(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20231226BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
H04N5/64 551Q
H04N5/64 511F
H05K5/03 A
H05K5/03 B
(21)【出願番号】P 2020092652
(22)【出願日】2020-05-27
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】P 2019125529
(32)【優先日】2019-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 忠司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 航
(72)【発明者】
【氏名】田中 孝治
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-198376(JP,A)
【文献】特開2004-272091(JP,A)
【文献】特開2011-233957(JP,A)
【文献】特開2008-148462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/64
H05K 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの前部に設けられる表示部と、
前記本体ハウジングの後部に設けられるバッテリ収容部と、
前記本体ハウジングに回動可能に連結され前記バッテリ収容部の開口を覆うバッテリカバーと、
前記バッテリカバーの内側に配置される区画部材と、
前記区画部材により区画される付属品収容部と、を備える
表示装置。
【請求項2】
前記付属品収容部に収容された付属品を固定する付属品固定部を備える
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記付属品固定部は、前記区画部材の少なくとも一部に接続され前記付属品を包囲するバンド部材を含む
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記本体ハウジングは、前側脚部と後側脚部とを有し、
前記バッテリカバーの下部は、前記後側脚部に回動可能に連結される
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記後側脚部が支持面に接触した状態において、前記バッテリカバーは、前記支持面に接触するように回動可能である
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記バッテリカバーが前記支持面に接触した状態において、前記付属品収容部の開口は、上方を向く
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記バッテリカバーが前記支持面に接触した状態において、付属品を支持する前記付属品収容部の底面は、前記支持面と平行である
請求項5又は請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記本体ハウジングの下部に回動可能に連結される可動脚部を備え、
前記可動脚部は、前記前側脚部の下面よりも上方に配置される状態から下方に突出する状態に変化するように回動可能である
請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記本体ハウジングと前記バッテリカバーの上部とを固定するロック機構を備える
請求項4から請求項8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記本体ハウジングは、前記バッテリ収容部の開口の周囲の少なくとも一部に配置され前記バッテリカバーの周縁部と対向可能な後面を有し、
前記後面は、下方に向かって後方に傾斜する
請求項4から請求項9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記本体ハウジングに回動可能に連結され前記表示部を覆う表示カバーを備える
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示カバーは、前記表示部を覆う状態から前記本体ハウジングの上面に支持される状態に変化するように回動可能である
請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示カバーの内側に配置される物品収納部を備え、
前記表示カバーが前記本体ハウジングの上面に支持された状態において、前記物品収納部は、上方を向く
請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記本体ハウジングの左部に回動可能に連結される左アーム部、前記本体ハウジングの右部に回動可能に連結される右アーム部、及び前記左アーム部と前記右アーム部とを結ぶブリッジ部を有するハンドルを備え、
前記ハンドルが後方に回動し、前記表示カバーが前記本体ハウジングの上面に支持された状態において、前記表示カバーは、前記ハンドルの内側に配置される
請求項12又は請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記表示部の上方に配置され前記本体ハウジングと前記表示カバーとを連結する回動機構を備え、
前記回動機構は、第1ヒンジを介して前記本体ハウジングに連結され、第2ヒンジを介して前記表示カバーに連結される中間部材を有する
請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示部の周囲の少なくとも一部に設けられ前記表示カバーを固定する固定部を備える
請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記バッテリ収容部に配置されるバッテリ装着部を備え、
前記バッテリ装着部は、第1バッテリが装着される第1バッテリ装着部と、第2バッテリが装着される第2バッテリ装着部とを含む
請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1バッテリが装着された状態で前記第2バッテリが装着されず、前記第2バッテリが装着された状態で前記第1バッテリが装着されないように、前記第1バッテリ装着部と前記第2バッテリ装着部との相対位置が定められる
請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記バッテリ収容部に配置され、種類が異なるバッテリのそれぞれが装着される少なくとも3つのバッテリ装着部を備える
請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項20】
少なくとも3つの前記バッテリ装着部は、インターフェースが異なる
請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記バッテリは、定格電圧が異なる
請求項19又は請求項20に記載の表示装置。
【請求項22】
前記バッテリは、外形の寸法が異なる
請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項23】
前記バッテリ収容部は、前記バッテリ装着部が設けられる装着エリアを有し、
前記バッテリ装着部は、第1バッテリが装着される第1バッテリ装着部と、第2バッテリが装着される第2バッテリ装着部と、第3バッテリが装着される第3バッテリ装着部とを含み、
前記装着エリアにおいて、前記第1バッテリ装着部は、前記第2バッテリ装着部及び前記第3バッテリ装着部よりも下方に配置され、前記第2バッテリ装着部と前記第3バッテリ装着部とは、横方向に配置される
請求項19から請求項22のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項24】
前記第1バッテリの定格電圧が最も高く、前記第1バッテリに次いで前記第2バッテリの定格電圧が高く、前記第3バッテリの定格電圧が最も低い
請求項23に記載の表示装置。
【請求項25】
前記第1バッテリの外形の寸法が最も大きく、前記第1バッテリに次いで前記第2バッテリの外形の寸法が大きく、前記第3バッテリの外形の寸法が最も小さい、
請求項23に記載の表示装置。
【請求項26】
前記バッテリは、スライド式のバッテリであり、
少なくとも3つの前記バッテリ装着部のそれぞれに前記バッテリを装着するときの前記バッテリのスライド方向は、同一である、
請求項19から請求項25のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項27】
1つのバッテリ装着部に前記バッテリが装着されているときに、他のバッテリ装着部に前記バッテリが装着されないように、前記バッテリの外形及び寸法に合わせて、少なくとも3つの前記バッテリ装着部のそれぞれの構造及び相対位置が定められている、
請求項19から請求項26のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項28】
テレビジョン放送を受信して出力する
請求項1から請求項27のいずれか一項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場又はイベント会場設営現場のような作業現場において、テレビジョン放送を楽しむために、特許文献1に開示されているような携帯用のテレビ受像機が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テレビ受像機の付属品は、テレビ受像機と一緒に運搬される場合が多い。テレビ受像機の使用者は、テレビ受像機から付属品を取り出す作業及びテレビ受像機に付属品を収容する作業を実施する。付属品を取り出す作業及び収容する作業を円滑に実施できる技術が要望される。
【0005】
本開示は、付属品を取り出す作業及び収容する作業を円滑に実施することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従えば、本体ハウジングと、前記本体ハウジングの前部に設けられる表示部と、前記本体ハウジングの後部に設けられるバッテリ収容部と、前記本体ハウジングに回動可能に連結され前記バッテリ収容部の開口を覆うバッテリカバーと、前記バッテリカバーの内側に配置される区画部材と、前記区画部材により区画される付属品収容部と、を備える、表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、付属品を取り出す作業及び収容する作業を円滑に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す正面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す右側面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す左側面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る本体ハウジングを後方から見た斜視図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係る付属品収容部を模式的に示す平面図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係る回動機構の一部を拡大した図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す断面図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す右側面図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係る本体ハウジングを後方から見た斜視図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係る本体ハウジングを後方から見た斜視図である。
