか、運行経路を変更するか、特定運行方向を選択するなどの方式を提案する。
【0034】
前記使用者ミッション遂行情報の判定結果を前記自律走行装置の運行に反映する段階は仮想の障害物や仮想の事故状況を提供する形態でも構成される。このような場合、仮想の走行環境を表示する映像をディスプレイに表示するAR(拡張現実)技術を融合できる。また、前記自律走行装置に対する仮想の衝突、不規則な路面、左右回転などを表現するための4D効果を出力することをさらに含む。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、多数の使用者に自律走行装置を活用したエンターテイメントサービスを提供することができる。すなわち、自律走行自動車などを用いて特定地域を楽しく旅行するツアーサービスや実際道路で複数の使用者が自律走行装置を用いて競争するゲームサービスを提供することができる。
【0036】
4次産業革命と関連して最も注目される分野として自律走行車と自律走行ドローンなどがある。自律走行車は自動車の消費形態を大きく変えると予想されるが、自動車の乗車共有サービスは増加して全般的な自動車消費量は減少すると予測される。
【0037】
自律走行自動車及び自律走行ドローンなどの自律走行装置を基盤とするエンターテイメントコンテンツサービスの新しいフォーマットを支援する効果を奏すると期待される。また、自律走行車や自律走行ドローンなどの自律走行装置を活用したゲームサービスのジャンルを開拓することによって自律走行装置の使用性を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】自律走行装置の実施例の模式図である。
図2】スマートフォンを使用者端末に使用する例を示す模式図である。
図3】2つ以上の自律走行装置に2チームの使用者が参加する自律走行装置基盤ゲームシステムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は自律走行装置の実施例の模式図を示す。
本発明の最初実施例としては、自律走行を管掌する走行モジュール(110)、ゲームを管掌するゲームサーバー(300)、使用者ミッション遂行のための使用者端末(130)、4D効果を出力する4Dモジュール(140)で構成される自律走行装置である。ここに含まれたそれぞれのモジュールは単位の構成部品として自律走行装置に含まれる形態で構成されてデジタル通信などの形態で互いに資料をやり取りできるように構成することができる。
【0040】
自律走行装置(100)を構成する単位モジュールは1つ又は1つ以上の部品や独立した装置を活用して構成できる。また、複数のモジュールを1つの部品や1つの独立した装置で構成することも可能である。
【0041】
走行モジュール(110)は自律走行装置が自律走行をするようにする機能を管掌する。ライダ、レーダー、光学カメラなどのセンサーなどが含まれても良く、精密な地図情報を含んでも良い。自律走行装置の方向転換、速度調節、停止、出発などを管掌する。
【0042】
走行モジュール(110)は与えられた外部の走行条件によって安全な走行をするように構成される。すなわち、車両の場合、走行制限速度が指定された道路では制限速度以内で共に走行する他の車両との適切な距離を維持しながら走行するようにする。
【0043】
走行モジュール(110)は複数台のPC、サーバーなどで構成でき、必要によっては自律走行装置の駆動部、コントロール部と直接連結される形態で構成される。
【0044】
走行モジュール(110)はゲームサーバー(300)の判定によって走行経路を改めて設定するか、走行制限速度より一定の減速形態で運行するなどの手段を具備して判定結果を運行に反映する役割を遂行する。
【0045】
ゲームサーバー(300)は使用者に提示するゲームコンテンツと構成シナリオを保有して、多様な使用者ミッションと走行ミッションなどを提示して判定する機能で構成される。
【0046】
ゲームサーバー(300)は自律走行装置が完走したかどうかを判定する機能を保有して、完走にかかった時間をチェックするか、使用者ミッション制限時間をチェックするためのタイマー、それぞれの使用者が使用者ミッションを通じて点数を蓄積するアルゴリズムで具現されたソフトウェアなどを含んで構成する。
【0047】
ゲームサーバー(300)は保存装置を含むようにして、使用者にゲームサービスを提供するための各種シナリオとコンテンツを保存して管理する。
【0048】
ゲームサーバー(300)はGPS、地図情報、事物認識、近距離ネットワーク機能などの付加機能を含んで自律走行装置の現在位置を判断するか特定位置や事物に近接して到達したか判断する手段を具備する。このような位置判断を自動で遂行する手段を具備することが困難である場合、使用者モジュール(130)に審判判断の入力を送信するようにしてゲームサーバー(300)は審判や他のシステムの判断の伝達を受けて引用する方法に代替して具備しても良い。
【0049】
使用者モジュール(130)は映像を出力するディスプレイ、音響を出力するスピーカー、使用者の入力を受け入れるタッチパッド、マウス、キーボード、音声認識などの入力装置を含んで具備する。使用者モジュール(130)は動作の入力を受けられるモーションセンサーを追加的に含んで構成する。
【0050】
本発明において、使用者モジュール(130)は別途のハードウェア端末機を使用者端末(200)に適用でき、使用者モジュールと使用者端末の具備するものは同様に適用されると解する。
【0051】
本発明で提供されるゲームサービスの一例として記録ゲームを挙げることができる。1つの自律走行装置(100)に時間を異にして多数の使用者が与えられた経路を走行するようにゲームサービスを提供してそれぞれの使用者が完走するのにかかった時間を測定するようにする。
【0052】
自律走行装置が走行する間、走行ミッション又は使用者ミッションで点数を得るようにして各点数を累計するようにする。上記多数の使用者は完走時間や各累計点数で順位を決定する形態のゲームサービスを構成する。
