(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-25
(45)【発行日】2024-01-09
(54)【発明の名称】データ伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20231226BHJP
H04W 72/115 20230101ALI20231226BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20231226BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231226BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/115
H04W72/21
H04W72/0446
(21)【出願番号】P 2022087904
(22)【出願日】2022-05-30
(62)【分割の表示】P 2019536038の分割
【原出願日】2017-01-06
【審査請求日】2022-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/116441(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,The retransmission and HARQ schemes for grant-free,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1608859,インターネット<URL:http://ww w.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1608859.zip>,2016年10月10日
【文献】Huawei, HiSilicon,HARQ timing relationships for grant-free transmission,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167206,インターネット<URL:http://w ww.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1212/Docs/R1-167206.zip>,2016年08月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
端末が、アップリンクデータを送信することであって、前記アップリンクデータにはスケジューリング情報がない、ことと、
前記端末が時間窓内でスケジューリング情報を検出し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値である場合、前記端末がアップリンクデータを再度送信することであって、前記スケジューリング情報は、アップリンクデータ伝送チャネルの構成情報を示すことに用いられ
、前記時間窓の開始位置は前記アップリンクデータの後のB番目のダウンリンク制御情報伝送ユニットの開始位置であり、Bは正の整数であることと、を含むことを特徴とする、前記データ伝送方法。
【請求項2】
前記データ伝送方法は、
前記端末が、前記時間窓の長さを示すための指示情報を受信することを更に含むことを特徴とする
請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられることを特徴とする
請求項1又は2に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記データ伝送方法は、
前記端末が前記時間窓内で前記スケジューリング情報を検出し、且つ前記スケジューリング情報における前記情報ドメインの値が前記約定値ではない場合、前記端末が前記アップリンクデータを再度送信しないことを更に含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
データ伝送方法であって、
ネットワーク機器が、端末からのアップリンクデータを受信することであって、前記アップリンクデータにはスケジューリング情報がない、ことと、
前記ネットワーク
機器が時間窓内でスケジューリング情報を送信し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値である場合、前記ネットワーク機器が前記端末によって再度送信された前記アップリンクデータを受信する
ことであって、前記時間窓の開始位置は前記アップリンクデータの後のB番目のダウンリンク制御情報伝送ユニットの開始位置であり、Bは正の整数である、ことと、を含むことを特徴とする、前記データ伝送方法。
【請求項6】
前記データ伝送方法は、
前記ネットワーク機器が、前記時間窓の長さを示すための指示情報を送信することを更に含むことを特徴とする
請求項5に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
端末であって、
プロセッサ、メモリ及び送受信機を備え、前記プロセッサが前記メモリ及び前記送受信機に通信接続され、
前記メモリはプログラムコードとデータを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリにおけるプログラムコードとデータを呼び出して、
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられることを特徴とする、前記端末。
【請求項8】
ネットワーク機器であって、
プロセッサ、メモリ及び送受信機を備え、前記プロセッサが前記メモリ及び前記送受信機に通信接続され、
前記メモリはプログラムコードとデータを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリにおけるプログラムコードとデータを呼び出して
、請求項5又は6に記載の方法を実行することに用いられることを特徴とする、前記ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、特にデータ伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第4世代(4G:4th Generation)移動体通信ネットワーク、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)ネットワークは既に広範囲のカバレッジを実現した。4Gネットワークはその通信速度が速く、ネットワークスペクトルが広く、柔軟に通信できるという特徴を有する。しかしながら、モノのインターネット、クルマのインターネット等のネットワークニーズの出現により、ユーザーの次世代の移動体通信ネットワーク、すなわち第5世代(5G:5th Generation)移動体通信ネットワークに対する要求がますます多くなり、例えば連続した広範囲なカバレッジ100メガバイト/秒(Mbps)のユーザー体験速度、ホットスポット1ギガバイト/秒(Gbps)のユーザー体験速度、1ミリ秒(ms)以内のエアインタフェース遅延、100ms以内のエンドツーエンド遅延、信頼性保障等に対する要求が求められている。