【
図15】
図15は、第1実施形態に係るテレビ受像機を示す一部破断図である。
【
図16】
図16は、第2実施形態に係るバッテリを示す斜視図である。
【
図17】
図17は、第2実施形態に係る本体ハウジングを後方から見た斜視図である。
【
図18】
図18は、第2実施形態に係る第1バッテリが第1バッテリ装着部に装着されている状態を示す図である。
【
図19】
図19は、第2実施形態に係る第2バッテリが第2バッテリ装着部に装着されている状態を示す図である。
【
図20】
図20は、第2実施形態に係る第3バッテリが第3バッテリ装着部に装着されている状態を示す図である。
【
図21】
図21は、第3実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
[第1実施形態]
<テレビ受像機の概要>
第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置1を示すブロック図である。本実施形態において、表示装置1は、テレビジョン放送を受信して出力するテレビ受像機である。以下の説明においては、表示装置1を適宜、テレビ受像機1、と称する。テレビ受像機1は、テレビ放送受信機能を有するテレビチューナを備える。テレビ受像機1は、携帯用のテレビ受像機である。テレビ受像機1は、アンテナ2と、受信回路3と、操作パネル4と、操作回路5と、バッテリ6と、バッテリ装着部7と、電源回路8と、制御装置9と、表示駆動回路10と、表示部11と、音声駆動回路12と、スピーカ13とを備える。
【0011】
アンテナ2は、テレビジョン放送の電波を受信する。本実施形態において、アンテナ2は、第1アンテナ2Aと、第2アンテナ2Bとを含む。
【0012】
受信回路3は、アンテナ2に受信されたテレビジョン放送の電波を同調して映像データ及び音声データを生成する。受信回路3は、テレビチューナとして機能する。ICカード(Integrated Circuit Card)の読取装置15Rが受信回路3に接続される。読取装置15Rは、ICカードが挿入されるスロットを有する。ICカードとして、特定のテレビジョン放送の電波を受信するためのB-CASカード(登録商標)が例示される。
【0013】
操作パネル4は、使用者により操作される。操作パネル4の操作により電気信号が生成される。
【0014】
操作回路5は、操作パネル4の操作により生成された電気信号を、制御装置9が処理可能な操作データに変換する。
【0015】
バッテリ6は、テレビ受像機1が有する電子機器に電力を供給する。バッテリ6は、充電式バッテリである。バッテリ6は、二次電池を含む。充電器で充電されることにより、バッテリ6は、電荷を保持する。本実施形態において、バッテリ6は、電工工具に電力を供給可能な電動工具用バッテリである。バッテリ6は、電動工具のバッテリ装着部に装着されることにより、電動工具に電力を供給する。本実施形態において、バッテリ6は、第1バッテリ6Aと、第2バッテリ6Bとを含む。
【0016】
バッテリ装着部7は、バッテリ6に接続される。バッテリ6は、バッテリ装着部7に装着される。バッテリ装着部7は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造及び機能を有する。本実施形態において、バッテリ装着部7は、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aと、第2バッテリ6Bが装着される第2バッテリ装着部7Bとを含む。
【0017】
電源回路8は、バッテリ装着部7を介してバッテリ6から供給された電力を、テレビ受像機1が有する複数の電子機器のそれぞれに分配する。
【0018】
制御装置9は、テレビ受像機1を制御する。制御装置9は、複数の外部機器14とデータ通信することができる。制御装置9は、処理部9Aと、第1データ通信部9Bと、第2データ通信部9Cとを有する。
【0019】
処理部9Aは、受信回路3から映像データ及び音声データを取得する。処理部9Aは、操作回路5からの操作データに基づいて、表示駆動回路10に映像データを出力する。処理部9Aは、操作回路5からの操作データに基づいて、音声駆動回路12に音声データを出力する。
【0020】
処理部9Aは、外部機器14Aと有線通信する。処理部9Aは、接続端子15A及びケーブルを介して、外部機器14Aと通信する。接続端子15Aとして、USB(Universal Serial Bus)端子が例示される。
【0021】
外部機器14Aは、例えばUSBメモリを含む。外部機器14Aは、処理部9Aとデータ通信して、処理部9Aに記憶されるコンピュータプログラムを更新することができる。また、外部機器14Aは、処理部9Aとデータ通信して、制御装置9をメンテナンスすることができる。
【0022】
第1データ通信部9Bは、外部機器14Bと有線通信する。第1データ通信部9Bは、接続端子15B及びケーブルを介して、外部機器14Bと通信する。接続端子15Bとして、USB端子が例示される。
【0023】
第2データ通信部9Cは、外部機器14Cと無線通信する。第2データ通信部9Cは、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)のような近距離無線通信規格に基づいて、外部機器14Cと通信する。
【0024】
外部機器14B及び外部機器14Cのそれぞれは、例えばスマートフォンを含む。外部機器14Bは、第1データ通信部9Bと音声データを通信することができる。外部機器14Cは、第2データ通信部9Cと音声データを通信することができる。外部機器14B及び外部機器14Cが通信する音声データは、音楽データを含む。処理部9Aは、外部機器14B及び外部機器14Cの少なくとも一方から供給された音楽データを音声駆動回路12に出力する。
【0025】
表示駆動回路10は、処理部9Aから出力された映像データに基づいて、表示部11を駆動する。表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイを含む。表示部11は、表示駆動回路10から出力された駆動信号に基づいて、映像を表示する。
【0026】
音声駆動回路12は、処理部9Aから出力された音声データに基づいて、スピーカ13を駆動する。本実施形態において、スピーカ13は、第1スピーカ13Aと、第2スピーカ13Bとを含む。スピーカ13は、音声駆動回路12から出力された駆動信号に基づいて、音声を出力する。
【0027】
複数の付属品16がテレビ受像機1に付属される。付属品16として、外部アンテナ16A、遠隔操作器16B(リモコン)、アダプタ16C、及びイヤホン16Dが例示される。
【0028】
また、本実施形態において、テレビ受像機1は、ラジオ放送の受信機能を有する。音声駆動回路12は、ラジオ放送の音声データに基づいて、スピーカ13を駆動することができる。
【0029】
外部アンテナ16Aは、アンテナ端子15C及びケーブルを介して、受信回路3に接続可能である。外部アンテナ16Aは、アンテナ端子15Cに着脱可能である。外部アンテナ16Aは、テレビジョン放送の電波を受信する。本実施形態において、外部アンテナ16Aは、2つ存在する。アンテナ端子15Cは、2つ設けられる。例えばテレビ受像機1が屋内に設置され、アンテナ2の受信感度が低い場合、アンテナ端子15C及びケーブルを介してテレビ受像機1に接続された外部アンテナ16Aが屋外に設置される。
【0030】
遠隔操作器16Bは、使用者に操作される。遠隔操作器16Bの操作により生成された無線信号は、操作回路5に送信される。操作回路5は、遠隔操作器16Bの操作により生成された無線信号を、制御装置9が処理可能な操作データに変換する。使用者は、操作パネル4及び遠隔操作器16Bの少なくとも一方を操作して、テレビ受像機1を操作することができる。
【0031】
アダプタ16Cは、商用電源(交流電源)に接続される。アダプタ16Cは、商用電源からの交流電力を直流電力に変換する。アダプタ16Cは、電源端子15D及びケーブルを介して、電源回路8に接続可能である。アダプタ16Cは、電源端子15Dに着脱可能である。アダプタ16Cは、テレビ受像機1に電力を供給する。電源回路8は、アダプタ16Cを介して商用電源から供給された電力を、テレビ受像機1が有する複数の電子機器のそれぞれに分配する。電子機器は、バッテリ6及びアダプタ16Cの少なくとも一方から供給された電力に基づいて駆動する。
【0032】
イヤホン16Dは、イヤホン端子15E及びケーブルを介して、音声駆動回路12に接続可能である。イヤホン16Dは、イヤホン端子15Eに着脱可能である。イヤホン16Dは、音声駆動回路12から出力された駆動信号に基づいて、音声を出力する。使用者は、スピーカ13及びイヤホン16Dの少なくとも一方から出力された音声を聴くことができる。
【0033】
<テレビ受像機の構造>
以下の説明においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、テレビ受像機1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0034】
図2及び
図3のそれぞれは、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す斜視図である。
図4は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す正面図である。
図5は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す右側面図である。
【0035】
図2、
図3、
図4、及び
図5に示すように、テレビ受像機1は、本体ハウジング17と、本体ハウジング17の前部に設けられる表示部11と、本体ハウジング17の後部に設けられるバッテリ収容部18と、本体ハウジング17に回動可能に連結されバッテリ収容部18の開口を覆うバッテリカバー19と、本体ハウジング17に回動可能に連結され表示部11を覆う表示カバー20と、本体ハウジング17に回動可能に連結されるハンドル21とを備える。
