(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20231226BHJP
【FI】
G06Q20/38
(21)【出願番号】P 2022037798
(22)【出願日】2022-03-11
【審査請求日】2022-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】杉本 啓介
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-024540(JP,A)
【文献】特開2007-219820(JP,A)
【文献】特開平11-296747(JP,A)
【文献】特開2020-046710(JP,A)
【文献】特開2022-000798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の顧客を含むグループを設定するグループ設定手段と、
前記顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済する代金決済手段と、
前記顧客における代金の決済において、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、代金が未決済の他の前記顧客がいることを示す情報を出力する未決済情報出力手段と、
集計代金として、代金を決済する前記顧客の代金と、代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の代金とを集計する代金集計手段とを含み、
前記代金決済手段は、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、前記集計代金を決済する
情報処理装置。
【請求項2】
代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の中で、代金の集計対象となる他の前記顧客の情報を取得する対象取得手段を含み、
前記代金集計手段は、取得された他の前記顧客の情報に基づいて、前記顧客における代金を集計する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータが、
複数の顧客を含むグループを設定し、
前記顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済し、
前記顧客における代金の決済において、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、代金が未決済の他の前記顧客がいることを示す情報を出力し、
集計代金として、代金を決済する前記顧客の代金と、代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の代金とを集計し、
代金の決済は、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、前記集計代金を決済する
情報処理方法。
【請求項4】
コンピュータが、さらに、
代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の中で、代金の集計対象となる他の前記顧客の情報を取得し、
取得された他の前記顧客の情報に基づいて、前記顧客における代金を集計する
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
複数の顧客を含むグループを設定する処理と、
前記顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済する処理と、
前記顧客における代金の決済において、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、代金が未決済の他の前記顧客がいることを示す情報を出力する処理と、
集計代金として、代金を決済する前記顧客の代金と、代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の代金とを集計する処理と、
をコンピュータに実行させ、
代金を決済する処理は、前記グループに含まれる他の前記顧客の中で、代金が未決済である他の前記顧客がいる場合に、前記集計代金を決済する処理
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項6】
代金を決済する前記顧客が含まれる前記グループにおける代金が未決済の他の前記顧客の中で、代金の集計対象となる他の前記顧客の情報を取得する処理と、
取得された他の前記顧客の情報に基づいて、前記顧客における代金を集計する処理と
をコンピュータに実行させる請求項5に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品などの代金の処理に関し、特に、代金の決済に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テーブルに対応した顧客グループにおける特定の顧客と、注文した品物との対応関係を提示する注文受付装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の顧客がグループを構成する場合がある。しかし、そのような場合でも、代金の決済において、顧客は、必ずしもグループ全体をまとめて決済するとは限らない。例えば、顧客は、個別に、代金を決済する場合がある。あるいは、顧客は、複数のグループに分かれて、代金を決済する場合がある。例えば、顧客が複数のテーブルに分散している場合、テーブルの顧客ごとに、代金を決済する場合がある。そのため、複数の顧客からなるグループの決済において、店舗の従業員及び顧客のどちらも、いずれの範囲の顧客の決済が終了しているかの把握が難しくなる場合がある。その結果、例えば、決済漏れが発生する可能性が高くなる。そこで、例えば、代金の決済において、未決済の顧客に関連する情報を提示することが望ましい。しかし、特許文献1は、未決済の顧客に関連する情報を開示していない。