【0003】
従来の5G(NR:new radio)システムはグラントフリーアップリンク伝送(「grant-free」UL transmission)をサポートしており、つまり、端末は伝送すべきデータがあるとき、基地局のスケジューリングを待たずにデータを自動送信することができる。このような伝送方式はシステム内の制御シグナリングオーバーヘッドの低減、エンドツーエンド遅延の短縮、端末の消費電力の低減に役立ち、従って、特に低周波数の小さなパケットサービス、低遅延要件サービス等に適用される。このような伝送方式には、端末は基地局が該端末から送信されたアップリンクデータを正しく受信したかどうかをどのように確定するかの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端末がgrant-freeデータを送信した後、再伝送する必要があるかどうかを確定する方法を提供するために、本発明の実施例はデータ伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本発明の実施例はデータ伝送方法を提供し、
端末がグラントフリー(grant-free)方式でアップリンクデータを送信することと、
前記端末が目標時間窓内において、おいて、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を検出して、検出結果を生成することと、
前記端末が前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定することと、を含む。
【0006】
第2態様では、本発明の実施例はデータ伝送方法を提供し、
ネットワーク機器は端末がグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信することと、
前記ネットワーク機器は目標時間窓内において、おいて、前記ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを前記端末に通知するための、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を送信することと、を含む。
【0007】
第3態様では、本発明の実施例は端末を提供し、該端末は上記方法設計における端末の挙動を実現する機能を有する。前記機能はハードウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することで実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを備える。
【0008】
1つの可能な設計では、端末はプロセッサを備え、前記プロセッサは端末が上記方法における対応する機能を実行することをサポートするように構成される。更に、端末は更に送受信機を備えてもよく、前記送受信機は端末とネットワーク機器との通信をサポートすることに用いられる。更に、端末は更にメモリを備えてもよく、前記メモリはプロセッサに結合されることに用いられ、且つ端末に必要なプログラム命令とデータを保存する。
【0009】
第4態様では、本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、該ネットワーク機器は上記方法設計におけるネットワーク機器の挙動を実現する機能を有する。前記機能はハードウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することで実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを備える。
【0010】
1つの可能な設計では、ネットワーク機器はプロセッサを備え、前記プロセッサはネットワーク機器が上記方法における対応する機能を実行することをサポートするように構成される。更に、ネットワーク機器は更に送受信機を備えてもよく、前記送受信機はネットワーク機器と端末との通信をサポートすることに用いられる。更に、ネットワーク機器は更にメモリを備えてもよく、前記メモリはプロセッサに結合されることに用いられ、且つネットワーク機器に必要なプログラム命令とデータを保存する。
【発明の効果】
【0011】
以上から、本発明の実施例では、端末は端末とネットワーク機器とがデータ伝送準備を行う待機遅延を短縮し、グラントフリー方式でアップリンクデータをリアルタイムに伝送して、アップリンクデータを再度送信する必要があるかどうかを正確に確定することができ、データ伝送遅延の短縮、データ伝送効率、精度及び安定性の向上に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は本発明の実施例に係る可能な通信システムのネットワークアーキテクチャの図である。
【
図2A】
図2Aは本発明の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図2B】
図2Bは本発明の実施例に係る目標時間窓の開始位置の例示図である。
【
図2C】
図2Cは本発明の実施例に係るネットワーク機器が目標時間窓内において、おいて、アップリンクデータを送信する例示図である。
【
図2D】
図2Dは本発明の実施例に係る他のネットワーク機器が目標時間窓内において、おいて、アップリンクデータを送信する例示図である。
【
図2E】
図2Eは本発明の実施例に係る他のネットワーク機器が目標時間窓内において、おいて、アップリンクデータを送信する例示図である。
【
図2F】
図2Fは本発明の実施例に係るネットワーク機器がアップリンクデータを正しく受信すると確定する模式図である。
【
図2G】
図2Gは本発明の実施例に係るネットワーク機器がアップリンクデータを正しく受信すると確定する他の模式図である。
【
図2H】
図2Hは本発明の実施例に係る端末がアップリンクデータを再度送信することを確定する模式図である。
【
図3A】
図3Aは本発明の実施例に係る端末の機能ユニットの構成ブロック図である。