図2は、表示部11が表示カバー20に覆われている状態を示す。
図3、
図4、及び
図5は、表示カバー20が表示部11から離れている状態を示す。
【0036】
本体ハウジング17の外形は、箱状である。本体ハウジング17は、前面17Aと、後面17Bと、上面17Cと、下面17Dと、左面17Eと、右面17Fとを有する。前面17Aは、前方を向く。後面17Bは、後方を向く。上面17Cは、上方を向く。下面17Dは、下方を向く。左面17Eは、左方を向く。右面17Fは、右方を向く。
【0037】
また、本体ハウジング17は、表示部11よりも前方において、左側を向くように設けられた第1内面17Gと、右側を向くように設けられた第2内面17Hとを有する。第1内面17Gは、表示部11の右側において、上下方向に延伸する。第2内面17Hは、表示部11の左側において、上下方向に延伸する。
【0038】
アンテナ2は、上面17Cの前部に配置される。第1アンテナ2Aは、連結機構2Cを介して上面17Cの前部の左端部に支持される。第2アンテナ2Bは、連結機構2Dを介して上面17Cの前部の右端部に支持される。
【0039】
図3及び
図4に示すように、操作パネル4は、前面17Aにおいて表示部11の上方に配置される。テレビ受像機1は、操作パネル4の操作により、テレビジョン放送の出力及び音楽データの出力を実施することができる。
【0040】
操作パネル4は、左右方向に配置される複数の操作ボタン(4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G,4H)を含む。操作ボタン4Aは、電源ボタンである。操作ボタン4Bは、テレビジョン放送のチャンネルを降順に切り換える切換ボタンである。操作ボタン4Bは、音楽データの早戻しボタンを兼ねる。操作ボタン4Cは、音楽データの再生又は音楽データの出力を一時停止させる再生ポーズボタンである。操作ボタン4Dは、テレビジョン放送のチャンネルを昇順に切り換える切換ボタンである。操作ボタン4Dは、音楽データの早送りボタンを兼ねる。操作ボタン4Eは、音量を小さくする音量調整ボタンである。操作ボタン4Fは、音量を大きくする音量調整ボタンである。操作ボタン4Gは、表示部11に表示されるメニューを切り換えるメニューボタンである。メニューとして、映像の色相調整メニューが例示される。操作ボタン4Hは、テレビ受像機1に接続される複数の外部機器14から映像データ又は音声データを受信する外部機器14を選択する入力切換ボタンである。
【0041】
第1スピーカ13Aは、左面17Eに配置される。第2スピーカ13Bは、右面17Fに配置される。
【0042】
左面17Eには、接続端子15B、電源端子15D、及びイヤホン端子15Eが配置される。接続端子15B、電源端子15D、及びイヤホン端子15Eのそれぞれは、カバー22に覆われる。
【0043】
右面17Fには、2つのアンテナ端子15Cが配置される。2つのアンテナ端子15Cは、カバー23に覆われる。
【0044】
本体ハウジング17は、前側脚部24と後側脚部25とを有する。前側脚部24は、下面17Dの前部において、下面17Dから下方に突出する。前側脚部24は、下面17Dの前部の左端部及び右端部のそれぞれに設けられる。後側脚部25は、下面17Dの後部において、下面17Dから下方に突出する。後側脚部25は、下面17Dの後部の左端部及び右端部のそれぞれに設けられる。
【0045】
図6は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す左側面図である。
図7は、本実施形態に係る本体ハウジング17を後方から見た斜視図である。バッテリカバー19は、本体ハウジング17に回動可能に連結される。
図6は、バッテリカバー19が後方に回動された状態を示す。
図7は、バッテリカバー19が外された状態の本体ハウジング17を示す。
【0046】
図6及び
図7に示すように、本体ハウジング17は、バッテリ6が収容されるバッテリ収容部18を有する。バッテリ収容部18は、バッテリ6が収容される空間である。バッテリ収容部18は、バッテリ6が通過可能な開口18Aを有する。本体ハウジング17の後面17Bは、バッテリ収容部18の開口18Aの周囲の少なくとも一部に配置される。後面17Bの少なくとも一部は、開口18Aの左側及び右側のそれぞれに配置される。後面17Bは、下方に向かって後方に傾斜する。
【0047】
バッテリ装着部7は、バッテリ収容部18に配置される。バッテリ装着部7は、後方を向くバッテリ収容部18の内面18Bに配置される。内面18Bは、下方に向かって前方に傾斜する。
【0048】
上述のように、バッテリ装着部7は、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aと、第2バッテリ6Bが装着される第2バッテリ装着部7Bとを含む。バッテリ収容部18において、第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとは、左右方向に配置される。本実施形態において、第1バッテリ装着部7Aは、第2バッテリ装着部7Bの左方に配置される。
図7は、第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aが装着されている状態を示す。
【0049】
バッテリカバー19は、バッテリ収容部18の開口18Aを覆うように本体ハウジング17に回動可能に連結される。本実施形態において、バッテリカバー19の下部は、ヒンジ26を介して後側脚部25に回動可能に連結される。上述のように、後側脚部25は、下面17Dの後部の左端部及び右端部のそれぞれに設けられる。ヒンジ26の左端部は、下面17Dの後部の左端部に設けられた後側脚部25に連結される。ヒンジ26の右端部は、下面17Dの後部の右端部に設けられた後側脚部25に連結される。ヒンジ26の回動軸は、左右方向に延伸する。バッテリカバー19は、ヒンジ26の回動軸と直交する面内において回動可能である。
【0050】
バッテリカバー19は、開口18Aを閉鎖する状態及び開口18Aを開放する状態の一方から他方に変化するように回動する。バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、後面17Bは、バッテリカバー19の周縁部と対向する。
【0051】
接続端子15A及び読取装置15Rのスロットは、バッテリ収容部18の後端面18Cに設けられる。後端面18Cは、開口18Aの少なくとも一部を規定する。後端面18Cは、開口18Aの周囲の少なくとも一部に配置される。
図7に示すように、本実施形態において、接続端子15A及び読取装置15Rのスロットは、開口18Aの右側の後端面18Cに設けられる。
【0052】
バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、後端面18Cは、バッテリカバー19と対向する。バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、接続端子15A及び読取装置15Rのスロットは、バッテリカバー19に覆われる。そのため、バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、接続端子15Aと外部機器14Aとを接続することができない。すなわち、バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、処理部9Aに記憶されるコンピュータプログラムを更新したり制御装置9をメンテナンスしたりすることができない。また、バッテリカバー19により開口18Aが閉鎖された状態において、ICカードを読取装置15Rのスロットに挿入したりスロットから抜去したりすることができない。処理部9Aに記憶されるコンピュータプログラムを更新したり制御装置9をメンテナンスしたりする場合、又はICカードを読取装置15Rのスロットに挿入したりスロットから抜去したりする場合、使用者は、開口18Aが開放されるようにバッテリカバー19を回動する。使用者は、開口18Aが開放された状態で、接続端子15Aと外部機器14Aとを接続したり、ICカードをスロットに挿入したりスロットから抜去したりすることができる。
【0053】
図5及び
図6に示すように、テレビ受像機1は、床面のような支持面FLに設置される。
図6に示すように、前側脚部24及び後側脚部25が支持面FLに接触した状態において、バッテリカバー19は、支持面FLに接触するように、後方に回動可能である。
【0054】
図2及び
図6に示すように、バッテリカバー19の上部に、本体ハウジング17とバッテリカバー19の上部とを固定するロック機構27が設けられる。ロック機構27は、本体ハウジング17と着脱可能に連結される。ロック機構27は、ラッチ機構を含む。
【0055】
図8は、本実施形態に係る本実施形態に係るテレビ受像機1を示す斜視図である。
図8は、開口18Aが開放されるようにバッテリカバー19が後方に回動した状態を示す。
【0056】
図6及び
図8に示すように、テレビ受像機1は、バッテリカバー19の内側に配置される区画部材28と、区画部材28により区画される付属品収容部29とを備える。付属品収容部29は、バッテリカバー19に設けられる。付属品16は、付属品収容部29に収容される。
【0057】
付属品収容部29は、付属品16が収容される空間である。付属品収容部29は、付属品16が通過可能な開口29Mと、付属品16を支持する底面29Sとを有する。バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品収容部29の開口29Mは、上方を向く。バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品収容部29の底面29Sは、上方を向き、支持面FLと実質的に平行である。
【0058】
図9は、本実施形態に係る付属品収容部29を模式的に示す平面図である。
図9に示すように、区画部材28は、バッテリカバー19の内側に配置される。区画部材28により、付属品16が収容される付属品収容部29が区画される。区画部材28により、複数の付属品収容部29が形成される。複数の付属品16は、複数の付属品収容部29のそれぞれに収容される。
【0059】
図9に示す例では、付属品16として、外部アンテナ16A、遠隔操作器16B、及びアダプタ16Cが付属品収容部29に収容される。付属品収容部29は、外部アンテナ16Aが収容される第1付属品収容部29Aと、遠隔操作器16Bが収容される第2付属品収容部29Bと、アダプタ16Cが収容される第3付属品収容部29Cとを含む。
【0060】
区画部材28は、付属品収容部29の周囲の少なくとも一部に配置される。複数の付属品収容部29のそれぞれの大きさ及び形状は、区画部材28により規定される。
【0061】
複数の付属品収容部29のそれぞれの大きさ及び形状は、付属品16の大きさ及び形状に合わせて設定される。付属品収容部29に付属品16が収容されたときに付属品16の少なくとも一部が区画部材28の壁面に接触するように、付属品収容部29の大きさ及び形状が設定される。
