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特許7409973ガスリークテスト用基準漏れ器およびヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。
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  • 特許-ガスリークテスト用基準漏れ器およびヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。 図1
  • 特許-ガスリークテスト用基準漏れ器およびヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。 図2
  • 特許-ガスリークテスト用基準漏れ器およびヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】ガスリークテスト用基準漏れ器およびヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/02 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
G01M3/02 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020101812
(22)【出願日】2020-06-11
(65)【公開番号】P2021196228
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】390019035
【氏名又は名称】株式会社フクダ
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 孝彰
(72)【発明者】
【氏名】田辺 明満
【審査官】瓦井 秀憲
(56)【参考文献】
【文献】特表2002-537552(JP,A)
【文献】特表2001-509257(JP,A)
【文献】国際公開第2015/056661(WO,A1)
【文献】特開2001-066216(JP,A)
【文献】登録実用新案第3219549(JP,U)
【文献】特開2004-184207(JP,A)
【文献】特開2003-185520(JP,A)
【文献】米国特許第04720994(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00- 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シール面と、上記第1シール面に開口する内部空間を有する本体と、
第2シール面を有し、上記第2シール面が上記第1シール面と対向するように配置される閉塞部材と、
上記第1シール面と上記第2シール面との間に介在された、トレーサガスを透過可能なガス透過部材と、
上記第1シール面と上記第2シール面の間が上記ガス透過部材によりシールされるように、上記閉塞部材を上記本体に着脱可能に締結する締結手段と、
を備えたことを特徴とするガスリークテスト用基準漏れ器。
【請求項2】
ネジを備え、上記ネジは、ヘッド部と上記ヘッド部から突出する雄ネジ部とを有し、
上記ヘッド部が上記閉塞部材として提供され、
上記締結手段は、上記本体の上記内部空間の内周に形成された雌ネジ部と、上記雄ネジ部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のガスリークテスト用基準漏れ器。
【請求項3】
上記ガス透過部材がエラストマーからなることを特徴とする請求項1または2に記載のガスリークテスト用基準漏れ器。
【請求項4】
上記ガス透過部材がヘリウム透過性を有していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のガスリークテスト用基準漏れ器。
【請求項5】
開閉可能なチャンバーと、上記チャンバー内に配置された開閉可能なワークカプセルと、上記チャンバーの内部空間を真空吸引する吸引手段と、ヘリウム検出手段と、を備えたヘリウムリークテスタを用意し、
請求項4に記載のガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間に所定量のヘリウムを密封し、上記ガスリークテスト用基準漏れ器を上記ワークカプセルにセットする準備工程と、
上記チャンバーを密封し上記ワークカプセルを開いた状態で、上記吸引手段により上記チャンバー内を真空吸引する真空吸引工程と、
上記真空吸引により上記チャンバー内が所定の真空度に達した時に、上記ワークカプセルを密封して所定時間維持することにより、上記ガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間から上記ガス透過部材を通過して上記ワークカプセル内に漏れ出てきたヘリウムを蓄積するヘリウム蓄積工程と、
上記所定時間経過後に、上記ワークカプセルを開くことにより蓄積されたヘリウムを上記チャンバーに放出し、上記吸引手段で吸引されたヘリウムを上記ヘリウム検出手段で検出する検出工程と、