【0053】
ゲームモジュール(120)は多様な形態のゲームシナリオとそれに対応する使用者ミッション、走行ミッションなどを提示できるように構成する。使用者ミッションのクイズ、投票、写真などのコンテンツは自律走行装置が運行する地域や、都市のコンテンツを活用することが好ましい。
【0054】
すなわち、ローマ都心での自律走行自動車を活用したゲームサービスをする場合、ローマに関するクイズ、ローマの有名訪問地を経由するようにコンテンツを構成できる。ロンドンを背景とする場合、ロンドンに関するクイズコンテンツなどを具備する。
【0055】
仮想の障害物や仮想の道路環境についても、走行背景となる都市や地域のコンテンツを活用することが好ましい。アテネを背景に運行される自律走行自動車から突発的に現れた仮想の踏切や仮想の人々の出現で自律走行車が徐行するか、立ち止まった場合、自律走行車のディスプレイや使用者端末のディスプレイに、外にソクラテスが弟子と道を渡るなどのバーチャルリアリティ映像を見せるように用意する方式である。
【0056】
ゲームモジュール(120)は走行状態情報、経路情報などの主要情報を随時に走行モジュール、参加者モジュールなどに送受信するようにする。
【0057】
特定自律走行装置は少なくとも1つ以上の使用者端末に対応するようにして、特定使用者端末は少なくとも1つ以上の自律走行装置に対応するようにする。
【0058】
もう1つのゲームサービスの例として使用者が指定された目標地点まで指定された時間内に自律走行装置が到達するようにして成功/失敗で結果を規定するゲームを提示できる。使用者は用意された使用者ミッションをうまく遂行することによってゲームを有利に終了することができる。
【0059】
このような方式のゲームをサービスするためにゲームモジュール(120)は多数の使用者が順番に行った後、走行にかかった時間又は自律走行装置の走行ミッション及び使用者の使用者ミッションで獲得した点数などで順位を決めるか勝敗を決めるようにする。
【0060】
もう1つのゲームサービスの構成方式として同一車種の自律走行車を複数投入して同時に多数の使用者らが競争的に同一運行経路で競争する形式を挙げることができる。
【0061】
使用者モジュール(130)は使用者ミッション又は走行ミッションに対応してミッション遂行情報の入力を受ける機能を追加的に構成する。ミッション遂行情報の入力を受けるために機能はカメラ、マイク、モーションセンサー、GPSなどの入力機能で構成するようにする。
【0062】
ゲームモジュール(120)には、使用者モジュール(130)から伝送された使用者ミッション又は走行ミッションに対するミッション遂行情報を判定する段階を有するように構成する。
【0063】
ゲームモジュール(120)がミッション遂行情報を判定することはクイズミッションに対してはクイズの正解を満足するかどうかで判定する。正解を完全に満足か、一部を満足するかで、差別化した点数を与えるようにする。
【0064】
ゲームモジュール(120)が行動ミッションに対して判定する段階は行動と関連したモーションを測定して目標としたモーションに合うかどうかを判定する機能や特定の歌を真似するミッションに対しては歌を歌うことの入力を受けて歌を判読して判定する機能を具備する。
【0065】
ゲームモジュール(120)は写真ミッションを判定するために写真を判読して判定する機能を具備する。
【0066】
ゲームモジュール(120)が使用者ミッション及び走行ミッションを遂行したかどうかを判定することが自ら具備することが困難である場合は、判定できる外部サーバーの助けを受けるように構成するか、審判の判定を助けを受けるようにする。
【0067】
ゲームモジュール(120)が使用者ミッション及び走行ミッションの判定段階で審判の判定を受けるためには審判の判定結果の入力を受ける手段を具備しなければならず、それと関連した別途の使用者モジュール(130)又は使用者端末(200)を具備するようにする。
【0068】
ゲームモジュール(120)は審判の判定に必要な場合、使用者ミッション又は走行ミッションに関連した映像やイメージなどを審判の使用者モジュール又は使用者端末に伝送するようにする。
【0069】
ゲームモジュール(120)が審判の判定を受ける場合、審判が使用する使用者モジュール又は他の使用者端末から判定結果の入力を受けるようにして使用者モジュールは判定結果の伝送を受けて引用する方法で判定段階を構成する。
【0070】
ゲームモジュール(120)が使用者ミッション又は走行ミッションに関して他のシステムの判定結果を引用するようにすることも好ましい。オンラインゲームに使用者が参加するようにしてゲームの結果をミッション遂行情報として伝達を受けて引用する方式がこれに該当する。上記オンラインゲームには、2人以上の使用者の勝負が判定結果になっても良く、特定の使用者がゲームの特定段階を通過したか、ゲームに参加したかの可否が判定結果になっても良い。使用者が上記オンラインゲームに参加することも行動ミッションに含んで構成するようにする。
【0071】
4Dモジュール(140)は使用者に物理的な衝撃や姿勢変化などを通じて4D効果を感じるようにする装置で、着用する服や座る駆動が可能な椅子などで構成できる。4Dモジュールは自動車の衝撃、減速、加速、回転などを表現するように構成された4Dデータを出力する形態で構成する。
【0072】
ゲームモジュール(120)は使用者が制限時間内に使用者ミッションや走行ミッションを成功的に遂行できない場合、4Dモジュール(140)を通じて突然に現れた道の端で衝撃を受けるようにする方式などで、使用者に罰則を与えるようにする。急停止又は急発進を表現できるようにして、仮想の走行環境を運行する効果を表示するようにする。
【0073】