図9に示すように、第1付属品収容部29Aの大きさ及び形状は、外部アンテナ16Aの少なくとも一部が区画部材28に接触するように設定される。第2付属品収容部29Bの大きさ及び形状は、遠隔操作器16Bの少なくとも一部が区画部材28に接触するように設定される。第3付属品収容部29Cの大きさ及び形状は、アダプタ16Cの少なくとも一部が区画部材28に接触するように設定される。
【0062】
付属品16は、付属品収容部29に収容された状態で、テレビ受像機1とともに運搬される。付属品16を付属品収容部29に収容したときに付属品16の少なくとも一部が区画部材28の壁面に接触するように、付属品収容部29の大きさ及び形状が付属品16の大きさ及び形状に合わせて設定されることにより、テレビ受像機1の運搬において、付属品16が付属品収容部29の内側で動くことが抑制される。
【0063】
本実施形態においては、区画部材28の少なくとも一部に凹部30が設けられる。
図9に示す例においては、区画部材28の一部に、アダプタ16Cの第1突起物が配置される凹部30Aと、アダプタ16Cの第2突起物が配置される凹部30Bとが設けられる。アダプタ16Cの第1突起物として、アダプタ16Cの本体から突出するケーブルが例示される。アダプタ16Cの第2突起物として、アダプタ16Cの本体から突出するティースが例示される。ティースは、配線用差込接続器のコンセントに挿入される。
【0064】
ケーブル又はティースのような突起物が付属品16に存在する場合、突起物が配置される凹部30が区画部材28に設けられることにより、付属品16は、付属品収容部29に円滑に収容される。また、突起物が凹部30に配置されることにより、テレビ受像機1の運搬において、付属品16が付属品収容部29の内側で動くことが抑制される。
【0065】
また、バッテリカバー19は、付属品収容部29に収容された付属品16を固定する付属品固定部31を備える。付属品固定部31は、区画部材28の少なくとも一部に接続され付属品16を包囲するバンド部材32を含む。本実施形態において、バンド部材32は、外部アンテナ16A及びアダプタ16Cを固定するためのバンド部材32Aと、遠隔操作器16Bを固定するためのバンド部材32Bとを含む。
【0066】
区画部材28の一部にバンド部材32が配置される孔が設けられる。区画部材28の孔にバンド部材32の一部が配置されることにより、バンド部材32が区画部材28に接続される。バンド部材32は、面ファスナを含む。バンド部材32の一部が区画部材28の孔に配置され、バンド部材32が付属品16を包囲するように配置された状態で、バンド部材32の一端部と他端部とが面ファスナにより接続されることにより、付属品16は付属品収容部29に固定される。
【0067】
付属品収容部29に収容された付属品16が付属品固定部31により固定されることにより、テレビ受像機1の運搬において、付属品16が付属品収容部29の内側で動くことが抑制される。
【0068】
使用者が付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を実施する場合、
図6を参照して説明したように、後側脚部25が支持面FLに接触した状態において、バッテリカバー19が支持面FLに接触するように回動される。バッテリカバー19が支持面FLに接触するので、バッテリカバー19が動くことが抑制される。また、バッテリカバー19に下方への外力が作用しても、バッテリカバー19の破損が抑制される。
【0069】
バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品収容部29の開口29Mは、上方を向く。そのため、使用者は、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を円滑に実施することができる。
【0070】
バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品収容部29の底面29Sは、支持面FLと平行である。底面29Sが傾斜していないので、重力の作用により付属品16が底面29Sを滑ってしまうことが抑制される。
【0071】
表示カバー20は、本体ハウジング17に回動可能に連結される。表示カバー20は、表示部11を覆う状態から本体ハウジング17の上面17Cに支持される状態に変化するように、回動可能である。
図2は、表示カバー20が表示部11を覆っている状態を示す。
図3は、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持されている状態を示す。
【0072】
表示カバー20は、左端部20Lと、右端部20Rと、先端部20Tとを有する。
図2に示すように、表示部11が表示カバー20に覆われている状態において、先端部20Tは、表示部11の下端部と対向する。また、表示カバー20の下端部に凹部20Hが設けられる。使用者は、凹部20Hに手を挿入して、表示カバー20を回動させることができる。
【0073】
図3及び
図4に示すように、本体ハウジング17は、表示部11の周囲の少なくとも一部に設けられ表示カバー20を固定する固定部33を備える。固定部33は、第1内面17Gの下部から左方向に突出する凸部、及び第2内面17Hの下部から右方向に突出する凸部を含む。表示カバー20の内側に、固定部33の凸部が挿入される凹部が設けられる。固定部33の凹部に表示カバー20の凸部が挿入されることにより、表示カバー20は、表示部11を覆った状態で、本体ハウジング17に固定される。
【0074】
本体ハウジング17と表示カバー20とは、回動機構34を介して連結される。回動機構34は、表示部11の上方に配置される。回動機構34は、本体ハウジング17の前面17Aの上部に配置される。回動機構34は、本体ハウジング17と表示カバー20とを回動可能に連結する。
【0075】
図10は、本実施形態に係る回動機構34の一部を拡大した模式図である。
図11は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す断面図である。
図2、
図3、
図10、及び
図11に示すように、回動機構34は、第1ヒンジ35を介して本体ハウジング17に連結され、第2ヒンジ36を介して表示カバー20に連結される中間部材37を有する。
【0076】
表示カバー20は、第2ヒンジ36を介して中間部材37に回動可能に連結される。中間部材37は、第1ヒンジ35を介して本体ハウジング17の前部の上部に回動可能に連結される。第1ヒンジ35の回動軸は、左右方向に延伸する。第2ヒンジ36の回動軸は、左右方向に延伸する。
【0077】
表示部11が表示カバー20に覆われている状態において、第2ヒンジ36は、第1ヒンジ35よりも下方に配置される。表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持されている状態において、第2ヒンジ36は、第1ヒンジ35よりも上方且つ後方に配置される。
【0078】
表示カバー20の内側に物品収納部38が設けられる。表示部11が表示カバー20に覆われている状態において、物品収納部38は、表示部11と対向する。
図3に示すように、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、物品収納部38は、上方を向く。
【0079】
図3及び
図11に示すように、本実施形態において、物品収納部38は、支持プレート38Aと、仕切板38Cにより規定される複数の収納空間38Bとを含む。収納空間38Bは、支持プレート38Aの周囲に設けられる。支持プレート38Aは、物品を支持可能である。収納空間38Bは、物品を収納可能である。物品として、付属品16が例示される。使用者は、例えば遠隔操作器16Bを支持プレート38Aに置くことができる。また、物品として、作業現場で使用される作業工具が例示される。使用者は、例えば作業工具を収納空間38Bに収納することができる。使用者は、表示部11に映像が表示されている状態で、支持プレート38Aに物品を置いたり、収納空間38Bに物品を収納したりすることができる。
【0080】
ハンドル21は、使用者に保持される。ハンドル21は、本体ハウジング17に回動可能に連結される。使用者は、ハンドル21を保持した状態で、テレビ受像機1を運搬することができる。
【0081】
ハンドル21は、本体ハウジング17の左部に回動可能に連結される左アーム部21Lと、本体ハウジング17の右部に回動可能に連結される右アーム部21Rと、及び左アーム部21Lと右アーム部21Rとを結ぶブリッジ部21Bとを有する。左アーム部21Lの基端部は、左ヒンジ39Lを介して本体ハウジング17の左部の上部に連結される。右アーム部21Rの基端部は、右ヒンジ39Rを介して本体ハウジング17の右部の上部に連結される。ブリッジ部21Bは、左アーム部21Lの先端部と右アーム部21Rの先端部とを結ぶように設けられる。左ヒンジ39Lの回動軸及び右ヒンジ39Rの回動軸のそれぞれは、左右方向に延伸する。左ヒンジ39Lの回動軸と右ヒンジ39Rの回動軸とは一致する。
【0082】
図11に示すように、ハンドル21は、ブリッジ部21Bが本体ハウジング17の上面17Cの上方に配置されている状態から、ブリッジ部21Bが本体ハウジング17の上面17Cよりも後方に配置される状態に変化するように、後方に回動可能である。
【0083】
以下の説明において、ブリッジ部21Bが本体ハウジング17の上面17Cの上方に配置されている状態を適宜、起立状態、と称し、ブリッジ部21Bが本体ハウジング17の上面17Cよりも後方に配置される状態を適宜、収納状態、と称する。
【0084】
ハンドル21は、収納状態と起立状態との一方から他方に変化するように回動する。収納状態は、左アーム部21L及び右アーム部21Rのそれぞれが実質的に前後方向に延在する状態である。起立状態は、左アーム部21L及び右アーム部21Rのそれぞれが実質的に上下方向に延在する状態である。ハンドル21は、収納状態と起立状態との間において、約90[°]回動可能である。
【0085】
図11に示すように、ハンドル21が収納状態になるように後方に回動し、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、表示カバー20の上端面は、ハンドル21の上端面よりも上方に配置される。本実施形態において、表示カバー20の上端面は、支持プレート38Aの上端面及び仕切板38Cの上端面の少なくとも一方を含む。
【0086】
図11に示すように、ハンドル21が収納状態になるように後方に回動し、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、第2ヒンジ36と表示カバー20の先端部20Tとの距離L1は、第2ヒンジ36とブリッジ部21Bとの距離L2よりも短い。距離L1及び距離L2は、前後方向の距離である。
【0087】
図4に示すように、ハンドル21が収納状態になるように後方に回動し、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、表示カバー20の左端部20Lと右端部20Rとの距離L3は、ハンドル21の左アーム部21Lと右アーム部21Rとの距離L4よりも短い。距離L3及び距離L4は、左右方向の距離である。