を備えたことを特徴とするヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。
【請求項6】
上記準備工程において、上記ガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間に空気を密封し、上記ヘリウム蓄積工程において、空気中のヘリウムを上記ワークカプセルに蓄積することを特徴とする請求項5に記載のヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスリークテスタの校正等に用いられる基準漏れ器、およびこの基準漏れ器を用いてヘリウムリークテスタにおける基準漏れを検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているヘリウムリークテスタは、開閉可能なチャンバーと、このチャンバー内に配置され開閉可能なワークカプセルと、チャンバー内を真空吸引する吸引手段と、ヘリウム検出手段とを備えている。
【0003】
上記ヘリウムリークテスタにおいて、ヘリウムボンビングされたワーク(加圧ヘリウムガスに所定時間浸漬されたワーク)を、ワークカプセルにセットする。次に、チャンバーを密封しワークカプセルを開いた状態で吸引手段によりチャンバー内を真空吸引する。所定の真空度に達した時にワークカプセルを密封して所定時間維持する。ワークに微小欠陥がある場合には、上記ヘリウムボンビングによりワーク内にヘリウムが侵入しているので、このヘリウムが漏れ出てワークカプセルに蓄積される。
【0004】
上記所定時間経過後に、ワークカプセルを開き、蓄積されたヘリウムを一度にチャンバーに放出し、吸引手段で吸引されたヘリウムをヘリウム検出手段で検出する。検出されたヘリウム量を上記所定時間で除することにより、単位時間当たりのワークからのヘリウム漏れ量が得られる。この単位時間当たりのヘリウム漏れ量を閾値と比較することにより、ワークの良否判定を行うことができる。
【0005】
上記ヘリウムリークテスタでは、上記検出出力を校正するために、リークテスタのチャンバーに基準漏れ器が接続されている。この基準漏れ器は、真空吸引されたチャンバー内に所定量のヘリウムを供給するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】WO2015/56661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記ヘリウムリークテスタでの基準漏れは、試験対象のワークのリークテスト工程とは全く異なる工程で実行されるため、ワークの漏れと基準漏れを適切に対応させるのが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ガスリークテスト用基準漏れ器において、
第1シール面と、上記第1シール面に開口する内部空間を有する本体と、
第2シール面を有し、上記第2シール面が上記第1シール面と対向するように配置される閉塞部材と、
上記第1シール面と上記第2シール面との間に介在された、トレーサガスを透過可能なガス透過部材と、
上記第1シール面と上記第2シール面の間が上記ガス透過部材によりシールされるように、上記閉塞部材を上記本体に着脱可能に締結する締結手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、基準漏れ器は小型化が可能であり、ガス透過部材を介して、ガスボンビングされた試験対象のワークと同様にトレーサガスを漏出させることができるので、ワークカプセルにセットして試験対象のワークと同様の工程を経て基準漏れを検出することができ、ガスリークテスタの校正等を適切に行なうことができる。
【0010】
好ましくは、ネジを備え、上記ネジは、ヘッド部と上記ヘッド部から突出する雄ネジ部とを有し、上記ヘッド部が上記閉塞部材として提供され、上記締結手段は、上記本体の上記内部空間の内周に形成された雌ネジ部と、上記雄ネジ部と、を含む。
上記構成によれば、螺合により閉塞部材と本体を簡単な作業締結することができるとともに、より一層の小型化が可能である。
【0011】
好ましくは、上記ガス透過部材がエラストマーからなる。
好ましくは、上記ガス透過部材がヘリウム透過性を有している。
【0012】
本発明の他の態様は、ヘリウムリークテスタにおける基準漏れ検出方法において、開閉可能なチャンバーと、上記チャンバー内に配置された開閉可能なワークカプセルと、上記チャンバーの内部空間を真空吸引する吸引手段と、ヘリウム検出手段と、を備えたヘリウムリークテスタを用意し、
上記ガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間に所定量のヘリウムを密封し、上記ガスリークテスト用基準漏れ器を上記ワークカプセルにセットする準備工程と、
上記チャンバーを密封し上記ワークカプセルを開いた状態で、上記吸引手段により上記チャンバー内を真空吸引する真空吸引工程と、