上記仮想の走行環境は、未舗装道路、海浜砂場、砂利道、凹凸や道の端を走るなどの走行環境であっても良く、急回転又は馬に乗って走る人がいるか、馬車に乗って走る人がいるなどの走行環境を適用できる。
【0074】
4Dモジュール(140)の4D効果出力と同期化する方式で仮想の物体に対する映像をゲームモジュール(120)は走行状況で使用者ミッション、走行ミッション、罰則と関連して、使用者モジュール(130)が仮想の状況に関する映像を出力する機能を追加的に構成する。
【0075】
ゲームモジュール(120)が仮想の映像情報や映像情報に関する資料を使用者モジュール(130)に伝送すると、使用者モジュールは仮想の映像情報を確保して自体のディスプレイ又は連結されたディスプレイ装置に出力する。
【0076】
使用者モジュール(130)は仮想の映像だけを出力する方式の他、車両外部で撮影された実際の映像に仮想の映像を追加的に出力する方法でも構成が可能である。
【0077】
使用者モジュール(130)が出力する仮想の映像には仮想の車両との衝突、競争チームが発射したロケットによって道路が破壊され走行が封鎖される状況、外部道路に障害物として現れる事物(岩、人、動物など)、道路や踏切に歴史的な事件と関連したイベントなどを表現するように構成する。
【0078】
図2ではスマートフォンを使用者端末に使用する例を示す模式図である。
スマートフォン装置を使用者端末(200)として使用すれば、多数の使用者が1つの自律走行装置と関連したチームとして活動することがさらに容易である。
【0079】
使用者端末(200)を別途に分離して使用してもその機能の一部は自律走行装置の使用者モジュールに残して補完的に作動するようにすることが好ましい。使用者端末(200)としてスマートフォンを使用する場合、ディスプレイや入力装置が制約的になり得るが、この場合、自律走行装置にインストールされる広く普及したディスプレイや各種センサーなどを使用者モジュールに補完的に連結して使用することが好ましい。
【0080】
使用者端末(200)が別途に振動や震えなどを出力できれば、4Dモジュールの一部機能を使用者端末(200)に支援する方式で構成することも好ましい。制約的ではあるが回転や凹凸、加速、減速などの4Dデータを出力できるように具備するスマートフォンを使用者端末(200)として使用するためにはスマートフォンに使用者端末機能を遂行するソフトウェアを開発してインストールする方式で構成する。または、スマートフォンにウェブブラウザなどを活用してゲームモジュールにスマートフォンで作動されるようにウェブアプリケーションを稼動させる方法で具現するようにする。
【0081】
スマートフォンに使用者モジュール機能を遂行するアプリケーションをインストールして作動するようにしてブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)又はインターネットなどの通信手段で自律走行装置と資料を送受信して役割を果たすように構成する。
【0082】
図2にはスマートフォンを基盤にして使用者端末(200)を表示するが独立的な使用者端末(200)はスマートフォンに限られずタブレットPC、ラップトップPC、PCなど、他の形態のハードウェアに代替することが可能である。
【0083】
前述した使用者モジュール(130)の全ての機能は使用者端末(200)で作動されるように構成する。また使用者端末(200)と自律走行装置の使用者モジュール(130)が補完的に使用者サービスを提供することも好ましい。
【0084】
ゲームモジュール(120)は多数の使用者端末に対して競争的にミッションに参加するように誘導して、ミッションに成功した人に個別的な点数を与えるように構成する。ゲームモジュール(120)が複数の使用者が同一ミッションに参加する場合、特定順位内でミッションに成功した人にだけ成功を認めて点数を与える方式を採択できるようにする。
【0085】
ゲームモジュール(120)に多数の運行地点を含む運行経路情報を構成して、自律走行車が指定された運行地点を走行完了するゲームを提供するサービスを提供する。この場合、各運行地点ごとに運行ミッションを具備するようにする。
【0086】
運行ミッションは使用者モジュール(130)又は使用者端末(200)を利用して遂行するようにできるが、この時、運行ミッションだけのための別途の使用者端末を使用するようにすることも可能である。特定の運行地点から他の運行地点まで指定された物を載せて移動させるか、特定の運行地点で特定のターゲットを乗せることなどができる。
【0087】
本発明において、もう1つのゲームサービスの例として2台以上の自律走行車両が参加するが一部は脱出する目的を達成しなければならない脱出チームであり、一部は脱出チームを捕まえなければならない追跡チームを構成する追跡ゲームサービスがある。
【0088】
ゲームモジュール(120)は脱出チームに決定された特定の自律走行装置とそれに連結された使用者をグループにして、追跡チームに決定された特定の自律走行装置とそれに連結された使用者をグループにして、使用者ミッション及び運行ミッションを含むゲーム形式を構成する。
【0089】
ゲームモジュール(120)は脱出チームに完走しなければならない多数の走行目標地点を含む運行経路を提示する。また、運行経路でしなければならない多様な運行ミッションを提供する。
ゲームモジュール(120)は脱出チームに使用者ミッションを提供して使用者ミッションによって自律走行装置の走行にミッション結果を反映するようにする。使用者がミッションをうまく遂行すれば走行しなければならない走行目標地点を減少させるか、走行ミッションの一部を軽減させるようにする。
【0090】
ゲームモジュール(120)は上記走行ミッション及び使用者ミッションの判定結果を使用者別に点数を累計して使用者の全体順位情報を作成するようにする。
【0091】
ゲームモジュール(120)は走行ミッションや使用者ミッションを遂行できなかった時に該当チームや使用者に課する罰則や、遂行をうまく行った時に課する褒賞に対するアイテムを構成するようにする。