【0088】
すなわち、本実施形態において、ハンドル21が収納状態になるように後方に回動し、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、表示カバー20は、ハンドル21の内側に配置される。
【0089】
図11に示すように、テレビ受像機1は、本体ハウジング17の下部に回動可能に連結される可動脚部40を備える。可動脚部40は、脚部ヒンジ41を介して本体ハウジング17の下部に連結される。脚部ヒンジ41の回動軸は、左右方向に延伸する。前後方向において、脚部ヒンジ41と前側脚部24との距離は、脚部ヒンジ41と後側脚部25との距離よりも短い。
【0090】
可動脚部40は、前側脚部24の下面よりも上方に配置される状態から、前側脚部24の下方に突出する状態に変化するように、前方に回動可能である。
【0091】
図12は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す右側面図である。
図12は、可動脚部40が前側脚部24の下方に突出している状態を示す。
図12に示すように、可動脚部40が前側脚部24の下方に突出する状態で、可動脚部40の下面と前側脚部24の下面との距離は、可動脚部40の下面と後側脚部25の下面との距離よりも短い。可動脚部40が前側脚部24よりも下方に突出する状態で、テレビ受像機1が支持面FLに設置されることにより、可動脚部40の下面及び後側脚部25の下面が支持面FLに接触し、前側脚部24の下面は支持面FLから離れる。これにより、表示部11は、斜め上方を向く。表示部11が斜め上方を向くことにより、使用者は、表示部11を円滑に視ることができる。
【0092】
図13及び
図14のそれぞれは、本実施形態に係る本体ハウジング17を後方から見た斜視図である。
図13及び
図14は、本体ハウジング17からバッテリカバー19が外されている状態を示す。
【0093】
図7、
図13、及び
図14に示すように、バッテリ収容部18は、本体ハウジング17の後部に規定される。本体ハウジング17は、バッテリ6が装着されるバッテリ装着部7を備える。バッテリ装着部7は、バッテリ収容部18を規定する本体ハウジング17の内面18Bに設けられる。内面18Bは、後方を向く。内面18Bは、後方に向かって前方に傾斜する。
【0094】
上述のように、バッテリ6は、電工工具に電力を供給可能な電動工具用バッテリである。本実施形態において、バッテリ6は、第1バッテリ6Aと、第2バッテリ6Bとを含む。第1バッテリ6Aの外形は、第2バッテリ6Bの外形よりも大きい。一例として、第1バッテリ6Aは、18[V]バッテリであり、第2バッテリ6Bは、10.8[V]バッテリである。
【0095】
バッテリ装着部7は、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aと、第2バッテリ6Bが装着される第2バッテリ装着部7Bとを含む。第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとは左右方向に配置される。第1バッテリ装着部7Aのインターフェースの構造と第2バッテリ装着部7Bのインターフェースの構造とは、異なる。
【0096】
本実施形態において、バッテリ6は、スライド式バッテリである。バッテリ装着部7のインターフェースは、左右方向に配置されバッテリ6を上下方向にガイドする一対のガイド部と、一対のガイド部の間に配置される電極部とを有する。バッテリ6は、ガイド部よりも上方からガイド部に挿入され、ガイド部にガイドされながら下方にスライドすることにより、電極部に接続される。なお、バッテリ6は、差込式バッテリでもよい。
【0097】
図7は、第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aが装着されている状態を示す。
図13は、第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bが装着されている状態を示す。
【0098】
本実施形態においては、第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着された状態で第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着されず、第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着された状態で第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着されないように、第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとの相対位置が定められる。
【0099】
すなわち、本実施形態においては、2つのバッテリ6(6A,6B)が2つのバッテリ装着部7(7A,7B)のそれぞれに同時に装着されないように、バッテリ6の外形及び寸法に合わせて、バッテリ装着部7の構造及び2つのバッテリ装着部7の距離が定められている。
図14に示すように、例えば第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aが装着されているとき、使用者が第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bを装着しようとしても、第1バッテリ6Aと第2バッテリ6Bとの接触により、第2バッテリ6Bを第2バッテリ装着部7Bに装着することができない。また、第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bが装着されているとき、使用者が第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aを装着しようとしても、第1バッテリ6Aと第2バッテリ6Bとの接触により、第1バッテリ6Aを第1バッテリ装着部7Aに装着することができない。
【0100】
このように、本実施形態においては、第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着されているときに第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着されず、第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着されているときに第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着されないように、第1バッテリ6A及び第2バッテリ6Bのそれぞれの外形及び寸法に合わせて、第1バッテリ装着部7A及び第2バッテリ装着部7Bのそれぞれの構造及び第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとの距離が定められている。
【0101】
2つのバッテリ6(6A,6B)が2つのバッテリ装着部7(7A,7B)のそれぞれに同時に装着されている状態において、制御装置9の少なくとも一部に異常が発生した場合、第1バッテリ6Aから第2バッテリ6Bに電流が流れてしまう現象が発生する可能性ある。本実施形態によれば、2つのバッテリ6(6A,6B)が2つのバッテリ装着部7(7A,7B)のそれぞれに同時に装着されないので、上述の現象の発生が抑制される。
【0102】
図15は、本実施形態に係るテレビ受像機1を示す一部破断図である。
図15に示すように、テレビ受像機1は、第1アンテナ2Aと、第2アンテナ2Bとを有する。第1アンテナ2Aは、連結機構2Cを介して上面17Cの前部の左端部に支持される。第2アンテナ2Bは、連結機構2Dを介して上面17Cの前部の右端部に支持される。連結機構2Cにより、第1アンテナ2Aは、回動することができる。連結機構2Dにより、第2アンテナ2Bは、回動することができる。第1アンテナ2Aが上面17Cの左端部に連結され、第2アンテナ2Bが上面17Cの右端部に連結されることにより、第1アンテナ2Aは、第2アンテナ2Bとの干渉が抑制された状態で回動することができ、第2アンテナ2Bは、第1アンテナ2Aとの干渉が抑制された状態で回動することができる。第1アンテナ2Aの可動範囲及び第2アンテナ2Bの可動範囲のそれぞれが十分に確保される。
【0103】
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、バッテリカバー19の内側に区画部材28が配置され、区画部材28により付属品収容部29が区画される。これにより、使用者は、付属品収容部29に付属品16を収容した状態で、テレビ受像機1と一緒に付属品16を運搬することができる。使用者は、バッテリ収容部18の開口18Aが開放されるようにバッテリカバー19を回動することにより、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を円滑に実施することができる。
【0104】
付属品収容部29に収容された付属品16を固定する付属品固定部31が設けられることにより、テレビ受像機1の運搬において、付属品収容部29の内側で付属品16が動くことが抑制される。したがって、テレビ受像機1の運搬において、付属品16の破損が抑制される。
【0105】
付属品固定部31は、区画部材28の少なくとも一部に接続されるバンド部材32を含む。バンド部材32により付属品収容部29に収容された付属品16が包囲され、付属品16とバッテリカバー19とが固定される。
【0106】
バッテリカバー19の下部は、後側脚部25に回動可能に連結される。これにより、使用者は、バッテリカバー19を後方に回動させるだけで、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を円滑に実施することができる。
【0107】
後側脚部25が支持面FLに接触した状態において、バッテリカバー19は、支持面FLに接触するように回動可能である。バッテリカバー19が支持面FLに接触するので、バッテリカバー19に上方から外力が作用しても、バッテリカバー19の破損が抑制される。
【0108】
バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品収容部29の開口29Mは、上方を向く。これにより、使用者は、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を円滑に実施することができる。
【0109】
バッテリカバー19が支持面FLに接触した状態において、付属品16を支持する付属品収容部29の底面29Sは、支持面FLと実質的に平行である。これにより、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業において、重力の作用により付属品16が底面29Sに対して滑ってしまうことが抑制される。したがって、使用者は、付属品収容部29から付属品16を取り出す作業及び付属品収容部29に付属品16を収容する作業を円滑に実施することができる。