【
図3B】
図3Bは本発明の実施例に係る端末の構造模式図である。
【
図4A】
図4Aは本発明の実施例に係るネットワーク機器の機能ユニットの構成ブロック図である。
【
図4B】
図4Bは本発明の実施例に係るネットワーク機器の構造模式図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例に係る端末の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例又は従来技術の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行う。
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例の技術案を説明する。
【0015】
図1に示すように、
図1は本発明の実施例に係る可能なネットワークアーキテクチャである。該ネットワークアーキテクチャはネットワーク機器及び端末を備え、端末がネットワーク機器の提供する移動体通信ネットワークにアクセスされるとき、端末とネットワーク機器とが無線リンクを介して通信接続されてもよい。該ネットワーク機器は例えば5Gネットワーク、又は5G及び4G(4th Generation、第4世代)ハイブリッドネットワーキングシステムにおける基地局であってもよい。本発明の実施例では、用語「ネットワーク」及び「システム」が常に交互に使用されているが、当業者がその意味を理解できる。本発明の実施例に関わる端末は無線通信機能を有する様々な携帯端末、車載装置、ウェアラブル端末、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、及び様々なタイプのユーザー装置(UE:User Equipment)、移動局(MS:Mobile Station)、端末装置(terminal device)等を含んでもよい。説明しやすくするために、以上に言及された装置は端末と総称される。
【0016】
図2Aに示すように、
図2Aには本発明の実施例に係るデータ伝送方法を示し、ネットワーク機器及び端末を備える移動体通信ネットワークに適用され、前記ネットワーク機器が前記端末に通信接続され、端末の観点から該方法を説明すれば、該方法は201~203を含み、具体的には、
201において、端末がグラントフリー(grant-free)方式でアップリンクデータを送信する。
【0017】
202において、ネットワーク機器は端末がグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信する。
【0018】
203において、前記ネットワーク機器は目標時間窓内において、おいて、前記ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを前記端末に通知するための、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を送信する。
【0019】
204において、前記端末が目標時間窓内において、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を検出して、検出結果を生成する。
【0020】
205において、前記端末が前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定する。
【0021】
以上から、本発明の実施例では、端末は端末とネットワーク機器とがデータ伝送準備を行う待機遅延を短縮し、グラントフリー方式でアップリンクデータをリアルタイムに伝送して、アップリンクデータを再度送信する必要があるかどうかを正確に確定することができ、データ伝送遅延の短縮、データ伝送効率、精度及び安定性の向上に役立つ。
【0022】
1つの可能な例では、前記方法は、更に、
前記ネットワーク機器が前記目標時間窓の長さ及び/又は前記目標時間窓の開始位置を示すための指示情報を送信することを含む。
【0023】
本可能な例では、前記方法は、更に、
前記端末が前記目標時間窓の長さ及び/又は前記目標時間窓の開始位置を示すための指示情報を受信することを含む。
【0024】
1つの可能な例では、前記目標時間窓の開始位置は、
前記アップリンクデータの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のA番目の時間ユニットの開始位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のB番目のダウンリンク制御情報伝送ユニットの開始位置のうちのいずれか1つであり、AとBが正の整数である。
【0025】
例えば、
図2Bに示すように、ネットワーク機器は端末がスロットn内にグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信し、スロット(n+1)がスロットn後のダウンリンク制御シグナリングを伝送可能なスロットであると仮定する場合、ネットワーク機器はスロット(n+1)内にスケジューリング情報を送信することができる。
【0026】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はL個のダウンリンク制御情報伝送ユニットを含み、前記ダウンリンク制御情報伝送ユニットはダウンリンク制御シグナリングを伝送することに用いられ、Lが正の整数である。
【0027】
例えば、
図2Cに示すように、目標時間窓は4つのダウンリンク制御情報伝送ユニットを備え、ネットワーク機器は端末がスロットn内にグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信すると仮定する場合、ネットワーク機器は図示の4つのダウンリンク制御情報伝送ユニットのうちのいずれか1つのダウンリンク制御情報伝送ユニットにおいてスケジューリング情報を送信することができる。
【0028】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さが目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がグラントフリー(grant-free)方式でアップリンクデータを送信するための時間ユニットであり、Nが正の整数であり、
例えば、
図2Dに示すように、目標時間窓は4つの時間ユニットを備え、目標時間ユニットの長さが1つのスロットであり、ネットワーク機器は端末がスロットn内にグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信すると仮定する場合、ネットワーク機器はスロットn+1、スロットn+2、スロットn+3、スロットn+4からなる目標時間窓内において、スケジューリング情報を送信することができる。