【0092】
ゲームモジュール(120)が走行ミッションや使用者ミッションの結果によって課する罰則としては、仮想の障害物に会うようにするか、仮想の燃料を削減するなどができ、走行経路の変更などにすることもできる。
【0093】
ゲームモジュール(120)が走行ミッションや使用者ミッションの結果によって課する褒賞としては、仮想の障害物を除去するか、仮想の燃料を補充するか、走行地点を除外するなどの方式にすることができる。または、特定のチームに相手チームを攻撃できる仮想の武器を提供することができる。仮想の武器はロケット砲攻撃、障害物設置、道路遮断、一時停止、燃料差し引き、使用者活動の一時停止などにすることができる。
【0094】
ゲームモジュール(120)は使用者モジュール(130)に仮想の障害物を表示してそれを使用者が使用者モジュール(130)を利用して除去するようにする使用者ミッションを提供するようにする。
すなわち、道路上の仮想の障害物として現れた猿の群れの行列と関連した仮想の映像を出力して使用者は猿の障害物をなくすために猿の好物であるバナナをアイテムで猿に投げつけるか、クロールリングのような入力行為で伝達して、入力を受けたミッション遂行情報をゲームモジュール(130)に伝達する。
【0095】
ゲームモジュール(130)は上記ミッション遂行情報の伝達を受けて使用者の行動ミッションを判定して障害物の一部又は全体をなくす方式で構成することも好ましい。
使用者が叫ぶか、一定のパターンの行動をして障害物をなくすようにするなどのゲーム要素に合う使用者ミッションを多様に構成するようにする。
【0096】
ゲームモジュール(120)は特定使用者の攻撃権に関する情報を使用者モジュール(130)に表示するようにして、使用者モジュール(130)は使用者が該当攻撃権を使用する対象を選択して使用することができるようにインターフェースを提供する。
【0097】
使用者が使用者モジュール(130)を通じて特定の攻撃権を使用する競争者を選択して攻撃権実施の入力を受けてゲームモジュール(120)に伝送するようにする。ゲームモジュール(120)はこのような攻撃権を承認して攻撃対象の自律走行装置の運行に適用する。
【0098】
1つの自律走行装置の多数の使用者が遂行した使用者ミッションに対しては使用者が共に遂行したミッション遂行結果を上記自律走行装置のミッション遂行結果を判定する基準で作動するようにする。例えば、6人の使用者がクイズミッションの答えを提出した時、2人以上が当てた場合だけミッションを成功したと判定する方式などで構成できる。
【0099】
ゲームモジュール(120)は多数の走行方向から希望する走行方向を決定するようにする投票ミッションに対するミッション遂行情報を多数の使用者モジュール(130)から伝達を受けて分析して最も多く選択された特定走行方向に走行モジュール(110)が走行するように構成する。
【0100】
ゲームモジュール(120)の投票ミッションに対応して使用者モジュール(130)は複数の選択肢のうち、1つ以上の選択肢を選択する使用者インターフェースを提供する。また、主観的に投票ができるように入力装置を設ける。
【0101】
ゲームモジュール(120)が投票を通じて選択する投票ミッションは自身の自律走行装置に有利な罰則を選択するか、競争者の自律走行装置に不利な罰則を選択するなどの方式で使用者ミッションを構成するようにする。
【0102】
ゲームモジュール(120)は指定された水準以上の使用者が投票をしなかった時、指定された水準以上の得票をした結果がない場合、投票ミッションを失敗と認めるなどの投票ミッション遂行失敗の基準を適用して構成できる。
【0103】
ゲームモジュール(120)は使用者がミッションに成功した場合、仮想の燃料をさらに追加するか、減速や一時停止などの罰則要素を減軽する方式で自律走行車両の運行に役立つように運行に適用する。
【0104】
図3では使用者端末(200)を使用する多数の使用者が2台の自律走行装置にそれぞれのチーム使用者がマッチングされている。図1におけるゲームモジュールはゲームサーバーで別途に独立させて構成し、自律走行装置と使用者がインターネット、無線通信、ブルートゥース(登録商標)どのネットワーク手段を通じてゲームサーバー(300)と連結されるようにする。
【0105】
ゲームサーバー(300)をネットワークにより別途のサーバーに連結する場合、必要によっては多数のサーバーで構成することも好ましく、それぞれの自律走行車両の運行に使用者ミッション結果を反映するためには自律走行車両もネットワーク手段で情報を送受信できるように構成しなければならない。
【0106】
ゲームサーバー(300)は多数の自律走行装置-使用者端末の組合を構成するが、多数の使用者やチームがネットワークを通じて同時に参加するゲームサービスを提供するように構成する。
【0107】
ゲームサーバー(300)はゲーム運営のためのゲームモジュール(120)の主要機能を構成して独立的なサーバー形態に構成する。
【0108】
ゲームサーバー(300)はゲームモジュール(120)が提示する全体機能を独立的に遂行するように構成するか、必要な場合、自律走行装置(100)にゲームモジュール(120)を継続して維持しながらゲームサーバー(300)とゲームモジュール(120)が互いに補完的に作用するように構成するようにする。
【0109】
使用者チーム1と使用者チーム2は自律走行装置1と自律走行装置2に、それぞれマッチングされるようにする。すなわち、自律走行装置1が走行を先に完了するか、点数を多く獲得すれば使用者チーム1が勝ち、自律走行車2が走行を先に完了するか、点数を多く獲得すれば使用者チーム2が勝つゲームサービスを提供する。
【0110】
各チームの一部使用者は自律走行装置に搭乗して、一部は自律走行装置に搭乗せず遠隔でアクセスした状態で参加することができる。
【0111】
