(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】テープフィーダ
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
H05K13/02 B
(21)【出願番号】P 2021538578
(86)(22)【出願日】2019-08-06
(86)【国際出願番号】 JP2019030805
(87)【国際公開番号】W WO2021024365
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2021-10-15
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】橋本 英樹
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/029726(WO,A1)
【文献】特開2017-034170(JP,A)
【文献】特開2001-053493(JP,A)
【文献】特開2015-037084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00 - 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業ヘッドが回路機材に対してアキシャルリード部品の装着作業を行う部品実装装置に設けられた保持台に着脱可能に装着され
て部品供給位置において前記アキシャルリード部品を供給するものであり、
送りアームが自身の下縁に形成された鋸刃形状の複数の送り刃をキャリアテープに複数のアキシャルリード部品のリード線がテーピングされたテープ化アキシャル部品
に上方から係合して前記部品供給位置に向かって移動することで前記テープ化アキシャル部品を水平な姿勢で搬送
し、
前記送りアームによって前記部品供給位置に向かって搬送された前記テープ化アキシャル部品の前記リード線を切断して前記キャリアテープからアキシャルリード部品を切り離し、
水平な姿勢で搬送される前記テープ化アキシャル部品の搬送高さの上方にある
前記部品供給位置に支持部材が前記キャリアテープから切り離したアキシャルリード部品を支持して上昇させ
ることで前記部品供給位置において前記アキシャルリード部品をひとつずつ供給
し、前記部品供給位置において供給された前記アキシャルリード部品が前記作業ヘッドにより上方から保持されるテープフィーダであって、
前記部品供給位置の下流側に固定的に配設されており、前記部品供給位置に到着した前記キャリアテープから切り離したアキシャルリード部品に
水平方向から光を照射して
前記アキシャルリード部品の有無を検出する光学式センサを備えたテープフィーダ。
【請求項2】
前記支持部材は前記アキシャルリード部品のリードを下方から支持するものであり、
前記キャリアテープから前記アキシャルリード部品を切り離すときに前記支持部材に支持されたアキシャルリード部品のリード線を上方からクランプするクランプ装置を備える請求項1に記載のテープフィーダ。
【請求項3】
前記キャリアテープにテーピングされたアキシャルリード部品の切り離しと前記水平な姿勢であるテープ化アキシャル部品の搬送とを1のアクチュエータにより駆動する請求項2に記載のテープフィーダ。
【請求項4】
前記クランプ装置による前記アキシャルリード部品のリード線のクランプが解除された状態で、前記部品供給位置において前記支持部材に支持された前記アキシャルリード部品を供給する請求項2または請求項3に記載のテープフィーダ。
【請求項5】
前記テープフィーダは、
屈曲されたリードのアキシャルリード部品を前記部品供給位置において供給するために、当該アキシャルリード部品のリードを屈曲するための屈曲装置を備え、
前記屈曲装置を駆動する1のアクチュエータの駆動によって、前記クランプ装置による前記アキシャルリード部品のリード線に付勢されたクランプを解除する請求項4に記載のテープフィーダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリアテープと、キャリアテープに保持された複数の電気部品を備えたテープ化電気部品を用いて供給位置において電気部品を供給するテープフィーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献には、テープ化電気部品を用いて供給位置において電気部品を供給するテープフィーダが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、テープ化電気部品を用いて供給位置において好適に電気部品を供給することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本明細書は、作業ヘッドが回路機材に対してアキシャルリード部品の装着作業を行う部品実装装置に設けられた保持台に着脱可能に装着されて部品供給位置において前記アキシャルリード部品を供給するものであり、送りアームが自身の下縁に形成された鋸刃形状の複数の送り刃をキャリアテープに複数のアキシャルリード部品のリード線がテーピングされたテープ化アキシャル部品に上方から係合して前記部品供給位置に向かって移動することで前記テープ化アキシャル部品を水平な姿勢で搬送し、前記送りアームによって前記部品供給位置に向かって搬送された前記テープ化アキシャル部品の前記リード線を切断して前記キャリアテープからアキシャルリード部品を切り離し、水平な姿勢で搬送される前記テープ化アキシャル部品の搬送高さの上方にある前記部品供給位置に支持部材が前記キャリアテープから切り離したアキシャルリード部品を支持して上昇させることで前記部品供給位置において前記アキシャルリード部品をひとつずつ供給し、前記部品供給位置において供給された前記アキシャルリード部品が前記作業ヘッドにより上方から保持されるテープフィーダであって、前記部品供給位置の下流側に固定的に配設されており、前記部品供給位置に到着した前記キャリアテープから切り離したアキシャルリード部品に水平方向から光を照射して前記アキシャルリード部品の有無を検出する光学式センサを備えたテープフィーダを開示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、供給位置における電気部品の有無が、検出センサにより検出される。