【0005】
本発明の目的は、グループを構成する顧客の決済における決済漏れの確認を容易にする情報処理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態における情報処理装置は、複数の顧客を含むグループを設定するグループ設定手段と、顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済する代金決済手段と、顧客における代金の決済において、グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済である他の顧客がいる場合に、代金が未決済の他の顧客がいることを示す情報を出力する未決済情報出力手段とを含む。
【0007】
本発明の一形態における情報処理方法は、複数の顧客を含むグループを設定し、顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済し、顧客における代金の決済において、グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済である他の顧客がいる場合に、代金が未決済の他の顧客がいることを示す情報を出力する。
【0008】
本発明の一形態におけるプログラムは、複数の顧客を含むグループを設定する処理と、顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済する処理と、顧客における代金の決済において、グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済である他の顧客がいる場合に、代金が未決済の他の顧客がいることを示す情報を出力する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グループを構成する顧客の決済における決済漏れの確認が容易になるとの効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態にかかる情報処理装置の動作の一例を示すフロー図である。
【
図3】第2実施形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】第2実施形態にかかる情報処理装置の動作の一例を示すフロー図である。
【
図5】第3実施形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】情報処理装置を利用するシステムの一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明における実施形態について図面を参照して説明する。各図面は、本発明における実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明における実施形態は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面における同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。
【0012】
各実施形態において、情報処理装置は、商品及び役務の少なくとも一方に対する動作を実行する。ただし、以下の説明では、説明の煩雑さを避けるため、商品及び役務の一例として「商品」を用いて説明する場合もある。役務に対して動作する場合、情報処理装置は、以下の説明における「商品」を「役務」に変更して動作すればよい。また、各実施形態において、情報処理装置の設置場所は、特に制限はなく、商品の代金の決済方法に対応した場所に適宜設置されればよい。例えば、情報処理装置は、販売時点情報管理(Point of Sale(POS))端末に接続された店舗サーバに含まれていてもよいし、POS端末に含まれていてもよいし、店舗サーバ及びPOS端末に接続された装置でもよい。
【0013】
以下の説明において、顧客は、スマートフォン又はタブレットなどの端末を操作して、店舗サーバなど商品の提供を管理する装置に、商品を注文する。以下、顧客が操作する装置を、「顧客端末」と呼ぶ。つまり、以下の説明において、顧客は、それぞれの顧客端末を操作して商品を注文する。さらに、顧客は、顧客端末を用いて、代金の決済を依頼する。ただし、顧客は、店舗の従業員に口頭で依頼するなど、異なる方法を用いてもよい。例えば、顧客は、店舗の従業員に、口頭で商品を注文してもよい。あるいは、顧客は、口頭で、代金の決済を依頼してもよい。なお、以下の説明では、一例として、顧客は、顧客端末を用いて商品を注文するとする。そして、商品の代金は、顧客ごとに合計されて決済される。なお、顧客端末は、スマートフォン又はタブレットなど顧客が操作する装置であれば、特に限定などはなく、店舗及び商品に対応した装置が適宜用いられればよい。ただし、以下の説明では、説明の便宜のため、顧客端末の一例として、スマートフォンを用いる。
【0014】