【0029】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さがダウンリンクデータ伝送ユニットの長さと同じであり、前記ダウンリンクデータ伝送ユニットはネットワーク機器がダウンリンクデータを送信することに用いられる。
【0030】
例えば、
図2Eに示すように、目標時間窓は4つの時間ユニットを備え、ダウンリンクデータ伝送ユニットの長さが1つのミニminiスロットであり、ネットワーク機器は端末がスロットn内にグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信すると仮定する場合、ネットワーク機器は目標時間ユニットの後の4つのミニスロットからなる目標時間窓内において、スケジューリング情報を送信することができる。
【0031】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、又は、
前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、且つ前記アップリンクデータを伝送するために使用される時間長が目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がgrant-freeでアップリンクデータを送信する時間ユニットである。
【0032】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はダウンリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられる。
【0033】
1つの可能な例では、前記端末が前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定することは、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することを含む。
【0034】
具体的に実現するとき、
図2Fに示すように、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することは、
前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報がアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することを含む。
【0035】
具体的に実現するとき、
図2Gに示すように、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することは、
前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報がダウンリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することを含む。
【0036】
1つの可能な例では、前記端末が前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定することは、
前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値である場合、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することを含む。
【0037】
例えば、前記情報ドメインの値が1であるとき、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを示す。
【0038】
1つの可能な例では、前記端末が前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定することは、
前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報未受信であることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信していないことを確定し、又は、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値に等しくない場合、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信していないことを確定し、又は、
図2Hに示すように、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報未受信であることを確定し、前記アップリンクデータを再度送信することを確定し、又は、前記端末が、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値に等しくない場合、前記アップリンクデータを再度送信することを確定することを含む。
【0039】
1つの可能な例では、前記構成情報が無効情報であり、前記無効情報は前記端末が前記スケジューリング情報に示されるデータ伝送チャネルがデータ伝送をスケジューリングしていないことを確定することに用いられる。
【0040】
前記スケジューリング情報における特定情報ドメインの値が約定値である場合、前記スケジューリング情報の示す構成情報が無効情報である。
【0041】
以上は主に各ネットワーク要素同士が対話する観点から本発明の実施例案を説明した。上記機能を実現するために、端末とネットワーク機器には各機能を実行するために対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールが含まれると理解される。当業者であれば、本発明において本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップはハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよいと容易に理解される。ある機能をハードウェア又はコンピュータソフトウェアでハードウェアを駆動することで実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって確定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法で説明される機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0042】