【0110】
本体ハウジング17の下部に可動脚部40が設けられる。可動脚部40が前側脚部24の下面及び後側脚部25の下面よりも上方に配置されるように回動することにより、前側脚部24及び後側脚部25と支持面FLとが接触する。可動脚部40が前側脚部24の下面よりも下方に突出するように回動することにより、可動脚部40及び後側脚部25と支持面FLとが接触する。可動脚部40及び後側脚部25と支持面FLとが接触することにより、表示部11は、斜め上方を向くことができる。使用者は、表示部11を円滑に視ることができる。
【0111】
本体ハウジング17とバッテリカバー19の上部とを固定するロック機構27が設けられる。本体ハウジング17とバッテリカバー19とがロック機構27により固定されることにより、例えばテレビ受像機1の運搬において、バッテリカバー19が開いてしまうことが抑制される。
【0112】
本体ハウジング17は、バッテリ収容部18の開口18Aの周囲に配置されバッテリカバー19の周縁部と対向可能な後面17Bを有する。後面17Bは、下方に向かって後方に傾斜する。これにより、使用者は、開口18Aを介して、バッテリ収容部18にバッテリ6を挿入する作業及びバッテリ収容部18からバッテリ6を抜去する作業を円滑に実施することができる。
【0113】
表示カバー20が本体ハウジング17に回動可能に連結される。表示カバー20が表示部11を覆うことにより、表示部11は表示カバー20に保護される。
【0114】
表示カバー20は、表示部11を覆う状態から本体ハウジング17の上面17Cに支持される状態に変化するように回動可能である。使用者は、本体ハウジング17の上面17Cに支持されるように表示カバー20を回動させることにより、表示部11に表示される映像を視ることができる。
【0115】
表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、表示カバー20に設けられている物品収納部38は、上方を向く。これにより、使用者は、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、物品収納部38に物品を収容することができる。
【0116】
ハンドル21が収納状態になるように後方に回動し、表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持された状態において、表示カバー20は、ハンドル21の内側に配置される。これにより、ハンドル21と表示カバー20との接触が抑制される。また、物品収納部38の少なくとも一部がハンドル21で覆われてしまうことが抑制される。
【0117】
回動機構34は、第1ヒンジ35を介して本体ハウジング17に連結され、第2ヒンジ36を介して表示カバー20に連結される中間部材37を有する。表示カバー20は、前方に回動した状態で、表示部11を十分に覆うことができる。表示カバー20が本体ハウジング17の上面17Cに支持されるように後方に回動した状態において、第2ヒンジ36と表示カバー20の先端部20Tとの距離L1が長くなることが抑制される。
【0118】
表示カバー20を固定する固定部33が表示部11の周囲の少なくとも一部に設けられる。表示カバー20が固定部33に固定されることにより、例えばテレビ受像機1の運搬において、表示カバー20が開いてしまうことが抑制される。これにより、表示部11は、表示カバー20で十分に保護される。
【0119】
バッテリ装着部7は、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aと、第2バッテリ6Bが装着される第2バッテリ装着部7Bとを含む。これにより、テレビ受像機1は、2種類のバッテリ6(6A,6B)を使用することができる。
【0120】
第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着された状態で第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着されず、第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着された状態で第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着されないように、第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとの相対位置が定められる。2つのバッテリ6(6A,6B)が2つのバッテリ装着部7(7A,7B)のそれぞれに同時に装着されている状態において、制御装置9の少なくとも一部に異常が発生した場合、第1バッテリ6Aから第2バッテリ6Bに電流が流れてしまう現象が発生する可能性ある。本実施形態によれば、2つのバッテリ6(6A,6B)が2つのバッテリ装着部7(7A,7B)のそれぞれに同時に装着されないので、上述の現象の発生が抑制される。
【0121】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0122】
<バッテリ>
図16は、本実施形態に係るバッテリ6を示す斜視図である。バッテリ6は、スライド式のバッテリである。本実施形態において、テレビ受像機1は、種類が異なる3つのバッテリ6を電源とすることができる。
【0123】
図16に示すように、本実施形態において、テレビ受像機1に電力を供給可能なバッテリ6は、第1バッテリ6Aと、第2バッテリ6Bと、第3バッテリ6Cとを含む。第1バッテリ6Aの種類と第2バッテリ6Bの種類と第3バッテリ6Cの種類とは、異なる。
【0124】
3つのバッテリ6は、定格電圧が異なる。第1バッテリ6Aの定格電圧が最も高く、第1バッテリ6Aに次いで第2バッテリ6Bの定格電圧が高く、第3バッテリ6Cの定格電圧が最も低い。一例として、第1バッテリ6Aは、定格電圧が36[V]のバッテリ6である。第2バッテリ6Bは、定格電圧が18[V]のバッテリ6である。第3バッテリ6Cは、定格電圧が10.8[V]のバッテリ6である。充電状況によっては、それぞれのバッテリ6は定格電圧よりも少し高い電圧となる場合がある。例えば、第1バッテリ6Aは、40[V]程度になる。
【0125】
また、3つのバッテリ6は、外形の寸法が異なる。第1バッテリ6Aの外形の寸法が最も大きく、第1バッテリ6Aに次いで第2バッテリ6Bの外形の寸法が大きく、第3バッテリ6Cの外形の寸法が最も小さい。
【0126】
バッテリ6の外形の寸法は、左右方向の寸法を示す幅W、上下方向の寸法を示す高さH、及び前後方向の寸法を示す奥行きDを含む。高さHは、後述するレール53の延伸方向の寸法であり、バッテリ6がバッテリ装着部7に装着されるときのスライド方向(ガイド方向)の寸法である。奥行きDは、後述する装着面51の直交方向の寸法である。幅Wは、レール53の延伸方向及び装着面51の直交方向のそれぞれと直交する方向の寸法である。
【0127】
本実施形態において、バッテリ6の外形の寸法が大きいことは、幅W、高さH、及び奥行きDが大きいことを意味する。
【0128】
第1バッテリ6Aの幅W1は、第2バッテリ6Bの幅W2及び第3バッテリ6Cの幅W3よりも大きい。第2バッテリ6Bの幅W2は、第3バッテリ6Cの幅W3よりも大きい。
【0129】
第1バッテリ6Aの高さH1は、第2バッテリ6Bの高さH2及び第3バッテリ6Cの高さH3よりも大きい。第2バッテリ6Bの高さH2は、第3バッテリ6Cの高さH3よりも大きい。
【0130】
第1バッテリ6Aの奥行きD1は、第2バッテリ6Bの奥行きD2及び第3バッテリ6Cの奥行きD3よりも大きい。第2バッテリ6Bの奥行きD2は、第3バッテリ6Cの奥行きD3よりも大きい。
【0131】
なお、バッテリ6の外形の寸法が大きいことは、幅W及び奥行きDが大きいことを意味し、複数のバッテリ6の高さHの関係は任意でもよい。例えば、高さH1と高さH2と高さH3とは、同一でもよい。高さH2が高さH3及び高さH1よりも大きくてもよい。高さH3が高さH1及び高さH2よりも大きくてもよい。[W1>W2>W3]且つ[D1>D2>D3]の条件を満たしていれば、高さH1と高さH2と高さH3との関係は任意である。高さH1と高さH2と高さH3との関係は、例えばバッテリ6の容量(セルの数)に基づいて決定されてもよい。
【0132】
他の例として、[W1>W2>W3]の条件を満たしていれば、奥行きD1と奥行きD2と奥行きD3との関係は任意でもよいし、高さH1と高さH2と高さH3との関係は任意でもよい。奥行きD1と奥行きD2と奥行きD3との関係、又は高さH1と高さH2と高さH3との関係は、例えばバッテリ6の容量(セルの数)に基づいて決定されてもよい。また、[D1>D2>D3]の条件を満たしていれば、幅W1と幅W2と幅W3との関係は任意でもよいし、高さH1と高さH2と高さH3との関係は任意でもよい。幅W1と幅W2と幅W3との関係、又は高さH1と高さH2と高さH3との関係は、例えばバッテリ6の容量(セルの数)に基づいて決定されてもよい。
【0133】
バッテリ6は、バッテリ装着部7の装着面71に対向可能な装着面51を有するハウジング52と、装着面51に設けられた一対のレール53と、ハウジング52に移動可能に支持される突起部54と、突起部54を操作するための解除ボタン55とを有する。
【0134】
ハウジング52は、内部空間を有する。ハウジング52の内部空間にバッテリセルが収容される。バッテリセルは、充電式のリチウムイオン電池である。
【0135】
レール53は、スライド方向である上下方向に延伸する。レール53は、バッテリ装着部7に設けられているガイド部72にガイドされる。
【0136】
突起部54は、装着面51から突出する。突起部54は、ばねにより移動可能に支持される。突起部54は、ばねの弾性力により、装着面51から突出する。突起部54は、バッテリ装着部7に設けられているロック孔に挿入可能である。突起部54がロック孔に挿入されることにより、バッテリ装着部7とバッテリ6とが固定される。
【0137】
解除ボタン55は、バッテリ装着部7とバッテリ6との固定を解除するために操作される。
【0138】
また、バッテリ6は、一対の電源端子56と、一対の電源端子56の間に配置される通信端子57とを有する。電源端子56は、一対のレール53の間に配置される。一方の電源端子56は、正の電源端子である。他方の電源端子56は、負の電源端子である。バッテリ6の電源端子56とバッテリ装着部7の電源端子73とが接続されることにより、バッテリ6からテレビ受像機1に電力が供給される。バッテリ6の通信端子57とバッテリ装着部7の通信端子74とが接続されることにより、バッテリ6とテレビ受像機1とは通信することができる。
【0139】
図17は、本実施形態に係る本体ハウジング17を後方から見た斜視図である。
図17は、バッテリカバー19が外された状態の本体ハウジング17を示す。
【0140】
図17に示すように、本体ハウジング17は、バッテリ収容部18に配置されるバッテリ装着部7を有する。バッテリ装着部7は、後方を向くバッテリ収容部18の内面18Bに配置される。内面18Bの少なくとも一部は、下方に向かって前方に傾斜する。バッテリ収容部18の内面18Bは、バッテリ装着部7が設けられる装着エリアを含む。