上記真空吸引により上記チャンバー内が所定の真空度に達した時に、上記ワークカプセルを密封して所定時間維持することにより、上記ガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間から上記ガス透過部材を通過して上記ワークカプセル内に漏れ出てきたヘリウムを蓄積するヘリウム蓄積工程と、
上記所定時間経過後に、上記ワークカプセルを開くことにより蓄積されたヘリウムを上記チャンバーに放出し、上記吸引手段で吸引されたヘリウムを上記ヘリウム検出手段で検出する工程と、を備えたことを特徴とする。
上記方法によれば、基準漏れ器を用いて試験対象のワークと同様の工程で記述漏れを検出することができる。
【0013】
好ましくは、上記準備工程において、上記ガスリークテスト用基準漏れ器の上記内部空間に空気を密封し、上記ヘリウム蓄積工程において、空気中のヘリウムを上記ワークカプセルに蓄積する。
上記方法によれば、基準漏れ器のヘリウムガスボンビングを省略することができ、基準漏れ検出をより簡単に実行することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、基準漏れ器の小型化が可能であり、基準漏れ器をワークカプセルにセットして試験対象のワークと同様の工程で基準漏れを生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ヘリウムリークテスタの構成を示す概略図である。
図2】上記ヘリウムリークテスタの校正に用いられる、本発明の一実施形態に係る基準漏れ器の断面図である。
図3】上記基準漏れ器を分解して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に概略的に示すヘリウムリークテスタ(ガスリークテスタ)は、密閉された内部空間を有する電子部品等の小型のワークWの欠陥の有無を判定するために用いられる。ヘリウムリークテスタは、扉または蓋(図示しない)により開閉可能なチャンバー1と、チャンバー1内に配置され開閉可能なワークカプセル2と、エアシリンダを含みワークカプセル2を開閉する開閉機構3と、チャンバー1に接続された第1排気通路4および第2排気通路5と、第1、第2排気通路4、5の下流端に接続されたロータリーポンプ6と、第2排気通路5の途中に配置されたターボ分子ポンプ7と、ターボ分子ポンプ7の上段に接続され高感度でヘリウムを検出可能な質量分析計9(ヘリウム検出手段)と、を備えている。上記ロータリーポンプ6とターボ分子ポンプ7により吸引手段8が構成されている。
【0017】
第1排気通路4には、弁4aが設けられている。第2排気通路5には、チャンバー1とターボ分子ポンプ7との間に弁5aが設けられるとともに、ターボ分子ポンプ7とロータリーポンプ6との間に弁5bが設けられている。
【0018】
上記ヘリウムリークテスタにより実行されるリークテスト方法を簡単に説明する。なお、上記ロータリーポンプ6とターボ分子ポンプ7は、常時稼働している。
(準備工程)
試験対象となるワークWに予めヘリウムガス(トレーサガス)のボンビングを施す(加圧ヘリウムガス中に所定時間浸漬する)。ワークWは密封された内部空間を有しており、欠陥が無ければ内部空間にヘリウムガスが侵入せず、微小の欠陥があればヘリウムガスが侵入する。上記ヘリウムガスボンビングされたワークWを、チャンバー1の扉を開けて、開放状態のワークカプセル2にセットする。
【0019】
次に、図示しないコントローラにより以下のシーケンス制御が実行される。
(真空吸引工程)
チャンバー1を密封し、ワークカプセル2を開放したままの状態で、弁4aを開き、ロータリーポンプ6によりチャンバー1内の空気を粗引きする。チャンバー1に接続された圧力センサ(図示せず)の検出圧が所定の真空度に達したら、弁4aを閉じ、弁5a,5bを開き、ロータリーポンプ6とターボ分子ポンプ7の協働により、チャンバー1内の真空度を高める。
【0020】
(ヘリウム蓄積工程)
上記チャンバー1内がより高い所定の真空度に達した時に、開閉機構3を作動させてワークカプセル2を密封し、この密封状態を所定時間維持する。ワークWに微小の欠陥があり、ワークWの内部空間にヘリウムが侵入している場合には、この過程で真空状態にあるワークカプセル2にヘリウムが漏れ出て、蓄積される。
【0021】
(検出工程)
上記所定時間経過後に、開閉機構3を作動させてワークカプセル2を開く。これにより、ワークカプセル2に蓄積されたヘリウムが一度にチャンバー1内に拡散し、ターボ分子ポンプ7の中段へと吸い込まれる。ターボ分子ポンプ7の上段に接続された質量分析計9は、ターボ分子ポンプの中段で逆拡散したヘリウムを検出する。
質量分析計9で検出されたヘリウムの量を上記蓄積時間で除することにより、ワークWからの単位時間当たりのヘリウム漏れ量を演算し、これを閾値と比較してワークWの良否判定を行なう。
上記のようにワークカプセル2に蓄積されたヘリウムを検出するため、微量のヘリウムを高精度で検出することができる。
【0022】