また、以下の説明において、顧客が注文した商品の代金の合計を、単に「顧客の代金」と呼ぶ場合もある。また、代金の決済の依頼した顧客を、「代金を決済する顧客」と呼ぶ場合もある。また、代金を決済する顧客が含まれるグループにおける顧客の中で、代金を決済する顧客とは異なる顧客を、「他の顧客」と呼ぶ場合もある。また、注文した商品の代金の決済が終了していない顧客を、「未決済の顧客」と呼ぶ場合もある。また、注文した商品の代金の決済が終了している顧客を、「決済済みの顧客」と呼ぶ場合もある。
【0015】
商品及び役務の少なくとも一方を提供する店舗の従業員が、情報処理装置に情報を提供する場合、従業員は、店舗の装置を用いる。以下、店舗の従業員が操作する装置を「従業員用装置」と呼ぶ場合もある。従業員用装置は、例えば、店舗のタブレット、又は、POS端末などであるが、これらに限定されず、店舗の形態などに対応した装置が適宜用いられればよい。以下の説明では、従業員が用いる装置の一例として、タブレットを用いる。
【0016】
そして、後ほど詳細に説明するように、情報処理装置は、顧客の代金を決済する処理などを実行する。その際、情報処理装置は、顧客を、顧客が操作する顧客端末に関連付けて処理を実行してもよい。例えば、情報処理装置は、顧客の代金を、顧客端末に関連付けて処理してもよい。そのため、各実施形態において、情報処理装置が顧客端末に対して実行する動作は、顧客それぞれに対する動作ともなる。
【0017】
<第1実施形態>
店舗の従業員が、グループを構成する顧客の注文をまとめて受け付ける場合、伝票は、グループを構成する顧客の注文をまとめたものとなる。しかし、商品の注文システムには、顧客が、それぞれのスマートフォンを用いて、個別に商品を注文することができるものがある。このような顧客のスマートフォンを利用した注文は、外食産業における働き手の不足、及び、従業員と顧客との接触を避ける傾向などの影響を受けて、利用場面が多くなっている。
【0018】
このように、顧客それぞれが、スマートフォンを利用して注文する場合、伝票は、注文に利用されたスマートフォンごとに作成される。しかし、顧客によっては、複数の顧客が注文した商品の代金を、まとめて決済したい場合がある。例えば、顧客が複数のテーブルに分散している場合、テーブルの顧客ごとに、代金を決済する場合がある。あるいは、親戚の集まりのように、顧客が複数の家族の集合となる場合、顧客は、それぞれ家族ごとにまとめて、代金を決済する場合が多い。しかし、顧客それぞれが商品を注文しているため、店舗の従業員及び顧客のどちらも、代金の決済において、いずれの範囲の顧客の決済が終了しているかの把握が難しくなる場合がある。その結果として、例えば、決済漏れが発生する可能性が高くなる。そこで、第1実施形態の情報処理装置11は、以下で説明するように、顧客における代金の決済において、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する。
【0019】
図面を参照して、本発明における第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態にかかる情報処理装置11の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置11は、グループ設定部110と、代金決済部120と、未決済情報出力部130とを含む。
【0020】
グループ設定部110は、複数の顧客を含むグループを設定する。例えば、グループ設定部110は、顧客端末を用いて、顧客のグループを設定してもよい。例えば、グループ設定部110は、いずれかの顧客が操作するスマートフォンから、グループを構成する顧客のスマートフォンの情報を取得し、取得したスマートフォンの情報を用いてグループを設定してもよい。あるいは、グループ設定部110は、顧客それぞれのスマートフォンから、テーブル番号を取得し、そのテーブル番号単位でグループを設定してもよい。あるいは、グループ設定部110は、店舗の従業員が操作する店舗用のタブレットから、グループを構成する顧客のスマートフォンの情報を取得してもよい。例えば、グループ設定部110は、従業員が操作するタブレットから、テーブル番号とスマートフォンの情報とを取得して、そのテーブル番号単位でグループを設定してもよい。あるいは、グループ設定部110は、テーブルそれぞれに設置された通信端末など顧客端末の接続を中継する中継装置から、その中継装置に接続された顧客端末の情報を取得し、取得した情報を用いてグループを設定してもよい。
【0021】
代金決済部120は、顧客から注文された商品及び役務の少なくとも一方の代金を決済する。例えば、代金決済部120は、顧客が注文した商品の代金を、注文に用いられた顧客のスマートフォンごとに決済する。この場合、例えば、代金決済部120は、店舗サーバのような商品の提供を管理する装置から、注文に用いられたスマートフォンの情報と、そのスマートフォンを用いて注文された商品の代金の情報とを取得する。そして、代金決済部120は、スマートフォンごとに、代金を決済する。
【0022】
なお、代金決済部120が、スマートフォンごとに、商品の代金を合計して、合計した代金を決済してもよい。例えば、代金決済部120は、顧客端末から商品の注文を受け付けて、店舗サーバなど商品の提供を管理する装置に注文された商品の情報を出力してもよい。そして、商品の情報を出力の際に、代金決済部120は、商品の提供を管理する装置から商品の代金の情報を取得し、取得した代金の情報を用いて、スマートフォンごとに、商品の代金の合計を算出してもよい。そして、代金決済部120は、スマートフォンから注文された商品の代金の決済において、合計した代金を決済してもよい。
【0023】