これにより、テープ化電気部品を用いて供給位置において好適に電気部品を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】部品実装装置の部品装着装置を示す斜視図である。
【
図12】切断装置及び屈曲装置の拡大斜視図である。
【
図18】切断装置及び屈曲装置の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0009】
図1に、部品実装装置10を示す。部品実装装置10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装装置10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、撮像装置26,28、ばら部品供給装置30、部品供給装置32を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
【0010】
装置本体20は、フレーム40と、そのフレーム40に上架されたビーム42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定に位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。つまり、部品実装装置10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向である。
【0011】
部品装着装置24は、ビーム42に配設されており、2台の作業ヘッド60,62と作業ヘッド移動装置64とを有している。各作業ヘッド60,62の下端面には、
図2に示すように、吸着ノズル66が着脱可能に設けられており、吸着ノズル66によって部品を保持する。また、作業ヘッド移動装置64は、X方向移動装置68とY方向移動装置70とZ方向移動装置72とを有している。そして、X方向移動装置68とY方向移動装置70とによって、2台の作業ヘッド60,62は、一体的にフレーム40上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド60,62は、スライダ74,76に着脱可能に装着されており、Z方向移動装置72は、スライダ74,76を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド60,62は、Z方向移動装置72によって、個別に上下方向に移動させられる。
【0012】
撮像装置26は、下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド60とともに、X方向,Y方向およびZ方向に移動させられる。これにより、撮像装置26は、フレーム40上の任意の位置を撮像する。撮像装置28は、
図1に示すように、フレーム40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置32との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、撮像装置28は、作業ヘッド60,62の吸着ノズル66に保持された部品を撮像する。
【0013】
ばら部品供給装置30は、フレーム40の前後方向での一方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
【0014】
部品供給装置32は、フレーム40の前後方向での他方側の端部に配設されている。部品供給装置32は、トレイ型部品供給装置78とフィーダ型部品供給装置80とを有している。トレイ型部品供給装置78は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置80は、テープフィーダ82によって部品を供給する装置である。以下に、テープフィーダ82について詳しく説明する。なお、ばら部品供給装置30および、部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
【0015】
テープフィーダ82は、フレーム40の他方側の端部に固定的に設けられたテープフィーダ保持台86に着脱可能に装着されている。テープフィーダ82は、テープ化部品(
図3参照)88からアキシャル部品を取り外し、取り外したアキシャル部品のリード線を屈曲させた状態で部品実装装置10の作業ヘッド60,62に供給するテープ化リード部品供給装置である。
【0016】
テープ化部品88は、
