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▶ ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】フロー制御プラグ固定
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/10 20060101AFI20231226BHJP
   A61M 39/20 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
A61M39/10
A61M39/20
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020543338
(86)(22)【出願日】2019-01-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 US2019012185
(87)【国際公開番号】W WO2019160614
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2021-11-09
(31)【優先権主張番号】15/896,257
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サクティベル カーティケヤン
(72)【発明者】
【氏名】スダーサン スリニヴァサン
【審査官】上石 大
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0239443(US,A1)
【文献】特表2010-508988(JP,A)
【文献】米国特許第05269771(US,A)
【文献】特表2014-533985(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/10
A61M 39/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルシステムであって、
凹部を有する外面を備えるルアーアダプタであって、延長チューブを介してカテーテルアダプタと結合するルアーアダプタと、
フロー制御プラグであって、
空気に対して透過性であり、血液に対して非透過性であるフィルタ要素を有する近位端部と、
シリンダと前記シリンダから離間したテーパー形状のルアーチップを有する遠位端部であって、前記シリンダの内面は前記凹部とスナップフィットで係合する突起部を含む遠位端部と、
を備えるフロー制御プラグと、
を備え、
前記シリンダは複数のスロットの間に配置された複数のアームを形成する前記複数のスロットを備え、前記複数のアームのうちの1つのアームの内面は前記突起部を含み、前記突起部の端部は、前記アームの縁部から間隔を空けて設けられている、カテーテルシステム。
【請求項2】
前記複数のスロットは前記シリンダを通り延びる、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項3】
前記複数のスロットは第1のスロットおよび第2のスロットを含み、前記複数のアームは第1のアームおよび第2のアームを含み、前記第1のスロットおよび前記第2のスロットは前記第1のアームと前記第2のアームとの間にそれぞれ配置され、前記第1のアームの内面は前記突起部を含み、前記第2のアームの内面は別の突起部を含み、その他の突起部はスナップフィットで前記ルアーアダプタの前記外面の前記凹部または別の凹部と係合する、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項4】
前記複数のアームの少なくとも1つの外面はグリップ要素を含む、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項5】
前記グリップ要素は、前記フロー制御プラグに対して長手方向に向けられたリブを含む、請求項4に記載のカテーテルシステム。
【請求項6】
前記近位端部の外面は複数のグリップ要素を含む、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項7】
前記複数のグリップ要素は前記フロー制御プラグに対して長手方向に向けられたリブを含む、請求項6に記載のカテーテルシステム。
【請求項8】
前記遠位端部は段付き面をさらに備え、前記遠位端部が前記近位端部から外向きに延び、前記段付き面を形成する、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項9】
前記シリンダは複数のアームおよび前記複数のアームの間に配置された複数のスロットを備え、前記複数のスロットは前記段付き面を通り延びる、請求項8に記載のカテーテルシステム。
【請求項10】
前記ルアーアダプタはYアダプタである、請求項1に記載のカテーテルシステム。
【請求項11】
輸送のためにフロー制御プラグをカテーテルシステムに固定する方法であって、
カテーテルシステムを提供することであって、前記カテーテルシステムは
カテーテルアダプタ、および延長チューブを介して前記カテーテルアダプタと結合するルアーアダプタであって、前記ルアーアダプタは第1のネジ山または凹部を有する外面を含む、カテーテルアダプタおよびルアーアダプタと、を備える、ことと、
目的地へ前記カテーテルシステムを輸送する前に、フロー制御プラグとカテーテルシステムの前記ルアーアダプタを結合することであって、前記フロー制御プラグは、
空気に対して透過性であり、血液に対して非透過性であるフィルタ要素を有する近位端部と、