本発明の実施例では、上記方法例に基づいて端末とネットワーク機器に対して機能ユニットの区別を行ってもよく、例えば、各機能に対応して各機能ユニットを区別してもよいし、2つ又は2つ以上の機能を1つの処理ユニットに統合してもよい。上記統合されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。ただし、本発明の実施例では、ユニットの区別は模式的なものであって、論理機能上の区別に過ぎず、実際に実現するとき、他の区別方式を用いてもよい。
【0043】
統合されたユニットを用いる場合、
図3Aには上記実施例に関わる第1コアネットワーク装置の可能な構造模式図を示す。端末300は処理ユニット302及び通信ユニット303を備える。処理ユニット302は端末の動作を制御管理することに用いられ、例えば、処理ユニット302は端末が
図2Aにおけるステップ201、204、205及び/又は本明細書に説明される技術に用いた他の過程を実行することをサポートすることに用いられる。通信ユニット303は端末と他の装置の通信、例えば
図1に示されるネットワーク機器との通信をサポートすることに用いられる。端末は更に端末のプログラムコードとデータを記憶するための記憶ユニット301を備えてもよい。
【0044】
処理ユニット302はプロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application-Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア部材又はその任意の組み合わせであってもよい。それは本発明に開示される内容を参照して説明した各例示的な論理ブロック、モジュール及び回路を実現又は実行することができる。前記プロセッサは更に計算機能を実現する組み合わせ、例えば1つ又は複数のマイクロプロセッサを含む組み合わせ、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ等であってもよい。通信ユニット303は送受信機、送受信回路等であってもよく、記憶ユニット301はメモリであってもよい。
【0045】
前記処理ユニット302は、グラントフリー(grant-free)方式で前記通信ユニット303によってアップリンクデータを送信することに用いられ、目標時間窓内において、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を検出して、検出結果を生成することに用いられ、前記検出結果に基づいて前記アップリンクデータを再度送信するかどうかを確定することに用いられる。
【0046】
1つの可能な例では、前記処理ユニット302は、更に、前記通信ユニット303によって前記目標時間窓の長さ及び/又は前記目標時間窓の開始位置を示すための指示情報を受信することに用いられる。
【0047】
1つの可能な例では、前記目標時間窓の開始位置は、
前記アップリンクデータの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のA番目の時間ユニットの開始位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のB番目のダウンリンク制御情報伝送ユニットの開始位置のうちのいずれか1つであり、AとBが正の整数である。
【0048】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はL個のダウンリンク制御情報伝送ユニットを含み、前記ダウンリンク制御情報伝送ユニットはダウンリンク制御シグナリングを伝送することに用いられ、Lが正の整数である。
【0049】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、又は、
前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、且つ前記アップリンクデータを伝送するために使用される時間長が目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がgrant-freeでアップリンクデータを送信する時間ユニットである。
【0050】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はダウンリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられる。
【0051】
1つの可能な例では、前記処理ユニット302は、具体的に、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することに用いられる。
【0052】
1つの可能な例では、前記処理ユニット302は、具体的に、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値である場合、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを確定することに用いられる。
【0053】
1つの可能な例では、前記処理ユニット302は、具体的に、前記検出結果がスケジューリング情報未受信であることを確定し、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信していないことを確定し、又は、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値に等しくない場合、ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信していないことを確定し、又は、前記検出結果がスケジューリング情報未受信であることを確定し、前記アップリンクデータを再度送信することを確定し、又は、前記検出結果がスケジューリング情報受信済みであることを確定し、且つ前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値に等しくない場合、前記アップリンクデータを再度送信することを確定することに用いられる。
【0054】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さが目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がグラントフリー(grant-free)方式でアップリンクデータを送信するための時間ユニットであり、Nが正の整数であり、又は、