図3に示すように、複数のアキシャル部品90と2本のキャリアテープ92とから構成されている。アキシャル部品90は、概して円柱状の部品本体96と、2本のリード線98とを含む。2本のリード線98は、概して直線状をなし、部品本体96の両端面に、部品本体96の軸心と同軸的に固定されている。そして、アキシャル部品90が、2本のキャリアテープ92に挟まれた状態で、2本のリード線98の先端、つまり、部品本体96と反対側の端において、2本のキャリアテープ92にテーピングされている。なお、複数のアキシャル部品90は、2本のキャリアテープ92に等ピッチでテーピングされている。
【0017】
また、テープフィーダ82は、
図4に示すように、収納ボックス106と、フィーダ本体107とから構成されている。なお、以下の説明において、収納ボックス106からフィーダ本体107に向う方向を前方と記載し、フィーダ本体107から収納ボックス106に向う方向を後方と記載する。フィーダ本体107の前方側の端面には、コネクタ108と2本のピン109が設けられている。そして、テープフィーダ82がテープフィーダ保持台86に装着された際に、コネクタ108は、テープフィーダ保持台86に形成されたコネクタ接続部(図示省略)に接続されることで電力が供給され、ピン109は、テープフィーダ保持台86に形成されたピン穴(図示省略)に嵌合されることでテープフィーダ82が正確に位置決めされる。また、収納ボックス106には、テープ化部品88が折り畳まれた状態で収納されている。そして、収納ボックス106に収納されているテープ化部品88が引き出され、そのテープ化部品88は、フィーダ本体107の上端面に延在されている。
【0018】
フィーダ本体107の内部には、送り装置110と切断装置111と屈曲装置112とが配設されている。送り装置110は、
図5に示すように、ピストン114とリンク機構116と送りアーム118と逆戻り防止アーム120とを含む。ピストン114は、フィーダ本体107の内部の下方において、概して上下方向に延びるように配設されている。リンク機構116は、概して棒状の第1アーム122と、概してL字型の第2アーム124とにより構成されている。第1アーム122は、フィーダ本体107の内部において、前後方向に延びるように配設されており、前端において、ピストン114のピストンロッド126に連結されている。そして、第1アーム122は、前後方向における中央部において、支持軸128により揺動可能に支持されている。
【0019】
また、概してL字型の第2アーム124は、一端をフィーダ本体107の上端面から上方に向って延び出させ、他端を前方に向って延び出させた状態で、フィーダ本体107の内部に配設されている。そして、第2アーム124は、前方に向って延び出す他端において、第1アーム122の後端に連結されている。また、第2アーム124は、第1アーム122への連結部より後方側において支持軸130により揺動可能に支持されている。
【0020】
このような構造により、ピストン114が伸長した場合、つまり、ピストンロッド126が上方に向って伸び出した場合に、
図6に示すように、第1アーム122の前端も上昇し、第1アーム122の後端が下降する。これにより、第2アーム124の前端も下降し、第2アーム124のフィーダ本体107の上端面から延び出す上端は前方に向って移動する。一方、ピストン114が収縮した場合、つまり、ピストンロッド126がピストン114の内部に向って下降した場合に、
図5に示すように、第1アーム122の前端も下降し、第1アーム122の後端が上昇する。これにより、第2アーム124の前端も上昇し、第2アーム124のフィーダ本体107の上端面から延び出す上端は後方に向って移動する。
【0021】
その第2アーム124のフィーダ本体107の上端面から延び出す上端に、送りアーム118が連結されている。送りアーム118は、フィーダ本体107の上端面に延在されたテープ化部品88の上面において、前後方向に延びるように配設されており、後端において、第2アーム124の上端に連結されている。また、送りアーム118の下縁には、鋸刃形状の複数の送り歯132が形成されている。そして、それら複数の送り歯132が、フィーダ本体107の上端面に延在しているテープ化部品88のアキシャル部品90のリード線98に係合している。なお、複数の送り歯132の形成ピッチは、テープ化部品88におけるアキシャル部品90の配設ピッチと同じ(キャリアテープ92に貼着されたアキシャル部品90のリード配設ピッチと同じ)となっている。また、第2アーム124の送り歯132の刃形状は、テープ化部品88を、テープフィーダ82の前方側に向かって安定的に送り出すとともに、送りアーム118が戻り動作を行なうときにキャリアテープ92に貼着されたアキシャル部品90のリード線98に引っ掛かることによって戻り動作が不動とならないように形成されている。具体的には、送り歯132の刃形状は、下方に向って延び出す2つの面により形成されており、それら2つの面の傾斜角度は異なっている。それら2つの面のうちの傾斜角度の大きな面が、前方側を向いており、その面によりアキシャル部品90のリード線98が前方に向って送り出される。一方、それら2つの面のうちの傾斜角度の小さな面が、後方側を向いており、送りアーム118の戻り動作時に、リード線98に引っ掛かり難くされている。これにより、
図6に示すように、ピストン114の伸長により、第2アーム124の上端が前方に向かって移動した際に、送りアーム118も前方に向って移動することで、テープ化部品88は、テープフィーダ82の前方側に向かって送り出される。
【0022】