シリンダと前記シリンダから離間したテーパー形状のルアーチップを有し、遠位開口部を定義する遠位端部であって、前記フィルタ要素と前記遠位開口部との間に延びる、閉塞されていない管腔を備え、前記シリンダの内面は第1のネジ山に対応する第2のネジ山または突起部を含む、遠位端部と、を備える、ことと、
を備え、前記カテーテルシステムを前記目的地へ輸送する前に、前記フロー制御プラグと前記カテーテルシステムの前記ルアーアダプタを結合することは、前記凹部を前記突起部とスナップフィットで係合すること、または前記第1のネジ山と前記第2のネジ山を嵌合することを備え、
前記シリンダは複数のスロットの間に配置された複数のアームを形成する前記複数のスロットを備え、前記複数のアームのうちの1つのアームの内面は前記突起部を含み、前記突起部の端部は、前記アームの縁部から間隔を空けて設けられている、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロー制御プラグ固定に関する。
【背景技術】
【0002】
輸液療法は、最も一般的な医療処置の1つである。入院、在宅医療、およびその他の患者は血管系に挿入された血管アクセス器具を介して、流体、医薬品、および血液製剤を受け取る。輸液療法は、感染症の治療、麻酔または鎮痛の提供、栄養補給の提供、癌性成長の治療、血圧と心調律の維持、またはその他の多くの臨床的に重要な用途に使用し得る。
【0003】
輸液療法は血管アクセス器具によって促進される。血管アクセス器具は患者の末梢または中心血管系にアクセスし得る。血管アクセス器具は、短期(数日)、中期(数週間)、または長期(数ヶ月から数年)間、留置されることがある。血管アクセス器具は持続輸液療法または断続療法に使用され得る。
【0004】
一般的な血管アクセス器具は患者の静脈に挿入されるカテーテルである。カテーテルの長さは末梢アクセス用の数センチメートルから中心アクセス用の数十センチメートルまでさまざまであり得る。カテーテルは経皮的に挿入してもよく、または患者の皮膚の下に外科的に埋め込んでもよい。カテーテルは多くの流体を同時に注入するために、単一の管腔または複数の管腔を有し得る。
【0005】
カテーテルを含むカテーテルシステムの1つの例は、ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーのBD NEXIVA(商標)閉鎖IV(静脈)カテーテルシステムである。このシステムには、オーバーザニードル、末梢血管内用のカテーテル、一体型の延長チューブ、Yアダプタ、スライドクランプ、フロー制御プラグ、ルアーアクセスポート、パッシブニードルシールディングメカニズムが含まれている。
【0006】
BD NEXIVA(商標)静脈カテーテルシステムの設計は、カテーテル挿入時に臨床医またはオペレーターを血液曝露から防ぐための閉鎖型システムと言うことができる。針は密封するセプタムを通して引き抜かれるので、針が取り外されYアダプタの両方のポートが閉じられた後、カテーテル挿入中、NEXIVA(商標)器具内に血液が収容される。針がセプタムを通過するときに針にかかる圧力は、針から血液を拭い落とし、潜在的な血液曝露をさらに減らす。一体型の延長チューブのクランプは、フロー制御プラグが輸液セット接続部やルアーアクセスポートなどの別の血管アクセス器具と交換される際の血液曝露を排除するために設けられる。
【0007】
BD NEXIVA(商標)閉鎖静脈カテーテルシステムなどのカテーテルシステムの使用を開始する現在の手順は以下の通りである。器具のオペレーターは針を患者の血管系に挿入し、血液の逆流が器具内に移動するのを待って、針が患者の血管系内に適切に設置されていることを確認する。血液が器具に入るときに、フロー制御プラグが空気を器具から逃がすのを可能にするので、血液は器具のカテーテルの中およびそれに沿って移動する。場合によっては、オペレーターが適切な配置を確認した後、オペレーターは、カテーテルシステムをクランプで閉鎖して、カテーテルシステムを通る血液の進行を停止し、フロー制御プラグを取り外し、フロー制御プラグを輸液セット接続部またはルアーアクセスポートなどの別の血管アクセス器具と交換し、カテーテルシステムのクランプを開放し、血液をカテーテルシステムから患者の血管系内へ洗い流し、カテーテルシステムをクランプで再閉鎖し得る。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、一般に、フロー制御プラグおよび関連する器具、システム、および方法に関する。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグは安全な方法でカテーテルシステムのルアーアダプタに固定し得、これは使用前にルアーアダプタからフロー制御プラグが偶発的に外れるのを防ぎ得る。フロー制御プラグがルアーアダプタから途中で外れると、フロー制御プラグが汚染され、フロー制御プラグが使用できなくなる場合があり得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグはまた、液密的にルアーアダプタに固定され得、これは重要なことだが、カテーテルシステムからの流体の漏出を防止し得る。いくつかの実施形態では、また例えば、フロー制御プラグは、グリップ要素および/または可撓性アームを含む組立中または使用前のフロー制御プラグのルアーアダプタへの取り付けを容易にする1つ以上の特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグはフロー制御プラグとルアーアダプタとの間の接続を行うために必要な軸力およびトルクを低減する1つ以上の特徴を含み得る。
【0009】