ゲームサーバー(300)は使用者ミッション及び走行ミッションにおいて一部使用者が個別的に参加するミッション、特定チームの使用者の一部、又は全部が参加するミッション、全体使用者が参加する形態のように、多様な対象を相手にするミッション体系を具備するようにする。
【0112】
ゲームサーバー(300)は多数の使用者が同時にクイズミッションに参加する場合、一定時間内で使用者端末からミッション遂行情報である回答を受信して回答が正解であるかどうかを判定するようにする。回答は完壁に一致するか、一部だけ一致するか、又は回答にかかった時間などによって、差等化した点数を与える方式で判定するようにすることも好ましい。
【0113】
ゲームサーバー(300)は多数の使用者が同時に参加するミッションで一定の使用者がミッションに成功すれば、その後にミッションを遂行した使用者のミッション遂行を失敗と判定できるようにする。すなわち、特定のクイズミッションである1人の使用者が優先的に正解を出した場合、他の使用者はクイズミッションに参加しても成功判定を受けないか、点数を受けないようにする方式で構成する。
【0114】
ゲームサーバー(300)は必要によって映像ストリーミング機能を含むサーバーを追加的に構成することも好ましい。
【0115】
ゲームサーバー(300)は特定チームの使用者を対象に投票ミッションを提供して、その結果を判定して所属チームの自律走行装置又は競争者の自律走行装置の走行に反映できるようにする。投票結果を所属チームの走行に反映する場合はゲームに有利な方向で決定するようにでき、投票結果を通じて競争者自律走行装置の走行を妨害するか、難しくするようにする。
すなわち、ゲームサーバー(300)は所属チームの走行に有利な決定をするか、競争チームの走行が難しく罰則を与える形態で投票ミッションを提供するようにする。
【0116】
それぞれの自律走行装置に360°VR映像、映像、モーション、音響などを撮影してリアルタイムでゲームサーバー(300)や使用者端末(200)に伝送する機能を構成する。この時、ゲームサーバー(300)はストリーミングサーバーをさらに含むように構成してネットワークを通じて他のクライアントに伝送するようにする。
【0117】
自律走行装置(100)の4D効果のためのモーション撮影は自律走行装置に設置されたスマートフォンのモーションセンサーをリアルタイムで測定して4Dデータに転換する方式で撮影するようにする。
別途の外付け型モーションセンサーを自律走行装置やスマートフォンに設置するか、連結して、同様なモーションセンサーをリアルタイムで測定して4Dデータに転換する方式で撮影するようにする。
自律走行装置やスマートフォンで撮影された4Dデータはリアルタイムで4D装置(400)と使用者端末(200)に伝送するようにする。
【0118】
ゲームサーバー(300)の360°VR映像は360°VR映像カメラを設置して5Gを支援するスマートフォンにホットスポットでネットワークを連結するかブルートゥース(登録商標)を活用するなど有無線通信を基盤に構成する。
【0119】
使用者端末(200)はゲームサーバー(300)又は自律走行装置(100)から360°VR映像、映像、モーション、音響などの資料を受信して出力するようにする。
【0120】
4D装置(400)は自律走行装置とは独立して設置されて構成するが、ネットワーク手段によりゲームサーバー(300)、使用者端末(200)、自律走行装置(100)などと連結されてデータを送受信できるようにする。
【0121】
4D装置(400)は使用者が搭乗できる模型装置の形態にすることができ、座ることのできる椅子形態を製作し、4Dシミュレーションモジュールとネットワークモジュールなどを含む方式で構成する。
4D装置(400)は自律走行装置(100)で撮影された4Dデータの伝送を受けて4D効果が生じるように出力する手段を具備する。
【0122】
4D装置(400)は車両に搭乗しない使用者が自分のチームの自律走行装置の走行環境をそのまま体験できるように具現する。
4D装置(400)は所属チームの自律走行装置に適用される仮想の4D効果を共に表現するようにする。
【0123】
4D装置(400)は自体的にネットワーク通信インターフェースを備えて自律走行装置やゲームサーバーから4Dデータを受信するようにするか、使用者端末と連結して使用者端末から4Dデータを受信してリアルタイムで4D効果を出力するように構成する。
【0124】
使用者端末(200)も上記4Dデータを受信してリアルタイムで出力する機能を具備して、360°VRデータを見ることができるように出力する機能を具備する。
【0125】
図3でチーム1とチーム2がそれぞれ自律走行装置1と自律走行装置2と連結して同時に運行されるレーシングゲームに対する構成の事例で本発明を構成することができる。ここで自律走行装置1と自律走行装置2は互いに異なる自動車製造会社で製作した異なる機種の自律走行車である。
【0126】
使用者チーム1はuser2、user3、user4の3人の使用者がいて、使用者チーム2はuser5、user6の2人の使用者が含まれている。
ゲームサーバー(300)は互いに異なる機種の自律走行車2台を各チームに配分するために簡単なクイズミッションを提供する。クイズミッションは主観式であり、同時に5人の使用者の使用者端末に提示される。
5人の使用者は自ら正解だと思う答えを使用者端末に入力すれば使用者端末は該当回答をゲームサーバー(300)に伝送する。
ゲームサーバー(300)は最初に正解を当てた使用者のチームに2つの自律走行車機種の中から先に選択できる権限を与えるようにする。
【0127】
user3が正解を当てたと仮定する時、ゲームサーバー(300)はチーム1に所属された全員に2台の自律走行装置のうち1つを選択できる投票ミッションを提示する。限られた時間に投票を締め切ってゲームサーバー(300)は多くの選択を受けた車種をチーム1に配分して残りの車種をチーム2に配分する。
【0128】