前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さがダウンリンクデータ伝送ユニットの長さと同じであり、前記ダウンリンクデータ伝送ユニットはネットワーク機器がダウンリンクデータを送信することに用いられる。
【0055】
1つの可能な例では、前記構成情報が無効情報であり、前記無効情報は前記端末が前記スケジューリング情報に示されるデータ伝送チャネルがデータ伝送をスケジューリングしていないことを確定することに用いられる。
【0056】
処理ユニット302がプロセッサ、通信ユニット303が通信インターフェース、記憶ユニット301がメモリである場合、本発明の実施例に関わる端末は
図3Bに示される端末であってもよい。
【0057】
図3Bに示すように、該端末310はプロセッサ312、通信インターフェース313、メモリ311を備える。好ましくは、端末310は更にバス314を備えてもよい。通信インターフェース313、プロセッサ312及びメモリ311がバス314を介して互いに接続されてもよく、バス314はペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI:Peripheral Component Interconnect)バス又は拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Extended Industry Standard Architecture)バス等であってもよい。前記バス314はアドレスバス、データバス、制御バス等に分けられてもよい。示しやすくするために、
図3Bでは1本のみの粗線で示されるが、1本のみのバス又は1つのみのタイプのバスを有すると示されるわけではない。
【0058】
上記
図3A又は
図3Bに示される端末が端末のための装置であると理解されてもよく、本発明の実施例は制限しない。
【0059】
統合されたユニットを用いる場合、
図4Aには上記実施例に関わるネットワーク機器の可能な構造模式図を示す。ネットワーク機器400は処理ユニット402及び通信ユニット403を備える。処理ユニット402はネットワーク機器の動作を制御管理することに用いられ、例えば、処理ユニット402はネットワーク機器が
図2Aにおけるステップ401及び/又は本明細書に説明される技術に用いた他の過程を実行することをサポートすることに用いられる。通信ユニット403はネットワーク機器と他の装置との通信、例えば
図1に示される端末との通信をサポートすることに用いられる。ネットワーク機器は更にネットワーク機器のプログラムコードとデータを記憶するための記憶ユニット401を備えてもよい。
【0060】
処理ユニット402は、前記通信ユニット403によって端末がグラントフリー(grant-free)方式で送信したアップリンクデータを正しく受信することに用いられ、目標時間窓内において、前記ネットワーク機器が前記アップリンクデータを正しく受信したことを前記端末に通知するための、データ伝送チャネルの構成情報を示すためのスケジューリング情報を送信することに用いられる。
【0061】
1つの可能な例では、前記処理ユニット402は、更に、前記通信ユニット403によって前記目標時間窓の長さ及び/又は前記目標時間窓の開始位置を示すための指示情報を送信することに用いられる。
【0062】
1つの可能な例では、前記目標時間窓の開始位置は、
前記アップリンクデータの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの終了位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のA番目の時間ユニットの開始位置、前記アップリンクデータの所在時間ユニットの後のB番目のダウンリンク制御情報伝送ユニットの開始位置のうちのいずれか1つであり、AとBが正の整数である。
【0063】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はL個のダウンリンク制御情報伝送ユニットを含み、前記ダウンリンク制御情報伝送ユニットはダウンリンク制御シグナリングを伝送することに用いられ、Lが正の整数である。
【0064】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、又は、
前記スケジューリング情報はアップリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられ、且つ前記アップリンクデータを伝送するために使用される時間長が目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がgrant-freeでアップリンクデータを送信する時間ユニットである。
【0065】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報はダウンリンクデータ伝送をスケジューリングすることに用いられる。
【0066】
1つの可能な例では、前記スケジューリング情報における情報ドメインの値が約定値である。
【0067】
1つの可能な例では、前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さが目標時間ユニットの長さと同じであり、前記目標時間ユニットは前記端末がグラントフリー(grant-free)方式でアップリンクデータを送信するための時間ユニットであり、Nが正の整数であり、又は、
前記目標時間窓はN個の時間ユニットを含み、前記時間ユニットの長さがダウンリンクデータ伝送ユニットの長さと同じであり、前記ダウンリンクデータ伝送ユニットはネットワーク機器がダウンリンクデータを送信することに用いられる。
【0068】
1つの可能な例では、前記構成情報が無効情報であり、前記無効情報は前記端末が前記スケジューリング情報に示されるデータ伝送チャネルがデータ伝送をスケジューリングしていないことを確定することに用いられる。
【0069】
処理ユニット402がプロセッサ、通信ユニット403が通信インターフェース、記憶ユニット401がメモリである場合、本発明の実施例に関わるネットワーク機器は
図4Bに示されるネットワーク機器であってもよい。
【0070】