本開示で使用される場合、「遠位」という用語は、ユーザーからより遠い静脈カテーテルシステムまたはその構成要素の一部を指し、「近位」という用語は、ユーザーから近い静脈カテーテルシステムまたはその構成要素の一部を指す。本開示で使用される場合、「ユーザー」という用語は、臨床医、医師、看護師、またはその他の任意のケア提供者を指し得、またサポート要員を含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタから遠位方向に延びるカテーテル、カテーテルを通して針が挿入位置状態にあるときにカテーテルの遠位先端を越えて延びる針、ルアーアダプタ、延長チューブ、およびフロー制御プラグのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタはサイドポートを含み得、これは延長チューブに結合され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタはセプタムを含み得、これは針が後退することに応答して針が移動するのを通して、針チャンネル内に配置され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタの流体経路は、セプタムの遠位のカテーテルアダプタの管腔、サイドポート、延長チューブ、およびルアーアダプタのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、ルアーアダプタは採血および/または輸液手段などの別の血管アクセス器具に接続可能であり得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは静脈(IV)カテーテルシステムを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムは、例えば、BD NEXIVA(商標)閉鎖静脈カテーテルシステム、BD NEXIVA(商標)DIFFUSICS(商標)閉鎖静脈カテーテルシステム、BD SAF-T-INTIMA(商標)、閉鎖静脈カテーテルシステム、またはBecton Dickinson PEGASUSTM安全閉鎖静脈カテーテルシステムなどの一体型または閉鎖カテーテルシステムを含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、ルアーアダプタは、シングルポートアダプタ、デュアルポートアダプタ、Yアダプタ、または別の適切なタイプのルアーアダプタを含み得る。いくつかの実施形態では、ルアーアダプタは外面を含み得、これは凹部を含み得る。いくつかの実施形態では、ルアーアダプタは延長チューブを介してカテーテルアダプタに結合され得る。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムはフロー制御プラグを含み得、これは近位端部および遠位端部を含み得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグの近位端部はフィルタ要素を含み得、これは空気に対して透過性であり、血液に対して非透過性であり得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグの遠位端部は、シリンダと、シリンダから離間したテーパー形状のルアーチップと、を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、シリンダの内面は凹部とスナップフィットで係合する突起部を含み得、これはフロー制御プラグをルアーアダプタに固定し得る。いくつかの実施形態では、ルアーアダプタの外面はネジ山を含み得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグの遠位端部は対応するネジ山を含み得、これはネジ山と嵌合してフロー制御プラグをルアーアダプタに固定し得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、シリンダは複数のスロットを含み得、これはシリンダの複数のアームを形成し得る。アームはスロットの間に配置され得る。いくつかの実施形態では、スロットはシリンダを通って延び得る。いくつかの実施形態では、アームの1つの内面は突起部を含み得る。いくつかの実施形態では、複数のアームはそれぞれ別の突起部を含み得、これはルアーアダプタの外面の凹部または別の凹部とスナップフィットで係合し得る。例えば、スロットは第1のスロットおよび第2のスロットを含み得、アームは第1のアームおよび第2のアームを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のスロットおよび第2のスロットは、第1のアームと第2のアームとの間に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のアームの内面は突起部を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のアームの内面は別の突起部を含み得る。いくつかの実施形態では、その他の突起部はルアーアダプタの外面の凹部または別の凹部とスナップフィットで係合され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、遠位端部は段付き面を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端部は近位端部から外向きに延びて、段付き面を形成し得る。いくつかの実施形態では、スロットは段付き面を通って延び得る。いくつかの実施形態では、段付き面は環状であり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、シリンダの外面は1つ以上の第1のグリップ要素を含み得る。