また、逆戻り防止アーム120は、フィーダ本体107の上端面に延在しているテープ化部品88の下方に配設されている。つまり、逆戻り防止アーム120は、フィーダ本体107の上端面に延在しているテープ化部品88を挟んで、送りアーム118と対向した状態で配設されている。その逆戻り防止アーム120の上縁には、歯136が形成されている。逆戻り防止アーム120の歯136の刃形状は、送りアーム118によってテープ化部品88が前方側に送られるときにテープ化部品88のリード線98に引っ掛かることによって不動とならないように形成されている。具体的には、逆戻り防止アーム120の歯136の刃形状は、上方に向って延び出す2つの面により形成されているが、それら2つの面の傾斜角度は異なっている。それら2つの面のうちの傾斜角度の小さな面が、後方側を向いており、その傾斜角度の小さな面が、送りアーム118によってテープ化部品88が前方側に送られるときにテープ化部品88のリード線98に引っ掛かり難くされている。一方、それら2つの面のうちの傾斜角度の大きな面が、前方側を向いており、その傾斜角度の大きな面が、送りアーム118の戻り動作時に、テープ化部品88のアキシャル部品90のリード線98に後方側から係合する。このため、送りアーム118の戻り動作時に、テープ化部品88の後方側への移動、つまり、テープ化部品88の後方側への逆戻りを防止している。
【0023】
なお、送りアーム118によってテープ化部品88が送り出されるテープフィーダ82の前方側には、
図7に示すように、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88の2本のキャリアテープ92の間から上方に向って延び出すように、1対のストッパ138が立設されている。1対のストッパ138は、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88の1対のリード線98と対向する位置に立設されている。これにより、送りアーム118によって送り出されたテープ化部品88にテーピングされているアキシャル部品90の1対のリード線98が1対のストッパ138に当接し、そのアキシャル部品90が位置決めされる。なお、
図7は、テープフィーダ82の前端を斜め上方からの視点において示す斜視図であるが、
図7において、送り装置110及びフィーダ本体107は省略されている。
【0024】
また、切断装置111は、
図5乃至
図8に示すように、昇降ブロック140と1対のカッタ142とにより構成されている。なお、
図8は、切断装置111を前方からの視点において示す図である。昇降ブロック140は、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88の上方において、昇降可能にフィーダ本体107によって支持されている。なお、昇降ブロック140は、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88のストッパ138により位置決めされるアキシャル部品90の上方に位置している。また、昇降ブロック140は、ピストン114のピストンロッド126に、支持アーム146を介して連結されている。これにより、ピストン114の伸長により、昇降ブロック140は上昇し、ピストン114の収縮により、昇降ブロック140は下降する。
【0025】
また、切断装置111の1対のカッタ142は、刃先を下方に向けた状態で、昇降ブロック140の下面に位置決めされた状態で着脱可能に固定されている。それら1対のカッタ142の一方の刃先は、昇降ブロック140が上昇している状態において、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90の1対のリード線98の一方と対向している。また、1対のカッタ142の他方の刃先は、昇降ブロック140が上昇している状態において、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90の1対のリード線98の他方と対向している。
【0026】
また、屈曲装置112は、
図7乃至
図10に示すように、ピストン160と支持ブロック162と1対の支持部材164と1対のクランプアーム166と1対の屈曲ローラ168とを含む。なお、
図9は、
図4のAA線における断面図であり、
図10は、
図9をテープフィーダ82の前方から斜め下方の視点において示す図である。ピストン160は、フィーダ本体107の内部の送り装置110のピストン114の前方側に、概して上下方向に延びるように配設されている。支持ブロック162は、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90の下方に配設されており、フィーダ本体107の内部において、上下方向に移動可能に保持されている。そして、支持ブロック162は、ピストン160のピストンロッド170に連結されており、ピストン160の伸長により上昇し、ピストン160の収縮により下降する。
【0027】
また、支持部材164は、概して板状をなし、上端縁にV字型の溝176が形成されている。そして、1対の支持部材164は、互いに向かい合うように配設されており、支持ブロック162に固定されている。なお、1対の支持部材164は、互いの溝176が、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90の1対のリード線98の下方に位置するように、支持ブロック162に固定されている。ちなみに、位置決めされたアキシャル部品90のリード線98と、支持部材164の上縁との間の距離は非常に短くされている。つまり、支持部材164は、位置決めされたアキシャル部品90のリード線98と僅かな距離を隔てて、リード線98の下方に位置している。これにより、支持ブロック162の上昇に伴って、アキシャル部品90の1対のリードが、1対の支持部材164により位置決めされた状態で支持される。