次に、上記ヘリウムリークテスタの校正に用いられる基準漏れ器Rについて、図2図3を参照しながら説明する。基準漏れ器Rは、本体10と、ネジ20と、ヘリウム透過シート30(ガス透過部材)と、を備えている。
【0023】
上記本体10は、平坦な第1シール面11と、一端が第1シール面11に開口するネジ穴15(内部空間)とを有している。ネジ穴15の内周には雌ネジ部15aが形成されている。
上記ネジ20は、多角形状をなすヘッド部21(閉塞部材)と、雄ネジ部25とを有している。ヘッド部21の一方の面は、平坦な第2シール面22として提供される。雄ネジ部25は、第2シール面22の中心から第2シール面と直角をなして突出している。
上記ヘリウム透過シート30は、均一厚さのシートからなり、中央に貫通穴31を有して環状をなしている。ヘリウム透過シート30は、ヘリウム透過性(ガス透過性)を有し、その透過率が既知のエラストマー(弾性材料)により形成されている。
【0024】
上記ヘリウムリークテスタの校正のために、上記基準漏れ器Rを用いた基準漏れ検出方法が実行される。
(準備工程)
大気中において、ネジ穴15が開放された本体10の第1シール面11に、ヘリウム透過シート30を載せる。この際、ヘリウム透過シート30は、その貫通穴31がネジ穴15と一致するように位置決めされる。
【0025】
次に、ネジ20の雄ネジ部25をヘリウム透過シート30の貫通穴31からネジ穴15にねじ込む。雄ネジ部25とネジ穴15の雌ネジ部15aの螺合が進むと、ヘッド部21の第2シール面22がヘリウム透過シート30に接する。さらに螺合を進めると、ヘリウム透過シート30の弾性圧縮を伴って、第1シール面11と第2シール面22の間がシールされ、ネジ穴15は密封される。
上記説明から理解できるように、上記雄ネジ部25と雌ネジ部15aは、閉塞部材としてのヘッド部21を本体10に締結するための締結手段Tを提供する。
【0026】
上記ネジ20の螺合を進めると、ネジ穴15の体積は減少するが、その過程で、ネジ穴15の空気の一部は雄ネジ部25と雌ネジ部15aのねじ山間の遊びを介して外部へ逃げる。そのため、上記ネジ穴15の密封状態においてネジ穴15内は実質的に大気圧に維持されている。なお、ねじ山間の遊びを介して空気が十分に逃げない場合には、雄ネジ部25の外周または内部に逃がし通路を形成してもよい。
【0027】
上記のようにして組み立てた基準漏れ器Rをヘリウムリークテスタのワークカプセル1にセットする。
以下に実行される真空吸引工程、ヘリウム蓄積工程、検出工程は、上述したワークWに対するリークテスト工程と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0028】
ヘリウム蓄積工程において、基準漏れ器Rのネジ穴15に密封された空気中の5.2ppmのヘリウムは、ヘリウム透過シート30を通過して真空状態にあるワークカプセル1内に漏れて、蓄積される。ヘリウム透過シート30のヘリウム透過率が既知であり、単位時間当たりの漏れ量も既知であるから、質量分析計9で検出されるヘリウム量を上記所定時間で除した値を、上記既知の単位時間当たりの漏れ量と比較することにより、検出出力を校正することができる。
【0029】
本実施形態の基準漏れ器Rは、本体10とネジ20とヘリウム透過シート30からなり、簡単かつ小型な構造とすることができ、小型のワークカプセル1に密封することができる。しかも、ヘリウム透過シート30を用いて試験対象のワークWと似た漏れを実現できる。その結果、ワークWに対するリークテストと同様の工程を経て基準漏れ検出を実行することができ、リークテスタの校正等を適切に行なうことができる。
本実施形態では、基準漏れ器Rに密封された空気中のヘリウムの漏れを検出するので、事前に基準漏れ器Rにヘリウムボンビングを施さずに済む。
【0030】
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
締結手段は、上記実施形態の螺合構造のみならず、クランプ機構であってもよい。
基準漏れ器による基準漏れ量は、校正のみならず閾値決定のために用いてもよい。
基準漏れ器をヘリウムボンビングしてその内部空間にヘリウムを侵入させた後、ワークカプセルにセットして、真空吸引、ヘリウム蓄積、検出の工程を実行してもよい。
基準漏れ器は、ヘリウム以外のトレーサガスを用いるリークテストに用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、トレーサガスを用いるリークテストのための基準漏れ器に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
1 チャンバー
2 ワークカプセル
8 吸引手段
9 質量分析計(ヘリウム検出手段)
10 本体
11 第1シール面
15 ネジ穴(内部空間)
15a 雌ネジ部
20 ネジ
21 ヘッド部(閉塞部材)
22 第2シール面
25 雄ネジ部
30 ヘリウム透過シート(ガス透過部材)
R 基準漏れ器
T 締結手段
W ワーク
図1
図2
図3