例えば、1つ以上のアームの外面は、1つ以上の第1のグリップ要素を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素はリブを含み得、これはフロー制御プラグに対して長手方向に向けられ得る。いくつかの実施形態では、近位端部の外面は1つ以上の第2のグリップ要素を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のグリップ要素はリブを含み得、これはフロー制御プラグに対して長手方向に向けられ得る。いくつかの実施形態では、シリンダは第1のグリップ要素の第1の数を含み得る、および/または近位端部の外面は第2のグリップ要素の第2の数を含み得る。いくつかの実施形態では、第2の数は第1の数よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素のそれぞれの幅は第2のグリップ要素のそれぞれの幅よりも大きくてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、輸送のためにフロー制御プラグをカテーテルシステムに固定する方法は、カテーテルシステムを提供すること、および/またはカテーテルシステムを目的地に輸送する前にフロー制御プラグをカテーテルシステムのルアーアダプタに結合することと、を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムを目的地に輸送する前にフロー制御プラグをカテーテルシステムのルアーアダプタに結合することは、凹部を突起部にスナップフィットで係合させること、または対応するネジ山にネジ山を嵌合させることと、を含む。
【0018】
前記一般的な説明及び以下の詳細な説明はどちらも例示的および説明的であり、特許請求の範囲と同様に発明を限定するものではないと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
例示的な実施形態は添付の図面を使用することにより、さらに具体的および詳細に、記載および説明される。
【0020】
図1図1は、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルシステムの上方斜視図である。
図2A図2Aは、いくつかの実施形態による、例示的なネジ式ルアーアダプタの上方斜視図である。
図2B図2Bは、いくつかの実施形態による、図2Aのネジ式ルアーアダプタの上面図である。
図2C図2Cは、いくつかの実施形態による、図2Aのネジ式ルアーアダプタの側面図である。
図2D図2Dは、いくつかの実施形態による、図2Cの線2D-2Dに沿った、図2Aのネジ式ルアーアダプタの断面図である。
図2E図2Eは、いくつかの実施形態による、図2Aのネジ式ルアーアダプタの近位端部図である。
図3A図3Aは、いくつかの実施形態による、例示的なネジ式フロー制御プラグの上方斜視図である。
図3B図3Bは、いくつかの実施形態による、図3Aのネジ式フロー制御プラグの上面図である。
図3C図3Cは、いくつかの実施形態による、図3Bの線3C-3Cに沿った、図3Aのネジ式フロー制御プラグの断面図である。
図4A図4Aは、いくつかの実施形態による、図3Aのネジ式フロー制御プラグに結合された図2Aのネジ式ルアーアダプタの上方斜視図である。
図4B図4Bは、いくつかの実施形態による、図3Aのネジ式フロー制御プラグに結合された図2Aのネジ式ルアーアダプタの上面図である。
図4C図4Cは、いくつかの実施形態による、図4Bの線4C-4Cに沿った、図3Aのねじ付きフロー制御プラグに結合された図2Aのネジ式ルアーアダプタの断面図である。
図4D図4Dは、いくつかの実施形態による、図3Aのネジ式フロー制御プラグに結合された図2Aのネジ式ルアーアダプタの側面図である。
図5A図5Aは、いくつかの実施形態による、別のフロー制御プラグの上方斜視図である。
図5B図5Bは、いくつかの実施形態による、図5Aのフロー制御プラグの上面図である。
図5C図5Cは、いくつかの実施形態による、図5Bの線5C-5Cに沿った、図5Aのフロー制御プラグの断面図である。
図6A図6Aは、いくつかの実施形態による、別のルアーアダプタと結合された図5Aのフロー制御プラグの上方斜視図である。
図6B図6Bは、いくつかの実施形態による、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図5Aのフロー制御プラグの上面図である。
図6C図6Cは、いくつかの実施形態による、図6Bの線6C-6Cに沿った、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図5Aのフロー制御プラグの断面図である。
図6D図6Dは、いくつかの実施形態による、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図5Aのフロー制御プラグの側面図である。
図7A図7Aは、いくつかの実施形態による、別のフロー制御プラグの上方斜視図である。
図7B図7Bは、いくつかの実施形態による、図5Aのフロー制御プラグの上面図である。
図7C図7Cは、いくつかの実施形態による、図7Bの線7C-7Cに沿った、図7Aのフロー制御プラグの断面図である。
図7D図7Dは、いくつかの実施形態による、図7Aのフロー制御プラグの側面図である。
図8A図8Aは、いくつかの実施形態による、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図7Aのフロー制御プラグの上方斜視図である。