【0028】
また、1対のクランプアーム166は、概してL字型をなし、下端部において支持ブロック162により前後方向に揺動可能に保持されている。1対のクランプアーム166は、1対の支持部材164の前方側において、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88の上方に向って延び出している。そして、1対のクランプアーム166のテープ化部品88の上方に延び出した部分が、後方に向って、つまり、1対の支持部材164の上方に向って、概して90度に屈曲されている。これにより、1対のクランプアーム166の先端部は、フィーダ本体107の上面に延在するテープ化部品88の1対のリード線98を挟んで、1対の支持部材164の上方に位置している。
【0029】
なお、クランプアーム166は、コイルスプリング178により、後方に向って付勢されており、クランプアーム166が後方に向って揺動することで、
図9に示すように、クランプアーム166の先端部が、支持部材164の上方において、リード線98に接触する。ただし、
図10に示すように、クランプアーム166の下方に、押上プレート180が配設されており、押上プレート180は、切断装置111の昇降ブロック140に固定されている。このため、昇降ブロック140が上昇すると、押上プレート180も上昇し、クランプアーム166が押上プレート180により押し上げられる。なお、昇降ブロック140が最上端まで上昇した際に、クランプアーム166が押上プレート180により押し上げられる。これにより、
図11に示すように、クランプアーム166の先端部がリード線98から離間する。つまり、フィーダ本体107の上端面に延在するテープ化部品88のリード線98とクランプアーム166の先端部との間にクリアランスが生じる。
【0030】
また、1対のクランプアーム166は、
図12に示すように、前方側の端部において、連結ローラ182により連結されている。そして、その連結ローラ182の上方には、固定テーブル186が、1対の支持脚188を介して、フィーダ本体107の上面に固定されている。なお、
図7には、クランプアーム166等の視認性を確保するために、固定テーブル186は記されておらず、
図12には、支持ブロック162等の視認性を確保するために、フィーダ本体107は記されていない。ちなみに、固定テーブル186は、昇降ブロック140の前方に配設されており、上方からの視点において、昇降ブロック140と固定テーブル186との間に、1対のクランプアーム166が位置し、それら1対のクランプアーム166を連結する連結ローラ182のみが、固定テーブル186の下方に位置する。
【0031】
また、1対の屈曲ローラ168は、
図7に示すように、フィーダ本体107の上端面に延在するテープ化部品88の上方に配置されている昇降ブロック140の側面に配設されている。1対の屈曲ローラ168は、昇降ブロック140の側面において前後方向に延びる軸線周りに自転可能とされており、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90の1対のリード線98の上方に位置している。なお、1対の屈曲ローラ168は、上下方向において同じ高さに配設されている。
【0032】
また、
図12に示すように、固定テーブル186の上面には、検出センサ190が配設されている。検出センサ190は、反射型の光学式センサであり、投光部と受光部とを含む。そして、検出センサ190は、投光部から光を照射し、光の照射方向に被検出体がある場合に、その被検出体により反射した光を受光部により受光する。一方、光の照射方向に被検出体がない場合に、投光部から照射された光は、被検出体により反射しないため、受光部は、光を受光しない。つまり、投光部から照射された光を、受光部が受光した場合に、光の照射方向に被検出体が存在し、投光部から照射された光を、受光部が受光しない場合に、光の照射方向に被検出体は存在しない。このような構造により、検出センサ190は、投光部の光の照射方向における被検出体の有無を検出する。
【0033】
なお、検出センサ190は、後方に向って概して水平方向に光を照射し、その照射方向には、後に詳しく説明するが、屈曲装置112の支持ブロック162が上昇した際の1対の支持部材164により支持されるアキシャル部品90が位置する。そして、その位置において、アキシャル部品90が供給される。このため、検出センサ190は、供給位置においてアキシャル部品90が供給されているか否かを検出するためのセンサとされている。
【0034】
部品実装装置10では、上述した構成によって、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業が行われる。具体的には、回路基材12が、作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、撮像装置26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。これにより、回路基材12に形成された1対の貫通穴(図示省略)の位置に関する情報が得られる。また、ばら部品供給装置30若しくは、部品供給装置32は、所定の供給位置において、部品を供給する。以下に、部品供給装置32のフィーダ型部品供給装置80による部品の供給について、詳しく説明する。