【0141】
本実施形態において、テレビ受像機1は、バッテリ収容部18に配置され、種類が異なるバッテリ6のそれぞれが装着される少なくとも3つのバッテリ装着部7を備える。本実施形態において、バッテリ装着部7は、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aと、第2バッテリ6Bが装着される第2バッテリ装着部7Bと、第3バッテリ6Cが装着される第3バッテリ装着部7Cとを含む。
【0142】
内面18Bの装着エリアにおいて、第1バッテリ装着部7Aは、第2バッテリ装着部7B及び第3バッテリ装着部7Cよりも下方に配置される。第2バッテリ装着部7Bと第3バッテリ装着部7Cとは、横方向に配置される。すなわち、第2バッテリ装着部7Bと第3バッテリ装着部7Cとは、第1バッテリ装着部7Aよりも下方において、左右方向に配置される。本実施形態において、第3バッテリ装着部7Cは、第2バッテリ装着部7Bよりも右方に配置される。
【0143】
バッテリ装着部7は、バッテリ6の装着面51が対向する装着面71と、バッテリ6をガイドする一対のガイド部72と、バッテリ6の電源端子56に接続される電源端子73と、バッテリ6の通信端子57に接続される通信端子74とを有する。
【0144】
3つのバッテリ装着部7は、インターフェースが異なる。第1バッテリ装着部7Aのインターフェースの構造と、第2バッテリ装着部7Bのインターフェースの構造と、第3バッテリ装着部7Cのインターフェースの構造とは、異なる。3つのバッテリ装着部7において、装着面71とガイド部72と電源端子73と通信端子74との相対位置が異なる。相対位置は、一対のガイド部72の距離、及び一対の電源端子73の距離を含む。3つのバッテリ装着部7において、装着面71、ガイド部72、電源端子73、及び通信端子74のそれぞれの寸法、形状、及び位置が異なる。寸法は、左右方向の寸法、前後方向の寸法、及び上下方向の寸法の少なくとも一つを含む。位置は、左右方向の位置、前後方向の位置、及び上下方向の位置の少なくとも一つを含む。
【0145】
装着面71は、平坦面である。前側脚部24及び後側脚部25が平坦且つ水平な支持面FLに接触した状態で、装着面71は、下方に向かって前方に傾斜する。なお、装着面71は、支持面FLに直交してもよい。
【0146】
第1バッテリ装着部7Aは、横方向(左右方向)において本体ハウジング17の中央部に設けられる。第1バッテリ装着部7Aの装着面71が本体ハウジング17の左右方向の中心線上にあってもよい。本実施形態においては、横方向において、第1バッテリ装着部7Aの装着面71の中心と本体ハウジング17の中心とが一致する。なお、第1バッテリ装着部7Aの装着面71の中心と本体ハウジング17の中心とは一致しなくてもよい。
【0147】
上述のように、バッテリ6はスライド式のバッテリである。バッテリ装着部7に対してバッテリ6を規定のスライド方向にスライドさせることにより、バッテリ6は、バッテリ装着部7に着脱される。本実施形態において、3つのバッテリ装着部7のそれぞれにバッテリ6を装着するときのバッテリ6のスライド方向は、同一である。3つのバッテリ装着部7のそれぞれからバッテリ6を外すときのバッテリ6のスライド方向は、同一である。
【0148】
本実施形態において、バッテリ6をバッテリ装着部7に装着するときのバッテリ6のスライド方向は、下方に向かって前方に傾斜する方向である。バッテリ6をバッテリ装着部7から外すときのバッテリ6のスライド方向は、上方に向かって後方に方向に傾斜する方向である。
【0149】
第1バッテリ6Aは、第1バッテリ装着部7Aに対してスライドされることにより、第1バッテリ装着部7Aに着脱される。第2バッテリ6Bは、第2バッテリ装着部7Bに対してスライドされることにより、第2バッテリ装着部7Bに着脱される。第3バッテリ6Cは、第3バッテリ装着部7Cに対してスライドされることにより、第3バッテリ装着部7Cに着脱される。
【0150】
バッテリ6をバッテリ装着部7に装着するとき、テレビ受像機1の使用者は、レール53の下端部とバッテリ装着部7のガイド部72とを接触させた後、バッテリ装着部7に対してバッテリ6を下方に向かって前方にスライドさせる。バッテリ6は、ガイド部72にガイドされながら下方に向かって前方に移動する。突起部54がバッテリ装着部7のロック孔に挿入されることにより、バッテリ6は、バッテリ装着部7に固定される。
【0151】
バッテリ6の電源端子56とバッテリ装着部7の電源端子73とが接続され、バッテリ6の通信端子57とバッテリ装着部7の通信端子74とが接続される。バッテリ6の電源端子56とバッテリ装着部7の電源端子73とが接続されることにより、バッテリ6からバッテリ装着部7に電力が供給される。バッテリ6の通信端子57とバッテリ装着部7の通信端子74とが接続されることにより、バッテリ6とバッテリ装着部7とは通信することができる。
【0152】
バッテリ6をバッテリ装着部7から外すとき、テレビ受像機1の使用者は、解除ボタン55を操作する。解除ボタン55が操作されることにより、突起部54がロック孔から抜去される。突起部54がロック孔から抜去されることにより、バッテリ装着部7とバッテリ6との固定が解除される。バッテリ装着部7とバッテリ6との固定が解除された後、バッテリ6が上方に向かって後方にスライドされることにより、バッテリ6は、バッテリ装着部7から外される。
【0153】
<バッテリの装着>
図18は、本実施形態に係る第1バッテリ6Aが第1バッテリ装着部7Aに装着されている状態を示す図である。
図19は、本実施形態に係る第2バッテリ6Bが第2バッテリ装着部7Bに装着されている状態を示す図である。
図20は、本実施形態に係る第3バッテリ6Cが第3バッテリ装着部7Cに装着されている状態を示す図である。
【0154】
上述のように、第1バッテリ装着部7Aのインターフェースと第2バッテリ装着部7Bのインターフェースと第3バッテリ装着部7Cのインターフェースとは、異なる。第1バッテリ6Aは、第1バッテリ装着部7Aに装着することができ、第2バッテリ装着部7B及び第3バッテリ装着部7Cに装着することができない。第2バッテリ6Bは、第2バッテリ装着部7Bに装着することができ、第3バッテリ装着部7C及び第1バッテリ装着部7Aに装着することができない。第3バッテリ6Cは、第3バッテリ装着部7Cに装着することができ、第1バッテリ装着部7A及び第2バッテリ装着部7Bに装着することができない。
【0155】
また、本実施形態においては、3つのバッテリ装着部7のうち1つのバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されているときに、他のバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されないように、バッテリ6の外形及び寸法に合わせて、3つのバッテリ装着部7のそれぞれの構造及び相対位置が定められている。
【0156】
図18に示すように、第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aが装着されているとき、テレビ受像機1の使用者が第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bを装着しようとしても、第1バッテリ装着部7Aに装着されている第1バッテリ6Aと第2バッテリ6Bとの接触により、第2バッテリ6Bを第2バッテリ装着部7Bに装着することができない。第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aが装着されているとき、テレビ受像機1の使用者が第3バッテリ装着部7Cに第3バッテリ6Cを装着しようとしても、第1バッテリ装着部7Aに装着されている第1バッテリ6Aと第3バッテリ6Cとの接触により、第3バッテリ6Cを第3バッテリ装着部7Cに装着することができない。
【0157】
図19に示すように、第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bが装着されているとき、テレビ受像機1の使用者は、第3バッテリ装着部7Cに第3バッテリ6Cを装着することができず、第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aを装着することができない。
図20に示すように、第3バッテリ装着部7Cに第3バッテリ6Cが装着されているとき、テレビ受像機1の使用者は、第1バッテリ装着部7Aに第1バッテリ6Aを装着することができず、第2バッテリ装着部7Bに第2バッテリ6Bを装着することができない。
【0158】
種類が異なる複数のバッテリ6が複数のバッテリ装着部7のそれぞれに装着されると、1つのバッテリ6から別のバッテリ6に電流が流れてしまう現象が発生する可能性ある。本実施形態によれば、1つのバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されているときに、他のバッテリ装着部7にバッテリ6を装着することができないので、上述の現象の発生が抑制される。
【0159】
<効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、テレビ受像機1は、種類が異なるスライド式のバッテリ6のそれぞれが装着される少なくとも3つのバッテリ装着部7を備える。したがって、テレビ受像機1の使用者が少なくとも3種類のバッテリ6を保有している場合、少なくとも3種類のバッテリ6を有効に利用することができる。
【0160】
少なくとも3つのバッテリ装着部7は、インターフェースが異なる。したがって、少なくとも3種類のバッテリ6は、バッテリ装着部7に適正に装着される。
【0161】
少なくとも3種類のバッテリ6は、定格電圧が異なる。テレビ受像機1の使用者は、定格電圧が異なる少なくとも3種類のバッテリ6を有効に利用することができる。
【0162】
少なくとも3種類のバッテリ6は、外形の寸法が異なる。テレビ受像機1の使用者は、外形の寸法が異なる少なくとも3種類のバッテリ6を有効に利用することができる。
【0163】
本実施形態において、本体ハウジング17に装着エリアを含む内面18Bが規定される。内面18Bの装着エリアにおいて、第1バッテリ装着部7Aは、第2バッテリ装着部7B及び第3バッテリ装着部7Cよりも下方に配置される。第2バッテリ装着部7Bと第3バッテリ装着部7Cとは、第1バッテリ装着部7Aの上方において左右方向に配置される。これにより、本体ハウジング17の上下方向の寸法及び左右方向の寸法が大きくなることが抑制される。したがって、テレビ受像機1の大型化が抑制される。
【0164】
また、第2バッテリ装着部7B及び第3バッテリ装着部7Cの下方に、1つの第1バッテリ装着部7Aが配置されることにより、左右方向における本体ハウジング17の下部の寸法が大きくなることが抑制される。
【0165】