ゲームサーバー(300)はこのようなミッション遂行方式を通じて2つ以上の経路情報から2つの経路情報を各チームに配分するようにできる。
【0129】
ゲームサーバー(300)は多数の経路情報を用意して保有するようにする。経路情報は始点と終点で決めることができ、主要経由地を通過するように指定する形態で決めることもできる。ゲームサーバー(300)は経路情報をそれぞれの自律走行車に配分して、自律走行車はそれぞれの経路情報を走行し始める。
【0130】
ゲームサーバー(300)は各チームに攻撃権及び回避権を指定することができるようにする。攻撃権と回避権は使用者ミッション又は走行ミッションを成功的に遂行した時に提供するように設計することが好ましい。
【0131】
レーシングゲームで攻撃権は、各チームが相手チームに一定時間運行を中止するか、走行する間に仮想の障害物に会うようにするか、又は特定経由地をさらに追加する方式で、相手チームの走行を妨害するために使用する。
【0132】
レーシングゲームで回避権は一部区間の経路情報の走行をスキップするか、特定障害物を無効化する形態で提供するようにする。
【0133】
攻撃権と回避権はチーム1の構成員全部又は一部が使用できるようにチーム所属の使用者端末に関連情報を伝送して、使用者端末(200)は上記攻撃権が使用できるように攻撃対象を選択するか、使用を許可する出力及び入力機能を具備する。
【0134】
ゲームサーバー(300)はチームごとに特定使用者をチームのリーダに指定して攻撃権と回避権を実施する当事者になるか、又は使用者ミッションや走行ミッションを遂行する当事者になるように構成する必要がある。特定の使用者がチームのリーダに決定される段階で、投票ミッションを遂行することができ、ゲーム放送製作時に出演陣のうち一部が担当するようにすることが好ましい。
【0135】
攻撃権や回避権を多数の集団知性で決定するようにゲームサーバー(300)は追加的な使用者ミッションで投票ミッションを提供できるようにする。投票結果を基盤に攻撃権と回避権による内容を反映する。
【0136】
使用者が相手チームに攻撃権を使用する場合、使用者端末(200)は攻撃権使用情報の入力を受けてゲームサーバー(300)に伝送する。特定チームの使用者端末から攻撃権使用情報の伝送を受けると、該当攻撃権の使用が可能であるかを確認した後、それを承認して相手チームの経路情報を調整して、関連情報を走行モジュール(110)に伝送する。走行モジュール(110)は上記調整された経路情報の伝送を受けて自律走行車の走行に適用する。
【0137】
上記ゲームサーバー(300)は特定走行モジュールに最初から最後までの経路情報を提供するように構成できる。もう1つの方法としてゲームサーバー(300)は全体経路情報を複数の区間単位に分けて順次に完走しなければならない区間の経路情報を走行モジュール(110)に伝送する方式で提供できるようにする。
【0138】
ゲームサーバー(300)が複数の区間で構成された経路情報を段階的に走行モジュール(110)に伝送する方式で構成する場合、特定の自律走行車に時間遅滞罰則を加える時、特定区間の経路情報を完走した後、遅滞する時間分遅く走行モジュール(110)に次の区間の経路情報を提供する方式で構成することも可能である。
【0139】
ゲームサーバー(300)はミッション情報をさらに追加して特定の自律走行装置の経路情報を構成する。自動走行装置の走行モジュール(110)が遂行しなければならないミッション情報は特定位置を経由して到着する方式、指定された目標物の写真を撮るようにする方式、特定物を受け取るようにする方式などのように、現場でできることを含む。
【0140】
ゲームサーバー(300)は上記経路情報に仮想の燃料情報と最高走行速度に関する情報をさらに追加する。ここで燃料情報とは実際の自律走行車の燃料に関する情報ではない。
上記燃料情報は自律走行車が運行の中断及び再開、又は最高走行速度をいくつにするのかについて決定できるようにする。指定された経路情報で継続して走行する時、燃料を差し引くようにする。実際のレーシングゲームで燃料情報はポイントや他の形式で表示することもできる。
【0141】
自律走行車は上記経路情報の最高走行速度と実際に走行している道路の法的最高走行速度のうち低い速度で走行するようにする。上記最高走行速度は-10km/h、-20km/hのように決めて実際道路の制限速度からの変化量を指定する方式でも設定して使用することも好ましい。
【0142】
燃料が特定量以上である時は自律走行車の実際の運行速度を道路で許された最大の速度で運行し、燃料が特定量以下である時は最大運行速度を一定に下げるように調整するようにする。
【0143】
ゲームサーバー(300)はゲームに参加する人が燃料量の不足する状況を防止するようにする使用者ミッションを使用者端末(200)に伝送する。
【0144】
使用者が使用者端末(200)にミッション遂行情報を入力すれば、使用者端末(200)は該当情報をゲームサーバー(300)に伝送してゲームサーバーは指定された量の燃料を補充するようにする。
【0145】
ゲームサーバー(300)は燃料補充のために提供する使用者ミッションとしてクイズ解き、広告視聴、特定データの入力、ミッション写真撮りなどにすることができる。条件を満たすかどうかによって燃料を補充しないか、補充する燃料量を調節できるようにする。
【0146】
ゲームサーバー(300)は、燃料は量を単位にする数字に表示されることが好ましいが、ポイント、ハートや星などのアイテム個数でも表示できる。燃料、ポイント、アイテムなどを複数の方法で構成することも好ましい。
【0147】
ゲームサーバー(300)はレーシングゲームに参加中の自律走行装置の走行状態情報と経路情報の一部又は全部を使用者端末(200)に伝送する。使用者端末(200)は上記走行状態情報と経路情報の伝送を受けて出力するようにする。
【0148】
ゲームサーバー(300)はゲーム進行と関連する映像資料を使用者端末に伝送するようにする。