【0035】
フィーダ型部品供給装置80では、テープフィーダ82において、送り装置110のピストン114の作動により、フィーダ本体107の上端面に延在するテープ化部品88が部品供給位置に向かって送り出される。つまり、上述したように、ピストン114の伸長により、第2アーム124の上端が前方に向かって移動した際に、送りアーム118も前方に向って移動することで、テープ化部品88は、テープフィーダ82の前方側に位置する部品供給位置に向かって送り出される。そして、テープ化部品88が前方に向って送り出されると、アキシャル部品90のリード線98がストッパ138に当接し、位置決めされる。
【0036】
なお、ピストン114の伸長に伴って、切断装置111の昇降ブロック140が上昇する。つまり、テープ化部品88が前方に向って押し上げられる際に、昇降ブロック140が上昇する。この際、昇降ブロック140が上昇すると、上述したように、クランプアーム166が押上プレート180により押し上げられるため、
図11に示すように、クランプアーム166の先端部がリード線98から離間する。これにより、テープ化部品88が、クランプアーム166に阻害されることなく、適切に前方に向って送り出され、アキシャル部品90のリード線98がストッパ138に当接し、位置決めされる。
【0037】
そして、アキシャル部品90のリード線98がストッパ138により位置決めされた状態において、そのリード線98の下方には、支持部材164の溝176が位置し、リード線98の上方には、クランプアーム166が位置している。また、アキシャル部品90のリード線98がストッパ138により位置決めされると、ピストン114の伸長が停止し、収縮する。この際、昇降ブロック140が下降し、押上プレート180によるクランプアーム166の押し上げが解除されることで、クランプアーム166がコイルスプリング178の弾性力により後方、つまり、位置決めされたアキシャル部品90のリード線98に向って揺動する。このため、位置決めされたアキシャル部品90のリード線98が、クランプアーム166により上方から下方に向って押さえられる。これにより、リード線98の下方に位置する支持部材164の溝176に向って、リード線98がクランプアーム166によって押さえ付けられることで、リード線98が、
図9に示すように、支持部材164とクランプアーム166とによって溝176の内部においてクランプされる。
【0038】
また、位置決めされたアキシャル部品90のリード線98が、支持部材164とクランプアーム166とによってクランプされた状態において、ピストン114が更に収縮することで、昇降ブロック140が更に下降する。この際、昇降ブロック140に固定されたカッタ142が、昇降ブロック140とともに下降し、ストッパ138により位置決めされたアキシャル部品90のリード線98が、
図13に示すように、カッタ142によって切断される。これにより、アキシャル部品90がキャリアテープ92から分離する。なお、リード線98は支持部材164とクランプアーム166とによりクランプされているため、リード線98はカッタ142により適切に切断される。
【0039】
また、ピストン114が収縮する際に、リンク機構116により第2アーム124の上端が後方に向かって移動するため、送りアーム118が後方に向って移動する。この際、テープ化部品88にテーピングされたアキシャル部品90のリード線98が、上述したように、防止アーム120の歯136に係合するため、テープ化部品88の後方への移動が防止される。このため、ピストン114の収縮に伴って、テープ化部品88を後方に向って移動させることなく、送りアーム118が、後方に向って戻される。
【0040】
このように、リード線98が切断され、アキシャル部品90がキャリアテープ92から分離すると、屈曲装置112のピストン160が伸長し、支持ブロック162が上昇することで、
図14に示すように、支持部材164とクランプアーム166とにより位置決めしてクランプされた状態のアキシャル部品90が上昇する。この際、アキシャル部品90の1対のリード線98が、昇降ブロック140の側面に配設されている1対の屈曲ローラ168に当接する。そして、ピストン160の伸長、つまり、支持ブロック162の上昇に伴って、1対の屈曲ローラ168に当接した1対のリード線98が、
図15に示すように、1対の屈曲ローラ168により下方に向って屈曲される。この際、ピストン160が更に伸長し、支持ブロック162が更に上昇することで、リード線98は、
図16に示すように、部品本体96の軸心に対して直行する方向に向って屈曲される。なお、リード線98は支持部材164とクランプアーム166とによりクランプされているため、リード線98は屈曲ローラ168により適切に屈曲される。
【0041】
また、リード線98が屈曲ローラ168により屈曲された後も、支持ブロック162とともに、屈曲されていない部品本体側のリード線98が支持部材164とクランプアーム166とによりクランプされた状態のままで、アキシャル部品90が上昇する。この際、クランプアーム166の前端に配設された連結ローラ182が、
図17に示すように、固定テーブル186の下面に当接する。このため、クランプアーム166が、
図18に示すように、クランプしているリード線98から離れる方向、つまり、前方に向かって揺動する。これにより、支持部材164とクランプアーム166とによる1対のリード線98のクランプが解除される。つまり、アキシャル部品90が、1対の支持部材164のみにより着脱可能に位置決めされ、下方から支持された状態となる。