図8B図8Bは、いくつかの実施形態による、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図7Aのフロー制御プラグの上面図である。
図8C図8Cは、いくつかの実施形態による、図8Bの線8C-8Cに沿った、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図7Aのフロー制御プラグの断面図である。
図8D図8Dは、いくつかの実施形態による、図6Aのその他のルアーアダプタと結合された図7Aのフロー制御プラグの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
発明の詳細説明
本発明の現在好ましい実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解されるであろう。ここで、同様の参照番号は、同一または機能的に同様の要素を示す。本明細書の図に一般的に説明および図示されている本発明の構成要素は、多種多様な異なる構成で構成および設計できることは容易に理解されよう。したがって、図に表される以下のより詳細な説明は、請求される本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の現在好ましい実施形態の単なる代表である。
【0022】
図1に示されるように、例えば、ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーによるBD NEXIVA(商標)閉鎖IV(静脈)カテーテルシステムなどのカテーテルシステム10は、患者の血管系と流体を連通させるために使用される。図1に示すようなカテーテルシステム10の例は、導入用の針12と、ポリウレタン製のオーバーザニードルの末梢血管内用のカテーテル14と、Yアダプタ18およびスライドクランプ20付きの一体型の延長チューブ16と、フロー制御プラグ22と、ルアーアクセスポート24と、パッシブニードルシールディングメカニズム26と、カテーテル14が延びるカテーテルアダプタ28と、を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の血管アクセス器具を接続するために使用される任意のアダプタが、Yアダプタ18の代わりに使用され得る。
【0023】
カテーテルシステム10は、カテーテル14挿入処置中にユーザーを血液曝露から保護する理由で、閉鎖システムである。密封するセプタムを通して針12が引き抜かれるので、針12が取り外されYアダプタ18の両方のポートが閉じられた後、血液はカテーテル14挿入中、カテーテルシステム10内に収容される。針12がセプタムを通過するときに針にかかる圧力は、針12から血液を拭い落とし、潜在的な血液曝露をさらに減らす。一体型の延長チューブ16のスライドクランプ20は、フロー制御プラグ22が輸液セット接続部または別のルアーアクセスポート24などの別の血管アクセス器具と交換される際の血液曝露を排除するために設けられる。
【0024】
上述したように、カテーテルシステム10の使用を開始する現在の手順は以下の通りである。ユーザーは針12を患者の脈管構造に挿入し、血液の逆流がカテーテルシステム10内に移動するのを待って、針12が患者の脈管構造内に適切に設置されていることを確認し得る。血液は針12とカテーテル14との間の空間内をカテーテル14内に沿って移動する。これは、血液がカテーテルシステム10に入るときに、フロー制御プラグ22が空気をカテーテルシステム10から逃がすことを可能にするために在る。オペレーターが適切な配置を確認した後、カテーテルシステム10の適切な通気が行われた後、ユーザーは延長チューブ16をクランプで閉鎖し、カテーテル14を通る血液の進行を停止し、フロー制御プラグ22を取り外し、フロー制御プラグ22を輸液セット接続部またはルアーアクセスポート24と同様または同一のルアーアクセスポートなどの別の血管アクセス器具と交換し得る。場合によっては、その後ユーザーは延長チューブ16のクランプを開放し、血液をカテーテル14から患者の脈管構造内に洗い流し、延長チューブ16のクランプを再閉鎖し得る。代替のフロー制御プラグ、ルアーアダプタ、および通気手順が望ましく、図1に続く図を参照して説明する。
【0025】
次に図2Aから2Eを参照すると、いくつかの実施形態による、カテーテルシステム10の例示的なYアダプタ30が示されている。いくつかの実施形態では、2つ以上の血管アクセス器具を接続するために使用される任意のアダプタがYアダプタ30の代わりに使用され得る。図2Aから2Eに示すように、いくつかの実施形態では、Yアダプタ30の外面は1つ以上のネジ山32を含み得る。いくつかの実施形態では、Yアダプタ30の第2のポートはネジ山32を有する外面を含み得る。したがって、いくつかの実施形態では、ルアーアクセスポート24とYアダプタの第2のポートの両方にネジを切り得る。
【0026】