第1バッテリ装着部7Aは、横方向において本体ハウジング17の中央部に設けられる。第1バッテリ6Aの重量が第2バッテリ6Bの重量及び第3バッテリ6Cの重量よりも大きい場合、第1バッテリ6Aが装着される第1バッテリ装着部7Aが横方向において本体ハウジング17の中央部に設けられることにより、左右方向における本体ハウジング17の重量バランスが良好になる。また、装着エリアを含む内面18Bにおいて、第1バッテリ装着部7Aの左側のエリア及び右側のエリアのそれぞれを有効利用することができる。
【0166】
第1バッテリ6Aの定格電圧が最も高く、第1バッテリ6Aに次いで第2バッテリ6Bの定格電圧が高く、第3バッテリ6Cの定格電圧が最も低い。本実施形態において、第1バッテリ6Aの外形の寸法が最も大きく、第1バッテリ6Aに次いで第2バッテリ6Bの外形の寸法が大きく、第3バッテリ6Cの外形の寸法が最も小さい。外形の寸法が大きい第1バッテリ6Aが第2バッテリ6B及び第3バッテリ6Cよりも下方に配置され、第2バッテリ6Bと第3バッテリ6Cとが左右方向に配置されることにより、本体ハウジング17の左右方向の寸法が大きくなることが抑制される。
【0167】
少なくとも3つのバッテリ装着部7のそれぞれにバッテリ6を装着するときのバッテリ6のスライド方向は、同一である。これにより、テレビ受像機1の使用者は、同一の手順及び姿勢で、少なくとも3種類のバッテリ6をバッテリ装着部7に装着する作業及びバッテリ装着部7から外す作業を実施することができる。
【0168】
1つのバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されているときに、他のバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されないように、バッテリ6の外形及び寸法に合わせて、少なくとも3つのバッテリ装着部7のそれぞれの構造及び相対位置が定められている。種類が異なる複数のバッテリ6が複数のバッテリ装着部7のそれぞれに同時に装着されると、1つのバッテリ6から別のバッテリ6に電流が流れてしまう現象が発生する可能性ある。本実施形態によれば、1つのバッテリ装着部7にバッテリ6が装着されているときに、他のバッテリ装着部7にバッテリ6を装着することができないので、上述の現象の発生が抑制される。
【0169】
<変形例>
上述の実施形態において、第2バッテリ装着部7Bが、第3バッテリ装着部7C及び第1バッテリ装着部7Aよりも下方に配置され、第3バッテリ装着部7Cと第1バッテリ装着部7Aとが左右方向に配置されてもよい。第3バッテリ装着部7Cが、第1バッテリ装着部7A及び第2バッテリ装着部7Bよりも下方に配置され、第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bとが左右方向に配置されてもよい。
【0170】
上述の実施形態において、第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bと第3バッテリ装着部7Cとは、左右方向に配置されてもよい。第1バッテリ装着部7Aと第2バッテリ装着部7Bと第3バッテリ装着部7Cとは、上下方向に配置されてもよい。
【0171】
上述の実施形態において、テレビ受像機1は、種類が異なるバッテリ6のそれぞれが装着される4つ以上のバッテリ装着部7を備えてもよい。
【0172】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0173】
図21は、本実施形態に係る表示装置100を示すブロック図である。上述の実施形態においては、表示装置1がテレビ受像機であることとした。本実施形態において、表示装置100は、テレビ放送受信機能及びテレビ放送出力機能を有しないモニタ装置である。以下の説明においては、表示装置100を適宜、モニタ装置100、と称する。
【0174】
図21に示すように、モニタ装置100は、操作パネル4と、操作回路5と、バッテリ6と、バッテリ装着部7と、電源回路8と、制御装置9と、表示駆動回路10と、表示部11と、音声駆動回路12と、スピーカ13とを備える。モニタ装置100は、
図1を参照して説明したテレビ受像機1とは異なり、アンテナ(2)及び受信回路(3)を有しない。
【0175】
また、モニタ装置100には、付属品16として、遠隔操作器16B(リモコン)、アダプタ16C、及びイヤホン16Dが付属されるものの、外部アンテナ(16A)は付属されない。
【0176】
第1データ通信部9Bは、外部機器14Bと有線通信する。第1データ通信部9Bは、接続端子15B及びケーブルを介して、外部機器14Bと通信する。接続端子15Bとして、USB端子が例示される。
【0177】
第2データ通信部9Cは、外部機器14Cと無線通信する。第2データ通信部9Cは、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)のような近距離無線通信規格に基づいて、外部機器14Cと通信する。
【0178】
外部機器14B及び外部機器14Cとして、スマートフォンが例示される。外部機器14Bは、第1データ通信部9Bと表示データ及び音声データを通信することができる。外部機器14Cは、第2データ通信部9Cと表示データ及び音声データを通信することができる。表示データとして、動画データ、画像データ(静止画像データ)、及び写真データが例示される。例えば外部機器14Bが有するストレージに表示データ及び音声データが記憶されている場合、外部機器14Bは、第1データ通信部9Bに表示データ及び音声データを送信することができる。同様に、外部機器14Cが有するストレージに表示データ及び音声データが記憶されている場合、外部機器14Cは、第2データ通信部9Cに表示データ及び音声データを送信することができる。外部機器14B又は外部機器14Cのストレージに記憶される表示データ及び音声データとして、外部サービスからダウンロードした表示データ及び音声データが例示される。外部サービスとして、動画配信サービス又はインターネットの動画共有サービスが例示される。なお、外部機器14Bは、外部機器14Bのストレージに表示データ及び音声データを記憶せずに、外部機器14Bの外部サービスから受信した表示データ及び音声データを第1データ通信部9Bに転送してもよい。同様に、外部機器14Cは、外部機器14Cの外部サービスから受信した表示データ及び音声データを第2データ通信部9Cに転送してもよい。外部機器14B又は外部機器14Cからモニタ装置100に転送される表示データ及び音声データとして、外部機器14B又は外部機器14Cでストリーミング再生されている表示データ及び音声データが例示される。処理部9Aは、外部機器14B及び外部機器14Cの少なくとも一方から送信された表示データ及び音声データを取得する。
【0179】
表示駆動回路10は、処理部9Aから出力された表示データに基づいて、表示部11を駆動する。表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイを含む。表示部11は、表示駆動回路10から出力された駆動信号に基づいて、表示データを表示する。
【0180】
音声駆動回路12は、処理部9Aから出力された音声データに基づいて、スピーカ13を駆動する。本実施形態において、スピーカ13は、第1スピーカ13Aと、第2スピーカ13Bとを含む。スピーカ13は、音声駆動回路12から出力された駆動信号に基づいて、音声を出力する。
【0181】
外部機器14B又は外部機器14Cがスマートフォンであり、スマートフォンのストレージに動画が記憶されている場合、モニタ装置100は、スマートフォンのストレージに記憶されている動画を表示することができる。スマートフォンのストレージに記憶される動画は、例えば動画配信サービス又はインターネットの動画共有サービスからダウンロードした動画でもよいし、スマートフォンのカメラを含む動画撮影機能により撮影された動画でもよい。なお、動画は、スマートフォンのストレージに記憶されなくてもよい。モニタ装置100に表示される動画は、例えばスマートフォンでストリーミング再生されている動画でもよい。インターネットの動画共有サービス又はインターネットテレビで視聴可能な動画がスマートフォンのデータ転送機能によりモニタ装置100に転送されてもよい。モニタ装置100は、動画でなく写真や画像を表示してもよい。モニタ装置100は、スマートフォンの表示画面そのものを表示してもよい。モニタ装置100の使用者は、モニタ装置100に表示される動画や写真等を楽しむことができる。
【0182】
なお、外部機器14Bは、第1データ通信部9Bと表示データを通信し、音声データを通信しなくてもよい。同様に、外部機器14Cは、第2データ通信部9Cと表示データを通信し、音声データを通信しなくてもよい。
【符号の説明】
【0183】
1…テレビ受像機(表示装置)、2…アンテナ、2A…第1アンテナ、2B…第2アンテナ、2C…連結機構、2D…連結機構、3…受信回路、4…操作パネル、4A…操作ボタン、4B…操作ボタン、4C…操作ボタン、4D…操作ボタン、4E…操作ボタン、4F…操作ボタン、4G…操作ボタン、4H…操作ボタン、5…操作回路、6…バッテリ、6A…第1バッテリ、6B…第2バッテリ、6C…第3バッテリ、7…バッテリ装着部、7A…第1バッテリ装着部、7B…第2バッテリ装着部、7C…第3バッテリ装着部、8…電源回路、9…制御装置、9A…処理部、9B…第1データ通信部、9C…第2データ通信部、10…表示駆動回路、11…表示部、12…音声駆動回路、13…スピーカ、13A…第1スピーカ、13B…第2スピーカ、14…外部機器、14A…外部機器、14B…外部機器、14C…外部機器、15A…接続端子、15B…接続端子、15C…アンテナ端子、15D…電源端子、15E…イヤホン端子、15R…読取装置、16…付属品、16A…外部アンテナ、16B…遠隔操作器、16C…アダプタ、16D…イヤホン、17…本体ハウジング、17A…前面、17B…後面、17C…上面、17D…下面、17E…左面、17F…右面、17G…第1内面、17H…第2内面、18…バッテリ収容部、18A…開口、18B…内面、18C…後端面、19…バッテリカバー、20…表示カバー、20H…凹部、20L…左端部、20R…右端部、20T…先端部、21…ハンドル、21B…ブリッジ部、21L…左アーム部、21R…右アーム部、22…カバー、23…カバー、24…前側脚部、25…後側脚部、26…ヒンジ、27…ロック機構、28…区画部材、29…付属品収容部、29A…第1付属品収容部、29B…第2付属品収容部、29C…第3付属品収容部、29M…開口、29S…底面、30…凹部、30A…凹部、30B…凹部、31…付属品固定部、32…バンド部材、32A…バンド部材、32B…バンド部材、33…固定部、34…回動機構、35…第1ヒンジ、36…第2ヒンジ、37…中間部材、38…物品収納部、38A…支持プレート、38B…収納空間、38C…仕切板、39L…左ヒンジ、39R…右ヒンジ、40…可動脚部、41…脚部ヒンジ、51…装着面、52…ハウジング、53…レール、54…突起部、55…解除ボタン、56…電源端子、57…通信端子、71…装着面、72…ガイド部、73…電源端子、74…通信端子、100…モニタ装置(表示装置)、FL…支持面。