【0042】
また、連結ローラ182が固定テーブル186に当接し、クランプアーム166によるリード線98のクランプが解除されるまで支持ブロック162が上昇した際に、ピストン160は最も伸長しており、支持部材164に支持されたアキシャル部品90は、最も高い位置に持ち上げられている。そして、その位置において、クランプアーム166によるリード線98のクランプが解除された状態で、アキシャル部品90が供給される。つまり、ピストン160が最も伸長し、支持ブロック162が最も上昇した際に、支持部材164に支持されているアキシャル部品90の位置が、テープフィーダ82の部品供給位置となる。このように、テープフィーダ82では、支持部材164とクランプアーム166とによりクランプされた状態のリード線98が切断され、屈曲された後に、クランプアーム166によるリード線98のクランプが解除される。そして、アキシャル部品90が、支持部材164に支持された状態で部品供給位置において供給される。
【0043】
また、固定テーブル186の上面に配設されている検出センサ190は、アキシャル部品90の供給位置と同じ高さに配設されており、アキシャル部品90の供給位置に向って光を照射する。このため、検出センサ190は、供給位置においてアキシャル部品90が供給されているか否かを検出することが可能とされている。これにより、テープフィーダ82によるアキシャル部品90の供給タイミング及び、アキシャル部品90の供給の有無を適切に認識することができる。そして、検出センサ190によりアキシャル部品90の供給が検出されると、作業ヘッド60,62の何れかが、そのアキシャル部品90の上方に移動し、吸着ノズル66によりアキシャル部品90を部品本体96において保持する。
【0044】
続いて、アキシャル部品90を保持した作業ヘッド60,62が、撮像装置28の上方に移動し、撮像装置28によって、吸着ノズル66に保持されたアキシャル部品90が撮像される。これにより、部品の保持位置の誤差に関する情報が得られる。続いて、アキシャル部品90を保持した作業ヘッド60,62が、回路基材12の上方に移動し、保持している部品の位置および保持姿勢を、回路基材12に形成された貫通穴の位置,部品の保持位置等に基づいて調整する。この際、回路基材12に形成された1対の貫通穴と、吸着ノズル66に保持されたアキシャル部品90の1対のリード線98の先端とが上下方向において一致するように、作業ヘッド60,62の移動及び保持姿勢の調整が行われる。そして、作業ヘッド60,62が下降し、吸着ノズル66が保持したアキシャル部品90の1対のリード線98を回路基材12に形成された1対の貫通穴に挿入する。これにより、アキシャル部品90が回路基材12に装着される。このように、1対の貫通穴に1対のリード線98を挿通するために、テープフィーダ82において、1対のリード線98が同じ方向に屈曲される。
【0045】
また、テープフィーダ82では、上述したように、ピストン114の作動により、送りアーム118が前方に向って移動して、テープ化部品88が前方に向って送り出されるとともに、昇降ブロック140が下降して、リード線98がカッタ142により切断される。つまり、テープフィーダ82では、送り装置110と切断装置111とが、1のアクチュエータにより駆動する。別の言い方をすれば、テープ化部品88を送り出すためのアクチュエータと、リード線98を切断するためのアクチュエータとが共用、つまり、共通化されている。これにより、アクチュエータの配設個数を少なくすることが可能となり、コスト削減,省スペース化を図ることができる。また、送り装置110と切断装置111とを1つのピストン114により作動させることで、ピストン114の制御,及び制御プログラムの簡略化により、開発費の削減を図ることができる。さらに言えば、送り装置110と切断装置111とを個別のピストンにより作動させる場合と比較して、エアの消費量をも削減することが可能となり、環境保護をも図ることができる。
【0046】
また、テープフィーダ82では、上述したように、支持ブロック162が上昇することで、支持部材164とクランプアーム166とによりクランプされたリード線98が屈曲ローラ168により屈曲され、その後に、連結ローラ182が固定テーブル186に当接し、リード線98のクランプが解除される。つまり、屈曲装置112のピストン160の伸長に伴って、支持ブロック162が上昇することで、クランプされたリード線の屈曲と、そのクランプの解除とが実行される。このように、テープフィーダ82では、屈曲装置112を駆動するピストン160の動作を利用して、クランプの解除が行われている。つまり、屈曲装置112と、リード線98のクランプを解除するための機構とが、1のアクチュエータにより駆動する。別の言い方をすれば、リード線98を屈曲するためのアクチュエータと、リード線98のクランプを解除するためのアクチュエータとが共用、つまり、共通化されている。これにより、アクチュエータの配設個数を少なくすることが可能となり、コスト削減,省スペース化を図ることができる。また、リード線の屈曲と、クランプの解除とを1つのピストン160により作動させることで、ピストン160の制御,及び制御プログラムの簡略化により、開発費の削減を図ることができる。さらに言えば、リード線の屈曲と、クランプの解除とを個別のピストンにより作動させる場合と比較して、エアの消費量をも削減することが可能となり、環境保護をも図ることができる。
【0047】