図4Bに示すように、該ネットワーク機器410はプロセッサ412、通信インターフェース413、メモリ411を備える。好ましくは、ネットワーク機器410は更にバス414を備えてもよい。通信インターフェース413、プロセッサ412及びメモリ411はバス414を介して互いに接続されてもよく、バス414はペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI:Peripheral Component Interconnect)バス又は拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Extended Industry Standard Architecture)バス等であってもよい。前記バス414はアドレスバス、データバス、制御バス等に分けられてもよい。示しやすくするために、
図4Bでは1本のみの粗線で示されるが、1本のみのバス又は1つのみのタイプのバスを有すると示されるわけではない。
【0071】
上記
図4A又は
図4Bに示されるネットワーク機器がネットワーク機器のための装置であると理解されてもよく、本発明の実施例は制限しない。
【0072】
本発明の実施例は更に他の端末を提供し、
図5に示すように、説明しやすくするために、本発明の実施例に関連する部分のみを示すが、未図示の具体的な技術的な詳細は本発明の実施例の方法部分を参照してもよい。該端末は携帯電話、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)、POS(Point of Sales、販売端末)、車載コンピュータ等の任意の端末装置であってもよく、端末が携帯電話である場合を例として、
図5には本発明の実施例に係る端末に関連する携帯電話の部分構造のブロック図を示す。
図5に示すように、携帯電話は無線周波数(RF:Radio Frequency)回路510、メモリ520、入力ユニット530、表示ユニット540、センサ550、オーディオ回路560、ワイヤレスフィデリティ(WiFi:Wireless Fidelity)モジュール570、プロセッサ580及び電源590等の部材を備える。当業者であれば、
図5に示される携帯電話の構造が携帯電話を制限するためのものではなく、図示より多く又は少ない部材を備えてもよく、又はいくつかの部材、又は様々な部材を組み合わせて配置してもよいと理解される。
【0073】
以下、
図5を参照しながら携帯電話の各構成部材を具体的に説明する。
【0074】
RF回路510は情報の受信及び送信に用いられてもよい。一般的に、RF回路510はアンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、結合器、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、デュプレクサ等を含むが、それらに限らない。また、RF回路510は更に無線通信によってネットワーク及び他の装置と通信することができる。上記無線通信はいずれかの通信規格又はプロトコルを用いてもよく、それはモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System of Mobile communication)、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS:Short Messaging Service)等を含むが、それらに限らない。
【0075】
メモリ520はソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶することに用いられてもよく、プロセッサ580はメモリ520に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、携帯電話の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ520は主に記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含んでもよく、記憶プログラム領域にはオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム等が記憶されてもよく、記憶データ領域には携帯電話の使用に応じて作成されたデータ等が記憶されてもよい。また、メモリ520は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、更に不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性固体記憶デバイスを含んでもよい。
【0076】
入力ユニット530は入力された数字又は文字情報を受信して、携帯電話のユーザー設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することに用いられてもよい。具体的に、入力ユニット530は指紋認識モジュール531及び他の入力装置532を備えてもよい。指紋認識モジュール531はユーザーのその上の指紋データを収集することができる。指紋認識モジュール531を除き、入力ユニット530は更に他の入力装置532を備えてもよい。具体的に、他の入力装置532はタッチパネル、物理キーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、切り替えキー等)、トラックボール、マウス、操作レバー等のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、それらに限らない。
【0077】
表示ユニット540はユーザーの入力した情報又はユーザーに提供した情報及び携帯電話の様々なメニューを表示することに用いられてもよい。表示ユニット540はディスプレイ541を備えてもよく、好ましくは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light-Emitting Diode)等の形式でディスプレイ541を構成してもよい。
図5では、指紋認識モジュール531とディスプレイ541が2つの独立した部材として携帯電話の入力及び入力機能を実現するが、いくつかの実施例では、指紋認識モジュール531とディスプレイ541を統合して携帯電話の入力及び再生機能を実現してもよい。
【0078】
携帯電話は更に少なくとも1つのセンサ550、例えば光センサ、運動センサ及び他のセンサを含んでもよい。具体的に、光センサは環境光センサ及び接近センサを含んでもよく、環境光センサは環境光の輝度に基づいてディスプレイ541の輝度を調整することができ、接近センサは携帯電話を耳元に移動するとき、ディスプレイ541及び/又はバックライトを閉じることができる。運動センサの1つとして、加速度センサは各方向(一般的に、3軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時に重力の大きさ及び方向を検出することができ、携帯電話の姿勢を認識するアプリケーション(例えば、横画面と縦画面の切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢校正)、振動認識関連機能(例えば、万歩計、ハンマリング)等に用いられてもよく、携帯電話に更に構成可能なジャイロスコープ、バロメーター、湿度計、温度計、赤外線センサ等の他のセンサについては、詳細な説明は省略する。