代金決済部120は、代金の決済の処理として、スマートフォンを用いたバーコード又は2次元コードによるコード決済、クレジットカードなどを用いるキャッシュレス決済、及び、現金を用いる決済など、一般的な決済における処理を実行すればよい。あるいは、代金決済部120は、従業員用装置を介した決済を実行してもよい。例えば、代金決済部120は、POS端末を介した決済を実行してもよい。そのため、代金決済部120における代金の決済の処理の詳細な説明を省略する。なお、代金の決済を実行後、代金決済部120は、決済の結果を出力してもよい。例えば、代金決済部120は、顧客に対して領収書を出力してもよいし、代金を決済する顧客が操作する顧客端末に決済の結果を出力してもよい。
【0024】
未決済情報出力部130は、代金決済部120における顧客の代金の決済において、グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済である他の顧客がいる場合、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する。詳細には、未決済情報出力部130は、例えば、次のように動作する。
【0025】
未決済の他の顧客とは、グループに含まれる顧客の中で、決済済みの顧客、及び、代金の決済を依頼した顧客とは、異なる顧客である。そこで、例えば、代金決済部120における顧客の代金の決済において、未決済情報出力部130は、まず、グループ設定部110から、グループを構成する顧客の情報を取得する。例えば、未決済情報出力部130は、グループ設定部110から、グループを構成する顧客が操作する顧客端末の情報を取得する。そして、未決済情報出力部130は、代金決済部120から、代金を決済する顧客が操作する顧客端末の情報と、代金が決済済みの他の顧客が操作する顧客端末の情報とを取得する。そして、未決済情報出力部130は、グループの顧客端末の中で、代金を決済する顧客が操作する顧客端末、及び、代金が決済済みの他の顧客が操作する顧客端末とは異なる顧客端末があるか否かを判定する。この判定は、未決済の他の顧客がいるか否かの判定である。そして、異なる顧客端末がある場合、未決済情報出力部130は、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する。例えば、未決済情報出力部130は、代金を決済するスマートフォン、又は、従業員が操作するタブレットに、「代金が未決済の他のお客様がいらっしゃいます」とのメッセージを出力してもよい。あるいは、情報処理装置11が表示機器を備える場合、未決済情報出力部130は、その表示機器に、「代金が未決済の他のお客様がいらっしゃいます」とのメッセージを表示してもよい。
【0026】
「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報の一例として、スマートフォンが三台の場合におけるメッセージを説明する。なお、グループを構成する三台のスマートフォンは、スマートフォンA、スマートフォンB、及び、スマートフォンCとする。また、代金を決済する顧客のスマートフォンは、スマートフォンBとする。なお、スマートフォンBを操作する顧客は、代金の決済を依頼した顧客のため、未決済であることは自明である。そのため、以下の説明におけるメッセージは、代金の決済を依頼したスマートフォンBを含んでいない。ただし、未決済情報出力部130は、代金の決済を依頼したスマートフォンBを含むメッセージを出力してもよい。
【0027】
(1)全てのスマートフォンにおける代金が未決済の場合
スマートフォンBにおける代金の決済において、未決済情報出力部130は、「スマートフォンA及びCから注文した商品の代金の決済が終了していない」ことを示す情報を出力する。例えば、未決済情報出力部130は、代金を決済するスマートフォンB、又は、従業員が操作するタブレットに、「スマートフォンA及びCをご利用のお客様の決済が終了していません」というメッセージを出力してもよい。あるいは、情報処理装置11が表示機器を備える場合、未決済情報出力部130は、その表示機器に「スマートフォンA及びCをご利用のお客様の代金の決済が終了していません」というメッセージを表示してもよい。
【0028】
(2)スマートフォンAにおける代金の決済が終了している場合
スマートフォンBにおける代金の決済において、未決済情報出力部130は、「スマートフォンCにおける代金の決済が終了していない」ことを示す情報を出力する。例えば、未決済情報出力部130は、代金を決済するスマートフォンB、又は、従業員が操作するタブレットに、「スマートフォンCをご利用のお客様の代金の決済が終了していません」というメッセージを出力してもよい。あるいは、情報処理装置11が表示機器を備える場合、未決済情報出力部130は、その表示機器に「スマートフォンCをご利用のお客様の代金の決済が終了していません」というメッセージを表示してもよい。
【0029】
(3)スマートフォンCにおける代金の決済が終了している場合
スマートフォンBにおける代金の決済において、未決済情報出力部130は、「スマートフォンAにおける代金の決済が終了していない」ことを示す情報を出力する。例えば、未決済情報出力部130は、代金を決済するスマートフォンB、又は、従業員が操作するタブレットに、「スマートフォンAをご利用のお客様の代金の決済が終了していません」というメッセージを出力してもよい。あるいは、情報処理装置11が表示機器を備える場合、未決済情報出力部130は、その表示機器に「スマートフォンAをご利用のお客様の代金の決済が終了していません」というメッセージを表示してもよい。
【0030】
(4)スマートフォンA及びCにおける代金の決済が終了している場合