なお、テープフィーダ82は、テープフィーダの一例である。テープ化部品88は、テープ化電気部品の一例である。アキシャル部品90は、電気部品,リード部品,アキシャルリード部品の一例である。キャリアテープ92は、キャリアテープの一例である。送り装置110は、送り装置の一例である。切断装置111は、切断装置の一例である。屈曲装置112は、屈曲装置の一例である。ピストン114は、アクチュエータの一例である。ピストン160は、アクチュエータの一例である。クランプアーム166は、クランプ装置の一例である。検出センサ190は、検出センサの一例である。
【0048】
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記実施例では、テープ化部品88からアキシャル部品90が切り離されてから、支持部材164により持ち上げられた位置が、部品供給位置とされているが、テープ化部品88からアキシャル部品90が切り離された位置が、部品供給位置とされてもよい。また、テープ化部品88からアキシャル部品90が切り離された位置の前方側の位置が、部品供給位置とされてもよい。
【0049】
また、上記実施例では、検出センサ190として、反射型の光学式センサが採用されているが、透過型の光学式センサが採用されてもよい。また、部品の有無を検出することができれば、光学式センサに限定されず、種々の方式のセンサを採用することができる。例えば、部品を保持する吸着ノズル66に圧力センサを設け、圧力センサの検出値に基づいて、吸着ノズル66により部品が保持されたか否かを検出することで、供給位置における部品の有無を検出してもよい。また、例えば、把持具やチャックにより部品を保持してもよく、その場合には、把持爪の把持角度や把持力に基づいて、チャックにより部品が保持されたか否かを検出することで、供給位置における部品の有無を検出してもよい。また、例えば、部品供給位置にレバー式やスイッチ式等の接触型センサを配設し、接触型センサに部品が機械的に接触しているか否かに基づいて、部品の有無を検出してもよい。
【0050】
また、上記実施例では、アキシャル部品90が供給位置において作業ヘッド60,62に供給される前に、検出センサ190により部品の有無が検出されているが、作業ヘッド60,62に部品が供給される際、つまり、作業ヘッド60,62による部品の保持作業が実行されている最中に、部品の有無が検出されてもよく、作業ヘッド60,62に部品が供給された後、つまり、作業ヘッド60,62による部品の保持作業が実行された後に、部品の有無が検出されてもよい。さらに言えば、部品供給位置に限られず、部品供給位置の上流側において、部品の有無が検出されてもよい。つまり、部品供給位置の上流側で部品の有無が検出された後に、検出された部品が部品供給位置まで送り出されてもよい。例えば、キャリアテープ92から切り離される前のリード部品を検出してもよい。
【0051】
また、本発明は、アキシャル部品90を供給するテープフィーダに適用されているが、ラジアル部品を供給するテープフィーダに適用されてもよい。さらに言えば、リード部品でなく、リード線を有していない電気部品、例えば、角チップ等を供給するテープフィーダに本発明が適用されてもよい。
【0052】
また、上記実施例では、アキシャル部品90が、部品本体96において吸着ノズル66により保持されているが、チャックにより、部品本体96若しくは、リード線98において把持されてもよい。つまり、リード部品が吸着ノズル,チャックなどの部品保持具により保持される際に、部品本体とリード線との少なくとも一方において部品保持具により保持できればよい。
【0053】
また、アキシャル部品90は、リード線98においてクランプアーム166によりクランプされているが、部品本体96においてクランプアーム166によりクランプされてもよい。つまり、リード部品のリード線が切断される際に、部品本体とリード線との少なくとも一方においてクランプされていればよい。
【0054】
また、上記実施例では、リード線98がクランプアーム166によりクランプされた状態で、リード線98が切断され、クランプが維持された状態で、リード線98が切断されたアキシャル部品90が供給位置まで持ち上げられるが、リード線98が切断された後に、一旦、クランプアーム166によるクランプが解除されてもよい。そして、クランプが解除された状態のアキシャル部品90が供給位置まで移動してもよい。つまり、切断位置において、アキシャル部品90がクランプされており、供給位置においてアキシャル部品90のクランプが解除されていれば、切断位置と供給位置との間では、アキシャル部品90がクランプされていても、クランプされていなくてもよい。
【0055】
また、上記実施例では、屈曲装置112によりリード線98が屈曲された後に、アキシャル部品90が持ち上げられた位置において、アキシャル部品90が供給されるが、屈曲装置112によりリード線98が屈曲された位置において、アキシャル部品90が供給されてもよい。また、リード線98が屈曲された後に、アキシャル部品90が前方に向って移動した位置において、アキシャル部品90が供給されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
82:テープフィーダ 88:テープ化部品(テープ化電気部品) 90:アキシャル部品(電気部品)(リード部品)(アキシャルリード部品) 110:送り装置 111:切断装置 112:屈曲装置 114:ピストン(アクチュエータ) 160:ピストン(アクチュエータ) 166:クランプアーム(クランプ装置) 190:検出センサ