【0079】
オーディオ回路560、スピーカー561、マイクロフォン562はユーザーと携帯電話との間のオーディオインターフェースを提供することができる。オーディオ回路560は受信されたオーディオデータ変換後の電気信号をスピーカー561に伝送して、スピーカー561によって音声信号に変換して再生することができる一方、マイクロフォン562は収集された音声信号を電気信号に変換して、オーディオ回路560によって受信してからオーディオデータに変換し、更にオーディオデータを再生してプロセッサ580によって処理した後、RF回路510によって例えば他の携帯電話に送信し、又はオーディオデータをメモリ520に再生して更なる処理を行う。
【0080】
WiFiは短距離無線伝送技術に属し、携帯電話はWiFiモジュール570によってユーザーの電子メールの送受信、ウェブページのブラウジング及びストリーミングメディアのアクセス等に役立ち、ユーザーに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供する。
図5にWiFiモジュール570を示すが、WiFiモジュール570が携帯電話の必須構成に属さず、発明の本質を変えない範囲内に必要に応じて省略してもよいと理解される。
【0081】
プロセッサ580は携帯電話の制御センターであり、様々なインターフェース及び回路を利用して携帯電話全体の各部分を接続し、メモリ520に記憶されるソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作又は実行し、メモリ520に記憶されるデータを呼び出して、携帯電話の様々な機能と処理データを実行し、それにより携帯電話全体を監視する。好ましくは、プロセッサ580は1つ又は複数の処理ユニットを備えてもよく、好ましくは、プロセッサ580はアプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合することができ、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザーインターフェース及びアプリケーションプログラム等を処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。上記モデムプロセッサがプロセッサ580に統合されなくてもよいと理解される。
【0082】
携帯電話は更に各部材に給電する電源590(例えば、電池)を備え、好ましくは、電源は電源管理システムによってプロセッサ580に論理接続されてもよく、それにより電源管理システムによって管理充電、放電及び消費電力管理等の機能を実現する。
【0083】
図示しないが、携帯電話は更にカメラ、ブルートゥースモジュール等を備えてもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0084】
上記
図2Aに示される実施例では、各ステップ方法における端末側のプロセスは該携帯電話の構造によって実現されてもよい。
【0085】
上記
図3A~
図3Bに示される実施例では、各ユニット機能が該携帯電話の構造によって実現されてもよい。
【0086】
本発明の実施例は更にコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にプログラムが記憶されてもよく、該プログラムは実行時に上記方法実施例に記載のいずれか1つのデータ伝送方法の一部又は全部のステップを含む。
【0087】
本発明の実施例に説明される方法又はアルゴリズムのステップはハードウェアの方式で実現されてもよいし、プロセッサがソフトウェア命令を実行することで実現されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールで構成されてもよく、ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable ROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)、レジスタ、ハードディスク、ポータブルハードディスク、読み出し専用光ディスク(CD-ROM)又は本分野でよく知られる任意の他の形式の記憶媒体に記憶されてもよい。例示的な記憶媒体がプロセッサに結合され、それによりプロセッサは該記憶媒体から情報を読み取って、該記憶媒体に情報を書き込むことができる。当然ながら、記憶媒体は更にプロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体がASICに位置してもよい。また、該ASICがゲートウェイデバイス又はモビリティ管理ネットワーク要素に位置してもよい。当然ながら、プロセッサ及び記憶媒体が個別コンポーネントとしてゲートウェイデバイス又はモビリティ管理ネットワーク要素に位置してもよい。
【0088】
当業者であれば、上記1つ又は複数の例では、本発明の実施例に説明される機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよいと理解すべきである。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ可読媒体に記憶し又はコンピュータ可読媒体における1つ又は複数の命令又はコードとして伝送してもよい。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み、通信媒体は一箇所から他の箇所へコンピュータプログラムを容易に伝送できる任意の媒体を含む。記憶媒体は汎用又は専用コンピュータがアクセスできる任意の利用可能媒体であってもよい。
【0089】
以上に説明される具体的な実施形態は、本発明の実施例の目的、技術案及び有益な効果を更に詳しく説明したが、以上の説明は本発明の実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の実施例の保護範囲を制限するためのものではなく、本発明の実施例の技術案に基づき行ったいかなる修正、等価置換、改良等は、いずれも本発明の実施例の保護範囲内に含まれるべきであると理解すべきである。