この場合、スマートフォンB以外に、代金の決済が終了していない他のスマートフォンはない。そのため、未決済情報出力部130は、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力しない。
【0031】
上記のように、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報の出力において、未決済情報出力部130は、代金が未決済の他の顧客が操作する顧客端末の情報を出力してもよい。あるいは、未決済情報出力部130は、代金が未決済の他の顧客が注文した商品の代金を出力してもよい。あるいは、未決済情報出力部130は、代金が未決済の他の顧客が注文した商品の情報を出力してもよい。商品の情報を出力する場合、未決済情報出力部130は、商品の情報として、商品を識別する情報を用いてもよい。商品を識別する情報は、例えば、代金決済部120が取得した商品の名称又は品番などである。ただし、商品の識別する情報は、これらに限定されず、商品に対応した情報が適宜用いられればよい。
【0032】
図2は、第1実施形態にかかる情報処理装置11の動作の一例を示すフロー図である。グループ設定部110は、複数の顧客を含むグループを設定する(ステップS201)。例えば、グループ設定部110は、グループに含まれる顧客が操作する顧客端末のグループを設定する。代金決済部120は、いずれかの顧客における代金の決済を開始するか否かを判定する(ステップS204)。代金の決済を開始しない場合(ステップS204でNo)、情報処理装置11は、ステップS202に戻る。
【0033】
いずれかの顧客における代金の決済を開始する場合(ステップS204でYes)、未決済情報出力部130は、グループに含まれる顧客の中で、代金が未決済の他の顧客がいるか否かを判定する(ステップS205)。代金が未決済の他の顧客がいる場合(ステップS205でYes)、未決済情報出力部130は、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する(ステップS206)。例えば、未決済情報出力部130は、従業員が操作するタブレット、又は、代金を決済する顧客のスマートフォンに、「代金が未決済の他のお客様がいます」とのメッセージを出力してもよい。代金が未決済の他の顧客がいない場合(ステップS205でNo)、及び、未決済情報出力部130における情報の出力(ステップS206)の後、代金決済部120、顧客の代金を決済する(ステップS209)。情報処理装置11は、グループに含まれる全ての顧客における代金の決済を終了するまで、
図2の動作を繰り返す(ステップS210)。このように、情報処理装置11は、顧客における代金の決済において、代金の未決済の他の顧客がいる場合、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する。
【0034】
このように、情報処理装置11は、グループを構成する顧客の決済における決済漏れの確認を容易にする情報を出力する。その結果、店舗の従業員側及び顧客側とも、グループを構成する顧客の決済における決済漏れの確認が容易となる。例えば、スマートフォンが情報処理装置11から取得したメッセージを表示する場合、顧客は、スマートフォンの表示を参照して、グループ内に未決済の他の顧客がいることを把握できる。さらに、店舗の従業員は、出力された情報にも基づいて決済に関連する動作を実行できる。例えば、従業員用装置が情報処理装置11から取得したメッセージを表示する場合、店舗の従業員は、そのメッセージを参照して、顧客に対して、「ほかのお客様の分もまとめて会計しますか?」などの言葉掛けを実行できる。
【0035】
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態にかかる情報処理装置12の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置12は、グループ設定部110と、代金決済部120と、未決済情報出力部130と、代金集計部140とを含む。グループ設定部110と、未決済情報出力部130とは、第1実施形態と同様のため、詳細な説明を省略する。
【0036】
代金集計部140は、代金を決済する顧客の代金と、代金が未決済の他の顧客の代金とを集計する。集計とは、詳細には、代金を決済する顧客が注文した商品の代金の合計と、代金が未決済の他の顧客が注文した商品の代金の合計とを合算することである。ただし、以下の説明では、既に説明しているように、説明の煩雑さを避けるため、商品の代金の合計を、単に商品の代金と呼ぶ。また、以下の説明では、代金を決済する顧客の代金と、代金が未決済の他の顧客の代金とを集計の結果を、「集計代金」呼ぶ。また、既に説明した通り、他の顧客とは、代金を決済する顧客が含まれるグループに含まれる顧客である。つまり、代金集計部140は、集計代金として、代金を決済する顧客の代金と、代金を決済する顧客が含まれるグループにおける代金が未決済の他の顧客の代金とを集計する。例えば、代金集計部140は、代金決済部120から、代金を決済する顧客の代金の情報と、代金を決済する顧客が含まれるグループにおける代金が未決済の他の顧客の代金の情報とを取得する。そして、代金集計部140は、集計代金として、代金を決済する顧客の代金と、代金が未決済の他の顧客の代金とを集計する。
【0037】
例えば、スマートフォンが三台(スマートフォンA、スマートフォンB、及び、スマートフォンC)の場合、代金集計部140は、例えば、次のように動作する。
【0038】
(1)全てのスマートフォンにおける代金が未決済の場合