次に図3Aから3Cを参照すると、カテーテルシステム10はフロー制御プラグ34を含み得、これは例えばYアダプタ30に結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34はYアダプタ30に取り外し可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34は近位端部36および遠位端部38を含み得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグの近位端部36、これは通気またはフィルタ要素40を含み得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40は気体透過性であり得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40は空気に対して透過性であり、血液に対して非透過性であり得る。いくつかの実施形態では、遠位端部38はルアーロック部分を含み得、これはシリンダ42を含み得るが、いくつかの実施形態では、ルアーロック部分も概して円筒形であり得る。いくつかの実施形態では、遠位端部38は、シリンダ42と、シリンダ42から離間したテーパー形状のルアーチップ44と、を含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、シリンダ42およびルアーチップ44は雌ルアーフィッティングに接続するようなサイズおよび構成にされ得る。いくつかの実施形態では、ルアーチップ44はシリンダ42の遠位端部まで遠位に延び得る。いくつかの実施形態では、シリンダ42の内面は1つ以上の対応するネジ山46を含み得、これはフロー制御プラグ34をYアダプタ30に固定するためにネジ山32に嵌合し得る。いくつかの実施形態では、遠位端部38は段付き面48を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端部38は近位端部36から外向きに延びて、段付き面48を形成し得る。いくつかの実施形態では、段付き面48は環状であり得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、シリンダ42の外面は1つ以上の第1のグリップ要素50を含み得る。いくつかの実施形態では、図3Aから3Bに示されるように、第1のグリップ要素50はリブを含み得、これはフロー制御プラグに対して長手方向に向けられ得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素50は段付き面48から延び得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素50は、例えば、図3Aから3Bに示されるように、シリンダ42の全長に沿って延び得、これはユーザーによる遠位端部38の把持を容易にし得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素50はシリンダ42の長さの一部に沿って延び得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、近位端部36の外面は1つ以上の第2のグリップ要素52を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のグリップ要素52はリブを含み得、これはフロー制御プラグ34に対して長手方向に向けられ得る。いくつかの実施形態では、シリンダ42は第1のグリップ要素50の第1の数を含み得る、および/または近位端部36の外面は第2のグリップ要素52の第2の数を含み得る。いくつかの実施形態では、第2の数は第1の数よりも大きくてもよい。第1のグリップ要素50よりも多い第2のグリップ要素52の数を有することは、Yアダプタ30およびフロー制御プラグ34の結合および/または分離中に、手の親指が近位端部36上に置かれている間、手のひらの配置を容易にし得る。いくつかの実施形態では、近位端部36は6個から8個の第2のグリップ要素52を含み得、これは近位端部36の円周の周りに間隔を空けて設けられ得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素50のそれぞれの幅は第2のグリップ要素52のそれぞれの幅よりも大きくてもよく、これは親指による把持を容易にし得る。いくつかの実施形態では、第1のグリップ要素50は、例えば、図3Cに示されるように、互いに対向し得、これはユーザーの親指による遠位端部38の把持を容易にし得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、フィルタ要素40は濾紙を含み得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40は不織ナイロン支持体上に塗布されたアクリルコポリマー膜を含み得る。これらおよびその他の実施形態では、フィルタ要素40はVERSAPOR(商標)800R膜または別の適切な膜を含み得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40は疎油性および/または疎水性材料であり得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素は10秒間5psiの最小水圧に曝された場合、水を漏らし得ない。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40を通過する空気流の速度は、0.1psiまたは1.0psiの空気圧に曝された場合、5cc/分と50cc/分との間であり得る。いくつかの実施形態では、フィルタ要素40はフロー制御プラグ34の近位端部に取り付けられ得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34は滅菌されYアダプタ30に結合され得る。Yアダプタ30に結合されたフロー制御プラグ34を含むカテーテルシステム10は包装され、例えば、病院、診療所、またはその他の施設などの目的地に輸送され得る。フロー制御プラグ34をYアダプタ30に固定することは、フロー制御プラグ34が輸送中にYアダプタ30から緩むおよび/または落下するのを防ぎ得るが、これはさもなければ経年劣化またはYアダプタ30へのフロー制御プラグ34の安全でない取り付けのために発生する。