使用者端末(200)は上記映像資料の伝送を受けてディスプレイに出力する。
【0149】
上記映像資料にバーチャルリアリティの障害物と関連する情報がある場合、使用者端末(200)のディスプレイに障害物が見えるように表示して障害物をなくすための使用者のミッション遂行と関連する情報の入力を受けてゲームサーバー(300)に伝送する。
【0150】
上記ゲームサーバー(300)は提示した仮想の障害物が岩だとする時、使用者端末は上記仮想の岩を実際の道路画面にAR技術を利用して表示して、使用者は仮想の岩を持ち出すか、画面タッチなどで岩を砕く槌打ちをする形態の使用者ミッションを通じて障害物をなくすことのできる手段を具備する。
【0151】
上記ゲームサーバー(300)は提示した障害物が猫だとする時、使用者が猫写真を撮って伝送して、ゲームサーバー(300)は多数の使用者から猫写真の伝送を受けた後、猫障害物がなくなるようにする方式の写真ミッションを構成する。
【0152】
上記仮想の障害物を除去するために使用者は一定の電子貨幣やポイントなどを支払う方式で代価を払う方式の使用者ミッションを追加して構成する。
【0153】
ゲームサーバー(300)は障害物が除去されていない間、該当使用者や参加チームは他の経路で迂回して運行するか、一定の時間を遅滞させる罰則を提示するようにする。また他の罰則として使用資格の剥奪、ゲームの終了、一定時間の停止、脱落などが与えられるようにする。
【0154】
特定チームの自律走行車が相手チームから走行攻撃を受ける場合、相手の攻撃権の使用と関連する情報を上記特定チームのチーム員の使用者端末に知らせることが好ましい。
【0155】
もし、自律走行車が3台以上で、相手チームが2つ以上である場合に備えて、使用者端末(200)には攻撃する相手チームを選択する機能をさらに含む必要がある。
【0156】
ゲームサーバー(300)は使用者端末(200)に相手チームの攻撃権に使われるアイテムを確保できるようにミッション情報を提供する。
【0157】
使用者がミッションを完遂すればゲームサーバー(300)は該当チームや該当使用者に攻撃権を与えて攻撃権情報を使用者端末(200)に伝送する。
【0158】
ゲームサーバー(300)は上記攻撃権情報の伝送を受けて使用者が使用できるように出力して攻撃権を使用できるように入力ツールを具備する。
【0159】
使用者が攻撃権を使用する情報を入力すれば使用者端末(200)は攻撃権を適用する対象の自律走行装置の情報と攻撃権と関連する情報をゲームサーバー(300)に伝送する。
【0160】
ゲームサーバー(300)は最終的に自律走行装置基盤のレーシングゲームの結果を判定する段階を構成する。ゲームサーバー(300)はレーシングゲームの結果を判定することは多数の自律走行車の走行結果に基づいて順位を決定する方式、競争使用者との勝利及び敗北で決定する方式、走行結果の成功又は失敗を決定するなどの方式のうち1つにすることができる。
【0161】
ゲームサーバー(300)は特定使用者にマッチングされた自律走行装置の走行ミッションの遂行結果をレーシングゲームの結果判定に反映されるようにする。すなわち、走行ミッションをうまく遂行したか、短い時間内に走行を完了した場合、該当使用者が優勝したとして、自律走行車のレーシングゲーム結果の判定に反映するようにする。
【0162】
ゲームサーバー(300)は最終的に特定自律走行車が経路情報を満たすように完走したかどうかを判定する段階をさらに具備する。特定の自律走行車が経路情報に対して完走しかたどうかは出発地、目的地、経由地などを正しく通過したか、完走するのにかかった時間、走行ミッションを遂行したかどうかで点数や成功失敗などの走行結果がゲーム判定に反映されるように構成する。
【0163】
ゲームサーバー(300)は走行ミッションを通過した点数や完走にかかった時間、経路情報に対する完走の程度を数値に転換して該当走行結果をゲーム結果判定に反映するようにする。
【0164】
ゲームサーバー(300)は特定使用者或いはチーム別に使用者ミッション遂行結果をそれぞれ反映して点数などを管理するようにすることが好ましい。また、参加チーム別の使用者ミッション行結果を反映して点数などを管理するようにする。それと共に、レーシングゲームの結果を判定するのに特定使用者又はチームの使用者ミッション遂行結果を反映するようにする。
【0165】
ゲームサーバー(300)はゲーム結果を判定して順位や結果情報を自律走行装置又は自律走行装置にマッチングされる参加チームや使用者の順位を表示するか公表するようにする。該当情報はインターネットに掲載するか、使用者端末(200)に伝送する。
【0166】
ゲームサーバー(300)はチームを構成する多数の使用者の判断を集めて集団知性を活用した特定自律走行装置の運行経路を調整する段階をさらに追加する。ここで集団知性は多数の使用者の意見をリアルタイムで分析してレーシングゲームに反映することで、最も簡単な方法では、投票ミッションを通じて競争者を選択して使用する攻撃権を選択するようにすることなどである。または、自分の自律走行装置の複数の走行条件のうち1つを選択するように支援することも良い方法である。
【0167】
ゲームサーバー(300)は集団知性を活用した経路情報を調整するもう1つの方法はクイズミッションを活用することである。特定文字や綴字が含まれた互いに異なる単語を提示して、先に成功したチームに攻撃権を与えるか仮想の燃料を補充する方式で構成する。
【0168】
使用者は使用者ミッションを遂行しながら自分の自律走行装置に有利な走経路が適用されるように努力する。使用者ミッションの遂行は特定クイズ問題の正解を当てるものであっても良く、特定動作を遂行するか、声などをまねることであっても良い。使用者の使用者ミッション遂行は使用者端末に特定入力装置を利用する入力する方式であっても良い。使用者端末を上下や左右に揺さぶる方式、使用者端末のディスプレイに表示された特定アイコンをクリックする方式などを利用する入力方式などを構成するようにする。