代金集計部140は、集計代金として、スマートフォンA、B及びCから注文された商品の代金を集計する。
【0039】
(2)スマートフォンAにおける代金の決済が終了している場合
代金集計部140は、集計代金として、スマートフォンB及びCから注文された商品の代金を集計する。
【0040】
(3)スマートフォンBにおける代金の決済が終了している場合
代金集計部140は、集計代金として、スマートフォンA及びCから注文された商品の代金を集計する。
【0041】
(4)スマートフォンCにおける代金の決済が終了している場合
代金集計部140は、集計代金として、スマートフォンA及びBから注文された商品の代金を集計する。
【0042】
代金決済部120は、顧客の代金、及び、集計代金を決済する。詳細には、代金決済部120は、次のように動作する。グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済の他の顧客がいない場合、代金決済部120は、代金の決済を依頼した顧客の代金を決済する。グループに含まれる他の顧客の中で、代金が未決済の他の顧客がいる場合、代金決済部120は、集計代金、つまり、代金を決済する顧客の代金と代金が未決済の他の顧客の代金とを決済する。
【0043】
代金決済部120は、集計代金を決済するか否かを問い合わせてもよい。例えば、代金決済部120は、次のように動作してもよい。代金が未決済の他の顧客がいる場合、代金決済部120は、まず、第1実施形態と同様に、代金を決済する顧客が操作する顧客端末又は従業員用装置に、「代金が未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報を出力する。その後、代金決済部120は、代金を決済する顧客が操作する顧客端末又は従業員用装置に、「集計した代金を決済するか否か」の問合せを出力する。例えば、代金決済部120は、代金を決済する顧客のスマートフォンに対して、「支払いを済ませていないスマートフォンがありますが、まとめてお支払いしますか?」とのメッセージを出力してもよい。あるいは、代金決済部120は、従業員が操作するタブレットに、「支払いを済ませていないスマートフォンがありますが、まとめてお支払いしますか?」のメッセージを出力してもよい。あるいは、情報処理装置12が表示機器を備える場合、代金決済部120は、その表示機器に、「支払いを済ませていないスマートフォンがありますが、まとめてお支払いしますか?」のメッセージを表示してもよい。メッセージの出力において、代金決済部120は、代金が未決済の顧客に関連する情報、例えば、代金が未決済の他の顧客が操作する顧客端末の情報を出力してもよい。あるいは、代金決済部120は、代金が未決済の他の顧客から注文された商品の代金の情報を出力してもよい。あるいは、代金決済部120は、代金が未決済の他の顧客から注文された商品の情報を出力してもよい。
【0044】
そして、代金決済部120は、代金を決済する顧客などから、「集計代金を決済するか否か」の指示を取得する。例えば、代金決済部120は、代金を決済する顧客のスマートフォン、又は、従業員が操作するタブレットから、「集計代金を決済するか否か」の指示を取得する。情報処理装置12が入力機器を備える場合、代金決済部120は、その入力機器から、「集計代金を決済するか否か」の指示を取得してもよい。そして、集計代金を決済する場合、代金決済部120は、代金集計部140から、集計代金の情報を取得する。そして、代金決済部120は、集計代金を決済する。集計代金を決済しない場合、代金決済部120は、代金の決済を依頼した顧客の代金を決済する。
【0045】
代金の決済を実行後、代金決済部120は、決済の結果を出力してもよい。例えば、代金決済部120は、顧客に対して領収書を出力してもよいし、代金を決済する顧客が操作する顧客端末に決済の結果を出力してもよい。集計代金を決済した場合、代金決済部120は、集計代金の決済に伴って決済済みとなった他の顧客が操作する顧客端末に決済の結果を出力してもよい。
【0046】
図4は、第2実施形態にかかる情報処理装置12の動作の一例を示すフロー図である。
図4において、ステップS206までの動作は
図2の場合と同じため、ステップS206までの動作の詳細な説明を省略し、ステップS206以降の動作について説明する。なお、情報処理装置12は、
図4に示す動作の場合、ステップS206の動作を省略してもよい。
【0047】
代金が未決済の他の顧客がいる場合(ステップS205でYes)において、ステップS206の動作の後、代金決済部120は、集計代金を決済するか否かを判定する(ステップS207)。例えば、代金決済部120は、代金を決済するスマートフォンに、「集計代金を決済するか否か」の問い合わせを出力する。そして、代金決済部120は、「集計代金を決済するか否か」の指示を取得する。集計代金を決済する場合(ステップS207でYes)、代金集計部140は、複数の顧客における代金を集計する(ステップS208)。そして、代金決済部120は、集計代金を決済する(ステップS209)。代金が未決済の他の顧客がいない場合(ステップS205でNo)、及び、集計代金を決済しない場合(ステップS207でNo)、代金決済部120は、代金を決済する顧客の代金を決済する(ステップS209)。情報処理装置12は、グループに含まれる全ての顧客における代金の決済を終了するまで、
図4の動作を繰り返す(ステップS210)。
【0048】
このように、情報処理装置12は、代金集計部140を備えることにより、複数の顧客が注文した商品の代金を集計して決済できる。その結果、顧客は、複数の顧客における代金をまとめて支払うことができる。このように、情報処理装置12は、顧客に対する利便性を向上できる。