いくつかの実施形態では、本開示で概説するように、フロー制御プラグ34をYアダプタ30に固定することにより、フロー制御プラグ34がYアダプタ30から早期に切り離され、次いでフロー制御プラグの汚染が起こり、フロー制御プラグが使用できなくなること、を避け得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34は、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、グリコール修飾ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、または医療器具で使用されるその他の成形可能なプラスチック材料などの1つ以上のプラスチック材料で構成され得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34は130℃の溶融温度を有し得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34はISO594-1に準拠し得る。
【0033】
次に図4Aから図4Dを参照すると、いくつかの実施形態では、Yアダプタ30のネジ山32はフロー制御プラグ34の対応するネジ山46と嵌合して、フロー制御プラグ34をYアダプタ30に固定し得る。いくつかの実施形態では、遠位端部38またはシリンダ42の最大外径は、近位端部36(近位端部の表面から突出する第2のグリップ要素52を含み得る)の最大直径よりも大きくてもよく、これはユーザーによるフロー制御プラグ34の把持を容易にし得る。いくつかの実施形態では、近位端部36は概して円筒形であり得る。いくつかの実施形態では、近位端部36は、例えば、図4Cに示されるように、テーパー状であり得る。
【0034】
次に図5Aから5Cを参照すると、いくつかの実施形態では、別のフロー制御プラグ54のシリンダ42は、1つ以上の突起部56を有する内面を含み得、これは、たとえば、図6Aから6Cに示されるYアダプタ5などの別のYアダプタとスナップフィットで係合し得る。突起部56は様々な形状およびサイズを含み得る。いくつかの実施形態では、シリンダ42の内面は1つ以上の環状の突起部56を含み得る。いくつかの実施形態では、突起部56は、リブまたはフランジを含み得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ54は、図3および4のフロー制御プラグ34を含む、またはそれに対応し得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ54はフロー制御プラグ34の1つ以上の特徴を含み得る。例えば、フロー制御プラグ54は第1のグリップ要素50および/または第2のグリップ要素52を含み得る。別の例として、フロー制御プラグ54の近位端部36はフィルタ要素40を含み得る。
【0035】
次に図6Aから図6Dを参照すると、いくつかの実施形態では、突起部56はYアダプタ58の1つ以上の凹部60とスナップフィットで係合し、フロー制御プラグ54をYアダプタ58に固定し得る。いくつかの実施形態では、凹部60は突起部56をスナップフィットで受け入れるように構成された様々な形状およびサイズを含み得る。いくつかの実施形態では、凹部60はそれぞれ溝を含み得る。いくつかの実施形態では、特定の凹部60はリッジまたはフランジによって形成され得、スナップフィットで1つ以上の特定の突起部56を受け入れ得る。いくつかの実施形態では、リッジは環状であり得る。いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ34はスナップフィットを解除し得るように、Yアダプタ58に取り外し可能に結合し得る。
【0036】
次に図7Aから7Dを参照すると、いくつかの実施形態では、別のフロー制御プラグ62のシリンダ42は1つ以上のスロット64を含み得、これはシリンダ42の複数のアーム66を形成し得る。アーム66はスロット64の間に配置され得る。いくつかの実施形態では、スロット64は少なくとも部分的にシリンダ42を通って延び得る。いくつかの実施形態では、スロット64は概してフロー制御プラグ62の長手方向軸と一直線にされ得る。いくつかの実施形態では、アーム66のそれぞれはシリンダ42の壁の湾曲部分を形成し得る。いくつかの実施形態では、段付き面48はスロット6によって複数のセクションに分割され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、スロット64およびアーム66は、フロー制御プラグがYアダプタに向かって移動すると、アーム66が外側に付勢し、スナップフィットで突起部56および凹部60が係合するのを容易にし、突起部56を凹部60にさらに容易にアクセスさせ得る。いくつかの実施形態では、スロット64は段付き面48を通って延びなくてもよい。いくつかの実施形態では、スロット64は段付き面48を通って延び、近位端部36に近接し得、これはフロー制御プラグ62がYアダプタ58に結合されている場合、アーム66が外側にさらに容易に付勢するのを可能にし得る。いくつかの実施形態では、スロット64は突起部56および凹部60をスナップフィットで係合するのに必要な力を低減し得る。いくつかの実施形態では、突起部56の端部は、突起部56が配置される特定のアーム66の縁部から間隔を空けて設けられ、フロー制御プラグ54をYアダプタ5から取り外すのに必要な、および/またはフロー制御プラグ54をYアダプタ5に結合する力を低減し得る長さを突起部56に与え得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ62は図3から4のフロー制御プラグ34および/または図5から6のフロー制御プラグ54を含む、またはそれに対応し得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ62はフロー制御プラグ54および/またはフロー制御プラグ34の1つ以上の特徴を含み得る。