【0169】
図2は使用者端末の模式図を示す。図2の模式図はスマートフォンを活用した使用者端末であり、画面にはディスプレイと入力機能が共に作動するタッチパッドがある。別途にマイクやカメラなどが入力機能になっておりGPS機能、ネットワーク機能及びモーションセンサー機能などをさらに含む。
【0170】
使用者端末(200)は放送中継装置及び運行端末又はゲームサーバーから伝送されたリアルタイムストリーミング領域を表示するライブショー区間がある。そして使用者ミッションを示す区間と使用者ミッションのミッション遂行結果を入力する区間があることが確認できる。
【0171】
使用者端末(200)は自律走行装置の経路情報及び走行状態情報などを使用者が認知できるようにディスプレイに表出するようにする。スマートフォンの振動機能を利用して走行状態情報中に衝突や凹凸による振動などを表示するようにする。
【0172】
使用者端末(200)は直接ネットワークを通じたインターネットTVのストリーミング映像の伝送を受けて表出して使用者が視聴できるように構成する。この時、使用者端末は別途の機能に分離された追加装置を利用してTV放送視聴ができるようにすることが可能である。
【0173】
図3で不特定多数の視聴者が参加する形態のゲーム放送のためのもう1つの実施例を説明する。
ゲームスタジオには出演陣、進行者、レーシングゲームに参加する傍聴客などが位置している。レーシングゲーム参加のために使用者端末を使用する人は傍聴客や出演陣になる。
【0174】
各家庭ではレーシングゲームに参加しようとする視聴者が自分のスマートフォンやタブレットなどの使用者端末装置に使用者端末の機能を遂行するアプリケーションをインストールして参加するようにする。
【0175】
ゲームスタジオの出演陣は人気芸能人で、視聴者は彼らのファンであり得る。ゲームスタジオに出演陣が2つのチームで構成されて視聴者も自分が好きなチームを選択してゲームに参加するようにする。
【0176】
ゲームサーバー(300)は特定チームに罰則や走行ミッションの一種として集団知性を活用して運行経路の一部を選択して決定するように構成する。すなわち、特定チーム所属の全ての使用者端末(200)に次に現れる交差路で左折、右折のうち選ぶように投票する投票ミッションを使用者ミッションとして提示する。
【0177】
使用者端末(200)を使用して使用者は投票ミッションに投票を実施してゲームサーバー(300)は投票結果を分析して多くの人が選択した結果の通りに特定自律走行装置の経路を調整して運行するようにする。上記自律走行装置は特定使用者用又は特定チーム用又は競争者用であり得る。
【0178】
ゲームサーバー(300)は使用者の活動に関連する点数を追加的に与えて計算するようにする。すなわち、使用者ミッションに参加をしたか、特定クイズを当てたかという点から、個人参加者ごとに点数を累積して最終的に点数が高い個人使用者を対象に報償をする。
【0179】
ゲームサーバー(300)は個人使用者に報償することは順位発表、優勝者発表、オンライン商品券や記念品支給お知らせ、賞金支給お知らせ、賞金支給、プレゼント支給などの方法のうち選択的に構成する。
【0180】
ゲームサーバー(300)は視聴者が自発的に自分の所属したチームの勝利に寄与できるように多様な形態のゲームを使用者ミッションとして構成して製作することが好ましい。ここにはクイズを解くクイズミッション、投票をする投票ミッション、又はある地点で特別な写真を撮る認証写真ミッションなどを適用することができる。
【0181】
上記ゲームサーバー、使用者端末、自律走行装置、4D装置などは別途に区別される単一機器と機能を遂行するソフトウェアなどで独立的に構成してネットワーク通信手段で各種情報を送受信するようにすることが好ましい。一方、機能単位で分離された2つ以上の装置がネットワーク通信手段で連結されて1つの機能を遂行するように構成することも可能である。
【0182】
ゲームサーバー(300)は細部的な機能によって複数の機器に分離して構成されるようにすることができる。
【0183】
本発明でゲームサーバー、使用者端末、4D装置、自律走行装置など必要によって2つ以上の機能が統合された1つの装置で構成することも可能である。
1つの装置でそれぞれの機能を遂行する時、ゲームサーバー、使用者端末、4D装置は独立した装置ではない、それぞれの機能に該当するモジュールと作動部分で構成される統合装置で構成することができる。
【0184】
本発明でゲームサーバー、使用者端末、4D装置、自律走行装置又は放送中継装置のうち2つ以上の機能単位が1つのシステムに統合して構成される場合、2つ以上の機能単位の間で資料を伝送するか、伝送を受けることはネットワーク通信手段又はメモリーや保存空間などを共有するか、プロセッサー間通信を通じて関連資料を伝達するか、伝達を受ける形態で具現される。
【0185】
本発明で「走行状態情報」及び「経路情報」などは関連細部情報を全部必須で構成しなければならないものではなく、実際のサービスを構成するのに必要な一部の構成情報だけを含むように組み合わせた形態で構成する。
【産業上の利用可能性】
【0186】
本発明は出願人の放送事業及びエンターテイメント事業に活用する予定である。出願人は同時に多数の人が参加してクイズやアンケートに参加する双方向放送プラットホームを保有しており、この分野への拡張事業として自律走行車基盤のエンターテイメントサービスを準備している。エンターテイメントサービスとしては双方向自律走行ゲームショー、反応型自律走行シティツアーサービスなどがある。
【符号の説明】
【0187】
100 自律走行装置
110 走行モジュール
120 ゲームモジュール
130 使用者端末
140 4Dモジュール
200 使用者端末
201 ライブショーディスプレイ
202 ミッションメッセージ
203 入力デバイス
300 ゲームサーバー
400 4D装置
図1
図2
図3