【0049】
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態にかかる情報処理装置13の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置13は、グループ設定部110と、代金決済部120と、未決済情報出力部130と、代金集計部140と、対象取得部150とを含む。グループ設定部110と、未決済情報出力部130は、第1及び2実施形態と同様に動作する。代金決済部120は、第2実施形態と同様に動作する。そのため、これらの詳細な説明を省略し、対象取得部150及び代金集計部140について説明する。
【0050】
対象取得部150は、代金を決済する顧客が含まれるグループにおける代金が未決済の他の顧客の中で、代金の集計対象となる他の顧客の情報を取得する。例えば、代金の決済において、代金決済部120は、グループに含まれる顧客の中で、未決済の他の顧客が操作する顧客端末の情報を対象取得部150に出力する。そして、対象取得部150は、未決済の他の顧客が操作する顧客端末の情報を、代金の決済を依頼した顧客が操作する顧客端末に出力する。例えば、対象取得部150は、代金を決済する顧客のスマートフォンに、「未決済の他の顧客のスマートフォン」、つまり、「集計可能な他の顧客のスマートフォン」の情報を出力してもよい。そして、対象取得部150は、代金の集計対象となる他の顧客の情報として、代金の決済を依頼した顧客が操作する顧客端末から、代金の集計対象となる他の顧客端末の情報を取得してもよい。例えば、対象取得部150は、上記のスマートフォンから、代金の集計対象となる他のスマートフォンの情報を取得してもよい。あるいは、対象取得部150は、従業員用装置から、代金の集計対象となる他の顧客に関連する情報を取得してもよい。その際、対象取得部150は、従業員用装置に、代金を集計可能な他の顧客に関する情報を出力してもよい。ただし、対象取得部150は、上記に限られず、任意の装置から代金の集計対象となる他の顧客の情報を取得してもよい。そして、対象取得部150は、代金の集計対象となる他の顧客の情報を代金集計部140に出力する。
【0051】
代金集計部140は、対象取得部150において取得された他の顧客の情報に基づいて、顧客の代金を集計する。例えば、代金集計部140は、対象取得部150から、代金の集計の対象となる他の顧客端末の情報を取得する。そして、代金集計部140は、取得された他の顧客端末に対応する顧客の代金と、代金を決済する顧客の代金とを集計する。つまり、代金集計部140は、対象取得部150から取得した情報に基づいて、第2実施形態と同様に動作する。
【0052】
このように、情報処理装置13は、対象取得部150を備えるため、商品の代金の決済において、代金を集計して決済する顧客の範囲を決定できる。その結果、顧客は、決済において、まとめて支払う顧客の範囲を設定できる。このように、情報処理装置13は、顧客に対する利便性を向上できる。
【0053】
<ハードウェア構成>
次に、情報処理装置11ないし13のハードウェア構成について、情報処理装置11を用いて説明する。情報処理装置11の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。あるいは、情報処理装置11において、各構成部は、ネットワークを介して接続した複数の装置を用いて、構成されてもよい。例えば、情報処理装置11は、クラウドコンピューティングを利用して構成されてもよい。あるいは、情報処理装置11において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。
【0054】
情報処理装置11は、中央処理装置(Central Processing Unit(CPU))と、読み取り専用メモリ(Read Only Memory(ROM))と、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory(RAM))とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。情報処理装置11は、上記構成に加え、さらに、ネットワークインターフェース回路(Network Interface Circuit(NIC))を含むコンピュータ装置として実現されてもよい。
図6は、情報処理装置11のハードウェア構成の一例であるコンピュータ装置600の構成を示すブロック図である。
【0055】
コンピュータ装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを含む。CPU610は、ROM620及び記憶装置640の少なくとも一方からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、記憶装置640と、NIC650とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータ装置600は、これらの構成を制御し、
図1に示されている、グループ設定部110と、代金決済部120と、未決済情報出力部130としての各機能を実現する。コンピュータ装置600は、
図3及び
図5に示されている各構成要素としての機能を実現してもよい。
【0056】
CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630又は記憶装置640を、プログラム及びデータの一時的な記憶媒体として使用してもよい。また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記録媒体690が含むプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、NIC650を介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630又は記憶装置640に保存して、保存したプログラムに基づいて動作してもよい。
【0057】
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、プログラマブルROM(Programmable-ROM(P-ROM))又はフラッシュROMである。RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、ダイナミックRAM(Dynamic-RAM(D-RAM))である。記憶装置640は、コンピュータ装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive(SSD))、又は、ディスクアレイ装置である。
【0058】
ROM620と記憶装置640とは、不揮発性(non-transitory)の記録媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記録媒体である。そして、CPU610は、ROM620、記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムを基に動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記録媒体又は揮発性記録媒体を用いて動作可能である。
【0059】
NIC650は、ネットワークを介した図示しない外部の装置とのデータのやり取りを中継する。例えば、NIC650は、顧客端末とのデータのやり取りを中継する。NIC650は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network(LAN))カードである。NIC650は、有線に限らず、無線を用いてもよい。
【0060】
このように構成されたコンピュータ装置600は、プログラムに基づいて情報処理装置11の各構成における動作と同様の動作を実行して、情報処理装置11と同様の機能を実現する。
【0061】
<情報処理装置を利用するシステムの例>
情報処理装置11ないし13の説明として、情報処理装置11ないし13を利用するシステムの例を説明する。
図7は、情報処理装置11ないし13を利用するシステムの一例を示す概念図である。
図7において、情報処理装置11ないし13、店舗サーバ、タブレット、及び、スマートフォンは、相互にネットワークを介して接続されている。なお、スマートフォンは、顧客端末の一例である。タブレットは、従業員用装置の一例である。店舗サーバは、商品の提供を管理する装置の一例である。
【0062】
顧客は、それぞれのスマートフォンを用いて商品を注文する。また、顧客は、スマートフォンを用いて、代金の決済を依頼する。スマートフォンは、店舗サーバ、タブレット、及び、情報処理装置11ないし13の少なくとも一つから取得した情報を表示してもよい。例えば、スマートフォンは、店舗サーバから商品の一覧を取得して、表示してもよい。あるいは、スマートフォンは、情報処理装置11ないし13から、「未決済の他の顧客がいる」ことを示す情報として、他の顧客のスマートフォンの情報を取得して、表示してもよい。
【0063】
店舗サーバは、商品の提供に関連する処理を実行する。タブレットは、従業員に対する情報を表示し、従業員が入力した情報を処理する。例えば、店舗サーバは、スマートフォンから商品の注文に取得し、タブレットに対して注文された商品の情報を出力してもよい。そして、タブレットは、注文された商品の情報を表示してもよい。この場合、従業員は、タブレットに表示された商品の情報を参照し、顧客に商品を提供する。あるいは、タブレットは、情報処理装置11ないし13から、未決済の他のスマートフォンの情報を取得して、表示してもよい。この場合、従業員は、タブレットに表示された、未決済のスマートフォンの情報を参照して、顧客に言葉掛けを実行してもよい。あるいは、タブレットは、従業員が入力した情報を、情報処理装置11ないし13に出力してもよい。例えば、タブレットは、従業員が入力した、グループを構成するスマートフォンの情報を、情報処理装置11ないし13に出力してもよい。
【0064】
情報処理装置11ないし13は、スマートフォン、店舗サーバ、及び、タブレットからの情報を用いて、上記で説明した動作を実行する。例えば、情報処理装置11ないし13は、スマートフォン、又は、タブレットから、グループを構成するスマートフォンの情報を取得して、グループを構成する。あるいは、情報処理装置11ないし13は、店舗サーバから顧客が注文した商品の代金の情報を取得して、顧客の代金を決済する。あるいは、情報処理装置11ないし13は、いずれかの顧客の決済において、「代金が未決済の顧客がいる」ことを示すメッセージを、スマートフォン又はタブレットに出力する。
【0065】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0066】
11 情報処理装置
12 情報処理装置
13 情報処理装置
110 グループ設定部
120 代金決済部
130 未決済情報出力部
140 代金集計部
150 対象取得部
600 コンピュータ装置
610 CPU
620 ROM
630 RAM
640 記憶装置
650 NIC
690 記録媒体