例えば、フロー制御プラグ62は第1のグリップ要素50および/または第2のグリップ要素52を含み得る。別の例として、フロー制御プラグ62の近位端部36はフィルタ要素40を含み得る。また、フロー制御プラグ34および/またはフロー制御プラグ54はフロー制御プラグ62の1つ以上の特徴を含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、1つ以上のアーム66の内面は特定の突起部56を含み得て、これは特定の凹部60とスナップフィットで係合し得る。いくつかの実施形態では、例えば図7Aに示されるように、遠位端部38は第1のスロット64aおよび第2のスロット64b(本明細書ではまとめて「スロット64」と呼ばれ得る)を含み得、アーム66は第1のアーム66aおよび第2のアーム66b(これは、本明細書ではまとめて「アーム66」と呼ばれ得る)を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のスロット64aおよび第2のスロット64bは、第1のアーム66aと第2のアーム66bとの間に配置され得る。いくつかの実施形態では、例えば図7に示されるように、段付き面66aは第1のアーム48aに近接し得、および/または段付き面48bは第2のアーム66に近接し得る。
い。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1のアーム66aの内面は第1の突起部56を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のアーム66bの内面は第2の突起部56を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の突起部56は第2の突起部56に対向し得る。いくつかの実施形態では、第1および第2の突起部56は、Yアダプタ58の外面に配置された単一の凹部60または複数の凹部60とスナップフィットで係合され得る。
【0041】
次に図8Aから図8Dを参照すると、いくつかの実施形態では、突起部56はYアダプタ58の1つ以上の凹部60とスナップフィットで係合し、フロー制御プラグ54をYアダプタ58に固定し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の血管アクセス器具を接続するために使用され得る任意のアダプタがYアダプタ30の代わりに使用され得る。いくつかの実施形態では、シリンダ42の内面またはアーム66の内面は1つ以上の凹部60を含み得るが、Yアダプタ58の外面は1つ以上の突起部56を含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、フロー制御プラグ54および/またはフロー制御プラグ62は滅菌され、Yアダプタ58に結合され得る。その後、Yアダプタ58に結合されたフロー制御プラグ54またはフロー制御プラグ62を含むカテーテルシステム10は、包装され、例えば病院、診療所、またはその他の施設などの目的地に輸送され得る。いくつかの実施形態では、本開示で概説されるように、フロー制御プラグ54および/またはフロー制御プラグ62をYアダプタ58に固定することは、輸送中にフロー制御プラグ54および/またはフロー制御プラグ62がYアダプタ58から緩むおよび/または落下するのを防ぎ得るが、これはさもなければ経年劣化またはフロー制御プラグ54および/またはフロー制御プラグ62のYアダプタ58への安全でない取り付けのために発生する。
【0043】
いくつかの実施形態では、輸送のためにフロー制御プラグをカテーテルシステムに固定する方法はカテーテルシステムを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルシステムを目的地に輸送する前に、フロー制御プラグを滅菌および/またはカテーテルシステムのルアーアダプタに結合することを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルシステムを目的地に輸送する前に、フロー制御プラグをカテーテルシステムのルアーアダプタに結合することは、凹部を突起部にスナップフィットで係合させる、または対応するネジ山にネジ山を嵌合することを含む。
【0044】
本発明は、その構造、方法、または本明細書で広く説明され、以下で特許請求されるその他の本質的な特徴から逸脱することなく、その他の特定の形で実施し得る。説明された実施形態および実施例は、あらゆる点で例示としてのみ考慮され、限定として考慮されるべきではない。従って、本発明の範囲は先述の明細書によってではなく付属する請求項によって示される。請求項と均等の意味および範囲内に収まる全ての変更は、本発明の範囲に包含されるべきである。
【0045】
本明細書に列挙されたすべての例および条件付き言語は、読者が本発明および発明者によって当技術分野を促進するために提供された概念を理解するのを助ける教育的目的を意図しており、そのような具体的に列挙された例および条件に限定されないと解釈すべきである。本発明の実装を詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換、および代替を行うことができることを理解されたい。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D